JPH0866665A - 丸型洗浄装置 - Google Patents
丸型洗浄装置Info
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- JPH0866665A JPH0866665A JP20579294A JP20579294A JPH0866665A JP H0866665 A JPH0866665 A JP H0866665A JP 20579294 A JP20579294 A JP 20579294A JP 20579294 A JP20579294 A JP 20579294A JP H0866665 A JPH0866665 A JP H0866665A
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Abstract
溶剤の排出量および消費量を著しく低減することができ
る丸型洗浄装置を提供することを目的とする。 【構成】 水平断面円形の冷浴洗浄槽と、冷浴洗浄槽の
外周を囲繞する溶剤蒸気発生槽と、溶剤蒸気発生槽の上
方であって、冷浴洗浄槽の上方に溶剤蒸気層が形成され
るに十分な所定の高さに配置された蒸気冷却装置とを備
えてなる丸型洗浄装置。
Description
詳しくは、安定した溶剤蒸気層を形成することができ、
溶剤の排出量および消費量を著しく低減することができ
る丸型洗浄装置に関する。
分野において、溶剤を用いた洗浄が広く行なわれてい
る。このような洗浄には通常、洗浄装置が使用され、洗
浄剤として従来ではフロン等のフッ化物系溶剤が広く使
用されていた。
悪影響を与えることが広く認識されるに至り、フッ化物
系溶剤の代替としてのメチレンクロライドの使用が注目
されている。
イドが広く採用されることが予想される。しかし、メチ
レンクロライドは、フロンに比べて沸点が低く、このよ
うな特性の相違からフロン等のフッ化物系溶剤を使用し
た洗浄装置をそのまま使用することができないという問
題がある。
定した溶剤蒸気層を形成することが重要であるが、洗浄
剤としてメチレンクロライドを使用し、従来の洗浄槽が
角型容器である洗浄装置を用いて洗浄操作を行なった場
合には、洗浄槽内から立ち上がるメチレンクロライドの
蒸気領域が不安定になり、安定した溶剤蒸気層を形成さ
せることが困難であることが判明した。
いと、溶剤蒸気が飛散し易くなり、溶剤の消費量が多く
なるという問題が生じる。このことは、経済的にも、作
業者や環境に与える影響の観点からも不利である。
た洗浄においては、多量の溶剤を消費するという問題の
みならず、蒸気洗浄の効率が低く、洗浄能力に劣るとい
う問題もあった。
洗浄槽、最終洗浄槽といった複数の洗浄槽に順次に浸漬
させる洗浄方法が知られている。
ある洗浄槽から他の洗浄槽に被洗浄物が移動する際に、
被洗浄物が洗浄槽上に生じている溶剤蒸気をあふれ出さ
せ、また、溶剤蒸気層が乱れ、この乱れによって、溶剤
蒸気が飛散し易くなり、溶剤の排出量および消費量が増
大するという問題があった。また、同時に蒸気洗浄の効
率が低く、洗浄能力に劣るという問題も生じた。
た。すなわち、この発明の目的は、メチレンクロライド
等の沸点の低い溶媒(低沸点溶剤と称することもあ
る。)を使用しても、安定した溶剤蒸気層を形成させる
ことができる丸型洗浄装置を提供することにあり、溶剤
の排出量および消費量を著しく低減した丸型洗浄装置を
提供することにあり、さらに効率的な洗浄を行なうこと
ができるにもかかわらず、環境に与える影響の極めて少
ない丸型洗浄装置を提供することにある。
ための請求項1に記載の発明の構成は、水平断面円形の
冷浴洗浄槽と、冷浴洗浄槽の開口部よりも外側であっ
て、冷浴洗浄槽の上方に溶剤蒸気層が形成されるに十分
