JP2880591B2 - ステーション及び1個以上のポータブル・オブジェクト間での遠隔会話用装置 - Google Patents

ステーション及び1個以上のポータブル・オブジェクト間での遠隔会話用装置

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JP2880591B2
JP2880591B2 JP3213317A JP21331791A JP2880591B2 JP 2880591 B2 JP2880591 B2 JP 2880591B2 JP 3213317 A JP3213317 A JP 3213317A JP 21331791 A JP21331791 A JP 21331791A JP 2880591 B2 JP2880591 B2 JP 2880591B2
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    • G06K7/0008General problems related to the reading of electronic memory record carriers, independent of its reading method, e.g. power transfer
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  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステーション及び1個
以上のポータブル・オブジェクト(携帯対象物)間で情
報を遠隔交換、即ち、遠隔会話する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】「チップ・カード」の如き電子メモリ・
カードとターミナル(端末装置)との間で情報交換を行
うことは、特別なことではあるが、排他的なことではな
い。
【0003】本明細書での「遠隔」交換という概念は、
例えば、テレホンカード用電話機の場合のように、カー
ドとターミナルとの間の電気的又は他のある種の接続イ
ンタフェースが必要な場合と対照的である。
【0004】この種のインタフェースは、人の識別や、
人が建物に入る際の制御の如く、特定のアプリケーショ
ンの場合には、かなり制限されると看做すことができ
る。また、ターミナルのスロット内にカードを入れる必
要がある銀行業務の場合にも、このインタフェースは同
様に制限される。
【0005】ポータブル・オブジェクト及びステーショ
ン間での遠隔データ交換用装置は、1989年12月7
日に出願したヨーロッパ特許出願第89403398.
3号に開示されている。
【0006】従来装置において、ステーションには、動
作範囲(動作可能な許容範囲)を定義できるステーショ
ン会話(ダイアログ)ユニットがある。また、ポータブ
ル・オブジェクト側には、情報交換のために、動作範囲
内で、ステーション会話ユニットと遠隔で互いに相互作
用を行なえる能動状態を有するオブジェクト会話ユニッ
トがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この従来装置では、ハ
ードウエアにおいて、ステーション及び単一のポータブ
ル・オブジェクト間のデータ交換を行っている。しか
し、いくつかのキャリアがいくつかのチップ・カードの
夫々に設けられたとき、例えば、いくつかのキャリアが
ステーションの動作範囲内に同時に存在するときに生じ
る問題を解決できると都合がよい。
【0008】このステーションの前に複数個のポータブ
ル・オブジェクトが存在することによる対立の可能性を
解決する簡単で効率的な装置が、現在はまだ知られてい
ない。
【0009】したがって、本発明の目的は、上述の問題
を解決するステーション及び1個以上のポータブル・オ
ブジェクト間での遠隔会話用装置の提供にある。
【0010】本発明の他の目的は、ステーションが定義
した動作範囲の制限内で可能な変化を考慮して構成し、
これら制限がステーション及び1個以上のポータブル・
オブジェクト間の会話を妨害しないようにした遠隔会話
用装置の提供にある。
【0011】本発明の更に他の目的は、ステーションが
動作範囲外にあるとき、ポータブル・オブジェクトのエ
ネルギー消費を最少にする遠隔会話用装置の提供にあ
る。
【0012】本発明のその他の目的は、上述の形式の装
置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の全般的
な特徴によれば、ステーション会話ユニットは、ステー
ション処理手段と、ステーション・コマンド手段とを具
えている。このステーション処理手段には、直接(プラ
イマリ)状態と、選択したポータブル・オブジェクトと
の会話状態とがある。この直接状態では、 a)無音ゾーンの前に、上述の動作範囲内の質問メッセ
ージを発生し、 b)この無音ゾーンから非連続の複数の時間間隔の各内
容を選択的に分析し、 c)これら時間間隔の1つにおいて、単一のポータブル
・オブジェクトに関連した特定の応答メッセージとして
識別した内容を得た場合には、このポータブル・オブジ
ェクト用の選択メッセージを発生し、その反対の状態に
おいて、無音ゾーンの終わりにて、上述のa及びbの動
作を繰り返す。
【0014】また、ステーション・コマンド手段は、特
定のステーション・コマンド標準に応じて、ステーショ
ン処理手段の種々の状態を選択できる。
【0015】一方、オブジェクト会話ユニットは、オブ
ジェクト処理手段を具えている。このオブジェクト処理
手段には能動状態にて初期状態があり、この初期状態で
は、質問メッセージを受けると、 e)上述の時間間隔の1つをランダムに選択し、 f)選択した時間間隔内のオブジェクトに関連した特定
の応答メッセージを発生し、 g)選択メッセージを受けた場合に、確認メッセージを
発生することができる。また、オブジェクト処理手段
は、能動状態において、ステーション会話ユニットとの
処理通信の状態にもなる。さらに、オブジェクト会話ユ
ニットにオブジェクト・コマンド手段を設ける。このオ
ブジェクト・コマンド手段は、確認メッセージの転送後
に、他の質問メッセージの受信がない場合に、オブジェ
クト処理手段を初期状態から処理通信状態へ変化させる
ことができる。本発明によるポータブル・オブジェクト
は、受動状態及び能動状態を有するオブジェクト会話ユ
ニットを具えており、ステーションと情報を交換するた
めに、このステーションが定義した動作範囲内でステー
ションと遠隔的な相互作用ができる。このオブジェクト
会話ユニットは、オブジェクト処理手段とオブジェクト
