JPH087369B2 - カメラのシーケンス制御装置 - Google Patents

カメラのシーケンス制御装置

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JPH087369B2
JPH087369B2 JP63286271A JP28627188A JPH087369B2 JP H087369 B2 JPH087369 B2 JP H087369B2 JP 63286271 A JP63286271 A JP 63286271A JP 28627188 A JP28627188 A JP 28627188A JP H087369 B2 JPH087369 B2 JP H087369B2
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JP
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film
switch
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flag
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JP63286271A
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Inventor
廣治 山元
眞二 富永
山中  明
上田  宏
信行 谷口
育志 中村
道広 岩田
Original Assignee
ミノルタ株式会社
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はカメラのシーケンス制御装置に関するもの
である。
〔発明の背景〕
カメラにフイルムが装着されて当該カメラの裏蓋が閉
成されたとき、或いはフイルムの装着とは無関係に裏蓋
が閉成されたとき、或いは裏蓋が閉成されてレリーズボ
タンが押されたときに、フイルムを所定駒数(3〜4
駒)巻上げる予備送り動作を行なうカメラが種々提案さ
れている。また、この予備送り動作時に、巻上動作だけ
でなく各駒の巻上げごとに高速シャッタ速度で露出動作
も行なうもの或いはシャッタ以外の露出制御機構だけは
動作させるものもある。
このようなカメラで、レリーズボタンを押している間
は連続して撮影を行なう連続撮影モードが備えられてい
る場合、予備送りの終了時にリレーズボタンが押されて
いると正規な1駒目から連続して撮影が行なわれ、フイ
ルムが無駄になってしまうといった問題がある。
〔従来技術〕
このような問題を解決するために予備送り動作が終了
した時点ではレリーズボタンが押されていても露出制御
動作には移行せず一度レリーズボタンを離し、再度レリ
ーズボタンを押すことで通常の露出制御動作に移行する
ものが提案されている(特開昭58-125030号)。
この装置の場合、レリーズボタンを押しているにもか
かわらず撮影が行なわれないので、撮影者はカメラが故
障したと勘違いを起こす可能性がある。さらにフイルム
装着時にシャッタチャンスがあり、すぐに撮影をしよう
としてレリーズボタンを予備送り時に押しても撮影が行
なわれないのでシャッタチャンスを逃してしまうといっ
た問題も生じてくる。
〔発明の目的〕
この発明はフイルムの予備送り動作を行ない、連続撮
影モードと一駒撮影モードとを有するカメラにおいて、
フイルム予備送りから正規のフイルム一駒目以降の撮影
への切換時に不要な撮影が行なわれることなく、かつ所
望の撮影を円滑に実行できるカメラのシーケンス制御装
置を提供することを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明に係るカメラのシーケンス制御装置は、 フィルム巻き上げ手段と、 撮影動作開始用のレリーズスイッチと、 撮影動作の終了時にフィルムを1駒分巻き上げるよう
にフィルム巻き上げ手段を制御する1駒巻き上げ手段
と、 上記レリーズスイッチが閉成されている間は撮影動作
及び1駒巻き上げが繰り返して行われる連続撮影モード
と、上記レリーズスイッチが閉成されたままの状態では
1駒分の撮影及び巻き上げだけが行われる1駒撮影モー
ドとを切り換えるモード設定手段と、 上記モード設定手段によって設定されている上記撮影
モードに影響されることなくフィルムを正規撮影位置ま
で巻き上げを行うように上記フィルム巻き上げ手段を制
御する予備送り手段と、 上記予備送り手段の動作前に実行される所定の動作に
応答して上記モード設定手段に設定されるモードを上記
1駒撮影モードに設定し、予備送り動作後の撮影動作を
行うように制御する制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
ここで、上記所定の動作は、例えば、フィルムの巻戻
し動作、カメラの裏蓋の開放、又は、カメラの裏蓋の閉
成である。
[作用] 上述の構成により予備送りと連続撮影モードと一駒撮
影モードとの機能を有するカメラにおいて、上記予備送
り手段の動作前に実行される、例えば、フィルムの巻戻
し動作、カメラの裏蓋の開放、又は、カメラの裏蓋の閉
成である所定の動作に応答して上記モード設定手段に設
定されるモードを上記1駒撮影モードに設定し、予備送
り動作後の撮影動作を行うように制御する。すなわち、
上記モード強制設定手段によりカメラを必らず一駒撮影
モードとして、予備送りからそのまま連続撮影モードに
移行することを禁止し、誤まって連続撮影が行なわれる
のを防止する。
〔実施例〕
第1図は、この発明を適用したカメラの外観を示す斜
視図である。カメラはレンズシャッターを用いている。
1はレリーズボタンであり、このレリーズボタン1の押
し下げの1段目で測光スイッチが閉成され、露出制御用
の準備動作が行なわれ、レリーズボタン1の押し下げの
2段目でレリーズスイッチが閉成され露出制御動作が行
なわれる。2は液晶表示部であり、表示の具体例は第2
図に示してある。3は撮影モード設定ボタン(以下モー
ドボタンと言う。)であり、このモードボタン3が押し
込まれる毎に撮影モードが変化する。4はフィルムカウ
ンタ設定用ボタンである。この実施例においては、フィ
ルムカウンタは電気的なフィルムカウンタになっている
ので、電源電池を交換するとフィルムカウンタの内容が
なくなってしまう。そこで、電池を交換した際にはフィ
ルムカウンタボタン4を操作して、撮影駒数がプリセッ
トできるようになっている。
5はファインダー用の窓であり、6,7は距離検出用の
窓である。8はフラッシュの発光部、9は自動露出制御
用受光部、10は撮影用レンズである。12はレンズカバー
開閉部材であり、図示の状態から右方向に移動するとレ
ンスカバー(不図示)が撮影用レンズを覆って、露出制
御動作は行なえなくなる。11はセルフタイマー撮影の際
にセルフタイマー作動中であることを表示する表示部で
ある。
第2図は、第1図の表示部2の具体例である。15の部
分はカメラのネームが表示されるようになっている。こ
の部分は他に会社名が表示されるようにしてもよい。そ
して、この表示部15はレンズカバーが撮影レンズ10を覆
っていないときのみ表示される。16,18,20,22,24,26は
撮影モードを表示する部分である。「STANDARD」は通常
のモードで、測光値に基づく露出時間が一定露出時間よ
りも高速のときは定常光撮影、一定露出時間よりも低速
になるときはフラッシュ撮影となる。「SELF」はセルフ
タイマーモードであり、レリーズスイッチが閉成され10
sec経過すると通常モードの撮影を行なう。「CLOSE」は
近接(closeup)撮影モードであることを示し、絞りが
最小絞り開口で、フラッシュ撮影が行なわれるモードと
なる。「FILL F.」はFill-in Flashモードであり、定常
光によってシャッター(レンスシャッター)制御が行な
われ、フラッシュマチックによってフラッシュの発光も
行なわれる。「CONTI」は連続撮影モードであり、レリ
ーズスイッチが閉成されている間は連続して低速であっ
ても定常光撮影が行なわれる。なお、別実施例において
は、低速になるとフラッシュ撮影が可能なときにのみフ
ラッシュ撮影が行なわれ、フラッシュ撮影が不可能なと
きはレリーズロックがかかるようになっている。「NON
F.」はフラッシュ撮影を行なわないモード(ノン・フラ
ッシュモード)であり、このモードでは低速であっても
定常光撮影が行なわれる。これらのモードを示す文字
も、レンズカバーが撮影レンズを覆ってないときにのみ
表示される。各モードを示す文字の外枠17,19,21,23,2
5,27はどのモードが選択されているかを示す枠である。
通常モードなら17、セルフタイマーモードなら19、近接
撮影モードなら21、Fill-in Flashモードなら23、連続
撮影モードなら25、ノンフラッシュモードなら27が表示
される。これらのモードの選択は前述のようにモードボ
タン3の閉成によって選択され、モードボタン3が閉成
される毎に、STANDARD→SELF→CLOSE→FILL F.→CONTI.
→NON F.→STANDARD→……の順に切り換わる。また、1
つのモードでの露出制御動作が終了すると「STANDARD」
に自動復帰する。
30はISO感度を表示するセグメントで、ISO感度がフィ
ルム容器から読み取られた場合には表示部29とともにIS
O感度が表示される。一方、ISO感度の信号部材の設けら
れていないフィルム容器がカメラ内に装着されるか、フ
ィルム容器がカメラ内に装着されていないときにはISO1
00と、固定であることを示す記号「FIX」28が表示され
る。35はフィルムの装着の有無を表示する記号であり、
フィルムが装着され裏蓋が閉成されるとこの記号は点灯
する。また、フィルムが装着された状態で裏蓋が開放さ
れ、フィルムがそのままで再び裏蓋が閉成されたときは
この記号35は点滅して警告を行なう。表示部33と34はフ
ィルムの巻上げ中に交互に点灯してフィルムが巻上げら
れていることを表示し、表示部31と32はフィルムの巻戻
し中に交互に点灯してフィルムが巻戻されていることを
表示する。36,37は裏蓋の状態を表示する記号であり、
閉成していれば36、開放していれば37が点灯する。ま
た、巻戻しが完了すると、裏蓋を開いてフィルムを取り
出すことを催促するために、36と37が交互に点灯する。
38は撮影駒数を表示する表示部である。フィルムがカ
メラ内に装着されていなければ「 0」、フィルムの予備
送り中は「 0」→「− 」→「 −」→「 1」と表示が
変化する。以下、「 2」→「 3」→…「10」→「11」→
…「38」→「39」と変化し、次は「 1」に戻る。また、
フィルムを装着した状態で電池を交換すると「00」が点
滅し、フィルムカウンタ設定ボタン4を操作するとプリ
セットされた数字が点灯する。また、電池の内部抵抗が
増加し、開放電圧が低下して、フィルムの巻上げ、フラ
ッシュ用電源の昇圧が所定時間内に行なえないときには
表示された数値(撮影駒数)が点滅して、電池の交換を
催促する。
第3図は、この発明を適用したカメラの全体の回路構
成を示す図である。BAは電源電池であり、この電池から
電源ライン+Eを介して、フラッシュ回路FLとモータ制
御回路MDとに直接給電が行なわれている。また、電源電
池BAと並列にダイオードD1、コンデンサC1の直列回路が
接続され、ダイオードD1とコンデンサC1の接続点が電源
ラインVDとなっている。この電源ラインVDからは、マイ
クロ・コンピュータMC(以下マイコンで示す)、発振器
OSC、表示制御回路DS、フィルム感度読取り回路CA、さ
らに遅延回路DL1,DL2、ワンショット回路OS1,OS2,OS3,O
S4、インバータIN1,IN2、イクスクルーシブオア回路E
O1,EO2、アンド回路AN0,AN2、オア回路OR1、ノア回路NO
1にも給電されている。ここでコンデンサC1は比較的容
量の大きいコンデンサになっていて、比較的短時間で電
源電池BAを交換する際にはコンデンサC1から端子VDに給
電が行なわれるようになっている。また、フラッシュ用
の昇圧を行なっている際に、負荷が大きいために電源電
池BAの出力が低下してマイコンMCが不作動となってしま
うことも防止する。
トランジスタBT1はマイコンMCの端子p17の信号によっ
て制御されるトランジスタであり、このトランジスタBT
1が導通すると、電源ラインVCを介して、自動露出制御
回路EC、オートフォーカス部AC及び発光ダイオードL1
L4に給電する。
スイッチS0はレンズカバーに連動したスイッチで、レ
ンズカバーが開いていればスイッチS0はOFF、レンズカ
バーが閉じていればONとなっている。このスイッチS0
ONからOFF或いはOFFからONに変化する際には、遅延回路
DL1とイクスクルーシブオア回路EO1によって“High"の
パルスが出力しノア回路NO1に入力する。スイッチBKSは
裏蓋に連動したスイッチで、裏蓋が開放されるとON、閉
成されるとOFFになる。この裏蓋スイッチBKSがONからOF
F又はOFFからONに変化する際にも遅延回路DL2とイクス
クルーシブオア回路EO2によって“High"のパルスが出力
し、ノア回路NO1に入力する。スイッチMOSはモードボタ
ン3に連動したスイッチで、このスイッチMOSが閉成さ
れるとワンショット回路OS1から“High"のパルスが出力
されて、ノア回路NO1に入力する。
MRWSは手動でフィルムの巻戻し動作を行なわせるとき
に閉成されるスイッチ、ARWSは巻上げ中にフィルムが突
張って巻上げ負荷が大きくなったときに、機械的なクラ
ッチ切換で閉成されるスイッチである。このスイッチMR
WS,ARWSのうちのいずれかが閉成するとワンショット回
路OS2から“High"のパルスが出力してノア回路NO1に送
られる。S1はレリーズボタン1の押し下げの1段目で閉
成される測光スイッチであり、このスイッチS1が閉成さ
れることでインバータIN1の出力が“Low"に反転し、こ
のインバータIN1からの信号が割込端子it1に入力する。
FWSはフィルムの送り動作中にONとなるスイッチであ
り、具体例は第4図に示してある。また、スイッチLES
は撮影用の機構(例えば、撮影用レンズの移動機構)の
動作が開始するとONとなり、撮影機構のチャージが完了
するとOFFとなるスイッチである。この2つのスイッチ
のうちいずれかが閉成しているときにはオア回路OR1