な所定の高さに配置された蒸気冷却装置とを備えてなる
ことを特徴とする丸型洗浄装置であり、請求項2に記載
の発明の構成は、水平断面円形の冷浴洗浄槽と、冷浴洗
浄槽の外周を囲繞する溶剤蒸気発生槽と、溶剤蒸気発生
槽の上方であって、冷浴洗浄槽の上方に溶剤蒸気層が形
成されるに十分な所定の高さに配置された蒸気冷却装置
とを備えてなることを特徴とする丸型洗浄装置であり、
請求項3に記載の発明は、水平断面円形の槽内を複数の
単位槽に分割してなる外周円形の冷浴洗浄槽と、冷浴洗
浄槽の開口部よりも外側であって、冷浴洗浄槽の上方に
溶剤蒸気層が形成されるに十分な所定の高さに配置され
た蒸気冷却装置と、被洗浄物を単位槽から他の単位槽へ
と移送させる移送手段とを備えてなることを特徴とする
丸型洗浄装置であり、請求項4に記載の発明は、水平断
面円形の槽内を複数の単位槽に分割してなる外周円形の
冷浴洗浄槽と、冷浴洗浄槽の外周を囲繞する溶剤蒸気発
生槽と、溶剤蒸気発生槽の上方であって、冷浴洗浄槽の
上方に溶剤蒸気層が形成されるに十分な所定の高さに配
置された蒸気冷却装置と、被洗浄物を単位槽から他の単
位槽へと移送させる移送手段とを備えてなることを特徴
とする丸型洗浄装置である。
により冷却される。
方であって、冷浴洗浄槽の開口部の外側になるように配
置されているので、冷浴洗浄槽内から上昇した溶媒蒸気
の内、冷浴洗浄槽の中心部から上昇した溶媒蒸気よりも
冷浴洗浄槽の内部周辺から上昇した溶媒蒸気のほうが、
より一層蒸気冷却装置によって冷却される。
らその上方に存在する蒸気は、容易に凝結して溶剤液滴
となって落下する。溶剤液滴となって落下すると、蒸気
冷却装置近傍の蒸気量が減少する。そして、この蒸気量
の減少を補うように、冷浴洗浄槽の上方に存在する蒸気
が蒸気冷却装置近傍に移動する。移動した蒸気は蒸気冷
却装置により冷却されて溶剤液滴となって落下する。冷
浴洗浄槽の中心部から上方に立ち上がる蒸気は、蒸気冷
却装置に冷却されにくいので、冷浴洗浄槽の中心部上方
高く蒸気が上昇する。
あり、しかも溶剤蒸気発生槽の上方に蒸気冷却装置が設
けられていることから、冷浴洗浄槽から発生した蒸気
は、これらの上方で、ほぼ球面凸状の溶剤蒸気層を形成
する。
操作を例えば次のようにして行う。先ず、被洗浄物を降
ろして、溶剤蒸気層中に被洗浄物を到達させる。この蒸
気層中に被洗浄物を所定時間滞留させて、被洗浄物を蒸
気洗浄する。所定時間の蒸気洗浄が終了すると、更に被
洗浄物を降ろして、被洗浄物を冷浴洗浄槽中に浸漬す
る。所定時間の間、被洗浄物を冷浴洗浄槽中に浸漬した
後、被洗浄物を上昇させて、蒸気層中に到達させる。冷
浴洗浄の終了した被洗浄物を蒸気層中に所定時間滞留さ
せる。このときに、被洗浄物の表面に付着する余分の溶
剤を滴下させる。所定時間の経過後に、被洗浄物を蒸気
層から離脱させ、蒸気層上方で被洗浄物の乾燥を行う。
これらの一連の動作により被洗浄物の洗浄が達成され
る。
は、冷浴洗浄槽中の溶剤から溶剤蒸気が発生するのであ
るから、溶剤蒸気の発生を効率的にするために、冷浴洗
浄槽中の溶剤を加熱する加熱手段を冷浴洗浄槽に設ける
のが好ましいこともある。ただし、加熱洗浄槽中の溶剤
に過度の熱を与えて、溶剤が沸騰するほどになると、蒸
気冷却装置では冷却しきれない蒸気が洗浄装置から散逸
し、外部に漏洩する可能性があるので、冷浴洗浄槽中の
溶剤の加熱には注意を要する。
は、溶剤蒸気発生槽から積極的に溶剤蒸気を発生させ
る。したがって冷浴洗浄槽中の溶剤は特に加熱する必要
はない。もっとも、溶剤蒸気発生槽から発生する溶剤蒸
気量程ではないが、常温で発生する溶剤蒸気量よりも多
いが、溶剤蒸気発生槽から発生する溶剤蒸気量よりも少
ないある程度の量の溶剤蒸気が発生するように、冷浴洗
