JPH0869512A - 情報システム - Google Patents

情報システム

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JPH0869512A
JPH0869512A JP6202490A JP20249094A JPH0869512A JP H0869512 A JPH0869512 A JP H0869512A JP 6202490 A JP6202490 A JP 6202490A JP 20249094 A JP20249094 A JP 20249094A JP H0869512 A JPH0869512 A JP H0869512A
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JP
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time
card
command
transmission
address data
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Application number
JP6202490A
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English (en)
Inventor
Masashi Takahashi
正志 高橋
Akiyuki Yura
彰之 由良
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0869512A publication Critical patent/JPH0869512A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定側の送受信装置および可搬型情報送受信
装置の構成を複雑化することなく、複数の可搬型情報送
受信装置が衝突のない通信を行えるようにする。 【構成】 送受信制御部2により受信状態がモニタさ
れ、端末TXや他のカードCの送信データが受信されれ
ば計時回路6の計時時間Tを0にして再計時を開始す
る。そして、計時時間Tが待ち時間Tsに一致すると、
比較回路6から一致信号EQが出力され送受信制御部2
がIRQ信号を出力する。このIRQ信号を端末TXが
受信すると、ACK信号を送出する。このACK信号に
は、各カード毎にユニークなアドレスデータADが含ま
れており、送受信制御部2は、受信したアドレスデータ
を所定のレジスタに記憶する。以後は、コマンドに自己
のアドレスデータADが含まれている場合だけ受け入れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、複数の非接
触型の情報カード(例えば、ICカード)と端末との間
で情報の授受を行う場合に用いて好適な情報システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年のICカードには、送受信装置と通
信によりデータの授受を行うものが開発されている。と
ころで、この種のICカードのデータ通信における伝送
プロトコルは、現在のところ標準化はされておらず、一
般には汎用のプロトコルが使用されることが多い。
【0003】汎用のプロトコルとしては、接続形態によ
り、「ポイント・トウ・ポイント型」と「マルチポイン
ト型」に分類されるが、複数のカードとの通信を行う場
合には後者のタイプが用いられる。そして、マルチポイ
ント型のプロトコルにおいては、まず、伝送を行う2局
間のリンクを確立し、次に、電文の送受信先を装置アド
レスとして指定することによって通信を開始するのが一
般的であり、このようなアドレス指定を行うによって複
数局間で混信なく通信が行われる。
【0004】一般に、これらの動作環境では、通信の開
始時点で「対象とする局を装置アドレスを利用して特定
し、同装置に対してポーリング等を行い、その応答の有
無によってリンクが確立しているか否かを判定する」方
法が主として使用されている。また、この場合において
は、装置製造時、納入時、あるいはシステム接続時にア
ドレスを規定する方式が一般に使用されているが、同方
式ではリンクが成立し得る全ての装置のアドレスをユニ
ークにすることが必要であるため、発行枚数の多い情報
カードの分野では適用が困難になるという問題がある。
【0005】一方、接触型情報カードの分野において
は、国際基準のISO/IEC 7816-3で規定されているT=1
型ブロック伝送プロトコル(マルチポイント型のプロト
コル)が用いられることが多いが、この方式では、リセ
ット応答後の第一ブロックでICカードにアドレスを通
達し、以降の伝送では、電文の送信先を装置アドレスと
して電文内で指定する。また、リンクの確立は、端末機
