JPH0872159A - プラスチックファイバーの巻き癖修正装置 - Google Patents
プラスチックファイバーの巻き癖修正装置Info
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- JPH0872159A JPH0872159A JP21443194A JP21443194A JPH0872159A JP H0872159 A JPH0872159 A JP H0872159A JP 21443194 A JP21443194 A JP 21443194A JP 21443194 A JP21443194 A JP 21443194A JP H0872159 A JPH0872159 A JP H0872159A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 リールに巻かれたロングプラスチックファイ
バーの、リール胴部の円周アールになじんだ巻き癖の曲
りアールを修正して直線状に復元し、もって刷子等の直
線プラスチックファイバーを必要とする製品の製造に好
適に利用されるファイバーを効率良く提供する。 【構成】 ローラー中央部にVテーパ状のガイド溝(2)
を設けた導熱性材質で作られた2個あるいは3個のホッ
トローラー(1) が駆動可能に配置されたホットローラー
ユニットの一対を、各々のホットローラー(1) が交互に
隣り合い、且つ前進端での全ホットローラー(1) の中心
線が同一線上に並び得るように配置し、同一線上の入口
側にはブレーキングユニット(15)を、同じく該同一線上
の出口側にはドライブユニット(18)とを配して成るプラ
スチックファイバーの巻き癖修正装置。
バーの、リール胴部の円周アールになじんだ巻き癖の曲
りアールを修正して直線状に復元し、もって刷子等の直
線プラスチックファイバーを必要とする製品の製造に好
適に利用されるファイバーを効率良く提供する。 【構成】 ローラー中央部にVテーパ状のガイド溝(2)
を設けた導熱性材質で作られた2個あるいは3個のホッ
トローラー(1) が駆動可能に配置されたホットローラー
ユニットの一対を、各々のホットローラー(1) が交互に
隣り合い、且つ前進端での全ホットローラー(1) の中心
線が同一線上に並び得るように配置し、同一線上の入口
側にはブレーキングユニット(15)を、同じく該同一線上
の出口側にはドライブユニット(18)とを配して成るプラ
スチックファイバーの巻き癖修正装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリール巻きロングプラス
チックファイバーの巻き癖修正装置に関し、特にブラシ
製造に用いられる植毛用プラスチックファイバーの巻き
癖を簡易に修正する装置に関する。
チックファイバーの巻き癖修正装置に関し、特にブラシ
製造に用いられる植毛用プラスチックファイバーの巻き
癖を簡易に修正する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、獣毛、植物繊維を植毛していたブ
ラシに代わって、最近はプラスチックファイバーを植毛
したブラシが多く使用されるようになった。プラスチッ
クファイバーの場合、ファイバー成形機でファイバー状
に成形されたものを、ブラシ製造において従来からの獣
毛あるいは植物繊維の植毛工程で採用されてきた毛の切
断・結束技術を用いて、ブラシ台に植毛していた。しか
し、従来の切断・結束技術の場合、予めファイバーを4
cm前後の長さに纏め切りをしておいて、一定の束の太さ
を保持し得る型枠を用いて毛の結束を行う方法を採用し
て毛束を作り、この毛束から小分けした毛株を植毛する
方法が取られていたため、結束したファイバー束のファ
イバー本数にばらつきが多く、植毛工程において植毛さ
れるファイバーの歩留まり低下が問題になっていた。
ラシに代わって、最近はプラスチックファイバーを植毛
したブラシが多く使用されるようになった。プラスチッ
クファイバーの場合、ファイバー成形機でファイバー状
に成形されたものを、ブラシ製造において従来からの獣
毛あるいは植物繊維の植毛工程で採用されてきた毛の切
断・結束技術を用いて、ブラシ台に植毛していた。しか
