JPH0871246A - 吸殻等の回収装置 - Google Patents

吸殻等の回収装置

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JPH0871246A
JPH0871246A JP24230394A JP24230394A JPH0871246A JP H0871246 A JPH0871246 A JP H0871246A JP 24230394 A JP24230394 A JP 24230394A JP 24230394 A JP24230394 A JP 24230394A JP H0871246 A JPH0871246 A JP H0871246A
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duct
ashtray
butts
recovery device
suction
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JP24230394A
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Yukio Iyama
幸男 井山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長い遊戯機列、例えばパチンコ機列に適用し
ても十分且つ安定した吸殻等の回収が可能であり、遊戯
環境を改善した吸殻等の回収装置を提供すること。 【構成】 ダクト3の底部形状を吸殻等と点接触するよ
うになし、吸殻等のダクト壁面への付着を阻止し上記効
果を得ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばパチンコ機列に
おいて使用されて好適な吸殻等の回収装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、パチンコ店に設置されているパチン
コ機列には、各パチンコ機毎に喫煙に使用する灰皿が取
り付けられており、これら灰皿の清掃は、開店中にあっ
ては一定時間毎に店員が巡回して灰皿を取外し、又は反
転させるなどして吸殻等を回収しているのが一般的であ
る。
【0003】しかしながら、このような店員による回収
作業は人件費がかかり、店の運営コストに少なからず負
担となっている。また遊戯中に回収作業が繰り返しなさ
れることは、遊戯者に対して必ずしも好まれることでは
なく、遊戯環境の改善が望まれている。
【0004】そこで、パチンコ機の近傍に設けられた灰
皿に吸引ダクトを取付け、このダクトに連設したブロア
により灰皿内の吸殻等を吸引回収する装置が提案されて
いる。この回収装置では、ブロアの駆動をコントロ−ル
することにより、人手を借りずにパチンコ機列の各パチ
ンコ機毎の灰皿から容易に吸殻等を回収でき、人件費の
負担及び遊戯環境の改善が成され得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
回収装置においては、長いパチンコ機列に用いた場合に
吸引力が十分に得られなかったり、ブロワに対する各パ
チンコ機の位置、距離の違いから各灰皿に対して均等な
吸引力を与えられなかったりし、その結果、吸引ダクト
の内壁に吸殻等が付着するなどして、安定な回収作業が
できないという問題がある。
【0006】また、遊戯者が喫煙しているときに回収装
置が作動した場合、灰皿上に一時置かれていた消火前の
煙草が吸引力により回収されてしまうなど、遊戯環境上
の問題もある。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、長い遊戯機列、例えばパチンコ機列に適用しても
十分且つ安定した吸殻等の回収が可能である吸殻等の回
収装置の提供を目的としている。
【0008】また本発明は、遊戯者の遊戯環境を改善す
る等、種々の効果を奏し得る吸殻等の回収装置の提供を
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、灰皿に形成した吸込口にダクトを連通さ
せ、吸引手段が発生する吸引力を該ダクトを通じて前記
灰皿に作用させて吸殻等を回収する回収装置において、
第1に、前記ダクトは、前記吸殻等に対して略点接触す
る底部形状を有するように構成している。また本発明
は、第2に、前記ダクトは、その流路径が吸引方向に向
って漸次大となるように形成されるように構成してい
る。また第3に、前記灰皿は、前記吸殻等が吸引される
方向側が自由端となるように揺動自在に設けられて前記
吸込口を開閉する蓋体と、該蓋体を閉方向に付勢すべく
モ−メントを付与する付勢手段とを備え、前記付勢手段
によるモ−メントは、吸引力に基づいて前記蓋体に作用
する開放向へのモ−メントよりも大となるように設定さ
れている。また本発明は、第4として、前記灰皿には、
前記吸殻等をこれに投入すべく形成された開口部の近傍
に、該吸殻等以外の物体の通過を防止するための桟が設
けられ、該桟を含む部分が他の部分に対して着脱自在で
あるように構成している。
【0010】
【作用】上記吸殻等の回収装置では、吸引手段による吸
引力により吸殻等が非接触にてダクト中空部を通じて排
出され、若しくは点接触にてダクト内壁により案内さ
れ、回収される。また、ダクトの流路径が吸引方向に向
って漸次大となっているため、吸引手段からの距離差に
よらず、略々均等な吸引力が作用する。また、吸引され
る方向が自由端となるように揺動自在に吸込口の蓋体が
設けられており、この蓋体は付勢手段によって吸引力に
勝る付勢力を付与されて常時は閉じられ、遊戯者自身が
必要な時にこれを押し下げることによって開放される。
また、灰皿には吸殻等以外の物体の通過を防止するため
の桟が設けられているが故に、例えば硬貨を誤って灰皿
内に落とした場合でもこれが吸引されることはなく、ま
た、この桟を含む部分が着脱自在となっているために、
その取外しを容易に行える。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0012】図1は、本発明の第1実施例としての回収
装置を装備したパチンコ機列1の外観を示しており、該
パチンコ機列1は、複数のパチンコ機1aと、該パチン
コ機1aの前面下方から手前に延びる台1bとを有し、
この台1bには各パチンコ機1aに対応してパチンコ機
に向って左側部に灰皿2が配設されている。
【0013】上記台1bの下方には、各パチンコ機1a
の配列方向に沿ってダクト3が配置されており、上記各
灰皿2は該ダクト3に連結されている。
【0014】図2は主としてダクト3と灰皿2との関係
を示しており、該図から明らかなように、上記台1bに
