JPH0869768A - ゲッタおよびゲッタを備えた画像表示装置 - Google Patents

ゲッタおよびゲッタを備えた画像表示装置

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JPH0869768A
JPH0869768A JP20496194A JP20496194A JPH0869768A JP H0869768 A JPH0869768 A JP H0869768A JP 20496194 A JP20496194 A JP 20496194A JP 20496194 A JP20496194 A JP 20496194A JP H0869768 A JPH0869768 A JP H0869768A
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Yoshiki Uda
芳己 宇田
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Common Detailed Techniques For Electron Tubes Or Discharge Tubes (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アウトガスの吸着能力を向上させ、ゲッタ近
くの輝度低下を防ぎ、ゲッタからの熱による影響を軽減
させ、複数のゲッタの位置合わせを行なわないで済むゲ
ッタおよびゲッタを備えた画像表示装置を提供する。 【構成】 蛍光体9を含むフェースプレート8と面状陰
極7を含むリアプレート6との間に、排気管11が設け
られた枠12を封着部10により封着して密閉容器とし
た画像表示装置において、U字端部を曲げた複数個のサ
ポート5を一列に並べ、複数個のサポート5の曲げ部の
内側にワイヤーゲッタ1を取り付けて構成されたゲッタ
がリアプレート6上に、面状陰極7を囲み、かつゲッタ
フラッシュ方向が枠12の内側面に向うように載置され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空容器内の真空度を
維持するゲッタ、およびゲッタを備えた画像表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像表示装置として、視野角、カ
ラー化、輝度等で優れた方法として陰極線管(CRT)
が実用化されているが、近年、コンピューターによる情
報処理の高度化、テレビジョン放送の高画質化に伴な
い、高精細、大画面で平板状の画像表示装置に対するニ
ーズが急速に高まりつつある。
【0003】このため、画像表示用として電子ビーム加
速型の平板状画像表示装置が、いくつか提案されてき
た。たとえば、特開昭56−28445号公報に示され
るように平面状の電子源を有し、この電子源から電子ビ
ームを引き出し、蛍光体画素に対応する多数の孔部を設
けた制御電極群により制御、加速して、平面状蛍光面に
照射し、所望の蛍光体画素を発光させる構成となってい
る。
【0004】また、従来、電子源としては、熱電子源と
冷陰極電子源の2種類が知られている。冷陰極電子源に
は電界放出型(以下、「FE型」と略す)、金属/絶縁
層/金属型(以下、「MIM型」と略す)や表面伝導型
電子放出素子等がある。
【0005】FE型の例としてはW.P.Dyke&
W.W.DOlan、”Fieldemissio
n”、Advance in Electron Ph
ysics、8、89(1956)等が知られている。
【0006】MIM型の例としてはC.A.Mea
d、”The tunnel−emission am
plifier、J.Appl.Phys.、32、6
46(1961)やC.A.Spindt、”Phys
ical propertiesof thin−fi
lm field emission cath od
es withmolybdenum cones”、
J.Appl.Phys.、47、5248(197
6)等が知られている。
【0007】表面伝導型電子放出素子の例としては、エ
ム・アイ・エリンソン(M.I.Elinson)等に
よって発表された冷陰極素子が知られている[ラジオ・
エンジニアリング・エレクトロン・フィジックス(Ra
diO・Eng.Electron.Phys.)第1
0巻、1290〜1296頁、1965年]。これは、
基板上に形成された小面積の薄膜に、膜面に平行に電流
を流すことにより、電子放出が生ずる現象を利用するも
のである。
【0008】これらの面状陰極を使用した平板型画像表
示装置は、陰極を使用するために長年に渡って内部を真
空に維持しなくてはならない。このため、蛍光体を含む
フェースプレートと面状陰極を含むリアプレートの間
