JPH0871828A - 開先カッター - Google Patents
開先カッターInfo
- Publication number
- JPH0871828A JPH0871828A JP21773094A JP21773094A JPH0871828A JP H0871828 A JPH0871828 A JP H0871828A JP 21773094 A JP21773094 A JP 21773094A JP 21773094 A JP21773094 A JP 21773094A JP H0871828 A JPH0871828 A JP H0871828A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- cutting edge
- cutter body
- cutter
- outermost
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 軸線O回りに回転されるカッター本体1の両
側面3,3の外周部に多数の切刃8A〜8Iが設けられ
ている。これらの切刃8A〜8Iは、軸線O回りの回転
軌跡が、互いにオーバーラップしてこの軸線Oを含む断
面において外周側に向かうに従い漸次幅狭となる略V字
状を呈している。そして、カッター本体1の最外周に配
置される切刃8Aの回転軌跡がなすV字の狭角θAは、
この内周側に配置されて回転軌跡がオーバーラップする
切刃8BのなすV字の狭角θBよりも小さく設定されて
いるとともに、これら最外周に配置される切刃8Aと内
周側に配置される切刃8Bとのオーバーラップ量L
Aが、内周側に配置される切刃8B〜8I同士のオーバ
ーラップ量LBよりも大きく設定されている。 【効果】 最も大きな負荷が作用する最外周の切刃8A
の摩耗等を防いで、寿命の延長を図ることができる。
側面3,3の外周部に多数の切刃8A〜8Iが設けられ
ている。これらの切刃8A〜8Iは、軸線O回りの回転
軌跡が、互いにオーバーラップしてこの軸線Oを含む断
面において外周側に向かうに従い漸次幅狭となる略V字
状を呈している。そして、カッター本体1の最外周に配
置される切刃8Aの回転軌跡がなすV字の狭角θAは、
この内周側に配置されて回転軌跡がオーバーラップする
切刃8BのなすV字の狭角θBよりも小さく設定されて
いるとともに、これら最外周に配置される切刃8Aと内
周側に配置される切刃8Bとのオーバーラップ量L
Aが、内周側に配置される切刃8B〜8I同士のオーバ
ーラップ量LBよりも大きく設定されている。 【効果】 最も大きな負荷が作用する最外周の切刃8A
の摩耗等を防いで、寿命の延長を図ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板材等の開先溶接
を行なう際に、板材の溶接される端面を所定の傾斜に切
削するための開先カッターに関するものである。
を行なう際に、板材の溶接される端面を所定の傾斜に切
削するための開先カッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】2枚の金属板材の端面同士を突き合わせ
て溶接する場合、突き合わされる両板材の端面間に溝
(開先部)が形成されるようにし、この開先部を溶融金
属で満たして接合する、いわゆる開先溶接が用いられて
いる。ここで、この開先部の断面形状としては、溶接さ
れる板材の形状、寸法、あるいは要求される溶接強度等
により様々であるが、一般的には、板材の厚さ方向に向
かって両端面の間が所定の狭角で直線的に漸次幅狭とな
るV形や、所定の狭角で一旦幅狭となった後再び同じ狭
角で幅広となるX形等の開先形状が採られている。ここ
で、溶接される板材の端面をこのような開先形状に形成
するのには、円板状のカッター本体の両側面に多数の切
刃が設けられた開先カッターが用いられている。
て溶接する場合、突き合わされる両板材の端面間に溝
(開先部)が形成されるようにし、この開先部を溶融金
属で満たして接合する、いわゆる開先溶接が用いられて
いる。ここで、この開先部の断面形状としては、溶接さ
れる板材の形状、寸法、あるいは要求される溶接強度等
により様々であるが、一般的には、板材の厚さ方向に向
かって両端面の間が所定の狭角で直線的に漸次幅狭とな
るV形や、所定の狭角で一旦幅狭となった後再び同じ狭
角で幅広となるX形等の開先形状が採られている。ここ
で、溶接される板材の端面をこのような開先形状に形成
するのには、円板状のカッター本体の両側面に多数の切
刃が設けられた開先カッターが用いられている。
【0003】このような開先カッターにおいては、カッ
ター本体をその軸線回りに回転させた際の上記切刃の回
転軌跡が軸線に対する径方向に互いにオーバーラップ
し、かつ、上記軸線を含む断面においてこのオーバーラ
ップした切刃の回転軌跡が、形成する開先部の狭角に応
じた狭角で外周側に向かうに従い漸次幅狭となる略V字
状を呈するように切刃が配列されている。そして、カッ
ター本体をその軸線回りに回転させつつ、板材の端面に
沿って送りを与えることにより、回転軌跡がV字状をな
す上記切刃によって板材の端面を切削し、上述のような
V形あるいはX形の断面の開先部を形成してゆく。ここ
で、板材の厚さ方向の一方の側のみを切削した場合には
開先部の断面はV形となり、両方の側を切削すると開先
部の断面はX形となる。
ター本体をその軸線回りに回転させた際の上記切刃の回
転軌跡が軸線に対する径方向に互いにオーバーラップ
し、かつ、上記軸線を含む断面においてこのオーバーラ
ップした切刃の回転軌跡が、形成する開先部の狭角に応
じた狭角で外周側に向かうに従い漸次幅狭となる略V字
状を呈するように切刃が配列されている。そして、カッ
ター本体をその軸線回りに回転させつつ、板材の端面に
沿って送りを与えることにより、回転軌跡がV字状をな
す上記切刃によって板材の端面を切削し、上述のような
V形あるいはX形の断面の開先部を形成してゆく。ここ
で、板材の厚さ方向の一方の側のみを切削した場合には
開先部の断面はV形となり、両方の側を切削すると開先
部の断面はX形となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
開先カッターにおいては、切刃の回転軌跡をV字状とす
るために、カッター本体の断面形状も外周側に向かうに
従い漸次幅狭となるV字状に形成しなければならず、こ
のためカッター本体の外周側では内周側よりも肉厚が小
さくなって工具剛性が確保し難くなる。また、これに加
えて肉厚が小さくなることにより切刃を設けるスペース
自体も限られてしまうので、カッター本体の外周側に多
くの切刃を設けることは困難となる。
開先カッターにおいては、切刃の回転軌跡をV字状とす
るために、カッター本体の断面形状も外周側に向かうに
従い漸次幅狭となるV字状に形成しなければならず、こ
のためカッター本体の外周側では内周側よりも肉厚が小
さくなって工具剛性が確保し難くなる。また、これに加
えて肉厚が小さくなることにより切刃を設けるスペース
自体も限られてしまうので、カッター本体の外周側に多
