JPH0868722A - 光線路特性の自動解析方法 - Google Patents

光線路特性の自動解析方法

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JPH0868722A
JPH0868722A JP20693994A JP20693994A JPH0868722A JP H0868722 A JPH0868722 A JP H0868722A JP 20693994 A JP20693994 A JP 20693994A JP 20693994 A JP20693994 A JP 20693994A JP H0868722 A JPH0868722 A JP H0868722A
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point
optical line
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loss
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JP20693994A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Enomoto
圭高 榎本
Nobuo Tomita
信夫 富田
Yahei Oyamada
弥平 小山田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光線路の光学特性を測定して得られた測定デ
ータから光線路特性を自動的に解析する方法を提供す
る。 【構成】 光パルス試験器を用いて光線路を測定し、コ
ネクタ接続を検出するため測定データの微分係数の符号
が変化する特異点を求め、特異点を含めた複数の連続し
た位置の受光レベルを正規化した値を入力としてバック
プロパゲーション型ニューラルネットワークを用いてコ
ネクタ接続か否かを判定し、測定データ列からパルス幅
の半分に相当する距離間隔のポイントの差分数列を作成
し、融着接続を検出するため差分数列の微分係数の符号
が変化する特異点を求め、差分数を正規化した値を入力
としてバックプロパゲーション型ニューラルネットワー
クを用いて融着接続か否かを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光パルス試験器を用いて
光線路の光学特性を測定し、コンピュータを利用して測
定データの自動解析を行い、光線路の接続損失、ケーブ
ル区間損失、反射量、これらの発生位置、及び故障発生
位置を求め、表示する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光線路の接続位置や故障位置を自
動検出する方法に関する技術が開示されている。また、
コネクタ接続点の検出にしきい値を用いた手法の検出精
度についても報告されている。(例えば、榎本 他「フ
レネル反射を含むOTDR波形の自動解析精度の検討」
1994年電子通信学会春季全国大会予稿集、B−98
2)
【0003】まず従来の自動解析方法の第1の手段は、
光パルス試験器の測定条件を対象線路に合わせて適切に
設定し、測定する第1の処理段階と、受光レベルYと距
離に対応するポイントXによる測定データ列(Y,X)
を、前記光パルス試験器からコンピュータに取り込み、
ケーブルフラグをKとしたケーブルデータ列(K、X)
を作成する第2の処理段階と、各座標における微分係数
列(dY/dX,X)を作成する第3の処理段階と、前
記微分係数列の符号がプラスまたは零からマイナスへと
変化する点をデータのピーク位置とし、該ピーク位置を
基準として近端方向及び遠端方向にパルス幅区間の各ポ
イントの微分係数列(dY/dX,X)がケーブルの場
合と比較して誤差範囲内となる近端のポイント高さが一
定のしきい値Saを越える場合、ピークの位置から測定
パルス幅内における各ポイント(Xfs)及び遠端部分
のポイント(Xfe)を求め、求めた該区間(Xfs〜
Xfe)のケーブルフラグをFとしてケーブルデータ列
を(F,Xfs〜Xfe)と書き換える第4の処理段階
と、前記Xfsより遠端側のデータYがノイズレベル以
下となる場合、そのてXfsを線路の終端Leとし、ノ
イズレベル以下にならない場合は、最後のXfsを線路
の終端Leとする第5の処理段階と、該終端Leがデー
タベース上の線路長と計測誤差を含んで一致するかどう
かを判定し、一致しない場合は、線路に故障ありと判断
し、故障の表示及び故障位置がLeであると表示する第
6の処理段階と、前記微分係数列(dY/dX,X)の
微分係数がケーブルの場合より大きく変化する範囲(X
js〜Xje)のケーブルフラグをJとしてケーブルデ
ータ列を(J,Xjs〜Xje)と書き換える第7の処
理段階と、前記Xjsより遠端側のデータがノイズレベ
ル以下でしかも前記第5の処理段階で求めた終端Leよ
り近端の場合、前記Xjsを線路の終端Leとする第8
の処理段階と、終端Leがデータベース上の線路長と計
測誤差を含んで一致するかどうか判定し、一致しない場
合は、線路に故障ありと判断し、故障の表示および故障
位置が終端Leであると表示する第9の処理段階と、ケ
ーブルデータ列でケーブルフラグがKとなる区間をケー
ブル区間、ケーブルフラグがFとなる各区間の最初の位
置をコネクタ接続位置、ケーブルフラグがJとなる各区
間の最初の位置を融着接続位置とする第10の処理段階
と、前記ケーブル区間の損失、コネクタ接続位置におけ
る接続損失と反射量、融着接続位置における接続損失、
