JPH087279A - 情報の記録方法およびその装置 - Google Patents

情報の記録方法およびその装置

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JPH087279A
JPH087279A JP13278494A JP13278494A JPH087279A JP H087279 A JPH087279 A JP H087279A JP 13278494 A JP13278494 A JP 13278494A JP 13278494 A JP13278494 A JP 13278494A JP H087279 A JPH087279 A JP H087279A
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JP13278494A
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English (en)
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Takeshi Toda
戸田  剛
Takeshi Maeda
武志 前田
Fumio Kugiya
文雄 釘屋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体に記録すべき記録マークの長さと幅
を高精度に制御し、情報の信頼性および記録容量の向上
を図る方法と装置を提供する。 【構成】 試し書きパターン発生回路15と記録パルス
生成回路11により記録パルス列を生成し、レーザドラ
イバ10で記録媒体6に記録マークを記録する。記録媒
体5からの再生信号から試し書きパターン検出回路23
において2種類からなる試し書きパターンを検出し、そ
の差(記録条件偏差信号)が0となるときの記録パワー
を最適記録パワーとし、さらに、記録パワーを固定して
サーボ状態を変化させて記録条件偏差信号が極大となる
サーボ状態を最適サーボ状態として正規の記録再生動作
をすることにより、記録感度変動などによる記録マーク
変動を抑圧する。 【効果】 記録再生装置と記録媒体との適合性を向上さ
せるとともに、高精度に記録マークを制御できるので、
記録再生装置の信頼性および記録容量や情報の転送レー
トを向上させる効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体上に記録再生
を行なう情報記録再生装置に係り、特に熱的記録による
記録マークの高精度な記録再生制御方法およびその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の記録方式は、特開平3−2222
3号公報に記載のように、記録マークの記録符号列をパ
ルス化して記録符号列の長さに対応する一連のパルス列
を形成し、パルス列の長さ、振幅を記録符号列の直前に
ある記録符号列の逆相の長さに応じて制御し、パルス列
を3つの部分に分け、各パルスのパルス幅を変化させて
記録を行なう方式となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、記録
媒体の膜厚変動や環境温度変動による記録媒体に対する
記録感度変動が発生する点および、記録再生を行なう装
置の光スポット位置制御の変動による相対的な記録感度
変動が発生する点について考慮されておらず、高精度に
記録マークを制御できないために記録容量の低下を引き
起こす問題があった。
【0004】本発明の目的は、前記記録感度変動による
記録マークの変動を極力抑制し、高精度な記録マーク制
御をすることにある。
【0005】本発明の他の目的は、記録再生装置と記録
媒体との相性を向上させるとともに、記録再生装置によ
る記録感度変動さらに記録パワー変動も抑圧することに
ある。
【0006】本発明の他の目的は、記録再生装置の信頼
性及び記憶容量や情報の転送レートを向上させることに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、記録媒体と記録を行なう装置との適合性を向上させ
るために、あらかじめ記録媒体の所定の位置に試し書き
を行い、試し書きによって得られる再生信号から最適記
