JPH0869345A - Cpu応用回路 - Google Patents

Cpu応用回路

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JPH0869345A
JPH0869345A JP6203765A JP20376594A JPH0869345A JP H0869345 A JPH0869345 A JP H0869345A JP 6203765 A JP6203765 A JP 6203765A JP 20376594 A JP20376594 A JP 20376594A JP H0869345 A JPH0869345 A JP H0869345A
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JP
Japan
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reset
cpu
circuit
reset signal
output
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JP6203765A
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English (en)
Inventor
Eiichiro Takatsuki
栄一郎 高月
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ノイズ等がリセット信号ラインにのることによ
り、周辺回路がリセットされることを解消し、安定した
動作を継続できるようにすること。 【構成】CPU1およびCPU周辺回路3を含むCPU
応用システムであって、リセット信号を発生するリセッ
ト回路2からの当該リセット信号により、上記CPU1
およびCPU周辺回路3のリセットを行うようにしたC
PU応用回路において、前記CPU周辺回路のリセット
信号供給は、リセット回路2からのリセット信号が、少
なくともCPU1がリセット動作に移行するに必要な時
間に亙り継続して信号入力されると周辺回路用のリセッ
ト信号を発生し、これをCPU周辺回路3にリセット信
号として与えるリセット時間制御回路5を設けて行う構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCPUを含む回路にかか
わり、特にそのリセット制御方式の改良を図ったCPU
応用回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CPU(例えば、マイクロプロセッサ)
を含む制御回路の従来例を図5に示す。図5において、
1はシステムを制御するCPU、2は電源投入時または
ウォッチ・ドグ・タイマが動作したとき、CPU並びに
その他の周辺制御回路にリセットを掛けるためのリセッ
ト信号を出力するリセット回路、3は周辺機器を制御し
たり、周辺機器との間でデータの授受に供したりするた
めの入出力ポート(I/Oポート)、4はCPUを制御
するプログラムやデータが格納されているメモリであ
る。
【0003】このような構成の従来装置は、システム電
源を投入すると、パワーオンリセット動作により、リセ
ット回路2からはリセット信号が出力される。図6にそ
のときのタイミングチャートを示す。
【0004】この場合、図6の(a)に示すようにパワ
ーオンリセット動作により、リセット回路2からはT1
の期間、“L”なるリセット信号が出力される。すると
リセット回路2のリセット信号出力端子が自己のリセッ
ト端子に接続されているCPU1と入出力ポート3はそ
のリセット端子のレベルは“L”になる。
【0005】通常、CPUの場合、リセット端子の信号
レベルが、ある期間“L”にならないと、リセット動作
されないようになっている。例えば、モトローラ社の3
2ビットマイクロプロセッサである型番“MC6800
0”のCPUの場合、10クロックサイクルの間、継続
してリセット端子の信号レベルが“L”であるときに、
リセット動作される。ここで、CPU1がリセット動作
に移行するために必要なリセット信号継続時間(リセッ
ト信号時間幅)を図6のタイミングチャートにおける
(b)のように、t1 とする。
【0006】一方、入出力ポート3はフリップフロッ
プ、ゲートラッチ等で構成されており、短いリセット信
号でもリセットがかかることが多い。その状態を図6
(c)にt2 で示した。ここで、T1 ,t1 ,t2 の関
係はつぎのようになっている。
【0007】T1 >t1 >t2 …(1) 入出力ポート3にリセットがかかると、出力ポートが初