全線路損失を求める第11の処理段階と、該第11の処
理段階で求められたケーブル区間損失、接続損失、反射
量、これらの発生位置、全線路損失、故障位置を表示す
る第12の処理段階、から構成されている。
【0004】また、第2の手段として、第1の手段の第
7および第8の処理段階の替わりに、パルス幅の半分に
相当する距離間隔のポイントの差分数列(ΔY,X)を
作成する第13の処理段階と、前記で求めた差分数列の
微分係数列(dΔY/dX,X)を作成する第14の処
理段階と、前記微分係数列の符号がマイナスまたは零か
らプラスにおよびプラスまたは零からマイナスに変化す
る位置Xkを求める第15の処理段階と、前記Xkから
パルス幅(pw)の半分に相当する区間のケーブルフラ
グをJとして、ケーブルデータ列を(J,Xk〜Xk+
pw)とする第16の処理段階、から構成されている。
【0005】また、第3の手段として、上記第1の手段
または第2の手段の第9と第10の処理段階の間に、あ
らかじめ光線路の設計書よりつくられた線路の接続点情
報が登録されているデータベースを用いて、データベー
スから接続点情報を読み込み、接続点データ列(SF,
SX)(SJ,SX)を作成する第17の処理段階と、
各接続点データに対して設備の誤差から許容区間を設定
し、解析で求めた接続点が各接続点の許容区間にいくつ
入るかを数える第18の処理段階と、接続点の数が0の
区間は、接続点データ列の位置を接続点とし、接続点の
数が1の区間は解析で求めた接続点の位置を用い、接続
点の数が2以上の区間は距離と損失の関係を用いて接続
点を1つに絞り、ケーブルデータ列を書き換える第19
の処理段階、から構成されている。
【0006】前記に示す従来方法の特徴は、接続点の検
出に微分係数の符号の変化を用いるため、しきい値の設
定をケーブル単位および距離ごとに変える必要がないの
で、しきい値の設定のため実験稼動またはプログラムの
パラメータ変更稼動を減らすことができることである。
また、パラメータの設定が少ないため解析の高速化を図
ることができる。また、解析結果と実際の光線路におけ
る接続位置を示すデータベースと自動的に対応させて解
析することより、解析の稼動を減らすことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記に述べた
第1の手段および第2の手段の解析方法では、パルス試
験器の内部で発生するノイズが波形データに含まれてい
るため、誤ってノイズを接続点や終端と誤検出してしま
う場合もあった。また上記に述べた第3の手段の解析方
法では、多くのノイズを接続点と誤検出した場合、デー
タベースの接続点情報との対応にずれが生じてしまうこ
とがあった。
【0008】本発明は以上の点に鑑み、前記問題点を解
決するためになされたものであり、本発明の目的は、光
線路の光学特性を測定して得られた測定データから光線
路の接続損失、ケーブル損失、反射量、これらの発生位
置及び故障発生位置を求め、表示する光線路特性の自動
解析方法を提供することにある。本発明の前記ならびに
その他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添
付図面によって明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第1の方法は、光パルス試験器を用いて光
線路の距離と光強度からなる光学特性を測定し、得られ
た測定データからコンピュータを使用して自動的に光線
路の接続損失、ケーブル損失、反射量、これらの発生位
置、故障発生位置等を求め表示する光線路特性の自動解
析方法において、図1にフローチャートとして示すよう
に、光パルス試験器を用いて光線路を測定し、測定デー
タをコンピュータに取り込む第1の処理段階と、コネク
タ接続を検出するため、該測定データの微分係数の符号
が変化する特異点を求める第2の処理段階と、前記特異
点を含めた複数の連続した位置の受光レベルを正規化し
た値を入力として、該特異点がコネクタ接続であるかの
判定を出力とするバックプロパゲーション型ニューラル
ネットワークを用いてコネクタ接続と判定した場合、該
特異点をコネクタ接続位置とする第3の処理段階と、測
定データ列から、パルス幅の半分に相当する距離間隔の
ポイントの差分数列を作成する第4の処理段階と、融着
接続を検出するため、前記差分数列の微分係数の符号が
変化する特異点を求める第5の処理段階と、前記特異点
を含めた複数の連続した位置の差分数を正規化した値を
入力として、該特異点が融着接続であるかの判定を出力
とするバックプロパゲーション型ニューラルネットワー
クを用いて融着接続と判定した場合、該特異点を融着接
続位置とする第6の処理段階と、接続点種別および距離
情報から構成されている設備データベースから接続点距
離情報と検出結果とを対応させる第7の処理段階と、前
記ケーブル区間の損失、コネクタ接続位置における接続
損失と反射量、融着接続位置における接続損失、全線路
損失等を求め、これらの発生位置、故障位置等を表示す
る第8の処理段階とを含むことを特徴とする。
【0010】本発明の第2の方法は、光パルス試験器を
用いて光線路の距離と光強度からなる光学特性を測定
し、得られた測定データからコンピュータを使用して自
動的に光線路の接続損失、ケーブル損失、反射量、これ
らの発生位置、故障発生位置等を求め表示する光線路特
性の自動解析方法において、図2にフローチャートとし
て示すように、光パルス試験器を用いて光線路を測定
し、測定データをコンピュータに取り込む第1の処理段
階と、コネクタ接続を検出する際に基準とする位置を示
す考察点を、該光線路の測定開始位置とする第2処理段
