JPH0869511A - 情報システム - Google Patents

情報システム

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JPH0869511A
JPH0869511A JP6202489A JP20248994A JPH0869511A JP H0869511 A JPH0869511 A JP H0869511A JP 6202489 A JP6202489 A JP 6202489A JP 20248994 A JP20248994 A JP 20248994A JP H0869511 A JPH0869511 A JP H0869511A
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Masashi Takahashi
正志 高橋
Akiyuki Yura
彰之 由良
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定側の送受信装置および可搬型情報送受信
装置の構成を複雑化することなく、複数の可搬型情報送
受信装置が衝突のない通信を行えるようにする。 【構成】 送受信制御部2により受信状態がモニタさ
れ、端末TXや他のカードCの送信データが受信されれ
ば計時回路6の計時時間Tを0にして再計時を開始す
る。そして、計時時間Tがリンク要求許可時間Tsに一
致すると、比較回路6から一致信号EQが出力され送受
信制御部2がIRQ信号を出力する。このIRQ信号を
端末TXが受信すると、ACK信号を送出する。このA
CK信号には、各カード毎にユニークな待ち時間Twが
含まれており、送受信制御部2は、受信した待ち時間T
wをレジスタ設定部8を介してレジスタ7に転送する。
以後は、計時時間tが待ち時間Twに達したときに、端
末TXに対して通信が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、複数の非接
触型の情報カード(例えば、ICカード)と端末との間
で情報の授受を行う場合に用いて好適な情報システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年のICカードには、送受信装置と通
信によりデータの授受を行うものが開発されている。と
ころで、この種のICカードのデータ通信における伝送
プロトコルは、現在のところ標準化はされておらず、一
般には汎用のプロトコルが使用されることが多い。
【0003】汎用のプロトコルとしては、接続形態によ
り、「ポイント・トウ・ポイント型」と「マルチポイン
ト型」に分類されるが、複数のカードとの通信を行う場
合には後者のタイプが用いられる。そして、マルチポイ
ント型のプロトコルにおいては、まず、伝送を行う2局
間のリンクを確立し、次に、電文の送受信先を装置アド
レスとして指定することによって通信を開始するのが一
般的であり、このようなアドレス指定を行うによって複
数局間で混信なく通信が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、汎用プ
ロトコルで用いられている装置アドレスを非接触のカー
ドにおいて採用すると、装置アドレスを記憶する手段
や、記憶されたアドレスと受信アドレスとを比較する手
段等が必要になり、ハードウエアロジック回路によって
構成されるICカードにおいて、これらの実装コストが
高くなるという問題が生じた。
【0005】一方、カード別に使用周波数を切り換え、
端末側でそれらをスキャンすることによって送信要求や
送信データの授受を行うようにすれば、装置アドレスを
用いずに上記と同様の通信状態を達成することができる
が、端末の構成が複雑になり、コストアップにつながる
という問題が発生する。
【0006】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、固定側の送受信装置(例えば、端末機器)お
よび可搬型情報送受信装置(例えば、ICカード)の構
成を複雑化することなく、複数の可搬型情報送受信装置
と固定型の送受信装置との間で衝突のない通信を行うこ
とができる情報システムを提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明においては、固定側の送受信
装置と複数の可搬型情報送受信装置との間で信号の授受
を行う情報システムにおいて、前記送受信装置は、前記
可搬型情報送受信装置から接続要求信号を受け取ると、
各可搬型情報送受信装置に固有となるような待ち時間T
wを求め、これを含む接続確認信号を送出する待ち時間
制御部を有し、前記可搬型情報送受信装置は、通信チャ
ンネルが空いている時間を計時するとともに、何らかの
信号が検出されたときは計時内容をクリアして再度計時
を開始する計時手段と、通信圏内に入った後に、前記計
時手段の計時結果が予め定められている接続要求待ち時
間Ts(≠Tw)を超えたか否かを判断し、超えた場合
には前記送受信装置に対して接続要求信号を送出する接
続要求信号送出手段と、前記接続要求信号に応答して前
記送受信装置から出力される前記接続確認信号内の待ち
時間Twを抽出して記憶する待ち時間記憶手段と、前記
接続確認信号を受信した後に、前記計時手段の計時結果
が前記待ち時間記憶手段内の待ち時間Twを超えたか否
