JPH0870665A - バリカン式刈刃体の着脱構造 - Google Patents

バリカン式刈刃体の着脱構造

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JPH0870665A
JPH0870665A JP21501294A JP21501294A JPH0870665A JP H0870665 A JPH0870665 A JP H0870665A JP 21501294 A JP21501294 A JP 21501294A JP 21501294 A JP21501294 A JP 21501294A JP H0870665 A JPH0870665 A JP H0870665A
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JP
Japan
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pair
cutting blade
clipper
blade body
guide plates
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Application number
JP21501294A
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English (en)
Inventor
Hisashi Kamiyama
久之 上山
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NITSUKARI KK
Nikkari Co Ltd
Original Assignee
NITSUKARI KK
Nikkari Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69515573T priority patent/DE69515573T2/de
Priority to US08/501,379 priority patent/US5640837A/en
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 バリカン式刈刃体の取外し作業及び組付け作
業を簡単に行う。 【構成】 複数本の連結部材5を介して相互に所定間隔
を開けて連結され、基端部がミッションケース4に固定
された上下一対のガイド板1と、各連結部材5が貫通し
て案内される複数のガイド孔2b,3bを有して一対の
ガイド板1間に挟持され、基端部の各接続部2c,3c
がガイド板1の幅方向に片側づつ突出する上部刈刃体2
および下部刈刃体3と、内端部がミッションケース4内
の駆動機構にそれぞれ伝動構成され、外端部の接続部7
c,7dが各接続部2c,3cにそれぞれ着脱自在にネ
ジ止め固定される上下一対の駆動部材とを備え、上部刈
刃体2および下部刈刃体3には、各ガイド孔2b,3b
に連続して各連結部材5が通過可能な各切欠き部2d,
3dを基端側と先端側の二郡に分けてそれぞれ設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、草刈機や剪枝機などの
主要部を構成するバリカン式刈刃体に関し、詳しくは、
その取外し作業及び組付け作業がワンタッチで簡単に行
えるように改良されたバリカン式刈刃体の着脱構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば草刈機に装備されるバリカン式刈
刃体として、図10に示すものが従来一般に知られてい
る。ここで図10中、符号a,bは、草刈機のミッショ
ンケースcに基端部がボルト・ナットdにより固定され
た上下一対の細長いガイド板を示し、これらはその長手
方向に沿って配置された複数組のボルト・ナットeによ
り相互に連結され、各ボルトに嵌合したスペーサリング
(図示省略)により所定間隔を開けて対向している。そ
してこの上下一対のガイド板a,bの間には、上記各ス
ペーサリングに嵌合してこれに案内される各長孔(図示
省略)を有する上下一対のバリカン式刈刃体、即ち、上
刈刃体fおよび下刈刃体gが長手方向に沿って摺動自在
に挟持されている。
