JPH086623A - 手動割り込み軸移動機能を備えた数値制御装置 - Google Patents

手動割り込み軸移動機能を備えた数値制御装置

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JPH086623A
JPH086623A JP16331694A JP16331694A JPH086623A JP H086623 A JPH086623 A JP H086623A JP 16331694 A JP16331694 A JP 16331694A JP 16331694 A JP16331694 A JP 16331694A JP H086623 A JPH086623 A JP H086623A
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axis movement
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axis
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JP16331694A
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Takahide Kano
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Okuma Corp
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Okuma Machinery Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手動割り込み軸移動機能を備えた数値制御装
置において、パートプログラムの指令軌跡を補正する軸
移動を行なった場合、その補正動作と同じ動作となるよ
うに自動的にパートプログラムの軸移動指令を修正す
る。 【構成】 各軸移動指令ブロック位置記憶部11は、軸
移動指令のあるブロックを特定する情報を記憶する。手
動割り込み軸移動情報記憶制御部13は、手動割り込み
軸移動量と該ブロックを特定する情報を記憶する。手動
割り込み軸移動指令付加制御部15は、加工終了後に該
ブロックを特定する情報を取りだし、パートプログラム
の同じブロック中に該ブロックを特定する情報に対応す
る軸移動量を、手動割り込みプログラム指令に変換付加
して該パートプログラムを書換する。手動割り込み軸移
動指令関数発生部16は、同一ブロック上で他のプログ
ラム指令に先だって関数発生を行なって手動割り込みプ
ログラム指令機能を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、数値制御工作機械用の手動割り
込み軸移動機能を備えた数値制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手動割り込み軸移動操作により関数発生
する軸移動量がプログラム指令の関数発生値からの相対
値となって、手動割り込みによる軸移動動作が可能な手
動割り込み軸移動機能を備えた数値制御装置がある。従
来のかかる数値制御装置において、パートプログラムに
よる指令軌跡と実際の加工形状に誤差がある場合、パー
トプログラムの自動運転加工を一時停止やシングルブロ
ック停止等で一旦停止してから加工形状の誤差分だけ手
動割り込み軸移動による軸移動で補正する。そして、そ
の補正量をメモするなどしてオペレータが記憶完了後、
一旦停止した箇所から再度自動運転を続行し、再度誤差
があれば前述の操作を繰り返してパートプログラムの実
行を完了する。その後、記憶した補正量に基づいてパー
トプログラムの軸移動指令の該当箇所をオペレータが編
集操作で修正するか、または自動運転を停止し、その記
憶した補正量からオペレータがパートプログラムの軸移
動指令のある該当箇所を編集で修正する。そして、修正
後のパートプログラムを選択し自動運転を再開して再度
誤差があれば前述の手動割り込み軸移動操作とパートプ
ログラムの編集による修正および選択を誤差がなくなる
