JP6428570B2 - スリープ制御方法 - Google Patents

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本発明は、車両に搭載され、複数の電子制御装置がネットワークを介して接続された車載ネットワークシステムで実行されるスリープ制御方法に関する。
複数の電子制御装置(Electronic Control Unit:以下「ECU」という)がCAN(Controller Area Network)などのネットワークを介して接続された車載ネットワークシステムでは、消費電力の低減などの目的で、1つのネットワークを構成する全てのECUを、通常の動作状態(ウェイクアップモード)から一部の機能を制限した動作状態(スリープモード)へ移行させる制御が行われることがある。このようなスリープモードへの移行は、全てのECUが、予め定められたステータス管理方式に基づいて自己のステータス(スリープ可/スリープ不可)を通知し合うことによって、実現される。
近年、機能の多様化に伴い、既存のステータス管理方式とは異なる新たなステータス管理方式が導入されることが考えられる。この場合、既存のステータス管理方式で動作するECUと、新たなステータス管理方式で動作するECUとが、混在して1つのネットワークを構成することが想定される。しかし、既存のステータス管理方式で動作するECUと新たなステータス管理方式で動作するECUとの間では、ステータスを通知しても認識できない。このため、異なる複数のステータス管理方式が混在したネットワークでは、各ECUが協調し合ってスリープモードへ移行することが難しい。
この対策として、例えば特許文献1には、第1のステータス管理方式でスリープ/ウェイクアップが制御される第1のECU群と、第2のステータス管理方式でスリープ/ウェイクアップが制御される第2のECU群と、ゲートウェイ装置(GW)とが接続されて、1つのネットワークを構成するシステムにおいて、全てのECUのステータスをGWで管理する方法が開示されている。
特開2005−159864号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のシステムでは、ネットワーク全体をスリープモードに移行させる場合、第1のECU群と第2のECU群との間で、互いのスリープ/ウェイクアップの状態を通知し合うだけである。このため、ステータス管理方式が異なる第1のECU群と第2のECU群との間で、スリープ処理開始のタイミングにずれが生じる。このスリープ処理開始のタイミングのずれにより、最初にスリープ処理を開始してスリープ状態に移行したECU群が、後にスリープ処理を開始してスリープ状態に移行するECU群に関するフレーム処理でウェイクアップするおそれがある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、ステータス管理方式が異なる2つのECU群が同一のネットワークで接続されたシステムにおいて実行される、当該2つのECU群間におけるスリープ処理開始のタイミングのずれを無くすことができるスリープ制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ネットワークを介して接続されたゲートウェイ装置と、自群のスリープ条件が成立すると所定の信号の送信を停止する第1のECU群と、自群のスリープ条件が成立すると条件成立信号を送信する第2のECU群とが実行するスリープ制御方法であって、ゲートウェイ装置は、第1のECU群のスリープ条件が成立したことを、所定の信号を受信しなくなることによって検知し、第2のECU群のスリープ条件が成立したことを、条件成立信号を受信することによって検知し、第1のECU群および第2のECU群の各スリープ条件がいずれも成立したことを検知するまでは、所定時間を含むスリープ不可信号を第1のECU群および第2のECU群に定期的に送信し、第1のECU群のスリープ条件が成立したことを検知した場合は、所定時間を含むスリープ不可信号を少なくとも1回は第1のECU群に送信し、第1のECU群および第2のECU群の各スリープ条件がいずれも成立したことを検知した場合は、その後、スリープ可信号を第2のECU群に送信し、第1のECU群は、ゲートウェイ装置からスリープ不可信号を受信すると、自群のスリープ条件が成立している場合、受信時から信号に含まれる所定時間が経過する時点までを待機期間としてスリープ処理の開始を待機し、待機期間中に新たなスリープ不可信号を受信しなければその時点に自群のスリープ処理を開始し、第2のECU群は、ゲートウェイ装置からスリープ不可信号を受信すると、自群のスリープ条件が成立している場合、条件成立信号をゲートウェイ装置に送信し、その後、ゲートウェイ装置からスリープ可信号を受信した場合、スリープ完了信号をゲートウェイ装置に送信するとともに自群のスリープ処理を開始し、ゲートウェイ装置は、第1のECU群のスリープ条件が成立したことを検知した後に、スリープ不可信号を送信した場合、送信時から所定時間が経過する時点までを待機期間としてスリープ処理の開始を待機し、待機期間中に新たなスリープ不可信号を送信しなければその時点に自装置のスリープ処理を開始し、所定時間を、第2のECU群が、ゲートウェイ装置から最後に送信されるスリープ不可信号を受信してから自群のスリープ処理を開始するまでの所要時間として算出する、ことを特徴とする。
