JPH0868661A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

Info

Publication number
JPH0868661A
JPH0868661A JP6205183A JP20518394A JPH0868661A JP H0868661 A JPH0868661 A JP H0868661A JP 6205183 A JP6205183 A JP 6205183A JP 20518394 A JP20518394 A JP 20518394A JP H0868661 A JPH0868661 A JP H0868661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
bias
detecting device
position detecting
magnetoresistive effect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6205183A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Kusumi
雅昭 久須美
Hiroshi Kano
博司 鹿野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Magnescale Inc
Sony Corp
Original Assignee
Sony Magnescale Inc
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Magnescale Inc, Sony Corp filed Critical Sony Magnescale Inc
Priority to JP6205183A priority Critical patent/JPH0868661A/ja
Publication of JPH0868661A publication Critical patent/JPH0868661A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出面の損傷等の不都合がなく、高精度、高
分解能の磁気式のスケール、エンコーダ等の位置検出装
置を得ることを目的とする。 【構成】 磁気情報1aが記録された磁気記録媒体1
と、この磁気記録媒体1に対し、相対的に移動し、この
磁気情報1aを検出する磁気検出手段2とを有する位置
検出装置において、この磁気検出手段2に導体層3aと
磁性層3bとが交互に積層されて成る人工格子膜構造の
磁気抵抗効果素子3を用いたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば工作機械や産業機
械、精密測長・測角装置等に適用される磁気式のスケー
ル、ロータリーエンコーダ等に使用して好適な位置検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械や産業機械、精密測長・
測角装置等に適用される磁気式のスケール、ロータリー
エンコーダ等の位置検出装置の検出ヘッドとして、Fe
−Ni(パーマロイ)、Ni−Co等の薄膜による磁気
抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子(MR素子)が用
いられている。
【0003】このMR素子による検出ヘッド(以下MR
センサーという)を使用したスケール、エンコーダにお
いても、その目的、用途等により様々な形状、構造の物
が有るが、その性能として高精度、高分解能を必要とす
る種類の物については、基本的に磁気記録のピッチ(記
録波長)を短くし、又はMRセンサーの出力波形におい
てその波形の高調波歪の低減やS/N比の向上を行って
一波長内における内挿時の誤差を減らす様にして高精
度、高分解能を実現している。
【0004】一般に、MRセンサーはガラス基板やシリ
コン基板上に薄膜として素子が形成されており、この様
なMRセンサーを用いて高精度、高分解能を指向したス
ケール、エンコーダでは、記録波長を短くすることか
ら、磁気記録されたスケール面と検出面と成るこのMR
素子の面は互いに一定の間隔の平行平面を保持して相対
移動する構造を採っている。
【0005】また、主にMR素子における磁気抵抗効果
の飽和特性によってMRセンサーからの出力波形は高調
波歪を含んだものとなっている。この高調波歪に対して
はMR素子のパターン配置を工夫して歪を低減する構造
が採られており、一般的には所謂空間フィルター型のパ
ターン配置を持たせることによって、特定の高調波歪分
を低減させる様にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の様に
磁気記録されたスケール面と検出ヘッドの検出面とが平
行に一定の間隔に保持されて相対移動する構造では、こ
のスケール面と検出ヘッドの検出面又は検出ヘッドの保
持機構との間に、塵埃、切り粉等の異物が混入する場合
があり、その為にその間隔が広がって出力信号のレベル
が変動し精度が悪化することがある。特にスケール面と
検出ヘッドの検出面の間に切り粉等が入り込む場合には
検出面にその切り粉が損傷を与え、故障する場合も考え
られる。
【0007】さらに、同じく異物が混入した場合には、
スケール面と検出ヘッドの検出面の間隔が広がるのと同
時又は別に、その相対的な角度(ピッチ、ヨー、アジマ
ス)が変動することがあるので、前述の高調波歪を低減
