JPH0864499A - 荷電ビーム露光方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

荷電ビーム露光方法及び半導体装置の製造方法

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JPH0864499A
JPH0864499A JP19929694A JP19929694A JPH0864499A JP H0864499 A JPH0864499 A JP H0864499A JP 19929694 A JP19929694 A JP 19929694A JP 19929694 A JP19929694 A JP 19929694A JP H0864499 A JPH0864499 A JP H0864499A
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linear pattern
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exposure
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JP19929694A
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Takeo Nagata
武雄 永田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 露光強度分布関数の実測方法に関し、レジス
トパターンを導電パターンに転写して迅速かつ精密な測
定を可能とする。 【構成】 接続部2を通してそれぞれ各別に設けられた
パッド部3に接続する2本の線状パターン部1を有する
単位パターンを構成単位とし,2本の線状パターン部1
間の最小間隔が相互に異なる一群の単位パターンからな
るパターン群を複数群有するレジストパターンを形成
し,荷電ビームにより各該パターン群毎に異なる露光量
で露光し,該レジストパターンをマスクとして単位パタ
ーンが転写された導電性の導電パターンを形成した後,
導電パターンの該パット部3間の電気的接続の有無を測
定して,電気的接続の有無と2本の線状パターン部1の
間隔との関係からレジストパターン幅の広がりを測定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は荷電ビーム露光方法及び
半導体装置の製造方法に関し,特に迅速に荷電ビーム露
光量を補正する方法に関する。
【0002】荷電ビーム露光,なかでも電子ビーム露光
は,集積回路に代表される電子部品の製造において,リ
ソグラフィのための不可欠の技術となっている。しか
し,荷電ビームは,レジスト内で散乱され,またレジス
トを通過して下地物質により後方散乱されるため,露光
パターンの変形を生ずる。このため,荷電ビーム露光で
は,この近接効果として知られるこれら散乱によるレジ
ストパターンの変形を補正する必要がある。この近接効
果は,リソグラフィの条件,例えばレジストの厚さ,下
地物質及び下地物質の厚さ,さらには露光パターンによ
り異なるため,これらの条件が異なる毎に荷電ビーム露
光量を補正しなければならない。
【0003】このため,それぞれの条件の下での近接効
果を迅速に測定し,荷電ビーム露光量を簡便に補正する
方法が必要とされている。
【0004】
【従来の技術】従来,荷電ビーム露光における近接効果
の補正は,近接効果補正式を用いてなされていた。以
下,近接効果補正式を用いる補正方法について説明す
る。
【0005】図8は近接効果の説明図であり,基板上に
塗布されたレジストに荷電ビームを露光したときの近接
効果の発生原因を表している。なお,図8(a)は平面
図,図8(b)は図8(a)中のAA’断面図である。
【0006】図8を参照して,基板31上に塗布された
レジスト32の上面から,パターン幅Wの露光領域36
に荷電ビーム35を照射すると,荷電ビーム35はレジ
スト32内で前方散乱33され露光領域36の外側をも
露光する。さらに,レジスト32を透過した荷電ビーム
35は,基板31により後方散乱34され,露光領域3
6の外側を露光する。この他,荷電ビーム35に起因す
る蛍光X線,オージェ電子の発生等により露光領域36
の外側が露光される。その結果,露光領域36の外側に
露光された領域(以下「近接効果領域37」という。)
が形成され,リソグラフィ後のパターンが,露光領域3