かを判断し、超えた場合には前記送受信装置に対して信
号を送出する信号送出手段とを具備することを特徴とす
る。
【0008】また、請求項2記載の発明においては、固
定側の送受信装置と可搬型情報送受信装置との間で信号
の授受を行う情報システムにおいて、前記送受信装置
は、前記可搬型情報送受信装置から接続要求信号を受け
取ると、各可搬型情報送受信装置に固有となるような待
ち時間Twを求め、これを含む接続確認信号を送出する
待ち時間制御部と、前記可搬型情報送受信装置からコマ
ンド要求信号を受け取ると、所定時間以内にコマンド信
号を送出するコマンド送出手段とを有し、前記可搬型情
報送受信装置は、通信チャンネルが空いている時間を計
時するとともに、何らかの信号が検出されたときは計時
内容をクリアして再度計時を開始する計時手段と、通信
圏内に入った後に、前記計時手段の計時結果が予め定め
られている接続要求待ち時間Ts(≠Tw)を超えたか
否かを判断し、超えた場合には前記送受信装置に対して
接続要求信号を送出する接続要求信号送出手段と、前記
接続要求信号に応答して前記送受信装置から出力される
前記接続確認信号内の待ち時間Twを抽出して記憶する
待ち時間記憶手段と、前記接続確認信号を受信した後
に、前記計時手段の計時結果が前記待ち時間記憶手段内
の待ち時間Twを超えたか否かを判断し、超えた場合に
は前記送受信装置に対してコマンド要求情信号出力する
コマンド要求信号出力手段とを具備することを特徴とす
る。
【0009】請求項3に記載の発明においては、請求項
2に記載の情報システムにおいて、前記可搬型情報送受
信装置は、前記コマンド要求信号に対応するコマンドを
受け取ると所定時間内にレスポンス信号を送出するレス
ポンス送出手段を有し、前記送受信装置は、コマンド送
出後、所定時間以内にレスポンスを受け取った場合には
通信が完了したと認識し、レスポンスを受け取れない場
合には前記可搬型情報送受信装置が通信圏から外れたと
認識する認識手段を有することを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の発明においては、固定側
の送受信装置と可搬型情報送受信装置との間で信号の授
受を行う情報システムにおいて、前記送受信装置は、前
記可搬型情報送受信装置から接続要求信号を受け取る
と、各可搬型情報送受信装置に固有となるような待ち時
間Twを求め、これを含む接続確認信号を送出する待ち
時間制御部と、通信圏内にある前記各可搬型情報送受信
装置に対して一斉にコマンド信号を送出する一斉コマン
ド送出手段とを有し、前記可搬型情報送受信装置は、通
信チャンネルが空いている時間を計時するとともに、何
らかの信号が検出されたときは計時内容をクリアして再
度計時を開始する計時手段と、通信圏内に入った後に、
前記計時手段の計時結果が予め定められている接続要求
待ち時間Ts(≠Tw)を超えたか否かを判断し、超え
た場合には前記送受信装置に対して接続要求信号を送出
する接続要求信号送出手段と、前記接続要求信号に応答
して前記送受信装置から出力される前記接続確認信号内
の待ち時間Twを抽出して記憶する待ち時間記憶手段
と、前記コマンドが送出された後に、前記計時手段の計
時結果が前記待ち時間記憶手段内の待ち時間Twを超え
たか否かを判断し、超えた場合には前記コマンドに対す
るレスポンスを送出するレスポンス送出手段を具備する
ことを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
いずれかに記載の情報システムにおいて、前記接続要求
待ち時間Tsが待ち時間Twの最小値より短いことを特
徴とする。
【0012】請求項6に記載のい発明では、請求項1〜
4いずれかに記載の情報システムにおいて、前記接続要
求待ち時間Tsが待ち時間Twの最大値より長いことを
特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1〜4に記載の発明においては、可搬型
情報送受信装置が固定側の送受信装置とリンクを確立す
るには、接続要求待ち時間Ts(≠Tw)だけ待たなけ
ればならず、また、リンク確立後においては待ち時間T
wを経過しなければ送受信装置に信号を伝送することが
できない。しかも、待ち時間Twは、待ち時間制御部に
よって各可搬型情報送受信装置に固有に設定されるか
ら、各可搬型情報送受信装置の送信信号が衝突すること
はなく、また、リンク確立も確実に行うことができる。
この場合、Ts<Twであれば、通信中の可搬型情報送
受信装置の送信信号の合間に割り込んでリンクを確立す
ることができ(請求項5)、Ts>Twであれば、通信
中の可搬型情報送受信装置の送信信号が全て出力された
後にリンクを確立することができる(請求項6)。
【0014】また、請求項2に記載の発明においては、
可搬型情報送受信装置が待ち時間Twの後にコマンド要
求信号を送出するとともに、送受信装置がコマンド要求
信号に対応するコマンドを所定時間以内に送出するか
ら、可搬型情報送受信装置と送受信装置との間で1:1
の通信を行うことができる。
【0015】請求項3に記載の発明においては、上述の
1:1の通信において、前記可搬型情報送受信装置のレ
スポンス送出手段は、コマンドを受け取ると所定時間内
にレスポンス信号を送出する。そして、前記送受信装置
の認識手段は、所定時間以内にレスポンスを受け取れな
い場合には前記可搬型情報送受信装置が通信圏から外れ
