JPH0868929A - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒

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JPH0868929A
JPH0868929A JP20728194A JP20728194A JPH0868929A JP H0868929 A JPH0868929 A JP H0868929A JP 20728194 A JP20728194 A JP 20728194A JP 20728194 A JP20728194 A JP 20728194A JP H0868929 A JPH0868929 A JP H0868929A
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晋一 増田
Kiyoshi Tosaka
清 登坂
Sumio Kawai
澄夫 川合
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ズームレンズ鏡筒において、高精度のズーミン
グとフォーカシング動作が得られ、しかも、コンパクト
化が可能なズームレンズ鏡筒を提供する。 【構成】ズームレンズ鏡筒において、カム環190を固
定鏡胴100に対して光軸O周りに回動させることによ
り、フォーカス移動枠120及びズーム移動枠130を
光軸O方向に進退させ、ズーミング動作を行う。また、
上記カム環190を上記固定鏡胴100に対して光軸方
向に進退させることにより上記フォーカス移動枠120
のみを光軸O方向に進退させ、フォーカシング動作を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ズームレンズ鏡筒、詳
しくは、焦点調節とズーム調節駆動をカム環の回転と直
進によって行うズームレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、焦点調節とズーム調節をカム環の
回動と直進によって行うズームレンズ鏡筒として特開昭
60−43619号公報に開示のズームレンズ鏡胴が提
案されている。このズームレンズ鏡胴は、図7の展開図
に示すように、不動部材である固定鏡胴601と、その
固定鏡胴601に嵌合し、フォーカシング時は光軸方向
(図7の上下方向)に移動し、ズーミング時は回動方向
(図7の左右方向)に移動するカム環602とを有する
ものである。
【0003】上記レンズ鏡胴においては、ズーミングと
焦点調節時にも移動するレンズ群の保持枠に設けられた
ピン616,617が、カム環の曲線溝602c,60
2dと固定鏡胴の光軸方向溝601cに嵌人している。
また、ズーミング時のみ移動するレンズ群の保持枠に設
けられたピン614,615が、カム環の光軸方向溝6
02b、602aと固定鏡胴の曲線溝601b,601
aに嵌入している。
【0004】今、ズーミングのために、カム環602を
回動(図7の右方向に移動)させると、ピン616,6
17は光軸方向(図7の上下方向)に移動し、ピン61
4,615も回動(図7の右方向に移動)しながら、光
軸方向(図7の上下方向)に移動する。そして、フォー
カシングのために、カム環602を光軸方向(図の上方
向)に移動すると、ピン616,617はカム環602
の移動量と同量だけ光軸方向に移動するが、ピン61
4,615は不動である。
【0005】また、特閲昭57一116309号公報に
開示されたズームレンズ鏡筒は、カム環を2部材に分
け、ズーミング時には、双方を一体的に回動させ、フォ
ーカシング時には片方のみを前後動させるものである。
◎即ち、図8の展開斜視図に示すように上記ズームレン
ズ鏡筒は、固定枠702を有しており、フォーカシング
操作部材722とズーム操作部材724が回動自在に取
り付けられている。枠709は、上記フォーカシング操
作部材722によりピン720を介して光軸方向に駆動
される。また、枠713は、上記ズーム操作部材724
に固着されている。
【0006】そして、上記枠709と枠713は、突起
709bと凹713cによって、一方の回転が他方に一
体に伝達され、一方の光軸方向移動は、他方に伝連され
ない構造となっている。なお、上記枠709と枠713
のカム溝には、第1レンズ保持部材705のピン70
7、第2レンズ保持部材706のピン708が嵌入して
いる。
【0007】ズーミングは、ズーム操作部材724を手
動で回動することにより、枠709と枠713が一体で
回動し、第1レンズ保持部材705と第2レンズ保持部
材706を光軸方向に移動させることによってズーミン
グを行う。また、フォーカシングは、フォーカシング操
作部材722を手動で回動することにより、ピン720
が光軸方向に移動、それが嵌入している枠709のみが
光軸方向に移動する。それにより曲線カム709aに嵌
人しているピン707が光軸方向に移動、第1レンズ保
持部材705が光軸方向に移動し、フォーカシングが行
われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開昭60−4
3619号公報に開示のズームレンズ鏡胴は、ズーミン
グ時のみ移動するレンズの保持枠に設けられているピン
614,615が、ズーミング時光軸方向に移動する際
に、回動しながら光軸方向に移動する。上記保持枠にレ
ンズのみが保持きれている場合は、ピン614,615
とともに保持枠が回動しても、光軸に対して回転対称で
あるレンズ光学系そのものに対しては問題は生じない。
【0009】しかしながら、上記鏡枠内部において、一
般的に絞り機構やリヤフィルター用ポケット、ズーミン
グ用モータなどが上記レンズの保持枠に固定されてい
る。更に、鏡枠の固定鏡胴やカメラボディ側からの連結
レバー機構や配線がある。それらの機構、配線が固定さ
れている保持枠が上述のようにズーミングによって回転
したのでは、レバーの回転角の伝達や、電気的連結が困
難となる。
【0010】また、上述の特開昭57−116309号
