JPH0869101A - 写真感光材処理方法とその装置 - Google Patents
写真感光材処理方法とその装置Info
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- JPH0869101A JPH0869101A JP7217197A JP21719795A JPH0869101A JP H0869101 A JPH0869101 A JP H0869101A JP 7217197 A JP7217197 A JP 7217197A JP 21719795 A JP21719795 A JP 21719795A JP H0869101 A JPH0869101 A JP H0869101A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- processing
- tank
- sensitive material
- solution
- photographic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03D—APPARATUS FOR PROCESSING EXPOSED PHOTOGRAPHIC MATERIALS; ACCESSORIES THEREFOR
- G03D3/00—Liquid processing apparatus involving immersion; Washing apparatus involving immersion
- G03D3/02—Details of liquid circulation
- G03D3/06—Liquid supply; Liquid circulation outside tanks
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 感光度計測による制御を必要としない写真感
光材処理装置を提供する。 【解決手段】 4個の小容量タンク14、16、18、
20を有する処理槽10を備え、その処理槽10を通過
する処理溶液の流速を処理中の写真感光材Mの搬送速度
に合わせる。これにより、処理溶液は、処理槽10に最
初に導入されたときにそれが出会う、処理中の写真感光
材Mの部分とともに、効率よく移動するようになる。そ
の結果、処理溶液は、それが処理槽10の終端に到達す
るまでに完全に使い尽くされ、廃棄できる状態となって
いる。このようにして、処理中の写真感光材Mの各部分
は新しい処理溶液で処理されることが保証される。
光材処理装置を提供する。 【解決手段】 4個の小容量タンク14、16、18、
20を有する処理槽10を備え、その処理槽10を通過
する処理溶液の流速を処理中の写真感光材Mの搬送速度
に合わせる。これにより、処理溶液は、処理槽10に最
初に導入されたときにそれが出会う、処理中の写真感光
材Mの部分とともに、効率よく移動するようになる。そ
の結果、処理溶液は、それが処理槽10の終端に到達す
るまでに完全に使い尽くされ、廃棄できる状態となって
いる。このようにして、処理中の写真感光材Mの各部分
は新しい処理溶液で処理されることが保証される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真感光材処理装
置に関し、更に詳しくは、複数タンクを用いて写真感光
材を処理する写真感光材処理装置に関する。
置に関し、更に詳しくは、複数タンクを用いて写真感光
材を処理する写真感光材処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】よく知られているように、ウェブ状また
はシート状の写真感光材は、現像、漂白、漂白固定、洗
浄および定着などの複数の処理工程を有する写真感光材
処理装置を通すことにより処理される。各処理工程にお
いて、写真感光材は、処理装置の特定の工程ごとに保持
される処理溶液により処理される。このような装置の各
処理工程においては、処理される写真感光材は溶液の中
に浸されている。その結果、使用される処理溶液の量
は、全体で少なくとも40乃至50リットルという大き
なものとなる。
はシート状の写真感光材は、現像、漂白、漂白固定、洗
浄および定着などの複数の処理工程を有する写真感光材
処理装置を通すことにより処理される。各処理工程にお
いて、写真感光材は、処理装置の特定の工程ごとに保持
される処理溶液により処理される。このような装置の各
処理工程においては、処理される写真感光材は溶液の中
に浸されている。その結果、使用される処理溶液の量
は、全体で少なくとも40乃至50リットルという大き
なものとなる。
【0003】また、一般的には1リットル以下であって
ほぼ100ml程度という少量の溶液で写真感光材を処理す
ることも知られている。このような装置は、ヨーロッパ
特許公開公報第0,515,454号、同第0,532,558号、同第0,