くの切刃を設けることは困難となる。
【0005】ところが、その一方で、回転されるカッタ
ーの周速は内周側よりも外周側の方が速くなるため、外
周側の切刃には大きな切削負荷が作用することとなる。
また、カッター本体の内周側と外周側とでは、たとえ同
数の切刃を設けたとしても、切刃間の周方向のピッチは
外周側の方が大きくなるため、切刃による切削量も外周
側の方が大きくなってしまい、やはり外周側の切刃に大
きな負担を強いる結果となる。しかも、これらに加え、
特にカッター本体の最外周に配置される切刃は、開先部
の切削において最初に板材に喰い付く切刃であるため、
衝撃的な負荷が作用し易い。このため、カッター本体の
外周側に配置される個々の切刃においては、内周側の切
刃よりも摩耗やチッピング等が促進され易く、特にこの
ような傾向はカッター本体の最外周に配置される切刃に
おいて最も顕著となって、切刃に欠損等が生じる可能性
も高くなり、切刃の寿命が内周側の切刃よりも著しく短
縮されてしまうことが多いという問題があった。
ーの周速は内周側よりも外周側の方が速くなるため、外
周側の切刃には大きな切削負荷が作用することとなる。
また、カッター本体の内周側と外周側とでは、たとえ同
数の切刃を設けたとしても、切刃間の周方向のピッチは
外周側の方が大きくなるため、切刃による切削量も外周
側の方が大きくなってしまい、やはり外周側の切刃に大
きな負担を強いる結果となる。しかも、これらに加え、
特にカッター本体の最外周に配置される切刃は、開先部
の切削において最初に板材に喰い付く切刃であるため、
衝撃的な負荷が作用し易い。このため、カッター本体の
外周側に配置される個々の切刃においては、内周側の切
刃よりも摩耗やチッピング等が促進され易く、特にこの
ような傾向はカッター本体の最外周に配置される切刃に
おいて最も顕著となって、切刃に欠損等が生じる可能性
も高くなり、切刃の寿命が内周側の切刃よりも著しく短
縮されてしまうことが多いという問題があった。
【0006】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、特にカッター本体
の最外周に配置される切刃の負担を軽減してその寿命の
延長を図り、引いてはカッター全体の寿命の延長をなす
ことにある。
たもので、その目的とするところは、特にカッター本体
の最外周に配置される切刃の負担を軽減してその寿命の
延長を図り、引いてはカッター全体の寿命の延長をなす
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決してかか
る目的を達するために、本発明は、軸線回りに回転され
る円板状をなすカッター本体の両側面外周部に多数の切
刃を設け、これらの切刃を、上記軸線回りの回転軌跡が
上記カッター本体の径方向に互いにオーバーラップし
て、該軸線を含む断面において外周側に向かうに従い漸
次幅狭となる略V字状を呈するように配置し、上記軸線
を含む断面において、上記カッター本体の最外周に配置
される切刃の回転軌跡がなすV字の狭角を、この最外周
の切刃にオーバーラップする切刃の回転軌跡がなすV字
の狭角よりも小さく設定したことを特徴とする。
る目的を達するために、本発明は、軸線回りに回転され
る円板状をなすカッター本体の両側面外周部に多数の切
刃を設け、これらの切刃を、上記軸線回りの回転軌跡が
上記カッター本体の径方向に互いにオーバーラップし
て、該軸線を含む断面において外周側に向かうに従い漸
次幅狭となる略V字状を呈するように配置し、上記軸線
を含む断面において、上記カッター本体の最外周に配置
される切刃の回転軌跡がなすV字の狭角を、この最外周
の切刃にオーバーラップする切刃の回転軌跡がなすV字
の狭角よりも小さく設定したことを特徴とする。
【0008】
【作用】このような構成の開先カッターでは、カッター
本体の軸線を含む断面において最外周の切刃の回転軌跡
がなすV字の狭角が、この最外周の切刃に回転軌跡がオ
ーバーラップする内周側の切刃のなすV字の狭角よりも
小さく設定されているので、カッター本体の送りに伴う
切刃の単位長さ当たりの切削量は、狭角の大きな内周側
の切刃よりも狭角の小さな最外周の切刃の方が小さくな
り、これによって最外周の切刃に作用する切削負荷の軽
減を図ることができる。また、このような構成を採るこ
とにより、カッター本体の送りに従って、まず最外周の
切刃が小さな狭角で開先部を切り開くように切削した後
に、内周側の切刃がこれを大きな狭角に広げるような切
削形態をとることとなるため、最外周の切刃によって初
めから大きな狭角で開先部を切り開いてゆく場合などに
比べて、外周側の切刃に衝撃的な負荷が作用するのを抑
えることができる。従って、上記構成の開先カッターに
よれば、カッター本体の最外周に配置される切刃への負
担の軽減を図ることが可能となり、かかる最外周の切刃
の寿命が著しく短縮されるような事態を防止することが
できる。
本体の軸線を含む断面において最外周の切刃の回転軌跡
がなすV字の狭角が、この最外周の切刃に回転軌跡がオ
ーバーラップする内周側の切刃のなすV字の狭角よりも
小さく設定されているので、カッター本体の送りに伴う
切刃の単位長さ当たりの切削量は、狭角の大きな内周側
の切刃よりも狭角の小さな最外周の切刃の方が小さくな
り、これによって最外周の切刃に作用する切削負荷の軽
減を図ることができる。また、このような構成を採るこ
とにより、カッター本体の送りに従って、まず最外周の
切刃が小さな狭角で開先部を切り開くように切削した後
に、内周側の切刃がこれを大きな狭角に広げるような切
削形態をとることとなるため、最外周の切刃によって初
めから大きな狭角で開先部を切り開いてゆく場合などに
比べて、外周側の切刃に衝撃的な負荷が作用するのを抑
えることができる。従って、上記構成の開先カッターに
よれば、カッター本体の最外周に配置される切刃への負
担の軽減を図ることが可能となり、かかる最外周の切刃
の寿命が著しく短縮されるような事態を防止することが
できる。
【0009】ここで、上記カッター本体の最外周に配置
される切刃への負担をより一層軽減するには、この最外
周に配置される切刃とこれに回転軌跡がオーバーラップ
する切刃とのオーバーラップ量を、カッター本体の内周
側に配置される切刃同士の回転軌跡のオーバーラップ量
よりも大きく設定するのが望ましい。すなわち、このよ
うな開先カッターにおいては、上述の通りそのカッター
本体が軸線回りに回転されつつ、該軸線に垂直な方向に
送られることによって各切刃により板材の端面を切削し
てゆくから、いくら回転軌跡がオーバーラップしていて
も各切刃はその全長が切削に関与することとなる。とこ
ろが、上記構成を採る開先カッターにおいては、最外周
の切刃の回転軌跡とその内周側の切刃の回転軌跡とのオ
ーバーラップ量が大きく設定されているため、最外周の
切刃において回転軌跡が内周側の切刃とオーバーラップ
する部分については、見かけ上、カッター本体の周方向
により多数の切刃が設けられているのと同じこととな
り、これによって個々の切刃に作用する負荷の低減が図
られるのである。
される切刃への負担をより一層軽減するには、この最外