器等に挿入されるカードに所定のタイミングでリセット
をかけ、その応答を受信することよって行っている。
【0006】そして、実際にマルチポイント接続を行っ
た場合には、概ね以下のような伝送手順となる。 端末は、各スロット(カード挿入部)内でカードを検
出するマイクロスイッチあるいはフォトセンサの出力信
号をスキャンし、これにより、カードが所定のスロット
に接続されたことを確認する。すなわち、通信回線以外
の信号を利用して、カードが通信系に接続されたことを
確認する。
【0007】次に、端末は、スロット毎に独立して設
けられたリセットラインを利用し、かつリセット応答が
他の通信電文と衝突しないタイミングで出力されるよう
に、所定のカードだけを活性化することによって通信リ
ンクを確立する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、非接触カー
ドを利用したシステム、特にハンズフリー・オペレーシ
ョンを企画したシステムにおいては、カードが通信圏内
に入ったか否かをセンサ等の物理手段によって検出する
事が不可能なため、カード側から何らかの接続要求信号
を送出する必要がある。
【0009】しかしながら、ランダムなタイミングで通
信圏内に入る各カードが、任意に接続要求信号を送出す
れば衝突が生じてしてしまい、通信リンクの確立ができ
ない。そこで、カード毎に別異の通信周波数帯域を利用
するか、あるいはスペクトラム拡散方式のようにデータ
の多重化が可能な変調方法を用いる等の対策が考えられ
るが、これらはカードの価格上昇を招き、実用化が問題
視されている。
【0010】また、内部に電源を持たないタイプの非接
触カードでは、カードが端末の通信圏に入って電源が供
給されると、内部的にパワー・オン・リセットがかかる
ことが通例であり、前述した接触型ICカードのよう
に、端末がリセットによってセッションの開始タイミン
グを制御することは不可能である。したがって、リセッ
トによってリンクを確立するという方法は採用すること
ができない。
【0011】以上の理由から、現在では電界強度を弱
め、故意に通信距離を限定するか、あるいは、指向性の
強い高周波を利用することによって、伝送データの衝突
を回避しているが、並列/高速処理が要求される用途、
例えば、入場券あるいは定期券等に非接触カードを適用
する場合は、実用に供し得ないという問題が発生する。
【0012】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、固定側の送受信装置(例えば、端末機器)お
よび可搬型情報送受信装置(例えば、ICカード)の構
成を複雑化、高価格化することなく、しかも、広い通信
圏内において複数の可搬型情報送受信装置と固定型の送
受信装置との間で衝突のない通信を行うことができる情
報システムを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明においては、固定側の送受信
装置と複数の可搬型情報送受信装置との間で信号の授受
を行う情報システムにおいて、前記送受信装置は、前記
可搬型情報送受信装置から接続要求信号を受け取ると、
各可搬型情報送受信装置に固有となるようなアドレスデ
ータADを求め、これを含む接続確認信号を送出するア
ドレス制御部と前記アドレスデータADを含むコマンド
を出力するコマンド送出部とを有し、前記可搬型情報送
受信装置は、通信チャンネルが空いている時間を計時す
るとともに、何らかの信号が検出されたときは計時内容
をクリアして再度計時を開始する計時手段と、通信圏内
に入った後に、前記計時手段の計時結果が予め定められ
ている待ち時間Tsを超えたか否かを判断し、超えた場
合には前記送受信装置に対して接続要求信号を送出する
接続要求信号送出手段と、前記接続要求信号に応答して
前記送受信装置から出力される前記接続確認信号内のア
ドレスデータADを抽出して記憶するアドレスデータ記
憶手段と、受信したコマンド内のアドレスデータADが
前記アドレスデータ記憶手段内のアドレスデータADに
一致した場合に当該コマンドを受け入れ、不一致の場合
は破棄するコマンド受信部とを具備することを特徴とす
る。
【0014】また、請求項2に記載の発明においては、
前記可搬型情報送受信装置は、前記コマンドを受け取っ
た後、前記計時手段の計時結果が前記待ち時間Tsを越
えたか否かを判断し、超えた場合には当該コマンドに対
するレスポンスを送出するレスポンス送出手段を有する
ことを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の発明においては、請求項
1または2記載の情報システムにおいて、前記待ち時間
Tsが通信ブロック間隔の最小値より短いことを特徴と
する。
【0016】請求項4に記載の発明においては、請求項
1または2記載の情報システムにおいて、前記待ち時間