この本発明のスリープ制御方法では、ゲートウェイ装置は、第1のECU群のスリープ条件成立を検知すると、所定時間を含むスリープ不可信号を第1のECU群へ送信して、スリープ不可信号の受信時から所定時間が経過する時点までを待機期間としてスリープ処理の開始を待機させる。この所定時間は、第2のECU群が、ゲートウェイ装置から最後に送信されるスリープ不可信号を受信してから自群のスリープ処理を開始するまでの所要時間に設定される。従って、第1のECU群は、待機期間中にゲートウェイ装置から新たなスリープ不可信号を受信することなく所定時間が経過した時点で自群のスリープ処理を開始すれば、第2のECU群がスリープ処理を開始するタイミングと一致する。
一方、ゲートウェイ装置は、第1のECU群のスリープ条件成立を検知した後に第1のECU群へスリープ不可信号を送信すると、送信時から上記所定時間が経過する時点までを待機期間としてスリープ処理の開始を待機する。そして、ゲートウェイ装置は、待機期間中に第1のECU群へ新たなスリープ不可信号を送信することなく所定時間が経過した時点で自群のスリープ処理を開始すれば、第2のECU群がスリープ処理を開始するタイミングと一致する。
このように、第2のECU群のステータス管理方式に従って求められるスリープ処理の開始までに必要な所定時間に基づいて、ゲートウェイ装置および第1のECU群におけるスリープ処理の開始を待機させ、待機後にスリープ処理を開始させる。これにより、第2のECU群におけるスリープ処理開始のタイミングを、ステータス管理方式が異なる第1のECU群におけるスリープ処理開始のタイミングと一致させることができ、さらにはゲートウェイ装置におけるスリープ処理開始のタイミングと一致させることができる。
以上述べたように、本発明のスリープ制御方法によれば、ステータス管理方式が異なる2つのECU群が同一のネットワークで接続されたシステムにおいて、当該2つのECU群間におけるスリープ処理開始のタイミングのずれを無くすことができる。従って、最初にスリープ処理を開始してスリープ状態に移行したECU群が、後にスリープ処理を開始してスリープ状態に移行するECU群に関するフレーム処理でウェイクアップするおそれを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る車載ネットワークシステムの構成例を示す図 本発明の一実施形態に係る車載ネットワークシステムで実行されるスリープ制御方法を説明するためのタイミングチャート(ケース1) 本発明の一実施形態に係る車載ネットワークシステムで実行されるスリープ制御方法を説明するためのタイミングチャート(ケース2) 本発明の一実施形態に係る車載ネットワークシステムで実行されるスリープ制御方法を詳細に説明するためのタイミングチャート 本発明の一実施形態に係る車載ネットワークシステムで実行されるスリープ制御方法の参考例を説明するためのタイミングチャート
[概要]
本発明は、ステータス管理方式が異なる2つのECU群が同一のネットワークで接続されたシステムにおいて、2つのECU群間におけるスリープ処理開始のタイミングのずれを無くす方法である。スリープ処理開始のタイミングのずれを無くすために、一方のECU群は、所定のスリープ条件が成立しても直ちにスリープ処理を開始せず、他方のECU群のスリープ条件が成立してスリープ処理を開始するまで、スリープ処理を待機する。これにより、2つのECU群間におけるスリープ処理開始のタイミングが一致する。
以下、本発明が提供する車載ネットワークシステムで実行されるスリープ制御方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[車載ネットワークシステムの構成例]
図1は、本発明の一実施形態に係る車載ネットワークシステム1の構成例を示す図である。図1に示した車載ネットワークシステム1は、所定の通信プロトコルに基づいて構成された車両に搭載される通信ネットワークシステムであり、第1のECU群10と、第2のECU群20とが、ネットワークである通信バス40を介してゲートウェイ装置(GW)30に接続されている。この通信バス40で接続された、第1のECU群10、第2のECU群20、およびゲートウェイ装置30は、1つのネットワークNを構成し、相互にステータス(スリープ/ウェイクアップ)を通知する。
第1のECU群10は、複数の電子制御装置(ECU)11を含む(図1では、3つのECU11を含んでいる例を示している)。複数のECU11は、第1のステータス管理方式に基づいてスリープ/ウェイクアップがそれぞれ制御される。この第1のステータス管理方式は、例えばOSEK/VDX(Open Systems and their Interfaces for the Electronics in Motor Vehicles / Vehicle Distributed eXecutive)によって規定された仕様OSEK―NM(Network Management)に基づく、インダイレクトNMロジックである。インダイレクトNMロジックでは、NMフレームの受信の有無によってスリープの可否が判断される。このため、第1のECU群10は、スリープ条件の成立後に直ちにスリープ処理を開始することが可能になっている。
