JP2710586B2 - チェーン刃用固定刃付案内板 - Google Patents

チェーン刃用固定刃付案内板

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JP2710586B2
JP2710586B2 JP7147310A JP14731095A JP2710586B2 JP 2710586 B2 JP2710586 B2 JP 2710586B2 JP 7147310 A JP7147310 A JP 7147310A JP 14731095 A JP14731095 A JP 14731095A JP 2710586 B2 JP2710586 B2 JP 2710586B2
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洋三 伊達
清司 伊達
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洋三 伊達
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願に係る発明は、草や芝あ
るいは樹木等を刈取る刈払機や芝刈機、又は畦草刈機、
あるいは生垣,樹木等の刈込機等に用いるチェーン刃用
固定刃付案内板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、草を刈るための刈払機や芝を
刈るための芝刈機においては、駆動軸に円盤状の回転刃
が設けられ、この回転刃を高速で回転させることにより
草等を刈取るように構成されている。
【0003】一方、田畑の畦の草を刈るために用いられ
る畦草刈機や、生垣や樹木等の刈込みに用いられる刈込
機(ヘッジトリマー)においては、直刃状の刈取刃を上
下に2枚設け、その一方の刃を往復運動させることによ
って両刃の間で草等を刈取るように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記刈払機等
における回転刃は、1枚の円盤状薄板鋼板の周囲に刃部
を形成したものを機器の先端に露出するように設け、こ
の回転刃を高速回転させながら人手によって移動させて
草等を切断するものであるため、露出した回転刃が作業
中に石等を飛散させる恐れがあり、また、回転刃が石や
ブロック等の硬質材に接触すると刃先に損傷を生じ、接
触が強い衝撃となった場合には回転刃の刃先から亀裂を
生じたり、刃先が破損して離散する恐れがある。
【0005】一方、畦草刈機や刈込機における刈取刃
は、上下の刃を往復(レシプロ)運動させるための刃の
取付け構造が複雑となるため上下の刃の交換が非常に難
しく、また、この刈取刃は使用者による目立ても難しい
ため、メンテナンスに多くの時間と労力を必要とする。
しかも、この刈取刃は販売業者であってもメンテナンス
が困難であるため、刈取刃に損傷を生じた場合には取替
えや修理に多くの時間と労力を必要とする。
【0006】この出願に係る発明は上記課題に鑑みて、
刈刃に案内板の周囲を回転するチェーン刃を用い、この
回転式のチェーン刃を損傷することが少なく、損傷して
も容易に取替えができ、また、草等を効率良く刈り取る
ことができるチェーン刃用固定刃付案内板を提供するこ
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るチェーン刃用固定刃付案内板は、チ
ェーン刃を案内するガイド溝を周囲に設けた案内板本体
を有する案内板であって、前記案内板本体の中板中央部
に中空部を形成して軽量化を計り、該案内板本体の下部
に該案内板本体の取着部を除く周囲から突出する複数の
刃部を形成した固定刃を設け、該固定刃の案内板本体と
の接触面に貫通孔を設けて軽量化を計り、該固定刃の基
部をチェーン刃の連結部材よりも若干高い高さで形成
し、該固定刃の刃部をチェーン刃よりも突出する高さで
形成し、該固定刃で前記チェーン刃を受けて接触させ
とともに該チェーン刃との間で切断機構を構成し、前記
案内板本体の上部に、チェーン刃の浮き上りを上方から
抑止して前記チェーン刃の刃と固定刃とを適切に接触さ
せるとともに、固定刃との間がチェーン刃を回転させる
時に適正な間隔となるようにする押え板を設け、該押え
板を案内板本体に設けたボルトにスプリングを介してナ
