JPH0868995A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JPH0868995A
JPH0868995A JP33668594A JP33668594A JPH0868995A JP H0868995 A JPH0868995 A JP H0868995A JP 33668594 A JP33668594 A JP 33668594A JP 33668594 A JP33668594 A JP 33668594A JP H0868995 A JPH0868995 A JP H0868995A
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JP
Japan
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color filter
pixel
filter layer
substrate
display device
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Application number
JP33668594A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Haruhara
一之 春原
Tsutomu Hasegawa
励 長谷川
Hiroyuki Osada
洋之 長田
Shinichi Sanada
信一 真田
Yasushi Kawada
靖 川田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、良好な色表示をすることができ、し
かも光利用効率が高い反射型直視表示方式の表示装置を
提供することを目的とする。 【構成】一方の主面側に電極を有する第1の基板と、一
方の主面側にカラーフィルター層および画素電極を有す
る第2の基板と、前記電極と前記カラーフィルター層が
対向するようにして配置した第1および第2の基板間に
挟持された光散乱媒体とを具備し、前記第1の基板上に
カラーフィルター層が形成されていることを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置等の表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】従来よりディスプレイと
して利用される表示装置には、広くCRTが用いられて
いる。しかしながら、CRTは一つの電子銃ですべての
画素を走査するために、ディスプレイの奥行きを大きく
とる必要があり、さらに消費電力が大きく重量も重いの
で携帯用パネルとしては不適当である。また、その他の
ディスプレイとして、プラズマディスプレイ、ELディ
スプレイ等が考えられるが、いずれも携帯用パネルとし
て実用化には問題がある。
【0003】現在実用化されている唯一の携帯用表示装
置は液晶表示装置である。この液晶表示装置は、薄型
で、低電圧駆動が可能であるので、腕時計、電卓等の表
示装置として広く使用されている。特に、TN型液晶表
示装置は、TFT等のアクティブスイッチ素子を組み込
むことにより、CRT並の表示特性を発揮できるので、
テレビ等にも用いられるようになってきている。しかし
ながら、TN型液晶表示装置は、偏光板を用いているた
め光利用効率が低い。このため、バックライトを使用し
て光量を補充しなければならないので、消費電力が大き
くなってしまう。
【0004】一方、液晶表示装置には、偏光板を使用せ
ず、光散乱を利用した高分子分散型液晶表示装置があ
る。ただし、この光散乱を利用した高分子分散型液晶表
示装置は、反射型直視表示型の多色表示を行うことはで
きない。例えば、高分子分散型液晶表示装置において、
光透過型の表示装置と同様に、RGB画素を設けて赤
(R)を表示しようとした場合、透過光は全波長域の3
分の1しか表示に用いられない。さらに、面内をRGB
の3つに分割するために、結果として全透過光の9分の
1しか表示に用いられないことになる。この場合、光量
が少ないため赤は黒に近い色になってしまう。また、マ
ゼンタ、シアン、イエローの3色を用いた場合、RGB
が綺麗に表示できないばかりか、高いコントラストで白
黒表示をすることもできない。この問題は、液晶表示装
置に限らず光散乱型直視表示装置すべてに係わる問題で
あり、未だに解決されていない。このように従来の反射
型直視表示方式の表示装置では色表示ができないという
問題がある。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、良好な色表示をすることができ、しかも光利用効
率が高い反射型直視表示方式の表示装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の主面側
に電極を有する第1の基板と、一方の主面側の画素表示
領域にカラーフィルター層および画素電極を有する第2
の基板と、前記電極と前記画素電極が対向するように配
置した第1および第2の基板間に挟持された光散乱媒体
とを具備し、前記第1の基板上の一部の画素表示領域に
カラーフィルター層が、前記第2の基板上のカラーフィ
ルター層と対向して形成されていることを特徴とする反
射型直視表示方式の表示装置を提供する。
【0007】本発明における第1の態様は、第1の基板
上のカラーフィルター層がイエローのカラーフィルター
層であり、第2の基板上のカラーフィルター層がマゼン
タ、シアン、およびブラックの領域で構成されており、
イエローのカラーフィルター層がブラックの一部の領域
に対応する領域に形成されていることである。また、ブ
ラックの少なくとも一部の領域に対応する光散乱媒体に
イエローの染料が混合されていることである。
【0008】本発明における第2の態様は、第1の基板
上のカラーフィルター層がイエローのカラーフィルター
層であり、第2の基板上のカラーフィルター層がマゼン
タ、赤、青、およびシアンの領域で構成されており、イ
エローのカラーフィルター層がシアンの領域に対応する
領域に形成されていることである。また、シアンの領域
に対応する光散乱媒体にイエローの染料が混合されてい
ることである。
【0009】本発明における第3の態様は、第1の基板
上のカラーフィルター層がイエローのカラーフィルター
層であり、第2の基板上のカラーフィルター層が赤、
緑、および青の領域で構成されており、イエローのカラ
ーフィルター層が青の一部の領域に対応する領域に形成
されていることである。また、青の少なくとも一部の領
域に対応する光散乱媒体にイエローの染料が混合されて
いることである。
【0010】本発明における第4の態様は、第1の基板
上のカラーフィルター層がイエローのカラーフィルター
層であり、第2の基板上のカラーフィルター層がマゼン
タ、赤、青、およびシアンの領域で構成されており、イ
エローのカラーフィルター層がシアンおよび前記青の領
域に対応する領域に形成されていることである。また、
シアンおよび青の領域に対応する光散乱媒体にイエロー
の染料が混合されていることである。
【0011】本発明の第5の態様は、第1の基板上のカ
ラーフィルター層の分光スペクトルが、第2の基板上の
カラーフィルター層の分光スペクトルと異なり、光散乱
媒体を非散乱状態とした場合の視感反射率が25%以下
であることである。
【0012】本発明の第6の態様は、第1の基板全体の
視感透過率(%)をT1とし、光散乱媒体を非散乱状態
とし、第1の基板を通して見たときの第2の基板の視感
反射率(%)をR2とし、光散乱媒体単体の散乱状態で
の2°視野における透過率をTrとしたときに式(I)
を満たすことである。 2≦{(100 −Tr)×(T1/ 100)2 +(Tr/ 100)2 ×R2}/R2 …式(I) 本発明の第7の態様は、第1の基板のカラーフィルター
層の視感透過率をT1´と、第1の基板に設けたカラー
フィルター層の非画素領域に対する面積比率Dとの積M
が式(II)を満たすことである。
【0013】 71≦M≦100 …式(II) 本発明の第8の態様は、第1の基板上のカラーフィルタ
ー層がイエローのカラーフィルター層であり、第2の基
板上のカラーフィルター層が500nmから535nm
の波長範囲に透過率の最大ピークを持ち、545nmの
波長の透過率が10〜50%である緑のカラーフィルタ
ー層を含むこと、またはイエローのカラーフィルター層
の545nmの波長の透過率が80%以上であることで
ある(後述する図20)。
【0014】本発明の第9の態様は、第1の基板上のカ
ラーフィルター層がイエローおよび緑のカラーフィルタ
ー層であり、第2の基板上のカラーフィルター層が赤、
青、マゼンタ、およびブラックの領域で構成されている
ことである。
【0015】本発明の第10の態様は、第2の基板上の
カラーフィルター層が赤、緑、青、およびブラックのカ
ラーフィルター層であり、第1の基板上のカラーフィル
ター層が第2の基板のカラーフィルター層と補色関係に
ある色のカラーフィルター層であることである。
【0016】ここで、第1および第2の基板としては、
ガラス基板、プラスチック基板等を用いることができ
る。また、電極の材料としては、ITO(酸化インジウ
ムと酸化錫の混合物)、インジウム−錫合金等を用いる
ことができる。また、光散乱媒体としては、液晶表示素
子に使用される高分子分散タイプの液晶材料等を用いる
ことができる。また、カラーフィルター層の材料として
は、染料、顔料を分散または染色したアクリル系樹脂、
エポキシ系樹脂、ゼラチン、PVA(ポリビニルアルコ
ール)等の高分子材料、染色法、印刷法、色素高分子
法、電着法、蒸着法等によるカラーフィルターの製造に
用いるすべての材料を用いることができる。また、画素
電極材料としては、ITO、アルミニウム等を用いるこ
とができる。
【0017】光散乱を利用して反射型直視表示を行う際
には、外光を有効に利用するために散乱光で白を表示す
ることが好ましい。散乱光での白表示は見やすさの面で
も効果が大きい。
【0018】本発明において、光散乱媒体を挟持した第
1および第2の基板は光散乱性表示パネルであることが
好ましい。光散乱性表示パネルとしては、散乱性が調整
できるタイプのものが、色表示を良好に行うことができ
るので好ましい。また、散乱・非散乱状態のみの選択が
できるタイプのものでもよい。さらに、メモリー性を有
するものがより好ましい。また、液晶表示素子を光散乱
性表示パネルとして用いる場合、高分子分散型、相転移
型、DS(動的散乱)型、強誘電性液晶を用いたTS
(過渡光散乱)型、または電気熱光学型等の液晶表示素
子を用いることができる。
【0019】また、光散乱性表示パネルとして、メモリ
ー性を持たない液晶表示素子を用いる場合、TFT等の
ホールド素子を設けることにより、より良好な表示を行
うことができる。TFT等を基板上に設ける場合、後述
する図29に示すように、カラーフィルター層25の下
方(基板側)にゲート線18および信号線22を形成し
た構造であることがより好ましい。この構造により、高
いコントラストの表示をすることができる。なお、画素
として表示されない部分は光散乱性を示さないので、ノ
ーマリーブラックとしておくことがより望ましい。カラ
ーフィルター層は、視認性を向上させるため、光散乱媒
体にできるだけ近い位置に設けることが好ましい。ま
た、直視する側のパネル基板面は写り込みが小さいもの
であることが好ましい。
【0020】なお、画素の大きさは解像度を上げるため
細かい方が好ましい。例えば、第1の態様では600d
pi以上、第2〜第10の態様では300dpi以上の
画素を設けることにより一般印刷物に近い表示が可能と
なる。
【0021】本発明者らは、第1の態様について、図2
に示すような散乱・非散乱状態を示す4つの画素(1
番、2番、3番、4番)に分けた3色のカラーフィルタ
ーを用い、さらに一つのブラックの画素(3番画素)に
散乱光状態でイエローを出させるようにすることによ
り、高い色純度で、高い輝度で表示することができるこ
とを見出した。すなわち、図1に示すように、第2の基
板2にマゼンタ、シアン、ブラックのカラーフィルター
層4を形成し、第1の基板1の一つのブラック領域に対
応する領域にイエローのカラーフィルター層3を形成す
る。さらに、第1の基板1と第2の基板2とにより光散
乱媒体5を挟持させる。
【0022】この場合、4つの画素の面積比率は図2に
示すものに限定されず、コントラストや色表示を優先さ
せる場合にはその面積比率は変わる。例えば、4番画素
の面積比率を大きくすると、高いコントラストの表示を
することができる。ただし、4番画素の面積比率が他の
画素の倍以上になると有効な色表示ができなくなるた
め、1番、2番、3番、4番画素の比率は1:1:1:
1から1:1:1:2、すなわち、カラーフィルター層
4のマゼンタ、シアン、ブラックの領域の面積比率が
1:1:2から1:1:3の間であることが望ましい。
この場合、イエロー(3番画素)の散乱光を作るために
は、一つのブラックの領域に対応する第1の基板上の領
域にイエローのカラーフィルター層を形成する。すなわ
ち、3番画素だけにイエローのカラーフィルターをかけ
る。あるいは、3番画素部分を他の画素と切り離し、イ
エローの色素を含有した散乱素子を組込んでもよい。図
2以外の画素配置としては図3〜図9に示すものが挙げ
られる。
【0023】また、本発明者らは、第2の態様につい
て、図11に示すような散乱・非散乱状態を示す4つの
画素(1番、2番、3番、4番)に分けた4色のカラー
フィルターを用い、さらにシアンの画素(3番画素)に
散乱光状態でイエローを出させるようにすることによ
り、高い色純度で、高い輝度で表示することができるこ
とを見出した。すなわち、図10に示すように、第2の
基板2にマゼンタ、赤、青、シアンのカラーフィルター
層4を形成し、第1の基板1のシアン領域に対応する領
域にイエローのカラーフィルター層3を形成する。さら
に、第1の基板1と第2の基板2とにより光散乱媒体5
を挟持させる。
【0024】この場合、4つの画素の面積比率は、色範
囲を広くとるために1番、2番、3番、4番画素の面積
比率が1:1:1:1、すなわちカラーフィルター層4
の赤、青、マゼンタ、シアンの面積比率が1:1:1:
1であることが最も好ましい。この場合、イエロー(3
番画素)の散乱光を作るためには、シアンの領域に対応
する第1の基板上の領域にイエローのカラーフィルター
層を形成する。すなわち、3番画素だけにイエローのカ
ラーフィルターをかける。あるいは、3番画素部分を他
の画素と切り離し、イエローの色素を含有した散乱素子
を組込んでもよい。なお、図11以外の画素配置として
は図3〜図6に示すものが挙げられる。
【0025】また、本発明者らは、第3の態様につい
て、図13に示すような散乱・非散乱状態を示す4つの
画素(1番、2番、3番、4番)に分けた3色のカラー
フィルターを用い、さらに一つの青の画素(3番画素)
に散乱光状態でイエローを出させるようにすることによ
り、高い色純度で、高い輝度で表示することができるこ
とを見出した。すなわち、図12に示すように、第2の
基板2に赤、緑、青のカラーフィルター層4を形成し、
第1の基板1の一つの青領域に対応する領域にイエロー
のカラーフィルター層3を形成する。さらに、第1の基
板1と第2の基板2とにより光散乱媒体5を挟持させ
る。
【0026】この場合、4つの画素の面積比率は図13
に示すものに限定されず、コントラストや色表示を優先
させる場合にはその面積比率は変わる。例えば、3番画
素の面積比率を大きくすると、高いコントラストの表示
をすることができる。ただし、4番画素の面積比率が他
の画素の倍以上になると有効な色表示ができなくなるた
め、1番、2番、3番、4番画素の比率は1:1:0.