第2のECU群20は、複数の電子制御装置(ECU)21を含む(図1では、3つのECU21を含んでいる例を示している)。複数のECU21は、第1のステータス管理方式とは異なる第2のステータス管理方式に基づいてスリープ/ウェイクアップがそれぞれ制御される。この第2のステータス管理方式は、例えばOSEK/VDXによって規定された仕様OSEK―NMに基づく、ダイレクトNMロジックである。ダイレクトNMロジックでは、受信したNMフレームの内容に基づいてスリープの可否が判断される。このため、第2のECU群20は、スリープ条件の成立後は、所定のNMフレーム(応答フレーム)を送信した後にスリープ処理を開始することが可能になっている。
ゲートウェイ装置30は、通信バス40によって接続された第1のECU群10の全ECU11および第2のECU群20の全ECU21との間で所定の時間間隔によるNMフレームの送受信を行い、第1のECU群10および第2のECU群20のステータス(スリープ/ウェイクアップ)を管理する。また、ゲートウェイ装置30は、第2のECU群20に含まれるECU21の個数を把握しており、NMフレームを介して第1のECU群10にも通知する。
NMフレームとは、スリープ可否を示す情報が格納された信号である。このNMフレームは、複数のECU11、複数のECU21、およびゲートウェイ装置30によって、各々のスリープ可否を他のECUまたはゲートウェイ装置に示すために、所定の順番かつ所定の時間間隔で巡回的に通信バス40へ送出される。所定の順番とは、ゲートウェイ装置30、複数のECU11のそれぞれ、および複数のECU21のそれぞれを、1度ずつ巡るように予め定められた順番である。所定の時間間隔は、例えば上述した仕様OSEK―NMでは「70ms」と規定されている。
なお、上述した複数のECU11、複数のECU21、およびゲートウェイ装置30は、典型的には中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)、メモリ、および入出力インタフェースを含んで構成され、メモリに格納されたプログラムをCPUが読み出して解釈実行することにより、様々な機能を実現する。
[車載ネットワークシステムで実行されるスリープ制御方法]
図2および図3は、本発明の一実施形態に係る車載ネットワークシステム1で実行されるスリープ制御方法を説明するためのタイミングチャートである。図2は、第1のECU群10の方が第2のECU群20よりも早くsleep条件が成立したケース1を示し、図3は、第2のECU群20の方が第1のECU群10よりも早くsleep条件が成立したケース2を示している。ここで、sleep条件成立とは、ECU群に含まれる全てのECUがスリープ可となった状態を表している。
<ケース1>
図2を参照する。ゲートウェイ装置30は、第1のECU群10および第2のECU群20のいずれもがsleep条件成立したことを検知するまで、スリープ不可情報を含むNMフレーム(スリープ不可信号)を定期的に送信する(S101)。なお、ゲートウェイ装置30は、第1のECU群10および第2のECU群20で構成されるネットワークN以外の他のネットワークにも、ネットワークNのスリープ不可情報を含むNMフレームを送信する(図示せず)。
ケース1では、インダイレクトNMロジックで動作する第1のECU群10が先にsleep条件成立となる(S102)。インダイレクトNMロジックでは、sleep条件成立後はNMフレームの送信を停止するように規定されている(S103)。従って、ゲートウェイ装置30は、第1のECU群10からNMフレームを受信しなくなることによって、第1のECU群10のsleep条件が成立したことを検知する。
第1のECU群10のsleep条件が成立したことを検知した時点では、第2のECU群20のsleep条件が成立していないため、ゲートウェイ装置30は、NMフレームの送信タイミングにおいて、スリープ不可情報を含むNMフレーム(スリープ不可信号)を第1のECU群10および第2のECU群20へ送信する(S104)。この際、ゲートウェイ装置30は、NMフレームの送信タイミングにおいて、第2のECU群20が、後述する応答フレームを送信するまで、つまりスリープ処理を開始するまで、に必要とする第1の時間T1(所定時間)を求める。そして、ゲートウェイ装置30は、求めた第1の時間T1をNMフレームに含めて送信する(S104)と同時に、第1のタイマに第1の時間T1をセットして計時を開始する(S105)。そして、ゲートウェイ装置30は、計時を開始した時(スリープ不可信号の送信時)から第1の時間T1が経過する時点までを待機期間として、後述するスリープ処理の開始を待機することを行う。
この第1の時間T1は、具体的には、次式[1]のように、第2のECU群20に含まれるECU21の数xに定数2を足した数値にNMフレームの送信間隔sを掛けた時間として設定される。
T1=s*(x+2) … [1]
数値xは、第2のECU群20のECU21が全てスリープ可となったことを、ゲートウェイ装置30が知り得るまでに必要な時間である。第2のECU群20内においては、各ECU21が所定の順番にスリープ可の情報を含むNMフレームを次のECU21に渡していき、最後のECU21からゲートウェイ装置30に向けて全ECUがスリープ可となったsleep条件成立を示すNMフレーム(条件成立信号)が送信されるためである。よって、ゲートウェイ装置30は、第2のECU群20のECU21が全てスリープ可となったことを知り得るまでに、「s*x」時間が必要となる。