たと認識する。この結果、可搬型情報送受信装置の通信
状況をより的確に把握することができる。
【0016】請求項4に記載の発明においては、一斉コ
マンド送出手段が、通信圏内にある前記各可搬型情報送
受信装置に対して一斉にコマンド信号を送出し、レスポ
ンス送出手段は、前記計時手段の計時結果が前記待ち時
間記憶手段内の待ち時間Twを超えたか否かを判断し、
超えた場合には前記コマンドに対するレスポンスを送出
する。したがって、コマンドに対するレスポンスが各可
搬型情報送受信装置から順次出力され、1:nの通信が
行われる。
【0017】
【実施例】
A:実施例の構成 以下、図面を参照してこの発明の実施例について説明す
る。図2は、この発明の一実施例であるカード情報シス
テムの概略を示すブロック図であり、図においてC,C
……は通信機能を有するカード(ICカード)、Tは各
カードと信号の授受を行う端末である。この図に示す破
線で囲まれた領域aは、端末TXとカードC,C……が
通信可能となる通信圏を示しており、図示のように通信
圏aに不特定多数のカードが存在している。また、この
実施例においては、各カードCと端末TXとの間は1つ
の周波数(キャリア)を用いて通信を行うように設定さ
れている。すなわち、単一のチャンネルが構成されてい
る。
【0018】上述した各カードC,C……は、各々図1
に示す構成になっている。図1において、1は電力変換
部であり、端末TXが出力する電磁波を電力に変換す
る。この電力変換部1は、カードが通信圏aに入ってい
る場合にだけ動作して回路各部に電力を供給する。した
がって、カードC,C……は、通信圏aの外にある場合
には、電力供給がされず非動作にある。
【0019】次に、2は端末TXとの間の送受信を制御
する送受信制御部であり、端末TXから受信した受信信
号R.DATAを後段回路(図示略)に出力するととも
に、後段回路から供給される送信信号T.DATAをア
ンテナを介して端末TXに送出する。3は電力が供給さ
れると所定のクロック信号CLKを発生するクロック発
生回路であり、このクロック信号CLKはカウンタ4に
よってカウントされる。5は計時回路であり、送受信制
御部2が何の信号も受信していない時間を計時する。す
なわち、送受信制御部2の受信信号が無いときに、カウ
ンタ4の出力値を取り込み、送受信制御部2が何らかの
信号を受信したときはカウンタ4をリセットする。した
がって、計時回路5の出力信号は、送受信制御部2が非
受信状態となっている時間に対応したものとなる。次
に、7はレジスタであり、レジスタ設定部8が設定する
値を保持する。このレジスタ7の保持値と計時回路5の
出力値は、比較回路10によって比較され、両者が一致
すると、比較回路10が一致信号EQを送受信制御部2
へ出力する。
【0020】一方、端末TXは、カードCとの間で信号
の送受信を行う送受信制御部20と、送受信制御部20
の受信状態に応じて待ち時間を示すデータTwを作成す
る待ち時間制御部を有している。また、待ち時間制御部
21が作成した待ち時間データTwは、送受信制御部2
0を介してカードCに伝送される。
【0021】B:実施例の動作 次に、上記構成によるこの実施例に動作を説明する。図
3は、この実施例におけるカードCと端末TXとの間の
データ伝送タイミングの例を示すタイミングチャートで
あり、図において、ブロック(1)、ブロック(3)は
端末TXが送出するコマンドブロックを示し、ブロック
(2)はカードCが送出するレスポンスブロックを示し
ている。
【0022】また、C1〜Cx+1は各々キャラクタを
示しており、記号Tc1は端末側のキャラクタ間隔、T
c2はカード側のキャラクタ間隔である。Tb1は、端
末側のコマンドブロックに対してカードCがレスポンス
ブロックを送出するまでの時間、Tb2は端末側の入出
力反転時間に相当する時間である。この場合、時間Tc
1、Tc2の最大値をTc、時間Tb1、Tb2の最小
値をTbとして定義すると、以下の関係を有している。
【0023】
【数1】
【0024】
【数2】
【0025】本実施例におけるデータの授受は、図3に
示すタイミング基づいて行われるが、以下、カードCお
よび端末TXにおける送受信動作について詳述する。 (1)通信圏a内に入ったカードCが端末TXとリンク
を確立するまでの処理。 カード側の処理 図4は、カードCの通信処理を示すフローチャートであ
り、カードCが通信圏aに入ると、電力変換部1(図1
参照)から電力が出力され、これにより、カードCの各
回路が活性状態になり、この図に示す処理が開始される
(ステップSPa1)。そして、ステップSPa2に移
り、接続要求/確認処理を行う。ここで、図5は、接続
要求確認処理を示すフローチャートであり、この処理が
起動されると、まず、図1に示す計時回路5がカウンタ
4をリセットし、計時時間Tが0になる(ステップSP
b1,SPb2)。次に、ステップSPb3に進み、送
受信制御部2の受信状態がモニタされる。そして、端末
TXまたは他のカードCの送信データを受信したか否か
が判定され(ステップSPb4)、この判定が「YE
S」であれば、ステップSPb2に移り、計時時間Tを
再び0にする。
【0026】以後、ステップSPb4の判定が「NO」
となるまで、ステップSPb2〜SPb4の処理を循環
する。すなわち、端末TXまたは他のカードCのデータ
が送出されている限り、計時時間Tが0にリセットさ