階と、考察点を含んだ連続した複数の位置の受光レベル
を正規化した値を入力として、該考察点がコネクタ接続
であるかの判定を出力とするバックプロパゲーション型
ニューラルネットワークを用いて、考察点がコネクタ接
続と判定した場合、該考察点をコネクタ接続位置とする
第3の処理段階と、考察点を測定終了位置方向に1つ移
動させ、考察点が該光線路の測定終了位置を越えたかを
判定し、越えていない場合は第3の処理段階に戻り、越
えた場合は第5の処理段階に進む第4の処理段階と、測
定データ列から、パルス幅の半分に相当する距離間隔の
ポイントの差分数列を作成する第5の処理段階と、融着
接続を検出する際に基準とする位置を示す考察点を、該
光線路の測定開始位置とする第6の処理段階と、考察点
を含めた連続した複数の位置の差分数を正規化した値を
入力として、該考察点が融着接続であるかの判定を出力
とするバックプロパゲーション型ニューラルネットワー
クを用いて、該考察点が融着接続と判定した場合、該考
察点を融着接続位置とする第7の処理段階と、考察点を
測定終了位置方向に1つ移動させ、考察点が該光線路の
測定終了位置を越えたかを判定し、越えていない場合は
第7の処理段階に戻り、越えた場合は第9の処理段階に
進む第8の処理段階と、接続点種別および距離情報から
構成されている設備データベースから接続点距離情報と
検出結果とを対応させる第9の処理段階と、前記ケーブ
ル区間の損失、コネクタ接続位置における接続損失と反
射量、融着接続位置における接続損失、全線路損失等を
求め、これらの発生位置、故障位置等を表示する第10
の処理段階とを含むことを特徴とする。
【0011】本発明においては、測定を任意の位置から
開始し任意の位置で終了することができるが、光線路の
開始位置または終了位置から開始し、光線路の終了位置
または開始位置で終了するようにすれば便利である。
【0012】
【作用】本発明においては、測定器内部で発生したノイ
ズが測定データに多く含まれているため、接続点もしく
は終端を誤検出しても、ニューラルネットワークでノイ
ズの影響を受けることなく判定することができ、接続点
や終端を精度よく検出することができる。また接続点の
誤検出が少なくなるので、解析結果と接続点情報が登録
されているデータベースを正確に対応させることができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明による実施例を図面を参照して
詳細に説明する。図3は、本発明による光線路特性の自
動解析方法を実施するシステムの構成を示すブロック図
であり、1は光パルス試験部、2は光線路、3はデータ
バス、4は制御・演算部、5はデータ処理部、6はデー
タベース、7は結果の表示部である。
【0014】次に光パルス試験部の測定原理を説明す
る。光ファイバに光を入射した場合、光ファイバの途中
から入射端に戻ってくる光には、コネクタ接続点等によ
るフレネル反射光、光ファイバ中で起こるレイリー散乱
光の一部が光ファイバ入射端へと戻る後方散乱光があ
る。ここで、パルス発生器の半導体レーザによって得ら
れた光パルスを光ファイバに入射すると、光ファイバ中
で発生した後方散乱光およびフレネル反射光は、反射端
から各発生位置の距離に比例した時間後に入射端に戻
る。戻った光は受光素子で電気信号に変換して波形を求
めることができる。光パルス試験部1が受光した受光電
力を対数変換し、受光レベルをデシベル(dB)で表示
する。
【0015】図4は、本発明の光線路特性の自動解析方
法における第1の実施例の処理を示すフローチャートで
ある。この実施例の光線路特性の自動解析方法を図3お
よび図4を用いて説明する。まずステップSA1では、
制御・演算部4において、光パルス試験部1にデータバ
ス3を経由して測定条件を最適化するように指示を与え
る。測定条件の最適化を行う点は従来と同様である。ス
テップSA2では、光パルス試験を実施する。
【0016】次に、光パルス試験部1で測定したデータ
について、ステップSA3からステップSA14に示す
解析をデータ処理部5で行う。ステップSA3では、測
定データ列(Y,X)をデータ処理部5に取り込む。こ
こで、Yは受光レベル(dB)、Xは距離に対応するポ
イントである。実際の距離はXに1ポイントの距離ΔL
を掛けたものとなる。
【0017】ステップSA4に進み、測定データ(Y,
X)から各ポイントにおける微分係数dY/dXを求
め、微分係数列(dY/dX,X)を作成する。次にス
テップSA5では、微分係数dY/dXの符号がプラス
または零からマイナスと変化した特異点Xflを求め
る。ただし、l=1.2 --となり、光線路開始位置から見
てlは何番目のピークであるかを示す。
【0018】ステップSA6では、特異点Xflを中心
に前後mポイント区間、Xfl−mからXfl+mまで
の受光レベルYを抽出し、受光レベルの最大値を1、最
小値を0としてデータの正規化を行い、正規化データ列
Iilを作成する。ただしi= 1.2 ---(2・m+1)
とする。なおmはパルス幅および読みとり分解能ごと
に、あらかじめ実験して求めておく。
【0019】次にステップSA7では、あらかじめ学習
して求めておいたコネクタ接続判定用ニューラルネット
ワークの入力層に、正規化データ列Iilを入力して、
該ニューラルネットワークの出力層からの出力値Oが判
定しきい値Om以上の場合、Xflがコネクタ接続によ
るフレネル反射波形のピークであると判定を行い、Xf
lを書き換える。ただしl= 1.2 ---となり、光線路開
始位置から見てlは何番目のコネクタ接続によるフレネ
