JPH0871087A - 歯科用工具回転操作装置および歯科用工具 - Google Patents

歯科用工具回転操作装置および歯科用工具

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JPH0871087A
JPH0871087A JP6208699A JP20869994A JPH0871087A JP H0871087 A JPH0871087 A JP H0871087A JP 6208699 A JP6208699 A JP 6208699A JP 20869994 A JP20869994 A JP 20869994A JP H0871087 A JPH0871087 A JP H0871087A
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fitting hole
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さな歯科用工具を口の外から容易に回転操
作できるとともに回転駆動方向の切換えも容易な歯科用
工具回転操作装置を提供する。 【構成】 装着穴28に歯科用工具が相対回転不能に装
着される回転部材16は、嵌合穴22内に中心線Oまわ
りの回転可能に配設されているとともに、その回転部材
16の外周面には等角度間隔で多数の係合溝34が設け
られ、圧縮コイルスプリング44によって付勢されたラ
チェット部材18の逆止爪36と係合させられるように
なっており、ハンドル本体14が中心線Oまわりに往復
回動させられることにより回転部材16は一方向へ回転
させられる。また、ラチェット部材18が回転切換ノブ
20によって軸心まわりに180°回転させられると、
逆止爪36が反対向きになり、回転部材16は逆向きに
回転駆動されるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手動で往復回動させら
れることにより歯科用工具を回転させる歯科用工具回転
操作装置、およびその歯科用工具回転操作装置に取り付
けられて使用される歯科用工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】顎骨にインプラントと称する歯根部材を
埋設して義歯などを固設したり、歯根部分に合釘を埋設
して歯冠などを固設したりすることが、特開平5−64
647号公報、特公昭61−11618号公報などに記
載されている。図8は、顎骨100に歯根部材102を
ねじによって埋設し、その歯根部材102に義歯などの
補綴物104をねじ固定する場合で、特開平5−646
47号公報に記載されている技術であるが、歯根部材1
02を顎骨100に埋め込むために顎骨100に穴を明
けたりねじ立てを行ったりする作業は、一般に、図9に
示すような歯科用エンジン106を用いて行われる。こ
の歯科用エンジン106は、電動式,エア駆動式などの
モータによって工具108を回転駆動するもので、一般
の歯科治療において歯を削る際に広く使用されているも
のであり、工具108としてドリルやタップなどを取り
付けて行われる。また、図10は、歯根部分に埋設され
る合釘110、およびその合釘110を手動でねじ込む
ための回転操作装置112を示す図で、特公昭61−1
1618号公報に記載されている技術であるが、回転操
作装置112は、工具114と同心の大径操作部116
を術者の指先で把持して回転操作するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、歯科用
エンジンを用いてタップによりねじ立てを行ったり所定
のねじ部材をねじ込んだりすることは、歯科用エンジン
の回転速度を低速としても慣性で回転を瞬時に止めるこ
とができないため、作業に熟練を要する。手動で回転操
作する回転操作装置の場合は、熟練を要することなく作
業を行うことができるが、従来の回転操作装置は操作部
が工具と同心であるため、術者の指先を口の中へ入れて
回転操作する必要があり、作業性が悪いとともに衛生上
好ましくない。
【0004】これに対し、JIS B 4641に規定
されているようなラチェットハンドルを用いれば、口の
外でハンドルを回動操作することにより工具を回転させ
ることができるとともに、工具の回転駆動方向を任意に
切り換えることができる。しかし、このようなラチェッ
トハンドルを、そのまま歯科用の回転操作装置として利
用できる程度まで小型化することは、構造的に困難であ
るとともに、回転駆動方向の切換機構が先端部分に設け
られているため、その切換操作が必ずしも容易でない。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、小さな歯科用工具を
口の外から容易に回転操作できるとともに回転駆動方向
の切換えも容易な回転操作装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するために、第1発明は、歯科用工具が着脱可能に取り
付けられ、手動で往復回動させられることによりその歯
