JPH0867524A - 光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents

光ファイバ母材の製造方法

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JPH0867524A
JPH0867524A JP6202092A JP20209294A JPH0867524A JP H0867524 A JPH0867524 A JP H0867524A JP 6202092 A JP6202092 A JP 6202092A JP 20209294 A JP20209294 A JP 20209294A JP H0867524 A JPH0867524 A JP H0867524A
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智恵 福田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 量産性の良い、良質の光ファイバ母材の製造
方法を提供する。 【構成】 石英を主成分とするガラスパイプ300の第
1の端面210側から複数の種類の塩化物ガスと酸素ガ
スとから成る原料ガスをガラスパイプの中空部へ導入し
ながら加熱し、塩化物ガスを酸化しながら微粒子状のス
ートを生成するとともにガラスパイプの内表面にスート
を焼き固めて堆積する内付け工程で、塩化物ガスの酸化
にあたって酸化促進のための第1の加熱手段420とス
ート堆積を行う第2の加熱手段410とを別個に設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ母材の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コアに希土類元素などが添加された光フ
ァイバの作成で使用される光ファイバ母材の製造方法と
して、コアとなるべき部分に希土類などの添加が容易な
MCVD法(内付け法とも呼ばれる)が知られている。
図6は、従来から使用されているMCVD法による光フ
ァイバ母材の製造工程図であり、石英ガラスからなるク
ラッドとなるべき部分と、石英ガラスにGeO2 および
Erが添加されたコアとなるべき部分とを備える光ファ
イバ母材の製造方法を例示している。
【0003】この光ファイバの製造方法では、まず、石
英ガラスからなるガラスパイプ910を用意する(図6
(a)参照)。次に、ガラスパイプ910を回転しなが
らガラスパイプ910の端面911からガラスパイプ9
10の中空部915へSiCl4 ガス、GeCl4 ガス
およびO2 ガスを導入する。これらの原料ガスの導入と
相前後してバーナ950をガラスパイプ910に沿って
トラバースさせながらガラスパイプ910を加熱する。
この加熱に伴って中空部915の温度が上昇し、中空部
915ではSiCl4 およびGeCl4 が酸化されて微
粒子状のスートが生成されてガラスパイプ910の内表
面に堆積され焼き固められて多孔質ガラス層920が形
成される(図6(b)参照)。引き続き、液侵法により
Erが多孔質ガラス層920を添加して乾燥させる(図
6(c)参照)。
【0004】この後、ガラスパイプ910を加熱して多
孔質ガラス層920を透明化して透明ガラス層930を
形成する(図6(d)参照)。引き続き、ガラスパイプ
910を延伸して中実化して光ファイバ母材を得る(図
6(e)参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のMCVD法によ
る光ファイバの製造は上記のように行われるが、ガラス
パイプ内表面に堆積されるスートのかさ密度は0.1〜
0.4g/cm3 が好ましい。希土類元素やAlなどを
液侵法で添加した場合、スートのかさ密度が0.1g
/cm3 未満であれば、堆積したスートが柔らかすぎて
乾燥時もしくは透明化時に「ハガレ」が生じやすい。ま
た、スートのかさ密度が0.4g/cm3 よりも高け
れば、スートの密度が高すぎて希土類が充分に添加され
ない。
【0006】一方、スートのかさ密度を0.1〜0.4
g/cm3 となる温度にガラスパイプの中空部の温度を
設定すると塩化物ガスが酸化はするが反応速度が遅いた