5:1から1:1:2:1、すなわち、カラーフィルタ
ー層4の赤、緑、青の領域の面積比率が1:1:1.5
から1:1:3の間であることが望ましい。特に、1
番、2番、3番、4番画素の比率は1:1:1:1、す
なわち、カラーフィルター層4の赤、緑、青の領域の面
積比率が1:1:2であることが好ましい。この場合、
イエロー(3番画素)の散乱光を作るためには、青の領
域に対応する第1の基板上の領域にイエローのカラーフ
ィルター層を形成する。すなわち、3番画素だけにイエ
ローのカラーフィルターをかける。あるいは、3番画素
部分を他の画素と切り離し、イエローの色素を含有した
散乱素子を組込んでもよい。なお、図13以外の画素配
置としては図4,図5,図8,図9に示すものが挙げら
れる。
【0027】本発明の表示装置の第3の態様において
は、3番画素、すなわちイエローのカラーフィルターを
かけるカラーフィルター層4の領域にブラックのカラー
フィルターを用いてもよい。また、ブラックの少なくと
も一部の領域に対応する光散乱媒体にイエローの染料を
混合してもよい。
【0028】また、本発明者らは、第4の態様につい
て、図15に示すような散乱・非散乱状態を示す4つの
画素(1番、2番、3番、4番)に分けた4色のカラー
フィルターを用い、さらに青とシアンの画素(4番画素
と3番画素)に散乱光状態でイエローを出させるように
することにより、高い色純度で、高い輝度で表示するこ
とができることを見出した。すなわち、図14に示すよ
うに、第2の基板2にマゼンタ、赤、青、シアンのカラ
ーフィルター層4を形成し、第1の基板1の青領域とシ
アン領域に対応する領域にイエローのカラーフィルター
層3を形成する。さらに、第1の基板1と第2の基板2
とにより光散乱媒体5を挟持させる。
【0029】この場合、4つの画素の面積比率は、色範
囲を広くとるために1番、2番、3番、4番画素の面積
比率が1:1:1:1、すなわちカラーフィルター層4
の赤、青、マゼンタ、シアンの面積比率が1:1:1:
1であることが最も好ましい。この場合、イエロー(3
番,4番画素)の散乱光を作るためには、青およびシア
ンの領域に対応する第1の基板上の領域にイエローのカ
ラーフィルター層を形成する。すなわち、3番,4番画
素だけにイエローのカラーフィルターをかける。あるい
は、3番画素部分を他の画素と切り離し、イエローの色
素を含有した散乱素子を組込んでもよい。なお、図15
以外の画素配置としては図4,図5,図8,図9に示す
ものが挙げられる。
【0030】また、本発明者らは、第5の態様におい
て、図12に示すような散乱・非散乱状態を示す4つの
画素(1番、2番、3番、4番)に分けた4色のカラー
フィルターを用い、さらに青の画素(3番画素)に散乱
光状態でイエローを出させるようにすることにより、高
い色純度で、高い輝度で表示することができることを見
出した。すなわち、図13に示すように、第2の基板2
に赤、緑、青のカラーフィルター層4を形成し、第1の
基板1の青領域に対応する領域にイエローのカラーフィ
ルター層3を形成する。さらに、第1の基板1と第2の
基板2とにより光散乱媒体5を挟持させる。
【0031】特に、視感反射率が高い530〜560n
m付近の波長を有する光をイエローの画素で表示するこ
とにより、緑の画素からこの波長範囲を除き、RGBの
うち最も視感反射率が高い緑の画素の視感反射率を低く
抑えることができる。これにより、コントラストが高
く、色表示範囲が広い表示が可能となる。ここで、視感
反射率とは、ルミナンスファクターYをいう。
【0032】第5の態様において、第1の基板と第2の
基板上のカラーフィルター層の分光スペクトルは異なっ
ており、また各々のカラーフィルター層の色相または明
度が異なることが前提とされる。これは、イエローをパ
ネル全面に配置するために、イエローの補色である青を
表示する場合、パネル上のイエロー成分を小さくもしく
はなくす必要があるからである。イエローに対しては、
散乱媒体の散乱能をなくし、対向したカラーフィルター
層とイエローのカラーフィルター層との重ね合わせによ
り、他の色または無彩色の黒という色に変化させる。こ
こで、青は視感度が小さい色であるために、青の表示の
際のイエローを配置した画素の視感反射率も青と同等以
下にする必要がある。そこで、イエローの画素では、青
に影響を与えない領域として、非散乱状態で視感反射率
を25%以下にする必要がある。
【0033】図16に青A(x,y)=(0.15,
0.12)視感反射率15%と、青B(x,y)=
(0.15,0.05)視感反射率5%に対し、白の画
素とさらにイエローの画素を設け、平面分割による混色
を試みた場合のイエローの視感反射率に対する色変化を
示す。それぞれ視感反射率が22%、16%とすると白
の領域に入ってしまう。すべての色条件で検討した結
果、イエローの画素の非散乱状態での視感反射率は25
%を超えると青が表示できなかった。図16には、青と
白の境界として(x,y)=(0.3,0.3)を示し
た。この点を超えると青としての認識はできない。ここ
ではカラーフィルターの重ね合わせにより無彩色の黒で
あることがより好ましい。
【0034】さらに、第6の態様として、第1の基板上
のカラーフィルター層全体の視感透過率をT1とし、第
1の基板を通して見た時の第2の基板上のカラーフィル
ター層全体の視感反射率をR2とし、光散乱媒体の散乱
状態での2°視野における透過率をTrとしたときに式
Iを満たすことが必要であることが分かった。ただし、
T1、R2、Trはすべて百分率表示での値を用いる。 2≦{(100 −Tr)×(T1/ 100)2 +(Tr/ 100)2 ×R2}/R2 …式(I) 特に、式(I)において(100−Tr)で置き換える
ことができる散乱能については、図17に示すように、
コントラストと比例関係にあるために高い方が望まし
い。
【0035】ここで、無作為に選んだ100人に対し、
最大輝度10cd/m2 から1000cd/m2 まで順
次増加させつつ、白黒をウインドウ表示においてルミナ
ンスYでコントラスト1.2:1から100:1まで変
化させて視認性を調査した結果、すべての人が視認可能
な最低条件は2:1以上ということが分かった。コント
ラスト2:1以上というのは図18に示すように、明度
指数L、コントラストで1.3:1というかろうじて視
認できるレベルにあることからも支持される。式(I)
はこの条件より導き出したものである。
【0036】第5の態様においては、第1の基板上に設
けたカラーフィルター層に対しては、色の観点から規制
が生じる。これは、カラーフィルター層が暗い場合、ま
たは面積比が第1の基板上のカラーフィルター層を設け
ていない画素と比較して極端に小さい場合に、本発明の
効果が発揮されない。また、逆に上記面積比が非常に大
きい場合、白表示または他の色表示に影響を与えてしま
う。そこで、鋭意検討した結果、第7の態様として、第
1の基板のカラーフィルター層の視感透過率をT1´
(%)と、第1の基板に設けたカラーフィルター層にお
ける非画素領域の面積比率D(D≦1)との積Mが式
(II)を満たすことが必要であることが分かった。な
お、71%という視感透過率は50%の視感反射率に相
当する。
【0037】 71≦M≦100 …式(II) ここで、図13の画素配置に基づいて説明する。赤を表
示する場合、1番画素、3番画素を透過にし、2番画
素、4番画素を散乱状態とする。また、イエローを表示
する場合、1番画素、2番画素を透過にし、3番画素、
4番画素を散乱状態にする。ここで、3番画素が式(I
I)を満たさない場合、赤の方がイエローよりも明るい
という現象が生じてしまう。コントラストを保つため
に、視感反射率が高い緑の画素は、視感反射率を低く抑
える必要があるため、最大でも現行の透過型の表示装置
が示す50%にしなくてはならない。赤、青が現行の2
5%、15%であるとすると、赤表示における全体の光
利用効率は56.25%となり、イエロー表示では4番
画素のMを71%とすると、全体の光利用効率は同様に
56.25%となる。したがって、このMが71%未満
の場合、図19に示すように、赤の方がイエローよりも
明るいという逆転現象が生じることになる。
【0038】同様な逆転現象は、イエローと緑との間に
ついても起こり得るが、イエローと緑の差は人間の目で
は確認し難いので、式(II)の条件を満たす領域では見
た目に大きな差とならないことが分かった。特に、図1
3に示す画素配置では、緑とイエローの両画素で従来の
緑と呼ばれる色を表示することになるため、緑とイエロ
ーは同一化して表示され得る色となっている。
【0039】また、Mが100%を超える場合について
は、パネル全面を散乱状態とし、白表示をした場合の色
つきの問題が発生する。図13の場合においては、イエ
ローの色つきが顕著になり表示品位を低下させる。
【0040】したがって、イエロー、シアン、マゼン
タ、緑の散乱光を作るためには、画素領域に対応する領
域のみにフィルターを配置するか、画素領域と非画素領
域を分けて画素領域のみに対応する色の色素を含有した
散乱素子を組み込むことが必要である。
【0041】本発明者らは、第8の態様について、図1
3に示したような散乱・非散乱状態を示す4つの画素
(1番、2番、3番、4番)に分けた4色のカラーフィ
ルターを用い、その1画素に散乱光でイエローを出させ
ることが有効であることを確認した。すなわち、図12
に示すように、第2の基板2に赤、緑、青、青(ブラッ
ク)のカラーフィルター層4を形成し、第1の基板1の
青(ブラック)領域に対応する領域にイエローのカラー
フィルター層3を形成する。さらに、第1の基板1と第
2の基板2とにより光散乱媒体5を挟持させる。これに
より、減法混色表示において特に表示が困難なイエロー
を充分輝度を保ちながら表示することが可能となる。こ
の場合、イエロー(4番画素)の散乱光を作るために
は、4番画素領域に対応した領域のみにイエローのカラ
ーフィルターを配置するか、3番画素の領域を他の画素
の領域から切り離し、3番画素の領域にイエローの色素
を含有した散乱素子を組み込んでもよい。
【0042】ただし、図20の状態において散乱性をな
くし、第2の基板上のカラーフィルターの色で黒を表示
した場合、視感度が高い545nmの波長にピークを持
つような緑を配置することはコントラストの低下に結び
つく。そこで、黒を表示した場合の視感反射率を下げる
ためには、緑に対し500nmから535nmの波長範
囲に透過率の最大ピークを持ち、さらに545nmの波
長の透過率が5〜50%である色を配置する。これによ
り、コントラストを保ちながら色表示を可能にできる。
最大ピーク波長が500nm未満の場合、緑の表示が充
分にできず、535nmを超えると本発明の効果が期待
できない。さらに、この波長範囲において、最大ピーク
が520nmから530nmにあることがより好まし
い。この波長範囲は、本発明の効果が最も発揮される範
囲である。また、視感度が最も高い545nmの波長の
透過率は、本発明の効果を発揮させるためには50%以
下に抑える必要があるが、良好な発色を考慮すると5%
以上の透過率を持っていることが好ましい。特に好まし
い545nmの波長の透過率の範囲は、10〜20%で
ある。
【0043】また、緑のカラーフィルターの最大ピーク
波長を低波長側にシフトさせて、545nmの透過率を
下げたときに、545nmの波長付近の色を包含できる
ように第1の基板上に設けたイエローのカラーフィルタ
ーは、545nmの波長における透過率が80%以上で
ある必要がある。545nmの波長における透過率が8
0%未満であると、イエローを表示した場合の光量も不
充分で良好な発色で表示することができない。
【0044】本発明の第8の態様において、光散乱効果
または光拡散効果を達成するための一つの方法として
は、カラーフィルター層の裏側に光散乱板または光拡散
板を設けることが考えられる。この他に、カラーフィル
ター自身に光散乱性または光拡散性を付与する方法が考
えられる。カラーフィルター自身に光散乱性または光拡
散性を付与するためには、カラーフィルターの一部また
は全部に光散乱性微粒子を添加する方法や、カラーフィ
ルター層の表面に凹凸を形成する方法等が挙げられる。
【0045】カラーフィルター中に光散乱性微粒子を混
入することにより、カラーフィルター層内で光路が変わ
り、多方向の光を効率良く色表示に使用することができ
る。この場合、光散乱性微粒子は、カラーフィルター層
の外側(見る方向に対し表側)に少なく、内側(見る方
向に対し裏側)に多いことがより望ましい。また、カラ
ーフィルター層の表面に凹凸を形成することにより、多
方向からの光を表示に取り込むことができる。
【0046】本発明者らは、第9の態様について、図2
2に示したような散乱・非散乱状態を示す4つの画素
(1番、2番、3番、4番)に分けたカラーフィルター
を用い、さらに、青の画素(3番画素)に散乱光でイエ
ローを、マゼンタの画素(4番画素)に散乱光で緑を出
させるようにすることにより、高い色純度で高い輝度の
表示を行うことが可能である。すなわち、図21に示す
ように、第2の基板2に赤、青、青、マゼンタのカラー
フィルター層4を形成し、第1の基板1の青およびマゼ
ンタ領域に対応する領域にそれぞれイエローおよび緑の
カラーフィルター層3を形成する。さらに、第1の基板
1と第2の基板2とにより光散乱媒体5を挟持させる。
【0047】この場合、4つの画素の面積は、色範囲を
広くとるためには1番、2番、3番、4番画素の比率が
1:1:1:1、すなわちカラーフィルター層4の赤、
青、マゼンダのカラーフィルターの面積比率が1:2:
1であることが望ましい。ただし、3番画素、4番画素
の比率は、他の画素よりも小さくても大きくてもよい。
他の画素よりも小さい場合には色範囲が広い表示が可能
となり、大きい場合には白黒のコントラストが大きい表
示が可能となる。この場合、イエロー、シアン、マゼン
タの散乱光を作るためには、前記画素領域に対応する領
域のみにカラーフィルター層を形成するか、前記画素領
域を他の画素と切り離し、対応する色の色素を含有した
散乱素子を組込んでもよい。
【0048】また、第9の態様において、他の画素配置
は図24に示したような散乱・非散乱状態を示す5つの
画素(1番、2番、3番、4番、5番)に分けたカラー
フィルターを用い、さらに、青の画素(4番画素)に散
乱光でイエローを、マゼンタの画素(5番画素)に散乱
光で緑を出させるようにすることにより、高い色純度で
高い輝度の表示を行うことが可能である。すなわち、図
23に示すように、第2の基板2に赤、青、マゼンタ、
青、マゼンタのカラーフィルター層4を形成し、第1の
基板1の青およびマゼンタ領域に対応する領域にそれぞ
れイエローおよび緑のカラーフィルター層3を形成す
る。さらに、第1の基板1と第2の基板2とにより光散
乱媒体5を挟持させる。
【0049】この場合、5つの画素の面積は、色範囲を
広くとるためには1番、2番、3番、4番、5番画素の
比率が1:1:1:1:1、すなわち赤、青、マゼンタ
のカラーフィルターの面積比率が1:2:2であること
が望ましい。ただし、4番画素、5番画素の比率は、他
の画素よりも小さくても大きくてもよい。他の画素より
も小さい場合には色範囲が広い表示が可能となり、大き
い場合には白黒のコントラストが大きい表示が可能であ
る。
【0050】ここでは、第9の態様においてブラックの
画素を配置しない場合について説明しているが、第1の
基板上のカラーフィルターを設けた部分に対応してブラ
ックのカラーフィルターを設ける場合でも上記と同様の
効果が期待できる。
【0051】第9の態様において、イエローおよび緑の
視感反射率は、充分に高いことが望ましく、545nm
の波長の透過率が80%以上である必要がある。545
nmの波長の透過率が80%未満であると、2つのカラ
ーフィルターを通過した際の光の透過率が64%未満と
なり、明るい表示が実現できない。
【0052】本発明らは、第10の態様について、図2
6に示したような散乱・非散乱状態を示す5つの画素
(1番、2番、3番、4番、5番)に分けたカラーフィ
ルターを用い、さらに、赤の画素(4番画素)に散乱光
でシアンを、青の画素(5番画素)に散乱光でイエロー