周に配置される切刃とこれに回転軌跡がオーバーラップ
する切刃とのオーバーラップ量を、カッター本体の内周
側に配置される切刃同士の回転軌跡のオーバーラップ量
よりも大きく設定するのが望ましい。すなわち、このよ
うな開先カッターにおいては、上述の通りそのカッター
本体が軸線回りに回転されつつ、該軸線に垂直な方向に
送られることによって各切刃により板材の端面を切削し
てゆくから、いくら回転軌跡がオーバーラップしていて
も各切刃はその全長が切削に関与することとなる。とこ
ろが、上記構成を採る開先カッターにおいては、最外周
の切刃の回転軌跡とその内周側の切刃の回転軌跡とのオ
ーバーラップ量が大きく設定されているため、最外周の
切刃において回転軌跡が内周側の切刃とオーバーラップ
する部分については、見かけ上、カッター本体の周方向
により多数の切刃が設けられているのと同じこととな
り、これによって個々の切刃に作用する負荷の低減が図
られるのである。
【0010】なお、このような構成を採った場合には、
カッター本体の最外周に配置される切刃と、この最外周
の切刃に回転軌跡がオーバーラップする切刃との、カッ
ター本体の径方向におけるオーバーラップ量は、上記最
外周に配置される切刃の上記径方向における切刃長の2
/3以上とされるのが望ましい。すなわち、この最外周
に配置される切刃が、他の切刃とオーバーラップせずに
単独で切削に供される部分の長さは、カッター本体の径
方向において該最外周の切刃の切刃長の1/3以下とさ
れるのが望ましい。これは、このオーバーラップ量が、
最外周の切刃の切刃長の2/3を下回るほど小さいと、
かかるオーバーラップ量を大きくすることによる上述の
作用効果が十分に奏功されなくなるおそれが生じるから
である。従って、最外周の切刃は、その全長が内周側の
切刃にオーバーラップするように配置されていてもよい
のである。
カッター本体の最外周に配置される切刃と、この最外周
の切刃に回転軌跡がオーバーラップする切刃との、カッ
ター本体の径方向におけるオーバーラップ量は、上記最
外周に配置される切刃の上記径方向における切刃長の2
/3以上とされるのが望ましい。すなわち、この最外周
に配置される切刃が、他の切刃とオーバーラップせずに
単独で切削に供される部分の長さは、カッター本体の径
方向において該最外周の切刃の切刃長の1/3以下とさ
れるのが望ましい。これは、このオーバーラップ量が、
最外周の切刃の切刃長の2/3を下回るほど小さいと、
かかるオーバーラップ量を大きくすることによる上述の
作用効果が十分に奏功されなくなるおそれが生じるから
である。従って、最外周の切刃は、その全長が内周側の
切刃にオーバーラップするように配置されていてもよい
のである。
【0011】一方、カッター本体の側面に多数の切刃が
設けられた上記開先カッターにおいては、これらの切刃
がカッター本体の周方向において同じ位置に配されてい
たりすると、各切刃が被削材の開先部に一度に喰い付く
ような切削形態となってカッター本体や被削材に衝撃が
発生し、これがカッター本体の回転に伴って周期的な振
動を惹起してカッター本体にビビリを生ぜしめ、引いて
は開先部の面精度の劣化を招くという問題が起きる。従
って、このような問題を解消するためには、上記各切刃
をカッター本体の少なくとも一方の側面において周方向
にずらして配置して、切刃が開先部に一度に喰い付かな
いようにするのが望ましい。
設けられた上記開先カッターにおいては、これらの切刃
がカッター本体の周方向において同じ位置に配されてい
たりすると、各切刃が被削材の開先部に一度に喰い付く
ような切削形態となってカッター本体や被削材に衝撃が
発生し、これがカッター本体の回転に伴って周期的な振
動を惹起してカッター本体にビビリを生ぜしめ、引いて
は開先部の面精度の劣化を招くという問題が起きる。従
って、このような問題を解消するためには、上記各切刃
をカッター本体の少なくとも一方の側面において周方向
にずらして配置して、切刃が開先部に一度に喰い付かな
いようにするのが望ましい。
【0012】また、少なくともカッター本体の最外周に
配置される上記切刃は、これをカッター本体に着脱自在
に装着された平板状のスローアウェイチップ上に形成
し、しかもこのスローアウェイチップはその厚さ方向に
沿う一の周面をすくい面として上記カッター本体の回転
方向に向けて装着するのが望ましい。このような構成を
採ることにより、上述の作用効果にも拘わらず万一この
最外周に配置される切刃に摩耗やチッピング、あるいは
欠損等の損傷が生じた場合でも、このスローアウェイチ
ップを交換するだけで、カッター本体の寿命は何等損な
うことなく切削を続行することが可能となる。しかも、
このスローアウェイチップを、その厚さ方向に沿う周面
をすくい面として回転方向に向けてカッター本体に装着
することにより、切刃に切削負荷が作用する方向にスロ
ーアウェイチップの肉厚の大きな幅方向が一致するた
め、切刃に高い剛性を与えることが可能となり、切刃に
損傷が生じるのをより効果的に防止することができる。
もちろん、最外周の切刃に限らず、すべての切刃をスロ
ーアウェイチップ上に形成するようにしてもよい。
配置される上記切刃は、これをカッター本体に着脱自在
に装着された平板状のスローアウェイチップ上に形成
し、しかもこのスローアウェイチップはその厚さ方向に
沿う一の周面をすくい面として上記カッター本体の回転
方向に向けて装着するのが望ましい。このような構成を
採ることにより、上述の作用効果にも拘わらず万一この
最外周に配置される切刃に摩耗やチッピング、あるいは
欠損等の損傷が生じた場合でも、このスローアウェイチ
ップを交換するだけで、カッター本体の寿命は何等損な
うことなく切削を続行することが可能となる。しかも、
このスローアウェイチップを、その厚さ方向に沿う周面
をすくい面として回転方向に向けてカッター本体に装着
することにより、切刃に切削負荷が作用する方向にスロ
ーアウェイチップの肉厚の大きな幅方向が一致するた
め、切刃に高い剛性を与えることが可能となり、切刃に
損傷が生じるのをより効果的に防止することができる。
もちろん、最外周の切刃に限らず、すべての切刃をスロ
ーアウェイチップ上に形成するようにしてもよい。
【0013】さらに、少なくともこのカッター本体の最
外周に配置される切刃を、該カッター本体の周方向にお
いて一方の側面側と他方の側面側とに交互に設けるよう
にすれば、例えば上述のようにこの切刃をスローアウェ
イチップ上に形成するようにした場合でも、その肉厚が
制限されざるを得ないカッター本体の外周部において該
スローアウェイチップの取付剛性を維持しつつ、必要数
の切刃を容易に確保することが可能となる。
外周に配置される切刃を、該カッター本体の周方向にお
いて一方の側面側と他方の側面側とに交互に設けるよう
にすれば、例えば上述のようにこの切刃をスローアウェ
イチップ上に形成するようにした場合でも、その肉厚が
制限されざるを得ないカッター本体の外周部において該
スローアウェイチップの取付剛性を維持しつつ、必要数
の切刃を容易に確保することが可能となる。
【0014】