Tsが通信ブロック間隔の最大値より長いことを特徴と
する。
【0017】
【作用】請求項1〜4に記載の発明においては、可搬型
情報送受信装置が固定側の送受信装置とリンクを確立す
る場合は、チャンネルが空き状態になってから時間Ts
だけ待たなければならず、これにより、他の可搬型情報
送受信装置のリンク要求やレスポンスと衝突することは
ない。また、リンク確立時においては固有のアドレスデ
ータADが固定側の送受信装置から各可搬型情報送受信
装置に伝送されて設定され、かつ、固定側の送受信装置
から出力されるコマンドには、アドレスデータADが含
まれるから、各可搬型送受信装置は、自己のコマンドか
否かを識別することができ、混信を回避することができ
る。
【0018】請求項2に記載の発明においては、可搬型
送受信装置がレスポンスを送出する場合においても、チ
ャンネル空き状態が時間Ts継続してからレスポンスを
送出しているので、このレスポンスが他の装置の信号と
衝突することはない。
【0019】この場合、時間Tsが通信ブロック間隔の
最小値より短ければ、通信中の可搬型情報送受信装置の
送信信号の合間に割り込んでリンクを確立することがで
き(請求項3)、時間Tsが通信ブロック間隔の最大値
より長ければ、通信中の可搬型情報送受信装置の送信信
号が全て出力された後にリンクを確立することができる
(請求項4)。
【0020】
【実施例】
A:実施例の構成 以下、図面を参照してこの発明の実施例について説明す
る。図2は、この発明の一実施例であるカード情報シス
テムの概略を示すブロック図であり、図においてC,C
……は通信機能を有するカード(ICカード)、Tは各
カードと信号の授受を行う端末である。この図に示す破
線で囲まれた領域aは、端末TXとカードC,C……が
通信可能となる通信圏を示しており、図示のように通信
圏aに不特定多数のカードが存在している。また、この
実施例においては、各カードCと端末TXとの間は1つ
の周波数(キャリア)を用いて通信を行うように設定さ
れている。すなわち、単一のチャンネルが構成されてい
る。
【0021】上述した各カードC,C……は、各々図1
に示す構成になっている。図1において、1は電力変換
部であり、端末TXが出力する電磁波を電力に変換す
る。この電力変換部1は、カードが通信圏aに入ってい
る場合にだけ動作して回路各部に電力を供給する。した
がって、カードC,C……は、通信圏aの外にある場合
には、電力供給がされず非動作にある。
【0022】次に、2は端末TXとの間の送受信を制御
する送受信制御部であり、端末TXから受信した受信信
号R.DATAを後段回路(図示略)に出力するととも
に、後段回路から供給される送信信号T.DATAをア
ンテナを介して端末TXに送出する。3は電力が供給さ
れると所定のクロック信号CLKを発生するクロック発
生回路であり、このクロック信号CLKはカウンタ4に
よってカウントされる。5は計時回路であり、送受信制
御部2が何の信号も受信していない時間を計時する。す
なわち、送受信制御部2の受信信号が無いときに、カウ
ンタ4の出力値を取り込み、送受信制御部2が何らかの
信号を受信したときはカウンタ4をリセットする。した
がって、計時回路5の出力信号は、送受信制御部2が非
受信状態となっている時間に対応したものとなる。次
に、7はレジスタであり、レジスタ設定部8が設定する
値を保持する。このレジスタ7の保持値と計時回路5の
出力値は、比較回路10によって比較され、両者が一致
すると、比較回路10が一致信号EQを送受信制御部2
へ出力する。レジスタ設定部8には、所定の待ち時間T
sが設定されるが、このTsの値については後述する。
【0023】一方、端末TXは、カードCとの間で信号
の送受信を行う送受信制御部20と、カード固有のアド
レスデータADを作成するアドレス制御部を有してい
る。また、アドレス制御部21が作成したアドレスデー
タADは、送受信制御部20を介してカードCに伝送さ
れる。
【0024】B:実施例の動作 次に、上記構成によるこの実施例の動作を説明する。図
3は、この実施例におけるカードCと端末TXとの間の
データ伝送タイミングの例を示すタイミングチャートで
あり、図において、ブロック(1)、ブロック(3)は
端末TXが送出するコマンドブロックを示し、ブロック
(2)はカードCが送出するレスポンスブロックを示し
ている。
【0025】また、C1〜Cx+1は各々キャラクタを
示しており、記号Tc1は端末側のキャラクタ間隔、T
c2はカード側のキャラクタ間隔である。Tb1は、端
末側のコマンドブロックに対してカードCがレスポンス
ブロックを送出するまでの時間、Tb2は端末側の入出
力反転時間に相当する時間(通信ブロック間隔)であ
る。この場合、時間Tc1、Tc2の最大値をTc、時
間Tb1、Tb2の最小値をTbとしt定義すると、以