期化され、周辺機器を初期状態にする。例えば、周辺機
器にLED(発光素子)ランプがあり、リセット状態で
はランプ消灯であって、現在の状態表示のためにそれが
点灯状態にあったとすると、それを消灯してしまう。
【0008】一方、CPU1はリセットがかかると、メ
モリ4からプログラムを読出し、最初からそれを実行し
てゆき、入出力ポート3その他の周辺制御回路の制御を
行う。
【0009】この従来方式では、プログラム実行中に、
リセット回路2またはリセット回路2とCPU1、入出
力ポート3を接続している配線にパルスノイズが乗るこ
とがある。
【0010】リセット回路2の出力ラインにT2 の幅の
パルスノイズが発生したときのタイミングチャートを図
7に示す。このとき、ノイズのパルス幅T2 は、一般に
あまり大きくないため、CPU1のリセット時間t1 よ
り短く、CPU1はリセットされない。すなわち、図7
の(a)に示すように、パルスノイズは時間幅が短く、
従って、T2 <t1 の関係にあるから、図7の(b)に
示すように、CPU1はリセット動作しない。
【0011】従って、CPU1はそのまま、プログラム
の続きを実行してゆく。ところが、入出力ポート3は短
い時間t2 でリセットされてしまうため、ノイズのパル
ス幅T2 がT2 >t2 の関係になると、図7の(c)に
示すように、リセットが掛かってしまう。このため、入
出力ポート3に接続されている周辺制御回路は全て初期
化される。
【0012】このとき、CPU1はリセットされていな
いため、プログラムの続きを実行中であり、入出力ポー
ト3を初期化することもないため、周辺制御回路のみ、
初期化された状態となり、システム異常となる等の不具
合が発生する。また、この異常発生によってCPU1は
暴走するような異常にならない限り、CPU1は異常を
検出できないため、正常状態に復帰することができな
い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】CPUを利用した回路
では、制御信号やデータを外部と授受するために入出力
ポートを設けることが多い。一方、このような回路では
パワーオン時やCPUの暴走時などに、リセットをかけ
て最初から正常にプログラムを実行するようにするが、
そのためにリセット回路を設けてこのリセット回路から
のリセット信号をCPUと入出力ポートのリセット端子
に与えることができるようになっている。
【0014】そして、CPUと入出力ポートのリセット
動作はいずれもリセット端子に所定時間継続してリセッ
ト信号を与えることで実施される。ところで、リセット
信号のラインは外来のノイズにより、リセット信号と同
じ“L”なるレベルのパルス性のノイズが乗ることが避
けられない。
【0015】そのために、CPUではリセット動作を実
行するにあたって、リセット信号が継続して所定時間与
えられると初めてリセット動作に入るように設定してあ
り、これによって、パルス性のノイズによる誤動作を防
止できるようにしてある。
【0016】しかしながら、上述の如く、上記従来の装
置では、リセット動作に移行するに必要なリセット信号
の継続時間は入出力ポート3の方がCPU1のそれより
短いため、リセットラインのノイズによって入出力ポー
ト3のみリセットされて誤動作などのシステム異常を発
生すると云う問題点があった。
【0017】特にシステム異常状態では、CPUが暴走
しない限り、自動的にリセットは掛からないから、正常
状態に自動復帰させる手立てはなく、知らずにいると大
変なことになりかねない。
【0018】そこで、この発明の目的とするところは、
パルス性ノイズ等がリセット信号ラインにのることによ
り、周辺回路がリセットされてしまうことを解消して、
安定した動作を続けることができるようにした信頼性の
高いCPU応用回路を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、CPUお
よびCPU周辺回路を含むCPU応用システムであっ
て、リセット信号を発生するリセット回路からの当該リ
セット信号により、上記CPUおよびCPU周辺回路の
リセットを行うようにしたCPU応用回路において、前
記CPU周辺回路のリセット信号供給は、前記リセット
回路からのリセット信号が、少なくとも前記CPUがリ
セット動作に移行するに必要な時間に亙り継続して信号
入力されると周辺回路用のリセット信号を発生し、これ
を前記CPU周辺回路にリセット信号として与えるリセ
ット時間制御回路を設けて行う構成とした。
【0020】
【作用】本発明ではリセット回路からのリセット信号
が、CPU(例えば、マイクロプロセッサ)がリセット
動作に移行するに必要な時間継続して信号の入力されて
