JP3519844B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

Info

Publication number
JP3519844B2
JP3519844B2 JP33212195A JP33212195A JP3519844B2 JP 3519844 B2 JP3519844 B2 JP 3519844B2 JP 33212195 A JP33212195 A JP 33212195A JP 33212195 A JP33212195 A JP 33212195A JP 3519844 B2 JP3519844 B2 JP 3519844B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
moving member
cam
drive
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33212195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09171203A (ja
Inventor
孝二 加藤
達治 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP33212195A priority Critical patent/JP3519844B2/ja
Publication of JPH09171203A publication Critical patent/JPH09171203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3519844B2 publication Critical patent/JP3519844B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収納位置から撮影
可能位置へ更にズーム変倍動作を可能に移動部材を移動
設定するレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラのズームレンズの進退駆動
機構に関して提案されている特開平2−6914号公報
に開示のズームレンズ組み込みカメラは、ズームレンズ
のズームカム溝にズームレンズ鏡枠をカメラ本体内に収
納するための沈胴用カム溝を連続して設けた機構に関す
るものである。
【0003】また、実開平5−84914号公報に開示
のズームレンズ鏡筒のブラシ位置調整装置は、コード板
とブラシ位置との相対位置をフレキシブルに調整するこ
とが可能なズームレンズ鏡筒に関するものである。ま
た、特開平7−63976号公報に開示の多段繰り出し
ズームレンズ鏡筒は、複数のレンズ群を所定の移動軌跡
で移動させるズームレンズ鏡筒であって、収納状態での
長さの短い多段繰り出し可能なズームレンズに関するも
のである。
【0004】一方、コスト、複雑な形状を容易に高精度
で製作可能という点で、ヘリコイドネジ機構を適用した
プラスチックモールドの鏡枠が近年では多く利用されて
いる。このヘリコイドネジの嵌合を精密に行わせるに
は、鏡枠の真円度、ネジ山の形状くずれ、形割のズレ、
バリ、その他、微少な変形等がないことが必要とされて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の特開
平2−6914号公報に開示のズームレンズ組み込みカ
メラは、鏡枠の収納をズーム動作の延長上で行なってい
るので、鏡枠に外力を受けた時に、鏡枠が収納側に引込
んでしまい、撮影不可となる場合があって、使い勝手が
悪かった。
【0006】また、上述の実開平5−84914号公報
に開示のズームレンズ鏡筒のブラシ位置調整装置におけ
る鏡枠の進退構造では、鏡枠内のシャッタ等への電力供
給、信号伝達のために、長いフレキシブル基板が必要で
あった。更に、特開平7−63976号公報に開示の多
段繰り出しズームレンズ鏡筒では、例えば、焦点距離が
長いズームレンズを薄形ボディに収納しようとすると、
鏡枠の段数が増加し、鏡枠全体の外径が大きくなり、カ
メラ外形の縦,横が大きくなる不具合があった。
【0007】また、上述の従来のヘリコイドネジを有す
るプラスチックモールドの鏡枠を適用するものでは、多
数の嵌合をしているので、作動範囲でつまりやガタ等の
原因となる箇所が複雑に絡み合い、金の修正が非常に
困難であった。 そのため、作動全範囲でスムーズな回
転を得るためには、どうしてもガタ分を増さざるを得
ず、レンズ性能の低下を招きがちであった。
【0008】本発明は、移動部材がコンパクトに収納可
能であり、かつ、外力により収納側に引き込まれて操作
不能になることもなく、小型化が容易であり、しかも、
製作も簡単であるレンズ鏡筒を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本発明の請求項1の
ンズ鏡筒は、光軸方向に移動可能な第1レンズ群及び第
2レンズ群を有するレンズ鏡筒において、光軸方向に沿
って直進移動可能な案内された第1移動部材と、上記第
1移動部材に対し光軸周りに回動可能、かつ光軸方向に
一体的に移動可能に、上記第1移動部材に支持された第
2移動部材と、光軸周りに回動自在であって、上記第1
移動部材及び上記第2移動部材を駆動するため、光軸方
向駆動用の駆動カム部と該カムに連通され光軸に直角方
向に形成された非駆動カム部とを有し上記第1の移動部
材のカムフォロアが係合する第1移動部材用カムと、上
記第2移動部材のカムフォロアが係合可能な第2移動部
材用カムと、を有する駆動部材と、上記第2移動部材を
光軸方向に沿って直進移動案内するように該第2移動部
材のカムフォロアが係合する直進ガイド部と、上記直進
ガイド部の一端から連して設けられ、上記第2移動部
材を光軸周りに回動可能にする回動用逃げ部とを有す
る案内手段と、を具備し、上記駆動部材が第1駆動領域
及び該第1駆動領域に連続した第2駆動領域にわたって
回動動作することによって、上記第1駆動領域では直進
案内されている上記第1及び第2移動部材を上記第1移
動部材用カムの上記駆動カム部により光軸方向に沿って
一体的に直進移動させていき、上記第1移動部材用カム
の上記非駆動カム部上に上記第1移動部材のカムフォロ
アが位置する状態で移動停止させて、収納位置から撮影
可能位置への設定動作を完了させ、また、上記第2駆動
領域では上記第2移動部材用カムにより、上記第1移動
部材に対して上記第2移動部材を光軸周りに相対回動さ
せて撮影可能な変倍動作を行わせるようにした。本発明
の請求項2のレンズ鏡筒は、上記請求項1記載のレンズ
鏡筒において、上記第1移動部材に設けられ、上記第1
レンズ群及び上記第2レンズ群を直進移動案内する直進
ガイドと、上記第2移動部材に設けられ、上記第1レン
