JPH07297387A - 横型半導体装置 - Google Patents

横型半導体装置

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Publication number
JPH07297387A
JPH07297387A JP8990194A JP8990194A JPH07297387A JP H07297387 A JPH07297387 A JP H07297387A JP 8990194 A JP8990194 A JP 8990194A JP 8990194 A JP8990194 A JP 8990194A JP H07297387 A JPH07297387 A JP H07297387A
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JP
Japan
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semiconductor
sense
electrode
semiconductor region
region
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Application number
JP8990194A
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English (en)
Inventor
Toshibumi Ohata
俊文 大畠
Naoki Sakurai
直樹 櫻井
Yoshitaka Sugawara
良孝 菅原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 IGBTユニットセルを多数横方向に配置構
成する場合、横型IGBTのメイン電流を規定値に到達
させる制御が可能な横型IGBTを提供する。 【構成】 n型半導体基体1と、基体1の主表面に選択
配置のp型ウエル領域2と、ウエル領域2の表面に選択
配置のn型エミッタ領域3と、基体1の主表面に選択配
置のp型コレクタ領域4と、基体1の主表面とウエル領
域2及びエミッタ領域3の各表面に絶縁配置のゲート電
極7と、エミッタ領域3の表面に接触配置のエミッタ電
極5と、コレクタ領域4の表面に接触配置のコレクタ電
極6とからなるIGBTユニットセルを横方向に多数蛇
行させて集積配置した横型IGBTにおいて、1つ以上
のユニットセルのエミッタ電極5を一部長手方向に離間
配置してセンス電極10とし、センス電極10にセンス
ライン11を接続し、1つ以上のユニットセルのゲート
電極7にゲートライン12を接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、IGBT(絶縁ゲート
バイポーラトランジスタ)や(ESTエミッタスイッチ
トサイリスタ)等の横型半導体装置に係わり、特に、半
導体ユニットセルを横方向に多数蛇行させて集積配置
し、1つまたは複数の半導体ユニットセルに電流センス
機能を持たせ、このセンス機能に基づいて横型半導体装
置全体の電流制御を行う横型半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、比較的大きな電流を高速度でス
イッチング制御可能な半導体装置としては、これまで縦
型または横型IGBTが知られていたが、比較的最近に
なって、ESTも知られるようになった。そして、この
ESTは、例えば、「Proceedings of
1992 International Sympos
ium on Power Semiconducto
r Devices &ICs,Tokyo」pp.2
56−260に開示されている。
【0003】ここで、図6(a)、(b)は、既知の横
型IGBTの構成の一例を示す構成図であって、(a)
は平面図、(b)は1つの半導体ユニットセルの横方向
の断面図である。
【0004】図6(a)、(b)において、51はn型
低不純物濃度(n−)の半導体基体、52はp型ウエル
領域、53はn型高不純物濃度(n+)のエミッタ領
域、54はp型高不純物濃度(p+)のコレクタ領域、
55はエミッタ電極、56はコレクタ電極、57はゲー
ト電極、58は絶縁膜、59は絶縁層、60はセンス電
極、61はセンスライン、62はゲートラインである。
【0005】そして、n型半導体基体51の1主表面
に、p型ウエル領域52及びp型コレクタ領域54が離
間してそれぞれ選択形成され、このp型ウエル領域52
の表面にn型エミッタ領域53が選択形成される。p型
ウエル領域52及びn型エミッタ領域53の各表面にエ
ミッタ電極55が接触配置され、p型コレクタ領域54
の表面にコレクタ電極56が接触配置される。n型半導
体基体51の1主表面とp型ウエル領域52及びn型エ
ミッタ領域53の各表面とにわたって絶縁膜58を介し
てゲート電極57が配置され、エミッタ電極55とゲー
ト電極57間及びコレクタ電極56とn型半導体基体5
1の1主表面間にそれぞれ絶縁層59が設けられる。ま
た、エミッタ電極55及びコレクタ電極56は、いずれ
も全体として櫛形をなすように構成され、エミッタ電極
55とコレクタ電極56の各歯部が噛合う形に配置構成
される。ゲート電極57も、全体として櫛形をなすよう
に構成される。この場合、図6に図示の枠Aに囲まれた
部分は横型IGBTユニット(単位)セルであって、I
GBTユニットセルAは方向が互いに反転しながら、即
ち、蛇行状態に横方向に連続して形成配置され、全体の
IGBTユニットセルの組合わせにより横型IGBTが
構成される。図6(a)における右端のIGBTユニッ
トセルは、エミッタ電極55の長手方向の一部が離間配
置されており、その離間部分が電流検出用のセンス電極
60を構成している。センス電極60はセンスライン6
1を介してセンス端子(図示なし)に接続され、ゲ−ト
電極57はセンス電極60に近接した部分が制御ライン
62を介して制御端子(図示なし)に接続される。
【0006】かかる構成の横型IGBTの動作は、当該
技術分野においては、よく知られているところであるの
で、この横型IGBTの動作説明は省略する。
【0007】続く、図7は、前記開示によるESTの構
成の一例を示す断面図である。
【0008】図7において、63はn型低不純物濃度
(n−)のドリフト領域、64はp型低不純物濃度(p
−)のベース領域、65はp型高不純物濃度(p+)領
域、66はn型高不純物濃度(n+)領域、67はn型
高不純物濃度(n+)のフローティング領域、68はn
型バッファ領域、69はp型高不純物濃度(p+)のア
ノード領域、70はアノード電極、71はカソード電
極、72はゲート電極、73は絶縁膜、74はn型チャ
ネルである。
【0009】そして、n型ドリフト領域63の1主表面
にp型ベース領域64とp型領域65を接触するように
選択配置し、これらp型ベース領域64とp型領域65
との隣接部分の表面にn型領域66を選択配置し、p型
ベース領域64の表面にn型領域66と離間させてn型
フローティング領域67を選択配置する。n型ドリフト
領域63の他の主表面にn型バッファ領域68を配置
し、このn型バッファ領域68の表面にp型アノード領
