JPH086489A - 視覚障害者誘導案内用の敷設板並びに杖 - Google Patents

視覚障害者誘導案内用の敷設板並びに杖

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JPH086489A
JPH086489A JP6171518A JP17151894A JPH086489A JP H086489 A JPH086489 A JP H086489A JP 6171518 A JP6171518 A JP 6171518A JP 17151894 A JP17151894 A JP 17151894A JP H086489 A JPH086489 A JP H086489A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駅構内やプラットホーム、トイレや出口、上
り階段や下り階段、歩道や交差点等で、視覚障害者を安
全に誘導し案内するための敷設板並びに杖を提供する。 【構成】 板本体1の内部に所要数の磁石2を内設して
表面付近に誘導案内情報を磁力線で表示する敷設板と、
杖本体3の先端に磁力線受信アンテナ4を配した磁力線
受信器5を内蔵し磁力線で表示された誘導案内情報を音
声や振動など視覚以外の信号に変換して知らせる杖、そ
して、板本体1の内部に微弱電波発信器6を内設して表
面付近に誘導案内情報を微弱電波で送信する敷設板と、
杖本体3の先端に電波受信アンテナ8を配した微弱電波
受信器9を内蔵し微弱電波て送信される誘導案内情報を
音声や振動など視覚以外の信号に変換して知らせる杖。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駅構内やプラットホー
ム、トイレや出口、上り階段や下り階段、歩道や交差
点、一般の建物の中等で、視覚障害者を安全に誘導し案
内するための敷設板並びに杖に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図4(A)に示す駅のプラットホ
ームの誘導帯等で、図4(C)に示すような凸部が均一
かつ規則的に形成された敷設板が看られ、視覚障害者は
杖の先端で左右に払うようにしたり足の感触等でこの凸
部を確認しながら進む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の敷設板には
様々な問題点があるので列挙する。
【0004】凸部が均一かつ規則的に形成された敷設板
から成る誘導帯は、単に通路やホームに沿って敷設され
ただけのものである。視覚障害者は誘導帯に沿って歩く
ことで、通路やホームから外れないで沿って歩いている
ことだけを知ることができる。しかし、目的地に向かっ
ているのか後退しているのか、どちらが列車側でどちら
がホーム側か、などを知ることはできない。つまり、前
後左右という最も基本的な誘導案内ができない。視覚健
常者ならば、列車が入るのは誘導帯のどちら側であるの
かは一目瞭然で知ることができる。視覚障害者は、列車
や人の声や足音で判断することができる。視覚障害に加
え難聴の人は、記憶と勘に頼る以外にない。
【0005】誘導帯に沿って歩いていても、その先の階
段の上り下り、右又は左側のトイレや出口、分れ道の案
内や交差点等のことを誘導案内できず、危険である。長
細い凸部から丸い凸部に変わる誘導帯もあるが、足裏の
感触だけでは分からない。視覚健常者ならば、どこにな
にがあって自分はどんな場所にいるのかは一目瞭然で知
ることができる。視覚障害者は、人の声や足音で困難な
がらも判断することができる。視覚障害に加え難聴の人
は、記憶と勘に頼る以外にない。
【0006】表面に凸部が形成された敷設板から成る誘
導帯は、駅や特定の場所でしか用いられていない。様々
な理由が考えられるが、その上に立ってみると少しばか
り不安定でやはり危険である。また、その上を歩いたり
走ったりすると、爪先や踵が引っ掛かったり、凸部の段
差で横に傾いたりしてしまう。凸部には足の裏で判断す
る誘導帯としてのメリットもあるが、多少安全性に問題
がある。視覚健常者であっても、誘導帯の凸部で転倒す
る危険がある。視覚障害者や難聴の人は健常者よりも慎
重に歩を進めるのでその分事故は少ないと考えられる
が、不安定なことには変わりない。敷設板の表面に形成
された凸部の影響が更に深刻で危険なのは、足が不自由
な人達である。
【0007】一般の建物では、表面に凸部が均一かつ規
則的に形成された敷設板は殆ど使用されていない。最大