を出させるようにすることにより、高い色純度で高い輝
度の表示を行うことが可能である。すなわち、図25に
示すように、第2の基板2に赤、緑、青、赤、青のカラ
ーフィルター層4を形成し、第1の基板1の赤および青
領域に対応する領域にそれぞれシアンおよびイエローの
カラーフィルター層3を形成する。さらに、第1の基板
1と第2の基板2とにより光散乱媒体5を挟持させる。
【0053】この場合、5つの画素の面積は、色範囲を
広くとるためには1番、2番、3番、4番、5番画素の
比率が1:1:1:1:1、すなわちカラーフィルター
層4の赤、緑、青のカラーフィルターの面積比率が2:
1:2であることが望ましい。ただし、4番画素、5番
画素の比率は、他の画素よりも小さくても大きくてもよ
い。他の画素よりも小さい場合には色範囲が広い表示が
可能となり、大きい場合には白黒のコントラストが大き
い表示が可能となる。この場合、イエロー、シアン、マ
ゼンタの散乱光を作るためには、前記画素領域に対応す
る領域のみにカラーフィルター層を形成するか、前記画
素領域を他の画素と切り離し、対応する色の色素を含有
した散乱素子を組込んでもよい。
【0054】また、第10の態様において、他の画素配
置は図28に示したような6つの画素(1番、2番、3
番、4番、5番、6番)に分けたカラーフィルターを用
い、さらに、赤の画素(4番画素)に散乱光でシアン
を、青の画素(6番画素)に散乱光でイエローを、緑の
画素(5番画素)に散乱光でマゼンタを出させるように
することにより、高い色純度で高い輝度の表示を行うこ
とが可能である。すなわち、図27に示すように、第2
の基板2に赤、緑、青、赤、緑、青のカラーフィルター
層4を形成し、第1の基板1の赤、緑および青領域に対
応する領域にそれぞれシアン、マゼンタ、およびイエロ
ーのカラーフィルター層3を形成する。さらに、第1の
基板1と第2の基板2とにより光散乱媒体5を挟持させ
る。
【0055】この場合、6つの画素の面積は、色範囲を
広くとるためには1番、2番、3番、4番、5番、6番
画素の比率が1:1:1:1:1:1、すなわち赤、
緑、青のカラーフィルターの面積比率が1:1:1であ
ることが望ましい。ただし、4番画素、5番画素、6番
画素の比率は、他の画素よりも小さくても大きくてもよ
い。他の画素よりも小さい場合には色範囲が広い表示が
可能となり、大きい場合には白黒のコントラストが大き
い表示が可能である。
【0056】
【作用】本発明の表示装置の第1の態様の代表的な色表
示の方法を説明する。まず、白を表示する場合、すべて
の画素を散乱状態にする。これによりイエロー成分が若
干増加するが、輝度が高い場合に問題なく白表示でき
る。また、白純度を上げるためには、前記イエローの散
乱性をなくして黒表示にしてもよい。一方、黒を表示す
る場合、すべての画素の散乱性をなくし、バックのカラ
ーフィルターのすべての色で黒を表示する。このときの
コントラストは3:1以上となる。
【0057】この場合、赤を表示するときは、1番画素
と4番画素の散乱性をなくし、2番画素と3番画素を散
乱状態とすることで表示できる。このとき、2番画素と
3番画素の散乱性を調整することにより、微妙な色変化
を表現できる。青を表示するときは、2番画素、3番画
素、および4番画素の散乱性をなくし、1番画素を散乱
状態とすることで表示できる。さらに、1番画素、3番
画素、および4番画素の散乱性を調整することにより、
微妙な色変化を表現できる。さらに、他の色も同様に表
示することができる。また、色の明るさは各表示画素の
散乱性、特に4番画素の散乱性で調節することができ
る。
【0058】本発明の表示装置の第1の態様において
は、RGBの色表示において全色を表示できるので、こ
の表示装置は画像用の表示装置として好適である。
【0059】本発明の表示装置の第2の態様の代表的な
色表示の方法を説明する。まず、白を表示する場合、す
べての画素を散乱状態にする。これによりイエロー成分
が若干増加するが、輝度が高い場合に問題なく白表示で
きる。また、白純度を上げるためには、図11に示すよ
うに、前記第3画素の散乱性を一部なくし、バックのシ
アンフィルター部に光が当たるようにし、イエロー光の
赤成分を一部シアンフィルターに吸収させることにより
白純度を上げることができる。一方、黒を表示する場
合、すべての画素の散乱性をなくし、バックのカラーフ
ィルターのすべての色で黒を表示する。この場合の色は
紫となるが、輝度が低いため黒に近く、コントラストを
3:1以上とすることができる。
【0060】この場合、赤を表示するときは、1番画素
と2番画素の散乱性をなくし、3番画素と4番画素を散
乱状態とすることで表示できる。緑を表示するときは、
3番画素の散乱性をなくし、1番画素、2番画素、4番
画素を散乱状態とすることで表示できる。さらに、4番
画素の散乱性を調整することにより、青成分を加えるこ
とができ微妙な色変化を表現できる。他の色も同様に表
示することができる。
【0061】本発明の表示装置の第2の態様において
は、R(赤)、G(緑)、B(青)の色表示においてR
をより良好に表示することができるので、この表示装置
は強調を必要とする文章表示用の表示装置として好適で
ある。
【0062】本発明の表示装置の第3の態様の代表的な
色表示の方法を説明する。まず、白を表示する場合、図
13に示すように、すべての画素を散乱状態にする。こ
れによりイエロー成分が若干増加するが、輝度が高い場
合に問題なく白表示できる。また、白純度を上げるため
には、前記イエロー成分を散乱性なくし、バックの青フ
ィルター部あるいは黒フィルター部に光が当たるように
し、イエロー光を青フィルターあるいは黒フィルターに
吸収させることにより黒表示にしてもよい。一方、黒を
表示する場合、すべての画素の散乱性をなくし、バック
のカラーフィルターのすべての色で黒を表示する。この
場合のコントラストは4:1以上となる。
【0063】この場合、赤を表示するときは、1番画素
と3番画素の散乱性をなくし、2番画素と4番画素を散
乱状態とすることで表示できる。このとき、3番画素の
散乱性を調整することにより、イエロー成分を加えるこ
とができ微妙な色変化を表現できる。青を表示するとき
は、3番画素、4番画素の散乱性をなくし、1番画素、
2番画素を散乱状態とすることで表示できる。さらに、
2番画素の散乱性を調整することにより、緑成分を加え
ることができ微妙な色変化を表現できる。他の色も同様
に表示することができる。また、色の明るさは各表示画
素の散乱性、特に3番画素の散乱性で調節することがで
きる。
【0064】本発明の表示装置の第3の態様において
は、RGBの色表示においてRGBをバランス良く表示
することができるので、この表示装置はマルチメディア
用の表示装置として好適である。
【0065】本発明の表示装置の第4の態様の代表的な
色表示の方法を説明する。まず、白を表示する場合、図
15に示すように、すべての画素を散乱状態にする。こ
れによりイエロー成分が若干増加するが、輝度が高い場
合に問題なく白表示できる。また、白純度を上げるため
には、前記3番画素の散乱性を一部なくし、バックのシ
アンフィルター部に光が当たるようにし、一部イエロー
の赤成分を一部シアンフィルターに吸収させることによ
り、白純度を上げることができる。また、4番画素の散
乱性をなくし、バックの青フィルター部に光が当たるよ
うにし、イエロー光を青フィルターに吸収させることに
より黒表示にすることによって、白純度を上げることも
できる。一方、黒を表示する場合、第1および第2の基
板のカラーフィルターの色の重ね合わせですべての画素
の散乱性をなくして黒を表示する。この場合の色は紫と
なるが、輝度が低いため黒に近く、コントラストを3:
1以上とすることができる。
【0066】この場合、赤を表示するときは、1番画
素、2番画素、3番画素の散乱性をなくし、4番画素を
散乱状態とすることで表示できる。このとき、3番画素
の散乱性を調整することにより、イエロー成分を加える
ことができ微妙な色変化を表現できる。緑を表示すると
きは、3番、4番画素の散乱性をなくし、1番、2番画
素を散乱状態とすることで表示できる。さらに、3番画
素の散乱性を調整することにより緑成分を加えることが
でき微妙な色変化を表現できる。他の色も同様に表示す
ることができる。
【0067】本発明の表示装置の第4の態様において
は、RGBの色表示においてR系およびG系の表示が良
好であるので、この表示装置は端末用の表示装置として
好適である。
【0068】本発明の表示装置の第9の態様の代表的な
一つの色表示の方法を説明する。まず、白を表示する場
合、図22に示すように、すべての画素を散乱状態にす
る。これによりイエローおよび緑成分が若干増加する
が、輝度が高い場合には問題なく白表示できる。また、
イエローおよび緑は視感度が高い波長領域を全部透過す
るために、視感反射率はカラーフィルター層を設けない
場合とまったく遜色がない。一方、黒を表示する場合、
すべての画素の散乱性をなくし、第1および第2の基板
のカラーフィルターの色の重ね合わせで黒を表示する。
この場合の色は、赤と青が強いために若干紫となるが、
視感度が低いために黒に近くなり、コントラストは6:
1以上となる。
【0069】この場合、赤を表示するときは、1番画
素、3番画素、4番画素の散乱性をなくし、2番画素を
散乱状態とすることで表示できる。他の色も同様に表示
することができる。
【0070】本発明の表示装置の第9の態様の代表的な
他の色表示の方法を説明する。まず、白を表示する場
合、図24に示すように、すべての画素を散乱状態にす
る。これにより高い純度の白表示ができる。視感反射率
はカラーフィルター層を設けない場合とまったく遜色な
い。一方、黒を表示する場合、すべての画素の散乱性を
なくし、第1および第2の基板のカラーフィルターの色
の重ね合わせで黒を表示する。この場合のコントラスト
は4:1以上となる。
【0071】この場合、赤を表示するときは、1番画
素、4番画素、5番画素の散乱性をなくし、2番画素と
3番画素を散乱状態とするか、1番画素、3番画素、5
番画素の散乱性をなくし、2番画素と4番画素を散乱状
態とすることで表示できる。緑を表示するときは、4番
画素の散乱性をなくし、1番画素、2番画素、3番画
素、5番画素を散乱状態とすることで表示できる。他の
色も同様に表示できる。
【0072】本発明の表示装置の第10の態様の代表的
な一つの色表示の方法を説明する。まず、白を表示する
場合、図26に示すように、すべての画素を散乱状態に
する。これによりイエローおよびシアン成分が若干増加
するが、輝度が高い場合には問題なく白表示できる。イ
エローおよびシアンは視感度が高い緑の波長領域を全部
透過するために視感反射率はカラーフィルター層を設け
ない場合とまったく遜色がない。一方、黒を表示する場
合、すべての画素の散乱性をなくし、第1および第2の
基板のカラーフィルターの色の重ね合わせで黒を表示す
る。この場合の色は赤と青が強いために若干紫となる
が、視感度が低いために黒に近く、コントラストを5:
1以上とすることができる。
【0073】この場合、赤を表示するときは、1番画
素、4番画素、5番画素の散乱性をなくし、2番画素と
3番画素を散乱状態とすることで表示できる。緑を表示
するときは、2番画素、4番画素、5番画素の散乱性を
なくし、1番画素と3番画素を散乱状態とすることで表
示できる。さらに、3番画素の散乱性を調整することに
より、シアン成分を加えることができ微妙な色変化を表
現できる。他の色も同様に表示できる。
【0074】本発明の表示装置の第10の態様の代表的
な他の色表示の方法を説明する。まず、白を表示する場
合、図28に示すように、すべての画素を散乱状態にす
る。これにより高い純度の白表示ができる。イエローと
シアンは、マゼンタが入ることで反射率が若干低下する
が、白の色純度は高くなる。一方、黒を表示する場合、
すべての画素の散乱性をなくし、第1および第2の基板
のカラーフィルターの色の重ね合わせで黒を表示する。
この場合のコントラストは6:1以上となる。
【0075】この場合、赤を表示するときは、1番画
素、4番画素、5番画素、6番画素の散乱性をなくし、
2番画素と3番画素を散乱状態とするか、1番画素、4
番画素の散乱性をなくし、2番画素、3番画素、5番画
素、6番画素を散乱状態とすることで表示できる。緑を
表示するときは、2番画素、4番画素、5番画素、6番
画素の散乱性をなくし、1番画素と3番画素を散乱状態
とするか、2番画素、5番画素の散乱性をなくし、1番
画素、3番画素、4番画素、6番画素を散乱状態とする
ことで表示できる。他の色も同様に表示できる。
【0076】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。 (実施例1)以下の実施例1〜4は、本発明の表示装置
の第1の態様に関するものである。図29は本発明の表
示装置の第1の態様の一実施例を示す概略図である。図
中11は第1の基板側の透明基板を示す。この透明基板
11の一方の主面上には、イエローのカラーフィルター
層12が形成されている。このイエローのカラーフィル
ター層12は、第2の基板側のカラーフィルター層にお
ける一部のブラック領域に対応する透明基板11の領域
に形成されている。また、透明基板11上であって第2
の基板側のカラーフィルター層の色の境界部分に対応す
る部分には、混色防止およびコントラスト向上のために
遮光膜13が形成されている。2つの遮光膜13は、カ
ラーフィルター層の境界部に設けることにより、さらに
混色防止効果が向上する。また、その上には、アクリル
樹脂等からなる保護膜14および透明電極15が順次形
成されている。さらに、透明基板11の他方の主面上に
は、積層フィルム等からなる反射防止膜16が形成され
ている。
【0077】第2の基板側の透明基板17上のサブピク
セルに対応する部分には、それぞれゲート電極(ゲート
線)18が形成されており、その上にゲート絶縁膜19
が形成されており、さらにゲート絶縁膜19にはa−S
i層20が設けられている。また、a−Si層20と接
触するようにしてソース電極21およびドレイン電極2
2(信号線)が形成されており、ソース電極21は画素
電極23と電気的に接続されている。このようにして薄
膜トランジスタ(TFT)が構成されている。
【0078】また、サブピクセル領域には、ポリイミド
樹脂からなる絶縁膜30を介して光散乱型拡散膜24が
形成されており、その上にカラーフィルター層25が設
けられている。さらに、カラーフィルター層25上に
は、アクリル樹脂等からなる保護膜26を介して画素電
極23が設けられている。透明基板11および17間に
は、高分子分散型液晶材料等の光散乱媒体27が挟持さ
れている。なお、光散乱型拡散膜24の材料としては、
アルミニウム等の導電性材料を用いることが好ましい。
また、カラーフィルター層25は、マゼンタ25a、シ
アン25b、ブラック25cの領域に分割されており、
その面積比率は、マゼンタ:シアン:ブラック=1:
1:2である。
【0079】上記構成の表示装置は次のようにして作製
した。まず、TFTが形成された透明基板17上にポリ
イミド樹脂からなる絶縁膜30を介してアルミニウムを
厚さ1000オングストロームで蒸着して光散乱型拡散
膜24を形成した。次いで、その上に厚さ2μmの染料
分散レジスト層を用いて図2に示す画素配置にパターニ
ングしてカラーフィルター層25を形成した。このカラ
ーフィルター層25上にウレタンアクリレートを塗布し
硬化させて厚さ1500オングストロームの保護膜26
を形成した。次いで、保護膜26上にレジストを塗布
し、画素の一部に外径2μmの円状の穴あきパターンを
形成し、RIEを用いてTFTソース電極21まで穴を
開けた。この際、穴は上に広がりを持つ形状となった。
次いで、保護膜26上にITOを蒸着して厚さ1000
オングストロームの画素電極23を形成してパターニン
グし、同時にTFTのソース電極21と画素電極23を
電気的に接続させた。
【0080】他方の透明基板11の図2に示す画素配置
における3番画素(一方のブラック領域25c)に対応
した領域のみにイエローに着色したフィルムを貼り合わ