定数2は、第2のECU群20のsleep条件成立を知ったゲートウェイ装置30によって、ネットワークN全体がスリープに移行できる状態なったことを示すスリープ可情報を含むNMフレーム(スリープ可信号)が第2のECU群20へ送信される1回と、スリープ可情報を含むNMフレームを第2のECU群20が受信したことに応じて、スリープ処理の開始準備が整ったことを示すスリープ完了の情報を含む応答フレーム(スリープ完了信号)が送信される1回とを、考慮するものである。この2回分の「s*2」時間が経過することで、第2のECU群20のスリープ処理(スリープ準備)が開始されるタイミングとなる。
例えば、図4に示すよう、第2のECU群20に3つのECU21(ECU−A,ECU−B,ECU−C)が含まれている場合を考える(x=3)。この場合、ゲートウェイ装置30は、第2のECU群20のsleep条件が成立した時点ではその事実は把握できない。よって、ゲートウェイ装置30は、NMフレームの送信タイミングでスリープ不可情報を含むNMフレームを第2のECU群20へ送信する。次にNMフレーム送信の順番が来るECU−Aは、自己がスリープできるようになったので、スリープ可情報を含むNMフレームをECU−Bに送信する。次にNMフレーム送信の順番が来るECU−Bも同様に、スリープ可情報を含むNMフレームをECU−Cに送信する。次にNMフレーム送信の順番が来るECU−Cは、全てのECU−A、ECU−B、ECU−Cがスリープできるようになったことを示すスリープ可情報を含むNMフレームをゲートウェイ装置30に送信する。
ゲートウェイ装置30は、このECU−Cからスリープ可情報を含むNMフレーム(スリープ可信号)を受けて初めて、第2のECU群20のsleep条件が成立したことを把握する。そして、これに応じて、ゲートウェイ装置30は、NMフレームの送信タイミングで、ネットワークN全体がスリープに移行できる状態になったことを示すスリープ可情報を含む応答フレーム(スリープ可信号)を第2のECU群20へ送信する。次にNMフレーム送信の順番が来るECU−Aは、スリープ可情報を含むNMフレームをゲートウェイ装置30から受け取ることで、第1のECU群10および第2のECU群20のsleep条件が共に成立したことを理解する。そして、ECU−Aは、スリープ完了情報を含むNMフレーム(スリープ完了信号)をゲートウェイ装置30に送信する。この送信タイミングが、第2のECU群20がスリープ処理(スリープ準備)を開始するタイミングである。
このように、第1のタイマにセットすべき第1の時間T1、すなわち第2のECU群20がゲートウェイ装置より送信されるスリープ不可信号を受信してから応答フレーム(スリープ完了信号)を送信するまで、つまりスリープ処理を開始するまでに必要とする第1の時間T1は、T1=s*(x+2)と計算される。もちろん、第2のECU群20に含まれるECU21の数xは、第2のECU群20からECUが離脱すれば減少し、第2のECU群20に新たなECUが加われば増加する。
なお、ゲートウェイ装置30は、第1のタイマに第1の時間T1をセットして計時を開始した後、待機期間中に第2のECU群20のsleep条件が成立しなかった場合には、次の送信タイミングにおいて新たな」スリープ不可情報を含むNMフレーム(スリープ不可信号)を送信すると共に、第1のタイマに最新の第1の時間T1をセットし直して始めから計時を開始する。この処理が、第2のECU群20のsleep条件が成立するまで繰り返し実行される。そして、ゲートウェイ装置30は、第1のタイマに第1の時間T1をセットして計時を開始した後、次のNMフレームの送信タイミングまでに第2のECU群20のsleep条件が成立した場合には、次の送信タイミングにおいてスリープ可情報を含むNMフレーム(スリープ可信号)を送信する。この際、第1のタイマの第1の時間T1は、リセットされたり中断されたりしない。
つまり、第1のタイマにセットされる第1の時間T1は、第2のECU群20がゲートウェイ装置より最後に送信されるスリープ不可信号を受信してからスリープ処理を開始するまでの所要時間として算出され、ゲートウェイ装置30は、スリープ不可信号を最後に送信した時点にセットされた第1の時間T1を最後まで計時することになる。
再び図2を参照する。sleep条件が成立した第1のECU群10は、ゲートウェイ装置30からスリープ不可情報および第1の時間T1を含むNMフレーム(スリープ不可信号)を受信すると(S106)、NMフレームを受信したタイミングで、第1のタイマに第1の時間T1をセットして計時を開始する(S107)。そして、第1のECU群10は、計時を開始した時(スリープ不可信号の受信時)から第1の時間T1が経過する時点までを待機期間として、後述するスリープ処理の開始を待機することを行う。