の原因は、一旦敷設すると上に物を置いたりジュータン
を敷いたり模様替えが自由にできなくなることである。
【0008】前記従来の杖は単なる棒であり、体重を支
えたり、前方の障害物を避けて安全を確認したりするも
のであり、敷設板の凸部を叩いたり左右に払ったりして
誘導帯に沿って歩くことができる。杖で歩行面を左右に
払うために床等が傷つく。杖で凸部を叩いたり左右に払
い凸部を確認しながらなので歩みが非常に遅くなる。杖
を常に振っているため腕や手首が疲れる。敷設板の位置
を知ることはできるが、その先になにがあるかは、直接
行って確かめるまでは分からない。階段、エスカレータ
ー、交差点等、危険なものが前方にあっても事前に知る
ことができない。視覚健常者ならば、前方に危険な場所
があれば一目瞭然で知ることができる。視覚障害者は、
人の声や足音や車の音で困難ながらも判断することがで
きる。視覚障害に加え難聴の人は、記憶と勘とに頼る以
外にない。
【0009】本願発明は、上記した従来の敷設板と杖の
問題を解決する視覚障害者誘導案内用の敷設板並びに杖
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、磁力線透過
体で形成された板本体の内部に所要数の磁石を内設し、
内設された磁石の配置に応じて表面付近の空間に誘導案
内情報を磁力線のパターンで示す視覚障害者誘導案内用
の敷設板に関するものである。
【0011】この発明は、杖本体の先端に磁力線受信ア
ンテナを配した磁力線受信器を内蔵し、磁力線で表示さ
れた誘導案内情報を音声や振動など視覚以外の信号に変
換して知らせる視覚障害者誘導案内用の杖に関するもの
である。
【0012】この発明は、電波透過体で形成された板本
体の内部に微弱電波発信器を内設し、内設された微弱電
波発信器の所要数の電波送信アンテナから板本体付近に
誘導案内情報を微弱電波で送信する視覚障害者誘導案内
用の敷設板に関するものである。
【0013】この発明は、杖本体の先端に電波受信アン
テナを配した微弱電波受信器を内蔵し、微弱電波で送信
される誘導案内情報を音声や振動など視覚以外の信号に
変換して知らせる視覚障害者誘導案内用の杖に関するも
のである。
【0014】
【作用】上記前者のように構成された敷設板によれば、
内設された磁石2の敷設板の表面付近の空間に磁力線が
走る。敷設板の材質は磁力線透過体であれば、プラスチ
ック,ゴム,コンクリート,木材,アルミ等何であって
も使用可能である。使用する場所によって選択すればよ
い。磁石2は磁力線を発するものであれば、永久磁石,
電磁石等何であっても使用可能である。使用する場所や
使い方によって選択すればよい。
【0015】板本体1に内設する所要数の磁石2の配置
方法は基本的には自由なので無数のパターンがある。使
用場所とパターンを規則化することで容易に場所を判断
することができる。磁石2の配置パターンで誘導案内情
報を示すことができる。単純に誘導帯10に沿って歩け
ばよい場所では、磁石2を縦にも横にも均一で規則的に
配置した敷設板で誘導帯10を形成すればよい。危険を
伴なう列車の乗車口,上り階段の手前,下り階段の手
前,エスカレーターの手前,エレベーターの乗口,交差
点の手前,踏切の手前等には、それに応じた磁石2の配
置がされた敷設板を敷設しておく。トイレ,出口,電
話,方向等も磁石2の配置で表示することができる。N
極とS極の配置によって磁力線パターンに変化をつける
こともできる。磁石2の配置パターンは単純なものから
複雑なものまで可能である。電磁石を用いた場合、電流
の入切による磁力の有無、電流の強弱による磁力の強
弱、電極の逆転による磁極の逆転など、磁力線パターン
を変化させることもできる。
【0016】磁力線は敷設板の表面の形状に影響されな
いため、フラット,凸部,波状,その他何であってもよ
い。図1(B)に示したように、均一規則的に凸部11
を形成した従来の敷設板と同じ形状であってもよく、磁
石2の配置をどうするかは自由にできる。図1(A)図
4(B)に示すようにフラットであれば、上に立っても
安定し、足も引っ掛からず、ジュータンを敷くこともで
きる。
【0017】上記前者のように構成された杖によれば、
磁力線が届く範囲に先端に配された磁力線受信アンテナ
4があるとき、内蔵された磁力線受信器5で前記敷設板
表面付近の空間の磁力線を受信できる。磁力線受信アン
テナ4は図示するようにコイルが一般的であり、コイル
が磁力線の中を通過するときに微弱な電流が生じる。但
し場合によっては、磁力線に反応するリードスイッチ