まで繰り返す。
【0003】具体的な手動割り込み軸移動機能を利用し
た例として、例えば鋳物のイハダに対する加工の内、寸
法よりも見た目(外観のバランスがよいこと)を重視す
る加工では、寸法よりもイハダの真中に近いところを加
工したい場合がある。この場合、鋳物の形状はプログラ
ミングするワーク形状と合致することがないため、手動
割り込み軸移動操作でパートプログラムとのずれを求
め、そのずれ分だけパートプログラムを修正する。ま
た、その他穴空けの面とり加工では、ドリル加工後の返
りがとれれば十分であるので正確なプログラミングをし
ないことが多く、その場合には1個目穴の加工の途中で
手動割り込み軸移動操作のパルスハンドルで加工し、そ
の時の加工軸の位置を記憶してパートプログラムでの目
標値との差分だけパートプログラムを修正し、パートプ
ログラムのすべての指令軌跡がワークの形状と合致する
まで繰り返す。
【0004】図8は従来の手動割り込み軸移動機能を備
えた数値制御装置の一例を示すブロック図である。プロ
グラム読み込み制御部2では、パートプログラム格納部
1に記憶されたパートプログラムPGを1ブロック分読
み込み、1ブロック分読み込んだプログラムデータを解
析してGコード、Mコード、式等といった指令として認
識する。プログラム指令作成部3は、プログラム読み込
み制御部2からの解析データBDに基づいて実行するた
めの指令データCDを生成し、プログラム指令関数発生
部4は、プログラム指令作成部3からの指令データCD
に基づいて軸移動指令の関数発生を行なう。軸移動指令
出力部5は、プログラム指令関数発生部4からの関数発
生指令値PCCONを外部の軸駆動装置に出力する。
【0005】一方、手動割り込み軸移動操作を行なう場
合、手動割り込み入り/切り制御部7は、手動割り込み
入り/切り入力部6から手動割り込み入り/切り指令M
ISWを受けると、手動割り込み入り条件が満たされて
いるならば手動割り込み軸移動許可指令MIONを手動
軸移動関数発生部8に送る。ここで手動軸移動関数発生
部8は、手動割り込み軸移動許可指令MIONで許可さ
れている時、手動軸移動操作入力部9から手動早送り、
手動切削送りまたはパルスハンドル等の手動軸移動指令
MAOIが指令されると、手動軸移動操作入力部9から
の手動速度指令に基づき現在のプログラム関数発生値か
らの相対値としての軸移動量の関数発生を行ない手動割
り込み軸移動情報記憶メモリ10にその軸移動量MCO
Nを各軸毎に書き込む。そして軸移動指令出力部5は、
プログラム指令関数発生部4からの関数発生指令値PC
CONに手動割り込み軸移動情報記憶メモリ10の軸移
動量MCONを加算して外部の軸駆動装置に出力するこ
とにより手動割り込み軸移動機能を実現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な従来技術では、オペレータが手動割り込み軸移動機能
による軸移動でパートプログラムの指令軌跡を補正する
都度その移動量を補正値として記憶し、その補正値に基
づくパートプログラムの修正において該当する軸移動指
令のあるブロック位置を検索しなければならない。さら
に軸移動指令の指令値にその補正値を加算して補正後の
プログラム指令値を算出し書き換えを行ない、再度修正
済みのパートプログラムでの指令軌跡の確認を行なっ
て、手動割り込み軸移動で操作した回数だけこれらの操
作を繰り返さなければならない。このため、パートプロ
グラムの指令軌跡と実際の加工形状の誤差修正に膨大な
時間を要し、またオペレータが間違ったプログラム指令
値に書き換えればプログラムが正常に動作せず、仮に動
作したとしても加工物を破損させたり機械あるいは工具
を破損させたりするといった危険をはらむ可能性を有す
る問題があった。
【0007】本発明の目的は、上述の課題に鑑み、パー
トプログラムによる自動運転実行中に手動割り込み軸移
動機能を利用してパートプログラムの指令軌跡を補正す
る軸移動を行なった場合、その補正量に基づき自動的に
パートプログラムの軸移動指令を修正してパートプログ
ラムに対する手動割り込み軸移動機能での誤差補正移動