【0003】ここで、前記上刈刃体fおよび下刈刃体g
の基端部は、ミッションケースc内に臨んで図示省略し
たクランク機構にそれぞれ伝動構成されており、このク
ランク機構が図示省略したクラッチ装置を介してエンジ
ンにより回転駆動されることで、上刈刃体fおよび下刈
刃体gはその長手方向に沿って相互に逆方向に往復駆動
され、こうして草刈作業が行えるようになっている。
【0004】このようなバリカン式刈刃体を使用した草
刈作業においては、上刈刃体fおよび下刈刃体gの各刈
刃の研磨状態が切れ味に大きく影響し、鋭利な研磨状態
では切れ味が良く作業能率も上がるが、草刈作業の進行
に伴い各刈刃が摩滅すると、切れ味が悪化して作業能率
が極端に低下する。そこで、切れ味が悪化した場合や一
定時間草刈作業をした後には、摩滅した上刈刃体fおよ
び下刈刃体gの各刈刃を再研磨する必要がある。
【0005】ここで、上刈刃体fおよび下刈刃体gの各
刈刃の再研磨作業は、これらをミッションケースcに装
着したままで行うことも可能ではあるが、実際には各刈
刃が上下に重なって研磨作業が極めて困難であり、時間
が掛かるばかりでなく、充分満足な研磨状態も得られな
いのが実状である。このため、一般には、摩滅した上刈
刃体f及び下刈刃体gをミッションケースcおよび上下
一対のガイド板a,bから取り外し、単独でその各刈刃
を再研磨している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上刈刃体f
および下刈刃体gの各刈刃の再研磨作業に際し、これら
をミッションケースcおよび一対のガイド板a,bから
取り外すには、一対のガイド板a,bを上下に連結して
いる複数組のボルト・ナットeをそれぞれ取り外し、ま
たその基端部をミッションケースcに固定しているボル
ト・ナットdを取り外してミッションケースcを分解す
る必要があり、その取外し作業が極めて面倒であって草
刈作業の現場で簡単に取り外すことができないという問
題があった。同様に、再研磨作業の済んだ上刈刃体fお
よび下刈刃体gをミッションケースcおよび一対のガイ
ド板a,bに組み付けるにも、前述と反対手順の作業が
必要であり、特に上下一対のガイド板を複数組のボルト
・ナットeで連結する作業には、その微妙な間隔調整が
必要であって、組付け作業が極めて面倒であり、草刈現
場で簡単に組み付けることができないという問題があっ
た。
【0007】従って、従来例においては、草刈作業中に
その切れ味が悪化してもバリカン式刈刃体を簡単に交換
することができず、作業能率が極端に低下したまま作業
を続行するか、作業を中断するか、あるいは別の草刈機
を用いて作業を継続しなければならないなどの問題が生
じていた。
【0008】そこで本発明は、上下一対のバリカン式刈
刃体の取外し作業及び組付け作業をミッションケースや
一対のガイド板の分解作業を伴うことなく簡単かつ迅速
に行うことができ、作業現場でバリカン式刈刃体を交換
することも可能としたバリカン式刈刃体の着脱構造を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明に
よるバリカン式刈刃体の着脱構造は、長手方向に沿って
配置された複数本の連結部材を介して相互に所定間隔を
開けて連結され、基端部がミッションケースに固定され
た上下一対のガイド板と、上記各連結部材が嵌合してこ
れに案内される複数のガイド孔を有することで上記一対
のガイド板に挟持されて長手方向に往復摺動自在であ
り、基端部にそれぞれ形成された各接続部が一対のガイ
ド板からその幅方向に片側づつ突出する上下一対のバリ
カン式刈刃体と、内端部がミッションケース内の駆動機
構にそれぞれ伝動構成され、外端部が上記各接続部にそ
れぞれ着脱自在にネジ止め固定されることで上記一対の
バリカン式刈刃体を相互に逆方向に往復駆動する上下一
対の駆動部材とを備え、上記各バリカン式刈刃体には、
上記各ガイド孔に連続して上記各連結部材が通過可能な
各切欠き部を基端側と先端側の二郡に分けてそれぞれ設
け、このバリカン式刈刃体の基端側の一群の切欠き部
は、上記接続部と反対側の側縁に開口させ、先端側の一
群の切欠き部は、上記接続部と同じ側の側縁に開口させ
ることで、上下一対のバリカン式刈刃体が上下一対のガ
イド板に対しハサミ状に開閉して着脱自在に構成したこ
