JPH0864816A - 絶縁ゲート型半導体装置 - Google Patents
絶縁ゲート型半導体装置Info
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- JPH0864816A JPH0864816A JP19930494A JP19930494A JPH0864816A JP H0864816 A JPH0864816 A JP H0864816A JP 19930494 A JP19930494 A JP 19930494A JP 19930494 A JP19930494 A JP 19930494A JP H0864816 A JPH0864816 A JP H0864816A
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Abstract
の、センス電圧の温度依存性を低減化する。 【構成】 ソース長を短くした複数の電流検出セルを主
電流セルと所定位置関係を有するように配列することに
より、実質的な電流検出セルと主電流側セルとの距離を
増大し、両者間の寄生コンダクタンスを低減する。
Description
関し、特に絶縁ゲートを介した電界効果を用いた半導体
素子が搭載されているチップと、同一チップ上に電流検
出素子を備えた半導体装置に関する。
能化は単にMOSFETやIGBT(Insulated Gate B
ipolar Transistor )といった単体デバイス自身だけの
開発だけでなく、これら主電流を制御するメインデバイ
スと同一チップ上に各種の補助デバイスを集積化するス
マートパワーIC(Smart POWER IC)化の方向でも進め
られている。半導体パワーデバイスに対する過電流保護
対策は、従来は母線に検出抵抗または電流シャントを挿
入して行われていたのに対し、近年は、電流検出用素子
(セル)をオンチップ化することにより、検出のための
パワー損失、部品点数、検出回路の簡略化が可能となっ
てきている。図10にMOSFETの過電流保護回路の
一例を示す。図10の破線内が電流検出セル内蔵のMO
SFETである。図10の回路において、電流検出のた
めのセンス抵抗RSENSE の電圧降下の電圧を基準電圧V
ref (DC)とコンパレータにより比較する。このコン
パレータの出力をディレイ回路を介し、ラッチ回路によ
りラッチする。たとえば過電流の値が素子定格の1.5
倍に達した瞬間、20μs以内に遮断されMOSFET
を保護する。
OSFETは主電流側と検出電流側とでユニットセル数
の比がM:1となるように並列接続された主電流側セル
QM(FETMAIN)と電流検出セルQS (FE
TSENSE )とで構成され、主電流側セルと電流検出セル
との共通のドレイン端子D及びゲート端子Gと主電流側
ソース端子S、検出電流側ソース端子(センス端子)S
e とを有する。
センス端子Se 間に検出抵抗(RSE NSE )を接続し、抵
抗両端間の電圧降下(センス電圧VSENSE )を測定する
ことにより負荷電流を検出することができる。
成するユニットセル構造はすべて同じ構造で同一チップ
上に形成されているため、主電流側セルに流れる電流I
MAINと電流検出セルに流れる電流ISENSE の比はそれぞ
れのセル数の比(センス比)に等しくなり、検出電流
(センス電流)ISENSE は、 ISENSE =(1/M)・IMAIN……(1) となり、検出抵抗RSENSE を接続すると、センス電圧V
SENSE は、
なる。
ル断面構造を有するトランジスタである。図11におい
て第1主電極領域であるn+ ドレイン領域1の上に低不
純物密度の高抵抗n- ドリフト領域2が形成されてい
る。n- ドリフト領域2の表面に、その表面が露出する
ようにp型ベース領域3が形成されている。更に、この
p型ベース領域3中にその表面が露出するように第2主
電極領域であるn+ ソース領域4を形成する。そして、
p型ベース領域3の表面にはSiO2 などの薄いゲート
絶縁膜5を介してポリシリコンゲート電極6が設けられ
ている。このゲート電極6は、p型ベース領域を跨ぎ、
n- ドリフト領域2からn+ソース領域4に達するよう
に配置されている。n+ ソース領域4とp型ベース領域
3とを表面で短絡するように金属ソース電極7が設けら
れ、ポリシリコンゲート電極6に接続して金属ゲート
8、n+ ドレイン領域1に接続して金属ドレイン電極9
がそれぞれ設けられている。図11と重複する部分には
同一の符号を用いているが、図12は従来の電流検出セ