域69を配置する。p型アノード領域69の表面にアノ
ード電極70を接触配置し、p型領域65とn型領域6
6の各表面にカソード電極71を接触配置する。n型ド
リフト領域63の1主表面とp型ベース領域64の表面
とn型フローティング領域67の表面にわたって、及
び、n型フローティング領域67の表面とp型ベース領
域64の表面とn型領域66の表面にわたって、それぞ
れ絶縁膜73を介してゲート電極72が配置される。
【0010】この場合、図7に図示の1点鎖線で囲んだ
部分、即ち、p型アノード領域69、n型バッファ領域
68、n型ドリフト領域63、p型ベース領域64、n
型フローティング領域67からなる部分は、サイリスタ
部Tを構成し、図8に図示の点線で囲んだ部分、即ち、
p型ベース領域64、n型フローティング領域67、n
型領域66、n型ドリフト領域63からなる部分は、M
OSFET部Mを構成している。
【0011】前記構成によるESTは、概略、次のよう
に動作する。
【0012】まず、MOSFET部Mのゲ−ト電極72
に所定のしきい値を超える制御電圧が印加されないとき
は、MOSFET部Mはオフ状態にあって、サイリスタ
部Tも順方向電流が流れないオフ状態になっている。
【0013】次いで、ゲ−ト電極72に前記所定のしき
い値を超える制御電圧が印加されると、MOSFET部
Mにおけるゲ−ト電極72の下のp型ベース領域64内
にn型チャネル74が形成され、これによって電子流が
n型領域66からn型チャネル74、n型フロ−ティン
グ領域67、n型チャネル74を介してn型ドリフト領
域63に流れ、ホールは、p型アノード領域69からn
型ドリフト領域63内に注入され、p型ベース領域64
内に集められる。この場合、p型ベース領域64は低不
純物濃度であるため、高いシ−ト抵抗(横方向抵抗)を
有し、それによりp型ベース領域64とn型ドリフト領
域63とからなるpn接合部が順バイアスされ、サイリ
スタ部Tがタ−ンオンする。そして、サイリスタ部Tの
タ−ンオンによりこのとき、n型ドリフト領域63に伝
達される電子流及びn型ドリフト領域63に注入される
ホールが増大し、ターンオン状態が保持される。この場
合、n型フロ−ティング領域67は2つのn型チャネル
74を通してカソ−ド電極に接続されているので、MO
SFET部Mはゲート電極72に印加される制御電圧に
よってサイリスタ部Tのオン電流の値を制御することが
できる。
【0014】このように、前記構成によるESTは、タ
−ンオン時にサイリスタ動作になるので、既知のIGB
Tと比較して順方向電圧降下を低くでき、順方向電圧降
下とタ−ンオフタイムのトレ−ドオフ関係が既知のIG
BTと比較して改善され、耐圧600VのESTにおい
て、約500nsecのタ−ンオフタイムが得られるも
のである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、MOSFE
TやIGBT等の横型半導体装置のタ−ンオン速度は、
所定のしきい値を超える制御電圧のゲ−トへの印加タイ
ミングによって決定されるもので、特に、MOSFET
やIGBTのゲート駆動回路が物理的に長いときは、そ
のゲート駆動回路の充電速度、即ち、そのゲート駆動回
路の浮遊容量成分及びゲート駆動回路に直列に加わる抵
抗成分の積に依存するようになる。このため、図6に図
示の前記既知の横型半導体装置(横型IGBT)のよう
に、IGBTユニットセルAが多数横方向に配置され、
制御(ゲート)端子からそれぞれのIGBTユニットセ
ルAに至る各ゲ−ト駆動回路の長さを異にしている構造
の横型IGBTにおいては、それぞれのIGBTユニッ
トセルAのタ−ンオン時間に差が生じるようになる。そ
して、そのタ−ンオン時間の差は、制御(ゲ−ト)端子
から当該IGBTユニットセルAのゲート電極に至るま
でのゲート駆動回路の長さに依存し、その長さが長くな
ればなる程、IGBTユニットセルAのタ−ンオン時間
は遅れるようになる。
【0016】一方、この種の横型半導体装置、例えば、
横型IGBT等においては、このIGBTと他の回路と
を含めて集積回路(IC)構成にする場合、ICチップ
面積を最小にできる点、及び、レイアウト上配線を最も
短く簡単にできるとの点から、センス端子及び制御(ゲ
−ト)端子を長方形の横型IGBTの一方の短辺部に並
べて設けるのが普通であり、制御(ゲート)端子から各
IGBTユニットセルAのゲート電極に至るまでのゲー
ト駆動回路の長さはそれぞれ異なっている。
【0017】ここで、図8(a)、(b)は、図6に示
す既知の横型IGBTがターンオンする際に、メイン電
流とセンス電流との時間的な変化状態を示す特性図であ
って、(a)はアンペア(A)で表わしたメイン電流の
時間的な変化状態、(b)はミリアンペア(mA)で表
わしたセンス電流の時間的な変化状態であり、図8
(a)、(b)において、点線は理想的な時間的な変化
状態、実線は現実の時間的な変化状態を示している。こ
の場合、メイン電流とは横型IGBTを流れる電流、即
ち、後述するメイン部ユニットセルを流れる電流を表わ
し、センス電流とは後述するセンス部ユニットセルを流
れる電流を表わす。
【0018】いま、センス電極60において、p型ウエ
ル領域52とn型エミッタ領域53に接触した部分の電
極長手方向の長さと全体のエミッタ電極55のそれとの
比が1:1000である横型IGBTにおいて、図8
(a)、(b)に示すように、この横型IGBTの1A
のメイン電流を、1mAのセンス電流によって制御する
ものとする。この制御において、理想的な制御において
は、点線で示すように、時間t0を起点にしてセンス電
流とメイン電流とは同じ割合で大きくなり、時間t4に
なってメイン電流が1Aに達したとき、センス電流も1
mAに達するようになるので、時間t4以降メイン電流
の高精度制御を行うことができる筈である。とことが、
本発明の発明者等の実験によれば、現実の制御は、実線
で示すように、メイン電流とセンス電流は単純な増大を
行うものでないことが判明した。
【0019】かかる制御特性が得られるのは、次のよう
な理由によるものと考えられる。この横型IGBTは、
制御信号を供給するゲートライン62がセンス電極60
の配置側のゲート電極57に接続されているため、時間
t0に制御信号が供給され、センス電極60を有するI
GBTユニットセルA(以下、これをセンス部ユニット
セルという)がタ−ンオンした瞬間には、残りのIGB
TユニットセルA(以下、これをメイン部ユニットセル
という)の中で、センス部ユニットセルに近接配置され
た、例えば、半数程度のメイン部ユニットセルがタ−ン
オンしているに過ぎない。このため、時間t0から時間
t1までの初期段階には、横型IGBTを流れる本来の
メイン電流の半分の電流値が流れるだけである。次に、
時間t1から時間t2の間においては、外部または内部
の動作検出部(図示なし)が横型IGBTのメイン電流
を増大させるように、センス電流の電流値が2倍に増大
され、前記ターンオンした半数程度のメイン部ユニット
セルと時間t1以後にターンオンしたメイン部ユニット
セルの電流値も同様に増大させ、結果的にメイン電流の
値は理想的な値に近づくようになる。続く、時間t2か
ら時間t3の間においては、センス電流の電流値の増大
