JPH0866882A - 多軸ジョイスティック - Google Patents

多軸ジョイスティック

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JPH0866882A
JPH0866882A JP22878394A JP22878394A JPH0866882A JP H0866882 A JPH0866882 A JP H0866882A JP 22878394 A JP22878394 A JP 22878394A JP 22878394 A JP22878394 A JP 22878394A JP H0866882 A JPH0866882 A JP H0866882A
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JP
Japan
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axis
grip
displacement
sensor
neutral point
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Withdrawn
Application number
JP22878394A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Murai
友廣 村井
Yukio Kano
幸男 加納
Kenji Hara
憲二 原
Kouzou Itou
硬三 伊藤
Ii Kaaruson Chiyaaruzu
イー カールソン チャールズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chubu Electric Power Co Inc
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Chubu Electric Power Co Inc, Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd filed Critical Chubu Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直線移動性を高めること。 【構成】 グリップ10の底部がZ軸シャフト14に連
結され、Z軸シャフト14をスプリングリターン機構2
8によって中立点に保持するリニアセンサ付きのZ軸セ
ンサユニット26に設ける。このZ軸センサユニットの
支持フレーム42をジンバル機構を形成する矩形フレー
ム48、82に取り付け、X軸およびY軸回りに回転さ
せ、かつスプリングリターン機構56、90によって中
立点に保持されている。これによりグリップ10のX
軸、Y軸またはZ軸方向の変位が中立点からの変位とし
て、ポテンショメータ54、88または40によってそ
れぞれ検出される。またグリップ10がX軸、Y軸また
はZ軸を中心に回転操作されたときには、グリップ10
からZ軸シャフト14に作用するモーメントによる応力
が歪みゲージ110で検出され、歪みゲージ110の検
出出力によって各軸を中心とした回転操作量として出力
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多軸ジョイスティック
に係り、特に、三次元的な動きをするロボットマニピュ
レータ、水中、空中、宇宙空間を移動するビークル等の
操作を行うに好適な多軸ジョイスティックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マニピュレータ、ビークル等の操
作を行うジョイスティックは3軸のものが一般に使用さ
れている。このようなジョイスティックの操作に応答し
て三次元指令を生成するに際しては、2個のジョイステ
ィックを併用したり、スイッチの切り換えで3軸×2に
よる信号を生成していたが、ロボット等の制御対象の動
きとジョイスティックの操作方向とが一致しないことが
あり、効率的でないという問題点があった。 そこで、
ジョイスティックとして6軸のすべての軸の信号生成に
力センサを用いたものが提案されている。このジョイス
ティックは、左右(X軸)、前後(Y軸)、上下(Z
軸)方向の変位を力センサで検出するとともに、各軸を
中心とした回転量を力センサで検出するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、全軸の信号生
成に力センサを用いたものでは、各軸に沿った変位の検
出と各軸を中心とした回転量の検出との区別が手の感覚
では得られないため、軸間の干渉が起こりやすく、特に
直線移動制御を指令する場合、直線移動性が劣るという