録パワーと最適サーボ状態を見つけだし、その後に正規
の情報の記録を開始するものである。
【0008】また、試し書きデータならびに正規の情報
の入力データビット列を、記録を行う装置の変調方式に
対応する符号列にするとともに、前記符号列を記録媒体
に記録するためのデータ列を生成し、レーザ光源を駆動
して記録媒体に記録領域を形成することによって、正確
な記録を行なうものである。
【0009】上記他の目的を達成するために、試し書き
データならびに正規の情報の入力データビット列の記録
マークに応じた記録パルス列と記録補助パルスを発生さ
せ、記録パルス列と記録補助パルスに対する2つの光強
度または、2つのエネルギーレベルを用いて記録媒体に
記録したものである。
【0010】上記他の目的を達成するために、記録パル
ス列と記録補助パルスの光強度を変調することによっ
て、情報の重ね書きを可能とする記録媒体において、記
録パワーと消去パワーに適用させたものである。
【0011】また、あらかじめ記録媒体の所定の位置に
試し書きを行い、試し書きによって得られる最適記録パ
ワーに基づいて正規の情報の記録を開始するにあたっ
て、試し書きデータならびに正規の情報の入力データビ
ット列を、記録を行う装置の符号列にするとともに、前
記符号列を記録媒体に記録するためのデータ列を生成
し、レーザ光源を駆動して記録媒体に記録領域を形成す
る記録波形において、記録マークに応じた記録パルス列
と記録補助パルスに対する光強度またエネルギーレベル
を制御するものである。
【0012】
【作用】試し書きは記録媒体と記録を行なう装置との適
合性を向上させるために、あらかじめ記録媒体の所定の
位置に、記録媒体の交換にともなう記録媒体の膜厚変動
等や、環境温度変動及び記録を行なう装置の特性変化に
よる記録媒体に対する記録感度変動等を検知するため
に、記録すべき厳しい記録マークを正規の情報の記録を
行なう前に記録媒体上に書き込む動作をする。さらに、
記録した試し書きデータから得られる再生信号から最適
記録パワーを見つけだすために、記録するための記録波
形の光強度またはエネルギーを変化させて記録動作を実
行する。また、記録を行なう装置の特性変化、特に、光
スポットの位置制御状態に応じて最適記録パワーが変化
する。この特性から最適な光スポットの位置制御を実現
し、それによって、常に記録媒体に対する最適な記録条
件を得ることが出来るので、上述した記録感度変動にと
もなう情報の記録誤動作がなくなるとともに信頼性のあ
る記録再生が出来る。
【0013】さらに、正規の情報の記録直後またはある
周期での記録再生によって行なわれる試し書きを極力低
減するために、記録マークに応じた記録パルス列と記録
補助パルスを発生させ、記録パルス列と記録補助パルス
に対する2つの光強度または、2つのエネルギーレベル
を用いて記録媒体の温度をほぼ一定にして記録マークの
長さや幅を制御した記録である。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0015】図1は、本発明の装置構成の一実施例を示
す。情報記録再生装置は、レーザ1を中心とする光ヘッ
ドと情報を記憶させるための記録媒体6と記録パルス生
成回路11を中心とする記録処理系と光ヘッドから得ら
れた再生信号を情報に変換する再生回路20を中心とし
た再生処理系から構成される。記録媒体6は、記録膜と
それを保持する基板から構成される。
【0016】上位ホストからの命令や情報データはコン
トローラ16において命令の解読や記録データの変調が
行われ、変調方式に対応する符号列に変換される。シン
セサイザ14は装置全体の基準クロックを発生させる発
振器であり、大容量化の手法としてゾーンごとに基準ク
ロックを変えて内外周での記録密度を略一定とするZC
AV(Zoned Constant Angular
Velocity)と呼ばれる記録方法を採用した場
合には、シンセサイザ14の発振周波数もゾーンに応じ
て変えていく必要がある。
【0017】試し書きは記録媒体と記録を行なう装置と
の適合性を向上させるために、あらかじめ記録媒体の所
定の位置に、記録媒体の交換にともなう記録媒体の膜厚
変動等や、環境温度変動及び記録を行なう装置の特性変
化による記録媒体に対する記録感度変動等を検知するた
