JPH0870768A - 貯蔵庫のエチレン除去装置 - Google Patents

貯蔵庫のエチレン除去装置

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JPH0870768A
JPH0870768A JP6238493A JP23849394A JPH0870768A JP H0870768 A JPH0870768 A JP H0870768A JP 6238493 A JP6238493 A JP 6238493A JP 23849394 A JP23849394 A JP 23849394A JP H0870768 A JPH0870768 A JP H0870768A
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JP
Japan
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rotation
catalyst
ethylene
air
unit
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JP6238493A
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English (en)
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Hatsuo Yamada
初男 山田
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Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 触媒ユニットの回転停止を検出して報知す
る。 【構成】 外箱10内のファン装置21により貯蔵庫内
の空気が通風チャンバー30内に吐出される。通風チャ
ンバー30内は区画板32にてエチレン除去ゾーンと再
生ゾーンとに区分されるとともに、側壁に形成した開口
部31を塞ぐように触媒ユニット40が回転自在に設け
られている。この触媒ユニット40が1回転する毎に回
転検出スイッチ63が作動される。その回転が停止する
と、回転検出スイッチ63からの信号がないため、タイ
マスイッチが作動して回転異常報知ランプが点灯され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は貯蔵室内の空気中からエ
チレンガスを除去するエチレン除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば野菜や果物等の青果物を貯蔵する
際、青果物から放出されるエチレンガスが熟成促進ホル
モンとして作用して青果物の鮮度を劣化させることが知
られている。そこで、そのエチレンガスを除去しながら
青果物を貯蔵するという特開平1−269449号の公
報に開示された鮮度保持法が開発されている。これは、
円盤状に形成したエチレン分解触媒からなる触媒ユニッ
トを低速で回転させ、その一部領域(処理ゾーン)に貯
蔵室内の空気を貫通させるように流すことにより、その
空気中からエチレンガスを除去して再び貯蔵室内に戻
し、他の領域(再生ゾーン)には加熱した空気を流して
エチレン分解触媒の再生を図るのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これによれば、処理ゾ
ーンで貯蔵室内のエチレンガスが分解され、これにより
分解能力を低下させたエチレン分解触媒が再生ゾーンに
至って加熱空気により再生されるので、再び処理ゾーン
でのエチレン分解を継続することができ、連続運転が可
能となるという利点が得られる。しかし、上記構成で
は、万一、駆動機構の故障によって触媒ユニットの回転
が停止すると、貯蔵室内の空気が触媒ユニットの同一部
分に流され続けるため、ついには触媒の分解能力が低下
してしまい、貯蔵室内のエチレンガス濃度が知らず知ら
ずのうちに上昇してしまうという問題があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、触媒ユニットの回転駆動系の故障等に
よって触媒ユニットの回転が停止しても、それに容易に
対処することができる貯蔵庫のエチレン除去装置を提供
するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る貯蔵庫のエ
チレン除去装置は、エチレン分解触媒を備えて回転可能
なドラム形に構成された触媒ユニットと、この触媒ユニ