(マグネットスイッチ)を用いてもよい。聴覚に問題が
なければ音声信号に変換し、図1(C)に示すようなイ
ヤホン12等の音声で出力して耳に知らせる。難聴であ
ったりイヤホン12が煩わしいならば振動信号に変換
し、図1(D)に示すような振動器13等の振動で出力
して手の感覚に知らせる。イヤホン12のかわりに、骨
の振動を利用した難聴者用振動レシーバーを用いてもよ
い。図1(E)に示すように、杖の先端を敷設板の表面
付近にして歩いたり、杖を動かしたりして誘導案内情報
を知ることができる。勿論、普通の杖としても使用でき
る。
【0018】具体例として、図1(A)(B)の敷設板
ならば「ピッ・ピッ・ピッ(音声)」又は「ビッ・ビッ
・ビッ(振動)」、図2(A)の敷設板を右方向へ行け
ば「ピッ・ピッ・・・ピッ(音声)」又は「ビッ・ビッ
・・・ビッ(振動)」、図2(A)の敷設板を左方向へ
行けば「ピッ・・・ピッ・ピッ(音声)」又は「ビッ・
・・ビッ・ビッ(振動)」、図2(B)の敷設板を横方
向へ行けば「ピッ・ピー・ピッ(音声)」又は「ビッ・
ビー・ビッ(振動)」となる。図2(A)の敷設板を用
いた誘導帯10の一例をあげると、敷設板を縦方向に並
べた場合、誘導帯10に沿って歩くと「ピッ・ピッ・ピ
ッ(音声)」又は「ビッ・ビッ・ビッ(振動)」、杖を
右方向へ振れば「ピッ・ピッ・・・ピッ(音声)」又は
「ビッ・ビッ・・・ビッ(振動)」、杖を左方向へ振れ
ば「ピッ・・・ピッ・ピッ(音声)」又は「ビッ・・・
ビッ・ビッ(振動)」となる。この誘導帯10を駅のプ
ラットホーム14に設ければ列車側と歩行側を誘導案内
情報として知ることができる。
【0019】誘導帯10に沿って進む場合、杖の先端を
敷設板の表面付近にしたまま歩くだけで、磁石の磁力線
を確認することができる。敷設板と杖は接触する必要も
なく、杖を左右に振り続ける必要もない。従来と比較し
て非常にスムーズにしかも早く歩行することが可能であ
る。
【0020】上記後者のように構成された敷設板によれ
ば、内設された微弱電波発信器6の所要数の電波送信ア
ンテナ7から板本体1付近に微弱電波が送信される。敷
設板の材質は電波透過体であれば、プラスチック,ゴ
ム,コンクリート,木材,アルミ等何であっても使用可
能である。使用する場所によって選択すればよい。微弱
電波発信器6の送信する電波の到達範囲は、数cmから
数mまで場所に応じて自由に設定できる。
【0021】板本体1に内設する所要数の電波送信アン
テナ7の配置方法は基本的には自由なので無数のパター
ンがある。微弱電波の場合、1つの微弱電波発信器6を
内設し、図3(C)に示すように1本の電波送信アンテ
ナ7で板本体1付近をカバーする送信方法と、図3
(A)(B)に示すように微弱電波を送信する複数の電
波送信アンテナ7を配置して板本体1付近をカバーする
送信方法がある。誘導案内情報を表示するには、電波送
信アンテナ7の配置パターンで表示することも、言葉や
信号音を電波にのせて送信することもできる。使用場所
と電波送信アンテナ7の配置パターンや信号音を規則化
することで容易に場所を判断することができる。単純に
誘導帯10に沿って歩けばよい場所では、電波送信アン
テナ7を均一で規則的に配置した敷設板で誘導帯10を
形成し一定の信号音を送信すればよい。危険を伴なう列
車の乗車口,上り階段の手前,下り階段の手前,エスカ
レーターの手前,エレベーターの乗口,交差点の手前,
踏切の手前等では、それに応じた電波送信アンテナ7の
配置がされた敷設板を敷設したり、それらを知らせるた
めの信号音を送信する。トイレ,出口,電話,方向等も
電波送信アンテナ7の配置や信号音で表示することがで
きる。電波送信アンテナ7の配置パターンは単純なもの
から複雑なものまで可能である。
【0022】電波は敷設板の表面の形状に影響されない
ため、フラット,凸部,波状,その他何であってもよ
い。図3(B)(C)に示したように、均一規則的に凸
部を形成した従来の敷設板と同じ形状であってもよく、
電波送信アンテナ7の配置をどうするかは自由にでき
る。図3(A)図4(B)に示すようにフラットであれ
ば、上に立っても安定し、足も引っ掛からず、ジュータ
ンを敷くこともできる。
【0023】上記後者のように構成された杖によれば、
微弱電波が届く範囲に先端に配された電波受信アンテナ
8があるとき、内蔵された微弱電波受信器9で前記敷設
板板本体1付近の微弱電波を受信できる。聴覚に問題が
なければ音声信号に変換し、図3(D)に示すようなイ