いる場合に、周辺回路用のリセット信号を発生するリセ
ット時間制御回路を設けてあり、リセット回路からのリ
セット信号はこのリセット時間制御回路を介して入出力
ポート等のCPU周辺回路にに与えるようにしている。
そして、このリセット時間制御回路を介することによ
り、CPU周辺に接続されている入出力ポート等の制御
回路に与えるリセット信号が、少なくともCPUをリセ
ット動作させるに必要なリセット信号時間幅もしくはそ
れより長い時間幅Lにならないとリセットされないよう
になる。
【0021】CPU周辺に接続されている入出力ポート
等の周辺回路は、CPUをリセット動作させるに必要な
リセット信号時間幅より短い時間幅の信号でもリセット
動作してしまい、従って、パルス性ノイズがリセット信
号ラインにのることにより、CPUはリセットされない
が、CPU周辺回路として接続されている入出力ポート
等がリセットされてCPUの実行に支障を来したり、C
PUを誤動作させ、システム異常を引き起こしたりする
危険があったが、上述のリセット時間制御回路を設けて
CPUがリセットされた段階でCPU周辺に接続されて
いる入出力ポート等のリセットが行われるようにしたこ
とにより、このような危険を防止できるようになり、C
PUを用いたシステムにおいて、安定した動作を保証
し、信頼性の飛躍的向上を図ることができるようにした
CPU応用システムのリセット制御回路を提供できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。本発明は、CPU周辺回路のリセット
信号供給を、リセット回路からのリセット信号が、少な
くともCPUがリセット動作に移行するに必要な時間に
亙り継続して信号入力されると周辺回路用のリセット信
号を発生し、これを前記CPU周辺回路にリセット信号
として与えるリセット時間制御回路にて行う構成とし、
リセット回路からのリセット信号はこのリセット時間制
御回路を介して入出力ポート等のCPU周辺回路に与え
るようにして、このリセット時間制御回路を介すること
により、CPU周辺に接続されている入出力ポート等の
CPU周辺回路に与えるリセット信号が、少なくともC
PUをリセット動作させるに必要なリセット信号時間幅
もしくはそれより長い時間幅Lにならないとリセットさ
れないようにしたもので、その詳細を以下、説明する。
【0023】図1は本発明の一実施例を示すブロック図
である。図1において、1はCPU(例えば、マイクロ
プロセッサ)、2はリセット回路、3は入出力ポート
(I/Oポート)、4はメモリ、5はリセット時間制御
回路である。
【0024】CPU1は制御の中枢を司るもので、プロ
グラムを実行して所要の演算や処理を等の制御を実行す
るものである。CPU1はリセット端子を有しており、
このリセット端子に継続して時間t1 の期間に亙り、リ
セット信号を入力することにより、CPU1はリセット
動作して初期化を実施し、プログラムを最初から実施し
直す機能を有する。
【0025】リセット回路2は、リセット信号を発生す
る回路であり、本装置の電源投入時やウォッチ・ドグ・
タイマの動作時にCPU1並びに周辺回路3をリセット
すべく、リセット信号を発生する回路であって、その発
生するリセット信号の持続時間幅はT1 としてある。
【0026】ここで、CPU1がリセット動作に移行す
るために必要なリセット信号継続時間をt1 とすると、
上記リセット回路2のリセット信号継続時間幅T1 は T1 > t1 なる関係にあるものとする。
【0027】なお、ウォッチ・ドグ・タイマは図示しな
いが、これはCPU1の動作を監視してCPU1が異常
となったときに警報信号を発生する監視回路であって、
タイマ回路で構成されており、例えば、CPU1が正常
にプログラムを実行しているときには、ほぼ定期的にリ
セットを掛けられるようにしておき、所定時間リセット
が掛けられない時にタイムアップして警報信号を出力す
ると云った回路である。
【0028】入出力ポート3は、CPU1と外部の入出
力機器等(あるいは入出力回路等)との接続を行い、デ
ータの授受や制御信号の授受を行うためのものである。
入出力ポート3は複数用意でき、各入出力ポート3は特
定のポート番号を設定して、そのポート番号により特定
の入出力ポート3をアクセス可能としている。
【0029】メモリ4は、CPU1の実行するプログラ
ムが格納されており、また、CPU1がプログラム実行
の際に必要なワーキングエリアとして利用されたり、デ
ータの一時格納領域等に使用される。
【0030】リセット時間制御回路5は、リセット回路
2の出力するリセット信号をトリガ信号入力とし、この
トリガ信号が所定時間t3 以上継続する時に周辺機器用