公報に開示のズームレンズ鏡胴は、枠709と枠713
がその突起709bと凹713cにより嵌合しているた
め、その嵌合部にガタが有って、一方の回転が他方に完
全には伝達できない。従って、レンズ群の移動に誤差が
生し、光学性能が低下する虞がある。
【0011】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであって、ズームレンズ鏡筒において、高
精度のズーミングとフォーカシング動作が得られ、しか
も、コンパクト化が可能なズームレンズ鏡筒を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】本発明のズー
ムレンズ鏡筒は、固定枠と、この固定枠に対して、光軸
周りの回動及び光軸方向の移動が可能に嵌合するカム環
と、複数のレンズ群の内、フォーカシング動作時および
ズーミング動作時に光軸方向に移動される一部のレンズ
群を保持するフォーカス枠と、上記固定枠に、光軸方向
に延びるよう穿設された第1の直進カム溝と、上記カム
環に、光軸に対して傾斜するよう穿設された第1の傾斜
カム溝と、上記フォーカス枠に設けられ、上記第1の直
進カム溝と上記第1の傾斜カム溝とに嵌入する第1のカ
ムフォロワと、複数のレンズ群の内、ズーミング動作時
に光軸方向に移動される他のレンズ群を保持するズーム
枠と、上記固定枠に、光軸方向に延びるよう穿設された
第2の直進カム溝と、上記ズーム枠に設けられ、上記第
2の直進カム溝に嵌入する第2のカムフォロワと、上記
ズーム枠の上記固定枠側にて、該ズーム枠と光軸方向に
一体に且つ光軸周りに回動自在に嵌合する回動枠と、上
記固定枠に、光軸に対して傾斜するよう穿設された第2
の傾斜カム溝と、上記カム環に、光軸方向に延びるよう
穿設された第3の直進カム溝と、この回動枠に設けら
れ、上記第2の傾斜カム溝及び第3の直進カム溝に嵌入
する第3のカムフォロワとを有している。
【0013】上記ズームレンズ鏡筒においては、上記カ
ム環を上記固定枠に対して光軸周りに回動させることに
より上記フォーカス枠及びズーム枠を光軸方向に進退さ
せてズーミング動作を行い、該カム環を上記固定枠に対
して光軸方向に進退させることにより上記フォーカス枠
のみを光軸方向に進退させてフォーカシング動作を行
う。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図を参照し
つつ説明する。図1は、本発明の第1実施例を示すズー
ムレンズ鏡筒の部分分解斜視図である。なお、上記部分
分解斜視図、更に、以下の実施例の説明に用いる部分分
解斜視図は、撮影レンズ光軸Oを中心とした環状の構成
枠部材の一部を切り取って展開して示した分解斜視図で
ある。
【0015】まず、本実施例のズームレンズ鏡筒の構成
について説明する。本鏡筒には、不動部材である固定枠
としての固定鏡胴100と、該固定鏡胴100に対して
回転方向及ぴ光軸方向移動可能なように上記固定鏡胴1
00の外周に嵌合するカム環190が配置きれている。
上記固定鏡胴100の内周には、フォーカス枠である移
動枠120の外周と、ズーム枠である移動枠130の嵌
合部135が嵌合している。なお、該移動枠120は、
複数のレンズ群のうちの一部のレンズ群を保持し、フォ
ーカシング(焦点調節)時とズーミング時に光軸方向に
移動するフォーカス枠であり、該移動枠130は、複数
のレンズ群のうちの一部のレンズ群を保持し、ズーミン
グ時に光軸方向に移動するズーム枠である。
【0016】上記移動枠120に設けられた第1のカム
フォロワとしてのピン12aは、固定鏡胴100に光軸
O方向に沿って穿設された第1の直進カム溝としての光
軸方向溝10aと、カム環190に光軸Oに対して傾斜
するように穿設された第1の傾斜カム溝としての曲線溝
19aに嵌入している。
【0017】上記移動枠130に設けられた第2のカム
フォロワとしてのピン13cは、固定鏡胴100に光軸
O方向に沿って穿設された第2の直進カム溝としての光
軸方向溝10cに嵌入している。移動枠130の外周凹
部には、移動枠130と光軸方向に一体的に移動でき、
回転自在に保持される回転枠としての回転環180が嵌
入している。該回転環180には、第3のカムフォロワ
としてのピン18bが固設され、このピン18bは、固
定鏡胴100に光軸Oに対して傾斜するように穿設され
た第2の傾斜カム溝としての曲線溝10bと、カム環1
90に光軸O方向に沿って穿設された第3の直進カム溝
としての光軸方向溝19bに嵌入している。
【0018】以上のように構成された本実施例のズーム
レンズ鏡筒のズーミング、および、フォーカシング動作
について説明する。まず、ズーミングを行う場合は、カ
ム環190を光軸中心に回転させる。その操作により、
ピン18bは、カム環の光軸方向溝19bによって回転
させられ、固定鏡胴100の曲線溝10bによって光軸
方向に移動する。その結果、ピン18bが固設されてい
る回転環180は、回転しながら光軸方向に移動する。
【0019】そして、上記回転環180と回転自由に嵌
合している枠130も回転環180と一体に光軸方向に
移動するが、ピン13cが固定鏡胴の光軸方向溝10c
に嵌入しているため、固定鏡胴100に対しては回転不
能である。その結果、上記移動枠130は、固定鏡胴1
00に対して直進移動する。
【0020】また、上記カム環190の回転に伴い、ピ
ン12aは、固定鏡胴の光軸方向溝10aとカム環の曲
線溝19aに嵌人しているため、光軸方向に直進移動す
る。従って、上記移動枠120は、固定鏡胴100に対
して直進移動する。
【0021】また、フォーカシングを行う場合は、カム
環190を光軸方向に直進する。その操作により、ピン
18bは、カム環の光軸方向溝19bに嵌入しているた
め、不動であるが、ピン12aは、カム環の曲線溝19
aによって光軸方向に押され移動する。その結果、移動
枠120は、固定鏡胴100に対して直進移動する。以
上説明したズームレンズ鏡筒においては、各レンズ群を
保持する移動枠120、130がズーミング時、フォー