・コマンド手段とを具えている。オブジェクト処理手段
には、能動状態にて、初期状態と、ステーション会話ユ
ニットとの処理通信の状態とがある。初期状態では、ス
テーションが送信し、無音ゾーンが続く質問メッセージ
を受けると、無音ゾーンから非連続で複数の時間間隔か
ら選択した時間間隔内で、ステーション用の特定応答メ
ッセージを発生し、この応答メッセージの発生に続き、
ステーションが送信した選択メッセージを受けた場合
に、確認メッセージを発生できる。
【0016】また、オブジェクト・コマンド手段は、確
認メッセージの送信後、他の質問メッセージを受けない
場合、オブジェクト処理手段をその初期状態から処理通
信状態に変化できる。
【0017】また、本発明では、上述の特徴を有する情
報交換装置にステーションが属する。
【0018】本発明の他の利点及び特徴は、添付図を参
照した以下の説明より理解できよう。
【0019】
【実施例】添付図において、ほとんどの要素を文字で示
す。このため、これら要素は、説明の重要な部分にな
り、以下の説明をより良く理解する助けになるばかりで
なく、必要に応じて、本発明を特定するのにも寄与す
る。
【0020】図1、図2(a)及び図2(b)は、本発
明による装置の実施例の全体的なブロック図である。図
1において、参照符号UDSは、ステーション、例え
ば、ターミナル内に設置された会話ユニットを表す。こ
のステーション会話ユニットは、ステーション・コマン
ド手段(MCS)により命令され、送受信インタフェー
ス手段INTSと相互作用するステーション処理手段M
TSを具えている(これらステーション処理手段及びス
テーション・コマンド手段は、1個のプロセッサで実行
できる)。この会話ユニットUDSには、電源手段MA
Sから電源を供給する。
【0021】ステーション会話ユニットUDSが定める
動作範囲DP内で、情報交換が行われる。
【0022】同様に、ポータブル・オブジェクト、例え
ば、メモリ・カードをオブジェクト会話ユニットUDO
とする。このオブジェクト会話ユニットは、オブジェク
ト・コマンド手段MCOにより命令される。また、オブ
ジェクト会話ユニットは、送受信インタフェース手段I
NTOに接続されたオブジェクト処理手段MTOを具え
ている。さらに、バッテリの如き電源手段ALIMと、
動作範囲の限界を検出する手段と、確認手段MVとを具
えている。この確認手段は、後述の如く、あるアプリケ
ーションにおいては、カードのキャリアにより操作され
て、ステーション及びポータブル・オブジェクト間での
情報交換を認めるか、又は認めないかを制御する。
【0023】オブジェクト会話ユニット及びステーショ
ン会話ユニットの各々のハードウェア構成に関しては、
例えば、ヨーロッパ特許出願第89403398.3号
に開示されたハードウェアを利用できる。しかし、本発
明はかかる実施例に限定されるものではない。
【0024】上述のヨーロッパ特許出願の図1〜図4か
ら抽出した図2(a)及び図2(b)を参照して、これ
を簡単に説明する。この場合、ステーションの送受信イ
ンタフェース手段INTS(図2(a))において、発
振器は、ステーション・インダクタンス要素(L10)
を有する帰還ループ(L10、C11、C10)に関連
した増幅器手段2を具えており、受動周波数に対する可
変動作周波数となる。一方、ポータブル・オブジェクト
(図2(b))では、電子回路(C30、L30)を設
けて、非能動状態(受動状態)と能動状態との間で切り
替えができるようにする。ここでは、この電子回路が、
上述の受動周波数と異なった周波数に同調した共振回路
を形成する一方、上述の受動周波数にてステーションの
帰還ループとインダクタンス結合できる。発振器に接続
されたステーション処理手段MTSは、動作周波数内で
の変化を処理できる。それに対し、ポータブル・オブジ
ェクトの電子回路は、ステーションに送信すべき情報に
応じて切り替わるので、この切り替えにより発振の動作
周波数が変動して、そこからステーション処理手段は情
報を推定できる。
【0025】すなわち、ポータブル・オブジェクトから
ステーションに送信する2進データに応じて、発振器の
動作周波数は、その受動値から異なる値に変化するか、
その逆である。これら変化を分析した後、ステーション
処理手段は、そこから送信された情報を推定する。
【0026】ステーション・インダクタンス素子L10
は、例えば、カードのキャリアの通過を可能にする信号
橋(ガントリ)である。
【0027】図2(b)に示す如く、ランダム・アクセ
ス・ワーク・メモリM1及びパーマネント・リード・オ
ンリ・メモリM2に関連したマイクロコントローラMC
Tを設ける。機能的には、マイクロコントローラ及びそ
のメモリがオブジェクト処理手段の一部及びオブジェク
ト・コマンド手段を構成する。電界効果トランジスタの
如きスイッチTC1及びTC2により、オブジェクト・
コマンド手段が完成する。電子回路は、コンデンサC3
0と並列接続されたインダクタL30を具えている。よ
って、構成された共振回路は、マイクロコントローラM
LTにより動作するスイッチTC1を介して、発振器の
動作周波数に同調できるか、又は同調できない。ここ
で、カードからターミナルに送信すべき2進データの値
に応じて、スイッチTCが開放したり、閉じたりする。
【0028】同様に、オブジェクト処理手段の入力、例
えば、マイクロコントローラの割込要求により、接地に
結合するか、又は抵抗器R40を介して特定の電圧+V
DDに結合できる。なお、この電圧は、電源手段ALI
Mにより供給される。この接続の選択は、電界効果トラ
ンジスタTC2により決る。この電界効果トランジスタ
のグリッド(ゲート)にマイクロコントローラの割込要
求を供給するが、そのドレインは、コンデンサ素子の接
地接続と反対の電極に接続し、ソースは接地して、サブ
ストレートはフローティングする。
【0029】ターミナルからカードへの方向に情報を送
信するには、インダクタンス素子L30のピンに電圧を
供給するか、又は供給しなければよい。このために、電
子回路L30、C30を共振回路にする(即ち、スイッ
チTC1を閉じなければならない)必要があることに留
意されたい。よって、例えば、素子L30のピンにかか
る電圧がない場合、電界効果トランジスタTC2は、マ
イクロコントローラの割込要求の高状態を供給できるよ
うにする。一方、素子L30のピンにかかる電圧がある
場合、電界効果トランジスタはこの割込要求を接地に落
す(低状態)。ここで、電子回路C30、L30と、電
界効果トランジスタTC2と、マイクロコントローラの
割込要求とが、動作範囲DP、即ち、ステーションが発