せた。なお、このイエローに着色したフィルムは、透明
基板11上に透明電極15を形成した後に透明電極15
上に貼り合わせてもよい。
【0081】次いで、透明基板11上であってカラーフ
ィルター層25の色の境界部分に対応する部分に酸化ク
ロムからなる遮光膜13を形成した。その後、アクリル
樹脂からなる厚さ1500オングストロームの保護膜1
4を形成し、その上にITOを蒸着して厚さ1000オ
ングストロームの透明電極15を形成した。また、透明
電極15を設けた面の反対の面に低屈折率の厚さ2μm
の反射防止膜16を形成した。
【0082】次いで、マトリクスとして、エポキシ樹脂
Epon 812(ポリサイエンス社製、商品名)を用い、その
100重量部に対して硬化剤Capcure 3-800 (ウィルミ
ントンケミカル社製、商品名)100重量部、液晶 E-7
(BDH社製、商品名)200重量部を混合して光散乱
媒体27として高分子媒体を作製した。
【0083】次いで、両透明基板11,17を画素電極
23と透明電極15が対向するようにして配置し、その
間に外径20μmのスペーサ(図示せず)を介して高分
子媒体を挟持させた。この状態で60℃、30分の熱処
理を施し、100℃まで昇温してさらに10分の熱処理
を施して高分子分散型液晶表示装置を得た。対向した電
極間に10Vの電圧を印加したところ、良好な色表示が
できた。また、色表示における外光の利用効率は30%
であった。 (実施例2)一方の透明基板にTFTスイッチング素子
を設け、その上に図29に示す構成の画素を作り込ん
だ。すなわち、TFTが形成された透明基板17上に絶
縁膜30を介してアルミニウムを厚さ1000オングス
トロームで蒸着して光散乱型拡散膜24を形成した。次
いで、実施例1と同様の印刷法により図4に示す画素配
置を有するカラーフィルター層25を形成した。このカ
ラーフィルター層25上にウレタンアクリレートを塗布
し硬化させて厚さ1500オングストロームの保護膜2
6を形成した。次いで、保護膜26上にレジストを塗布
し、画素の一部に外径2μmの円状の穴あきパターンを
形成し、RIEを用いてTFTソース電極21まで穴を
開けた。この穴の部分にメッキにより銅の柱を設けた。
次いで、保護膜26上にITOを蒸着して厚さ1000
オングストロームの画素電極23を形成してパターニン
グし、画素電極23、光散乱型拡散膜24、およびソー
ス電極21の導通をとった。
【0084】他方の透明基板上に3番画素に対応して厚
さ2μmのイエローの染色層12を形成しパターニング
し、画素と画素の間に厚さ2μmのブラックの染色層1
3を設けた。さらに、保護膜14を介してITOを蒸着
して厚さ1000オングストロームの透明電極15を形
成して上記と同様にパターニングした。また、透明電極
15を設けた面の反対の面に低屈折率の厚さ2μmの反
射防止膜16を形成した。
【0085】次いで、マトリクスとしてEpon 812を用
い、硬化剤Capcure 3-800 を用い、Epon 812、およびCa
pcure 3-800 の配合割合を1:1として調整し、さら
に、調整されたエポキシ樹脂と液晶 E-7の配合割合を
1:2として混合して高分子媒体を得た。
【0086】次いで、両透明基板11,17を画素電極
23と透明電極15が対向するようにして配置し、その
間に外径20μmのスペーサ(図示せず)を分散させた
高分子媒体を挟持させた。この状態で50℃、20分の
熱処理を施し、90℃まで昇温してさらに5分の熱処理
を施して高分子分散型液晶表示装置を得た。対向した電
極間に15Vの電圧を印加したところ、良好な色表示が
できた。また、色表示における外光の利用効率は30%
であった。 (実施例3)一方の透明基板にTFTスイッチング素子
を設けて図33に示す構成の画素を作り込んだ。すなわ
ち、TFTソース電極上に2.5μm厚のレジストをパ
ターニングし、メッキにより銅の柱を設けた。透明基板
17上に絶縁膜30を介してアルミニウムを厚さ100
0オングストロームで蒸着して光散乱型拡散膜24を形
成した。次いで、その上に印刷法を用いて各画素が40
μm角である図6に示す画素配置を有するカラーフィル
ター層25を形成した。このカラーフィルター層25上
にアクリレートを塗布し硬化させて厚さ1500オング
ストロームの保護膜26を形成した。次いで、保護膜2
6上にITOを蒸着して厚さ1000オングストローム
の透明電極23を形成してパターニングし、透明電極2
3とTFTのソース電極21との間の導通をとった。次
いで、黒色の顔料を分散したレジスト材料を用いて、画
素に相当する部分を囲むようにして高さ10μmの壁3
1を設けた。
【0087】他方の透明基板にITOを蒸着して厚さ1
000オングストロームの透明電極を形成した。次い
で、両透明基板11,17を画素電極23と透明電極1
5が対向するようにして配置し、3番画素32にイエロ
ーの染料を混合したd/p=3のコレステリック液晶材
料を充填し、その他の画素27には染料を混合しない同
様のコレステリック液晶材料を充填した。このようにし
て、相転移型液晶表示装置を製造した。対向した電極間
に15Vの電圧を印加したところ、良好な色表示ができ
た。また、色表示における外光の利用効率は30%であ
った。 (実施例4)一方の透明基板にTFTスイッチング素子
を設けて図33に示す構成の画素を作り込んだ。すなわ
ち、TFTが形成された透明基板17上に絶縁膜30を
介してアルミニウムを厚さ1000オングストロームで
蒸着して光散乱型拡散膜24を形成した。次いで、その
上に印刷法を用いて各画素が40μm角である図9に示
す画素配置を有するカラーフィルター層25を形成し
た。このカラーフィルター層25上にウレタンアクリレ
ートを塗布し硬化させて厚さ1500オングストローム
の保護膜26を形成した。次いで、保護膜26上にレジ
ストを塗布し、画素の一部に外径2μmの円状の穴あき
パターンを形成し、RIEを用いてTFTソース電極2
1まで穴を開けた。この際、穴は上に広がりを持つ形状
となった。次いで、保護膜26上にITOを蒸着して厚
さ1000オングストロームの透明電極23を形成して
パターニングし、透明電極23とTFTのソース電極2
1との間の導通をとった。次いで、黒色の顔料を分散し
たレジスト材料を用いて、画素に相当する部分を囲むよ
うにして高さ10μmの壁31を設けた。
【0088】他方の透明基板11にITOを蒸着して厚
さ1000オングストロームの透明電極15を形成し
た。次いで、両透明基板11,17を画素電極23と透
明電極15が対向するようにして配置し、3番画素31
にイエローの染料を混合したスメクティックA液晶材料
を充填し、その他の画素27には染料を混合しない同様
のスメクティックA液晶材料を充填した。さらに、加熱
用電極(図示せず)を透明基板全面に設けて、相転移型
液晶表示装置を製造した。対向した電極間に20Vの電
圧を印加したところ、良好な色表示ができた。また、色
表示における外光の利用効率は30%であった。 (実施例5)以下の実施例5〜8は、本発明の表示装置
の第2の態様に関するものである。図30に示す高分子
分散型液晶表示装置を次のようにして作製した。まず、
TFTが形成された透明基板17上に絶縁膜30を介し
てアルミニウムを厚さ1000オングストロームで蒸着
して光散乱型拡散膜24を形成した。次いで、その上に
厚さ2μmの染料分散レジスト層を用いて図11に示す
画素配置にパターニングしてカラーフィルター層25を
形成した。このカラーフィルター層25上にウレタンア
クリレートを塗布し硬化させて厚さ1500オングスト
ロームの保護膜26を形成した。次いで、保護膜26上
にレジストを塗布し、画素の一部に外径2μmの円状の
穴あきパターンを形成し、RIEを用いてTFTソース
電極21まで穴を開けた。この際、穴は上に広がりを持
つ形状となった。次いで、保護膜26上にITOを蒸着
して厚さ1000オングストロームの画素電極23を形
成してパターニングし、同時にTFTのソース電極21
と画素電極23を電気的に接続させた。なお、カラーフ
ィルター層25は、マゼンタ25a、赤25d、シアン
25b、青25eの領域に分割されている。
【0089】他方の透明基板11の図11に示す画素配
置における3番画素(シアン領域25b)に対応した領
域のみにイエローに着色したフィルム12を貼り合わせ
た。なお、このイエローに着色したフィルムは、透明基
板11上に透明電極15を形成した後に透明電極15上
に貼り合わせてもよい。
【0090】次いで、透明基板11上であってカラーフ
ィルター層25の色の境界部分に対応する部分に黒色樹
脂からなる遮光膜13を形成した。その後、アクリル樹
脂からなる厚さ1500オングストロームの保護膜14
を形成し、その上にITOを蒸着して厚さ1000オン
グストロームの透明電極15を形成した。また、透明電
極15を設けた面の反対の面に低屈折率の厚さ2μmの
反射防止膜16を形成した。
【0091】次いで、マトリクスとして、エポキシ樹脂
Epon 812(ポリサイエンス社製、商品名)を用い、その
100重量部に対して硬化剤Capcure 3-800 (ウィルミ
ントンケミカル社製、商品名)100重量部、液晶 E-7
(BDH社製、商品名)200重量部を混合して光散乱
媒体27として高分子媒体を作製した。
【0092】次いで、両透明基板11,17を画素電極
23と透明電極15が対向するようにして配置し、その
間に外径20μmのスペーサ(図示せず)を介して高分
子媒体を挟持させた。この状態で60℃、30分の熱処
理を施し、100℃まで昇温してさらに10分の熱処理
を施して高分子分散型液晶表示装置を得た。対向した電
極間に20Vの電圧を印加したところ、良好な色表示が
できた。また、色表示における外光の利用効率は30%
であった。 (実施例6)一方の透明基板にTFTスイッチング素子
を設けて図30に示す構成の画素を作り込んだ。すなわ
ち、TFTが形成された透明基板17上に絶縁膜30を
介してアルミニウムを厚さ1000オングストロームで
蒸着して光散乱型拡散膜24を形成した。次いで、その
上に実施例1と同様にして図4に示す画素配置を有する
カラーフィルター層を形成した。このカラーフィルター
層上にウレタンアクリレートを塗布し硬化させて厚さ1
500オングストロームの保護膜26を形成した。次い
で、保護膜26上にレジストを塗布し、画素の一部に外
径2μmの円状の穴あきパターンを形成し、RIEを用
いてTFTソース電極21まで穴を開けた。この穴の部
分にメッキにより銅の柱を設けた。次いで、保護膜26
上にITOを蒸着して厚さ1000オングストロームの
画素電極23を形成して各画素を50μm角にパターニ
ングし、画素電極23、光散乱型拡散膜24、およびT
FTのソース電極21の導通をとった。
【0093】他方の透明基板11上に3番画素に対応し
て厚さ2μmのイエローの染色層12を形成しパターニ
ングし、画素と画素の間に厚さ2μmのブラックの染色
層13を設けた。さらに、その上に保護膜14を介して
ITOを蒸着して厚さ1000オングストロームの透明
電極15を形成して上記と同様にパターニングした。ま
た、透明電極15を設けた面の反対の面に低屈折率の厚
さ2μmの反射防止膜16を形成した。
【0094】次いで、マトリクスとしてEpon 812および
Devcon 5A (Devcon社製、商品名)を用い、硬化剤Capc
ure 3-800 を用い、Epon 812、Devcon 5A 、およびCapc
ure3-800 の配合割合を1:1:2として調整し、さら
に、調整されたエポキシ樹脂と液晶 E-7の配合割合を
1:2として混合して高分子媒体を得た。
【0095】次いで、両透明基板11,17を画素電極
23と透明電極15が対向するようにして配置し、その
間に外径20μmのスペーサ(図示せず)を分散させた
高分子媒体を挟持させた。この状態で50℃、20分の
熱処理を施し、90℃まで昇温してさらに5分の熱処理
を施して高分子分散型液晶表示装置を得た。対向した電
極間に20Vの電圧を印加したところ、良好な色表示が
できた。また、色表示における外光の利用効率は25%
であった。 (実施例7)一方の透明基板にTFTスイッチング素子
を設けて図34に示す構成の画素を作り込んだ。すなわ
ち、TFTが形成された透明基板17上に絶縁膜30を
介してアルミニウムを厚さ1000オングストロームで
蒸着して光散乱型拡散膜24を形成した。次いで、その
上に印刷法を用いて各画素が40μm角である図5に示
す画素配置を有するカラーフィルター層25を形成し
た。このカラーフィルター層上にアクリレートを塗布し
硬化させて厚さ1500オングストロームの保護膜26
を形成した。次いで、保護膜26上にレジストを塗布
し、画素の一部に外径2μmの円状の穴あきパターンを
形成し、RIEを用いてTFTソース電極21まで穴を
開けた。この穴の部分にメッキにより銅の柱を設けた。
次いで、保護膜26上にITOを蒸着して厚さ1000
オングストロームの透明電極23を形成してパターニン
グし、透明電極23とTFTのソース電極21との間の
導通をとった。次いで、黒色の顔料を分散したレジスト
材料を用いて、画素に相当する部分を囲むようにして高
さ10μmの壁31を設けた。
【0096】他方の透明基板11にITOを蒸着して厚
さ1000オングストロームの透明電極15を形成し
た。次いで、両透明基板11,17を画素電極23と透
明電極15が対向するようにして配置し、3番画素32
にイエローの染料を混合したd/p=3のコレステリッ
ク液晶材料を充填し、その他の画素27には染料を混合
しない同様のコレステリック液晶材料を充填した。この
ようにして、相転移型液晶表示装置を製造した。対向し
た電極間に15Vの電圧を印加したところ、良好な色表
示ができた。また、色表示における外光の利用効率は3
0%であった。 (実施例8)一方の透明基板にTFTスイッチング素子
を設けて図36に示す構成の画素を作り込んだ。すなわ
ち、TFTソース電極上に2.5μm厚のレジストをパ
ターニングし、メッキにより銅の柱を設けた透明基板1
7上に絶縁膜30を介してアルミニウムを厚さ1000
オングストロームでを蒸着して光散乱型拡散膜24を形
成した。次いで、その上に印刷法を用いて各画素が40
μm角である図6に示す画素配置を有するカラーフィル
ター層25を形成した。このカラーフィルター層25上
にウレタンアクリレートを塗布し硬化させて厚さ150
0オングストロームの保護膜26を形成した。次いで、
保護膜26上にITOを蒸着して厚さ1000オングス
トロームの透明電極23を形成してパターニングし、透
明電極23とTFTのソース電極21との間の導通をと
った。次いで、黒色の顔料を分散したレジスト材料を用
いて、画素に相当する部分を囲むようにして高さ10μ
mの壁31を設けた。
【0097】他方の透明基板11にITOを蒸着して厚
さ1000オングストロームの透明電極15を形成し
た。次いで、両透明基板11,17を画素電極23と透
明電極15が対向するようにして配置し、3番画素32
にイエローの染料を混合したスメクティックA液晶材料
を充填し、その他の画素27には染料を混合しない同様
のスメクティックA液晶材料を充填した。さらに、加熱
用電極(図示せず)を透明基板全面に設けて、相転移型
液晶表示装置を製造した。対向した電極間に加熱しなが
ら13Vの電圧を印加したところ、良好な色表示ができ
た。また、色表示における外光の利用効率は25%であ
った。 (実施例9)以下の実施例9〜12は、本発明の表示装
置の第3の態様に関するものである。図31に示す高分
子分散型液晶表示装置を次のようにして作製した。ま
ず、TFTが形成された透明基板17上に絶縁膜30を
介してアルミニウムを厚さ1000オングストロームで
蒸着して光散乱型拡散膜24を形成した。次いで、その
上に厚さ2μmの染料分散レジスト層を用いて図13に
示す画素配置にパターニングしてカラーフィルター層2
5を形成した。このカラーフィルター層25上にウレタ
ンアクリレートを塗布し硬化させて厚さ1500オング
ストロームの保護膜26を形成した。次いで、保護膜2
6上にレジストを塗布し、画素の一部に外径2μmの円