ットで取着して最適な間隙にしたことを特徴とするもの
である。
【0008】請求項2に係るチェーン刃用固定刃付案内
板は、チェーン刃を案内するガイド溝を周囲に設けた案
内板本体を有する案内板であって、前記案内板本体の
板中央部に中空部を形成して軽量化を計り、該案内板本
体の下部に該案内板本体の取着部を除く周囲から突出す
る複数の刃部を形成した固定刃を設け、該固定刃の案内
板本体との接触面に貫通孔を設けて軽量化を計り、該固
定刃の基部をチェーン刃の連結部材よりも若干高い高さ
で形成し、該固定刃の刃部をチェーン刃よりも突出する
高さで形成し、該固定刃で前記チェーン刃を受けて接触
させるとともに該チェーン刃との間で切断機構を構成
し、前記案内板本体の上部に、チェーン刃の浮き上りを
上方から抑止して前記チェーン刃の刃と固定刃とを適切
に接触させるとともに、固定刃との間がチェーン刃を回
転させる時に適正な間隔となるようにする押え板を設
、該押え板をスペーサを介在させて案内板本体にボル
トとナットで固定して最適な間隙にしたことを特徴とす
るものである。
【0009】
【0010】
【作用】請求項1,2に係るチェーン刃用固定刃付案内
板によれば、案内板本体の下部に設けた固定刃の複数の
刃部が案内板本体の周囲から突出しているため、案内板
の周囲に設けたガイド溝に沿ってチェーン刃を回転させ
ると、固定刃がチェーン刃を受ける作用を奏するととも
に、この固定刃の上面とチェーン刃の下面とが交差する
時に相互の刃面が切断機構を構成する。また、案内板の
上部に設けた押え板により、固定刃との間がチェーン刃
を回転させる時に適正な間隔とし、回転するチェーン刃
の浮き上りを上方から抑止して前記チェーン刃の刃と固
定刃とを適切に接触させることができる。
【0011】特に、請求項によれば、スプリングで固
定刃と押え板との間隔を、チェーン刃を回転させる時に
適正な間隔となるようにでき、請求項によれば、スペ
ーサで固定刃と押え板との間隔を、チェーン刃を回転さ
せる時に適正な間隔となるようにできる。
【0012】
【0013】
【実施例】以下、この出願に係る発明の実施例を図面に
基づいて説明する。図1はこの出願に係るチェーン刃用
固定刃付案内板の第1実施例を示す平面図であり、図2
は同側面図、図3は同底面図である。図4は図1に示す
A−A断面図であり、図5は同B−B断面図である。
【0014】図示するように、第1実施例のチェーン刃
用固定刃付案内板R1 の案内板本体1の周囲にはチェー
ン刃8を案内するガイド溝1aを設けてガイドレール1
bが形成されており、この案内板本体1の下部には、案
内板本体1の取着部2を除く周囲から突出する複数の刃
部3aを形成した固定刃3が設けられている。取着部2
は案内板本体1を刈払機等の機器へ取着する部位であ
る。
【0015】上記固定刃3は、案内板本体1の周囲に所
定高さh1 の基部3bを形成し、この基部3bから突出
する複数の刃部3aが形成されたものである。この実施
例では、基部3bがチェーン刃8の連結部材11よりも
若干高い高さh1 で形成され、刃部3aがカッタ部材9
よりも突出する高さh2 で形成されている。このように
固定刃3の刃部3aをチェーン刃8よりも突出する高さ
2 で形成することにより、作業中に石やブロック、あ
るいは金属等の硬質物に接触した場合でも固定刃から接
触することとなるので、回転するチェーン刃8の刃先を
損傷又は破損することなく作業を進めることができる。
【0016】また、案内板本体1の上部にはチェーン刃
8の浮き上りを上方から抑止する押え板4が設けられて
おり、この押え板4は、案内板本体1に設けられたボル
ト5にスプリング6を介してナット7で取着され、この
ナット7の締付けによって押え板4と固定刃3との間が
チェーン刃8を回転させる時に最適な一定の間隔Sとな
るように調整されている。なお、5aは端部固定用のリ
ベットである。この例では周囲5箇所に押え板4が設け
られている。
【0017】このように押え板4を設けることにより、
回転するチェーン刃8に切断負荷等が作用してチェーン
刃8が上方へ浮き上って逃げようとした場合でも上方か
らチェーン刃8の浮き上りを間隙S内で抑止するので、
これによって固定刃3の刃部3aと回転するチェーン刃
8の刃9aとが適切に接触して鋏のような切断機構を構
成し、案内板本体1のほぼ全周において安定した大きな