出力は“High"になっていて巻上げ動作が継続される。
スイッチFDS0はスプール(不図示)にフィルムが巻付く
とOFFになるスイッチであり、FDS1は、フィルム送り用
レール面近傍に設けられているスイッチで、フィルムが
装着されていればOFFになる。従って、いずれかの位置
でフィルムが装着されていることが検知されるとスイッ
チFDS0またはFDS1のどちらかがOFFとなり、アンド回路A
N2の出力は“Low"になる。どちらの位置でもフィルムが
検知されなくなると、いずれのスイッチFDS0,FDS1もON
となり、アンド回路AN2の出力が“High"となる。これに
よってワンショット回路OS3から“High"のパルスが出力
し、このとき裏蓋が開放されていれば、このパルスがア
ンド回路AN0から出力し、このパルスはノア回路NO1に入
力する。ここで、スプールの位置に設けたスイッチFDS0
は裏蓋が開放されてもフィルムの検知を行なうことがで
きるが、レール面近傍に設けたスイッチFDS1は裏蓋を開
放するとフィルムが押え付けられなくなるので、フィル
ム検知ができなくなる。従って、スプールの位置にフィ
ルム検知用のスイッチFDS0が設けられている。一方、レ
ール面近傍のスイッチFDS1は巻戻しの際に、スイッチFD
S1の位置よりもフィルム容器の方にフィルムの先端部が
巻込まれたことを検知して巻戻しを停止させるために設
けてある。このスイッチFDS1がフィルムを検知しなくな
ってONとなった時点で巻戻しを停止させるとフィルムが
容器内にすべて巻き込まれない、即ちフィルムの先端部
が容器から所定長だけ出た状態となるような位置にスイ
ッチFDS1が設けられている。
SPSはフィルム送りに連動して回転する従動スプロケ
ットの回転に応じてON,OFFするスイッチである。このス
イッチSPSは巻戻し時に一定時間の間に状態が変化しな
ければフィルムの巻戻しに異常があることを検知するた
めのスイッチである。この巻戻し時の異常とは、硬いフ
ィルムでは、フィルムの先端が曲った(湾曲)ままにな
っているため、巻戻しの最終位置近辺で、この曲った部
分が駆動用スプロケットの部分にくると、フィルムのス
プロケット孔と駆動用スプロケットの歯が噛合しなくな
り、フィルムが送られなくなる状態を言う。このとき、
レール面近傍の検知スイッチFDS1はフィルムを検知して
いるので巻戻し用の駆動は継続されて、エネルギーを無
駄に消費することになる。従って、このスイッチは、こ
のような特殊なフィルムが装着された場合の誤動作を防
止するために設けてある。さらに、電源電池BAの内部抵
抗が増加し、開放電圧が低下して、一定時間内にフィル
ムが一定量送られなくなっているかどうかの検出のため
にも設けてある。
スイッチFSSは、フィルムの巻上げの停止位置を示す
ためのスイッチであり、フィルム送り検出用のスイッチ
FWSとともに具体例が第4図に示してある。第4図にお
いて、40はフィルムの巻上げに連動して時計方向に回転
する摺動部材であり、フィルムの一駒分の送りで一回転
する。なお、巻戻し時には摺動部材40は反時計方向に回
転する。フィルムの巻上げが完了している状態では、摺
動部材40は円形の共通パターン43と島状の第2パターン
42を短絡しており、スイッチFSSが閉成された状態とな
っている。フィルムの巻上げが開始すると、摺動部材40
は第2のパターン42との接続を断ち、共通パターン43と
ギャツプ41dを隔てて切れているほぼ円形の第1パター
ン41とを短絡するようになり、スイッチFWSを閉成した
状態となる。各パターン41〜43はプリント導体等で形成
される。この状態でフィルムの巻上げが進み、摺動部材
40が第1パターン41からはずれると(即ち、スイッチFW
SがOFFになる)、フィルム送り用モータにブレーキをか
けてフィルム送りを停止させる。ここで、ブレーキをか
けた時点から巻上げ系の慣性によって、さらにフィルム
は巻上がるが、この巻上がる量はブレーキがかけられた
時点のフィルム送り用モータの駆動速度、即ち、モータ
を駆動する電池の出力に応じて変化する。ここで、電池
の内部抵抗が低く、開放電圧が充分あるときには(電池
が新品の場合)、ブレーキをかけた時点から実際に巻上
げがストップするまでの間に摺動部材40が第2のパター
ン42の位置まで移動するように設計しておくと、電池の
出力が低下したときにはブレーキをかけてフィルムの巻
上げがストップするまでに摺動部材40が第2のパターン
42の位置まで移動しなくなる。これは、モータの駆動電
圧幅を広くした場合に特に顕著になる。すると、撮影さ
れた駒と駒の間隔がほとんどなくなり、極端な場合には
駒と駒が重なってしまう。そこで、この実施例において
はブレーキをかけて一定時間が経過すると、摺動部材40
が第2パターン42の位置まで移動しているか(スイッチ
FSSがONか)どうかを判別し、移動していなければ、再
度モータを起動して摺動部材40が第2パターン42の位置
に移動するまで(スイッチFSSがONするまで)モータを
駆動してフィルムの巻上げを行なう。
第3図において、スイッチS2はレリーズボタン1の押
し下げの2段目で閉成されるレリーズスイッチであり、
このスイッチS2が閉成されると撮影動作をマイコンMCは
開始させる。スイッチCOSはフィルムカウンタ設定ボタ
ン4に連動したスイッチで、このフィルムカウンタ設定
ボタン4が押し込まれるとONとなり、ワンショット回路
OS4から“High"のパルスが出力し、インバータIN2を介
して割込端子it2に送られる。
MOはフィルム送り用のモータであり、MDはこのモータ
MOの制御回路である。この制御回路はマイコンMCの端子
p10,p11からの信号に応じてモータMOを制御するが、こ
の端子p10,p11からの信号とモータMOの状態は表1のよ
うになっている。
フラッシュ回路FLの具体例は第5図に示してある。第
5図において、マイコンMCからの端子p12が“Low"にな
るとトランジスタBT30が導通し、トランジスタBT33,BT
36、トランスT0等で構成された昇圧回路の動作が開始
し、電源電池BAの出力を昇圧した出力がメインコンデン
サC11に充電されていく。このとき、マイコンMCの端子p
13が“High"になっていれば、トランジスタBT32,BT31
導通状態となり、抵抗R5、ツエナーダイオードZD、トラ
ンジスタBT31、抵抗R8の直列回路には電流が流れ、抵抗
R8の両端にはメインコンデンサC11の充電電圧に対応し
た電圧が発生する。コンパレータAC10,AC20の反転入力
端子には定電圧源ECCの出力と、定電圧源ECCの出力を抵
抗R10とR11で分圧した電圧が与えられ、非反転入力端子
には、抵抗R8による電圧が与えられる。メインコンデン
サC11の充電が進んでコンパレータAC20の出力が“High"
に反転すると、このときは、保証すべきガイドナンバー
での発光が可能なレベルまでメインコンデンサC11は充
電されたことになり、マイコンMCはこのことを検出する
と充電完了表示を行なうとともに、レリーズロックはか
からないようにする(以下では充完2OKと呼ぶ)。充完2
OKの状態になっても昇圧は継続させ、コンパレータAC10
の出力が“High"に反転するまで昇圧は行なわれる。マ
イコンMCが端子p14を介してコンパレータAC10の出力が
“High"に反転したことを検知すると(以下では充完1OK
と呼ぶ)、マイコンMCは端子p12を“High"、端子p13
“Low"として、昇圧を停止させるとともに、充電検出を
停止する。すると、充電検出用の回路が不作動となるた
め、メインコンデンサC11の電荷は自然放電による放電
のみとなり、長期間放置しておいてもメインコンデンサ
C11の充電は充完2OKの状態となっている。
充完2OKとなると、マイコンMCは一定時間(例えば10s
ec)のカウントを開始する。そしてこの一定時間の間に
充完1OKとならなければ、電池が消耗して出力が不充分
であることになり、このときは昇圧と充電検出を強制的
に停止して、電池が消耗していることを警告する。な
お、定電圧源ECC、分圧抵抗R10,R11、コンパレータA
C10,AC20も省電力のために端子p13が“High"のときのみ
動作するように、トランジスタBT32或いはこのトランジ
スタBT32に並列に設けられたトランジスタによって駆動
することが望ましい。
また、露出制御中に、自動露出制御回路ECからトリガ
ー信号TR(“High"のパルス)が入力するとサイリスタS
Cが導通してトリガー用コンデンサC10の充電電荷が放電
しトリガートランスT2によってキセノン管Xeにトリガー
がかかる。これによってキセノン管Xeはメインコンデン
サC11の充電電荷を放電して発光する。
第3図の表示制御回路DSの具体例は第6図に示してあ
る。この表示制御回路DSには発光ダイオードL1〜L4と液
晶表示部LCとが接続されている。発光ダイオードL1はセ
ルフタイマー表示部11に設けられた発光ダイオード、L2
は定常光撮影の際に点灯又は点滅する緑色の発光ダイオ
ードである。L3とL4は同一パッケージ内に設けられL4
緑、L3が赤の発光ダイオードである。L4はフラッシュ撮
影が行なわれる際に点灯又は点滅し、L3はフラッシュ撮
影を行なう必要があって、充完2OKの状態になってない
ときに点滅する。このL3,L4は同一パッケージ内に設け
られているので、同一のフラッシュマークを照明するよ
うになっている。これらの発光ダイオードL2,L3,L4はフ
ァインダー内に表示されるようになっている。
第7図はファインダー内に見えるものを示す図であ
る。51は視野枠、52は測距枠を示し、この測距枠と自動
露出制御用の受光部9の測光範囲とはほぼ一致してい
る。53は緑色発光ダイオードL2によって表示される定常
光撮影表示用マーク、54は緑色発光ダイオードL4又は赤
色発光ダイオードL3によって表示されるフラッシュ撮影
表示用のマークである。
次に第6図に基づいて表示制御回路DSの説明を行な
う。この表示制御回路DSはマイコンMCから直列で送られ
てくる4バイトのデータを読み取り、この読み取ったデ
ータに基づいて発光ダイオードL1〜L4及び液晶による表
示を行なう。マイコンMC内での表示用データはレジスタ
DPR0,DPR1,DPR2,DPR3に設定され、このデータが直列出
力用端子SOUから出力される。このマイコンMCによる直
列出力動作は、入出力用レジスタIORに設定されたデー
タが端子SCKからのクロックパルスの立ち上がりに同期
して端子SOUから順次1ビットづつ下位ビットから出力
される。さらに、直列出力動作は入出力用レジスタIOR
には直列入力用端子SINに入力してくるデータを端子SCK
から出力するクロックパルスの立ち下がりに同期して取
り込むようになっている。なお、端子SCKからは1回の
直列入出力動作で8個のクロックパルスが出力される。
端子p16が“High"になるとアンド回路AN15が能動状態
となり、アンド回路AN15からは直列出力端子SOUからの
データが出力される。そして端子SCKからのクロックパ
ルスの立ち下がりに同期して、アンド回路AN15からのデ
ータは順次シフトレジスタSHRに読み込まれていく。そ
して、マイコンMCから4バイトのデータの送出が完了す
ると端子p16を“Low"にする。この端子p16の“Low"への
立ち下がりでDフリップフロップDF0,DF1、アンド回路A
N16で構成された回路からは基準クロックSTCKに同期し
たパルスが出力し、シフトレジスタSHRに読み込まれた
データはラッチ回路LA0〜LA4にラッチされる。なお、マ
イコンMCからはレジスタDPR0〜DPR3の順番に送られて来
るので、ラッチ回路LA0にはDPR0の内容、LA1にはDPR1
下位4ビット、LA2にはDPR1の上位4ビット、LA3にはDP
R2、LA4にはDPR3の内容が夫々ラッチされる。
次に、レジスタDPR0〜DPR3の内容と表示内容との関係
を表2に示す。
ここで例えばレジスタDPR0のビット5はb05、DPR2
ビット3はb23で示している。
レジスタDPR0の下位5ビットはISO感度が設定されて
いて、このデータは第2図のセグメント表示部30にISO
感度を数字表示するためのセグメントデコーダDE10を介
してセグメントドライバーSGCに送られる。なお、この
レジスタDPR0の上位3ビットは余分のビットである。レ
ジスタDPR1の下位4桁と上位4桁は夫々フィルムカウン
タの表示部38の下位桁と上位桁の表示内容が設定されて
いる。そして、デコーダDE11,DE12は夫々表2に示すよ
うなデコードを行なう。即ち、“0H"ではブランク(す
べてのセグメントが消灯)、“1H"では「1」、“2H"で
「2」、“3H"で「3」、“4H"で「4」、“5H"で
「5」、“6H"で「6」、“7H"で「7」、“8H"で
「8」、“9H"で「9」、“AH"で「0」、“BH"で
「−」となる。
レジスタDPR2のビットb20は“0"のときは第6図のナ
ンド回路NA13の出力は“High"のままとなり、デコーダD
E11,DE12はセグメント用データを出力したままとなり、
フィルムカウンタ用の表示部38は点灯したままとなる。
一方、フィルムを装着したままで電池交換をし、フィル
ムカウンタのプリセットを行なってないとき、或いは一
定時間内にフィルム巻上げ、昇圧が行なわれず電源電池
の消耗の警告を行なう際にはb20は“1"となり、ナンド
回路NA13からは分周器DIVの出力を反転したクロックパ
ルスが出力される。そして、デコーダDE11,DE12はこの
クロックパルスが“Low"のときにはフィルムカウンタ表
示部38を消灯させるデータを出力するために、フィルム
カウンタ表示部38は点滅をして警告を行なう。ビットb
21はレンズカバーが閉成されていれば“0"となり、カメ
ラの名前表示部15とモードを示す表示部16,18,20,22,2
4,26が消灯する。一方、レンズカバーが開放されていれ
ば“1"となり、表示部15,16,18,20,22,24,26が点灯しレ
ンズカバーが開放されていて露出制御動作が可能である
ことを表示する。またこの信号はデコーダDE14も制御
し、“1"であればデコーダDE14からはモード選択を示す
信号が出力し、“0"ならデコーダDE14からはモード選択
を示す信号は出力せず、外枠表示部17〜27のすべてが消
灯になる。
レジスタDPR2のビットb26,b23,b22はデコーダDE13
入力してデコーダDE13の出力は表3のようになる。