量をパートプログラムに反映する手動割り込み軸移動機
能を備えた数値制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、パートプログ
ラムによる指令軌跡と実際の加工形状の誤差を手動割り
込み軸移動機能の軸移動で補正すると、その補正値によ
り自動的に手動割り込み軸移動操作での軸移動量を加え
てパートプログラムを修正する手動割り込み軸移動機能
を備えた数値制御装置に関するものであり、本発明の上
記目的は、最新の軸移動指令ブロックを特定する情報を
記憶する各軸移動指令ブロック位置記憶手段と、手動割
り込み軸移動した各軸毎の軸移動量と各軸毎の該ブロッ
クを特定する情報を、手動割り込み軸移動を終了する都
度記憶する手動割り込み軸移動情報記憶制御手段と、前
記パートプログラムの実行終了後、該ブロックを特定す
る情報を取りだし該パートプログラムの同じブロック位
置を検索して該ブロック中に該ブロックを特定する情報
に対応する各軸毎の軸移動量を軸数分の手動割り込みプ
ログラム指令に変換し付加して該パートプログラムを書
き換える手動割り込み軸移動指令付加制御手段と、同一
ブロック上で他のプログラム指令に先だって関数発生を
行ない、前記手動割り込み軸移動情報記憶メモリ10を
書き換えることで軸移動を行なう手動割り込みプログラ
ム指令機能を提供する手動割り込み軸移動指令関数発生
手段とを備えることにより達成される。
【0009】
【作用】本発明にあっては、パートプログラムによる自
動運転実行中に手動割り込み軸移動機能を利用してパー
トプログラムの指令軌跡を補正する軸移動を行なった場
合、手動割り込み軸移動機能による軸移動での加工形状
誤差修正分がパートプログラムの軸移動指令に対し自動
的に修正されるため、オペレータはその移動量を補正値
として記憶してその補正値に基づくパートプログラムの
修正において修正箇所を検索しプログラム指令値を算出
して書き換えるといった一切のプログラム修正操作が不
要となる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の手動割り込み軸移動機能を
備えた数値制御装置の一例を示すブロック図であり、従
来技術と同一なものについては同符号を付けその説明を
省略する。各軸移動指令ブロック位置記憶部11は、プ
ログラム読み込み制御部2が読み込んだブロックに軸移
動指令がある都度、ブロックのプログラム読みだし位置
を示すポインタSRPを各軸毎に各軸移動指令ブロック
位置記憶メモリ12に記憶させる。手動割り込み軸移動
情報記憶制御部13は、手動割り込み入り/切り制御部
7からの手動割り込み軸移動完了MIOFを受けとる都
度、各軸移動指令ブロック位置記憶メモリ12の各軸毎
に対応するプログラム読みだし位置を示すポインタSR
Pと手動割り込み軸移動情報記憶メモリ10’の手動割
り込み軸移動機能による各軸毎の移動量MCONとをプ
ログラム付加情報記憶メモリ14に記憶させる。
【0011】パートプログラム実行終了後、手動割り込
み軸移動指令付加制御部15は、プログラム付加情報記
憶メモリ14に記憶されたプログラム読みだし位置を示
すポインタSRPと各軸毎の移動量MCONをプログラ
ム読みだし位置を示すポインタSRPの小さい順に並び
換える。そして、プログラム付加情報記憶メモリ14の
ポインタSRPを取りだし、パートプログラムの同じブ
ロック位置を検索してブロック中にポインタSRPに対
応する各軸毎の軸移動量を軸数分、手動割り込みプログ
ラム指令に変換し付加してパートプログラムの書き換え
修正を行なう。
【0012】書き換え修正を行なった後のパートプログ
ラムを実行する際には、手動割り込み軸移動指令関数発
生部16が、プログラム指令作成部3から同一ブロック
上にて他のプログラム指令に先だって関数発生を行なう
手動割り込みプログラム指令MCDを受けとると、その
指令値分現在の位置からの相対値指令として軸移動を各
軸毎に行なう関数発生をし、その関数発生値PMCON
を手動割り込み軸移動情報記憶メモリ10’に各軸毎に
書き込む。一方軸移動指令出力部5によりプログラム指
令関数発生部4からの現在の関数発生指令値PCCON