に、長時間に渡り安定な低融点のガラスフリットを接着
層として設け、画像表示装置の本体である外囲器を封着
する。その後、外囲器を真空排気し、ゲッタフラッシュ
および封止をして気密にし真空容器として完成する。こ
のように外囲器の封着は一般にガラスフリットを溶融す
ることによって行なわれている。この様な封着工程にお
いて使用されるガラスフリットは、PbO・B23系低
融点ガラス粉末に特殊なセラミックスをブレンドしたも
のが用いられる。
【0009】このように、画像形成装置内を真空にして
使用しなくてはならない陰極を用いた画像表示装置の封
止後の真空度維持にはゲッタが用いられている。このゲ
ッタは、真空容器自身あるいは真空容器内のものからの
アウトガスを吸着することを目的に真空容器内に配置さ
れ、一般にはバリウムを主材料としたゲッタ材をパウダ
ー状にして金属製のコンテナに充填し、これを真空中で
加熱することによって、バリウムを真空容器内に蒸着
(すなわちゲッタフラッシュ)して用いるものである。
【0010】従来、面状陰極を有する平板型画像表示装
置に使用されるゲッタは図8に示すようなものが用いら
れていた。
【0011】ゲッタは図8に示すように、U字型のサポ
ート105を備え、サポート105の両端部に掛け渡さ
れるようにしてワイヤーゲッタ101が取り付けられて
いる。このようにサポート105とで閉ループを形成す
るワイヤーゲッタ101は、コンテナ103の開口部1
04にパウダー102を充填して構成されている。
【0012】図9は、図8に示したゲッタを画像表示装
置の内部に配置した状態を示している。
【0013】図9に示すように、蛍光体108を含むフ
ェースプレート109と面状陰極107を含むリアプレ
ート106との間に封着部110を設けて密閉容器とし
て封着された画像表示装置において、リアプレート10
6上にワイヤーゲッタ101がそのワイヤーゲッタ10
1の開口部をフェースプレート109に向けて設置さ
れ、かつ、任意の位置に容器内を真空にするための排気
管111が設けられている。
【0014】ワイヤーゲッタのフラッシュは、真空容器
としての製造工程である封着工程などを経た後、外部か
ら高周波誘導によってゲッタを加熱しゲッタフラッシュ
を完了する。この場合、ゲッタフラッシュが可能な理由
は、サポートがU字型でこの端部にワイヤゲッタが取り
付けてある構造であり、これがリング状の閉ループを形
成しているために、高周波を外部のコイルに印加し磁界
をゲッタの周囲で反転させた場合にゲッタとU字型サポ
ートの閉ループに電流が反転しながら流れ発熱が生じる
ためである。
【0015】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、フ
ェースプレートとリアプレートの間隔が狭い平板状画像
表示装置を考えた場合、上記従来例では次のような欠点
があった。
【0016】ゲッタのフラッシュ方向(ワイヤーゲッタ
の開口部の向き)が平行平板のフェースプレートに向い
ているため、 (1)ワイヤーゲッタの開口部とフェースプレートの内側
との距離が短いと、フラッシュされたゲッタ材の被着面
積が少なくなり、アウトガスの吸着能力が低くなった。
【0017】(2)ゲッタフラッシュ方向が、パネルの蛍
光体側に向いているために、ゲッタ被着材料のまわり込
みによって、ゲッタ近くの蛍光体の輝度低下が見られ
た。このため、ゲッタの被着材料が蛍光体などのような
所望の部分ヘ被着するのを防ぐために、板状の遮蔽板を
被着面と蛍光体の間に設ける必要があった。
【0018】(3)ガラスであるリアプレートにサポート
が接しているため、ゲッタ加熱によるゲッタ部の熱がサ
ポートを介した短い距離でリアプレートに伝わり、リア
プレートのガラスが割れることがあった。
【0019】(4)ゲッタ効果を上げるため、あるいは大
画面の画像表示装置に対応するため複数のゲッタを配置
する場合に、それぞれのゲッタに対して位置合せが必要
であり、製造時の無駄が多かった。
【0020】そこで本発明は、上述のような問題点に鑑
みてなされたものであって、アウトガスの吸着能力が向
上し、ゲッタ近くの輝度低下を防ぎ、ゲッタからの熱に
よる影響を軽減させ、複数のゲッタの位置合わせを行な
わないで済むゲッタ、およびゲッタを備えた画像表示装
置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のゲッタは、直線状に配列された複数個のサポ
ートに掛け渡されるようにして蒸着型のワイヤーゲッタ
が保持され、かつ該ワイヤーゲッタのフラッシュ方向が
設置面に対して略平行になるように構成されたことを特
徴とする。
【0022】このゲッタにおいて、前記複数個のサポー
トはそれぞれ、少なくとも一部分を曲げることにより、
前記ワイヤーゲッタを中空状態に保持する構造となって