カシング時ともに回動動作を伴わずに光軸方向に移動す
る。従って、前述した従来のズームレンズ鏡筒のよう
に、レンズ保持枠が回動することによって、鏡筒内部部
材の配設位置が制限されることなく、コンパクト化が可
能となり、更に、高精度のズーミングとフォーカシング
動作が可能となる。
【0022】図2は、本発明の第2実施例を示すズーム
レンズ鏡筒の分解斜視図である。本実施例のズームレン
ズ鏡筒は、前記第1実施例の鏡筒におけるズーム枠であ
る移動枠130と回転環180に代わって、図2に示す
ようにズーム枠である移動枠230と回転枠である回転
環280が装着され、更に、上記回転環280により駆
動され、複数のレンズ群のうちの一部のレンズ群を保持
し、ズーミング時に光軸方向に移動するズーム枠である
移動枠240が配設されている。その他の構成は、前記
第1実施例の鏡筒と同一構成である。従って、図2にお
いては、その同一構成部材は、図1に示す構成部材と同
一符号を付している。
【0023】以下、異なる構成部材の配置と動作につい
てのみ説明する。上記移動枠240は、ズーミング時移
動する移動枠230の内径側に嵌合しており、該移動枠
240に固設されたカムフォロワであるピン24dは、
ズーミング時移動枠230に光軸O方向に沿って穿設さ
れた直進カム溝である光軸方向構23dと、回転環28
0に光軸Oに対して傾斜するように穿設された傾斜カム
溝である曲線構28dに嵌入している。なお、上記移動
枠230に固設されている第2のカムフォロワであるピ
ン23cは、固定枠100に光軸O方向に沿って穿設さ
れた第2の直進カム溝である光軸方向溝10cに嵌入し
ているものとする。
【0024】以上のように構成された本実施例の鏡筒の
動作としては、カム環190の回転によりズーミングを
行なうと、移動枠230は、直進移動する。そして、回
転環280は、移動枠230と一体的に光軸方向に移動
しながら回動する。この移動枠230に対する回転環2
80の相対的回動により、ピン24dは枠230に対し
て光軸方向に直進移動をし、その結果、移動枠240が
回動することなく光軸方向に移動する。
【0025】本実施例のズームレンズ鏡筒は、ズーミン
グ時に移動するズーム枠が2つの移動枠で構成されるも
のに適用可能であって、しかも、前記第1実施例の鏡筒
と同様に各移動枠が回動することなく、光軸方向に移動
し、コンパクト化を可能としている。
【0026】図3は、本発明の第3実施例を示すズーム
レンズ鏡筒の分解斜視図である。本実施例のズームレン
ズ鏡筒は、5群レンズ構成のズームレンズ鏡筒であっ
て、その複数のレンズ群である1,2,3,4,5群レ
ンズ群は、フォーカシング時とズーミング時にも移動す
るフォーカス枠である1群枠311、および、2群枠3
20と、ズーミング時のみ移動するズーム枠である3群
枠330、および、4群枠340と、移動しないレンズ
保持枠である5群枠301にそれぞれ保持されている。
なお、3群レンズは、絞りユニット333を介して3群
枠330に支持されるものとする。
【0027】上記レンズ鏡筒の詳細な構成について以下
に説明する。上記レンズ鏡筒は、固定枠として第1の固
定枠である固定鏡胴A300と、第2の固定枠である固
定鏡胴B302とを有している。該固定鏡胴A300に
対して、回転転方向及び光軸方向移動可能なように固定
鏡胴A300の外周に嵌合する第1のカム環であるカム
環A390が配置されている。
【0028】また、上記固定鏡胴A300の内周側に
は、ズーミング時移動するズーム枠である前記3群枠3
30の嵌合部331が嵌合している。フォーカシング動
作時とズーミング動作時に移動するフォーカス枠である
前記1群枠311は、カム環Aに嵌合する1群Z枠31
0と一体化されている。また、上記3群枠330の内周
側には、上記フォーカシング動作時とズーミング動作時
に移動するフォーカス枠である2群枠320が嵌合して
いる。
【0029】そして、上記1群Z枠310の外周からネ
ジ止めされた第1のカムフォロワであって、フォーカス
枠ピンであるピン31eは、カム環A390に光軸Oに
対して傾斜して穿設された第1の傾斜カム溝である曲線
溝39eと、固定鏡胴A300に光軸O方向に沿って穿
設された第1の直進カム溝である光軸方向溝30aに嵌
人している。
【0030】上記2群枠320に固設された第1のカム
フォロワであって、フォーカス枠ピンであるピン32a
は、3群枠330の逃げ孔33aを通して、固定鏡胴A
300に光軸O方向に沿って穿設された第1の直進カム
溝である光軸方向溝30aと、カム環A390に光軸O
に対して傾斜するように穿設された第1の傾斜カム溝で
ある曲線溝39aに嵌入している。
【0031】上記3群枠330に設けられた第2のカム
フォロワであって、ズーム枠ピンであるピン33cは、
固定鏡胴A300に光軸O方向に沿って穿設された第2
の直進カム溝である光軸方向溝30cに嵌入している。
また、該3群枠330の外周凹部332には、光軸方向
に上記3群枠330と一体に移動でき、回転自由に回動
枠である回転環380が嵌入している。
【0032】該回転環380には、第3のカムフォロワ
であって、回動枠ピンであるピン38bが固設され、該
ピン38bは、固定鏡胴A300に光軸Oに対して傾斜
するように穿設された第2の傾斜カム溝である曲線溝3
0bと、カム環A390に光軸O方向に沿って穿設され
た第3の直進カム溝である光軸方向溝39bに嵌入して
いる。
【0033】ズーミング時移動する上記4群枠340
は、3群枠330の内径に嵌合し、該4群枠340に固
設されたズーム枠ピンのピン34dは、3群枠330に
光軸O方向に沿って穿設された直進カム溝である光軸方
向溝33dと、回転環380に光軸Oに対して傾斜して
穿設された傾斜カム溝である曲線溝38dに嵌入してい
る。また、前記5群枠301は、上記固定鏡胴A300
により不動状態で支持されている。
【0034】前記の固定鏡胴B302の外径には、焦点
調整操作用の距離操作環である距離環360と、ズーミ
ング操作用のズーム操作環であるズーム環370が嵌合