問題点がある。
【0004】本発明の目的は、多軸構造としながら、直
交3軸間の干渉を防止し、直線移動性を高めることがで
きるとともに、軸方向変位操作および軸回りの回転操作
との干渉を効果的に防止できる多軸ジョイスティックを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前期目的を達成するため
に、本発明に係る多軸ジョイスティックは、直交3軸方
向の移動と各軸回りの回転を操作出力可能とした多軸ジ
ョイスティックにおいて、前記直交3軸機構の1軸に取
り付けられ各軸に沿う位置変位を付与するグリップを有
し、このグリップによる位置指令信号を中立点復帰機構
を介して中立点からの回転変位または直線移動変位とし
て検出する変位センサを設け、前記グリップとこの取付
軸の間にはグリップ回転応力検出用のセンサビームを設
けるとともにこのセンサビームにはグリップに加わるモ
ーメントを検出する歪みゲージ等の力センサを設けて各
軸回りの回転指令信号を発生可能としたものである。
【0006】この場合において、前記直交3軸機構は直
交2軸回りに回転変位を与えるジンバル機構と、このジ
ンバルの軸交点を通りジンバル平面を昇降する直交軸と
から構成され、ジンバル回転軸部には中立点に回転復帰
させるスプリングリターン機構を設けるとともにその回
転変位検出センサを設け、ジンバル平面との直交軸を昇
降スライド可能としつつ軸部自重を加味したスプリング
リターン機構により中立点復帰を可能とし、リニアセン
サによる直線変位を検出可能とすればよい。
【0007】また、前記センサビームはジンバル平面と
の直交軸に放射状に突出された3本のビームより構成さ
れ、これらビームの先端周囲にグリップを取り付けてな
り、グリップにより付与される回転操作モーメントを各
ビームのねじり応力として検出する歪みゲージをビーム
の外周面に設けるようにすることができる。
【0008】更に、前記各センサビームはOリングを介
して前記グリップに形成した溝に装着する構成とでき
る。
【0009】前記直交3軸機構は、前記支持フレームを
覆うカバー内に収納されており、前記カバーにはオペレ
ータの腰に装着されるベルトが装着可能なベルト装着部
が形成されるようにすればよい。
【0010】
【作用】前記した手段によれば、直交3軸機構のX軸、
Y軸およびZ軸方向に沿った変位が各変位センサで検出
され、X軸、Y軸およびZ軸を中心としたグリップの回
転量が各力センサで検出されるため、グリップ操作時の
直線移動性を高めることができる。即ち各軸に沿った操
作が行われた後はグリップが常に中立点に復帰するた
め、軸方向の操作と軸を中心とした操作との区別を手の
感覚で容易に区別することができる。また各センサビー
ムがOリングを介してグリップの溝に装着されているた
め、各センサビームが一点で支持され、滑らかな操作感
覚が得られる。更に、各センサがカバー内に収納され、
カバーにはベルト装着部が形成されているため、オペレ
ータのベルトに取り付けて操作することができ、携帯用
として用いることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る多軸ジョイスティックの
具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1は本発明に係る多軸ジョイスティック
の分解斜視図、図2は多軸ジョイスティックを組み立て
た状態を示す斜視図であり、図3は多軸ジョイスティッ
クの操作方向を説明するための図、図4は多軸ジョイス
ティックの全体構成を示す斜視図である。
【0013】図1ないし図4から理解できるように、多
軸ジョイスティックとしての6軸ジョイスティックは、
グリップ10を左右に操作することでX軸方向の位置移
動操作を、前後に操作することでY軸方向の位置移動操
作を、また上下に昇降操作することでZ軸方向の位置移
動操作を行わせるようになっている。この例ではX−Y
平面に沿った移動をジンバル機構の回転変位により検出
し、この平面に直交するZ軸方向の移動をジンバル機構
の軸交点を通るようにスライド可能に取り付けたZ軸シ
ャフトの直線移動変位により検出するようにしている。
そして、グリップ10をZ軸シャフトの先端に取り付け
た構成としている。このような構成に加えて、グリップ
10の底部側に構成した直交3軸機構には、直交座標系
のX軸、Y軸およびZ軸に沿った変位を検出する変位セ
ンサと、後述するようにX軸、Y軸およびZ軸を中心と
した回転量を検出する力センサを備えており、各種セン
サがカバー12内に収納されている。カバー12の略中
央部上方から突出するZ軸シャフト14の先端にグリッ
プ10が取り付けられている。
【0014】まず、Z軸シャフト14は、図6と図7に