とを手段としている。
【0010】
【作用】このような手段を採用した本発明によるバリカ
ン式刈刃体の着脱構造では、上下一対のバリカン式刈刃
体を組み付ける場合、各バリカン式刈刃体は、その基端
部の各接続部を左右方向外側に向けて上下一対のガイド
板の左右からその先端部を一対のガイド板間に挿入して
交差させ、先端側の一群の切欠き部と基端側の一群の切
欠き部の相互に隣合ういずれか一方の切欠き部を介して
これに連続する各ガイド孔を対応する連結部材に嵌合さ
せ、この状態で各バリカン式刈刃体をそれぞれ左右方向
内側へ閉じる。そうすることで各バリカン式刈刃体は、
上記連結部材を支点として基端側の一群の切欠き部及び
先端側の一群の切欠き部が内側に向く状態で左右内側へ
回動し、これに伴い上下一対のガイド板を連結している
その他の連結部材が各切欠き部を通過して対応する各ガ
イド孔に嵌合する。そこで、各バリカン式刈刃体の基端
部の各接続部を上下一対の駆動部材の各外端部にそれぞ
れネジ止め固定するのであり、こうして上下一対のバリ
カン式刈刃体の組付け作業が完了する。
【0011】一方、上下一対のバリカン式刈刃体を取り
外す場合は、組み付け作業と反対の手順で作業すればよ
く、まず、各バリカン式刈刃体の基端部の各接続部と上
下一対の駆動部材の各外端部とのネジ止め固定状態を解
除し、各バリカン式刈刃体の基端部を各接続部が突出し
ている側へ左右に開く。そして支点となった連結部材を
切欠き部を介して外し、各バリカン式刈刃体の先端部を
上下一対のガイド板から左右に引き抜くのであり、こう
して上下一対のバリカン式刈刃体の取外し作業が完了す
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。例えば草刈機に適用された一実
施例の全体構造を分解して示す図1および図2におい
て、符号1は上部ガイド板1aと下部ガイド板1bとで
構成される上下一対のガイド板、符号2,3は上下一対
のバリカン式刈刃体を構成する上部刈刃体および下部刈
刃体、符号4はミッションケースをそれぞれ示してい
る。
【0013】上下一対のガイド板1を構成する上部ガイ
ド板1aおよび下部ガイド板1bは、細長い平板状のも
のであり、その長手方向の複数箇所(本実施例では6箇
所)が連結部材5,5,…により連結されて相互に所定
間隔を開けて対向している(図3参照)。図4はこの連
結部材5の一つを拡大して示しており、下側から上向き
に下部ガイド板1bおよび上部ガイド板1aを貫通する
連結ボルト5aと、上部ガイド板1aの上面側で連結ボ
ルト5aに螺合する連結ナット5bと、連結ボルト5a
に嵌合して上部ガイド板1aと下部ガイド板1bとの間
に設置されるスペーサリング5cとを備えている。な
お、上記連結ボルト5aは、スペーサリング5cを兼用
する段付きボルトとしてもよい。
【0014】このように相互に所定間隔を開けて上下に
連結された一対のガイド板1は、ミッションケース4に
ボルト・ナット結合された支持部材6に対して上部ガイ
ド板1aの基端部がネジ止め固定されることで、ミッシ
ョンケース4に片持ち状態で連結支持されている。
【0015】ここでミッションケース4は、図示省略し
た草刈機のエンジンによりクラッチ装置を介して回転駆
動されるクランク機構を内蔵したもので、このクランク
機構には、上下一対の駆動部材7、即ち上部駆動部材7
aおよび下部駆動部材7bの内端部がそれぞれ伝動構成
されて相互に逆方向に往復駆動されるようになってい
る。
【0016】前記上部駆動部材7aおよび下部駆動部材
7bのミッションケース4から突出した各外端部は、図
5に示すように、前記上部ガイド板1aと下部ガイド板
1bとの間に摺動自在に挟持されている。そしてこの上
部駆動部材7aの外端部には、上部ガイド板1aを基端
部側から見てその幅方向左側(図1の上側)に突出する
接続部7cが一体形成され、この接続部7cには前後一
対のクランプボルト8a,8bが下向きに螺着されてい
る。同様に、下部駆動部材7bの外端部には、上部ガイ
ド板1aを基端部側から見てその幅方向右側(図1の下
側)に突出する接続部7dが一体形成され、この接続部
7dには前後一対のクランプボルト9a,9bが上向き
に螺着されている。
【0017】一方、前記上部刈刃体2および下部刈刃体