させるパターン配置による効果が損なわれ、精度を悪化
させることになる。
【0008】この様に、MR素子を検出ヘッドに用いて
高精度、高分解能を得られる構成とした磁気式のスケー
ル、エンコーダにおいては、塵埃、切り粉等の異物の混
入によって精度の悪化、さらには検出面の損傷による故
障にまで至る不都合があった。本発明は斯る点に鑑み、
検出面の損傷等の不都合がなく高精度、高分解能の磁気
式のスケール、エンコーダ等の位置検出装置を得ること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明位置検出装置は例
えば図1,図2に示す如く、磁気情報1aが記録された
磁気記録媒体1と、この磁気記録媒体1に対し、相対的
に移動し、この磁気情報1aを検出する磁気検出手段2
とを有する位置検出装置において、この磁気検出手段2
に導体層3aと磁性層3bとが交互に積層されて成る人
工格子膜構造の磁気抵抗効果素子3を用いたものであ
る。
【0010】また、本発明の位置検出装置は例えば図
1,図2に示す如く上述において磁気検出手段2は絶縁
性を有する基板11,11a上に導体層3aと磁性層3
bとが交互に積層されて成る人工格子膜構造の磁気抵抗
効果素子3を形成し、その上又は下に絶縁層11bを介
してバイアスパターン4を形成し、この磁気抵抗効果素
子3にバイアス磁界を印加するようにしたものである。
【0011】また、本発明位置検出装置は例えば図1,
図6,図7に示す如く上述において、人工格子膜構造の
磁気抵抗効果素子3に永久磁石5、又は電磁石6により
バイアス磁界を印加するようにしたものである。
【0012】本発明の位置検出装置は、例えば図1,図
2,図3に示す如く、上述において、この人工格子膜構
造の磁気抵抗効果素子3が検出する磁気情報1aが記録
された磁気記録媒体1と相対的に移動する方向に直角な
方向に磁化容易軸を有するか又は等方性であるものであ
る。
【0013】本発明位置検出装置は例えば図1,図2,
図8,図9に示す如く上述において、この磁気記録媒体
1とこの磁気抵抗効果素子3の相対的移動方向に互いに
(N+(θ/2π))λ(ここでNは整数、θは0以上
2π未満の角度(RAD))で表される距離だけ離れた
位置に配設された人工格子膜構造の磁気抵抗効果素子3
に、それぞれのバイアスパターン4に同方向のバイアス
電流を流し、同方向のバイアス磁場を印加し、この相対
移動に伴う抵抗の変化にθ(RAD)の位相差を設けた
ものである。
【0014】本発明位置検出装置は例えば図1,図2,
図10,図11に示す如く上述において、この磁気記録
媒体1とこの磁気抵抗効果素子3との相対的移動方向に
互いに(N−1/2+(θ/2π))λ(ここで、Nは
整数、θは0以上2π未満の角度(RAD))で表され
る距離だけ離れた位置に配設された人工格子膜構造の磁
気抵抗効果素子3にそれぞれのバイアスパターンに互に
逆方向にバイアス電流を流し、互に逆方向のバイアス磁
場を印加し、この相対移動に伴う抵抗の変化にθ(RA
D)の位相差を設けたものである。
【0015】本発明位置検出装置は図1,図2,図12
に示す如く、上述において、この磁気記録媒体1とこの
磁気抵抗効果素子3の相対的移動方向にほぼ隣り合う位
置に配設された人工格子膜構造の磁気抵抗効果素子に、
それぞれのバイアスパターンに互に逆方向にバイアス電
流を流し、互に逆方向のバイアス磁場を印加し、前記相
対的移動に伴う抵抗の変化に略π(RAD)の位相差を
設けたものである。
【0016】
【作用】本発明によれば、磁気検出手段2に導体層3a
と磁性層3bとが交互に積層されて成る人工格子膜構造
の磁気抵抗効果素子(以下GMR素子という)3を使用
したものであり、このGMR素子3は図4,図5の曲線
aに示す如く外部印加磁界に対する磁気抵抗変化率の特
性は、従来のパーマロイ等のMR素子に比べ抵抗変化率
が大きく且つ高い感度を有しており、このGMR素子3
を使用したときには磁気記録媒体1と磁気検出手段2と
のクリアランス(間隔)を大きくでき、保護膜層を厚く
するか或いは薄板金属材料でGMR素子3の表面を保護
することができ検出面の損傷が起きにくい高精度、高分
解能な位置検出装置を得ることができる。
【0017】また本発明によれば、このGMR素子3に
バイアス磁界を印加し、例えば図4に示したバイアス点
bを中心に動作するので抵抗変化は直線性が良く、高調
波歪の少ない検出信号を得ることができる。
【0018】このため、従来のように相対的な角度(ピ
ッチ、ヨー、アジマス)が変動することによって、高調
波歪を低減させるパターン配置による効果が損なわれて
精度を悪化させることなく、角度変動が起こった場合で
も十分な精度を保つことができる。
【0019】また、従来のMR素子におけるクリアラン
スと同等のクリアランスでこのGMR素子を用いる場合
には更に記録波長を短くすることができるため、より高
精度、高分解能の位置検出装置を得ることができる。
【0020】
【実施例】以下図面を参照して本発明位置検出装置の実
施例につき説明する。図1において、1は磁気スケール
を示し、この磁気スケール1は磁気記録媒体として平角
断面形状のガラス基材の表面に磁性体を無電解メッキで
2〜3μm被着したものを用い、この磁気記録媒体に通
常の磁気記録ヘッドで長手方向に一定の波長λ例えば4
0μmでスケール1aを記録したものである。
【0021】この磁気スケール1に対して、その長手方
向に相対的に移動する如く、検出ヘッド2を設ける。こ