れ、後述する通信処理には移行しない。
【0027】一方、ステップSPb4の判定が「YE
S」となると、ステップSPb5に進み、計時時間Tを
1インクリメントする。すなわち、計時回路5がカウン
タ4の歩進値を受け入れ、計時時間Tを更新する。次
に、ステップSPb6に進み、計時時間tがリンク要求
許可時間Tsに一致したか否かが判定される。ここで、
リンク要求許可時間Tsは、通信圏a内に新たに入った
カードCが端末TXとリンクを開始する際に必要な待機
時間であり、カードCが通信圏aに入った際にレジスタ
設定部8によってレジスタ7に設定される。このリンク
要求許可時間Tsの値は、次の各関係を満たすようにし
て予め決定されている。
【0028】
【数3】
【0029】
【数4】
【0030】さて、図5に示すステップSPb6におい
ては、レジスタ7に転送された接続許可時間Tsと計時
回路5が出力する計時時間Tとが、比較回路6において
比較される。
【0031】そして、両者が一致しなければ、ステップ
SPb6の判定が「NO」となり、ステップSPb3に
戻る。以後は、ステップSPb6の判定が「YES」と
なるまで、ステップSPb3〜SPb6の処理を循環す
る。但し、この循環処理中において、端末TX、もしく
は他のカードCからデータが送信されると、ステップS
Pb4の判定が「YES」となり、再び、ステップSP
b2〜SPb4の処理を循環する。すなわち、接続許可
時間Tsを計時している最中に、他のカードCや端末T
Xからデータ送出があると、計時時間Tをリセットして
再び0から計時を行う。
【0032】さて、Ts=Tとなり、ステップSPb6
の判定が「YES」、すなわち、比較回路6において一
致が検出されると、一致信号EQが出力される。そし
て、ステップSPb7に進んで、送受信制御部2がIR
Q信号を出力する。
【0033】次に、端末TXがIRQ信号を受信する
と、後述する処理により確認信号であるACK信号を送
出する。このACK信号には、待ち時間Twが含まれて
おり、送受信制御部2は、受信した待ち時間Twをレジ
スタ設定部8に転送する。この結果、レジスタ設定部8
は、レジスタ7に待ち時間Twを設定する(ステップS
Pb9)。この処理の後は、図4に示すメインルーチン
にリターンする。以上の処理によって、端末TXとのリ
ンクが確定する。
【0034】端末TX側の処理 図6は、端末TXにおける処理内容を示すフローチャー
トである。ステップSPc1から動作を開始すると、ま
ず、待ち時間制御部21は、レジスタnを初期値1にす
る。そして、送受信制御部20がカードCからのブロッ
ク転送の受信処理を開始し、何らかのブロックが受信さ
れると、その種類を判別する(ステップSPc4)。そ
して、ブロックの種類がIRQ信号である場合は、ステ
ップSPc5に進み、待ち時間制御部21が待ち時間T
wの算出をするとともに、レジスタnを1インクリメン
トする。すなわち、以下の演算を行う。
【0035】
【数5】
【0036】
【数6】
【0037】ここで、kは予め設定されている定数であ
る。そして、所定時間ΔTだけウエイトした後(ステッ
プSPc6)、ステップSPc7において待ち時間Tw
を含むACK信号を送出する。このACK信号を受信し
たカードCは、前述のようにして待ち時間Twをレジス
タ7に設定する。端末TXでは、ステップSPc7の処
理が終わると、再びステップSPc3に移り、ブロック
信号の受信処理を行う。以後、IRQ信号を受信する毎
に、ステップSPc5〜SPc7の処理が行われる。
【0038】この結果、通信圏aに新たにカードCが入
ってくる毎に、個別の待ち時間Twが演算され、各カー
ドC、C……は、各々ユニークな待ち時間Tw(すなわ
ち、Tw1,Tw2……)を内部に設定する。ここで、
ステップSPc6におけるΔTについて説明する。この
ΔTは、ACK信号の送出待ち時間として予め設定され
ており、次の関係を満たす値になっている。
【0039】
【数7】
【0040】(2)リンク確定後の処理 カード側の動作 カードCは、端末TXとの間のリンク確立処理を終える
と、図4に示すステップSPa2からステップSPa3
に進み、計時時間Tをリセットする。そして、送受信制
御部2が送信データをモニタし(ステップSPa4)、
何等かのデータが受信されたか否かを判定する(ステッ
プSPb5)。この判定が「YES」の場合は、ステッ
プSPa3に戻り、以後、ステップSPa5の判定が
「NO」となるまでステップSPa3〜SPa5を循環
する。
【0041】一方、ステップSPa5の判定が「NO」
の場合は、ステップSPa6に進み、計時回路5がカウ
ンタ4の歩進値を受け入れ、計時時間を1インクリメン
トする。そして、ステップSPa7において、計時時間
Tが待ち時間Twに一致したか否かが判定される。すな
わち、レジスタ7に保持されている待ち時間Tw(カー
ド個々に表現すれば各々ユニークな待ち時間Tw1,T
w2……)と計時時間Tとが比較回路6において比較さ
れる。これが不一致であれば、ステップSPa4に戻
り、以後ステップSPa7の判定が「YES」となるま
でステップSPa4〜SPa7の処理を循環し、計時時
間Tのインクリメントを継続する。但し、この循環処理
の途中においてステップSPa5の判定が「YES」に
なると、ステップSPa3の処理が行われるので、計時
時間Tが再び0にリセットされる。