状の穴あきパターンを形成し、RIEを用いてTFTソ
ース電極21まで穴を開けた。この際、穴は上に広がり
を持つ形状となった。次いで、保護膜26上にITOを
蒸着して厚さ1000オングストロームの画素電極23
を形成し、同時にTFTのソース電極21と電気的に接
続させた。なお、カラーフィルター層25は、赤25
d、緑25f、青25eの領域に分割されており、その
面積比率は、赤:緑:青=1:1:2である。
【0098】他方の透明基板11の図13に示す画素配
置における3番画素(一方の青領域25e)に対応した
領域のみにイエローに着色したフィルム12を貼り合わ
せた。なお、このイエローに着色したフィルムは、透明
基板11上に透明電極15を形成した後に透明電極15
上に貼り合わせてもよい。
【0099】次いで、透明基板11上であってカラーフ
ィルター層25の色の境界部分に対応する部分に酸化ク
ロムからなる遮光膜13を形成した。その後、ウレタン
樹脂からなる厚さ1500オングストロームの保護膜1
4を形成し、その上にITOを蒸着して厚さ1000オ
ングストロームの透明電極15を形成した。また、透明
電極15を設けた面の反対の面に低屈折率の厚さ2μm
の反射防止膜16を形成した。
【0100】次いで、マトリクスとして、エポキシ樹脂
Epon 812(ポリサイエンス社製、商品名)を用い、その
100重量部に対して硬化剤Capcure 3-800 (ウィルミ
ントンケミカル社製、商品名)100重量部、液晶 E-7
(BDH社製、商品名)200重量部を混合して光散乱
媒体27として高分子媒体を作製した。
【0101】次いで、両透明基板11,17を画素電極
23と透明電極15が対向するようにして配置し、その
間に外径20μmのスペーサ(図示せず)を介して高分
子媒体を挟持させた。この状態で60℃、30分の熱処
理を施し、100℃まで昇温してさらに10分の熱処理
を施して高分子分散型液晶表示装置を得た。対向した電
極間に25Vの電圧を印加したところ、良好な色表示が
できた。また、色表示における外光の利用効率は30%
であった。 (実施例10)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設けて図31に示す構成の画素を作り込んだ。すな
わち、TFTが形成された透明基板上に絶縁膜30を介
してアルミニウムを厚さ1000オングストロームで蒸
着して光散乱型拡散膜24を形成した。次いで、その上
に印刷法を用いて各画素が50μm角である図8に示す
画素配置を有するカラーフィルター層25を形成した。
このカラーフィルター層25上にアクリレートを塗布し
硬化させて厚さ1500オングストロームの保護膜を形
成した。次いで、保護膜26上にレジストを塗布し、画
素の一部に外径2μmの円状の穴あきパターンを形成
し、RIEを用いてTFTソース電極21まで穴を開け
た。この穴の部分にメッキにより銅の柱を設けた。次い
で、保護膜26上にITOを蒸着して厚さ1000オン
グストロームの透明電極23を形成してパターニング
し、透明電極23とTFTのソース電極21との間の導
通をとった。
【0102】他方の透明基板11上に3番画素に対応し
て厚さ2μmのイエローの染色層12を形成しパターニ
ングし、次に画素と画素の間に厚さ2μmのブラックの
染色層13を設けた。さらに、その上に保護膜14を介
してITOを蒸着して厚さ1000オングストロームの
透明電極15を形成して上記と同様にパターニングし
た。また、透明電極を設けた面の反対の面に低屈折率の
厚さ2μmの反射防止膜16を形成した。
【0103】次いで、マトリクスとしてEpon 812および
Devcon 5A (Devcon社製、商品名)を用い、硬化剤Capc
ure 3-800 を用い、Epon 812、Devcon 5A 、およびCapc
ure3-800 の配合割合を1:1:2として調整し、さら
に、調整されたエポキシ樹脂と液晶 E-7の配合割合を
1:2として混合して高分子媒体を得た。
【0104】次いで、両透明基板11,17を画素電極
23と透明電極15が対向するようにして配置し、その
間に外径20μmのスペーサ(図示せず)を分散させた
高分子媒体を挟持させた。この状態で50℃、20分の
熱処理を施し、90℃まで昇温してさらに5分の熱処理
を施して高分子分散型液晶表示装置を得た。対向した電
極間に20Vの電圧を印加したところ、良好な色表示が
できた。また、色表示における外光の利用効率は27%
であった。 (実施例11)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設けて図35に示す構成の画素を作り込んだ。すな
わち、TFTソース電極上に2.5μm厚のレジストを
パターニングし、メッキにより銅の柱31を設けた。透
明基板17上に絶縁膜30を介してアルミニウムを厚さ
1000オングストロームで蒸着して光散乱型拡散膜2
4を形成した。次いで、その上に印刷法を用いて各画素
が40μm角である図8に示す画素配置を有するカラー
フィルター層25を形成した。このカラーフィルター層
25上にアクリレートを塗布し硬化させて厚さ1500
オングストロームの保護膜26を形成した。次いで、保
護膜26上にITOを蒸着して厚さ1000オングスト
ロームの透明電極23を形成してパターニングし、透明
電極23とTFTのソース電極21との間の導通をとっ
た。次いで、黒色の顔料を分散したレジスト材料を用い
て、画素に相当する部分を囲むようにして高さ10μm
の壁31を設けた。
【0105】他方の透明基板11にITOを蒸着して厚
さ1000オングストロームの透明電極15を形成し
た。次いで、両透明基板11,17を画素電極23と透
明電極15が対向するようにして配置し、3番画素32
にイエローの染料を混合したd/p=3のコレステリッ
ク液晶材料を充填し、その他の画素27には染料を混合
しない同様のコレステリック液晶材料を充填した。この
ようにして、相転移型液晶表示装置を製造した。対向し
た電極間に40Vの電圧を印加したところ、良好な色表
示ができた。また、色表示における外光の利用効率は3
3%であった。 (実施例12)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設けて図35に示す構成の画素を作り込んだ。すな
わち、TFTが形成された透明基板17上に絶縁膜30
を介してアルミニウムを厚さ1000オングストローム
で蒸着して光散乱型拡散膜24を形成した。次いで、そ
の上に印刷法を用いて各画素が40μm角である図9に
示す画素配置を有するカラーフィルター層25を形成し
た。このカラーフィルター層25上にウレタンアクリレ
ートを塗布し硬化させて厚さ1500オングストローム
の保護膜26を形成した。次いで、保護膜26上にレジ
ストを塗布し、画素の一部に外径2μmの円状の穴あき
パターンを形成し、RIEを用いてTFTソース電極2
1まで穴を開けた。この際、穴は上に広がりを持つ形状
となった。次いで、保護膜26上にITOを蒸着して厚
さ1000オングストロームの透明電極23を形成して
パターニングし、透明電極23とTFTのソース電極2
1の間の導通をとった。次いで、黒色の顔料を分散した
レジスト材料を用いて、画素に相当する部分を囲むよう
にして高さ10μmの壁31を設けた。
【0106】他方の透明基板11にITOを蒸着して厚
さ1000オングストロームの透明電極15を形成し
た。次いで、両透明基板11,17を画素電極23と透
明電極15が対向するようにして配置し、3番画素32
にイエローの染料を混合したスメクティックA液晶材料
を充填し、その他の画素27には染料を混合しない同様
のスメクティックA液晶材料を充填した。さらに、加熱
用電極を透明基板全面に設けて、相転移型液晶表示装置
を製造した。対向した電極間に加熱しながら15Vの電
圧を印加したところ、良好な色表示ができた。また、色
表示における外光の利用効率は30%であった。 (実施例13)以下の実施例13〜16は、本発明の表
示装置の第4の態様に関するものである。図32に示す
高分子分散型液晶表示装置を次のようにして作製した。
まず、TFTが形成された透明基板17上に絶縁膜30
を介してアルミニウムを厚さ1000オングストローム
で蒸着して光散乱型拡散膜24を形成した。次いで、そ
の上に厚さ2μmの染料分散レジスト層を用いて図15
に示す画素配置にパターニングしてカラーフィルター層
25を形成した。このカラーフィルター層25上にウレ
タンアクリレートを塗布し硬化させて厚さ1500オン
グストロームの保護膜26を形成した。次いで、保護膜
26上にレジストを塗布し、画素の一部に外径2μmの
円状の穴あきパターンを形成し、RIEを用いてTFT
ソース電極21まで穴を開けた。この際、穴は上に広が
りを持つ形状となった。次いで、保護膜26上にITO
を蒸着して厚さ1000オングストロームの画素電極2
3を形成してパターニングし、同時に画素電極23とT
FTのソース電極21を電気的に接続した。なお、カラ
ーフィルター層25は、マゼンタ25a、シアン25
b、青25e、赤25dの領域に分割されている。
【0107】他方の透明基板11の図15に示す画素配
置における3番画素(シアン領域25b)および4番画
素(青領域25e)に対応した領域にイエローに着色し
たフィルム12を貼り合わせた。なお、このイエローに
着色したフィルムは、透明基板11上に透明電極15を
形成した後に透明電極15上に貼り合わせてもよい。
【0108】次いで、透明基板11上であってカラーフ
ィルター層25の色の境界部分に対応する部分に酸化ク
ロムからなる遮光膜13を形成した。その後、ウレタン
アクリレートからなる厚さ1500オングストロームの
保護膜14を形成し、その上にITOを蒸着して厚さ1
000オングストロームの透明電極15を形成した。ま
た、透明電極15を設けた面の反対の面に低屈折率の厚
さ2μmの反射防止膜16を形成した。
【0109】次いで、マトリクスとして、エポキシ樹脂
Epon 812(ポリサイエンス社製、商品名)を用い、その
100重量部に対して硬化剤Capcure 3-800 (ウィルミ
ントンケミカル社製、商品名)100重量部、液晶 E-7
(BDH社製、商品名)200重量部を混合して光散乱
媒体27として高分子媒体を作製した。
【0110】次いで、両透明基板11,17を画素電極
23と透明電極15が対向するようにして配置し、その
間に外径20μmのスペーサ(図示せず)を介して高分
子媒体を挟持させた。この状態で60℃、30分の熱処
理を施し、100℃まで昇温してさらに10分の熱処理
を施して高分子分散型液晶表示装置を得た。対向した電
極間に20Vの電圧を印加したところ、良好な色表示が
できた。また、色表示における外光の利用効率は25%
であった。 (実施例14)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設けて図32に示す構成の画素を作り込んだ。すな
わち、TFTが形成された透明基板17上に絶縁膜30
を介してアルミニウムを厚さ1000オングストローム
で蒸着して光散乱型拡散膜24を形成した。次いで、そ
の上に印刷法を用いて各画素が50μm角である図5に
示す画素配置を有するカラーフィルター層25を形成し
た。このカラーフィルター層25上にウレタンアクリレ
ートを塗布し硬化させて厚さ1500オングストローム
の保護膜26を形成した。次いで、保護膜26上にレジ
ストを塗布し、画素の一部に外径2μmの円状の穴あき
パターンを形成し、RIEを用いてTFTソース電極2
1まで穴を開けた。この際、穴は上に広がりを持つ形状
となった。次いで、保護膜26上にITOを蒸着して厚
さ1000オングストロームの画素電極23を形成して
各画素を50μm角にパターニングし、画素電極23、
光散乱型拡散膜24、およびTFTのソース電極21の
間の導通をとった。
【0111】他方の透明基板11上に3番画素および4
番画素に対応して厚さ2μmのイエローの染色層12を
形成しパターニングし、画素と画素の間に厚さ2μmの
ブラックの染色層13を設けた。さらに、その上に保護
層14を介してITOを蒸着して厚さ1000オングス
トロームの透明電極15を形成して上記と同様にパター
ニングした。また、透明電極15を設けた面の反対の面
に低屈折率の厚さ2μmの反射防止膜16を形成した。
【0112】次いで、マトリクスとしてEpon 812および
Devcon 5A (Devcon社製、商品名)を用い、硬化剤Capc
ure 3-800 を用い、Epon 812、Devcon 5A 、およびCapc
ure3-800 の配合割合を1:1:2として調整し、さら
に、調整されたエポキシ樹脂と液晶 E-7の配合割合を
1:2として混合して高分子媒体を得た。
【0113】次いで、両透明基板11,17を画素電極
23と透明電極15が対向するようにして配置し、その
間に外径20μmのスペーサ(図示せず)を分散させた
高分子媒体を挟持させた。この状態で50℃、20分の
熱処理を施し、90℃まで昇温してさらに5分の熱処理
を施して高分子分散型液晶表示装置を得た。対向した電
極間に20Vの電圧を印加したところ、良好な色表示が
できた。また、色表示における外光の利用効率は25%
であった。 (実施例15)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設けて図36に示す構成の画素を作り込んだ。すな
わち、TFTが形成された透明基板17上に絶縁膜30
を介してアルミニウムを厚さ1000オングストローム
で蒸着して光散乱型拡散膜24を形成した。次いで、そ
の上に印刷法を用いて各画素が40μm角である図8に
示す画素配置を有するカラーフィルター層25を形成し
た。このカラーフィルター層25上にアクリレートを塗
布し硬化させて厚さ1500オングストロームの保護膜
26を形成した。次いで、保護膜26上にレジストを塗
布し、画素の一部に外径2μmの円状の穴あきパターン
を形成し、RIEを用いてTFTソース電極21まで穴
を開けた。この際、穴は上に広がりを持つ形状となっ
た。次いで、保護膜26上にITOを蒸着して厚さ10
00オングストロームの透明電極23を形成してパター
ニングし、透明電極23とTFTのソース電極21との
間の導通をとった。次いで、黒色の顔料を分散したレジ
スト材料を用いて、画素に相当する部分を囲むようにし
て高さ10μmの壁31を設けた。
【0114】他方の透明基板11にITOを蒸着して厚
さ1000オングストロームの透明電極15を形成し
た。次いで、両透明基板11,17を画素電極23と透
明電極15が対向するようにして配置し、3番画素32
および4番画素33にイエローの染料を混合したd/p
=3のコレステリック液晶材料を充填し、その他の画素
27には染料を混合しない同様のコレステリック液晶材
料を充填した。このようにして、相転移型液晶表示装置
を製造した。対向した電極間に40Vの電圧を印加した
ところ、良好な色表示ができた。また、色表示における
外光の利用効率は25%であった。 (実施例16)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設けて図36に示す構成の画素を作り込んだ。すな
わち、TFTが形成された透明基板17上に絶縁膜30
を介してアルミニウムを厚さ1000オングストローム
で蒸着して光散乱型拡散膜24を形成した。次いで、そ
の上に印刷法を用いて各画素が40μm角である図9に
示す画素配置を有するカラーフィルター層25を形成し
た。このカラーフィルター層25上にウレタンアクリレ
ートを塗布し硬化させて厚さ1500オングストローム
の保護膜26を形成した。次いで、保護膜26上にレジ
ストを塗布し、画素の一部に外径2μmの円状の穴あき
パターンを形成し、RIEを用いてTFTソース電極2
1まで穴を開けた。この際、穴は上に広がりを持つ形状
となった。次いで、保護膜26上にITOを蒸着して厚
さ1000オングストロームの透明電極23を形成して
パターニングし、透明電極23とTFTのソース電極2
1との間の導通をとった。次いで、黒色の顔料を分散し
たレジスト材料を用いて、画素に相当する部分を囲むよ