546,136号、同第0,553,172号、同第0,614,545号などに
開示されている。少量の処理溶液で処理できる処理装置
においては、例えば酸化還元増幅作用(redox amplifica
tion chemistry)のような不安定な処理化学作用が利用
されている。この場合、化学薬品は、処理性能に悪影響
を与えるほど劣化する前に完全に使い尽くされる。
ほぼ100ml程度という少量の溶液で写真感光材を処理す
ることも知られている。このような装置は、ヨーロッパ
特許公開公報第0,515,454号、同第0,532,558号、同第0,
546,136号、同第0,553,172号、同第0,614,545号などに
開示されている。少量の処理溶液で処理できる処理装置
においては、例えば酸化還元増幅作用(redox amplifica
tion chemistry)のような不安定な処理化学作用が利用
されている。この場合、化学薬品は、処理性能に悪影響
を与えるほど劣化する前に完全に使い尽くされる。
【0004】ヨーロッパ特許公開公報第0,562,401号
は、使用される処理溶液の量を減少させた写真感光材処
理装置について開示している。この処理装置は、従来の
大きさのタンクすなわち大容量のタンク備えているが、
それよりも少ない量の溶液を使用するようになってい
る。各処理工程の処理槽は複数の処理タンクからなる。
各処理槽は、処理される写真感光材がその上を運搬され
るガイドローラを上下に備え、下側のローラはそれぞれ
の処理タンク内に設置されている。この写真感光材は、
或る特定の処理槽内においてその写真感光材が溶液に浸
される時間が全時間の50%を越えないように、処理タ
ンクおよび処理槽内のそのタンク中の処理溶液に対して
浸漬したり引き上げたりしている。
は、使用される処理溶液の量を減少させた写真感光材処
理装置について開示している。この処理装置は、従来の
大きさのタンクすなわち大容量のタンク備えているが、
それよりも少ない量の溶液を使用するようになってい
る。各処理工程の処理槽は複数の処理タンクからなる。
各処理槽は、処理される写真感光材がその上を運搬され
るガイドローラを上下に備え、下側のローラはそれぞれ
の処理タンク内に設置されている。この写真感光材は、
或る特定の処理槽内においてその写真感光材が溶液に浸
される時間が全時間の50%を越えないように、処理タ
ンクおよび処理槽内のそのタンク中の処理溶液に対して
浸漬したり引き上げたりしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の装置では、複数
の処理溶液がそれぞれの処理タンクに保持されていて、
通常は、複数のウェブ状またはシート状の写真感光材を
順次処理するために使用されている。したがって、その
処理を均衡した状態に保つとともに、高品質と必要に応
じて一定のカラーバランスとを保証するために、感光度
測定によるプロセス制御が必要となる。
の処理溶液がそれぞれの処理タンクに保持されていて、
通常は、複数のウェブ状またはシート状の写真感光材を
順次処理するために使用されている。したがって、その
処理を均衡した状態に保つとともに、高品質と必要に応
じて一定のカラーバランスとを保証するために、感光度
測定によるプロセス制御が必要となる。
【0006】そこで、本発明は、新たな写真感光材が処
理される毎に新たな化学反応を利用することにより、上
述のような感光度測定による制御を必要としない写真感
光材処理装置を提供することを目的とする。
理される毎に新たな化学反応を利用することにより、上
述のような感光度測定による制御を必要としない写真感
光材処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の処理タ
ンクにわたって写真感光材を順次処理する方法であっ
て、前記写真感光材を第1タンクの中へ導入するステッ
プと、処理溶液を前記第1タンクに供給するステップ
と、前記第1タンク内の処理溶液を次のタンクの中へ流
入させるステップと、前記写真感光材を搬送して各タン
クを通過させるステップとからなる写真感光材処理方法
において、全ての処理タンクにわたり前記処理溶液が、
処理中の前記写真感光材が搬送される速度に合わせた速
度で順次流入することを特徴とする写真感光材処理方法
を提供する。
ンクにわたって写真感光材を順次処理する方法であっ
て、前記写真感光材を第1タンクの中へ導入するステッ
プと、処理溶液を前記第1タンクに供給するステップ
と、前記第1タンク内の処理溶液を次のタンクの中へ流
入させるステップと、前記写真感光材を搬送して各タン
クを通過させるステップとからなる写真感光材処理方法
において、全ての処理タンクにわたり前記処理溶液が、
処理中の前記写真感光材が搬送される速度に合わせた速
度で順次流入することを特徴とする写真感光材処理方法
を提供する。
【0008】また、本発明は、写真感光材を処理するた