生する磁界の限界を検出する手段を更に構成する点に留
意されたい。実際には、共振回路を構成する(スイッチ
TC1は閉じる)電子回路L30及びC30により、低
状態が磁界の存在を示すが、高状態は、かかる磁界がな
いことを示す。
【0030】図3は、ステーション及びポータブル・オ
ブジェクト間で交換される文字のフォーマットを示す。
情報の交換は、文字CAR(図3)により非同期に行わ
れる。なお、文字CARの各々は、一般に値1であるヘ
ッダ・ビットbsを具えているので、ワードMTは、パ
リティ・ビットbp及び一般に値1である終了ビットb
fが続く所定数のデータ・ビットbd1〜bd8を有す
る。文字のワードMTは、原則的には、1バイトである
が、本発明はかかるワードの大きさに制限されない。
【0031】よって、この形式の送信では、オブジェク
ト処理手段MTOの一部を構成するマイクロコントロー
ラの標準中央処理装置を利用できる。選択した送信速度
は、9600ボーである。
【0032】本発明による装置の動作をより詳細に説明
する。
【0033】オブジェクト会話ユニットは、一般的な方
法で受動状態となり、ワーク・メモリM1及び検出手段
のみに電源が供給される。また、能動状態で、この会話
ユニットを構成する全ての素子に電源が供給される。
【0034】バッテリを設けることにより、カードに電
源を供給する。マイクロコントローラをゼロにリセット
し、その受動状態に変化して、マイクロコントローラの
割込要求を高状態にする。
【0035】カードがターミナルの動作範囲DPに入る
と、検出手段は、動作範囲内にこのカードがあることを
示すプロンプトを供給し、そのカードは能動状態に変化
する。
【0036】この問題については、スイッチングを達成
するために、特に、磁界の効果的な安定性を確実にする
ために、詳細に後述するが、充分留意しなければならな
い。オブジェクト会話ユニットが実際にその能動状態に
変化し、カードが安定な磁界領域内にあると仮定する。
【0037】ステーション・コマンド手段及びオブジェ
クト・コマンド手段は、ステーション処理手段及びオブ
ジェクト処理手段の各々に直接状態及び初期状態を与え
る。ここでは、ステーション及び種々のポータブル・オ
ブジェクトは、会話を開始する。その目的は、一方で
は、いくつかのポータブル・オブジェクトが動作範囲内
に同時に存在する際、対立の可能性を管理することであ
り、他方では、これらポータブル・オブジェクトの1つ
を選択することである。
【0038】この目的のため、特に図4及び図5を参照
して説明する。
【0039】直接状態CPRであるステーション処理手
段は、動作範囲内で質問メッセージINQを発生する
(ステップ40)。このメッセージINQの発生の後に
は、複数の不連続時間間隔に分割された無音ゾーンTI
NQが続く。32ミリ秒続くこの無音ゾーンTINQ
は、ここでは、4つの時間間隔IT1〜IT4に分割さ
れ、各時間間隔は、同じ8ミリ秒である。
【0040】そして、ステーション処理手段は、これら
不連続時間間隔の各々の内容を選択的に分析するが(ス
テップ42)、その目的は、これらの内容を単一のポー
タブル・オブジェクトに関連する特定の応答メッセージ
として識別することである。この質問メッセージINQ
を受けると、各ポータブル・オブジェクトは、時間間隔
IT1〜IT4の1つをランダムに選択する(ステップ
41)。例として、カードのインデックスを127倍
し、この積の結果にマイクロコントローラの内部クロッ
クからの現在のプロンプトを加算して、時間間隔のイン
デックスを選択する。よって、求めた数は、次に期間1
〜4内に持ち込まれ、モジュロ4演算を助ける。
【0041】時間間隔を選択した後、各オブジェクト処
理手段は、特定の応答メッセージを発生する。このメッ
セージは、単一の値の様式で、このオブジェクトと関連
した識別メッセージIDiである。オブジェクト処理手
段はそれ自体の時間基準を有するので、選択した時間間
隔内で、この識別メッセージを動作ゾーンに送信でき
る。このメッセージの送信を、その時間間隔の中央にお
ける中心で行うのが望ましい。さらに、オブジェクト処
理手段が時間計数エラーによる重なりを防ぐために、こ
の識別メッセージの期間を時間間隔の半分の期間に適切
に一致させる。よって、後述の如く、各識別メッセージ
IDiを4バイトで構成し、送信速度を9600に選択
すると、その送信期間は約4ミリ秒である。
【0042】時間間隔の1つにおいて、その内容を調
べ、それが単一のポータブル・オブジェクトに関連した
識別メッセージとして識別された場合(ステップ4
4)、ステーション処理手段はこのポータブル・オブジ
ェクト用の選択メッセージCHiを発生する。このメッ
セージCHIiを受けると(ステップ46)、選択され
たポータブル・オブジェクトは確認メッセージACQi
を発生する(ステップ47)。これを受けると(ステッ
プ48)、ステーション・コマンド手段は、ステーショ
ン処理手段をその直接状態から、このポータブル・オブ
ジェクトiとの会話状態CDIに変化させる。
【0043】後述の如く、これとは並行で、この時か
ら、ステーション処理手段は、それ以上の新たな質問メ
ッセージINQを発生しない(ステップ49)。そし
て、オブジェクト・コマンド手段は、オブジェクト処理
手段を初期状態からステーションとの処理通信状態CT
Rに切り替える。
【0044】ポータブル・オブジェクトiに関連した選
択メッセージCHiを受ける任意の他のポータブル・オ
ブジェクトは、新たな質問メッセージINQを受けるま
で、スタンバイ状態である。
【0045】ステップ44において、ステーション処理
手段が、時間間隔IT1〜IT4のいずれにおいても、
単一のポータブル・オブジェクトに関連した識別メッセ
ージを識別しない場合、無音ゾーンTINQの終りにお
いて、ステーション処理手段は、質問メッセージINQ
を発生し、これら時間間隔の各々の内容を選択的に分析
する動作を繰り返す。ステーション処理手段の一部での
識別不能は、時間間隔内に応答がなかったり、同じ時間
間隔内に2つの異なったポータブル・オブジェクトが発
生した2つの識別メッセージの結果である。
【0046】時間間隔の1つにおいて、単一のポータブ
ル・オブジェクトに関連した識別メッセージとして識別
される内容を得るまで、ステーション分析手段は、ステ
ップ40及び42を繰り返す。
【0047】同様に、ステップ48において、ステーシ
ョン処理手段が、選択したポータブル・オブジェクトに
関連した確認メッセージACQiを受けない場合(又
は、エラー・メッセージを受けた場合)、選択した数
(ここでは2)のメッセージCHiが既に発生されてい