ル反射波形のピークであるかを示す。なお判定しきい値
Omはあらかじめ実験で求めておく。
【0020】ステップSA8では、パルス幅の半分に相
当する距離間隔のポイントの差分数列(ΔY,X)を作
成する。次に、ステップSA9では差分数列(ΔY,
X)の微分係数列(dΔY/dX,X)を作成する。ス
テップSA10ではdΔY/dXの符号がマイナスまた
は零からプラスにもしくはプラス又は零からマイナスに
変化する特異点Xklを求める。ただしl=1.2 --- と
なり、光線路開始位置から見て、lは何番目のピークで
あるかを示す。
【0021】ステップSA11では、特異点Xklを中
心に前後nポイント区間Xkl−nからXkl+nまで
の差分数ΔYを抽出し、最大値を1、最小値を0として
データの正規化を行い、正規化データ列Iilを作成す
る。ただしl=1.2 --- (2・n+1)とする。なおn
はパルス幅および読みとり分解能ごとに、あらかじめ実
験で求めておく。
【0022】次にステップSA12では、あらかじめ学
習して求めておいた融着接続判定用ニューラルネットワ
ークに、正規化データ列Iilを入力層に入力して、該
ニューラルネットワークの出力層からの出力値Oが判定
しきい値On以上の場合、Xklが融着接続点による波
形のピークであると判定を行い、Xklを書き換える。
ただしl=1.2 --- となり、光線路開始位置から見てl
は何番目の融着接続による波形のピークであるかを示
す。また判定しきい値Onはあらかじめ実験で求めてお
く。
【0023】ステップSA13に進み、光線路の建設時
の設計書によりつくられた設備データベース6から、接
続点距離情報と検出結果XflおよびXklとを対応さ
せる。ステップSA14では光線路の接続損失、ケーブ
ル区間損失、反射量、これらの発生位置、故障発生位置
等を求め、最後にステップSA15では表示部7に解析
結果として、光線路の接続損失、ケーブル区間損失、反
射量、これらの発生位置、故障発生位置等を示して、解
析を終了する。
【0024】次に、ステップSA7およびステップSA
12に使われているニューラルネットワークの構成につ
いて説明する。本発明では3層構造のバックプロパゲー
ション型ニューラルネットワークを用いている。入力層
および中間層ユニットの個数は、フレネル反射判定用の
場合は(2・m+1)、融着接続判定用の場合は(2・
n+1)となる。おなmおよびnはパルス幅、読み取り
分解能ごとに、あらかじめ実験して求めておく。出力層
は1個のユニットで構成されている。
【0025】以下にニューラルネットワークの計算手法
について説明する。入力層のユニットの入出力関係は線
形であり、中間層と出力層のユニットはシグモイド関数
で表される入出力関係を持っている。次式にシグモイド
関数の定義を示す。 f(p)=1/(1+exp(−2p/uo)) ただしpはシグモイド関数の入力、uoはシグモイド関
数の形状を決定するパラメータである。
【0026】このとき、ニューラルネットワークの中間
層の出力Hjは次式にて表される。
【数1】 ただしWjiは入力層から中間層までの結合定数を、θ
jは中間層のオフセットを示している。
【0027】また出力層の出力Oは次式にて表される。
【数2】 ただしVjは中間層から出力層までの結合定数を、γは
出力層のオフセットを示している。
【0028】ニューラルネットワークの学習時において
は、出力値Oと教師信号Otから結合定数Wji、Vj
およびオフセットγ、θjを変更する。以下に変更の方
法を説明する。まず出力値Oと教師信号Otから誤差δ
を求める。 δ=(O−Ot)
【0029】次に誤差δと中間層から出力層への結合定
数Vjと中間層の出力Hjとから、中間層ユニットjに
つながる結合定数と中間層ユニットのオフセットに対す
る誤差σjを求める。 σj=δ・Vj・Hj・(1−Hj)
【0030】次に出力層ユニットの誤差δと中間層ユニ
ットjの出力Hjと定数αとの積を加算することで、中
間層ユニットjから出力層のユニットにつながる結合定
数Vjを、誤差δと定数βとの積を加算することで、出
力層ユニットのオフセットγをそれぞれ修正する。 Vj=Vj+α・δ・Hj γ=γ+β・δ
【0031】中間層ユニットjでの誤差σと入力層ユニ
ットiの出力Iiと定数αとの積を加算することで、入
力層ユニットiから中間層のユニットjにつながる結合
定数Wjiを、誤差σjと定数βとの積を加算すること
で、中間層ユニットjのオフセットθjをそれぞれ修正
する。 Wji=Wji+α・σj・Ii θj=θj+β・σj 以上の手法にて結合定数Wji、Vj、オフセットγ、
θjを変更する。なお結合定数Wji、Vj、オフセッ
トγ、θjはコネクタ接続判定用と融着接続判定用をそ
れぞれ学習して求める必要がある。
【0032】次に、実データを用いて、コネクタ接続点
によるフレネル反射波形の判定にニューラルネットワー
クを用いた場合の一例を示す。第1の実施例におけるコ
ネクタ接続判定用ニューラルネットワークの学習に使用
した測定データの波形を図6に示す。この測定データの
微分係数dY/dXの符号がプラスまたは零からマイナ
スに変化した点Xflを求めたところ、3個のコネクタ
接続によるフレネル反射、314個のノイズ波形による
ピークが求められた。なお図6の波形を求めた測定条件
は、距離レンジ10km、パルス幅100ns、波長
1.31μm、データ数5000である。
【0033】この実施例で使用したニューラルネットワ
ークは、m=10として、入力層、中間層とも21個、
出力層は1個のユニットで構成した。また学習時におい
て、教師信号Otには入力したデータIilのピークが