6のパターン幅Wより近接効果領域37の幅Sだけ拡幅
される近接効果を生ずる。
【0007】図9は,近接効果の補正の説明図であり,
荷電ビームによる露光量と,近接効果により生ずるパタ
ーン幅増加量との関係を表している。図9を参照して,
近接効果により生ずるパターン幅の増加量,即ち近接効
果領域37の幅Sは,露光量の関数で表される。逆にパ
ターン幅の増加量Sをもたらす露光量Fは,Sの関数F
=F(S)となり,露光強度分布関数を表す。この露光
強度分布関数Fは,前方散乱33による効果f1 ,後方
散乱34による効果f 2 ,さらに他の現象による効果f
3 の和として, F=f1 +f2 +f3 (1) と近似される。ここでf1 ,f2 は例えば, f1 =exp(−(S/a)2 ) (2) f2 =b×exp(−(S/c)2 ) (3) と近似され,多くの場合にf3 は無視することができ
る。勿論,高次の近似式を必要とする場合はf3 を幾つ
かの関数形で近似することができる。なお,パラメータ
a及びcは,それぞれ前方散乱係数及び後方散乱係数で
あり,またパラメータbは定数である。
【0008】近接効果補正式は,パターン幅増加量Sと
露光量との関係を実測し,その実測値を近似するように
パラメータa,b及びcを定めた露光強度分布関数Fの
近似式として求められる。
【0009】上述した方法では,近接効果補正式を求め
るには,パターン幅増加量Sと露光量Fとの関係を実測
する必要がある。この関係は,同一パターンを露光量を
変えて露光し,露光量によるパターン幅の増加依存性を
実測することでなされる。しかし,パターン幅を測定す
るには,レジストを現像して,現像パターンを走査型電
子顕微鏡により観測しなければならず,多大の労苦と時
間とを必要とする。
【0010】他方,光学露光においては,最適露光量を
確認する方法として,レジストパターンをマスクとして
導電性薄膜をパターニングし,その導電性薄膜パターン
を2分するスリットを解像するか否かを,スリットの形
成の可否,即ち2分されたパターンの導通の有無により
検査する方法が,特開平5−205992に開示されて
いる。この方法によれば,レジストの形状を走査型電子
顕微鏡により観測する労力を回避しつつ,要求する解像
度を実現する露光量であったことを確認することができ
る。
【0011】しかし,導電性薄膜を利用してパターンの
広がりが設計値以内にあることを確認するこの方法を,
先に述べた荷電ビームの近接効果の補正に直接適用する
ことはできない。
【0012】即ち,荷電ビーム露光では,近接効果が大
きいため,光露光では殆ど問題とならない効果,例えば
パターンの大きさ,ドーズ量,さらには遠方の大きなパ
ターン,とくにパターンの導通を検出するための端子部
分となるバッド等の影響をも考慮しなければならない。
このため,光露光のようにスリットの分解の可否のみで
は,露光量を変えたとき又はパターン形状が異なるとき
の近接効果によるパターン幅の広がりを知ることはでき
ず,露光強度分布関数を実測することができない。従っ
て,露光量とパターン形状との関係を含めた露光強度分
布関数として近接効果を実測し,近接効果補正式を求め
ることが荷電ビーム露光では不可欠である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように,従来
の荷電ビーム露光では,露光強度分布関数を実測して近
接効果補正式を求めるためにレジストパターンの形状を
走査電子顕微鏡により観測する必要があり,多大の労力
と時間とを費やしていた。また,導電性薄膜のスリット
を分解するか否かにより最適露光か否かを判断する方法
によっては,露光強度分布関数を実測することができな
いという問題がある。
【0014】本発明は,近接して設けられた2つのレジ
ストパターンを導電性薄膜に転写して,転写された導電
性薄膜パターンの間の導通の有無によりレジストパター
ンの近接効果を測定する方法にあって,近接効果の誤差
が少なく,また少数のパターンについての測定により露
光強度分布関数を実測することができるパターンを提供
することで,補正を簡便に行うことができる荷電ビーム
露光方法を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の第一実施
例単位パターン平面図であり,レジストパターンを構成
する構成単位である単位パターンの形状を表している。
図2は本発明の第一実施例レジストパターン平面図であ
り,単位パターンの配列を表している。図3は,本発明