なければ(ステップ48A)、ステーション処理手段は
ステップ45を繰り返す。結局、後者の場合、ステーシ
ョン処理手段は、ステップ40及び42を再実行する。
そして、ステップ46にて選択メッセージCHiを受け
た後に予め選択したポータブル・オブジェクトのオブジ
ェクト処理手段は、ステップ49にて新たな質問メッセ
ージINQを受けたため、その処理通信状態に変化しな
い。
【0048】4つのカードC1、C2、C3、C4から
1つのカードを選択する例を、図5に示す。
【0049】ステーションSTが質問メッセージINQ
を発生した後、カードC1及びC3は、同じ時間間隔I
T1内で、各々の識別メッセージID1、ID3を送信
する。一方、カードC2及びC4は、第2時間間隔IT
2内で、各々の識別メッセージID2、ID4を送信す
る。
【0050】よって、ステーション処理手段は、単一の
ポータブル・オブジェクトに関連した識別メッセージを
いかなる時間間隔にも識別できない。続く無音ゾーンT
INQで、質問メッセージINQを再び発生する。
【0051】この時間、カードC3及びC4は、第1時
間間隔IT1を選択して、各々の識別メッセージを発生
するが、カードC1は間隔IT2を選択し、カードC2
は間隔IT3を選択する。
【0052】間隔IT1を調べて、識別メッセージの非
識別を終らした後、ステーション処理手段は、間隔IT
2の内容を分析し、後者をカードC1に関連した識別メ
ッセージID1として識別する。
【0053】次に、動作ゾーンにおいて、総てのポータ
ブル・オブジェクトに対して、そして特にカードC1に
対して、選択メッセージCH1を発生する。
【0054】したがって、処理においては、このカード
C1及びステーション間の設定が可能である一方、他の
カードは、この処理の終りにて新たな質問メッセージI
NQを受けるまで、スタンバイ状態に留まる。
【0055】図6は、直接状態CPR及び初期状態CI
Nにおいて、メッセージ構成の交換を示す。質問メッセ
ージINQは基準AAとなるワードの単一文字のみから
構成されるが、識別メッセージIDi、選択メッセージ
CHi及び確認メッセージACQiの各々は、メッセー
ジを特定する開始文字(より詳細には、これら開始文字
の各々のワードF0、F1、F2は、メッセージの各形
式により異なっている)から構成されている。この開始
文字の後に、ポータブル・オブジェクトに1対1で関連
した所定数の開始文字が続く。ここでは、この数が2で
あり、これら識別文字の各々のワードをiで参照する。
これら3つの文字の後には、最終的に、前の文字のワー
ドの内容を有効とするためにワードCSが情報の細目を
含んだ最終文字が続く。情報のこの細目は、前の文字の
ワードの内容の排他的論理和関数(チェックサム)に好
適には等しい。
【0056】よって、最終文字に含まれた情報のかかる
項目により、メッセージを受けた要素(ステーション又
はポータブル・オブジェクト)は、前の文字のワードか
ら最終文字のワードを再計算し、それを実際に受けた最
終文字のワードCSと比較して、その情報の内容の精度
を確認できる。
【0057】会話及び処理通信状態において、その構成
を図7に示した処理メッセージTRAを介して、情報の
交換が行われる。
【0058】各処理メッセージは、制御文字から構成さ
れる。その制御文字のワードCCTは、その処理メッセ
ージの最初の送信又はその可能な繰り返しを表すビット
cと、このメッセージの発生源、即ち、このメッセージ
を送信したステーション又はポータブル・オブジェクト
を表すビットo/rとを有する。ビットの特定数、ここ
では4が、処理メッセージTRAのデータ文字の数を表
す。このワードの最初の2ビットは、ここでは、ゼロに
等しく、このアプリケーションでは用いない。処理メッ
セージTRAは、連続した制御文字及び複数のデータ文
字を具えている。このデータ文字の数Lは、制御文字の
ワードにより決る。これらデータ文字のワードは、ここ
では、基準MT1〜MTLにより決る。
【0059】処理メッセージは、同様に、最終的には、
直接状態及び初期状態において交換されたメッセージの
最終文字に類似した最終文字CSも具えている。
【0060】一般的には、ステーションからポータブル
・オブジェクトに送信された処理メッセージの最初のデ
ータ文字MT1のワードMT1は、ポータブル・オブジ
ェクトが影響を受ける動作形式を表すプロンプトを含ん
でいる。データ文字の数及び/又はその各々の内容は、
上述のプロンプトで決る。
【0061】これとは別に、処理メッセージTRAを受
けると、オブジェクト会話ユニットが発生する処理応答
メッセージは、第1データ文字を具えている。このデー
タ文字のワードは、上述の動作の実行を表す応答プロン
プトを含んでいる。
【0062】図8は、処理メッセージTRAの通信用プ
ロトコールを示す。
【0063】ステーション会話ユニットが送信した(ス
テップ80)各メッセージTRAの後には、処理無音ゾ
ーンZTROが続く。この間、ステーション処理手段
は、オブジェクト会話ユニットが送信した応答を分析で
きる。
【0064】これには、3つの場合があり、各々を符号
82、83及び84で示す。
【0065】応答がない場合(ステップ82)、又は、
オブジェクト会話ユニットの一部でエラー応答(又はエ
ラー・メッセージ)を受けた場合(ステップ83)、ス
テーション処理手段は、処理無音ゾーンZTROの終り
にてメッセージTRAの送信を繰り返すことができる。
【0066】しかし、所定回数だけ繰り返した(ステッ
プ85)後、ステーション・コマンド手段は、ステーシ
ョン処理手段を会話状態CDIから直接状態CPRに変
更できる。この繰り返し回数は、ここでは、3回であ
る。
【0067】例えば、最終文字のワードCSにエラーが
あった場合や、カードがターミナルに送信した第1デー
タ文字のワードの内容が、元のメッセージTRAの送信
において命令されたコマンドの実行に対応しない場合、
応答はエラーである。
【0068】この処理無音ゾーンZTROの期間は、可
変であり、送信されたメッセージの動作内容により決
る。より正確には、情報交換を不利にしないため、ステ
ーション処理手段が、要求された動作の特徴、及びステ
ーション処理手段が予想した応答時間に応じて、この処
理無音ゾーンの期間を調整する。実際には、簡単な計算
動作に、簡単な読取動作よりも長い時間がかかる。よっ
て、例えば、この無音ゾーンZTROの期間は、10ミ
リ秒及び300ミリ秒の間で変化する。
【0069】ステーション処理手段が処理応答メッセー
ジの内容を正確であると分析する場合(ステップ8
4)、この応答メッセージを処理する(ステップ8