ル内蔵MOSFETを説明する断面図である。主電流側
セルはp型ベース領域3の内部に形成されたn+ ソース
領域4、n- 領域2の表面のゲート絶縁膜5、ゲート絶
縁膜5の上部のゲート電極6、n-領域2の裏面に形成
されたn+ ドレイン領域1等から構成されている。ソー
ス電極97、n+ ソース領域94、p型ベース領域93
等から構成される電流検出セル領域301は、主電流側
セル領域302と隣接している。主電流側セル領域30
2、電流検出セル領域301のp型ベース領域3,93
は等間隔で配置された構造となっている。主電流側セル
領域302のp型ベース領域3の上には、n+ソース領
域4とp型ベース領域3とを表面で短絡するように金属
ソース電極7が形成されている。電流検出セル領域30
1のp型ベース領域93の上にはn+ ソース領域94と
p型ベース領域93を表面で短絡するように金属ソース
電極97が形成されている。主電流側セルのソース電極
7と電流検出セルのソース電極97との間には外付けの
検出抵抗RSENSE が接続されている。
半導体装置は上記のように検出抵抗RSENSE 両端間のセ
ンス電圧(VSENSE )を測定することにより主電流側を
流れる負荷電流を検出する事が出来るが、問題点として
は、このセンス電圧が温度により変化することが上げら
れる。センス電圧の主電流(ID =IMAIN+ISENSE )
に対する特性(VSENSE −ID 特性)の温度依存性を図
9に示す。図9からかるように、従来の電流検出セル内
蔵の半導体装置は温度が常温(25℃)から高温(12
5℃)へ上昇するにつれてセンス電圧が上昇する傾向を
示している。
続しており温度係数は低く検出抵抗RSENSE の温度特性
は殆ど無視できる。したがって図9のようにセンス電圧
が温度依存性を持つということは、主電流側セルに流れ
る電流IMAINと検出電流ISE NSE との電流比が温度によ
り変化していること、つまりセンス電流ISENSE が温度
と共に増加していることを示している。
のは、図12に示すように主電流側ユニットセルと電流
検出側ユニットセルとが近接しており、また主電流側ユ
ニットセルと電流検出側ユニットセル間には寄生抵抗R
p が存在していることに起因する。Rp はp型ベース領
域3,93の表面の反転層のRc とp型ベース領域3,
93間のn- ドリフト領域2の表面の抵抗RN - との直
列接続が主なるものと考えられる。
対し十分大きければ、センス電流ISENSE は検出抵抗R
SENSE を流れるため、寄生抵抗Rp の影響を無視する事
ができるが、そうでない場合には本来検出抵抗を流れる
べき電流が寄生抵抗にも流れることになる。つまり図1
2に示した従来の半導体装置では、主電流側ユニットセ
ルと電流検出セルとが近接しているため寄生抵抗を流れ
る電流が無視できないほどRp の値が小さいという問題
があった。図9に示したセンス電圧の温度依存性は温度
が上昇するにつれてn- 層の抵抗が大きくなり、寄生抵
抗Rp が温度と共に増大することを示していると言え
る。
等しくなる。
生抵抗に流れていた電流成分が、温度上昇(Tj =12
5℃)により検出抵抗を流れるようになりセンス電圧が
図9のように増大することとなるのである。
FETにおいてセンス電圧を利用して電流検出回路を構
成する場合、センス電圧の温度特性を考慮にいれて、回
路を構成する必要があるという欠点があった。
ETだけでなく、UMOS等の他MOSFETおよびI
GBT(Insulated Gate Bipolar Transistor ),MC
T(MOS Controlled Thyristor)、あるいはEST(Em
itter Switched Thyristor)等の種々の絶縁ゲート構造
を有する各種半導体パワーデバイスに電流検出セルを内
蔵した場合における共通の問題点であった。特に寄生抵
抗は高速・低オン電圧用にセルパターンを微細化する
と、セル間隔が狭くなるので必然的に寄生抵抗値が大き
くなり、このことが間接的に電流検出セルの内蔵半導体
装置の微細化、高速・低オン電圧化の障害となってい
た。
決するために、センス電圧の温度依存性が押えられた半
導体装置を提供することにある。
大や、工程の複雑化を伴うことなく、電流検出セルと主
電流セルとの間の寄生コンダクタンスを低減し、センス
電圧の温度依存性を低減化することである。
に、本発明の第1の特徴は、図1および図2に示すよう
に、第1の主電極領域(4,94)および第2の主電極
