JPH087292Y2 - 蓄熱式温度調節装置 - Google Patents

蓄熱式温度調節装置

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JPH087292Y2
JPH087292Y2 JP1990021157U JP2115790U JPH087292Y2 JP H087292 Y2 JPH087292 Y2 JP H087292Y2 JP 1990021157 U JP1990021157 U JP 1990021157U JP 2115790 U JP2115790 U JP 2115790U JP H087292 Y2 JPH087292 Y2 JP H087292Y2
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順三 馬淵
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Shimizu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は蓄熱式の温度調節装置に関するものである。
【従来の技術】 蓄熱槽を備えた蓄熱式温度調節装置は、ピークカット
により熱源機器容量を小さく出来ることから設備費の圧
縮と床面積の縮小が可能となり、高負荷で運転して効率
を向上させることが可能である。また、安価な深夜電力
の利用が可能である等、種々のメリットが注目されて近
年広く採用されるようになった。さらに、搬送動力の低
減と工期短縮の観点等から第2図に示した様な地上式貯
熱温度調節装置が注目され始めている。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、第2図に示した地上式蓄熱温度調節装
置は蓄熱槽1が開放式であり、しかも空気との接触面積
が広いため、熱媒として水を用いると、蓄熱槽内で水が
空気と接触する機会が多く、空気中の酸素が溶解して配
管が腐食し易くなると云う問題点がある。一方、蓄熱槽
1を密閉すると配管の腐食問題は解決されるが、圧力容
器として設計・施工する必要が生じ、製造コストが大幅
にアップすると云う問題点がある。 したがって、配管の腐食問題を生じることなく、しか
も安価に設置することの出来る蓄熱式温度調節装置の開
発が待たれていた。
【課題を解決するための手段】
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためにな
されたもので、密閉可能に設けた蓄熱槽の天部を一部開
口して、該開口部より上方に開口筒状部を延設し、蓄熱
槽の一端に設けた熱媒搬出入部(12)に混合ヘッダー
(4)をバルブを介して連結し、蓄熱槽の他端に設けた
熱媒搬出入部(13)に混合ヘッダー(5)を連結し、混
合ヘッダー(4)から混合ヘッダー(5)に熱源機器を
介して熱媒を搬送可能に設けると共に、混合ヘッダー
(5)から混合ヘッダー(4)に空気調和機を介して熱
媒を搬送可能に設けたことを特徴とする蓄熱式温度調節
装置である。
【作用】
本考案になる蓄熱式温度調節装置は、熱媒をその液面
レベルが開口筒状部の上方開口部に近接する様に蓄熱槽
に入れて用いる。本装置の作用を冷房運転を想定して説
明すると、空気調和機を使用する必要のない夜間等に、
空気調和機を停止状態にすると共に、バルブを全開して
熱源機器を運転すれば、蓄熱槽の搬出入部から取り出さ
れた熱媒は混合ヘッダー4を介して熱源機器に送られ、
ここで冷却されて混合ヘッダー5を経由して他の搬出入
部から蓄熱槽に戻されるため、蓄熱槽の熱媒は次第に冷
却される。蓄熱槽の熱媒を十分に冷却しておき、気温が
上がり始めて冷房が必要になったとき、熱源機器と空気
調和機との運転を開始し冷房を行う。この時点ではまだ
気温がそれ程高くないので、空気調和機において室内の
空気と熱交換される熱媒の温度はそれ程上昇することが
ない。したがって、混合ヘッダー4から全量を熱源機器
に循環させても十分に冷却されるので、バルブを完全に
閉じ、蓄熱槽に蓄えた冷たい熱媒を用いることなく冷房
を行う。さらに気温が上昇し、空気調和機で熱交換した
後の熱媒の温度上昇が大きく、全量を熱源機器に送って
冷却したのでは所定の温度以下に冷却することが出来な
くなると、バルブをその温度上昇、流量等に応じて開口
させ、混合ヘッダー4に戻って来た熱い熱媒の一部を蓄
熱槽に戻し、該蓄熱槽に蓄えておいた冷たい熱媒を混合
ヘッダー5に送る一方、混合ヘッダー4から熱源機器に
送られた熱い熱媒を該熱源機器によって所定温度に冷却
し、混合ヘッダー5で前記蓄熱槽から送られて来る冷た