【実施例】図1ないし図3は、本発明の一実施例を示す
ものである。これらの図において、カッター本体1は略
円板状をなしており、その中央部には該カッター本体1
の回転軸線(中心軸)Oに沿って当該カッター本体1を
工作機械の主軸等に取り付けるための取付穴2が形成さ
れている。また、このカッター本体1の両側面3,3の
外周側部分は上記軸線O方向に偏平した該軸線Oを中心
とする円錐台状に形成されており、これにより上記側面
3,3は、図2に示すように軸線Oを含む断面において
外周側に向かうに従い漸次幅狭となるV字状を呈するこ
ととなる。
ものである。これらの図において、カッター本体1は略
円板状をなしており、その中央部には該カッター本体1
の回転軸線(中心軸)Oに沿って当該カッター本体1を
工作機械の主軸等に取り付けるための取付穴2が形成さ
れている。また、このカッター本体1の両側面3,3の
外周側部分は上記軸線O方向に偏平した該軸線Oを中心
とする円錐台状に形成されており、これにより上記側面
3,3は、図2に示すように軸線Oを含む断面において
外周側に向かうに従い漸次幅狭となるV字状を呈するこ
ととなる。
【0015】これら両側面3,3には、カッター本体1
の径方向および周方向に亙って多数の凹穴状のチップポ
ケット4…が形成されており、これらのチップポケット
4…の工具回転方向(図1において白抜き矢線方向)の
後方側には、それぞれチップ取付座5…が形成されてい
る。そして、これらのチップ取付座5…のそれぞれに、
超硬合金等の硬質材料からなるスローアウェイチップ
(以下、単にチップと称する。)6…がクランプねじ7
…によって着脱自在に装着されており、これによって本
実施例における切刃8…が提供されている。ここで本実
施例では、上記チップ6…は、カッター本体1の一の側
面3について、カッター本体1の最外周に位置して周方
向に等間隔に配置される8つのチップ6A…と、これら
のチップ6A…よりも内周側に位置し、径方向および周
方向に互いにずらされて配置される4群32個(1群に
つき8個)のチップ6B…〜6I…とから構成されてお
り、従って一つのカッタ本体1に合計80個のチップ6
…が装着されることとなる。なお、内周側の群をなす上
記チップ6B…〜6I…は、チップ6B〜6Iの8つの
チップ6…が一の群をなし、この群が側面3において周
方向に等間隔に同じパターンで4群配列された構成とな
っている。
の径方向および周方向に亙って多数の凹穴状のチップポ
ケット4…が形成されており、これらのチップポケット
4…の工具回転方向(図1において白抜き矢線方向)の
後方側には、それぞれチップ取付座5…が形成されてい
る。そして、これらのチップ取付座5…のそれぞれに、
超硬合金等の硬質材料からなるスローアウェイチップ
(以下、単にチップと称する。)6…がクランプねじ7
…によって着脱自在に装着されており、これによって本
実施例における切刃8…が提供されている。ここで本実
施例では、上記チップ6…は、カッター本体1の一の側
面3について、カッター本体1の最外周に位置して周方
向に等間隔に配置される8つのチップ6A…と、これら
のチップ6A…よりも内周側に位置し、径方向および周
方向に互いにずらされて配置される4群32個(1群に
つき8個)のチップ6B…〜6I…とから構成されてお
り、従って一つのカッタ本体1に合計80個のチップ6
…が装着されることとなる。なお、内周側の群をなす上
記チップ6B…〜6I…は、チップ6B〜6Iの8つの
チップ6…が一の群をなし、この群が側面3において周
方向に等間隔に同じパターンで4群配列された構成とな
っている。
【0016】これらのチップ6A〜6Iのうち、カッタ
ー本体1の最外周に配置される上記チップ6Aは略長方
形平板状をなしており、この長方形をなす面を逃げ面と
してカッター本体1の側方に向け、またそのチップ厚さ
方向に沿う周面のうち上記逃げ面の長辺部に連なる周面
をすくい面として工具回転方向に向けている。そして、
このすくい面と逃げ面との交差稜線部、すなわち逃げ面
の上記長辺部に、カッター本体1の最外周に位置する切
刃8Aが形成されることとなる。なお、上記すくい面
は、図3に示されるように略平行四辺形状をなしてお
り、その稜線部のうち上記切刃8Aの外周側に連なる短
い稜線部は、軸線Oに平行な方向に配置されて外周刃9
とされている。また、この外周刃9と上記切刃8Aとの
コーナ部10は丸コーナに形成されている。
ー本体1の最外周に配置される上記チップ6Aは略長方
形平板状をなしており、この長方形をなす面を逃げ面と
してカッター本体1の側方に向け、またそのチップ厚さ
方向に沿う周面のうち上記逃げ面の長辺部に連なる周面
をすくい面として工具回転方向に向けている。そして、
このすくい面と逃げ面との交差稜線部、すなわち逃げ面
の上記長辺部に、カッター本体1の最外周に位置する切
刃8Aが形成されることとなる。なお、上記すくい面
は、図3に示されるように略平行四辺形状をなしてお
り、その稜線部のうち上記切刃8Aの外周側に連なる短
い稜線部は、軸線Oに平行な方向に配置されて外周刃9
とされている。また、この外周刃9と上記切刃8Aとの
コーナ部10は丸コーナに形成されている。
【0017】ここで、この最外周に配置される切刃8A
は、カッター本体1の側面3がなす上記偏平円錐面の母
線にそれぞれ略沿うように、外周側に向かうに従いカッ
ター本体1の厚さ方向中央部に向けて傾斜して配置され
ている。また、カッター本体1の一方の側面3側に装着
されたチップ6Aの各切刃8A…と他方の側面3側に装
着されたチップ6A…の各切刃8Aは、それぞれに軸線
O回りの回転軌跡が一致し、かつ互いに該軸線Oに直交
する平面に対して対称となるように配置されている。さ
らにまた、すべての上記外周刃9は、軸線Oから等しい
距離に位置して回転軌跡において一致するように配され
ている。従って、両側面3,3の最外周の切刃8A…の
回転軌跡は、軸線Oを含む断面において外周側に向かう
に従い漸次その幅が狭くなるV字状を呈することとな
る。しかして、本実施例では、この切刃8A…の回転軌
跡が呈するV字の狭角θAは、24°に設定されてい
る。
は、カッター本体1の側面3がなす上記偏平円錐面の母
線にそれぞれ略沿うように、外周側に向かうに従いカッ
ター本体1の厚さ方向中央部に向けて傾斜して配置され
ている。また、カッター本体1の一方の側面3側に装着
されたチップ6Aの各切刃8A…と他方の側面3側に装
着されたチップ6A…の各切刃8Aは、それぞれに軸線
O回りの回転軌跡が一致し、かつ互いに該軸線Oに直交
する平面に対して対称となるように配置されている。さ
らにまた、すべての上記外周刃9は、軸線Oから等しい
距離に位置して回転軌跡において一致するように配され
ている。従って、両側面3,3の最外周の切刃8A…の
回転軌跡は、軸線Oを含む断面において外周側に向かう
に従い漸次その幅が狭くなるV字状を呈することとな
る。しかして、本実施例では、この切刃8A…の回転軌
跡が呈するV字の狭角θAは、24°に設定されてい
る。
【0018】一方、上記チップ6A…以外のカッター本
体1の内周側に配置されるチップ6B〜6Iは、いずれ