に伴う前記ターンオンしたメイン部ユニットセルの電流
値の増大、及び、時間t2以後にターンオンしたメイン
部ユニットセルの電流値の加算等により、メイン電流は
急激に増大し、その値は理想的な値を超えるようにな
る。そして、時間t3になって、センス電流の電流値の
増大により、センス電流の値が規定の1mAに達する
と、電流検出回路(図示なし)がその規定電流値への到
達を検出し、センス電流の1mA以上の上昇が抑えられ
る。その結果、メイン電流は、1Aに達する前、例え
ば、0.7A等の時点でその増大が抑えられ、以後、メ
イン電流値が規定の1A以下の0.7Aに一定維持され
るようになる。
【0020】このように、既知の横型IGBTにおいて
は、各IGBTユニットセルのターンオン時間の違いに
よって、メイン電流値を規定の電流値まで確実に上昇さ
せることができないという問題がある。
【0021】一方、既知のESTは、内部にMOSFE
T部とサイリスタ部とが直列接続された構成であるの
で、自ずと流れる電流を制限する機能を有するものであ
って、この電流の制限機能により、外部負荷の短絡等に
よる過剰電流の通流でESTが破壊するのを防ぐことは
可能である。しかるに、このESTは、センス部を有し
ておらず、しかも、ESTにこのセンス部を付加するこ
とについての試みは何等なされていないため、外部負荷
の電流耐量に合わせて出力電流を適宜制限することがで
きないという問題がある。
【0022】本発明は、前記各問題を解決するものであ
って、その目的は、半導体ユニットセルを多数横方向に
配置構成する場合に、横型半導体装置のメイン電流が規
定値に達するような制御が可能な横型半導体装置を提供
することにある。
【0023】また、本発明の他の目的は、全体を横型に
構成してメイン電流のセンス機能を付加し、外部負荷の
電流耐量に合わせて出力電流を制限できるようにした横
型半導体装置、とりわけESTを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記目的の達成のため
に、本発明は、第1導電型の半導体基体と、前記半導体
基体の1主表面に選択配置された第2導電型の第1半導
体領域と、前記第1半導体領域の表面に選択配置された
第1導電型の第2半導体領域と、前記半導体基体の1主
表面に前記第1半導体領域に離間して選択配置された第
2導電型高不純物濃度の第3半導体領域と、前記半導体
基体の1主表面と第1半導体領域の表面と前記第2半導
体領域の表面にわたって絶縁層を介して配置された制御
電極と、前記第2半導体領域の表面に接触配置された第
1主電極と、前記第3半導体領域の表面に接触配置され
た第2主電極とからなる半導体ユニットセルを横方向に
多数蛇行させるように集積配置し、装置の一端面部に制
御端子とセンス端子とを備えた横型半導体装置であっ
て、1つまたは複数の半導体ユニットセルの第1主電極
を一部長手方向に離間配置させてセンス電極を構成する
とともに、前記センス電極と前記センス端子とをセンス
ラインで接続し、1つまたは複数の半導体ユニットセル
の制御電極と前記制御端子とを制御ラインで接続した第
1の手段を具備する。
【0025】前記他の目的を達成するために、本発明
は、第1導電型の半導体基体と、前記半導体基体の1主
表面に選択配置された第2導電型の第1半導体領域と、
前記第1半導体領域の表面に選択配置された第1導電型
の第2半導体領域と、前記半導体基体の1主表面に前記
第1半導体領域に離間して選択配置された第2導電型高
不純物濃度の第3半導体領域と、前記半導体基体の1主
表面に前記第1半導体領域に隣接して選択配置された第
2導電型高不純物濃度の第4半導体領域と、前記第1半
導体領域及び前記第4半導体領域の各表面に選択配置さ
れた第1導電型高不純物濃度の第5半導体領域と、前記
半導体基体の1主表面と前記第1半導体領域の表面と前
記第2半導体領域の表面にわたって、及び、前記第2半
導体領域の表面と前記第1半導体領域の表面と前記第5
半導体領域の表面にわたってそれぞれ絶縁層を介して配
置された制御電極と、前記第4半導体領域及び前記第5
半導体領域の各表面に接触配置された第1主電極と、前
記第3半導体領域の表面に接触配置された第2主電極と
からなる半導体ユニットセルを横方向に多数蛇行させる
ように集積配置し、装置の一端面部に制御端子とセンス
端子とを備えた第2の手段を具備する。
【0026】
【作用】前記第1の手段によれば、多数の半導体ユニッ
トセルの中の1つまたは複数の半導体ユニットセルの一
部にセンス電極を配置構成し、このセンス電極をセンス
ラインに接続するとともに、多数の半導体ユニットセル
の中の1つまたは複数の半導体ユニットセルの制御電極
に制御ラインを接続した構成を採用している。
【0027】この場合、前記センス電極を有する半導体
ユニットセル(センス部ユニットセル)の配置箇所また
は前記制御ラインに接続される制御電極を有する半導体
ユニットセルの配置箇所をそれぞれ適宜選択すれば、制
御ラインに制御信号が供給された際に、センス部ユニッ
トセルのターンオン時間に対して、残りの半導体ユニッ
トセル(メイン部ユニットセル)のなかの幾つかのもの
のターンオン時間の遅れを、既知のこの種の横型半導体
装置に比べてかなり少なくすることができ、それによっ
て横型半導体装置のメイン電流が規定値に達する以前に
増大が抑えられることがなくなる。そして、横型半導体
装置の電流制御を高精度に行うことができ、電流定格を
規定する際のマ−ジンを小さくすることができるので、
横型半導体装置の集積回路装置内の占有面積も小さくな
り、経済的になる。
【0028】また、前記第2の手段によれば、ESTを
横型に構成するとともに、1つまたは複数のESTユニ
ットセルにセンス電極を配置した構成を採用しているの
で、センス機能を有するESTを得ることができ、外部
負荷の電流耐量に合わせてESTの出力電流値を制限す
ることが可能になる。
【0029】この場合、ESTは、制御(ゲート)電極
がフローティング状態にある第2半導体領域の両側に絶
縁配置され、制御(ゲート)電極の面積がIGBTやM
OSFETの制御(ゲート)電極に比べて広いので、前
記センス電極を有するESTユニットセル(センス部ユ
ニットセル)の配置箇所または制御(ゲート)ラインに
接続される制御(ゲート)電極を有するESTユニット
セルの配置箇所をそれぞれ適宜選択すれば、センス部ユ
ニットセルのターンオン時間に対して、残りの半導体ユ
ニットセル(メイン部ユニットセル)のなかの幾つかの
もののターンオン時間の遅れを充分に少なくすることが
でき、それによって横型ESTのメイン電流が規定値に
達する以前に増大が抑えられることはない。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0031】図1(a)、(b)は、本発明による横型
半導体装置の第1の実施例の構成を示す構成図であっ
て、(a)は上面図、(b)は1つの半導体ユニットセ
ルにおける横方向の断面図であって、横型半導体装置が
IGBTを構成している例を示すものである。
【0032】図1(a)、(b)において、1はn型低
不純物濃度(n−)の半導体基体、2はp型ウエル領域
(第1半導体領域)、3はn型高不純物濃度(n+)の