に、手動割り込み軸移動情報記憶メモリ10’に書き込
まれた軸移動量PMCONを各軸毎に加算し、外部の軸
駆動装置に出力することにより手動割り込みプログラム
指令の動作が実行される。そして手動割り込み軸移動指
令関数発生部16は、目標値関数発生後、手動割り込み
プログラム指令の完了MFINをプログラム指令作成部
3に返すと、プログラム指令作成部3によりプログラム
指令MCDを実行したブロック中の他の指令が作成さ
れ、通常のプログラム指令が実行され、手動割り込みプ
ログラム指令がある度同動作を繰り返し行なってパート
プログラムの運転中に発生した手動割り込み軸移動機能
による軸移動をプログラム指令として再現する。
【0013】さらに図2、図3、図4で本発明に係わる
手動割り込み軸移動機能による軸移動のパートプログラ
ムへの反映方法について補足説明する。図2はプログラ
ム付加情報記憶メモリ14のデータ構造を示し、図3は
手動割り込み軸移動情報記憶制御部13がプログラム付
加情報記憶メモリ14に手動割り込み軸移動機能による
軸移動量とその移動量で補正する軸移動指令のあるブロ
ック位置を特定する情報を記憶する処理を示す。図4は
手動割り込み軸移動指令付加制御部15がプログラム付
加情報記憶メモリ14の情報からパートプログラムに手
動割り込みプログラム指令を付加修正して手動割り込み
軸移動機能による軸移動操作をパートプログラムに反映
する処理を示す。
【0014】まず、図2について説明する。プログラム
付加情報記憶メモリ14は、行データとして記憶位置を
特定するカウンタCTが0から小さい順に並び、列デー
タとしてブロックを特定する情報であるポインタSRP
および各軸毎の前記移動量MCONが軸数分各軸番号順
に並ぶ2次元配列式データ構造TBL[i,j](i,
jは0以上の整数)となっている。各軸移動量MCON
をそれぞれSFT1、SFT2、SFT3・・・・・と
すれば、SRPおよびSFT1、SFT2、SFT3・
・・・・は順にTBL[CT,0]、TBL[CT,
1]、TBL[CT,2]、TBL[CT,3]・・・
・・と表わせる。また記憶データの最終位置にはブロッ
クを特定する情報であるポインタSRPを記憶する位置
の最後のTBL[CT,0]に−1を設定している。次
に図3について説明する。手動割り込み状態が入りから
切りに切り替わったことを示す手動割り込み入り/切り
制御部7からの手動割り込み軸移動完了MIOFがON
されると(ステップS101)、各軸移動指令ブロック
位置記憶メモリ12に書き込まれた最新の軸移動指令の
ブロックを特定する各軸毎の情報および手動割り込み軸
移動情報記憶メモリ10’に書き込まれた各軸毎の移動
量MCONの軸番号AXISを初期化する(ステップS
102)。そして、プログラム付加情報記憶メモリ14
への最新の軸移動指令のブロックを特定する各軸毎の情
報および各軸毎の移動量MCONの書き込みを軸数分終
了するまで次項の処理を実行する(ステップS10
3)。
【0015】プログラム付加情報記憶メモリ14のカウ
ンタCTをクリアし(ステップS104)、プログラム
付加情報記憶メモリ14に各軸移動指令ブロック位置記
憶メモリ12のブロックを特定する各軸毎の情報である
ポインタSRP[AXIS]の有無のチェックをステッ
プS105〜ステップS107で行なう。そしてプログ
ラム付加情報記憶メモリ14のブロックを特定する情報
TBL[CT,0]の値とブロックを特定する各軸毎の
情報であるポインタSRP[AXIS]が一致の時はス
テップS111へ進む(ステップS105)。一方、不
一致の時はプログラム付加情報記憶メモリ14のブロッ
クを特定する情報であるポインタSRPを記憶する位置
TBL[CT,0]の値がデータ終了コードを示す−1
の時、ステップS108へ進み(ステップS107)、
データ終了コードでなければカウンタCTを+1して次
のブロックを特定する情報の有無をチェックする準備を
行なう(ステップS106)。
【0016】続いてデータ終了コード−1が書き込まれ
ていたブロックを特定する情報であるポインタSRPを
記憶する位置TBL[CT,0]に新規のブロックを特