いるものや、前記複数個のサポートの内、少なくとも一
つのサポートが曲げられて、前記ワイヤーゲッタを中空
状態に保持する構造となっているものである。
【0023】また、前記各サポートはU字型形状であ
り、前記ワイヤーゲッタとでそれぞれ電気的に閉ループ
を構成しているものが好ましい。
【0024】そして、前記ワイヤーゲッタは、一側面に
開口部が形成された金属製の棒状コンテナにゲッタ材を
パウダー状にして充填したものであり、前記サポート
は、前記ワイヤーゲッタのコンテナの比抵抗と同等かそ
れ以下の比抵抗を持つ金属であることが好ましい。
【0025】さらに、複数の電子源が設けられたリアプ
レートと、該リアプレートに対向配置され該各電子源か
ら放出される電子線の照射により発光する蛍光部が設け
られたフェースプレートと、上記のいずれかのゲッタと
から少なくとも構成された、ゲッタを備えた画像表示装
置も本発明に属する。
【0026】このゲッタを備えた画像表示装置におい
て、前記フェースプレートと前記リアプレートとに挟ま
れた空間にて前記ワイヤーゲッタのフラッシュ方向が前
記フェースプレート面または前記リアプレート面に対し
て略平行になるように前記ゲッタが配置されていること
が好ましく、前記ゲッタは、前記ワイヤーゲッタのフラ
ッシュ方向に対して複数配設されているものであっても
よい。
【0027】この場合、前記複数のゲッタは、後列のゲ
ッタの少なくとも一部が前列のゲッタの背面、または該
前列のゲッタのサポート表面に被着するように配置され
ていることが好ましい。
【0028】そして、上記のいずれかの画像表示装置
は、前記電子源として、表面伝導型電子放出素子または
冷陰極電子源または熱電子源を用いたことを特徴とす
る。
【0029】本発明の特徴とするところは、真空容器の
真空度維持に用いられる蒸着型ゲッタにおいて、このゲ
ッタのフラッシュ方向がゲッタを配置した平面に対して
略平行にフラッシュするようにサポートを配置したもの
であり、このサポートは、少なくともその一部分を曲げ
て使用することによってワイヤーゲッタをサポートを介
して中空状態に保持できる構造としたものである。
【0030】端部の曲げは、ワイヤーゲッタに配置され
ているサポートのうち、少なくとも一つのサポートの端
部を曲げることで、ワイヤーゲッタを空間に保持できる
ため、必ずしも全てのサポートを空間保持のために曲げ
る必要はない。
【0031】また、サポート曲げ具合や曲げる箇所は、
ゲッタの開口部の方向、すなわちゲッタフラッシュ方向
がゲッタを配置した平面に対してほぼ平行になるよう考
慮して最適にする。
【0032】さらに、このサポートはゲッタフラッシュ
を抵抗加熱によって行うことができるように、最低2本
の導電性のサポートをワイヤーゲッタに設ける。
【0033】また、サポートの一形態として、ゲッタフ
ラッシュを高周波加熱によって行うことができるよう
に、サポートの形状を略U字型にし、この両端でワイヤ
ーゲッタを保持し、電気的に閉ループを持ち得る構造に
することもできる。この様なサポートの材質は、ワイヤ
ーゲッタのみ効果的に加熱できるように、ゲッタのコン
テナの比抵抗と同等かそれ以下の比抵抗を持つ金属にす
ればより効果的である。さらに、このゲッタはワイヤー
ゲッタに対してサポートが一つ以上並んだゲッタに対
し、その列方向にゲッタを複数配列させて使用すること
もできる。
【0034】このゲッタを平板状の画像表示装置に配置
して使用することができる。このゲッタが適用できる平
板状画像表示装置は、その表示方法に電子を加速して蛍
光体を発光させる構造のもの、すなわち少なくとも電子
源と蛍光体が画像表示装置内に配置されているもので電
子を空間に放出させるために真空を要する画像表示装置
に使用することが出来る。したがって電子源を例示すれ
ば、表面伝導型放出素子、FE型、ワイヤー状の熱電子
源などを用いた画像表示装置に使用することができる。
【0035】
【作用】上記のとおりに構成された本発明では、複数個
のサポートに例えば高周波電圧が印加されると、各サポ
ートにおけるワイヤーゲッタが加熱され、設置面に対し
て略平行にゲッタ材がフラッシュされる。また、サポー
トにより中空状態にワイヤーゲッタが保持された場合に
は、ゲッタフラッシュ時のワイヤーゲッタの熱は他の部
材に直接伝わらないので、熱による影響は軽減される。
【0036】このようなゲッタを平板状の画像表示装置
に用いた場合では、フェースプレートとリアプレートと
に挟まれた空間にてワイヤーゲッタのフラッシュ方向が
フェースプレート面またはリアプレート面に対して略平
行になるようにフラッシュされる。
【0037】さらに、本発明のゲッタを画像表示装置内
で列方向に複数配置してフラッシュすることによって、
後列でフラッシュされたゲッタは、前列のゲッタの、ワ
イヤーゲッタ背面やサポート表面にもフラッシュするの