の第一実施例導電パターン形成工程図であり,レジスト
パターンをマスクとして導電パターンを形成する工程を
基板の断面図により表している。
【0016】また,図5〜図7は,それぞれ本発明の第
二〜第四実施例単位パターン平面図であり,それぞれの
実施例における単位パターンの形状を表している。上記
課題を解決するために,本発明の第一の構成では,図
1,図2及び図3を参照して,基板21上に堆積された
レジスト膜24を,荷電ビーム露光を用いたリソグラフ
ィによりパターニングしてレジストパターン25を形成
する工程と,該レジストパターン25幅の広がりを測定
する工程と,該荷電ビームの露光量と該レジストパター
ン25幅の広がりとの関係を近接効果補正式により近似
する工程とを有し,近似された該近接効果補正式を用い
て露光量を補正する荷電ビーム露光方法において,該レ
ジストパターン25は,接続部2を通してそれぞれ各別
に設けられたパッド部3に接続する2本の線状パターン
部1を有する単位パターン4を構成単位とし,該2本の
線状パターン部1間の最小間隔が相互に異なる一群の該
単位パターン4からなるパターン群6を複数群有して構
成され,該荷電ビームの露光は,各該パターン群6毎に
異なる露光量でなされ,該レジストパターン25幅の広
がりを測定する工程は,該レジストパターン25をマス
クとするエッチング又はリフトオフにより該単位パター
ン4が転写された導電性の導電パターン26を形成した
後,該導電パターン26の該パット部3間の電気的接続
の有無を測定して,該電気的接続の有無と該2本の線状
パターン部1の間隔との関係から該レジストパターン2
5幅の広がりを測定することを特徴として構成し,及
び,第二の構成は,図1〜図3を参照して,第一の構成
の電子ビーム露光方法において,該2本の線状パターン
部1は,互いに平行な2本の直線状パターン部1Aを備
えて構成され,該2本の線状パターン部1相互の最小間
隔が,該2本の直線状パターン部1A相互の間隔である
ことを特徴として構成され,及び,第三の構成は,図3
及び図5(a)を参照して,基板25上に堆積されたレ
ジスト膜24を,荷電ビーム露光を用いたリソグラフィ
によりパターニングしてレジストパターン25を形成す
る工程と,該レジストパターン25幅の広がりを測定す
る工程と,該荷電ビームの露光量と該レジストパターン
25幅の広がりとの関係を近接効果補正式により近似す
る工程とを有し,近似された該近接効果補正式を用いて
露光量を補正する荷電ビーム露光方法において,該レジ
ストパターン25は,接続部2を通してそれぞれ各別に
設けられたパッド3部に接続する2本の線状パターン1
部を備えた単位パターンを複数個有して構成され,該2
本の線状パターン部1相互の間隔は,該線状パターン部
1の一端に向けて広く他端に向けて狭く形成され,該接
続部2は,該一端の近くで該線状パターン部1に接続さ
れ,該荷電ビームの露光は,各該単位パターン毎に異な
る露光量でなされ,該レジストパターン25幅の広がり
を測定する工程は,該レジストパターン25をマスクと
するエッチング又はリフトオフにより該単位パターンが
転写された導電性の導電パターン26を形成した後,該
導電パターン26の該パット部3間の電気抵抗を測定し
て,該電気抵抗から該レジストパターン25幅の広がり
を求めることを特徴として構成し,及び,第四の構成
は,図5(b)を参照して,第三の構成の電子ビーム露
光方法において,該2本の線状パターン部1は,1本の
直線パターン5に沿って,該直線パターン5の中央近傍
からそれぞれ両端方向に向けて配置され,かつ該直線パ
ターン5と該線状パターン部1との間隔が該直線パター
ン5の中央から両端に向かう方向に広く又は狭くなるよ
うに配置され,該接続部2は,該直線パターン5からの
距離が大きい側の該線状パターン部1の端部に接続され
ていることを特徴として構成され,及び,第五の構成
は,図3及び図6を参照して,基板21上に堆積された
レジスト膜24を,荷電ビーム露光を用いたリソグラフ
ィによりパターニングしてレジストパターン25を形成
する工程と,該レジストパターン25幅の広がりを測定
する工程と,該荷電ビームの露光量と該レジストパター
ン25幅の広がりとの関係を近接効果補正式により近似
する工程とを有し,近似された該近接効果補正式を用い
て露光量を補正する荷電ビーム露光方法において,該レ
ジストパターン25は,接続部3を通してそれぞれ各別
に設けられたパッド部3に接続する2本の直線状パター
ン部1Aを有する単位パターンを構成単位とし,平行に
配置された該2本の直線状パターン部1A間の間隔が相