リセット信号(周辺回路用リセット信号)を出力して、
その出力側に接続されているリセット対象の回路(I/
Oポートなどの周辺機器用(周辺回路用)入出力回路
部)に周辺機器用リセット信号として与え、これらをリ
セット操作する時間制御回路である。但し、t3 はT1
>t3 ≧t1 なる関係に選定してある。
【0031】つぎにこのような構成の本装置の作用を図
2のタイミングチャートを参照して説明する。電源を投
入すると、リセット回路2からリセット信号(トリガリ
セット信号)が時間T1 の間、出力される(出力レベル
は“L”)。また、何等かの要因でCPU1が暴走した
ときにも、所定時間経過後にウォッチ・ドグ・タイマが
作動することにより、リセット回路2からリセット信号
が時間T1 の間、出力され、CPU1にはリセット信号
として、また、リセット時間制御回路5にはトリガ信号
としてそれぞれ入力される(図2の(a))。
【0032】このとき、リセット回路2からのリセット
信号の時間幅T1 はCPU1のリセット移行に必要なリ
セット信号継続時間t1 より十分に長いため、CPU1
はリセット信号が与えられた時点から時間t1 経過後に
リセットされる(図2の(c))。
【0033】一方、リセット時間制御回路5は、リセッ
ト回路2の出力するリセット信号をトリガ入力とし、こ
のトリガ入力が所定時間t3 以上継続した段階で周辺機
器用リセット信号を発生する(図2の(b))。そし
て、t3 はt1 と等しいかそれよりやや長目であるか
ら、CPU1がリセットされた段階で周辺機器用リセッ
ト信号が発生されてI/Oポート3に与えられ、当該I
/Oポート3はリセットされることになる(図2の
(d))。
【0034】具体的にはリセット信号が与えられた時点
から時間t3 経過後の時点で周辺機器用リセット信号が
発生されてI/Oポート3に与えられ、当該I/Oポー
ト3はリセットされることになる。周辺機器用リセット
信号は、図2(b)の例では時間幅t4 であり、周辺機
器(周辺回路)例えば、I/Oポート3はCPU1より
リセット信号の時間幅が大幅に少なくてもリセット動作
するので、図ではt1>t4 の関係にしてある。
【0035】以上は、正常なリセット信号が入力された
場合の例であった。つぎにノイズ混入の場合の動作を説
明する。リセット回路2またはリセット回路2とCPU
1その他を接続する配線にパルス状のノイズが飛び込ん
だ場合には、例えば、図2のタイミングチャートの
(a)に示すように、リセット回路出力がT2 の間、リ
セット信号と同じ信号レベルである“L”になってい
る。
【0036】一般にノイズ性のパルスの場合、そのパル
ス幅T2 は短く、T2 <t1 であって、T2 はリセット
が掛かる条件であるT2 >t1 の関係を満たさない。そ
のために、CPU1はリセットされず、プログラムの実
行を継続する。また、リセット時間制御回路5は上記ノ
イズ性のパルスをトリガ信号として受けるが、リセット
時間制御回路5が周辺機器用リセット信号を発生するに
至る条件は時間t3 にわたり継続して信号が入力される
ことであり、トリガ信号の幅がt3 であることを要す
る。
【0037】そして、t3 ≧t1 なる関係に設定してあ
ることから、t3 より遥かに短い時間幅しかない上記ノ
イズ性のパルスを受けても、リセット時間制御回路5は
周辺機器用リセット信号を発生しない。そのため、ノイ
ズ性のパルスを受けてもCPU1はもとより、I/Oポ
ート3などの周辺機器入出力回路部のリセットは防止さ
れ、周辺機器側のみリセットされることによるCPU1
の誤動作やシステム異常発生等を未然に防ぐことができ
る。
【0038】このように、リセット回路2が動作するこ
とにより、当該リセット回路2から発生されたリセット
信号(トリガ信号)であれば、必ずその継続時間は時間
T1は一定であることを利用し、この時間はノイズ性の
パルスの時間幅より十分長くしてパルス性のノイズと区
別できるようにすると共に、また、CPU1よりリセッ
ト動作に早く移るI/Oポートなどの周辺回路用のリセ
ット信号はリセット時間制御回路5により発生させて与
えるようにし、このリセット時間制御回路5の動作要件
としてCPU1がリセット動作に移るに必要な継続時間
幅と等しいか、もしくはそれ以上の所定時間に亙り継続
してリセット信号を受けている時に動作して周辺回路用
のリセット信号を発生する構成とすることで、ノイズ性
パルスによるI/Oポートなどの周辺回路のリセットが
かからないようにした。
【0039】従って、CPU1がリセット動作して最初
からプログラムを実行開始する段階までにI/Oポート
3をリセットして待機状態にできるような時間関係にリ