も正方形平板状に形成されており、この正方形をなす面
を逃げ面としてカッター本体1の側方に向け、また一の
周面をすくい面として工具回転方向側に向けて装着され
ていて、これらすくい面と逃げ面との交差稜線部に、内
周側に設けられる切刃8B〜8Iが形成されることとな
る。ここで、これらの切刃8B〜8Iも上記切刃8Aと
同様、各側面3,3がなす偏平円錐面の母線にそれぞれ
略沿うように傾斜して配置されている。また、各群を構
成するチップ6B…〜6I…は、それぞれの切刃8B…
〜8I…の回転軌跡が互いに一致するように配置されて
いる。
体1の内周側に配置されるチップ6B〜6Iは、いずれ
も正方形平板状に形成されており、この正方形をなす面
を逃げ面としてカッター本体1の側方に向け、また一の
周面をすくい面として工具回転方向側に向けて装着され
ていて、これらすくい面と逃げ面との交差稜線部に、内
周側に設けられる切刃8B〜8Iが形成されることとな
る。ここで、これらの切刃8B〜8Iも上記切刃8Aと
同様、各側面3,3がなす偏平円錐面の母線にそれぞれ
略沿うように傾斜して配置されている。また、各群を構
成するチップ6B…〜6I…は、それぞれの切刃8B…
〜8I…の回転軌跡が互いに一致するように配置されて
いる。
【0019】さらに、軸線Oを含む断面における切刃8
B〜8Iの回転軌跡は、それぞれの側面3側において一
直線状に並ぶように、かつ一方の側面3側の切刃8B〜
8Iと他方の側面3側の切刃8B〜8Iとで互いに該軸
線Oに直交する平面に対して対称となるように配置され
ている。従って、両側面3,3の内周側の切刃8B〜8
Iの回転軌跡も、軸線Oを含む断面において外周側に向
かうに従い漸次その幅が狭くなるV字状を呈することと
なるが、これらの切刃8B〜8Iの回転軌跡が呈するV
字の狭角θBは、本実施例では25°に設定されてい
る。すなわち、上記切刃8Aの回転軌跡がなすV字の狭
角θAは、これら切刃8B〜8Iの回転軌跡がなすV字
の狭角θBよりも小さく設定されることとなり、両者の
差は本実施例では1°となる。
B〜8Iの回転軌跡は、それぞれの側面3側において一
直線状に並ぶように、かつ一方の側面3側の切刃8B〜
8Iと他方の側面3側の切刃8B〜8Iとで互いに該軸
線Oに直交する平面に対して対称となるように配置され
ている。従って、両側面3,3の内周側の切刃8B〜8
Iの回転軌跡も、軸線Oを含む断面において外周側に向
かうに従い漸次その幅が狭くなるV字状を呈することと
なるが、これらの切刃8B〜8Iの回転軌跡が呈するV
字の狭角θBは、本実施例では25°に設定されてい
る。すなわち、上記切刃8Aの回転軌跡がなすV字の狭
角θAは、これら切刃8B〜8Iの回転軌跡がなすV字
の狭角θBよりも小さく設定されることとなり、両者の
差は本実施例では1°となる。
【0020】一方、上記内周側の切刃8B〜8Iの回転
軌跡は、カッター本体1の径方向に互いに隣合う切刃同
士で、その端部がオーバーラップするように配されてい
る。すなわち、図3に示すように切刃8Cに関しては、
その回転軌跡の外周側の端部が切刃8Bの回転軌跡の内
周側の端部とオーバーラップし、またその回転軌跡の内
周側の端部は切刃8Dの回転軌跡の外周側の端部と、カ
ッター本体1の径方向についてオーバーラップ量LBで
オーバーラップしている。なお、これら切刃8B〜8I
同士の回転軌跡のオーバーラップ量は、いずれも上記オ
ーバーラップ量LBに等しく設定されている。これに対
して、外周側の切刃8Aと上記内周側の切刃8B〜8I
のうちで最も外周側に位置する切刃8Bとの回転軌跡
は、切刃8Bの外周側の端部が切刃8Aの略中央部にま
で延びてオーバーラップするように配されており、その
オーバーラップ量LAは、本実施例では内周側の切刃8
B〜8Iの回転軌跡同士のオーバーラップ量LBよりも
大きく設定されている。
軌跡は、カッター本体1の径方向に互いに隣合う切刃同
士で、その端部がオーバーラップするように配されてい
る。すなわち、図3に示すように切刃8Cに関しては、
その回転軌跡の外周側の端部が切刃8Bの回転軌跡の内
周側の端部とオーバーラップし、またその回転軌跡の内
周側の端部は切刃8Dの回転軌跡の外周側の端部と、カ
ッター本体1の径方向についてオーバーラップ量LBで
オーバーラップしている。なお、これら切刃8B〜8I
同士の回転軌跡のオーバーラップ量は、いずれも上記オ
ーバーラップ量LBに等しく設定されている。これに対
して、外周側の切刃8Aと上記内周側の切刃8B〜8I
のうちで最も外周側に位置する切刃8Bとの回転軌跡
は、切刃8Bの外周側の端部が切刃8Aの略中央部にま
で延びてオーバーラップするように配されており、その
オーバーラップ量LAは、本実施例では内周側の切刃8
B〜8Iの回転軌跡同士のオーバーラップ量LBよりも
大きく設定されている。
【0021】また、この最外周側の切刃8Aとその内周
側に配される切刃8Bとのカッター本体1の径方向にお
けるオーバーラップ量LAは、本実施例では該最外周側
の切刃8Aのカッター本体1径方向における切刃長Lに
対して2/3以上となるように設定されている。すなわ
ち、言い換えると、上記最外周の切刃8Aのうち、他の
切刃8B〜8Iとオーバーラップすることなく単独で使
用に供される部分の切刃長L−LAが、該最外周の切刃
8Aの切刃長Lに対して1/3以下となるように設定さ
れているのである。従って、本実施例では内周側の切刃
8Bの外周側端部は、切刃8Aの外周側端部に近接する
ように配置され、例えば両切刃8A,8Bの外周側端部
が一致するように配されていてもよい。
側に配される切刃8Bとのカッター本体1の径方向にお
けるオーバーラップ量LAは、本実施例では該最外周側
の切刃8Aのカッター本体1径方向における切刃長Lに
対して2/3以上となるように設定されている。すなわ
ち、言い換えると、上記最外周の切刃8Aのうち、他の
切刃8B〜8Iとオーバーラップすることなく単独で使
用に供される部分の切刃長L−LAが、該最外周の切刃
8Aの切刃長Lに対して1/3以下となるように設定さ
れているのである。従って、本実施例では内周側の切刃
8Bの外周側端部は、切刃8Aの外周側端部に近接する
ように配置され、例えば両切刃8A,8Bの外周側端部
が一致するように配されていてもよい。
【0022】なお、本実施例では、上記内周側に配置さ
れるチップ6B〜6Iは、カッター本体1の径方向およ
び周方向について、両側面3,3において同じ位置に配
置されている。すなわち、一方の側面3のチップ6B…
〜6I…の反対側には、他方の側面3のチップ6B…〜
6I…が、互いに対称となるように配置されているので
ある。これに対して、上記最外周に配置されるチップ6
Aについては、このような配置は採られておらず、両側
面3,3に装着される合計16個のチップ6Aが、カッ
ター本体1の周方向において一方の側面3側と他方の側
面3側とに交互に、かつ等間隔となるように配置されて
いる。
れるチップ6B〜6Iは、カッター本体1の径方向およ
び周方向について、両側面3,3において同じ位置に配
置されている。すなわち、一方の側面3のチップ6B…