3は、上下に重ねて上部ガイド板1aと下部ガイド板1
bとの間に往復摺動自在に挟持されるものであり、図
1,図2に示すように、上部刈刃体2の左右両側には一
対のガイド板1の左右両側に突出する多数の三角刈刃2
aが所定ピッチで形成され、同様に下部刈刃体3の左右
両側には一対のガイド板1の左右両側に突出する多数の
台形刈刃3aが所定ピッチで形成されている。そしてこ
れらの上部刈刃体2および下部刈刃体3には、前記各連
結部材5における各スペーサリング5cが嵌合してこれ
に案内される6個の長孔状のガイド孔2b,2b,…、
3b,3b,…が長手方向に沿ってそれぞれ形成されて
いる。
【0018】ここで、上部刈刃体2の基端部には、上下
一対のガイド板1間に挟持された状態で上部ガイド板1
aから見てその幅方向左側に突出する接続部2cが一体
形成され、この接続部2cの上面には前記上部駆動部材
7aの接続部7cの上面に接合できる接続片10がボル
ト・ナットにより固定されており、この接続片10には
前記クランプボルト8a,8bに対応した切欠き孔10
a,10bが幅方向右側に開口して形成されている。同
様に、下部刈刃体3の基端部には、上下一対のガイド板
1間に挟持された状態で上部ガイド板1aから見てその
幅方向右側に突出する接続部3cが一体形成され、この
接続部3cの下面には前記下部駆動部材7bの接続部7
dの下面に接合できる接続片11がボルト・ナットによ
り固定されており、この接続片11には前記クランプボ
ルト9a,9bに対応した切欠き孔11a,11bが幅
方向左側に開口して形成されている。
【0019】また、上部刈刃体2には、前記各連結部材
5の各スペーサリング5cが通過可能な6個の切欠き部
2d,2d,…が各ガイド孔2b,2b,…に連続して
形成され、同様に、下部刈刃体3には、前記各連結部材
5の各スペーサリング5cが通過可能な6個の切欠き部
3d,3d,…が各ガイド孔3b,3b,…に連続して
形成されている。
【0020】ここで、前記上部刈刃体2の6個の切欠き
部2d,2d,…のうち、先端側の2個(一群)の切欠
き部2d,2dは、接続部2cが突出する側と同じ側、
即ち、上部刈刃体2の上面を基端側から見て左側の側縁
に開口され、基端側の4個(一群)の切欠き部2d,2
d,…は、反対の右側の側縁に開口されている(図1参
照)。同様に、前記下部刈刃体3の6個の切欠き部3
d,3d,…のうち、先端側の2個(一群)の切欠き部
3d,3dは、接続部3cが突出する側と同じ側、即
ち、右側の側縁に開口され、基端側の4個(一群)の切
欠き部3d,3d,…は、反対の左側の側縁に開口され
ている(図1参照)。
【0021】次に、このように構成された本実施例につ
き、その作用を説明する。まず、上部刈刃体2および下
部刈刃体3からなる上下一対のバリカン式刈刃体を組み
付けるには、図6に示すように、一対のガイド板1の上
部ガイド板1aを基端部側から見て、その幅方向左側に
上部刈刃体2を接続部2c(接続片10)が外側に向く
よう配置し、これと左右対称に下部刈刃体3を接続部3
c(接続片11)が外側に向くよう上部ガイド板1aの
幅方向右側に配置する。そして上下一対のガイド板1を
連結している各連結部材5のうち、先端側から2番目と
3番目の間にて、上部ガイド板1aと下部ガイド板1b
との間に上部刈刃体2の先端部を左側から挿入し、下部
刈刃体3の先端部を右側から挿入する。
【0022】続いて、前記先端側から2番目の連結部材
5のスペーサリング5cに対し、上部刈刃体2の先端側
の2個一群の切欠き部2d,2dのうち、先端側から2
番目の切欠き部2dを位置合わせし、この切欠き部2d
を通過してこれに連続するガイド孔2bに上記スペーサ
リング5cを嵌合させる。同様に、下部刈刃体3の先端
側の2個一群の切欠き部3d,3dのうち、先端側から
2番目の切欠き部3dを上記スペーサリング5cに位置
合わせし、この切欠き部2dを通過してこれに連続する
ガイド孔3bに上記スペーサリング5cを嵌合させる。
【0023】なお、前記先端側から3番目の連結部材5
のスペーサリング5cに対し、上部刈刃体2および下部
刈刃体3の先端側から3番目の各切欠き部2d,3d
(基端側の4個一群の切欠き部のうち最も先端側のも
の)をそれぞれ位置合わせし、これらに連続する各ガイ