ズ群及び第2レンズ群を上記直進ガイドに沿って光軸方
向に移動駆動するよう、上記第1及び第2レンズ群のカ
ムフォロアに係合している第3及び第4駆動用カムと、
を具備し、上記駆動部材の回動動作により、上記第1駆
動領域では上記第1レンズ群及び第2レンズ群を光軸方
向に一体的に移動させて収納位置から撮影可能位置まで
の間の動作を行い、上記第2駆動領域では上記第1レン
ズ群と上記第2レンズ群との光軸方向間隔を変更移動さ
せて変倍動作を行うようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図を用いて説明する。本発明の第1の実施の形態の
移動装置であるレンズ鏡枠についての詳細な説明に先立
って、図1の機構要部の展開図を用いてその概要を説明
する。なお、概要は本装置を移動装置として説明する
が、後述する本実施の形態においてはレンズ鏡枠に適用
される。
【0011】図1の展開図に示すように、本移動装置
は、主に装置本体に固定されている固定案内部材51
と、移動可能な第1移動部材52と、第1移動部材に対
して相対移動が可能な第2移動部材53と、第1移動部
材52と第2移動部材53とを駆動する駆動部材54と
で構成されている。
【0012】上記固定案内部材51は、第1移動部材5
2を案内する第1案内手段であるガイド溝51aと、駆
動部材54を案内する第2案内手段であるガイド溝51
bを備えている。上記第1移動部材52は、案内手段5
1aと嵌合するピン52aと、駆動部材54の駆動手段
(第1カム)であるカム溝54bと嵌合するピン52c
と、第2移動部材53を相対移動可能に保持する保持手
段であるガイド溝52bを備えている。
【0013】上記第2移動部材53は、ガイド溝52b
に保持され、駆動部材54の駆動手段(第2カム)であ
るカム溝54cと嵌合するピン53aを備えている。ま
た、上記駆動部材54は、ガイド溝51bと嵌合するピ
ン54aを備えている。
【0014】次に、以上の構成を有する本移動装置の動
作を説明する。まず、図1にて固定案内部材51のガイ
ド溝51bに沿って、駆動部材54がその第1駆動領域
である駆動区間SA を矢印方向D5 へ移動すると、第1
移動部材52は、カム溝54bにより駆動され、図1の
矢印方向D6 へ移動する。このとき、第2移動部材53
も第1移動部材52と一体的に移動する。それぞれのピ
ン52c,53aは位置P2 ,P4 に移動する。
【0015】すなわち、駆動部材54のカム溝54c
は、駆動部材54のカム溝54bと同一の変位を与える
ようにその溝形状が設定されているので、第1移動部材
52と第2移動部材53は、相対移動することなく共に
移動する。
【0016】続いて、駆動部材54がその第2駆動領域
である駆動区間SB を同様に矢印D5 に移動させると、
カム溝54b、54cの形状が異なるため、第1移動部
材52は、図1の方向D6 へわずか移動し、ピン52c
としては位置P3 に移動する。そのとき、第2移動部材
53は、カム溝54cにより駆動され、ガイド溝52b
に沿って図1の矢印方向D7 へ駆動され、第1移動部材
52上をピン53aは位置P5 まで相対移動する。
【0017】上述のように本移動装置によると、第2移
動部材53が駆動部材54の一方向の移動により、ま
ず、第1移動部材52と相対位置が変化しない状態で駆
動され、その後、相対位置を変化させながら駆動され、
2種類の異なる駆動を行うことが可能となる。
【0018】以下、上記移動装置を本発明の第1の実施
の形態としてのカメラのレンズ鏡枠に適用した場合につ
いて、図2〜図6を用いて詳細に説明する。図2,図
3,図4は、レンズ鏡枠を内蔵したカメラの半断面を示
し、図2は沈胴状態、図3はワイド状態、図4はテレ状
態を示している。なお、本カメラに内蔵されるレンズ鏡
枠は、正のパワーを持つ前群レンズ1と、負のパワーを
持つ後群レンズ2からなる、いわゆる、2群ズームレン
ズ鏡筒とする。
【0019】上記カメラにおいて、カメラ本体10に固
定支持された円環状の固定案内部材である固定枠7の外
周部には、不図示のモーターにより駆動される駆動部材
である円環状の駆動枠8が回動自在な状態で嵌入してい
る。さらに、固定枠7の内周部には、沈胴機構を構成す
る円環状の第2移動部材であるカム枠6が回動,進退自
在に嵌入し、また、カム枠6の内周に円環状の第1移動
部材である移動枠5が嵌入している。
【0020】上記固定枠7には、第1案内手段である直
進ガイド溝7aと該ガイド溝7aと連通している周方向
の逃げ溝7bが配設されている。上記駆動枠8には、駆
動手段(第1カム)であるカム溝8aと、駆動手段(第
2カム)であるカム溝8bと、該カム溝8bと連通して
いるカム溝8cが設けられている。そして、上記カム溝
8aと8bとは、同一リード角のリードカムとなってい
る。この駆動枠8は、固定枠7に対して光軸O方向には
移動しないように固定枠7に装着された第2案内手段で
ある止めリング7cで規制されている。
【0021】また、上記カム枠6は、移動枠5に対して
光軸O方向には相対的に進退しない状態で、かつ、その
周囲で回動可能に挿入されている。
【0022】移動枠5およびカム枠6には、それぞれ、
移動ピン5a、カムピン6aが円周上3等分で設けられ
ている。上記移動ピン5aは、固定枠7の直進ガイド溝
7aと嵌合し、更に、駆動枠8のカム溝8bと嵌合して
いる。上記カムピン6aは、固定枠7の直進ガイド溝7
aに沈胴状態で隙間を持って嵌入し、ワイド、または、
テレ状態では逃げ溝7bと遊びのある状態で挿入可能で
あり、更に、駆動枠8のカム溝8aとも嵌合している。
【0023】前述の前群レンズ1及び後群レンズ2は、
それぞれ第3移動枠である1Z(ズーム)枠3と2Z枠
4に保持されている。1Z枠3には、1Zピン3aが円
周上3等分位置に配設されている。1Zピン3aは、移
動枠5に設けられた3本の直進ガイド溝5bに嵌合して
おり、上記前群レンズ1が移動枠5上で光軸O方向に移
動可能となっている。また、2Z枠4には、2Zピン4
aが円周上3等分位置に設けられ、該2Zピン4aが上
記移動枠5の直進ガイド溝5bに嵌入しており、1Z枠
3と同様に移動枠5上で光軸O方向に移動可能となって
いる。
【0024】カム枠6には、1Zピン3aと嵌合する前
群カム溝6bと、2Zピン4aと嵌合する後群カム溝6
cが設けられ、前後群レンズ1,2の光軸方向の位置を
決めている。このカム溝6b,6cは、円周上3カ所設
けられており、そのうちの一カ所の展開図を図5
(A),(B)に示す。
【0025】図5(A)は、沈胴及びワイド状態を、図
5(B)はテレ状態をそれぞれ示している。カム枠6の
回転により、カム溝6b,6cを介して1Zピン3a,
2Zピン4aが駆動され、1Z枠3、2Z枠4が光軸O
方向に進退し、ワイドからテレに、または、テレからワ
イドにそれぞれズーミングされる。