切断力を発揮させて刈取り作業を行うことができる。ま
た、チェーン刃8に上向きの大きな力が作用したとして
も押え板4はスプリング6によって上方へ逃げるため、
チェーン刃8を損傷することはない。なお、案内板R1
を刈払機等に取付けるための取着部2には、取付長孔1
cとチェーン張孔1dとオイル注入孔1eとが設けられ
ている。また、31は後述する駆動用のスプロケットギ
アである。
【0018】一方、このチェーン刃用固定刃付案内板R
1 の周囲を回転するチェーン刃8としては、図6(a) の
側面図及び(b) の同図N−N断面図に示すような3層構
造のチェーン刃8Aや、図7(a) の側面図及び(b) の同
図P−P断面図に示すような2層構造のチェーン刃8B
が用いられる。
【0019】図6(a),(b) に示す3層構造のチェーン刃
8Aは、上部に刃9aと開孔9bとを形成したカッタ部
材9Aと、下部にドライブ爪10aを形成した爪部材1
0と、これらを連結する連結部材11とをリベット11
aで3層構造となるように帯状に連結したものであり、
また、図7(a),(b) に示す2層構造のチェーン刃8B
は、上部に刃9aを形成するとともに下部にドライブ爪
9cを形成したカッタ部材9Bと、下部にドライブ爪1
0aを形成した爪部材10と、これらを連結する連結部
材11とをリベット11aで2層構造となるように帯状
に連結したものである。従って、3層構造のチェーン刃
8Aにおける爪部材10とカッタ部材9Aとの厚みt1
に比べて、2層構造のチェーン刃8Bにおける爪部材1
0とカッタ部材9Bとの厚みt2 を薄くすることができ
るが、これらは使用条件等に応じて選択すればよい。ま
た、このようなチェーン刃8A,8Bは、万一、連結部
において切断されたとしても即座に案内板本体1から離
脱するため、切断した状態で回転することはない。
【0020】そして、このようなチェーン刃8を上記第
1実施例のチェーン刃用固定刃付案内板R1 に装着すれ
ば、チェーン刃8の爪部材10が案内板本体1のガイド
溝1aに案内されて矢印vの方向に回転する時にチェー
ン刃8は固定刃3と押え板4との間で回転し、チェーン
刃8の刃9aと固定刃3の刃部3aとが交差する時に鋏
のような切断機構で刈取り機能を発揮することができ
る。
【0021】次に、第2実施例に係るチェーン刃用固定
刃付案内板R2 を、図8に示すチェーン刃用固定刃付案
内板の平面図と、図9に示す同側面図、図10に示す同
底面図、及び図11に示す図8のC−C断面図、図12
に示す図8のD−D断面図、図13に示す図8のE−E
断面図に基づいて説明する。なお、チェーン刃8は上記
第1実施例と同一の構成であるため同一符号を付して説
明は省略する。
【0022】図示するように、この第2実施例は、上記
第1実施例の案内板R1 よりも幅方向を広げて左右の安
定性向上を計ったものであり、この案内板本体12の取
着部13には、上記第1実施例と同様にガイド溝12
a,ガイドレール12b,取付長孔12c,チェーン張
孔12d,オイル注入孔12eが設けられている。そし
て、この案内板本体12の下部に設けられた固定刃14
は、左右と前部の複数に分割した固定刃部材14A,1
4B,14Cによって構成されており、しかも、この実
施例では、刃部14aの先端をチェーン刃8の回転方向
と逆方向に傾斜させることにより刃の接触角度をより直
角に近くして大きな切断力が得られるように構成されて
いる。そして、この固定刃14の案内板本体12との接
触面に複数の貫通孔14cを設けることにより軽量化を
計り、案内板本体12においても、ガイド溝12aを形
成する中板中央部に中空部12fを形成して軽量化を計
っている。
【0023】また、この実施例では、案内板R2 の下面
に一定の高さで突出した接置部15を複数個突設してお
り、この接置部15を設けて作業時に地面や固定物等の
表面に接置部15を置いて表面を沿わせるように摺動さ
せることにより、人手によってチェーン刃用固定刃付案
内板R2 を支持する重量負担を軽減し、これによって楽
な作業を行うとともに作業中における刃先の地面接触損
傷を少なくしている。
【0024】更に、この実施例では、固定刃14の刃部
14aのチェーン刃8と接触する刃面側(上面側)に凹
状の潤滑油の油溜り部16が設けられている。この油溜
り部16は、刃部14aのほぼ中央に任意の形状、例え