エミッタ領域(第2半導体領域)、4はp型高不純物濃
度(p+)のコレクタ領域(第3半導体領域)、5はエ
ミッタ電極(第1主電極)、6はコレクタ電極(第2主
電極)、7はゲート電極(制御電極)、7aはゲート電
極導出部、8は絶縁膜、9は絶縁層、10はセンス電
極、11はセンスライン、12はゲートライン(制御ラ
イン)である。
【0033】そして、n型半導体基体1の1主表面には
p型ウエル領域2とp型コレクタ領域4が離間するよう
にそれぞれ選択形成され、p型ウエル領域2の表面には
n型エミッタ領域3が選択形成される。p型ウエル領域
2及びn型エミッタ領域3の各表面にはエミッタ電極5
が接触配置され、p型コレクタ領域4の表面にはコレク
タ電極6が接触配置される。n型半導体基体1の1主表
面とp型ウエル領域2の表面とn型エミッタ領域3の表
面にわたって絶縁膜8を介してゲート電極7が配置さ
れ、エミッタ電極5とゲート電極7との間、及び、コレ
クタ電極6とn型半導体基体1の1主表面との間にそれ
ぞれ絶縁層9が配置される。この場合、エミッタ電極5
及びコレクタ電極6は、IGBTの上面から見て全体的
に櫛形をなすように構成されており、エミッタ電極5と
コレクタ電極6の各歯部が互いに噛合い状態に配置構成
されている。ゲート電極7も、IGBTの上面から見て
全体的に櫛形をなすように構成されている。ここで、図
1(a)に図示の枠Aに囲まれた部分はIGBTユニッ
ト(単位)セルであって、多数のIGBTユニットセル
Aは方向が互いに反転しながら、即ち、蛇行状態に横方
向に連続して形成配置され、これら多数のIGBTユニ
ットセルAの総合により略長方形状の横型IGBTが構
成される。なお、図1(a)には図示されていないが、
横型IGBTの短辺の一端面部には、センス端子とゲー
ト端子(制御端子)が設けられ、同時に、コレクタ端子
及びエミッタ端子も設けられている。
【0034】また、図1(a)に示されるように、横型
IGBTの右端及び左端のIGBTユニットセルは第1
及び第2のセンス部ユニットセルを構成するもので、残
りの多数のIGBTユニットセルはメイン部ユニットセ
ルである。これら第1及び第2のセンス部ユニットセル
は、エミッタ電極5の長手方向の一部が離間配置されて
おり、この離間部分が電流検出用センス電極10として
働くものである。この場合、各センス電極10は共通の
センスライン11を介して前記センス端子に接続され
る。一方、図1(a)に示されるように、ゲート電極7
は右端のIGBTユニットセル(第1のセンス部ユニッ
トセル)近傍にゲート電極導出部7aが設けられ、この
ゲート電極導出部7aはゲートライン12を介して前記
ゲート端子に接続される。
【0035】前記構成によるこの横型IGBTは、概
要、次のような過程により所要のスイッチング動作が達
成される。即ち、コレクタ電極6とエミッタ電極5間に
所定の電圧を印加した状態で、ゲート電極7にエミッタ
電極5の電圧よりも所定のしきい値以上のゲート電圧を
供給すると、ゲート電極7の下側のp型ウエル領域2内
にn型チャネルが形成され、それにより電子がn型エミ
ッタ領域3からこのn型チャネルを経てn型半導体基体
1内に流れ込み、これと同時に、ホールがp型コレクタ
領域4からn型半導体基体1内に注入される。このと
き、横型IGBTは、ターンオン状態になり、コレクタ
電極6からエミッタ電極5に向かって電流が通流する。
一方、横型IGBTがオン状態にあるとき、ゲート電極
7へのゲート電圧の供給を停止するか、エミッタ電極5
の電圧よりも低いまたは略等しい制御電圧を供給する
と、p型ウエル領域2内のn型チャネルが消失するの
で、n型半導体基体1内への電子の流れ込みが停止さ
れ、これと同時に、n型半導体基体1内へのホールの注
入も停止され、横型IGBTは、直ちにターンオフ状態
になる。
【0036】ここで、図2(a)、(b)は、第1の実
施例の横型IGBTがターンオンする際に、メイン電流
とセンス電流との時間的な変化状態を示す特性図であっ
て、(a)はアンペア(A)で表わしたメイン電流の時
間的な変化状態、(b)はミリアンペア(mA)で表わ
したセンス電流の時間的な変化状態であり、図1
(a)、(b)において、点線は理想的な時間的な変化
状態、実線は現実の時間的な変化状態を示している。な
お、ここでも、メイン電流とは横型IGBTを流れる電
流、即ち、各メイン部ユニットセルを流れる総合電流を
表わし、センス電流とはセンス部ユニットセルを流れる
電流を表わしている。
【0037】この図2(a)、(b)を用いて、第1の
実施例の横型IGBTにおける電流制御動作について説
明する。ただし、この横型IGBTは、各々のセンス電
極10において、p型ウエル領域2とn型エミッタ領域
3に接触した部分の櫛形電極長手方向の長さと全体のエ
ミッタ電極5のそれとの比が1:2000であり、2つ
のセンス電極10の合計ではその比は1:1000であ
って、図2(a)、(b)に示すように、横型IGBT
の1Aのメイン電流を、1mAのセンス電流によって制
御するものとして説明する。また、この横型IGBTの
電流制御においても、理想的な電流制御は、点線で示す
ように、時間t0を起点にしてセンス電流とメイン電流
とは同じ割合で大きくなり、時間t4になってメイン電
流が1Aに達したとき、センス電流も1mAに達するも
のとする。
【0038】始めに、時間t0にゲートライン12を介
してゲート信号が供給されたとき、時間t0から時間t
1までの第1の期間は、第1のセンス部ユニットセルは
ゲート端子の近くに配置されているため、直ちにターン
オンし、それと同時に、メイン部ユニットセルの中の第
1のセンス部ユニットセルの近くにある幾つかのもの、
例えば、半数程度のものがターンオンする。一方、第2
のセンス部ユニットセルはゲート端子からかなり離れて
配置されているため、この第1の期間にターンオンする
ことはなく、その近傍にある残り半数程度のメイン部ユ
ニットセルもターンオンしていない。このため、第1の
期間は、一方のセンス部ユニットセルの不動作によっ
て、センス電流は理想的なセンス電流の半分の電流にな
り、IGBTから出力されるメイン電流も理想的なメイ
ン電流の半分が出力されるに過ぎない。
【0039】次に、時間t1から時間t2までの第2の
期間は、既にターンオンしている約半数のメイン部ユニ
ットセルによって規定値の電流を出力させるように、ゲ
ートライン12に供給されるゲート信号が適度に昇圧さ
れる。このため、第1のセンス部ユニットセルを流れる
センス電流、即ち、全体のセンス電流が増大し、このセ
ンス電流の増大に伴って、それぞれターンオンしている
メイン部ユニットセルのメイン電流もセンス電流の増大
と同じ割合で増大する。
【0040】続いて、時間t2から時間t3までの第3
の期間に入ると、オフ状態にあった第2のセンス部ユニ
ットセルがターンオンするようになるので、センス電流
は急激に増大するようになる。また、第3の期間には、
同じくオフ状態にあった残りのメイン部ユニットセルも
次々にターンオンするようになるので、メイン電流はこ
のセンス電流の急激な増大と同じ割合で増大する。そし
て、時間t3になると、センス電流の電流値が規定値の
1mAに達し、これと同時に、メイン電流の電流値も規