領域(1)と、該第1および第2の主電極領域間を流れ
る電流を制御する絶縁ゲート電極(6)とを少なく共有
する複数個の主電流側ユニットセル(主電流側セル3,
4)および電流検出側ユニットセル(電流検出セル93
1,932,933,94)とを同一半導体基板(2)
上に形成した電流検出セル内蔵MOSFETやIGBT
等の半導体装置において、電流検出セルを複数個(n
個)設け、主電流側セルから次第に遠ざかるように並列
配置したことである。
方向に測った第1の電極領域の長さ(以下第1主電極長
という)(l1 ,l2 ,l3 ,……)を、主電流側セル
の第1主電極長l0 よりも短くし、かつl0 =l1 +l
2 +l3 +……+ln (n≧2)としたことである。第
1の主電極領域とはMOSFETではソース領域、IG
BTではエミッタ領域等に相当し、第2の主電極領域と
はドレイン領域や、コレクタ領域等に相当する。したが
って、第1主電極長とは、ソース長あるいはエミッタ長
ということになる、主電流側セルと電流検出セルは同一
の繰り返しピッチ、すなわち等間隔で同一方向に配列さ
れた部分を少なくとも具備している。
数個の電流検出セルのそれぞれの第1主電極長を l1 <l2 <l3 <……<ln とし(n≧2)、第1主電極長が長い前記電流検出セル
を第1主電極長が短い電流検出セルよりも、前記主電流
側セルよりも遠ざけて構成していることである。
流検出セル内蔵の半導体装置において、主電流側セル
(3,4)の長手の方向と、電流検出セル(939,9
4,97)の長手の方向が直交するように構成されてい
ることである。
電流検出セル(938,94,97)の主電極長l
1 が、前記複数の主電流側セル(3,4)の長手方向と
は直交する方向に測った、前記複数の主電流側セルの全
体が占める幅、すなわち各主電流側セルの幅の総和以内
に納まるべく、前記主電流側セルの長手方向の一方の端
部近傍に電流検出セルが配置された電流検出セル内蔵の
半導体装置であることである。
主電流側セル(3)と電流検出セル(937)の間にボ
ンディングパッド(96)を配置した電流検出セル内蔵
の半導体装置であることである。
ボンディングパッド(96)の下部の半導体基板(2
2)の表面に、少数キャリア抜き用の高不純物密度半導
体領域(83)を設け、主電流側セルの第1の主電極
(77)に接続した構造を具備する電流検出セル内蔵半
導体装置であることである。
流検出セルとの実効的な距離が増大し、主電流側セルと
電流検出セルとの間の寄生コンダクタンス(Gp =1/
Rp )が低減するので図8に示すようにセンス電圧(V
SENSE )の主電流(ID)に対する特性は温度依存性を
示さなくなる。
の第1主電極長l1 ,l2 ,l3 ,……ln-1 ,l
n (n≧2)を主電流側セルから離れるにしたがいl1
<l2 <l3 <……ln-1 <ln と大きくしているの
で、主電流側セルと電流検出セルとの実効的な距離を増
大しつつ、電流検出セルの占める実効的な面積の増大も
抑制している。
ルと電流検出セルとを直交させることにより両者の端部
のみが接近し、全体としては実効的な両者の距離を増大
させることができるので寄生コンダクタンスが低減し、
センス電圧(VSENSE )の温度依存性が小さくなる。
ースを発生しないで電流検出セルと主電流側セルとの実
効的な距離を増大し寄生コンダクタンスを低減できる。
電流検出セルと主電流側セルとの距離はボンディングパ
ッド分だけ離れるので、寄生コンダクタンスは低減し、
しかも面積効率の低下もない。
グパッド下部の高不純物密度領域を介して、ターンオフ
時の少数キャリアを引き抜くことができるので、ボンデ
ィングパッド下部の少数キャリアが電流検出セルに集中
することによるいわゆる転流dv/dt破壊を発生する
こともなく安定に動作し、しかもセンス電圧の温度依存
性は低減できる。
る電流検出セル内蔵MOSFETを示す。従来技術の説
明に用いた図11,12と重複する部分には同一の符号
を用いている。図1は平面図で、図2は図1のA−A′
方向の断面図である。図2のn- ドリフト領域2内に
は、その表面側から所定の拡散深さで主電流側セルQM
と電流検出セルQS のp型ベース領域3,931,93
2,933がそれぞれ形成されている。夫々の領域内に
は、その表面から所定の拡散深さまで主電流側セルのn
+ ソース領域4および電流検出セルのソース領域94が
形成されている。図1の平面図から理解されるように電
流検出セルのソース長l1 ,l2 ,l3は主電流側セル
のユニットセルのソース長l0 よりも短く構成され