示すように、Z軸センサユニット26のスプリングリタ
ーン機構28に摺動自在に支持され、グリップ10のZ
軸方向に沿った操作に応答して中立点(ジンバル機構の
X軸とY軸の交点)から+Z方向または−Z方向に摺動
するようになっている。即ち、Z軸シャフト14は、ス
プリングリターン機構28の筒体30内に摺動自在に収
納されており、中央部に突起32が形成されている。Z
軸シャフト14の外周側には突起32を挟んで上下にス
プリング32、34が装着されており、各スプリング3
2、34の弾性力によって、定常時には突起32が常に
中立点に保持されるようになっている。グリップ10が
Z軸方向に沿って下方に操作されたときには下部スプリ
ング34の弾性力に抗して下方に移動し、グリップ10
の操作が解除されたとには中立点(元の位置)に復帰す
るようになっている。一方、グリップ10が上方に操作
されたときには、上部スプリング32の弾性力に抗して
上方に移動し、操作力が解除されたときには上部スプリ
ング32の弾性力によって中立点に復帰するようになっ
ている。なお、各スプリング32、34はそれぞれスプ
リング座面を形成している押さえリング36、38を介
して突起32と当接するようになっている。
【0015】またZ軸センサユニット26においては、
+Z方向と−Z方向の操作力をほぼ同じ力にするため
に、グリップ10とZ軸シャフト14の重量をfgとし
たとき、スプリング32の付勢力fu、スプリング34
の付勢力fdとの関係は次の式を満たすように設定して
いる。
【0016】
【数1】fu+fg=fd−fg ∴fd=fu+2fg……(1) またZ軸シャフト14の底部はリニアポテンショメータ
40に連結されており、Z軸シャフト14のZ軸方向に
沿った変位がリニアポテンショメータ40によって検出
されるようになっている。
【0017】さらに、Z軸センサユニット26の中立点
に対応する筒体30の外周囲にはフランジ状の支持フレ
ーム42が固定されており、この支持フレーム42をX
−Y軸ジンバル機構に対し、当該支持フレーム42の前
後両端面にY軸方向に沿うように突出形成した左右回転
軸44、46を装着して、Z軸センサユニット26の全
体が回転軸44、46を中心軸として左右回転可能に取
り付けられている。
【0018】ジンバル機構は小形矩形フレームとこれを
内包する大形矩形フレームとを有し、この実施例では大
形矩形フレームを固定状態として、内包される小形矩形
フレームをX軸回りに前後回転できるように取り付ける
とともに、小形矩形フレームの内部に前記Z軸センサユ
ニット26の支持フレーム42を同一平面となるように
配置し、上記したようにY軸に沿った上記左右回転軸4
4、46を小形矩形フレーム48の穴50、52内に回
転自在に装着している。これにより、中央部のZ軸セン
サユニット26は前後左右に回転できるものとなる。
【0019】すなわち、前記小形矩形フレーム48の前
部穴50にはY軸回りの回転量(左右回転量)を検出す
るためのポテンショメータ54が装着され、ポテンショ
メータ54の軸と回転軸44が連結されるようになって
いる。そしてZ軸センサユニット26の支持フレーム4
2は回転軸44、46を中心に回転自在に小形矩形フレ
ーム48で支持され、Y軸回りの左右回転変位がポテン
ショメータ54で検出されるようになっている。ポテン
ショメータ54による変位は、中立点からの変位として
検出されるようになっている。この中立点からの変位を
検出するため、Z軸センサユニット26をフランジ形支
持フレーム42から直立させるように中立点復帰機構が
設けられおり、これは支持フレーム42と小形矩形フレ
ーム48の間で取り付けている。
【0020】この中立点復帰機構は、小形矩形フレーム
48の後部穴52とこれに装着される回転軸46との間
に配置された回転スプリングリターン機構56により構
成されている。この回転スプリングリターン機構56
は、図8に示すように、相互に平面回転できるようにZ
軸センサユニット26の後部回転軸46を貫通させて接
合された2枚のプレート58、60を備えている。両プ
レート58、60は、これらに形成した切り欠き部分に
渡し掛けられたスプリング62を介して各プレート5
8、60とが連結され、このスプリング62により常時
は矩形縁辺が一致するように設定されている。これら各
プレート58、60の左右縁辺にはそれぞれ溝64、6
6、68、70が形成されており、これら互いに一致す
る溝64、66(68、70)は溝幅が上下にずれて設
定されている。片側の溝64、66内にはZ軸センサユ
ニット26の支持フレーム42に形成した可動突起72
が装着され、他方の溝68、70内には小形矩形フレー
ム48側に形成した固定突起74が装着されるようにな