している。また、上記カム環A390の外周部であり、
固定鏡胴Bの内周部には第2のカム環であるカム環B3
50が回動自在に嵌合している。
【0035】そして、ガイド板36hがビス37hによ
って上記カム環B350上のネジ穴35hにネジ止めさ
れ、更に、上記固定鏡胴B上の円周方向溝30hに嵌入
しており、カム環B350が光軸方向に不動で、回転す
るようにするようになっている。なお、上記ガイド板3
6hのビス37hが挿入される孔は光軸方向の長孔とな
っており、ネジ止め時にカム環B350の光軸方向の回
転位置が微調可能である。
【0036】上記カム環A390の外部に設けられたカ
ム環ピンであるピン39gは、上記カム環B350に光
軸Oに対して傾斜して穿設された傾斜カム溝である曲線
溝35gに嵌入し、固定鏡胴B302の逃げ溝であるス
トッパ孔30gを通って、ズーム環370に光軸O方向
に穿設された直進カム溝である光軸方向溝37gに嵌入
している。
【0037】上記カム環B350の曲線溝35gは、該
カム環350の最大回動角を大きくすることで、カム溝
形状の傾きを減じている。このように形成することによ
り、距離環360を回動操作した時のズーム環370の
不用意の回動を防止している。同時に、ズーム環370
を回動操作した時の距離環360の不用意な回転も防止
している。
【0038】上記カム環B350に設けられたピン35
fは、固定鏡胴B302のストッパー孔30fを通し
て、距離環360の光軸方向溝36fに嵌入している。
上記ストッパ孔30fは、上記ピン35fの回動角度を
規制しており、撮影無限遠端位置(∞)と至近端位置
(至近)で該ピン35fが停止する。また、ストッパ孔
30gは、ピン39gの回動角度を規制しており、焦点
距離の広角端(Wide)と望遠端位置(Tele)で
該ピン39gが停止する。
【0039】上記固定鏡胴B302に配設したネジ孔3
0iには、第1の摩擦発生部材である摩擦弾性部材36
kが先端部に固着されているネジ36iがネジ止めされ
ており、該先端部の弾性部材36kがカム環B350の
表面に当接している。そして、該ネジ36iのネジ込み
量によって、カム環B350を押圧する量を調節し、発
生摩擦力を調整することができる。この調整により、固
定鏡胴B302とのカム環Bの相対回動に対する必要力
量が調節可能となる。その結果、カム環B350とピン
35fによって一体回転する距離環360の操作回動力
量が調節可能となる。
【0040】なお、本実施例では、固定鏡胴B302に
上記摩擦弾性部材36kが固着されたピン35iをネジ
止めしたが、その変形例として、距離環360にネジ孔
を設け、上記ピン35iをネジ止めする構造とし、固定
鏡胴B302との摩擦力を発生させて同様の効果を得る
ものを提案できる。
【0041】一方、ズーム環370に配設されたネジ孔
37jには、第1の摩擦発生部材である摩擦弾性部材3
6mが先端部に固着されているネジ36jがネジ止めさ
れ、同様にそのネジ36jのネジ込み量によって、固定
鏡胴B302を押圧する量を調節し、発生摩擦力を調整
することができる。この調整により、固定枠鏡胴B30
2との相対回転をするズーム環370の回転力量が調節
可能となる。
【0042】上記3群枠330の内周部には、絞りユニ
ット333が設けられており、該絞りユニット333後
部から、絞り駆動レバー335が突出している。カメラ
ボディ側のレバー(不図示)が、固定鏡胴A300に回
転可能に取付られているレバー336を回転させること
で上記絞り駆動レバー335を光軸周りに回動させる。
その回動により、絞りユニット333の絞り羽根334
の絞り操作が行われる。このように絞り駆動操作部が構
成されているので、3群枠330が光軸方向に移動し、
それと同様に操作レバー335が光軸方向に移動して
も、カメラボディ側のレパーとレパー336の位置関係
が変化しない。
【0043】前記3群枠330と回転環380には、ズ
ーミングによって相対的回転が生しるが、その3群枠3
30上面には、電気的信号を得るためのグレーコード3
37が貼り付けられており、一方、回転環380には、
弾性変形可能な電気接触部材であるブラシ381、38
2が配置されている。ズーミング動作時に、該ブラシ3
81、382の先端がグレーコード337の面を摺動
し、相対回転量に対応する電気的オンオフ信号を得るこ
とができる。
【0044】次に、以上のように構成された本実施例の
ズームレンズ鏡筒のズーミング動作について説明する。
ズーム環370を広角(Wide)端から望遠(Tel
e)端に向けて回動させると、光軸方向溝37gに嵌入
しているピン39gが回動する。このとき、距離環36
0は、不動であるから、カム環B350の曲線溝35g
も不動である。従って、ピン39gは曲線溝35gを倣
いながら移動し、そのピン39gが固設されているカム
環A390は、回動し、光軸方向に繰り出される。
【0045】このカム環A390の回動繰り出しによ
り、固定鏡胴Aの光軸方向溝30aにガイドされながら
ピン31eとピン32aは、直進的に繰り出しされ、1
群枠311、2群枠320が回動することなく直進的に
繰り出される。
【0046】同時にピン38bも繰り出され、回転環3
80が回動しながら繰り出される。このとき、3群枠3
30も回転環と一体に繰り出されるが、固定鏡胴A30
0の光軸方向溝30cに嵌入しているピン33cによっ
て、回動することなく直進的に繰り出される。また、4
群枠340は、3群枠330の光軸方向溝33dと回転
環380の曲線溝38dに嵌入しているピン34dによ
って、3群枠330に対して相対的にその曲線溝38d
の変位分だけ直進的に繰り出される。その移動量は、固
定鏡胴A300に対しては、3群枠330の移動量が積
算された移動量となる。
【0047】なお、このとき、5群枠301は、固定鏡
胴A300に固定されているため不動である。以上の説
明のように、ズーム環370を回動させることにより
1,2,3,4群枠が直進移動することになる。
【0048】次に、本実施例のズームレンズ鏡筒のフォ