ットに貯蔵室内の空気を流して空気中からエチレンガス
を除去させるための空気循環装置と、前記触媒ユニット
を回転駆動する駆動機構と、前記触媒ユニットの回転を
検出する回転検出手段と、この回転検出手段による回転
検出の間隔よりも長い時間に設定されたタイマ手段と、
このタイマ手段の設定時間が経過する間に前記回転検出
手段による回転検出がないことを条件に異常警報を行う
警報手段とを備えた構成に特徴を有する。
【0006】
【作用】上記手段の発明によれば、触媒ユニットが正常
に回転している場合には、貯蔵室内の空気が触媒ユニッ
トに流されて空気中のエチレンガスが分解され、また、
タイマ手段の設定時間が経過する間に回転検出手段によ
る回転検出がされるから、警報手段は作動しない。しか
し、故障等によって触媒ユニットの回転が停止される
と、タイマ手段によって設定された時間が経過しても触
媒ユニットの回転を検出する回転検出手段による回転検
出ができなくなるから、これに基づき警報手段が作動す
る。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、触媒ユニットの回転が
停止されると、回転異常があったことが警報手段によっ
て報知されるから、修理等の対策を迅速にとることがで
き、知らないうちに貯蔵室のエチレンガス濃度が上昇し
てしまうことを未然に防止できるという効果を奏する。
【0008】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例について
図1ないし図8を参照して説明する。 (実施例の構成)外箱10は縦長の直方体状をなし、底
部にはキャスター11が設けられていて例えば野菜や果
物を冷蔵保存する組立式等の大形貯蔵庫内に設置可能で
ある。この外箱10内部には基板12が横形に設けら
れ、これにて外箱10内が吸入室13と吐出室14との
上下二室に区分されている。外箱10のうち下部の吸入
室13に対応する部分には吸入口15が形成される(図
2参照)とともに、上部の吐出室14に対応する部分に
は対向する側壁部に2つの吐出口16が形成されている
(図3参照)。
【0009】吸入室13内には基板12の下面に空気循
環装置を構成するためのファン装置21が固定され、そ
のケーシング22の吸入側に連ねてダンパー室23が設
けられるとともに、そのダンパー室23の吸入開口24
を塞ぐようにして一般にサルファカッターと称されてい
る触媒毒吸着装置25が設けられている。この触媒毒吸
着装置25は通気性を有し、外箱10の吸入室13内に
流入した貯蔵庫内の空気が貫通してダンパー室23ひい
てはファン装置21のケーシング22内に流入できるよ
うになっており、その過程で後述するエチレン分解触媒
42に対して触媒毒として作用する物質(例えば硫黄化
合物)及びエチレン分解の結果生成される物質(アセト
アルデヒド)を吸着する機能を有する。また、ファン装
置21のモータ26を運転すると、ケーシング22内の
遠心ファン27が回転され、上述したように貯蔵庫内の
空気が外箱10の吸入室13内に流入し、触媒毒吸着装
置25を貫通してダンパー室23を通ってケーシング2
2内に吸引され、そのケーシング22の吐出口28から
基板12を貫通して上向きに吐出される。
【0010】そして、基板12の上面には偏平な箱形を
なす通風チャンバー30が縦形に固定されており、ファ
ン装置21のケーシング22から吐出された空気は通風
チャンバー30内に下から流入する。この通風チャンバ
ー30の図1及び図2における左側の側壁部には円形の
開口部31が形成されるとともに、通風チャンバー30
内に図7に示す区画壁たる区画板32が取り付けられて
いる。この区画板32は、約45度の角度で折れ曲がる
V字形状をなすとともに、その奥行き寸法が通風チャン
バー30の内側横幅寸法とほぼ等しく、もって通風チャ
ンバー30内を、開口部31と同心の約45度の角度領
域に形成された再生ゾーン33と、残りの角度領域に形
成されたエチレン除去ゾーン34との二室に区分するよ
うになっている。また、区画板32には通風チャンバー
30の中心から放射方向に延びる方向に沿ってスリット
35が形成されており、これにて通風チャンバー30内
のエチレン除去ゾーン34と再生ゾーン33とを連通さ
せてエチレン除去ゾーン34から再生ゾーン33内に空
気が流入できるようにしている。そして、上記再生ゾー
ン33内にはヒータ36が通風チャンバー30の天井壁
に固定して設けられており、これにて再生ゾーン33に
流入した空気を加熱することができる。
【0011】一方、上記通風チャンバー30の開口部3
1を覆うようにして触媒ユニット40が設けられてい