し、従来の切断・結束技術の場合、予めファイバーを4
cm前後の長さに纏め切りをしておいて、一定の束の太さ
を保持し得る型枠を用いて毛の結束を行う方法を採用し
て毛束を作り、この毛束から小分けした毛株を植毛する
方法が取られていたため、結束したファイバー束のファ
イバー本数にばらつきが多く、植毛工程において植毛さ
れるファイバーの歩留まり低下が問題になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、リール巻きされ
たプラスチックファイバーは、持ち運びその他の取り扱
いには便利だが、巻き戻して用いる時は、リール巻きの
巻き癖がプラスチックファイバー自身に残り、真っ直ぐ
のファイバーを必要とする製品には適さないものとさ
れ、上記の如きブラシ製造においては使用されていなか
った。本発明の目的は、この様なリールに巻かれたロン
グプラスチックファイバーの、リール胴部の円周アール
になじんだ巻き癖の曲りアールを修正して直線状に復元
し、もって刷子等の直線プラスチックファイバーを必要
とする製品の製造に好適に利用されるファイバーを効率
良く提供することにある。
たプラスチックファイバーは、持ち運びその他の取り扱
いには便利だが、巻き戻して用いる時は、リール巻きの
巻き癖がプラスチックファイバー自身に残り、真っ直ぐ
のファイバーを必要とする製品には適さないものとさ
れ、上記の如きブラシ製造においては使用されていなか
った。本発明の目的は、この様なリールに巻かれたロン
グプラスチックファイバーの、リール胴部の円周アール
になじんだ巻き癖の曲りアールを修正して直線状に復元
し、もって刷子等の直線プラスチックファイバーを必要
とする製品の製造に好適に利用されるファイバーを効率
良く提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は熱可塑性プラス
チックで作られているロングプラスチックファイバー
の、熱変形し易い熱可塑性を利用して、リール巻き癖の
ついたリール巻きロングプラスチックファイバーを、複
数の加熱されたホットローラ間を通すことによって加熱
し、改めて直線形状に変形し直そうとするものである。
即ち本発明は、ローラー中央部にVテーパ状のガイド溝
(2) を設けた導熱性材質で作られた2個あるいは3個の
ホットローラー(1) を、各々導熱性のシャフト(3) 及び
フランジ付ブッシュ(4) を介してホットローラーブラケ
ット(6) に取り付け、止め輪(5) で固定し、該ホットロ
ーラーブラケット(6) には左右に貫通する配管孔を設
け、左右開口部にはノズルニップル(7) を取り付けて加
熱用の温熱水の給湯を可能ならしめ、該ホットローラブ
ラケット(6) を断熱材(8) を介してロッド金具(9) に取
り付け、該ロッド金具(9) の駆動側側面の中央にはシリ
ンダベースブラケット(12)に固定したシリンダ(10)のロ
ッド先端を取り付け、左右には該シリンダベースブラケ
ット(12)及びガイドブラケット(13)の左右に設けられた
摺動用のブッシュを嵌合したガイド孔によってガイドさ
れた2本のガイドシャフト(11)を取りつけて成るホット
ローラーユニットの一対を、各々のホットローラー(1)
が交互に隣り合い、且つ前進端での全ホットローラー
(1) の中心線が同一線上に並び得るように配置し、同一
線上の入口側にはガイドローラー(14)と押えローラー(1
7)とブレーキローラー(16)からなるブレーキングユニッ
ト(15)を、同じく該同一線上の出口側にはガイドローラ
ー(14') と押えローラー(20)とドライブローラー(19)か
らなるドライブユニット(18)とを配して成るプラスチッ
クファイバーの巻き癖修正装置である。
チックで作られているロングプラスチックファイバー
の、熱変形し易い熱可塑性を利用して、リール巻き癖の
ついたリール巻きロングプラスチックファイバーを、複
数の加熱されたホットローラ間を通すことによって加熱
し、改めて直線形状に変形し直そうとするものである。
即ち本発明は、ローラー中央部にVテーパ状のガイド溝
(2) を設けた導熱性材質で作られた2個あるいは3個の
ホットローラー(1) を、各々導熱性のシャフト(3) 及び
フランジ付ブッシュ(4) を介してホットローラーブラケ