っている。そして可動突起74は定常状態にあるときに
はスプリング62の弾性力によって中立点に保持される
ようになっており、可動突起74に力が作用したとき、
すなわちZ軸センサユニット26が左右に操作されたと
きにはプレート58(図4で反時計方向)もしくはプレ
ート60(図4で時計方向)が回転軸46を中心に回動
し、プレート58もしくはプレート60の片側溝70、
68が固定突起72に当接するまで回転されることにな
る。そしてZ軸センサユニット26に作用した力が解除
されると、スプリング62の弾性力によってZ軸センサ
ユニット26が中立点に復帰される。
【0021】また小形矩形フレーム48の外面部分には
X軸方向に沿った回転軸76、78が固定突設されてい
るとともに、一方の回転軸76の側部近傍に可動突起8
0が膨出形成されている。各回転軸76、78は、大形
矩形フレーム82の内面側にX軸方向に一致するように
形成された穴84、86内にそれぞれ回転自在に装着さ
れるようになっている。即ち小形矩形フレーム48は回
転軸76、78を中心として前後に回転自在に大形矩形
フレーム82に支持されている。一方の穴84内には小
形矩形フレーム48の回転量を検出するポテンショメー
タ88が装着され、他方の穴86側には小形矩形フレー
ム48用のスプリングリターン機構90が配置されるよ
うになっている。したがって、小形矩形フレーム48の
Y軸方向に沿った回転変位が、ポテンショメータ88で
検出され、同時に回転軸76側で小形矩形フレーム48
がスプリングリターン機構90によって中立点に復帰さ
れるようになっているため、支持フレーム48のY軸方
向に沿った回転変位は中立点からの変位として検出され
るようになっている。スプリングリターン機構90は上
述した場合(図8)と同様に形成され、大形矩形フレー
ム82に前記穴86を挟んで小形フレーム48の可動突
起80と対称位置に固定突起89を突設させている。両
突起80、89を図8に示したように溝62、64およ
び溝68、70に係合させ、スプリング62による復帰
動作を行わせるようにしている。
【0022】このようなことから、グリップ10を左右
方向に操作すると、この操作量は小形矩形フレーム48
に対する中立点からのY軸回りのZ軸センサユニット2
6の回転量としてポテンショメータ54に電気信号を発
生させることができ、左右方向の移動指令信号とするこ
とができる。また、グリップ10を前後に操作すると、
この操作量は大形矩形フレーム82に対し、その中立点
からX軸回りにZ軸センサユニット26と一体で回転す
る小形矩形フレーム48の回転量としてポテンショメー
タ88に電気信号を発生させることができ、前後方向の
移動指令信号とすることができる。更に、グリップ10
を上方若しくは下方に操作させることにより、Z軸セン
サユニット26のシャフト14が昇降され、中立点から
の移動量をリニアエンコーダ40に操作量に応じた電気
信号を発生させることができ、上下移動指令信号とする
ことができる。
【0023】次に、直交3軸回りの回転操作モードを行
わせるため、グリップ10とZ軸シャフト14との間に
モーメント検出部が設けられている。まず、グリップ1
0の側面には押しボタンスイッチ92とトリガスイッチ
94が設けられており、グリップ10内には、グリップ
10からZ軸シャフト14に作用する応力に応答してX
軸、Y軸またはZ軸を中心としたグリップ10の回転量
を検出する力センサが収納されている。即ち、図9と図
10に示すように、Z軸シャフト14の頂部には、Z軸
シャフト14から軸回りに120度の等角度間隔をおい
て放射状に突出された3本のセンサビーム96、98、
100がZ軸シャフト14と一体に形成されており、各
センサビーム96、98、100の先端側がOリング1
02を介してグリップ10の溝104、106、108
内に装着されている。そして各センサビーム96、9
8、100は角形断面に形成され、それらの各面には歪
みゲージ110が4個ずつ装着されている。各歪みゲー
ジ110は各センサビーム96、98、100に作用す
る応力に応答して歪み信号を発生するようになってい
る。
【0024】各歪みゲージ110の出力信号は、図11
に示されるように、増幅器112に出力され、ここで増
幅された後演算器14に出力されるようになっている。
この演算器114は、各歪みゲージ110からの信号を
基にX軸を中心としたグリップ10の回転モーメント量
Mx、Y軸を中心としたグリップ10の回転モーメント
量My、Z軸を中心としたグリップ10の回転モーメン
ト量Mzを算出するようなっている。これらの回転モー
メント量を算出するに際しては、次の(2)式から
(4)式を基に算出することとしている。
【0025】
【数2】 Mx=R(−F1z+F2zsin30°+F3zsin30°)…(2)