めの写真感光材処理装置であって、複数の処理タンク
と、前記処理タンクに処理溶液を供給する処理溶液供給
手段と、前記写真感光材を前記処理タンクにわたり順次
搬送させる搬送手段とからなる写真感光材処理装置にお
いて、前記処理溶液供給手段は、処理中の前記写真感光
材が搬送される速度に合わせた速度で処理溶液を前記処
理タンクにわたり順次供給することを特徴とする写真感
光材処理装置を提供する。
めの写真感光材処理装置であって、複数の処理タンク
と、前記処理タンクに処理溶液を供給する処理溶液供給
手段と、前記写真感光材を前記処理タンクにわたり順次
搬送させる搬送手段とからなる写真感光材処理装置にお
いて、前記処理溶液供給手段は、処理中の前記写真感光
材が搬送される速度に合わせた速度で処理溶液を前記処
理タンクにわたり順次供給することを特徴とする写真感
光材処理装置を提供する。
【0009】本発明は、小容量の容器を利用した複数槽
の写真感光材処理装置に関するものである。この処理装
置は複数の処理槽を備えており、写真感光処理プロセス
における各処理工程に対し一つの処理槽が対応してい
る。各処理槽における容器は互いに連通していて、これ
により、処理装置で処理されている写真感光材の移動方
向と同じ方向への処理溶液の移動を可能としている。
の写真感光材処理装置に関するものである。この処理装
置は複数の処理槽を備えており、写真感光処理プロセス
における各処理工程に対し一つの処理槽が対応してい
る。各処理槽における容器は互いに連通していて、これ
により、処理装置で処理されている写真感光材の移動方
向と同じ方向への処理溶液の移動を可能としている。
【0010】第1の容器に導入された新しい処理溶液を
その第1の容器に到着した写真感光材の一部と対応づけ
ることができるような速度で処理溶液を処理工程に流す
ために、ポンプを利用する。これにより、その写真感光
材が各処理槽を通過するときに、処理溶液は処理される
写真感光材の搬送速度に合わせた速度で処理工程に流さ
れる。この結果、その写真感光材が処理槽内の最後の容
器から出ていくときには、その処理溶液が完全に使い尽
くされて廃物となっている。このようにして、写真感光
材を処理する処理溶液は常に新しいものとなるため、感
光度測定による制御を必要としない。
その第1の容器に到着した写真感光材の一部と対応づけ
ることができるような速度で処理溶液を処理工程に流す
ために、ポンプを利用する。これにより、その写真感光
材が各処理槽を通過するときに、処理溶液は処理される
写真感光材の搬送速度に合わせた速度で処理工程に流さ
れる。この結果、その写真感光材が処理槽内の最後の容
器から出ていくときには、その処理溶液が完全に使い尽
くされて廃物となっている。このようにして、写真感光
材を処理する処理溶液は常に新しいものとなるため、感
光度測定による制御を必要としない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に処理槽10を示す。この処
理槽10は、4個の小容量タンク14、16、18、2
0が設けられたブロック12を有している。各タンク1
4、16、18、20は、ダクト22、24、26によ
って隣接タンクとそれぞれ連通している。ダクト22、
24、26はブロック12内に設けられており、それら
の上面はブロック12の部分ブロック28、30、32
によってそれぞれ形成されている。これらのダクト2
2、24、26は、深さが約15mmであり、これらの中を
通過する処理溶液の流れに抵抗が加わらないように、処
理される写真感光材の全幅に相当する幅を有している。
理槽10は、4個の小容量タンク14、16、18、2
0が設けられたブロック12を有している。各タンク1
4、16、18、20は、ダクト22、24、26によ
って隣接タンクとそれぞれ連通している。ダクト22、
24、26はブロック12内に設けられており、それら
の上面はブロック12の部分ブロック28、30、32
によってそれぞれ形成されている。これらのダクト2
2、24、26は、深さが約15mmであり、これらの中を
通過する処理溶液の流れに抵抗が加わらないように、処
理される写真感光材の全幅に相当する幅を有している。
【0012】各処理タンク14、16、18、20に
は、図1に示すように、ローラ34、36、38、40
がそれぞれ対応づけて設けられている。ローラ34、3
6、38、40は、処理タンク14、16、18、20
の容量を更に減らすとともに、処理される写真感光材を
案内して処理槽10を通過させる。
は、図1に示すように、ローラ34、36、38、40
がそれぞれ対応づけて設けられている。ローラ34、3
6、38、40は、処理タンク14、16、18、20
の容量を更に減らすとともに、処理される写真感光材を
案内して処理槽10を通過させる。
【0013】処理溶液、例えば現像液は、ポンプ42に
