JPH0867273A - 電気自動車における電力線の配設構造 - Google Patents

電気自動車における電力線の配設構造

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JPH0867273A
JPH0867273A JP20636994A JP20636994A JPH0867273A JP H0867273 A JPH0867273 A JP H0867273A JP 20636994 A JP20636994 A JP 20636994A JP 20636994 A JP20636994 A JP 20636994A JP H0867273 A JPH0867273 A JP H0867273A
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JP
Japan
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vehicle
power line
electric
width direction
dash
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JP20636994A
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English (en)
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Toyohiko Eto
豊彦 江藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体の剛性低下を避けるための補強部材の追
加を不要とする。 【構成】 ダッシュロアメンバ32は、ダッシュパネル
28とでダッシュパネル28の下部に車幅方向へ延びる
断面三角形状の閉じ断面34を形成している。閉じ断面
34には、閉じ断面34を車体前後方向に貫通する貫通
孔36が形成されており、ダッシュロアメンバ32の縦
壁部32Aの切欠き38と、横壁部32Cの切欠き42
が貫通孔36の開口部となっている。貫通孔36内を2
本の電力線46、48が車体前後方向に沿って通ってい
る。これらの電力線46、48の後端部はバッテリキャ
リア内のバッテリに接続されており、電力線46、48
の前端部はフロントルーム内の制御ボックスに接続され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車における電
力線の配設構造に係り、特に車両前後方向中央下部又は
後部にバッテリを搭載し車両前方のフロントルーム内に
電気機器を配設した電気自動車における電力線の配設構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】排出ガスや騒音のない無公害車としての
電気自動車は、動力源としてACモータあるいはDCモ
ータとバッテリを用いるのが大勢であり、通常このバッ
テリは、バッテリキャリアに格納され、このバッテリキ
ャリアは車両前後方向中央下部又は後部に搭載されてお
り、その一例が実開昭47−21309号公報に示され
ている。
【0003】図6に示される如く、この電気自動車で
は、後部座席70の下部と後部荷台72の下部にバッテ
リ74、76がそれぞれ搭載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この電
気自動車では、モータ78及び制御装置80等の電気機
器が、フロントルーム82内に配設されている。従っ
て、バッテリ74と電気機器とを連結する電力線84
は、ダッシュパネル86の外側に沿って配設されてお
り、ダッシュパネル86の下部86Aに、車幅方向に沿
って配設された補強メンバ88と交差している。この場
合、電力線84は、その引き込み容易性から補強メンバ
88の下方を通すことが考えられるが、補強メンバ88
の下方に電力線84を通すと、電力線84の地上高Hを
確保するために、補強メンバ88とダッシュパネル86
の下部86Aとで形成される閉じ断面の断面積が小さく
なり車体の剛性が低下する。このため、車体の剛性低下
を避けるための補強部材が必要となる。
【0005】本発明は係る事実を考慮し、車体の剛性低
下を避けるための補強部材の追加が不要な電気自動車に
おける電力線の配設構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、車両前後方向中央下部又は後部に搭載したバッテリ
と、車両前方のフロントルーム内に配設した電気機器
と、ダッシュパネルの外側に沿って該バッテリから該電
気機器へ延びる電力線と、を有する電気自動車における
電力線の配設構造において、該ダッシュパネルの下部に
車幅方向に沿って配設され該下部とで車幅方向へ延びる
閉じ断面を形成す補強メンバを有しており、該閉じ断面
を車両前後方向に貫通する貫通孔を通して該電力線を配
