JPH0868419A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH0868419A
JPH0868419A JP20534794A JP20534794A JPH0868419A JP H0868419 A JPH0868419 A JP H0868419A JP 20534794 A JP20534794 A JP 20534794A JP 20534794 A JP20534794 A JP 20534794A JP H0868419 A JPH0868419 A JP H0868419A
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JP
Japan
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bearing
thrust
holding member
bearing device
projection
Prior art date
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Pending
Application number
JP20534794A
Other languages
English (en)
Inventor
Natsuhiko Mori
夏比古 森
Takatsugu Furubayashi
卓嗣 古林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP20534794A priority Critical patent/JPH0868419A/ja
Publication of JPH0868419A publication Critical patent/JPH0868419A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼結含油軸受の軸受端面にスラスト受けを摺
接させてスラスト荷重を受けるようにした軸受装置にお
いて、摩耗粉の発生しない軸受構造として、耐久性を向
上させることである。 【構成】 焼結含油軸受5の軸受端面29と対向したス
ラスト受け16を保持部材17と、これにより保持され
た複数のティルティングパッド形式のスラストワッシャ
18とにより構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、焼結含油軸受に用い
たスラスト軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、VTRのキャプスタンモータ用
の軸受装置の例である。この軸受装置は、基板1に軸受
ハウジング2を固定すると共に、そのまわりにステータ
3を設け、上記軸受ハウジング2の内径面の上下に焼結
含油軸受4、5を固定し、各軸受4、5に主軸6を挿通
している。下部軸受5から突き出した主軸6の先端にロ
ータケーシング7及びプーリ8を一体に取付け、そのロ
ータケーシング7に前記ステータ3と対向したロータ1
1が設けられる。上記ロータケーシング7と下部軸受5
との間にはその軸受端面と摺接するスラストワッシャ1
2及びスペーサ13が介在される。
【0003】上記の軸受装置は、モータが駆動された際
に、ロータ11がステータ9側に吸引されることにより
主軸6にスラスト荷重が作用するが、そのスラスト荷重
は、スラストワッシャ12を介して下部の軸受5の軸受
端面により支持される。その他、図中14はピンチロー
ラ、15は油切りワッシャである。
【0004】上記の軸受装置は、軸受端面とスラストワ
ッシャ12との間の油膜形成能力が乏しく、そのため金
属接触が頻繁に発生して摩耗粉が多いこと、また油が遠
心力によって周囲に飛散してしまうこと等により耐久
性、信頼性に劣る問題があるため、スラストワッシャ1
2を複数枚(一般的には3枚)とする方法が採用される
こともある。ワッシャを複数枚とすると、各ワッシャ間
でも摺動が生じて相対的に回転数が減少するので、遠心
力による油の飛散を抑制する効果があるといわれてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数枚
のスラストワッシャを用いる方法は、平滑な平板同士の
摺動であるため、軸受端面とワッシャとの間、また各ワ
ッシャ相互間に油膜が形成されにくく、そのため金属接
触が起り摩耗の原因となる問題がある。
【0006】摺動面における摩耗粉の発生は、トルクを
不安定にし、且つ潤滑油と混ざり合って潤滑油の劣化を
促進させ、寿命を低下させる。この傾向は、スラスト荷
重が大きくなると顕著となり、例えばVTRキャプスタ
ンのように、スラスト荷重が1〜1.5kgf 、面圧に換