フレネル反射の場合はOt=1、それ以外はOt=0と
した。図8に正規化したデータの一例を示す。図8aは
フレネル反射波形、図8bはノイズ波形である。学習回
数は10万回とした。
【0034】次に該ニューラルネットワークの評価に用
いた測定データの波形を図7に示す。この測定データの
微分係数dY/dXの符号がプラスまたは零からマイナ
スに変化した点Xflを求めたところ、フレネル反射が
7個、ノイズ波形が341個のピークが求められた。各
Xflを中心に前後mポイント区間の受光レベルの正規
化を行い、正規化データ列Iilを作成し、上記で学習
したニューラルネットワークの入力層に入力し、出力層
からの出力値Oが0.5未満はノイズ、0.5以上はフ
レネル反射として判定を行った。
【0035】図9に従来の手法と本発明による手法を用
いた判定結果を示す。従来の手法と比較して、ノイズを
フレネル反射と誤判定する数が少なくなっていることか
ら、本発明の手法が従来より精度よく判定できているこ
とがわかる。
【0036】図5は、本発明の光線路特性の自動解析方
法における第2の実施例の処理を示すフローチャートで
ある。この実施例の光線路特性の自動解析方法を図3お
よび図5を用いて説明する。まずステップSB1では、
制御・演算部4において、光パルス試験部1にデータパ
ス3を経由して測定条件を最適化するように指示を与え
る。測定条件の最適化を行う点は従来と同様である。ス
テップSB2に進み、光パルス試験を実施する。
【0037】次に、光パルス試験部1で測定したデータ
について、ステップSB3からステップSB16に示す
解析をデータ処理部5で行う。ステップSB3では、測
定データ列(Y,X)をデータ処理部5に取り込む。こ
こで、Yは受光レベル(dB)、Xは距離に対応するポ
イントである。実際の距離はXに1ポイントの距離ΔL
を掛けたものとなる。
【0038】ステップSB4に進み、考察点x=1+m
とする。なおmはパルス幅および読み取り分解能ごと
に、あらかじめ実験して求めておく。次にステップSB
5では測定データ(Y,X)から、考察点xを中心に前
後mポイント区間、x−mからx+mまでの受光レベル
Yを抽出して、最大値を1、最小値を0として、データ
の正規化を行い、正規化データ列Iiを作る。ただしi
=1.2 --- (2・m+1)とする。
【0039】ステップSB6では、あらかじめ学習して
求めておいたコネクタ接続検出用ニューラルネットワー
クの入力層に、正規化データ列Iiを入力して、該ニュ
ーラルネットワークの出力層からの出力値Oが判定しき
い値Om以上の場合、考察点xはコネクタ接続によるフ
レネル反射波形のピークであると判定して、Xfl=x
とする。ただしl= 1.2 ---となり、光線路開始位置か
ら見てlは何番目のニューラルネットワークで検出した
コネクタ接続点のピークであるかを示す。なお判定しき
い値Omはあらかじ実験で求めておく。
【0040】次にステップSB7では、考察点xを遠端
方向に1つ移動する。ステップSB8では、考察点xが
(ALL−m)以下であるかを判定する。ただしALL
は該測定データ(Y,X)の全データ数とする。判定し
た結果、Yesの場合はステップSB5へ戻り、Noの
場合はステップSB9へ進む。ステップSB9では、パ
ルス幅の半分に相当する距離間隔のポイントの差分数列
(ΔY,X)を作成する。
【0041】ステップSB10に進み、考察点x=n+
1とする。なおnはパルス幅および読み取り分解能ごと
に、あらかじめ実験して求めておく。次にステップSB
11では、差分数列(ΔY,X)から、考察点xを中心
に前後nポイント区間、x−nからx+nまでの差分数
ΔYを抽出して、最大値を1、最小値を0として、デー
タの正規化を行い、正規化データ列Iiを作る。ただし
i=1.2 --- (2・n+1)とする。
【0042】ステップSB12では、融着接続検出用ニ
ューラルネットワークの入力層に正規化データIiを入
力し、該ニューラルネットワークの出力層からの出力値
Oが判定しきい値On以上の場合、考察点xは融着接続
点による差分波形のピークであると判定して、Xkl=
xとする。ただしl= 1.2 ---- となり、光線路開始位
置から見て、lは何番目のニューラルネットワークで求
めた融着接続点のピークであるかを示す。判定しきい値
Onはあらかじめ実験で求めておく。そして、ステップ
SB13では考察点xを遠端方向に1つ移動する。
【0043】ステップSB14では、考察点xが(AL
L−n)以下であるかを判定する。判定した結果、Ye
sの場合はステップSB11へ戻り、Noの場合は、ス
テップSB15へ進む。ステップSB15では、光線路
の建設時の設計書よりつくられた設備データベース6か
ら接続点距離情報と検出結果XflおよびXklとを対
応させる。ステップSB16では、光線路の接続損失、
ケーブル区間損失、反射量、これらの発生位置、故障発
生位置等を求める。最後にステップSB17では解析結
果として、光線路の接続損失、ケーブル区間損失、反射
量、これらの発生位置、故障発生位置等を表示部7に表
示して、解析を終了する。
【0044】次に、ステップSB6およびステップSB
12に用いられているニューラルネットワークの構成に
ついて説明する。本発明では3層構造のバックプロパゲ
ーション型ニューラルネットワークを用いている。入力
層および中間層ユニットの個数は、コネクタ接続検出用
の場合は(2・m+1)、融着接続検出用の場合は(2
・n+1)となる。出力層は1個のユニットで構成され
ている。入力層への入力Iiから、出力層からの出力値
