JPH086458B2 - 場所打ちライニング工法における内型枠の構造 - Google Patents
場所打ちライニング工法における内型枠の構造Info
- Publication number
- JPH086458B2 JPH086458B2 JP3108177A JP10817791A JPH086458B2 JP H086458 B2 JPH086458 B2 JP H086458B2 JP 3108177 A JP3108177 A JP 3108177A JP 10817791 A JP10817791 A JP 10817791A JP H086458 B2 JPH086458 B2 JP H086458B2
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- lining
- inner formwork
- cast
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- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、場所打ちライニング工
法における内型枠の構造及び排水方法に関するものであ
る。
法における内型枠の構造及び排水方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】トンネルの施工方法の一つに、場所打ち
ライニング工法がある。この工法は、図４に示すよう
に、シールドマシンのテールプレートａの内側に内型枠
ｂをリング状に組立て、この内型枠ｂの外周部にコンク
リートｃを打設してライニングを構築するものである。
この工法の場合、打設されたコンクリートｃは、シール
ドマシンの推進の際に、妻側に配置したプレスリングｄ
を介してプレスジャッキｅによって加圧され、密実なラ
イニングに形成される。
ライニング工法がある。この工法は、図４に示すよう
に、シールドマシンのテールプレートａの内側に内型枠
ｂをリング状に組立て、この内型枠ｂの外周部にコンク
リートｃを打設してライニングを構築するものである。
この工法の場合、打設されたコンクリートｃは、シール
ドマシンの推進の際に、妻側に配置したプレスリングｄ
を介してプレスジャッキｅによって加圧され、密実なラ
イニングに形成される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術には、
次のような問題点が存在する。即ち、打設したコンクリ
ートｃを加圧すると余剰水が脱水される。従来は、この
余剰水が内型枠ｃの周方向あるいは軸方向の継手部から
シールド内に漏出していた。そのため、シールド内の作
業環境の悪化を招いた。また、余剰水の効果的な排水手
段がなされていないため、ライニングの下面側に水溜ま
りが出来たりして、ライニングの品質低下を招くおそれ
がある。
次のような問題点が存在する。即ち、打設したコンクリ
ートｃを加圧すると余剰水が脱水される。従来は、この
余剰水が内型枠ｃの周方向あるいは軸方向の継手部から
シールド内に漏出していた。そのため、シールド内の作
業環境の悪化を招いた。また、余剰水の効果的な排水手
段がなされていないため、ライニングの下面側に水溜ま
りが出来たりして、ライニングの品質低下を招くおそれ
がある。
【０００４】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記のよう
な問題点を解決するためになされたもので、コンクリー
ト余剰水を効果的に排水してライニングの品質向上を図
ると共に、シールド内に余剰水が漏出するのを防止し、
シールド内の作業環境の改善を図ることができる場所打
ちライニング工法における内型枠の構造および排水方法
を提供することを目的とする。即ち、本発明は、場所打
ちライニング工法において、シールドマシンのテールプ
レートの内側にリング状に組立て、外周部にコンクリー
トを打設する際に用いる内型枠の構造において、ライニ
ングリングの周面となる湾曲した型板と、この型板の周
縁部に設けた、型板の内周面側の空間を包囲する接合板
とよりなる箱型の内型枠であって、前記接合板で包囲さ
れる空間をライニングの軸方向に配置した複数の補強材
で仕切り、前記補強材で仕切られた各空間内の前記型板
内周面に集水ボックスを取り付け、各集水ボックスは前
記補強材に開口した連通口により連通すると共に、ライ
ニングリング軸方向に配置した補強材の外面側と連通管
により連通し、前記型板には前記集水ボックスと連通す
る複数の集水口を開設したことを特徴とする、場所打ち
ライニング工法における内型枠の構造である。
な問題点を解決するためになされたもので、コンクリー
ト余剰水を効果的に排水してライニングの品質向上を図
ると共に、シールド内に余剰水が漏出するのを防止し、
シールド内の作業環境の改善を図ることができる場所打
ちライニング工法における内型枠の構造および排水方法
を提供することを目的とする。即ち、本発明は、場所打
ちライニング工法において、シールドマシンのテールプ
レートの内側にリング状に組立て、外周部にコンクリー
トを打設する際に用いる内型枠の構造において、ライニ
ングリングの周面となる湾曲した型板と、この型板の周
