JPH0867341A - 荷積み方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 輸送効率の向上を計ると共に、輸送中の荷崩
れ防止を計り、更には、荷下ろし作業ミスを防止できる
荷積み方法を提供する。 【構成】 商品を積載したパレットをロボットのサ−ビ
ス領域に搬入する工程と、空パレットをサ−ビス領域に
搬入する工程と、ロボットによりサ−ビス領域内でパレ
ット上の商品を取り出して、空パレット上に移載して、
複数の顧客別商品群を形成する工程とを含むようにし
た。 【効果】 【目的】の欄と同じ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、商品を積載したパレ
ットから任意の商品を取り出して、空パレットに移載
し、この上に顧客毎の商品群を積み付ける荷積み方法に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の荷積み方法には、例えば特開平１
−２７５３０９号公報に記載されたような方法がある。
この方法は、単品種のケ−スのみを積載してある多種類
の単品種ケ−ス掲載パレットを用意して、これをロボッ
トの一方の稼働位置に搬入すると共に、ロボットの他方
の稼働位置に空パレットを搬入する。そして、このロボ
ットを稼働させて、多種類の単品種ケ−ス掲載パレット
上から所定数の各単品種のケ−スを取り出して空パレッ
ト上に移載し、多品種のケ−スを積載した多品種積載パ
レットを形成するようにしたものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】近年、コンビニエンス
ストアやス−パ−マ−ケットは商品在庫を少なくするた
め、所要商品の少量を毎日または短い間隔で、配達要求
するようになった。このため、配達する際に、一顧客向
けの商品量が１枚のパレットの収容量以下となることが
多い。このため輸送効率を上げるために、１枚のパレッ
ト上に複数の顧客向けの商品を積載することが必要とさ
れる。しかし、従来のような荷積み方法では、１枚の空
パレット上に顧客別に商品を積載することができず、輸
送効率が低いという問題があった。

【０００４】この発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、１枚のパレット上に複数顧客向け
の商品を顧客別に積み付けて、輸送効率の向上を計ると
共に、輸送中の荷崩れ防止を計り、更には、荷下ろし作
業ミスを防止できる荷積み方法を提供するのを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明の方法は、商品
を積載したパレットをロボットのサ−ビス領域に搬入す
る工程と、空パレットをサ−ビス領域に搬入する工程
と、ロボットによりサ−ビス領域内でパレット上の商品
を取り出して、空パレット上に移載して、複数の顧客別
商品群を形成する工程とを含むようにしたものである。

【０００６】またこの発明の方法は、隣接する商品群間
の境界を平面で構成するようにしてもよい。

【０００７】またこの発明の方法は、上方に行く程、荷
積商品で形成された商品の載置領域の幅を小さくすると
共に商品群間の境界側に寄せて商品を配置するようにし
てもよい。

【０００８】またこの発明の方法は、隣接する商品群間
にまたがって、ほぼ同一の高さの商品上に合紙を敷き、
この合紙の上に更に商品を積載する工程を備えるように
してもよい。

【０００９】

【作用】顧客別に商品群を形成するため、顧客毎の荷下
ろしが容易になる。

【００１０】また、商品群間の境界を平面で構成するよ
うにしたので商品群間の区分が明確になる。

【００１１】また、商品群の幅を上に行く程小さくする
等したので、荷崩れが防げる。

【００１２】さらに、商品間に合紙を入れたので、振動
等による荷積みされた商品間のずれが防げる。

【００１３】

【実施例】図１はこの発明の一実施例を示す荷積みシス
テム全体の平面図である。図において、１は単品種の商
品２を積載したパレット、３は複数種類の単品種商品積
載パレット１を搬送する単品種商品積載パレット搬送コ
ンベア、４は商品を積載する空パレット、５は空パレッ
ト４をストックする空パレットストッカ−、６は空パレ
ット４を搬送する空パレット搬送コンベア、７は輸送時
のトラックの加減速の影響で生じる商品の横移動を阻止
し、荷崩れを防止するために商品２の間に敷かれる合
紙、８は合紙７をストックする合紙ストッカ−、９はサ
−ビス領域１０内に搬送された単品種商品積載パレット
１から商品２を掴んで、サ−ビス領域１０内に搬送され
た空パレット４に移載する積み付けロボット、１１は単
品種商品積載パレット搬送コンベア３と空パレット搬送
コンベア６と積み付けロボット９の操作を制御する上位
制御装置、１２は上位制御装置１１に入力される顧客情
報である。