Oを求めるニューラルネットワークの処理は、実施例1
と同じである。
【0045】学習時においては、出力層からの出力値O
と教師信号Otとの比較から、結合定数Wji、Vj、
オフセットγ、θjを変更する。結合定数Wji、V
j、オフセットγ、θjを変更する処理は実施例1と同
じである。なお、結合定数Wji、Vj、オフセット
γ、θjはコネクタ接続検出用と融着接続検出用のそれ
ぞれを学習して求める必要がある。
【0046】次に、実データを用いて、コネクタ接続に
よるフレネル反射波形の検出にニューラルネットワーク
を用いた場合の一例を示す。第2の実施例におけるコネ
クタ接続検出用ニューラルネットワークの学習に使用し
た測定データの波形は図6に示す第1の実施例に用いた
ものと同じである。該測定データには3個のコネクタ接
続によるフレネル反射が含まれている。なお図6の波形
を求めた測定条件は、距離レンジ10km、パルス幅1
00ns、波長1.31μm、データ数5000であ
る。
【0047】この実施例で使用したニューラルネットワ
ークは、m=10として、入力層、中間層とも21個、
出力層は1個のユニットで構成した。学習時において、
教師信号Otは入力したデータIiがフレネル反射のピ
ークの場合はOt=1、それ以外はOt=0とした。学
習回数は10万回とした。
【0048】次に該ニューラルネットワークの評価に用
いた測定データの波形は図7に示す第1の実施例に用い
たものと同じである。この測定データには7個のコネク
タ接続によるフレネル反射が含まれている。考察点xを
中心に前後mポイント区間の受光レベルの正規化を行
い、正規化データ列Iiを作成し、上記で学習したニュ
ーラルネットワークの入力層に入力し、出力層からの出
力値Oが0.5未満はノイズ、0.5以上はフレネル反
射として行った。
【0049】図10に従来の手法と本発明による手法を
用いた検出結果を示す。ノイズをフレネル反射とする誤
検出が従来の手法と比較して少なくなくなっていること
から、本発明の手法が従来より精度よく検出できている
ことがわかる。本発明によれば、ノイズの影響で微分係
数の符号の変化では検出できなたったコネクタ接続や融
着接続も、ニューラルネットワークを用いることでノイ
ズの影響を受けることなく検出することが可能である。
【0050】以上、本発明を、実施例に基づき具体的に
説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更
が可能であることは勿論である。例えば、第2の実施例
において、考察点を光線路終了位置から光線路開始位置
方向へ移動させて解析を行うことでもできる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれは、測
定器内部で発生したノイズが測定データに多く含まれて
いるため、接続点もしくは終端を誤検出しても、ニュー
ラルネットワークでノイズの影響を受けることなく判定
することができ、接続点や終端を精度よく検出すること
ができる。またノイズの影響を受けることなく、ニュー
ラルネットワークで接続点や終端を精度よく検出するこ
とができる。また接続点の誤検出が少なくなることで、
解析結果と接続点情報が登録されているデータベースを
正確に対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の本発明の光線路特性の自動解析方法のフ
ローチャートである。
【図2】第2の本発明の光線路特性の自動解析方法のフ
ローチャートである。
【図3】本発明による光線路特性の自動解析方法を実施
するシステム構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施例の光線路特性の自動解析
方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例の光線路特性の自動解析
方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施例および第2の実施例で用いたニュ
ーラルネットワークの学習に使用した測定データ波形を
示す図である。
【図7】第1の実施例および第2の実施例で用いたニュ
ーラルネットワークの評価に使用した測定データ波形を
示す図である。
【図8】第1の実施例の正規化データ例を示す図であ
る。
【図9】第1の実施例における評価結果を示す表であ
る。
【図10】第2の実施例における評価結果を示す表であ
る。
【符号の説明】
1 光パルス試験部 2 光線路 3 データバス 4 制御・演算部 5 データ処理部 6 データベース 7 表示部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光パルス試験器を用いて光線路の距離と
    光強度からなる光学特性を測定し、得られた測定データ
    からコンピュータを使用して自動的に光線路の接続損
    失、ケーブル損失、反射量、これらの発生位置、故障発
    生位置等を求め表示する光線路特性の自動解析方法にお
    いて、 光パルス試験器を用いて光線路を測定し、測定データを
    コンピュータに取り込む処理段階と、 コネクタ接続を検出するため、該測定データの微分係数
    の符号が変化する特異点を求める処理段階と、 前記特異点を含めた複数の連続した位置の受光レベルを
    正規化した値を入力として、該特異点がコネクタ接続で
    あるかの判定を出力とするバックプロパゲーション型ニ
    ューラルネットワークを用いてコネクタ接続と判定した