めの試し書きパターンを正規の情報の記録を行なう前に
記録媒体上に書き込む動作をする。この試し書きパター
ンは変調方式に対応する符号列に変換されており、試し
書きパターン発生回路15において生成する。コントロ
ーラ16からの正規の情報データに応じて変調された符
号列と試し書きパターン発生回路15からの符号列はセ
レクタ12に入力され、コントローラ16の制御信号に
より試し書き処理あるいは通常の記録処理に対応して切
り換えられる。セレクタ12からの符号列は記録パルス
生成回路11に入り、記録マークの長さや幅を制御する
ための記録パルス列に変換される。これら記録パルス列
はレーザドライバ10に入力され、レーザドライバ10
からの記録電流によりレーザ1を高出力発振させ、レー
ザ1から出た光はレンズ2で平行光となってプリズム3
を通り、レンズ4により記録媒体6上に収束して符号列
に応じた記録マークを記録する。高周波重畳回路13は
レーザ1に起因するレーザ雑音を低減するために設けて
あり、記録/消去時にはレーザの寿命の関点から高周波
重畳を休止することもある。
【0018】再生時はレーザ1を低出力発振させ、記録
媒体6に入射させる。また、プリズム3で反射された光
の一部は光検出器8に入射する。光検出器8の出力信号
はプリアンプ17で増幅され、パワー監視回路18に入
力される。再生時のレーザパワーを常に略一定に保ため
に、パワー監視回路18から制御信号をレーザドライバ
10に入力し、再生パワーが一定になるようにレーザ駆
動電流を制御する。記録媒体6からの反射光はプリズム
3で光路を分離して光検出器9に入射させる。光検出器
9の出力信号をプリアンプ19で増幅し、再生回路20
とサーボ回路24に入力する。再生回路20は波形等化
回路、自動利得制御回路、二値化回路などから構成され
ており、入力された再生信号を二値化信号とする。再生
回路20からの二値化信号はセルフクロッキングのため
にPLL(Phase Locked Loop)回路
21に入力される。PLL21で得られる、二値化信号
に同期した再生クロックと二値化信号はデータ弁別のた
めに弁別回路22に入力され、その結果としてのデータ
弁別信号はコントローラ16に入力され、データが復調
される。外部印加磁界を用いて情報の記録、再生、消去
を行う光磁気ディスク装置においては、外部磁場発生器
7を設けて記録/消去時に磁界の向きを切り換えて記録
/消去パワーを照射することにより実施する。また、再
生時は光検出器9の前に配置した波長板(図示せず)に
より反射光をp偏光、s偏光に分離して光検出器(2分
割)9でそれぞれを差動することにより光磁気信号を得
ることができる。さらに、光検出器9の前に配置した円
柱レンズ(図示せず)と光検出器(4分割)9によりフ
ォーカス誤差信号及びトラック誤差信号を得ることがで
きる。
【0019】試し書き処理時は再生回路20の中からア
ナログ信号状態の再生信号を試し書きパターン検出回路
23に導く。試し書き処理時に使用する記録パターンと
して当該装置における最高周波数の最密パターンと最低
周波数の最疎パターンの組合せパターンを用い、その再
生信号において最密パターンの中心レベルと最疎パター
ンの中心レベルを試し書きパターン検出回路23で検出
して、その中心レベルの差をコントローラ16で検出
し、その差が0となる時の記録パワーが最適記録パワー
と判定して正規の記録を実施する。この様に試し書きに
より、常に最適パワーを設定することで高精度な記録マ
ークを記録することが可能となる。さらに、サーボ回路
24はプリアンプ19からのフォーカス誤差信号及びト
ラック誤差信号をもとにアクチュエータ5を駆動し、光
スポット位置制御を行なう。サーボ(フォーカス及びト
ラッキング)を最適化するための試し書き処理では、コ
ントローラ16でサーボ回路24のフォーカス誤差信号
及びトラック誤差信号を監視するとともに、記録パワー
を固定したまま、フォーカス及びトラック方向に電気的
オフセットを印加し、光スポットの位置を変化させる。
記録パターン及び検出方法は、上述と同様に行なうこと
によって、最適な光スポット位置制御が可能となる。
【0020】次に、図2を用いて本発明の試し書き処理
手順のフローチャートの一動作例を説明する。装置の電
源等を投入することで装置を稼働させる。まず、記録媒