なお、表3で示したビットb26,b23,b22のデータの組
合せ以外は、マイコンMCではつくられない。データが
“111"のときはフィルムの巻戻しが完了した場合でこの
ときは端子d12,d13が“High"になる。まずd13が“High"
になることでオア回路OR23の出力が“High"になりフィ
ルム表示部35が点灯する。またd12が“High"になること
でアンド回路AN25,AN26が能動状態となりオア回路OR21,
OR22からは分周器DIVの出力に同期して交互に“High"の
信号が出力するので裏蓋表示部36,37が交互に点灯して
裏蓋を開けてフィルムを取り出すことを催促する。ビッ
トb26,b23,b22が“101"なら端子d13とd11が“High"にな
る。この場合、裏蓋が閉成されフィルムが装着されてい
る場合であり、オア回路OR21,OR23の出力が“High"にな
ってフィルム表示部の記号35と裏蓋閉成表示部36とが点
灯する。データが“001"のときは、デコーダDE13の端子
d11だけが“High"となる。これはフィルムが装着されず
に裏蓋が閉成されている場合であり、裏蓋閉成表示部36
だけが表示される。
カメラの裏蓋が開放された場合には、フィルムの装着
が検出されても検出されなくても“010"のデータが送ら
れる。これによってデコーダDE13の端子d10だけが“Hig
h"となって裏蓋開放表示部37だけが点灯する。裏蓋が開
放された状態でフィルムの装着が検出され、このフィル
ムが取り出されずにそのままの状態で裏蓋が閉成される
とマイコンMCからは“100"のデータが送られてくる。こ
の場合には、デコーダDE13の端子d14とd11が“High"に
なる。端子d11が“High"になることでオア回路OR21の出
力が“High"となり、裏蓋閉成表示部36が点灯する。さ
らにd14が“High"になることで分周器DIVからのクロッ
クパルスがアンド回路AN27、オア回路OR23を介して出力
し、フィルム表示部35が点滅して警告を行なう。
巻上げ動作中はビットb24が“1"になっていて、アン
ド回路AN23,AN24が能動状態になっている。そこで分周
器DIVからのクロックパルスに同期してアンド回路AN23,
AN24の出力は交互に“High"となる。これによって巻上
げ表示部33,34が交互に点灯し、巻上げ中であることを
表示する。巻上げ中以外はビットb24は“0"となってい
て巻上げ表示部33,34は消灯している。巻戻し動作中は
ビットb25が“1"となり、アンド回路AN19,AN20が能動状
態となることで分周器DIVからのクロックパルスに同期
してアンド回路AN19,AN20の出力は交互に“High"とな
る。これによって、巻戻し表示部31,32は交互に点灯し
て巻戻し中であることを表示する。巻戻し中以外はビッ
トb25は“0"で巻戻し表示部31,32は消灯している。
ビットb27は、裏蓋が閉成されISO感度を示す信号部材
が設けられたフィルム容器が装着されていることが判別
されたときには“1"となる。これによって、表示部29が
点灯してフィルム容器からISO感度が読み取られたこと
を表示する。一方、裏蓋が開放されるとき、裏蓋が閉成
されていてもフィルム容器が装着されていないとき或い
はISO感度を示す信号部材の設けられていないフィルム
容器が装着されているときには、ビットb27が“0"とな
りインバータIN20の出力が“High"となる。これによっ
て表示部28が点灯し、固定のISO感度であることを表示
する。
レジスタDPR3のビットb32,b31,b30は表2に示すよう
に撮影モードに応じて、“001"〜“110"のうちのいずれ
かのデータになっている。そしてデコーダDE14はこのデ
ータに応じて、表4に示す信号を出力する。
これによって、撮影モードに応じた文字の外枠17〜27
のうちの1つが点灯して露出制御モードを表示する。
ビットb33はセルフタイマー撮影モードでセルフタイ
マーの時間のカウント中(10sec)は“1"になってい
る。従ってこの間はナンド回路NA12からは分周器DIVの
出力を反転したクロックパルスが出力して発光ダイオー
ドL1が点滅する。セルフタイマーの時間のカウント中以
外はb33は“0"となってナンド回路NA12の出力は“High"
のままとなり、発光ダイオードL1は消灯する。ビットb
35,b34は、定常光撮影で正常な撮影が行なえるときには
“01"、定常光撮影でシャッタ速度が低速限界になった
ときは“10"、フラッシュ撮影のときは“00"となる。従
って、b34が“1"のときにはノア回路NO12の出力は“Lo
w"となって緑色の発光ダイオードL2が点灯する。一方、
b35が“1"になるとアンド回路AN18から出力される分周
器DIVからのクロックパルスを反転したクロックパルス
がノア回路NO12から出力して緑色の発光ダイオードL2
点滅する。
ビットb37,b36は表2に示すように、正常なフラッシ
ュ撮影が行なえるときは“11"、フラッシュ撮影が行な
える状態で撮影距離が遠すぎるときは“01"、フラッシ
ュ撮影モードで充完2OKとなっていないときは“10"、定
常光撮影モードのときは“00"のデータになっている。
そして、デコーダDE16はこのデータに応じて表5に示す
信号を出力する。
従って、端子d41が“High"になるとノア回路NO11の出
力が“Low"になって緑色の発光ダイオードL4が点灯し、
d42が“High"になると、アンド回路AN17から出力される
分周器DIVからのクロックパルスをノア回路NO11で反転
し、これに応じて緑色の発光ダイオードL4が点滅して警
告を行なう。一方、端子d40が“High"になるとナンド回
路NA11からは分周器DIVからのクロックパルスを反転し
たクロックパルスが出力され赤色の発光ダイオードL3
点滅してフラッシュが未充電である警告を行なう。第6
図において、COCは分周器DIVからの信号に応じて液晶LC
のコモン信号を出力し、SGCは分周器DIVからの信号と入
力信号に応じて液晶LCのセグメント信号を出力する回路
である。
第3図においてOSCはクロックパルス発生用の発振器
であり、この発振器OSCの出力クロックがマイコンMCお
よび表示制御回路DSの基準クロックSTCKとして夫々の回
路MC,DSに入力する。距離検出及びレンズ制御用のオー
トフォーカス部(以下AF回路という)ACはマイコンMCの
端子p26から“High"のパルスを入力すると測距動作を開
始して被写体までの距離を検出してこれを記憶するとと
もに、露出制御回路ECにこの検出・記憶した距離データ
を出力する。そして、レリーズマグネットRMが導通する
とレンズ移動機構(不図示)の移動が開始する(このと
きスイッチLESが閉成する)。そして、レンズの移動に
伴ってレンズパルス出力回路LPからはパルスが出力さ
れ、AF回路ACはこのパルスのカウント値と記憶されてい
る距離データとを比較する。そして両者が一致すると永
久磁石をコアとするマグネットAMをパルス的に導通させ
てレンズの移動に係止をかけ、検出した距離に対応した
位置にレンズを停止させる。
フィルム容器からISO感度を読み取るフィルム感度読
取回路CAと露出制御回路ECの具体例は第8図に示してあ
り、以下第8図に基づいてこの回路について説明する。
破線で囲んだスイッチ群CASはフィルム容器からのデー
タを読み取る接点群をスイッチで示したものであり、IS
O感度に応じてこれらのスイッチ群CASのONとOFFの組合
せがきまる。カウンタCO1はマイコンMCの端子p18が“Hi
gh"になることでリセット状態が解除され、直列クロッ
ク出力端子SCKからのクロックパルスの立ち上がりをカ
ウントする。そして、デコーダDE1はカウンタCO1の出力
に応じて、アンド回路AN01〜AN41を順次能動状態として
スイッチの状態を示す信号を順次出力する。アンド回路
AN01〜AN41から順次出力されるISO感度を示す信号はオ
ア回路OR5を介してマイコンMCの直列入力端子SINに入力
してマイコンMCに読み込まれる。以上説明した部分がIS
O感度読取回路CAで、この部分は電源ラインVDから給電
されている。第8図の残りの部分は露出制御回路ECであ
り、この部分は電源ラインVcから給電されている。
スイッチ群CASからのISO感度のデータはD-A変換器DA1
に入力するが、ISO感度のコードは下位2ビットのうち
で少なくとも1ビットは“1"となるコード付けになって
いる。従って、フィルム容器からISO感度を読み取った
ときにはオア回路の出力は“High"となりISO感度を読み
取っていないときには“Low"となる。D-A変換器DA1はオ
ア回路OR4の出力が“High"のときはCASから入力してく
る5ビットのISO感度データに対応したアナログ信号を
出力し、オア回路OR4の出力が“Low"なら固定のISO感度
ISO100に対応したアナログ信号を出力する。さらにスイ
ッチ群CASとオア回路OR4、さらにAF回路ACからの距離デ
ータはフラッシュマチック用のデコーダDEFにも入力し
ている。この実施例におけるフラッシュマチックはフラ
ッシュの発光量が固定となっているので、距離とISO感
度に応じて適正となる絞り開口となったときにフラッシ
ュの発光を行なわせるようになっている。そして、この
実施例に用いられるカメラのシャッタはレンズシャッタ
なので、シャッタの開きの開始時点からの時間が絞りの
開口に対応しているので、デコーダDEFからは、カメラ
と被写体間の距離とISO感度できまる時間のデータを出
力する。なお、オア回路OR4の出力が“Low"のときはISO
100と距離に対応した時間データを出力する。そして、
この時間データはD-A変換器DA2でアナログ信号に変換さ
れる。なお、絞りが最大開口となった際にフラッシュを
発光させても発光量不足となるISO感度と撮影距離の組
合せになったときには、デコーダDEFからマイコンMCの
入力端子p24には“High"の信号が送られ、発光量不足と
なる警告(発光ダイオードL4の点滅)が行なわれる。
D-A変換器DA1からのISO感度を示すアナログ信号は測
光回路用演算増幅器OA1の非反転入力端子に入力してい
る。そして、演算増幅器OA1の両入力端子間には受光素
子PDが接続され、受光素子PDの出力電流はダイオードD2
によって電圧に対数圧縮されて、演算増幅器OA1の出力
はBV+SV=EVとなっている。電源ラインVcが給電状態に
なって測光回路が安定し、AF回路ACが距離データを記憶
するのに充分な時間が経過するとマイコンMCは端子p19
を“Low"にする。これによってアナログスイッチAS1がO
FFとなり、コンデンサC4には測光回路の出力が記憶され
る。定電圧源EHは最短露出時間で最小絞り開口となるEV
値EVHに対応した電圧を出力し、定電圧源ELは最大絞り
開口でカメラ振れの起る限界の露出時間となるEV値EVL
に対応した電圧を出力する。従って、コンパレータAC1,
AC2、アンド回路AN51の出力、アナログスイッチAS2,A
S3,AS4及び制御用EV値の関係は表6のようになる。
なお、コンパレータAC2の出力はマイコンMCの端子p23
に入力していて、EV<EVLとなってこの端子が“Low"で
あることが判別されると、通常撮影モード,セルフタイ
マー撮影モードの際には定常光撮影からフラッシュ撮影
に切換わる。表6に示した関係に従って、アナログスイ
ッチAS2,AS3,AS4のいずれかから出力されるEV値の信号
は対数伸張用のトランジスタBT4のベースに入力する。
また、フラッシュの発光タイミングをつくるためのD-A
変換器DA2からのアナログ信号はトランジスタBT9のベー
スに入力する。マイコンMCはレリーズスイッチS2が閉成
されて露出制御動作に移行することが可能であることを
判別すると端子p20に“High"のパルスを出力して、トラ
ンジスタBT6を一定時間導通させてレリーズマグネットR
Mを導通させレンズの移動と露出制御動作とを開始させ
る。そして、シャッタの開き動作が開始するとカウント
スイッチCSが開かれてトランジスタBT11,BT12が不導通
となる。これによって、トランジスタBT4,BT9のコレク
タ電流によってコンデンサC5,C7が充電されていく。そ
して、コンデンサC5の充電電圧が定電圧源EECの出力電
圧に達すると、コンパレータAC3の出力は“Low"に反転
し、トランジスタBT5が不導通となることでマグネットE
Mが不導通となりシャッタが閉成する。フラッシュ撮影
の際には、マイコンMCは端子p21を“High"としてアンド
回路AN15を能動状態としている。そして、フラッシュに
よって適正露光となる絞り開口に達するまでの時間が経
過するとコンパレータAC5の出力は“High"となり、オア
回路OR6の出力が“High"となって、ワンショット回路OS
8から“High"のパルスが出力し、アンド回路AN15を介し
てこのパルスがフラッシュ回路FLに送られ、フラッシュ
が発光する。なお、シャッタ速度が高速でフラッシュマ
チックによって適正となる絞り開口に達する前にシャッ
タの閉成動作が開始する場合、即ち、シャッタ速度が高
速で、コンパレータAC5よりも先にAC3の出力が反転する
場合には、AC3の出力が“Low"になることでインバータI
N22の出力が“High"となる。そして、シャッタ機構の遅
れを補正するための遅延回路DL6の遅延時間後にオア回
路OR6が“High"となって、ワンショット回路OS8からパ
ルスが出力してフラッシュが発光する。
近接撮影モードの際には、マイコンMCは端子p22を“H
igh"にする。これによってトランジスタBT8が導通し
て、伸張用トランジスタBT4が不作動となる。また、ト
ランジスタBT7が導通し、コンデンサC5と抵抗R0できま
る時間後にシャッタが閉成する。この時間は最高速のシ
ャッタ速度で最小の絞り開口となる時間に相当する。そ
して、この場合端子p21が“High"となっていてシャッタ
閉動作開始時には必らずフラッシュが発光する。従っ
て、この撮影モードのときには絞りはできるだけ絞り込
んで焦点深度を深くするとともに、定常光だけでは露出
不足となる点はフラッシュを発光させることで補正しよ
うとするものである。なお、近接撮影モードを選択して
いても近接していない被写体を撮影することがあるが、
このような場合、露光不足となる確率が高くなる。そこ
で、端子p22、トランジスタBT7,BT8、抵抗R0を省略し、