形成された取付孔1c内に灰皿2が埋め込まれ、蓋体2
aを有する灰皿2の吸込口2bがダクト3の上壁部3a
に設けられた窓3bに連通するよう取り付けられてい
る。蓋体2aは、後述する吸引手段によるダクト3内で
の吸引方向Aと、灰皿2における吸引方向Bの両方向に
対して直交する軸2cにより図中矢印Cにて示す方向に
おいて揺動自在に取り付けられており、ねじりコイルば
ね4から成る付勢手段により通常は吸込口2bを閉とす
る方向に付勢されている。なお、蓋体2aは、吸殻等が
吸引される上記吸引方向A側が自由端となされている。
【0015】図3は、上記ダクト3を通じて上記各灰皿
2に作用させるべき吸引力を発生する吸引手段5の概略
構成を示す図である。図3において、吸引手段5は、上
記ダクト3の一端が連結される集塵機6と、該集塵機6
にバキュ−ムパイプ7aにて接続される吸引力発生手段
としてのブロワ7と、該ブロワ7を収容するブロワハウ
ジング8とを備え、該ブロワハウジング8の側壁部8a
に形成された排気口8bには、該ブロワ7を経た排気に
含まれる塵埃を除去するためのフィルタ9が設置されて
いる。
【0016】上記集塵機6は密封された容器6aを有
し、この容器6aの内部に水6bを約1/2の高さまで
貯留し、上記塵埃を水中に落し込むと共に空気のみを送
出するための排気の述走路を形成する複数枚の遮蔽板6
cが設けられている。かかる構成の故、吸引された吸殻
の残り火が消火される一方、塵埃がブロワ7に達するこ
とが防止される。
【0017】次に、図4乃至図8に基づいて上記灰皿2
の構成を詳細に説明する。
【0018】図4は灰皿2の正面図、図5は右側面図、
図6は平面図、図7は底面図、図8は一部の縦断面図で
ある。
【0019】灰皿2は金属板を成形したもので、前述し
た台1b上に露出して喫煙使用中の煙草を載置すること
の可能な上面鍔部2dと、中空にして吸殻等を収容する
中間部2eと、該中間部2e内に水平方向に設置される
桟2f(図6、図8参照)と、中間部2eの下面に形成
された前述の吸込口2bを開閉する蓋体2a(前述)
と、該蓋体2aを揺動可能に支持する軸2c(前述)
と、該軸2cに巻回されて蓋体2aに閉方向へのモ−メ
ントを付与するねじりコイルばね4と、蓋体2aの自由
端部を下方に押圧して吸込口2bを開放するための押圧
手段たるレバー部材10と、灰皿2を上記台1bに固定
するための下面鍔部2gとから構成されている。なお、
図7において参照符号2hにて示すのは、当該灰皿2を
ダクト3に締結するためのねじ(図示せず)を挿通すべ
く、該下面鍔部2gに形成された挿通孔である。
【0020】上記桟2fは、図6から明らかなように、
中央に煙草の径より幾分径の大なる円形孔2f1 と、該
円形孔2f1 の周囲に形成され該円形孔2f1 の約2倍
の径を有する4つの矩形孔2f2 を画定し、図8に示す
ように上記中間部2eの深さの約1/3程度の位置に水
平方向に架設されている。これらの円形孔2f1 及び矩
形孔2f2 は吸殻等以外の物体の通過を防止する。この
ように、吸殻等以外の物体の通過を防止するための桟2
fが設けられている故、例えば遊戯者が誤って硬貨を灰
皿2内に落しても、これが吸引されることがない。な
お、図4、図5及び図8から明らかなように、この桟2
fが内設された上記中間部2eは、上面鍔部2dと一体
的に結合された上部2e1 と、下面鍔部2gと一体的に
結合された下部2e2 とが互いに分離可能となってお
り、具体的にはこの上部2e1 の下半部分が下部2e2
の上半部分に嵌合することによって取り付けられてい
る。図8から明らかなように、上記の桟2fはこの上部
2e1 に対して固着されており、従って、該上部2e1
と共に着脱自在となっている。よって、該桟2fを含む
部分を容易に取り外し得、その洗浄等を簡単に行うこと
ができる。
【0021】ところで、図8に示すように、上記蓋体2
aは、中間部2eの下部に形成された吸込口2bの全面
を閉塞する大きさを有し、煙吸引用の細孔2a1 が少な
くとも1つ形成されている。この細孔2a1 は、上記吸
殻等は通過させることなく煙のみを吸引させるためのも
のであるが、このような細孔が設けられているため、喫
煙中に一時灰皿2上に置いた煙草の煙(副流煙)は、蓋
体2aの閉時において吸引力によりダクト3内に取り込
まれる。故に、付近の遊戯者に迷惑がかかることがな
い。
【0022】図4乃至図6、並びに図8、このうち特に
図8から明らかなように、前述した押圧手段としてのレ
バー部材10は、上記桟2fに形成した案内孔2f3
と、該桟2fに下方に延出して設けられた延出部2f4
に形成した案内孔2f5 とによって上下動自在に支持さ
れており、自重によりその下端部10aが常時蓋体2a
の自由端部上面に載った状態で保持されている。そし
て、レバー部材10のの上端部10bは略直角に折り曲
げられて、押圧操作部となっている。
【0023】図8において矢印Pにて示すように、上記
レバー部材10の上端部10bを下方へ押圧すれば、蓋
体2aはねじれコイルばね4(図4等参照)の付勢力に
抗して下方向に揺動し、吸込口2b(図7等参照)が開
かれる。上端部10bへの押圧力を除けば、蓋体2aは
ねじれコイルばね4の付勢力によりレバー部材10の自
重に打ち勝って上方向に揺動し、吸込口2bは閉じられ
る。
【0024】上記のレバー部材10、すなわち押圧手段
を設けたことによって、遊戯者自身が蓋体2aを必要な
時に、しかも自らの手指を何等汚すこともなく開くこと
ができる。このように、蓋体2aが開かれると、吸殻等
は瞬時にしてダクト3内に吸い込まれ、回収される。な
お、蓋体2aを開方向に揺動させるべく押圧する押圧手
段としては他の種々の構成のものが適用可能であるが、
このように極く単純な構成のレバー部材10を採用し、
しかも遊戯者自身がこのレバー部材10を操作すること
としたので、灰皿、延いては回収装置全体としての構造
が簡略化され、コストの低減等が達成されている。
【0025】また、図4、図5及び図8に示すよう
に、、このレバー部材10は、その押圧操作部であると
ころの上端部10bが、灰皿本体の上面、具体的には上
面鍔部2dの上面と同一面又は内側となるように設定さ
れている。従って、遊戯者の手指、あるいは袖などが該
上端部10bに接触することが防止される。
【0026】ここで、前述したように、上記蓋体2a
は、吸殻等が吸引される方向(図2において矢印Aで示
す)側を自由端として揺動する。この構成によれば、灰
皿2内の吸殻等がこの蓋体2aによって案内されてスム
ーズに吸引方向に導かれると共に、蓋体2aが開いてい
る際にダクト3内において吸引方向の上流側から流れて
くる吸殻等がこの開動作中の蓋体2aを具備した灰皿2