この第1のECU群10は、第1のタイマに第1の時間T1をセットして計時を開始した後、待機期間中に新たにスリープ不可情報を含むNMフレーム(スリープ不可信号)をゲートウェイ装置30から受信した場合には、第1のタイマに最新の第1の時間T1をセットし直して始めから計時を開始する。そして、第1のECU群10は、スリープ可情報を含むNMフレーム(スリープ可信号)をゲートウェイ装置30から受信した場合には、このフレームを受信せずに(無視して)計時を継続する。このフレームの不受信は、フレームに含まれるスリープ可/不可の情報を判断する受信フィルタなどを用いて実現される。つまり、第1のタイマは、第1のECU群10がゲートウェイ装置30からスリープ不可信号を最後に受信した時点にセットされた第1の時間T1を最後まで計時することになる。
また、第1のECU群10は、スリープ制御における第2のECU群20から送信されるNMフレーム(図2中の破線矢印)は、一切受信しない。このフレームの不受信は、NMフレームに含まれるCAN_IDを判断する受信フィルタなどを用いて実現される。
第2のECU群20は、sleep条件が成立すると(S109)、スリープ可情報を含むNMフレーム(条件成立信号)をゲートウェイ装置30へ送信する(S110)。このNMフレームを受信したゲートウェイ装置30は、通信バス40で繋がったネットワークN内の全てのECUがスリープ状態に移行可能になったと判断し(S111)、スリープ可情報を含むNMフレーム(スリープ可信号)を第1のECU群10および第2のECU群20に向けて送信する(S112)。
スリープ可情報を含むNMフレーム(スリープ可信号)を受信した第2のECU群20は、ネットワークNのスリープ状態への移行を了承することを示すスリープ完了情報を含む応答フレーム(スリープ完了信号)をゲートウェイ装置30および第1のECU群10に送信する(S113)。この送信と同時に、第2のECU群20は、所定の第2の時間T2をセットした第2のタイマの計時を開始して、スリープ処理(スリープ準備)を開始する(S114)。
第2のECU群20からスリープ完了情報を含む応答フレーム(スリープ完了信号)を受信したゲートウェイ装置30では、この受信タイミングに一致して第1のタイマによる第1の時間T1の計時、つまり待機期間が終了する(S115)。そして、ゲートウェイ装置30は、待機期間終了のタイミング(スリープ完了信号受信のタイミング)において、第2のECU群20でセットされたものと同じ第2の時間T2をセットした第2のタイマの計時を開始して、スリープ処理(スリープ準備)を開始する(S116)。
同様に、第2のECU群20からスリープ完了情報を含む応答フレーム(スリープ完了信号)が送信されるタイミングに一致して、第1のECU群10においても、第1のタイマによる第1の時間T1の計時、つまり待機期間が終了する(S117)。そして、第1のECU群10は、待機期間終了のタイミングにおいて、第2のECU群20でセットされたものと同じ第2の時間T2をセットした第2のタイマの計時を開始して、スリープ処理(スリープ準備)を開始する(S118)。
以上の処理により、ゲートウェイ装置30、第1のECU群10、および第2のECU群20が、同期したタイミングで第2のタイマによる第2の時間T2の計時を開始する、すなわちスリープ処を開始することができる。これにより、それぞれの第2のタイマによる第2の時間T2の計時が終了した後に、ゲートウェイ装置30、第1のECU群10、および第2のECU群20が、揃ってBUS−Sleepに移行することができる。
<ケース2>
図3を参照する。ゲートウェイ装置30は、第1のECU群10および第2のECU群20のいずれもがsleep条件成立したことを検知するまで、スリープ不可情報を含むNMフレーム(スリープ不可信号)を定期的に送信する(S201)。なお、ゲートウェイ装置30は、第1のECU群10および第2のECU群20で構成されるネットワークN以外の他のネットワークにも、ネットワークNのスリープ不可情報を含むNMフレームを送信する(図示せず)。
ケース2では、ダイレクトNMロジックで動作する第2のECU群20が先にsleep条件成立となる(S202)。ダイレクトNMロジックでは、sleep条件成立後もNMフレームの送信が行われる(S203)。従って、ゲートウェイ装置30は、第2のECU群20からスリープ可情報を含むNMフレーム(条件成立信号)を受信することによって、第2のECU群20のsleep条件が成立したことを検知する。
第2のECU群20のsleep条件が成立したことを検知した以降も、第1のECU群10からスリープ不可情報を含むNMフレーム(スリープ不可信号)が送信されているので(S204)、ゲートウェイ装置30は、NMフレームの送信タイミングにおいて、スリープ不可情報を含むNMフレーム(スリープ不可信号)を第1のECU群10および第2のECU群20へ送信する(S205)。
その後、ゲートウェイ装置30は、第1のECU群10からNMフレームが送信されてこないことによって(S207)、第1のECU群10のsleep条件が成立したことを検知する(S206)。この時点で、第1のECU群10および第2のECU群20の両方がsleep条件成立したことになる。