定する情報であるポインタSRP[AXIS]を書き込
む(ステップS108)。そして、カウンタCTを+1
して(ステップS109)、新規にブロックを特定する
情報であるポインタSRP[AXIS]を書き込んだ次
のブロックを特定する情報であるポインタSRPを記憶
する位置TBL[CT,0]にデータ終了コード−1を
書き込む。さらに、各軸毎の移動量MCONの軸番号A
XISに対する軸移動量であるMCON[AXIS]を
プログラム付加情報記憶メモリ14の各軸毎の移動量M
CONを記憶する位置TBL[CT,AXIS]に書き
込む(ステップS111)。そして、各軸毎の移動量M
CONの軸番号AXISを+1をすることにより手動割
り込み軸移動情報記憶メモリ10’の次の軸移動量をプ
ログラム付加情報記憶メモリ14に記憶する準備をして
(ステップS112)、手動割り込み軸移動情報記憶メ
モリ10’に書き込まれた各軸毎の移動量MCONがす
べてプログラム付加情報記憶メモリ14に記憶されるま
で繰り返す。
【0017】さらに図4について説明する。手動割り込
み軸移動操作をしたパートプログラムでの加工が完了を
示すプログラムエンドとなったら次項の処理を行なう
(ステップS201)。図3の処理でブロックを特定す
る情報であるポインタSRPと移動量MCONを記憶し
たプログラム付加情報記憶メモリ14のデータを、ブロ
ックを特定する情報であるポインタSRPの小さい順に
並び換える(ステップS202)。そして、カウンタC
Tをクリアして(ステップS203)、プログラム付加
情報記憶メモリ14のブロックを特定する情報であるポ
インタSRPを記憶する位置TBL[CT,0]の値が
データ終了コードを示す−1でない限りステップS20
5へ進む(ステップS204)。パートプログラム格納
部1にある手動割り込み軸移動操作をしたパートプログ
ラムからブロックを特定する情報であるポインタSRP
を記憶する位置TBL[CT,0]の値のプログラムデ
ータ位置を検索する(ステップS205)。そして、軸
番号AXISを初期化して(ステップS206)、プロ
グラム付加情報記憶メモリ14のカウンタCTがポイン
トする移動量MCONを記憶する位置TBL[CT,A
XIS]の値に対するステップS208〜S210の処
理が軸数分終了する時にステップS211へ進み、軸数
分終了しない時はステップS208〜S210を行なう
(ステップS207)。
【0018】そしてプログラム付加情報記憶メモリ14
の各軸毎の移動量MCONを記憶する位置TBL[C
T,AXIS]が0の時、すなわち記憶データがない時
はステップS210へ進む。一方、TBL[CT,AX
IS]が0以外の時、すなわち記憶データがある時(ス
テップS208)、ステップS205で検索したプログ
ラムデータ位置が示すブロックデータの区切りコードの
前に移動量MCONを記憶する位置TBL[CT,AX
IS]の値から作成した手動割り込みプログラム指令を
挿入する(ステップS209)。続いて次の軸の移動量
MCONを取り出すため軸番号AXISを+1してステ
ップS207へ進み(ステップS210)、カウンタC
Tがポイントするすべての軸に対する移動量MCONを
記憶する位置TBL[CT,AXIS]の値が手動割り
込みプログラム指令としてパートプログラムへ反映され
る。さらにカウンタCTがポイントする全軸の移動量M
CONに対するパートプログラムへの反映が完了後、ス
テップS211で次のブロックを特定する情報であるポ
インタSRPを記憶する位置TBL[CT,0]の値を
読み込む準備をして、上述の処理を繰り返してプログラ
ム付加情報記憶メモリ14のデータ全部が手動割り込み
移動操作をしたパートプログラムに反映される。
【0019】このようにして図3、図4の各処理により
パートプログラムの指令軌跡を補正する手動割り込み軸
移動操作をオペレータが行なうと、その手動割り込み軸
移動量を手動割り込み軸移動の基準加工動作となるパー
トプログラム上の軸移動指令のあるブロック位置に、プ
ログラム指令実行可能な手動割り込みプログラム指令と
して自動的に挿入される。これにより、パートプログラ