内に飛び込むことが防止される。
【0027】また、前述した付勢手段としてのねじりコ
イルばね4によって上記蓋体2aに付与されるモーメン
トは、吸引力に基づいて蓋体2aに作用する開方向への
モーメントよりも大となるように設定されている。従っ
て、遊戯者が自ら必要として上記レバー部材10を押さ
ぬ限りは蓋体2aは開かず、遊戯者が灰皿2上に一時置
いている消火前の煙草が吸引されるなどの不都合は生じ
ない。加えて、複数並設された灰皿のうち必要なものの
みについて蓋体が開かれ、他の灰皿の蓋体は常時は閉じ
られているから、ダクト3を通じての吸引力は弱まるこ
とがなく、十分強力な吸引力が確保される。
【0028】次に、ダクト3の構造について図9乃至図
14を参照して以下に説明する。尚、図9乃至図14の
各図は各種ダクト3の断面形状を各々示している。
【0029】図9は、図1乃至図8に示した回収装置が
備えるダクト3について、その伸長方向に対して垂直な
断面を示すものである。該図に示すように、該ダクト3
は、その全体としての断面形状が略矩形、この場合、正
方形となされている。そして、所定ピッチで交互に折り
返してなる受け部材15が底部に設けられ、これにより
底部形状が鋸刃状(若しくは波状)を呈するようになさ
れている。これにより、吸引される吸殻等16とダクト
底部との接触が点接触となる。吸殻等16との接触状態
をこのように点接触としたことによって接触抵抗が小さ
く抑えられ、当該回収装置を比較的長いパチンコ機列に
用いた場合でもダクト3の内壁に吸殻等16が付着する
などの事態が回避され、十分且つ安定して回収すること
が出来る。
【0030】なお、上記のようにダクト3の底部形状を
鋸刃状若しくは波状とすれば、吸引されるべき吸殻等1
6との接触状態は略々完全な点接触となる。また、該ダ
クト3は全体としての断面形状が矩形、この場合正方形
となっているが、これによって、ダクト3自体の成形が
容易となって製造コストを安く抑えることが出来ると共
に、断面係数が大であるから十分な強度が得られ、しか
も、ダクト上面が平面であるから図2に示すように灰皿
2との連結も容易となる。
【0031】図10は、変形例、この場合第1の変形例
としてのダクト3の断面形状を示すものである。図示の
ように、このダクト3も全体としての断面形状が正方形
となされ、底部に配された受け部材18の断面形状が弧
状となっている。図から明らかなように、この場合も吸
殻等16とダクト底部との接触状態は点接触となり、図
9に示したダクト3と同等の効果が得られる。但し、該
ダクト3が具備する受け部材18の吸殻等16との接触
は、図9に示したダクト3が備える鋸刃状若しくは波状
断面形状を有する受け部材15のような完全な点接触と
はなり得ず、接触点はある程度の面積を有するものとな
る。なお、かかる弧状断面形状の受け部材18は、素材
としての板金等にロール加工等を施すだけでよいから、
鋸刃状若しくは波状断面形状の受け部材15に比して成
形は容易である。
【0032】図11及び図12は、各々第2及び第3の
変形例としてのダクト3の断面形状を示すものである。
図示のように、これらダクト3についても、全体として
の断面形状は正方形となされ、各々、V字状及び略V字
状(底部が平面)の断面形状を有する受け部材21、2
2を底部に備えている。これら両ダクト3においても、
その底部と吸殻等16との接触状態は点接触となる。但
し、該各受け部材21及び22の吸殻等16との接触
は、図10に示したダクト3が具備する弧状の受け部材
18と同様に、完全な点接触とはならず、接触点はある
程度の面積を有することとなる。なお、このようにV字
状及び略V字状の断面形状の受け部材21、22に関し
ても、素材である板金等に曲げ加工等を施すのみでよい
から成形は容易である。
【0033】図13に、第4の変形例としてのダクト3
の断面形状を示す。図示のように、このダクト3はその
全体としての断面形状が正方形となるように成形されて
いるのみで、上述した他の各例のダクトが具備するよう
な受け部材は設けられてはいない。かかる構成によって
も、ダクト底部と吸殻等16との接触状態は、比較的大
きな接触面積を有するものの、略点接触となる。
【0034】図14は、第5の変形例としてのダクト3
の断面形状を示すものである。図示のように、このダク
ト3は、全体としての断面形状が円形となされている。
このダクト3においても、ダクト底部と吸殻等16との
接触状態は略点接触となる。なお、このように円形断面
を有するダクトについても成形は容易であり、市販の薄
肉鋼管等の利用も可能である。
【0035】上記いずれのタイプのダクト3にあって
も、ダクトの伸長方向に対して垂直な断面形状を種々工
夫することによって、吸殻等とダクト内壁との接触を限
りなく点接触に近似させ、吸殻等のダクト内の移送をス
ム−ズにし、且つ吸殻等の内壁への付着率を低くして、
吸引の安定化を可能としている。
【0036】次に、図1乃至図9に示した回収装置の動
作を説明する。
【0037】図3に示すブロワ7を駆動すると、バキュ
−ムパイプ7a、集塵機6を介してダクト3内の空気が
図2における矢印A方向に吸引される。この状態で、パ
チンコ機列1のいずれかのパチンコ機1aに対応した灰
皿2を使用して喫煙がなされており、この灰皿2の上面
鍔部2d上に燃焼中の煙草が置かれていたとすると、灰
皿2の中間部2e内は蓋体2aの細孔2a1 (図7参
照)からのみ吸引がなされ、燃焼中の煙草の煙(副流
煙)がダクト3内に吸引され、パチンコ機1aの周辺に
は拡散しない。
【0038】次いで、遊戯者が煙草を消火して中間部2
e内に落し込み、レバー部材10の上端部10bを押圧
すると、該レバー部材10の下端部10aによって蓋体
2aは揺動させられて開放され、ダクト3内の吸引力に
よって、吸殻は図2の矢印B、矢印Aの方向に吸引さ
れ、ダクト3内を移送される。
【0039】ダクト3内はブロワ7によって常時一定の
吸引力が作用しており、長いパチンコ機列1の一部の灰
皿2の蓋体2aが開放されたところで、吸引力が大きく
低下することはなく、吸殻はダクト3に導かれて集塵機
6内に引き込まれる。
【0040】集塵機6内では、吸殻等は遮蔽板6cに衝
突して水6b中に落下し、収集される。水中に没し得な
かった微細な灰等の塵埃はバキュ−ムパイプ7を経てブ
ロワ7に吸引され得るが、集塵機6内の排気部又はバキ
ュ−ムパイプ7内等に適切なエアフィルタを挿入すれ
ば、この塵埃を除去することができる。
【0041】ブロワ7から排出される排気は、ブロワハ
ウジング8内からフィルタ9を介して外部に放出され
る。
【0042】上記回収動作にあって、ブロワ7が常時運
転されていれば、遊戯者が灰皿2を使用中にいつでも自