の検出ヘッド2はその検出面がこの磁気スケール1と一
定の間隔を保って、この磁気スケール1の長手方向に相
対変位する如く、図示しない保持機構に保持する如くす
る。
【0022】本例においては、この検出ヘッド2として
図2に示す如き人工格子膜構造の磁気抵抗効果素子(G
MR素子)3を用いたものを使用する。図2につきこの
本例に使用する検出ヘッド2を説明するに、ガラス基板
又はハードディスク用等のアルミ基板11上に例えばS
iO2 の絶縁層11aを設けて絶縁基板とし、この絶縁
基板上にAu等の導体膜より成るバイアスパターン4を
形成する。
【0023】このバイアスパターン4上に例えばSiO
2 の絶縁層11bを設け、このバイアスパターン4上に
この絶縁層11bを介してCoFeNi磁性合金例えば
Fe 18Co10Ni72、Fe16Co20Ni64の層3bとC
u層3aとから成る人工格子多層膜をスパッタリング装
置を使用して作成する。
【0024】この場合、図3に示す如く人工格子膜構造
の磁気抵抗効果素子3が検出する磁気情報1aが記録さ
れた磁気スケール1の磁化方向(印加磁界方向)と相対
移動する方向に直角な方向に磁化容易軸が存する如くす
る。
【0025】また、この場合このCoFeNi磁性合金
の層3bは1nm、Cu層3aは2.2nmの厚さで、
それぞれ交互に20層ずつの成膜とし、人工格子膜構成
の磁気抵抗効果素子(GMR素子)3を形成する。この
GMR素子3の外部印加磁界一磁気抵抗変化率は図4,
図5の曲線aに示す如く変化率の大きなものである。
【0026】この人工格子膜構成の磁気抵抗効果素子3
上に例えばSiO2 の絶縁層11cを介してレジスト等
で保護膜12を形成する。この場合人工格子膜3a,3
b及びバイアスパターン4はフォトリソグラフィ技術を
利用し、そのパターンを形成する。
【0027】また、図2において、13はバイアスパタ
ーン4に電流を供給する引出導体であり、14はGMR
素子3に電圧を供給する引出導体を示し、15及び16
は夫々電極を示す。
【0028】また本例の検出ヘッド2においては図2の
保護膜12上又はレジストの代わりにエポキシ系の樹脂
の保護膜を印刷工程により形成するか、或いは銅や非磁
性ステンレスのような非磁性の金属薄板で表面を覆い保
護膜とする。
【0029】本例の検出ヘッド2は図2に示す如くし
て、図8,図9に示す如く4つのGMR素子R1
2 ,R3 及びR4 で形成すると共に、このGMR素子
1 ,R2,R3 及びR4 と磁気スケール1との関係を
この図8に模式的に示す如くする。
【0030】即ち4つのGMR素子R1 ,R2 ,R3
4 を磁気スケール1の長手方向に沿って順次配すると
共にGMR素子R1 とR2 との間隔及びR3 とR4 との
間隔を夫々磁気スケール1の記録波長λの1/2とし、
また、GMR素子R2 とR3との間隔をλ/4とする如
くする。
【0031】また、GMR素子R1 及びR3 の夫々の一
端に所定の正電圧+Vを供給すると共にGMR素子R2
及びR4 の夫々の一端に所定の負電圧−Vを供給し、G
MR素子R1 及びR2 の夫々の他端を互に接続すると共
にGMR素子R3 及びR4 の夫々の他端を互に接続し、
之等GMR素子R1 及びR2 の夫々の他端の接続点より
一方の検出端子Vout1を導出すると共にこのGMR素子
3 及びR4 の夫々の他端の接続点より他方の検出端子
Vout2を導出する。
【0032】本例においては、GMR素子R1 ,R2
3 及びR4 に対し、夫々配されたバイアスパターン4
に夫々同一方向のバイアス電流を図9Aに矢印で示す方
向に流す如くする。このバイアス電流の大きさは例えば
図4のb点がバイアス点となるバイアス磁界Hbを発生
するものとする。
【0033】この図8,図9例は磁気スケール1とGM
R素子R1 及びR2 ,R3 及びR4との相対移動に伴う
抵抗の変化に夫々180度位相差を得ると共に検出端子
Vout1及びVout2間に90度位相差の検出信号を得るよ
うにGMR素子R1 ,R2 ,R3 ,R4 を配したが、こ
のバイアスパターン4に夫々同方向の電流を流し、この
相対移動に伴って抵抗変化をθ(RAD)の位相差とす
るときには磁気スケール1とこのGMR素子R1 及びR
2 ,R3 及びR4 との相対的移動方向に互いにこのGM
R素子R1 ,R2 ,R3 ,R4 を(N+(θ/2π))
λ(ここでNは整数、θは0以上2π未満の角度(RA
D))で表される距離だけ離れた位置に配設する如くす
れば良い。
【0034】本例のGMR素子R1 ,R2 ,R3 ,R4
の配置関係は図9Aに示す如くR1及びR2 とR3 及び
4 との夫々の間隔はλ/2でありR2 及びR3 の間隔
はλ/4であり、この検出ヘッド2の等価回路は図9B
に示す如くで、検出端子Vout1及びVout2は夫々GMR
素子R1 とR2 の接続点及びR3 とR4 との接続点より
導出している。図1において、7はこの検出ヘッド2に
バイアス電流、所定の動作電圧を供給すると共に検出電
圧信号を得る為のフレキシブルプリント配線板である。
【0035】本例は上述の如く構成されているので磁気
スケール1に対し検出ヘッド2を相対的に移動したとき
にはGMR素子R1 ,R2 ,R3 及びR4 の夫々の抵抗
値の変化は図9Cに示す如くでGMR素子R1 及びR2
とR3 及びR4 との夫々の抵抗変化の位相差は夫々18
0度であり、検出端子Vout1及びVout2には図9Cに示
す如く90度位相差の検出信号が得られ、この検出信号
により、磁気スケール1と検出ヘッド2との相対的移動