近接撮影モードを選択されたときには端子p21を“High"
にしてFill-in Flash撮影モードと同様の制御を行なう
ようにしてもよい。このようにすれば、定常光でシャッ
タが制御されることで露光不足にならず、近接した被写
体を撮影するときには、AF回路ACで得られる撮影距離が
近いので、小絞りでフラッシュが発光して焦点深度も深
くなる。
シャッタの閉成動作が開始して、閉成動作が完全に完
了するのに充分な時間が経過すると遅延回路DL7の出力
は“High"となってマイコンMCの端子p25にシャッタが閉
成したことを示す信号が伝達される。すると、マイコン
MCは露出制御機構、レンズ移動機構のチャージとフィル
ム巻上げ動作を行なう。
次に、第3図のマイコンMCについて説明する。このマ
イコンMCは、割込端子it0,it1,it2とリセット端子RESと
を備えていて、優先順位としてはRES,it0,it1,it2の順
になっている。さらに内部には内部のクロックをカウン
トするタイマを備え、タイマのカウント値がプリセット
値に達するとこの時点でタイマ割込の動作が可能になっ
ていればタイマ割込がかかる。それぞれの割込がかかる
とマイコンMCは省電力の動作停止状態から動作状態にな
り夫々の割込に対応したROM(マイコン内部)のアドレ
スからの動作を行なう。割込信号によって動作を行なっ
ている間は、割込を可能としていないかぎり、次の割込
は受け付けない状態になっていて、この間に入力した割
込信号はマイコン内部の割込用フリップフロップをセッ
トするだけである。そして、マイコンMCが割込可能状態
になると、セットされている割込用フリップフロップか
らの信号によって、この割込に対応した動作を行なう。
なお、動作を開始する際には、割込用フリップフロップ
はリセットされる。また、タイマ割込はタイマ割込を可
能としているときのみに受付けられる。
第9図〜第14図は第3図のマイコンMCの動作を示すフ
ローチャートである。以下、このフローチャートに基づ
いてこの発明の実施例の動作を説明する。まずカメラの
裏蓋が閉成されたときの動作を説明する。裏蓋が閉成さ
れるとスイッチBKSが開放され、イクスクルーシブオア
回路EO2、ノア回路NO1を介して、割込端子it0に割込信
号が入力する。すると、マイコンMCは第9図の#1のス
テップからの動作を行なう。ステップ#1ではフラグCH
F,STF(後述)をリセットし、フィルム送り用のモータM
Oの動作中に割込がかかったときのために端子p10,p11
“High"のパルスを出力してモータMOの回転を停止さ
せ、端子p12,p17,p19を“High"とすることで昇圧の停
止、電源ラインVCへの給電の停止、AEロックの解除を行
なう。そして、p13,p20,p21を“Low"としてメインコン
デンサC11への充電状態検出の停止、フラッシュ発光不
可状態への移行、レリーズ用端子p20のリセットを行な
う。以上は、なにかの原因で端子it0に割込信号が入力
したとき、そのときに行なっている動作を解除するため
の準備動作である。
以上の準備動作が終了すると#5のステップで巻戻し
スイッチARWS,MRWSが閉成されているかどうかを判別す
る。そして、この説明の場合にはこれらのスイッチは開
放されているので、第10図の#90のステップに移行す
る。#90のステップでは裏蓋が開放されているかどうか
を判別し、この場合裏蓋が閉成されているので#92のス
テップに移行して、フラグRBFが“0"かどうかを判別す
る。フラグRBFは裏蓋が閉成されると“1"(#118)、開
放されると“0"(#93)となるフラグであり、#92のス
テップで“0"であることが判別されたときにはそれまで
は裏蓋が開放されていて、この時点で裏蓋が閉成された
ことになり、#118のステップに移行する。なお、裏蓋
が閉成されていることが#90のステップで判別され、#
92のステップではRBFが“1"であることが判別された場
合は、裏蓋の閉成によって端子it0に割込がかかったの
ではないため、第11図の#190のステップに移行して端
子it0への他の割込原因を探す。
#118のステップではフラグRBFに“1"を設定して#12
1のステップに移行する。#121のステップにおいてはス
イッチSDF0とSDF1の信号によりフィルムが装着されてい
るかどうかを判別して、装着されていれば#122、装着
されていなければ#127のステップに移行する。#127の
ステップではb23,b22に“01"を設定してさらにb27〜b24
には“0001"を設定する。従って、裏蓋閉成表示36と巻
上げ表示33,34及び固定ISO感度の表示28が行なわれる状
態として#129のステップに移行する。一方、#122のス
テップではフラグFEFが“1"かどうかを判別する。この
フラグはフィルムが装着されたままで裏蓋が開放された
際に“1"となる(#95)フラグである。そして、このフ
ラグFEFが“1"であればビットb23,b22には“00"b27〜b
24には“0101"のデータを設定し、裏蓋閉成表示36、フ
ィルム装着表示35の点滅、巻上げ表示33,34、固定ISO感
度表示28が行なわれる状態にして#129のステップに移
行する。#122のステップでフラグFEFが“0"であること
が判別されたときには、#125,126のステップで裏蓋閉
成表示36、フィルム装着表示35、固定ISO感度表示28が
行なえる状態にして#129のステップに移行する。
#129のステップではビットb32,b31,b30に“001"のデ
ータを設定して通常撮影モードとし、さらに通常撮影モ
ード表示部17が表示されている状態とし、b37〜b33には
“00000"のデータを設定して発光ダイオードL1〜L4が点
灯しない状態とする。そして、#132のステップでフラ
グBAFをを“0"として#133のステップに移行する。ここ
でフラグBAFはフィルムを装着したままで電源電池BAを
交換したときに“1"となる(#432)フラグである。こ
れはフィルムカウンタ用のカウント値の記憶が無くなっ
てしまったときにフィルムカウンタ表示部38に警告表示
を行なうために設けられている。そこで、裏蓋が開放状
態から閉成されるとフィルムが入れ換えられたものとし
て、警告を行なう必要がなくなるのでフラグBAFは“0"
とする。#133のステップは表示データを表示制御回路D
Sに転送するサブルーチンであり、具体例は第9図の#7
5のステップからの動作として示してある。
第9図の表示データ転送サブルーチンはまず#75のス
テップで端子p16を“High"として表示制御回路DSがデー
タを入力する状態とし、入出力用レジスタIORにレジス
タDPR0の内容をセットする。そして直列入出力動作を行
なってこのデータを表示制御回路DSに直列で出力する。
以下同様にしてレジスタDPR1,DPR2,DPR3の内容を順次直
列で表示制御回路DSに送り、#84のステップで端子p16
を“Low"として戻り番地に戻る。
#133のステップで表示データ転送サブルーチンが終
了すると、#134の巻上げサブルーチンに移行する。こ
の巻上げサブルーチンは#165のステップから示してあ
る。#165のステップにおいてはフラグWFに“1"を設定
する。このフラグはフィルム巻上げ中に“1"となるフラ
グである。そして、割込み用タイマに2secのデータをプ
リセットし、タイマ割込を可能とする。次に、#168の
ステップでは端子p10を“High"、p11を“Low"としてモ
ータMOによるフィルムの巻上げをスタートする。そし
て、#169のステップではフィルム送りスイッチFWSがON
となるのを待つ。なお、この間にフィルムが突張ってス
イッチARWSが閉成するか或いは手動で巻戻しスイッチMR
WSが閉成されていないかどうかを#170のステップで判
別する。なお撮影動作後であればスイッチFWSがOFFであ
っても、撮影機構に連動したスイッチLESがONしている
のでオア回路OR1の出力は“High"になっていて、直ちに
#171のステップに移行する。#171のステップでは次に
スイッチFWSがOFFになるのを待つ。この際にも巻戻しス
イッチARWS,MRWSがONになってないかどうかの判別は繰
返し#172のステップで行なわれる。
#171のステップでスイッチFWSが開放されたことが判
別されると#173のステップで端子p10,p11を“High"と
してフィルム送り用モータMOにブレーキをかける。そし
て、#174でタイマ割込を不可能として#175のステップ
で一定時間待つ。この一定時間は、モータMOにブレーキ
をかけてフィルムの巻上げが完全に停止するのに充分な
時間(例えば50m sec)であり、この時間が経過すると
#176のステップに移行する。なお、撮影機構に連動す
るスイッチLESはフィルム送りスイッチFWSがOFFになる
までには必ずOFFになっている。#176のステップでは、
巻上げ停止位置を示すスイッチFSSがONになっているか
どうかを判別し、このスイッチFSSがONになっていれば
#183のステップで端子p10,p11を“Low"にしてモータを
OFFとし、#184のステップでフラグWFを“0"にして戻り
番地に戻る。
一方、#176のステップで電源電池BAが消耗している
等の理由でスイッチFSSがOFFとなっているときには#17
7のステップに移行し、割込用タイマに1/4secをプリセ
ットしタイマ割込を可能とし、端子p10を“High"、p11
を“Low"としてモータMOを再び正転させる。そして、巻
上げ停止位置用スイッチFSSがONとなるのを#180のステ
ップで待つ。この場合にも巻戻しスイッチARWS,MRWSの
判別は#185のステップで行なわれている。#180のステ
ップでスイッチFSSがONしたことが判別されると#181の
ステップでタイマ割込を不可能にし、#182のステップ
で50m sec間モータMOにブレーキをかけ、続いてモータM
OをOFFにすることでフィルム送り用モータMOをストップ
(フィルム巻上げをストップ)させ、フラグWFを“0"に
して戻り番地に戻る。
フィルム巻上げ中に巻戻しスイッチARWS,MRWSが閉成
されたことがステップ#170,#172,#185のいずれかで
判別されたきには#186のステップで#182のステップと
同様に巻上げをストップさせる。そして、タイマ割込を
不可能として第9図の#6のステップに移行し、巻戻し
ルーチンの動作を行なう。
電源電池BAが消耗していて2sec間にスイッチFWSがOFF
にならなかったり、1/4sec間にスイッチFSSがONになら
ないときにはタイマ割込がかかり、第11図の#245のス
テップからの動作を行なう。#245では巻上げ中を示すW
Fが“1"かどうか判別し、この場合フラグWFは“1"なの
で#246でフィルム送り用モータMOをストップさせて巻
上げを停止させる。そして、ビットb20を“1"としてフ
ィルムカウンタ表示部36が点滅する状態とし、b24
“0"として巻上げ表示33,34を消灯させ、b32〜b30を“0
01"として通常撮影モードとし、b21を“0"としてレンズ
カバーの開閉の状態に関係なく表示部15,16,17,18,…,2
6,27のすべてを消灯させる状態とし、表示データを表示
制御回路DSに転送し、すべての割込信号を受付けない状
態のままでマイコンMCは動作を停止する。従って、この
場合には電源電池BAを交換しないかぎりカメラは動作し
なくなり、電源電池BAが消耗してカメラの動作が行なえ
なくなったことの警告だけが行なわれるようになる。
以上説明した#134のフィルムの巻上げサブルーチン
の動作が正常に行なわれると、フィルムカウンタ用レジ
スタFCRの内容に“1"を加算する。なお、このレジスタF
CRは裏蓋の開放時に“00H"にリセットされている(#9
7)。そして、#136のカウンタ表示用のサブルーチンに
移行する。このカウンタ表示用のサブルーチンは第9図
の#49からの動作で示してある。表7に、フラグBRW,BA
F、レジスタFCR,DPR1、表示の関係を示す。
#49のステップではFCRの演算(#25の(FCR)−1=
(FCR))でボローBRWが“1"になっているかどうかを判
別する。これは裏蓋を閉成してから巻上げた量よりも巻
戻す量の方が多いときに起る。そして、ボローBRWが
“1"のときにはカウンタ表示を“0"にするためにレジス
タFCRに“00H"を設定し、ボローBRWを“0"にして#52に
移行する。#52ではフラグBAFが“1"かどうかを判別
し、“1"なら#53、“0"なら#55のステップに移行す
る。このフラグBAFはフィルムが装着されて裏蓋が閉成
された状態で電源電池BAの交換が行なわれて、カウンタ
のプリセットが行なわれていないときに“1"となるフラ
グである。このフラグBAFが“1"ならば表示レジスタDPR
1には“00"を表示するために“AAH"を設定し、カウンタ
の点滅を行なわせるためにb20を“1"にして戻り番地へ
戻る。
#52のステップでフラグBAFが“0"のときは#55のス
テップでFCRの内容が“00H"かどうかを判別する。そし
て“00H"ならレジスタDPR1に“OAH"を設定してカウンタ
36には“0"が表示されるようにし、#71のステップでカ
ウンタ表示部36が点灯するようb20を“0"にして戻り番
地に戻る。#55のステップでFCR=“00H"でないことが
判別されると、次にFCR=“01H"かどうかを#57のステ
ップで判別する。そして、“01H"なら予備送り中の表示
“−”を行なうデータ“BOH"をレジスタDPR1に設定し、
#71のステップを経て戻り番地に戻る。#57のステップ
でFCR=“01H"でないことが判別されると、#59のステ
ップでFCR=“02H"かどうかを判別する。そして“02H"
ならば予備送り中の表示“−”を行なうデータ“OBH"を
レジスタDPR1に設定し(#60のステップ)、#71のステ
ップを経て戻り番地に戻る。#59のステップでFCR≠“0
2H"であれば#61のステップに移行する。#61のステッ
プでは、レジスタFCRの内容が“2AH"になっているかど
うかを判別し、“2AH"になっていれば表7に示すように
フィルムカウンタの表示限界“39"を超えているので、
限界値“39"の表示を継続するために“29H"をレジスタF
CRに設定して#63のステップに移行する。一方、#61の
ステップでレジスタFCRの内容が“2AH"でなければ、#6
3のステップにそのまま移行する。#63のステップでは
