JPH087169B2 - 熱膨張係数測定方法と装置 - Google Patents

熱膨張係数測定方法と装置

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JPH087169B2
JPH087169B2 JP25490690A JP25490690A JPH087169B2 JP H087169 B2 JPH087169 B2 JP H087169B2 JP 25490690 A JP25490690 A JP 25490690A JP 25490690 A JP25490690 A JP 25490690A JP H087169 B2 JPH087169 B2 JP H087169B2
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thermal expansion
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expansion coefficient
laser
movement
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一郎 山口
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は対象物の熱膨張係数を測定する方法と装置に
係るものである。
従来技術 対象物の熱膨張係数(α=ΔL/ΔT・L、ここでΔL
は対象物の伸び、ΔTは温度変化分、Lは対象物のもと
の長さ)を測定する従来の装置では、長尺の対象物の一
端に鏡を取りつけ、対象物を加熱し、鏡に光を投射し
て、投射光と反射光とから干渉縞をつくって対象物の伸
びをその縞の数を計数して決定していた。この場合対象
物の僅かな伸びを生じさせるにもかなり長い対象物を使
用しなければならないという問題があった。
例えば、金属の棒の1μmという僅かな伸びを温度を
1度あげて生じさせるにも1mという長い対象物を使用し
なければならない。対象物が大きくなるとこれを収容し
て測定する測定装置も大きくなり、又熱膨張係数の小さ
い対象物については計測できる程の伸びを生じさせる試
料は大きくなり過ぎ、結局熱膨張係数を計測できないと
いう不都合も生じる。
発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、熱膨張係数が非常に小さい試料であ
っても長大な試料を使用せず、正確に熱膨張係数を測定
出来る熱膨張係数測定方法と装置を提供することであ
る。
この目的は本発明に従って、熱膨張係数を測定しよう
とする対象に単色レーザービームを投射し、前記の対象
に対して対称な位置に配置した一対のイメージ・センサ
ーに対象物からの反射レーザービームを入射させ、加熱
の前後で移動するイメージ・センサーのスペックル模様
の移動量の差に基づいて対象物の伸びを決定することに
より達成される。対象物は包囲空間内に挿入され、この
包囲空間は真空とされ、空気のゆらぎによるレーザービ
ームの動揺を排除している。この包囲体はレーザーから
のレーザービームを対象に照射させるレーザービーム取
り込み窓と、対象から反射するレーザービームをイメー
ジ・センサーに投射させるレーザービーム取り出し窓と
を有している。これらの窓以外の部分は不透明となって
いて周囲光が周囲体内空間に入らないようにして周囲光
がイメージ・センサーに入ってノイズが生じることがな
いようにしている。また、真空空間内で試料を加熱する
ようにしているので、たとえ高温になったとしても、試
料が空気と反応して酸化し、その結果試料表面の光学的
状態が変化して、計測が不正確となるような事態は回避
されている。また、高温で試料を加熱した時試料から発
生する輻射光はイメージ・センサーに入射するとノイズ
となるので、包囲体の窓にフィルタを配することによっ
て単色のレーザーのみ選択してイメージ・センサーに入
射させるようにする。
実施例 第1図において、1はレーザー光を発生するレーザ
ー、2,3はスペックルの変化を観測するための一対の一
次元イメージ・センサー、5は対象即ちサンプル4を加
熱するためのヒーター、6,7はスペックルの移動を求め
るための相関計、8は温度を測定するための熱電対、9
はヒーター5を調整する温度コントローラー、10は熱膨
張係数を決定するコンピュータである。
レーザー1によって発生されたレーザー光は、サンプ
ル4に対して垂直に投射され、ここで散乱される。散乱
光は、x−z面内において、方向±θ0、距離L0に、サ
ンプル4に対して対称的に配置された各一次元イメージ
・センサー2、3に投射される。
今、サンプル4をヒーター5によって加熱すると、サ
ンプル4は熱によって膨張し、その形を変化させる。こ
の変化につれて、一次元イメージ・センサー2、3によ
って観測される第3図のスペックル模様の位置は移動す
る。このスペックル模様の位置の移動は伸び以外のファ
クタによっても生じるので、伸びによる変化のみを取り
出す必要がある。このため2つの一次元イメージ・セン
サー2、3を使用しているのである。
サンプル4の加熱前のスペックル模様を検出した一方
の一次元イメージ・センサ2の出力を第4図にS1で示
し、加熱後のスペックル模様の検出出力を第4図にS2