科用工具を回転させる歯科用工具回転操作装置であっ
て、(a)略一直線状を成し、先端部にその一直線と交
差するように嵌合穴が設けられているとともに、後端部
からその嵌合穴に達する貫通孔が設けられた操作ハンド
ルと、(b)前記嵌合穴に相対回転可能に嵌合される嵌
合部と、前記歯科用工具をその嵌合部と同心に且つ相対
回転不能に保持する保持部とを一体的に有するととも
に、その嵌合部の外周面には周方向に一定角度間隔で多
数の係合溝が設けられている回転部材と、(c)スプリ
ングの付勢力に従って前記係合溝と係合させられる逆止
爪を先端部に備えて前記操作ハンドルの前記貫通孔内に
配設され、その係合溝と逆止爪との係合により前記回転
部材が前記嵌合穴に対して一方向へ相対回転することを
許容しつつ逆方向へ相対回転することを阻止する棒状の
ラチェット部材と、(d)そのラチェット部材の後端部
に連結され、前記操作ハンドルに対して引張操作される
ことにより前記スプリングの付勢力に抗してそのラチェ
ット部材を後退させて前記係合溝との係合を解除すると
ともに、その状態でその操作ハンドルの軸心まわりに1
80°回転操作されることによりそのラチェット部材を
180°回転させる回転切換ノブとを有することを特徴
とする。
【0007】
【作用および第1発明の効果】このような歯科用工具回
転操作装置においては、操作ハンドルの先端部の嵌合穴
に嵌合された回転部材の保持部に所定の歯科用工具を取
り付け、その操作ハンドルの先端部を口の中に挿入する
とともに、口から外部に突き出している操作ハンドルの
後端部を手動で往復回動させれば、先端部の歯科用工具
を一方向へ回転させることができる。上記回転部材の嵌
合部には一定角度間隔で多数の係合溝が設けられている
一方、操作ハンドルには貫通孔が設けられてラチェット
部材が配設され、スプリングの付勢力に従って先端部の
逆止爪が係合溝と係合させられるようになっており、こ
の逆止爪と係合溝との係合により、回転部材、更には歯
科用工具が操作ハンドルの往復回動に伴って一方向へ回
転駆動されるのである。また、ラチェット部材の後端部
には回転切換ノブが連結され、その回転切換ノブが引張
操作されて180°回転操作されると、ラチェット部材
が180°回転させられるようになっており、これによ
り逆止爪の向きが180°反転させられ、その状態でス
プリングの付勢力に従って逆止爪が上記係合溝と係合さ
せられると、操作ハンドルの往復回動に伴う回転部材、
更には歯科用工具の回転駆動方向が逆向きとなる。
【0008】このように、本発明の歯科用工具回転操作
装置によれば、口の中へ挿入された歯科用工具を口の外
から容易に回転駆動できるとともに、回転切換ノブの操
作で回転駆動方向を容易に切り換えることができる。ま
た、操作ハンドルを貫通して設けられた貫通孔内にラチ
ェット部材やスプリングが配設されるため、回転部材が
嵌合されている先端部にラチェット部材やスプリングな
どを集中して配置する場合に比較して先端部の構造を簡
略化でき、装置を小型化できるとともに、操作ハンドル
の後端からラチェット部材などを貫通孔内に挿入するこ
とにより組付けを容易に行うことが可能である。
【0009】なお、かかる歯科用工具回転操作装置は、
顎骨や歯に予め形成された下穴にめねじを加工するタッ
プや、そのめねじが設けられた下穴に歯根部材などをね
じ込む「−」,「+」等の先端係合部を有する回転工具
を、手動で回転操作する場合に好適に用いられるが、顎
骨や歯に上記下穴を加工するドリルやリーマなどを取り
付けて使用することも可能である。
【0010】
【課題を解決するための第2の手段】第2発明は、上記
第1発明の歯科用工具回転操作装置において、前記操作
ハンドルおよび前記回転切換ノブの一方および他方に
は、前記スプリングの付勢力に従ってそれ等が互いに接
近させられることにより相対回転不能に係合させられ、
その回転切換ノブを前記逆止爪が前記係合溝に係合する
180°位相がずれた2位置に位置決めするとともに、
前記操作ハンドルと前記回転部材との相対回転に伴うそ
の回転切換ノブの往復移動に拘らずその位置決め状態を
維持する位置決め溝および位置決め凸部が設けられてい
ることを特徴とする。
【0011】
【作用および第2発明の効果】この場合には、位置決め
溝と位置決め凸部との係合により、回転切換ノブは逆止
爪が係合溝に係合する180°位相がずれた2位置に位
置決めされるため、回転切換ノブによる回転駆動方向の
切換操作を容易且つ迅速に行うことができるようにな
る。また、操作ハンドルと回転部材とが相対回転する際
には、スプリングの付勢力に抗して逆止爪が係合溝から
押し出され、それに伴ってラチェット部材に連結された
回転切換ノブは往復移動させられるが、その往復移動に
拘らず上記位置決め溝と位置決め凸部との係合状態は維
持されるため、操作ハンドルと回転部材との相対回転時
にラチェット部材が回転して逆止爪と係合溝との係合状
態が損なわれることがなく、常に安定した動作が得られ
る。
【0012】
【課題を解決するための第3の手段】第3発明は、歯科
用工具が着脱可能に取り付けられ、手動で往復回動させ