6)。そして、オブジェクト会話ユニットに送信できる
ように(ステップ80)、次の処理メッセージを準備す
る(ステップ87)。
【0070】次に、図9と特に参照する。この図9は、
処理通信状態CTRにおけるオブジェクト処理手段用の
プロトコールを示す。
【0071】ステーション会話ユニットが送信を行い、
オブジェクト会話ユニットが受信した処理メッセージT
RAが、中断されず、エラーがなく、繰り返されないと
仮定すると、オブジェクト処理手段は、ステーションが
要求した動作を実行し、対応する処理応答メッセージR
TRAを準備し(ステップ95)して、それをステップ
96で送信する。
【0072】メッセージTRAが割り込まれるか(ステ
ップ91)、このメッセージTRAがエラーである(ス
テップ92)(例えば、最終文字のワードCSがエラー
である)と、オブジェクト処理手段は、ステーションに
対してエラー・メッセージを送信する(ステップ9
7)。
【0073】ここでは、割り込まれたメッセージの内容
は、(例えば、磁界が存在しないことによる)メッセー
ジの実際の割込と、観察とを含んでいる。この観察によ
り、選択した値よりも長い期間が、2つの連続したバイ
トの受信を分離するのを観察する。この値(ここでは8
ミリ秒)を、1バイトの通常送信期間(約1ミリ秒)よ
りも非常に長く選択する。
【0074】例えば、カード及びターミナル間の送信に
おいて中断が生じた場合、受信したメッセージが既に前
もって受信したものであり(ステップ93)、オブジェ
クト処理手段はその命令を再実行せず、前もって設定
し、ステーション会話ユニットに送信した応答メッセー
ジを戻す(ステップ94)。ここでは、メッセージの繰
り返しのプロンプトを制御バイトのビットcが具えるよ
うにする。
【0075】会話状態及び処理通信状態において、処理
の終りで、ステーション会話ユニットは、処理終了メッ
セージFNiを送信できるが、オブジェクト会話ユニッ
トは、この処理終了メッセージに応答して、最終確認メ
ッセージACFiを送信できる。これら2つのメッセー
ジの応答構成を図10に示す。これらメッセージは、図
6の識別、選択及び確認メッセージに類似している。
【0076】本発明の他の特徴は、ゼロのビット数が特
定のしきい値よりも多い文字の各ワードが、その送信
前、即ち、少なくともその文字がポータブル・オブジェ
クトからステーションに送信される前に、2回だけ補償
されることである。この場合、ゼロのビット数が4より
大きいバイトを、カードからターミナルへの送信前に、
補償する。
【0077】実際には、1ではなくゼロで構成されるバ
イトは、ここで用いる送信の特徴(発振器の動作周波数
の変動)のために、少なくともカードからターミナルの
方向に非同期送信の品質を低下させる。かかる補償動作
は、この欠点を補う。
【0078】文字のパリテイ・ビット、即ち、マイクロ
コントローラの直列リンクの9番目のプログラマブル・
ビットを用いて、そのバイトが補償されたか否かを示す
ことは、特に重要である。よって、取り決めにより、こ
のビットを1に設定することが、バイトを補償したこと
を表す。この補償動作の利点は、送信で余分なバイトを
用いる必要がないことである。実際には、9600ボー
でのバイトの送信が約1ミリ秒だけ継続するが、これ
は、処理期間に比較してわずかではないことに留意され
たい。この最小値は、10ミリ秒(又は、初期状態が処
理となるものに含まれるならば、10+32=42ミリ
秒)であり、400ミリ秒まで延びる。
【0079】ステーション及びポータブル・オブジェク
ト間で情報を交換する他の特徴を述べる前に、ステーシ
ョンが定める動作範囲の限界の検出、即ち、ステーショ
ン誘導要素が発生した磁界の限界の検出を説明した方が
理解が容易になろう。
【0080】ここで説明した特例では、マイクロコント
ローラの割込要求がその低状態のとき、これは、磁界に
カードが存在することを表すことが判る。一方、この割
込要求が高状態のとき、これは、カードが動作範囲外に
あることを表す。
【0081】このように、この割込要求の種々の状態を
マイクロコントローラの入力バッファ・メモリに蓄積す
る。そして、オブジェクト・コマンド手段は、複数の特
定の分析期間での分析の際にメモリの内容を順次分析で
きる。
【0082】これら分析期間の1つは、ステーション会
話ユニットからの文字を待つが、これを図11に示す。
【0083】文字を実際に受けると(ステップ11
0)、処理を通常に継続する(ステップ111)。これ
とは反対に、文字を受けない場合、メモリの質問が、動
作範囲外のオブジェクト会話ユニットが存在することを
示すプロンプト(高状態の要求)を与える度に、オブジ
ェクト・コマンド手段は、マイクロコントローラのバッ
ファ・メモリの内容を連続的に分析し(ステップ11
2)、カウンタCPT1を増分する(ステップ11
3)。
【0084】カウンタの値CPT1を特定数FF1に等
しくさせるこの分析期間から、連続した分析が所定回数
だけ行われた後、ここでは、28ミリ秒の期間に対応す
る期間の後、オブジェクト・コマンド手段は、オブジェ
クト処理手段をその能動状態から受動状態に変更でき
る。これは、この状態が動作範囲内にカードのあること
を表すからである。よって、このカードの総ての一連の
要素を供給し続けるということはない。
【0085】これとは反対に、割込要求が低状態である
ことを示すプロンプトをバッファ・メモリが示すと、即
ち、例えば、(文字の第1ビットbsの如き)1ビット
を受けた際に、カウンタCPT1が、次の分析までゼロ
にリセットされる(ステップ114)。
【0086】最終確認メッセージACFiの送信(ステ
ップ120)後に割り込む初期分析の瞬間から、第2分
析期間(図12)が開始する。次に、第2カウンタCP
T2を基準値FF2に設定する(ステップ121)。こ
こから先に、マイクロコントローラの割込要求が高状態
で表れる度に、オブジェクト・コマンド手段は、バッフ
ァ・メモリの内容を順次分析すると共に、カウンタCP
T2を減らす(ステップ123)。カウンタCRT2
が、ここでは0.7秒の遅延に対応する値0に達すると
き(ステップ124)、オブジェクト・コマンド手段
は、オブジェクト処理手段を能動状態から受動状態に切
り替える(ステップ115)。
【0087】ここでは初期分析瞬間である基準瞬間から
連続した分析瞬間を所定回だけ計数する期間中に、マイ
クロコントローラの割込要求の状態分析が、動作範囲外
のオブジェクト会話ユニットの存在を明らかにすると、
能動状態から受動状態にオブジェクト処理手段が変化す
る。
【0088】しかし、この分析期間中、現在の瞬時に、