うにして高さ10μmの壁31を設けた。
【0115】他方の透明基板11にITOを蒸着して厚
さ1000オングストロームの透明電極15を形成し
た。次いで、両透明基板11,17を画素電極23と透
明電極15が対向するようにして配置し、3番画素32
および4番画素33にイエローの染料を混合したスメク
ティックA液晶材料を充填し、その他の画素には染料を
混合しない同様のスメクティックA液晶材料を充填し
た。さらに、加熱用電極(図示せず)を透明基板全面に
設けて、相転移型液晶表示装置を製造した。対向した電
極間に加熱しながら15Vの電圧を印加したところ、良
好な色表示ができた。また、色表示における外光の利用
効率は25%であった。 (実施例17)以下の実施例17〜30は、本発明の表
示装置の第5〜第7の態様に関するものである。なお、
第1の基板上に設けられているカラーフィルター層と対
向する領域には、以下の実施例において使用した色の他
に、ブラックまたは第1の基板の透過波長を吸収波長と
する色を用いることができ、この場合であっても同様の
効果が得られる。
【0116】一方の透明基板(第2の基板)にTFTス
イッチング素子を設け、その上に絶縁膜を介して酸化チ
タン層を厚さ2μmで形成した。次いで、酸化チタン層
上に染料分散型のレジスト厚さ2μmを用いてパターニ
ングを行って100μm角の画素の図12に示すカラー
フィルター層を形成した。このカラーフィルター層上に
厚さ2μmの保護膜を形成し、加圧成形することにより
表面をプリズム状に成形し、その後上記TFTスイッチ
ング素子のソース電極に導通するアルミニウム電極柱を
形成した。
【0117】次に、画素に対応するように両面に100
μm角で厚さ1000オングストロームのITO膜を形
成し、両面を導通させた厚さ0.1mmの透明基板と、
上記透明基板(第2の基板)とを、アルミニウム電極柱
とITOとの間の導通をとりながら重ねた。
【0118】他方の透明基板(第1の基板)上に厚さ2
μmのカラーフィルターの染色層を形成し、第2の基板
の所定画素に対応するようにパターニングし、画素と画
素の間(カラーフィルター層の色の境界部分)にブラッ
クの染色層を厚さ2μmで設け、さらにその上にITO
を蒸着して厚さ1000オングストロームの透明電極を
形成した。また、透明電極15を設けた面の反対の面に
低屈折率の厚さ2μmの反射防止膜を形成した。
【0119】次いで、マトリクスとして、2種類のエポ
キシ樹脂Devcon 5A /Epon 812を選び、硬化剤としてCa
pcure 3-800 を用いてそれぞれ1:1:2の割合となる
ように調整し、マトリクスと液晶とが1:2の割合とな
るように、上記マトリクスとカイラル剤 S-811(メルク
社製、商品名)を1%混合した液晶 E-7とを混合して高
分子媒体を作製した。
【0120】次いで、両透明基板を画素と透明電極が対
向するようにして配置し、その間に外径20μmのスペ
ーサを介して高分子媒体を挟持させた。この状態で50
℃、20分の熱処理を施し、90℃まで昇温しさらに5
分の熱処理を施して高分子分散型液晶表示装置を得た。
対向した電極間に電圧をかけたところ、図37に示す色
範囲で良好な色表示が得られた。また、コントラストは
4.7:1であった。第1の基板のカラーフィルター層
に対向した第2の基板のカラーフィルター層の領域に青
の他にブラックを配置した場合も同様な結果が得られ
た。 (実施例18)第1および第2の基板上のカラーフィル
ター層を図32に示す色配置にすること以外は実施例1
7と同様に高分子分散型液晶表示装置を作製した。対向
した電極間に電圧をかけたところ、図39に示す色範囲
で良好な色表示が得られた。また、コントラストは8:
1であった。第1の基板のカラーフィルター層に対向し
た第2の基板のカラーフィルター層の領域にマゼンタの
他に赤、青、ブラックを配置した場合も同様な結果が得
られた。 (実施例19)第1および第2の基板上のカラーフィル
ター層を図40に示す色配置にすること以外は実施例1
7と同様に高分子分散型液晶表示装置を作製した。対向
した電極間に電圧をかけたところ、図41に示す色範囲
で良好な色表示が得られた。また、コントラストは3.
2:1であった。第1の基板のカラーフィルター層に対
向した第2の基板のカラーフィルター層の領域に青の他
にブラックを配置した場合も同様な結果が得られた。 (実施例20)第1および第2の基板上のカラーフィル
ター層を図42に示す色配置にすること以外は実施例1
7と同様に高分子分散型液晶表示装置を作製した。対向
した電極間に電圧をかけたところ、図43に示す色範囲
で良好な色表示が得られた。また、コントラストは6:
1であった。第1の基板のカラーフィルター層に対向し
た第2の基板のカラーフィルター層の領域に青の他にブ
ラック、赤の他にブラックを配置した場合も同様な結果
が得られた。 (実施例21)第1および第2の基板上のカラーフィル
ター層を図1に示す色配置にすること以外は実施例17
と同様に高分子分散型液晶表示装置を作製した。対向し
た電極間に電圧をかけたところ、図44に示す色範囲で
良好な色表示が得られた。また、コントラストは4.
2:1であった。第1の基板のカラーフィルター層に対
向した第2の基板のカラーフィルター層の領域に青の他
にブラックを配置した場合も同様な結果が得られた。 (実施例22)第1および第2の基板上のカラーフィル
ター層を図27に示す色配置にすること以外は実施例1
7と同様に高分子分散型液晶表示装置を作製した。対向
した電極間に電圧をかけたところ、図45に示す色範囲
で良好な色表示が得られた。また、コントラストは8:
1であった。第1の基板のカラーフィルター層に対向し
た第2の基板のカラーフィルター層の領域に青の他にブ
ラック、マゼンタの他に赤、青、ブラックを配置した場
合も同様な結果が得られた。 (実施例23)第1および第2の基板上のカラーフィル
ター層を図46に示す色配置にすること以外は実施例1
7と同様に高分子分散型液晶表示装置を作製した。対向
した電極間に電圧をかけたところ、図47に示す色範囲
で良好な色表示が得られた。また、コントラストは8.
1:1であった。第1の基板のカラーフィルター層に対
向した第2の基板のカラーフィルター層の領域に青の他
にブラック、赤の他にブラックを配置した場合も同様な
結果が得られた。 (実施例24)第1および第2の基板上のカラーフィル
ター層を図31に示す色配置にすること以外は実施例1
7と同様に高分子分散型液晶表示装置を作製した。対向
した電極間に電圧をかけたところ、図48に示す色範囲
で良好な色表示が得られた。また、コントラストは5:
1であった。第1の基板のカラーフィルター層に対向し
た第2の基板のカラーフィルター層の領域に青の他にブ
ラック、赤の他にブラックを配置した場合も同様な結果
が得られた。 (実施例25)第1および第2の基板上のカラーフィル
ター層を図29に示す色配置にすること以外は実施例1
7と同様に高分子分散型液晶表示装置を作製した。対向
した電極間に電圧をかけたところ、図49に示す色範囲
で良好な色表示が得られた。また、コントラストは6.
2:1であった。第1の基板のカラーフィルター層に対
向した第2の基板のカラーフィルター層の領域に青の他
にブラック、マゼンタの他に赤、青、ブラックを配置し
た場合も同様な結果が得られた。 (実施例26)第1および第2の基板上のカラーフィル
ター層を図33に示す色配置にすること以外は実施例1
7と同様に高分子分散型液晶表示装置を作製した。対向
した電極間に電圧をかけたところ、図50に示す色範囲
で良好な色表示が得られた。また、コントラストは5.
5:1であった。第1の基板のカラーフィルター層に対
向した第2の基板のカラーフィルター層の領域に青の他
にブラック、赤の他にブラック、緑の他にブラックを配
置した場合も同様な結果が得られた。 (実施例27)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設け、その上に絶縁膜を介してアルミニウムを厚さ
1000オングストロームで蒸着して光散乱型拡散膜を
形成した。次いで、図13に示す画素配置を有するカラ
ーフィルター層を染料分散レジストを用いてパターニン
グして形成した。このカラーフィルター層上に厚さ15
00オングストロームの保護膜を形成した。次いで、保
護膜上にITOを蒸着して厚さ1000オングストロー
ムの画素電極を形成してパターニングし、画素電極、光
散乱型拡散膜、およびソース電極の導通をとった。
【0121】他方の透明基板上にITOを蒸着して厚さ
1000オングストロームの透明電極を形成して上記と
同様にパターニングした。また、透明電極を設けた面の
反対の面に低屈折率の厚さ2μmの反射防止膜を形成し
た。
【0122】次いで、マトリクスとして、エポキシ樹脂
Epon 812を用い、その100重量部に対して硬化剤Capc
ure 3-800 100重量部、液晶 E-7 200重量部を混
合して光散乱媒体として高分子媒体を作製した。
【0123】次いで、両透明基板を画素電極と透明電極
が対向するようにして配置し、その間に外径20μmの
スペーサ(図示せず)を分散させた高分子媒体を挟持さ
せた。この状態で60℃、30分の熱処理を施し、10
0℃まで昇温してさらに10分の熱処理を施して高分子
分散型液晶表示装置を得た。さらに、上記カラーフィル
ターを電極パターンに対応させて一方の基板(第2の基
板)に貼り、他方の基板(第1の基板)の外側に、一方
の基板(第2の基板)の画素配置における3番画素に対
応した領域にイエローのカラーフィルターを貼り合わせ
た。対向した電極間に15Vの電圧を印加したところ、
良好な色表示ができた。また、色表示における外光の利
用効率は27%であった。 (実施例28)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設け、その上に図31に示す構成の画素を作り込ん
だ。なお、画素電極はアルミニウム膜を形成することに
より設けた。図38に示すカラーフィルター層を染料分
散型レジストを用いて100μm角の各画素にパターニ
ングした。このカラーフィルター層上に厚さ1500オ
ングストロームの保護膜を形成した。次いで、保護膜上
にITOを蒸着して厚さ1000オングストロームのI
TO膜を形成し、ITO膜とアルミニウムからなる画素
電極の導通をとった。
【0124】他方の透明基板上に3番画素に対応して厚
さ2μmの緑の染色層を形成しパターニングし、画素と
画素の間に厚さ2μmのブラックの染色層を設けた。さ
らに、保護膜を介してITOを蒸着して厚さ1000オ
ングストロームの透明電極を形成して上記と同様にパタ
ーニングした。また、透明電極を設けた面の反対の面に
低屈折率の厚さ2μmの反射防止膜を形成した。
【0125】次いで、マトリクスとして2種類のエポキ
シ樹脂Devcon 5A /Epon 812を用い、硬化剤Capcure 3-
800 を用い、それぞれの配合割合を1:1:2として調
整し、さらに、調整されたエポキシ樹脂と液晶 E-7の配
合割合を1:2として混合して高分子媒体を得た。
【0126】次いで、両透明基板を画素電極と透明電極
が対向するようにして配置し、その間に外径20μmの
スペーサを分散させた高分子媒体を挟持させた。この状
態で50℃、20分の熱処理を施し、90℃まで昇温し
てさらに5分の熱処理を施して高分子分散型液晶表示装
置を得た。対向した電極間に20Vの電圧を印加したと
ころ、良好な色表示ができた。また、色表示における外
光の利用効率は37%であった。 (実施例29)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設けて図35に示す構成の画素を作り込んだ。次い
で、その上に印刷法を用いて各画素が40μm角である
図27に示す画素配置を有するカラーフィルター層を形
成した。このカラーフィルター層上に厚さ1500オン
グストロームの保護膜を形成した。次いで、保護膜上に
ITOを蒸着して厚さ1000オングストロームの透明
電極を形成してパターニングし、透明電極とTFTのソ
ース電極との間の導通をとった。次いで、黒色の顔料を
分散したレジスト材料を用いて、画素に相当する部分を
囲むようにして高さ10μmの壁を設けた。
【0127】他方の透明基板にITOを蒸着して厚さ1
000オングストロームの透明電極を形成した。次い
で、両透明基板を画素電極と透明電極が対向するように
して配置し、3番画素にイエロー、4番画素に緑の二色
性染料をそれぞれ混合したd/p=3のコレステリック
液晶材料を充填し、その他の画素には染料を混合しない
同様のコレステリック液晶材料を充填した。このように
して、相転移型液晶表示装置を製造した。対向した電極
間に40Vの電圧を印加したところ、良好な色表示がで
きた。また、色表示における外光の利用効率は33%で
あった。 (実施例30)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設けて図35に示す構成の画素を作り込んだ。次い
で、その上に印刷法を用いて各画素が100μm角であ
る図46に示す画素配置を有するカラーフィルター層を
形成した。このカラーフィルター層上に厚さ1500オ
ングストロームの保護膜を形成した。次いで、保護膜上
にITOを蒸着して厚さ1000オングストロームの透
明電極を形成してパターニングし、透明電極とTFTの
ソース電極との間の導通をとった。次いで、黒色の顔料
を分散したレジスト材料を用いて、画素に相当する部分
を囲むようにして高さ10μmの壁を設けた。
【0128】他方の透明基板にITOを蒸着して厚さ1
000オングストロームの透明電極を形成した。次い
で、両透明基板を画素電極と透明電極が対向するように
して配置し、3番画素にイエロー、4番画素にシアンの
二色性染料をそれぞれ混合したスメクティックA液晶材
料を充填し、その他の画素には染料を混合しない同様の
スメクティックA液晶材料を充填した。さらに、加熱用
電極を透明基板全面に設けて、相転移型液晶表示装置を
製造した。対向した電極間に加熱しながら15Vの電圧
を印加したところ、良好な色表示ができた。また、色表
示における外光の利用効率は27%であった。 (実施例31)以下の実施例31〜34は、本発明の表
示装置の第8の態様に関するものである。
【0129】表面に凹凸を有する一方の透明基板にTF
Tスイッチング素子を設け、その上にアルミニウムを厚
さ1000オングストロームで蒸着した後、図12に示
す画素配置を有するカラーフィルター層を染料分散型レ
ジスト(厚さ2μm)を用いてパターニングした。この
とき、緑の透過率最大ピーク波長を530nmとし、5
45nmの透過率を30%に調整した。アルミニウム
は、透明基板表面の凹凸に追従して形成されており凹凸
形状を有し、さらにカラーフィルター層もそれに追従し
て凹凸形状を有していた。このカラーフィルター層上に
厚さ1500オングストロームの保護膜を形成した後、
保護膜上にITOを蒸着して厚さ1000オングストロ
ームの透明電極を形成し、画素にしたがってをパターニ
ングした。
【0130】他方の透明基板にITOを蒸着して厚さ1
000オングストロームの透明電極を形成し、画素にし
たがってパターニングした。
【0131】次いで、マトリクスとして、エポキシ樹脂
Epon 812を用い、その100重量部に対して硬化剤Capc
ure 3-800 100重量部、液晶E-7 200重量部を混合
して光散乱媒体として高分子媒体を作製した。
【0132】次いで、両透明基板を画素電極および透明
電極が対向するようにして配置し、その間に外径20μ
mのスペーサを介して高分子媒体を挟持させた。この状
態で60℃で30分の熱処理を施し、100℃まで昇温
してさらに10分熱処理を施して高分子分散型液晶表示
装置を得た。上記カラーフィルターを電極パターンに対
応させて一方の基板(第2の基板)に貼り、他方の基板
(第1の基板)の外側に、一方の基板(第2の基板)の
画素配置における3番画素に対応した領域にイエローの
カラーフィルターを貼り合わせた。なお、イエローの波
長545nmの透過率は85%とした。対向した電極間
に15Vの電圧を印加したところ、コントラストが3.