め、所望の厚さにスートを堆積するにあたって長時間を
要する。また、こうした温度環境化では酸化反応が充分
に進まないので堆積する多孔質ガラス層の質としても好
ましいものが得られない。酸化反応を促進するためにガ
ラスパイプの中空部の温度を上昇させると、多孔質ガラ
ス層のかさ密度が0.4g/cm3 よりも高くなり、場
合によっては透明化してしまう。こうした傾向は、パイ
プの内表面積が小さい細径穴パイプ(内径12mm以
下)で顕著である。
【0007】本発明は、上記を鑑みてなされたものであ
り、良質の光ファイバ母材の製造方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバ母材
の製造方法は、(a)石英を主成分とするガラスパイプ
の第1の端面側から複数の種類の塩化物ガスと酸素ガス
とから成る原料ガスをガラスパイプの中空部へ導入する
第1の工程と、(b)第1の加熱手段によりガラスパイ
プの第1の部分を加熱して、塩化物ガスの酸化反応を促
進してスート状の酸化物を生成する第2の工程と、
(c)第2の加熱手段により原料ガスの導入方向に対し
て第1の部分の下流側に位置するガラスパイプの第2の
部分を加熱して、塩化物ガスの酸化を行うとともにガラ
スパイプの第2の部分の内表面に付着したスートを焼き
固めて多孔質ガラス層を堆積する第3の工程と、を備え
ることを特徴とする。
【0009】ここで、第1の加熱手段は第1の酸水素バ
ーナであり、第2の加熱手段は第2の酸水素バーナであ
る、ことが好適である。
【0010】また、第1の加熱手段による加熱によっ
て、ガラスパイプの第1の部分の中空部は1500℃以
上の温度に設定されることを特徴としてもよい。
【0011】また、ガラスパイプの第2の部分の内表面
に堆積された多孔質ガラス層のかさ密度は0.1g/c
3 以上かつ0.4g/cm3 以下であることを特徴と
してもよい。
【0012】なお、本発明の光ファイバの製造方法は、
ガラスパイプは外径が30mmであり、かつ、内径が5
mm以上である場合に効果的である。
【0013】
【作用】本発明の光ファイバの製造方法によれば、石英
を主成分とするガラスパイプの第1の端面側から複数の
種類の塩化物ガスと酸素ガスとから成る原料ガスをガラ
スパイプの中空部へ導入しながら加熱し、塩化物ガスを
酸化しながら微粒子状のスートを生成するとともにガラ
スパイプの内表面にスートを焼き固めて堆積する内付け
工程で、塩化物ガスの酸化にあたって酸化促進のための
第1の加熱手段とスート堆積を行う第2の加熱手段とを
別個に設ける。そして、第1の加熱手段は原料ガス導
入端の付近のガラスパイプの第1の部分を加熱するため
に設置され、第2の加熱手段は、原料ガスの流れ方向
に関して第1の部分の下流側に位置するスート堆積を行
うべきガラスパイプの第2の部分を加熱する。加熱手段
としては酸水素バーナが実用的であるが、この場合は、
第1の加熱手段である第1の酸水素バーナは位置固定さ
れて設置され、第2の加熱手段である第2の酸水素バー
ナは、ガラスパイプの第2の部分に沿って往復するよう
に可動に設置される。
【0014】ガラスパイプの第1の端から導入された原
料ガスは、まずガラスパイプの第1の部分に至る。ガラ
スパイプの第1の部分の中空部は第1の加熱手段によっ
て加熱されており、原料ガスは熱励起(一部は酸化)さ
れる。なお、本発明のように石英ガラスを主材とするガ
ラスパイプの内表面に堆積するスートは石英ガラスに添
加酸化物(GeO2 ,B2 3 など)が加わった材料と
することが一般的であり、こうした材料からなるスート
を原料ガス(GeCl4 ,BCl3 など)の酸化の促進
にあたってはガラスパイプの第1の部分の中空部の温度
は通常1500℃以上であることが好ましい。
【0015】第1の部分で熱励起された原料ガスは、ガ
ス流方向に移動してガラスパイプの第2の部分に至り、
更に移動して第2の加熱手段で加熱された加熱部分に至
る。また、この加熱部分よりもガス流方向に関して上流
で酸化されて生成された微粒子状のスートの一部が加熱
部分の内表面に堆積するとともに、加熱部分の内表面付
近の原料ガスが酸化されて生成された微粒子状のスート
が加熱部分の内表面に堆積する。こうして堆積されたス
ートは、第2の加熱手段によって加熱され、焼き固めら