【0026】上述のように構成された本カメラのレンズ
鏡筒の動作について図6の展開図を用いて説明する。
図6(A),(B),(C)は、移動枠5の移動ピン5
a、カム枠6のカムピン6aと、固定枠7の直進ガイド
溝7a、周方向の逃げ溝7b、駆動枠8のカム溝8a、
カム8b,8cのそれぞれについて、沈胴状態,ワイド
状態,テレ状態での円周上3カ所のうちの1カ所の状態
を示す展開図である。
【0027】まず、沈胴状態からワイド状態への繰り出
し動作から説明する。 沈胴状態では、図6(A)に示
すように、移動枠の移動ピン5aとカム枠6の カム
ピン6aは、固定枠7の直進ガイド溝7aに嵌合してお
り、図2に示すように移動枠,カム枠6,1Z枠3,
2Z枠4が撮像面9側に後退して収納された状態にあ
る。このときの移動枠,カム枠6位置を第1位置とす
る。
【0028】そこで、駆動枠8が矢印方向D10に回転す
ると、移動枠5は、ワイド近傍の図6(B)に示すよう
に直進し、繰り出される。同時にカム枠6もカムピン6
aがカム溝8aと嵌合しているため、移動枠5と共に相
対移動することなしに直進し、繰り出される。また、1
Z枠3,2Z枠4ともに、図3に示すワイド位置まで繰
り出される。この移動枠7,カム枠6の移動位置を第2
位置とする。なお、上記第1位置からこの第2位置に駆
動するための駆動枠8の回動領域、すなわち、図6
(A)から図6(B)の状態間の駆動枠8が回動する回
動範囲を第1駆動領域とする。
【0029】そのとき、カムピン6aとガイド溝7a
は、嵌入隙間を持っているので、各部品の製作誤差は、
カム枠6が、この隙間の内で微小回動することにより逃
げることができる。なお、実際のワイドの停止状態で
は、図6(B)に示す移動ピン5aは、カム溝8aのカ
ム変曲点位置を少し通り過ぎたワイド対応位置W1 へ位
置するように駆動枠8が回動している。
【0030】次に、ズーム動作について説明する。 前
群レンズ1、後群レンズ2のズーミングについては、図
5を用いてすでに説明したので、ここでは、駆動枠
よる移動枠5とカム枠6の駆動動作について説明する。
【0031】駆動枠8が図6(B)のワイド状態から図
6(C)のテレ状態の位置まで矢印方向D10に回動する
ときは、移動枠5の移動ピン5aは、駆動枠8のカム溝
8cに嵌合している。このカム溝8cは、光軸Oに対し
て直角方向に形成されているので、ワイドからテレのズ
ーム動作中、移動枠5は、光軸O方向に移動せず、回動
もしない。
【0032】一方、カム枠6は、移動枠5に対して光軸
O方向には相対的に不動状態で取り付けられているの
で、カムピン6aの光軸O方向の位置も変わらず、カム
枠6はこれ以上は繰り出されずに、駆動枠6と共に回動
することになる。このとき、カムピン6aの回動移動を
妨げないように、固定枠7には逃げ溝7bが設けられて
いる。なお、上記図6(B)の状態から図6(C)の状
態まで駆動枠8が回動する回動範囲を第2駆動領域とす
る。
【0033】上述のように本カメラの鏡筒においては、
駆動枠8の第1駆動領域の回動動作により移動枠5とカ
ム枠6が収納位置から撮影可能位置であるワイド位置近
傍まで繰り出される。さらに、駆動枠8を第2駆動領域
の範囲を回動駆動することにより、1Zピン3a,2Z
ピン4aを介して1Z枠3と2Z枠4をワイド位置から
テレ位置まで繰り出し、ズーミング、すなわち、変倍動
作を行うことが可能となる。そして、この鏡筒構造では
ワイド状態で鏡枠が外力を受けたとしても、駆動枠8は
回動しないので、収納(沈胴)方向に引き込まれて撮影
不能となることはない。
【0034】なお、本実施の形態のものでは鏡枠がズー
ム動作を行う場合について説明したが、これに限らず合
焦動作を行う鏡枠構造に適用してもよい。また、本実施
の形態のものでは2群ズームレンズに適用したが、3群
以上のズームレンズにも、もちろん、適用可能である。
さらに、制御上は従来の鏡枠駆動制御と同じ制御方式を
採用することが可能である。
【0035】次に、本発明の第2の実施の形態の移動装
置を有するレンズ鏡筒を内蔵するカメラについて、図7
〜図9により説明する。なお、図7の断面図は本カメラ
の沈胴状態を示し、図8の断面図はワイド状態を示し、
図9の断面図はテレ状態を示している。本実施の形態の
カメラは、前記第1の実施の形態のカメラにおける鏡
枠、すなわち、1Z枠3内に配設されたシャッタ機構、
AF用レンズ駆動機構(共に不図示)の電気回路と、カ
メラ本体側電気回路との電気接続構造に特徴を有するも
のである。したがって、上記電気接続構造以外の構成要
素については、第1の実施の形態のカメラと同一の符号
を付して説明する。
【0036】1Z枠3内には、フレキシブルプリント基
板(以下、FPCと記載する)11の一端部11bが取
り付けられている。そのFPC11の一端部11bは、
1Z枠3内のシャッタ(不図示)、AFレンズ駆動機構
(不図示)等の鏡枠側電気回路基板に接続され、モー
タ、電磁石、各種センサー等への電力供給、通信等が行
われる。
【0037】FPC11の反対側の端部である接続部1
1aは、移動ピン5a部より、駆動枠8の外側へ延出し
ており、FPC11の各ラインに対応した接続部が設け
られている。また、その接続部11a,端部11bの中
間部は、図8,図9に示すように1Z枠3のズーミング
による移動に対応可能なように、U字状のタルミが設け
られている。
【0038】そして、FPC11の接続部11aに対向
した位置には、弾性的な変位が可能な接続部材である接
点13が設けられており、図7の沈胴状態にあっては、
該接点13と接続部11aは離間し、非導通状態となっ
ている。しかし、図8、および、図9のワイド、また
は、テレ状態の撮影状態では圧接接続状態に保たれ、シ
ャッタ、AFレンズの電気的駆動を可能とする。
【0039】一方、上記接点13が設けられるカメラ本
体10側には、カメラ本体側電気回路基板12が設けら
れ、シャッタ、AFレンズ駆動の制御を行うためのCP
U(不図示)等の電気回路部品が実装され、各制御が行
なわれる。
【0040】次に、本カメラにおける移動枠5が沈胴位
置からワイド位置まで繰り出されるときの動作状態につ
いて、特に、FPC11の状態とその接続の状態につい
て図8を用いて説明する。 上述したように接点13は
弾性的な変位が可能である。したがって、ワイド位置の
近傍まで移動枠5が繰り出されると、接点13とFPC
11の接続部11aと接触し、その後、移動枠5がワイ
ド位置まで繰り出されると、接点13は、後退して接続
部11aと所定の接触圧で接続し、回路基板12とFP
C11が電気的接続状態が保たれる。
【0041】そして、ズーム動作時には、従来のカメラ
と同様に、FPC11のたるみを利用して1Z枠3の繰
り出しが可能である。なお、接点13は、接点自体を板
バネで構成してもよいし、コイルバネを介在させて、剛