5:1の良好な色表示ができた。また、色表示における
外光の利用効率は30%であった。 (実施例32)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設け、その上に図31の画素を作り込んだ。なお、
画素電極はアルミニウム膜を形成することにより設け
た。次いで、透明基板全面に酸化チタン微粒子を分散し
た厚さ5000オングストロームのアクリル樹脂膜を形
成した。図12に示すカラーフィルター層を染料分散型
レジストを用いて50μm角の各画素にパターニングし
た。このとき、緑の透過率最大ピーク波長を525nm
とし、545nmの透過率を20%に調整した。このカ
ラーフィルター層上に厚さ1500オングストロームの
保護膜を形成した。次いで、保護膜上にITOを蒸着し
て厚さ1000オングストロームのITO膜を形成し、
ITO膜とアルミニウムからなる画素電極の導通をとっ
た。
【0133】他方の透明基板上に3番画素に対応して厚
さ2μmのイエローの染色層を形成しパターニングし、
画素と画素の間に厚さ2μmのブラックの染色層を設け
た。さらに、保護膜を介してITOを蒸着して厚さ10
00オングストロームの透明電極を形成して上記と同様
にパターニングした。このとき、イエローの545nm
の透過率を80%とした。また、透明電極を設けた面の
反対の面に低屈折率の厚さ2μmの反射防止膜を形成し
た。
【0134】次いで、マトリクスとして2種類のエポキ
シ樹脂Devcon 5A /Epon 812を用い、硬化剤Capcure 3-
800 を用い、それぞれの配合割合を1:1:2として調
整し、さらに、調整されたエポキシ樹脂と液晶 E-7の配
合割合を1:2として混合して高分子媒体を得た。
【0135】次いで、両透明基板を画素電極と透明電極
が対向するようにして配置し、その間に外径20μmの
スペーサを分散させた高分子媒体を挟持させた。この状
態で50℃、20分の熱処理を施し、90℃まで昇温し
てさらに5分の熱処理を施して高分子分散型液晶表示装
置を得た。対向した電極間に15Vの電圧を印加したと
ころ、コントラストが4:1の良好な色表示ができた。
また、色表示における外光の利用効率は30%であっ
た。 (実施例33)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設けて図35に示す構成の画素を作り込んだ。次い
で、その上に印刷法を用いて各画素が40μm角であ
り、図12に示す光散乱性を有する顔料を含んだカラー
フィルター層を形成した。このとき、緑の透過率最大ピ
ーク波長を515nmとし、545nmの透過率を5%
に調整した。このカラーフィルター層上に厚さ1500
オングストロームの保護膜を形成した。次いで、保護膜
上にITOを蒸着して厚さ1000オングストロームの
透明電極を形成してパターニングし、透明電極とTFT
のソース電極との間の導通をとった。次いで、黒色の顔
料を分散したレジスト材料を用いて、画素に相当する部
分を囲むようにして高さ10μmの壁を設けた。
【0136】他方の透明基板にITOを蒸着して厚さ1
000オングストロームの透明電極を形成した。次い
で、両透明基板を画素電極と透明電極が対向するように
して配置し、3番画素にイエローの染料を混合したd/
p=3のコレステリック液晶材料を充填し、その他の画
素には染料を混合しない同様のコレステリック液晶材料
を充填した。このとき、イエロー染料を調整して545
nmの透過率を80%とした。このようにして、相転移
型液晶表示装置を製造した。対向した電極間に40Vの
電圧を印加したところ、コントラストが4:1の良好な
色表示ができた。また、色表示における外光の利用効率
は30%であった。 (実施例34)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設けた図35に示す画素を作り込み、図12に示す
画素配置を有するカラーフィルター層を形成し、酸化チ
タン微粒子を分散させたレジスト材料と酸化チタン微粒
子を含まないレジスト材料を用いて2層のレジスト層を
形成してパターニングし、40μm角の画素である着色
層を設けた。このとき、緑の透過率最大ピーク波長は5
30nm、545nmの透過率は30%に調整した。こ
のカラーフィルター層上に厚さ1500オングストロー
ムの保護膜を形成した。次いで、保護膜上にITOを蒸
着して厚さ1000オングストロームの透明電極を形成
してパターニングし、透明電極とTFTのソース電極と
の間の導通をとった。次いで、黒色の顔料を分散したレ
ジスト材料を用いて、画素に相当する部分を囲むように
して高さ10μmの壁を設けた。
【0137】他方の透明基板にITOを蒸着して厚さ1
000オングストロームの透明電極を形成した。次い
で、両透明基板を画素電極と透明電極が対向するように
して配置し、3番画素にイエローの染料を混合したスメ
クティックA液晶材料を充填し、その他の画素には染料
を混合しない同様のスメクティックA液晶材料を充填し
た。このとき、イエロー染料を調整し、545nmの透
過率を90%とした。さらに、加熱用電極を透明基板全
面に設けて、相転移型液晶表示装置を製造した。対向し
た電極間に加熱しながら15Vの電圧を印加したとこ
ろ、コントラストが4.5:1の良好な色表示ができ
た。また、色表示における外光の利用効率は30%であ
った。 (実施例35)以下の実施例35〜38は、本発明の表
示装置の第9の態様に関するものである。
【0138】一方の透明基板にTFTスイッチング素子
を設け、その上にアルミニウムを厚さ1000オングス
トロームで蒸着した後、図24に示す画素配置を有する
カラーフィルター層を染料分散型レジスト(厚さ2μ
m)を用いてパターニングした。このカラーフィルター
層上に厚さ1500オングストロームの保護膜を形成し
た後、保護膜上にITOを蒸着して厚さ1000オング
ストロームの透明電極を形成し、画素にしたがってをパ
ターニングした。
【0139】他方の透明基板にITOを蒸着して厚さ1
000オングストロームの透明電極を形成し、画素にし
たがってパターニングした。
【0140】次いで、マトリクスとして、エポキシ樹脂
Epon 812を用い、その100重量部に対して硬化剤Capc
ure 3-800 100重量部、液晶E-7 200重量部を混合
して光散乱媒体として高分子媒体を作製した。
【0141】次いで、両透明基板を画素電極および透明
電極が対向するようにして配置し、その間に外径20μ
mのスペーサを介して高分子媒体を挟持させた。この状
態で60℃で30分の熱処理を施し、100℃まで昇温
してさらに10分熱処理を施して高分子分散型液晶表示
装置を得た。上記カラーフィルターを電極パターンに対
応させて一方の基板(第2の基板)に貼り、他方の基板
(第1の基板)の外側に、一方の基板(第2の基板)の
画素配置における3番画素に対応した領域にイエローの
カラーフィルターを、4番画素に対応した領域に緑のカ
ラーフィルターを貼り合わせた。対向した電極間に15
Vの電圧を印加したところ、良好な色表示ができた。ま
た、色表示における外光の利用効率は27%であった。 (実施例36)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設け、その上に図31の画素を作り込んだ。なお、
画素電極はアルミニウム膜を形成することにより設け
た。次いで、透明基板全面に酸化チタン微粒子を分散し
た厚さ5000オングストロームのアクリル樹脂膜を形
成した。図24に示すカラーフィルター層を染料分散型
レジストを用いて50μm角の各画素にパターニングし
た。このカラーフィルター層上に厚さ1500オングス
トロームの保護膜を形成した。次いで、保護膜上にIT
Oを蒸着して厚さ1000オングストロームのITO膜
を形成し、ITO膜とアルミニウムからなる画素電極の
導通をとった。
【0142】他方の透明基板上に3番画素に対応して厚
さ2μmのイエローの染色層を形成し、4番画素に対応
して厚さ2μmの緑の染色層を形成しパターニングし、
画素と画素の間に厚さ2μmのブラックの染色層を設け
た。さらに、保護膜を介してITOを蒸着して厚さ10
00オングストロームの透明電極を形成して上記と同様
にパターニングした。また、透明電極を設けた面の反対
の面に低屈折率の厚さ2μmの反射防止膜を形成した。
【0143】次いで、マトリクスとして2種類のエポキ
シ樹脂Devcon 5A /Epon 812を用い、硬化剤Capcure 3-
800 を用い、それぞれの配合割合を1:1:2として調
整し、さらに、調整されたエポキシ樹脂と液晶 E-7の配
合割合を1:2として混合して高分子媒体を得た。
【0144】次いで、両透明基板を画素電極と透明電極
が対向するようにして配置し、その間に外径20μmの
スペーサを分散させた高分子媒体を挟持させた。この状
態で50℃、20分の熱処理を施し、90℃まで昇温し
てさらに5分の熱処理を施して高分子分散型液晶表示装
置を得た。対向した電極間に15Vの電圧を印加したと
ころ、良好な色表示ができた。また、色表示における外
光の利用効率は35%であった。 (実施例37)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設けて図35に示す構成の画素を作り込んだ。次い
で、その上に印刷法を用いて各画素が40μm角であ
り、図24に示すカラーフィルター層を印刷法を用いて
形成した。このカラーフィルター層上に厚さ1500オ
ングストロームの保護膜を形成した。次いで、保護膜上
にITOを蒸着して厚さ1000オングストロームの透
明電極を形成してパターニングし、透明電極とTFTの
ソース電極との間の導通をとった。次いで、黒色の顔料
を分散したレジスト材料を用いて、画素に相当する部分
を囲むようにして高さ10μmの壁を設けた。
【0145】他方の透明基板にITOを蒸着して厚さ1
000オングストロームの透明電極を形成した。次い
で、両透明基板を画素電極と透明電極が対向するように
して配置し、4番画素にイエロー、5番画素に緑の二色
性染料をそれぞれ混合したd/p=3のコレステリック
液晶材料を充填し、その他の画素には染料を混合しない
同様のコレステリック液晶材料を充填した。このように
して、相転移型液晶表示装置を製造した。対向した電極
間に40Vの電圧を印加したところ、良好な色表示がで
きた。また、色表示における外光の利用効率は25%で
あった。 (実施例38)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設けた図35に示す画素を作り込み、図24に示す
画素配置を有するカラーフィルター層を印刷法を用いて
40μm角の画素である着色層を設けた。このカラーフ
ィルター層上に厚さ1500オングストロームの保護膜
を形成した。次いで、保護膜上にITOを蒸着して厚さ
1000オングストロームの透明電極を形成してパター
ニングし、透明電極とTFTのソース電極との間の導通
をとった。次いで、黒色の顔料を分散したレジスト材料
を用いて、画素に相当する部分を囲むようにして高さ1
0μmの壁を設けた。
【0146】他方の透明基板にITOを蒸着して厚さ1
000オングストロームの透明電極を形成した。次い
で、両透明基板を画素電極と透明電極が対向するように
して配置し、4番画素にイエロー、5番画素に緑の二色
性染料をそれぞれ混合したスメクティックA液晶材料を
充填し、その他の画素には染料を混合しない同様のスメ
クティックA液晶材料を充填した。さらに、加熱用電極
を透明基板全面に設けて、相転移型液晶表示装置を製造
した。対向した電極間に加熱しながら15Vの電圧を印
加したところ、良好な色表示ができた。また、色表示に
おける外光の利用効率は35%であった。 (実施例39)以下の実施例39〜42は、本発明の表
示装置の第10の態様に関するものである。
【0147】一方の透明基板にTFTスイッチング素子
を設け、その上にアルミニウムを厚さ1000オングス
トロームで蒸着した後、図26に示す画素配置を有する
カラーフィルター層を染料分散型レジスト(厚さ2μ
m)を用いてパターニングした。このカラーフィルター
層上に厚さ1500オングストロームの保護膜を形成し
た後、保護膜上にITOを蒸着して厚さ1000オング
ストロームの透明電極を形成し、画素にしたがってをパ
ターニングした。
【0148】他方の透明基板にITOを蒸着して厚さ1
000オングストロームの透明電極を形成し、画素にし
たがってパターニングした。
【0149】次いで、マトリクスとして、エポキシ樹脂
Epon 812を用い、その100重量部に対して硬化剤Capc
ure 3-800 100重量部、液晶E-7 200重量部を混合
して光散乱媒体として高分子媒体を作製した。
【0150】次いで、両透明基板を画素電極および透明
電極が対向するようにして配置し、その間に外径20μ
mのスペーサを介して高分子媒体を挟持させた。この状
態で60℃で30分の熱処理を施し、100℃まで昇温
してさらに10分熱処理を施して高分子分散型液晶表示
装置を得た。上記カラーフィルターを電極パターンに対
応させて一方の基板(第2の基板)に貼り、他方の基板
(第1の基板)の外側に、一方の基板(第2の基板)の
画素配置における4番画素に対応した領域にシアンのカ
ラーフィルターを、5番画素に対応した領域にイエロー
のカラーフィルターをそれぞれ貼り合わせた。対向した
電極間に15Vの電圧を印加したところ、良好な色表示
ができた。また、色表示における外光の利用効率は35
%であった。 (実施例40)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設け、その上に図31の画素を作り込んだ。なお、
画素電極はアルミニウム膜を形成することにより設け
た。図26に示すカラーフィルター層を染料分散型レジ
ストを用いて50μm角の各画素にパターニングした。
このカラーフィルター層上に厚さ1500オングストロ
ームの保護膜を形成した。次いで、保護膜上にITOを
蒸着して厚さ1000オングストロームのITO膜を形
成し、ITO膜とアルミニウムからなる画素電極の導通
をとった。
【0151】他方の透明基板上に3番画素に対応して厚
さ2μmのイエローの染色層を形成し、4番画素に対応
して厚さ2μmのシアンの染色層を、5番画素に対応し
て厚さ2μmのイエローの染色層をそれぞれ形成しパタ
ーニングし、画素と画素の間に厚さ2μmのブラックの
染色層を設けた。さらに、保護膜を介してITOを蒸着
して厚さ1000オングストロームの透明電極を形成し
て上記と同様にパターニングした。また、透明電極を設
けた面の反対の面に低屈折率の厚さ2μmの反射防止膜
を形成した。
【0152】次いで、マトリクスとして2種類のエポキ
シ樹脂Devcon 5A /Epon 812を用い、硬化剤Capcure 3-
800 を用い、それぞれの配合割合を1:1:2として調
整し、さらに、調整されたエポキシ樹脂と液晶 E-7の配
合割合を1:2として混合して高分子媒体を得た。
【0153】次いで、両透明基板を画素電極と透明電極
が対向するようにして配置し、その間に外径20μmの