距離を測定することができる。
【0036】本例によれば検出ヘッド2にCoFeNi
磁性合金層3bとCu層3aとが交互に積層されてなる
GMR素子3,R1 ,R2 ,R3 ,R4 を使用したもの
であり、このGMR素子3,R1 ,R2 ,R3 ,R4
図4,図5の曲線aに示す如く外部印加磁界に対する磁
気抵抗変化率の特性は、従来のパーマロイ等のMR素子
に比べ抵抗変化率が大きく且つ高い感度を有しており、
このGMR素子3,R 1 ,R2 ,R3 ,R4 を使用した
ときには磁気スケール1と検出ヘッド2とのクリアラン
ス(間隔)を大きくでき、保護膜層を厚くするか或いは
薄板金属材料で、このGMR素子3,R1 ,R2
3 ,R4 の表面を保護することができ検出面の損傷が
起きにくい、高精度、高分解能な位置検出装置を得るこ
とができる。
【0037】因みに本例においては記録波長λでクリア
ランスを概略λと同じ35μm〜40μm開けたときに
も良好な検出信号を得ることができ、従来のMRセンサ
ーの場合のクリアランス(〜20μm)に比べ、充分大
きく確保することができ、従来より10μm〜20μm
保護層を厚くすることができる。
【0038】また本例によれば、このGMR素子3,R
1 ,R2 ,R3 ,R4 にバイアス磁界Hbを印加し、図
4,図5に示したバイアス点bを中心に動作するので抵
抗変化は直線性の良いものとすることができ、高調波歪
の少ない検出信号を得ることができる。
【0039】このため従来のように相対的な角度(ピッ
チ,ヨー,アジマス)が変動することによって、高調波
歪を低減させるパターン配置による効果が損なわれて精
度を悪化させることなく、角度変動が起こった場合でも
十分な精度を保つことができる。
【0040】また本例においては従来のMR素子におけ
るクリアランスと同等のクリアランスでこのGMR素子
3,R1 ,R2 ,R3 ,R4 を用いるときには更に記録
波長を短くすることができるため、より高精度、高分解
能の位置検出装置を得ることができる。
【0041】また図10,図11は本発明の他の実施例
を示す。この図10,図11につき説明するにこの図1
0,図11において、図1,図8,図9に対応する部分
には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。この図
10,図11例の検出ヘッド2は4つのGMR素子
1 ,R2 ,R3 及びR4 と磁気スケール1との関係を
図10に模式的に示す如くする。
【0042】即ち、4つのGMR素子R1 ,R2
3 ,R4 を磁気スケール1の長手方向に沿って順次配
すると共にGMR素子R1 とR2 との間隔及びGMR素
子R3 とR4 との間隔を夫々磁気スケール1の記録波長
λとし、またGMR素子R2 とR 3 との間隔をλ/4と
する如くする。
【0043】また、このGMR素子R1 及びR3 の夫々
の一端に所定の正電圧+Vを供給すると共にGMR素子
2 及びR4 の夫々の一端に所定の負電圧−Vを供給
し、GMR素子R1 及びR2 の夫々の他端を互に接続
し、この接続点より検出端子Vout1を導出すると共にG
MR素子R3 及びR4 の夫々の他端を互に接続し、この
接続点より検出端子Vout2を導出する。
【0044】また本例においては、このGMR素子
1 ,R2 ,R3 及びR4 に対応して夫々配されたバイ
アスパターン4に図11Aに矢印で示す方向のバイアス
電流を流す如くする。即ちGMR素子R1 及びR3 に対
応するバイアスパターン4に一方向のバイアス電流を流
すと共にGMR素子R2 及びR4 に対応するバイアスパ
ターン4に夫々この一方向とは逆方向のバイアス電流を
流す如くする。
【0045】このバイアス電流の大きさは、例えば図5
のb点及びこれに対称なc点が夫々バイアス点となるバ
イアス磁界Hb及び−Hbを発生するものとする。
【0046】本例においてGMR素子R1 とR2 とにつ
いて見れば、上述の図8,図9例ではGMR素子R1
2 とは位置がλ/2離れていて磁気スケール1による
磁場は180度位相が異なるので、バイアス電流を同じ
方向に流し(同じ方向にバイアス磁界を印加する)、1
80度位相の反転した抵抗変化を得ているが、この図1
0,図11例ではGMR素子R1 とR2 との位置がλ離
れているので、同相の磁気スケール1による磁場の位置
に存し、バイアス電流を互に逆方向に流し(互に逆方向
にバイアス磁界Hb及び−Hbを印加する)、図5に示
す如く180度位相の反転した抵抗変化を得ている。
【0047】この図10,図11例は磁気スケール1と
GMR素子R1 及びR2 、R3 及びR4 との相対移動に
伴う抵抗の変化に夫々180度位相差を得ると共に検出
端子Vout1及びVout2間に90度位相差の検出信号を得
るようにこのGMR素子R1,R2 ,R3 ,R4 を配し
たが、この対応するバイアスパターン4に順次互に逆方
向の電流を流し、この相対移動に伴って抵抗変化をθ
(RAD)の位相差とするときには、磁気スケール1と
このGMR素子R1 及びR2 、R3 及びR4 との相対的
移動方向に互にこのGMR素子R1 ,R2 ,R3 ,R4
を(N−1/2+(θ/2π))λ(ここでNは整数、
θは0以上2π未満の角度(RAD))で表される距離
だけ離れた位置に配設する如くすれば良い。
【0048】この図10,図11例のGMR素子R1
2 ,R3 ,R4 の配置関係は図11Aに示す如くR1
及びR2 とR3 及びR4 との夫々の間隔はλでありR2