〜6I…の反対側には、他方の側面3のチップ6B…〜
6I…が、互いに対称となるように配置されているので
ある。これに対して、上記最外周に配置されるチップ6
Aについては、このような配置は採られておらず、両側
面3,3に装着される合計16個のチップ6Aが、カッ
ター本体1の周方向において一方の側面3側と他方の側
面3側とに交互に、かつ等間隔となるように配置されて
いる。
【0023】このような構成の上記開先カッターでは、
上記最外周に配される切刃8Aの回転軌跡がなすV字の
狭角θAが、内周側の切刃8B〜8Iの回転軌跡がなす
V字の狭角θBよりも小さく設定されているため、カッ
ター本体1を回転させつつその軸線Oに直交する方向に
送りを与えて開先部の切削を行う際の、各切刃8A〜8
Iの単位長さ当たりにおける切削量は、狭角θAの小さ
い最外周の切刃8Aによる切削量の方が、狭角θBの大
きい内周側の切刃8B〜8Iによる切削量よりも少なく
なる。このため、切削時に各切刃8A〜8Iに強いられ
る負担も、最外周の切刃8Aの方が内周側の切刃8B〜
8Iよりも小さく軽減されることとなり、これによって
最外周の切刃8Aにチッピングや摩耗、あるいは欠損等
が生じるのを抑えて、切刃寿命の延長を図ることが可能
となる。
上記最外周に配される切刃8Aの回転軌跡がなすV字の
狭角θAが、内周側の切刃8B〜8Iの回転軌跡がなす
V字の狭角θBよりも小さく設定されているため、カッ
ター本体1を回転させつつその軸線Oに直交する方向に
送りを与えて開先部の切削を行う際の、各切刃8A〜8
Iの単位長さ当たりにおける切削量は、狭角θAの小さ
い最外周の切刃8Aによる切削量の方が、狭角θBの大
きい内周側の切刃8B〜8Iによる切削量よりも少なく
なる。このため、切削時に各切刃8A〜8Iに強いられ
る負担も、最外周の切刃8Aの方が内周側の切刃8B〜
8Iよりも小さく軽減されることとなり、これによって
最外周の切刃8Aにチッピングや摩耗、あるいは欠損等
が生じるのを抑えて、切刃寿命の延長を図ることが可能
となる。
【0024】また、このように最外周の切刃8Aの狭角
θAをこれよりも内周側の切刃8B〜8Iの狭角θBより
も小さくすることにより、これらの切刃8A〜8Iが被
削材となる板材の開先部を切削してゆく際には、まず外
周側の切刃8Aが小さな狭角θAでこの開先部を切り開
くように切削した後、これを内周側の切刃8B〜8Iが
大きな狭角θBで広げてゆくような切削を行なうことと
なる。従って、上記開先カッターによれば、初めから最
外周の切刃8Aによって大きな狭角に開先部を切り広げ
てゆくような場合に比べ、最外周の切刃8Aに作用する
負荷をより軽減することが可能となる。また、これに加
えて最外周の切刃8Aに衝撃的な負荷が作用するのを避
けることができるので、このような衝撃的な負荷によっ
て切刃8Aに欠損が生じたり、あるいはチップ6Aに破
損が生じたりするのを、より確実に防止することが可能
となり、これと最外周の切刃8Aにおいて上記切削量が
低減されることとの相乗効果によって、この最外周の切
刃8Aの寿命の一層の延長を図ることが可能となる。
θAをこれよりも内周側の切刃8B〜8Iの狭角θBより
も小さくすることにより、これらの切刃8A〜8Iが被
削材となる板材の開先部を切削してゆく際には、まず外
周側の切刃8Aが小さな狭角θAでこの開先部を切り開
くように切削した後、これを内周側の切刃8B〜8Iが
大きな狭角θBで広げてゆくような切削を行なうことと
なる。従って、上記開先カッターによれば、初めから最
外周の切刃8Aによって大きな狭角に開先部を切り広げ
てゆくような場合に比べ、最外周の切刃8Aに作用する
負荷をより軽減することが可能となる。また、これに加
えて最外周の切刃8Aに衝撃的な負荷が作用するのを避
けることができるので、このような衝撃的な負荷によっ
て切刃8Aに欠損が生じたり、あるいはチップ6Aに破
損が生じたりするのを、より確実に防止することが可能
となり、これと最外周の切刃8Aにおいて上記切削量が
低減されることとの相乗効果によって、この最外周の切
刃8Aの寿命の一層の延長を図ることが可能となる。
【0025】さらに、上記構成の開先カッターでは、各
切刃8A〜8Iの回転軌跡がオーバーラップする部分に
ついて、最外周の切刃8Aとその内周側に配されてこの
切刃8Aにオーバーラップする切刃8Bとのオーバーラ
ップ量LAが、他の内周側の切刃8B〜8I同士のオー
バーラップ量LBよりも大きく設定されており、従って
これら内周側の切刃8B〜8Iにおいては互いの端部の
みが小さなオーバーラップ量LBでオーバーラップして
いるだけなのに対し、最外周に位置する切刃8Aとその
内周に位置する切刃8Bとでは、切刃8Bの回転軌跡が
切刃8Aの回転軌跡の略中央部にまで延びて、大きなオ
ーバーラップ量LAでオーバーラップするように配され
ている。このため、切刃8Aが切刃8Bの回転軌跡とオ
ーバーラップする部分については、見かけ上、より多く
の切刃によって切削が行なわれることとなり、逆に個々
の切刃に作用する切削負荷は軽減されることとなるの
で、上記構成の開先カッターによれば、カッター本体1
の最外周に位置する切刃8Aについて、摩耗やチッピン
グ、欠損等の発生をより確実に抑えることが可能とな
り、その切刃寿命のさらなる延長を図ることができる。
切刃8A〜8Iの回転軌跡がオーバーラップする部分に
ついて、最外周の切刃8Aとその内周側に配されてこの
切刃8Aにオーバーラップする切刃8Bとのオーバーラ
ップ量LAが、他の内周側の切刃8B〜8I同士のオー
バーラップ量LBよりも大きく設定されており、従って
これら内周側の切刃8B〜8Iにおいては互いの端部の
みが小さなオーバーラップ量LBでオーバーラップして
いるだけなのに対し、最外周に位置する切刃8Aとその
内周に位置する切刃8Bとでは、切刃8Bの回転軌跡が
切刃8Aの回転軌跡の略中央部にまで延びて、大きなオ
ーバーラップ量LAでオーバーラップするように配され
ている。このため、切刃8Aが切刃8Bの回転軌跡とオ
ーバーラップする部分については、見かけ上、より多く
の切刃によって切削が行なわれることとなり、逆に個々
の切刃に作用する切削負荷は軽減されることとなるの
で、上記構成の開先カッターによれば、カッター本体1
の最外周に位置する切刃8Aについて、摩耗やチッピン
グ、欠損等の発生をより確実に抑えることが可能とな
り、その切刃寿命のさらなる延長を図ることができる。
【0026】なお、本実施例では、カッター本体1の最
外周に配置される切刃8Aの回転軌跡と、この切刃8A
の内周側に配置される切刃8Bの回転軌跡とのカッター
本体1の径方向におけるオーバーラップ量LAを、切刃
8Aの径方向の切刃長Lに対して2/3以上とし、すな
わち切刃8Aが切刃8Bとオーバーラップしない部分の
切刃長L−LAを切刃長Lに対して1/3以下とした
が、これは、このオーバーラップ量LAが小さすぎる
と、上述した切刃8Aの寿命延長の効果が十分に奏功さ
れなくなるおそれが生じるからである。このため、この
オーバーラップ量LAは、上述のように上記切刃長Lの
2/3以上に設定されるのが望ましい。また、本実施例