ムの軸移動指令を修正してオペレータによる手動割り込
み軸移動操作がパートプログラムに反映される。
【0020】また図1の手動割り込み軸移動指令付加制
御部15において、プログラム付加情報記憶メモリ14
のブロックを特定する情報であるポインタSRPに合致
する手動割り込み軸移動操作を行なったパートプログラ
ムのブロック位置に、手動割り込み軸移動操作で記憶し
た軸移動量MCONを手動割り込みプログラム指令に変
換して付加する代わりに、パートプログラムのブロック
位置の軸移動指令値を軸移動量MCONを軸毎に加算し
てパートプログラムを変更することでも同様の結果が得
られる。この場合、手動割り込みプログラム指令機能を
提供する手動割り込み軸移動指令関数発生部16は不要
である。
【0021】図5、図6、図7は、具体的なパートプロ
グラム例を使用して本発明に係わる手動割り込み軸移動
機能を用いてオペレータによる手動割り込み軸移動操作
を行なった場合、如何に手動割り込み軸移動操作がパー
トプログラムに反映されるかを示したものである。図5
は手動割り込み軸移動操作を行なうパートプログラム例
を、図6は図5のパートプログラムで手動割り込み軸移
動操作を行なった結果に対するプログラム付加情報記憶
メモリ14の記憶情報が書き込まれた状態を、図7は図
6のプログラム付加情報記憶メモリ14の記憶情報を元
に手動割り込みプログラム指令が付加されたパートプロ
グラム例を示す。
【0022】まず図5について説明する。図5のパート
プログラムはシーケンス名がN01から始まりN99ま
で順にパートプログラムの先頭から付けられている。パ
ートプログラムの右側には手動割り込み軸移動操作によ
る各軸毎の手動割り込み軸移動量がどのブロックで発生
したかを矢印(→)で対応つけながら表示されている。
すなわちシーケンス名N02でX軸に対するX2Sの手動
割り込み軸移動量とY軸に対するY2Sの手動割り込み軸
移動量があることを示しており、シーケンス名N02以
降のブロックにおいて同様にN03のブロックでZ軸手
動割り込み軸移動量Z3S、N05のブロックでX軸手動
割り込み軸移動量X5SとZ軸手動割り込み軸移動量Z5
S、N07のブロックでX軸手動割り込み軸移動量X7S
とY軸手動割り込み軸移動量Y7SとZ軸手動割り込み軸
移動量Z7Sがある様子を示している。
【0023】次に図6について説明する。図5のパート
プログラムの手動割り込み軸移動操作の度に図3のプロ
グラム付加情報記憶メモリ14への記憶手順に従いシー
ケンス名N02からN07までの手動割り込み軸移動に
対するSRPと各軸手動割り込み軸移動量をプログラム
付加情報記憶メモリ14へ記憶した結果を示す。尚、列
データは左から順にブロック位置を特定するSRP、X
軸の手動割り込み軸移動量を記憶するSFTx 、Y軸の
手動割り込み軸移動量を記憶するSFTy 、Z軸の手動
割り込み軸移動量を記憶するSFTz と並ぶ。そしてシ
ーケンス名N01からN07までのブロックを特定する
SRPを順にN01srp 、N02srp 、N03srp 、N
04srp 、N05srp 、N06srp 、N07srp とすれ
ば、シーケンス名N02でのX2SとY2Sはその手動割り
込み軸移動量に対するプログラム軸移動指令がN02の
ブロックとなるので、カウンタCT=0の行に順次N0
2srp 、X2S、Z2S、0を記憶する。シーケンス名N0
3でのZ3Sはその手動割り込み軸移動量に対するプログ
ラム軸移動指令がN03のブロックとなるので、カウン
タCT=1の行に順次N03srp 、0、0、Z3Sを記憶
する。シーケンス名N05でのX5SとZ5Sはその手動割
り込み軸移動量に対するプログラム軸移動指令がN04
のブロックとなるので、カウンタCT=2の行に順次N
04srp 、X5S、0、Z5Sと記憶する。シーケンス名N
07でのX7SとY7SとZ7SはZ7Sの手動割り込み軸移動
量に対するプログラム軸移動指令がN06のブロックと
なるので、カウンタCT=3の行に順次N06srp 、
0、0、Z7Sと記憶し、X7SとY7Sの手動割り込み軸移
動量に対するプログラム軸移動指令がN07のブロック