ット(6) に取り付け、止め輪(5) で固定し、該ホットロ
ーラーブラケット(6) には左右に貫通する配管孔を設
け、左右開口部にはノズルニップル(7) を取り付けて加
熱用の温熱水の給湯を可能ならしめ、該ホットローラブ
ラケット(6) を断熱材(8) を介してロッド金具(9) に取
り付け、該ロッド金具(9) の駆動側側面の中央にはシリ
ンダベースブラケット(12)に固定したシリンダ(10)のロ
ッド先端を取り付け、左右には該シリンダベースブラケ
ット(12)及びガイドブラケット(13)の左右に設けられた
摺動用のブッシュを嵌合したガイド孔によってガイドさ
れた2本のガイドシャフト(11)を取りつけて成るホット
ローラーユニットの一対を、各々のホットローラー(1)
が交互に隣り合い、且つ前進端での全ホットローラー
(1) の中心線が同一線上に並び得るように配置し、同一
線上の入口側にはガイドローラー(14)と押えローラー(1
7)とブレーキローラー(16)からなるブレーキングユニッ
ト(15)を、同じく該同一線上の出口側にはガイドローラ
ー(14') と押えローラー(20)とドライブローラー(19)か
らなるドライブユニット(18)とを配して成るプラスチッ
クファイバーの巻き癖修正装置である。
【0005】
【作用】以下、添付図面を参照しつつ本発明のプラスチ
ックファイバーの巻き癖修正装置を説明する。図1は、
本発明装置の構成部材である駆動装置つきホットローラ
ーユニットを示す図で、(a) は上面図、(b) は側面図で
ある。図2は、同ホットローラーユニットのローラー部
の組立て状態を示す、図1(a) のA方向から見た略示断
面図である。図3は、同ホットローラーユニットの一対
を用いた伸線機構を示す本発明装置の概略図である。図
中、(1) はホットローラー、(2) は該ホットローラー
(1) のローラー部中央に設けられたVテーパ状のガイド
溝、(3) はローラーシャフト、(4) は導熱性を有したオ
イレスベアリングのフランジ付ブッシュ、(5) はシャフ
トの抜け防止の止め輪、(6) はホットローラーブラケッ
ト、(7) は該ホットローラーブラケット(6) の両側面の
各々に設けた温熱水給湯用のノズルニップル、(8) は断
熱材、(9) はロッド金具、(10)はホットローラー(1) の
前後進駆動用のエアシリンダ、(11)はガイドシャフト、
(12)はシリンダベースブラケット、(13)はガイドブラケ
ット、(14),(14')はホットローラー(1) と同じようなV
テーパ状ガイド溝を有したガイドローラー、(15)はブレ
ーキングユニット、(16)は該ブレーキングユニット(15)
の構成要素のブレーキローラー、(17)は同じくブレーキ
ングユニット(15)構成要素の押さえローラー、(18)はド
ライブユニット、(19)は該ドライブユニット(18)構成主
体のドライブローラー、(20)は同じくドライブユニット
(18)の構成要素の押さえローラー、(21)はロングプラス
チックファイバーを示す。
ックファイバーの巻き癖修正装置を説明する。図1は、
本発明装置の構成部材である駆動装置つきホットローラ
ーユニットを示す図で、(a) は上面図、(b) は側面図で
ある。図2は、同ホットローラーユニットのローラー部
の組立て状態を示す、図1(a) のA方向から見た略示断
面図である。図3は、同ホットローラーユニットの一対
を用いた伸線機構を示す本発明装置の概略図である。図
中、(1) はホットローラー、(2) は該ホットローラー
(1) のローラー部中央に設けられたVテーパ状のガイド
溝、(3) はローラーシャフト、(4) は導熱性を有したオ
イレスベアリングのフランジ付ブッシュ、(5) はシャフ
トの抜け防止の止め輪、(6) はホットローラーブラケッ
ト、(7) は該ホットローラーブラケット(6) の両側面の
各々に設けた温熱水給湯用のノズルニップル、(8) は断
熱材、(9) はロッド金具、(10)はホットローラー(1) の
前後進駆動用のエアシリンダ、(11)はガイドシャフト、
(12)はシリンダベースブラケット、(13)はガイドブラケ
ット、(14),(14')はホットローラー(1) と同じようなV