由にレバー部材10を押圧し、瞬時に灰皿2の清掃を行
うことができる。
【0043】また、長いパチンコ機列に設けられた多数
の灰皿2についてレバー部材10が同時に押される可能
性は極めて低いから、ダクト3内は安定した吸引力が常
時作用しており、吸殻等の回収は滞ることなく確実に行
うことができる。
【0044】また、上記実施例中では説明してないが、
ダクト3内の吸引力を長いパチンコ機列中のいずれのパ
チンコ機に対応する灰皿に対しても安定させるために、
ブロワ7に接続されないダクト3の他端を適当な面積に
て開放状態とすることも考えられる。開放程度は、通常
灰皿2内の煙は吸引可能で、灰の吸引は抑制され、且つ
蓋体2aの開放時には十分な吸殻吸引力を得ることがで
きるのが望ましい。
【0045】更に、上記実施例では、ダクト3について
その流路径がダクト3の伸長方向において一定の形状で
あるものを示したが、図15に示すように流路径が吸引
方向Aに向って漸次大となるように形成してもよい。こ
れによって、上記ブロワ7に対する各パチンコ機1aの
位置、距離の違いに拘らずに、各灰皿2に対して均等な
吸引力を与えることが可能となる。
【0046】また上記実施例においては、押圧手段とし
てのレバー部材10が遊戯者等の手によってなされるこ
ととしたが、押圧手段を例えば電磁力を発生するソレノ
イドプランジャ等の電磁駆動手段(図示せず)によって
駆動することもできる。これにより、押圧手段10の操
作は、パチンコ機各々のいずれかの部分に設置したスイ
ッチボタンによってなされ得、更には店内に設置された
コントロ−ル装置により自動的且つ集中的にもなされ得
る。
【0047】続いて、本発明の第2実施例としての回収
装置について、図16以降に基づいて説明する。なお、
この第2実施例としての回収装置は、以下に説明する要
部以外は図1乃至図9に示した第1実施例としての回収
装置と同様に構成されている故、装置全体としての説明
は省略する。また、以下の説明において、該第1実施例
としての回収装置の各構成部分と同一又は対応する構成
部分については同じ参照符号を付して示している。
【0048】当該回収装置は、図16に示すダクト3を
備えている。但し、図16に示すのはダクト3の全長で
はなく、図3に示した集塵機6に対する接続部分とその
近傍の部分である。
【0049】図16に示すように、このダクト3は直線
状部分と曲線状部分とを有し、該直線状部分については
夫々所定の長さを有する分割体としてのメイン管31を
複数本連設してなり、曲線状部分は90°エルボ32か
らなる。詳しくは、各メイン管31同士は、これらに外
嵌するメイン管スリーブ34を介して互いに連結されて
おり、90°エルボ32とこれに隣接するメイン管31
とはこれらに外嵌する異形スリーブ36を介して連結さ
れている。なお、メイン管スリーブ34及び異形スリー
ブ36のメイン管31に対する嵌合部分の端部にはUパ
ッキン37が設けられており、相互嵌合部間の気密状態
が得られている。また、異形スリーブ36と90°エル
ボ32の相互嵌合部間にはOリング38が介装されてお
り、気密状態が保たれている。
【0050】図16に示すように、上記90°エルボ3
2の先端部にはOリング38を介して本体接続管41が
その一端部にて外嵌されている。該本体接続管41の他
端部側が図3に示した集塵機6に対して接続される。
【0051】ここで、図16から明らかなように、ダク
ト3の曲線状部分を構成する上記90°エルボ32は、
直線状部分を構成するメイン管31よりも拡径されてい
る。従って、図示のように、例えばストロー43などの
比較的長尺の物体を誤って灰皿(後述)を通じてダクト
3内に入れてしまっても、該曲線状部分で引っ掛ること
が防止される。
【0052】また、図16に示すように、上記各メイン
管31は互いに端部同士が所定距離Lを隔てるように連
結され、且つ、各メイン管31のメイン管スリーブ34
との嵌合長さMは該所定距離Lよりも小さく設定されて
いる。この構成によれば、各メイン管31は個別に着脱
可能であり、ダクト3の全長のうちいずれかの部位で吸
殻等が詰った場合、この詰った部分のみを直ちに取り外
して清掃することが出来る。
【0053】具体的には、詰り等が発生してこれを清掃
すべく、目的のメイン管31の取外しが必要な場合、該
当するメイン管31を単に軸方向に上記所定距離Lだけ
ずらせば、このずらした方向とは反対側のメイン管スリ
ーブ34から外れ、容易に取り外せる。また、取り付け
る場合にはこの逆の作業を行えばよい。このように、取
外し、取付けを簡単に行えるので、作業が容易となって
いる。
【0054】なお、各メイン管31の取外し、取付けを
容易とする構成については、上記の構成に限らず、他の
種々の構成を採用し得ることは勿論である。
【0055】図17及び図18に上記メイン管31の詳
細を示す。図示のように、メイン管31は平坦な上壁部
31aと、該上壁部31aの両側端に対して垂直な側壁
部31bと、弧状に形成された底壁部31cとを有して
いる。そして、該上壁部31aには矩形状の窓31eが
形成されており、灰皿2がその吹込口2b(この灰皿2
に関しては後述し、該吹込口2bについては後の図に示
す)がこの窓31eに連通するように取り付けられる。
また、図示のように、該上壁部31aには内側に向けて
突出する円筒状の突部31fが複数形成されており、該
突部31fの孔はねじ孔31gとなされている。これら
のねじ孔31gは、当該メイン管31に対して灰皿2を
締結するためのねじ(図示せず)が螺合するものであ
る。
【0056】ところで、本実施例の回収装置において
は、前述のダクト3が閉塞状態となったことを検出する
閉塞検出手段が設けられており、該閉塞検出手段は下記
のように構成されている。
【0057】まず、ダクト3は、吸殻等が吸引される方
向(図16及び図17において矢印Aにて示している)
に関して最も上流側の端部が開放されている。すなわ
ち、図19及び図20はこの最も上流側に配設されたメ
イン管31の上流側端部を示すものであるが、図示のよ
うに開放されている。
【0058】そして、この開放口に、揺動プレート45
がヒンジ46を介して揺動自在に設けられている。該揺
動プレート45は、当該回収装置の作動中、該開放口か
ら吸引される大気によって、実線で示す基準位置から二
点鎖線にて示す位置まで揺動させられる。この揺動プレ
ート45の下方には、該揺動プレート45が上記基準位
置に復帰したことを検知するセンサ48が設けられてお
り、且つ、メイン管31の内壁に対して小ブラケット4
9を介して取り付けられている。具体的には、揺動プレ
ート45は極く薄い鋼板等の磁性体からなり、センサ4