予備送り分のカウント値“2H"をレジスタFCRの内容から
減算したデータをレジスタFCR1に設定し、以下表示用の
演算を行なう。この演算はFCR1の内容が“AH"の何倍以
上になっているかを演算し、レジスタFCR2には10進数で
10の位いのデータ“0",“1",“2",“3"が設定され、FCR
1には“0"〜“9"のデータのうちのいずれかが設定され
て#67のステップに移行する。#67のステップではレジ
スタFCR1の下位4ビットの内容が“0H"のときには“0"
を表示させるために#68のステップで“AH"を設定し、
#67のステップでFCR1の下位4ビットの内容が“0H"で
なければそのままにして#69のステップに移行する。#
69のステップではレジスタFCR2の下位4ビットのデータ
をレジスタDPR1の上位4ビットに、FCR1の下位4ビット
のデータをレジスタDPR1の下位4ビットに設定する。そ
して、レジスタFCR2の下位4ビットを“0H"にし、#71
のステップでカウンタ表示38が点灯するように“0"とし
て、戻り番地に戻る。
再び第10図のフローチャートに基づいて裏蓋閉成時の
動作を説明する。#136のカウンタ表示のサブルーチン
が終了すると、#137の表示データ転送のサブルーチン
の動作を行ない、#138のステップで予備送りの途中で
裏蓋が開放されていないかどうかの判別を行なう。そし
て、裏蓋が開放されたことが判別されると、#1のステ
ップに戻り、フィルム送り用モータMOを停止させる等の
動作を行なった後、#93からの裏蓋開放時の動作を行な
う。#138のステップで裏蓋が開放されていないことが
判別されると、#139のステップに移行して、レジスタF
CRの内容が“3H"になっているかどうかを判別し、“3H"
になっていなければ#134のステップに戻り次の予備送
りを行なう。#139のステップでFCRの内容が“3H"とな
り予備送りが完了したことが判別されると#140のステ
ップに移行してフィルム巻上げ表示33,34を消灯させる
ために、b24を“0"として一定時間待つ。ここで、次の
#142のサブルーチンでフィルム容器上のデータを読み
取るようになっているが、この前の時点までにフィルム
の巻上げが行なわれている。従って、巻上げ終了直後は
フィルム容器が動いていてデータ検出用接点とフィルム
容器上のデータ部との接触が安定していない可能性があ
り、誤ったデータが読み取られる可能性がある。そこ
で、この#141のステップではフィルム容器上のデータ
部と検出用接点との接触が安定する時間を待つようにな
っている。
#141のステップで一定時間が経過すると#142のISO
データ読み取りのサブルーチンに移行する。このサブル
ーチンは#150のステップからのフローで示してある。
#150では端子p18を“High"としてフィルム感度読取回
路CAをデータ出力可能状態とする。そして#151のステ
ップで直列入出力動作を行なってフィルム容器からのAS
Oデータを読み取り、読み取ったデータをレジスタSVRに
設定する。そして、#153,#154のステップで読み取っ
たISOデータの下位2ビットのうちで、少なくとも一方
は“1"かどうかを判別し、少なくとも一方が“1"ならIS
Oデータの信号部材が設けられたフィルム容器が装着さ
れた場合であり、#155のステップに移行する。そし
て、#155のステップではフィルム容器からISOデータを
読み取ったことを表示する表示部29を点灯させるために
b27を“1"にし、読み取ったISOデータをレジスタDPR0
設定して、戻り番地に戻る。一方、#153,154のステッ
プで下位2ビットのいずれも“1"でないことが判別され
たときは、ISOデータの信号部材が設けられていないフ
ィルム容器が装着されるか、フィルム容器が装着されて
いない場合に相当し、このときは#157のステップに移
行する。#157のステップでは固定ISOデータであること
を表示する表示部28を点灯させるためにb27を“0"と
し、ISO100に相当するデータをレジスタSVRに設定し、
さらにこのデータをレジスタDPR0に設定して戻り番地に
戻る。
以上説明したISOデータ読み取りサブルーチン#142が
終了すると、#143の表示データ転送サブルーチンの動
作を行ない、端子it0,it1からの割込信号を受け付ける
状態とし、第11図の#215のステップからのフラッシュ
の昇圧動作に移行する。#215のステップでは端子p12
“Low"として、昇圧動作を開始させ、#216のステップ
では端子p13を“High"としてフラッシュのメインコンデ
ンサの充電状態の検出を行なわせる。そして、#217の
ステップでは端子it1への割込信号による割込動作を可
能として#218のステップに移行する。この#217のステ
ップはレンズカバー開放動作が行なわれたときに必要と
なるステップである。#218のステップでは、フラッシ
ュの昇圧動作中を示すためにフラグCHFを“1"とし、#2
19ではメインコンデンサC11の充電レベルが発光量を保
証できるレベルまで充電され充完2OKとなるのを待つ。
そして、充完2OKとなると、#220のステップで割込用の
タイマに10secのデータを設定し、タイマ割込を可能と
して、#222のステップに移行する。#222のステップで
は、メインコンデンサC11の充電レベルが長期間放置し
ておいても充完2OKの状態は維持できるレベルまで充電
され、充完1OKの状態になったかどうかを判別する。そ
して、充完2OKとなって10sec経過するまでに充完1OKと
なると、#223のステップで昇圧を停止し、#224のステ
ップで充電状態の検出を停止し、フラグCHFを“0"と
し、タイマによる割込動作を禁止して、マイコンMCは動
作を停止する。
充完2OKの状態になって10secを経過しても充完1OKと
ならないときには10sec経過した時点でタイマ割込がか
かり、#245のステップからの動作を行なう。この場合
フラグCHFが“1"なので、#245,255のステップを経て、
#265のステップでCHFが“1"であることが判別され、#
266のステップに移行する。#266のステップで昇圧動作
を停止させ、#267のステップでは充電状態の検出動作
を停止させる。そして、フラグCHFを“0"とし、#269の
ステップでは、フィルムカウンタ表示部38を点滅させる
ことで電源電池BAが消耗したことを警告するためにb20
を“1"とする。次に表示データを転送し、端子it0,it1
への割込信号による動作を可能とし、第12図の#359の
ステップに移行する。そして、#359のステップでは測
光スイッチS1が閉成されているかどうかを判別し、S1
OFFになるのを待って#361のS1がOFFとなったときのサ
ブルーチンに移行し、このサブルーチンの動作が終了す
るとマイコンMCは動作を停止する。なお、#361のサブ
ルーチンは#365からのフローに示してある。#365のス
テップでは端子p17を“High"として給電用トランジスタ
BT1をOFFとし、#366のステップでは端子p19を“High"
としてAEロックを解除状態とし、b37〜b34に“0000"の
データを設定して発光ダイオードL2〜L4が消灯状態にな
るようにして、#368のステップで表示データを転送
し、セルフタイマー撮影モードのときに“1"になるフラ
グSTFを“0"にして戻り番地に戻る。なお、以上のステ
ップ#359,#361の動作は裏蓋を閉成した際には必要の
ない動作であるが、測光スイッチS1を閉成した際に行な
われる昇圧の際に、#266のステップからの動作が行な
われることがあるために以上の動作が行なわれる。
以上が裏蓋を閉成したときの動作である。次に、レリ
ーズボタン1が操作され、測光スイッチS1が閉成された
ときの動作を説明する。レリーズボタン1が1段目まで
押されて、測光スイッチS1が閉成されると第3図のイン
バータIN1の出力が“Low"に立ち下がり、マイコンMCは
端子it1からこの立下がり信号を受けて割込動作を行な
う。なお、マイコンMCがなにか動作を行なっている状態
でit1からの割込の受付けが可能になっていなければ、
その動作の途中又は終了後にit1による割込動作が可能
になった時点で測光スイッチ閉成による動作を行なう。
また、端子it1からの割込信号による動作が可能な状態
で、マイコンMCが動作を停止しているときは、測光スイ
ッチS1が閉成されることで直ちに動作を開始する。な
お、電源電池BAが消耗して所定時間以内にフィルムの巻
上げが行なわれなかった場合と、レンズカバーが閉成さ
れているときには測光スイッチS1が閉成されてもマイコ
ンMCは動作をしない。
測光スイッチS1が閉成されるとマイコンMCは第12図の
#295のステップからの動作を行なう。#295のステップ
では充電状態の検出の開始(行なわれていない場合があ
る)、#296のステップでは昇圧の停止(行なわれてい
る場合がある)の動作を行なって、#297のステップに
移行する。そして、#297のステップでは端子p17を“Lo
w"とし、給電トランジスタBT1を導通させ、次に#298の
ステップで端子p26に“High"のパルスを出力してAF回路
ACの距離検出動作を開始させる。そして、#299のステ
ップでは距離検出及び露出制御用測光回路の安定に必要
な時間を待って#300のステップに移行し、端子p19
“Low"として測光出力を記憶させAEロックを行なう。
#301のステップでは連続撮影モードかどうか、#302
ではノンフラッシュ撮影モードかどうかを判別し、いず
れかの撮影モードなら#320のステップに移行する。こ
のいずれのモードであってもフラッシュの発光は行なわ
ないために、#320のステップに移行する。#320のステ
ップにおいては測光値に基づく露出時間がカメラ振れの
起る露出時間になり、端子p23が“Low"になっているか
どうかを判別する。そして、カメラ振れの起る露出時間
になり、低速限界の露出時間でシャッタが制御されると
露出不足になるときは#322のステップでb37〜b34に“0
010"のデータを設定して緑色の発光ダイオードL2が点滅
する状態とし、#323のステップに移行する。一方、#3
20のステップで測光値に基づいて得られる露出時間でカ
メラ振れは起こらず適正露出になるときは、#321のス
テップでb37〜b34に“0001"のデータを設定して緑色の
発光ダイオードL2が点灯する状態とし、#323のステッ
プに移行する。#323のステップでは表示データを転送
し、フラッシュの発光が行なわれないように端子p21
“Low"として第13図の#370のステップに移行する。
#301,302のステップで連続撮影モード、ノンフラッ
シュ撮影モードのいずれでもないことが判別されると、
#303のステップでセルフタイマ撮影モードかどうかを
判別する。そして、セルフタイマ撮影モードのときは、
フラグSTFを“1"にして#306のステップに移行する。一
方、セルフタイマ撮影モードでないときには次に#305
のステップで通常撮影モードかどうか判別し、通常撮影
モードなら#306のステップに移行する。一方、#305の
ステップで通常撮影モードでないことが判別されたとき
は、近接撮影モード又はFill-in Flash撮影モードであ
り、露出時間(測光値)には無関係にフラッシュ撮影を
行なうので#307のステップに移行する。一方、セルフ
タイマ撮影、通常撮影モードのときには#306のステッ
プで測光値に基づく露出時間がカメラ振れの起こる露出
時間かどうかを判別し、カメラ振れの起こる場合はステ
ップ#307からのフラッシュ撮影用の動作に、カメラ振
れが起こらない場合は前述のステップ#321からの定常
光撮影用の動作に移行する。
#307のステップでは充完2OKかどうか判別し、充完2O
Kでなければ#330に移行する。#330では昇圧動作をス
タートし、b37〜b34に“1000"のデータを設定し、赤色
の発光ダイオードL3が点滅する状態とし、表示データを
転送して一定時間待った後#334のステップで測光スイ
ッチS1が“ON"かどうかを判別する。そして、S1がOFFに
なっていれば、#335のステップでレジスタCORをリセッ
トし、次に前述のS1 OFFのサブルーチンの動作を行なっ
た後、後述する#342のステップに移行する。一方、S1
がONなら#340のステップでレジスタCORの内容に“1"を
加算し、#341のステップでCORの内容が一定値Kに達し
たかどうかを判別する。そして、Kに達していなければ
#307のステップに戻り、充完2OKとなっていなければ以
上説明した動作を繰り返す。そして、#341のステップ
でレジスタCORの内容がKに達したことが判別される
と、これまでに#333での一定時間をK回カウントした
ことになる。この(一定時間)×Kを例えば0.5secにし
ておけば、昇圧を開始して充完2OKとなるまでに0.5sec
が経過すると、#342のステップに移行し、以後測光ス
イッチS1が閉成されている限り、レリーズスイッチS2
閉成されても露出制御は行なわれない(撮影動作は行な
わない)。
#307のステップで、充完2OKの状態になっていること
が判別されると#308のステップで昇圧をストップし、
#309のステップで充電状態の検出をストップし、#310
のステップに移行する。#310のステップでは、発光量
不足になるような被写体距離(遠距離)で端子p24が“H
igh"になっているかどうかを判別し、発光量不足となる
ときはb37〜b34に“0100"のデータを設定して緑色の発
光ダイオードL4が点滅する状態にする。一方、発光量不
足にならない場合には、b37〜b34に“1100"のデータを
設定して緑色の発光ダイオードL4が点灯する状態にす
る。そして、#313のステップで表示データを転送し、
#314のステップではフラッシュが発光するように端子p
21を“High"として#315のステップに移行する。#315
のステップは近接撮影モードかどうかを判別し、近接撮
影モードなら端子p22を“High"に、近接撮影モードでな
ければ端子p22を“Low"として続13図のステップ#370に
移行する。なお、前述のように近接撮影モードはFill-i
n Flash撮影モードと同じ動作を行なわせるのであれ
ば、端子p22、第8図のトランジスタBT7,BT8、抵抗R0
及びこのステップ#315,316,317を省略すればよい。
#341のステップでレジスタCORの内容がKになり、0.