い熱媒と混合して空気調和機に送り冷房に供する。 上記した本装置の運転中、熱媒はバルブの開閉と、熱
源機器、空気調和機の運転の有無により、その都度循環
する量が異なるが、開口筒状部の液面レベルが上下して
対応するので、空気と接触する面積が増大することもな
いし、蓄熱槽内の圧力が増加することもない。
【実施例】
つぎに本考案を図示の一実施例に基づいて詳細に説明
する。 第1図は本考案になる蓄熱式温度調節装置の説明図で
あり、密閉可能に設けた蓄熱槽1の天部を一部開口し、
該開口部より上方に開口筒状部11が延設されている。そ
して、両サイドに熱媒2の搬出入部12と13を設け、搬出
入部12には両方向に流量調節自在なバルブ3を介して混
合ヘッダー4を連結し、搬出入部13には混合ヘッダー5
が直接連結されている。そして、混合ヘッダー4と5と
の間に熱源機器6と空気調和機7とが並列に設けられ、
前記熱媒2が蓄熱槽1の搬出入部12より出てバルブ3、
混合ヘッダー4、熱源機器6、混合ヘッダー5を経由し
て蓄熱槽1に搬出入部13より戻って来る循環が可能に、
また、同時にあるいは単独に蓄熱槽1の搬出入部13から
混合ヘッダー5、空気調和機7、混合ヘッダー4、バル
ブ3を経由して蓄熱槽1に搬出入部12から戻る循環が可
能に、ポンプ61と71とがそれぞれの循環系に配設され
る。 上記構成の蓄熱式温度調節装置において、蓄熱槽1、
熱媒2、バルブ3、混合ヘッダー4または5、熱源機器
6、空気調和機7等は何れもそれ自体は新規なものでは
なく、従来周知の技術がそのまま使用される。すなわ
ち、蓄熱槽1としては水、砕石、氷または融解物質等の
適宜の蓄熱物質に計画的に効率良く熱を蓄え、必要なと
きに必要な量を取り出せる様にしたものであり、熱媒2
としては安価で取り扱い易く、しかも比熱の大きい水
(冷水、温水、水蒸気)が主に使用されるが、水以外に
ブライン等であっても良い。バルブ3としては熱源機器
6によって冷却または加熱された熱媒2の温度、流量等
の熱量的な信号62を受けて開閉の程度を自在に調節出来
るものであればよいので、種類等を限定するものではな
いが、コンパクトで応答性に優れている電動弁等が好適
である。混合ヘッダー4または5としては、任意の二方
向から流入した温度の異なる熱媒2を攪拌して他の一方
向に送り出すものであり鋼管等が使用出来る。熱源機器
6としてはポンプ61によって送られてくる熱媒2を冷却
または加熱するものであり、その手段は限定しないので
コンプレッサーを用いてフロン等の適宜のガスを圧縮、
断熱膨張を繰り返して冷却したり、電熱、ヒートポン
プ、あるいはガス、油等の燃焼その他によって加熱した
りするものである。空気調和機7としては空気を移動さ
せる送風手段と、送られてきた空気と熱交換して冷房で
あれば冷風を作る冷水コイル、暖房であれば温風を作る
温水(蒸気)コイル等からなり、さらに空気を清浄にす
るためのエアーフィルター、湿度を調節するための加湿
・除湿手段等を組合わせたものであっても良い。 上記構成の蓄熱式温度調節装置を用いて室内を冷房す
る方法を説明すると、先ず熱媒2をその液面レベル21が
開口筒状部11の上方開口部11aに近接する様に、蓄熱槽
1に十分な量を入れる。空気調和機7を使用する必要の
ない深夜等に、空気調和機7とポンプ71とを停止状態に
すると共に、バルブ3を全開して熱源機器6とポンプ61
とを運転すれば、蓄熱槽1の搬出入部12から取り出され
た熱媒2は熱源機器6によって冷却されて、もう一方の
搬出入部13から蓄熱槽1に戻されるため、蓄熱槽1には
冷却された熱媒2が蓄えられる。この様にして蓄熱槽1
の熱媒2を十分に冷却しておき、気温が上がり始めて冷
房が必要になったとき、熱源機器6、空気調和機7、ポ
ンプ61と71の運転を開始し冷房を行う。しかし、この時
点ではまだ気温がそれ程高くないので、空気調和機7に
おいて室内の空気と熱交換される熱媒2の温度はそれ程
上昇することがない。したがって、空気調和機7から混
合ヘッダー4に戻ってきた熱媒2の全量を熱源機器6に
循環させても十分に冷却されるので、バルブ3を完全に
閉じ、蓄熱槽1に蓄えた熱媒2を用いないで冷房を行う
(蓄熱槽1に蓄えた熱媒2を用いての冷房運転を妨げる
ものではない)。さらに気温が上昇し、空気調和機7で
熱交換した後の熱媒2の温度上昇が大きく、熱源機器6
に送って冷却しても所定の温度以下に冷却することが出
来なくなると、温度、流量等の熱量的な信号62を受けて
バルブ3を適宜開口させ、混合ヘッダー4に戻って来た
熱い熱媒2の一部を搬出入部12から蓄熱槽1に戻し、該
蓄熱槽1に蓄えておいた冷たい熱媒2を搬出入部13より
混合ヘッダー5に送る一方、熱源機器6に送られた熱媒