より貯蔵槽(図示せず)からダクト44を経由してタン
ク14に送り込まれる。その後、処理溶液は、タンク1
4からダクト22を経由してタンク16に送り込まれ、
タンク16からダクト24を経由してタンク18に送り
込まれ、タンク18からダクト26を経由してタンク2
0に送り込まれ、そして、タンク20からダクト46を
経由して排水溝48へと送られる。ダクト44、46
は、ダクト22、24、26と同様の方法でブロック1
2内に形成されている。図1に示すように、処理溶液が
一つの処理タンクから溢れて次の処理タンクへと流れ、
その後、概ね10mlft-2の流速で排水溝48に流れるよう
に、処理タンク14、16、18、20とダクト22、
24、26、46が配置されている。
より貯蔵槽(図示せず)からダクト44を経由してタン
ク14に送り込まれる。その後、処理溶液は、タンク1
4からダクト22を経由してタンク16に送り込まれ、
タンク16からダクト24を経由してタンク18に送り
込まれ、タンク18からダクト26を経由してタンク2
0に送り込まれ、そして、タンク20からダクト46を
経由して排水溝48へと送られる。ダクト44、46
は、ダクト22、24、26と同様の方法でブロック1
2内に形成されている。図1に示すように、処理溶液が
一つの処理タンクから溢れて次の処理タンクへと流れ、
その後、概ね10mlft-2の流速で排水溝48に流れるよう
に、処理タンク14、16、18、20とダクト22、
24、26、46が配置されている。
【0014】また、ローラ50、52、54、56、5
8、60、62、64が、処理される写真感光材を案内
して処理槽10を通過させるために、処理槽10の上部
に設けられている。処理される写真感光材Mは、実線で
示すように、入り口'A'から処理タンク14の中へと降
下し、タンク14を出て上方に向かい、水平方向に進
み、タンク16の中へと降下し、タンク16を出て上方
に向かい、水平方向に進み、タンク18の中へと降下
し、タンク18を出て上方に向かい、水平方向に進み、
タンク20の中へと降下し、タンク20を出て上方に向
かい、そして出口'B'に向かって進むようにほぼ千鳥足
状軌道に沿って案内される。
8、60、62、64が、処理される写真感光材を案内
して処理槽10を通過させるために、処理槽10の上部
に設けられている。処理される写真感光材Mは、実線で
示すように、入り口'A'から処理タンク14の中へと降
下し、タンク14を出て上方に向かい、水平方向に進
み、タンク16の中へと降下し、タンク16を出て上方
に向かい、水平方向に進み、タンク18の中へと降下
し、タンク18を出て上方に向かい、水平方向に進み、
タンク20の中へと降下し、タンク20を出て上方に向
かい、そして出口'B'に向かって進むようにほぼ千鳥足
状軌道に沿って案内される。
【0015】本発明によれば、処理されるべき写真感光
材Mは、矢印'X'で示される方向に処理槽10を通過す
る。上述のように、処理溶液もまた、矢印'X'で示した
のとほぼ同一方向に移動する。処理される写真感光材の
種類、その特定の処理槽で使用される化学反応の種類、
および写真感光材が処理装置(図示せず)を通過する速
度によって決まる速度で、ポンプ42によってタンク1
4に新しい処理溶液が送られる。このようにして、写真
感光材Mが処理タンク14に到着すると、新しい処理溶
液がその処理タンク14の中へ導入され、この処理溶液
は写真感光材Mを伴って処理タンク14を通過し、その
後、処理槽10内の他の処理タンク16、18、20へ
と移動する。このとき、その処理溶液はダクト22、2
4、26を通過し、写真感光材Mはローラ52、54、
36、56、58、38、60、62、40のまわりを
通過する。
材Mは、矢印'X'で示される方向に処理槽10を通過す
る。上述のように、処理溶液もまた、矢印'X'で示した
のとほぼ同一方向に移動する。処理される写真感光材の
種類、その特定の処理槽で使用される化学反応の種類、
および写真感光材が処理装置(図示せず)を通過する速
度によって決まる速度で、ポンプ42によってタンク1
4に新しい処理溶液が送られる。このようにして、写真
感光材Mが処理タンク14に到着すると、新しい処理溶
液がその処理タンク14の中へ導入され、この処理溶液
は写真感光材Mを伴って処理タンク14を通過し、その
後、処理槽10内の他の処理タンク16、18、20へ
と移動する。このとき、その処理溶液はダクト22、2
4、26を通過し、写真感光材Mはローラ52、54、
36、56、58、38、60、62、40のまわりを
通過する。
【0016】ポンプ42は以下のように動作する。すな
わち、タンク14内で写真感光材Mの一部分を処理した
処理溶液に対し、ポンプ42は、写真感光材Mのその部
分がタンク14から上方に進み、ローラ52、54を越
えてタンク16の中へと降下してタンク16に到着した
ときに、その処理溶液をダクト22を経由してタンク1