セット時間制御回路5の動作のための信号の時間幅を設
定しておけば、I/Oポート3や周辺機器側だけリセッ
トされてCPU1の誤動作やシステム異常を招くと云っ
た危険を防止できる。
【0040】つぎに時間t3 に亙り、継続してリセット
信号が与えられた場合にのみ、周辺回路用リセット信号
を発生するようにしたリセット時間制御回路5の構成例
と動作を説明する。図3にリセット時間制御回路5の一
実施例を示す。
【0041】リセット時間制御回路5は、図に示すよう
にインバータゲート6、3ビット2進カウンタ7、J‐
Kフリップフロップ8、Dフリップフロップ9、NAN
Dゲート10により構成されている。
【0042】これらのうち、インバータゲート6は、リ
セット回路2からの入力を反転するためのものであり、
3ビット2進カウンタ7は、このインバータゲート6を
介して与えられる入力をクリア端子/CLR(但し、/
は反転記号であることを示す)に印加されてクリア(リ
セット)され、クロック入力端子に入力されるクロック
信号CLKによりカウント動作する3ビットの2進カウ
ンタである。
【0043】J‐Kフリップフロップ8は、そのK入力
端子が接地され、また、3ビット2進カウンタ7の最上
位桁である第3ビット目の出力端子QC の出力をJ入力
端子に入力され、クロック入力端子に入力されるクロッ
ク信号CLKに同期して動作すると共に、インバータゲ
ート6を介して与えられる入力をクリア端子/CLに印
加されてクリア(リセット)されるフリップフロップで
ある。
【0044】J‐Kフリップフロップ8は、そのK入力
端子が接地されて論理レベル“L”に設定されている関
係で、J入力端子に“H”が入力されるとQ出力端子の
出力が“L”から“H”となる構成である。
【0045】また、Dフリップフロップ9は、J‐Kフ
リップフロップ8のQ出力端子の出力をD入力端子に入
力され、クロック入力端子に入力されるクロック信号C
LKに同期して動作すると共に、インバータゲート6を
介して与えられる入力をクリア端子/CLに印加されて
クリア(リセット)されるディレー型のフリップフロッ
プである。
【0046】NANDゲート10はJ‐Kフリップフロ
ップ8のQ出力端子の出力とDフリップフロップ9の/
Q出力端子(反転出力端子;但し、/は反転記号である
ことを示す)のNAND論理をとるゲートである。
【0047】このような構成のリセット時間制御回路5
の動作を図4のタイミングチャートを参照して説明す
る。リセット回路2の出力ラインからリセット時間制御
回路5の入力端子に入力された信号(図4の(b))は
リセット時間制御回路5の入力部にあるインバータ6で
反転され、2進カウンタ7およびJ‐Kフリップフロッ
プ8およびDフリップフロップ9のクリア端子に入力さ
れる。
【0048】従って、インバータ6の入力が“H”の間
は、全てのフリップフロップがリセット状態にあり、N
ANDゲート10の出力は“H”となっている。つま
り、リセット回路2の出力ラインの信号レベルが、リセ
ット信号と同じ“L”でないとき、この信号を入力とし
て反転するインバータ6の出力は“L”となっているの
で、この間は、全てのフリップフロップがリセット状態
にあり、NANDゲート10の出力は“H”となってい
る。
【0049】リセット回路2の出力ラインの信号レベル
が、リセット信号と同じ“L”になると、インバータ6
の出力が“H”になる。すると、全てのフリップフロッ
プは動作可能になり、また、2進カウンタ7もカウント
動作が可能になる。そして、2進カウンタ7はクロック
CLK入力(図4の(a))の立上がりでカウントを開
始する。ここでクロックCLK(図4の(a))はCP
U1の動作に使用するクロック(システムクロック)と
同じクロックを使用しても良い。
【0050】動作を開始すると、2進カウンタ7が7
回、クロックをカウントするまではその3番目の出力端
子であるQC 出力端子の出力は“L”である。従って、
J‐Kフリップフロップ8はそのJ入力端子に2進カウ
ンタ7のQC 出力端子の出力が与えられる構成である関
係からQ出力端子の出力は“L”のままである。そのた
め、J‐Kフリップフロップ8のQ出力端子出力をD端
子入力とするDフリップフロップ9の/Q出力端子出力
は“H”のままであり、J‐Kフリップフロップ8のQ
出力端子出力とDフリップフロップ9の/Q出力端子出
力とのNAND論理をとるNANDゲート10の出力は
“H”のままである。
【0051】NANDゲート10の出力は周辺回路用の
リセット信号として用いられるが、論理レベルが“L”
の場合にリセット信号としての意味を持つ構成であるこ
とから、この段階ではリセット信号は出力されていない