で、ゲッタ材料の被着面積を実質的に大きくすることが
可能となる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0039】図1および図2は、本発明のゲッタの一実
施例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【0040】本実施例のゲッタは、サポートにワイヤー
ゲッタをスポット溶接し、フラッシュ方向であるワイヤ
ーゲッタ開口部がゲッタを載置する平面に対して略平行
になるように、サポートの一部を曲げて作製した。
【0041】すなわち、図1に示されるゲッタは、高周
波誘導加熱が可能なように略U字型に形成されたサポー
ト5の両端に掛け渡すようにして、コンテナ3にパウダ
ー2を充填してなるワイヤーゲッタ1を空間的に保持
し、かつワイヤーゲッタ1の開口部4がゲッタを載置す
る平面に対して略平行になるようにサポート5を曲げた
ものである。
【0042】また、図2に示されるゲッタは、抵抗加熱
が可能な一対の棒状のサポート6の端部に掛けるように
して、コンテナ3にパウダー2を充填してなるワイヤー
ゲッタ1を空間的に保持し、かつワイヤーゲッタ1の開
口部4が平面に対して略平行になるようにサポート6を
曲げたものである。
【0043】図3は本発明のゲッタの他の実施例を示
し、図1と同様に符号1はワイヤーゲッタ、符号5はサ
ポートである。図3の(a)から(h)までは、サポー
ト5がU字型の場合を示し、このU字型のサポート5を
一列に複数個並べて配置したもので、ワイヤーゲッタ1
とサポート5との配置関係、およびサポート5の曲げ部
の位置を変更した変形例を示している。同図には、U字
型のサポート5をU字と読める方向からみた場合の平面
図と、平面に置かれたサポートを側面からみた場合の側
面図とが示してある。この図において、ゲッタを平面上
に置いて側面から見た時、サポート5に取り付けられて
いるワイヤーゲッタ1の開口部が全て図面視左に向くよ
うに示されている。
【0044】同図(a)に示されるゲッタは、U字端部
を曲げた複数個のサポート5を一列に並べ、複数個のサ
ポート5の上側にワイヤーゲッタ1を取り付けて構成さ
れたものである。
【0045】同図(b)に示されるゲッタは、U字端部
を曲げた複数個のサポート5を一列に並べ、複数個のサ
ポート5の下側にワイヤーゲッタ1を取り付けて構成さ
れたものである。
【0046】同図(c)に示されるゲッタは、U字端部
を曲げた複数個のサポート5を一列に並べ、複数個のサ
ポート5の曲げ部の内側にワイヤーゲッタ1を取り付け
て構成されたものである。
【0047】同図(d)に示されるゲッタは、U字端部
を曲げた複数個のサポート5を一列に並べ、複数個のサ
ポート5の曲げ部の外側にワイヤーゲッタ1を取り付け
て構成されたものである。
【0048】同図(e)に示されるゲッタは、U字端部
を曲げた複数個のサポート5を一列に並べ、複数個のサ
ポート5の曲げ部の外側にワイヤーゲッタ1を取り付け
て構成されたもので、同図(d)とはサポート5に対す
るワイヤーゲッタ1の開口方向が異なる。
【0049】同図(f)に示されるゲッタは、U字端部
を曲げた複数個のサポート5を一列に並べ、複数個のサ
ポート5の曲げ部の内側にワイヤーゲッタ1を取り付け
て構成されたもので、同図(c)とはサポート5に対す
るワイヤーゲッタ1の開口方向が違う。
【0050】同図(g)に示されるゲッタは、U字端部
とU字中央部を曲げた複数個のサポート5を一列に並
べ、複数個のサポート5の端部の内側にワイヤーゲッタ
1を取り付けて構成されたものである。
【0051】同図(h)に示されるゲッタは、U字型の
サポート5を一列に複数個並べ、複数のサポート5の下
側にワイヤーゲッタ1を取り付け、ワイヤーゲッタ1に
対して複数あるU字サポートの内、一部のサポートのU
字端部とU字中央部を曲げた構造のものである。
【0052】上記のようなワイヤーゲッタは市販のもの
を用いた。このワイヤーゲッタは、コンテナの断面が台
形でその長辺部に開口部のあるもので、その台形断面の
長辺と高さがほぼ1mmのものを使用した。さらに、サ
ポートには鉄とニッケルに銅の被覆をしたデュメット線
をカットしこれをU字状に曲げたものを使用した。
【0053】作製方法は、デュメット線を図1に示した
ようにU字型に曲げた後、ワイヤーゲッタの開口部の方
向を規定した状態でデュメット線にワイヤーゲッタをス
ポット溶接して作製した。U字端部の曲げは溶接後に実
施した。
【0054】このようにすることで、一列に並んだ複数
個のサポートにより中空に保持されたワイヤーゲッタを
作製することができた。
【0055】さらに、図3の(b)から(g)に示した
変形例のゲッタは、U字状のサポートを側面方向から見