及びR3 の間隔はλ/4であり、この検出ヘッド2の等
価回路は図11Bに示す如くGMR素子R1 及びR2
3 及びR4 に夫々互に逆方向のバイアス磁界Hb及び
−Hbを供給する如くし、GMR素子R1 とR2 との接
続点及びR3 とR4 との接続点より検出端子Vout1及び
Vout2を導出している。
【0049】この図10,図11例は上述の如く構成さ
れているので、磁気スケール1に対し、検出ヘッド2を
相対的に移動したときにはGMR素子R1 ,R2 ,R3
及びR4 の夫々の抵抗値の変化は図11Cに示す如く
で、GMR素子R1 及びR2 とR3 及びR4 との夫々の
抵抗変化の位相差は夫々180度であり、検出端子Vou
t1及びVout2には図11Cに示す如く90度位相差の検
出信号が得られ、この検出信号により磁気スケール1と
検出ヘッド2との相対的移動距離を測定することができ
る。
【0050】この図10,図11例においては、上述実
施例と同様の作用効果が得られると共に図10に示す如
くバイアスパターン4を直列に接続することができる利
益がある。
【0051】また、図13は本発明をロータリーエンコ
ーダに適用した例を示す。この図13において、21は
ローターを示し、このローター21の外周に磁気記録媒
体22を設け、この磁気記録媒体22に所定波長λでス
ケールを磁気記録する如くする。このローター1の外周
の磁気記録媒体22に対向して検出ヘッド2を配する如
くする。
【0052】この検出ヘッド2としては図12に示す如
き構成とする。この図12例の検出ヘッド2は4つのG
MR素子R1 ,R2 ,R3 ,R4 をローター1の周方向
に沿って順次配すると共にGMR素子R1 とR2 との間
隔及びR3 とR4 との間隔を記録波長λ例えば200μ
mに対して無視できる程度に近接して配し、またGMR
素子R1 とR3 との間隔をλ/4とする如くする。
【0053】またこのGMR素子R1 及びR3 の夫々の
一端に所定の正電圧+Vを供給すると共にGMR素子R
2 及びR4 の夫々の一端に所定の負電圧−Vを供給し、
GMR素子R1 及びR2 の夫々の他端を互に接続し、こ
の接続点より検出端子Vout1を導出すると共にGMR素
子R3 及びR4 の夫々の他端を互に接続し、この接続点
より検出端子Vout2を導出する。
【0054】また本例においては、このGMR素子
1 ,R2 ,R3 及びR4 に対応して夫々配されたバイ
アスパターン4に図12に矢印で示す方向のバイアス電
流を流す如くする。即ちGMR素子R1 及びR3 に対応
するバイアスパターン4に一方向のバイアス電流を流す
と共にGMR素子R2 及びR4 に対応するバイアスパタ
ーン4に夫々この一方向とは逆方向のバイアス電流を流
す如くする。
【0055】このバイアス電流の大きさは例えば図5の
b点及びこれに対称なc点が夫々バイアス点となるバイ
アス磁界Hb及び−Hbを発生するものとする。
【0056】本例においてはGMR素子R1 及びR2
3 及びR4 とは記録波長λに対して無視できる程度に
近接して配されているので、このGMR素子R1 及びR
2 、R3 及びR4 に対するローター1の外周の磁場はほ
とんど同相の位置にありバイアス電流を互に逆方向に流
し(互に逆方向のバイアス磁界Hb及び−Hbを印加す
る)、互に180度位相差の抵抗変化を得ている。従っ
てこの図12の検出ヘッド2は図10,図11例と同様
の動作をし、この図10,図11例同様の作用効果が得
られることは容易に理解できよう。
【0057】また、この図12においてはGMR素子R
1 及びR2 、R3 及びR4 を記録波長λに比し、無視で
きる程度に近接して配するので検出ヘッド2を小型化す
ることができ、ロータリーエンコーダ全体の構造も小型
化できる。
【0058】更に磁気式のロータリーエンコーダでは一
般的に図13のようにローター21の外周面を磁気記録
信号面とする構造が機構的に採られているが、この場合
は検出ヘッド2の幅が広がると、その中心付近と端とで
はローター21の間隔(クリアランス)が異なって精度
を悪くする原因の1つと成っているが、本例では90度
位相差の2相の検出信号を略λ/4の幅のパターン配置
で得ることができる為、そのような精度の悪化が起こら
ず高精度な検出信号を出力するロータリーエンコーダを
得ることができる。
【0059】また図14は本発明の他の実施例を示す。
この図14A例の検出ヘッド2は8つのGMR素子
1 ,R2 ,‥‥R8 を磁気スケール1の長手方向に沿
って順次GMR素子R5 ,R6 ,R1 ,R2 ,R7 ,R
8 ,R3 及びR4 の順に配すると共に、R5 とR6 との
間隔、R1 とR2 との間隔、R7 とR8 との間隔及びR
3とR4 との間隔を夫々磁気スケール1の記録波長λの
1/6とし、R5 とR7 との間隔及びR1 とR3 との間
隔を夫々λ/2とする如くする。
【0060】またGMR素子R5 の一端に所定の正電圧
+Vを供給すると共にGMR素子R 8 の一端に所定の負
電圧−Vを供給し、GMR素子R5 及びR6 の夫々の他
端を接続すると共にGMR素子R7 及びR8 の夫々の他
端を接続し、またGMR素子R6 及びR7 の夫々の一端
を接続し、この接続点より一方の検出端子Vout1を導出
する。
【0061】また、GMR素子R1 の他端に所定の正電
圧+Vを供給すると共にGMR素子R4 の他端に所定の
負電圧−Vを供給し、GMR素子R1 及びR2 の夫々の
一端を接続すると共にGMR素子R3 及びR4 の夫々の
一端を接続し、またGMR素子R2 及びR3 の夫々の他