られることによりその歯科用工具を回転させる歯科用工
具回転操作装置であって、(a)略一直線状を成し、先
端部にその一直線と直交するように嵌合穴が貫通して設
けられているとともに、後端部からその嵌合穴に達する
貫通孔が設けられた操作ハンドルと、(b)前記嵌合穴
に相対回転可能に嵌合される嵌合部と、前記歯科用工具
をその嵌合部と同心に且つ相対回転不能に保持する保持
部とを一体的に有して、前記嵌合穴の両側からそれぞれ
着脱可能に装着されるとともに、前記嵌合部の外周面に
は周方向に一定角度間隔で多数の係合溝が設けられてい
る回転部材と、(c)スプリングの付勢力に従って前記
嵌合穴内に一定寸法だけ突き出す逆止爪を先端部に備え
て前記操作ハンドルの前記貫通孔内に配設され、そのス
プリングの付勢力に従ってその逆止爪が前記回転部材の
係合溝と係合させられることにより、その回転部材をそ
の嵌合穴に着脱可能に保持するとともに、その回転部材
がその嵌合穴に対して一方向へ相対回転することを許容
しつつ逆方向へ相対回転することを阻止する棒状のラチ
ェット部材とを有することを特徴とする。
【0013】
【作用および第3発明の効果】このような歯科用工具回
転操作装置においても、前記第1発明と同様に、操作ハ
ンドルの後端部を手動で往復回動させることにより、回
転部材の保持部に取り付けられた歯科用工具を一方向へ
回転させることができる。また、回転部材は、スプリン
グの付勢力に従って逆止爪が係合溝と係合させられるこ
とにより嵌合穴に着脱可能に保持されているため、その
スプリングの付勢力に抗して嵌合穴から回転部材が離脱
するように操作ハンドルを離間させるとともに、その操
作ハンドルを一直線まわりに180°回転して嵌合穴の
反対側から回転部材に嵌合すれば、回転部材に対する逆
止爪の向きが180°反転させられ、操作ハンドルの往
復回動に伴う回転部材、更には歯科用工具の回転駆動方
向が逆向きとなる。操作ハンドルは一直線状を成してい
るとともに、回転部材が嵌合される嵌合穴はその一直線
と直交するように設けられているため、操作ハンドルを
180°回転して回転部材に嵌合することにより回転駆
動方向を切り換えても、操作ハンドルの操作性は全く変
化しない。この点に関し、前記第1発明の実施に際して
は、嵌合穴が一直線と直交していることは必ずしも必要
でなく、一直線すなわち操作ハンドルの軸心と直角な方
向から傾斜していても差し支えない。
【0014】このように、この第3発明の歯科用工具回
転操作装置においても、口の中へ挿入した歯科用工具を
口の外から容易に回転駆動できるとともに、回転部材に
対して操作ハンドルを180°反転させるだけで回転駆
動方向を容易に切り換えることができる。また、操作ハ
ンドルを貫通して設けられた貫通孔内にラチェット部材
やスプリングが配設されるため、回転部材が嵌合されて
いる先端部にラチェット部材やスプリングなどを集中し
て配置する場合に比較して先端部の構造を簡略化でき、
装置を小型化できるとともに、操作ハンドルの後端から
ラチェット部材などを貫通孔内に挿入することにより組
付けを容易に行うことが可能である。
【0015】
【課題を解決するための第4の手段】第4発明は、前記
保持部が正八角形の装着穴である前記第1発明〜第3発
明の何れかの歯科用工具回転操作装置に着脱可能に取り
付けられて使用される歯科用工具であって、前記正八角
形の装着穴に対応する断面が正八角形の軸部を有するこ
とを特徴とする。
【0016】
【作用および第4発明の効果】このように歯科用工具回
転操作装置の保持部を正八角形の装着穴とし、断面が正
八角形の軸部を有する歯科用工具を用いるようにすれ
ば、必要なトルク伝達性能を確保しながらその装着穴や
軸部の径寸法をできるだけ小さくでき、歯科用工具回転
操作装置を一層小型化できる。すなわち、前記JIS
B 4641に規定されている通常のラチェットハンド
ルは、工具を保持する保持部の形状が正四角形である
が、所定の伝達トルクを確保するために一定の二面幅を
定めた場合、角数が少ない程外接円の直径は大きくなる
ため、本発明のように小型化が強く要求される場合に
は、保持部の角数をできるだけ多くすることが望まし
い。しかし、角数が多すぎると、トルク伝達時に角部に
丸味が生じ易くなるなど、耐久性やトルク伝達性能が損
なわれるため、顎骨や歯に切削加工を施す際の回転抵抗
や工具径などを考慮して、本発明では正八角形としたの
である。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1および図2は、歯科用工具回転操作装
置10の縦断面図および一部を切り欠いた平面図で、こ
の歯科用工具回転操作装置10には、歯科用工具として
例えば図3に示す歯科用タップ12が取り付けられて使
用される。歯科用工具回転操作装置10は、長手形状の
ハンドル本体14と、そのハンドル本体14の先端部に
配設された回転部材16と、ハンドル本体14の内部に
配設されたラチェット部材18と、ラチェット部材18
の後端部に一体的に連結された回転切換ノブ20とを備
えて構成されている。ハンドル本体14は一直線状を成
しており、その先端部には一直線と直交するように嵌合