る。この触媒ユニット40は図4及び図5に示す構造で
あり、偏平な触媒容器41内に複数のエチレン分解触媒
42と除湿剤43とを積層して一体化してなる。触媒容
器41は、矩形開口部44を有する円形基板45に押さ
えケース46をネジ止めしてなり、押さえケース46に
は中央を除く全域に多数の矩形の通気開口部47が縦横
に形成されていて格子状の押さえ枠48が形成されてい
る。また、円形基板45には、押さえケース46と同様
に中央を除く全域に多数の矩形の通気開口部49が縦横
に形成されて格子状の押さえ枠50が形成された反り防
止用の支え板51が押さえケース46と共締めされてお
り、押さえケース46と支え板51との間に対向両側を
押さえ枠48,50として空気の流通可能となった箱形
の空間が形成されている。この空間内に、前記除湿剤4
3及びエチレン分解触媒42とが多層に収納されている
のであり、これらは共に各通気開口部47,49よりも
僅かに大きな規格化された縦横寸法の直方体の小ブロッ
ク状をなし、各通気開口部47,49毎に1枚の除湿剤
43と4枚のエチレン分解触媒42が積層して収納され
ている。なお、除湿剤43はシリカゲル製であり、エチ
レン分解触媒42は通気性を有する活性炭等の担体にパ
ラジウムを付着させたもので、また、除湿剤43がエチ
レン分解触媒42よりも上流側(通風チャンバー30
側)に位置するように配置されている。
【0012】触媒容器41のうち押さえケース46及び
支え板51の各中心には軸受筒52,53が固着されて
おり、押さえケース46側の軸受筒52には先端側(通
気チャンバー30とは反対側)に2本の係合溝54が径
方向に延びて形成されている。そして、これらの各軸受
筒52,53には回転軸55が貫通して設けられてお
り、その回転軸55に放射方向に突出して設けた連結ピ
ン56が軸受筒52の係合溝54に嵌り込んで係合し、
もって回転軸55から触媒容器41への回転伝達を可能
にしている。ここで、軸受筒52,53の内径寸法は回
転軸55の外径よりも十分に大きく回転軸55がギャッ
プを余して軸受筒52,53内を貫通するようになって
おり、また係合溝54の内側寸法は連結ピン56の外径
よりも大きく設定してあり、これらの余裕によって寸法
誤差を吸収して触媒容器41の回転基板45が通気チャ
ンバー30の側壁部に密着できるようにしている。
【0013】そして、上記回転軸55の一端側は、図2
に示すように通気チャンバー30の反対側の側壁部を回
転自由に貫通するとともに先端にカラー57がネジ57
aにて固定されており、回転軸55を図2の右側へ強く
引っ張った状態でカラー57が固定されている。また、
回転軸55の他端側は外箱10の基板12に立設固定し
た支柱17の上端に位置する軸受18を介して回転自在
に支持されている。回転軸55のうち触媒容器41の外
側部分にはウオームホイル58が嵌着されるとともに、
基板12に固定したギヤドモータ59に上記ウオームホ
イル58と噛み合うウオームギヤ60が設けられ、その
ギヤドモータ59にて回転軸55ひいては触媒容器41
が低速(例えば1時間当たり1回転)で回転駆動される
ようになっている。これらは触媒ユニット40を回転駆
動させる駆動機構を構成する。
【0014】そして、上記ウオームホイル58の外周縁
部近くには作動ピン61が突設されていて、ウオームホ
イル58と一体的に回転するようになっている。また、
この作動ピン61の回転軌跡内には、基板12に立設し
た支持部材62上に位置して回転検出手段に相当する回
転検出スイッチ63が設けられ、ウオームホイル58ひ
いては触媒容器41の1回転毎に回転検出スイッチ63
のアクチュエータが押し下げられて作動するようになっ
ている。なお、本装置の電気回路は図9に示す構成で、
上記回転検出スイッチ63が作動すると、接点a−c間
閉成状態から接点b−c間閉成状態に切り替わるように
なっている。各接点a,bに直列接続されている2つの
タイマモータTM1,TM2は本発明のタイマ手段に相
当し、タイマモータTM1はウオームホイル58が1回
転するに要する時間に相当する60分が作動時間に設定
され、タイマモータTM2はこれよりも短い10分が作
動時間に設定されている。
【0015】また、同図において、ヒータ36と直列に
設けられている温度スイッチTH3は再生ゾーン33内
に設置されており、再生ゾーン33内が所定の設定温度
になるようにヒータ36を通断電する機能を有する。ま
た、温度スイッチTH1は、やはり再生ゾーン33内に
設置されているが、これは前記温度スイッチTH3より
も作動温度を高く設定してあり、再生ゾーン33内が所
定の設定温度を越えて異常に上昇したときに作動して接