の表面には、夫々のp型ベース領域3,931,93
2,933にまたがるようにしてゲート絶縁膜5を介し
てゲート電極6が形成されている。ゲート電極6は例え
ば不純物を添加したドーブドポリシリコン又はW,M
o,WSiX 等により形成されている。この上にPSC
等の層間絶縁膜51が堆積されその上部に電極7、セン
ス電極97接続用の開口(コンタクトホール)を介して
ソース電極、センス電極97が形成されている。
とにより、ゲートオン(導通)状態で主電流側セルに比
べ、電流検出セルに至るそれぞれの電流路の幅は小さ
く、さらに主電流側セルのp型ベース領域3に隣接した
電流検出セルのp型ベース領域931の次に位置する電
流検出セルのp型ベース領域932,933,……まで
の距離は、次第に長くなるので、主電流側セルと電流検
出セル間の寄生抵抗Rpが次第に増大する。したがっ
て、温度変化によるRp の値の変化が、センス電圧に影
響を与えないレベルになる。またソース長l0 =Σli
としているのでセンス比M:1に等しい正確な電流が検
出できる。
2 =l3 =……=ln としているので、l0 /l1 の比
(ソース長比)を大きくすれば、大きくするほど寄生コ
ンダクタンス(Gp =1/Rp )が減少することになる
が、電流検出セル占有面積が横方向に拡がり、主電流側
セルの占有面積が損失する欠点がある。図1の右下の部
分はデッドスペースとなり、実効的な主電流側セルの占
有面積が減少したことと等価になるからである。図3は
この点を考慮した本発明の第2の実施例に係る電流検出
セル内蔵MOSFETの平面図示する。図3で電流検出
セルのソース長l1 <l2 <l3 とすることにより、電
流検出セルの個数を減少させ、電流検出セルの実効的な
占有面積を減少し、面積効率を改善している。最も主電
流側セルに近いp型ベース領域931中のn+ ソース領
域94のソース長l1 を一番短くしている。すなわち単
位ソース長当りのGp の最も大きなセルのソース長が最
も短いので、全体としてGp が小さくなる。たとえばl
2 =2l1 ,l3 =2l2,およびl0 =l1 +l2 +
l3 =7l1 とすればGp はl1 =l0 の場合に比し、
1/4程度になる。図1の場合はGp を1/4とするた
めには電流検出セルは4個以上必要となるので、実効的
な電流検出セルの占有面積当りのGp の低減効果は第2
の実施例の方が大きくなる利点を有する。
個数を増せば、それだけGp の値は小さくなる。この場
合、ソースの長手方向の端部の電界が集中しやすい部分
のGp に寄与する効果が相対的に大きくなってくる。し
たがって図1,図3において電流検出セルのソース端部
の寸法l01,l02,l03は、主電流側のソース端部の寸
法l00よりも大きくし、ソース端部の効果を抑制してい
る。図1,図3ではl01=l02=l03≒2l00としてい
る。
出セル内蔵MOSFETの平面図を示す。図4では電流
検出セルのn+ ソース領域94はp型ベース領域939
の内部にストライプ形状に形成されているが、主電流側
セルのn+ ソース領域4の長手の方向と、電流検出セル
のn+ ソース領域94の長手の方向とは直交している。
このように構成することにより、寄生抵抗の最も小さい
のは相互の距離が最も近い部分のRPNであり、電流検出
セルのn+ ソース領域894が主電流側セルから離れる
に従い、寄生抵抗RPFは大きくなっている。つまりRPN
<RPFであり、n+ ソース長が長ければ、主電流側セル
から最も遠い電流検出セルの端部の寄生コンダクタンス
への寄与成分はほとんど無視できる。図4においても主
電流側セルに近い方のソース端末部の寸法l01は主電流
側セルの対応する部分の寸法l00より大きく、たとえば
l01≒2l00として最も電界の集中する部分の寄生コン
ダクタンスを抑制している。図4で右上の部分がデッド
スペースになるが、この場合は、後述の図6のように電
流検出セルのソース電極ボンディングパッド96等を配
置すればデッドスペースは解消する。
出セル内蔵MOSFETの平面図である。図4の右上部
分のデッドスペース解消の他の方法として、電流検出セ
ルのp型ベース領域938を主電流側セルのp型ベース
領域3と直交方向に配置し、かつ主電流セルの並列配置
領域の下部にそのn+ ソース領域94のソース長l1が
全部納まるように配置した場合である。図5の配置は、
図4に比すれば寄生コンダクタンスGp は大きいが、図
12,13に示した従来技術に比すれば、はるかにGp