テーパ状ガイド溝を有したガイドローラー、(15)はブレ
ーキングユニット、(16)は該ブレーキングユニット(15)
の構成要素のブレーキローラー、(17)は同じくブレーキ
ングユニット(15)構成要素の押さえローラー、(18)はド
ライブユニット、(19)は該ドライブユニット(18)構成主
体のドライブローラー、(20)は同じくドライブユニット
(18)の構成要素の押さえローラー、(21)はロングプラス
チックファイバーを示す。
【0006】先ず、図1、図2により、本発明装置の構
成部材である駆動装置つきホットローラーユニットを説
明する。ローラー中央部にVテーパ状のガイド溝(2) を
設けた導熱性材質で作られた2個あるいは3個(図では
3個)のホットローラー(1) は、各々導熱性のシャフト
(3) 及びフランジ付ブッシュ(4) を介してホットローラ
ーブラケット(6) に取り付けられており、C型止め輪等
の止め輪(5) で固定されている。該ホットローラーブラ
ケット(6) には左右に貫通する配管孔が設けられてお
り、又、左右開口部にはノズルニップル(7) を取り付け
て加熱用の温熱水の給湯を可能ならしめてある。該ホッ
トローラブラケット(6) は、断熱材(8) を介してロッド
金具(9) に取り付けられており、該ロッド金具(9) の駆
動側側面の中央にはシリンダベースブラケット(12)に固
定したシリンダ(10)のロッド先端を取り付け、左右には
該シリンダベースブラケット(12)及びガイドブラケット
(13)の左右に設けられた摺動用のブッシュを嵌合したガ
イド孔によってガイドされた2本のガイドシャフト(11)
を取りつけられており、シリンダの作動によりホットロ
ーラー(1) が駆動可能となっている。尚、該ロッド金具
(9) は、一般的に図に示すようなL型のものが用いられ
るが、シリンダ(10)のロッド先端及び2本のガイドシャ
フト(11)が断熱されるように取り付けられる限り、これ
に限定されるものではない。又、ホットローラーブラケ
ット(6) に取り付けた2個のノズルニップル(7) は、該
ホットローラーブラケット(6) を左右に貫通する孔で連
絡する流路を形成していることはいうまでもない。又、
シリンダベースブラケット(12)及びガイドブラケット(1
3)に設けられたガイドシャフト(11)用の貫通孔には、各
々ガイドシャフト(11)前後進摺動をスムーズならしめる
オイレスベアリングブッシュがセットされており、説明
図の二重破線がそれを示している。
成部材である駆動装置つきホットローラーユニットを説
明する。ローラー中央部にVテーパ状のガイド溝(2) を
設けた導熱性材質で作られた2個あるいは3個(図では
3個)のホットローラー(1) は、各々導熱性のシャフト
(3) 及びフランジ付ブッシュ(4) を介してホットローラ
ーブラケット(6) に取り付けられており、C型止め輪等
の止め輪(5) で固定されている。該ホットローラーブラ
ケット(6) には左右に貫通する配管孔が設けられてお
り、又、左右開口部にはノズルニップル(7) を取り付け
て加熱用の温熱水の給湯を可能ならしめてある。該ホッ
トローラブラケット(6) は、断熱材(8) を介してロッド
金具(9) に取り付けられており、該ロッド金具(9) の駆
動側側面の中央にはシリンダベースブラケット(12)に固
定したシリンダ(10)のロッド先端を取り付け、左右には
該シリンダベースブラケット(12)及びガイドブラケット
(13)の左右に設けられた摺動用のブッシュを嵌合したガ
イド孔によってガイドされた2本のガイドシャフト(11)
を取りつけられており、シリンダの作動によりホットロ
ーラー(1) が駆動可能となっている。尚、該ロッド金具
(9) は、一般的に図に示すようなL型のものが用いられ
るが、シリンダ(10)のロッド先端及び2本のガイドシャ
フト(11)が断熱されるように取り付けられる限り、これ
に限定されるものではない。又、ホットローラーブラケ
ット(6) に取り付けた2個のノズルニップル(7) は、該
ホットローラーブラケット(6) を左右に貫通する孔で連
絡する流路を形成していることはいうまでもない。又、
シリンダベースブラケット(12)及びガイドブラケット(1
3)に設けられたガイドシャフト(11)用の貫通孔には、各