5secが経過したことが判別されると、#342のステップ
に移行して、レジスタCORの内容をリセットし、端子i
t0,it1への割込信号による動作を可能として、#345の
ステップに移行する。#345のステップにおいては、充
完2OKの状態かどうかを判別し、充完2OKの状態になって
いなければ#346のステップに移行し、測光スイッチS1
がONのままかどうかを判別する。そして、OFFになって
いれば#347で前述のS1 OFFのサブルーチンの動作、S1
がONならそのまま#345のステップに戻る。そして、#3
45のステップで充完2OKの状態になっていることが判別
されると、#350のステップに移行し、タイマに10secの
データを設定する。そして以下タイマ割込による動作を
可能とし、フラグCHFを“1"にした後、#353のステップ
で充完1OKかどうかの判別を行なう。そして、充完1OKの
状態になっていなければ#354のステップに移行して#3
46,347と同じ動作を行ない、#353のステップに戻る。
#353で充完1OKの状態になっていることが判別されると
#356のステップに移行し、昇圧の停止、充電状態の検
出の停止をし、フラグCHFに“0"を設定して、#359のス
テップに移行する。#359のステップでは測光スイッチS
1がOFFになるのを待ち、S1がOFFになるとタイマに3min.
のデータを設定し、S1のOFFのサブルーチンを実行して
マイコンMCは動作を停止する。ここで、3min.はモード
設定ボタン3によってモードが設定されると、3min.が
経過すると自動的に通常撮影モードに復帰するようにな
っており、このためのデータである。そして、この時間
は測光スイッチS1がONになって撮影が行なわれなかった
場合は、S1がONになっている間は自動復帰する時間を延
長するためにこのステップが設けてある。
以上説明したフラッシュ撮影の準備動作を要約する
と、フラッシュ撮影が必要である(行なわれる)ことが
判別されると、充完2OKの状態かどうかを判別し、充完2
OKであれば露出制御動作に移行できる。一方、充完2OK
でなければ昇圧動作を行なわせ、0.5sec間に充完2OKに
なれば露出制御動作に移行できる。0.5sec間に充完2OK
にならなければ測光スイッチS1が閉成されている間は露
出制御動作に移行できず、昇圧動作は測光スイッチS1
ON,OFFに無関係に継続され、充完1OKになるまで昇圧動
作は継続される。なお、フラッシュ撮影が必要であるこ
とが判別され、充完2OKの状態になってないことが判別
されたときは、昇圧動作は開始されるが、測光スイッチ
S1がONのままになっている限り露出制御動作に移行でき
ないようにし、前述の0.5sec間は露出制御動作への移行
を可能にする部分を省略してもよい。このようにするに
は、#333,335,340,341,342のステップを省略して、#3
34のステップでS1がONであることが判別されたときに直
ちに#343のステップに移行し、#334のステップでS1
OFFであることが判別されたときは#336のサブルーチン
を経て#343のステップに移行するようにすればよい。
定常光撮影又はフラッシュ光撮影の準備動作が完了す
ると、第13図の#370のステップに移行する。#370のス
テップでは測光スイッチS1がONかどうか判別し、OFFに
なっていれば#394のステップに移行してS1がONになる
前の状態への復帰動作を行なう。S1がONであれば次に#
371のステップでレリーズボタン1が2段目まで押し込
まれ、レリーズスイッチS2がONになっているかどうか判
別する。そして、ONになっていなければ#370のステッ
プに戻り、レリーズスイッチS2がONになるのを、測光ス
イッチS1がOFFになってないかを判別しつつ待つ。#371
のステップでレリーズスイッチS2が閉成されたことが判
別されると#372のステップに移行して、セルフタイマ
撮影モードでフラグSTEが“1"かどうかを判別する。そ
して、フラグSTEが“1"なら#373のステップに移行し、
タイマに10secのデータを設定し(10secはセルフタイマ
用の時間)b37〜b33に“00001"を設定して、セルフタイ
マ表示用の赤色の発光ダイオードL1が点滅し、残りの発
光ダイオードL2〜L4が消灯する状態として、表示データ
を転送する。そして、#376では端子it0,it1への割込信
号による動作及びタイマによる割込動作を可能とし、マ
イコンMCは動作を停止する。そして、10sec間は発光ダ
イオードL1が点滅しているだけである。なお、it0,it0
への割込を可能としているのは、セルフタイマ時間の間
は種々の操作(巻戻し、裏蓋開閉、レンズカバーの開
閉、モードの切換、レリーズボタンの押し下げ等)によ
ってセルフタイマの解除を行なうためである。10sec間
が経過すると、マイコンMCはタイマによる割込がかか
り、第11図の#245のステップの動作を行なう。この場
合、フラグSTFが“1"なので#245,255,265,275のステッ
プを経て#276のステップに移行する。そして、#276の
ステップではセルフタイマ表示用の赤色の発光ダイオー
ドL1を消灯させるためにb33を“0"とし、次に表示デー
タを転送し、次にフラグSTFを“0"として、第13図のス
テップ#380に移行して露出制御動作を行なう。
#372のステップでフラグSTFが“0"のとき或いはセル
フタイマの時間(10sec)が終了すると#380のステップ
に移行し、端子p20に“High"のパルスを出力し、露出制
御動作及びレンズの移動を開始させる。そして#381の
ステップではフラグRLFを“1"にする。このフラグは露
出制御中を示すフラグである。そして、タイマに50m se
cのデータを設定し、タイマ割込を可能とし、#384のス
テップに移行する。#384のステップでは実際に露出制
御機構(例えばレンズの移動機構)の動作が開始し、ス
イッチLESがONになるのを待つ。スイッチLESがONになる
までに50m secが経過すると、この場合にはなんらかの
理由で露出制御機構が正常に動作していない場合であ
り、タイマ割込がかかって、第11図の#245のステップ
からの動作を行なう。この場合フラグRLFが“1"なので
#245,255,265,275,280を経て#281のステップに移行す
る。#281のステップでは端子p17,p19を“High"とし
て、給電トランジスタBT1をOFF、AEロックを解除する。
そして次には、p13,p22を“Low"としてフラッシュの充
電状態の検出の停止と、近接撮影モードの解除とを行な
う。そして、フラグRLFを“0"とし、b37〜b34に発光ダ
イオードL2〜L4を消灯させるためのデータ“0000"を設
定し、表示データを転送する。次に、#286のステップ
で端子it0,it1への割込信号による動作を可能としてマ
イコンMCは動作を停止する。
#384のステップでスイッチLESが50m sec以内にONし
たことが判別されると#385のステップでタイマ割込を
受け付けない状態とし、#386のステップで露出制御回
路ECによる露出制御動作が終了して、端子p25が“High"
になるのを待つ。そして、露出制御動作が終了して端子
p25が“High"になったことが判別されると#388に移行
し、前述の巻上げサブルーチンによる巻上げ動作を行な
わせる。そして、巻上げ動作が終了すると裏蓋が閉成し
ていればフィルムカウンタ用のレジスタFCRの内容に
“1"を加算し、カウンタ表示用サブルーチンの動作を行
ない、表示用データの転送を行なって#392のステップ
に移行する。一方、裏蓋が開放されていれば巻上げサブ
ルーチン後直ちに#392に移行する。#392のステップで
は測光スイッチS1が閉成されたままになっているかどう
か判別し、測光スイッチS1が閉成されていると#393の
ステップに移行する。そして、連続撮影モードかどうか
を判別し、連続撮影モードでなければ#392のステップ
に戻り、測光スイッチがOFFになるのを待つ。一方、#3
93のステップで連続撮影モードであることが判別される
と、第12図の#298のステップに戻り、次の露出制御動
作の準備を行なう。従って、連続撮影モードであれば、
前述のように定常光撮影だけが行なわれ、レリーズスイ
ッチS2が閉成されている限り、撮影は繰返し行なわれ
る。
#392のステップで測光スイッチS1がOFFになったこと
が判別されると#394のステップに移行し、前述のS1 OF
Fのサブルーチンの動作を行ない、#395のステップに移
行する。#395のステップではフラグRLFが“1"がどうか
を判別し、“1"のときは露出制御動作が行なわれ、測光
スイッチS1がOFFになった場合であり、#396のステップ
に移行してフラグRLFを“0"にする。次にb32〜b30に“0
01"のデータを設定して、次回の撮影は通常撮影モード
になるように自動復帰させ、表示データの転送をし、端
子it0,it1への割込信号による動作を可能とし第11図の
#215のステップに移行してフラッシュの昇圧を行な
う。#395のステップでフラグRLFが“0"であると判別さ
れると、#400のステップに移行し、タイマに3min.のデ
ータを設定し、タイマ、it0,it1からの割込信号による
動作を可能としてマイコンMCは動作を停止する。即ち、
フラグRLFが“0"のときには露出制御動作は行なわずに
測光スイッチS1がOFFになった場合に相当し、この場合
には、通常撮影モードへの自動復帰が3min.後に行なわ
れるようにする準備動作を行なってマイコンMCは動作を
停止する。
次に、手動操作によって巻戻しスイッチMRWSがONにな
るか或いはフィルムが最終駒まで巻上げられてフィルム
が突張ってスイッチARWSがONになったときの動作を説明
する。上述の状態で測光スイッチS1がOFFになっている
とマイコンMCは第9図の#1からの動作を行ない、#1,
2,3,4,5を経て#6のステップに移行する。#6のステ
ップではフィルムの有無を検出し、フィルムがないとき
は端子it0,it1による割込動作を可能としてマイコンMC
は動作を停止する。#6のステップでフィルムが有るこ
とが検出されると#7のステップに移行し、裏蓋が閉成
されているかどうかを判別する。そして、裏蓋が閉成さ
れていれば、b25,b24に“10"を設定し、巻上げ表示部3
3,34が消灯され巻戻し表示部31,32が交互に点灯する状
態とする。次に、b32,b31,b30には“001"のデータを設
定し、通常撮影モードとし、b37〜b33には“00000"を設
定して発光ダイオードL1〜L4が消灯する状態にする。そ
して#13のステップで表示データを転送して#14のステ
ップに移行する。#14のステップではフィルム送りに連
動して回転する従動スプロケットに連動し、従動スプロ
ケットの回転に応じてON,OFFするスイッチSPSの状態を
判別する。そしてスイッチSPSがONならフラグSPFを
“1"、OFFなら“0"とする。このフラグSPFはスイッチSP
Sの状態とフラグSPFの状態とを組合わせて判別すること
でスイッチSPSの状態の変化を検出するために設けられ
ている。次に、端子p10を“Low"、p11を“High"とする
ことでモータMOを逆転させ、フィルムの巻戻し動作を開
始させ、次にタイマに1/4secを設定し、次にタイマ割込
による動作を可能とし、次に、巻戻し中であることを示
すフラグRWFを“1"として#28のステップに移行する。
#28のステップでは自動巻戻しスイッチARWSがONかどう
か判別し、ONのときはフラグARFを“1"に、OFFのときは
ARFを“0"にして#21のステップに移行する。
#21のステップでは、フィルム送りスイッチFWSがON
かどうか判別し、ONであれば#22の巻戻し用サブルーチ
ンの動作を行ない、#21のステップに戻る。この動作を
フィルム送りスイッチFWSがONの間繰返し、OFFになると
#23のステップに移行する。そして、#23のステップで
は、スイッチFWSがOFFかどうか判別し、OFFであれば#2
4で巻戻しサブルーチンの動作を行なって#23のステッ
プに戻る。そして、この動作を継続し、スイッチFWSがO
Nになったことが判別されると#25のステップに移行す
る。#25のステップでは、カウンタ用レジスタFCRから
“1"を減算し、#26のステップでカウンタ表示用サブル
ーチンの動作を行ない、表示データの転送を行なって#
21のステップに戻る。以上の動作は、巻戻しサブルーチ
ンの動作中で、裏蓋が開放されたことを判別したとき、
フィルムの巻戻しが完了したことを判別したとき、及び
巻戻し動作に異常が生じたことを判別したときまで繰返
される。
次に、#30からの巻戻しサブルーチンの動作を説明す
る。#30のステップでは、裏蓋が開放されたかどうかを
判別し、裏蓋が開放されたことが判別されると、#31の
ステップで端子p10,p11を50m sec間“High"としてモー
タMOにブレーキをかけ、次に両端子を“Low"とし、第10
図の#93のステップに移行し、裏蓋開放時の動作を行な
う。#30のステップで裏蓋が開放されていないことが判
別されると#32のステップで、フィルム検知用スイッチ
FDS0,FDS1がともにフィルムを検知しない状態となった
かどうかを判別する。そして、スイッチFDS0,FDS1がと
もにフィルムを検知しない状態になっていれば#46のス
テップに移行し、フラグARFが“1"かどうかを判別し、
“0"であれば手動巻戻しスイッチMRWSがONになって巻戻
しが行なわれている場合であり、フィルム容器からフィ
ルムの先端が出た状態で巻戻しを終了させるために、直
ちに#33のステップに移行してモータMOをストップさせ
て巻戻しを停止させる。一方、ARFが“1"なら自動巻戻
しスイッチARWSがONになって巻戻しが行なわれている。
このときは、フィルムの先端部がフィルム容器に巻き込
まれてしまうようにするため、#47のステップで一定時
間待つことで、スイッチFDS1がOFFになっても一定時間
巻戻しを継続させてから#33のステップでモータMOをス
トップし、巻戻しを停止する。