ば、丸,四角,楕円,菱形等で凹状に形成されたもので
あり、ある程度の油を溜めることができる形状であれば
よい。このように油溜り部16を設けることにより、固
定刃14とチェーン刃8との接触による発熱や磨耗を減
少させることができる。
【0025】この第2実施例における押え板17は、左
右2分割構造によって構成されており、この押え板17
の取付けは上述した第1実施例と同様にスプリング6を
介在させてボルト5とナット7とによって固定刃14と
の間が一定の間隔Sとなるように設けられている。
【0026】以上のように構成された第2実施例のチェ
ーン刃用固定刃付案内板R2 によれば、チェーン刃8の
爪部材10が案内板本体12のガイド溝12aに案内さ
れて回転する時にチェーン刃8が固定刃14と押え板1
7との間で回転するため、チェーン刃8の刃9aと固定
刃14の刃部14aとが交差する時に鋏のような切断機
構で刈取り機能を発揮し、また、案内板R2 の下面に設
けた接置部15により、地面等の表面に案内板R2 を置
いた状態で機器自体を保持することなく、接置部15を
摺動させながら楽に草や芝等の刈取り作業を行うことが
できる。しかも、刈り取った後の草等はこの接置部15
の高さにとほぼ同じ高さで均一に刈取られて仕上がりを
美しくすることができる。
【0027】更に、刃部14aの上面に設けた油溜り部
16に機器側より供給される潤滑油を利用して溜めるこ
とにより、高速回転するチェーン刃8と固定刃14とが
摺動する時に生じる摩擦熱の発生を減少させたり発生し
た熱を吸収するとともに、固定刃14とチェーン刃8の
磨耗を少なくして滑らかなチェーン刃8の回転摺動を可
能にする。
【0028】次に、第3実施例に係るチェーン刃用固定
刃付案内板R3 を、図14に示すチェーン刃用固定刃付
案内板の平面図と、図15に示す同側面図、図16に示
す同底面図、及び図17に示す図14のF−F断面図、
図18に示す図14のG−G断面図、図19に示す図1
4のH−H断面図、図20に示す図14のI−I断面図
に基づいて説明する。なお、チェーン刃8は上記第1実
施例と同一の構成であるため同一符号を付して説明は省
略し、また、他の同一構成には同一符号を付して説明す
る。
【0029】図示するように、この第3実施例は、例え
ば、畦草刈機用の案内板のように全長を長くした実施例
であり、この実施例では案内板本体18の重量をより軽
量化するための構造として、案内板本体18の取着部1
9を除く部分を1枚の案内板本体18と1枚の固定刃2
0とによる2層構造で形成したものである。
【0030】この案内板本体18は、ガイドレール18
bとガイド溝18aとの2つの機能を併せ持つように一
枚板から曲げや絞り等の加工によって一体的に形成され
たものであり、また、固定刃20は、ガイドレール20
cと刃部20aとの2つの機能を併せ持つように一枚板
から曲げや絞り等の加工によって一体的に形成されたも
のであり、この案内板本体18と固定刃20とが2層構
造で一体的に結合されている。20bは基部である。な
お、この実施例でも取着部19にガイド溝18a,ガイ
ドレール18b,取付長孔18c,チェーン張孔18
d,オイル注入孔18eが設けられており、案内板本体
18の中央長手方向には凸部18fを形成することによ
り強度向上が計られている。
【0031】また、この案内板R3 の上部には上記第2
実施例と同様に左右2分割構造の押え板21が設けられ
ており、この押え板21は上述した第1実施例と同様に
スプリング6を介在させてボルト5とナット7とによっ
て固定刃20との間が一定の間隔Sとなるように設けら
れている。なお、この実施例でも上記第2実施例と同様
に凹状の油溜り部16が設けられている。
【0032】以上のように構成された第3実施例のチェ
ーン刃用固定刃付案内板R3 によれば、上述した第1又
は第2実施例と同様に、回転するチェーン刃8と固定刃
20の刃部20aとが交差する時に鋏のような切断機構
で刈取り機能を発揮することができ、しかも、この実施
例では案内板本体18の軽量化を計っているため広い刈
取面であっても容易に作業を行うことができる。なお、
案内板R3 の下面に設けられた接置部15の機能や、固
定刃20の上面に設けられた油溜り部16の機能につい
ては上述した第2実施例と同一であるため説明は省略す
る。
【0033】次に、第4実施例に係るチェーン刃用固定