穴22が貫通して設けられているとともに、後端部から
は嵌合穴22に達する貫通孔24が設けられている。こ
のハンドル本体14はSUS304等のステンレス鋼製
で、外径は6mm程度、内径すなわち貫通孔24の直径
は4.5mm程度である。また、嵌合穴22の直径は7
mm程度で、その嵌合穴22の中心線Oからハンドル本
体14の後端部、すなわちねじ部材46との境界までの
長さ寸法は63.5mm程度である。ハンドル本体14
の外周面のうち、後端側の所定範囲には軸方向と平行に
平目のローレットが設けられている。
【0018】回転部材16は、単独で示す図4から明ら
かなように、前記嵌合穴22内に相対回転可能に嵌合さ
れる円筒外周面を有する嵌合部26と、その嵌合部26
と同心に設けられた断面が正八角形の有底の装着穴28
とを備えている。装着穴28は保持部に相当するもの
で、その装着穴28によって前記歯科用タップ12が同
心に且つ相対回転不能に保持される。装着穴28の二面
幅、すなわち軸心を挟んで反対側に位置する互いに平行
な二面間の距離は3.8mm程度で、その装着穴28の
開口部には面取り30が施されている。回転部材16の
一方の端部、すなわち装着穴28の開口側の端部には外
向きフランジ32が設けられ、その外向きフランジ32
が前記嵌合穴22の開口周縁部に当接させられることに
より、嵌合穴22に対する回転部材16の装着位置が位
置決めされる。回転部材16は、外向きフランジ32と
反対側すなわち嵌合部26の先端から嵌合穴22内に挿
入されるもので、その先端外周部には面取り31が施さ
れている。嵌合部26は嵌合穴22の両側の開口部から
挿入することが可能で、図1において回転部材16を上
下反対の姿勢でハンドル本体14に装着できるが、外向
きフランジ32によって位置決めされることにより、回
転部材16の装着姿勢に拘らず嵌合部26の長さ方向の
中央部がハンドル本体14の軸心すなわち貫通孔24の
中心線上に位置させられる。嵌合穴22は、貫通孔24
の中心線に対して対称的に形成されているとともに、嵌
合部26の長さ寸法は嵌合穴22の長さ寸法と同じ6m
m程度である。嵌合部26の外周面には、周方向に一定
角度間隔で多数の係合溝34が設けられている。本実施
例では30°間隔で12本の係合溝34が設けられてい
るが、この間隔や数は適宜変更できる。係合溝34は、
嵌合部26の軸心と平行に1mm程度の幅寸法で形成さ
れているとともに、その深さは嵌合部26の軸方向の中
央部で最も深く、中央部から離間するに従って徐々に浅
くなる円弧形状を成している。最深部の深さ寸法は0.
7mm程度で、曲率半径は3mm程度である。かかる回
転部材16はSUS440等のステンレス鋼製で、外向
きフランジ32の外周面には軸方向と平行に平目のロー
レットが設けられている。また、図4の(a)は、回転
部材16の平面図で図1の状態では下側から見た図であ
り、(b)は(a)におけるB−B断面図、(c)は
(b)におけるC−C断面図である。
【0019】ラチェット部材18は、貫通孔24と略同
じ直径寸法の円柱形状を成しており、その貫通孔24内
に軸方向の移動可能且つ軸心まわりの回転可能に配設さ
れているとともに、先端部には図5に詳しく示す逆止爪
36が設けられている。逆止爪36は、図5(b)にお
ける左右方向寸法である幅が約3mm程度、上下寸法で
ある先端部厚さが約0.5mm程度、図5(c)におけ
る左右方向寸法である高さが約0.5mm程度で、図5
(c)における下側の係止面38は軸心と略平行な平坦
面で上側の背面40は円弧形状を成しており、図5
(a)において上下に位置する両側面42は先端から離
間するに従って徐々に幅寸法を広くする傾斜面とされて
いる。この逆止爪36は、図1に示されているように圧
縮コイルスプリング44によってラチェット部材18が
先端側へ付勢されることにより、貫通孔24から嵌合穴
22内に突き出されて前記回転部材16の嵌合部26の
外周面に押圧され、係合溝34と係合させられる。この
逆止爪36と係合溝34との係合により、回転部材16
が嵌合穴22に着脱可能に保持されるとともに、回転部
材16が嵌合穴22に対して一方向へ相対回転すること
を許容しつつ逆方向へ相対回転することを阻止する。
【0020】具体的に説明すると、逆止爪36の側面4
2と係合溝34との係合により、圧縮コイルスプリング
44の付勢力に応じた力で回転部材16は嵌合穴22に
位置決めされるとともに、回転部材16に図1における
下方へ向かう力が加えられると、係合溝34の底部の円
弧や逆止爪36の側面42の傾斜に基づくカム作用によ
って逆止爪36は圧縮コイルスプリング44の付勢力に
抗して係合溝34から押し出され、嵌合穴22から回転
部材16を取り外すことができる。回転部材16が取り
外されると、ラチェット部材18は圧縮コイルスプリン
グ44の付勢力に従って先端側へ移動させられるが、ラ
チェット部材18の後端部に一体的に連結された前記回
転切換ノブ20がハンドル本体14の後端に螺合された
ねじ部材46に当接させられることにより、逆止爪36
の嵌合穴22内への突出寸法は図1および図2の場合と