8は磁性体に感応して検知信号を発する磁気近接センサ
からなる。
【0059】かかる構成の閉塞検出手段においては、当
該回収装置が作動している間、通常は上記開放口から吸
引される大気によって揺動プレート45が付勢され、図
19で二点鎖線にて示す位置に揺動させられている。と
ころが、ダクト3(図16参照)のいずれかの部位に吸
殻等が詰まって閉塞状態になると、吸引力が弱まって揺
動プレート45は重力の作用によって実線で示す基準位
置まで下がる。この下がった状態がセンサ48により検
知されて信号が発せられ、この信号に応じて例えばブザ
ー音やランプの発生等による警報がなされる。
【0060】上述のような閉塞検出手段が設けられてい
ることにより、作業者は詰り等の事態を直ちに知ること
ができ、清掃など、迅速に対処し得る。
【0061】なお、閉塞検出手段として上述の構成のも
のを採用したことによって、ダクト3の全長に亘ってそ
のいずれの部位で閉塞状態が生じようとも検出すること
ができると共に、該閉塞検出手段の構成も簡単である故
にコストが安く済む。ただし、閉塞検出手段としては、
上記構成のものに限らず、他に種々の構成のものが適用
可能であることは勿論である。
【0062】次いで、図17に示したようにメイン管3
1上に取り付けられる灰皿2について詳述する。但し、
前述もしたように、当該灰皿2は、図1乃至図15に示
した第1実施例としての回収装置が具備するものとほぼ
同様に構成されている故、相違点についてのみ説明す
る。また、同様に、以下の説明において、該第1実施例
に係る灰皿2の構成部分と同一又は対応する構成部分に
ついては同じ参照符号を用いている。
【0063】図21は当該灰皿2の正面図、図22は右
側面図、図23は平面図、図24は底面図、図25は一
部の縦断面図である。
【0064】図21、図23及び図25に示すように、
当該灰皿2においては、該灰皿の内部空間を、吸殻等が
吸引される方向(図22を除き矢印Aにて示している)
側の室とその反対側の室との2室に分ける隔壁部材51
が設けられている。従って、例えば、図25に示すよう
に比較的長尺のまま消火された煙草53が灰皿2内に投
入されてレバー部材10が押された場合、この煙草53
は円滑に吸引され得る姿勢(一点鎖線にて示す)となる
べく該隔壁部材51によって案内され、該煙草53が灰
皿内壁面(例えば蓋体2aの上面)に対して不都合な角
度(二点鎖線で示す)にて当接することに基づき該灰皿
内壁面と拮抗して吸引不能となる事態が回避される。
【0065】なお、図23及び図25に示すように、灰
皿2が具備する桟2fにはその略中央部に比較的大径の
長円形孔2f6 が形成され、この長円形孔2f6 を両側
にて挾むように3つずつ、合計6つの小径の長円形孔2
7 が形成されている。図25から明らかなように、上
記煙草53はこの大径の長円形孔2f6 を通じて灰皿2
内に投入される。但し、この長円形孔2f6 は、硬貨や
パチンコ球など吸殻等以外の物体についてはその通過を
阻止する径を以て設定されている。
【0066】また、当該灰皿2においては、図21、図
23及び図25に示すように、煙草53(図23参照)
を載置する上面鍔部2dに、該煙草53の転がり等を防
止すべく位置決めするための凹部55が形成されてい
る。また、図23に示すように、蓋体2a(図21等参
照)を開かせるために設けられたレバー部材10に関
し、操作部となる上端部10bが円板状に形成されてい
る。また、図25に示すように、該レバー部材10の下
端部近傍には、該レバー部材10の抜止めをなす止め輪
57が嵌着されている。
【0067】更に、図21及び図22に示すように、灰
皿2の蓋体2aと吸込口2bの縁部との間に、合成ゴム
等を素材とするシール部材59が介装されている。これ
により、ダクト3内部の負圧の低下が防止され、吸引力
が確保される。
【0068】また、図21及び図24に示すように、上
記蓋体2aの揺動支点の近傍であって吸殻等が吸引され
る方向(矢印Aにて示す)とは反対側に、軸2c等を含
む該揺動支点部分を覆うカバー部材61が設けられてい
る。このカバー部材61は薄型鋼板等からなり、これを
設けたことによって、ダクト3内において吸引方向の上
流側から流れてくる吸殻等は該カバー部材61によって
円滑に案内されて該揺動支点部分を回避しつつ下流に流
れ、該揺動支点部分、すなわち軸2c等からなるヒンジ
に引っ掛ることがない。
【0069】次に、本実施例の回収装置が備えた吸引手
段の構成について説明する。
【0070】図26に示すように、吸引手段5の一部を
なすブロワ7及びブロワハウジング8は、例えば天井等
に配設される梁63に取り付けられている。そして、該
ブロワハウジング8内の下端部近傍には鋼板等からなる
仕切板65が設けられており、これによってブロワハウ
ジング8の下端部分8dに気密空間が画定されている。
この気密空間の上部とブロワ7の吸引口7bとがバキュ
ームパイプ7cによって接続されている。また、該気密
空間の下部と集塵機6(図3参照)とがバキュームパイ
プ7aにより接続されている。
【0071】上記集塵機6と、バキュームパイプ7a
と、ブロワハウジング8の下端部分8dと、バキューム
パイプ7cとによって、吸引力発生手段としてのブロワ
7の吸引口7bとダクト3とを連通させる連通路を形成
する連通機構が構成される。
【0072】図26に示すように、上記連通路の一部と
して上記ブロワハウジング8の下端部分8dにより画定
された気密空間内に、夫々平板状に形成されたフィルタ
ー65、66が上下に配設されている。下方、すなわち
吸気流の上流側に配置されたフィルター66は塵埃を除
去する作用をなし、下流側となる上方に設けられたフィ
ルター65は消臭作用をなす。すなわち、これらのフィ
ルター65、66は、吸引気体を濾過する濾過手段とし
て作用する。
【0073】かかる濾過手段を設けたことにより、吸引
力発生手段たるブロワ7に達する吸引気体は塵埃等を除
去されるから、該ブロワ7の内部に塵埃が付着すること
がなく、該ブロワ7の吸引能力の低下が防止される。ま
た、ブロワ7を経て大気中に放出される排気は清浄とな
り、周辺環境の衛生が保たれる。
【0074】また、該濾過手段は、塵埃を除去するフィ
ルター66のみならず、消臭を行うフィルター65をも
備えている故、悪臭も除かれ、快適な環境が維持され
る。
【0075】図26に示す様に、ブロワハウジング8の
下端部分8dにより画定される気密空間内には、上記濾
過手段の下方、すなわち吸気流の上流側に、バキューム
パイプ7aの排気口に対応して拡散プレート68が設け
られている。この拡散プレート68には多数の細孔68
aが形成され、バキュームパイプ7aを通じて排出され
る吸引気体を阻んでこれを拡散(多数の矢印にて示して