れて多孔質ガラス層となる。このとき、第2の加熱手段
の温度調節により、多孔質ガラス層のかさ密度は0.1
g/cm3 〜0.4g/cm3 に制御される。
【0016】なお、第2の加熱手段に酸水素バーナを使
用した場合には、加熱温度は酸水素バーナに供給される
酸素および水素の量で調整される。またガラスパイプを
その中心軸を中心に回転させながら酸水素バーナをガス
流方向にトラバースすることにより、順次、スートを焼
き固めてガラスパイプの第2の内表面全体にわたって多
孔質ガラス層を形成する。
【0017】次に、ガラスパイプを加熱して多孔質ガラ
スを透明化する。引き続き、ガラスパイプをガラス軟化
点まで加熱後に延伸して中実化を実施する。なお、必要
であれば、透明化に先立って液侵法などにより多孔質ガ
ラス層に希土類元素などを添加物を添加する。こうし
て、光ファイバ母材を得る。
【0018】なお、出発材のガラスパイプとしては、光
ファイバ母材の製造工程や後工程である線引き時の加熱
の均一性および容易性の観点から外径が30mm以下の
ものが好適であり、原料ガスのスムーズな移動の観点か
ら内径が5mm以上のものが望ましい。
【0019】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の光
ファイバ母材の製造方法の一実施例を説明する。なお、
図面の説明にあたっては同一の要素には同一の符号を付
し、重複する説明を省略する。
【0020】図1および図2は、実施例に係る光ファイ
バ母材の製造方法の製造工程図である。本実施例の光フ
ァイバ母材の製造方法では、まず、外径=21mm、内
径=8mm、長さ=200mmの石英を主材とするガラ
スパイプ100と、外径=21mm、内径=8mm、長
さ=300mmの石英を主材とするダミーパイプ200
とを用意する。そして、ガラスパイプ100の端面11
0とダミーパイプ200の端面220とを接続して一体
化し、パイプ300を形成する(図1(a))。
【0021】次に、バブラ温度=35℃の環境下、Si
Cl4 を流量=80cc/minのO2 でバブリングす
るとともに、GeCl4 を流量=350cc/minの
2でバブリングする。こうしたバブリングで発生した
ガスに、更に流量=400cc/minの余剰O2 を加
えて原料ガスを発生し、この原料ガスが端面210側か
らパイプ300の中空部に導入される。原料ガスの導入
とともに、パイプ300をその中心軸を中心として回転
しながら、酸水素バーナ420でダミーパイプ200を
加熱し、酸水素バーナ410でガラスパイプ100を加
熱する。酸水素バーナ410は、当初は端面110付近
を加熱するように設置され、その後、ガス流に関して下
流側にトラバースされる。
【0022】ダミーパイプの端面210から導入された
原料ガスは、まず、酸水素バーナ420で加熱されて1
500℃以上に設定された中空部250で熱励起(一部
は酸化)される。図2は、酸水素バーナ420の加熱時
のダミーパイプ200の外表面の温度とダミーパイプ2
00の中空部250の温度との関係を示すグラフであ
る。図2に示すように、中空部250の温度を1500
℃とするには、ほぼ外表面の温度を1700℃以上に設
定すればよいことがわかる。なお、外表面の温度と中空
部の温度との関係はダミーパイプの肉厚によって変化す
るが、使用するダミーパイプに関して図2に相当する関
係を一度求めればよい。
【0023】中空部250で熱励起された原料ガスおよ
び中空部250で酸化されて生成された微粒子状のスー
トは、ガス流方向に移動してガラスパイプ100の中空
部150に至り、更に移動して酸水素バーナ410で加
熱された加熱部分に至る。また、この加熱部分よりもガ
ス流方向に関して上流で酸化されて生成された微粒子状
のスートの一部が加熱部分の内表面に堆積するととも
に、加熱部分の内表面付近の原料ガスが酸化されて生成
された微粒子状のスートが加熱部分の内表面に堆積す
る。こうして堆積されたスートは、酸水素バーナ410
によって加熱され、焼き固められて多孔質ガラス層17
0となる。このとき、酸水素バーナ410への酸素およ
び水素の供給量の調整による温度調節により、多孔質ガ
ラス層170の密度は0.1g/cm3 〜0.4g/c
3 に制御される。酸水素バーナ410のトラバースに