ーカシング動作を説明する。距離環360を回転させる
と、該距離環360の光軸方向溝36fに嵌入している
ピン35fが回転する。このピン35fの設けられてい
るカム環B350は、ガイド板36hによってガイドさ
れるため回動のみしかできない。従って、不動であるズ
ーム環370の光軸方向溝37gと、回転するカム環B
350の曲線溝35gによって、ピン39gが光軸方向
に繰り出される。
【0049】該ピン39gが設けられているカム環A3
90が回動することなく光軸方向に繰り出され、カム環
A390の曲線溝39e、39aに嵌入しているピン3
1e,32aが繰り出され、1群枠311と2群枠32
0が回動することなく直進的に繰り出される。また、前
記ピン38bは、カム環A390の光軸方向溝39bが
光軸方向に移動するのみであって、不動のままとなり、
その結果、3群枠330と4群枠340は不動である。
上述のように距離環360を回動させることにより1群
枠311,2群枠320のみが回動することなく直進移
動することになる。
【0050】以上、説明したように本実施例のレンズ鏡
筒においては、ズーミング時のみ移動する3群枠330
が回動することなく、直進的に繰り出され、そのため、
3群枠330に取り付く絞りユニット330からのレパ
ーの機械的光軸方向制御がカメラボディ側から容易に行
うことが可能となる。
【0051】また、4群枠340のズーミング時の移動
量が、1つは、固定鏡胴A300とカム環A390間の
カム溝である曲線溝30bによる移動量と、1つは、3
群枠330と回転環380間のカム溝である曲線溝38
dによる移動量との和によって与えられるため、各々の
カム溝である曲線溝の長さを短くでき、延いては鏡筒全
体の大ききを小さくすることができる。
【0052】また、距離環360とズーム環370に各
々摩擦弾性部材による摩擦発生機構を設けたため、距離
環を回動した際、不用意にズーム環が回転することを防
止でき、また、ズーム環を回動した際、不用意に距離環
が回動することも防止できる。更に、距離環とズーム環
の必要回動力量を任意に調節可能である。
【0053】図4は、本実施例の第4実施例を示すズー
ムレンズ鏡筒の分解斜視図である。また、図5は、上記
図4のA矢視図である。まず、本実施例のズームレンズ
鏡筒の構成について説明すると、本ズームレンズ鏡筒に
は、不動の固定枠である固定鏡胴400と、該固定鏡胴
400に対して、回転方向及び光軸方向に移動可能なよ
うに上記固定鏡胴400の外周に嵌合するカム環490
が配置されている。
【0054】上記固定鏡胴400の内周部には、フォー
カス枠であるフォーカシングとズーミング時移動枠42
0と、回転枠であってズーミング時移動する回転環48
0が嵌合している。上記移動枠420に固着された第1
のカムフォロワであるピン42aは、固定鏡胴400に
光軸O方向に沿って穿設された第1の直進カム溝である
光軸方向溝40aと、カム環490に光軸Oに傾斜して
穿設された第1の傾斜カム溝である曲線溝49aに嵌入
している。
【0055】上記回転環480に固着された第3のカム
フォロワであるピン48bは、固定鏡胴400に光軸O
に対して傾斜して穿設された第2の傾斜カム溝である曲
線溝40bと、カム環490に光軸O方向に沿って穿設
された第3の直進カム溝である光軸方向溝49bに嵌入
している。
【0056】上記回転環480の内周部に嵌合している
ズーム枠であるズーミング時移動枠430に固着された
第2のカムフォロワであるピン43cは、回転環480
に光軸Oに対して傾斜して穿設された傾斜カム溝である
曲線溝48dと、固定鏡胴400に光軸O方向に沿って
穿設された第2の直進カム溝である光軸方向溝40cに
嵌入している。
【0057】上記ズーミング時移動枠430の後部に
は、露光される画面サイズに必要な光のみを透過し、画
像形成に不要な光をカットするために、図5に示すよう
なフレア絞り441が配置されている。
【0058】次に、以上のように構成された本実施例の
ズームレンズ鏡筒のズーミング動作について説明する。
上記カム環490を光軸O中心に回動させると、上記ピ
ン48bは、カム環490の光軸方向溝49bによって
回動駆動され、上記固定鏡胴400の曲線溝40bによ
って光軸方向に移動させられる。その結果として、上記
ピン48bが固着された回転環480は、回転しながら
光軸方向に移動し、上記回転環480に配置されたレン
ズ群も回転しながら移動する。
【0059】一方、上記ピン43cは、不動である光軸
方向溝40cに対して回転する回転環490の曲線溝4
8dによってガイドされ、光軸方向に移動する。従っ
て、上記ピン43cが固着されたズーミング時移動枠4
30は、固定鏡胴400に対して直進移動を行なう。
【0060】更に、カム環490の回動により、ピン4
2aが固定鏡胴400の光軸方向溝40aにガイドされ
ながら曲線溝49aに沿って光軸方向に移動する。従っ
て、該ピン42aが固着されたフォーカシングとズーミ
ング時移動枠420も回動することなく、直進移動す
る。
【0061】次に、フォーカシング動作について説明す
る。カム環490を光軸方向に直進させる、ピン48b
は、カム環490の光軸方向溝49bに嵌入しているた
め、不動状態である。一方、ピン42aは、カム環49
0の曲線溝49aによって光軸方向に押されて移動す
る。その結果、ズーム時移動枠430と回転環480
は、不動である。フォーカシングとズーミング時移動枠
420は、固定鏡胴400に対して直進移動する。
【0062】上記本実施例のズームレンズ鏡筒の有する
効果について説明すると、フレア絞りがその必要特性
上、光軸Oに対して非回転対称であり、一般的に樽型の
形状をしている。この実施例の場合は、上記フレア絞り
441が取付られているズーミング時移動枠441が回
転することなく光軸方向に移動するため、樽型のフレア
絞りを配置可能と成り、画像形成に不要な光を最大限カ
ットすることが可能となり、内面反射の影響の少ない高
画質の写真が撮影可能となる。