第1のECU群10のsleep条件成立を検知したゲートウェイ装置30は、sleep条件が成立した後の最初のNMフレームの送信タイミングにだけ、スリープ不可情報を含むNMフレーム(スリープ不可信号)を第1のECU群10および第2のECU群20へ送信する(S208)。この際、ゲートウェイ装置30は、上述した第1の時間T1(所定時間)を求め、求めた第1の時間T1をNMフレームに含めて送信する(S208)。すなわち、本ケース2と上述したケース1とを考慮すると、ゲートウェイ装置30は、第1のECU群10のスリープ条件が成立したことを検知した場合は、第1の時間T1を含むスリープ不可信号を少なくとも1回は第1のECU群10に送信することになる。そして、ゲートウェイ装置30は、このNMフレームの送信と同時に、第1のタイマに第1の時間T1をセットして計時を開始する(S209)。そして、ゲートウェイ装置30は、計時を開始した時(スリープ不可信号の送信時)から第1の時間T1が経過する時点までを待機期間として、後述するスリープ処理の開始を待機することを行う。第1のタイマおよび計時時間T1については、上述した通りである。
その後のNMフレームの送信タイミングでは、ゲートウェイ装置30は、通信バス40で繋がったネットワークN内の全てのECUがスリープ状態に移行可能になったことを示すスリープ可情報を含むNMフレーム(スリープ可信号)を第1のECU群10および第2のECU群20へ送信する(S212)。
sleep条件が成立した第1のECU群10は、ゲートウェイ装置30からスリープ不可情報および第1の時間T1を含むNMフレーム(スリープ不可信号)を受信すると(S210)、NMフレームを受信したタイミングで、第1のタイマに第1の時間T1をセットして計時を開始する(S211)。そして、第1のECU群10は、計時を開始した時(スリープ不可信号の受信時)から第1の時間T1が経過する時点までを待機期間として、後述するスリープ処理の開始を待機することを行う。
この第1のECU群10は、スリープ可情報を含むNMフレーム(スリープ可信号)をゲートウェイ装置30から受信した場合には、このフレームを受信せずに(無視して)計時を継続する。このフレームの不受信は、フレームに含まれるスリープ可/不可の情報を判断する受信フィルタなどを用いて実現される。また、第1のECU群10は、スリープ制御における第2のECU群20から送信されるNMフレーム(図3中の破線矢印)は一切受信しない。このフレームの不受信は、NMフレームに含まれるCAN_IDを判断する受信フィルタなどを用いて実現される。
第2のECU群20は、スリープ可情報を含むNMフレーム(スリープ可信号)をゲートウェイ装置30から受信すると、ネットワークNのスリープ状態への移行を了承することを示すスリープ完了情報を含む応答フレーム(スリープ完了信号)を、ゲートウェイ装置30および第1のECU群10に送信する(S213)。この送信と同時に、第2のECU群20は、所定の第2の時間T2をセットした第2のタイマの計時を開始して、スリープ処理(スリープ準備)を開始する(S214)。
第2のECU群20からスリープ完了情報を含む応答フレーム(スリープ完了信号)を受信したゲートウェイ装置30では、この受信タイミングに一致して第1のタイマによる第1の時間T1の計時、つまり待機期間が終了する(S215)。そして、ゲートウェイ装置30は、待機期間終了のタイミング(スリープ完了信号受信のタイミング)において、第2のECU群20でセットされたものと同じ第2の時間T2をセットした第2のタイマの計時を開始して、スリープ処理(スリープ準備)を開始する(S216)。
同様に、第2のECU群20からスリープ完了情報を含む応答フレーム(スリープ完了信号)が送信されるタイミングに一致して、第1のECU群10においても、第1のタイマによる第1の時間T1の計時、つまり待機期間が終了する(S217)。そして、第1のECU群10は、待機期間終了のタイミングにおいて、第2のECU群20でセットされたものと同じ第2の時間T2をセットした第2のタイマの計時を開始して、スリープ処理(スリープ準備)を開始する(S218)。
以上の処理により、ゲートウェイ装置30、第1のECU群10、および第2のECU群20が、同期したタイミングで第2のタイマによる第2の時間T2の計時を開始する、すなわちスリープ処を開始することができる。これにより、それぞれの第2のタイマによる第2の時間T2の計時が終了した後に、ゲートウェイ装置30、第1のECU群10、および第2のECU群20が、揃ってBUS−Sleepに移行することができる。
なお、上述したケース1およびケース2の双方において、ゲートウェイ装置30は、ネットワークNにおいてスリープ制御方法を実行中であっても、第1のECU群10のウェイクアップ条件成立、第2のECU群20のウェイクアップ条件成立、または他のネットワークからネットワークNのウェイクアップ要求があれば、スリープ制御を中断(または中止)する。このスリープ制御を中断(または中止)処理では、スリープ不可情報を含むNMフレーム(スリープ不可信号)を第1のECU群10および第2のECU群20に送信し、第1のECU群10および第2のECU群20をウェイクアップさせる。
[実施の形態の作用・効果]