下の関係が成り立つ。
【0026】
【数1】
【0027】
【数2】
【0028】本実施例におけるデータの授受は、図3に
示すタイミングに基づいて行われる。以下、カードCお
よび端末TXにおける送受信動作について詳述する。 (1)通信圏a内に入ったカードCが端末TXとリンク
を確立するまでの処理。 カード側の処理 図4は、カードCの通信処理を示すフローチャートであ
り、カードCが通信圏aに入ると、電力変換部1(図1
参照)から電力が出力され、これにより、カードCの各
回路が活性状態になり、この図に示す処理が開始される
(ステップSPa1)。そして、ステップSPa2に移
り、接続要求/確認処理を行う。ここで、図5は、接続
要求確認処理を示すフローチャートであり、この処理が
起動されると、まず、図1に示す計時回路5がカウンタ
4をリセットし、計時時間Tが0になる(ステップSP
b1,SPb2)。次に、ステップSPb3に進み、送
受信制御部2の受信状態がモニタされる。そして、端末
TXまたは他のカードCの送信データを受信したか否か
が判定され(ステップSPb4)、この判定が「YE
S」であれば、ステップSPb2に移り、計時時間Tを
再び0にする。
【0029】以後、ステップSPb4の判定が「NO」
となるまで、ステップSPb2〜SPb4の処理を循環
する。すなわち、端末TXまたは他のカードCのデータ
が送出されている限り、計時時間Tが0にリセットさ
れ、後述する通信処理には移行しない。
【0030】一方、ステップSPb4の判定が「YE
S」となると、ステップSPb5に進み、計時時間Tを
1インクリメントする。すなわち、計時回路5がカウン
タ4の歩進値を受け入れ、計時時間Tを更新する。次
に、ステップSPb6に進み、計時時間tが待ち時間T
sに一致したか否かが判定される。ここで、待ち時間T
sは、通信圏a内に新たに入ったカードCが端末TXと
リンクを開始する際に必要な待機時間であり、カードC
が通信圏aに入った際にレジスタ設定部8によってレジ
スタ7に設定される。この待ち時間Tsの値は、次の関
係を満たすようにして予め決定されている。
【0031】
【数3】
【0032】
【数4】 さて、図5に示すステップSPb6においては、レジス
タ7に転送された待ち時間Tsと計時回路5が出力する
計時時間Tとが、比較回路6において比較される。
【0033】そして、両者が一致しなければ、ステップ
SPb6の判定が「NO」となり、ステップSPb3に
戻る。以後は、ステップSPb6の判定が「YES」と
なるまで、ステップSPb3〜SPb6の処理を循環す
る。但し、この循環処理中において、端末TX、もしく
は他のカードCからデータが送信されると、ステップS
Pb4の判定が「YES」となり、再び、ステップSP
b2〜SPb4の処理を循環する。すなわち、待ち時間
Tsを計時している最中に、他のカードCや端末TXか
らデータ送出があると、計時時間Tをリセットして再び
0から計時を行う。
【0034】さて、Ts=Tとなり、ステップSPb6
の判定が「YES」、すなわち、比較回路6において一
致が検出されると、一致信号EQが出力される。そし
て、ステップSPb7に進んで、送受信制御部2がIR
Q信号を出力する。
【0035】次に、端末TXがIRQ信号を受信する
と、後述する処理により確認信号であるACK信号を送
出する。このACK信号には、カード固有のアドレスデ
ータADが含まれており、送受信制御部2は、受信した
アドレスデータADを所定のレジスタ(図示略)に設定
する(ステップSPb9)。この処理の後は、図4に示
すメインルーチンにリターンする。以上の処理によっ
て、端末TXとのリンクが確定する。
【0036】端末TX側の処理 図6は、端末TXにおける処理内容を示すフローチャー
トである。ステップSPc1から動作を開始すると、ま
ず、アドレス制御部21は、レジスタnを初期値1にす
る(ステップSPc2)。そして、送受信制御部20が
コマンドを送信し、その後カードCからのブロック転送
の受信処理を開始する(ステップSPc3、SPc
4)。
【0037】ステップSPc4において、所定時間内に
ブロック信号が受信されない場合は、再びステップSP
c3の処理に戻り、再び、コマンド送信を行うようにな
っている。すなわち、ブロック信号が受信されない場合
は、ステップSPc3とSPC4の処理を循環する(破
線参照)。一方、ステップSPc4において、何らかの
ブロックが受信されると、ステップSPc5において、
その種類を判別し、ブロックの種類がIRQ信号である
場合は、ステップSPc6に進み、レジスタnの値をア
ドレスデータADとし、次いで、ステップSPc7にお
いてレジスタnを1インクリメントする。
【0038】そして、ステップSPc8において△Tウ
エイトした後、ステップSPc9において、アドレスデ
ータADを含むACK信号を送出する。このACK信号