略同じかそれより僅かに大きい寸法に規定される。した
がって、その状態で回転部材16を嵌合部26の先端か
ら嵌合穴22内に押し込むと、嵌合部26の先端面取り
31と逆止爪36の側面42とのカム作用により、逆止
爪36は圧縮コイルスプリング44の付勢力に抗して嵌
合穴22から押し出され、嵌合部26を嵌合穴22内に
嵌合することが許容される。
【0021】また、図1および図2のように逆止爪36
が係合溝34に係合した状態においては、図2において
中心線Oの右まわりにハンドル本体14が回動させられ
ると、逆止爪36の係止面38と係合溝34の側壁との
係止により回転部材16はハンドル本体14と一体的に
中心線Oの右まわりに回転させられる。中心線Oの左ま
わりにハンドル本体14が回動させられると、逆止爪3
6の背面40と係合溝34の側壁との係合により、回転
部材16の回転抵抗が所定値以下であれば回転部材16
はハンドル本体14と一体的に中心線Oまわりに回転さ
せられるが、回転部材16の回転抵抗が所定値より大き
いと、背面40のカム作用により逆止爪36は圧縮コイ
ルスプリング44の付勢力に抗して係合溝34から押し
出され、回転部材16に対してハンドル本体14が中心
線Oの左まわりに相対回転させられる。したがって、例
えば前記歯科用タップ12でねじ立てを行う場合など、
回転部材16に所定の回転抵抗が付与される場合には、
ハンドル本体14が中心線Oまわりに往復回動させられ
ることにより、回転部材16は図2において中心線Oの
右まわりに回転駆動されることになる。なお、ハンドル
本体14をその軸心まわりに180°回転した状態で回
転部材16を嵌合穴22に装着すれば、図2の場合に比
較して逆止爪36の姿勢が上下反対向きとなり、ハンド
ル本体14の往復回動に伴って回転部材16は逆方向、
すなわち中心線Oの左まわりに回転駆動される。
【0022】かかるラチェット部材18はSUS420
等のステンレス鋼製である。また、図5の(c)はラチ
ェット部材18の先端部を示す正面図で、(a)は平面
図、(b)は左側面図すなわち先端側からの視図であ
る。
【0023】ラチェット部材18の後端部には、図1に
示されているように小径の連結ロッド50が一体に設け
られて、ねじ部材46に形成された貫通孔52内を挿通
させられており、そのねじ部材46から突き出す先端部
に回転切換ノブ20が図示しない止めねじにより一体的
に取り付けられている。連結ロッド50の先端部外周面
には平坦部54が設けられ、回転切換ノブ20に螺合さ
れた止めねじがその平坦部54に押圧されることによ
り、連結ロッド50および回転切換ノブ20の軸心まわ
りの相対位置が一定に位置決めされるとともに、両者の
相対回転が確実に阻止される。ねじ部材46は、前記圧
縮コイルスプリング44の後端部を係止するもので、ハ
ンドル本体14と共に操作ハンドルを構成している。こ
のねじ部材46は、図6に示されているように、ハンド
ル本体14の外径と略同じ外径の頭部56と、ハンドル
本体14の後端部に螺合されるおねじ部58とを一体に
備えており、頭部56の端面60には軸心と直交するよ
うに位置決め溝62が形成されている。この位置決め溝
62の幅寸法は1.5mm程度で、深さ寸法は2mm程
度であり、直径が2.5mm程度の貫通孔52によって
分断されている。ねじ部材46はSUS304等のステ
ンレス鋼製で、外周面には軸方向と平行に平目のローレ
ットが設けられている。また、図6の(a)は下半分を
断面とした正面図で、(b)は(a)の右側面図であ
る。
【0024】回転切換ノブ20は、ねじ部材46の外径
と略同じ外径を有するとともに、前記貫通孔52と略同
じ直径の有底穴64が設けられ、前記連結ロッド50の
先端部が挿入されるようになっている。また、この回転
切換ノブ20には、図7に示されているように、前記止
めねじを螺合するためのねじ穴66が設けられていると
ともに、前記端面60に対向する端面68には軸心と直
交するように位置決め凸部70が設けられている。この
位置決め凸部70の幅寸法は1.5mm程度で、高さ寸
法は1.5mm程度であり、前記位置決め溝62に係合
可能とされている。回転切換ノブ20はSUS304等
のステンレス鋼製で、位置決め凸部70を含む外周面に
は軸方向と平行に平目のローレットが設けられている。
また、図7の(b)は下半分を断面とした正面図で、
(a)は(b)の左側面図である。
【0025】そして、圧縮コイルスプリング44の付勢
力に従って位置決め凸部70が位置決め溝62に係合さ
せられると、回転切換ノブ20は、軸心まわりの位相が
180°ずれた2位置に位置決めされ、連結ロッド50
を介して回転切換ノブ20に連結されたラチェット部材
18は、先端部の逆止爪36が嵌合穴22の中心線Oと
平行となる180°位相がずれた2位置に位置決めされ
る。前記ねじ部材46は、ハンドル本体14に螺合され
た状態において位置決め溝62が所定の向き、本実施例
では図2から明らかなように嵌合穴22の中心線Oと平
行となるように構成されている。また、位置決め凸部7
0が位置決め溝62内に嵌め入れられることにより、ラ