性の高い接続部とを組み合わせて構成してもよい。ま
た、鏡枠側のFPC11の接続部11a側に弾性を持た
せ、本体側の接点13が固定でもよいことはいうまでも
ない。
【0042】以上のように構成された本実施の形態のカ
メラにおいては、高価なFPC11を短くすることが可
能となり、コストダウンが実現できる。さらに、FPC
11が短くなることにより、パターンの抵抗が小さくな
り、モーター、電磁石等効率よく駆動可能となる逆に抵
抗が従来通りで良ければ、パターン幅を細くし、FPC
11の幅を狭くし、高効率化が可能となり、コストダウ
ンにつながる。なお、本実施の形態のカメラにおいて
も、上述のように鏡枠の進退動作は、ズーム動作に限ら
ず合焦動作に適用しても全く同様な効果がある。
【0043】次に、本発明の第3の実施の形態の移動装
置を有するレンズ鏡筒を内蔵するカメラについて、図1
0,図11の沈胴状態,テレ状態の縦断面図と、本カメ
ラの特徴を示す図12の直進ガイド部周りの光軸方向断
面図と、図13〜図15の展開図により説明する。
【0044】本実施の形態のカメラに適用されるレンズ
鏡筒は、3段繰り出しタイプの2群ズームレンズ鏡筒で
あり、1Z枠26に取付けられている1群レンズ21と
シャッタユニット25は、レンズ移動機構でズーム駆動
され、そのズーミングの位置に対応して2Z枠20に保
持された2群レンズ22がモータ24により送りネジ2
3を介して移動させ、進退駆動される。
【0045】本カメラにおいて、カメラ本体33には、
固定案内部材である固定枠32が取付けられている。一
方、駆動部材である駆動枠31は、第2案内手段の押さ
え板34を介してカメラ本体33に光軸方向に不動、か
つ、固定枠32のまわりに回動可能に取付けられてい
る。なお、カメラ本体33の後面側の撮影面上にフィル
ム35が位置している。
【0046】上記駆動枠31には、図13に示すように
第1移動部材であるガイド枠A30の移動用としての駆
動手段(第1カム)のカム溝31aと、第2移動部材で
あるカム枠A29の回転駆動用とての駆動手段(第2
カム)のカム溝31bが設けられている。 また、固定
枠32には、ガイド枠A30のガイドである第1案内手
段である直進ガイド用キー部32aが3等分3カ所が設
けられている。
【0047】上述の構成は、ガイド枠A30が第1実施
の形態の移動枠5に対応し、固定枠32のキー部32a
が第1実施の形態の固定枠ガイド溝7aに対応してい
る。また、上記駆動枠31は、第1実施の形態の場合と
同様に不図示のモータにより駆動されるが、その作用
は、第1実施の形態の場合と同様である。
【0048】カム枠A29は、カムピンA29aが駆動
枠31のカム溝31bと嵌合しているので、ズーミング
動作時、駆動枠31と共に回転することになる。これは
前記第1の実施の形態の場合と同様である。また、該カ
ム枠A29には、ガイド枠A30の突起部30cと係合
する溝29dが設けられており、光軸O方向には、ガイ
ド枠A30と共に移動し、ガイド枠A30のまわりを回
動可能に取り付けられている。
【0049】更に、カム枠A29には、図14に示すよ
うに第3移動枠であるガイド枠B27のガイドピンB2
7aと嵌合するカム溝29bと、第3移動枠であるカム
枠B28のカムピンB28aと嵌合する直進溝29cが
設けられている。一方、ガイド枠A30には、キー部3
0bが円周上6カ所設けられ、ガイド枠B27と嵌合し
ている。したがって、ガイド枠B27は、ガイド枠A3
0により光軸方向に移動自在、かつ、光軸O回りには回
動しないように保持される。
【0050】上記駆動枠31を回動すると、カム枠A2
9がカムピン29aを介して回動させられ、ガイド枠B
27が上記ガイド枠A30のキー30bとカム枠A29
のカム溝29bにより繰り出されることになる。一方、
カム枠B28は、上記ガイド枠B27と一緒に繰り出さ
れると共に、カム枠A29の直進溝29cにより回動駆
動される。
【0051】上記ガイド枠B27には、1Z枠26の1
Zピン26aと嵌合する直進ガイド溝27bが設けられ
ている。また、ガイド枠B27の突起27cとカム枠B
28の溝28cが係合しているので、ガイド枠B27と
カム枠B28は、光軸方向には一体的に移動可能に保持
され、かつ、カム枠B28は、ガイド枠B27の周囲を
回動可能に支持されることになる。さらに、上記カム枠
B28には、1Z枠26の駆動用のリードカム28bが
設けられていて、1Z枠26の1Zピン26aと嵌合し
ている。
【0052】以上のような構成を有する本カメラのレン
ズ鏡枠において、沈胴からワイドへの繰り出しを行うに
は、駆動枠31を回動駆動すると、ガイド枠A30とカ
ム枠29が相対移動することなくワイド位置近傍まで繰
り出される。このときの駆動枠31の回動範囲を第1駆
動領域とする。
【0053】続いて、ワイドからテレのズーミング動作
を行う場合、上記ワイド状態にて駆動枠31を回動する
と、ガイド枠30は回動することなく、カム枠A29の
みがカムピン29aを介して相対的に回動させられる。
のワイドからテレまでの駆動枠31の回動範囲を第2
駆動領域とする。
【0054】そして、ガイド枠B27が上記ガイド枠A
30のキー30bとカム枠A29のカム溝29bにより
繰り出されることになる。一方、カム枠B28は、上記
ガイド枠B27と一緒に繰り出されると共に、カム枠A
29の直進溝29cにより回動駆動される。
【0055】上記ガイド枠B27には、1Z枠26の1
Zピン26aと嵌合する直進ガイド溝27bが設けられ
ている。よって、カム枠B28が回転すると、1Z枠2
6が繰り出されることになる。なお、1Z枠26内のズ
ーミング動作に関しては、前述した通りであり、詳細な
作動の説明は、本発明と直接関係がないので省略する。
【0056】図12に示すように本実施の形態のカメラ
の場合、鏡枠最先端で直進繰り出しされる1Z枠26の
直進ガイド部材、即ち、ガイド枠B27の直進溝27b
と、ガイド枠A30のキー部30bと、固定枠32のキ
ー部32aを同一径に配置することにより、鏡枠の外径
を小さくすることが可能となっている。図15は上記ガ
イド部周りの展開図を示す。
【0057】従来の鏡枠で一般に用いられているカム、
ヘリコイド等の繰り出し機構を用いて最先端の鏡枠を直
進繰り出ししようした場合、繰り出し段数をn段とする
と、鏡枠の数は2n+1となる。この従来の鏡枠構造で
は、レンズ、シャッタ等により決まる先最端の鏡枠(本
実施の形態では1Z枠26が対応する)の内径をd、枠
の肉厚をtとすると、該鏡枠の外径D0 は、 D0 = d+2×(2n+1)×t となる。
【0058】一方、本実施の形態のカメラの鏡枠の場
合、枠の数は変らないが、直進ガイド部材をすべて同一
径に配することにより、繰り出し段数をn段として半径