では図3に示されるように、切刃8Bの回転軌跡は、そ
の外周側の端部が切刃8Aの略中央部にまで延びて、該
切刃8Aの回転軌跡にオーバーラップするように配され
ているが、例えばこれを、切刃8Bの回転軌跡の外周側
の端部が切刃8Aの回転軌跡の外周側の端部に一致する
ようにして、この回転軌跡において切刃8Aに切刃8B
がカッター本体1の径方向に完全にオーバーラップする
ように配してもよい。
外周に配置される切刃8Aの回転軌跡と、この切刃8A
の内周側に配置される切刃8Bの回転軌跡とのカッター
本体1の径方向におけるオーバーラップ量LAを、切刃
8Aの径方向の切刃長Lに対して2/3以上とし、すな
わち切刃8Aが切刃8Bとオーバーラップしない部分の
切刃長L−LAを切刃長Lに対して1/3以下とした
が、これは、このオーバーラップ量LAが小さすぎる
と、上述した切刃8Aの寿命延長の効果が十分に奏功さ
れなくなるおそれが生じるからである。このため、この
オーバーラップ量LAは、上述のように上記切刃長Lの
2/3以上に設定されるのが望ましい。また、本実施例
では図3に示されるように、切刃8Bの回転軌跡は、そ
の外周側の端部が切刃8Aの略中央部にまで延びて、該
切刃8Aの回転軌跡にオーバーラップするように配され
ているが、例えばこれを、切刃8Bの回転軌跡の外周側
の端部が切刃8Aの回転軌跡の外周側の端部に一致する
ようにして、この回転軌跡において切刃8Aに切刃8B
がカッター本体1の径方向に完全にオーバーラップする
ように配してもよい。
【0027】一方、本実施例では、このように回転軌跡
が互いにオーバーラップする各切刃8A〜8Iが、カッ
ター本体の各側面3,3においては周方向にずらされて
配置されている。従って、各切刃8A〜8Iが開先部に
喰い付く際には、これらが一度に喰い付くようなことは
なく、断続的かつ不連続に喰い付いて切削を行なうこと
となる。このため、上記開先カッターによれば、これら
の切刃8A〜8Iが喰い付く際の衝撃によってカッター
本体1に周期的な振動が発生するのを避けることがで
き、これによりカッター本体1のビビリを防いで開先部
の面精度等の向上を図ることも可能となる。さらに、本
実施例では上記切刃8A〜8Iがカッター本体1に装着
されたチップ6A〜6Iに形成されているので、上記効
果にも拘わらず万一切刃に摩耗やチッピング、あるいは
欠損等が生じた場合には、チップ6A〜6Iを交換する
ことにより、カッター本体1の寿命は何等損なうことな
く切削を続行することができる。また、チップ6A〜6
Iを適当な寸法、形状のものと交換することにより、上
記オーバーラップ量LA,LBや狭角θA,θBを適宜調節
することが可能となり、切削条件等の変化にも容易に対
応することができる。
が互いにオーバーラップする各切刃8A〜8Iが、カッ
ター本体の各側面3,3においては周方向にずらされて
配置されている。従って、各切刃8A〜8Iが開先部に
喰い付く際には、これらが一度に喰い付くようなことは
なく、断続的かつ不連続に喰い付いて切削を行なうこと
となる。このため、上記開先カッターによれば、これら
の切刃8A〜8Iが喰い付く際の衝撃によってカッター
本体1に周期的な振動が発生するのを避けることがで
き、これによりカッター本体1のビビリを防いで開先部
の面精度等の向上を図ることも可能となる。さらに、本
実施例では上記切刃8A〜8Iがカッター本体1に装着
されたチップ6A〜6Iに形成されているので、上記効
果にも拘わらず万一切刃に摩耗やチッピング、あるいは
欠損等が生じた場合には、チップ6A〜6Iを交換する
ことにより、カッター本体1の寿命は何等損なうことな
く切削を続行することができる。また、チップ6A〜6
Iを適当な寸法、形状のものと交換することにより、上
記オーバーラップ量LA,LBや狭角θA,θBを適宜調節
することが可能となり、切削条件等の変化にも容易に対
応することができる。
【0028】さらにまた、本実施例では、カッター本体
1の最外周に配置される上記切刃8Aが、カッター本体
1の周方向において一方の側面3側と他方の側面3側と
に交互に設けられている。このため、その肉厚が制限さ
れざるを得ないカッター本体1の外周部においても、チ
ップ6Aの取付剛性を維持しつつ必要数の切刃8Aを確
保することが可能となる。また、その一方で本実施例で
は、比較的肉厚を確保し易いカッター本体1の内周側に
配置される切刃8B〜8Iは、両側面3,3間において
チップ6B〜6Iが径方向および周方向に同じ位置に装
着されることにより、一方の側面3の切刃8B〜8Iの
反対側には他方の側面3の同じ切刃8B〜8Iが配され
るようになっている。このため、これら内周側の切刃8
B〜8Iについては、開先部に喰い付く際には両側面
3,3の同じ位置に配された切刃が同時に喰い付くこと
となり、これによってカッター本体1の軸線O方向に作
用する衝撃が相殺されて、振動等の発生を一層効果的に
防止することができるという利点も得られる。
1の最外周に配置される上記切刃8Aが、カッター本体
1の周方向において一方の側面3側と他方の側面3側と
に交互に設けられている。このため、その肉厚が制限さ
れざるを得ないカッター本体1の外周部においても、チ
ップ6Aの取付剛性を維持しつつ必要数の切刃8Aを確
保することが可能となる。また、その一方で本実施例で
は、比較的肉厚を確保し易いカッター本体1の内周側に
配置される切刃8B〜8Iは、両側面3,3間において
チップ6B〜6Iが径方向および周方向に同じ位置に装
着されることにより、一方の側面3の切刃8B〜8Iの
反対側には他方の側面3の同じ切刃8B〜8Iが配され
るようになっている。このため、これら内周側の切刃8
B〜8Iについては、開先部に喰い付く際には両側面
3,3の同じ位置に配された切刃が同時に喰い付くこと
となり、これによってカッター本体1の軸線O方向に作
用する衝撃が相殺されて、振動等の発生を一層効果的に
防止することができるという利点も得られる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ッター本体の最外周に配置される切刃の回転軌跡が軸線
を含む断面においてなす狭角を、その内周側に配されて
この最外周の切刃にオーバーラップする切刃の回転軌跡
の狭角よりも小さく設定することにより、この最外周に
配される切刃による切削量を低減して該最外周の切刃に
作用する切削負荷の軽減を図ることができる。また、こ
れにより、切刃が開先部に喰い付く際に最外周の切刃に
衝撃的な負荷が生じるのも防ぐことができるので、上記
構成の開先カッターによれば、この最外周の切刃にチッ
ピングや摩耗、欠損等が発生するのを抑えることがで
き、これによって外周側の切刃の寿命の延長を図って、
引いてはカッター全体の寿命の延長をなすことが可能と
なる。
ッター本体の最外周に配置される切刃の回転軌跡が軸線
を含む断面においてなす狭角を、その内周側に配されて
この最外周の切刃にオーバーラップする切刃の回転軌跡
の狭角よりも小さく設定することにより、この最外周に
配される切刃による切削量を低減して該最外周の切刃に