た場合に、ワイヤーゲッタは、載置面からのサポートの
高さに対してその間に取り付けられた構造であるため、
より狭ギャップの空間に設置することができる。
【0056】また、図3の(c)および(d)に示した
変形例のゲッタは、ワイヤーゲッタの開口部をU字型サ
ポートの中央部の方向に向けて取り付けられているた
め、ゲッタフラッシュにおいては被ゲッタフラッシュ物
から一定の距離をおいてフラッシュする必要があるが、
この場合、被ゲッタフラッシュ物からの距離にサポート
のU字部の長さが含まれるためにゲッタ配置において、
ゲッタの占有面積から考えた場合の無駄が少ないという
効果がある。
【0057】次に、上述したようなゲッタを備えた画像
表示装置について説明する。
【0058】図4は、本発明のゲッタを備えた画像表示
装置の一実施例を示し、(a)は部分的に切り欠いてみ
た平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【0059】図4(a)および図4(b)に示すよう
に、蛍光体9を含むフェースプレート8と面状陰極7を
含むリアプレート6との間に、排気管11が設けられた
枠12を封着部10により封着して密閉容器とした画像
表示装置において、図3の(c)の状態に加工されたゲ
ッタがリアプレート6上に、面状陰極7を囲み、かつゲ
ッタフラッシュ方向が枠12の内側面に向うように載置
されている。
【0060】この画像表示装置の製造は、リアプレート
6上にゲッタを配置した後、排気管11が設けられた枠
12およびフェースプレート8を低融点ガラスフリット
を介してリアプレート6上に載置し、かつフェースプレ
ート8上から一定の荷重をかけながら焼成することによ
ってフリットにて封着し、真空容器であるところの画像
表示装置を製造した。
【0061】その後、画像表示装置内部を排気管11に
より真空に排気し、内部の吸着ガスを十分除去した後、
排気管11を加熱溶断して封着する。封着の際、ゲッタ
の外側で、フェースプレート8またはリアプレート9の
近傍に配されたコイル(不図示)に高周波を印加するこ
とによって、ゲッタを誘導加熱し、U字型サポート5と
ワイヤーゲッタ1の閉ループを順次コイルを移動するこ
とにより加熱し、連続してゲッタフラッシュを実施し
た。このようなサポート5の材質は、ワイヤーゲッタ1
のみ効果的に加熱できるように、ワイヤーゲッタ1のコ
ンテナの比抵抗と同等かそれ以下の比抵抗を持つ金属に
すればより効果的である。またこの時、ゲッタは高周波
誘導加熱とパウダーの自己発熱反応と相俟って1000
℃前後に加熱されたが、フェースプレート8やリアプレ
ート6であるガラス板は熱によって欠けたり割れたりす
ることはなかった。
【0062】図5は、図4に示したゲッタの配置付近を
拡大したもので、ゲッタフラッシュ後の被着状態を示し
たものであり、符号13がゲッタ被着部である。
【0063】また、ゲッタフラッシュによる被着部分
は、図3の(c)のようなゲッタがワイヤーゲッタ1の
開口部を画像表示装置の周辺部である枠12の側面方向
に向けて配置された為に、図5に示すように枠側面をほ
ぼ中心として、フェースプレートとリアプレートの封着
部から内側に広がった。
【0064】この実施例にてゲッタフラッシュした画像
表示装置は、その後、駆動回路を実装し画像を表示した
が、真空度の低下もなく画像を表示することができた。
【0065】このゲッタは1本のワイヤーゲッタに多数
のU字型サポートが取り付けられた構造であるため、図
8に示したような一個のU字型サポートに一本のワイヤ
ーゲッタが取り付けられて成るU字型ゲッタを一度の位
置合わせで複数個配置することが可能であり、製造時の
位置合せ作業が1回で可能であった。
【0066】このようなことから、ワイヤーゲッタに複
数個の略U字型サポートを一列に並べて取り付け、サポ
ート部の曲げによってワイヤーゲッタの開口部が画像表
示装置の周辺部である枠の側面方向に向くように、ワイ
ヤーゲッタを空間的に保持することによって、リアプレ
ートなどのガラスが割れることなく、ゲッタの被着面積
が広い画像表示装置を作製することが可能であった。
【0067】図6は、本発明のゲッタを備えた画像表示
装置の他の実施例を示し、(a)は部分的に切り欠いて
みた平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【0068】図6(a)および図6(b)に示すよう
に、蛍光体9を含むフェースプレート8と面状陰極7を
含むリアプレート6との間に、排気管11が設けられた
枠12を封着部10により封着して密閉容器とした画像
表示装置において、図3の(c)の状態に加工されたゲ
ッタがリアプレート6上に画像表示装置の縦方向と横方
向ともに面状陰極7を囲んで2列に、かつゲッタフラッ
シュ方向が枠12の内側面に向うように載置されてい