いる)せしめる拡散手段として作用する。
【0076】この拡散手段を設けたことによって、塵埃
等を含んだ排気が上記両フィルター65、66の一部分
にのみ集中的に吹きつけることが防止され、両フィルタ
ー65、66が備える塵埃、臭いの除去機能が長期に亘
って損なわれることがない。
【0077】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、灰皿に形
成した吸込口にダクトを連通させ、吸引手段が発生する
吸引力を該ダクトを通じて該灰皿に作用させて吸殻等を
回収する回収装置において、ダクトが吸殻等に対して略
点接触する底部形状を有するよに構成している。これに
より、吸殻等との接触抵抗が小さく抑えられ、長い遊戯
機列に適用しても吸殻等はダクト内に不用意に付着する
ことがなく、吸引力の低下を生じることなく常に安定し
た回収動作が可能である。また本発明では、ダクトの流
路径が吸引方向に向って漸次大となっているため、長い
遊戯機列のいずれの位置にある灰皿に対しても均等な吸
引力を作用させることができ、確実な清掃動作が可能で
ある。また、本発明による回収装置においては、上記灰
皿は、上記吸殻等が吸引される方向側が自由端となるよ
うに揺動自在に設けられて灰皿の吸引口を開閉する蓋体
と、該蓋体を閉方向に付勢すべくモーメントを付与する
付勢手段とを備え、該付勢手段によるモーメントは、吸
引力に基づいて該蓋体に作用する開方向へのモーメント
よりも大となるように設定されている。このように、蓋
体について、吸殻等が吸引される方向側を自由端として
揺動させる構成を採用したことにより、灰皿内の吸殻等
がこの蓋体によって案内されてスムーズに吸引方向に導
かれると共に、蓋体が開いている際にダクト内において
吸引方向の上流側から流れてくる吸殻等がこの開動作中
の蓋体を具備した灰皿内に飛び込むことが防止される。
また、上記付勢手段によるモーメントが上述の用に設定
されていることから、遊戯者が自ら必要として蓋体を開
かぬ限りは吸引はなされず、遊戯者が灰皿上に一時置い
ている消火前の煙草が吸引されるなどの不都合は生じな
い。加えて、複数並設された灰皿のうち必要なもののみ
について蓋体が開かれ、他の灰皿の蓋体は常時は閉じら
れているから、ダクトを通じての吸引力は弱まることが
なく、十分強力な吸引力が確保される。他方、本発明に
よる回収装置においては、灰皿には、吸殻等をこれに投
入すべく形成された開口部の近傍に、該吸殻等以外の物
体の通過を防止するための桟が設けられている。それ故
に、例えば遊戯者が誤って硬貨を灰皿内に落しても、こ
れが吸引されることがない。また、灰皿は、上記桟を含
む部分が他の部分に対して着脱自在となされている。よ
って、該桟を含む部分を容易に取り外し得、その洗浄等
を簡単に行うことが出来る。更に、本発明による回収装
置においては、ダクトに関し、その伸長方向に対して略
垂直な断面における底部形状が鋸刃状若しくは波状とな
されている。これにより、吸引されるべき吸殻等との接
触状態は略々完全な点接触となる。また、本発明による
回収装置においては、ダクトについて、その伸長方向に
対して略垂直な断面における底部形状が弧状となされて
いる。このような弧状断面形状は、上記した鋸刃状若し
くは波状の断面形状に比して接触抵抗は若干大きくなる
ものの、その成形は容易である。一方、本発明による回
収装置においては、ダクトについて、その伸長方向に対
して略垂直な断面における底部形状がV字状若しくは略
V字状となされている。この構成においては、上記弧状
断面形状と同様に、接触抵抗の低減に関する機能は多少
劣るものの、成形は容易である。また、本発明による回
収装置においては、ダクトについて、この伸長方向に対
して略垂直な断面形状が略矩形となっている。これによ
って、ダクト自体の成形が容易となって製造コストを安
く抑えることが出来ると共に、断面係数が大であるから
十分な強度が得られ、しかも、ダクト上面が平面である
から灰皿との連結も容易となる。次に、本発明による回
収装置においては、前述の蓋体に、吸殻等を通過させな
い煙吸引用の細孔が形成されている。このため、喫煙中
に一時灰皿上に置いた煙草の煙(副流煙)は、蓋体の閉
時において吸引力によりダクト内に取り込まれる。故
に、付近の遊戯者に迷惑がかかることがない。また、本
発明による回収装置においては、上記蓋体を開方向に揺
動させるべく押圧する押圧手段が設けられている。この
押圧手段を設けたことによって、遊戯者自身が蓋体を必
要な時に、しかも自らの手指を何等汚すこともなく開く
ことが出来る。このように蓋体が開かれると、吸殻等は
瞬時にしてダクト内に吸い込まれ、回収される。また、
本発明による回収装置においては、上記押圧手段は、往
復動自在にして一端にて上記蓋体に係合するレバー部材
を含んでいる。このように極く単純な構成のレバー部材
を押圧手段として採用し、しかも遊戯者自身がこのレバ
ー部材を操作することとしたので、灰皿、延いては回収
装置全体としての構造が簡略化され、コストの低減等が
達成されている。また、上記レバー部材は、その押圧操
作部であるところの上端部が、灰皿本体の上面と同一面
又は内側となるように設定されている。従って、遊戯者
の手指、あるいは袖などが該上端部に接触することが防
止される。更に、本発明による回収装置においては、上
記押圧手段が、駆動力として電磁力を発生する電磁駆動
手段を有している。これにより、押圧手段の操作は、遊
戯機各々のいずれかの部分に設置したスイッチボタンに
よってなされ得、さらには店内に設置されたコントロー
ル装置により自動的且つ集中的にもなされ得る。加え
て、本発明による回収装置においては、上記灰皿の内部
空間を、吸殻等が吸引される方向側とその反対側の2室
に分ける隔壁部材が設けられている。従って、例えば、
比較的長尺のまま消火された煙草が灰皿内に投入された
場合、円滑に吸引され得る姿勢となるべく該隔壁部材に
よって案内され、煙草が灰皿内壁面に対して不都合な角
度にて当接することに基づき該灰皿内壁面と拮抗して吸
引不能となる事態が回避される。また、灰皿が具備する
蓋体と該蓋体により開閉される吸込口の縁部との間にシ
ール部材が介装されており、これによって、ダクト内部
の負圧の低下が防止され、吸引力が確保される。また、
上記灰皿には、その具備した蓋体の揺動支点の近傍であ
って吸殻等が吸引される方向とは反対側に、該揺動支点
部分を覆うカバー部材が設けられている。よって、ダク
ト内において吸引方向の上流側から流れてくる吸殻等は
該カバー部材によって円滑に案内されて該揺動支点部分
を回避しつつ下流に流れ、該揺動支点部分、例えば、ヒ
ンジに引っ掛ることがない。更に、本発明による回収装