々ガイドシャフト(11)前後進摺動をスムーズならしめる
オイレスベアリングブッシュがセットされており、説明
図の二重破線がそれを示している。
【0007】次に、本発明装置によるプラスチックファ
イバーを伸線し、その巻き癖を修正する機構を図3によ
り説明する。本発明装置は、上記ホットローラーユニッ
トの一対を、各々のホットローラー(1) が交互に隣り合
い、且つ前進端での全ホットローラー(1) の中心線が同
一線上に並び得るように配置し、同一線上の入口側には
ガイドローラー(14)と押えローラー(17)とブレーキロー
ラー(16)からなるブレーキングユニット(15)を、同じく
該同一線上の出口側にはガイドローラー(14') と押えロ
ーラー(20)とドライブローラー(19)からなるドライブユ
ニット(18)とを配したものである。ブレーキングユニッ
ト(15)及びドライブユニット(18)の構成要素である各々
の押さえローラー(17),(20) は共にゴム等の弾性を有す
る材質で作られており、各々が相手ローラーであるブレ
ーキングローラー(16)、ドライブローラー(19)に押しつ
けられた時、その弾性ローラー面が大きな摩擦保持力を
発揮して、ローラー間に挟まれたロングプラスチックフ
ァイバー(21)をして、滑ることなく、ブレーキングロー
ラー(16)のブレーキ抵抗、及びドライブローラー(19)の
駆動引っ張り力を伝達する。又、向かい合ってセットさ
れたホットローラーユニットの一対は、図3に示すよう
に、互いのホットローラー(1) が交互に入り込むように
セットされるが、その高さの位置も同一であることはい
うまでもなく、エアシリンダ(10)を作動させての前進位
置は、互いのホットローラー(1) のセンター位置が同一
線上に並んだ図3のようにセットされ、ホットローラー
(14),(14')のガイド溝接線、及びブレーキングユニット
(15)、ドライブユニット(18)の外周接線も、同一線上に
位置させられている。本発明装置の作動にあたって、一
対のホットローラーユニットのエアシリンダ(10)は前進
前の原点位置にあって、互いのホットローラー(1) は図
3の実線位置に待機し、互いに離れあっている。又、各
々のホットローラーブラケット(6) へはノズルニップル
(7) に接続した耐熱チューブ配管を通して温熱水が給湯
され、ホットローラーブラケット(6) はこれにより昇温
し、その熱はホットローラーシャフト(3) 、導熱性フラ
ンジ付きブッシュ(4) を介してホットローラー(1) に伝
えられて、ホットローラー(1) のローラー表面及びVテ
ーパガイド溝(2) の表面温度も必要な高さまで昇温する
が、この時、断熱材(8) の働きにより、L型ロッド金具
(9) が昇温することはなく、エアシリンダ(10)及びガイ
ドシャフト(11)に悪影響を与えることはない。本発明の
操作手順は先ずロングプラスチックファイバ(21)を、ブ
レーキングユニット(16)、次いでガイドローラー(14),
(14')を介してドライブユニット(18)に挟んでセットし
おえた後、一対のホットローラーユニットを図3の一点
鎖線位置へ前進させるが、この時、ブレーキングユニッ
ト(15)のブレーキ抵抗を最適張力(断線することなく伸
線効果を発生させるに充分な抵抗張力)に調整する。上
記の準備を完了後、モーター等の回転駆動源によってド
ライブユニット(18)のドライブローラー(19)を駆動方向
に回転駆動すると、押さえローラー(20)の弾性材質で確
実に挟持されたロングプラスチックファイバー(21)はド
ライブローラー(19)の周速と同じ速度で走行を始める
が、この時、該ロングプラスチックファイバー(21)は、
ブレーキングユニット(15)とドライブユニット(18)によ
って生み出された強制張力の下で一対のホットローラー
ユニットのホットローラー(1) 群の加熱雰囲気のVテー
パガイド溝(2) を高張力下でS字状に繰り返し連続走行
する間に熱可塑性材質の変形効果が発生し、これによっ
てファイバーのリール巻き癖は消滅し、ドライバーユニ
ット(18)を通過する時には、該ロングプラスチックファ
イバー(21)は、当初成形前の直線状態を取り戻すことと
なる。本発明において、上記ホットローラーユニットに