割込要求が低状態になって、カードが再び磁界内にある
ことを示せば、カウンタCPT2は再初期化され、新た
な基準分析瞬間としてのこの現在の瞬時から分析が持続
する。
【0089】すなわち、カード及びポータブル・オブジ
ェクトの間に新たな処理を始めることなく、カードのキ
ャリアを動作範囲にするためには、0.7秒の遅延がこ
こで必要なことが判る。この遅延内において、ポータブ
ル・オブジェクトが動作範囲内に存在することは、この
カードのキャリアの動きを確認するために、連続的な試
験をすることである。よって、これにより、遅いユーザ
や、早いユーザや、不注意なユーザが直面するような実
際的な総ての人間の行動に対して考慮できる。動作範囲
内にあるポータブル・オブジェクトの残りのものは、慎
重に処理しなければならない。これは、上述の如く、キ
ャリアの動きによる。また、ポータブル・オブジェクト
が動作範囲に入る際、ある予防処置を行わねばならな
い。
【0090】これを図13に示す。
【0091】上述の如く、バッテリを取り付けると(ス
テップ130)、カードのマイクロコントローラに電源
を供給して、ゼロにリセットする(ステップ131)。
そして、オブジェクト処理手段は、その受動状態になる
(ステップ132)。
【0092】ステップ133において行ったメモリ分析
は、高状態での割込要求を明らかにする。カードがステ
ーションの動作範囲に入ると、マイクロコントローラの
割込要求(低状態)により伝えられ、発振回路の共振に
より生じたハードウェア割込がバッファ・メモリに蓄積
される。
【0093】そして、オブジェクト・コマンド手段は、
オブジェクト処理手段を受動状態から能動状態に切り替
える(ステップ135)。
【0094】しかし、動作範囲の限界は、一般に厳しい
制限ではない。すなわち、この動作範囲のこれら限界の
付近内の磁界には不規則がある。
【0095】このため、オブジェクト会話ユニットがそ
の能動状態であると、バッファ・メモリの分析が、0.
2ミリ秒の期間に対応する所定回数の連続した瞬間の
間、動作範囲外の会話ユニットの存在を示すいかなるプ
ロンプトも明らかにしない場合、オブジェクト・コマン
ド手段は、オブジェクト処理手段を初期状態に変更する
のみである。これとは反対の場合、即ち、この分析期間
中に、割込要求が高状態に戻り、特に、磁界内の不規則
により、カードがまだ完全に安定したゾーンに入ってい
ないことを示すとき、オブジェクト・コマンド手段は、
オブジェクト会話ユニットをその能動状態から受動状態
に変化させる。
【0096】しかし、割込要求の状態を蓄積するマイク
ロコントローラのバッファ・メモリがラッチ・メモリで
あり、磁界内の不規則が、マスクされた割込要求の低状
態の待機で自動的に生じる点に留意されたい。一方、ポ
ータブル・オブジェクトは、初期状態及び処理通信状態
で情報の交換を行う。これは、キャリアが動作範囲内の
とき、オブジェクト会話ユニットの受動状態に戻る際
に、能動状態になる。ここで用いる700ミリ秒の遅延
に関係なく、キャリア及びステーション間の新たな関係
のない処理は、この結果である。
【0097】さらに、かかる欠点を避けるために、オブ
ジェクト・コマンド手段は、ラッチ・メモリの内容を消
去する(ステップ138)。
【0098】本発明による装置は、建物、会社の食堂で
の自動支払い、又は自動車駐車場でのアクセスの如き種
々の分野でのアプリケーションが可能である。これらア
プリケーションの総てを同じカードにより実現でき、カ
ードの永久メモリM2に含まれているアプリケーション
・インディケータにより互いに区別できる。
【0099】後で受動状態から能動状態に切り替えるた
めに、カードのユーザによる優先的で慎重な操作を必要
としないので、その所有者の知識は不要で、そのカード
を利用できるだろうことに留意されたい。この理由によ
り、正当と認めるか、又はステーションとの情報交換の
ために、少なくともポータブル・オブジェクトは、ユー
ザが命令できる特定の確認手段MVを具えているという
ことができる。これら手段は、例えば、カード上の確認
押しボタンでもよい。この容易さを必要とするアプリケ
ーションに対して、この押しボタンは、カードを用いる
前に操作しなければならない。
【0100】そして、確認ボタンが前もって操作された
場合のみ、オブジェクト処理手段は、かかるアプリケー
ションの開始を正当とする。その後、カードが再び無効
になる。そうでなければ、安全性のために、遅延機構を
設けて、アプリケーションが活性化されていなくても、
所定時間後、例えば、1分後にそのカードをいずれにし
ても無効にする。
【0101】本発明は、上述の実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨に含まれる総ての変形を含む。
【0102】勿論、上述のある種の手段は、その目的を
果たさない変形において、除去してもよい。
【0103】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、ステーショ
ンの前に複数個のポータブル・オブジェクトが存在する
ことによる対立を簡単で効率的な装置で解決できる。ま
た、ステーションが定義した動作範囲の制限内で可能な
変化を考慮して構成し、これら制限がステーション及び
1個以上のポータブル・オブジェクト間の会話を妨害し
ないようにできる。また、ステーションが動作範囲外に
あるとき、ポータブル・オブジェクトのエネルギー消費
を最少にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例のブロック図である。
【図2】 図1で用いるブロックの回路図である。
【図3】 ステーション及びポータブル・オブジェクト
間で交換される文字のフォーマットを示す図である。
【図4】 ステーションによるポータブル・オブジェク
トの選択を説明する図である。
【図5】 ステーションによるポータブル・オブジェク
トの選択を説明する図である。
【図6】 ステーションによるポータブル・オブジェク
トの選択を説明する図である。
【図7】 ステーション及び選択したポータブル・オブ
ジェクト間の会話を説明する図である。
【図8】 ステーション及び選択したポータブル・オブ
ジェクト間の会話を説明する図である。
【図9】 ステーション及び選択したポータブル・オブ
ジェクト間の会話を説明する図である。
【図10】 ステーション及び選択したポータブル・オ
ブジェクト間の会話を説明する図である。
【図11】 本発明による動作の一部を説明する図であ
る。
【図12】 本発明による動作の一部を説明する図であ
る。