方向の厚み増加分はn+2となり、枠外径D1 は、 D1 =d+2×(n+2)×t となる。その差の2×(n−1)×t分だけ本実施の形
態の鏡枠外径の方が小さくなる。
【0059】本実施の形態の例では、段数nが3であ
り、枠の数は、2×3+1=7となる。鏡枠の径の肉厚
による増加分は、(n+2)×tであり、n=3とし
て、5×tとなり、肉厚増加に寄与する枠の数が5とな
る。
【0060】一方、従来の鏡枠構造では、2段繰り出し
とした場合でも鏡枠の径の肉厚による増加分は、(2×
2+1)×tであり、その値は5×tとなり、肉厚増加
に寄与する枠の数が5となる。したがって、本実施の形
態のカメラの鏡枠は、上記従来の2段繰り出しの鏡枠と
同等の鏡枠外径で、3段繰出しを達成している。
【0061】さらに、本実施の形態のカメラの鏡枠の場
合、ガイド枠A30、カム枠A29と全く同様の構成を
追加していくことにより、4段、5段と繰り出し段数n
を増加することも容易である。そして、繰り出し段数n
が、増加すればする程、従来の構造の鏡枠と、本実施の
形態の構造の鏡枠の外形の差は大きくなり、本実施の形
態のものの効果があらわれる。
【0062】本実施の形態の例では、前記第1実施の形
態のカメラの特徴を取り入れて構成しているが、従来の
鏡枠のようにズームと沈胴が連続している鏡枠構造にも
適用可能である。このときは、駆動枠31のカム溝31
aを通常のカム溝形状にし、カム溝31bを直進溝に
し、カム枠29のような構造にすればよい。
【0063】また、本実施の形態の例では、直進ガイド
部材を円周上3等分に同一形状で配置しているが、直進
ガイドは、枠の回転を規制するのが本来の機能であるの
で、上記直進ガイド部材は円周上何カ所であっても、ま
た、アンバランス状態であってもよい。もちろん、各枠
に1カ所設けるようにしても問題はない。
【0064】さらに、本実施の形態の例では、繰り出し
機構にカム溝とピンの嵌合を用いているが、その変形例
としてヘイコイド機構を用いることとも可能である。
具体的には、カム枠A29のカム溝29bをヘリコイド
雌ネジに、ガイド枠A30のカムピン30aヘリコイ
ド雄ネジにした構造とすればよい。
【0065】駆動枠31についても、前述したようにズ
ームと沈胴を連続的に行なう構造とすれば、上記カム枠
A30部と同様に、ヘリコイド機構に置換可能である。
また、1Z枠26部は、直進ガイド部が直進溝27bと
なっているので、このままでは、ヘリコイド化できない
が、本実施の形態では1Z枠26の外周側に直進ガイド
を配置しているのを全て1Z枠26の内側に配設して、
ガイド枠B27もキー形状にすることにより、ヘリコイ
ド化することが可能となる。上述のように繰り出し機構
をヘリコイド化することにより、鏡枠の強度アップ、ま
た、ヘイコイド嵌合による鏡枠間の遮光が可能となる。
【0066】さらに、本実施の形態の例では、1、2群
レンズのズーミング駆動機構として、従来のカム方式は
適用していないが、カム方式を適用することも可能であ
る。また、3群、4群等ズーム群数が多い鏡枠にも適用
可能であることは言うまでもない。また、本実施の形態
の例では、沈胴動作とズーム動作を行う鏡枠に適用した
が、合焦動作でも全く同様に適用可能である。
【0067】次に、本発明の第4の実施の形態の移動装
置を有するレンズ鏡枠を内蔵するカメラについて、図1
6のヘリコイドネジ部断面図により説明する。前述した
第3実施例のカメラの鏡枠機構の変形例として、繰出し
機構にヘリコイドネジを用いる利点を述べたが、そのヘ
リコイドネジにも欠点があり、本実施の形態のカメラの
鏡枠構造は、その不具合点を解決したものであって、ヘ
リコイドネジの利点である剛性、遮光性を多条ヘリコイ
ドネジの多数箇所でのカミ合い状態により改善したもの
である。
【0068】近年、そのコストが安い、また、複雑な形
状を容易に高精度で製作可能という点で多く用いられる
ヘリコイド化のプラスチック鏡枠の場合を考えると、そ
のヘリコイドネジの嵌合を精密に行なわせるに、枠の真
円度、ネジ山の形状くずれ、形割りのズレ、バリ、その
他、微少な変形等が無いことが必要とされる。
【0069】ところが、鏡枠は多数の嵌合をしているの
で、作動範囲で、つまり、ガタ等の原因となる箇所が複
雑に絡み合っており、金形の修正等は非常に困難とな
る。そのため、作動全範囲でスムーズな回転を得るため
には、どうしてもガタを増さざるを得ず、レンズ性能を
低下を招きがちであった。上述のような課題を解決する
ものが本実施の形態のカメラのレンズ鏡枠である。
【0070】すなわち、図16の断面図に示すように、
本実施の形態の繰り出し機構としては、多条ヘリコイド
雌ネジを形成するヘリコイド枠41と、多重ヘリコイド
雄ネジを形成するヘリコイド枠42とで構成されてい
る。
【0071】ヘリコイド枠41は従来の通常のヘリコイ
ド雌ネジが形成されている。一方、ヘリコイド枠42に
は、雄ネジ山42aと残りの雄ネジ山42bが形成され
ており、雄ネジ山42aは、円周上複数箇所に上記ヘリ
コイド枠41と微小クリアランスで嵌合するネジであ
る。また、雄ネジ山42bは、通常の状態ではヘリコイ
ド枠41のネジと接触しないように雄ネジ山42aより
も小さく形成されている。
【0072】以上のように構成された本実施の形態のカ
メラの鏡枠では、精度を必要とされる部分を枠42の複
数箇所に設けられる雄ネジ山42aに限定することによ
り、嵌合精度の向上が容易となる。また、鏡枠に外力が
作用し、鏡枠が変形しようとしたときで、強度が必要と
されるときは、残りの雄ネジ山42bも同時に接触する
ことになり、ヘリコイドの剛性が高いという利点が生か
され、かつ、製作が容易で精度の高い鏡枠を得ることが
できる。
【0073】上述の実施の形態のものでは、雄ネジ側に
隙間の少ない嵌合用ネジ山42aを設けたが、それを雌
ネジ側に形成するように構成することも可能である。ま
た、通常のヘリコイドネジ山を形成する側(本実施の形
態例ではヘリコイド枠41側)を金属製枠とし、嵌合用
と強度、または、遮光用の2種類のネジを形成する側
(ヘリコイド枠42側)をプラスチック化にすれば、よ
り高精度、高剛性にすることも可能である。
【0074】また、ヘリコイドの嵌合用ネジ山42a
を、別体のピンとした構造を採用すれば、その精度を合
わせ込むことが可能になり、ヘリコイドネジの長所を生
かして、しかも、製作を容易である鏡枠を提供すること
も可能である。更に、本実施の形態の構成は、ヘリコイ
ドネジについて述べているが、その機構は、カム溝とカ
ムピンを円周上に多数設けたヘリコイド状にした鏡枠に
も適用可能である。
【0075】(付記)以上詳述した如き本発明の実施態
様によれば、以下の如き構成を得ることができる。すな
わち、 (1)固定案内部材と、この固定案内部材に設けられた
第1案内手段に案内されて移動する第1移動部材と、こ
の第1移動部材に対して相対移動可能に保持された第2