次に#34のステップでb25,b23,b22に“011"を設定し
て巻戻し表示部31,32を消灯し、裏蓋の開,閉表示部36,
37が交互に点灯する状態とし、表示データを転送する。
そして、タイマ割込による動作を不可能とし、端子it0,
it1への割込信号による動作を可能とし、巻戻し中を示
すフラグRWFを“0"とし、裏蓋閉成を示すフラグRBFを
“1"として動作を停止する。
#32のステップでフィルムが有りと検知された際に
は、次に#40のステップでフラグSPFが“1"かどうか判
別する。そして“1"であれば、次に#41のステップでス
イッチSPSがONかどうか判別する。一方、SPFが“0"なら
#42のステップでスイッチSPSがOFFになっているかどう
かを判別する。そして、SPFが“1"でスイッチSPSがOFF
になっていれば、スイッチSPSはONからOFFに変化したこ
とになるのでフラグSPFを“0"とし、一方、SPFが“0"で
スイッチSPSがONのときスイッチSPSはOFFからONに変化
したことになるのでフラグSPFを“1"として#45に移行
する。そして、#45のステップでタイマに1/4secのデー
タを設定し戻り番地に戻る。一方、スイッチSPSが変化
していないことが検出されたときには、そのまま戻り番
地に戻る。前述のように特殊なフィルムが装着されてフ
ィルムが検出されているにもかかわらず、フィルムの巻
戻しが行なわれなかったり、電池BAが消耗したりするこ
とによって1/4sec間にスイッチSPSの状態が変化しなけ
ればタイマ割込がかかり、第11図の#245のステップか
らの動作が行なわれる。この場合、フラグRWFが“1"に
なっているので#245,255を経て、#256のステップに移
行する。#256のステップではモータMOを停止させ、b25
に“0"を設定して巻戻し表示31,32を消灯する状態と
し、b23,b22に“11"を設定して、裏蓋の開,閉表示部3
6,37が交互に点灯する状態とし、表示データを転送す
る。次に、巻戻し中を示すフラグRWFを“0"とし、異常
が検出されて巻戻しが停止することを示すフラグTIFを
“1"とし、端子it0への割込信号による割込動作のみを
可能として、裏蓋閉成を示すフラグRBFに“1"を設定
し、マイコンMCは動作を停止する。
以上の説明においてフィルム巻戻し終了時に裏蓋閉成
を示すフラグRBFを“1"にする理由を説明する。裏蓋が
開放された状態でフィルムが突っ張るとスイッチARWSが
ONとなって端子it0に割込信号が入力してマイコンMCは
動作を開始するが#7のステップで裏蓋が開放されてい
ることが判別され、マイコンMCは巻戻し動作を行なわな
い。この状態で裏蓋が閉成されると、端子it0に割込信
号が入力して、マイコンMCは再び動作を開始し、#5の
ステップでスイッチARWSがONになっていることを判別す
るので巻戻し動作を行なう。従って、この場合裏蓋が閉
成されることでフィルムの巻戻しが行なわれることにな
るわけで、巻戻し動作終了時にフラグRBFを“1"にして
おけば、上述の様な場合であっても、フラグRBFには裏
蓋の状態に対応した信号が設定されることになる。
裏蓋が開放されて、フィルムが突っ張った場合には、
#7から第11図の#196のステップに移行し、レンズカ
バーの状態を判別するようになっている。これは裏蓋が
開放されて、フィルムが突っ張った状態でレンズカバー
が開放/閉成される場合があるからである。なお、この
状態でモードボタン3が操作されて割込がかかってもモ
ード切換の動作は行なわれない。
次に、裏蓋が開放された場合の動作について説明す
る。裏蓋が開放されるとスイッチBKSがONして端子it0
割込信号が入力し、#1〜5のステップを経て第10図の
#90のステップからの動作を行なう。なお、巻戻し中に
裏蓋が開放されると、第9図#30,31のステップから#9
3のステップに移行する。#90のステップで裏蓋が開放
されていることが判別され、#91のステップでフラグRB
Fが“1"であることが判別されると#93のステップでRBF
に“0"を設定して、#94のステップに移行する。#94の
ステップではフィルムが装着されているかどうかの判別
を行ない、装着されていればフラグFEFを“1"に、装着
されていなければFEFを“0"にする。このフラグFEFは、
前述のようにフィルムが装着されたままで裏蓋が開放さ
れ、フィルムがそのままで再び裏蓋が閉成されたときに
フィルム表示部35を点滅させて警告を行なうために設け
てある。
次に#97のステップでフィルムカウンタ用レジスタFC
Rに“00H"を設定し、フィルムカウンタ表示用サブルー
チンの動作を行なって次に、b27〜b24に“0000"のデー
タを設定して、フィルム感度が固定であることを表示す
る表示部28を点灯状態、フィルム表示部35を消灯、巻上
げ表示部33,34、巻戻し表示部31,32を消灯状態とする。
次に、b32,b31,b30に“001"のデータを設定して通常撮
影モードとし、b37〜b33に“00000"を設定して、発光ダ
イオードL1〜L4を消灯状態とする。そして、レジスタSV
RにはISO100に相当するデータを設定し、このデータを
表示用レジスタDPR0に設定する。次に、フィルム枚数で
“ 0"を表示するデータ“OAH"をレジスタDPR1に設定
し、b23,b22には“10"を設定して裏蓋開放表示部37を点
灯状態とし、#105のステップで表示データを転送し、
#106のステップに移行する。#106のステップではフィ
ルムが装着されているかどうか判別し、装着されていれ
ば#114のステップで端子it0,it1への割込信号による動
作を可能として、動作を停止する。一方、フィルムが装
着されていない場合には#109のステップに移行し、フ
ラグTIFが“1"かどうかを判別する。そして、TIFが“1"
なら巻戻し中に異常が検出されてモータMOが停止した場
合であり、#111のステップで巻上げサブルーチンの動
作を行なって、正常にフィルムの巻上げが行なわれば、
次に、再び巻上げサブルーチンの動作を行なう。そし
て、2回の巻上げ動作が正常に行なわれるとフラグTIF
を“0"にして#114のステップに移行する。この動作は
電池の消耗によって巻戻しが停止したのかどうかを確認
するためのもので、2回巻上げ動作を行なうのは、裏蓋
を開放した時点が巻上げ途中になっているときはすぐに
巻上げ完了状態になって、電池のチェックができないか
らである。なお、巻上げ回数は2回に限定されるもので
はなく、3回以上でもよく、回数を増せば電池のチエッ
クにより安全性が確保できる。#109のステップでフラ
グTIFが“0"であることが判別されると#110のステップ
で巻上げ完了状態かどうかを判別し、完了していなけれ
ば#112のステップで残りの巻上げを行ない、完了して
いればそのまま#114のステップに移行する。
次に、フィルムが装着された状態で裏蓋が開放されて
いて、フィルムが抜き取られた場合の動作を説明する。
この場合、アンド回路AN0の出力から、ワンショット回
路OS3からのパルスが出力されて端子it0に割込信号が入
力して#1からの動作を行なう。そして、#1〜5、9
0,91,190のステップを経て第11図の#191のステップに
移行する。そして、#191のステップでフラグFEFを“0"
とし(#95で“1"になっている)、#192,193のステッ
プで巻上げ動作を行なう。これは巻戻し途中で異常を検
出して巻戻しが停止した場合の電池のチェックのためで
ある。そして、正常に巻上げが2回行なわれると、フラ
グTIFに“0"を設定し、端子it0,it1への割込信号による
動作を可能としてマイコンMCは動作を停止する。
次に、レンズカバーが閉成又は開放されたときの動作
を説明する。この場合、イクスクルーシブオア回路EO1
からパルスが出力され、端子it0に割込信号が入力して
#1のステップからの動作を開始し、#1〜5,90,91又
は92,190のステップを経て、#196のステップに移行
し、レンズカバーが開放されているかどうかを判別す
る。そして、開放されていれば#197のステップでフラ
グCVFが“1"かどうか判別し、“1"ならレンズカバーの
状態は変化していないので、この場合モードスイッチMO
Sが操作されて割込動作が行なわれたことになり、#227
のステップに移行する。そして、#227のステップでは
裏蓋が開放されているかどうかを判別し、開放されてい
ればモード切換は受付けないので端子it0,it1への割込
信号による動作を可能として、マイコンMCは動作を停止
する。
#197のステップでフラグCVFが“0"であることが判別
されるとレンズカバーは閉成状態から開放されたことに
なり、#198のステップに移行し、フラグCVFを“1"にす
る。そしてb32,b31,b30には“001"を設定して通常撮影
モードとし、b21を“1"としてモード表示16〜27とカメ
ラ名表示15が点灯する状態にする。そして、表示データ
を転送して#210のステップに移行する。
#196のステップでカバーが閉成していることが判別
されると、#203のステップでフラグCVFが“0"かどうか
判別する。そして、CVFが“0"であればカバーは閉成さ
れたままであり、このときはモードスイッチMOSの操作
によって割込がかかったことになる。しかし、レンズカ
バーが閉成されているときはモード切換は行なわれない
ので、#195のステップで端子it0,it1への割込信号によ
る動作を可能としてマイコンMCは動作を停止する。
一方、レンズカバーが開放状態から閉成状態に切換っ
たことが判別されると、#204のステップでフラグCVFを
“0"にする。次に、モード、カメラ名の表示部16〜27、
15を消灯するためにb21を“0"とし、発光ダイオードL1
〜L4を消灯するためにb37〜b33に“00000"を設定し、表
示データを転送して#210のステップに移行する。#210
のステップでは端子it0からの割込信号による動作を可
能とし、フラグCOFを判別する。このフラグCOFは、フィ
ルムカウンタのプリセットが可能な時間“0"となってい
る。そしてCOFが“1"であり、且つレンズカバーが閉成
されていれば、そのままマイコンMCは動作を停止して、
結局端子it0からの割込信号だけを受付ける状態にな
り、測光スイッチS1による割込は受付けない。一方、CV
Fが“1"でカバーが開かれていることが判別されると前
述の#215のステップからの動作を行ない、フラッシュ
の昇圧と、端子it1への割込を可能とする。また、#211
のステップでフラグCOFが“1"のときは、カバーが開い
ていればit1,it2への割込信号で動作を可能とし、カバ
ーが閉じていればit2への割込信号でのみ動作を可能と
して戻り番地に戻る。なお、it0についてはいずれの場
合も#210のステップによって割込可能となっている。
モードスイッチMOSが閉成された場合には、このとき
レンズカバーが開放され、裏蓋が閉成されていると、端
子it0から割込信号による動作によって、#230のステッ
プからの動作を行なう。まず、#230のステップでは
b32,b31,b30が“110"かどうか判別し、“110"なら#232
のステップで“001"のデータを設定して通常撮影モード
とする。一方、#230のステップでb32,b31,b30が“110"
でないことが判別されるとこの内容に“1"を加え、前述
の順番で次の撮影モードに切換える。そして発光ダイオ
ードL1〜L4を消灯するためにb37〜b33に“00000"を設定
して、表示データを転送する。次にモード切換が行なわ
れて3min.間は“1"となるフラグMOFを“1"にし、タイマ
に3min.のデータを設定し、タイマ、it0,it1による割込
動作を可能として、#238のステップに移行する。#238
のステップではフラグCOFが“1"かどうか判別し、“1"
ならそのままマイコンMCは動作を停止する。一方、“0"
なら戻り番地に戻る。
モードスイッチMOSによる切換動作、或いはモード切
換後測光スイッチS1がONにし、次にOFFになって3min.が
経過するまでにit0による割込動作が行なわれなけれ
ば、3min.が経過するとタイマ割込による動作が行なわ
れる。このときは、第11図#290のステップからの動作
を行ない、まず、フラグMOFを“0"とし、b32,b31,b30
“001"のデータを設定して、通常撮影モードとする。そ
して、表示データの転送を行ない、端子it0,it1への割
込信号による動作を可能としてマイコンMCは動作を停止
する。従って、通常撮影モードには、露出制御動作の終
了、モードスイッチMOS、測光スイッチS1の操作から3mi
n.、裏蓋の開・閉、または巻戻し動作によって自動的に
復帰される。
次に、電源電池BAが装着された場合の動作を説明す
る。電源電池BAがコンデンサC1によるバックアップが行
なわれない状態になった後に装着されると、リセット端
子RESにコンデンサC3によってリセット信号がマイコンM
Cに入力し、マイコンMCは第13図の#405のステップから
の動作を行なう。#405,406では出力端子を初期状態と
し、#407のステップではフラグを初期状態とする。次
に、フィルムカウンタ用レジスタFCRに“00H"を設定
し、b32,b31,b30に“001"を設定して通常撮影モードと
する。続いて、b37〜b33に“00000"を設定し発光ダイオ
ードL1〜L4を消灯状態、b25を“0"として巻戻し表示部3
1,32を消灯状態、b20を“0"としてカウンタ表示部38を
点灯状態とする。次に、レンズカバーが開いているかど
うか判別し、開いていればフラグCVFを“1"とし、b21
“1"としてモード表示部16〜27、名前表示部15を点灯状
態とする。一方、#411のステップでレンズカバーが閉
成していることが判別されるとフラグCVFを“0"とし、b
21を“0"としてモード表示部16〜27、名前表示部15を消
灯状態とする。
次に、#420のステップで裏蓋が開放されているかど
うかを判別して、閉成されていれば#421、開放されて
いれば#426のステップに移行する。#421のステップで
はフラグRBFを“1"とし、FEFを“0"とする。そして、b