互に異なる複数の単位パターンを備えて構成され,二つ
の該接続部2は,該直線状パターン部1Aの同じ側の一
端にそれぞれ接続され,該荷電ビームの露光は,該接続
部2が接続する一端から,該直線状パターン部1Aの他
端に向けて露光量を単調に増加してなされ,該レジスト
パターン25幅の広がりを測定する工程に代えて,該レ
ジストパターン25をマスクとするエッチング又はリフ
トオフにより該単位パターンが転写された導電性の導電
パターン26を形成した後,該導電パターン26の該パ
ット部3間の電気抵抗を測定して,該電気抵抗から該レ
ジストパターン25幅の広がりが該直線状パターン部1
A相互の間隔の1/2を超える露光量を求める工程を有
することを特徴として構成し,及び,本発明の第六の構
成は,図7を参照して,第五の構成の荷電ビーム露光方
法において,該単位パターンを構成する該2本の直線状
パターン部1Aは,直線パターン5に沿って平行に,該
直線パターン5の中央付近からそれぞれ両端に向けて延
在し,該荷電ビームの露光は,該直線パターン5の中央
付近で露光量を少なく,該直線パターン5の両端に向け
て露光量を単調に増加して行われることを特徴として構
成し,及び,第七の構成は,第一,第二,第三,第四,
第五又は第六の構成の荷電ビーム露光方法を用いてする
パターニング工程を有することを特徴とする半導体装置
の製造方法として構成する。
【0017】
【作用】本発明の第一の構成では,例えば,図3を参照
して,導電膜23上に設けられたレジスト膜24を,図
1及び図2を参照して,線状パターン部1の最小間隔d
が異なる複数の単位パターン4,例えば複数の単位パタ
ーン4aa,4ab,4ac,4ad,4ae,を1群
となし,この一群,即ちパターン群6aを同一露光量で
露光する。さらに,他の同様の複数のパターン群6b〜
6dについて,一つのパターン群6を構成する全ての単
位パターン4を同一露光量で,かつ各パターン群6毎に
異なる露光量で露光する。次いで,図3を参照して,レ
ジスト膜を現像して複数の単位パターンを含むレジスト
パターン25を形成する。
【0018】以下,図1〜図3を参照して,上記工程に
より,線状パターン部1の最小間隔d及び露光量Iを2
つの変数として,その2変数を変えて形成された複数の
単位パターン4が,レジストパターン25として形成さ
れる。従って,レジストパターンの形状を直接に測定す
ることなく,最小間隔dを解像できる露光量Fを幾つか
の最小間隔dについて測定することで,間隔dを解像す
る露光量Fとして,dを変数とする露光強度分布関数F
を実測することができる。なお,本発明の第二の構成で
は,図1(a)に示すように,線状パターン部1を平行
な直線とし,2本の線状パターン部1を最小間隔dで平
行に配置する。この場合,パターン形成が容易であり,
またパターンの曲率の影響が少なくなる。
【0019】本第一及び第二の構成では,レジストパタ
ーン25について,最小間隔dが解像されたか否かを,
以下のようにして判断する。即ち,先ず,レジストパタ
ーン25をマスクとするエッチングにより,レジストパ
ターン25をその下に設けられた導電膜23に転写し,
単位パターン4を含む導電パターン26を形成する。こ
の導電パターン26について,単位パターンに含まれる
2本の線状パターン部1相互間の導通を確認することに
より,この単位パターンの最小間隔dが解像されなかっ
たことを知ることができる。勿論,導通がないときは,
この最小間隔dを解像したことが確認される。
【0020】既に述べたように,本構成のレジストパタ
ーン25は,最小間隔dと露光量との2変数をそれぞれ
変えて形成される。従って,露光量を変化したとき,最
小間隔dが解像された単位パターンの領域と,最小間隔
dが解像されなかった単位パターンの領域とは,最小間
隔dと露光量とからなる2次元平面を2分する。その2
分する境界は,ある露光量において解像されうる最小の
間隔,即ち露光強度分布関数Fを表す。
【0021】上述のように,本構成では,導電パターン
26の導通の有無の測定によって,レジストパターンの
解像度,即ち近接効果領域の大きさを知ることができる
ため,レジストパターンの形状を直接に観測することな
く露光強度分布関数を実測できる。このため,近接効果
補正式を短時間にかつ容易に求めることができる。
【0022】上に述べた第一及び第二の構成に係る説明
は,導電パターン上にレジストパターンを形成し,導電
膜のエッチングにより導電パターンを形成した例につい