となるので、カウンタCT=4の行に順次N07srp 、
X7S、Y7S、0と記憶していく。最後に記憶情報の区切
りを示す−1をカウンタCT=5のSRP欄に書き込ん
で終了する。
【0024】さらに図7について説明する。図7のパー
トプログラムは、X軸、Y軸およびZ軸に対する手動割
り込みプログラム指令を順次MSX指令、MSY指令お
よびMSZ指令で表す時、図6のプログラム付加情報記
憶メモリ14の記憶情報に基づいて図5のパートプログ
ラム中にMSX指令、MSY指令およびMSZ指令を付
加して手動割り込み軸移動を反映した結果を示す。最初
にその記憶情報のCT=0の行データのSRPであるN
02srp から手動割り込みプログラム指令を付加すべき
シーケンス名N02のブロック位置を特定し、同じ行デ
ータのSFTx、SFTy から手動割り込みプログラム
指令MSX=X2S、MSY=Y2Sを作成してシーケンス
名N02のブロック中にそのプログラム指令を挿入して
いる。同様にしてCT=1以降の記憶情報からシーケン
ス名N03のブロック中にMSZ=Z3Sを、シーケンス
名N04のブロック中にMSX=X5S、MSZ=Z5S
を、シーケンス名N06のブロック中にMSZ=Z7S
を、シーケンス名N07のブロック中にMSX=X7S、
MSY=Y7Sを挿入して図5のパートプログラムが図7
のパートプログラムに変更される。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明の手動割り込み軸移
動機能を備えた数値制御装置によれば、オペレータの手
動割り込み軸移動機能による軸移動操作が手動割り込み
軸移動を行なったパートプログラムに確実に反映される
ので、同一パートプログラムによる同一加工を行なう際
最初の加工と同じ手動割り込み軸移動機能によるパート
プログラムの指令軌跡の誤差補正を目的とする操作が一
切不要となる。さらに、手動割り込み軸移動機能による
加工形状軌跡誤差補正操作の発生都度一旦運転を停止
し、パートプログラムをその誤差補正分編集操作で変更
し、その修正指令での動作確認をして再度運転を再開す
るサイクルをプログラムエンドまで何度でも続ける一連
の操作も不要となる。従って大幅なモニター加工時間の
削減となる。またオペレータによるパートプログラムの
修正が不要なことから、オペレータが間違ったプログラ
ム指令値に書き換ることもなくなるので、プログラムが
正常に動作しなかったり加工物を破損させたり機械ある
いは工具を破損させたりするといった危険が完全に回避
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手動割り込み軸移動機能を備えた数値
制御装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明装置のプログラム付加情報記憶メモリの
データ構造を示す図である。
【図3】本発明装置の動作のうち、手動割り込み軸移動
機能の軸移動操作に関する情報を記憶する処理を説明す
るフロチャートである。
【図4】本発明装置の動作のうち、手動割り込み軸移動
機能の軸移動操作に関する情報に基づいてパートプログ
ラムに反映する処理を説明するフロチャートである。
【図5】本発明装置による手動割り込み軸移動操作を行
なうパートプログラム例を示す図である。
【図6】図5のパートプログラムで手動割り込み軸移動
操作を行なった結果に対するプログラム付加情報記憶メ
モリの記憶情報を示す図である。
【図7】図6のプログラム付加情報記憶メモリの記憶情
報を元に手動割り込みプログラム指令が付加されたパー
トプログラム例を示す図である。
【図8】従来の手動割り込み軸移動機能を備えた数値制