    場合、該特異点をコネクタ接続位置とする処理段階と、 測定データ列から、パルス幅の半分に相当する距離間隔
    のポイントの差分数列を作成する処理段階と、 融着接続を検出するため、前記差分数列の微分係数の符
    号が変化する特異点を求める処理段階と、 前記特異点を含めた複数の連続した位置の差分数を正規
    化した値を入力として、該特異点が融着接続であるかの
    判定を出力とするバックプロパゲーション型ニューラル
    ネットワークを用いて融着接続と判定した場合、該特異
    点を融着接続位置とする処理段階と、 接続点種別および距離情報から構成されている設備デー
    タベースから接続点距離情報と検出結果とを対応させる
    処理段階と、 前記ケーブル区間の損失、コネクタ接続位置における接
    続損失と反射量、融着接続位置における接続損失、全線
    路損失等を求め、これらの発生位置、故障位置等を表示
    する処理段階とを含むことを特徴とする光線路特性の自
    動解析方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光線路特性の自動解析
    方法において、 光パルス試験器を用いて光線路を測定する第1の処理段
    階と、 受光レベルYと距離に対応するポイントXによる測定デ
    ータ列(Y,X)を、前記光パルス試験器からコンピュ
    ータに取り込む第2の処理段階と、 前記測定データ列(Y,X)から微分係数列(dY/d
    X,X)を作成する第3の処理段階と、 コネクタ接続を検出するため、前記微分係数列(dY/
    dX,X)の符号がプラスまたは零からマイナスへと変
    化する特異点Xfl(lは該光線路の測定開始位置から
    見てl番目の特異点を示す)を求める第4の処理段階
    と、 前記特異点Xflを含めた複数の連続した位置の受光レ
    ベルYを正規化した値を入力として、特異点Xflがコ
    ネクタ接続であるかの判定を出力とするバックプロパゲ
    ーション型ニューラルネットワークを用いて、ニューラ
    ルネットワークの出力から特異点Xflがコネクタ接続
    と判定した場合、該光線路の測定開始位置から見てl番
    目のコネクタ接続位置Xflとする第5の処理段階と、 測定データ列(Y,X)から、パルス幅の半分に相当す
    る距離間隔のポイントの差分数列(ΔY,X)を作成す
    る第6の処理段階と、 前記差分数列(ΔY,X)の微分係数列(dΔY/d
    X,X)を作成する第7の処理段階と、 融着接続点を検出するため、前記微分係数列(dΔY/
    dX,X)の符号がマイナスまたは零からプラスに、も
    しくはプラスまたは零からマイナスに変化する特異点X
    kl(lは該光線路の測定開始位置から見てl番目の特
    異点を示す)を求める第8の処理段階と、 前記特異点Xklを含めた複数の連続した位置の差分数
    ΔYを正規化した値を入力として、特異点Xklが融着
    接続であるかの判定を出力とするバックプロパゲーショ
    ン型ニューラルネットワークを用いて、ニューラルネッ
    トワークの出力から特異点Xklが融着接続と判定した
    場合、該光線路の測定開始位置から見てl番目の融着接
    続位置Xklとする第9の処理段階と、 光線路の建設時の設計書よりつくられた、接続点種別お
    よび距離情報から構成されている設備データベースか
    ら、接続点距離情報と検出結果XflおよびXklとを
    対応させる第10の処理段階と、 前記ケーブル区間の損失、コネクタ接続位置における接
    続損失と反射量、融着接続位置における接続損失、全線
    路損失等を求める第11の処理段階と、 該第11の処理段階で求めたケーブル区間損失、接続損
    失、反射量、これらの発生位置、全線路損失、故障位置
    等を表示する第12の処理段階とを含むことを特徴とす
    る光線路特性の自動解析方法。
  3. 【請求項3】 光パルス試験器を用いて光線路の距離と
    光強度からなる光学特性を測定し、得られた測定データ
    からコンピュータを使用して自動的に光線路の接続損
    失、ケーブル損失、反射量、これらの発生位置、故障発
    生位置等を求め表示する光線路特性の自動解析方法にお
    いて、 光パルス試験器を用いて光線路を測定し、測定データを
    コンピュータに取り込む処理段階と、 コネクタ接続を検出する際に基準とする位置を示す考察
    点を、該光線路の測定開始位置とする処理段階と、 考察点を含んだ連続した複数の位置の受光レベルを正規
    化した値を入力として、該考察点がコネクタ接続である
    かの判定を出力とするバックプロパゲーション型ニュー
    ラルネットワークを用いて、考察点がコネクタ接続と判
    定した場合、該考察点をコネクタ接続位置とする処理段
    階と、 考察点を測定終了位置方向に1つ移動させ、考察点が該
    光線路の測定終了位置を越えたかを判定し、越えていな
    い場合は前の処理段階に戻り、越えた場合は次の処理段
    階に進む処理段階と、 測定データ列から、パルス幅の半分に相当する距離間隔
    のポイントの差分数列を作成する処理段階と、 融着接続を検出する際に基準とする位置を示す考察点
    を、該光線路の測定開始位置とする処理段階と、 考察点を含めた連続した複数の位置の差分数を正規化し
    た値を入力として、該考察点が融着接続であるかの判定
    を出力とするバックプロパゲーション型ニューラルネッ