てのものである。その他,図3(e)〜(g)を参照し
て,予めレジストパターン25形成し,その後,導電膜
23をリフトオフして導電パターン26を形成すること
もできる。この方法では,レジストの下地が導電性薄膜
である必要はなく,それゆえ適用範囲が広いという利点
がある。
【0023】さらに,本構成では,導電パターン26の
導通を測定するための外部接続端子としてパッド部3
を,線状パターン部1から離して設け,その間を細い接
続部2により接続する。従って,大面積のパッド部3が
線状パターン部1に及ぼす近接効果の影響は小さい。こ
のため,露光強度関数を精密に実測することができる。
【0024】本発明の第三の構成では,図5(a)を参
照して,単位パターンは,接続部2が接続する一端で広
く,接続部2が接続しない先端で狭くなるように形成さ
れた2本の線状パターン部1を備える。なお,線状パタ
ーン部1は階段状のものに限られず,例えばV字型に配
置した2直線,又は曲線とすることができる。かかるパ
ターンを露光すると,線状パターン部1の間隔が狭い先
端に近い部分が解像されず,その結果,第一及び第二実
施例と同様にして形成された薄膜パターンは,先端に近
い部分が短絡したパターンとなる。
【0025】この短絡は,2本の線状パターン部1の間
隔が,その先端から,その露光量の下で解像されない最
大間隔,言い換えれば解像される最小間隔に相当する位
置まで生ずる。例えば,露光量が少なく解像度が大きい
場合は,先端に近い部分のみ短絡し,露光量が多く解像
度が小さい場合は,接続部2に近い位置まで短絡する。
従って,解像度により接続部から短絡部までの線状パタ
ーン部1の長さが異なるから,パッド部3間の抵抗値も
それに応じて変化する。このため,パッド部3間の電気
抵抗を測定することで,解像された最大の間隔を知るこ
とができる。
【0026】本構成では,一つの単位パターンにより,
一つの露光量について解像される最大間隔を知ることが
できる。従って,露光強度分布関数を求めるために,必
要とする露光量の段階数だけの同一のパターンを用意す
れば足りる。このため,第一実施例のように露光量の段
階数とパターンの最小間隔dとの積の数の単位パターン
を用意するのに比較して,労力及び時間を大幅に減少で
きる。
【0027】本発明の第四の構成では,図5(b)を参
照して,第三の構成における2本の線状パターン部1
を,1本の直線パターン5に沿って設け,それぞれ該直
線パターン5の中央付近から両端方向に向けて,直線パ
ターン5と該線状パターン部1との間隔が広くなる形に
配置する。この構成では,解像できないために短絡する
のは,直線パターン5と線状パターン部1との間隙であ
り,短絡は,間隔が最小となる直線パターン5の中央に
近い側から発生する。なお,線状パターン部1は,直線
に限らず曲線でもよいことは第三の構成と同様である。
【0028】接続部2は,直線パターン5の端面に近い
側の線状パターン1部端部に接続される。従って,パッ
ド部3間の抵抗値を測定することで,解像されなかった
間隔の大きさを知ることができる。
【0029】なお,本構成において,直線パターン5と
線状パターン部1との間隔を,直線パターン5の中央で
広く,直線パターン5の両端で狭くすることもできる。
この場合は,接続部1aは直線パターン5の両端に近い
線状パターン部1先端に接続するように設けられる。こ
の構成では,パッド部3間の抵抗変化は,主として短絡
していない直線パターン5の長さにより定まるから,抵
抗変化が大きく測定が容易である。
【0030】本発明の第五の構成では,図6を参照し
て,第一及び第二の構成で述べた単位パターンの線状パ
ターン部の形状を,平行な2直線からなる直線状パター
ン部1Aとする。露光は,接続部2が接続する部分で露
光量を最小とし,他端に向かい露光量を単調に増加す
る。
【0031】次いで,前述した方法と同様にして導電パ
ターンを形成し,パッド部3間の電気抵抗を測定する。
2本の直線状パターン1Aの間隔は一定であるから,露
光量の多い先端部(接続部2が接続されていない端部)
から露光量が少なく直線状パターン部1A間の間隔が解
像される位置まで,2本の直線状パターン1Aは短絡す
る。従って,パッド部3間の抵抗値を測定することで,
2本の直線状パターン部1Aの間隔を解像する最大露光
量を知ることができる。
【0032】本構成では,さらに,2本の直線状パター
ン部1Aの間隔が異なる単位パターンを,近接効果領域
の測定に必要な分解能,即ちパターンの広がりの最小測
定精度に応じて用意する。これにより,露光量とパター