以上のように、本発明の一実施形態に係る車載ネットワークシステム1で実行されるスリープ制御方法では、スリープ条件成立後にスリープ処理を開始できる第1のECU群10は、スリープ条件成立後に直ちにスリープ処理を開始せずに、第1のタイマによる第1の時間T1(所定時間)の計時を開始し、第1のタイマによる第1の時間T1の計時が終了するまでスリープ処理の開始を待機する。第1の時間T1は、ゲートウェイ装置30からNMフレームを介して取得され、第1の時間T1の計時は、ゲートウェイ装置30からスリープ不可情報および第1の時間T1を含むNMフレーム(スリープ不可信号)を受信したタイミングで開始される。この第1の時間T1には、フレーム受信の時点において第2のECU群20が、応答フレーム(スリープ完了信号)を送信するまで、つまりスリープ処理を開始するまで、に必要とする所要時間がセットされる。また、第1の時間T1の計時中は、第1のECU群10は、スリープ可情報を含むNMフレーム(スリープ可信号)の受信を無視するので、最後に受信したスリープ不可情報を含むNMフレーム(スリープ不可信号)に基づいてセットされた第1の時間T1の計時が中断されることなく終了する。
また、ゲートウェイ装置30は、第1のECU群10と同期するように、スリープ不可情報を含むNMフレーム(スリープ不可信号)を送信するタイミングで第1のタイマによる第1の時間T1の計時を開始し、第1のタイマによる第1の時間T1の計時が終了するまでスリープ処理の開始を待機する。また、第1の時間T1の計時中は、ゲートウェイ装置30は、スリープ可情報を含むNMフレーム(スリープ可信号)の送信に関わらず計時を継続するので、最後に送信したスリープ不可情報を含むNMフレーム(スリープ不可信号)に基づいてセットされた第1の時間T1の計時が中断されることなく終了する。
一方、スリープ条件成立後にゲートウェイ装置30から最後のスリープ不可情報を含むNMフレームを受信した後で、スリープ処理を開始できる第2のECU群は、ゲートウェイ装置30からスリープ可情報を含むNMフレーム(スリープ可信号)を受信したことに対するスリープ完了情報を含む応答フレーム(スリープ完了信号)の送信タイミングで、スリープ処理を開始する。
従って、ゲートウェイ装置30および第1のECU群10は、共に第1のタイマによる第1の時間T1の計時が終了したタイミング、つまり第2のECU群20から応答フレーム(スリープ完了信号)が送信されるタイミングでスリープ処理を開始し、第2のECU群20は、応答フレームを送信するタイミングでスリープ処理を開始することができる。これにより、ゲートウェイ装置30、第1のECU群10、および第2のECU群20が、スリープ処理を開始するタイミングを一致させることができる。
このように、本実施形態に係る車載ネットワークシステム1で実行されるスリープ制御方法では、1つのネットワークを構成するステータス管理方式が異なる第1のECU群10と第2のECU群20との間におけるスリープ処理開始のタイミングのずれを、無くすことができる。従って、最初にスリープ処理を開始してスリープ状態に移行したECU群が、後にスリープ処理を開始してスリープ状態に移行したECU群に関するフレーム処理でウェイクアップするおそれを抑制することができる。
[参考例]
図5を参照して、本実施形態に係る車載ネットワークシステム1で実行されるスリープ制御方法の参考例を説明する。この参考例は、第1のECU群10へ向けた第1のNMフレームと第2のECU群20へ向けた第2のNMフレームとの2種類を使い分けて、スリープ制御を行う方法である。
参考例では、インダイレクトNMロジックで動作する第1のECU群10が先にsleep条件成立となる(S301)。インダイレクトNMロジックでは、sleep条件成立後はNMフレームの送信を停止するように規定されている(S302)。従って、ゲートウェイ装置30は、第1のECU群10からNMフレームが送信されてこないことによって、第1のECU群10のsleep条件が成立したことを検知する。
第1のECU群10のsleep条件が成立したことを検知した時点では、第2のECU群20のsleep条件が成立していないため、ゲートウェイ装置30は、NMフレームの送信タイミングにおいて、スリープ不可情報を含む第1のNMフレームを第1のECU群10へ、スリープ不可情報を含む第2のNMフレームを第2のECU群20へ、それぞれ送信する(S303)。なお、ゲートウェイ装置30は、第1のECU群10および第2のECU群20で構成されるネットワークN以外の他のネットワークにも、ネットワークNのスリープ不可情報を含むNMフレームを送信する(図示せず)。
第2のECU群20は、sleep条件が成立すると(S304)、スリープ可情報を含むNMフレームをゲートウェイ装置30へ送信する(S305)。このNMフレームを受信したゲートウェイ装置30は、通信バス40で繋がったネットワークN内の全てのECUがスリープ可能になったと判断し(S306)、スリープ可情報を含む第2のNMフレームを第2のECU群20に向けて送信する(S307)。なお、第1のECU群10は、スリープ制御における第2のECU群20から送信されるNMフレーム(図5中の破線矢印)は、一切受信しない。このフレームの不受信は、NMフレームに含まれるCAN_IDを判断する受信フィルタなどを用いて実現される。
スリープ可情報を含む第2のNMフレームを受信した第2のECU群20は、自群に含まれる全てのECUのスリープ処理の開始準備が整ったことを示すスリープ完了情報を含む応答フレームを、ゲートウェイ装置30に送信する(S308)。この送信と同時に、第2のECU群20は、所定の第2の時間T2をセットした第2のタイマの計時を開始して、スリープ処理(スリープ準備)を開始する(S309)。