6に送る。このような動作は、残りの処理タンク18、
20についても繰り返され、その後、使用された処理溶
液は排水溝48へ送られる。
わち、タンク14内で写真感光材Mの一部分を処理した
処理溶液に対し、ポンプ42は、写真感光材Mのその部
分がタンク14から上方に進み、ローラ52、54を越
えてタンク16の中へと降下してタンク16に到着した
ときに、その処理溶液をダクト22を経由してタンク1
6に送る。このような動作は、残りの処理タンク18、
20についても繰り返され、その後、使用された処理溶
液は排水溝48へ送られる。
【0017】図1に示した装置において、写真感光材M
は、処理槽10をいずれの一時点においても一平面内の
みを移動する単一ウェブ状感光材である。すなわち、こ
の写真感光材は、下方向、上方向、および、ローラ3
4、36、38、50、52、54、56、58、6
0、62、64を横切る方向(水平方向)に移動する。
当然ながら、本発明の原理を、ウェブ状感光材を複数並
設して処理する場合にも適用できる。タンク14、1
6、18、20に類似した処理タンクではあるが、2本
以上の帯状体から成る写真感光材に対応するように拡張
した単一処理のタンクを、複数本の帯状体を処理するた
めに利用することもできる。しかし、処理装置がフル稼
働していない場合、例えば6本の帯状体を処理する処理
装置で3本の帯状体のみが処理されている場合には、処
理溶液は効率よく使用されず、完全に使い尽くされるこ
となく排水溝に送られる。したがって、複数本から成る
ウェブの各帯状体は、図1に示した配列に類似した配列
の処理タンクから成るそれ自身のタンクのセットを有し
ていて、これにより、処理装置がフル稼働していないと
きであっても、処理溶液を効率よく使用できるようにな
っている。
は、処理槽10をいずれの一時点においても一平面内の
みを移動する単一ウェブ状感光材である。すなわち、こ
の写真感光材は、下方向、上方向、および、ローラ3
4、36、38、50、52、54、56、58、6
0、62、64を横切る方向(水平方向)に移動する。
当然ながら、本発明の原理を、ウェブ状感光材を複数並
設して処理する場合にも適用できる。タンク14、1
6、18、20に類似した処理タンクではあるが、2本
以上の帯状体から成る写真感光材に対応するように拡張
した単一処理のタンクを、複数本の帯状体を処理するた
めに利用することもできる。しかし、処理装置がフル稼
働していない場合、例えば6本の帯状体を処理する処理
装置で3本の帯状体のみが処理されている場合には、処
理溶液は効率よく使用されず、完全に使い尽くされるこ
となく排水溝に送られる。したがって、複数本から成る
ウェブの各帯状体は、図1に示した配列に類似した配列
の処理タンクから成るそれ自身のタンクのセットを有し
ていて、これにより、処理装置がフル稼働していないと
きであっても、処理溶液を効率よく使用できるようにな
っている。
【0018】図2は、本発明による処理装置の他の構成
を図示したものである。この構成では、パイプ120、
122、124によって互いに連通している4個の処理
タンク112、114、116、118を備える処理槽
100が、ポンプ126およびパイプ128を介して貯
蔵槽(図示せず)に接続されている。タンク118はパ
イプ132を介して排水溝130に接続されている。上
述の方法と同様の方法で、ポンプ126により処理溶液
をタンク112に送り込み、写真感光材M'が処理され
ているときに、その処理溶液を溢れさせてパイプ120
を通してタンク114などの中へ流し込む。この構成で
は、パイプ120、122、124が異なった高さで次
の処理タンク114、116、118に入るように配置
されることにより、一つの処理タンクから次の処理タン
クへと処理溶液が容易に溢れ出ることができるようにな
っている。上述のように、写真感光材における個々のど
の点に対しても、処理のための化学反応が処理槽全体で
その点を追跡するのを保証するような速度で、ポンプ1
26が新たな処理溶液を送り込む。
を図示したものである。この構成では、パイプ120、
122、124によって互いに連通している4個の処理
タンク112、114、116、118を備える処理槽
100が、ポンプ126およびパイプ128を介して貯
蔵槽(図示せず)に接続されている。タンク118はパ
イプ132を介して排水溝130に接続されている。上
述の方法と同様の方法で、ポンプ126により処理溶液
をタンク112に送り込み、写真感光材M'が処理され
ているときに、その処理溶液を溢れさせてパイプ120
を通してタンク114などの中へ流し込む。この構成で
は、パイプ120、122、124が異なった高さで次
の処理タンク114、116、118に入るように配置
されることにより、一つの処理タンクから次の処理タン
クへと処理溶液が容易に溢れ出ることができるようにな
っている。上述のように、写真感光材における個々のど