定値の1Aに達するようになって、以後、メイン電流の
電流値は、この1Aの値を保つように制御される。かか
るセンス電流とメイン電流の変化状態は、図2(a)、
(b)のカーブ(ロ)に示すようなものになる。
【0041】なお、前記IGBTの電流制御において
は、時間t2になると、第2のセンス部ユニットセル及
び残りのメイン部ユニットセルがともにターンオンする
ものとして説明したが、例えば、時間t2に達する以前
に、第2のセンス部ユニットセル及び残りのメイン部ユ
ニットセルがともにターンオンする場合には、センス電
流とメイン電流の変化状態は、図2(a)、(b)のカ
ーブ(イ)に示すようなものになり、一方、時間t2よ
りもやや後に、第2のセンス部ユニットセル及び残りの
メイン部ユニットセルがともにターンオンする場合に
は、センス電流とメイン電流の変化状態は、図2
(a)、(b)のカーブ(ハ)に示すようなものにな
る。
【0042】このように、本実施例の横型IGBTにお
いては、電流制御を行う場合に、メイン電流とセンス電
流とは、いずれのカーブ(イ)乃至(ハ)に従う場合で
あっても、時間の経過に対応して略相似形の上昇カーブ
を描くので、メイン電流が規定値の1Aに達したとき、
センス電流も同じ規定値の1mAに達するようになり、
結果的に、高精度の電流制御が行われるものである。
【0043】次に、図3(a)、(b)は、本発明によ
る横型半導体装置の第2の実施例の構成を示す構成図で
あって、(a)は上面図、(b)は1つの半導体ユニッ
トセルにおける横方向の断面図であって、横型半導体装
置がIGBTを構成している例を示すものである。
【0044】図3(a)、(b)において、7aは第1
のゲート電極導出部、7bは第2のゲート電極導出部、
12−1は第1ゲートライン(制御ライン)、12−2
は第2ゲートライン(制御ライン)であり、その他、図
1(a)、(b)に示された構成要素と同じ構成要素に
ついては同じ符号を付けている。
【0045】そして、この第2の実施例と前記第1の実
施例との構成の違いは、第1の実施例が横型IGBTの
右端及び左端にそれぞれ第1及び第2のセンス部ユニッ
トセルを設けているのに対し、第2の実施例が横型IG
BTの右端だけに第1のセンス部ユニットセルIGBT
を設けている点、及び、第1の実施例が横型IGBTの
右端の第1のセンス部ユニットセルの近傍のゲート電極
導出部7aにゲートライン12を接続しているのに対
し、第2の実施例が横型IGBTの右端の第1のセンス
部ユニットセルの近傍の第1のゲート電極導出部7aに
第1ゲートライン12−1を接続し、かつ、横型IGB
Tの左端のIGBTユニットセル(メイン部ユニットセ
ル)の近傍の第2のゲート電極導出部7bに第2ゲート
ライン12−2を接続している点だけであって、その他
に、第2の実施例と第1の実施例との間に構成上の違い
はない。
【0046】前記構成による横型IGBTのスイッチン
グ動作の概要は、本質的に第1の実施例の横型IGBT
のスイッチング動作と同じであるので、第2の実施例の
横型IGBTにおけるスイッチング動作についての説明
は省略する。
【0047】また、この第2の実施例の横型IGBTに
おける電流制御動作においては、第1及び第2ゲートラ
イン12−1、12−2を介してゲート信号が供給され
ると、第1のセンス部ユニットセルは第1ゲートライン
12−1に直接接続され、また、横型IGBTの左端の
メイン部ユニットセルも第2ゲートライン12−2に直
接接続されているので、いずれも短時間内にターンオン
し、それと同時に、第1のセンス部ユニットセルの近く
にある幾つかのメイン部ユニットセル、例えば、全体の
センス部ユニットセルの中の半数程度、及び、横型IG
BTの左端のメイン部ユニットセルの近くにある幾つか
のメイン部ユニットセル、例えば、全体のメイン部ユニ
ットセルの中の残りの半数程度が同じく短時間内にター
ンオンする。このように、第2の実施例においては、第
1のセンス部ユニットセル、及び、全体のメイン部ユニ
ットセルの中の大部分のメイン部ユニットセルがゲート
信号の供給から短時間を経ない間にいずれもターンオン
するので、メイン電流の時間的変化はセンス電流の時間
的変化にほぼ追従し、メイン電流とセンス電流とは、時
間の経過に対応して、概略、図2(a)、(b)の点線
で示された理想的な変化状態に沿って相似形の上昇カー
ブを描いて上昇するようになり、その結果、メイン電流
が規定値の1Aに達したとき、センス電流も同じ規定値
の1mAに達し、第1の実施例と同様に、高精度の電流
制御が行われるようになる。
【0048】次いで、図4(a)、(b)は、本発明に
よる横型半導体装置の第3の実施例の構成を示す構成図
であって、(a)は上面図、(b)は1つの半導体ユニ
ットセルにおける横方向の断面図であって、横型半導体
装置がIGBTを構成している例を示すものである。
【0049】図4(a)、(b)において、図3
(a)、(b)に示された構成要素と同じ構成要素につ
いては同じ符号を付けている。
【0050】そして、この第3の実施例と前記第2の実
施例との構成の違いは、第2の実施例が横型IGBTの
右端の第1のセンス部ユニットセルの近傍の第1のゲー
ト電極導出部7a、及び、横型IGBTの左端のIGB
Tユニットセル(メイン部ユニットセル)の近傍の第2
のゲート電極導出部7bの双方にそれぞれ第1及び第2
ゲートライン12−1、12−2を接続しているのに対
し、第3の実施例が第1ゲートライン12−1を有して
おらず(第1のゲート電極導出部7aには何も接続され
ていない)、横型IGBTの左端のIGBTユニットセ
ル(メイン部ユニットセル)の近傍の第2のゲート電極
導出部7bに第2ゲートライン12−2を接続している
点だけであって、その他に、第3の実施例と第2の実施
例との間に構成上の違いはない。
【0051】前記構成による横型IGBTのスイッチン
グ動作の概要も、本質的に第1の実施例や第2の実施例
の横型IGBTのスイッチング動作と同じであるので、
第3の実施例の横型IGBTにおけるスイッチング動作
についての説明も省略する。
【0052】また、この第3の実施例の横型IGBTに
おける電流制御動作は、第2ゲートライン12−2を介
してゲート信号が供給された第1の期間において、横型
IGBTの左端のメイン部ユニットセルは、第2ゲート
ライン12−2に直接接続されているので、直ちにター
ンオンし、それと同時に、この横型IGBTの左端のメ
イン部ユニットセルの近くにある幾つかのメイン部ユニ
ットセル、例えば、メイン部ユニットセルの中の半数程
度のものが同様にターンオンする。しかし、この第1の
期間に、横型IGBTの右端のセンス部ユニットセル
は、第2ゲートライン12−2の接続箇所から離れてい
るので、ターンオンしておらず、また、センス部ユニッ
トセルの近くにある幾つかのメイン部ユニットセル、例
えば、メイン部ユニットセルの中の半数程度のものもタ
ーンオンしていない。そして、時間が経過し、第1の期
間に続く第2の期間に入ると、ターンオンしていないメ
イン部ユニットセルが順次ターンオンするようになり、
最後に、センス部ユニットセルがターンオンする。この
場合、前記第1の期間には、センス部ユニットセルがオ
フ状態になっていて、センス電流が発生されないので、