    トワークを用いて、該考察点が融着接続と判定した場
    合、該考察点を融着接続位置とする処理段階と、 考察点を測定終了位置方向に1つ移動させ、考察点が該
    光線路の測定終了位置を越えたかを判定し、越えていな
    い場合は前の処理段階に戻り、越えた場合は次の処理段
    階に進む処理段階と、 接続点種別および距離情報から構成されている設備デー
    タベースから接続点距離情報と検出結果とを対応させる
    処理段階と、 前記ケーブル区間の損失、コネクタ接続位置における接
    続損失と反射量、融着接続位置における接続損失、全線
    路損失等を求め、これらの発生位置、故障位置等を表示
    する処理段階とを含むことを特徴とする光線路特性の自
    動解析方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光線路特性の自動解析
    方法において、 光パルス試験器を用いて光線路を測定する第1の処理段
    階と、 受光レベルYと距離に対応するポイントXによる測定デ
    ータ列(Y,X)を、前記光パルス試験器からコンピュ
    ータに取り込む第2の処理段階と、 コネクタ接続を検出する際に基準とする考察点xを、該
    光線路の測定開始位置とする第3の処理段階と、 考察点xを含めた、連続した複数の位置の受光レベルY
    の正規化を行った値を入力として、考察点xがコネクタ
    接続であるかの判定を出力とするバックプロパゲーショ
    ン型ニューラルネットワークを用いて、考察点xがコネ
    クタ接続と判定した場合、該光線路の測定開始位置から
    見てl番目のコネクタ接続位置Xfl=xとする第4の
    処理段階と、 考察点xを測定終了位置方向に1つ移動させ、考察点x
    が該光線路の測定終了位置を越えたかを判定し、越えて
    いない場合は第4の処理段階に戻り、越えた場合は第6
    の処理段階に進む第5の処理段階と、 測定データ列(Y,X)から、パルス幅の半分に相当す
    る距離間隔のポイントの差分数列(ΔY,X)を作成す
    る第6の処理段階と、 融着接続を検出する際に基準とする考察点xを、該光線
    路の測定開始位置とする第7の処理段階と、 考察点xを含めた連続した複数の位置の差分数ΔYの正
    規化を行った値を入力として、考察点xが融着接続であ
    るかの判定を出力とするバックプロパゲーション型ニュ
    ーラルネットワークを用いて、該ニューラルネットワー
    クの出力値から考察点xが融着接続と判定した場合、該
    光線路の測定開始位置から見てl番目の融着接続位置X
    kl=xとする第8の処理段階と、 考察点xを測定終了位置方向に1つ移動させ、考察点x
    が該光線路の測定終了位置を越えたかを判定し、越えて
    いない場合は第8の処理段階に戻り、越えた場合は第1
    0の処理段階に進む第9の処理段階と、 光線路建設時の設計書よりつくられた、接続点種別およ
    び距離情報から構成されている設備データベースから、
    接続点距離情報と検出結果XflおよびXklとを対応
    させる第10の処理段階と、 前記ケーブル区間の損失、コネクタ接続位置における接
    続損失と反射量、融着接続位置における接続損失、全線
    路損失等を求める第11の処理段階と、 該第11の処理段階で求めたケーブル区間損失、接続損
    失、反射量、これらの発生位置、全線路損失、故障位置
    等を表示する第12の処理段階とを含むことを特徴とす
    る光線路特性の自動解析方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の光線路特性の
    自動解析方法において、測定開始位置を光線路開始位置
    とすることを特徴とする光線路特性の自動解析方法。
  6. 【請求項6】 請求項3または4に記載の光線路特性の
    自動解析方法において、測定開始位置を光線路終了位置
    とすることを特徴とする光線路特性の自動解析方法。
JP20693994A 1994-08-31 1994-08-31 光線路特性の自動解析方法 Pending JPH0868722A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08247897A (ja) * 1995-03-09 1996-09-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光線路特性の自動解析方法
CN105699043A (zh) * 2016-04-14 2016-06-22 中国空气动力研究与发展中心高速空气动力研究所 一种提高风洞传感器测量稳定性和精准度的方法
CN108593260A (zh) * 2018-04-24 2018-09-28 国家电网公司 光缆线路故障定位和检测方法及终端设备

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JPH08247897A (ja) * 1995-03-09 1996-09-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光線路特性の自動解析方法
CN105699043A (zh) * 2016-04-14 2016-06-22 中国空气动力研究与发展中心高速空气动力研究所 一种提高风洞传感器测量稳定性和精准度的方法
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