を受信したカードCは、前述のようにしてアドレスデー
タADを送受信制御部2内の所定のレジスタに設定す
る。端末TXでは、ステップSPc9の処理が終わる
と、再びステップSPc4に移り、ブロック信号の受信
処理を行う。以後、IRQ信号を受信する毎に、ステッ
プSPc4〜SPc9の処理が行われる。この結果、通
信圏aに新たにカードCが入ってくる毎に、個別のアド
レスADが演算され、各カードC、C……は、各々ユニ
ークなアドレスADを内部に設定する。
【0039】ここで、ステップSPc6におけるΔTに
ついて説明する。このΔTは、ACK信号の送出待ち時
間として予め設定されており、次の関係を満たす値にな
っている。
【0040】
【数5】
【0041】なお、上述したステップSPc4〜SPc
9の循環処理において、所定時間以内にブロックが受信
されない場合は、前述のようにステップSPc4からス
テップSPc3へ移行し、コマンドが送信される。
【0042】(2)リンク確定後の処理 カード側の動作 カードCは、端末TXとの間のリンク確立処理を終える
と、図4に示すステップSPa2からステップSPa3
に進み、コマンドの受信を行う。そして、コマンドに含
まれるアドレスデータADが自分宛か否かを判定する
(ステップSPa5)。すなわち、送受信装置2内のレ
ジスタに設定されているアドレスデータADに一致した
か否かが判定される。この判定が「YES」となるまで
は、ステップSPa3〜SPa5の処理を循環し、自分
宛のコマンドを待機する状態となる。そして、ステップ
SPa5において「YES」と判定されると、ステップ
SPa6に移ってコマンド処理を行う。すなわち、コマ
ンドにおいて要求された処理を行う。
【0043】次に、ステップSPa7に移り、計時時間
Tをリセットする。そして、送受信制御部2が送信デー
タをモニタし(ステップSPa8)、何等かのデータが
受信されたか否かを判定する(ステップSPa9)。こ
の判定が「YES」の場合は、ステップSPa7に戻
り、以後、ステップSPa9の判定が「NO」となるま
でステップSPa7〜SPa9を循環する。
【0044】一方、ステップSPa9の判定が「NO」
の場合は、ステップSPa10に進み、計時回路5がカ
ウンタ4の歩進値を受け入れ、計時時間を1インクリメ
ントする。そして、ステップSPa11において、計時
時間Tが待ち時間Tsに一致したか否かが判定される。
すなわち、レジスタ7に保持されている待ち時間Tsと
計時時間Tとが比較回路6において比較される。これが
不一致であれば、ステップSPa8に戻り、以後ステッ
プSPa11の判定が「YES」となるまでステップS
Pa8〜SPa11の処理を循環し、計時時間Tのイン
クリメントを継続する。但し、この循環処理の途中にお
いてステップSPa9の判定が「YES」になると、ス
テップSPa7の処理が行われて計時時間Tが再び0に
リセットされる。
【0045】以上の処理において、データが全く受信さ
れなくなり、さらに、待ち時間Tsが経過した場合に
は、ステップSPa11において「YES」と判定さ
れ、上記ループから抜け、これにより、ステップSPa
8に進んでレスポンスを送信する。したがって、いずれ
のカードにおいても、チャンネルが空き状態になった
後、所定の待ち時間Tsが経過しなければ、レスポンス
が送出されることはなく、新たに通信圏aに入った他の
カードのIRQ信号と衝突することはない。
【0046】端末側の動作 上述のようにして、カードCから送出されたレスポンス
は、端末TXにおいて、図6に示すステップSPc4に
おいて受信される。そして、ステップSPc5において
受信ブロックの種類を判別するが、この判定は、「IR
Q以外」となるので、ステップSPc10に進み、レス
ポンスの内容が解析される。そして、ステップSPc1
1では、ステップSPc10の解析に基づいて、アプリ
ケーション処理が行われる。次に、ステップSPc12
〜SPc16においては、前述したステップSPa7〜
SPa11と同様の待ち時間処理が行われ、この後にス
テップSPc3のコマンド送信が行われる。すなわち、
データが全く受信されなくなり、さらに、待ち時間Ts
が経過した場合においてのみ、コマンドが送出され、新
たに通信圏aに入った他のカードのIRQ信号との衝突
が回避される。
【0047】(3)動作例 次に、上述した処理が実行された際の動作例について説
明する。図7は、(n−1)枚のカードが端末TXと通
信を行っている状態において、新たにn枚目のカードC
が通信圏aに入った場合の通信状態を示すタイミングチ
ャートである。図7に示す時刻t2は、n番目のカード
が通信圏aに入った時刻であり、このn番目のカードC
は、時刻t2から活性化され、図4、図5に示すルーチ
ンが起動される。そして、2番目のカードCのレスポン
ス信号が終了すると、以後はチャンネル空の状態にな