23,b22に“01"を設定して裏蓋閉成表示部36を点灯状態
とし、フィルム装着の有無を検出する。そして、フィル
ムが装着されていればカウンタを点滅させるためにフラ
グBAFを“1"とし、フィルム表示部35を点灯状態とする
ためにb26を“1"として、容器上からのISOデータの読み
取り動作を行なって#438のステップに移行する。一
方、#424のステップでフィルムが装着されて無いこと
が判別されると#425のステップでフラグBAFを“0"と
し、b27,b26に“00"を設定して、固定ISO感度の表示部2
8を点灯状態、フィルム表示部35を消灯状態とする。次
に、レジスタSVRにISO100のデータを設定し、このデー
タをレジスタDPR0に設定して#438のステップに移行す
る。
#420のステップで裏蓋が開放されていることが判別
されると#426のステップに移行し、フラグRBFを“0"と
する。次に、フラグBAFを“0"とし、#428ではb23,b22
に“10"を設定し、裏蓋開放表示部37を点灯状態とす
る。そして、フィルムが装着されているかどうかを判別
して、装着されていればFEFを“1"に、装着されてなけ
ればFEFを“0"とし、#435のステップに移行する。
#438のステップにおいては、カウンタ表示用のサブ
ルーチンの動作を行ない、#439のステップで巻上げ完
了状態かどうかの判別を行なう。そして巻上げ完了状態
でなければ、b24を“1"として巻上げ表示部33,34が交互
に点灯する状態とし、表示データを転送した後、巻上げ
サブルーチンの動作を行なって、#444のステップに移
行する。一方、#439のステップでフィルムの巻上げ完
了状態であれば直ちに#444のステップに移行して、b24
を“0"とし、巻上げ表示部33,34を消灯状態とする。そ
して、表示データを転送し、端子it0,it1,it2への割込
信号による動作を可能とし、カウンタ用のレジスタPCR
をリセットし、昇圧動作、充電状態の検出を開始させて
#455のステップに移行する。
第14図の#455のステップはフラグCOFを“0"とする。
このフラグCOFは、フィルムカウンタのプリセットが可
能な間は“0"となっている。次に充完2OKの状態かどう
か判別し、充完2OKになっていなければ#457のステップ
に移行する。#457のステップではフラグCOFが“1"にな
っているかどうか判別し、“1"になっていれば直ちに#
456のステップに戻る。一方、フラグCOFが“0"なら#45
8のステップで一定時間待ち、レジスタPCRの内容に“1"
を加算し、PCRの内容がT1になったかどうか判別する。
そして、T1になっていなければ#456のステップに直ち
に戻り、T1になっていれば端子it2への割込信号による
動作を不可能とし、フラグCOFを“1"として#456のステ
ップに戻る。(#458の一定時間)×(T1回)=30secに
しておけば、30sec間カウンタのプリセットが可能とな
る。以上の動作を繰り返している途中で充完2OKの状態
となると、#465のステップに移行してレジスタCHRをリ
セットし、充完1OKの状態となっているかどうか判別す
る。そして、充完1OKの状態でなければ#470のステップ
で一定時間待ち、フラグCOFが“1"かどうか判別する。
そして、“1"なら30sec経過しているので#476のステッ
プに移行する。一方、COFが“0"なら#472のステップで
レジスタPCRの内容に“1"を加算し、PCRの内容がT1にな
ったかどうか判別する。そして、T1になっていれば30se
cが経過したのでit2への割込信号による動作を不可能と
し、フラグCOFを“1"として#476のステップに移行す
る。一方、PCRの内容がT1になっていなければそのまま
#476のステップに移行する。そして、#476ではレジス
タCHRの内容に“1"を加算してレジスタCHRの内容がT2
なったかどうかを判別する。そして、T2になっていれば
(#470の一定時間)×(T2回)=10secが経過したので
b20に“1"を設定してカウンタ表示部36Xが点滅する状態
とし、表示データを転送して#485のステップに戻る。
一方、#477のステップでCHRの内容がT2になっていなけ
れば#466に戻る。
#466のステップで充完1OKの状態になっていればb20
に“0"を設定してカウンタを点灯状態とし表示データを
転送して、#485のステップに移行する。そして、昇圧
と充完状態の検出を停止して#487のステップに移行す
る。#487のステップではフラグCOFが“1"かどうか判別
し、“1"になっていなければ前述と同様に30secが経過
するのを待ち、30secが経過すると端子it2への割込信号
による動作を禁止し、フラグCOFを“1"として動作を停
止する。一方、#487のステップでCOFが“1"であること
が判別されると、直ちにマイコンMCは動作を停止する。
端子it2への割込信号による動作が可能なときにカウ
ンタプリセットボタン4が操作されるとカウンタスイッ
チCOSが閉成され、端子it2に割込信号が入力して#495
からの動作が開始する。そして、フィルムが装着されて
いないか或いは裏蓋が開放されていればマイコンMCは直
ちに動作を停止する。一方、裏蓋が閉成されフィルムが
装着されていれば#497のステップに移行し、フラグBAF
が“1"ならば“0"にして#499のステップに移行する。
そして、レジスタFCRが“00H"かどうか判別し、“00H"
なら“1"を表示するデータ“03H"を設定し、“00H"でな
ければFCRの内容に“1"を加算する。そして、レジスタF
CRの内容が表示限界を超えるデータ“2AH"になれば、#
502のステップで“1"を表示する“03H"を設定して#503
のステップに移行する。一方、#501のステップでFCRの
内容が“2AH"になっていないときはそのまま#503のス
テップに移行する。そして、#502のステップでカウン
タ表示用サブルーチンの動作を行ない、表示データを転
送し、it2の割込信号の受付け時間を延長するためにレ
ジスタPCRをリセットして戻り番地に戻る。
以上の実施例では裏蓋が閉成されフィルムが装着され
ているときに、電源電池が交換され、カウンタのプリセ
ットが行なわれないときは裏蓋が開放されて閉成される
まで警告が継続されるようになっているが、露出制御動
作が終了して、巻上げサブルーチン(#388)が開始す
る前にフラグBAFが“1"のときは、レジスタFCRに“02H"
を設定してフィルムの巻上げが完了すると“1"が表示さ
れるようにし、さらにフラグBAFは“0"として警告が行
なわれないようにしてもよい。また、測光スイッチS1
閉成されると、フラグBAFが“1"かどうか判別し、“1"
のときはレジスタFCRに“03H"、フラグBAFに“0"を設定
するようにしてもよい。以上の場合、測光スイッチS1
ONせずに裏蓋が開放されることがあるので、裏蓋開放時
にフラグBAFが“1"なら“0"を設定する動作も必要であ
る。さらには、最初の巻上げまではプリセット可能とし
て、時間制限をはずしてもよく、或いは時間制限だけに
してもよい。
第15図は、この実施例の変形例を示すフローチャート
であり、連続撮影モードでもフラッシュ撮影が必要なと
きにフラッシュ撮影を行なうようにしたもので、第12
図,13図の変形例である。この変形例の場合#301のステ
ップで連続撮影モードが判別されても、#306のステッ
プでフラッシュ撮影が必要かどうか判別し、必要であれ
ば#307のステップで充完2OKの状態かどうか判別する。
そして、充完2OKなら#308のステップに移行して露出制
御動作へ移行する。一方、充完2OKでなければフラグRLF
が“1"かどうか判別し、“1"でなければ#330のステッ
プに移行して昇圧を開始させ0.5sec待つ。一方、フラグ
RLFが“1"なら、連続撮影で少なくとも1回撮影が行な
われたことにより、このときはレリーズロック状態と
し、測光スイッチS1がOFFになるのを待って#394のステ
ップに移行する。従って、この変形例の場合、連続撮影
モードにおいては定常光撮影モードの際には連続撮影が
行なわれ、フラッシュ撮影モードの際には撮影開始前に
充完2OKの状態なら撮影が行なわれ、充完2OKの状態にな
っていなければ撮影は行なわれず、1回だけフラッシュ
撮影が行なわれる。
裏蓋が閉成され、フィルムが装着された状態で電源電
池が交換されたとき、「00」の表示にして警告を行なう
ようになっているが、このときは、レジスタFCRに“0
3H"をプリセットして「 1」の表示を行なうようにして
もよい。そして、カウンタのプリセットが行なわれなけ
れば「 1」から順次カウンタのカウント値がカウントア
ップするようになる。
また、前述の実施例においては、裏蓋の開放、露出制
御が行なわれた場合以外に、測光スイッチS1だけがONに
なってOFFになった場合にもカウンタのプリセットは行
なわれなくなっているが、この場合には測光スイッチS1
OFFから30secはカウンタのプリセットが行なわれるよ
うに、#335,347,355,361,#401の後に、COFが“1"のと
きはPCRをリセットして戻り番地に戻る動作を追加して
もよい。
また、裏蓋が閉成され、フィルムが装着された状態で
電源電池が交換されたときは、レジスタFCRに“03H"を
プリセットして表示「00」が点滅するようにしておく。
そして、一定時間は端子it1からの割込信号による動作
を禁止して、プリセット動作が行なわれると禁止を解除
するようにしてもよい。
また、前述の実施例において通常撮影モードの他に、
5種類の撮影モードがあるが、モードはより少なくして
例えばセルフタイマ撮影モードと連続撮影モードにして
もよく、或いはより撮影モードの種類を増してもよい。
さらに、レンズカバーが閉じた状態でもモード表示は
行なわれ、設定モードは通常撮影モードにしておき、モ
ード切換と測光スイッチS1のON信号は受け付けないよう
にしてもよい。
〔発明の効果〕 以上詳述したように本発明によれば、予備送りと連続
撮影モードと一駒撮影モードとの機能を有するカメラに
おいて、予備送り手段の動作前に実行される、例えば、
フィルムの巻戻し動作、カメラの裏蓋の開放、又は、カ
メラの裏蓋の閉成である所定の動作に応答して上記モー
ド設定手段に設定されるモードを上記1駒撮影モードに
設定し、予備送り動作後の撮影動作を行うように制御す
る。従って、レリーズボタンを押したままで、1駒撮影
が行われるのでシャッターチャンスを逃がすことがな
い。また、予備送り動作後にレリーズボタンが誤って押
されていても無駄になるフィルムが1駒だけで済み、従
来例のように連続撮影モードのままになっていて誤動作
した場合と比べて問題は少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明が適用されるカメラの一例の外観を示
す斜視図、第2図は第1図のカメラの表示部の一例を示
す平面図、第3図はこの発明の一実施例を示す制御回路
図、第4図は第1図のカメラに用いられるフィルム巻上
停止位置用のスイッチの一例を示す平面図、第5図はフ
ラッシュ装置の一例を示す回路図、第6図は表示制御部
の一例を示す回路図、第7図は第1図のカメラのファイ
ンダの表示の一例を示す正面図、第8図はシャッタ制御
回路の一例を示す回路図、第9図から第14図は第3図の
装置の動作を示すフローチャート、第15図は第12図およ
び第13図のフローを一部変形したフローチャートであ
る。 1……レリーズボタン、3……モード設定ボタン、24…
…連続撮影モード表示部、16……一駒撮影モード表示
部、MC……マイコン、S2……レリーズスイッチ、MO……
フイルム送り用モータ、MD……モータ制御回路。
フロントページの続き (72)発明者 上田 宏 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 谷口 信行 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 中村 育志 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 岩田 道広 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−33544(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム巻き上げ手段と、 撮影動作開始用のレリーズスイッチと、 撮影動作の終了時にフィルムを1駒分巻き上げるように
    フィルム巻き上げ手段を制御する1駒巻き上げ手段と、 上記レリーズスイッチが閉成されている間は撮影動作及
    び1駒巻き上げが繰り返して行われる連続撮影モード
    と、上記レリーズスイッチが閉成されたままの状態では
    1駒分の撮影及び巻き上げだけが行われる1駒撮影モー
    ドとを切り換えるモード設定手段と、 上記モード設定手段によって設定されている上記撮影モ
    ードに影響されることなくフィルムを正規撮影位置まで
    巻き上げを行うように上記フィルム巻き上げ手段を制御
    する予備送り手段と、 上記予備送り手段の動作前に実行される所定の動作に応
    答して上記モード設定手段に設定されるモードを上記1
    駒撮影モードに設定し、予備送り動作後の撮影動作を行
    うように制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするカメラのシーケンス制御装
    置。
  2. 【請求項2】上記所定の動作は、フィルムの巻戻し動作
    である特許請求の範囲第1項に記載のカメラのシーケン
    ス制御装置。
  3. 【請求項3】上記所定の動作は、カメラの裏蓋の開放で
    ある特許請求の範囲第1項に記載のカメラのシーケンス
    制御装置。
  4. 【請求項4】上記所定の動作は、カメラの裏蓋の閉成で
    ある特許請求の範囲第1項に記載のカメラのシーケンス
    制御装置。
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