体が装置に投入されているかを判断し、記録媒体がなけ
ればそのまま待機状態とする。記録媒体が装置にセット
されていたならば、記録媒体を回転させ、レーザを発光
させる。次に、光スポットを制御するためのサーボ(オ
ートフォーカス:AF、トラッキング:TR)を開始す
る。サーボは、装置の目標点(電気的に誤差信号が抑圧
される状態)に対して追従するため、実際の記録再生消
去等の動作に対しては最適状態とは限らない。
【0021】投入された記録媒体と装置の適合性を確認
するために、試し書きの動作を行なう。本発明における
試し書きは、記録媒体の膜厚変動や環境温度変動による
記録媒体に対する記録感度変動および、装置の状態変化
(レーザ発光状態、光スポット位置制御状態等)による
相対的記録感度変動等によって発生する記録マークの変
動を極力低減するように記録パワーや記録パルスやA
F,TRの電気的オフセット等を制御し、再生信号から
記録条件偏差信号を検出し最適な記録状態を設定する。
まず、投入された記録媒体に対する記録条件を決定する
ために、サーボ状態はそのままとして記録パワーを順次
変化させ、第1次最適パワーを決定する。これにより最
終最適パワーの近傍に設定できる。第1次最適パワーを
固定し、AFの電気的オフセットを順次変化させて記録
し、再生時にはAFの電気的オフセットを印加せず、記
録条件偏差信号を検出する。記録パワーを固定した状態
において、AFが最適状態になると、記録媒体の記録温
度が最も高く、記録マークも大きくなる特性がある。こ
の特性を記録条件偏差信号とすることで最適なサーボ状
態を決定することができる。(サーボ状態が最適と判断
された場合には、第1次最適記録パワーを最終最適記録
パワーとし試し書き終了信号を出力する。) この最適なサーボ状態を実現した後、再度、記録パワー
を変化させる試し書きを実施し、最終最適記録パワーを
決定し、試し書き終了信号を出力し装置の正規の動作
(情報の記録再生消去)を開始させる。また、装置の正
規の動作状態において、情報を正確に記録再生できなく
なった場合には、再度、上述の試し書きを実施し最適な
記録パワーを設定し直す。記録媒体交換及び電源切断等
がない場合には上述の最終最適記録パワーを決定するパ
ワー可変試し書きだけでも良い。また、記録媒体交換及
び電源切断等においては、上述した試し書きを実施す
る。これによって、記録媒体や装置の互換性を飛躍的に
向上させることができるとともに、情報の高密度化及び
信頼性を向上させることができる。本実施例におけるパ
ワー固定試し書きでは、AFについて記載したが、AF
を最適化した後に、再度パワーを固定し、TRオフセッ
トを変化させることでTRの最適化が図ることができ
る。
【0022】図3に、本発明の記録媒体上に記録する記
録方式の一実施例を示す。ここでは変調方式として
(1,7)RLLコードを採用した場合について説明す
る。図1で説明したコントローラ16からの正規の情報
データに応じて変調された符号列と試し書きパターン発
生回路15からの符号列で、セレクタ12からの出力が
記録符号列である。この記録符号列は、(1,7)RL
Lコードの場合2TW〜8TWの7通りあり、マークエッ
ジ記録のために変調コードの”1”で極性を反転するN
RZI(Non Return To Zero In
verse)信号となっている。ここでTWは窓幅を表
わし、シンセサイザ14で発振する基準クロック周期は
Wに等しい。5インチ光ディスクを回転数3000r
pmで記録再生する場合、記録ピット長を0.75μm
とすれば(1,7)RLLコードでは内周2MB/s、
外周4MB/sの転送速度を実現することができ、この
時のTWは内周で40ns、外周で20nsの時間とな
る。記録パルス生成回路11によって、記録符号列のパ
ルス部に対応した記録パルス列を発生させる。記録パル
ス列は、先頭パルスと2番目以降のパルスの長さが異な
り、先頭パルスは最短パルス幅2TWに対して3/2TW
のパルス幅と、1/2TW分短くする。3TW以降のパル
ス幅は先頭パルス3/2TWと2番目以降のパルス幅1
/2TWとギャップ幅1/2TWの組合せ(基準クロック
波形と同じ)を加算していくことにより得られる。これ
らのパルスは基準クロックに同期して発生させる。これ