オン状態にある半数程度のメイン部ユニットセルを流れ
る電流がセンス電流によって抑制されることはなく、ま
た、前記第2の期間には、センス部ユニットセルがオン
状態になって、センス電流が発生されるが、この時点に
全てのメイン部ユニットセルがオン状態になっている。
そして、センス電流が発生した後は、メイン電流の時間
的変化はセンス電流の時間的変化にほぼ追従するもの
で、メイン電流とセンス電流とは、時間の経過に対応し
て、概略、図2(a)、(b)の点線で示された理想的
な変化状態に沿って相似形の上昇カーブを描いて上昇す
るようになり、その結果、メイン電流が規定値の1Aに
達したとき、センス電流も同じ規定値の1mAに達する
ようになって、第1の実施例と同様に、高精度の電流制
御が行われるものである。
【0053】なお、この第3の実施例においては、セン
ス電流が発生する以前に、メイン電流が既に流れるよう
になっているので、場合によっては、センス電流の発生
時に、全メイン電流の電流値が大きくならないようにす
る手段を設ける必要がある。かかる手段としては、例え
ば、電流検出回路(図示なし)におけるメイン電流の検
出電流値を通常の値よりも低い値に設定し、全メイン電
流が前記検出電流値に達したとき、全メイン電流がそれ
以上増大しないように抑制する手段等を用いればよい。
【0054】続いて、図5(a)、(b)は、本発明に
よる横型半導体装置の第4の実施例の構成を示す構成図
であって、(a)は上面図、(b)は1つの半導体ユニ
ットセルにおける横方向の断面図であって、横型半導体
装置がESTを構成している例を示すものである。
【0055】図5(a)、(b)において、3’はn型
高不純物濃度(n+)のフローティング領域(第2半導
体領域)、4’はp型高不純物濃度(p+)のアノード
領域(第3半導体領域)、5’はカソード電極、6’は
アノード電極、13はp型高不純物濃度(p+)の半導
体領域(第4半導体領域)、14はn型高不純物濃度
(n+)の半導体領域(第5半導体領域)であって、そ
の他、図1に示された構成要素については同じ符号を付
けている。
【0056】そして、n型半導体基体1の1主表面に
は、p型ウエル領域2とp型アノード領域4’が離間す
るようにそれぞれ選択形成され、p型ウエル領域2に隣
接してp型半導体領域13が選択形成される。p型ウエ
ル領域2の表面にはn型フローティング領域3’が選択
形成され、p型ウエル領域2及びp型半導体領域13の
各表面にはn型半導体領域14が選択形成される。p型
半導体領域13及びn型半導体領域14の各表面にはカ
ソード電極5’が接触配置され、p型アノード領域4’
の表面にはアノード電極6’が接触配置される。n型半
導体基体1の1主表面とp型ウエル領域2の表面とn型
フローティング領域3’の表面にわたり、及び、n型フ
ローティング領域3’の表面とp型ウエル領域2の表面
とn型半導体領域14の表面にわたりそれぞれ絶縁膜8
を介してゲート電極7が配置され、カソード電極5’と
ゲート電極7との間、及び、アノード電極6’とn型半
導体基体1の1主表面との間にはそれぞれ絶縁層9が配
置される。この場合、カソード電極5’及びアノード電
極6’は、ESTの上面から見て全体的に櫛形をなすよ
うに構成され、かつ、カソード電極5’とアノード電極
6’の各歯部が互いに噛合い状態に配置構成されてい
る。ゲート電極7も、ESTの上面から見て全体的に櫛
形をなすように構成されている。ここで、図5(a)に
図示の枠Bに囲まれた部分はESTユニット(単位)セ
ルであって、多数のESTユニットセルBは方向が互い
に反転しながら、即ち、蛇行状態に横方向に連続して形
成配置され、これら多数のESTユニットセルBの総合
によって略長方形状の横型ESTが構成される。なお、
図5(a)には図示されていないが、横型ESTの短辺
の一端面部には、センス端子とゲート端子(制御端子)
が設けられ、同時に、アノード端子及びカソード端子も
設けられている。
【0057】また、図5(a)に示されるように、横型
ESTの右端のESTユニットセルはセンス部ユニット
セルを構成するもので、残りの多数のESTユニットセ
ルはメイン部ユニットセルである。センス部ユニットセ
ルは、カソード電極5’の長手方向の一部が離間配置さ
れており、この離間部分が電流検出用センス電極10と
して働くものである。この場合、各センス電極10はセ
ンスライン11を介して前記センス端子に接続される。
一方、図5(a)に示されるように、ゲート電極7は前
記右端のESTユニットセル(センス部ユニットセル)
近傍にゲート電極導出部7aが設けられ、このゲート電
極導出部7aはゲートライン12を介して前記ゲート端
子に接続される。
【0058】ここにおいて、p型アノード領域4’、n
型半導体基体1、p型ウエル領域2、n型フローティン
グ領域3’からなる部分は、サイリスタ部Tを構成し、
p型ウエル領域2、n型フローティング領域3’、n型
半導体領域14、n型半導体基体1からなる部分は、M
OSFET部Mを構成している。即ち、このESTは、
サイリスタ部TとMOSFET部Mからなる複合体であ
る。
【0059】さらに、特定のESTユニットセルBにセ
ンス電極10を設け、センス部ユニットセルを構成する
場合、センス電極10を設ける場所としては、サイリス
タ部Tに設ける場合と、MOSFET部Mに設ける場合
の2通りがある。この場合、サイリスタ部Tに設ける場
合は、センス電極10をp型半導体領域13及びn型半
導体領域14の各表面に接触配置させればよく、MOS
FET部Mに設ける場合は、n型半導体領域14の表面
だけに接触配置させればよい。そして、サイリスタ部T
に設ける場合は、全メイン部ユニットセルにおけるカソ
ード電極5’のn型半導体領域14及びp型半導体領域
に接触した部分の電極長手方向の長さとセンス部ユニッ
トセルにおけるセンス電極10のそれとの比に比例した
電流を正確に取り出すことができるという利点があり、
一方、MOSFET部Mに設ける場合は、前記比例した
電流を取り出すことができないものの、p型アノ−ド領
域4’、n型半導体基体1、p型半導体領域13、n型
半導体領域14からなる寄生サイリスタによる電流変動
の影響を受けにくいという利点がある。
【0060】前記構成によるこの横型ESTは、概要、
次のような過程により所要のスイッチング動作が達成さ
れる。即ち、アノード電極6’とカソード電極5’間に
所定の電圧を印加した状態のとき、ゲ−ト電極7に、カ
ソード電極5’の印加電圧よりも所定のしきい値以上の
ゲート(制御)電圧が印加されないときは、MOSFE
T部Mはオフ状態にあり、サイリスタ部Tも順方向電流
が流れないオフ状態にある。ここで、ゲ−ト電極7に前
記所定のしきい値以上のゲート電圧が印加されると、M
OSFET部Mにおける2つのゲ−ト電極7の下のp型
ウエル領域2内にそれぞれn型チャネルが形成され、こ
れによって電子流がn型半導体領域14から一方のn型
チャネル、n型フロ−ティング領域3’、他方のn型チ
ャネルを介してn型半導体基体1に流れ、ホールは、p
型アノード領域4’からn型半導体基体1内に注入さ
れ、p型ウエル領域2内に集められる。このとき、p型
ウエル領域2は低不純物濃度のもので形成されており、