【数3】 My=R(−F2zcos30°+F3zcos30°)…(3)
【数4】Mz=−R(F1+F2+F3)…(4) ただし、F1z、F2z、F3zは各ビーム96、98、10
0に作用するZ方向の作用力である。
【0026】(1)から(4)式を基にグリップ10の
回転量を検出するに際しては、図12に示すように、セ
ンサビーム96に作用する力をF1とし、センサビーム
98に作用する力をF2とし、センサビーム100に作
用する力をF3としている。そしてこれらの力及び相互
の力の関係は次の式で表される。
【0027】
【数5】F1=K1(ΔR7−ΔR8)…(5)
【数6】F2=K1(ΔR9−ΔR10)…(6)
【数7】F3=K1(ΔR11−ΔR12)…(7)
【数8】F1z=K2(ΔR2−ΔR1)…(8)
【数9】F2z=K2(ΔR4−ΔR2)…(9)
【数10】F3z=K2(ΔR6−ΔR5)…(10)
【0028】上記各式で、ΔRは歪みゲージによる出力
値であり、添え字は図12のゲージ番号を示している。
【0029】なお、更にカバー12の上部には各種操作
スイッチ16が複数個配置されているとともに、非常停
止スイッチ18が配置されている。そしてカバー12の
端部にはベルト装着部20が形成されている。このベル
ト装着部20は湾曲した形状に形成されており、このベ
ルト装着部20には、図5に示すように、オペレータ2
2の腰に装着されるベルト24が装着可能になってい
る。このため、6軸ジョイスティックは、カバー12を
オペレータ22の腰の部分に装着した状態で、オペレー
タ22がグリップ10を操作できるような携帯型に構成
されている。
【0030】上記構成において、オペレータ22がベル
ト24に装着された6軸ジョイスティックのグリップ1
0を掴んでX軸、Y軸またはZ軸方向に沿って操作する
と、X軸方向の変位が中立点からの変位としてポテンシ
ョメータ54で検出され、Y軸方向の変位が中立点から
の変位としてポテンショメータ88で検出され、Z軸方
向の変位が中立点からの変位としてポテンショメータ4
0でそれぞれ検出される。この場合オペレータ22がグ
リップ10に対する操作力を解除すると、グリップ10
はスプリングリターン機構の作用によって中立点に復帰
されることになる。更にオペレータ22がグリップ10
を掴んでグリップ10をX軸、Y軸またはZ軸を中心に
回転すると、グリップ10からZ軸軸シャフト14に作
用する応力が各軸を中心とした回転量として歪みゲージ
110によって検出される。そして各歪みゲージ110
の検出出力を基に演算器114でグリップ10の回転操
作量が検出される。
【0031】このようなことから、本実施例によれば、
オペレータ22がグリップ10を操作する場合、各軸方
向に沿った操作方向と各軸を中心とした回転操作方向を
確実に区別することができ、相互の干渉を防止しながら
直線移動性を高めることができる。更に各センサビーム
96、98、100がOリング102を介して溝10
4、106、108に装着されているため、グリップ1
0を回転させたときには各センサビーム96、98、1
00はOリング102を介して一点で支持された状態と
なり、滑らかな操作感覚が得られる。
【0032】また本実施例によれば、X軸、Y軸、Z軸
変位センサユニットがカバー12内に内蔵されているた
め、装置のコンパクト化を図ることができる。また更に
カバー12のベルト装着部20にベルト24を装着する
ことができるため、携帯用としても用いることができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
グリップの3軸方向に沿った変位を中立点からの変位と
して変位センサで検出し、各軸を中心とした回転操作量
を力センサでそれぞれ検出するようにしたため、ロボッ
トによって重要な直線移動については中立点復帰機構に
よる(溝)感覚が補助となって3軸間の干渉が起こりに
くい。結果的に1方向の直線指令が正確に行えるととも
に、各軸方向に沿った直線方向の操作と各軸を中心とし
た回転方向の操作との区別を手の感覚で容易に得ること
ができ、直線移動性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多軸ジョイスティックの分解斜視
図である。
【図2】多軸ジョイスティックを組み立てた状態を示す
斜視図である。
【図3】多軸ジョイスティックの移動方向を説明するた
めの図である。
【図4】多軸ジョイスティックの操作方法を説明するた
めの図である。
【図5】多軸ジョイスティックがオペレータに装着され
た状態を示す図である。
【図6】Z軸センサの斜視図、
【図7】Z軸センサの操作方法を説明するための断面図
である。