点を開くようになっている。なお、温度スイッチTH2
は貯蔵庫内の温度に感応するように設置してあり、庫内
温度が通常の貯蔵温度を越えて異常上昇した時に作動し
て接点を開く。また、ランプL1はファン異常報知ラン
プ、ランプL2は本発明の警報手段に相当するドラム回
転異常報知ランプ、ランプL3は庫内異常昇温報知ラン
プ、ランプL4は電源ランプである。
【0016】(実施例の作用)本実施例のエチレン除去
装置は以上の構成であり、次にその作用を説明する。本
装置を貯蔵庫内に設置して電源を投入すると、当初は温
度スイッチTH1,TH2,TH3のいずれも閉じてい
るから、ファン装置21が起動されるとともに、ギヤド
モータ59が回転して触媒容器41が低速(例えば1時
間弱で1回転)で回転され、さらにヒータ36に通電さ
れる。ファン装置21の運転により、貯蔵室内の空気は
外箱10の吸入室13内に吸引され触媒毒吸着装置25
を通過してケーシング22に流入し、ここから通風チャ
ンバー30内に吐出される。そして、この空気の大部分
はエチレン除去ゾーン34において触媒ユニット40の
除湿剤43及びエチレン分解触媒42を順に通過し、外
箱10の吐出室14に流れ出し、外箱10の吐出口16
から貯蔵室内に戻される。この空気の流れ過程で、触媒
毒吸着装置25を通過する際には、エチレン分解触媒4
2に対して触媒毒として作用する物質(例えば硫黄化合
物)及びエチレン分解の結果生成される物質(アセトア
ルデヒド)が吸着され、もってエチレン分解触媒42の
劣化が抑えられる。また、空気が除湿剤43を通過する
際には空気中から水分が除去され、従って、エチレン分
解触媒42側へは乾燥した空気が流れ込むことになり、
同触媒42の表面は常に乾燥状態に維持される。そし
て、エチレン分解触媒42に空気が触れて流れることに
より、空気中に含まれていたエチレンガスは水分と二酸
化炭素に分解されて除去され(エチレン除去状態)、エ
チレン濃度を下げられた空気として貯蔵室内に戻され、
貯蔵室内の青果物等を長期間にわたり鮮度良く保存する
ことができる。
【0017】また、このような運転を続けていると、エ
チレン除去ゾーン34に位置する除湿剤43は次第に水
分を多く含むようになり、また、それに応じてエチレン
分解触媒42の表面の湿度が上昇傾向になる。これに関
しては、ヒータ36への通電によって再生ゾーン33内
が所定の設定温度に加熱されており、区画板32のスリ
ット35を通して通風チャンバー30内の空気の一部が
流入するようになっている。従って、触媒容器41の回
転によって、触媒ユニット40のうちエチレン除去ゾー
ン34に位置していた部分が再生ゾーン33に位置する
ようになると、その再生ゾーン33において触媒ユニッ
ト40に温風が流されることになっており、流される温
風によって除湿剤43に含まれた水分やエチレン分解触
媒42の表面に付着した水分が除去されることになる
(再生状態)。これにて、触媒ユニット40の湿度が一
段と低くなり、触媒容器41の回転によって再びエチレ
ン除去ゾーン34に対応するようになったときには効率
的なエチレン分解が継続して行われるようになり、触媒
容器41の回転に伴い上述のエチレン除去状態と再生状
態とが繰り返される。なお、再生ゾーン33から吹き出
されて触媒ユニット40を通過した高湿空気は、外箱1
0内の吐出室14においてエチレン除去ゾーン34から
の空気と混合されて貯蔵室内に戻される。
【0018】このような触媒ユニット40によるエチレ
ン除去状態と再生状態とは触媒容器41の回転に併せて
繰り返し実行されており、触媒容器41が1回転する度
にウオームホイル58に突設した作動ピン61が回転検
出スイッチ63を作動させ、接点c−a間閉成から接点
c−b間閉成に一時的に切り替わる。すなわち、触媒容
器41が1回転する間のほとんどの時間は回転検出スイ
ッチ63が接点c−a間閉成状態にあり、作動ピン61
によって作動される瞬間だけ接点c−b間閉成となる。
回転検出スイッチ63が接点c−a間閉成状態となれば
タイマモータTM1が通電されて計時動作を開始する
が、しかし、触媒容器41の回転が正常に行われていれ
ば、タイマモータTM1が通電を開始されてから、1時
間を経過しない間にタイマモータTM1は断電されるか
ら、タイマスイッチTSW1が開放してリレーX2が断
電されることはない。従って、常開リレー接点X2は閉
じた状態を維持してヒータ36、ファンモータ26及び
ギヤドモータ59に通電され続け、常閉リレー接点X2
は開放した状態を維持するから、ドラム回転異常報知ラ
ンプL2は点灯されない。
【0019】しかし、ここで例えばギヤドモータ59の
