JPH086480Y2 - 半凍結アルコール性飲料パック - Google Patents

半凍結アルコール性飲料パック

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JPH086480Y2
JPH086480Y2 JP8479292U JP8479292U JPH086480Y2 JP H086480 Y2 JPH086480 Y2 JP H086480Y2 JP 8479292 U JP8479292 U JP 8479292U JP 8479292 U JP8479292 U JP 8479292U JP H086480 Y2 JPH086480 Y2 JP H086480Y2
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frozen
semi
alcoholic beverage
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ice
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JP8479292U
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JPH0619500U (ja
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嘉男 永谷
道正 熊谷
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株式会社永谷園
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば家庭用冷蔵庫等
における−15〜−20℃の温度帯で半凍結状態を保つ
アルコール性飲料を容器内に収容してなる半凍結アルコ
ール性飲料パックに関する。
【0002】
【従来の技術】「凍結酒」と称されるビン等の容器に清
酒を詰めて凍結したものが知られている。しかしこの種
アルコール性飲料は、元来、その凍結氷部分を溶かしな
飲むものであり、スプーン等で掬い,或いはシャーベッ
ト様の食感を楽しみながら喫食するのものではない。
又そのために商品形態も容器から取り出すことを主眼と
したビン詰等が通常であり、そのような形態で市場に流
通し、一般にも提供されている。
【0003】又,この種アルコール性飲料として,アル
コール度20%、Brix20程度というアルコール濃
度や糖度の比較的高いものは、凍結しても通常の冷凍保
存温度下では,氷結晶と液体とが共存する半凍結状態を
呈するため、ビン詰等のいわゆる密閉容器に収容される
商品形態をとらざるを得ず、開放容器を使用するような
形態で流通過程にのせることは難しい。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上述のような
ことに着目してなされたもので、その目的とするところ
は、アルコール濃度及び糖度の比較的高いアルコール性
飲料を対象とし、その半凍結状態にあるものを開放容
器,例えばカクテルグラス等の形状をなす喫食用容器に
収容し、そのまま流通過程にのせることができるように
した半凍結アルコール性飲料パックを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため,本考案においては、開放容器内に,アルコー
ル性飲料の半凍結層と、上記半凍結層の表面に凍結氷層
部を被覆形成した半凍結アルコール性飲料パックを構成
したことを特徴とするものである。
【0006】又,上記凍結氷層部に、予め,ストロー貫
通用の凹部,乃至ストロー挿通保持用の貫通孔を設け、
或いは又,トッピング材料を上記氷層部に一体に保持固
定させるように構成し、それによって,この種半凍結ア
ルコール性飲料を流通可能な商品形態として市場に提供
することができるようにしたものであり、又,スプーン
喫食のみならず、微細な氷塊とアルコール性飲料とを同
時にストロー吸飲するなど,新規な喫食スタイルをも消
費者に提案することができる。
【0007】上記半凍結アルコール性飲料を得るには、
容器に収容したアルコール性飲料を一旦,−30〜−4
0℃程度の低温で完全に凍結させ、次いで,その表面に
冷却水を注ぎ、上記凍結アルコール性飲料と混ざらない
ように迅速に凍結させて氷層部を形成させる。なお氷層
部に対する上記凹部やストロー挿通保持用の貫通孔の形
成、或いはトッピング材料の保持固定は上記氷層の形成
時に行う。これを−15〜−20℃の温度帯、例えば家
庭用冷凍庫等の温度条件に戻すことにより,本考案の半
凍結アルコール性飲料パックを具現することができる。
【0008】又,上記アルコール性飲料を一旦凍結し、
これを細かく砕いた状態で容器に充填して表面を平坦に
した後、上記同様,表面に薄い氷層部を形成させるよう
にしてもよく、このようにすれば,そのまま凍結したの
では粗大な氷結晶の生成を免れ得ない低アルコール度,
低糖度のアルコール性飲料であっても,ストロー吸引可
能な半凍結状のアルコール性飲料とすることができる。
【0009】なお本考案に用いられる容器は、上部が開
口した冷凍耐性のある剛性または半剛性の容器であれば