【0042】以上の処理において、データが全く受信さ
れなくなり、さらに、待ち時間Twが経過した場合に、
ステップSPa7において「YES」と判定され、上記
ループから抜け、これにより、ステップSPa8に進ん
でコマンド要求信号ENQを送信する。したがって、い
ずれのカードにおいても、チャンネルが空き状態になっ
た後、各々に設定された待ち時間Twが経過しなけれ
ば、コマンド要求信号ENQが送出されることはない。
【0043】コマンド供給信号ENQは、図1に示す送
受信制御部2から送出され、端末TXに受信される。そ
して、端末TXでは信号ENQを受信すると、所定の待
ち時間△T1経過後にコマンド信号を送出し、これがス
テップSPa9において受信される。そして、コマンド
に対する処理を実行し(ステップSPa10)、その後
にレスポンスを送信する(ステップSPa11)。この
レスポンスは、コマンドの受信が完了した時点から△T
2以内に出力される。そして、ステップSPa11の処
理の後は、ステップSPa3に戻り、以後は上述した処
理を繰り返す。ここで、△T1および△T2は、それぞ
れ次の関係を満たしている。
【0044】
【数8】
【0045】
【数9】
【0046】端末側の動作 上述のようにして、カードCから送出されたコマンド要
求信号ENQは、端末TXにおいては、図6に示すステ
ップSPc3において受信される。そして、ステップS
Pc4において受信ブロックの種類を判別するが、この
判定は、「ENQ信号」となるので、ステップSPc8
に進み、△T1ウエイトした後にコマンドを送信する。
そして、コマンド送出後、ステップSPc10におい
て、△T2以内にレスポンスを受信した場合は、所定の
アプリケーション処理を行い(ステップSPc11)、
ステップSPc3に戻る。
【0047】ここで、ステップSPc10において、△
T2以内にレスポンスが受信できない場合は、当該カー
ドCが通信圏aから外れたものと判断してステップSP
c11の処理を省略してステップSPc3に戻る。
【0048】(3)動作例 次に、上述した処理が実行された際の動作例について説
明する。 リンク確立の動作例 図7は、(n−1)枚のカードが端末TXと通信を行っ
ている状態において、新たにn枚目のカードCが通信圏
aに入った場合の通信状態を示すタイミングチャートで
ある。図7に示す時刻t1は、n番目のカードが通信圏
aに入った時刻であり、このn番目のカードCは、時刻
t1から活性化され、図4、図5に示すルーチンが起動
される。そして、2番目のカードCのレスポンス信号が
時刻t2において終了すると、以後はチャンネルが空き
の状態になり、この時点からリンク要求許可時間Tsが
経過した時刻t3においてn番目のカードCがIRQ信
号を送出する(ステップSPb2〜SPb7参照)。そ
して、このIRQ信号が端末TXに受信されると、時刻
△Tの後に確認信号であるACK信号が出力される。そ
して、このACK信号には、n番目のカードCについて
の固有の待ち時間Twが含まれているから、このカード
Cは自己の待ち時間Twを設定し、リンク確立処理を終
える。
【0049】一方、3番目のカードCは、コマンド要求
信号ENQの送出を待っていたが、時刻t2からt4ま
での間はチャンネル上にデータが存在するか、あるい
は、時間Tw以内に別のデータが送出される状態である
ため、コマンド要求信号ENQを送出することができな
い。この場合、n番目のカードCのリンクが確立した時
刻t4から時間Tw経過した時刻t5において、コマン
ド要求信号ENQを送出している。
【0050】以上のように、Ts<Twの関係があるた
め、新たに通信圏aに入ったカードは、他のカードのコ
マンド要求信号ENQ等より優先し、データブロックに
割り込んでリンク確立を行うことができる。また、△T
<Tsの関係があるため、リンクの確立を要求したカー
ドCはACK信号を必ず受け取ることができる。すなわ
ち、この間に新たに通信圏aに入った他のカードCがあ
っても、後から入ったカードはIRQ信号を送出するこ
とができないので、ACK信号を受信しようとしている
カードが邪魔されることはない。
【0051】1:1通信の動作例 次に、リンクが確立した後の1:1の通信動作例につい
て図8を参照して説明する。まず、n番目のカードがレ
スポンスを送出し終えた時刻t10においてはチャンネ
ルが空き状態になり、この時刻から時間Tw経過後の時
刻t11に1番目のカードCがコマンド要求信号ENQ
を送出している。一方、端末TXはコマンド要求信号E
NQを受信した時刻から△T1後においてコマンドブロ
ック(X+1)を送出する。このコマンドブロックの送
出から△T2以内の時刻t12において、1番目のカー
ドCがレスポンス(X+1)を送出し、これが端末TX
に受信されて1:1の通信が完了する。この場合、△T
2<Twであるから、1番目のカードCがレスポンスを
送出する前に他のカードCがコマンド要求信号ENQを
送出することはなく、また、リンク要求信号IRQを送
出することもない。したがって、コマンド要求信号EN
Qを送出したカードは、必ずコマンドを受け取ることが
でき、さらに、これに対するレスポンスも端末に必ず転
送することができる。なお、端末TXとの通信を終えた
1番目のカードCは、時刻t15において通信圏aから
外れている。
【0052】また、図8に示す例では、1番目のカード