の点に対しても、処理のための化学反応が処理槽全体で
その点を追跡するのを保証するような速度で、ポンプ1
26が新たな処理溶液を送り込む。
【0019】図2では、処理中の写真感光材M'が螺旋
状の経路を移動して処理槽100を横断しつつ通過す
る。写真感光材M'は入口140から処理槽100に入
り、出口142から出ていく。写真感光材M'を案内し
て処理槽100を通過させるために、ローラ(図示せ
ず)を処理タンク112、114、116、118のそ
れぞれの中および写真感光材M'の上部150、15
2、154に配置している。次の処理槽(図示せず)で
は、写真感光材M'が螺旋状の経路を進んでその処理槽
を横断しつつ通過するが、その螺旋は、入口と出口のウ
ェブが一列に並んだ状態とするために、図2に示した螺
旋とは反対の向きとなっている。
状の経路を移動して処理槽100を横断しつつ通過す
る。写真感光材M'は入口140から処理槽100に入
り、出口142から出ていく。写真感光材M'を案内し
て処理槽100を通過させるために、ローラ(図示せ
ず)を処理タンク112、114、116、118のそ
れぞれの中および写真感光材M'の上部150、15
2、154に配置している。次の処理槽(図示せず)で
は、写真感光材M'が螺旋状の経路を進んでその処理槽
を横断しつつ通過するが、その螺旋は、入口と出口のウ
ェブが一列に並んだ状態とするために、図2に示した螺
旋とは反対の向きとなっている。
【0020】上記に代えて、複数タンクの処理槽におけ
る処理タンクを、図3に示すように各タンクがそれに続
くタンクよりも高くなるように配置してもよい。当然な
がら、一つのタンクから次のタンクへと矢印'Y'で示し
た方向に処理溶液を流せるようにする手段が提供される
(図示せず)。これによって、隣接する処理タンクの間
にせきが自然に形成された形になる。
る処理タンクを、図3に示すように各タンクがそれに続
くタンクよりも高くなるように配置してもよい。当然な
がら、一つのタンクから次のタンクへと矢印'Y'で示し
た方向に処理溶液を流せるようにする手段が提供される
(図示せず)。これによって、隣接する処理タンクの間
にせきが自然に形成された形になる。
【0021】写真感光材の経路を追跡して一つのタンク
から次のタンクへと溢れ出ていくが、タンク内の処理溶
液の流れが処理中の写真感光材の平面に対してほぼ垂直
となるように、各処理タンク内の処理溶液の流れを設定
することが可能である。
から次のタンクへと溢れ出ていくが、タンク内の処理溶
液の流れが処理中の写真感光材の平面に対してほぼ垂直
となるように、各処理タンク内の処理溶液の流れを設定
することが可能である。
【0022】本発明は、図1〜図3を参照しつつ説明し
た特定の種類の処理装置に限定されるものではない。本
発明は、特定の処理工程全体において処理溶液の流速を
処理中の写真感光材の搬送速度に合わせることができる
複数タンクによる処理を含む如何なる写真感光材処理装
置においても、同様に有用である。
た特定の種類の処理装置に限定されるものではない。本
発明は、特定の処理工程全体において処理溶液の流速を
処理中の写真感光材の搬送速度に合わせることができる
複数タンクによる処理を含む如何なる写真感光材処理装
置においても、同様に有用である。
【0023】特に、処理装置は、図1の中で示され図1
について説明された小容量タンクに類似した複数の小容
量タンクを備え、特定の処理溶液、例えば現像、漂白、
定着、または洗浄の溶液が入ったタンク群の間で適切な
接続がなされているものであってもよい。
について説明された小容量タンクに類似した複数の小容
量タンクを備え、特定の処理溶液、例えば現像、漂白、
定着、または洗浄の溶液が入ったタンク群の間で適切な
接続がなされているものであってもよい。
【0024】上述のように、せきを経由して一つのタン
クから次のタンクへと溶液が流れるようにタンクを配置
する代わりに、一つのタンクから次のタンクへと処理溶
液を送るためにポンプを利用すると、さらに都合がよい
であろう。
クから次のタンクへと溶液が流れるようにタンクを配置
する代わりに、一つのタンクから次のタンクへと処理溶
液を送るためにポンプを利用すると、さらに都合がよい
であろう。
【0025】
【発明の効果】本発明の方法によると、複数のタンクを
有する処理槽を通過する処理溶液の流速を処理中の写真
感光材の搬送速度に合わせることにより、処理溶液は、
処理槽に最初に導入されたときにそれが出会う、処理中
の写真感光材の部分とともに、効率よく移動する。これ
によって、処理溶液は、それが処理槽の終端に到達する
までに完全に使い尽くされ、廃棄できる状態となってい
る。このようにして、処理中の写真感光材の各部分は新
しい処理溶液で処理されることが保証される。
有する処理槽を通過する処理溶液の流速を処理中の写真
感光材の搬送速度に合わせることにより、処理溶液は、