おけるホットローラーの数を2個あるいは3個に限定し
た理由は、1個の場合は上記の如き伸線操作を行なって
も十分に巻き癖修正ができず、又、4個以上になるとロ
ーラーの抵抗が大きくなり、ファイバーの切断等のトラ
ブルが生じやすくなるためである。尚、ホットローラー
ブラケット(6) の加熱源は、温熱水に限る必要はなく、
電熱ヒーター、あるいはその他の熱媒体を用いても良
く、その選択は本発明を装備した機械の、据え付け予定
地の周辺情況によるが、加熱源に電熱ヒーターを用いた
時は、オーバーヒート防止の温調システムが必要とな
る。ポリエチレン系のプラスチックファイバーの場合60
〜80℃の温度で変形修正が可能だが、100 ℃前後の加熱
温度を必要とするプラスチックもある。従って、対象プ
ラスチックファイバーの変形温度域を考慮して、加熱熱
源を選択すれば良い。本発明により、巻き癖が修正され
たプラスチックファイバーは、その後、常法により切断
・結束されて、植毛工程に至る。
イバーを伸線し、その巻き癖を修正する機構を図3によ
り説明する。本発明装置は、上記ホットローラーユニッ
トの一対を、各々のホットローラー(1) が交互に隣り合
い、且つ前進端での全ホットローラー(1) の中心線が同
一線上に並び得るように配置し、同一線上の入口側には
ガイドローラー(14)と押えローラー(17)とブレーキロー
ラー(16)からなるブレーキングユニット(15)を、同じく
該同一線上の出口側にはガイドローラー(14') と押えロ
ーラー(20)とドライブローラー(19)からなるドライブユ
ニット(18)とを配したものである。ブレーキングユニッ
ト(15)及びドライブユニット(18)の構成要素である各々
の押さえローラー(17),(20) は共にゴム等の弾性を有す
る材質で作られており、各々が相手ローラーであるブレ
ーキングローラー(16)、ドライブローラー(19)に押しつ
けられた時、その弾性ローラー面が大きな摩擦保持力を
発揮して、ローラー間に挟まれたロングプラスチックフ
ァイバー(21)をして、滑ることなく、ブレーキングロー
ラー(16)のブレーキ抵抗、及びドライブローラー(19)の
駆動引っ張り力を伝達する。又、向かい合ってセットさ
れたホットローラーユニットの一対は、図3に示すよう
に、互いのホットローラー(1) が交互に入り込むように
セットされるが、その高さの位置も同一であることはい
うまでもなく、エアシリンダ(10)を作動させての前進位
置は、互いのホットローラー(1) のセンター位置が同一
線上に並んだ図3のようにセットされ、ホットローラー
(14),(14')のガイド溝接線、及びブレーキングユニット
(15)、ドライブユニット(18)の外周接線も、同一線上に
位置させられている。本発明装置の作動にあたって、一
対のホットローラーユニットのエアシリンダ(10)は前進
前の原点位置にあって、互いのホットローラー(1) は図
3の実線位置に待機し、互いに離れあっている。又、各
々のホットローラーブラケット(6) へはノズルニップル
(7) に接続した耐熱チューブ配管を通して温熱水が給湯
され、ホットローラーブラケット(6) はこれにより昇温
し、その熱はホットローラーシャフト(3) 、導熱性フラ
ンジ付きブッシュ(4) を介してホットローラー(1) に伝
えられて、ホットローラー(1) のローラー表面及びVテ
ーパガイド溝(2) の表面温度も必要な高さまで昇温する
が、この時、断熱材(8) の働きにより、L型ロッド金具
(9) が昇温することはなく、エアシリンダ(10)及びガイ
ドシャフト(11)に悪影響を与えることはない。本発明の
操作手順は先ずロングプラスチックファイバ(21)を、ブ
レーキングユニット(16)、次いでガイドローラー(14),
(14')を介してドライブユニット(18)に挟んでセットし
おえた後、一対のホットローラーユニットを図3の一点
鎖線位置へ前進させるが、この時、ブレーキングユニッ
ト(15)のブレーキ抵抗を最適張力(断線することなく伸
線効果を発生させるに充分な抵抗張力)に調整する。上
記の準備を完了後、モーター等の回転駆動源によってド
ライブユニット(18)のドライブローラー(19)を駆動方向
に回転駆動すると、押さえローラー(20)の弾性材質で確