ド孔2b,3bにスペーサリング5cを嵌合させるよう
にしてもよい。
【0024】こうして先端側から2番目(または3番
目)の連結部材5のスペーサリング5cに対し、これに
対応するガイド孔2b,3bが嵌合した上部刈刃体2お
よび下部刈刃体3は、当該スペーサリング5cを支点と
して相互にハサミ状に交差する。そこで、上部刈刃体2
および下部刈刃体3を上下一対のガイド板1側へ向かっ
て内側に閉じると、その他の連結部材5における各スペ
ーサリング5cが上部刈刃体2の各切欠き部2d,2
d,…および下部刈刃体3の各切欠き部3d,3d,…
を通過することで、上部刈刃体2および下部刈刃体3は
図7のように閉じてゆき、やがて図8のように、上部刈
刃体2および下部刈刃体3は上下一対のガイド板1の間
に完全に挿入され、各ガイド孔2b,2b,…および各
ガイド孔3b,3b,…が各連結部材5の各スペーサリ
ング5cに嵌合する。
【0025】図8に示す状態では、上部刈刃体2の接続
部2cの上面に固定された接続片10は、その切欠き孔
10a,10bがクランプボルト8a,8bに嵌合して
上部駆動部材7aの接続部7cの上面に接合し、また、
下部刈刃体3の接続部3cの下面に固定された接続片1
1は、その切欠き孔11a,11bがクランプボルト9
a,9bに嵌合して下部駆動部材7bの接続部7dの下
面に接合する。そこで、クランプボルト8a,8bをね
じ込んで上部刈刃体2側の接続片10を上部駆動部材7
aの接続部7cに締結し、クランプボルト9a,9bを
ねじ込んで下部刈刃体3側の接続片11を下部駆動部材
7bの接続部7dに締結することで、上部刈刃体2およ
び下部刈刃体3の組付け作業が完了する。
【0026】そこで、図示省略した草刈機のエンジンを
始動してクラッチ装置を接続操作すると、ミッションケ
ース4内のクランク機構により上部駆動部材7aおよび
下部駆動部材7bが相互に逆方向に往復駆動され、これ
らに接続された上部刈刃体2および下部刈刃体3が、上
下一対のガイド板1に挟持され、かつ各連結部材5の各
スペーサリング5cに各ガイド孔2b,2b,…および
各ガイド孔3b,3b,…が案内されることで、相互に
逆方向に往復駆動されるのであり、こうして草刈作業が
行われる。
【0027】一方、このような草刈作業により上部刈刃
体2および下部刈刃体3の各三角刈刃2aまたは各台形
刈刃3aが摩滅して切れ味が悪化し、上部刈刃体2およ
び下部刈刃体3を取り外す場合は、前述した組み付け作
業と反対の手順で作業すればよく、まず、クランプボル
ト8a,8bおよびクランプボルト9a,9bを緩め
る。そして上部刈刃体2および下部刈刃体3の基端部の
例えば接続片10,11などを摘んで上部刈刃体2およ
び下部刈刃体3を上下一対のガイド板1に対し左右両側
に開いて回動させる。続いてその回動支点となったスペ
ーサリング5cを各切欠き部2d,3dを通過して外
し、上部刈刃体2および下部刈刃体3の先端部を上下一
対のガイド板1から左右に引き抜くのであり、こうして
上部刈刃体2および下部刈刃体3の取外し作業が完了す
る。
【0028】なお、本実施例では、上部刈刃体2が多数
の三角刈刃2aを有し、下部刈刃体3が多数の台形刈刃
3aを有する構造としたが、反対に上部刈刃体2が多数
の台形刈刃を有し、下部刈刃体3が多数の三角刈刃を有
する構造としてもよい。また上部刈刃体2および下部刈
刃体3が、いずれも多数の台形刈刃を有する構造とし、
あるいは反対にいずれも多数の三角刈刃を有する構造と
してもよい。特に、刈刃自体の形状や数は特に限定され
るものではなく、任意に選定できる。
【0029】また、上部刈刃体2および下部刈刃体3に
形成した各切欠き部2d,2d,…および切欠き部3
d,3d,…は、相互のピッチ間隔が上下一対のガイド
板1を相互に連結している各連結部材5の各スペーサリ
ング5cのピッチ間隔に対応している限り、各ガイド孔
2b,2b,…および各ガイド孔3b,3b,…の中央
部に連続しているものに限らず、その一端部や他端部に
連続するものであってもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明では、上下一
対のバリカン式刈刃体の組付け作業は、各バリカン式刈
刃体の先端部を上下一対のガイド板間にその左右両側か