浄槽中の溶剤を加熱する加熱手段を設けても良い。
の蒸気が多量に発生する。また、冷浴洗浄槽からも微量
の蒸気が発生する。
により冷却される。
の上方に配置されているので、冷浴洗浄槽の上方に存在
する蒸気よりも、溶剤蒸気発生槽の上方に存在する蒸気
の方が、より一層蒸気冷却装置によって冷却される。
する蒸気は、容易に凝結して溶剤液滴となって落下す
る。溶剤蒸気発生槽の上方に存在する蒸気が溶剤液滴と
なると、蒸気冷却装置近傍の蒸気量が減少する。そし
て、この蒸気量の減少を補うように、冷浴洗浄槽の上方
に存在する蒸気が蒸気冷却装置近傍に移動する。移動し
た蒸気は蒸気冷却装置により冷却されて溶剤液滴となっ
て落下する。
が水平断面円形であり溶剤蒸気発生槽がこの冷浴洗浄槽
を囲繞するように形成され、しかも溶剤蒸気発生槽の上
方に蒸気冷却装置が設けられていることから、溶剤蒸気
発生槽および冷浴洗浄槽から発生した蒸気は、これらの
上方で、球面凸状の溶剤蒸気層を形成する。すなわち、
冷浴洗浄槽の上方に、球面凸状に存在する蒸気層が存在
することになる。
操作を例えば次のようにして行う。先ず、被洗浄物を降
ろして、溶剤蒸気層中に被洗浄物を到達させる。この蒸
気層中に被洗浄物を所定時間滞留させて、被洗浄物を蒸
気洗浄する。所定時間の蒸気洗浄が終了すると、更に被
洗浄物を降ろして、被洗浄物を冷浴洗浄槽中に浸漬す
る。所定時間の間、被洗浄物を冷浴洗浄槽中に浸漬した
後、被洗浄物を上昇させて、蒸気層中に到達させる。冷
浴洗浄の終了した被洗浄物を蒸気層中に所定時間滞留さ
せる。このときに、被洗浄物の表面に付着する余分の溶
剤を滴下させる。所定時間の経過後に、被洗浄物を蒸気
層から離脱させ、蒸気層上方で被洗浄物の乾燥を行う。
これらの一連の動作により被洗浄物の洗浄が達成され
る。
は、溶剤蒸気発生槽を冷浴洗浄槽の外周に設けているの
で、冷浴洗浄槽中の溶剤を加熱する加熱手段を特に設け
る必要がなくなり、冷浴洗浄槽で浸漬洗浄を行い、溶剤
蒸気発生槽で溶剤蒸気を発生させるという機能分化を行
っている。したがって、冷浴洗浄槽の上方では蒸気洗浄
を行い、溶剤の危険な突沸の恐れのない冷浴洗浄槽で溶
剤洗浄を確実に行うことができるという利点がある。
用を説明する。
から蒸気が発生し、請求項4に係る発明においては溶剤
蒸気発生槽および冷浴洗浄槽から蒸気が発生し、上昇し
た蒸気が蒸気冷却装置により冷却されることによって、
発生した蒸気が、冷浴洗浄槽の上方で球面凸状の溶剤蒸
気層を形成することについては請求項1および2に記載
の発明の作用の説明におけるのと同様である。
操作を例えば次のようにして行う。
内のいずれかの単位槽に浸漬する。所定時間の間、被洗
浄物をその単位槽中に浸漬した後、被洗浄物を上昇させ
て、蒸気層中または蒸気層よりもさらに上部に到達させ
る。次いで、被洗浄物を移送手段によって前記一つ目の
単位槽の上方から他の単位槽の上方へと移送する。
つ目の単位槽に浸漬する。このような操作を必要であれ
ば繰り返して行なうことによって被洗浄物を複数の単位
槽のそれぞれに順次に浸漬させて洗浄する。
上昇させて、蒸気層中に到達させ、被洗浄物の表面に付
着する余分の溶剤を滴下させる。所定時間の経過後に、
被洗浄物を蒸気層から離脱させ、蒸気層上方で被洗浄物
の乾燥を行う。
率的な洗浄が達成される。
する。
装置の一具体例を示す概略説明図である。
浴洗浄槽2と、冷浴洗浄槽2の外周を囲繞する環状の溶
剤蒸気発生槽3と、前記溶剤蒸気発生槽3の外側側壁を
その下端部により構成し、かつ上方に向かって垂直に立
ち上がる円筒状の冷却装置本体4と、溶剤蒸気発生槽3
の上方に、かつ前記冷却装置本体4の内周面に沿って配
置された蒸気冷却装置5とを備えてなる。