チェット部材18の逆止爪36と係合溝34との係合が
許容され、それ等の係合によりねじ部材46の端面60
と回転切換ノブ20の端面68との間には僅かな隙間が
形成される。その状態で、ハンドル本体14と回転部材
16とを中心線Oまわりに相対回転させると、具体的に
は図2においてハンドル本体14を回転部材16に対し
て相対的に左まわりに回転させると、逆止爪36が係合
溝34から押し出される毎に回転切換ノブ20はねじ部
材46から離間する方向へ移動させられるが、位置決め
凸部70が位置決め溝62から離脱することはなく、両
者の係合状態が維持されて逆止爪36の姿勢が一定に保
持され、確実に係合溝34と係合させられる。一方、位
置決め凸部70が位置決め溝62から完全に抜け出すま
で回転切換ノブ20を圧縮コイルスプリング44の付勢
力に抗して引張操作すると、逆止爪36は係合溝34か
ら抜け出し、その状態で回転切換ノブ20を略180°
回転させて圧縮コイルスプリング44の付勢力により位
置決め凸部70を位置決め溝62に嵌め入れると、回転
切換ノブ20、更にはラチェット部材18が180°反
転させられる。これにより、逆止爪36も180°反転
させられ、相対回転を阻止する係止面38および相対回
転を許容する背面40が逆向きとなり、ハンドル本体1
4の往復回動に伴う回転部材16の回転方向が反対向き
になる。
【0026】一方、図3に示す歯科用タップ12は、食
付き部および完全山部から成るおねじ部72と軸部74
とを備えており、おねじ部72には複数のねじれ溝76
に沿って切れ刃が設けられている。軸部74は、前記回
転部材16の装着穴28に相対回転不能に嵌合される部
分で、装着穴28と略同じ大きさの正八角形の断面形状
を有している。
【0027】以上のように構成された歯科用工具回転操
作装置10および歯科用タップ12は、顎骨や歯に予め
形成された下穴にめねじを加工する場合に用いられ、先
ず、歯科用工具回転操作装置10の回転部材16の装着
穴28に歯科用タップ12の軸部74を嵌合して装着す
る。そして、その歯科用タップ12や回転部材16を含
む先端部を口の中に挿入し、歯科用タップ12を下穴と
同心に位置合わせした後、口から外部に突き出している
ハンドル本体14の後端部を手動で往復回動させれば、
歯科用タップ12を一方向へ回転させてねじ立てを行う
ことができる。この場合の歯科用タップ12の回転駆動
方向は、ラチェット部材18の逆止爪36の向きによっ
て定まり、回転切換ノブ20を引っ張って180°回転
させるか、ハンドル本体14を回転部材16から抜いて
軸心まわりに180°回転させて再び回転部材16に嵌
合するかすれば、回転部材16の回転方向、更には歯科
用タップ12の回転駆動方向が逆向きとなる。したがっ
て、ハンドル本体14を回動操作して歯科用タップ12
を一方向へ回転させ、下穴にめねじを加工した後、歯科
用タップ12の回転駆動方向を切り換えれば、同じハン
ドル本体14の回動操作で歯科用タップ12を逆方向へ
回転させ、ねじ立てしためねじから歯科用タップ12を
抜き出すことができる。
【0028】このように、本実施例の歯科用工具回転操
作装置10によれば、歯科用タップ12などの歯科用工
具を口の中へ挿入した状態で口の外から容易に回転駆動
できるとともに、回転切換ノブ20の引張,回転操作な
どでその回転駆動方向を容易に切り換えることができ
る。また、ハンドル本体14を貫通して設けられた貫通
孔24内にラチェット部材18や圧縮コイルスプリング
44が配設されているため、回転部材16が嵌合されて
いる先端部にそれ等のラチェット部材や付勢手段などを
集中して配設する場合に比較して先端部の構造を簡略化
でき、装置を小型化できるとともに、そのラチェット部
材18や圧縮コイルスプリング44をハンドル本体14
の後端から貫通孔24内に挿入することにより組付けを
容易に行うことが可能である。この組付けは、例えばハ
ンドル本体14内にラチェット部材18および圧縮コイ
ルスプリング44を挿入した後、ねじ部材46をハンド
ル本体14に螺合して回転切換ノブ20を連結ロッド5
0に取り付けるようにしても良いが、ラチェット部材1
8の連結ロッド50に圧縮コイルスプリング44および
ねじ部材46を装着して回転切換ノブ20を取り付け、
その後ラチェット部材18側からハンドル本体14内に
挿入してねじ部材46を螺合するようにしても良い。
【0029】また、本実施例では位置決め溝62と位置
決め凸部70との係合により、回転切換ノブ20は逆止
爪36が係合溝34に係合する180°位相がずれた2
位置に位置決めされるため、回転切換ノブ20による回
転駆動方向の切換操作を容易且つ迅速に行うことができ
る。ハンドル本体14と回転部材16とが相対回転する
際には、圧縮コイルスプリング44の付勢力に抗して逆
止爪36が係合溝34から押し出され、それに伴ってラ
チェット部材18に連結された回転切換ノブ20はハン
ドル本体14の軸心方向へ往復移動させられるが、その
往復移動に拘らず上記位置決め溝62と位置決め凸部7
0との係合状態は維持されるため、ハンドル本体14と
回転部材16との相対回転時にラチェット部材18が回