縁部に設けた、型板の内周面側の空間を包囲する接合板
とよりなる箱型の内型枠であって、前記接合板で包囲さ
れる空間をライニングの軸方向に配置した複数の補強材
で仕切り、前記補強材で仕切られた各空間内の前記型板
内周面に集水ボックスを取り付け、各集水ボックスは前
記補強材に開口した連通口により連通すると共に、ライ
ニングリング軸方向に配置した補強材の外面側と連通管
により連通し、前記型板には前記集水ボックスと連通す
る複数の集水口を開設したことを特徴とする、場所打ち
ライニング工法における内型枠の構造である。
【０００５】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
について説明する。 ＜イ＞内型枠の形状 内型枠１は、図１に示すように、コンクリートの支持面
である型板１１と、この型板１１のトンネルの周方向の
両端縁に設けた接合板１２と、型板１１のトンネルの軸
方向の両端縁に設けた接合板１３とより構成される円弧
状等の箱体が一般的である。接合板１２及び１３には、
適所に他の内型枠と接合するためのボルト穴１４を開設
し、また接合板１３間には補強材１５を複数取り付け
る。
について説明する。 ＜イ＞内型枠の形状 内型枠１は、図１に示すように、コンクリートの支持面
である型板１１と、この型板１１のトンネルの周方向の
両端縁に設けた接合板１２と、型板１１のトンネルの軸
方向の両端縁に設けた接合板１３とより構成される円弧
状等の箱体が一般的である。接合板１２及び１３には、
適所に他の内型枠と接合するためのボルト穴１４を開設
し、また接合板１３間には補強材１５を複数取り付け
る。
【０００６】＜ロ＞集水ボックス 集水ボックス２は、図１に示すように、内型枠１の内周
面側に取り付けた箱体であり、この集水ボックス２と内
型枠１の内周面との間には閉空間が形成される。内型枠
１内が補強材１５で仕切られている場合は、集水ボック
ス２も分割して取り付け、各集水ボックス２間は補強材
１５に開設した連通口２１によって連通する。また、集
水ボックス２は、ボルト締結時の障害とならないよう
に、厚さ及び接合板１２、１３との間のスペースを設定
する。
面側に取り付けた箱体であり、この集水ボックス２と内
型枠１の内周面との間には閉空間が形成される。内型枠
１内が補強材１５で仕切られている場合は、集水ボック
ス２も分割して取り付け、各集水ボックス２間は補強材
１５に開設した連通口２１によって連通する。また、集
水ボックス２は、ボルト締結時の障害とならないよう
に、厚さ及び接合板１２、１３との間のスペースを設定
する。
【０００７】＜ハ＞集水口 集水口３は、図２に示すように、集水ボックス２内と連
通させて内型枠１の外周面に多数開設する。集水口３の
大きさは、コンクリートは通過せず、余剰水のみが通過
できる程度の大きさとする。
通させて内型枠１の外周面に多数開設する。集水口３の
大きさは、コンクリートは通過せず、余剰水のみが通過
できる程度の大きさとする。
【０００８】＜ニ＞連通管 連通管４は、集水ボックス２内と接合板１２に開設した
開口４１間を連通する管体である。接合板１２の開口４
１にはパッキン４２等を取り付けておき、隣接する内型
枠の開口４１同士を密着させて、連通管４同士を連通さ
せることができるよう構成する。
開口４１間を連通する管体である。接合板１２の開口４
１にはパッキン４２等を取り付けておき、隣接する内型
枠の開口４１同士を密着させて、連通管４同士を連通さ
せることができるよう構成する。
【０００９】
【排水方法】次に、上記のように構成した内型枠１を用
いた排水方法について説明する。図３は、内型枠１を、
シールドマシンのテールプレートの内側にリング状に組
立てた状態を示している。コンクリート５は、内型枠１
の外周部に打設され、シールドマシンの推進の際に加圧
されて余剰水が脱水される。この余剰水は、内型枠１の
外周面に開設した集水口３から集水ボックス２内に取り
入れられる。さらに、連通管４を介して内型枠リングの
下部に集められる。リング下部の内型枠１には、集水ボ
ックス２内に連通する排水管６が立ち上げてあり、この
排水管６にフレキシブルホース等を介してポンプを連結
し、集水された余剰水を外部に排水することができる。
いた排水方法について説明する。図３は、内型枠１を、
シールドマシンのテールプレートの内側にリング状に組
立てた状態を示している。コンクリート５は、内型枠１
の外周部に打設され、シールドマシンの推進の際に加圧
されて余剰水が脱水される。この余剰水は、内型枠１の
外周面に開設した集水口３から集水ボックス２内に取り
入れられる。さらに、連通管４を介して内型枠リングの
下部に集められる。リング下部の内型枠１には、集水ボ
ックス２内に連通する排水管６が立ち上げてあり、この
排水管６にフレキシブルホース等を介してポンプを連結
し、集水された余剰水を外部に排水することができる。
【００１０】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるた
め、次のような効果を得ることができる。 ＜イ＞コンクリートの余剰水は、内型枠の集水口から集
水ボックスに取り入れられ、さらに内型枠リングの下部
に集められて排水される。そのため、内型枠の継手部か
らシールド内に余剰水が漏出するのを防止することがで