端を接続し、この接続点より他方の検出端子Vout2を導
出する。
【0062】また本例においては、この8つのGMR素
子R1 ,R2 ,‥‥R8 に夫々対応するバイアスパター
ン4に夫々図14Aに矢印で示す同一方向のバイアス電
流を流す如くし、同じ方向のバイアス磁界を印加する如
くする。
【0063】この図14A例につき説明するに、図14
BにGMR素子R5 が右にλ移動したときの抵抗の変化
を示す。ここで例えばλの基本周波とその3次高調波に
よって、その抵抗変化を表すとすると、 R5 =R0 −r・ sinφ5 +δ・ sin(3・φ5 ) と表すことができる。ここでrは基本周波の振幅、δは
3次高調波の振幅であり、φ5 は φ5 =2πx/λ と表され、GMR素子R5 の位置xによって決る角度で
ある。
【0064】このGMR素子R5 より図14Aで右方向
にλ/6だけ離れた位置にあるGMR素子R6 の位置x
により決る角度φ6 は φ6 =2π(x+λ/6)/λ=2πx/λ+π/3=
φ5 +π/3 となるので、このGMR素子R6 の抵抗は R6 =R0 −r・ sinφ6 +δ・ sin(3・φ6 ) =R0 −r・ sin(φ5 +π/3)+δ・ sin(3・(φ5 +π/3)) =R0 −r・ sin(φ5 +π/3)+δ・ sin(3・φ5 +π) =R0 −r・ sin(φ5 +π/3)−δ・ sin(3・φ5 ) と表されている。
【0065】この場合、GMR素子R5 とR6 とはN=
0、θ=π/3として、同方向にバイアス電流を印加し
て(N+(θ/2π))λ=λ/6だけ離れた位置にあ
り、抵抗変化にθ=π/3の位相差を有している。
【0066】図14AではGMR素子R5 とR6 とは直
列に接続され、その合成抵抗は、 R5 +R6 =2R0 −√3r・ sin(φ5 +π/6) となり、合成抵抗の変化においては3次高調波分が除去
されている。
【0067】この図14AにおいてはGMR素子R7
8 、R1 とR2 及びR3 とR4 とは、これと同様に夫
々λ/6の距離離れており、夫々の合成抵抗の変化にお
いては3次高調波分が除去されたものとなる。
【0068】即ち図14A例の如くこのようなGMR素
子R5 とR6 、R7 とR8 、R1 とR2 及びR3 とR4
の組を用いてブリッジを構成し、検出端子Vout1及びV
out2に90度位相差を有する2相の検出信号を得るよう
にしたときには上述実施例同様の作用効果が得られると
共に更に高精度の位置検出装置を得ることができる。
【0069】また、磁気スケール1と検出ヘッド2との
関係を図1に代えて図15及び図16に示す如くしても
良い。この図15,図16の磁気スケール1は磁気記録
媒体として薄板形状のCuNiFe磁性合金を用い、こ
れに通常の磁気記録ヘッドで長手方向に一定の波長λを
記録したものを使用する。
【0070】この図15,図16例においては、この磁
気スケール1に対して前述の如きGMR素子3を用いた
検出ヘッド2の検出面がスケール面と略直角に保持する
如くする。そして、このGMR素子3を用いた検出ヘッ
ド2を図16に示す如くヘッドケース23中に保持する
如くし、この磁気スケール1とこの検出ヘッド2とを夫
々別々に一定の間隔を保って、この磁気スケール1の長
手方向に相対変位することができるように取り付ける。
【0071】この図15,図16に示す如く構成したと
きには磁気スケール1と検出ヘッド2との間隔(クリア
ランス)を従来のMR素子を用いた検出ヘッドによると
同様の構成のものと同じだけ開けたときは記録波長λを
1/4程度にできるため、従来のMRセンサーの場合に
比べ、高精度、高分解能のスケールを実現できる。尚、
上述実施例においては人工格子膜構造を構成する磁性層
3bをCoFeNi磁性合金により形成したが、この代
わりに、Fe20Ni80,Fe25Co75,Fe10Co90
Co,Ni10Co90,Ni50Co50,Fe16Co28Ni
36Cu20等の磁性材が使用できる。
【0072】また上述実施例においては、人工格子膜に
磁気異方性を持たせ、その磁化容易軸をGMR素子の長
手方向(GMR素子と磁気スケールの相対的移動方向に
直角即ち磁気記録方向に直角な方向)になるようにした
が、この人工格子膜を磁気異方性を持たせずに等方性と
しても良い。
【0073】また、図2例においてはGMR素子3にバ
イアス磁界を与えるのにGMR素子3の下側に絶縁層を
介してバイアスパターン4を設けたが、このバイアスパ
ターン4をGMR素子3の上側に絶縁層を介して配して
も良いことは勿論である。
【0074】また、上述実施例ではGMR素子3にバイ
アス磁界を印加するのにバイアスパターン4にバイアス
電流を流すようにしたが、この代わりに図6及び図7に
示す如くフェライト、サマリウムコバルト等の永久磁石
5及び電磁石6を使用しても良いことは勿論である。こ
の図7において、6aはコイル、6bは鉄心である。
【0075】また本発明は上述実施例に限ることなく本
発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成が取り
得ることは勿論である。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば磁気検出手段2に導体層
3aと磁性層3bとが交互に積層されて成る人工格子膜
構造の磁気抵抗効果素子(GMR素子)を使用したもの
であり、このGMR素子3は図4,図5の曲線aに示す