ライド等の低沸点溶剤を収容可能であり、しかも被洗浄
物をその溶剤中に浸漬可能な大きさを有し、かつ収容し
た溶剤を冷却する冷却手段6を備えてなる。前記冷却手
段6は、前記冷浴洗浄槽2の内壁に沿って配置され、内
部に冷却媒体が流通するコイル状に巻かれた管体7と、
前記管体7内に冷却媒体を流通させる冷却媒体流通手段
(図示しない。)とからなる。冷却媒体流通手段として
は、例えば、管体7内を流通させる冷却媒体を冷却する
冷却機構と、冷却された冷却媒体を送り出す機構とを備
えた装置を使用することができる。
は、内部に洗浄剤であるメチレンクロライド等の低沸点
溶剤を収容することができ、しかもその溶剤中に被洗浄
材がその溶剤中に完全に没するようにその被洗浄材をそ
の溶剤中に浸漬することのできるに十分な内部空間を有
し、かつ水平断面が円形である限り、特にその構造には
制限がない。換言すると、この発明における冷浴洗浄槽
は、被洗浄材および溶剤の容積に応じてその内部容積が
決定される。
2の外壁面と、前記冷却装置本体4の下端部と、前記冷
浴洗浄槽2の外壁面の下端からわずかに上方において、
前記冷浴洗浄槽2の外壁面と前記冷却装置本体4の下端
部とを接続するリング状の底板8とから構成されてい
る。
生槽3に収容された溶剤を加熱して、この溶剤の蒸気を
発生させる加熱手段9が配置されている。
3の内部に収容された溶剤を、蒸気を発生させるに十分
な温度にまで加熱できる限り特に制限はなく、例えば、
外部で加熱された高温の媒体が内部を流通する管状のヒ
ーターや、内部に電熱線を有する電熱線ヒーター等を採
用することができる。もっとも低沸点溶剤は引火し易い
ので、安全性の観点よりすると、内部に高温媒体が流通
する環状のヒータが好ましい。
4の内径よりわずかに小さい外径を形成するようにコイ
ル状に倦回され、かつ内部に冷却媒体を流通させること
のできる冷却管体10により構成される。換言すると、
蒸気冷却装置5は、コイル状に倦回された冷却管体10
を備え、この冷却管体10のコイル中心は冷浴洗浄槽2
の中心軸とほぼ同じであり、冷却管体10のコイル直径
は冷浴洗浄槽2の水平断面円形における直径よりも大き
く設計される。この冷却管体10は、前記冷却装置本体
4の外部より冷却媒体を導入する導入口(図示しな
い。)と、管体内を流通し、溶剤の蒸気によって昇温し
た冷却媒体を導出する導出口(図示しない。)とを有す
る。
体10内に冷却媒体を導入する手段としては、冷却媒体
を冷却する冷却機構と冷却媒体を冷却管体10内に送液
する送液機構とを有するところの、それ自体従来公知の
装置を使用すれば良い。
方に溶剤蒸気層が形成されるに十分な所定の高さに配置
されている。十分な高さを確保しないと、溶剤蒸気発生
層3および冷浴洗浄槽2から発生して上昇する蒸気が、
蒸気冷却装置によって直ちに冷却されて液化してしま
い、被洗浄物を蒸気洗浄するのに十分かつ安定な溶剤蒸
気層を形成することができない。
は、液化して落下する溶剤を受ける液化溶剤回収樋11
が設けられている。液化溶剤回収樋11は、冷却装置本
体4の内壁面に内周方向に沿って設けられ、その底面に
一あるいは二以上の貫通孔が形成されている。この貫通
孔は、一端はこの貫通孔に接続され、他端は前記溶剤蒸
気発生層内に開口する連絡管(図示しない。)によっ
て、前記溶剤蒸気発生層3内と連絡されている。これに
より、液化溶剤回収溝に回収された溶剤は、再度溶剤蒸
気発生層3内に戻されて再利用される。
ように被洗浄物を出し入れするための出入口12が設け
られた蓋体13で覆蓋されている。出入口12には、水
平に、かつ向かい合うように配置された二枚の半円形の
板状部材14a,14bからなる開閉扉が設けられてい
る。すなわち、前記両板状部材14a,14bは、それ