る。この場合ゲッタは、画像表示装置の周辺部である枠
の一側面に対して前後二列に、かつゲッタの長手方向に
互いにずらして配置されている。つまり、前列にあるそ
れぞれのU字型サポートの間の部分に、後列のそれぞれ
のU字型サポートのU字端部間のワイヤーゲッタ部の中
心部が位置するように配置した。
【0069】この画像表示装置の製造は、図4および図
5に示した実施例と同様に、リアプレート6上にゲッタ
を配置した後、排気管11が設けられた枠12およびフ
ェースプレート8を低融点ガラスフリットを介してリア
プレート6上に載置し、かつフェースプレート8上から
一定の荷重をかけながら焼成することによってフリット
にて封着し、真空容器であるところの画像表示装置を製
造した。
【0070】その後、画像表示装置内部を排気管11に
より真空に排気し、内部の吸着ガスを十分除去した後、
排気管11を加熱溶断して封着する。封着の際、ゲッタ
の外側で、フェースプレート8またはリアプレート9の
近傍に配されたコイル(不図示)に高周波を印加するこ
とによって、ゲッタを誘導加熱し、U字型サポート5と
ワイヤーゲッタ1の閉ループを順次コイルを移動するこ
とにより加熱し、連続してゲッタフラッシュを実施し
た。また、このようなサポート5の材質は、ワイヤーゲ
ッタ1のみ効果的に加熱できるように、ワイヤーゲッタ
1のコンテナの比抵抗と同等かそれ以下の比抵抗を持つ
金属にすればより効果的である。またこの時、ゲッタは
高周波誘導加熱とパウダーの自己発熱反応と相俟って1
000℃前後に加熱されたが、フェースプレート8やリ
アプレート6であるガラス板は熱によって欠けたり割れ
たりすることはなかった。
【0071】この時、ゲッタフラッシュによる被着部分
は、図3の(c)のようなゲッタがワイヤーゲッタ1の
開口部を画像表示装置の周辺部である枠12の側面方向
に向けて配置された為に、図5に示すように枠側面をほ
ぼ中心として、フェースプレートとリアプレートの封着
部から内側に広がった。
【0072】ゲッタのフラッシュ方向(すなわち、ゲッ
タの開口部の方向)に対してゲッタを、前後二列に、か
つゲッタ蒸発部の中心の位置を互いにずらして配置した
為、後列のゲッタのゲッタ被着部は、前列のゲッタのゲ
ッタ被着部の間により多く被着し、被着面積をより多く
することができた。
【0073】また、ゲッタフラッシュの順序は任意であ
るが、この実施例の場合は、ゲッタのフラッシュ方向に
対して、前列のゲッタを先にフラッシュした後、後列の
ゲッタをフラッシュしたところ、後列のゲッタの少なく
とも一部が、前列のゲッタの、ワイヤーゲッタ背面やサ
ポート表面に被着し、被着面積をより多くすることがで
きた。
【0074】この実施例にてゲッタフラッシュした画像
表示装置は、その後、駆動回路を実装し画像を表示した
が、真空度の低下もなく画像を表示することができた。
【0075】このゲッタは1本のワイヤーゲッタに多数
のU字型サポートが取り付けられた構造であるため、図
8に示したような一個のU字型サポートに一本のワイヤ
ーゲッタが取り付けられて成るU字型ゲッタを一度の位
置合わせで複数個配置することが可能であり、製造時の
位置合せ作業が1回で可能であった。
【0076】このようなことから、ワイヤーゲッタに複
数個の略U字型サポートを一列に並べて取り付け、サポ
ート部の曲げによってワイヤーゲッタの開口部が画像表
示装置の周辺部である枠の側面方向に向くように、ワイ
ヤーゲッタを空間的に保持し、さらに、このような構成
のゲッタを列方向に複数配置することにより、リアプレ
ートなどのガラスが割れることなく、ゲッタの被着面積
が広い画像表示装置を作製することが可能であった。
【0077】また、図4乃至図6に示した実施例では、
画像表示装置の面状陰極として表面伝導型電子放出素子
を使用した。
【0078】この表面伝導型電子放出素子はフェースプ
レート上に、2つの電極とその間の電子放出部を含むフ
ィルムを半導体作製プロセスに準じたフォトリソエッチ
ング法を用いて作製した。実施図としては図4および図
6の面状陰極の位置に表面伝導型電子放出素子を配置し
た。その他は図4および図6に示した実施例と同様に、
本発明のゲッタを画像表示装置のゲッタとして周囲に配
置した。
【0079】ここで、表面伝導型電子放出素子について
さらに詳述することにする。
【0080】図7は、表面伝導型電子放出素子の基本的
な構成の一例を示すものであり、(a)はその平面図、
(b)は縦断面図である。
【0081】表面伝導型電子放出素子は図7に示すよう
に、絶縁性基板71に備えられており、絶縁性基板71
上には、素子電極75,76が一定間隔でそれぞれ配置
されている。この絶縁性基板上71の各素子電極75,
76の間には、薄膜導電体74が形成されている。薄膜