【図13】 本発明による動作の一部を説明する図であ
る。
【符号の説明】
UDS ステーション会話ユニット MCS ステーション・コマンド手段 MTS ステーション処理手段 MAS 電源手段 INTS 送受信インタフェース手段 UDO オブジェクト会話ユニット ALIM 電源手段 MTO オブジェクト処理手段 MCO オブジェクト・コマンド手段 INTO 送受信インタフェース手段 MCT マイクロコントローラ MV 確認手段 M1 ランダム・アクセス・ワーク・メモリ M2 パーマネント・リード・オンリ・メモリ

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステーションに動作範囲(DP)を定義
    できるステーション会話ユニット(UDS)を有し、各
    ポータブル・オブジェクトが能動状態になるオブジェク
    ト会話ユニット(UDO)を有し、該オブジェクト会話
    ユニットが上記能動状態にて上記動作範囲内で上記ステ
    ーション会話ユニットと互いに遠隔的な相互作用を行っ
    て情報交換を行い、 上記ステーション会話ユニットは、ステーション処理手
    段(MTS)と、ステーション・コマンド手段とを具
    え、 上記ステーション処理手段には、直接状態(CPR)
    と、選択した上記ポータブル・オブジェクトとの会話状
    態(CDI)とがあり、 上記直接状態では、 a)無音ゾーン(TINQ)の前に、上記動作範囲内の
    質問メッセージ(INQ)を発生し、 b)上記無音ゾーンから非連続の複数の時間間隔(IT
    1〜IT4)の各内容を選択的に分析し、 c)これら時間間隔の1つにおいて、単一のポータブル
    ・オブジェクトに関連した特定の応答メッセージ(ID
    i)として識別した内容を得た場合には、上記ポータブ
    ル・オブジェクト用の選択メッセージ(CHi)を発生
    し、その反対の状態において、上記無音ゾーン(TIN
    Q)の終わりにて、上記a及びbの動作を繰り返し、 上記ステーション・コマンド手段は、特定のステーショ
    ン・コマンド標準に応じて、上記ステーション処理手段
    の種々の状態を選択でき、 上記オブジェクト会話ユニットは、オブジェクト処理手
    段(MTO)を具え、 該オブジェクト処理手段は、上記能動状態において、初
    期状態と、上記ステーション会話ユニットとの処理通信
    の状態(CTR)とがあり、 上記初期状態では、上記質問メッセージ(INQ)を受
    けると、 e)上記時間間隔の1つをランダムに選択し、 f)上記選択した時間間隔内の上記オブジェクトに関連
    した上記特定の応答メッセージ(IDi)を発生し、 g)上記選択メッセージ(CHi)を受けた場合に、確
    認メッセージ(ACQui)を発生し、 オブジェクト・コマンド手段(MCO)は、上記確認メ
    ッセージの転送後に、他の質問メッセージの受信がない
    場合に、上記オブジェクト処理手段を上記初期状態から
    処理通信状態へ変化させることができることを特徴とす
    るステーション及び1個以上のポータブル・オブジェク
    ト間での遠隔会話用装置。
  2. 【請求項2】 ヘッダ・ビット(bs)を各々有する文
    字により情報の交換が非同期に影響され、ワード(M
    T)が原則的にはパリテイ・ビット(bp)及び終了ビ
    ット(bf)が続く1バイトである所定数のデータ・ビ
    ットを有することを特徴とする請求項1記載の遠隔会話
    用装置。
  3. 【請求項3】 上記会話及び処理通信状態において、上
    記ステーション会話ユニットが処理終了メッセージ(F
    Ni)を送信でき、上記オブジェクト会話ユニットが上
    記処理終了メッセージに応答して最終確認メッセージ
    (ACFi)を送信できることを特徴とする請求項1又
    は2記載の遠隔会話用装置。
  4. 【請求項4】 上記応答メッセージ(IDi)、上記確
    認メッセージ(ACQi)、上記選択メッセージ(CH
    i)、上記送信終了メッセージ(FNi)及び上記最終
    確認メッセージ(ACFi)の各々が、メッセージを特
    定する開始文字と、上記ポータブル・オブジェクトと1
    対1に関連した所定数の識別文字とを有することを特徴
    とする請求項3記載の遠隔会話用装置。
  5. 【請求項5】 上記会話及び処理通信状態において、上
    記情報の交換が処理メッセージ(TRA)の交換であ
    り、該処理メッセージの各々がデータ文字が続く制御文
    字を有しており、 上記制御文字のワードが上記処理メッセージ又はその可
    能な繰り返しを表すビット(c)と、このメッセージの
    発生源を示す1ビット(o/r)と、上記メッセージの
    データ文字の数を表す所定数のビットとを有することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遠隔会話用
    装置。
  6. 【請求項6】 上記ステーションから上記ポータブル・
    オブジェクトに送信された処理メッセージの第1データ
    文字のワードが、上記ポータブル・オブジェクトにより
    影響される動作形式を表すプロンプトを有し、 上記データ文字の数及び/又は各々の内容が上記プロン
    プトで決り、 上記オブジェクト会話ユニットが、上記処理メッセージ
    に応答して、上記ステーションに処理応答メッセージを
    送信でき、上記処理応答メッセージの第1データ文字の
    ワードが上記動作の実行を表す応答プロンプトを有する
    ことを特徴とする請求項5記載の遠隔会話用装置。
  7. 【請求項7】 上記会話状態において、上記ステーショ
    ン処理手段が上記オブジェクト会話ユニットの送信した
    応答を分析できる期間中、上記ステーション会話ユニッ
    トが送信した各メッセージに処理無音ゾーン(ZTR
    O)が続き、上記応答のない場合、又は上記オブジェク
    ト会話ユニット側でエラー応答を受信した場合、上記ス
    テーション会話ユニットが送信された上記メッセージの
    内容を記憶し、上記ステーション会話ユニットが上記処
    理無音ゾーンの終りにて上記メッセージの送信を繰り返
    し可能であり、 所定回数の繰り返し後、上記ステーション・コマンド手
    段が上記ステーション処理手段を会話状態から直接状態
    に変更できることを特徴とする請求項5又は6記載の遠
    隔会話用装置。