算して2.3〜3.5kgf/cm2 となるような機種には使
えないという問題があった。
【0007】そこで、この発明は摩耗粉の発生しない軸
受構造とすることにより上記の問題点を解決することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明はハウジングに固定した焼結含油軸受に軸
を回転自在に挿通し、上記軸と共に回転するスラスト受
けを、上記焼結含油軸受のスラスト受け面に摺接させて
なる軸受装置において、上記スラスト受けを、上記軸の
周りに固定された保持部材と、これにより保持された複
数のティルティングパッド形式のスラストワッシャとに
より構成した構成としたものである。
【0009】上記のスラストワッシャを傾動自在に支持
するために、保持部材の軸受端面側に設けた凹所底面の
中央部分に突起を設け、これにより各スラストワッシャ
を支持する構成をとることができる。
【0010】また、上記突起を凹所底面に部分的に埋め
た針状体又は球状体により形成したり、また上記突起を
凹所底面に一端を支持せしめた弾性体で形成することが
できる。
【0011】更に、上記保持部材をゴム等の弾性材料で
形成し、該材料で形成される前記凹所の突起の上面に上
記スラストワッシャの支持面を形成した構成とすること
もできる。
【0012】
【作用】上記の軸受装置において、軸が回転(或いは軸
が固定でハウジングが回転)すると、ティルティング形
スラストワッシャが負荷と釣り合う油膜形状を自動的に
保つように傾斜し、軸受端面とスラストワッシャとの間
のくさび状すき間に生じる動圧によりスラスト力が支持
され、流体潤滑が実現する。
【0013】
【実施例】図1は本願発明の実施例の軸受装置をVTR
のキャプスタンモータに使用したものである。その基本
的な構成は前述の従来例と同様であるので、同一部分に
は同一符号を付して示すにとどめその説明を省略する。
【0014】相違する点は、下部の軸受5とロータケー
シング7との間に介在されるスラスト受けの構成であ
る。即ち、この場合のスラスト受け16は、ロータケー
シング7上で主軸6のまわりに嵌合固定した保持部材1
7と、その保持部材17に保持されたティルティングパ
ッド形式の3枚のスラストワッシャ18とにより構成さ
れる。
【0015】保持部材17は図2に示すように、主軸6
を挿通する中心孔19を有し、軸受5側の端面に、上記
中心孔19のまわりの3等分位置に扇形の保持凹所21
が形成され、その保持凹所21の中央部に半球状の小突
起22が設けられている。
【0016】3枚のスラストワッシャ18は上記の保持
凹所21に余裕をもって嵌合される扇形をなし、その裏
面の中央部に前記の小突起22が嵌る小凹所23(図3
参照)が設けられる。
【0017】上記の各スラストワッシャ18は、モータ
が停止しているときは軸受端面24と平行に対面した状
態に保持されているが、ロータ11が回転すると、主軸
6及びこれと一体の保持部材17及び各スラストワッシ
ャ18が回転する(図3の矢印a参照)。これにより、
各スラストワッシャ18が小突起22をピボットとして
回転方向(矢印a参照)に隙間が狭くなるように傾斜す
る。この傾斜角は、ティルティングパッド軸受の軸受理
論から知られているように、常に負荷と釣り合う油膜形
状となるよう自動的に定まる。
【0018】上記のスラストワッシャ18の材料として
は、摺動性の良い合成樹脂、例えば高分子量ポリエチレ
ン、ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイ
ミド、ポリエーテルニトリル、ポリフェニレンサルファ
イド、ポリアミドイミド等を用いることができる。また
焼結含油軸受で構成することもできる。
【0019】また、前記の焼結含油軸受5の軸受端面2
4を、ラッピング等の手段によって他の部分より孔の閉
める比重面積を小さくした構成とすることもできる。
【0020】前記保持部材17の保持凹所21の底面に
設ける小突起22として、図3に示す軸受用ボール25
を部分的に露出させたもの、或いは軸受用ニードルを部
分的に露出させた構成とすることができる。
【0021】また、(b)図に示すように、コイルバネ
26を各凹所21の底面に埋め、その上端でスラストワ
ッシャ18を支持するようにしてもよい。このコイルば
ねに変えて、バネ性ある薄板27((c)図)、バネ性
ある丸棒28((d)図)或いはゴム性の丸棒29
((e)図)を用いてもよい。
【0022】更に、(f)図に示したものは、保持部材
17を弾力性のあるゴムや合成樹脂により形成し、その
凹所21の中央部に突起30を設け、その突起30の上
端面を平坦な支持面31に形成し、スラストワッシャ1