ぞれの円弧部分の端部に設けられ、円弧部分から突出し
て形成された支持部15a,15bの端部を前記蓋体2
に回転可能に支持されることによって開閉可能な開閉扉
を構成している。
浄工程における各段階に応じた最適な位置まで変移さ
せ、または洗浄装置本体内から取り出す操作は、手動で
行なっても良いが、図1に示すような被洗浄物昇降機構
16により行なうのが好ましい。
支持部材17と、水平支持部材18と、水平支持部材1
8の先端部に設けられた被洗浄物昇降駆動機構19とを
備える。前記被洗浄物昇降駆動機構19は、被洗浄物を
収容したバスケットを係止するフック部材20、または
被洗浄物を直接に係止可能なフック部材20と、一端は
前記フック部材20を結合し、他端はモーター21によ
り回転駆動されるプーリー22に倦回されたロープ23
とを有し、前記プリー22の回転によって、前記フック
部材20を結合するロープ23が巻き取られ、あるいは
巻き戻されるようになっている。
ついて説明する。
は、メチレンクロライド等の低沸点溶剤が収容される。
手段6によって冷却される。一方、溶剤蒸気発生槽3内
に収容された溶剤は、加熱手段9によって加熱され、前
記溶剤蒸気発生槽3内に収容された溶剤よりも高温に維
持される。
生層3から溶剤の蒸気が発生する。また、溶剤蒸気発生
層3から発生する蒸気量よりも少ないが、冷浴洗浄槽2
からも蒸気が発生する。
し、前記蒸気冷却装置5における冷却管体10に周囲を
囲まれた空間内に到達する。
径よりわずかに小さい外径を形成するようにコイル状に
倦回され、前記冷却装置本体4の内周面に沿って設けら
れているので、冷浴洗浄槽2の上方に存在する蒸気より
も、前記溶剤蒸気発生槽3の上方に存在する蒸気の方
が、より一層前記冷却管体10によって冷却される。
在する蒸気は、容易に凝結して溶剤液滴となって落下す
る。溶剤蒸気発生槽3の上方に存在する蒸気が溶剤液滴
となると、冷却管体10近傍の蒸気量が減少する。
図3に示すように、この蒸気量の減少を補うように、冷
浴洗浄槽の上方に存在する蒸気が冷却管体10近傍に移
動する。移動した蒸気は冷却管体10により冷却されて
溶剤液滴となる。そして、このような冷却作用によっ
て、溶剤蒸気発生槽3および冷浴洗浄槽2から発生した
蒸気は、これらの上方で、球面凸状の溶剤蒸気層を形成
する。
1上に落下し、連絡管を介して溶剤蒸気発生槽3に戻さ
れ、再度蒸気発生に供される。
おいて、被洗浄物の洗浄操作を例えば次のようにして行
う。
20に係止されたバスケット中に被洗浄物を収容する。
そして、前記蓋体13の出入口12に設けられた開閉扉
を開き、前記昇降機構19におけるモーター21を駆動
することにより、被洗浄物を冷却装置本体4内に入れ
る。前記出入口12に設けられた開閉扉を閉じる。前記
開閉扉を構成する板状部材14a,14bには、切欠部
24a,24bが形成されており、開閉扉を閉じた場合
には前記ロープ23が通過する貫通孔が形成される。
を、先ず溶剤蒸気層中内に滞留させる。このときの被洗
浄物の位置を、図1においてBで示した。この蒸気層中
に被洗浄物を所定時間滞留させることによって被洗浄物
の蒸気洗浄を行なう。所定時間の蒸気洗浄後、更に被洗
浄物昇降駆動機構19を駆動し、被洗浄物を冷浴洗浄槽
2中に浸漬する。このときの被洗浄物の位置を、図1に
おいてCで示した。
に浸漬した後、被洗浄物を上昇させて、再度蒸気層中に
到達させる。冷浴洗浄の終了した被洗浄物を蒸気層中に
所定時間滞留させる。このときに、被洗浄物の表面に付
着する余分の溶剤を滴下させる。所定時間の経過後に、
被洗浄物を蒸気層から離脱させ、蒸気層上方で被洗浄物
の乾燥を行う。この乾燥を行なう位置を、図1において
Aとして示した。
が達成される。