処理槽に最初に導入されたときにそれが出会う、処理中
の写真感光材の部分とともに、効率よく移動する。これ
によって、処理溶液は、それが処理槽の終端に到達する
までに完全に使い尽くされ、廃棄できる状態となってい
る。このようにして、処理中の写真感光材の各部分は新
しい処理溶液で処理されることが保証される。
【図1】 本発明に係る処理槽の一実施形態の側断面を
示す概略図。
示す概略図。
【図2】 本発明に係る処理槽の第2の実施形態を示す
概略図。
概略図。
【図3】 本発明に係る複数タンクの処理工程における
処理タンクの配置を示す図。
処理タンクの配置を示す図。
10 …処理槽 14、16、18、20…処理タンク 22、24、26 …ダクト 42 …ポンプ 44、46 …ダクト 34、36、38、40…ローラ 50、52、54、56、58、60、62…ローラ M …写真感光材
フロントページの続き (72)発明者 アンソニー・アール イギリス、イングランド、エイチエイ3・ 6アールゼット、ミドルセックス、ハーロ ウ・ウィールド、ブルックシル・アベニュ ー11番
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の処理タンクにわたって写真感光材
を順次処理する方法であって、 前記写真感光材を第1タンクの中へ導入するステップ
と、 処理溶液を前記第1タンクに供給するステップと、 前記第1タンク内の処理溶液を次のタンクの中へ流入さ
せるステップと、 前記写真感光材を搬送して各タンクを通過させるステッ
プとからなる写真感光材処理方法において、 全ての処理タンクにわたり前記処理溶液が、処理中の前
記写真感光材が搬送される速度に合わせた速度で順次流
入することを特徴とする写真感光材処理方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の写真感光材処理方法に
おいて、 前記処理溶液は、一方の処理タンクから他方の処理タン
クへとオーバーフローにより順次流入することを特徴と
する写真感光材処理方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の写真感光材処理方法に
おいて、 前記処理溶液は、ポンプにより一方の処理タンクから他
方の処理タンクへ順次流入することを特徴とする写真感
光材処理方法。 - 【請求項4】 写真感光材を処理するための写真感光材
処理装置であって、 複数の処理タンクと、 前記処理タンクに処理溶液を供給する処理溶液供給手段
と、 前記写真感光材を前記処理タンクにわたり順次搬送させ
る搬送手段とからなる写真感光材処理装置において、 前記処理溶液供給手段は、処理中の前記写真感光材が搬
送される速度に合わせた速度で処理溶液を前記処理タン
クにわたり順次供給することを特徴とする写真感光材処
理装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB9417320A GB9417320D0 (en) | 1994-08-27 | 1994-08-27 | Photographic processing apparatus |
GB9417320 | 1994-08-27 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0869101A true JPH0869101A (ja) | 1996-03-12 |
Family
ID=10760484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7217197A Pending JPH0869101A (ja) | 1994-08-27 | 1995-08-25 | 写真感光材処理方法とその装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5561490A (ja) |
EP (1) | EP0698820B1 (ja) |
JP (1) | JPH0869101A (ja) |
DE (1) | DE69521373T2 (ja) |
GB (1) | GB9417320D0 (ja) |
Family Cites Families (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1996768A (en) * | 1932-08-15 | 1935-04-09 | Thomas M Ingman | Antidrag developing machine and method of developing film |
FR1013042A (fr) * | 1950-02-20 | 1952-07-22 | Dispositif d'entraînement d'un film cinématographique | |