は小さくなり、しかもデッドスペースはほとんどない。
出セル内蔵IGBTの平面図で、図7は図6のC−C′
方向の断面図である。IGBTは、上部にMOSFET
構造、下部にバイポーラトランジスタ構造を備えた複合
構造ととらえることができる。あるいは図2のn+ ドレ
イン領域1を図7ではp+ コレクタ領域19と置き換え
た構造ともとらえることができる。図7において第1主
電極領域であるp型コレクタ領域19の上にn- ベース
領域22が形成されている。n- ベース領域22の表面
に、その表面が露出するように主電流側ユニットセルの
p型ベース領域3および電流検出セルのp型ベース領域
937が形成されている。更に、図6,7では省略して
いるが、この主電流側ユニットセルのp型ベース領域3
中にその表面が露出するように第2主電極領域であるn
+ エミッタ領域44を形成されている。同様に図上では
省略しているが、電流検出セルのp型ベース領域937
の中にはn+ エミッタ領域95が形成されている。図2
のn+ ソース領域4,94が図7におけるn+ エミッタ
領域44,95に対応するので参考にされたい。そし
て、それぞれのp型ベース領域3,93の表面にはSi
O2 など薄い絶縁膜5を介してポリシリコンゲート電極
6が設けられている。このゲート電極6は、p型ベース
領域3,93を跨ぎ、n- ベース領域22からn+ エミ
ッタ領域44,95に達するように配置されている。n
+ エミッタ領域44とp型ベース領域3とを表面で短絡
するように主電流側ユニットセルの金属エミッタ電極7
7が設けられ、n+ エミッタ領域95には電流検出セル
の電極98が接続され、さらにボンディングパッド96
へ接続されている。p型コレクタ領域19に接続して金
属コレクタ電極99が設けられている。図7のボンディ
ングパッド96の下部のp型領域83は、ターンオフ時
にボンディングパッド下部のホールをコンタクトホール
81を介して金属エミッタ電極7に引き抜くためのもの
である。すなわち、ターンオフ時にボンディングパッド
下部のホールが、電流検出セルのp型ベース領域937
に集中して、電流検出セルが転流dv/dt破壊するの
を防止している。図6の右上にはゲートのボンディング
パッド61が示されている。本発明の第5の実施例によ
れば主電流側ユニットセルと電流検出セルとはボンディ
ングパッドの寸法分だけ、たとえば200μmあるいは
300μmといったかなり大きな距離分だけ離れること
になるので寄生コンダクタンスは極めて小さくなる。し
かも、図6から明らかなようにデッドスペースはなく、
面積効率が高くなる。したがって単位チップ面積当りの
オン抵抗も低減する。高耐圧が必要な場合はn-ベース
領域の下部、あるいはn- ベース領域とp+ コレクタ領
域19との界面近傍にn+ バッファ層を設けてもよい。
実施例をIGBTに適用してもよく、本発明の第5の実
施例をMOSFETに適用することも図7のp+ コレク
タ領域19をn+ ドレイン領域1に置き換えることによ
り可能である。IGBTは図7の構造に限るものでもな
くコレクタショート型IBGT、ショットキードレイン
コンタクトIGBT等他の構造のものでもよい。
の絶縁ゲート型半導体装置、たとえばEST,MCT,
MOS−SIT(Static Induction Transistor )等に
も適用できる。第1〜第5の実施例ではnチャネル型で
説明したが、導電型を逆にしてpチャネル型としてもよ
いことはもちろんである。またSiデバイスに限定する
必要はなく、SiCでパワーMOSデバイスを構成すれ
ば、特に600℃以上での高温においても動作可能とな
るので、温度依存性が小さい特性がより効果的に発揮さ
れる。またAaAs−GaAlAsヘテロ接合による絶
縁ゲート構造の半導体装置やInPの表面に形成したS
iO2 膜によるMOS型半導体装置等他の絶縁ゲート半
導体装置に適用できることはもちろんである。
ルと主電流側セルとの相対的な配置を変更することによ
り、両者間の実質的な距離を増大し、寄生コンダクタン
スが低減できる。そのため、センス電圧の温度依存性が
押えられる。
(VSENSE )の主電流(ID =IMAIN×ISENSE )に対
する温度25℃と125℃における特性を図8に示す。
従来技術の特性(図9)と比して顕著に温度特性が改善
されていることがわかる。
ほとんど減少させないで寄生コンダクタンスを減少でき
るので、オン抵抗の小さく、しかもセンス電圧の温度依
存性の小さい半導体装置が実現できる。
ンス低減用のチャネルストップ領域の拡散工程、U溝形