如く外部印加磁界に対する磁気抵抗変化率の特性は、従
来のパーマロイ等のMR素子に比べ抵抗変化率が大きく
且つ高い感度を有しており、このGMR素子3を使用し
たときには磁気記録媒体1と磁気検出手段2とのクリア
ランス(間隔)を大きくでき保護膜層を厚くするか或い
は薄板金属材料でGMR素子3の表面を保護することが
でき検出面の損傷が起きにくい高精度、高分解能な位置
検出装置を得ることができる利益がある。
【0077】また本発明によれば、このGMR素子3に
バイアス磁界を印加し、例えば図4に示したバイアス点
bを中心に動作するので抵抗変化は直線性が良く高調波
歪の少ない検出信号を得ることができる利益がある。
【0078】このため、従来のように相対的な角度(ピ
ッチ,ヨー,アジマス)が変動することによって、高調
波歪を低減させるパターン配置による効果が損なわれて
精度を悪化させることなく、角度変動が起こった場合で
も十分な精度を保つことができる。
【0079】また、従来のMR素子におけるクリアラン
スと同等のクリアランスでこのGMR素子を用いる場合
には更に記録波長を短くすることができるため、より高
精度、高分解能の位置検出装置を得ることができる利益
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明位置検出装置の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明に使用される検出ヘッドの例を示す断面
図である。
【図3】本発明の説明に供する線図である。
【図4】GMR素子の磁気抵抗変化率一外部印加磁界特
性曲線図である。
【図5】本発明の説明に供する線図である。
【図6】検出ヘッドの例を示す断面図である。
【図7】検出ヘッドの例を示す断面図である。
【図8】本発明位置検出装置の例を模式的に示した線図
である。
【図9】図8の説明に供する線図で、Aはパターン配置
関係、Bは検出ヘッドの等価回路、Cは抵抗変化及び検
出信号を示す。
【図10】本発明の他の実施例を模式的に示した線図で
ある。
【図11】図10の説明に供する線図で、Aはパターン
配置関係、Bは検出ヘッドの等価回路、Cは抵抗変化及
び検出信号を示す。
【図12】本発明の他の実施例のパターン配置関係を示
す線図である。
【図13】ロータリーエンコーダの例を示す斜視図であ
る。
【図14】本発明の他の実施例の説明に供する線図であ
る。
【図15】本発明による位置検出装置の例を示す斜視図
である。
【図16】本発明による位置検出装置の例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 磁気スケール 2 検出ヘッド 3,R1 ,R2 ,R3 ,R4 GMR素子 4 バイアスパターン 5 永久磁石 6 電磁石 7 フレキシブルプリント配線板 11 基板 11a,11b,11c 絶縁層 12 保護膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気情報が記録された磁気記録媒体と、
    該磁気記録媒体に対し、相対的に移動し、前記磁気情報
    を検出する磁気検出手段とを有する位置検出装置におい
    て、 前記磁気検出手段に導体層と磁性層とが交互に積層され
    て成る人工格子膜構造の磁気抵抗効果素子を用いたこと
    を特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位置検出装置において、 前記磁気検出手段は絶縁性を有する基板上に導体層と磁
    性層とが交互に積層されて成る人工格子膜構造の磁気抵
    抗効果素子を形成し、その上又は下に絶縁層を介してバ
    イアスパターンを形成し、前記磁気抵抗効果素子にバイ
    アス磁界を印加するようにしたことを特徴とする位置検
    出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の位置検出装置において、 前記人工格子膜構造の磁気抵抗効果素子に永久磁石、又
    は電磁石によりバイアス磁界を印加するようにしたこと
    を特徴とする位置検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の位置検出装置において、 前記人工格子膜構造の磁気抵抗効果素子が検出する磁気
    情報が記録された前記磁気記録媒体と相対的に移動する
    方向に直角な方向に磁化容易軸を有するか又は等方性で
    あることを特徴とする位置検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の位置検出装置において、 前記磁気記録媒体と前記磁気抵抗効果素子の相対的移動
    方向に互いに(N+(θ/2π))λ(ここでNは整
    数、θは0以上2π未満の角度(RAD))で表される
    距離だけ離れた位置に配設された前記人工格子膜構造の
    磁気抵抗効果素子に、それぞれのバイアスパターンに同
    方向のバイアス電流を流し、同方向のバイアス磁場を印
    加し、前記相対移動に伴う抵抗の変化にθ(RAD)の
    位相差を設けたことを特徴とする位置検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の位置検出装置において、 前記磁気記録媒体と前記磁気抵抗効果素子との相対的移
    動方向に互いに(N−1/2+(θ/2π))λ(ここ
    で、Nは整数、θは0以上2π未満の角度(RAD))