【0063】図6は、本実施例の第5実施例を示すズー
ムレンズ鏡筒の分解斜視図である。まず、本実施例のズ
ームレンズ鏡筒の構成について説明すると、本ズームレ
ンズ鏡筒には、不動である固定枠としての固定鏡胴50
0と、該固定鏡胴500に対して、回転方向及び光軸方
向移動可能なように固定鏡胴500の外周に嵌合するカ
ム環590が配置されている。
【0064】そして、上記固定鏡胴500の内周部に
は、フォーカス枠であってフォーカシング兼ズーミング
時に移動する移動枠520の外周と、ズーム枠であって
ズーミング時移動する移動枠530の嵌合部535が嵌
合している。上記移動枠520に固設された第1のカム
フォロワであるピン52aは、固定鏡胴500に光軸O
方向に沿って穿設された第1の直進カム溝である光軸方
向溝50aとカム環590に光軸Oに傾斜して穿設され
た第1の傾斜カム溝である曲線溝59aに嵌入してい
る。
【0065】また、移動枠530に固設された第2のカ
ムフォロワであるピン53cは、固定鏡胴に光軸O方向
に沿って穿設された第2の直進カム溝である光軸方向溝
50cに嵌人している。該移動枠530の外周凹部に
は、回転枠としての回転環580が回動自在に嵌入して
おり、光軸方向に上記移動枠530と一体に移動可能と
なっている。
【0066】上記回転環580には、第3のカムフォロ
ワでるピン58bが固設され、固定鏡胴500に光軸O
に傾斜して穿設された第2の傾斜カム溝の曲線溝50b
と、カム環590に光軸Oに沿って穿設された第3の直
進カム溝の光軸方向溝59bに嵌入している。
【0067】ズーム枠であって、ズーミング時移動する
移動枠540は、ズーミング時移動する移動枠530の
内周部に嵌合し、該移動枠540に固設されたカムフォ
ロワであるピン54dは、ズーミング時移動枠530に
光軸Oに傾斜して穿設された傾斜カム溝の曲線溝53d
と、回転環580に光軸O方向に沿って穿設された直進
カム溝の光軸方向溝58dに嵌入している。
【0068】上記移動枠540の外側には、電気不導体
板542が貼り付けられており、不導体板542の上面
の一部には電気導体部541が形成されている。そし
て、移動枠530の絶縁部にプラシ531,532が配
置され、該ブラシ先端が、上記不導体板542、およ
び、上記導体部541の表面に圧接している。
【0069】以上のように構成された本実施例のズーム
レンズ鏡筒のズーミング動作について説明する。上記カ
ム環590を光軸中心に回動させると、ピン58bは、
カム環の光軸方向溝59bによって回動し、固定鏡胴の
曲線溝50bによって光軸方向に移動させられる。その
結果として、ピン58bが設けられている回転環580
は、回動しながら光軸方向に移動する。
【0070】上記回転環580と回動自在に嵌合してい
る移動枠530も回転環580と一体的に光軸方向に移
動するが、ピン53cが固定鏡胴の光軸方向溝50cに
嵌入しているため、固定鏡胴580に対しては回転不能
であり、該移動枠530は、固定鏡胴500に対して直
進移動する。上記移動枠530の曲線溝53dに対する
回転環の光軸方向溝58dの相対回動により、上記ピン
54dは、回動しながら繰り出される。その結果、移動
枠540は、回動しながら光軸方向へ移動する。
【0071】また、上記移動枠540の回動繰り出し動
作によって、上記不導体板542と上記導体部541も
回動繰り出しされ、移動枠530上のブラシ532の先
端の接触点は、不導体板部分から導体部分へと変化す
る。また、ブラシ531は、ズーミング中、常に導体板
部に接触している。従って、上記プラシ531と532
問の電気導通信号によって、ズーミング終端の位置検出
を行なうことができる。
【0072】一方、上記カム環590の回転により移動
枠520に固設されたピン52aは、固定鏡胴の光軸方
向溝50aにより光軸O方向にガイドされながら、曲線
溝59aによって光軸O方向に移動する。結果的に移動
枠520は、回動することなく、光軸方向に移動する。
【0073】次に、フォーカシング動作について説明す
ると、カム環590を光軸方向に直進駆動すると、ピン
58bは、カム環の光軸方向溝59bに嵌入しているた
め、移動枠530は不動である。また、ピン52aは、
固定鏡胴の光軸方向溝50aにより光軸O方向にガイド
されながら、カム環の曲線溝59aによって光軸方向に
押され、移動する。その結果、移動枠520のみが固定
鏡胴500に対して直進移動する。
【0074】以上説明したように本実施例のズームレン
ズ鏡筒においては、ズーミング時のみ移動する複数の移
動枠に対して、直進繰り出しを行う枠と回動繰り出しを
行う枠を設けることが可能なため、それら移動枠間の相
対回転角をズーミングに関する信号に変換する機構がそ
れら移動枠に容易に配設可能となる。
【0075】(付記)以上、詳述した如き本発明の実施
態様によれば、以下の如き構成を得ることができる。即
ち、(1)固定枠と、この固定枠に対して、光軸周りの
回動及び光軸方向の移動が可能に嵌合するカム環と、複
数のレンズ群の内、フォーカシング動作時およびズーミ
ング動作時に光軸方向に移動される一部のレンズ群を保
持するフォーカス枠と、上記固定枠に、光軸方向に延び
るよう穿設された第1の直進カム溝と、上記カム環に、
光軸に対して傾斜するよう穿設された第1の傾斜カム溝
と、上記フォーカス枠に設けられ、上記第1の直進カム
溝と上記第1の傾斜カム溝とに嵌入する第1のカムフォ
ロワと、複数のレンズ群の内、ズーミング動作時に光軸
方向に移動される他のレンズ群を保持するズーム枠と、
上記固定枠に、光軸方向に延びるよう穿設された第2の
直進カム溝と、上記ズーム枠に設けられ、上記第2の直
進カム溝に嵌入する第2のカムフォロワと、上記ズーム
枠の上記固定枠側にて、該ズーム枠と光軸方向に一体に
且つ光軸周りに回動自在に嵌合する回動枠と、上記固定
枠に、光軸に対して傾斜するよう穿設された第2の傾斜
カム溝と上記カム環に、光軸方向に延びるよう穿設され
た第3の直進カム溝と、この回動枠に設けられ、上記第
2の傾斜カム溝及び第3の直進カム溝に嵌入する第3の