成のためのエッチング、あるいは絶縁分離領域形成のた
めの酸化等の主電流側セルと電流検出セルとの間の分離
領域形成等の特別の工程を追加する必要もなく、寄生コ
ンダクタンスが低減できる利点がある。すなわち工程お
よび構造の複雑化を伴わずにセンス電圧の温度依存性が
低減できるので生産性が増大し、また構造の微細化が容
易となる。
慮せずに回路設計が可能なため電源分野や自動車制御用
回路等の温度に対する条件の厳しい分野での回路構成が
容易となる。
ンネルMOSFET)の平面図。
ンネルMOSFET)の平面図。
ンネルMOSFET)の平面図。
ンネルMOSFET)の平面図。
BT)の平面図。
(ID )特性。
流(ID )特性。
含めた回路図。
図。
9 電流検出セルのp型ベース領域 4 主電流側ユニットセルのn+ ソース領域 94 電流検出セルのn+ ソース領域 1 n+ ドレイン領域(第1主電極領域) 2 n- ドリフト領域 9 金属ドレイン電極 7 主電流側ユニットセルの金属ソース電極 97 電流検出セルの金属ソース電極 5 ゲート絶縁膜 6 ゲート電極 61 ゲートボンディングパッド 19 p型コレクタ領域(第1主電極領域) 22 n- ベース領域 77 主電流側セルの金属エミッタ電極 96 電流検出セルエミッタボンディングパッド 98 電流検出セルのエミッタ電極 99 金属コレクタ電極 81 パッド部ホール引き抜き用コンタクトホール 83 p型領域
Claims (6)
- 【請求項1】 第1および第2の主電極領域と、該第1
および第2の主電極領域間を流れる電流を制御する絶縁
ゲート電極とを少なく共具備する複数個の主電流側セル
および電流検出セルとを同一半導体基板上に形成した半
導体装置において、該電流検出セルを複数個(n個)設
け、該複数の電流検出セルのそれぞれの長手方向に測っ
た第1の主電極領域の長さ(以下第1主電極長という)
(l1,l2 ,l3 ,……,ln )を、該主電流側セル
の第1主電極長l0 よりも短くl0 =l1 +l2 +l3
+……+ln (n≧2)とし、かつ、主電流側セルの繰
り返しピッチと同一ピッチで主電流側セルから次第に遠
ざかるように配列したことを特徴とする絶縁ゲート型半
導体装置。 - 【請求項2】 前記複数個の電流検出セルのそれぞれの
第1主電極長を l1 <l2 <l3 <……<ln とし(n≧2)、第1主電極長が長い前記電流検出セル
を第1主電極長が短い電流検出セルよりも、前記主電流
側セルよりも遠ざけたことを特徴する請求項1に記載の
絶縁ゲート型半導体装置。 - 【請求項3】 第1および第2の主電極領域と、該第1
および第2の主電極領域間を流れる電流を制御する絶縁
ゲート電極とを少なく共具備する複数個の主電流側セル
および電流検出セルとを同一半導体基板上に形成した半
導体装置において、前記主電流側セルの長手の方向と、
前記電流検出セルの長手の方向とが直交するように配置
したことを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置。 - 【請求項4】 前記電流検出セルの第1主電極長が、前
記複数の主電流側セルの長手方向と直交方向に測った、
前記複数の主電流側セルの全体の幅の寸法以内に納まる
べく、前記主電流側セルの長手方向の一方の端部近傍に
前記電流検出セルが配置されたことを特徴とする請求項
3に記載の絶縁ゲート型半導体装置。 - 【請求項5】 第1および第2の主電極領域と、該第1
および第2の主電極領域間を流れる電流を制御する絶縁
ゲート電極とを少なく共具備する複数個の主電流側セル
および電流検出セルとを同一半導体基板上に形成した半
導体装置において、該主電流側セルと該電流検出セルと
の間に該電流検出セルのボンディングパッドを配置した
ことを特徴とする絶縁ゲート半導体装置。 - 【請求項6】 前記ボンディングパッド下部にターンオ
フ時に少数キャリアを引き抜くための高不純物密度半導
体領域を設け、該半導体領域を前記主電流側セルの第1
の主電極に接続したことを特徴とする請求項5に記載の
絶縁ゲート型半導体装置。
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JP2006351985A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Toshiba Corp | 半導体装置 |
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