り、この時点から待ち時間Tsが経過した時刻t3にお
いてn番目のカードCがIRQ信号を送出する(ステッ
プSPb2〜SPb7参照)。そして、このIRQ信号
が端末TXに受信されると、時刻△Tの後に確認信号で
あるACK信号が出力される。そして、このACK信号
には、n番目のカードCについての固有のアドレスデー
タADが含まれているから、このカードCは自己のアド
レスADを設定し、リンク確立処理を終える。
【0048】一方、3番目のカードCは、レスポンスの
送出を待っていたが、時刻t1からt4までの間はチャ
ンネル上にデータが存在しているので、レスポンスを送
出することができない。この場合、n番目のカードCに
対するACK信号の出力終了時点から時間Tsが経過し
た時刻t5において、レスポンスを送出している。
【0049】以上のように、各カードCおよび端末TX
が、チャンネルを時間Tsの間モニタし、何の信号もな
い場合にだけ信号送出を行うようにしているので、新た
に通信圏aに入ったカードは、他のカードのレスポンス
より優先し、データブロックに割り込んでリンク確立を
行うことができる。また、△T<Tsの関係があるた
め、リンクの確立を要求したカードCはACK信号を必
ず受け取ることができる。
【0050】C:変形例 上述した実施例は、通信圏a内に新たに入ったカード
Cがリンク確立を要求すると、ブロックの間に割り込ま
せてこれを許可したが、これに代えて、最終のブロック
後にリンク確立を許可するように構成してもよい。この
場合においては、図3に示す関係において、ブロック間
隔の最大値をTbとすると、次の関係とすればよい。
【0051】
【数6】
【0052】
【数7】 なお、リンク確立後の処理は、上述の実施例と同様であ
る。
【0053】図6のステップSPc11における端末
のアプリケーション処理は、予め組み込まれている種々
のアプリケーションの処理である。例えば、上述の実施
例を自動改札と定期券の処理に応用した場合、端末を自
動改札装置に組み込んで、そのアプリケーション処理と
してゲートの開閉等を行わせ、また、定期券としてカー
ドCを用いるようにする。この場合、端末TXの通信圏
aにカードCが入り、端末TXとの通信の結果、当該カ
ードC(定期券)が有効であると判断された場合は、自
動改札装置のゲートを開くようにし、無効であると判断
された場合はゲートを閉じるようにする。この際のカー
ドの有効/無効の判断、およびゲートの開閉処理が端末
側に組み込まれるアプリケーションによって行われる。
【0054】実施例においては、アドレスデータAD
の値を決めるレジスタnの内容を順次インクリメントし
たが、アドレスデータADがあまり大きな値にならない
ように、端末TX内で管理するようにしてもよい。例え
ば、レジスタnの内容が一定値に達したら0にしたり、
あるいは、端末の稼働時間が所定時間(数時間、1日、
1カ月等)を過ぎたらレジスタnを0にする等の管理を
行っても良い。
【0055】実施例においては、カードの電源を端末
TXの電磁エネルギーから作るようにしていたが、カー
ド側に電池を装着し、独自の電源としてもよい。一方、
実施例ではカード内部でクロック信号を作成したが、端
末TXからクロック信号が供給されるようなシステムと
することもできる。
【0056】図6のステップSPc5に示すブロック
種類判別は、フラグやヘッダの内容、あるいはデータの
長さなど種々の判断方法があるが、この実施例において
は、カード側からのデータ送信タイミングが種々規定さ
れているので、受信ブロックのタイミングだけで判断す
ることも可能である。
【0057】本実施例においては、可搬型の通信機能
装置としてカードCを用いたが、同様の機能を有してい
ればカードタイプに限らない。また、同様の機能を有し
ていれば、他の可搬型の装置に組み込まれていてもよ
い。例えば、バッグや鞄などに組み込まれてもよく、あ
るいは、自動車等の車両に組み込まれてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、固定側の送受信装置(例えば、端末機器)および可
搬型情報送受信装置(例えば、カード)の構成を複雑化
することなく、広い通信圏内において、複数の可搬型情
報送受信装置と固定型の送受信装置との間で衝突のない
通信を行うことができる(請求項1〜4)。
【0059】また、請求項2に記載の発明においては、
可搬型送受信装置がレスポンスを送出する場合に、チャ
ンネル空き状態が時間Ts継続してから送出しているの
で、このレスポンスが他の装置の信号と衝突することは
ない。また、固定側送受信装置においては、レスポンス
が返ってくるので、より確実な通信を行うことができ
る。
【0060】また、請求項3に記載の発明においては、
時間Tsが通信ブロック間隔の最小値より短いので、通
信中の可搬型情報送受信装置の送信信号の合間に割り込