移動部材と、上記固定案内部材に設けられた第2案内手
段に案内されて移動することにより、上記第1、第2移
動部材を駆動する駆動部材と、を具備しており、上記駆
動部材には、少なくとも上記第1,第2移動部材が相対
移動せずに移動する第1駆動領域と、これら第1,第2
移動部材が相対移動しながら移動する第2駆動領域とを
設けたことを特徴とする移動装置。
【0076】(2)上記(1)において、上記第1移動
部材は、上記駆動部材の第2駆動領域では移動しない。 (3)上記(1)、(2)において、上記駆動部材の第
1駆動領域における上記第1、第2移動部材の移動は直
進運動である。
【0077】(4)上記(2)において、上記駆動手段
は、上記第1,第2移動部材とそれぞれ係合する第1、
第2カムである。 (5)上記(4)において、上記第1カムは、第1駆動
領域では第1移動部材を移動させ、第2駆動領域では該
第1移動部材を不動する。
【0078】(6)上記(4)、(5)において、上記
第2カムは、第1駆動領域では第2移動部材を上記第1
移動部材と略一体に移動させ、第2駆動領域では該第2
移動部材と上記駆動部材を一体に移動させる。 (7)上記(1)において、上記第1,第2移動部材お
よび駆動部材は、同軸上にて互いに嵌合する円環状に形
成されている。
【0079】(8)上記(1)において、更に、変倍可
能な撮影光学系と、該撮影光学系を保持すると共に、上
記第1移動部材に案内され、該第1移動部材と上記第2
移動部材の相対移動により移動される第3移動部材を有
し、該第3移動部材の、上記第1駆動領域における移動
を沈胴動作、第2駆動領域における移動を変倍動作とし
た。
【0080】(9)上記(1)において、更に、撮影光
学系と、該撮影光学系を保持する共に、上記第1移動部
材に案内され、該第1移動部材と上記第2移動部材の相
対移動により移動される第3移動部材を有し、該第3移
動部材の、上記第1駆動領域における移動を沈胴動作、
第2駆動領域における移動を合焦動作とした。
【0081】(10)上記(8)、(9)において、更
に、鏡枠内に設けられた鏡枠側電気回路基板と、撮像装
置本体に設けられた本体側電気回路基板と、これら両電
気回路基板を接続すると共に、上記撮影光学系が沈胴状
態にある場合にはこれら両電気回路基板の接続を絶つ接
続部材とを有する。
【0082】(11)撮影位置と収納位置との間で進退
可能な、少なくとも一つのレンズ群を含む撮影光学系
と、鏡枠内に設けられた鏡枠側電気回路基板と、撮像装
置本体に設けられた本体側電気回路基板と、これら両電
気回路基板を接続すると共に、上記撮影光学系が収納位
置にある場合にはこれら両電気回路基板の接続を絶つ接
続部材と、を具備することを特徴とするレンズ鏡筒。 (12)上記(10)、(11)において、上記接続部
材は、両電気回路基板を互いに遠ざける方向に付勢する
ような弾性力を有する。
【0083】(13)撮影光学系の前面が、撮像装置本
体内の撮像面に最も近接する第1位置と撮像面から最も
遠ざかる第2位置との間で移動可能なレンズ鏡筒におい
て、上記撮像装置本体に対して回転せずに繰り出される
少なくとも一つの鏡枠と、この鏡枠の直進ガイドを行う
少なくとも三つのガイド部材と、を具備しており、上記
少なくとも三つのガイド部材を、径方向に略同一に配置
したことを特徴とするレンズ鏡筒。
【0084】(14)上記(13)において、上記第2
位置は沈胴位置である。 (15)上記(13)において、上記第1位置と第2位
置との間にて変倍動作を行なう。 (16)上記(13)において、上記第1位置と第2位
置との間にて沈胴動作と変倍動作を行なう。
【0085】(17)上記(13)において、上記回転
せずに繰り出される少なくとも一つの鏡枠は、繰出し量
の最も大きな鏡枠である。 (18)上記(13)において、上記撮像面にはフィル
ムが配置されている。
【0086】(19)互いに嵌合する少なくとも二つの
枠の間に多条ヘリコイドネジを設け、両者の相対回動に
より軸方向に相対移動させる枠部材において、上記多条
ヘリコイドネジの複数のネジ山のうち、所定のネジ山同
士のみを嵌合させ、他のネジ山に所定量の間隔を設けた
ことを特徴とする枠部材。
【0087】(20)互いに嵌合する少なくとも二つの
枠を、複数のカム手段により連結し、両者の相対回動に
より軸方向に相対移動させる枠部材において、上記複数
のカム手段の内、所定のカム手段のみを嵌合させ、他の
カム手段に所定量の間隔を設けたことを特徴とする枠部
材。
【0088】(21)上記(19)、(20)におい
て、上記少なくとも二つの枠はレンズ鏡筒における鏡枠
である。 (22)上記(19)、(20)において、上記少なく
とも二つの枠の内の少なくとも一方には、レンズ鏡筒に
おける光学系を構成する、光学素子の少なくとも一部が
保持されている。
【0089】(23)固定枠と、この固定枠に設けられ
た第1案内手段に案内されて移動する第1移動枠と、こ
の第1移動枠に対して相対移動可能に保持された第2移
動枠と、上記固定枠に設けられた第2案内手段に案内さ
れて移動することにより、上記第1、第2移動部材を駆
動する駆動枠と、を具備しており、上記駆動枠には、少
なくとも上記第1,第2移動枠が相対移動せずに光軸方
向に一体的に進退する第1駆動領域と、これら第1,第
2移動枠が相対移動しながら光軸方向に進退する第2駆
動領域とを設けたことを特徴とするレンズ鏡筒。
【0090】(24)上記(23)において、上記駆動
枠の第1駆動領域における上記第1,第2移動枠の一体
的な進退により、レンズ鏡筒の沈胴動作もしくは撮影準
備動作を行ない、上記第2駆動領域における第1,第2
移動枠の相対移動により、レンズ鏡筒内の光学素子を変
倍動作させる。
【0091】(25)上記(23)において、上記駆動
枠の第1駆動領域における上記第1、第2移動枠の一体
的な進退により、レンズ鏡筒の沈胴動作もしくは撮影準
備動作を行ない、上記第2駆動領域における第1,第2
移動枠の相対移動により、レンズ鏡筒内の光学素子を合
焦動作させる。
【0092】(26)上記(24)、(25)におい
て、上記第1,第2移動枠にはカム手段が設けられてお
り、該カム手段の作用によって上記光学素子を動作させ
る。
【0093】(27)固定枠と、この固定枠に、光軸方
向に延びるように設けられた直進溝と、上記固定枠の内
周側に配置され、上記直進溝に嵌入する第1駆動ピンが
設けられた第1移動枠と、この第1移動枠の内周側に、
光軸周りに相対回動可能に保持されると共に、上記固定
枠の直進溝の嵌入する第2駆動ピンが設けられた第2移
動枠と、駆動源の駆動力により、上記固定枠に対して回
動される駆動枠と、この駆動枠に設けられ、上記固定枠
の直進溝に介して第1移動枠のピンが嵌入する第1駆動
溝と、上記固定枠の直進溝の一端に連続して、光軸に対
して垂直な方向に延びるように設けられた第1円周溝