により、パルス幅およびパルス間隔の制御が向上する。
【0023】図4に記録マーク形状、記録波形および制
御信号を示す。記録波形は記録パルス列とギャップの組
合せにより構成され、記録パルス列A,Cの後縁には記
録パルス列Bによって時間幅の休止期間を設ける。記録
パルス列Bは、記録符号列の立ち下がり位置からある時
間幅(例えばTW)のギャップ部を設けることによっ
て、記録パルス列最終立ち下がり位置からの熱が次の記
録パルス列の先頭立ち上がり位置の温度をほとんど変化
させないようにする。レーザパワーは5つのパワーレベ
ルに設定されている。再生時の再生パワーPr、記録時
に高周波重畳を休止するために再生パワーが変調度分低
下した時の再生パワーPr’、記録パルス列Bによる記
録パワーがPa、記録パルス列Aによる記録パワーがP
w1、記録パルス列B(2番目以降の後方パルス)によ
る記録パワーがPw2である。再生時においては、パワ
ー監視回路18によって再生パワーの変動を監視し、レ
ーザ1にフィードバックして再生時の再生パワーPrは
一定に保たれる。この記録波形では先頭パルス(3/2
Twパルス)のパワーを後方パルス(1/2Twパル
ス)のパワーより低く設定している。こうすることによ
り、先頭パルスによる記録マーク幅と後方パルスによる
記録マーク幅を等しくし、記録マーク長も高精度に制御
することができる。これは先頭パルスによる記録媒体上
の温度と後方パルスによる温度を一定にすることにほか
ならず、記録マーク幅が一定となるので記録媒体を再生
して得られるデータ部の再生信号振幅を一定とすること
ができる。再生信号の中心またはあるレベルで直接スラ
イスすることによって、二値化信号を生成することがで
きる。また、この記録パルス列と記録補助パルスの組合
せを用いて、特開昭62−175948記載の交換結合
膜による重ね書き可能な光磁気ディスクにおいて記録パ
ルス列Bによる記録パワーPaを消去パワーに、記録パ
ルス列A,CによるパワーPw1,Pw2を記録パワー
とすることにより重ね書きが実現できる。
【0024】図5に試し書きパターン検出の一実施例に
ついて示す。試し書きパターンとして当該装置での最高
周波数である最密パターン((1,7)RLLコードの
場合、2TW)と最低周波数である最疎パターン(8
W)の繰り返しパターンを使用する。マークエッジ記
録の場合、記録マークの時間軸制御が重要であり、最密
パターンと最疎パターンの再生信号の中心レベルが等し
いときに各パターンの時間軸が制御されたことになり、
この時の記録パワーを最適パワーとする。このように本
実施例では時間軸変動を振幅レベル変動で検出すること
になる。
【0025】上述した試し書きパターンをある条件で記
録し再生した再生信号を図5(a)に示す。図1の試し
書きパターン中心レベル検出回路23において、再生信
号の中から最密パターンの中心レベル(V1)と最疎パ
ターンの中心レベル(V2)を検出し、その電圧差ΔV
=V1−V2を求める。最密パターンの中心レベルV1
検出するタイミングは、サンプルパルス1によって決定
され、最疎パターンの中心レベルV2を検出するタイミ
ングは、サンプルパルス2によって決まる。ΔVは記録
条件偏差信号としてコントローラ16に入力され、ΔV
=0となる記録条件を見つけだす。
【0026】パワー可変試し書き及びパワー固定試し書
きの検出例をそれぞれ図5の(c),(d)に示す。パ
ワー可変試し書き検出例では、記録パワーをP1からP
9まで順次上昇させる。再生時に各記録パワーに応じた
ΔVを上述のように求めることができる。コントローラ
16によってΔV≒0となる記録パワーP5が最適記録
パワーとして決定される。次に、サーボ状態を最適化す
るためのパワー固定試し書き検出例を説明する。図5
(c)によって決定された記録パワー(P5)を固定し
たまま、サーボ状態を変化させて記録し再生することに
よってΔVを検出することができる。本実施例では、A
FオフセットをV1からV9まで変化させる。この時装
置上の電気的オフセットが無い状態をV5としている。
光スポットが最も絞り込まれた状態がレーザ光のエネル
ギを有効に記録媒体に流入させることから、記録パワー
を固定していても、ΔVが極大値を持つのでこの極大値
をコントローラ16によって判断することによってサー