カムフォロワと、を有しており、上記カム環を上記固定
枠に対して光軸周りに回動させることにより上記フォー
カス枠及びズーム枠を光軸方向に進退させてズーミング
動作を行い、該カム環を上記固定枠に対して光軸方向に
進退させることにより上記フォーカス枠のみを光軸方向
に進退させてフォーカシング動作を行うことを特徴とす
るズームレンズ鏡筒。
【0076】(2)固定枠と、この固定枠に対して、光
軸周りの回動及び光軸方向の移動が可能に嵌合するカム
環と、複数のレンズ群の内、フォーカシング動作時およ
びズーミング動作時に光軸方向に移動される一部のレン
ズ群を保持するフォーカス枠と、上記固定枠に、光軸方
向に延びるよう穿設された第1の直進カム溝と、上記カ
ム環に、光軸に対して傾斜するよう穿設された第1の傾
斜カム溝と、上記フォーカス枠に設けられ、上記第1の
直進カム溝と上記第1の傾斜カム溝とに嵌入する第1の
カムフォロワと、複数のレンズ群の内、ズーミング動作
時に光軸方向に移動される他のレンズ群を保持するズー
ム枠と、上記ズーム枠に設けられ、上記第1の直進カム
溝に嵌入する第2のカムフォロワと、上記ズーム枠の上
記固定枠側にて、該ズーム枠と光軸方向に一体に且つ光
軸周りに回動自在に嵌合する回動枠と、上記固定枠に、
光軸に対して傾斜するよう穿設された第2の傾斜カム溝
と上記カム環に、光軸方向に延びるよう穿設された第3
の直進カム溝と、この回動枠に設けられ、上記第2の傾
斜カム溝及び第3の直進カム溝に嵌入する第3のカムフ
ォロワと、を有しており、上記カム環を上記固定枠に対
して光軸周りに回動させることにより上記フォーカス枠
及びズーム枠を光軸方向に進退させてズーミング動作を
行い、該カム環を上記固定枠に対して光軸方向に進退さ
せることにより上記フォーカス枠のみを光軸方向に進退
させてフォーカシング動作を行うことを特徴とするズー
ムレンズ鏡筒。
【0077】(3)固定枠と、この固定枠に対して、光
軸周りの回動及び光軸方向の移動が可能に嵌合するカム
環と、複数のレンズ群の内、フォーカシング動作時およ
びズーミング動作時に光軸方向に移動される一部のレン
ズ群を保持するフォーカスレンズ保持枠と、上記固定枠
に設けられた直進溝と、上記カム環に設けられた傾斜カ
ム溝と、上記フォーカスレンズ保持枠に設けられ、これ
ら直進カム溝及び傾斜カム溝に嵌入する第1のカムフォ
ロワとからなるフォーカス機構と、複数のレンズ群の
内、ズーミング動作時に光軸方向に移動される他のレン
ズ群を保持する他のレンズ保持枠と、上記他のレンズ保
持枠に設けられ、上記固定枠の直進溝に嵌入する第2の
カムフォロワと、上記他のレンズ保持枠の上記固定枠側
にて、該他のレンズ保持枠と光軸方向に一体に且つ光軸
周りに回動自在に嵌合する回動枠と、上記固定枠に設け
られた傾斜カム溝と、上記カム環に設けられた第2の直
進カム溝と、該回動枠に設けられ、これら傾斜カム溝及
び直進カム溝に嵌入する第3のカムフォロワとからなる
ズーム機構と、を有しており、上記カム環を上記固定枠
に対して光軸周りに回動させることにより上記フォーカ
ス機構及びズーム機構を作動させてズーミング動作を行
い、該カム環を上記固定枠に対して光軸方向に進退させ
ることにより上記フォーカス機構のみを作動させてフォ
ーカシング動作を行うことを特徴とするズームレンズ鏡
筒。
【0078】(4)固定枠と、この固定枠に対して、光
軸周りの回動及び光軸方向の移動が可能に嵌合するカム
環と、複数のレンズ群の内、フォーカシング動作時およ
びズーミング動作時に光軸方向に移動される一部のレン
ズ群を保持するフォーカス枠と、このフォーカス枠に設
けられたフォーカス枠ピンと、該フォーカス枠ピンが嵌
入するように上記固定枠に設けられた直進溝及び上記カ
ム環に設けられたカム溝とからなるフォーカス機構と、
複数のレンズ群の内、ズーミング動作時に光軸方向に移
動される他のレンズ群を保持するズーム枠と、上記ズー
ム枠に設けられたズーム枠ピンと、該ズーム枠ピンが嵌
入するように上記固定枠に設けられた直進溝と、上記ズ
ーム枠の上記固定枠側にて、該ズーム枠と光軸方向に一
体に且つ光軸周りに回動自在に嵌合する回動枠と、この
回動枠に設けられた回動枠ピンが嵌入するように上記固
定枠に設けられたカム溝及び上記カム環に設けられた直
進溝とからなるズーム機構と、を有しており、上記カム
環を上記固定枠に対して光軸周りに回動させることによ
り上記フォーカス機構及びズーム機構を作動させてズー
ミング動作を行い、該カム環を上記固定枠に対して光軸
方向に進退させることにより上記フォーカス機構のみを
作動させてフォーカシング動作を行うことを特徴とする
ズームレンズ鏡筒。
【0079】(5)上記(4)において、更に上記ズー
ム枠の内周に他のレンズ保持枠が嵌合し、該他のレンズ
保持枠は、上記回動枠に設けられたカム溝及びズーム枠
に設けられた直進溝の作用により、ズーミング動作時に
光軸方向に移動される。
【0080】(6)上記(4)において、更に上記カム
環の外周に他のレンズ保持枠が嵌合し、該他のレンズ保
持枠は、上記カム環に設けられたカム溝及び固定枠に設
けられた直進溝の作用により、ズーミング動作時に光軸
方向に移動される。
【0081】(7)上記(4)において、上記フォーカ
ス枠は上記ズーム枠に嵌入しており、上記フォーカス枠
ピンは、該ズーム枠に穿設された逃げ孔を介して固定枠
及びカム環に設けられた直進溝及びカム溝に嵌入してい
る。
【0082】(8)上記(4)において、上記固定枠に
レンズを保持する枠が不動に固定されている。
【0083】(9)上記(4)において、更に、上記カ
ム環の外方に設けられた第2固定枠と、この第2固定枠
の内周で、上記カム環の外周にて、該第2固定枠に対し
て光軸回りに回動可能に嵌合する第2カム環と、上記カ
ム環に設けられたカム環ピンと、上記第2カム環に設け
られ、上記カム環ピンが嵌入するカム溝と、上記第2固
定枠に設けられ、周方向の両端面で上記カム環ピンの回
動を規制する、周方向逃げ溝と、を有している。
【0084】(10)上記(9)において、上記第2カ