Cがレスポンスを送出し終えた時刻からTw経過した時
刻t13において、カード2がコマンド要求信号ENQ
を送出しており、これに対するコマンドが時刻t14に
端末TXから送出され、さらに、このコマンドに対する
レスポンスが時刻t16において送出されている。とこ
ろで、端末TXが送出するコマンドは、通信圏aに存在
する全てのカードCが受信するが、ENQ信号を出した
カードだけが自己に対するコマンドとして受け取り、他
のカード(ENQ信号を出していないカード)は関連の
ないコマンドとして破棄する。
【0053】カードが通信圏aの外へ出る場合の動作
例 次に、コマンドを受信したカードCが、レスポンスを送
出する前に、通信圏aから外れた場合について図9を参
照して説明する。まず、図9に示す時刻t20において
3番目のカードCがコマンド要求信号ENQを出力する
と、この信号ブロックの終了時から△T1後に端末TX
がコマンドCmd(X+3)を送出する。しかしなが
ら、3番目のカードCは、時刻t22において通信圏か
ら外れ、上記コマンドに対するレスポンスを送出する状
態にない。この場合、端末TXは、図6に示すステップ
SPc10において、コマンド送出後から△T2以内に
レスポンスがない場合は、3番目のカードCが通信圏a
から外れたことを認識する。そして、他のカードCのコ
マンド要求を受け付けるために、ステップSPc3の処
理に戻る。
【0054】図9に示す例では、コマンドCmd(X+
3)が送出されてから待ち時間Twの後に、n番目のカ
ードCがENQを送出している。なお、途中で通信が途
切れた3番目のカードCが通信圏aに再度入った場合
は、再び、リンク確立処理から始める必要がある。
【0055】C:変形例 上述した実施例は、通信圏a内に新たに入ったカード
Cがリンク確立を要求すると、ブロックの間に割り込ま
せてこれを許可したが、これに代えて、その時点におい
てコマンド要求を持ったカードを優先させ、最終のブロ
ック後にリンク確立を許可するように構成してもよい。
この場合においては、図3に示す関係において、次のよ
うな関係とする。
【0056】
【数10】
【0057】
【数11】
【0058】さらに、次のようにすればよい。なお、リ
ンク確立後の処理は、上述の実施例と同様である。
【0059】
【数12】
【0060】前述した実施例における待ち時間Twを
「コマンド受信時点からレスポンス送信までの待ち時
間」として使用すると、1:nの通信を行うことができ
る。図10は、この場合の通信の一例を示している。こ
の図においては、時刻t30において端末TXがコマン
ドCmd(x−1)を通信圏aに出力する。このコマン
ドは、通信可圏aにある各カードが受信し、一斉にレス
ポンスを返信する。ただし、レスポンス応答待ち時間と
して、各カードにユニークなTwが設定されているの
で、待ち時間Twが短いカードから順に(図ではTw
1,Tw2……の順に)レスポンスを返信する。このよ
うに、各カードが一斉にレスポンスを返す1:nの通信
においては、1:1の通信方式に較べ通信時間が極めて
低減され、系全体の処理速度を向上させることができ
る。この場合、Tb<(コマンド出力待ちタイミング)
<Tsの関係を満たすタイミングでコマンドを送出する
ように構成すれば、他のカードCのレスポンスやIRQ
信号と衝突することはない。
【0061】また、この図に示す例では、レスポンスや
コマンド要求を持ったカードをリンクの確立を要求する
カードより優先させており、図示のように、最終のブロ
ック後からTs経過した時刻t34において、新たに通
信圏aに入ったn番目のカードがIRQ信号を送出して
いる。この例の場合、n番目のカードCは、時刻t3
0’において通信圏aに入っているので、この時点から
チャンネルの空きを計時しているが、端末TXや他のカ
ードのデータがあるためリンク許可時間Tsに相当する
時間を計時できず、結局、全てのブロックの送出が終了
してTs経過した後の時刻t34において、IRQ信号
の送出が可能になっている。
【0062】図6のステップSPc11における端末
のアプリケーション処理は、予め組み込まれている種々
のアプリケーションの処理である。例えば、上述の実施
例を自動改札と定期券の処理に応用した場合、端末を自
動改札装置に組み込んで、そのアプリケーション処理と
してゲートの開閉等を行わせ、また、定期券としてカー
ドCを用いるようにする。この場合、端末TXの通信圏
aにカードCが入り、端末TXとの通信の結果、当該カ
ードC(定期券)が有効であると判断された場合は、自
動改札装置のゲートを開くようにし、無効であると判断
された場合はゲートを閉じるようにする。この際のカー
ドの有効/無効の判断、およびゲートの開閉処理が端末
側に組み込まれるアプリケーションによって行われる。
【0063】図10に示すような1:nの通信の応用
としては、例えば、物流の分野において物品の仕訳など
に用いることが考えられる。すなわち、ベルトコンベア
上を流れる物品にカードCを取り付け、また、カードC
に物品の行く先や種類などの情報をレスポンスとして出
力するように構成しておけば、端末の近傍を通過するカ
ードCからそれらの情報を抽出することができるから、
仕訳装置等との連動により、自動仕訳を行うことができ
る。
【0064】実施例においては、待ち時間Twを決め
るレジスタnの内容を順次インクリメントしたが、Tw
があまり大きな値にならないように、端末TXないで管