と、上記駆動枠に設けられ、上記固定枠の直進溝を介し
て第2移動枠のピンが嵌入する第2駆動溝と、この第2
駆動溝の一端に連続して、光軸に対して垂直な方向に延
びるように設けられた第2円周溝と、を具備しており、
上記駆動枠の回動領域に、上記第1,第2駆動ピンが上
記第1駆動溝、および、第2駆動溝にそれぞれ嵌入する
ことにより、上記第1移動枠と第2移動枠が光軸周りに
相対回動せずに光軸方向に進退される第1駆動領域と、
上記第1,第2駆動ピンがそれぞれ上記第1,第2駆動
の一端に達し、その後、第1,第2円周溝に嵌入するこ
とにより、上記第1移動枠と第2移動枠が光軸周りに相
対回動される第2駆動領域とを設定したことを特徴とす
る移動装置。
【0094】(28)上記(27)において、上記駆動
枠の第1駆動領域における上記第1,第2移動枠の一体
的な進退により、レンズ鏡筒の沈胴動作、もしくは、撮
影準備動作を行い、上記第2駆動領域における第1、第
2移動枠の相対回動により、レンズ鏡筒内の光学素子を
変倍動作させる。
【0095】(29)上記(27)において、上記駆動
枠の第1駆動領域における上記第1,第2移動枠の一体
的な進退により、レンズ鏡筒の沈胴動作、もしくは、撮
影準備動作を行い、上記第2駆動領域における第1、第
2移動枠の相対回動により、レンズ鏡筒内の光学素子を
合焦動作させる。
【0096】(30)上記(28)、(29)におい
て、上記第1,第2移動枠の一方には直進溝が、他方に
は傾斜溝が設けられており、光学素子はこれらの溝に同
時に嵌合するピンを有している。
【0097】(31)上記(27)において、上記駆動
枠の第1駆動領域における上記第1,第2移動枠の一体
的な進退により、これら第1,第2移動枠とレンズ鏡筒
内の他の鏡枠とを一体的に進退させ、上記第2駆動領域
における第1,第2移動枠の相対回動により、上記他の
鏡枠をこれら第1,第2移動枠に対して光軸方向に進退
させる。
【0098】(32)上記(31)において、上記第
1,第2移動枠の一方には直進溝が、他方には傾斜溝が
設けられており、上記他の鏡枠はこれらの溝に同時に嵌
合するピンを有している。 (33)上記(31)において、上記他の鏡枠はレンズ
鏡筒内の光学系の内、少なくとも一部を構成する光学素
子を保持している。
【0099】(34)上記(33)において、上記光学
素子は変倍レンズである。 (35)上記(33)において、上記光学素子は合焦レ
ンズである。
【0100】以上説明したように本発明によれば、移動
部材がコンパクトに収納可能で、かつ外力により収納側
に引込んで動作不能になることが無いレンズ鏡筒を提供
することができる。また、簡単な構成でコンパクトでコ
ストも安いレンズ鏡筒を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の移動装置の概要を
説明するための機構要部の展開図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の移動装置を適用し
たレンズ鏡枠を内蔵したカメラの沈胴状態での半断面
図。
【図3】図2のレンズ鏡枠を内蔵したカメラのワイド状
態での半断面図。
【図4】図2のレンズ鏡枠を内蔵したカメラのテレ状態
での半断面図。
【図5】図2のレンズ鏡枠の移動枠とカム枠の展開図で
あって、(A)は沈胴状態、または、ワイド状態での展
開図、(B)はテレ状態での展開図を示す。
【図6】図2のレンズ鏡枠の固定枠と駆動枠の展開図で
あって、(A)は沈胴状態での展開図、(B)はワイド
状態での展開図、(C)はテレ状態での展開図を示す。
【図7】本発明の第2の実施の形態の移動装置を適用し
たレンズ鏡枠を内蔵したカメラの沈胴状態での半断面
図。
【図8】図7のレンズ鏡枠を内蔵したカメラのワイド状
態での半断面図。
【図9】図7のレンズ鏡枠を内蔵したカメラのテレ状態
での半断面図。
【図10】本発明の第3の実施の形態の移動装置を適用
したレンズ鏡枠を内蔵したカメラの沈胴状態での半断面
図。
【図11】図10のレンズ鏡枠を内蔵したカメラのテレ
状態での半断面図。
【図12】図10のレンズ鏡枠部の直進ガイド部周りの
光軸方向断面図。
【図13】図10のレンズ鏡枠の駆動枠の展開図。
【図14】図10のレンズ鏡枠のカム枠Aの展開図。
【図15】図10のレンズ鏡枠の直進ガイド部周りの展
開図。
【図16】本発明の第4の実施の形態の移動装置を適用
したレンズ鏡枠のヘリコイドネジ部断面図。
【符号の説明】
5 ……移動枠(第1移動部材) 6 ……カム枠(第2移動部材) 7 ……固定枠(固定案内部材) 7a ……直進ガイド溝(第1案内手段) 7c ……止めリング(第2案内手段) 8,31……駆動枠(駆動部材) 29 ……カム枠A(第2移動部材) 30 ……ガイド枠A(第1移動部材) 34 ……押さえ板(第2案内手段) 51 ……固定案内部材 51a ……ガイド溝(第1案内手段) 51b ……ガイド溝(第2案内手段) 52 ……第1移動部材 53 ……第2移動部材 54 ……駆動部材 SA ……第1駆動領域 SB ……第2駆動領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−214113(JP,A) 特開 平4−273207(JP,A) 特開 平9−90454(JP,A) 特開 平8−297237(JP,A) 特開 平6−18758(JP,A) 特開 平7−218810(JP,A) 特開 平7−63976(JP,A) 特開 平7−218804(JP,A) 特開 平3−213113(JP,A) 実開 平6−28631(JP,U) 実開 平5−84914(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向に移動可能な第1レンズ群及び
    第2レンズ群を有するレンズ鏡筒において、 光軸方向に沿って直進移動可能な案内された第1移動部
    材と、 上記第1移動部材に対し光軸周りに回動可能、かつ光軸
    方向に一体的に移動可能に、上記第1移動部材に支持さ
    れた第2移動部材と、 光軸周りに回動自在であって、上記第1移動部材及び上
    記第2移動部材を駆動するため、光軸方向駆動用の駆動
    カム部と該カムに連通され光軸に直角方向に形成された
    非駆動カム部とを有し上記第1の移動部材のカムフォロ
    アが係合する第1移動部材用カムと、上記第2移動部材
    のカムフォロアが係合可能な第2移動部材用カムと、
    有する駆動部材と、 上記第2移動部材を光軸方向に沿って直進移動案内する
    ように該第2移動部材のカムフォロアが係合する直進ガ
    イド部と、上記直進ガイド部の一端から連して設けら
    れ、上記第2移動部材を光軸周りに回動可能にする回動