ン幅の広がりとの関係,即ち露光強度分布関数を実測す
ることができる。
【0033】本構成では,単位パターンは,パターンの
広がりの最小測定精度に応じた段階の数を用意すること
で足り,露光量について2次元的に配置する必要がな
い。このため,露光強度分布関数を求める労力及び時間
を少なくすることができる。
【0034】本構成の第六の構成では,図7を参照し
て,2本の直線状パターン部1Aを,直線パターン5に
沿って平行に,一本を直線パターン5の中央付近からそ
の一端に向けて配置し,他の一本を直線パターンの中央
付近から他端に向けて配置する。露光は,2本の直線状
パターン部1A及び直線パターン5について,直線パタ
ーン5の中央付近で露光量を少なく,直線パターン5の
両端方向で多くなるように露光される。
【0035】従って,直線パターン5と直線状パターン
部1Aとは,直線パターン5の両端から露光量に応じた
長さの部分が短絡する。従って,パッド部3間の電気抵
抗を測定することにより,直線パターン5の短絡してい
ない部分の長さを知ることができる。その結果,露光量
とパターン幅の広がりとの関係を測定することができ
る。なお,露光強度分布関数を求めるために,直線パタ
ーン5と線状パターン部1Aとの間隔を変えた複数の単
位パターンを用意することは,第五の構成と同様であ
る。
【0036】本発明の第七の構成は,上述した第一〜第
六の構成の荷電ビーム露光方法をパターニングに用いた
半導体製造方法であり,例えば,半導体装置が製造され
る半導体基板表面に,導電体薄膜からなる配線を設ける
工程,絶縁層を選択的にエッチングする工程,直接基板
をエッチングする工程,又は露光用マスクの製造に適用
することができる。
【0037】
【実施例】以下,本発明を実施例を参照して説明する。
本発明の第一実施例は,図3(a)を参照して,先ず,
シリコン基板21表面に,SiO2 からなる絶縁膜22
を形成する。次いで,ポリシリコン又はTaからなる例
えば厚さ500nmの導電膜23を堆積する。その後,ネ
ガレジスト,例えば商品名CMS又はSALを厚さ0.
2〜0.6μm塗布して,レジスト膜24を形成する。
【0038】次いで,荷電ビーム露光,例えば電子ビー
ム露光により,レジスト膜24を露光する。露光パター
ンは,図1(a)を参照して,線状パターン部1として
平行な長さが例えば10〜20μm,幅が例えば1〜4
μmの直線状パターン部1Aと,直線状パターン部1A
の両外側に,直線状パターンから離して配置された例え
ば辺長100μmの正方形のパッド部3と,直線状パタ
ーン部1Aの紙面上方の先端に接続されパッド部3と接
続する例えば幅1μmの細線からなる接続部2とから構
成される単位パターン4を要素として構成される。ここ
で,パッド部を直線状パターン部1Aから離すのは,測
定の対象部分である直線状パターン1Aが大面積のパッ
ド部3による近接効果の影響を受けないようにするため
である。
【0039】図1(b)は,第一実施例の変形例であ
り,改良された単位パターンをあらわしている。この変
形例では,パッド部3及び接続部が中心対象の位置に設
けられる。この単位パターンは,面対象のパターンに較
べて2つのパッド部3の距離を大きくとることができる
ので,パッド部3からの近接効果の影響をより小さくす
ることができる。
【0040】さらに,図2を参照して,単位パターン4
を格子状に並べて露光する。ここで,線状パターン1
(直線状パターン1A)の間隔を,例えば0.1μmか
ら12μmまで,順次広くした単位パターン4aa〜4
eaを列方向に並べたパターン群6aを露光し,さらに
パターン群6aと同じパターンを行方向に並べたパター
ン群6b〜6dを,それぞれパターン群毎に異なる露光
量で露光する。
【0041】なお,近接効果領域幅は一般に最適露光量
において露光量依存性が小さくなるから,線状パターン
1の間隔が最適露光量で生ずる近接効果領域幅の2倍程
度のところで,線状パターン1の間隔を広げる刻みを小
さくすることが,少ない単位パターンにより近接効果領
域幅の測定分解能を向上するために好ましい。
【0042】次いで,図3(b)を参照して,レジスト
膜24を現像し,単位パターンを格子状に並べたレジス
トパターン25を形成する。なお,図3はレジストパタ
ーン25の単位パターン4の部分を表している。
【0043】次いで,図3(c)を参照して,レジスト
パターン25をマスクとして,例えば反応性イオンエッ
チング又は化学的エッチングにより導電膜23を選択的
にエッチングし,レジストパターンが転写された導電パ