例を説明するための説明図である。
槽内を3つの単位槽に分割してなる外周円形の冷浴洗浄
槽2と、冷浴洗浄槽2の外周を囲繞する溶剤蒸気発生槽
3と、溶剤蒸気発生槽3の上方であって、冷浴洗浄槽2
の上方に溶剤蒸気層が形成されるに十分な所定の高さに
配置された蒸気冷却装置5と、被洗浄物を単位槽から他
の単位槽へと移送させる移送手段24とを備えてなる。
形の槽内を3つの単位槽25a,25bおよび25cに
分割してなる外周円形の槽であり、その外側には、その
外周を囲繞する環状の溶剤蒸気発生槽3が設けられてい
る。
成の溶剤を収容しても良いし、各単位槽毎に収容する溶
剤あるいはその組成を代えることもできる。
冷却する冷却手段(図示しない。)を備えてなる。この
ような冷却手段は、複数の単位槽に対して一つ設けても
良いし、各単位槽毎にそれぞれ設けても良い。複数の単
位槽に対して一つ設ける場合には、例えば、冷浴洗浄槽
を複数の単位槽に分割する仕切り板に貫通孔を設け、こ
の貫通孔に内部を冷却された媒体が流通する管体を通
し、この単数の管体によって全ての単位槽を冷却する方
法を採用することができる。
には、各単位槽毎に適宜に設定温度を変えることもでき
る。
剤を加熱する加熱手段を備えることは、前記実施例1の
洗浄装置におけるのと同様である。
には、リング状の棚部26を介して、垂直に立ち上がる
円筒状の冷却装置本体4が接続されている。
4の内径よりわずかに小さい外径を形成するようにコイ
ル状に倦回された冷却管体10が設けられている。この
冷却管体10内に、冷却された媒体を流通させることに
よって、冷却装置本体4内に発生する蒸気を冷却する。
この冷却管体10を設ける位置は、冷浴洗浄槽2の上方
に溶剤蒸気層が形成されるに十分な所定の高さである。
前記リング状の棚部26は設けられており、冷却され液
化した溶剤はこの棚部26上に落下する。この棚部26
上に落下した溶剤は、溶剤蒸気発生槽3の外側側壁を伝
わって前記溶剤蒸気発生槽3内に戻る。回収した溶剤を
そのまま溶剤蒸気発生槽に戻すと不都合がある場合に
は、この棚部に溝を設け、あるいは棚部を内側から外側
に向かうに従って下降する傾斜面により構成して、液化
した溶剤を集めて冷却装置本体の外部に導出すれば良
い。
浄物を単位槽から他の単位槽へと移送させることができ
る限り特に制限はない。好ましく採用することができる
移送手段としては、被洗浄物を昇降させて単位槽に浸漬
し、または単位槽から取り出す昇降手段と、外周円形の
冷浴洗浄槽2の中心線を軸として被洗浄物を回動させる
回動手段とを備えてなる移送手段を挙げることができ
る。
外周円形の冷浴洗浄槽2の中心線と軸線を共有する軸部
27と、前記軸部27の下端から水平に延びた水平支持
部28と、被洗浄物を係止する係止部29と、前記軸部
27を回転駆動する回転駆動機構(図示しない。)と、
前記軸部を昇降する昇降機構(図示しない。)とからな
る。
部28、係止部29および昇降機構が前記昇降手段に相
当し、軸部27、水平支持部28、係止部29および回
転駆動機構が前記回動手段に相当する。
出入可能な開閉扉を備えた蓋体(図示しない。)によっ
て覆蓋されている。
明する。
する各単位槽から蒸気が発生し、上昇した蒸気が蒸気冷
却装置5により冷却されることによって、発生した蒸気
が、溶剤蒸気発生槽3および冷浴洗浄槽2の上方で球面
凸状の溶剤蒸気層を形成することについては実施例1に
おけるのと同様であり、このような状態で被洗浄物の洗
浄操作を行う。
のいずれかの単位槽に被洗浄物を浸漬する。所定時間の
間、被洗浄物をその単位槽中に浸漬した後、昇降機構に
より被洗浄物を上昇させて、蒸気層中または蒸気層より
もさらに上部に到達させる。次いで、回転駆動機構によ