2を該熱源機器6によって所定温度以下に冷却し、前記
蓄熱槽1から取り出された冷たい熱媒2と混合ヘッダー
5で混合して空気調和機7に送り冷房に供する。 上記した本装置の冷房運転中、熱媒2はバルブ3の開
閉と、熱源機器6、空気調和機7の運転の有無により、
その都度循環する量が異なるため、蓄熱槽1内にある熱
媒2の液面レベル21は上下するが、開口筒状部11の基部
下方にまで下がることはないので、空気と接触する面積
が増大することもないし、上方開口部11aを介して空気
の出し入れが行われるため、蓄熱槽1内部の圧力が高ま
ることもない。 なお、上方開口部11aは上方または横方向に大きく開
口しても良いし、エアー抜き用に小さく開口することも
出来る。また、実装置におけるバルブ3の開閉は、熱媒
2が熱源機器6により所定温度に冷却または加熱されて
いるか否かを自動検出し、この熱量的な信号62に連動可
能に設け、外気温の変化に対応して蓄熱槽1に蓄えた熱
媒2の使用/不使用を自動的に選択することが好まし
い。
【考案の効果】
以上説明したように、本考案になる蓄熱式温度調節装
置は蓄熱槽の天部の一部に開口筒状部を延設し、該開口
筒状部に熱媒の液面レベルを配置可能にして運転するた
め、従来の開放式装置に比較すると、熱媒である水が空
気と接触する面積が極めて限定されるので、酸素が水に
溶解して配管を腐食する程度が従来の開放式に比べ大き
く減少し密閉式に近くなった。しかも、コストは圧力容
器として設計・施工する必要のある密閉式に比較すると
大幅に減少する。また、混合ヘッダーを熱媒の搬出入部
に設置することにより、従来使用していた混合槽が不要
となるため、蓄熱槽の蓄熱容量が増加する。さらに、空
気調和機をフル回転するときにも消費する熱量と、熱源
機器で製造する熱量との差のみが蓄熱槽にから取り出さ
れるため効率が良いと云うメリットもある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になる実施例の説明図、第2図は従来例
の説明図である。 1…蓄熱槽、11…開口筒状部、11a…上方開口部、12、1
3…注出入部、2…熱媒、21…液面レベル、3…バル
ブ、4、5…混合ヘッダー、6…熱源機器、61…ポン
プ、62…信号、7…空気調和機、71…ポンプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉可能に設けた蓄熱槽の天部を一部開口
    して、該開口部より上方に開口筒状部を延設し、蓄熱槽
    の一端に設けた熱媒搬出入部(12)に混合ヘッダー
    (4)をバルブを介して連結し、蓄熱槽の他端に設けた
    熱媒搬出入部(13)に混合ヘッダー(5)を連結し、混
    合ヘッダー(4)から混合ヘッダー(5)に熱源機器を
    介して熱媒を搬送可能に設けると共に、混合ヘッダー
    (5)から混合ヘッダー(4)に空気調和機を介して熱
    媒を搬送可能に設けたことを特徴とする蓄熱式温度調節
    装置。
JP1990021157U 1990-03-02 1990-03-02 蓄熱式温度調節装置 Expired - Lifetime JPH087292Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990021157U JPH087292Y2 (ja) 1990-03-02 1990-03-02 蓄熱式温度調節装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP1990021157U JPH087292Y2 (ja) 1990-03-02 1990-03-02 蓄熱式温度調節装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03111831U JPH03111831U (ja) 1991-11-15
JPH087292Y2 true JPH087292Y2 (ja) 1996-03-04

Family

ID=31524215

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59158926U (ja) * 1983-04-06 1984-10-25 三菱電機株式会社 蓄熱槽
JPH0444979Y2 (ja) * 1985-09-27 1992-10-22

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03111831U (ja) 1991-11-15

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