8をその支持面31で支持するようにしたものである。
(f)図の場合、モータの停止時は一点鎖線で示すよう
にスラストワッシャ18は軸受端面24と若干の間隙を
おいて平行に対向しているが、回転すると突起30が弾
性変形し、スラストワッシャ18を傾斜させる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、この出願の各請求項に記
載の発明はスラストワッシャがティルティングパッド形
式であるので、その動圧効果による液体潤滑が実現し、
次の効果を生じる。
【0024】1.摺接部が非接触となる、 2.トルクが安定する、 3.摺動部での温度上昇が低減され、油の熱劣化が抑制
される、 4.摩耗粉の発生が抑制させる、 5.負荷容量が大となる、 6.長期間の使用が可能となる。
【0025】特に請求項4に記載の発明は、スラストワ
ッシャを弾性体で支持するようにしたので前記の効果に
加え、次の効果を生じる。
【0026】1.内径面と端面の直角度や、軸受端面と
スラストワッシャ間の平行度に関するミスアライメント
を修正することができる。
【0027】2.この結果、さらに油膜形成能力が向上
する。
【0028】3.片当たりを防止でき、経時的に性能が
変化することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【図2】(a)同上の軸受装置の分解斜視図 (b)同上の一部拡大断面図
【図3】(a)他の実施例の一部拡大断面図 (b)他の実施例の一部拡大断面図 (c)弾性体の変形例の斜視図 (d)弾性体の変形例の斜視図 (e)弾性体の変形例の斜視図 (f)他の実施例の一部拡大断面図
【図4】従来例の断面図
【符号の説明】
1 基板 2 軸受ハウジング 3 ステータ 4、5 焼結含油軸受 6 主軸 7 ロータケーシング 8 プーリ 11 ロータ 12 スラストワッシャ 13 スペーサ 14 ピンチローラ 15 油切りワッシャ 16 スラスト受け 17 保持部材 18 スラストワッシャ 19 中心孔 21 保持凹所 22 小突起 23 小凹所 24 軸受端面 25 軸受用ボール 26 コイルバネ 27 薄板 28、29 丸棒 30 突起 31 支持面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに固定した焼結含油軸受に軸
    を回転自在に挿通し、上記軸と共に回転するスラスト受
    けを、上記焼結含油軸受のスラスト受け面に摺接させて
    なる軸受装置において、上記スラスト受けを、上記軸の
    周りに固定された保持部材と、これにより保持された複
    数のティルティングパッド形式のスラストワッシャとに
    より構成したことを特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 上記保持部材の軸受端面側に設けた複数
    箇所の凹所底面の中央部分に突起を設け、上記各スラス
    トワッシャをその突起により支持したことを特徴とする
    請求項1に記載の軸受装置。
  3. 【請求項3】 上記突起を凹所底面に部分的に埋めた針
    状体又は球状体により形成したことを特徴とする請求項
    2に記載の軸受装置。
  4. 【請求項4】 上記突起を凹所底面に一端を支持せしめ
    た弾性体で形成したことを特徴とする請求項2に記載の
    軸受装置。
  5. 【請求項5】 上記保持部材をゴム等の弾性材料で形成
    し、該材料で形成される前記凹所の突起の上面に上記ス
    ラストワッシャの支持面を形成したことを特徴とする請
    求項2に記載の軸受装置。
JP20534794A 1994-08-30 1994-08-30 軸受装置 Pending JPH0868419A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100482876B1 (ko) * 2002-04-01 2005-04-14 현대자동차주식회사 틸팅 패드가 형성된 스러스트 베어링
JP2007057105A (ja) * 2006-12-07 2007-03-08 Jtekt Corp 動圧軸受
JP2013002411A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Hitachi Constr Mach Co Ltd 斜板式液圧回転機
CN112576611A (zh) * 2020-12-17 2021-03-30 哈尔滨电气动力装备有限公司 水润滑推力瓦侧向弹性挡板限位结构

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