導電体74には、電子を放出する電子放出部73が薄膜
導電体74に通電加熱を施すことにより形成されている
(特開平2−56822号公報、特開平4−28139
号公報参照)。
【0082】電子放出部73としては粒径が数十オング
ストローム程度の導電性微粒子からなり、電子放出部7
3以外の薄膜導電体74は微粒子膜からなる。
【0083】なおここで述べる微粒子膜とは、複数の微
粒子が集合した膜であり、その微細構造として、微粒子
が個々に分散配置した状態のみならず、微粒子が互いに
隣接、あるいは重なり合った状態(島状も含む)の膜を
さす。
【0084】またこれとは別に薄膜導電体74には、導
電性微粒子が分散されたカーボン薄膜等の場合がある。
【0085】薄膜導電体74の具体例を挙げるならば、
Pb、Ru、Ag、Ti、In、Cu、Cr、Fe、Z
n、Sn、Ta、W、Pbなどの金属、PbO、SnO
2、In23、PbO、Sb23などの酸化物、HfB
2、ZrB2、LaB6、CeB6、YB4、GdB4などの
硼化物、TiC、ZrC、HfC、TaC、SiC、W
Cなどの炭化物、TiN、ZrN、HfNなどの窒化
物、Si、Geなどの半導体、カーボン、AgMg、N
iCuなどである。
【0086】そして、薄膜導電体74は、真空蒸着法、
スパッタ法、化学的気相堆積法、分散塗布法、ディッピ
ング法、スピナー法などによって形成される。
【0087】また、上記のような表面伝導型電子放出素
子を電子源とし、ゲッタフラッシュした画像表示装置
は、その後、駆動回路を実装し画像を表示したところ、
真空度の低下もなく画像を表示することができた。
【0088】尚、図6に示した実施例では、前列および
後列のゲッタにおいてゲッタ蒸発部の中心の位置をずら
して配置したが、ずらさずに配置してもよい。また、ゲ
ッタを3列、4列など更に多数列としてもよい。
【0089】このように、より前列に配置されているゲ
ッタの、ワイヤーゲッタ背面やサポート表面を積極的に
利用することにより、ゲッタの被着面積をより大きくす
ることができる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、直線状に
配列された複数個のサポートに掛け渡されるようにして
蒸着型のワイヤーゲッタを保持したことにより、従来技
術のような一個のサポートに一本のワイヤーゲッタが取
り付けられて成るゲッタを一度の位置合わせで複数個配
置することができ、製造時の位置合せ作業が1回で済
む。さらに各サポートに掛け渡されたワイヤーゲッタの
開口部の方向が一直線上に配置されるために、ゲッタフ
ラッシュの被着エリアが均一にできる。
【0091】また、ワイヤーゲッタのフラッシュ方向が
設置面に対して略平行になるように構成したことによ
り、画像表示装置に用いた場合には、ゲッタフラッシュ
の被着エリアが広くなり、したがってアウトガスの吸着
能力が向上する。さらに、ゲッタフラッシュ方向が、パ
ネル中央部の面状陰極や蛍光体から離れる方向となるた
めに、ゲッタ被着材料による素子の特性劣化や蛍光体の
輝度低下などがなくなる。 そして、サポートを曲げて
ワイヤーゲッタを中空状態に保持する構造となっている
ことにより、ゲッタフラッシュ時のワイヤーゲッタの熱
が他の部材に影響しないで済み、特に画像表示装置の場
合には、リアプレートやフェースプレートなどのガラス
が割れることがなくなる。
【0092】さらに、後列のゲッタの少なくとも一部が
前列のゲッタのワイヤーゲッタ背面、または該前列のゲ
ッタのサポート表面に被着するように、本発明のゲッタ
を配置するようにしたことにより、実質的なゲッタの被
着面積を更に大きくすることができる。
【0093】従って、本発明のゲッタは特に平板状の画
像表示装置のゲッタとして適しており、さらに内部空間
が増加することによって、大容量のゲッタ被着が必要と
なる大画面の画像表示装置をも容易に実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゲッタの一実施例を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図である。
【図2】本発明のゲッタの一実施例を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図である。
【図3】本発明のゲッタの他の実施例を示し、(a)か
ら(h)までは、サポートがU字型の場合を示し、この
U字型のサポートを一列に複数個並べて配置したもの
で、ワイヤーゲッタとサポートとの配置関係、およびサ
ポートの曲げ部の位置を変更した変形例を示している。
【図4】本発明のゲッタを備えた画像表示装置の一実施
例を示し、(a)は部分的に切り欠いてみた平面図、
(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図5】図4に示したゲッタの配置付近を拡大したもの