状態である。
【0052】2進カウンタ7が7回、クロックをカウン
トすると、その3番目の出力端子であるQC 出力端子の
出力が“H”となる。そして、2進カウンタ7のQC 出
力端子の出力がJ入力端子に入力されるJ‐Kフリップ
フロップ8は、つぎのクロックCLKでQ出力端子の出
力を“H”とする。そして、この状態は少なくともつぎ
のクロックの立ち下がりまでの間、維持することから、
Dフリップフロップ9はつぎのクロックで動作した段階
で/Q出力端子出力が“H”から“L”に移行するまで
の間、J‐Kフリップフロップ8のQ出力端子の出力と
Dフリップフロップ9の/Q出力端子出力のNAND論
理をとるNANDゲート10の出力は両出力が“L”と
なる(図4の(c))。
【0053】従って、正規の時間幅を持つリセット信号
がリセット回路2から供給される場合にはクロックが7
カウントで“L”なる周辺回路用のリセット信号がNA
NDゲート10より出力されることになる。
【0054】一方、NANDゲート10の出力が“L”
になるまでの間に、リセット回路2からの入力が“H”
となれば再び回路はリセットされ、このNANDゲート
10の出力が“L”となることはない。すなわち、リセ
ット回路2からの正規のリセット信号でない、パルス性
ノイズの場合、クロックが7カウントされる前に消滅す
るので、3ビット2進カウンタ7、J‐Kフリップフロ
ップ8、Dフリップフロップ9はリセットされ、従っ
て、このNANDゲート10の出力が“L”となること
はない。ゆえに、パルス性ノイズにより周辺回路用のリ
セット信号がリセット時間制御回路5より出力される危
険は回避できる。
【0055】ここで、リセット時間制御回路5の出力が
“L”になるに要する時間(周辺回路用のリセット信号
を発生させるに必要な時間)は2進カウンタ7のビット
数nで決定される。このリセット時間制御回路5の出力
が“L”になるに要する時間t3 は次式で表わすことが
できる。
【0056】t3 =TCLK ×2n 但し、TCLK は入力クロックの周期、nは2進カウンタ
7のビット数である。ここで、2進カウンタ7のビット
数はT1 >t3 ≧t1 となるように選んでおけば良い。
なお、t1 はCPU1がリセットされるに要するリセッ
ト信号継続時間である。
【0057】CPU1のリセット時間t1 は通常、CP
Uのクロック周期の倍数になっているため、このリセッ
ト時間制御回路5に入力するクロックもCPUクロック
と同じにしておいた方が都合が良いことが多い。
【0058】入出力ポート3のリセット端子を前述のリ
セット時間制御回路5の出力端子に接続しておけば、t
3 未満のリセット信号で入出力ポート3がリセットされ
ることはない。
【0059】t3 より長いリセット信号の時はリセット
時間制御回路5の出力は“L”になり、後段に接続され
ている入出力ポート3その他の、周辺回路にリセットを
かけると共に、CPU1にもリセットがかかるため、C
PU1は初期化動作をした後、プログラムを最初から実
行し、周辺回路も初期化しにくいため、正常動作を行
う。リセット時間制御回路5の後段に接続されるのは、
入出力ポート3に限られるものではなく、DMA(ダイ
ナミックメモリアクセス)コントローラ等の周辺装置全
てが対象となり得る。
【0060】以上、説明したように本装置は、リセット
回路からのリセット信号が、CPUがリセット動作に移
行するに必要な時間継続して信号の入力されている場合
に、周辺回路用のリセット信号を発生するリセット時間
制御回路を設け、リセット回路からのリセット信号はこ
のリセット時間制御回路を介して入出力ポート等のCP
U周辺に接続されている制御回路に与えるようにした。
そして、このリセット時間制御回路を介することによ
り、CPU周辺に接続されている入出力ポート等の制御
回路(CPU周辺回路)に与えるリセット信号が、少な
くともCPUをリセット動作させるに必要なリセット信
号時間幅もしくはそれより長い時間幅Lにならないとリ
セットされないようにした。
【0061】CPU周辺に接続されている入出力ポート
等の制御回路は、CPUをリセット動作させるに必要な
リセット信号時間幅より短い時間幅の信号でもリセット
動作してしまい、従って、パルス性ノイズがリセット信
号ラインにのることにより、CPUはリセットされない
が、CPU周辺に接続されている入出力ポート等がリセ
ットされてCPUの実行に支障を来したり、CPUを誤
動作させ、システム異常を発生させたりする危険があっ
たが、上述のリセット時間制御回路を設けてCPUがリ
セットされた段階でCPU周辺に接続されている入出力
ポート等のリセットが行われるようにしたことにより、