り軸体を駆動し、浸漬した単位槽の上方から他の単位槽
の上方へと被洗浄物を移送する。
に浸漬する。所定時間この二つ目の単位槽に浸漬する。
次いで、この二つ目の単位槽から上昇させ、三つめの単
位槽の上方に移送し、三つ目の単位槽に浸漬する。この
ようにして、被洗浄物を複数の単位槽のそれぞれに順次
に浸漬させて洗浄する。必要であれば、同一の単位槽に
複数回浸漬させても良い。
上昇させて、蒸気層中に到達させ、被洗浄物の表面に付
着する余分の溶剤を滴下させる。所定時間の経過後に、
被洗浄物を蒸気層から離脱させ、蒸気層上方で被洗浄物
の乾燥を行う。
や、被洗浄物を移送手段によって前記一つ目の単位槽の
上方から他の単位槽の上方へと移送する間に、被洗浄物
を蒸気層中に所定時間保持することは適宜に選択し、ま
たは変更し得る事項である。
率的な洗浄が達成される。
されることなく、発明の要旨を変更しない限りにおいて
種々の変更を行なうことができる。
形状が円形でなくても良く、水平断面が楕円形であって
良い。したがって、この明細書においては、「円形」と
いう概念はいわゆる円形、略円形、楕円形を含む広い概
念であると言える。
却手段は、冷浴洗浄槽内にある必要はなく、冷浴洗浄槽
自体を外部から冷却するようにしても良い。また、溶剤
蒸気発生槽における加熱手段も同様に溶剤蒸気発生槽自
体を外部から加熱するようにしても良い。
は実施例2における移送手段としては、複数のアーム
と、前記アーム間に設けられた関節と、前記複数のアー
ムと前記関節によって支持され、被洗浄物を直接または
間接的に係止可能な係止部と、各関節の曲げ延ばしを制
御する制御部とを有するロボットアームを採用すること
も可能である。
法において、順序および回数等は適宜に設定することが
できる。例えば、蒸気洗浄した後に、浸漬洗浄を行な
い、その後、さらに蒸気洗浄を行なった後、乾燥しても
良いし、この方法における浸漬洗浄の前または後の蒸気
洗浄のいずれか一方、または両方を省略した方法を採用
しても良いし、または蒸気洗浄のみを行なう方法であっ
ても良い。
燥中に、被洗浄物に適度な振動を加えることによって、
洗浄能力を向上させ、被洗浄物に付着した余分の溶剤を
容易に除去させ、あるいは乾燥を容易ならしめること等
は、いずれもこの発明の丸型洗浄装置の設計変更の範囲
内にある。
ては、図5に示すように水平断面が、冷浴洗浄槽の外周
の一部である円弧と、この円弧と前記冷浴洗浄槽の軸線
とを結ぶ2本の直線とによって構成される扇型であって
も良いが、その他二つの円弧と2本の直線で囲まれた形
状の水平断面を有するものであっても良い。さらに、外
周が略円形である限りにおいて、その水平断面が、三角
形、四角形、五角形、菱形、楕円形等いかなる形状であ
っても良い。
それぞれ全く相違していても良い。
等の沸点の低い溶媒を使用しても、安定した溶剤蒸気層
を形成させることができる丸型洗浄装置を提供すること
ができ、溶剤の排出量および消費量を著しく低減した丸
型洗浄装置を提供することができる。
るにもかかわらず、環境に与える影響の極めて少ない丸
型洗浄装置を提供することができる。
であるにもかかわらず、溶剤蒸気層を安定に維持するこ
とができ、その結果、極めて洗浄能力に優れ、かつ溶剤
の排出量および消費量の少ない丸型洗浄装置を提供する
ことができる。
示す概略説明図である。
である。
蒸気層を説明するための説明図である。
る丸型洗浄装置を示す説明図である。
3・・・溶剤蒸気発生槽、4・・・冷却装置本体、5・
・・蒸気冷却装置、6・・・冷却手段、7・・・管体、
8・・・底板、9・・・加熱手段、10・・・冷却管
体、11・・・液化溶剤回収溝、12・・・出入口、1
3・・・蓋体、14a,14b・・・板状部材、16・
・・被洗浄物昇降機構、19・・・被洗浄物昇降機構、