実に挟持されたロングプラスチックファイバー(21)はド
ライブローラー(19)の周速と同じ速度で走行を始める
が、この時、該ロングプラスチックファイバー(21)は、
ブレーキングユニット(15)とドライブユニット(18)によ
って生み出された強制張力の下で一対のホットローラー
ユニットのホットローラー(1) 群の加熱雰囲気のVテー
パガイド溝(2) を高張力下でS字状に繰り返し連続走行
する間に熱可塑性材質の変形効果が発生し、これによっ
てファイバーのリール巻き癖は消滅し、ドライバーユニ
ット(18)を通過する時には、該ロングプラスチックファ
イバー(21)は、当初成形前の直線状態を取り戻すことと
なる。本発明において、上記ホットローラーユニットに
おけるホットローラーの数を2個あるいは3個に限定し
た理由は、1個の場合は上記の如き伸線操作を行なって
も十分に巻き癖修正ができず、又、4個以上になるとロ
ーラーの抵抗が大きくなり、ファイバーの切断等のトラ
ブルが生じやすくなるためである。尚、ホットローラー
ブラケット(6) の加熱源は、温熱水に限る必要はなく、
電熱ヒーター、あるいはその他の熱媒体を用いても良
く、その選択は本発明を装備した機械の、据え付け予定
地の周辺情況によるが、加熱源に電熱ヒーターを用いた
時は、オーバーヒート防止の温調システムが必要とな
る。ポリエチレン系のプラスチックファイバーの場合60
〜80℃の温度で変形修正が可能だが、100 ℃前後の加熱
温度を必要とするプラスチックもある。従って、対象プ
ラスチックファイバーの変形温度域を考慮して、加熱熱
源を選択すれば良い。本発明により、巻き癖が修正され
たプラスチックファイバーは、その後、常法により切断
・結束されて、植毛工程に至る。
【0008】
【発明の効果】ファイバー巻き癖修正→切断・結束の工
程で、本発明のファイバー巻き癖修正装置は、ファイバ
ー1本毎の巻き癖を修正するのでファイバー本数の算出
も可能になるため、ファイバー束毎のファイバー本数に
ばらつきがなくなり、植毛工程におけるファイバー歩留
まりの向上につながる。本発明は上記の通り、特に植毛
用のプラスチックファイバーの巻き癖修正に有効である
が、これに限定されず、リール巻きロングプラスチック
ファイバーの巻き癖を修正し、直線状のファイバーが要
求されるような用途に好適に利用される。
程で、本発明のファイバー巻き癖修正装置は、ファイバ
ー1本毎の巻き癖を修正するのでファイバー本数の算出
も可能になるため、ファイバー束毎のファイバー本数に
ばらつきがなくなり、植毛工程におけるファイバー歩留
まりの向上につながる。本発明は上記の通り、特に植毛
用のプラスチックファイバーの巻き癖修正に有効である
が、これに限定されず、リール巻きロングプラスチック
ファイバーの巻き癖を修正し、直線状のファイバーが要
求されるような用途に好適に利用される。
【図1】 本発明装置の構成部材である駆動装置つきホ
ットローラーユニットを示す図で、(a) は上面図、(b)
は側面図である。
ットローラーユニットを示す図で、(a) は上面図、(b)
は側面図である。
【図2】 同ホットローラーユニットのローラー部の組
立て状態を示す、図1(a) のA方向から見た略示断面図
である。
立て状態を示す、図1(a) のA方向から見た略示断面図
である。
【図3】 同ホットローラーユニットの一対を用いた伸
線機構を示す本発明装置の概略図である。
線機構を示す本発明装置の概略図である。
1 ホットローラー 2 Vテーパ状のガイド溝 3 ローラーシャフト 4 導熱性を有したオイレスベアリングのフランジ付ブ
ッシュ 5 シャフトの抜け防止の止め輪 6 ホットローラーブラケット 7 温熱水給湯用のノズルニップル 8 断熱材 9 ロッド金具 10 エアシリンダ 11 ガイドシャフト 12 シリンダベースブラケット 13 ガイドブラケット 14 ガイドローラー 14' ガイドローラー 15 ブレーキングユニット 16 ブレーキローラー 17 押さえローラー 18 ドライブユニット 19 ドライブローラー 20 押さえローラー 21 ロングプラスチックファイバー