ら挿入して交差させ、先端側の一群の切欠き部と基端側
の一群の切欠き部の相互に隣合ういずれか一方の切欠き
部を介してこれに連続する各ガイド孔を対応する連結部
材に嵌合させ、この連結部材を支点として各バリカン式
刈刃体をそれぞれ左右方向内側に閉じ、基端部の各接続
部を上下一対の駆動部材の各外端部にそれぞれネジ止め
固定するだけで完了し、また各バリカン式刈刃体の取外
し作業は、組付け作業と反対の手順により完了する。
【0031】従って本発明によれば、上下一対のバリカ
ン式刈刃体の取外し作業および組付け作業を、ミッショ
ンケースや一対のガイド板の分解作業を伴うことなく簡
単かつ迅速に行うことができ、作業現場で素早くバリカ
ン式刈刃体を交換することが可能となり、作業能率を大
幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構造を示す分解平面図
である。
【図2】一実施例の全体構造を示す分解底面図である。
【図3】一実施例における上下一対のガイド板の側面図
である。
【図4】一実施例における連結部材付近の部分拡大図で
ある。
【図5】一実施例における上下一対のガイド板の基端部
付近の部分拡大図である。
【図6】一実施例の作用を示す組付け作業の初段、また
は取外し作業の終段の全体平面図である。
【図7】一実施例の作用を示す組付け作業の中段、また
は取外し作業の中段の全体平面図である。
【図8】一実施例の作用を示す組付け作業の終段、また
は取外し作業の初段の全体平面図である。
【図9】一実施例の作用を示すガイド板の基端部付近の
部分拡大平面図である。
【図10】従来例の全体構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 上下一対のガイド板 1a 上部ガイド板 1b 下部ガイド板 2 上部刈刃体 2a 三角刈刃 2b ガイド孔 2c 接続部 2d 切欠き部 3 下部刈刃体 3a 台形刈刃 3b ガイド孔 3c 接続部 3d 切欠き部 4 ミッションケース 5 連結部材 5a 連結ボルト 5b 連結ナット 5c スペーサリング 6 支持部材 7 上下一対の駆動部材 7a 上部駆動部材 7b 下部駆動部材 7c,7d 接続部 8a,8b クランプボルト 9a,9b クランプボルト 10 接続片 10a,10b 切欠き孔 11 接続片 11a,11b 切欠き孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って配置された複数本の連
    結部材を介して相互に所定間隔を開けて連結され、基端
    部がミッションケースに固定された上下一対のガイド板
    と、 上記各連結部材が嵌合してこれに案内される複数のガイ
    ド孔を有することで上記一対のガイド板に挟持されて長
    手方向に往復摺動自在であり、基端部にそれぞれ形成さ
    れた各接続部が一対のガイド板からその幅方向に片側づ
    つ突出する上下一対のバリカン式刈刃体と、 内端部がミッションケース内の駆動機構にそれぞれ伝動
    構成され、外端部が上記各接続部にそれぞれ着脱自在に
    ネジ止め固定されることで上記一対のバリカン式刈刃体
    を相互に逆方向に往復駆動する上下一対の駆動部材とを
    備え、 上記各バリカン式刈刃体には、上記各ガイド孔に連続し
    て上記各連結部材が通過可能な各切欠き部を基端側と先
    端側の二郡に分けてそれぞれ設け、 上記バリカン式刈刃体の基端側の一群の切欠き部は、上
    記接続部と反対側の側縁に開口させ、先端側の一群の切
    欠き部は、上記接続部と同じ側の側縁に開口させること
    で、上下一対のバリカン式刈刃体が上下一対のガイド板
    に対しハサミ状に開閉して着脱自在に構成したことを特
    徴とするバリカン式刈刃体の着脱構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021007315A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 株式会社やまびこ 往復動刈刃装置及び手持ち作業機

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