示す。一次元イメージ・センサ2に接続された一方の相
関計7において検出出力S1とS2の積の積分から相関関数
B12を求め、そのピーク位置Ax(θ0)を求める。このピ
ーク位置はイメージ・センサの一次元方向(X方向)に
おけるスペックル模様の移動量に等しい。他方の一次元
イメージ・センサ3の出力も同様に処理して相関関数B
12のピーク位置Ax(−θ0)を求める。
このスペックル移動量はビームのあたった領域の平行
移動axと、面の傾きΩyと伸び率ΔL/Lの線形関数であ
り、次式で与えられる。
Ax(θ0)= axcosθ0−L0{ΔL/Ltanθ0−Ωy(1/cosθ0+1)}
(1) Ax(‐θ0)= axcosθ0−L0{‐ΔL/Ltanθ0−Ωy(1/cosθ0
1)} (2) これらの差、ΔAxは、 ΔAx≒−2(ΔL/L)・L0tanθ0 −(3) 従って、伸び率ΔL/Lは、 ΔL/L=−ΔAx/2L0tanθ0 −(4) となり、熱膨張係数αは、 α=−ΔAx/2L0tanθ0・ΔT −(5) として求められる。
第2図には、本発明の計測部の具体的な構成を示す。
図に示すように、加熱による空気の揺らぎとサンプル4
の表面酸化をなくすため、サンプル4は包囲体17の中に
配置されている。ロータリーポンプ15は包囲体17の内部
を真空にするために用いられる。この包囲体17は透明な
ものでもよいが、外部からの周囲光の影響を排除するた
め、レーザー光の入射路と反射路以外は不透明とされて
いる。このレーザーの入射路及び反射路としてガラス窓
11が設けられている。
サンプル4が高温になるとサンプル4から輻射光が発
生することがある。この幅射光がイメージ・センサー
2、3に入射すると、測定誤差を生じさせる。そこで包
囲体の窓にフィルタを設け、このような光を排除し、レ
ーザー1からの単色ビームの反射光のみを透過させる。
石英ロッド16を介して赤外ランプ13によってサンプル
4を加熱する。既に説明したように加熱によるスペック
ル模様の位置の移動量の測定は、2つの相関計6、7に
よって行われる。相関計6、7は入力信号の積の積分を
計算する回路が構成されている。サンプル4の伸びΔA
x、伸びを生じさせた温度変化ΔT、及び既知の値であ
るL0tanθ0とから、式(5)に従って、熱膨張係数がコ
ンピュータ10によって求められる。
発明の効果 本発明の装置により、微小なサンプルを用いてサンプ
ルの熱膨張係数を測定することが出来る。高温でのサン
プルの酸化によるサンプル表面の反射状態の変化による
誤差は、本発明の真空の包囲体17にサンプル4を配する
ことによって排除され、高温でも正確に熱膨張係数を測
定出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、熱膨張係数の測定原理を示す。 第2図は、本発明に従った熱膨張係数装置の計測部の具
体的な構成を示している。 第3図はスペックル模様を示す。 第4図(a)、(b)はイメージ・センサの出力波形、
第4図(c)はイメージ・センサの出力波形の積を示す
波形である。 1……レーザー 2、3……イメージ・センサー 4……サンプル 5……ヒーター 6、7……相関器 8……熱電対 9……温度コントローラー 10……コンピュータ 11……ガラス窓 12……石英ロッド 13……赤外ランプ 14……ファン 15……真空ポンプ 16……冷却水 17……包囲体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱膨張係数αを測定しようとする対象に単
    色レーザービームを垂直に投射して、前記の対象に対し
    て等距離L0、等角度θ0、−θ0の対象位置に配置した一
    対のイメージ・センサーに投影されたスペックル模様の
    加熱前後の位置の移動量のX成分Ax(θ0)とAx(−
    θ0)とを求め、これらの移動量の差ΔAxと温度差ΔT
    とから熱膨張係数αを−ΔAx/2L0tanθ0・ΔTにより決
    定することを特徴とする熱膨張係数測定法。
  2. 【請求項2】熱膨張係数を測定しようとする対象に単色
    レーザービームを投射するレーザー、 前記の対象に対して等距離、等角度の対象位置に配置し
    た一対のイメージ・センサー、 前記の対象を加熱する加熱手段、 前記の対象を包囲し、前記のレーザーからのレーザービ
    ームを前記の対象に照射させるレーザービーム取り込み
    部分と、前記の対象から反射するレーザービームを前記
    のイメージ・センサーに投射させるレーザービーム取り
    出し部分とを有する包囲体、 この包囲体の空間を真空とするため包囲体に接続された
    真空ポンプ、 前記の対象の温度を測定する温度計、 前記のイメージ・センサーに接続される各イメージ・セ
    ンサーの加熱前後のスペックル模様の位置の移動差を求
    める相関決定手段、及び 単位加熱温度当たりのスペックル模様の位置の移動差と
    各イメージ・センサーの前記の対象位置に対する距離と
    角度との関数として熱膨張係数を決定する演算手段、 を備えたことを特徴とする熱膨張係数測定装置。
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