このような危険を防止できるようになり、CPUを用い
たシステムにおいて、安定した動作を保証し、信頼性の
飛躍的向上を図ることができるようになる。
【0062】なお、本発明は上記し、かつ、図面に示す
実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲
内で適宜変形して実施し得ることはもちろんである。例
えば、上記実施例ではCPUとしてマイクロプロセッサ
を示したが、汎用コンピュータをプロセッサとするシス
テムにおいても利用可能である。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は入出力ポー
ト等のCPU周辺に接続されているCPU周辺回路のリ
セット信号がCPUがリセットされる時間より長い時間
Lにならないとリセットされないようにするリセット時
間検出回路を設ける構成賭したものであり、本発明では
CPU以外の周辺回路のリセット入力にリセット時間検
出回路を介して得られるリセット信号を利用する構成と
したことにより、ノイズ等の短い時間の信号がリセット
ライン(リセット信号線)に乗っても無視できるように
し、CPUがリセット動作できるような時間幅のリセッ
ト信号が入ったときのみ、CPU周辺回路をリセットで
きるように構成しているため、パルス性ノイズ等による
誤動作を防ぐことができる。
【0064】従って、本発明によれば、ノイズ等がリセ
ット回路の出力ラインに混入した際でも、入出力ポート
などの周辺回路にその影響が及ばないため、誤動作など
によるシステム異常を引き起こさないと云う利点が得ら
れ、信頼性の高いシステムが得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の一実施例の全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施例を説明するための図であって、
図1に示す本発明の回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャート。
【図3】本発明の実施例を説明するための図であって、
図1に示す本発明の回路におけるリセット時間制御回路
の具体的構成例を示す回路図。
【図4】本発明の実施例を説明するための図であって、
図3に示すリセット時間制御回路の動作を説明するため
のタイミングチャート。
【図5】従来例を説明するためのブロック図。
【図6】従来例を説明するための図であって、図5の従
来構成において正常なリセット信号が与えられた場合の
動作例を説明するタイミングチャート。
【図7】従来例を説明するための図であって、図5の従
来構成においてリセット信号ラインにノイズが乗った場
合の動作例を説明するタイミングチャート。
【符号の説明】
1…CPU 2…リセット回路 3…入出力ポート 4…メモリ 5…リセット時間制御回路 6…インバータゲート 7…3ビット2進カウンタ 8…J‐Kフリップフロップ 9…Dフリップフロップ 10…NANDゲート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPUおよびCPU周辺回路を含むCP
    U応用システムであって、リセット信号を発生するリセ
    ット回路からの当該リセット信号により、上記CPUお
    よびCPU周辺回路のリセットを行うようにしたCPU
    応用回路において、 前記CPU周辺回路のリセット信号供給は、前記リセッ
    ト回路からのリセット信号が、少なくとも前記CPUが
    リセット動作に移行するに必要な時間に亙り継続して信
    号入力されると周辺回路用のリセット信号を発生し、こ
    れを前記CPU周辺回路にリセット信号として与えるリ
    セット時間制御回路を設けて行う構成としたことを特徴
    とするCPU応用回路。
  2. 【請求項2】 CPUを含む回路において、 CPUによって制御される周辺回路と、 前記CPUのリセットのためのリセット信号を発生する
    リセット回路と、 前記リセット回路からのリセット信号が、少なくとも前
    記CPUがリセット動作に移行するに必要な時間に亙り
    継続して信号入力されると周辺回路用のリセット信号を
    発生し、これを前記CPU周辺回路にリセット信号とし
    て与えるリセット時間制御回路を設けて構成したことを
    特徴とするCPU応用回路。
  3. 【請求項3】 周辺回路が入出力ポートであることを特
    徴とする請求項1または2いずれか記載のCPU応用回
    路。
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