第2のECU群20からスリープ完了情報を含む応答フレームを受信したゲートウェイ装置30は、所定の時間Δtを待ってスリープ可情報を含む第1のNMフレームを第1のECU群10へワンショット送信する(S310)。そして、ゲートウェイ装置30は、この送信タイミングで所定の第3の時間T3をセットした第3のタイマの計時を開始して、スリープ待機を経てスリープ処理(スリープ準備)を開始する(S311)。なお、第3のタイマは、スリープ待機の時間とスリープ準備の時間とを別々に計時してもよいし、スリープ待機の時間とスリープ準備の時間との合計時間を計時してもよい。
ここで、所定の時間Δtは、第2のECU群20がBUS−Sleepへ移行するために必要な時間、すなわち第2のタイマにセットされる第2の時間T2から、ゲートウェイ装置30および第1のECU群10がBUS−Sleepへ移行するために必要な第3の時間T3を減算した時間(T2−T3)である。
ゲートウェイ装置30からワンショット送信されたスリープ可情報を含む第1のNMフレームを受信すると、第1のECU群10は、この送信タイミングで第3の時間T3をセットした第3のタイマの計時を開始して、スリープ待機を経てスリープ処理(スリープ準備)を開始する(S312)。
以上の処理により、ゲートウェイ装置30、第1のECU群10、および第2のECU群20が、同期したタイミングで第2のタイマによる第2の時間T2の計時および第3のタイマによる第3の時間T3の計時を終了させる。よって、ゲートウェイ装置30、第1のECU群10、および第2のECU群20が、揃ってBUS−Sleepに移行することができる。
もちろん、この参考例においても、ゲートウェイ装置30は、ネットワークNにおいてスリープ制御方法を実行中に、第1のECU群10のウェイクアップ条件成立、第2のECU群20のウェイクアップ条件成立、または他のネットワークからネットワークNのウェイクアップ要求があれば、スリープ制御を中断(または中止)する。このスリープ制御を中断(または中止)処理では、スリープ不可情報を含むNMフレームを第1のECU群10および第2のECU群20に送信し、第1のECU群10および第2のECU群20をウェイクアップさせる。
本発明は、ステータス管理方式が異なる2つのECU群がゲートウェイ装置と接続されて1つのネットワークを構成する車載ネットワークシステムなどに利用可能であり、特に2つのECU群間におけるスリープ処理開始のタイミングのずれを無くしたい場合などに有用である。
1 車載ネットワークシステム
10 第1のECU群
11 電子制御装置(ECU)
20 第2のECU群
21 電子制御装置(ECU)
30 ゲートウェイ装置(GW)
40 通信バス
N ネットワーク

Claims (1)

  1. ネットワークを介して接続されたゲートウェイ装置と、自群のスリープ条件が成立すると所定の信号の送信を停止する第1のECU群と、自群のスリープ条件が成立すると条件成立信号を送信する第2のECU群とが実行する、スリープ制御方法であって、
    前記ゲートウェイ装置は、
    第1のECU群のスリープ条件が成立したことを、前記所定の信号を受信しなくなることによって検知し、
    第2のECU群のスリープ条件が成立したことを、前記条件成立信号を受信することによって検知し、
    前記第1のECU群および第2のECU群の各スリープ条件がいずれも成立したことを検知するまでは、所定時間を含むスリープ不可信号を前記第1のECU群および第2のECU群に定期的に送信し、
    前記第1のECU群のスリープ条件が成立したことを検知した場合は、所定時間を含むスリープ不可信号を少なくとも1回は前記第1のECU群に送信し、
    前記第1のECU群および第2のECU群の各スリープ条件がいずれも成立したことを検知した場合は、その後、スリープ可信号を前記第2のECU群に送信し、
    前記第1のECU群は、前記ゲートウェイ装置からスリープ不可信号を受信すると、自群のスリープ条件が成立している場合、受信時から当該信号に含まれる前記所定時間が経過する時点までを待機期間としてスリープ処理の開始を待機し、当該待機期間中に新たなスリープ不可信号を受信しなければ前記時点に自群のスリープ処理を開始し、
    前記第2のECU群は、前記ゲートウェイ装置からスリープ不可信号を受信すると、自群のスリープ条件が成立している場合、前記条件成立信号を前記ゲートウェイ装置に送信し、その後、前記ゲートウェイ装置から前記スリープ可信号を受信した場合、スリープ完了信号を前記ゲートウェイ装置に送信するとともに自群のスリープ処理を開始し、
    前記ゲートウェイ装置は、
    前記第1のECU群のスリープ条件が成立したことを検知した後に、スリープ不可信号を送信した場合、送信時から前記所定時間が経過する時点までを待機期間としてスリープ処理の開始を待機し、当該待機期間中に新たなスリープ不可信号を送信しなければ前記時点に自装置のスリープ処理を開始し、
    前記所定時間を、前記第2のECU群が、前記ゲートウェイ装置から最後に送信されるスリープ不可信号を受信してから自群のスリープ処理を開始するまでの所要時間として算出する、
    スリープ制御方法。
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