よく、又,氷層部と接する容器内壁面に凹部を設け、該
部に上記氷層部が嵌合するように凍結させることによっ
て、その下層に位置するアルコール性飲料の半凍結層部
を被覆する蓋部としての機能をより確実に果たす。
【0010】本考案に関し,さらに詳細に説明すれば、
アルコール性飲料とはウイスキー,ブランデー,リキュ
ール等のいわゆる洋酒や清酒,焼酎の他、これらの混合
物、さらにはアルコール性飲料に水,ジュース類,香
料,安定剤等を添加したものをも含む。これら飲料は、
−15〜−20℃の温度帯、例えば家庭用冷凍庫におけ
る温度帯で半凍結状態を呈するもので、いわゆるアルコ
ール濃度が20%、Brixが20前後のアルコール性
飲料であるが、場合によっては対象とする飲料にアルコ
ールや糖などを添加して調整を行うことも必要がある。
【0011】上記安定剤の添加は、氷結晶を微細化し、
又,保存時,或いは流通過程中のヒートショックによる
氷結晶の再成長を抑制する効果がある。その一般的なも
のとしては多糖類からなるガム質やグリセリン脂肪酸エ
ステル等の乳化剤が挙げられる。この安定剤の添加は、
特に,ストロー吸飲を目的とする場合に有効である。
【0012】安定剤を使用しないでストロー吸飲を容易
とする他の方法としては、所定の条件を満足するアルコ
ール飲料を一旦凍結し、これを細かい砕氷状態で容器に
充填し表面を水平とした後、同様に氷層を設ける操作が
有効であり、氷結晶を予め機械的手段によって,微細化
することによって果たされる。
【0013】半凍結飲料層表面の氷層部は、−30〜−
40℃程度の低温で,一旦完全凍結した飲料表面に冷水
を注加することで、直ちに形成されるが、その厚さは任
意に決定することができる。例えばスプーン喫食の場
合、その氷層は軽く押すだけで容易に割れ,半凍結飲料
と共に喫食可能なことが必要であり、従って漏出を防止
し得る程度の強度を保持する1〜2mm程度の厚さが望
ましい。又,ストロー吸飲の場合には、その喫食期間
中,氷層部の形状を保持させておくために5mm程度の
氷層であることが望ましい。
【0014】氷層部に設ける貫通孔と凹部の形成法の一
例を挙げると、氷層形成に際し,予め凍結飲料層の表層
部にストローに相当する棒状体を挿通した後、5℃以下
程度に冷却した水を注加して氷層を形成し、次いで上記
突起を除去することによりアルコール性飲料層に達する
ストロー吸飲用の貫通孔が形成される。又,凹部の形成
は、一旦1〜3mm程度の薄い氷層を形成した後、その
氷層表面に凹部に相当する部材を載置し、再度,冷水注
加して所要厚さの氷層を形成した後、上記部材を除去す
ることによって形成される。この凹部はストロー等で軽
く押すだけで貫通孔となる。なお上記凹部や貫通孔は、
必要に応じ1個又は複数個設けることができる。
【0015】形成された氷層部は、容器及び半凍結アル
コール性飲料層と必ずしも密着固定していないために、
商品流通時,外部からの熱変化や応力等で離脱する虞れ
もあるが、これに対し,氷層部と接触する容器内壁面側
に凹部を有する容器を使用するようにすれば、より確実
に防止することができる。
【0016】果実等からなるトッピング材料は、非可食
性の装飾品をも含めて使用してもよく、いずれも載置す
る材料の少なくとも一部が、氷層部に保持固定されてい
ることが必要である。
【0017】一般にアルコール濃度の高い半凍結状態の
アルコール性飲料はその凝固点が低いため常温に放置し
た場合,速やかに融解し、氷と液体の共存状態を喫食期
間中維持することは困難である。しかし本考案によれ
ば,表面に所定厚の氷層部を設けることにより保温効果
を増し、上記共存状態をより長時間維持できる。又,こ
れら氷層部は、一時的な昇温下に置かれても,下層の半
凍結液飲料層の有する融解潜熱により,半凍結飲料層に
先立って融解消失することはない。
【0018】又,従ってストロー使用の喫食用に形成さ
れた比較的薄い氷層部にあっても、このような氷層部に
固定されるトッピング材料は、通常カクテルの欠点であ
る飲料中への沈降もなく、喫食の間、トッピング材料本
来の効果を奏し得る。
【0019】
【実施例】以下,本考案の一実施例を図面を参照して説
明する。 実施例1マイタイ (カクテル)の半凍結飲料 下記の組成のカクテルを調整した。このカクテルはアル
コール度,約20%、Brix約21で、家庭用冷凍庫
では半凍結状態を示すものであった。この飲料を260
ml容器の冷凍耐牲のある透明,半剛性のプラスチック製
カクテル容器3に充填しこれを一旦,−40℃で凍結し
た。マイタイ の組成 (100g) ホワイトラム 40g ホワイトキュラソー 40g ダークラム 2g バレンシアオレンジジュース 14g パイナップルジュース 14g レモンジュース 13g 結晶ぶどう糖 8g 安定剤(F−341新田ゼラチン製) 0.3g
【0020】上記凍結飲料層の表面部にトッピング材料
4として,パイナップル片とチェリーをさしたカクテル
ピンをさし、さらにストローに相当する棒状体5をその
表層部に挿通する。次いで3℃程度に冷却した水を注加
して表面に約5mmの凍結氷層部2を形成した後、家庭
用冷凍庫に移した。上記冷凍庫における温度下で保持し
たところ、半凍結飲料層1を有するカクテル飲料が得ら
れた。この半凍結カクテル飲料は、図2に示すごとく,