置においては、上記ダクトは直線状部分と曲線状部分と
を有し、該曲線状部分は該直線状部分よりも拡径されて
いる。従って、例えばストローなどの比較的長尺の物体
を誤って灰皿を通じてダクト内に入れてしまっても、曲
線状部分で引っ掛かることが防止される。また、上記ダ
クトのいずれかの部位に吸殻等が詰って閉塞状態となっ
たことを検出する閉塞検出手段が設けられている。従っ
て、作業者は直ちにこの事態を知ることができ、清掃な
ど、迅速に対処し得る。そして、上記ダクトは吸殻等が
吸引される方向とは反対側の端部が開放され、上記閉塞
検出手段は、この開放口に揺動自在に設けられて該開放
口から吸引される大気によって基準位置から揺動させら
れる揺動プレートと、該揺動プレートが該基準位置に復
帰したことを検知するセンサとからなる。かかる構成の
故、ダクトの全長に亘ってそのいずれの部位で閉塞状態
が生じようとも検出することができると共に、該閉塞検
出手段の構成も簡単である故にコストが安く済む。次い
で、本発明による回収装置においては、上記ダクトは、
夫々所定の長さを有する分割体を連設してなり、該分割
体各々は個別に着脱可能となされている。従って、ダク
トの全長のある位置で吸殻等が詰った場合にこの詰った
部分のみを直ちに取り外して清掃することが出来る。ま
た、該分割体各々はこれに嵌合するスリーブを介して互
いに端部同士が所定距離を隔てるように連結され、各分
割体の該スリーブとの嵌合長さは該所定距離よりも小さ
く設定されている。この構成によれば、詰り等が発生し
て、これを清掃すべく目的の分割体の取外し、取付けが
必要な場合、該当する分割体を単に軸方向に上記所定距
離だけずらすだけでこれを行え、作業が容易となってい
る。更に、本発明による回収装置においては、吸殻等の
吸引作用をなす吸引手段が、吸引力を発生する吸引力発
生手段と、該吸引力発生手段の吸引口と上記ダクトとを
連通させる連通路を形成する連通機構とを含み、該連通
路中に、吸引気体を濾過する濾過手段が介装されてい
る。従って、該吸引力発生手段に達した吸引気体は既に
該濾過手段により濾過されて塵埃等を含んでいないか
ら、該吸引力発生手段として使用されるブロワ等の内部
に塵埃が付着することがなく、その吸引能力の低下が防
止される。また、該吸引力発生手段を経て大気中に放出
される排気は清浄となり、環境の衛生が保たれる。ま
た、上記濾過手段は、塵埃を除去するフィルターに加
え、消臭を行うフィルターを備えている。故に、悪臭も
除かれ、快適な環境が維持される。また、上記連通路中
であって上記濾過手段の上流側に、吸引気体を阻んでこ
れを拡散せしめる拡散手段が配設されている。これによ
り、塵埃等を含んだ排気が上記フィルターの一部分にの
み集中的に吹きつけることが防止され、フィルターが備
える塵埃、臭いの除去機能が長期に亘って損われること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例としての回収装置
を装備したパチンコ機列の一部の外観図である。
【図2】図2は、図1に示したパチンコ機列に装備され
た回収装置が具備する灰皿とダクトとの関係を示す、一
部断面を含む正面図である。
【図3】図3は、図1に示したパチンコ機列に装備され
た回収装置が備える集塵機と吸引手段を示す、一部断面
を含む正面図である。
【図4】図4は、本発明の第1実施例としての回収装置
が具備する灰皿の、一部断面を含む正面図である。
【図5】図5は、図4に示した灰皿の、一部断面を含む
右側面図である。
【図6】図6は、図4に示した灰皿の平面図である。
【図7】図7は、図4に示した灰皿の底面図である。
【図8】図8は、図4に示した灰皿の一部の縦断面図で
ある。
【図9】図9は、本発明の第1実施例としての回収装置
が備えたダクトの断面図である。
【図10】図10は、ダクトの第1の変形例の断面図で
ある。
【図11】図11は、ダクトの第2の変形例の断面図で
ある。
【図12】図12は、ダクトの第3の変形例の断面図で
ある。
【図13】図13は、ダクトの第4の変形例の断面図で
ある。
【図14】図14は、ダクトの第5の変形例の断面図で
ある。
【図15】図15は、ダクトの第6の変形例の正面図で
ある。
【図16】図16は、本発明の第2実施例としての回収
装置が備えるダクトの、一部断面を含む正面図である。
【図17】図17は、図16に示したダクトが具備する
メイン管とこれに取り付けられる灰皿とを示す平面図で
ある。
【図18】図18は、図17に関するE−E断面図であ
る。
【図19】図19は、図16に示したダクトの吸気側端
部の断面図である。
【図20】図20は、図19に関するF−F矢視図であ
る。
【図21】図21は、図17及び図18に示したメイン
管と該メイン管上に取り付けられた灰皿の、一部断面を
含む正面図である。
【図22】図22は、図21に示した構成の右側面図で
ある。
【図23】図23は、図21に示した灰皿の平面図であ
る。
【図24】図24は、図21に示した灰皿の底面図であ
る。
【図25】図25は、図21に示した灰皿の一部の縦断
面図である。
【図26】図26は、本発明の第2実施例としての回収
装置が備える吸引手段の要部の縦断面図である。
【符合の説明】
1 パチンコ機列 1a パチンコ機 1b 台 2 灰皿 2a 蓋体 2a1 細孔 2b 吸込口 2f 桟 3 ダクト 4 ねじりコイルばね(付勢手段) 5 吸引手段 6 集塵機 7 ブロワ 10 レバー部材(押圧手段) 16 吸殻等 31 メイン管 32 90°エルボ 34 スリーブ 36 異形スリーブ 41 本体接続管 45 揺動プレート 46 ヒンジ 48 センサ 51 隔壁部材 53 煙草 59 シール部材 61 カバー部材 65、66 フィルター 68 拡散プレート

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灰皿に形成した吸込口にダクトを連通さ
    せ、吸引手段が発生する吸引力を該ダクトを通じて前記
    灰皿に作用させて吸殻等を回収する回収装置において、
    前記ダクトは、前記吸殻等に対して略点接触する底部形
    状を有することを特徴とする回収装置。
  2. 【請求項2】 前記ダクトは、該ダクトの伸長方向に対
    して略垂直な断面における底部形状が鋸刃状若しくは波
    状であることを特徴とする請求項1記載の回収装置。
  3. 【請求項3】 前記ダクトは、該ダクトの伸長方向に対
    して略垂直な断面における底部形状が弧状であることを
    特徴とする請求項1記載の回収装置。
  4. 【請求項4】 前記ダクトは、該ダクトの伸長方向に対
    して略垂直な断面における底部形状がV字状若しくは略