ヤホン12等の音声で出力して耳に知らせる。難聴であ
ったりイヤホン12が煩わしいならば振動信号に変換
し、図3(E)に示すような振動器13等の振動で出力
して手の感覚に知らせる。イヤホン12のかわりに、骨
の振動を利用した難聴者用振動レシーバーを用いてもよ
い。図3(F)に示すように、杖の先端を敷設板の板本
体1付近にして歩いたり杖を動かすことにより電波送信
アンテナ7の配置パターンを電波の強弱で知ることがで
きるし、音声や信号音の送信内容は杖を動かさずとも知
ることができる。勿論、普通の杖としても使用できる。
【0024】具体例として、微弱電波発信器6からは直
進路を示す信号音が送信されており、杖のイヤホン12
からは「ピッ・ピッ.ピッ」と聞え、杖の振動器13は
「ビッ・ビッ・ビッ」と振動する。図3(A)(B)の
敷設板で杖が移動すると電波の強弱の波が規則的に3回
あり、図示しないが図2(A)の磁石2の位置に電波送
信アンテナ7を配置した敷設板を右方向へ行けば2回の
山から3回目の山まで長い谷があり、左方向へ行けば1
回の山の後に長い谷が続き2回3回目の山がくる。後者
の敷設板を用いた誘導帯10の一例をあげると、敷設板
を縦方向に並べた場合、誘導帯10に沿って歩くと電波
の強弱の波が規則的にあり、杖を右方向へ振れば2回の
山から3回目の山まで長い谷、杖を左方向へ振れば1回
の山の後に長い谷が続き2回3回目の山がくる。この誘
導帯10を駅のプラットホーム14に設ければ列車側と
歩行側を誘導案内情報として知ることができる。
【0025】誘導帯10に沿って進む場合、杖の先端を
敷設板の板本体1付近にしたまま歩くだけで、微弱電波
を確認することができる。敷設板と杖は接触する必要も
なく、杖を左右に振り続ける必要もない。従来と比較し
て非常にスムーズにしかも早く歩行することが可能であ
る。微弱電波の場合有利なのは、多少敷設板から横にズ
レてしまっても電波が弱くなるだけで受信は可能であ
り、電波送信アンテナ7に近付けば電波が強くなって敷
設板に戻ることができることである。
【0026】
【実施例】添付図面に基づいて本発明の実施例を説明す
るが、これらの実施例にのみ限定されるべきものでない
ことは云うまでもない。
【0027】図1中1は磁力線透過体で形成された板本
体であり、本実施例ではプラスチックを用いた。板本体
1の表面形状は図1(A)に示すものはフラットであり
図1(B)に示すものは規則的均一に凸部11が形成さ
れている。図4(B)はプラットホーム14の誘導体を
形成したフラットな敷設板をあらわす。板本体1には所
要数の磁石2が内設されており、本実施例では永久磁石
を用いた。磁石2は極を上向きに配する。図示しない
が、N極とS極の配置によって磁力線パターンに変化を
つけることができる。凸部11を形成する敷設板の場
合、図示したように凸部11を利用して磁石2を内設し
た。図2には(A)(B)2つの配置例を示した。破線
円の部分には円形の磁石2を配し、破線横長円の部分に
は横長形の磁石2を配する。表面に凸部11が形成され
ている場合、凸部11位置全部に磁石2を内設してもよ
いし、所要部分だけに配置してもよい。
【0028】図1中3は杖本体であり、先端には磁力線
受信アンテナ4のコイルを配し、コイルと配線15で結
ばれた磁力線受信器5が内蔵されている。少なくとも杖
本体3の先端部分は磁力線透過体で形成されており、本
実施例は全体にプラスチックを用いた。磁力線受信アン
テナ4の信号は磁力線受信器5で増幅され、図1(C)
の杖では音声信号に変換されて杖本体3に接続されたイ
ヤホン12で聞くことができ、図1(D)の杖では振動
信号に変換されて杖本体3に内蔵された振動器13が振
動する。振動器13は杖全体を振動させる。
【0029】図3中1は電波透過体で形成された板本体
であり、本実施例ではプラスチックを用いた。板本体1
の表面形状は図3(A)に示すものはフラットであり図
3(B)(C)に示すものは規則的均一に凸部11が形
成されている。図4(B)はプラットホーム14の誘導
体を形成したフラットな敷設板をあらわす。板本体1に
は微弱電波発信器6が内設されており、図3(A)
(B)では数本の電波送信アンテナ7を伸ばして均等間
隔に配している。図3(C)では板本体1中央に1本の
電波送信アンテナ7を配している。電波送信アンテナ7
からは微弱電波が発せられている。凸部11を形成する
敷設板の場合、図示したように凸部11を利用して電波
送信アンテナ7を配置してもよい。
【0030】図3中3は杖本体であり、先端には電波受