氷層部2にトッピング材料4とストロー貫通孔2aとを
備え、上記棒状体5に代えストローを立てれば,カクテ
ル風の外観を呈すると共に,氷と液体を同時に喫食可能
で、その間,氷層部は融解消失することなくその形状を
保持すると共に,シャーベット状態も維持され、喫食感
は良好であった。
【0021】なお上記工程において,棒状体5の代わり
にストロー径に相当する所要厚さの柱状部材を使用し、
凍結飲料層の表面に冷却水を注加して薄い氷層を形成
後、上記部材を載置し,再度冷却水を注加して所要厚さ
の氷層を形成すれば、図3に示すごとく,氷層部2にス
トロー挿通用の凹部2bを備えたカクテルパックが得ら
れる。 実施例2 キール(カクテル)様の半凍結飲料
【0022】通常のキールの組成にジンを加えアルコー
ル濃度を高めた下記組成のカクテルを調整した。このカ
クテルはアルコール度,約17%、Brix約20で、
そのまま家庭用冷蔵庫で凍結した場合、やや氷結晶の大
きい半凍結状態を示すものであった。この飲料を一旦−
4℃で凍結し、次いでこの凍結物をクラッシャーで砕氷
状態とし、これを260ml容量の冷凍耐性のある透
明、半剛性のプラスチック製カクテル容器3に充填して
上面を略平坦にした。 キール様の組成(100g) 白ワイン 55g ジン 15g クレームドカシス 30g
【0023】この凍結した飲料の表面にトッピング材料
4としてパイナップ片とチェリーをさしたカクテルピン
及びストロー5の端部を立てた。次いで3℃程度に冷却
した水を注加し表面に約5mmの氷層部2を形成した
後、これを家庭用冷凍庫に移し、温度下で保持したとこ
ろ,目的とする半凍結飲料を得た。
【0024】この半凍結飲料は氷結晶が微細化されてい
るため氷と液体とを同時に吸飲可能で、喫食の間、氷層
が融解せずその形を保持しており、又,のシャーベット
状態も喫食の間保持されていた。
【0025】
【考案の効果】本考案の容器入りで、表面に氷層を設け
た半凍結状態のアルコール性飲料は、洗練されたデザイ
ンの容器から直接スプーン等で喫食するもので、流通時
に液漏れを防止できるという効果を有する。特に氷層に
貫通孔を設けた場合には氷、液体共存物のストロー吸飲
という新規なアルコール性飲料形態を消費者に提供で
き、先の効果と相まってその商品価値をより高めてお
り、その実用的な価値は高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す一部破断斜視図。
【図2】本考案の他の実施例を示す断面図。
【図3】本考案のさらに他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1…半凍結アルコール性飲料層、2…凍結氷層部、2a
…氷層部のストロー貫通孔、2b…凍結氷層部の凹部、
3…容器、3a…容器内壁の凹部、4…トッピング材
料、5…棒状体。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が開口した喫食用容器内に,アルコ
    ール性飲料の半凍結層と、上記半凍結層の表面を被覆す
    る凍結氷層部とを形成してなる半凍結アルコール性飲料
    パック。
  2. 【請求項2】 前記氷層部に、ストロー貫通用の凹部,
    若しくはストローを挿通保持させる貫通孔が形成されて
    いることを特徴とする前記請求項1記載の半凍結アルコ
    ール性飲料パック。
  3. 【請求項3】 前記氷層部に、果実等からなるトッピン
    グ材を一体に保持固定させたことを特徴とする前記請求
    項1乃至2の何れか1項に記載の半凍結アルコール性飲
    料パック。
  4. 【請求項4】 前記凍結氷層部と接する前記容器の内壁
    部に、上記凍結氷層を嵌合保持する凹部が形成されてい
    ることを特徴とする前記請求項1乃至3の何れか1項に
    記載の半凍結アルコール性飲料パック。
  5. 【請求項5】 前記容器がカクテルグラス状をなすこと
    を特徴とする前記請求項1乃至4の何れか1項に記載の
    半凍結アルコール性飲料パック。
JP8479292U 1992-07-02 1992-12-09 半凍結アルコール性飲料パック Expired - Lifetime JPH086480Y2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4623892 1992-07-02
JP4-46238 1992-07-02

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Publication Number Publication Date
JPH0619500U JPH0619500U (ja) 1994-03-15
JPH086480Y2 true JPH086480Y2 (ja) 1996-02-28

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GB0910624D0 (en) * 2009-06-19 2009-08-05 Diageo Great Britain Ltd A slush

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