故障によって触媒容器41の回転が停止したとする。回
転停止時点で回転検出スイッチ63が作動していない通
常の状態を想定すると、タイマモータTM1は通電され
続けることになる。ところが、前回に回転検出スイッチ
63が作動してタイマモータTM1に通電が開始されて
から、その作動時間である60分が経過しても、触媒容
器41は停止しているから回転検出スイッチ63は作動
せず、このためタイマスイッチTSW1が開放してリレ
ーX2が断電される。この結果、常開リレー接点X2が
開放してヒータ36が断電されるとともに、ファン装置
21のファンモータ26及びギヤドモータ59も断電さ
れ、さらに、常閉リレー接点X2が閉じるから、ドラム
回転異常報知ランプL2が点灯される。これにて、ドラ
ムの回転異常が発生したことを知ることができ、修理等
の適切な措置をとることができる。なお、回転停止時点
で回転検出スイッチ63が作動中となっていた例外的な
状態の場合には、その後、タイマモータTM2が10分
通電され続けることになるから、タイマスイッチTSW
2が開放してリレーX2が断電され、上述と同様にヒー
タ36、ファンモータ26及びギヤドモータ59が断電
されて運転が中止され、ドラム回転異常報知ランプL2
が点灯される。
【0020】また、万一、ファン装置21のファンモー
タ26が故障したときには、通風チャンバー30への空
気供給が停止されるから、ヒータ36の熱により再生ゾ
ーン33内の温度が大きく上昇する。再生ゾーン33内
は、本来、設定温度になるようにヒータ36が温度スイ
ッチTH3にて通断電制御されるが、再生ゾーン33内
への空気供給が停止すれば、ヒータ36が断電されて
も、設定温度を越えて上昇することになる。すると、本
実施例では、再生ゾーン33内が設定温度を越えて異常
に上昇したときに温度スイッチTH1が作動して接点を
開くから、リレーX1が断電されて常開リレー接点X1
が開き、ヒータ36、ファンモータ26及びギヤドモー
タ59が断電されて運転が中止されるとともに、常閉リ
レー接点X1が閉じてファン異常報知ランプL1が点灯
される。
【0021】また、貯蔵庫の冷凍機に異常が発生したと
きには、庫内温度が上昇を始める。このような状況で本
エチレン除去装置の運転を継続すると、ヒータ36の熱
が再生ゾーン33から庫内に放出されているから、貯蔵
室の庫内温度の上昇を一層早めることになり、貯蔵物に
悪影響を与えるおそれがある。これに対し、本実施例で
は、温度スイッチTH2を貯蔵庫内の温度に感応するよ
うに設置してあるから、庫内温度が通常の貯蔵温度を越
えて上昇すると作動してその接点を開く。この結果、リ
レーX3が断電されて常開リレー接点X3が開き、ヒー
タ36、ファンモータ26及びギヤドモータ59が断電
されてエチレン除去装置の運転が中止されるとともに、
常閉リレー接点X3が閉じて庫内異常昇温報知ランプL
3が点灯される。
【0022】(実施例の効果)このように本実施例によ
れば、触媒容器41の駆動系に異常が発生してその回転
が停止すると、ドラム回転異常報知ランプL2が点灯さ
れるから、ドラムの回転異常が発生したことを確実に知
ることができる。この結果、駆動系の修理等の適切な措
置をとることができ、また、知らないうちに貯蔵庫内の
エチレン濃度が上昇して青果物の追熟が進んでしまうこ
とを未然に防止することができる。また、特に、本実施
例では、ファン装置21に故障が発生したときには、ヒ
ータ36の熱により再生ゾーン33内の温度が上昇する
ことを利用してそれを検知し、直ちにエチレン除去装置
の運転を中止してファン異常報知ランプL1を点灯させ
るようにしたから、やはりファン装置21の修理等の適
切な措置をとることができ、また、知らないうちに貯蔵
庫内のエチレン濃度が上昇して青果物の追熟が進んでし
まうことを未然に防止することができる。
【0023】さらに、貯蔵庫の冷凍機に異常が発生した
ときには、温度スイッチTH2により庫内温度の上昇を
検知してエチレン除去装置の運転を中止するとともに、
庫内異常昇温報知ランプL3を点灯させるようにしたか
ら、庫内温度の上昇を助長して貯蔵物に悪影響を与えて
しまうことを確実に防止できる。なお、特に、本実施例
では、エチレン分解触媒42に流される空気中から除湿
剤43にて水分を除去するようにしているから、触媒4
2表面が湿潤化し難く、もって触媒ユニット40による
エチレン除去能力を長期間にわたって高いレベルに維持
することができる。また、除湿剤43が次第に湿潤化し
た場合には、これが再生ゾーン33に至った頃に温風が
流されることになるから、除湿剤43が再び乾燥されて