きる。従って、シールド内をドライな状態に保つことが
でき、作業環境を改善することができる。 ＜ロ＞コンクリートの余剰水が効果的に排水されるた
め、密実なライニングが形成でき、品質の向上を図るこ
とができる。 ＜ハ＞トンネル全周の余剰水を、内型枠リング下部の一
か所に集めることができるため、排水作業も一か所にお
いて簡単に行うことができる。
め、次のような効果を得ることができる。 ＜イ＞コンクリートの余剰水は、内型枠の集水口から集
水ボックスに取り入れられ、さらに内型枠リングの下部
に集められて排水される。そのため、内型枠の継手部か
らシールド内に余剰水が漏出するのを防止することがで
きる。従って、シールド内をドライな状態に保つことが
でき、作業環境を改善することができる。 ＜ロ＞コンクリートの余剰水が効果的に排水されるた
め、密実なライニングが形成でき、品質の向上を図るこ
とができる。 ＜ハ＞トンネル全周の余剰水を、内型枠リング下部の一
か所に集めることができるため、排水作業も一か所にお
いて簡単に行うことができる。
【図１】 本発明の内型枠の内周面側の説明図
【図２】 本発明の内型枠の外周面側の説明図
【図３】 内型枠リングによる排水方法の説明図
【図４】 従来技術の説明図
Claims (1)
- 【請求項１】 場所打ちライニング工法において、
シールドマシンのテールプレートの内側にリング状に組
立て、外周部にコンクリートを打設する際に用いる内型
枠の構造において、ライニングリングの周面となる湾曲した型板と 、この型板の周縁部に設けた、型板の内周面側の空間を包
囲する接合板とよりなる箱型の内型枠であって 、前記接合板で包囲される空間をライニングの軸方向に配
置した複数の補強材で仕切り 、前記補強材で仕切られた各空間内の前記型板内周面に集
水ボックスを取り付け 、各集水ボックスは前記補強材に開口した連通口により連
通すると共に、ライニングリング軸方向に配置した補強
材の外面側と連通管により連通し 、前記型板には前記集水ボックスと連通する複数の集水口
を開設した ことを特徴とする、 場所打ちライニング工法における内型枠の構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3108177A JPH086458B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 場所打ちライニング工法における内型枠の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3108177A JPH086458B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 場所打ちライニング工法における内型枠の構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04315660A JPH04315660A (ja) | 1992-11-06 |
| JPH086458B2 true JPH086458B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=14477948
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3108177A Expired - Lifetime JPH086458B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 場所打ちライニング工法における内型枠の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH086458B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7018799B2 (ja) * | 2018-03-29 | 2022-02-14 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 鋼製土留材及び鋼製土留材を用いた集水方法 |
| JP6764441B2 (ja) * | 2018-07-23 | 2020-09-30 | 植村 誠 | オープンシールド機 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01134143U (ja) * | 1988-03-09 | 1989-09-13 | ||
| JPH0223648U (ja) * | 1988-07-29 | 1990-02-16 | ||
| JPH0720738Y2 (ja) * | 1989-06-01 | 1995-05-15 | 三菱農機株式会社 | 作業用走行車における作動部の作動制御装置 |
-
1991
- 1991-04-15 JP JP3108177A patent/JPH086458B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04315660A (ja) | 1992-11-06 |
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