刃付案内板R4 を、図21に示すチェーン刃用固定刃付
案内板の平面図と、図22に示す同側面図、図23に示
す同底面図、及び図24に示す図21のJ−J断面図、
図25に示す図21のK−K断面図、図26に示す図2
1のL−L断面図、図27に示す図21のM−M断面図
に基づいて説明する。なお、チェーン刃8は上記第1実
施例と同一の構成であるため同一符号を付して説明は省
略し、他の同一構成には同一符号を付して説明する。
【0034】図示するように、この第4実施例は、例え
ば、ヘッジトリマー用の案内板のように幅は狭いが全長
が比較的長く、しかも、作業者が持った状態で使用する
チェーン刃用固定刃付案内板の実施例であり、案内板の
重量を軽量化するための構造として、案内板本体22の
取着部23Aと先端部23Bとを除く中間部23Cにお
いて、ガイド溝22aと片側のガイドレール22bの厚
みとを有する厚みの中板材24を設けることにより、中
間部23Cにおいて片側(下側)のガイドレールを無く
したものである。従って、中間部23Cにおける片側の
ガイドレール重量分を軽量化することができる。なお、
この実施例における中板材24を周囲のみの帯状に形成
して内部を空洞化すれば、更に効果的な軽量化を計るこ
とができる。
【0035】また、この実施例では、案内板R4 が細型
形状であるため固定刃25の上部に設けるチェーン刃8
の押え板26を1枚の板状部材によって形成し、取着部
23Aから中間部23Cの中央付近にかけて固定刃25
の刃部25aと同様に形成された突出部26aを形成し
たものであり、この突出部26aの先端は刃部25aよ
りも突出するように形成されている。なお、軽量化のた
めに複数の貫通孔26bが設けられている。
【0036】この実施例では、押え板26を、固定刃2
5とチェーン刃8とが効果的に切断機構を構成するよう
に、予め、チェーン刃8の浮き上りを最小限に抑えるこ
とができるような固定刃25との適正な間隙Sとなるス
ペーサ27を介在させて案内板本体22にボルト5とナ
ット7で固定されている。
【0037】このような押え板26を設けることによ
り、固定刃25とチェーン刃8とによる効果的な切断力
を保ちつつ、取着部23Aから中間部23Cの中央付近
において刃部25aで切断した枝等の飛散を防止して安
全性を向上させている。
【0038】なお、この実施例における固定刃25は、
平板状で中央部長手方向に軽量化のための貫通孔25c
を設けたものである。25aは刃部であり、25bは基
部である。
【0039】以上のように構成された第4実施例のチェ
ーン刃用固定刃付案内板R4 によれば、上述した第1〜
第3実施例と同様に、回転するチェーン刃8の刃9aが
固定刃25の刃部25a上を交差して通過する時に鋏の
ような切断機構で刈取り機能を発揮することができ、し
かも、この実施例では案内板本体22の軽量化を計って
いるため、人手によって案内板22を保持した状態でも
容易に作業を行うことができる。また、押え板26の突
出部26aを固定刃25の刃部25a上へ突出させてい
るため、切断した枝等が作業者側へ飛散することはな
い。
【0040】なお、上述したいずれの実施例でも、固定
刃3,14,20,25の刃部3a,14a,20a,
25aやチェーン刃8の刃9aの材質に超硬合金やセラ
ミック等を使用すれば切れ味や刃持ちを良くすることが
可能であり、刃の材質は使用目的や用途等によって適宜
選択すればよい。
【0041】また、上述した各実施例における構成は個
々の実施例においてのみ採用し得るものではなく、例え
ば、第1実施例のチェーン刃用固定刃付案内板R1 に第
2実施例における接置部15や油溜り部16を設けても
よく、使用目的等に応じて各実施例の構成を適宜組合せ
て構成すればよい。
【0042】ところで、上記第1〜第4実施例ではチェ
ーン刃用固定刃付案内板R1 〜R4のみを説明したが、
これらを具備した刈取装置として、第1実施例のチェー
ン刃用固定刃付案内板R1 を刈払機に用いた場合の刈取
装置の例を、図28に示す刈取装置の平面図と、図29
に示す同側断面図に基づいて以下に説明する。
【0043】図示するように、刈払機28等の先端に設
けられたギアケース29に取付金具30を突設し、この
取付金具30にチェーン刃用固定刃付案内板R1 をボル
ト30aで固定する。一方、このギアケース29内部の