で、ゲッタフラッシュ後の被着状態を示す図である。
【図6】本発明のゲッタを備えた画像表示装置の他の実
施例を示し、(a)は部分的に切り欠いてみた平面図、
(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図7】表面伝導型電子放出素子の基本的な構成の一例
を示すものであり、(a)はその平面図、(b)は縦断
面図である。
【図8】従来の平板型画像表示装置に使用されるゲッタ
を示す斜視図である。
【図9】図8に示したゲッタを画像表示装置の内部に配
置した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤーゲッタ 2 パウダー 3 コンテナ 4 開口部 5,6 サポート 7 面状陰極 8 フェースプレート 9 蛍光体 10 封着部 11 排気管 12 枠 13 ゲッタ被着部 71 絶縁性基板 73 電子放出部 74 薄膜導電体 75,76 素子電極

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状に配列された複数個のサポートに
    掛け渡されるようにして蒸着型のワイヤーゲッタが保持
    され、かつ該ワイヤーゲッタのフラッシュ方向が設置面
    に対して略平行になるように構成されたことを特徴とす
    るゲッタ。
  2. 【請求項2】 前記複数個のサポートはそれぞれ、少な
    くとも一部分を曲げることにより、前記ワイヤーゲッタ
    を中空状態に保持する構造となっていることを特徴とす
    る、請求項1に記載のゲッタ。
  3. 【請求項3】 前記複数個のサポートの内、少なくとも
    一つのサポートが曲げられて、前記ワイヤーゲッタを中
    空状態に保持する構造となっていることを特徴とする、
    請求項1に記載のゲッタ。
  4. 【請求項4】 前記各サポートはU字型形状であり、前
    記ワイヤーゲッタとでそれぞれ電気的に閉ループを構成
    していることを特徴とする、請求項1に記載のゲッタ。
  5. 【請求項5】 前記ワイヤーゲッタは、一側面に開口部
    が形成された金属製の棒状コンテナにゲッタ材をパウダ
    ー状にして充填したものであることを特徴とする、請求
    項1に記載のゲッタ。
  6. 【請求項6】 前記サポートは、前記ワイヤーゲッタの
    コンテナの比抵抗と同等かそれ以下の比抵抗を持つ金属
    であることを特徴とする、請求項5に記載のゲッタ。
  7. 【請求項7】 複数の電子源が設けられたリアプレート
    と、該リアプレートに対向配置され該各電子源から放出
    される電子線の照射により発光する蛍光部が設けられた
    フェースプレートと、請求項1乃至6のいずれか1項に
    記載のゲッタとから少なくとも構成された、ゲッタを備
    えた画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記フェースプレートと前記リアプレー
    トとに挟まれた空間にて前記ワイヤーゲッタのフラッシ
    ュ方向が前記フェースプレート面または前記リアプレー
    ト面に対して略平行になるように前記ゲッタが配置され
    ていることを特徴とする、請求項7に記載のゲッタを備
    えた画像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記ゲッタは、前記ワイヤーゲッタのフ
    ラッシュ方向に対して複数配設されていることを特徴と
    する、請求項8に記載のゲッタを備えた画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記複数のゲッタは、後列のゲッタの
    少なくとも一部が前列のゲッタのワイヤーゲッタ背面、
    または該前列のゲッタのサポート表面に被着するように
    配置されていることを特徴とする、請求項9に記載のゲ
    ッタを備えた画像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記電子源として、表面伝導型電子放
    出素子または冷陰極電子源または熱電子源を用いたこと
    を特徴とする、請求項7乃至10のいずれか1項に記載
    のゲッタを備えた画像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020041956A (ko) * 2000-11-29 2002-06-05 김영남 전계방출 표시소자의 게터 실장방법

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