理するようにしてもよい。例えば、レジスタnの内容が
一定値に達したら0にしたり、あるいは、端末の稼働時
間が所定時間(数時間、1日、1カ月等)を過ぎたらレ
ジスタnを0にする等の管理を行っても良い。
【0065】実施例においては、カードの電源を端末
TXの電磁エネルギーから作るようにしていたが、カー
ド側に電池を装着し、独自の電源としてもよい。一方、
実施例ではカード内部でクロック信号を作成したが、端
末TXからクロック信号が供給されるようなシステムと
することもできる。
【0066】図6のステップSPc4に示すブロック
種類判別は、フラグやヘッダの内容、あるいはデータの
長さなど種々の判断方法があるが、この実施例において
は、カード側からのデータ送信タイミングが種々規定さ
れているので、受信ブロックのタイミングだけで判断す
ることも可能である。
【0067】本実施例においては、可搬型の通信機能
装置としてカードCを用いたが、同様の機能を有してい
ればカードタイプに限らない。また、同様の機能を有し
ていれば、他の可搬型の装置に組み込まれていてもよ
い。例えば、バッグや鞄などに組み込まれてもよく、あ
るいは、自動車等の車両に組み込まれてもよい。
【0065】実施例においては、コマンド要求信号を
出力し、これに対応するコマンドを受信するようにした
が、本発明は、カード側から一方的に何らかのデータを
送出する状況にも適用することができる。この場合に
は、コマンド要求信号およびコマンドは不要になる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、固定側の送受信装置(例えば、端末機器)および可
搬型情報送受信装置(例えば、カード)の構成を複雑化
することなく、複数の可搬型情報送受信装置と固定型の
送受信装置との間で衝突のない通信を行うことができる
(請求項1〜6)。
【0069】また、請求項2に記載の発明においては、
可搬型情報送受信装置が待ち時間Twの後にコマンド要
求信号を送出し、送受信装置がコマンド要求信号に対応
するコマンドを所定時間以内に送出するから、可搬型情
報送受信装置と送受信装置との間で1:1の通信を行う
ことができる。さらに、上述の1:1の通信において、
コマンドを受け取った後にレスポンス信号を送出するよ
うにし、かつ、このレスポンスが所定時間以内に出力さ
れないときは、可搬型情報送受信装置が通信圏から外れ
たと認識すれば、可搬型情報送受信装置の通信状況をよ
り的確に把握することができる(請求項3)。
【0070】また、請求項4に記載の発明においては、
一斉コマンド送出手段が、通信圏内にある前記各可搬型
情報送受信装置に対して一斉にコマンド信号を送出し、
各可搬型情報送受信装置が待ち時間Twを超える毎にレ
スポンスを送出するようにしたので、1:nの通信が行
われ、通信時間を短縮することができる。
【0071】また、請求項5に記載の発明においては、
Ts<Twという設定にして、通信中の可搬型情報送受
信装置の送信信号の合間に割り込んでリンクを確立する
ことができるようにしたので、新たに通信圏に入った可
搬型情報送受信装置のリンク確立を迅速に行うことがで
きる。
【0072】また、請求項6に記載の発明においては、
Ts>Twという設定にして、通信中の可搬型情報送受
信装置の送信信号が全て出力された後にリンクを確立す
るようにしたので、通信の途中に割り込みされることが
なく、通信を優先して終了ささせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】 同実施例が適用される状況を示す概略構成図
である。
【図3】 同実施例における端末とカードとが出力する
キャラクタおよびブロックのタイミングを示すタイミン
グチャートである。
【図4】 同実施例におけるカード内での処理を示すフ
ローチャートである。
【図5】 同実施例における接続要求/確認処理を示す
フローチャートである。
【図6】 同実施例における端末の動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】 同実施例におけるリンク確立動作の一例を示
すタイミングチャートである。
【図8】 同実施例における1:1通信の動作例を示す
タイミングチャートである。
【図9】 同実施例において、カードが通信圏から外れ
ていく場合のコマンドとレスポンスの対応関係を示すタ
イミングチャートである。
【図10】 この発明の一変形例において、1:nの通
信を行う場合のレスポンスのタイミングを示すタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
2 送受信制御部(信号送出手段:コマンド要求情報出
力手段:レスポンス送出手段) 3 クロック発生回路(計時手段) 4 カウンタ(計時手段) 5 計時回路(計時手段) 6 比較回路(接続要求信号送出手段:信号送出手段:
コマンド要求情報出力手段) 7 レジスタ(接続要求信号送出手段:待ち時間記憶手
段) 8 レジスタ設定部(接続要求信号送出手段:待ち時間
記憶手段) 20 送受信制御部(コマンド送出手段:認識手段:一
斉コマンド送出手段) 21 待ち時間制御部 C カード(可搬型情報送受信装置) TX 端末(送受信装置)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側の送受信装置と複数の可搬型情報