ギア機構29aの下部から突出した出力軸29bにスプ
ロケットギア31を取着し、このスプロケットギア31
と上記チェーン刃用固定刃付案内板R1 との間にチェー
ン刃8を掛けることにより刈取装置Tを構成する。な
お、上記出力軸29bとスプロケットギア31とは、例
えばスプライン結合とすることにより取付けが容易で、
しかも確実な動力伝達が行える。また、このスプロケッ
トギア31は、従来からチェーンソーにおいて用いられ
ているスプロケットギアを用いることができる。32は
スプロケットギア31のカバーであり、33は給油管で
ある。
【0044】このように構成された刈取装置Tによれ
ば、刈払機28からギア機構29aの出力軸29bに伝
達された動力により、この出力軸29bで駆動するスプ
ロケットギア31でチェーン刃8を案内板R1 の周囲で
駆動すると、チェーン刃用固定刃付案内板R1 が上述し
た第1実施例における作用を奏して草等を刈り取ること
ができる。
【0045】しかも、この刈取装置Tによれば、万一、
作業中に刃の破損等によってチェーン刃の連結部が切断
したとしても、即座にスプロケットギア31からチェー
ン刃が離脱して落下するので破損した状態で回転を続け
ることがなく、安全で、且つ、効果的に刈取り作業を行
うことができる。
【0046】なお、この例では上述した第1実施例のチ
ェーン刃用固定刃付案内板R1 を設けた刈取装置Tを例
に説明したが、他の実施例におけるチェーン刃用固定刃
付案内板R2 〜R4 を採用した場合には、上述した各実
施例における作用効果を奏する刈取装置を構成すること
が可能となる。
【0047】また、この出願に係るチェーン刃用固定刃
付案内板によれば、固定刃とチェーン刃とを分解するこ
とが容易に行えるとともに、分解した固定刃やチェーン
刃の目立を、例えば平やすり等で簡単に行うことができ
るため、刃の取替えや修理に要する時間と労力を大幅に
削減した容易なメンテナンスが可能となる。
【0048】
【発明の効果】この出願に係る発明は、以上説明したよ
うに構成しているので、以下に記載するような効果を奏
する。
【0049】請求項1,2に係るチェーン刃用固定刃付
案内板によれば、案内板本体の下部に設けた固定刃がチ
ェーン刃を受ける作用を奏するとともに、案内板の上部
に設けた押え板により、回転するチェーン刃の浮き上り
を上方から抑止して、固定刃とチェーン刃との隙間を適
正に保ってチェーン刃の刃と固定刃とを適切に接触させ
るので、この固定刃の上面とチェーン刃の下面とが交差
する時に相互の刃面が鋏のような切断機構を構成し、両
刃の間で切断力を効果的に発揮した安全な刈取り作業を
行うことが可能となる。しかも、チェーン刃の取替えや
修理に要する時間と労力を大幅に削減した容易なメンテ
ナンスも可能となる。
【0050】特に、請求項によれば、スプリングで固
定刃と押え板との間隔を、チェーン刃を回転させる時に
適正な間隔とすることができ、請求項によれば、スペ
ーサで固定刃と押え板との間隔を、チェーン刃を回転さ
せる時に適正な間隔とすることができる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願に係るチェーン刃用固定刃付案内板の
第1実施例を示す平面図である。
【図2】図1に示す第1実施例の側面図である。
【図3】図1に示す第1実施例の底面図である。
【図4】図1に示す第1実施例のA−A断面図である。
【図5】図1に示す第1実施例のB−B断面図である。
【図6】この出願に係るチェーン刃用固定刃付案内板に
用いるチェーン刃を示す図面であり(a) は側面図で、
(b) は(a) のN−N断面図である。
【図7】この出願に係るチェーン刃用固定刃付案内板に
用いるチェーン刃の他の例を示す図面であり(a) は側面
図で、(b) は(a) のP−P断面図である。
【図8】この出願に係るチェーン刃用固定刃付案内板の
第2実施例を示す平面図である。
【図9】図8に示す第2実施例の側面図である。
【図10】図8に示す第2実施例の底面図である。
【図11】図8に示す第2実施例のC−C断面図であ
る。
【図12】図8に示す第2実施例のD−D断面図であ
る。
【図13】図8に示す第2実施例のE−E断面図であ
る。
【図14】この出願に係るチェーン刃用固定刃付案内板
の第3実施例を示す平面図である。