FR1050609A (fr) * | 1952-02-07 | 1954-01-08 | Perfectionnement au traitement des films dans les machines rapides travaillant à bain perdu | |
GB1228777A (ja) * | 1967-09-01 | 1971-04-21 | ||
US5168296A (en) * | 1988-04-20 | 1992-12-01 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Method and apparatus for processing photosensitive material |
JPH03231746A (ja) * | 1990-02-07 | 1991-10-15 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀感光材料の処理方法 |
GB9003282D0 (en) * | 1990-02-14 | 1990-04-11 | Kodak Ltd | Method and apparatus for photographic processing |
GB9007361D0 (en) * | 1990-04-02 | 1990-05-30 | Kodak Ltd | Improvements in chemical reaction systems |
GB9012860D0 (en) * | 1990-06-08 | 1990-08-01 | Kodak Ltd | Photographic processing tank |
GB9022781D0 (en) | 1990-10-19 | 1990-12-05 | Kodak Ltd | Photographic processing apparatus |
GB9114090D0 (en) * | 1991-06-29 | 1991-08-14 | Kodak Ltd | Photographic processing apparatus |
GB9125297D0 (en) | 1991-11-28 | 1992-01-29 | Kodak Ltd | Photographic processing apparatus |
DE4209806A1 (de) * | 1992-03-26 | 1993-09-30 | Agfa Gevaert Ag | Verarbeitung fotografischer Materialien |
DE4304907C1 (de) * | 1993-02-18 | 1994-03-31 | Agfa Gevaert Ag | Vorrichtung zum Entwickeln fotografischer Schichtträger |
US5341189A (en) * | 1993-04-27 | 1994-08-23 | Eastman Kodak Company | Photosensitive material processor |
US5379087A (en) * | 1993-04-27 | 1995-01-03 | Eastman Kodak Company | Processing apparatus |
-
1994
- 1994-08-27 GB GB9417320A patent/GB9417320D0/en active Pending
-
1995
- 1995-08-24 DE DE69521373T patent/DE69521373T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1995-08-24 EP EP95202296A patent/EP0698820B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-08-24 US US08/518,772 patent/US5561490A/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-08-25 JP JP7217197A patent/JPH0869101A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5561490A (en) | 1996-10-01 |
DE69521373D1 (de) | 2001-07-26 |
GB9417320D0 (en) | 1994-10-19 |
DE69521373T2 (de) | 2002-05-16 |
EP0698820A1 (en) | 1996-02-28 |
EP0698820B1 (en) | 2001-06-20 |
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