    送受信装置との間で信号の授受を行う情報システムにお
    いて、(a)前記送受信装置は、 前記可搬型情報送受信装置から接続要求信号を受け取る
    と、各可搬型情報送受信装置に固有となるような待ち時
    間Twを求め、これを含む接続確認信号を送出する待ち
    時間制御部を有し、(b)前記可搬型情報送受信装置
    は、 通信チャンネルが空いている時間を計時するとともに、
    何らかの信号が検出されたときは計時内容をクリアして
    再度計時を開始する計時手段と、 通信圏内に入った後に、前記計時手段の計時結果が予め
    定められている接続要求待ち時間Ts(≠Tw)を超え
    たか否かを判断し、超えた場合には前記送受信装置に対
    して接続要求信号を送出する接続要求信号送出手段と、 前記接続要求信号に応答して前記送受信装置から出力さ
    れる前記接続確認信号内の待ち時間Twを抽出して記憶
    する待ち時間記憶手段と、 前記接続確認信号を受信した後に、前記計時手段の計時
    結果が前記待ち時間記憶手段内の待ち時間Twを超えた
    か否かを判断し、超えた場合には前記送受信装置に対し
    て信号を送出する信号送出手段とを具備することを特徴
    とする情報システム。
  2. 【請求項2】 固定側の送受信装置と可搬型情報送受信
    装置との間で信号の授受を行う情報システムにおいて、
    (a)前記送受信装置は、 前記可搬型情報送受信装置から接続要求信号を受け取る
    と、各可搬型情報送受信装置に固有となるような待ち時
    間Twを求め、これを含む接続確認信号を送出する待ち
    時間制御部と、 前記可搬型情報送受信装置からコマンド要求信号を受け
    取ると、所定時間以内にコマンド信号を送出するコマン
    ド送出手段とを有し、(b)前記可搬型情報送受信装置
    は、 通信チャンネルが空いている時間を計時するとともに、
    何らかの信号が検出されたときは計時内容をクリアして
    再度計時を開始する計時手段と、 通信圏内に入った後に、前記計時手段の計時結果が予め
    定められている接続要求待ち時間Ts(≠Tw)を超え
    たか否かを判断し、超えた場合には前記送受信装置に対
    して接続要求信号を送出する接続要求信号送出手段と、 前記接続要求信号に応答して前記送受信装置から出力さ
    れる前記接続確認信号内の待ち時間Twを抽出して記憶
    する待ち時間記憶手段と、 前記接続確認信号を受信した後に、前記計時手段の計時
    結果が前記待ち時間記憶手段内の待ち時間Twを超えた
    か否かを判断し、超えた場合には前記送受信装置に対し
    てコマンド要求信号を出力するコマンド要求信号出力手
    段とを具備することを特徴とする情報システム。
  3. 【請求項3】 前記可搬型情報送受信装置は、前記コマ
    ンド要求信号に対応するコマンドを受け取ると所定時間
    内にレスポンス信号を送出するレスポンス送出手段を有
    し、 前記送受信装置は、コマンド送出後、所定時間以内にレ
    スポンスを受け取った場合には通信が完了したと認識
    し、レスポンスを受け取れない場合には前記可搬型情報
    送受信装置が通信圏から外れたと認識する認識手段を有
    することを特徴とする請求項2記載の情報システム。
  4. 【請求項4】 固定側の送受信装置と可搬型情報送受信
    装置との間で信号の授受を行う情報システムにおいて、
    (a)前記送受信装置は、 前記可搬型情報送受信装置から接続要求信号を受け取る
    と、各可搬型情報送受信装置に固有となるような待ち時
    間Twを求め、これを含む接続確認信号を送出する待ち
    時間制御部と、 通信圏内にある前記各可搬型情報送受信装置に対して一
    斉にコマンド信号を送出する一斉コマンド送出手段とを
    有し、(b)前記可搬型情報送受信装置は、 通信チャンネルが空いている時間を計時するとともに、
    何らかの信号が検出されたときは計時内容をクリアして
    再度計時を開始する計時手段と、 通信圏内に入った後に、前記計時手段の計時結果が予め
    定められている接続要求待ち時間Ts(≠Tw)を超え
    たか否かを判断し、超えた場合には前記送受信装置に対
    して接続要求信号を送出する接続要求信号送出手段と、 前記接続要求信号に応答して前記送受信装置から出力さ
    れる前記接続確認信号内の待ち時間Twを抽出して記憶
    する待ち時間記憶手段と、 前記コマンドが送出された後に、前記計時手段の計時結
    果が前記待ち時間記憶手段内の待ち時間Twを超えたか
    否かを判断し、超えた場合には前記コマンドに対するレ
    スポンスを送出するレスポンス送出手段を具備すること
    を特徴とする情報システム。
  5. 【請求項5】 前記接続要求待ち時間Tsが待ち時間T
    wの最小値より短いことを特徴とする請求項1〜4いず
    れかに記載の情報システム。
  6. 【請求項6】 前記接続要求待ち時間Tsが待ち時間T
    wの最大値より長いことを特徴とする請求項1〜4いず
    れかに記載の情報システム。
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