【図15】図14に示す第3実施例の側面図である。
【図16】図14に示す第3実施例の底面図である。
【図17】図14に示す第3実施例のF−F断面図であ
る。
【図18】図14に示す第3実施例のG−G断面図であ
る。
【図19】図14に示す第3実施例のH−H断面図であ
る。
【図20】図14に示す第3実施例のI−I断面図であ
る。
【図21】この出願に係るチェーン刃用固定刃付案内板
の第4実施例を示す平面図である。
【図22】図21に示す第4実施例の側面図である。
【図23】図21に示す第4実施例の底面図である。
【図24】図21に示す第4実施例のJ−J断面図であ
る。
【図25】図21に示す第4実施例のK−K断面図であ
る。
【図26】図21に示す第4実施例のL−L断面図であ
る。
【図27】図21に示す第4実施例のM−M断面図であ
る。
【図28】図1に示す第1実施例のチェーン刃用固定刃
付案内板を用いた刈取装置の要部を示す平面図である。
【図29】図28に示すチェーン刃用固定刃付案内板を
用いた刈取装置の側断面図である。
【符号の説明】
1…案内板本体 2…取着部 3…固定刃 3a…刃部 4…押え板 5…ボルト 6…スプリング 7…ナット 8…チェーン刃 9…カッタ部材 9a…刃 10…爪部材 11…連結部材 12…案内板本体 13…取着部 14…固定刃 14a…刃部 15…接置部 16…油溜り部 17…押え板 18…案内板本体 19…取着部 20…固定刃 20a…刃部 21…押え板 22…案内板本体 23A…取着部 23B…先端部 23C…中間部 24…中間材 25…固定刃 25a…刃部 26…押え板 26a…突出部 27…スペーサ 28…刈払機 29…ギア機構 30…取付板 31…スプロケットギア R1,R2,R3,R4 …チェーン刃用固定刃付案内板 h1,h2 …高さ S…間隙 T…刈取装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェーン刃を案内するガイド溝を周囲に
    設けた案内板本体を有する案内板であって、 前記案内板本体の中板中央部に中空部を形成して軽量化
    を計り、該案内板本体の下部に該案内板本体の取着部を
    除く周囲から突出する複数の刃部を形成した固定刃を設
    け、該固定刃の案内板本体との接触面に貫通孔を設けて
    軽量化を計り、該固定刃の基部をチェーン刃の連結部材
    よりも若干高い高さで形成し、該固定刃の刃部をチェー
    ン刃よりも突出する高さで形成し、該固定刃で前記チェ
    ーン刃を受けて接触させるとともに該チェーン刃との間
    で切断機構を構成し、前記案内板本体の上部に、チェー
    ン刃の浮き上りを上方から抑止して前記チェーン刃の刃
    と固定刃とを適切に接触させるとともに、固定刃との間
    がチェーン刃を回転させる時に適正な間隔となるように
    する押え板を設け、該押え板を案内板本体に設けたボル
    トにスプリングを介してナットで取着して最適な間隙に
    したことを特徴とするチェーン刃用固定刃付案内板。
  2. 【請求項2】 チェーン刃を案内するガイド溝を周囲に
    設けた案内板本体を有する案内板であって、 前記案内板本体の中板中央部に中空部を形成して軽量化
    を計り、該案内板本体の下部に該案内板本体の取着部を
    除く周囲から突出する複数の刃部を形成した固定刃を設
    け、該固定刃の案内板本体との接触面に貫通孔を設けて
    軽量化を計り、該固定刃の基部をチェーン刃の連結部材
    よりも若干高い高さで形成し、該固定刃の刃部をチェー
    ン刃よりも突出する高さで形成し、該固定刃で前記チェ
    ーン刃を受けて接触させるとともに該チェーン刃との間
    で切断機構を構成し、前記案内板本体の上部に、チェー
    ン刃の浮き上りを上方から抑止して前記チェーン刃の刃
    と固定刃とを適切に接触させるとともに、固定刃との間
    がチェーン刃を回転させる時に適正な間隔となるように
    する押え板を設け、該押え板をスペーサを介在させて案
    内板本体にボルトとナットで固定して最適な間隙にした
    ことを特徴とするチェーン刃用固定刃付案内板。
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