高いシ−ト抵抗(横方向抵抗)を有するので、p型ウエ
ル領域2とn型半導体基体1とからなるpn接合部が順
バイアスされ、MOSFET部Mがタ−ンオンする。そ
して、MOSFET部Mがタ−ンオンすると、n型半導
体基体1に流れ込む電子流及びn型半導体基体1に注入
されるホールが増大し、サイリスタ部Tもターンオンす
る。一方、このESTがオン状態のときに、ゲ−ト電極
7への前記ゲート電圧の供給を停止すると、MOSFE
T部Mにおけるp型ウエル領域2内に形成されていた2
つのn型チャネルが消滅し、それによりn型半導体基体
1に流れ込む電子流の流れが阻止されるので、MOSF
ET部Mがターンオフされ、また、n型半導体基体1に
注入されるホールの供給も停止されるので、サイリスタ
部Tもターンオフされる。このように、このESTは、
ゲート電極7に印加されるゲート電圧によってオン、オ
フが制御されるものである。
【0061】また、このESTにおける電流制御動作に
ついては、このESTが、ESTの右端のESTユニッ
トセル(センス部ユニットセル)にセンスライン11を
接続し、しかも、センス部ユニットセルの近傍にあるゲ
ート電極導出部7aにゲートライン12を接続した構成
であるので、基本的に、前述の既知の横型IGBTのタ
ーンオン時の動作特性に類似の動作特性を示すようにな
る。そして、かかる動作特性により、このESTのメイ
ン電流とセンス電流との関係は、図8(a)、(b)に
示すように、センス電流の増大に伴ってメイン電流が順
次増大し、メイン電流が規定値、例えば、1Aまで増大
する以前に、センス電流が規定値に到達して、メイン電
流が規定値以下の0.7A程度に抑制されるようにな
る。
【0062】しかしながら、このESTにおいても、第
1の実施例に示すように、ESTの右端及び左端のIG
BTユニットセルが第1及び第2のセンス部ユニットセ
ルになるように変更し、これら第1及び第2のセンス部
ユニットセルに各別に第1センスライン及び第2センス
ラインを接続するような構成にするか、第2の実施例に
示すように、センス部ユニットセルの近傍にある(第1
の)ゲート電極導出部7aに(第1の)ゲートライン1
2−1を接続し、かつ、ESTの左端のESTユニット
セルの近傍にある第2のゲート電極導出部7bにも第2
のゲートライン12−2を接続するような構成にする
か、もしくは、第3の実施例に示すように、ゲートライ
ン12または第1のゲートライン12−1を省き、ES
Tの左端のESTユニットセルの近傍にある第2のゲー
ト電極導出部7bだけに第2のゲートライン12−2を
接続するような構成にすれば、これら各実施例の電流制
御動作のところで述べたように、ESTのメイン電流と
センス電流は、時間の経過に対応して、概略、図2
(a)、(b)の点線で示された理想的な変化状態に沿
って相似形の上昇カーブを描いて上昇し、その結果、メ
イン電流が規定値の1Aに達したとき、センス電流も同
じ規定値の1mAに達するようになって、第1乃至第3
の実施例と同様に、高精度の電流制御が行われるもので
ある。
【0063】このように、第4の実施例によれば、これ
までのESTにおいては全く考えられていなかったセン
ス機能の付加を実現することができ、そのセンス機能の
付加によって、負荷の電流耐量に合わせてESTの出力
電流を適宜制限することが可能になる。
【0064】また、第4の実施例においても、センスラ
イン11やゲートライン12、12−1、12−2の配
置及び接続構成を選択することにより、メイン電流とセ
ンス電流との関係が所要の状態になるようにして、高精
度の電流制御を行うことが可能になる。
【0065】なお、ESTのゲ−ト電極7は、n型フロ
−ティング領域3’の両側に二重に配置され、IGBT
等の一重に配置のゲ−ト電極に比べて面積が広く、浮遊
容量成分も大きいので、ESTユニットセル相互間にお
いては、タ−ンオン時間差の影響を強く受けるようにな
る。このため、ESTにおいて、前述のように、センス
ライン11やゲートライン12、12−1、12−2の
配置及び接続構成を選択することにより、メイン電流と
センス電流との関係が所要の状態になるようにして、高
精度の電流制御を行うようにすれば、IGBT等におい
て前記高精度の電流制御を行った場合に比べて格段に有
効である。
【0066】ところで、これまでの実施例においては、
横型半導体装置が横型IGBTまたは横型ESTである
場合を例に挙げて説明してきたが、本発明の横型半導体
装置は、横型IGBTや横型ESTに限られるものでは
なく、他の装置、例えば、横型MOSFETであっても
よい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多数の半導体ユニットセルの中の1つまたは複数の半導
体ユニットセルの一部にセンス電極10を配置構成し、
センス電極10をセンスライン11に接続するととも
に、多数の半導体ユニットセルの中の1つまたは複数の
半導体ユニットセルの制御電極7に制御ライン12を接
続し、センス電極10を有する半導体ユニットセル(セ
ンス部ユニットセル)の配置箇所または制御ライン12
に接続される制御電極7を有する半導体ユニットセルの
配置箇所をそれぞれ適宜選択するようにしている。
【0068】このため、制御ライン12に制御信号が供
給された際に、センス部ユニットセルのターンオン時間
に対する、残りの半導体ユニットセル(メイン部ユニッ
トセル)のなかの幾つかのもののターンオン時間の遅れ
を、既知のこの種の横型半導体装置に比べてかなり少な
くすることができ、それによって横型半導体装置のメイ
ン電流が規定値に達する以前に増大が抑えられることが
なく、しかも、横型半導体装置の電流制御を高精度に行
うことができるという効果がある。この他にも、電流定
格を規定する際のマ−ジンを小さくすることができるの
で、横型半導体装置の集積回路装置内の占有面積も小さ
くなって、経済的になるという副次的な効果もある。
【0069】また、本発明によれば、ESTを横型に構
成するとともに、1つまたは複数のESTユニットセル
にセンス電極10を配置している。
【0070】このため、センス機能を有するESTを得
ることができ、外部負荷の電流耐量に合わせてESTの
出力電流値を制限することが可能になるという効果があ
る。
【0071】この場合、ESTは、ゲート電極7がフロ
ーティング状態にある第2半導体領域3’の両側に絶縁
配置され、そのゲート電極7の面積がIGBT等のゲー
ト電極の面積に比べて広いので、センス電極10を有す
るESTユニットセル(センス部ユニットセル)の配置
箇所またはゲートライン12の接続箇所をそれぞれ適宜
選択すれば、センス部ユニットセルのターンオン時間に
対する、残りの半導体ユニットセル(メイン部ユニット
セル)のなかの幾つかのもののターンオン時間の遅れを
充分に少なくすることができ、それによって横型EST
のメイン電流が規定値に達する以前に増大が抑えられる
ことはなく、横型ESTの電流制御を高精度に行うこと
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による横型半導体装置の第1の実施例の
構成を示す構成図である。
【図2】図1に図示の実施例の横型IGBTがターンオ