ボ状態を最適化できる。この場合AFオフセットV6が
コントローラ16によって選択される。次に、コントロ
ーラ16はサーボ回路24にAFオフセットがV6にな
るように指令し、サーボ回路24はアクチュエータ5を
駆動する。この状態で再度パワー可変試し書きを行な
い、上述のように記録パワーを決定し、最終最適記録パ
ワーとする。このような試し書きを実施することによっ
て、最適記録パワー及び最適サーボ状態を実現すること
ができる。
【0027】図6に試し書きパターン中心レベル検出回
路23の一実施例を示す。ここでは再生回路20からの
再生信号に対して低域通過フィルタを設け、これにより
再生信号の平均レベルを検出し、その後は2個のサンプ
ルホールド回路によってそれぞれのパターンに対する平
均レベルとしてV1、V2を検出し、さらに差動増幅器に
よりΔV(記録条件偏差信号)をコントローラ16へ入
力する。
【0028】図7に試し書きの実測例を示す。図7
(a)、(b)はそれぞれ図5(c)、(d)に対応す
る実測である。実験条件を以下に示す。
【0029】1.レーザ波長:780nm 2.開口数 :0.55 3.記録媒体 :光磁気ディスク 4.回転数 :3000rpm 5.線速度 :9.4m/s 6.検出窓幅 :40ns 上記条件下において、記録パワーを変化させて図5
(a)に示したΔVを測定したところ、図7(a)に示
すデータが得られた。パワー変化量0%が最適なパワー
であったのでここでパワーを規格化した。この時の記録
パワーは、Pa=3.51mW,Pw1=5.51m
W,Pw2=5.71mWであった。パワー変化量20
%付近でΔV≒0であるが、このパワーは記録開始され
始めた状態であり、最適なパワーではなかった。コント
ローラ16がΔV≒0を判断するときは、ΔVが負の値
から正の値に変化するパワー値を検出することで誤動作
を防止できる。
【0030】次に、図7(a)で検出した記録パワー(P
a=3.51mW,Pw1=5.51mW,Pw2=5.71mW)を用いてAFオフセ
ットを変化させた結果を図7(b)に示す。この実験に
用いた装置おけるAFオフセット量0μmでのΔVは、
極大値にならず、約0.4μmのAFオフセット量で極大
値を得た。したがって、サーボの最適状態は、AFオフ
セット量0.4μmを印加した場合であることがわかっ
た。このサーボ状態を実現して再度パワー可変試し書き
を行なった結果(図示せず)、記録パワーを約4%低く
設定することでΔV≒0を実現した。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、記録媒体の膜厚変動や
環境温度変動による記録媒体に対する記録感度変動およ
び記録再生装置による記録感度変動も抑圧し、記録再生
装置と記録媒体との適合性を向上させるとともに、高精
度に記録マークを制御できるので、記録再生装置の信頼
性および記録容量や情報の転送レートを向上させる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するためのブロッ
ク図。
【図2】試し書き処理手順の一例の流れ図。
【図3】使用する記録符号列、記録パルス列の説明図。
【図4】記録マーク形状と記録波形の説明図。
【図5】パワー可変および固定試し書きにおける検出例
のグラフ図。
【図6】試し書きパターン中心レベル検出回路の第1の
実施例のブロック図。
【図7】パワー可変および固定試し書きの実測例のグラ
フ図。
【符号の説明】
10…レーザドライバ、11…記録パルス生成回路、1
5…試し書きパターン発生回路、16…コントローラ、
20…再生回路、21…PLL、22…弁別回路、23
…試し書きパターン検出回路、24…サーボ回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体と記録を行なう装置との適合性を
    向上させるために記録媒体の所定の位置に試し書きデー
    タを記録し、記録された試し書きデータの再生信号から
    得られる最適記録パワーおよび最適サーボ状態の情報を
    もとに記録媒体に正規の情報の記録を開始し、光源から
    の光で記録媒体の所定の領域に光スポットを照射し、記
    録媒体上に未記録部分とは物理的に異なる記録領域を形
    成することにより情報の記録を行う記録方法において、
    記録パワーを変化させて試し書きを行なうパワー可変試
    し書き動作と、記録パワーを固定してサーボ状態を変化
    させて試し書きを行なうパワー固定試し書き動作を行な
    うことによって、記録媒体の記録感度変動と記録を行な
    う装置による相対的記録感度変動を除去することを特徴
    とする情報の記録方法。
  2. 【請求項2】前記2種類の試し書きにおいて、第1にパ
    ワー可変試し書きを実施し、第2にパワー固定試し書き
    を実施することを特徴とする請求項1記載の情報の記録
    方法。
  3. 【請求項3】前記第2のパワー固定試し書きを実施した
    後、サーボ状態が最適でないと判断された場合、サーボ
    状態を最適化して第3のパワー可変試し書きを実施する
    ことを特徴とする請求項2記載の情報の記録方法。
  4. 【請求項4】前記パワー可変試し書き動作において、少
    なくとも2種類以上のある特定記録パターン間の偏差信
    号がほぼ0になるように記録パワーを設定することを特
    徴とする請求項1記載の光磁気記録の記録方法。
  5. 【請求項5】前記パワー固定試し書き動作において、少
    なくとも2種類以上のある特定記録パターン間の偏差信
    号が極大になるサーボ状態を最適サーボ状態と判断し設
    定することを特徴とする請求項1記載の光磁気記録の記
    録方法。
  6. 【請求項6】少なくともレーザー光と外部印加磁界とを
    用いて記録、再生、或いは消去を行う光記録方法におい
    て、記録パルスとしてレーザー光を不連続でかつ微小な
    パルスから構成されたものを記録媒体に照射して記録す
    ることにより記録媒体内を拡散する熱の流れを制御し、
    少なくとも2種類以上のパワーレベルから構成され、形
    成される磁区の幅と長さを制御したことを特徴とする光
    磁気記録の記録方法。
  7. 【請求項7】前記2種類以上のパワーレベルでパワー可
    変試し書きを行なう場合、複数のパワーレベルをほぼ同
    時に変化させることを特徴とする請求項6記載の光磁気
    記録の記録方法。
  8. 【請求項8】記録媒体に光スポットを照射する光学系
    と、上記記録媒体に磁場を印加する磁場印加手段とを有
    し、光と磁場の作用により情報の記録を行なう情報記録
    装置において、情報の記録に先だって記録媒体の所定の
    位置に試し書きデータを記録し、記録された試し書きデ
    ータの再生信号から得られる最適記録パワーおよび最適
    サーボ状態の情報をもとに記録媒体に情報の記録を開始
    する制御装置を備え、該制御装置は記録パワーを変化さ
    せて試し書きを行なうパワー可変試し書き動作と、記録
    パワーを固定してサーボ状態を変化させて試し書きを行
    なうパワー固定試し書き動作の2種類の試し書きモード
    を有することを特徴とする情報記録装置。
JP13278494A 1991-11-11 1994-06-15 情報の記録方法およびその装置 Pending JPH087279A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010524146A (ja) * 2007-04-11 2010-07-15 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光ディスクドライブにおけるパワー較正

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010524146A (ja) * 2007-04-11 2010-07-15 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光ディスクドライブにおけるパワー較正
JP2012109023A (ja) * 2007-04-11 2012-06-07 Koninkl Philips Electronics Nv 光ディスクドライブにおけるパワー較正

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