【００１４】次にこの実施例の動作について説明する。
先ず、上位制御装置１１にその日に出荷する商品の種
類、個数、配達順序等の顧客情報１２を複数顧客分入力
する。次に上位制御装置１１はこれらの顧客情報１２を
元に次のような積み付け内容を計算する。 （１）配達方向が同じ顧客を選択する。 （２）同一パレットに載せる複数顧客を選定する。（配
達順序が連続している顧客向け商品を同一パレットに載
せるようにする） （３）トラックにパレットを積んだ時、先に配達する顧
客向け商品がパレットの後方（トラックの後方）に来る
ようにする。 （４）各商品の積み付け位置、方向、個数を決定する。 （５）隣接している商品群間で、商品の高さがほぼ同一
となる箇所と合紙挿入箇所を決定する。

【００１５】このような積み付け内容の計算は、次のよ
うな条件で行う。 （１）商品の積み付け高さは制限以内にする。 （２）積み付け商品の最外側はパレット外形より内側に
する。 （３）隣接する商品群の境界は平面状とする。 （４）商品群は上に行く程、商品の載置領域の幅を小さ
くする。 （５）商品は商品群間の境界側に寄せて配置する。

【００１６】以上のような計算によって、Ａ、Ｂ、Ｃの
３つの顧客向けの商品を１枚のパレット上に積み付ける
ように決定された場合について説明する。先ず、上位制
御装置１１の指令によって、単品種商品積載パレット搬
送コンベア３は、Ａ、Ｂ、Ｃの３つの顧客向け商品２を
積載した複数種類の単品種商品積載パレット１を積み付
けロボットのサ−ビス領域１０に搬送する。同時に、上
位制御装置１１の指令によって、空パレット搬送コンベ
ア６は、空パレット４を空パレットストッカ−５から積
み付けロボットのサ−ビス領域１０に搬送する。次に、
積み付けロボット９は上位制御装置の積み付け指令に基
づき、サ−ビス領域１０にある複数種類の単品種商品積
載パレット１から、複数種類の商品２をサ−ビス領域１
０にある空パレット４に積み付けると同時に、隣接商品
群の中で、高さのほぼ同一となる商品上に合紙７を挿入
する。

【００１７】このようにして空パレット４上に積みつけ
られた商品群の一例を図２〜図５に示す。図２は１枚の
パレット上に積み付けられたＡ、Ｂ、Ｃ３つの顧客向け
商品群の平面図である。図において、２０はＡ顧客向け
に積み付けられた商品群であり、２１はＢ顧客向けに積
み付けられた商品群であり、２２はＣ顧客向けに積み付
けられた商品群である。２３、２４は、Ａ顧客向け商品
群２０とＢ顧客向け商品群２１との間にまたがって敷か
れた合紙、２５、２６は、Ｂ顧客向け商品群２１とＣ顧
客向け商品群２２との間にまたがって敷かれた合紙、２
７、２８は、Ａ顧客向け商品群２０とＣ顧客向け商品群
２２との間にまたがって敷かれた合紙である。

【００１８】図３は１枚のパレット上に積み付けられた
Ａ、Ｂ、Ｃ３つの顧客向け商品群を、Ａ顧客向け商品群
２０とＢ顧客向け商品群２１が見える側から見た正面図
であり、図４は３つの顧客向け商品群をＢ顧客向け商品
群２１とＣ顧客向け商品群２２が見える側から見た側面
図であり、図５は３つの顧客向け商品群をＡ顧客向け商
品群２０とＣ顧客向け商品群２２が見える側から見た側
面図である。

【００１９】図２〜図５を用いて、商品２の積み付け動
作を説明する。先ず、空パレット４上にＡ顧客向け商品
を１段積む。次にこれに隣接した場所に、Ｂ顧客向けに
商品を１段積み、これとＡ顧客向け商品の両方に隣接し
た場所にＣ顧客向け商品を１段積む。このときＢ顧客向
け商品とＣ顧客向け商品とは高さが同じであり、この上
に合紙２５を敷く。また、Ａ顧客向け商品とＣ顧客向け
商品も高さが同じなので、この上に合紙２７を敷く。