転して逆止爪36と係合溝34との係合状態が損なわれ
ることがなく、常に安定した動作が得られる。
【0030】また、本実施例ではハンドル本体14を回
転部材16から抜いて軸心まわりに180°回転させ、
再び回転部材16に嵌合することにより回転駆動方向を
逆向きにできるが、ハンドル本体14は一直線状を成し
ているとともに、回転部材16が嵌合される嵌合穴22
はその一直線と直交するように設けられているため、ハ
ンドル本体14を軸心まわりに180°回転させて回転
駆動方向を切り換えてもハンドル本体14の操作性は全
く変化しない。
【0031】また、本実施例では回転部材16の装着穴
28、およびその装着穴28に嵌合される歯科用タップ
12の軸部74の断面形状が正八角形とされているた
め、必要なトルク伝達性能を確保しながらその装着穴2
8や軸部74の径寸法をできるだけ小さくでき、歯科用
工具回転操作装置10を一層小型化できる。すなわち、
前記JIS B 4641に規定されている通常のラチ
ェットハンドルは、工具を保持する保持部の形状が正四
角形であるが、所定の伝達トルクを確保するために一定
の二面幅を定めた場合、角数が少ない程外接円の直径は
大きくなるため、小型化が強く要求される場合には角数
をできるだけ多くすることが望ましい。例えば本実施例
のように二面幅が3.8mmの場合、正八角形では外接
円の直径が約4.1mmであるが、正六角形では外接円
の直径が約4.4mmとなり、角数が少ない程必要な径
寸法は大きくなるのである。しかし、角数が多すぎる
と、トルク伝達時に角部に丸味が生じ易くなるなど、耐
久性やトルク伝達性能が損なわれるため、顎骨や歯に切
削加工を施す際の回転抵抗や工具径などを考慮して正八
角形とされている。
【0032】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0033】例えば、前記実施例では回転部材16のハ
ンドル本体14に対する取付姿勢を変更するか、回転切
換ノブ20によりラチェット部材18をハンドル本体1
4に対して180°回転させることにより、回転部材1
6の回転駆動方向を切り換え得るようになっているが、
何れか一方だけで回転駆動方向を切り換えるように構成
しても良い。すなわち、回転部材16をハンドル本体1
4に対して離脱不能に配設したり、ラチェット部材18
をハンドル本体14に対して相対回転不能に配設したり
しても良いのである。
【0034】また、前記実施例では回転部材16に保持
部として装着穴28が設けられ、歯科用工具としての歯
科用タップ12に、上記装着穴28内に相対回転不能に
嵌合される軸部74が設けられていたが、逆に、回転部
材16に保持部として軸部を設け、歯科用工具に装着穴
を設けるようにしても良い。それ等の軸部や装着穴は正
八角形であることが望ましいが、正四角形や正六角形な
ど他の正多角形でも良く、例えばJIS T 5201
に規定されている歯科用バーをそのまま取り付けて使用
できるように構成することもできるし、保持部の構成が
異なる複数種類の回転部材を用意し、使用工具に応じて
取り替えるようにすることも可能である。また、複数の
ボールなどを回転部材と歯科用工具とに跨がって係合さ
せるロック機構などにより、歯科用工具を相対回転不能
且つ離脱不能に保持するなど、保持部の構成は適宜変更
され得る。
【0035】また、前記実施例では操作ハンドルを構成
しているねじ部材46に位置決め溝62が設けられ、回
転切換ノブ20に位置決め凸部70が設けられていた
が、ねじ部材46に位置決め凸部を設けて回転切換ノブ
20に位置決め溝を設けるようにしても差し支えない。
【0036】また、前記実施例では歯科用工具の一例と
して歯科用タップ12について説明したが、ドリル等の
穿孔工具やねじ部材などを回転させる回転工具などの他
の歯科用工具を取り付けて使用できることは勿論であ
る。
【0037】また、前記実施例ではラチェット部材18
を付勢するスプリングとして圧縮コイルスプリング44
が用いられていたが、皿ばねなどの他のスプリングを採
用することも可能である。
【0038】また、前記実施例における歯科用工具回転
操作装置10の寸法や形状,材質はあくまでも一例であ
り、適宜変更され得る。
【0039】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である歯科用工具回転操作装
置の断面図である。
【図2】図1の歯科用工具回転操作装置の一部を切り欠
いた平面図である。
【図3】図1の歯科用工具回転操作装置に取り付けられ
て使用される歯科用工具の一例を示す図である。
【図4】図1の歯科用工具回転操作装置における回転部
材を単体で示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)
のB−B断面図、(c)は(b)のC−C断面図であ
る。
【図5】図1の歯科用工具回転操作装置におけるラチェ
ット部材の先端部を示す図で、(a)は平面図、(b)
は左側面図、(c)は正面図である。
【図6】図1の歯科用工具回転操作装置におけるねじ部