作用する切削負荷の軽減を図ることができる。また、こ
れにより、切刃が開先部に喰い付く際に最外周の切刃に
衝撃的な負荷が生じるのも防ぐことができるので、上記
構成の開先カッターによれば、この最外周の切刃にチッ
ピングや摩耗、欠損等が発生するのを抑えることがで
き、これによって外周側の切刃の寿命の延長を図って、
引いてはカッター全体の寿命の延長をなすことが可能と
なる。
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1に示す実施例の切刃8A〜8Iの回転軌跡
を示す軸線Oを含む断面図である。
を示す軸線Oを含む断面図である。
【図3】図2に示す断面図の外周側部分の拡大図であ
る。
る。
1 カッター本体 3 カッター本体1の側面 6A〜6I チップ 8A 最外周の切刃 8B〜8I 内周側の切刃 LA 切刃8Aの回転軌跡と切刃8Bの回転軌跡とのオ
ーバーラップ量 LB 互いに隣合う切刃8B〜8I同士の回転軌跡のオ
ーバーラップ量 θA 切刃8Aの回転軌跡がなすV字の狭角 θB 切刃8B〜8Iの回転軌跡がなすV字の狭角 O カッター本体1の回転軸線
ーバーラップ量 LB 互いに隣合う切刃8B〜8I同士の回転軌跡のオ
ーバーラップ量 θA 切刃8Aの回転軌跡がなすV字の狭角 θB 切刃8B〜8Iの回転軌跡がなすV字の狭角 O カッター本体1の回転軸線
Claims (6)
- 【請求項1】 軸線回りに回転される円板状をなすカッ
ター本体の両側面外周部に多数の切刃が設けられ、これ
らの切刃は、上記軸線回りの回転軌跡が上記カッター本
体の径方向に互いにオーバーラップして、該軸線を含む
断面において外周側に向かうに従い漸次幅狭となる略V
字状を呈するように配置されており、上記軸線を含む断
面において、上記カッター本体の最外周に配置される切
刃の回転軌跡がなすV字の狭角が、この最外周の切刃に
オーバーラップする切刃の回転軌跡がなすV字の狭角よ
りも小さく設定されていることを特徴とする開先カッタ
ー。 - 【請求項2】 上記カッター本体の最外周に配置される
切刃と、この最外周の切刃に回転軌跡がオーバーラップ
する切刃とのオーバーラップ量が、上記カッター本体の
内周側に配置される切刃同士の回転軌跡のオーバーラッ
プ量よりも大きく設定されていることを特徴とする請求
項1に記載の開先カッター。 - 【請求項3】 上記カッター本体の最外周に配置される
切刃と、この最外周の切刃に回転軌跡がオーバーラップ
する切刃との、上記カッター本体の径方向におけるオー
バーラップ量が、上記最外周に配置される切刃の上記径
方向における切刃長の2/3以上とされていることを特
徴とする請求項1または請求項2に記載の開先カッタ
ー。 - 【請求項4】 上記各切刃は、上記カッター本体の少な
くとも一方の側面において周方向にずらされて配置され
ていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
れかに記載の開先カッター。 - 【請求項5】 少なくとも上記カッター本体の最外周に
配置される上記切刃は、該カッター本体に着脱自在に装
着された平板状のスローアウェイチップ上に形成され、
このスローアウェイチップはその厚さ方向に沿う一の周
面をすくい面として上記カッター本体の回転方向に向け
て装着されていることを特徴とする請求項1ないし請求
項4のいずれかに記載の開先カッター。 - 【請求項6】 少なくとも上記カッター本体の最外周に
配置される上記切刃は、該カッター本体の周方向におい
て一方の側面側と他方の側面側とに交互に設けられてい
ることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか
に記載の開先カッター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21773094A JPH0871828A (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 開先カッター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21773094A JPH0871828A (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 開先カッター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0871828A true JPH0871828A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16708850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21773094A Withdrawn JPH0871828A (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 開先カッター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0871828A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120076595A1 (en) * | 2010-09-24 | 2012-03-29 | Sandvik Intellectual Propety AB | Gear milling cutter as well as a replaceable milling insert therefor |
JP2014050949A (ja) * | 2012-09-07 | 2014-03-20 | Sandvik Intellectual Property Ab | ミーリング工具 |
-
1994
- 1994-09-12 JP JP21773094A patent/JPH0871828A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120076595A1 (en) * | 2010-09-24 | 2012-03-29 | Sandvik Intellectual Propety AB | Gear milling cutter as well as a replaceable milling insert therefor |
US8708609B2 (en) * | 2010-09-24 | 2014-04-29 | Sandvik Intellectual Property Ab | Gear milling cutter as well as a replaceable milling insert therefor |
JP2014050949A (ja) * | 2012-09-07 | 2014-03-20 | Sandvik Intellectual Property Ab | ミーリング工具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011120 |