御装置の一実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 パートプログラム格納部 2 プログラム読み込み制御部 3 プログラム指令作成部 4 プログラム指令関数発生部 5 軸移動指令出力部 6 手動割り込み入り/切り入力部 7 手動割り込み入り/切り制御部 8 手動軸移動関数発生部 9 手動軸移動操作入力部 10 手動割り込み軸移動情報記憶メモリ 10’ 手動割り込み軸移動情報記憶メモリ 11 各軸移動指令ブロック位置記憶部 12 各軸移動指令ブロック位置記憶メモリ 13 手動割り込み軸移動情報記憶制御部 14 プログラム付加情報記憶メモリ 15 手動割り込み軸移動指令付加制御部 PG パートプログラム BD 1ブロック分の解析データ CD 指令データ PCCON 関数発生指令値 MCON 手動割り込み軸移動量 MISW 手動割り込み入り/切り指令 MION 手動割り込み軸移動許可指令 MAOI 手動軸移動指令 SRP プログラム読みだし位置を示すポイン
タ MCD 手動割り込みプログラム指令 MFIN 手動割り込みプログラム指令の完了 PMCON 手動割り込みプログラム指令関数発生
値 MIOF 手動割り込み軸移動完了

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パートプログラムでの加工中にパートプロ
    グラムの指令形状と実際の加工形状との誤差を手動軸移
    動操作で補正する手動割り込み軸移動機能を備えた数値
    制御装置において、プログラム指令関数発生値からの相
    対値として手動割り込み軸移動による移動量を記憶する
    手動割り込み軸移動情報記憶メモリと、前記パートプロ
    グラムを実行する1ブロック中に軸移動指令がある時、
    最新の軸移動指令としてブロック位置を特定する情報を
    軸移動指令別に記憶する各軸移動指令ブロック位置記憶
    手段と、手動割り込み軸移動した各軸毎の軸移動量と前
    記各軸移動指令ブロック位置記憶手段に記憶されたブロ
    ック位置を特定する情報を、手動割り込み軸移動を終了
    する都度記憶する手動割り込み軸移動情報記憶制御手段
    と、前記パートプログラムの実行終了後、前記手動割り
    込み軸移動情報記憶制御手段に記憶されたブロック位置
    を特定する情報により前記パートプログラムの同じブロ
    ック位置を検索し、そのブロック中に前記ブロック位置
    を特定する情報に対応する前記手動割り込み軸移動情報
    記憶制御手段に記憶された各軸毎の軸移動量をプログラ
    ム指令に変換し挿入して前記パートプログラムを書き換
    える手動割り込み軸移動指令付加制御手段と、前記プロ
    グラム指令が、同一ブロック上で他のプログラム指令に
    先だって関数発生を行ない、前記手動割り込み軸移動情
    報記憶メモリを書き換える手動割り込みプログラム指令
    の時、そのプログラム指令により手動割り込み軸移動を
    行なわせる手動割り込み軸移動指令関数発生手段とを備
    えたことを特徴とする手動割り込み軸移動機能を備えた
    数値制御装置。
  2. 【請求項2】前記パートプログラムの実行終了後、前記
    手動割り込み軸移動情報記憶制御手段に記憶されたブロ
    ック位置を特定する情報に基づいて手動割り込みプログ
    ラム指令を付加する代わりに、ブロック中の軸移動指令
    に前記手動割り込み軸移動情報記憶制御手段に記憶され
    た軸移動量を軸毎に加算して前記パートプログラムを変
    更する手動割り込み軸移動指令付加制御手段を備えた請
    求項1に記載の手動割り込み軸移動機能を備えた数値制
    御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004083975A1 (ja) * 2003-03-17 2004-09-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 数値制御システム
US6834645B2 (en) 2001-11-09 2004-12-28 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Fuel supply control system for internal combustion engine

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