材を示す図で、(a)は下半分を断面とした正面図、
(b)は右側面図である。
【図7】図1の歯科用工具回転操作装置における回転切
換ノブを示す図で、(a)は左側面図、(b)は下半分
を断面とした正面図である。
【図8】歯根部材を顎骨に埋設して義歯などの補綴物を
ねじ固定する場合の一例を説明する断面図である。
【図9】従来から歯科治療に用いられている歯科用エン
ジンの一例を示す斜視図である。
【図10】合釘を歯根部分にねじ込むための回転操作装
置の一例を合釘と共に示す斜視図である。
【符号の説明】
10:歯科用工具回転操作装置 12:歯科用タップ(歯科用工具) 14:ハンドル本体(操作ハンドル) 16:回転部材 18:ラチェット部材 20:回転切換ノブ 22:嵌合穴 24:貫通孔 26:嵌合部 28:装着穴(保持部) 34:係合溝 36:逆止爪 44:圧縮コイルスプリング(スプリング) 46:ねじ部材(操作ハンドル) 62:位置決め溝 70:位置決め凸部 74:軸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯科用工具が着脱可能に取り付けられ、
    手動で往復回動させられることにより該歯科用工具を回
    転させる歯科用工具回転操作装置であって、 略一直線状を成し、先端部に該一直線と交差するように
    嵌合穴が設けられているとともに、後端部から該嵌合穴
    に達する貫通孔が設けられた操作ハンドルと、 前記嵌合穴に相対回転可能に嵌合される嵌合部と、前記
    歯科用工具を該嵌合部と同心に且つ相対回転不能に保持
    する保持部とを一体的に有するとともに、該嵌合部の外
    周面には周方向に一定角度間隔で多数の係合溝が設けら
    れている回転部材と、 スプリングの付勢力に従って前記係合溝と係合させられ
    る逆止爪を先端部に備えて前記操作ハンドルの前記貫通
    孔内に配設され、該係合溝と逆止爪との係合により前記
    回転部材が前記嵌合穴に対して一方向へ相対回転するこ
    とを許容しつつ逆方向へ相対回転することを阻止する棒
    状のラチェット部材と、 該ラチェット部材の後端部に連結され、前記操作ハンド
    ルに対して引張操作されることにより前記スプリングの
    付勢力に抗して該ラチェット部材を後退させて前記係合
    溝との係合を解除するとともに、その状態で該操作ハン
    ドルの軸心まわりに180°回転操作されることにより
    該ラチェット部材を180°回転させる回転切換ノブと
    を有することを特徴とする歯科用工具回転操作装置。
  2. 【請求項2】 前記操作ハンドルおよび前記回転切換ノ
    ブの一方および他方には、前記スプリングの付勢力に従
    ってそれ等が互いに接近させられることにより相対回転
    不能に係合させられ、該回転切換ノブを前記逆止爪が前
    記係合溝に係合する180°位相がずれた2位置に位置
    決めするとともに、前記操作ハンドルと前記回転部材と
    の相対回転に伴う該回転切換ノブの往復移動に拘らず該
    位置決め状態を維持する位置決め溝および位置決め凸部
    が設けられている請求項1に記載の歯科用工具回転操作
    装置。
  3. 【請求項3】 歯科用工具が着脱可能に取り付けられ、
    手動で往復回動させられることにより該歯科用工具を回
    転させる歯科用工具回転操作装置であって、 略一直線状を成し、先端部に該一直線と直交するように
    嵌合穴が貫通して設けられているとともに、後端部から
    該嵌合穴に達する貫通孔が設けられた操作ハンドルと、 前記嵌合穴に相対回転可能に嵌合される嵌合部と、前記
    歯科用工具を該嵌合部と同心に且つ相対回転不能に保持
    する保持部とを一体的に有して、前記嵌合穴の両側から
    それぞれ着脱可能に装着されるとともに、前記嵌合部の
    外周面には周方向に一定角度間隔で多数の係合溝が設け
    られている回転部材と、 スプリングの付勢力に従って前記嵌合穴内に一定寸法だ
    け突き出す逆止爪を先端部に備えて前記操作ハンドルの
    前記貫通孔内に配設され、該スプリングの付勢力に従っ
    て該逆止爪が前記回転部材の係合溝と係合させられるこ
    とにより、該回転部材を該嵌合穴に着脱可能に保持する
    とともに、該回転部材が該嵌合穴に対して一方向へ相対
    回転することを許容しつつ逆方向へ相対回転することを
    阻止する棒状のラチェット部材とを有することを特徴と
    する歯科用工具回転操作装置。
  4. 【請求項4】 前記保持部が正八角形の装着穴である請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の歯科用工具回転操作
    装置に着脱可能に取り付けられて使用される歯科用工具
    であって、前記正八角形の装着穴に対応する断面が正八
    角形の軸部を有することを特徴とする歯科用工具。
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