ともない、順次、多孔質ガラス170が形成される(図
1(b))。
【0024】引き続き、ガラスパイプ100とダミーパ
イプ200とを分離し、多孔質ガラス170が形成され
たガラスパイプ100を希土類元素を含まれたアルコー
ル溶液に浸した後に乾燥させる(図1(c))。
【0025】次いで、ガラスパイプ100を加熱して多
孔質ガラス170を透明化する(図1(d)参照)。引
き続き、ガラスパイプ100をガラス軟化点まで加熱後
に延伸して中実化を実施する(図1(e)参照)。こう
して、光ファイバ母材を得る。
【0026】図3は、上記の実施例の光ファイバ母材の
製造方法で製造した光ファイバ母材のコアとなるべき部
分の特性値の酸水素バーナ410によって直接加熱にさ
れるガラスパイプ100の外表面の温度および酸水素バ
ーナ420によって直接加熱にされるダミーパイプ20
0の外表面の温度との関係を示すグラフである。図3
(a)は特性値がコアとなるべき部分の中実化後の径で
あり、図3(b)は特性値が多孔質ガラス層のかさ密度
である。また、図4は、酸水素バーナを1つ使用した従
来法で作成した比較例の光ファイバ母材における、コア
となるべき部分の特性値の酸水素バーナによって直接加
熱にされるガラスパイプの外表面の温度との関係を示す
グラフである。図4(a)は特性値がコアとなるべき部
分の中実化後の径であり、図4(b)は特性値が多孔質
ガラス層のかさ密度である。
【0027】図5は、上記の実施例の光ファイバ母材の
製造方法で、原料ガスの生成にあたってのSiCl4
キャリアO2 量とGeCl4 のキャリアO2 量との比率
を一定としつつ総量を変化させた場合における、酸水素
バーナ420によって加熱されたダミーパイプ200の
外表面温度とコアとなるべき部分の中実化後の径との関
係を示すグラフである。図5からわかるように、原料ガ
スの総量が多くなるほどバーナ420による酸化促進が
進まず、中実化後のコアとなるべき部分の径が小さくな
る傾向があることがわかる。
【0028】MCVD法による光ファイバ母材の製造に
あたって、ガラスパイプに堆積される多孔質ガラス層の
量は多いほど望ましく、通常、外径が15〜30mm程
度である光ファイバ母材では中実化後のコアとなるべき
部分の径は1mm以上であることが好適である。図3
(a)からわかるように、本実施例の光ファイバの製造
方法によれば、中実化後のコアとなるべき部分の径は、
かさ密度調整用の酸水素バーナ420の加熱温度に依存
せず、酸化促進用の酸水素バーナ420の加熱温度でほ
ぼ決定されることが確認される。また、中実化後のコア
となるべき部分の径を1mm以上とするには、ダミーパ
イプ200の中空部250の温度を1500℃以上(酸
水素バーナ420により加熱されたダミーパイプ200
の外表面の温度が1700℃以上)とすればよいことが
確認される。一方、比較例の方法では、図4(a)か
ら、中実化後のコアとなるべき部分の径を1mm以上と
するには、酸水素バーナの加熱によるガラスパイプの外
表面温度を1550℃以上に設定しなければならないこ
とが確認される。
【0029】上記のように中実化後のコアとなるべき部
分の径が1mm以上であることを確保しながら、好適な
多孔質ガラス層のかさ密度=0.1〜0.4g/cm3
を実現するには、本実施例の製造方法では、酸水素バー
ナ410による加熱温度を1450〜1550℃程度と
すればよいことが確認される。一方、従来法では155
0〜1600℃の範囲に設定すればよいことがわかる。
なお、1600℃はほぼ多孔質ガラス層の透明化温度で
あり、従来法での設定温度範囲は実際上はもっと狭める
必要がある。
【0030】すなわち、図3および図4から、従来法で
は好適な光ファイバ母材の製造にあたって多孔質ガラス
層の形成時の加熱温度は非常に正確に制御の必要があ
り、歩留りの向上が困難であることが確認される。これ
に対して、本実施例の製造方法によれば、好適な光ファ
イバ母材の製造にあたって多孔質ガラス層の形成時の加
熱温度に充分な幅があり、温度制御が容易である。従っ
て、本実施例の光ファイバ母材の製造方法によれば、好
適な光ファイバ母材を歩留りよく量産できる。
【0031】本発明は、上記の実施例に限定されるもの
ではなく変形が可能である。例えば、上記の実施例では