ム環は該第2カム環に設けられた第2カム環ピンが第2
固定枠の周方向逃げ溝に嵌入するものであり、該周方向
逃げ溝の周方向の両端面で第2固定枠に対する第2カム
環の回動範囲が決定される。
【0085】(11)上記(9)において、更に、上記
第2固定枠と第2カム環との間に設けられ、両者の相対
移動時に摩擦を発生する第1の摩擦発生部材と、上記第
2固定枠の外周に嵌合するズーム操作環と、上記第2固
定枠とズーム操作環との間に設けられ、両者の相対移動
時に摩擦を発生する第2の摩擦発生部材と、を有してい
る。
【0086】上記付記(1),(2),(3),(4)
に記載のズームレンズ鏡筒によれば、フォーカシング兼
ズーミングを制御するカム環を分割することなく、ズー
ミングのみ光軸方向に移動するズーム枠を直進繰り出し
することが可能となり、レンズ群の移動位置精度を低下
させずに、上記ズーム枠への制御部材の装着が容易にな
る。
【0087】上記付記(5),(6)に記載のズームレ
ンズ鏡筒によれば、簡単な機構により、レンズ保持枠を
光軸方向に沿って移動させることが可能である。
【0088】上記付記(7)に記載のズームレンズ鏡筒
によれば、フォーカス枠ピンの組み込みが容易である。
【0089】上記(8)に記載のズームレンズ鏡筒によ
れば、固定枠にレンズ保持枠を簡単に固着することがで
きる。
【0090】上記(9),(10)に記載のズームレン
ズ鏡筒によれば、カム環の回動範囲が簡単な機構により
規制できる。
【0091】上記付記(11)に記載のズームレンズ鏡
筒によれば、上記のような簡単な機構を付加するだけで
ズーム操作環の操作力が調整可能となり、また、ズーム
操作環が不用意に移動しないように設定できる。
【0092】
【発明の効果】上述のように本発明のズームレンズ鏡筒
によれば、フォーカシング兼ズーミングを制御するカム
環を分割することなく、ズーミングのみ光軸方向に移動
するズーム枠を直進繰り出しにできるため、レンズ群の
移動位置精度を低下させることなく、コンパクト化が可
能となり、更に、上記ズーム枠へ、例えば、絞りユニッ
トズーミング位置情報発生ユニ卜等、回転角度位置情報
を扱う機械的伝達、信号発生伝達する機構を配置するこ
とが可能となる。また、ズーミング時移動する枠へ、フ
レア絞り等、光軸回転対称でない光学的部品を配置する
ことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すズームレンズ鏡筒の
部分分解斜視図。
【図2】本発明の第2実施例を示すズームレンズ鏡筒の
部分分解斜視図。
【図3】本発明の第3実施例を示すズームレンズ鏡筒の
部分分解斜視図。
【図4】本発明の第4実施例を示すズームレンズ鏡筒の
部分分解斜視図。
【図5】上記図4のA矢視図。
【図6】本発明の第5実施例を示すズームレンズ鏡筒の
部分分解斜視図。
【図7】従来例を示すズームレンズ鏡筒の部分展開図。
【図8】別の従来例を示すズームレンズ鏡筒の部分分解
斜視図。
【符号の説明】
10a,30a,40a,50a…………光軸方向溝
(第1の直進カム溝) 10b,30b,40b,50b…………曲線溝(第2
の傾斜カム溝) 10c,30c,40c,50c…………光軸方向溝
(第2の直進カム溝) 12a,32a,42a,52a…………ピン(第1の
カムフォロワ) 13c,33c,43c,53c…………ピン(第2の
カムフォロワ) 18b,38b,48b,58b…………ピン(第3の
カムフォロワ) 19b,39b,49b,59b…………光軸方向溝
(第3の直進カム溝) 19a,39a,39e,49a,59a…………曲線
溝(第1の傾斜カム溝) 100,300,400,500…………固定鏡胴(固
定枠) 120,310,311,320,420,520……
……移動枠(フォーカス枠) 130,230,330,430,530…………移動
枠(ズーム枠) 180,280,380,480,580…………回転
環(回転枠) 190,490,590…………カム環(カム環) 390 …………カム環A(カム環)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定枠と、この固定枠に対して、光軸周
    りの回動及び光軸方向の移動が可能に嵌合するカム環
    と、 複数のレンズ群の内、フォーカシング動作時およびズー
    ミング動作時に光軸方向に移動される一部のレンズ群を
    保持するフォーカス枠と、 上記固定枠に、光軸方向に延びるよう穿設された第1の
    直進カム溝と、 上記カム環に、光軸に対して傾斜するよう穿設された第
    1の傾斜カム溝と、 上記フォーカス枠に設けられ、上記第1の直進カム溝と
    上記第1の傾斜カム溝とに嵌入する第1のカムフォロワ
    と、 複数のレンズ群の内、ズーミング動作時に光軸方向に移
    動される他のレンズ群を保持するズーム枠と、 上記固定枠に、光軸方向に延びるよう穿設された第2の
    直進カム溝と、 上記ズーム枠に設けられ、上記第2の直進カム溝に嵌入
    する第2のカムフォロワと、 上記ズーム枠の上記固定枠側にて、該ズーム枠と光軸方
    向に一体に且つ光軸周りに回動自在に嵌合する回動枠
    と、 上記固定枠に、光軸に対して傾斜するよう穿設された第
    2の傾斜カム溝と、 上記カム環に、光軸方向に延びるよう穿設された第3の
    直進カム溝と、 この回動枠に設けられ、上記第2の傾斜カム溝及び第3
    の直進カム溝に嵌入する第3のカムフォロワと、 を有しており、上記カム環を上記固定枠に対して光軸周
    りに回動させることにより上記フォーカス枠及びズーム
    枠を光軸方向に進退させてズーミング動作を行い、該カ
    ム環を上記固定枠に対して光軸方向に進退させることに
    より上記フォーカス枠のみを光軸方向に進退させてフォ
    ーカシング動作を行うことを特徴とするズームレンズ鏡
    筒。
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