【図8】スプリングリターン機構の構成を示す正面図で
ある。
【図9】グリップの内部構成図である。
【図10】グリップの内部構成を示す要部断面側面図で
ある。
【図11】歪みゲージの回路構成図である。
【図12】歪みゲージと応力との関係を説明するための
図である。
【図13】多軸ジョイスティックの上面図である。
【図14】多軸ジョイスティックの側面図である。
【図15】多軸ジョイスティックの正面図である。
【符号の説明】
10 グリップ 12 カバー 14 Z軸シャフト 16 操作スイッチ 18 非常停止スイッチ 20 ベルト装着部 22 オペレータ 24 ベルト 26 Z軸センサユニット 28 スプリングリターン機構 30 筒体 32 突起 32、34 スプリング 36、38 押さえリング 40 リニアポテンショメータ 42 支持フレーム 44、46 回転軸 48 小形矩形フレーム 50、52 穴 54 ポテンショメータ 56 スプリングリターン機構 58、60 プレート 62 スプリング 64、66、68、70 溝 72 可動突起 74 固定突起 76、78 回転軸 80 可動突起 82 大形矩形フレーム 84、86 穴 88 ポテンショメータ 89 固定突起 90 スプリングリターン機構 92 押しボタンスイッチ 94 トリガスイッチ 96、98、100 センサビーム 102 Oリング 104、106、108 溝 110 歪みゲージ 112 増幅器 114 演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 憲二 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造船 株式会社玉野事業所内 (72)発明者 伊藤 硬三 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造船 株式会社玉野事業所内 (72)発明者 チャールズ イー カールソン 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造船 株式会社玉野事業所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交3軸方向の移動と各軸回りの回転を
    操作出力可能とした多軸ジョイスティックにおいて、前
    記直交3軸機構の1軸に取り付けられ各軸に沿う位置変
    位を付与するグリップを有し、このグリップによる位置
    指令信号を中立点復帰機構を介して中立点からの回転変
    位または直線移動変位として検出する変位センサを設
    け、前記グリップとこの取付軸の間にはグリップ回転応
    力検出用のセンサビームを設けるとともにこのセンサビ
    ームにはグリップに加わるモーメントを検出する歪みゲ
    ージ等の力センサを設けて各軸回りの回転指令信号を発
    生可能としたことを特徴とする多軸ジョイスティック。
  2. 【請求項2】 前記直交3軸機構は直交2軸回りに回転
    変位を与えるジンバル機構と、このジンバルの軸交点を
    通りジンバル平面を昇降する直交軸とから構成され、ジ
    ンバル回転軸部には中立点に回転復帰させるスプリング
    リターン機構を設けるとともにその回転変位検出センサ
    を設け、ジンバル平面との直交軸を昇降スライド可能と
    しつつ軸部自重を加味したスプリングリターン機構によ
    り中立点復帰を可能とし、リニアセンサによる直線変位
    を検出可能としたことを特徴とする請求項1に記載の多
    軸ジョイスティック。
  3. 【請求項3】 前記センサビームはジンバル平面との直
    交軸に放射状に突出された3本のビームより構成され、
    これらビームの先端周囲にグリップを取り付けてなり、
    グリップにより付与される回転操作モーメントを各ビー
    ムのねじり応力として検出する歪みゲージをビームの外
    周面に設けてなることを特徴とする請求項1に記載の多
    軸ジョイスティック。
  4. 【請求項4】 前記各センサビームはOリングを介して
    前記グリップに形成した溝に装着されていることを特徴
    とする請求項3に記載の多軸ジョイスティック。
  5. 【請求項5】 前記直交3軸機構は、前記支持フレーム
    を覆うカバー内に収納されており、前記カバーにはオペ
    レータの腰に装着されるベルトが装着可能なベルト装着
    部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか1項に記載の多軸ジョイスティック。
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