ンする際に、メイン電流とセンス電流との時間的な変化
状態を示す特性図である。
【図3】本発明による横型半導体装置の第2の実施例の
構成を示す構成図である。
【図4】本発明による横型半導体装置の第3の実施例の
構成を示す構成図である。
【図5】本発明による横型半導体装置の第4の実施例の
構成を示す構成図である。
【図6】既知の横型IGBTの構成の一例を示す構成図
である。
【図7】既知のESTの構成の一例を示す断面図であ
る。
【図8】図6に図示の既知の横型IGBTがターンオン
する際に、メイン電流とセンス電流との時間的な変化状
態を示す特性図である。
【符号の説明】 1 n型低不純物濃度(n−)の半導体基体 2 p型ウエル領域(第1半導体領域) 3 n型高不純物濃度(n+)のエミッタ領域(第2半
導体領域) 3’ n型高不純物濃度(n+)のフローティング領域
(第2半導体領域) 4 p型高不純物濃度(p+)のコレクタ領域(第3半
導体領域) 4’ p型高不純物濃度(p+)のアノード領域(第3
半導体領域) 5 エミッタ電極(第1主電極) 5’ カソード電極(第1主電極) 6 コレクタ電極(第2主電極) 6’ アノード電極(第2主電極) 7 ゲート電極(制御電極) 7a ゲート電極導出部(第1のゲート電極導出部) 7a 第2のゲート電極導出部 8 絶縁膜 9 絶縁層 10 センス電極 11 センスライン 12 ゲートライン(制御ライン) 12−1 第1ゲートライン 12−2 第2ゲートライン 13 p型高不純物濃度(p+)の半導体領域(第4半
導体領域) 14 n型高不純物濃度(n+)の半導体領域(第5半
導体領域)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基体と、前記半導体
    基体の1主表面に選択配置された第2導電型の第1半導
    体領域と、前記第1半導体領域の表面に選択配置された
    第1導電型の第2半導体領域と、前記半導体基体の1主
    表面に前記第1半導体領域に離間して選択配置された第
    2導電型高不純物濃度の第3半導体領域と、前記半導体
    基体の1主表面と第1半導体領域の表面と前記第2半導
    体領域の表面にわたって絶縁層を介して配置された制御
    電極と、前記第2半導体領域の表面に接触配置された第
    1主電極と、前記第3半導体領域の表面に接触配置され
    た第2主電極とからなる半導体ユニットセルを横方向に
    多数蛇行させるように集積配置し、装置の一端面部に制
    御端子とセンス端子とを備えた横型半導体装置であっ
    て、1つまたは複数の半導体ユニットセルの第1主電極
    を一部長手方向に離間配置させてセンス電極を構成する
    とともに、前記センス電極と前記センス端子とをセンス
    ラインで接続し、1つまたは複数の半導体ユニットセル
    の制御電極と前記制御端子とを制御ラインで接続したこ
    とを特徴とする横型半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記センス電極を有する複数の半導体ユ
    ニットセルは、互いに離間して配置されていることを特
    徴とする請求項1記載の横型半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記制御電極に前記制御ラインが接続さ
    れている複数の半導体ユニットセルは、互いに離間配置
    されていることを特徴とする請求項1記載の横型半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の半導体ユニットセルは、横方
    向に集積配置した半導体ユニットセルの中の両端のもの
    であることを特徴とする請求項2もしくは3に記載の横
    型半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記横型半導体装置は、絶縁ゲート型バ
    イポーラトランジスタ(IGBT)であることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれかに記載の横型半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 第1導電型の半導体基体と、前記半導体
    基体の1主表面に選択配置された第2導電型の第1半導
    体領域と、前記第1半導体領域の表面に選択配置された
    第1導電型の第2半導体領域と、前記半導体基体の1主
    表面に前記第1半導体領域に離間して選択配置された第
    2導電型高不純物濃度の第3半導体領域と、前記半導体
    基体の1主表面に前記第1半導体領域に隣接して選択配
    置された第2導電型高不純物濃度の第4半導体領域と、
    前記第1半導体領域及び前記第4半導体領域の各表面に
    選択配置された第1導電型高不純物濃度の第5半導体領
    域と、前記半導体基体の1主表面と前記第1半導体領域
    の表面と前記第2半導体領域の表面にわたって、及び、
    前記第2半導体領域の表面と前記第1半導体領域の表面
    と前記第5半導体領域の表面にわたってそれぞれ絶縁層
    を介して配置された制御電極と、前記第4半導体領域及
    び前記第5半導体領域の各表面に接触配置された第1主
    電極と、前記第3半導体領域の表面に接触配置された第
    2主電極とからなる半導体ユニットセルを横方向に多数
    蛇行させるように集積配置し、装置の一端面部に制御端
    子とセンス端子とを備えていることを特徴とする横型半
    導体装置。
  7. 【請求項7】 前記横型半導体装置は、1つまたは複数
    の半導体ユニットセルの第1主電極を一部長手方向に離
    間配置させてセンス電極を構成するとともに、前記セン
    ス電極と前記センス端子とをセンスラインで接続し、1
    つまたは複数の半導体ユニットセルの制御電極と前記制
    御端子とを制御ラインで接続したことを特徴とする請求
    項6記載の横型半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記横型半導体装置は、エミッタスイッ
    チトサイリスタ(EST)であることを特徴とする請求
    項6乃至7のいずれかに記載の横型半導体装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009081381A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Panasonic Corp 半導体装置
US7732833B2 (en) 2007-10-01 2010-06-08 Panasonic Corporation High-voltage semiconductor switching element
JP2012156370A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Denso Corp 半導体装置

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