信アンテナ8を配し、電波受信アンテナ8と配線15て
結ばれた微弱電波受信器9が内蔵されている。少なくと
も杖本体3の先端部分は電波透過体で形成されており、
本実施例は全体にプラスチックを用いた。電波受信アン
テナ8の信号は微弱電波受信器9で検波増幅され、図3
(D)の杖では音声信号に変換されて杖本体3に接続さ
れたイヤホン12で聞くことができ、図3(E)の杖で
は振動信号に変換されて杖本体3に内蔵された振動器1
3が振動する。振動器13は杖全体を振動させる。
【0031】
【発明の効果】上記説明した所要数の磁石を内設した敷
設板によれば、磁力線のパターンで誘導案内情報を示す
ことができる。磁力線は敷設板の表面の形状に影響され
ないため、凸部を形成してもフラットでもよい。フラッ
トであればどんな場所にも敷設できるし、ジュータンを
敷くこともできる。磁力線のパターンと場所や方向等を
規則化しておけば、視覚障害者は容易に場所等を判断で
き、視覚障害者を安全に誘導案内することができる。
【0032】上記説明した磁力線受信器を内蔵した杖に
よれば、磁力線のパターンで誘導案内情報を知ることが
てきる。磁力線は敷設板の表面付近の空間に達している
ので、杖で敷設板を叩いたり左右に払って確認する必要
はなく、腕や手首は疲れず、スムーズにしかも早く歩く
ことができ、敷設板や通路を傷付けない。誘導案内情報
を音声や振動など視覚以外の信号に変換するので、視覚
だけでなく聴覚に障害を持っていても容易に誘導案内情
報を知ることができる。
【0033】上記説明した微弱電波発信器を内設した敷
設板によれば、信号音や電波送信アンテナの配置パター
ンで誘導案内情報を示すことができる。電波は敷設板の
表面の形状に影響されないため、凸部を形成してもフラ
ットでもよい。フラットであればどんな場所にも敷設で
きるし、ジュータンを敷くこともできる。信号音や電波
送信アンテナの配置パターンと場所や方向等を規則化し
ておけば、視覚障害者は容易に場所等を判断でき、視覚
障害者を安全に誘導案内することができる。
【0034】上記説明した微弱電波受信器を内蔵した杖
によれば、信号音や電波の強弱のパターンで誘導案内情
報を知ることができる。電波は敷設板の付近に送信され
ているので、杖で敷設板を叩いたり左右に払って確認す
る必要はなく、腕や手首は疲れず、スムーズにしかも早
く歩くことができ、敷設板や通路を傷付けない。誘導案
内情報を音声や振動など視覚以外の信号に変換するの
で、視覚だけでなく聴覚に障害を持っていても容易に誘
導案内情報を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る視覚障害者誘導案内用の敷設板並
びに杖の説明図である。
【図2】本発明に係る敷設板の説明図である。
【図3】本発明に係る視覚障害者誘導案内用の敷設板並
びに杖の説明図である。
【図4】(A)は凸部を形成した敷設板でプラットホー
ムの誘導帯を形成した説明図、(B)はフラットな敷設
板でプラットホームの誘導帯を形成した説明図、(C)
は従来の敷設板の断面図である。
【符号の説明】
1 板本体 2 磁石 3 杖本体 4 磁力線受信アンテナ 5 磁力線受信器 6 微弱電波発信器 7 電波送信アンテナ 8 電波受信アンテナ 9 微弱電波受信器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁力線透過体で形成された板本体の内部
    に所要数の磁石を内設し、内設された磁石の配置に応じ
    て表面付近の空間に誘導案内情報を磁力線のパターンで
    示す視覚障害者誘導案内用の敷設板。
  2. 【請求項2】 杖本体の先端に磁力線受信アンテナを配
    した磁力線受信器を内蔵し、磁力線で表示された誘導案
    内情報を音声や振動など視覚以外の信号に変換して知ら
    せる視覚障害者誘導案内用の杖。
  3. 【請求項3】 電波透過体で形成された板本体の内部に
    微弱電波発信器を内設し、内設された微弱電波発信器の
    所要数の電波送信アンテナから板本体付近に誘導案内情
    報を微弱電波で送信する視覚障害者誘導案内用の敷設
    板。
  4. 【請求項4】 杖本体の先端に電波受信アンテナを配し
    た微弱電波受信器を内蔵し、微弱電波で送信される誘導
    案内情報を音声や振動など視覚以外の信号に変換して知
    らせる視覚障害者誘導案内用の杖。
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