【００２０】次に、Ａ顧客向け商品を１段積んだ上に更
に１段積んでＡ顧客向け商品を合計２段にする。またＢ
顧客向け商品を１段積んだ上に更に１段積んでＢ顧客向
け商品を合計２段にする。そしてこのとき商品の高さが
同じになるので、この上に合紙２３を敷く。次にＣ顧客
向け商品を１段積んだ上に更に別の品種の商品を３段積
み合計４段にする。またＢ顧客向け商品上に更に別の品
種の商品を２段積み合計４段にする。このときＢ顧客向
け商品とＣ顧客向け商品とは高さが同じなので、この上
に合紙２６を敷く。

【００２１】次に、前記Ａ顧客向け商品の上にＡ顧客向
け向け商品を更に２段合計４段積み、また前記Ｂ顧客向
け商品の上にＢ顧客向け商品を更に１段合計５段積む。
このときＡ顧客向け商品とＢ顧客向け商品は高さが同じ
なので、この上に合紙２４を敷く。 次に、前記Ｃ顧客
向け商品の上に別の品種のＣ顧客向け商品を更に１段合
計５段積み、前記Ａ顧客向け商品の上に別の品種のＡ顧
客向け商品を更に１段合計５段積む。この時、Ａ顧客向
け商品とＣ顧客向け商品とは高さが同じなので、この上
に合紙２８を敷く。

【００２２】最後に、前記Ｂ顧客向け商品の上に１段合
計６段の商品を積み、前記Ｃ顧客向け商品の上に１段合
計６段の商品を積み、前記Ａ顧客向け商品の上に１段合
計６段の商品を積み、Ａ顧客向け商品群２０とＢ顧客向
け商品群２１とＣ顧客向け商品群２２が完成する。

【００２３】このように積まれた商品群では、Ａ顧客向
け商品群２０とＢ顧客向け商品群２１とＣ顧客向け商品
群２２の各商品群間の境界は平面状になる。また、商品
の段数が増え積み荷が上に行く程、商品の載置領域の幅
が小さくなる。また、商品は各商品群間の境界寄りに寄
せて積まれる。

【００２４】なお、上記実施例では、１枚のパレット上
に３顧客向けの商品群を積み付ける例を示したが、２顧
客向けや４顧客以上向けの商品群を積み付ける場合で
も、同様に行うことができる。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
次のような効果がある。顧客別に商品群を形成するた
め、顧客毎の荷下ろしが容易になり、輸送効率が向上す
る。

【００２６】また、顧客毎の商品群区分が明確になり、
荷下ろしのミスが防止できる。

【００２７】さらに、荷姿が安定すると共に輸送中の荷
崩れが防止でき、商品の破損を未然に防止することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による荷積みシステムの平面
図である。

【図２】本発明の一実施例による３顧客向け商品の荷積
み状態を示す平面図である。

【図３】本発明の一実施例による３顧客向け商品の荷積
み状態を示す正面図である。

【図４】本発明の一実施例による３顧客向け商品の荷積
み状態を示す側面図である。

【図５】本発明の一実施例による３顧客向け商品の荷積
み状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１．単品種商品積載パレット ２．商品 ３．単品種商品積載パレット搬送コンベア ４．空パレット ５．空パレットストッカ− ６．空パレット搬送コンベア ７．合紙 ８．合紙ストッカ− ９．積み付けロボット １０．積み付けロボットのサ−ビス領域 １１．上位制御装置 １２．顧客情報 ２０．Ａ顧客向け商品群 ２１．Ｂ顧客向け商品群 ２２．Ｃ顧客向け商品群 ２３．合紙 ２４．合紙 ２５．合紙 ２６．合紙 ２７．合紙 ２８．合紙

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品を積載したパレットをロボットのサ
   −ビス領域に搬入する工程と、空パレットを前記サ−ビ
   ス領域に搬入する工程と、前記ロボットにより前記サ−
   ビス領域内で前記パレット上の前記商品を取り出して、
   前記空パレット上に移載して、前記商品からなる複数の
   顧客別商品群を形成する工程とを含むことを特徴とする
   荷積み方法。
2. 【請求項２】 隣接する商品群間の境界は平面で構成さ
   れているものであることを特徴とする請求項１記載の荷
   積み方法。
3. 【請求項３】 商品群は、上方に行く程荷積商品で形成
   された商品の載置領域の幅を小さくすると共に前記商品
   群間の境界側に寄せて商品を配置したことを特徴とする
   請求項１記載の荷積み方法。
4. 【請求項４】 サ−ビス領域内に合紙を備え、隣接する
   商品群間にまたがって、ほぼ同一の高さの商品上に前記
   合紙を敷き、この合紙の上に更に前記商品を積載する工
   程を備えたことを特徴とする請求項１記載の荷積み方
   法。