    用逃げ部とを有する案内手段と、 を具備し、 上記駆動部材が第1駆動領域及び該第1駆動領域に連続
    した第2駆動領域にわたって回動動作することによっ
    て、上記第1駆動領域では直進案内されている上記第1
    及び第2移動部材を上記第1移動部材用カムの上記駆動
    カム部により光軸方向に沿って一体的に直進移動させて
    いき、上記第1移動部材用カムの上記非駆動カム部上に
    上記第1移動部材のカムフォロアが位置する状態で移動
    停止させて、収納位置から撮影可能位置への設定動作を
    完了させ、また、上記第2駆動領域では上記第2移動部
    材用カムにより、上記第1移動部材に対して上記第2移
    動部材を光軸周りに相対回動させて撮影可能な変倍動作
    を行わせるようにしたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 上記第1移動部材に設けられ、上記第1
    レンズ群及び上記第2レンズ群を直進移動案内する直進
    ガイドと、 上記第2移動部材に設けられ、上記第1レンズ群及び第
    2レンズ群を上記直進ガイドに沿って光軸方向に移動駆
    動するよう、上記第1及び第2レンズ群のカムフォロア
    に係合している第3及び第4駆動用カムと、 を具備し、 上記駆動部材の回動動作により、上記第1駆動領域では
    上記第1レンズ群及び第2レンズ群を光軸方向に一体的
    に移動させて収納位置から撮影可能位置までの間の動作
    を行い、上記第2駆動領域では上記第1レンズ群と上記
    第2レンズ群との光軸方向間隔を変更移動させて変倍動
    作を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    レンズ鏡筒。
JP33212195A 1995-12-20 1995-12-20 レンズ鏡筒 Expired - Fee Related JP3519844B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33212195A JP3519844B2 (ja) 1995-12-20 1995-12-20 レンズ鏡筒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33212195A JP3519844B2 (ja) 1995-12-20 1995-12-20 レンズ鏡筒

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003418725A Division JP2004086233A (ja) 2003-12-16 2003-12-16 カメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09171203A JPH09171203A (ja) 1997-06-30
JP3519844B2 true JP3519844B2 (ja) 2004-04-19

Family

ID=18251392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33212195A Expired - Fee Related JP3519844B2 (ja) 1995-12-20 1995-12-20 レンズ鏡筒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3519844B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5043069B2 (ja) * 2009-06-24 2012-10-10 パナソニック株式会社 レンズ鏡筒
CN103238096B (zh) * 2010-12-03 2015-11-25 松下电器产业株式会社 透镜镜筒和凸轮机构
JP5915038B2 (ja) * 2011-09-06 2016-05-11 株式会社ニコン レンズアセンブリ、レンズ鏡筒および撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09171203A (ja) 1997-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6665129B2 (en) Lens barrel and a zoom lens barrel
US5668670A (en) Zoom lens barrel
US6717744B2 (en) Lens barrel
US6661970B2 (en) Lens barrel
US6636362B2 (en) Lens barrel
US6788475B2 (en) Lens barrel having a lens barrier mechanism
US6519096B2 (en) Lens barrel
JP3519844B2 (ja) レンズ鏡筒
US7864458B2 (en) Lens barrel
US8508858B2 (en) Lens barrel
JP3416317B2 (ja) レンズ鏡筒及びそれを用いた光学機器
US6906871B2 (en) Cam mechanism for lens barrel
JP2004258641A (ja) レンズ鏡筒
US6839187B2 (en) Lens distance-varying mechanism, and step-zoom lens incorporating the same
JP3297041B2 (ja) ズームレンズ鏡筒
JP2004086233A (ja) カメラ
JPH08211435A (ja) ズーム式レンズ鏡筒を備えた沈胴式カメラ
JP2004233922A (ja) レンズ鏡筒の光学要素退避機構及び位置調整機構
US6954587B2 (en) Switching/moving structure of a zoom lens
JP3869483B2 (ja) ズームファインダを備えたズームレンズカメラ
JPH11218657A (ja) レンズ鏡筒の電気的接続構造
JP3344963B2 (ja) ズームレンズ鏡筒
JP3975544B2 (ja) オートフォーカスレンズ鏡筒
JP2004233917A (ja) 光学要素退避機構を備えたレンズ鏡筒
JPH09203850A (ja) ズームレンズ鏡胴

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040130

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140206

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees