JPH087268Y2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH087268Y2
JPH087268Y2 JP3904891U JP3904891U JPH087268Y2 JP H087268 Y2 JPH087268 Y2 JP H087268Y2 JP 3904891 U JP3904891 U JP 3904891U JP 3904891 U JP3904891 U JP 3904891U JP H087268 Y2 JPH087268 Y2 JP H087268Y2
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JP
Japan
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tube element
tank
molding plate
plate
heat exchanger
Prior art date
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JP3904891U
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JPH0525179U (ja
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邦彦 西下
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Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、主に車両用空調装置
に用いられる熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の熱交換器においては、
例えば実開平1−106771号公報に開示されている
ように、タンク形成用膨出部が形成された成形プレート
を2枚最中合わせに接合して成るチューブエレメントを
フィンを介して複数段積層し、積層方向両端のチューブ
エレメントのタンク連通孔を塞ぐ端板を該積層方向両端
のチューブエレメントに当接するようにしたものが公知
である。
【0003】そして、熱交換器の小型化及び異形状が要
求される近年においては、積層方向両端のチューブエレ
メントの構成要素の外側の成形プレートにタンク形成用
膨出部を形成しない平らな成形プレートを用いるように
なっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、積層方
向両端のチューブエレメントに用いられる平らな成形プ
レートは、表側と裏側の識別が難しいため、誤って表側
と裏側とを反対にして組付けてしまうことがある。この
成形プレートは平らなものであるから、表側と裏側とを
反対にして組付けてもろう付けがされ、熱交換器の気密
検査においては不良が確認されないことがあり、誤って
出荷される虞れがあった。このように誤って組付られた
チューブエレメントは、適正な整合状態となっていない
ので、使用時に液洩れが生じてしまう。
【0005】また、端板が当接される前記平らな成形プ
レートの連通孔の近傍は強度が弱いため、変形すること
があった。
【0006】そこで、この考案は上記問題点に鑑み、積
層方向両端のチューブエレメントに用いられる平らな成
形プレートを誤まりなく組付ることができ、且つ、端板
が当接される連通孔近傍の強度を高め、信頼性の向上を
図った熱交換器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案に係る熱交換器は、タンク連通孔を有する
タンク形成用膨出部が形成された第1の成形プレートを
2枚最中合わせに接合して成る第1のチューブエレメン
トと、タンク連通孔が形成され、タンク形成用膨出部を
形成しない第2の成形プレートと前記第1の成形プレー
トとを接合して成る第2のチューブエレメントとを具備
し、前記第1のチューブエレメントをフィンを介して複
数段積層すると共に、その積層方向両端に第2の成形プ
レートを外側にして第2のチューブエレメントを配し、
該第2のチューブエレメントの側方側にフィンを介して
第2の成形プレートのタンク連通孔を塞ぐ端板を当接し
て成る熱交換器において、前記第2の成形プレートのタ
ンク連通孔の周縁の所定位置に内側方向に突出するフラ
ンジを設けたものである。
【0008】
【作用】したがって、第2の成形プレートの裏表を反対
にして組み付けた場合には、外側にフランジが突出する
ので、該フランジを介して第2の成形プレートとそれに
当接される端板との間に間隙が生じ、そのため視覚によ
って第2の成形プレートの組付の誤りを確実に確認する
ことができる。また、第2の成形プレートを正常に取付
た場合には、フランジが連通孔近傍の補強をなすため、
端板が当接される連通孔近傍の強度が向上され、これら
によって上記課題が解決されるものである。
【0009】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。
【0010】図1において、熱交換器は、第1のチュー
ブエレメント1と第2のチューブエレメント2とを具備
し、前記第1のチューブエレメント1をフィン3を介し
て複数段積層すると共に、その積層方向両端に第2のチ
ューブエレメント2,2を配し、該第2のチューブエレ
メント2の側方のフィン3を介して端板4,4を当接
し、組み付けられている。
【0011】第1のチューブエレメント1は、図2に示
されるように略矩形状のもので、下記する第1の成形プ
レート6を2枚最中合わせに接合して構成される。
【0012】第1の成形プレート6は、例えばプレス加
工により成形プレート6されるもので、長手方向の一端
にタンク連通孔7,8を有する一対のタンク形成用膨出
部9,10が膨出形成されていると共に、該タンク形成
用膨出部9,10の間から他端に向けて突条12が延設
されこの突条12の周縁に略U字状の熱交換媒体通路形
成用膨出部13が膨出形成されている。また、この第1
の成形プレート6の他端側には、チューブエレメント突
当部14が外方に向けて突出形成されている。
【0013】上記第1の成形プレート6を2枚最中合わ
せに接合するとで第1のチューブエレメント1が構成さ
れ、その一端側では相対するタンク形成用膨出部9,1
0から一対のタンク15,16が構成されると共に、こ
のタンク15,16側から他端側に向けて相対する熱交
換媒体通路形成用膨出部13から略U字状の熱交換媒体
通路18が構成され、前記タンク15,16は熱交換媒
体通路18を介して連通するようになっている。
【0014】しかるに、この第1のチューブエレメント
1は、図1に示されるように、隣接するチューブエレメ
ント間で、各タンク15,16及びチューブエレメント
突当部14を当接して複数段積層され、その間の間隙に
フィン3を介挿し、隣接するタンク15,16同士がタ
ンク連通孔7,8を介して連通するようになっている。
そして、この積層方向両端には、下記する第2のチュー
ブエレメント2が配設されるようになっている。なお、
20,21は熱交換媒体が流出する出入口パイプであ
り、積層途中の所定の第1のチューブエレメント1の図
示前方側のタンク16の側方に突出して設けられてい
る。また、図示略中央左側に配された第1のチューブエ
レメント1の右側の第1の成形プレート6の一方のタン
ク形成用膨出部9aにはタンク連通孔8が形成されてお
らず、図示前方側の各第1のチューブエレメント1のタ
ンク16の連通を中央で切るようになっている。
【0015】第2のチューブエレメント2は、図3に示
される第2の成形プレート25と前記第1の成形プレー
ト6とを接合して構成される。
【0016】第2の成形プレート25は、平板状のもの
で、長手方向一端側の略中央から他端側に向けて延設さ
れた突条26の周縁に略U字状の熱交換媒体通路形成用
膨出部27が膨出形成されていると共に、該熱交換媒体
通路形成用膨出部27の一端該に一対のタンク連通孔2
8,29が穿設され、このタンク連通孔28,29の所
定位置に内側方向に突出するフランジ30,31が設け
られている。このフランジ30,31は、図3及び図4
に示されるように、裏側(内側)方向に所定の長さだけ
突出しており、後述する如く第2の成形プレート2の表
側と裏側との識別の作用をなすようになっている。
【0017】この第2の成形プレート25と前記第1の
成形プレート6を接合することで第2のチューブエレメ
ント2が構成され、内部では相対する熱交換媒体通路形
成用膨出部27,13から略U字状の熱交換媒体通路1
8が構成されると共に、その一端側では該熱交換媒体通
路形成用膨出部27の一端と相対するタンク形成用膨出
部9,10から一対のタンク32,33が構成され、該
タンク32,33は熱交換媒体通路18を介して連通す
るようになっている。また、第2の成形プレート25の
フランジ30,31は、図5に示すように、タンク3
2,33の内部において突出した状態になるようになっ
ている。
【0018】しかるに、この第2のチューブエレメント
2は、図1及び図5に示すように、第2の成形プレート
25を外側の向けて積層された第1のチューブエレメン
ト1の両側方に配され、隣接する第1のチューブエレメ
ント1との間でタンク32,33とタンク15,16及
びチューブエレメント突当部14を当接し、その間の間
隙にフィン3を介挿し、当接したタンク32,33とタ
ンク15,16とがタンク連通孔7,8を介して連通す
るようになっている。そして、この第2にチューブエレ
メント2の側方側には、フィン3を介して下記する端板
4,4が配設されるようになっている。
【0019】端板4は、略矩形状のもので、長手方の両
端が曲折されて湾状に突出形成された一対の連通孔閉塞
突起40,40を有する他端固定部42とが設けられ、
前記連通孔閉塞部41は、図5に示すように、連通孔閉
塞突起40を第2のチューブエレメント2の第2の成形
プレート25のタンク連通孔28,29内に挿入して該
第2の成形プレート25一端側に当接され、前記他端固
定部42は、第2のチューブエレメント2他端側に当接
されて固定されるようになっている。この端板4の連通
孔閉塞突起40,41により、第2のチューブエレメン
ト2のタンク連通孔28,29は塞がれるようになって
いる。
【0020】上記構成の熱交換器は、一方の出入口パイ
プ20からそれに連通の図示前方左側の各タンクの連通
によって構成される第1のタンク群50に流入された熱
交換媒体が、第1のタンク群50を構成する第1及び第
2のチューブエレメント1,2の熱交換媒体通路18,
18内を流れ図示後方の全タンクの連通によって構成さ
れる第2のタンク群(図示せず)内を移動し、そこから
図示前方右側の第3のタンク群51を構成する第1及び
第2のチューブエレメント1,2の熱交換媒体通路1
8,18 内を流れ、第3のタンク群51に集められて
他方の出入口パイプから排出されるし(または、逆の経
路をたどる)、所謂4パスのフロ−パタ−ンが構成され
ているものである。
【0021】しかるに、この熱交換器は、前述したよう
に、積層方向両端に配される第2のチューブエレメント
2を構成する平らな第2の成形プレート25の所定位置
に内側の向けて突出するフランジ30,31を設けてい
る。このフランジは、図5に示されるように、表側を外
側に裏側を内側に向けた正常の組付状態においては、タ
ンク内部に収まった状態にあり、その結果、第2の成形
プレート25と第1の成形プレート6とが正常に接合さ
れ、適正な整合状態において第2のチューブエレメント
2がろう付される。
【0022】これに対し、第2の成形プレート25の裏
表を間違えて反対に組み付けた場合には、図6に示すよ
うに、フランジ30,31が外側に向けて突出したもの
となる。その結果、この第2の成形プレート25の表裏
を誤って組み付けると、図6に示すように、第2のチュ
ーブエレメント2とそれに当接される端板4との間に間
隙が生じ、端板4は浮いた状態となる。したがって、作
業者はこの組み付け間違いを視覚により確認し、第1の
成形プレート25を正常に組み付け直すことが可能とな
る。
【0023】これにより、平らな成形プレートである第
2の成形プレート25を裏表の間違いなく確実に組み付
けることができ、不良品を出す虞れがなくなり、もって
熱交換器の信頼性を向上させることが可能となる。
【0024】また、第2の成形プレート25を正常に取
付た場合には、フランジ30,31がタンク連通孔2
8,29近傍の補強をなすため、熱交換器の組仕時及び
組付後に積層方向両端にある第2にチューブエレメント
2の変形を防止することができるものである。
【0025】
【考案の効果】以上述べたように、この考案によれば、
平らな成形プレートである第2の成形プレートの所定位
置に内側に向けて突出するフランジを設けたので、該第
2の成形プレートの裏表の組付間違いを視覚により容易
に確認することができ、組付の確実性が得られ、その結
果、熱交換器の信頼性を向上させることができると共
に、このフランジによって熱交換器の強度を高めること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例に係る熱交換器の正面図であ
る。
【図2】第1のチューブエレメントの斜視図である。
【図3】第2のチューブエレメントの斜視図である。
【図4】図3のAーA線断面図である。
【図5】正常な組付状態における要部の拡大断面図であ
る。
【図6】誤った組付状態における要部の拡大図である。
【符号の説明】
1 第1の成形プレート 2 第2の成形プレート 3 フィン 4 端板 7,8,28,29 タンク連通孔 9,10 タンク形成用膨出部 30,31 フランジ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク連通孔を有するタンク形成用膨出
    部が形成された第1の成形プレートを2枚最中合わせに
    接合して成る第1のチューブエレメントと、タンク連通
    孔が形成され、タンク形成用膨出部を形成しない第2の
    成形プレートと前記第1の成形プレートとを接合して成
    る第2のチューブエレメントとを具備し、前記第1のチ
    ューブエレメントをフィンを介して複数段積層すると共
    に、その積層方向両端に第2の成形プレートを外側にし
    て第2のチューブエレメントを配し、該第2のチューブ
    エレメントの側方側にフィンを介して第2の成形プレー
    トのタンク連通孔を塞ぐ端板を当接して成る熱交換器に
    おいて、前記第2の成形プレートのタンク連通孔の周縁
    の所定位置に内側方向に突出するフランジを設けたこと
    を特徴とする熱交換器。
JP3904891U 1991-04-26 1991-04-26 熱交換器 Expired - Lifetime JPH087268Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP3904891U JPH087268Y2 (ja) 1991-04-26 1991-04-26 熱交換器

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JP3904891U JPH087268Y2 (ja) 1991-04-26 1991-04-26 熱交換器

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JPH0525179U JPH0525179U (ja) 1993-04-02
JPH087268Y2 true JPH087268Y2 (ja) 1996-03-04

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ID=12542247

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JP2016200331A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 株式会社ティラド 熱交換器の分流改善板の取付構造

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JPH0525179U (ja) 1993-04-02

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