スペーサを分散させた高分子媒体を挟持させた。この状
態で50℃、20分の熱処理を施し、90℃まで昇温し
てさらに5分の熱処理を施して高分子分散型液晶表示装
置を得た。対向した電極間に20Vの電圧を印加したと
ころ、良好な色表示ができた。また、色表示における外
光の利用効率は30%であった。 (実施例41)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設けて図35に示す構成の画素を作り込んだ。次い
で、その上に印刷法を用いて各画素が40μm角であ
り、図28に示すカラーフィルター層を印刷法を用いて
形成した。このカラーフィルター層上に厚さ1500オ
ングストロームの保護膜を形成した。次いで、保護膜上
にITOを蒸着して厚さ1000オングストロームの透
明電極を形成してパターニングし、透明電極とTFTの
ソース電極との間の導通をとった。次いで、黒色の顔料
を分散したレジスト材料を用いて、画素に相当する部分
を囲むようにして高さ10μmの壁を設けた。
【0154】他方の透明基板にITOを蒸着して厚さ1
000オングストロームの透明電極を形成した。次い
で、両透明基板を画素電極と透明電極が対向するように
して配置し、4番画素にシアン、5番画素にマゼンタ、
6番画素にイエローの二色性染料をそれぞれ混合したd
/p=3のコレステリック液晶材料を充填し、その他の
画素には染料を混合しない同様のコレステリック液晶材
料を充填した。このようにして、相転移型液晶表示装置
を製造した。対向した電極間に40Vの電圧を印加した
ところ、良好な色表示ができた。また、色表示における
外光の利用効率は30%であった。 (実施例42)一方の透明基板にTFTスイッチング素
子を設けた図35に示す画素を作り込み、図28に示す
画素配置を有するカラーフィルター層を印刷法を用いて
40μm角の画素である着色層を設けた。このカラーフ
ィルター層上に厚さ1500オングストロームの保護膜
を形成した。次いで、保護膜上にITOを蒸着して厚さ
1000オングストロームの透明電極を形成してパター
ニングし、透明電極とTFTのソース電極との間の導通
をとった。次いで、黒色の顔料を分散したレジスト材料
を用いて、画素に相当する部分を囲むようにして高さ1
0μmの壁を設けた。
【0155】他方の透明基板にITOを蒸着して厚さ1
000オングストロームの透明電極を形成した。次い
で、両透明基板を画素電極と透明電極が対向するように
して配置し、4番画素にシアン、5番画素にマゼンタ、
6番画素にイエローの二色性染料をそれぞれ混合したス
メクティックA液晶材料を充填し、その他の画素には染
料を混合しない同様のスメクティックA液晶材料を充填
した。さらに、加熱用電極を透明基板全面に設けて、相
転移型液晶表示装置を製造した。対向した電極間に加熱
しながら15Vの電圧を印加したところ、良好な色表示
ができた。また、色表示における外光の利用効率は32
%であった。
【0156】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の表示装置は、
電極を有する第1の基板と、カラーフィルター層および
画素電極を有する第2の基板と、第1および第2の基板
間に挟持された光散乱媒体とを具備し、第1の基板上に
カラーフィルター層が形成されているので、良好な色表
示を可能とすることができる。これにより、高い光利用
効率で明るく、しかも低消費電力で色表示を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の第1,第5〜第7の態様を
示す概略図。
【図2】本発明の表示装置の第1の態様の画素配置およ
び色表示を示す図。
【図3】本発明の表示装置の第1の態様の画素配置の他
の例を示す図。
【図4】本発明の表示装置の第1の態様の画素配置の他
の例を示す図。
【図5】本発明の表示装置の第1の態様の画素配置の他
の例を示す図。
【図6】本発明の表示装置の第1の態様の画素配置の他
の例を示す図。
【図7】本発明の表示装置の第1の態様の画素配置の他
の例を示す図。
【図8】本発明の表示装置の第1の態様の画素配置の他
の例を示す図。
【図9】本発明の表示装置の第1の態様の画素配置の他
の例を示す図。
【図10】本発明の表示装置の第2の態様を示す概略
図。
【図11】本発明の表示装置の第2の態様の画素配置お
よび色表示を示す図。
【図12】本発明の表示装置の第3,第4,および第8
の態様を示す概略図。
【図13】本発明の表示装置の第3,第5〜第8の態様
の画素配置および色表示を示す図。
【図14】本発明の表示装置の第4の態様を示す概略
図。
【図15】本発明の表示装置の第4の態様の画素配置お
よび色表示を示す図。
【図16】イエローの画素が青の画素に与える影響を示
すグラフ。
【図17】散乱能とコントラストとの間の関係を示すグ
ラフ。
【図18】明度指数L、コントラスト、および視感反射
率コントラストの間の関係を示すグラフ。
【図19】イエローと赤の視感反射率を示すグラフ。
【図20】本発明の表示装置の第8の態様における波長
と透過率との関係を示すグラフ。
【図21】本発明の表示装置の第5〜第7,および第9
の態様を示す概略図。
【図22】本発明の表示装置の第9の態様の画素配置お
よび色表示を示す図。
【図23】本発明の表示装置の第5〜第7,および第9
の態様を示す概略図。
【図24】本発明の表示装置の第9の態様の画素配置お
よび色表示を示す図。
【図25】本発明の表示装置の第5〜第7,および第1
0の態様を示す概略図。
【図26】本発明の表示装置の第10の態様の画素配置
および色表示を示す図。
【図27】本発明の表示装置の第5〜第7,および第1
0の態様を示す概略図。
【図28】本発明の表示装置の第10の態様の画素配置
および色表示を示す図。
【図29】本発明の第1の態様にかかるTFT−LCD
構造の表示装置の一例を示す概略図。
【図30】本発明の第2の態様にかかるTFT−LCD
構造の表示装置の一例を示す概略図。
【図31】本発明の第3,第5〜第10の態様にかかる
TFT−LCD構造の表示装置の一例を示す概略図。
【図32】本発明の第4の態様にかかるTFT−LCD
構造の表示装置の一例を示す概略図。
【図33】本発明の第1の態様にかかるTFT−LCD
構造の表示装置の一例を示す概略図。
【図34】本発明の第2の態様にかかるTFT−LCD
構造の表示装置の一例を示す概略図。
【図35】本発明の第3,第5〜第10の態様にかかる
TFT−LCD構造の表示装置の一例を示す概略図。
【図36】本発明の第4の態様にかかるTFT−LCD
構造の表示装置の一例を示す概略図。
【図37】本発明の表示装置の第5〜第7の態様の色表
示範囲を示す図。
【図38】本発明の表示装置の第5〜第7の態様の画素
配置を示す図。
【図39】本発明の表示装置の第5〜第7の態様の色表
示範囲を示す図。
【図40】本発明の表示装置の第5〜第7の態様の画素
配置を示す図。
【図41】本発明の表示装置の第5〜第7の態様の色表
示範囲を示す図。
【図42】本発明の表示装置の第5〜第7の態様の画素
配置を示す図。
【図43】本発明の表示装置の第5〜第7の態様の色表
示範囲を示す図。
【図44】本発明の表示装置の第5〜第7の態様の色表
示範囲を示す図。
【図45】本発明の表示装置の第5〜第7の態様の色表
示範囲を示す図。
【図46】本発明の表示装置の第5〜第7の態様の画素
配置を示す図。
【図47】本発明の表示装置の第5〜第7の態様の色表
示範囲を示す図。
【図48】本発明の表示装置の第5〜第7の態様の色表
示範囲を示す図。
【図49】本発明の表示装置の第5〜第7の態様の色表
示範囲を示す図。
【図50】本発明の表示装置の第5〜第7の態様の色表
示範囲を示す図。
【符号の説明】
1…第1の基板、2…第2の基板、3,12…イエロー
のカラーフィルター層、4…カラーフィルター層、5,
27…光散乱媒体、11,17…透明基板、13…遮光
膜、14…保護膜、15…透明電極、16…反射防止
膜、18…ゲート電極、19…ゲート絶縁膜、20…a
−Si層、21…ソース電極、22…ドレイン電極、2
3…画素電極、24…光散乱型拡散膜、25…カラーフ
ィルター層、25a…マゼンタ、25b…シアン、25
c…ブラック、25d…赤、25e…青、25f…緑、
26…保護膜、30…絶縁膜、31…壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真田 信一 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 川田 靖 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の主面側に電極を有する第1の基板
    と、一方の主面側の画素表示領域にカラーフィルター層
    および画素電極を有する第2の基板と、前記電極と前記
    画素電極が対向するようにして配置した第1および第2
    の基板間に挟持された光散乱媒体とを具備し、前記第1
    の基板上の一部の画素表示領域にカラーフィルター層が
    形成されていることを特徴とする反射型直視表示方式の
    表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の基板上に形成されたカラーフ
    ィルター層の分光スペクトルが、前記第2の基板上に形
    成されたカラーフィルター層の分光スペクトルと異な
    り、前記光散乱媒体を非散乱状態としたときの視感反射
    率が25%以下である請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の基板全体の視感透過率T1と
    し、前記光散乱媒体を非散乱状態として前記第1の基板
    を通して見たときの前記第2の基板の視感反射率をR2
    とし、前記光散乱媒体単体を散乱状態としたときの2°
    視野における透過率をTrとしたときに式(I)を満た
    す請求項1記載の表示装置。 2≦{(100 −Tr)×(T1/ 100)2 +(Tr/ 100)2 ×R2}/R2 …式(I)
  4. 【請求項4】 前記第1の基板に形成されたカラーフィ
    ルター層の視感透過率T1´と前記第1の基板に形成さ
    れたカラーフィルター層における非画素領域の面積比率
    Dとの積をMが式(II)を満たす請求項1記載の表示装
    置。 71≦M≦100 …式(II)
  5. 【請求項5】 前記第1の基板上に形成されたカラーフ
    ィルター層の色が前記第2の基板上に形成されたカラー
    フィルター層の色と補色関係にある請求項1記載の表示
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の基板上に形成されたカラーフ
    ィルター層の色の視感度が前記第2の基板上に形成され
    たカラーフィルター層の色の視感度よりも高い請求項5
    記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の基板上の一部の画素表示領域
    に形成されるカラーフィルター層がイエローのカラーフ
    ィルター層である請求項1記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記カラーフィルター層がマゼンタ、シ
    アン、およびブラックの領域で構成されており、前記イ
    エローのカラーフィルター層が前記ブラックの一部の領
    域に対応する領域に形成されている請求項7記載の表示
    装置。
  9. 【請求項9】 前記カラーフィルター層がマゼンタ、
    赤、青、およびシアンの領域で構成されており、前記イ
    エローのカラーフィルター層が前記シアンの領域に対応
    する領域に形成されている請求項7記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記カラーフィルター層が赤、緑、お
    よび青の領域で構成されており、前記イエローのカラー
    フィルター層が前記青の一部の領域に対応する領域に形
    成されている請求項7記載の表示装置。
  11. 【請求項11】 前記カラーフィルター層がマゼンタ、
    赤、青、およびシアンの領域で構成されており、前記イ
    エローのカラーフィルター層が前記シアンおよび前記青
    の領域に対応する領域に形成されている請求項7記載の
    表示装置。
  12. 【請求項12】 前記カラーフィルター層が赤、緑、
    青、およびブラックの領域で構成されており、前記イエ
    ローのカラーフィルター層が前記ブラックの一部の領域
    に対応する領域に形成されている請求項7記載の表示装
    置。
  13. 【請求項13】 前記イエローのカラーフィルター層の
    波長545nmの透過率が80%以上である請求項7記
    載の表示装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の基板上の一部の画素表示領
    域に緑のカラーフィルター層が形成されている請求項7
    記載の表示装置。
  15. 【請求項15】 前記カラーフィルター層が赤、青、お
    よびマゼンタの領域で構成されており、前記イエローの
    カラーフィルター層が前記青の領域の一部に対応する領
    域に形成されており、緑のカラーフィルター層が前記マ
    ゼンタの領域に対応する領域に形成されている請求項14
    記載の表示装置。
  16. 【請求項16】 前記カラーフィルター層が赤、青、お
    よびマゼンタの領域で構成されており、前記緑のカラー
    フィルター層が前記マゼンタの領域に対応する領域に形
    成されている請求項14記載の表示装置。
  17. 【請求項17】 前記第2の基板上に形成されるカラー
    フィルター層が緑のカラーフィルター層を有し、前記緑
    のカラーフィルター層の透過率が500nmから535
    nmに最大ピークを持つ請求項1記載の表示装置。
  18. 【請求項18】 前記第2の基板上に形成されるカラー
    フィルター層が緑のカラーフィルター層を有し、前記緑
    のカラーフィルターの波長545nmの透過率が10〜
    50%である請求項1記載の表示装置。
  19. 【請求項19】 一方の主面側に電極を有する第1の基
    板と、一方の主面側にカラーフィルター層および画素電
    極を有する第2の基板と、前記電極と前記画素電極が対
    向するようにして配置した第1および第2の基板間に挟
    持された光散乱媒体とを具備し、前記第1の基板上に形
    成されたカラーフィルター層の一部に対応する前記光散
    乱媒体がイエローの染料を含有することを特徴とする反
    射型直視表示方式の表示装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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