設したことを特徴としている。
【0007】
【作用】請求項1に記載の電気自動車における電力線の
配設構造では、ダッシュパネルの下部に該下部と補強メ
ンバとで形成された車幅方向に延びる閉じ断面に前後方
向に貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔を通して該電
力線を配設したたため、電力線の配設により、閉じ断面
の断面積が小さくならず補強メンバの剛性低下は殆どな
い。従って、車体の剛性低下を避けるための補強部材の
追加が不要で、簡素な構造にできる。また、電力線を高
剛性の補強メンバで覆う構成となるため、電力線を補強
メンバの下方に配設する構成に比べ、電力線の保護性能
も向上する。
【0008】
【実施例】本発明の電気自動車における電力線の配設構
造の一実施例を図1〜図3に従って説明する。
【0009】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を示す。図3に示される如く、電
気自動車の車体10のキャビン空間10Aの下部には、
バッテリ11が搭載されたバッテリキャリア12が固定
されている。また、電気自動車の車体10のフロントル
ーム10B内には、車両前後方向に延びる左右一対のフ
ロントサイドメンバ14が配設されている。
【0010】図2に示される如く、左右一対のフロント
サイドメンバ14の間には、制御装置等の電気機器が収
納された制御ボックス16が配設されており、制御ボッ
クス16の下方には、前輪17を駆動する走行用モータ
18が配設されている。
【0011】図3に示される如く、走行用モータ18の
後方には、ステアリングギアボックス20が、フロント
サイドメンバ14の下方に車幅方向に沿って配設されて
いる。
【0012】車体10のキャビン空間10Aの下部の車
幅方向両端部には、車両前後方向に延びる左右一対のロ
ッカ22が配設されており、これらのロッカ22の前端
部22Aは、それぞれトルクボックス24、26によっ
て、左右一対のフロントサイドメンバ14の後部14B
に連結されている。
【0013】図3に示される如く、車体10のキャビン
空間10Aとフロントルーム10Bとの間にはダッシュ
パネル28が配設されている。ダッシュパネル28の下
部は、車体後側下方へ傾斜した傾斜面28Aとなってお
り、縁部が車体後方へ延びるフランジ28Bとされてい
る。このフランジ28Bの上面には、キャビン空間10
Aの床部を構成するフロントフロアパン30の前端縁部
30Aが溶着されている。
【0014】ダッシュパネル28の傾斜面28Aの下側
には、補強メンバとしてのダッシュロアメンバ32が配
設されている。
【0015】図2に示される如く、ダッシュロアメンバ
32は車幅方向に沿って配設されており、両端部が左右
一対のフロントサイドメンバ14に連結されている。
【0016】図1に示される如く、ダッシュロアメンバ
32の車幅方向から見た断面形状は、略L字状とされて
いる。ダッシュロアメンバ32の縦壁部32Aの上端縁
部はフランジ32Bとなっており、ダッシュパネル28
の縦壁部28Cの下端部前面に溶着されている。ダッシ
ュロアメンバ32の横壁部32Cの後端縁部はフランジ
32Dとなっており、ダッシュパネル28の傾斜面28
Aの後端部下面に溶着されている。
【0017】従って、ダッシュロアメンバ32は、ダッ
シュパネル28とでダッシュパネル28の下部に車幅方
向へ延びる断面三角形状の閉じ断面34を形成してい
る。
【0018】閉じ断面34には、閉じ断面34を車体前
後方向に貫通する貫通孔36が形成されている。即ち、
ダッシュロアメンバ32の縦壁部32Aの車幅方向略中
央部には、上方から台形状の切欠き38が形成されてい
る。この切欠き38の周囲には、閉じ断面34の外方へ
延びるフランジ40が形成されており、このフランジ4
0の車幅方向両端部はフランジ32Bと連続している。
また、ダッシュロアメンバ32の横壁部32Cの車幅方
向略中央部には、後方から台形状の切欠き42が形成さ
れている。この切欠き42の周囲には、閉じ断面34の
外方へ延びるフランジ44が形成されており、このフラ
ンジ44の車幅方向両端部はフランジ32Dと連続して
いる。
【0019】従って、切欠き38と切欠き42が貫通孔
36の開口部となっており、貫通孔36内を2本の電力
線46、48が車体前後方向に沿って通っている。
【0020】図3に示される如く、電力線46、48の
後端部46A、48Aは、バッテリキャリア12内のバ
ッテリ11に接続されており、電力線46、48の前端
部46B、48Bは、制御ボックス16に接続されてい
る。
【0021】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例の電気自動車における電力線の配設構造では、ダッシ
ュパネル28の下部に、ダッシュロアメンバ32と傾斜
面28Aとで車幅方向に延びる閉じ断面34を形成され
ており、この閉じ断面34に前後方向に貫通する貫通孔