んでリンクを確立することができ、新たに通信圏に入っ
た可搬型情報送受信装置のリンク確立を迅速に行うこと
ができる。
【0061】また、請求項4に記載の発明においては、
時間Tsが通信ブロック間隔の最大値より長いので、通
信中の可搬型情報送受信装置の送信信号が全て出力され
た後にリンクを確立することができ、通信の途中に割り
込みされることがなく、通信を優先して終了ささせるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】 同実施例が適用される状況を示す概略構成図
である。
【図3】 同実施例における端末とカードとが出力する
キャラクタおよびブロックのタイミングを示すタイミン
グチャートである。
【図4】 同実施例におけるカード内での処理を示すフ
ローチャートである。
【図5】 同実施例における接続要求/確認処理を示す
フローチャートである。
【図6】 同実施例における端末の動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】 同実施例におけるリンク確立動作の一例を示
すタイミングチャートである。
【符号の説明】
2 送受信制御部(信号送出手段:コマンド受信部:レ
スポンス送出手段) 3 クロック発生回路(計時手段) 4 カウンタ(計時手段) 5 計時回路(計時手段) 6 比較回路(接続要求信号送出手段:信号送出手段) 7 レジスタ(接続要求信号送出手段:待ち時間記憶手
段) 8 レジスタ設定部(接続要求信号送出手段:アドレス
データ記憶手段) 20 送受信制御部(コマンド送出部) 21 アドレス制御部 C カード(可搬型情報送受信装置) TX 端末(送受信装置)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側の送受信装置と複数の可搬型情報
    送受信装置との間で信号の授受を行う情報システムにお
    いて、(a)前記送受信装置は、 前記可搬型情報送受信装置から接続要求信号を受け取る
    と、各可搬型情報送受信装置に固有となるようなアドレ
    スデータADを求め、これを含む接続確認信号を送出す
    るアドレス制御部と前記アドレスデータADを含むコマ
    ンドを出力するコマンド送出部とを有し、(b)前記可
    搬型情報送受信装置は、 通信チャンネルが空いている時間を計時するとともに、
    何らかの信号が検出されたときは計時内容をクリアして
    再度計時を開始する計時手段と、 通信圏内に入った後に、前記計時手段の計時結果が予め
    定められている待ち時間Tsを超えたか否かを判断し、
    超えた場合には前記送受信装置に対して接続要求信号を
    送出する接続要求信号送出手段と、 前記接続要求信号に応答して前記送受信装置から出力さ
    れる前記接続確認信号内のアドレスデータADを抽出し
    て記憶するアドレスデータ記憶手段と、 受信したコマンド内のアドレスデータADが前記アドレ
    スデータ記憶手段内のアドレスデータADに一致した場
    合に当該コマンドを受け入れ、不一致の場合は破棄する
    コマンド受信部とを具備することを特徴とする情報シス
    テム。
  2. 【請求項2】前記可搬型情報送受信装置は、前記コマン
    ドを受け取った後、前記計時手段の計時結果が前記待ち
    時間Tsを越えたか否かを判断し、超えた場合には当該
    コマンドに対するレスポンスを送出するレスポンス送出
    手段を有することを特徴とする請求項1記載の情報シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記待ち時間Tsが通信ブロック間隔の
    最小値より短いことを特徴とする請求項1または2記載
    の情報システム。
  4. 【請求項4】 前記待ち時間Tsが通信ブロック間隔の
    最大値より長いことを特徴とする請求項1または2記載
    の情報システム。
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JP2010140486A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Numonyx Bv トランザクションを開始することが可能な不揮発性メモリ

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JP2010140486A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Numonyx Bv トランザクションを開始することが可能な不揮発性メモリ
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