  8. 【請求項8】 上記処理無音ゾーンの期間が可変であ
    り、送信された上記メッセージの動作内容により決るこ
    とを特徴とする請求項7記載の遠隔会話用装置。
  9. 【請求項9】 上記処理メッセージ(TRA)、上記処
    理応答メッセージ(RTRA)、上記応答メッセージ
    (IDi)、上記確認メッセージ(ACQi)、上記選
    択メッセージ(CHi)、上記処理終了メッセージ(F
    Ni)及び上記最終確認メッセージ(ACFi)の各々
    が、前の文字のワードの内容を有効とする情報の項目を
    有し、上記項目が上記前の文字のワードの内容の排他的
    オア論理関数の値であることを特徴とする請求項3〜8
    のいずれかに記載の遠隔会話用装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも上記文字が上記ポータブル
    ・オブジェクトから上記ステーションに送信されようと
    したとき、ゼロのビット数が特定しきい値よりも多い文
    字の各ワードがその送信前に2回補償され、上記パリテ
    イ・ビット(bp)の値がこの可能な補償を表すことを
    特徴とする請求項2〜9のいずれかに記載の遠隔会話用
    装置。
  11. 【請求項11】 上記処理通信モードにおいて、エラー
    処理メッセージを受けた場合、及び/又は上記受信した
    処理メッセージの2つの文字を分ける所定値よりも長い
    期間の場合、上記オブジェクト処理手段がエラー・メッ
    セージを上記ステーション会話ユニットに送信できるこ
    とを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の遠隔
    会話用装置。
  12. 【請求項12】 上記オブジェクト会話ユニットは上記
    動作範囲内に上記会話ユニットが存在することに関する
    プロンプトを発生できる検出手段を有し、 上記オブジェクト会話ユニットが上記プロンプトを蓄積
    するために上記検出手段に接続されたメモリを有し、 上記オブジェクト・コマンド手段が複数の特定の分析期
    間の分析瞬間にて上記メモリの内容を順次分析できるこ
    とを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の遠隔
    会話用装置。
  13. 【請求項13】 上記オブジェクト会話ユニットが会話
    状態を有し、第1分析期間が上記ステーション会話ユニ
    ットからの文字を待ち、この分析が上記第1分析期間の
    第1所定回数の連続分析瞬間の期間中に上記動作範囲外
    に上記オブジェクト会話ユニットのあることを示す場
    合、上記オブジェクト・コマンド手段が上記オブジェク
    ト処理手段を能動状態から受動状態に切り替できること
    を特徴とする請求項12記載の遠隔会話用装置。
  14. 【請求項14】 上記最終確認メッセージ(ACFi)
    の送信後で、上記分析が基準分析瞬間から計数する第2
    所定回数の連続した分析瞬間の期間中に上記動作範囲外
    に上記オブジェクト会話ユニットの存在を示すまで、介
    在する初期分析瞬間から第2分析期間が開始し、 上記プロンプトが上記動作範囲内に上記オブジェクト会
    話ユニットの存在を示すのに上記最終の現状分析瞬間が
    適切ならば、上記基準分析瞬間が最初に上記初期分析瞬
    間であることを特徴とする請求項12及び13のいずれ
    かに記載の遠隔会話用装置。
  15. 【請求項15】 上記メモリがラッチ・メモリであり、
    上記オブジェクト会話ユニットが受動状態のときに第3
    分析期間が生じ、 上記オブジェクト・コマンド手段は、上記オブジェクト
    会話ユニットが上記動作範囲内にあることを上記プロン
    プトの存在が示す場合、上記オブジェクト会話ユニット
    を受動状態から能動状態に切り替えられると共に、この
    切り替の後、第4分析期間を開始でき、 上記第4分析期間の第4所定回数の連続した瞬間の期間
    中に、上記動作範囲外に上記オブジェクト会話ユニット
    の存在のプロンプトを上記分析が示さない場合を除い
    て、上記オブジェクト・コマンド手段が上記オブジェク
    ト処理手段を初期状態に切り替ず、 その反対の場合、上記オブジェクト・コマンド手段が上
    記オブジェクト会話ユニットを能動状態から受動状態に
    切り替、上記ラッチ・メモリの内容を消去することを特
    徴とする請求項12〜14のいずれかに記載の遠隔会話
    用装置。
  16. 【請求項16】 上記ポータブル・オブジェクトの少な
    くとも1つが、正当と認めるためか、又は上記ステーシ
    ョンとの情報交換のために、上記ユーザが命令できる特
    定の確認手段(MV)を具えることを特徴とする請求項
    1〜15のいずれかに記載の遠隔会話用装置。
  17. 【請求項17】 受動状態及び能動状態を有するオブジ
    ェクト会話ユニットを具え、 上記能動状態にて、ステーションと情報を交換するため
    に、上記ステーションが定義した動作範囲内で上記ステ
    ーションと遠隔的な相互作用ができ、 上記オブジェクト会話ユニットは、オブジェクト処理手
    段とオブジェクト・コマンド手段とを具え、 上記オブ
    ジェクト処理手段には、能動状態にて、初期状態と、ス
    テーション会話ユニットとの処理通信の状態とがあり、 上記初期状態では、上記ステーションが送信し、無音ゾ
    ーンが続く質問メッセージを受けると、 上記無音ゾーンから非連続で複数の時間間隔から選択し
    た時間間隔内で、上記ステーション用の特定応答メッセ
    ージを発生し、 上記応答メッセージの発生に続き、上記ステーションが
    送信した選択メッセージを受けた場合に、確認メッセー
    ジを発生でき、 オブジェクト・コマンド手段は、上記確認メッセージの
    送信後、他の質問メッセージを受けない場合、上記オブ
    ジェクト処理手段をその初期状態から処理通信状態に変
    化できることを特徴とするポータブル・オブジェクト。
  18. 【請求項18】 請求項2〜6及び9〜15のいずれか
    と組み合せた請求項17のポータブル・オブジェクト。
  19. 【請求項19】 請求項1〜16のいずれかによる装置
    に属するステーション。
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