36を形成し、この貫通孔36に電力線46、48を通
したため、電力線46、48を通しても、閉じ断面34
の断面積が小さくならず車体の剛性低下は殆どない。
【0022】従って、車体の剛性低下を避けるための補
強部材の追加が不要で、簡素な構造にできる。また、電
力線46、48を高剛性のダッシュロアメンバ32で覆
う構成となるため、電力線を補強メンバの下方に配設す
る従来の構成に比べ、電力線の保護性能も向上する。
【0023】なお、本実施例では、ダッシュロアメンバ
32の縦壁部32Aに上方から台形状の切欠き38が形
成し、横壁部32Cに後方から台形状の切欠き42を形
成したが、これらの切欠きの形状は、台形に限定され
ず、図4(A)に示される如く、切欠き38を車幅方向
に長い矩形状としても良い。また、図4(B)に示され
る如く、切欠き38を車幅方向に長い半円状としても良
い。
【0024】また、本実施例では、ダッシュロアメンバ
32の切欠き38、42にそれぞれ2本の電力線46、
48を通したが、これに代えて、図4(C)に示される
如く、これらの切欠きをそれぞれ左右一対の切欠き5
0、52に分割し、それぞれに電力線46、48を1本
づつ通す構成としても良い。なお、この場合にも、これ
らの切欠きの形状は、台形に限定されず、図4(D)に
示される如く、切欠き50、52を矩形状としても良
い。また、図4(E)に示される如く、切欠き50、5
2を半円状としても良い。
【0025】また、図5に示される如く、ダッシュロア
メンバ32の縦壁部32Aの切欠き38と横壁部32C
の切欠き42とをつなぐ、断面台形状に屈曲した板材5
4をダッシュロアメンバ32のフランジ40とフランジ
44とに溶着しても良い。この場合には、貫通孔36に
電力線46、48を通す際に、板材54がガイドになる
ため、電力線46、48の配設作業性が向上する。ま
た、板材54により貫通孔36が潰れ難くなるため、電
力線46、48の保護性能も向上する。
【0026】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、車両前後方
向中央下部又は後部に搭載したバッテリと、車両前方の
フロントルーム内に配設した電気機器と、ダッシュパネ
ルの外側に沿って該バッテリから該電気機器へ延びる電
力線と、を有する電気自動車における電力線の配設構造
において、該ダッシュパネルの下部に車幅方向に沿って
配設され該下部とで車幅方向へ延びる閉じ断面を形成す
補強メンバを有しており、該閉じ断面を車両前後方向に
貫通する貫通孔を通して該電力線を配設したので車体の
剛性低下を避けるための補強部材の追加が不要で、簡素
な構造にできる。また、電力線を高剛性の補強メンバで
覆う構成となるため、電力線を補強メンバの下方に配設
する構成に比べ、電力線の保護性能も向上するという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電気自動車における電
力線の配設構造を示す車体斜め後方から見た斜視図であ
る。
【図2】本発明の一実施例に係る電気自動車における電
力線の配設構造を示す平面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】(A)〜(E)は本発明の他の実施例に係る電
気自動車における電力線の配設構造を示す概略正面図で
ある。
【図5】本発明の他の実施例に係る電気自動車における
電力線の配設構造を示す車体斜め後方から見た斜視図で
ある。
【図6】従来例に係る電気自動車における電力線の配設
構造を示す概略側面図である。
【符号の説明】
10 車体 10A キャビン空間 10B フロントルーム 11 バッテリ 16 制御ボックス 18 走行用モータ 28 ダッシュパネル 28A 傾斜面 32 ダッシュロアメンバ(補強メンバ) 34 閉じ断面 36 貫通孔 38 切欠き 42 切欠き 46 電力線 48 電力線 50 切欠き 52 切欠き

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前後方向中央下部又は後部に搭載し
    たバッテリと、車両前方のフロントルーム内に配設した
    電気機器と、ダッシュパネルの外側に沿って該バッテリ
    から該電気機器へ延びる電力線と、を有する電気自動車
    における電力線の配設構造において、該ダッシュパネル
    の下部に車幅方向に沿って配設され該下部とで車幅方向
    へ延びる閉じ断面を形成す補強メンバを有しており、該
    閉じ断面を車両前後方向に貫通する貫通孔を通して該電
    力線を配設したことを特徴とする電気自動車における電
    力線の配設構造。
JP20636994A 1994-08-31 1994-08-31 電気自動車における電力線の配設構造 Pending JPH0867273A (ja)

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