    V字状であることを特徴とする請求項1記載の回収装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ダクトは、該ダクトの伸長方向に対
    して略垂直な断面形状が略矩形であることを特徴とする
    請求項1乃至請求項4のうちいずれか1記載の回収装
    置。
  6. 【請求項6】 灰皿に形成した吸込口にダクトを連通さ
    せ、吸引手段が発生する吸引力を該ダクトを通じて前記
    灰皿に作用させて吸殻等を回収する回収装置において、
    前記ダクトは、その流路径が、吸引方向に向って漸次大
    となるように形成されていることを特徴とする回収装
    置。
  7. 【請求項7】 灰皿に形成した吸込口にダクトを連通さ
    せ、吸引手段が発生する吸引力を該ダクトを通じて前記
    灰皿に作用させて吸殻等を回収する回収装置において、
    前記灰皿は、前記吸殻等が吸引される方向側が自由端と
    なるように揺動自在に設けられて前記吸込口を開閉する
    蓋体と、該蓋体を閉方向に付勢すべくモ−メントを付与
    する付勢手段とを備え、前記付勢手段によるモ−メント
    は、吸引力に基づいて前記蓋体に作用する開方向へのモ
    −メントよりも大となるように設定されていることを特
    徴とする回収装置。
  8. 【請求項8】 前記蓋体には、前記吸殻等を通過させな
    い煙吸引用の細孔が形成されていることを特徴とする請
    求項7記載の回収装置。
  9. 【請求項9】 前記蓋体を開方向に揺動させるべく押圧
    する押圧手段を有することを特徴とする請求項7又は請
    求項8記載の回収装置。
  10. 【請求項10】 前記押圧手段は、往復動自在にして一
    端にて前記蓋体に係合するレバ−部材を含み、該レバ−
    部材はその他端が灰皿本体の上面と同一面又は内側とな
    るようになされていることを特徴とする請求項9記載の
    回収装置。
  11. 【請求項11】 前記押圧手段は、駆動力として電磁力
    を発生する電磁駆動手段を有することを特徴とする請求
    項9又は請求項10記載の回収装置。
  12. 【請求項12】 灰皿に形成した吸込口にダクトを連通
    させ、吸引手段が発生する吸引力を該ダクトを通じて前
    記灰皿に作用させて吸殻等を回収する回収装置におい
    て、前記灰皿には、前記吸殻等をこれに投入すべく形成
    された開口部の近傍に、該吸殻等以外の物体の通過を防
    止するための桟が設けられ、該桟を含む部分が他の部分
    に対して着脱自在であることを特徴とする回収装置。
  13. 【請求項13】 前記灰皿の内部空間を、前記吸殻等が
    吸引される方向側とその反対側の2室に分ける隔壁部材
    が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    12のうちいずれか1記載の回収装置。
  14. 【請求項14】 前記蓋体と前記吹込口の縁部との間に
    シール部材が介装されていることを特徴とする請求項7
    乃至請求項11並びに請求項13のうちいずれか1記載
    の回収装置。
  15. 【請求項15】 前記灰皿には、前記蓋体の揺動支点の
    近傍であって前記吸殻等が吸引される方向とは反対側
    に、該揺動支点部分を覆うカバー部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項7乃至請求項11並びに請求項
    13及び請求項14のうちいずれか1記載の回収装置。
  16. 【請求項16】 前記ダクトは直線状部分と曲線状部分
    とを有し、該曲線状部分は該直線状部分よりも拡径され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項15のうち
    いずれか1記載の回収装置。
  17. 【請求項17】 前記ダクトが閉塞状態となったことを
    検出する閉塞検出手段を備えたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項16のうちいずれか1記載の回収装置。
  18. 【請求項18】 前記ダクトは前記吸殻等が吸引される
    方向とは反対側の端部が開放され、前記閉塞検出手段
    は、該開放口に揺動自在に設けられて該開放口から吸引
    される大気によって基準位置から揺動させられる揺動プ
    レートと、該揺動プレートが該基準位置に復帰したこと
    を検知するセンサとからなることを特徴とする請求項1
    乃至請求項17のうちいずれか1記載の回収装置。
  19. 【請求項19】 前記ダクトは、夫々所定の長さを有す
    る分割体を連設してなり、該分割体各々は個別に着脱可
    能となされていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    18のうちいずれか1記載の回収装置。
  20. 【請求項20】 前記分割体各々はこれに嵌合するスリ
    ーブを介して互いに端部同士が所定距離を隔てるように
    連結され、各分割体の該スリーブとの嵌合長さは該所定
    距離よりも小さく設定されていることを特徴とする請求
    項19記載の回収装置。
  21. 【請求項21】 前記吸引手段は、吸引力を発生する吸
    引力発生手段と、該吸引力発生手段の吸引口と前記ダク
    トとを連通させる連通路を形成する連通機構とを含み、
    該連通路中に、吸引気体を濾過する濾過手段が介装され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項20のうち
    いずれか1記載の回収装置。
  22. 【請求項22】 前記濾過手段は、塵埃を除去するフィ
    ルターと、消臭をなすフィルターとを備えることを特徴
    とする請求項21記載の回収装置。
  23. 【請求項23】 前記連通路中であって前記濾過手段の
    上流側に、吸引気体を阻んでこれを拡散せしめる拡散手
    段が配設されていることを特徴とする請求項21又は請
    求項22記載の回収装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007325643A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機島

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