    で表される距離だけ離れた位置に配設された人工格子膜
    構造の磁気抵抗効果素子にそれぞれのバイアスパターン
    に互に逆方向にバイアス電流を流し、互に逆方向のバイ
    アス磁場を印加し、前記相対移動に伴う抵抗の変化にθ
    (RAD)の位相差を設けたことを特徴とする位置検出
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の位置検出装置において、 前記磁気記録媒体と前記磁気抵抗効果素子との相対的移
    動方向に、ほぼ隣り合う位置に配設された人工格子膜構
    造の磁気抵抗効果素子に、それぞれのバイアスパターン
    に互に逆方向にバイアス電流を流し、互に逆方向のバイ
    アス磁場を印加し、前記相対的移動に伴う抵抗の変化に
    略π(RAD)の位相差を設けたことを特徴とする位置
    検出装置。
JP6205183A 1994-08-30 1994-08-30 位置検出装置 Pending JPH0868661A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6205183A JPH0868661A (ja) 1994-08-30 1994-08-30 位置検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6205183A JPH0868661A (ja) 1994-08-30 1994-08-30 位置検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0868661A true JPH0868661A (ja) 1996-03-12

Family

ID=16502791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6205183A Pending JPH0868661A (ja) 1994-08-30 1994-08-30 位置検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0868661A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008081797A1 (ja) * 2006-12-28 2008-07-10 Alps Electric Co., Ltd. 磁気検出装置
EP2053362A2 (en) 2007-10-22 2009-04-29 Sony Corporation Position sensor and bias magnetic field generating device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008081797A1 (ja) * 2006-12-28 2008-07-10 Alps Electric Co., Ltd. 磁気検出装置
EP2053362A2 (en) 2007-10-22 2009-04-29 Sony Corporation Position sensor and bias magnetic field generating device
US7965074B2 (en) 2007-10-22 2011-06-21 Mori Seiki Co., Ltd. Position sensor and bias magnetic field generating device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1136240A (en) Magnetic rotary encoder for detection of absolute values of angular displacement
JP4433820B2 (ja) 磁気検出素子およびその形成方法ならびに磁気センサ、電流計
JP5013146B2 (ja) 磁気式位置検出装置
JPH0252807B2 (ja)
JP3367230B2 (ja) 位置検出装置
KR20070087628A (ko) 조정 가능한 특성을 지닌 브릿지-유형의 센서
JP6132085B2 (ja) 磁気検出装置
JP3619156B2 (ja) 磁気検出装置
Dibbern Magnetic field sensors using the magnetoresistive effect
JP5006671B2 (ja) 磁気エンコーダ
KR100658859B1 (ko) 자기 검출 장치
WO2013024830A1 (ja) エンコーダ
JP4286739B2 (ja) 磁気検出装置
JP5870554B2 (ja) エンコーダ
JP2000193407A (ja) 磁気式位置検出装置
JP2015004630A (ja) 磁気式移動検出装置
JPH0868661A (ja) 位置検出装置
JPH0151127B2 (ja)
JPH10206104A (ja) 位置検出装置
US7339369B2 (en) Magnetic encoder
US20040017188A1 (en) Magnetic detection apparatus
JP4487252B2 (ja) 磁気式位置回転検出用素子
JP2008298729A (ja) 磁気式エンコーダ用磁気スケールおよびその製造方法
JPH09231517A (ja) 磁気抵抗センサ
JP5959686B1 (ja) 磁気検出装置