ッシュ 5 シャフトの抜け防止の止め輪 6 ホットローラーブラケット 7 温熱水給湯用のノズルニップル 8 断熱材 9 ロッド金具 10 エアシリンダ 11 ガイドシャフト 12 シリンダベースブラケット 13 ガイドブラケット 14 ガイドローラー 14' ガイドローラー 15 ブレーキングユニット 16 ブレーキローラー 17 押さえローラー 18 ドライブユニット 19 ドライブローラー 20 押さえローラー 21 ロングプラスチックファイバー
Claims (1)
- 【請求項1】 ローラー中央部にVテーパ状のガイド溝
(2) を設けた導熱性材質で作られた2個あるいは3個の
ホットローラー(1) を、各々導熱性のシャフト(3) 及び
フランジ付ブッシュ(4) を介してホットローラーブラケ
ット(6) に取り付け、止め輪(5) で固定し、該ホットロ
ーラーブラケット(6) には左右に貫通する配管孔を設
け、左右開口部にはノズルニップル(7) を取り付けて加
熱用の温熱水の給湯を可能ならしめ、該ホットローラブ
ラケット(6) を断熱材(8) を介してロッド金具(9) に取
り付け、該ロッド金具(9) の駆動側側面の中央にはシリ
ンダベースブラケット(12)に固定したシリンダ(10)のロ
ッド先端を取り付け、左右には該シリンダベースブラケ
ット(12)及びガイドブラケット(13)の左右に設けられた
摺動用のブッシュを嵌合したガイド孔によってガイドさ
れた2本のガイドシャフト(11)を取りつけて成るホット
ローラーユニットの一対を、各々のホットローラー(1)
が交互に隣り合い、且つ前進端での全ホットローラー
(1) の中心線が同一線上に並び得るように配置し、同一
線上の入口側にはガイドローラー(14)と押えローラー(1
7)とブレーキローラー(16)からなるブレーキングユニッ
ト(15)を、同じく該同一線上の出口側にはガイドローラ
ー(14') と押えローラー(20)とドライブローラー(19)か
らなるドライブユニット(18)とを配して成るプラスチッ
クファイバーの巻き癖修正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21443194A JPH0872159A (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | プラスチックファイバーの巻き癖修正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21443194A JPH0872159A (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | プラスチックファイバーの巻き癖修正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0872159A true JPH0872159A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16655675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21443194A Pending JPH0872159A (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | プラスチックファイバーの巻き癖修正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0872159A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113057440A (zh) * | 2021-03-17 | 2021-07-02 | 安徽三和刷业有限公司 | 一种刷毛一体化生产设备 |
-
1994
- 1994-09-08 JP JP21443194A patent/JPH0872159A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113057440A (zh) * | 2021-03-17 | 2021-07-02 | 安徽三和刷业有限公司 | 一种刷毛一体化生产设备 |
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