製造コストを低減する意味で上流側のバーナ加熱部では
ダミーパイプをガラスパイプに接続したが、当初1本の
ガラスパイプから出発し、多孔質ガラス層を形成後に酸
化促進用加熱部を分離してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明の光
ファイバ母材の製造方法によれば、原料ガスの酸化促進
用の加熱手段をかさ密度調節用の加熱手段とは別個に原
料ガス流の上流側に設置したので、所定のかさ密度の多
孔質ガラス層を短時間で安定して形成可能であり、量産
性良く、良質の光ファイバ母材を製造することができ
る。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ母材の製造方法に係る実施
例の光ファイバの製造工程図である。
【図2】パイプの外表面温度とパイプの中空部の温度と
の関係を示すグラフである。
【図3】実施例の光ファイバ母材の製造方法により製造
された光ファイバ母材の特性値の加熱温度による変化を
示すグラフである。
【図4】従来の光ファイバ母材の製造方法により製造さ
れた光ファイバ母材の特性値の加熱温度による変化を示
すグラフである。
【図5】原料ガスの量による中実化後のコアとなるべき
部分の径の変化を示すグラフである。
【図6】従来例の光ファイバの製造工程図である。
【符号の説明】
100…ガラスパイプ、110,120…端面、150
…中空部、170…多孔質ガラス層、200…ダミーパ
イプ、210,220…端面、250…中空部、300
…パイプ、410,420…酸水素バーナ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英を主成分とするガラスパイプの第1
    の端面側から複数の種類の塩化物ガスと酸素ガスとから
    成る原料ガスを前記ガラスパイプの中空部へ導入する第
    1の工程と、 第1の加熱手段により前記ガラスパイプの第1の部分を
    加熱して、塩化物ガスの酸化反応を促進してスート状の
    酸化物を生成する第2の工程と、 第2の加熱手段により前記原料ガスの導入方向に対して
    前記第1の部分の下流側に位置する前記ガラスパイプの
    第2の部分を加熱して、前記塩化物ガスの酸化を行うと
    ともに前記ガラスパイプの前記第2の部分の内表面に付
    着したスートを焼き固めて多孔質ガラス層を堆積する第
    3の工程と、 を備えることを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の加熱手段は第1の酸水素バー
    ナであり、前記第2の加熱手段は第2の酸水素バーナで
    ある、ことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ母材
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の加熱手段による加熱によっ
    て、前記ガラスパイプの前記第1の部分の中空部は15
    00℃以上の温度に設定される、ことを特徴とする請求
    項1記載の光ファイバ母材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ガラスパイプの前記第2の部分は光
    ファイバ化後にクラッドとなるべき部分であり、前記ガ
    ラスパイプの前記第1の部分は前記第2の部分に付加さ
    れたダミーパイプである、ことを特徴とする請求項1記
    載の光ファイバ母材の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ガラスパイプの前記第2の部分の内
    表面に堆積された多孔質ガラス層のかさ密度は0.1g
    /cm3 以上かつ0.4g/cm3 以下である、ことを
    特徴とする請求項1記載の光ファイバ母材の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ガラスパイプは外径が30mm以下
    であり、かつ、内径が5mm以上である、ことを特徴と
    する請求項1記載の光ファイバ母材の製造方法。
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