除湿能力が回復し、除湿剤43を交換することなく繰り
返し使用することができるから、メンテナンス作業に煩
わされることなく、長期間の自動連続運転が可能とな
る。
【0024】さらに、本実施例では、触媒毒吸着装置2
5を設置して硫黄化合物やアセトアルデヒドを除去する
ようにしているから、エチレン分解触媒42の劣化が防
止され、この面からもエチレン分解触媒42の長寿命化
を図って長期間運転を可能にできる。しかも、この触媒
毒吸着装置25により除去される物質は悪臭成分を含む
から、貯蔵室内の臭気発生も抑えることができるように
なる。また、本実施例では、触媒ユニット40の再生に
使用して高湿化した温風は貯蔵室内に戻すようにしてい
るから、貯蔵室内の湿度が過剰に低下することが防止さ
れ、この面からも青果物の長期間にわたる鮮度維持に寄
与することになる。さらに、本実施例では、通風チャン
バー30の開口部31を塞ぐように触媒容器式の触媒ユ
ニット40を設け、通風チャンバー30内を区画板32
にて区分してエチレン除去ゾーン34と再生ゾーン33
とを形成する構成であるから、触媒ユニット40を低速
で回転させるだけで、エチレン除去状態と再生状態とが
繰り返されることになり、簡単な構造にて連続運転が可
能になる。
【0025】<他の実施例>本発明は上記実施例に限定
されるものではなく、例えば次のような実施態様も可能
であり、これらも本発明の技術的範囲に含まれる。 (1)上記実施例では貯蔵庫の運転態様と独立にエチレ
ン除去装置の運転を制御する構成としたが、例えば、貯
蔵庫において冷凍機の除霜運転が行われるときには、エ
チレン除去装置の運転を中止する構成としてもよい。こ
のようにすれば、除霜運転時における温度上昇を極力抑
えることができて貯蔵物の保護に一層効果的である。そ
のためには冷凍機の制御回路から除霜開始信号を受け取
り、これに基づいてエチレン除去装置の電源を落とす構
成とすれば良い。
【0026】(2)上記実施例では、触媒毒吸着装置を
貯蔵室空気が流入する箇所に設置したが、これに限ら
ず、除湿剤を通過した後でエチレン分解触媒に流れる前
に設置するようにしてもよい。 (3)上記実施例では、エチレン除去装置は貯蔵庫内に
後から設置される独立形としたが、これに限らず、例え
ば冷蔵庫の冷却器の吸気側にこのエチレン除去装置を設
置する構成としてもよい。この場合は、前記実施例のフ
ァン装置21を省略できるという利点が得られる。 その他、本願発明は上記記述及び図面によって説明した
実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範
囲内で種々変更して実施することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示し天板を外した状態
の全体の平面図
【図2】 同じく部分縦断面図
【図3】 同じく内部構造を示す側面図
【図4】 同じくドラムの縦断面図
【図5】 同じくドラムの分解斜視図
【図6】 同じくドラムの軸受部分の斜視図
【図7】 同じく仕切板の斜視図
【図8】 同じく図2のVIII−VIII線に沿う縦断面図
【図9】 同じく電気回路図
【符号の説明】
21…ファン装置 30…通風チャンバー 31…開口
部 32…区画板 33…再生ゾーン 34…エチレン
除去ゾーン 40…触媒ユニット 41…触媒容器 4
2…エチレン分解触媒 43…除湿剤 63…回転検出
スイッチ L2…ドラム回転異常報知ランプ TM1…
タイマモータ TM2…タイマモータ TSW1…タイ
マスイッチTSW TSW2…タイマスイッチTSW

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン分解触媒を備えて回転可能なド
    ラム形に構成された触媒ユニットと、この触媒ユニット
    に貯蔵室内の空気を流して空気中からエチレンガスを除
    去させるための空気循環装置と、前記触媒ユニットを回
    転駆動する駆動機構と、前記触媒ユニットの回転を検出
    する回転検出手段と、この回転検出手段による回転検出
    の間隔よりも長い時間に設定されたタイマ手段と、この
    タイマ手段の設定時間が経過する間に前記回転検出手段
    による回転検出がないことを条件に異常警報を行う警報
    手段とを備えてなる貯蔵庫のエチレン除去装置。
JP6238493A 1994-09-05 1994-09-05 貯蔵庫のエチレン除去装置 Pending JPH0870768A (ja)

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