20・・・フック部材、25a,25b,25c・・・
単位槽、26・・・棚部。
Claims (4)
- 【請求項1】 水平断面円形の冷浴洗浄槽と、冷浴洗浄
槽の開口部よりも外側であって、冷浴洗浄槽の上方に溶
剤蒸気層が形成されるに十分な所定の高さに配置された
蒸気冷却装置とを備えてなることを特徴とする丸型洗浄
装置。 - 【請求項2】 水平断面円形の冷浴洗浄槽と、冷浴洗浄
槽の外周を囲繞する溶剤蒸気発生槽と、溶剤蒸気発生槽
の上方であって、冷浴洗浄槽の上方に溶剤蒸気層が形成
されるに十分な所定の高さに配置された蒸気冷却装置と
を備えてなることを特徴とする丸型洗浄装置。 - 【請求項3】 水平断面円形の槽内を複数の単位槽に分
割してなる外周円形の冷浴洗浄槽と、冷浴洗浄槽の開口
部よりも外側であって、冷浴洗浄槽の上方に溶剤蒸気層
が形成されるに十分な所定の高さに配置された蒸気冷却
装置と、被洗浄物を単位槽から他の単位槽へと移送させ
る移送手段とを備えてなることを特徴とする丸型洗浄装
置。 - 【請求項4】 水平断面円形の槽内を複数の単位槽に分
割してなる外周円形の冷浴洗浄槽と、冷浴洗浄槽の外周
を囲繞する溶剤蒸気発生槽と、溶剤蒸気発生槽の上方で
あって、冷浴洗浄槽の上方に溶剤蒸気層が形成されるに
十分な所定の高さに配置された蒸気冷却装置と、被洗浄
物を単位槽から他の単位槽へと移送させる移送手段とを
備えてなることを特徴とする丸型洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20579294A JP3186926B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 丸型洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP20579294A JP3186926B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 丸型洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0866665A true JPH0866665A (ja) | 1996-03-12 |
JP3186926B2 JP3186926B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=16512763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20579294A Expired - Fee Related JP3186926B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 丸型洗浄装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3186926B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104039467A (zh) * | 2012-06-08 | 2014-09-10 | 日本原野株式会社 | 被清洗物的蒸气清洗方法及其装置 |
CN104438213A (zh) * | 2014-12-02 | 2015-03-25 | 莆田市荣兴机械有限公司 | 一种零件清洗装置 |
-
1994
- 1994-08-30 JP JP20579294A patent/JP3186926B2/ja not_active Expired - Fee Related
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