ターン26を形成する。
【0044】次いで,図3(c)の状態を斜視図で表し
た図3(d)を参照して,パッド部3に測定器の端子を
当接し,パッド部3間の電気抵抗を測定する。本実施例
では,図1(a)を参照して,ある特定の露光量のと
き,線状パターン部1の近接効果によるパターン幅の増
加量が,2本の線状パターン部1間の間隔dの半分,即
ちd/2を超える場合に2本の線状パターン部1は短絡
する。従って,その特定の露光量に対して,間隔dが異
なる単位パターン(これらは,図2を参照して,一つの
パターン群6に属している。)の短絡の有無を測定する
ことで,その特定の露光量における近接効果によるパタ
ーン幅の増加量(即ち,近接効果領域幅である。)を知
ることができる。
【0045】本実施例では,露光量を異にするパターン
群についても,同様の測定を行い,露光量と近接効果に
よるパターン幅の増加量との関係,即ち露光強度分布関
数を実測する。
【0046】上記の方法により測定された結果を図4に
示す。図4は,本発明の第一実施例露光強度分布関数を
表す図であり,第一実施例において測定された露光強度
分布関数を表している。
【0047】図4中の一点は,一つのパターン群での測
定に対応し,特定の露光量に対する近接効果によるパタ
ーン幅の増加量を表している。露光強度分布関数は,露
光量の異なる複数のパターン群について測定されたパタ
ーン幅の増加量と露光量とのうグラフとして表される。
【0048】図4に示す露光強度分布関数は,線状パタ
ーン部1のパターン幅Wが所定の幅,例えば1μmのも
のについて求めたものである。露光強度分布関数はパタ
ーン幅Wにも依存するため,実用的には,パターン幅W
の異なる場合の露光関数をも求める必要が多い。このた
め,本実施例では,パターン幅Wを1,2,3及び4μ
mのものについて露光強度分布関数を実測した。
【0049】次いで,上記の方法で実測された露光強度
分布関数に基づき,近接効果補正式を求める。この近接
効果補正式の算出は,従来の技術で説明した方法と同様
にしてなされる。さらに,算出された近接効果補正式を
もちいて荷電ビームの露光量を補正しつつ,半導体装置
の製造における配線パターンの形成,及びポリシリコン
ゲートの形成に適用する。なお,これらの適用の方法
は,従来方法と同様になされる。
【0050】本発明の第一実施例において,上記で説明
したネガレジストに代えて,ポジレジスト,例えば商品
名CMRを用いることができる。この場合には,薄膜パ
ターンの形成はリフトオフで形成する。
【0051】即ち,図3(e)を参照して,表面に絶縁
膜22が形成されたシリコン基板21上に,ポジレジス
トからなるレジスト膜24を塗布した後,荷電ビームで
露光し,第一実施例と同様の,但しネガ,ポジが反転し
たレジストパターン25を形成する。次いで,図3
(f)を参照して,導電膜23を例えばスパッタにより
堆積し,リフトオフする。この結果,図3(g)を参照
して,レジストパターン25が転写された薄膜パターン
26が形成される。その後の取扱は第一実施例と同様で
ある。このポジレジストを用いる方法では,レジストの
下層が導電膜でなくてもよく,例えば絶縁層であっても
よいから,適用範囲が広範になる。
【0052】本発明の第二実施例は,本発明の第三の構
成に関する。図5(a)を参照して,本実施例の単位パ
ターンは,パッド部3,接続部2及び線状パターン部1
からなるパターンを,面対象に配置して構成される。線
状パターン部1は,図5(a)の紙面下方の端部で最も
接近して対抗する平行な線分状パターン1dを形成し,
上方に向けて順次階段状に広がる線分状パターン1c〜
1aから構成される。パッド部3は線状パターン部1の
上方に離して形成し,線状パターン部1と同一幅の接続
部2により接続する。なお,各線分状パターン1a〜1
dの線幅は同一である。また,各線分状パターンの間隔
は,第一実施例で述べた線状パターン間の最小間隔dに
対応しており,同様の思想の下で選択することができ
る。
【0053】本実施例のレジストパターンは,第一実施
例のレジストパターンを表す図2を参照して,線状パタ
ーン1間の最小間隔dの異なる単位パターンの集合であ
るパターン群(6a,6b,6c,・・・・)を,一つ
の単位パターンで置換する。即ち,例えば,パターン群
6aを一つの単位パターンで,パターン群6bを他の一
つの単位パターンで置換する。
【0054】露光量は,第一実施例の各パターン群6
a,6b,6c,・・・・の露光と同様に,各単位パタ
ーン毎に異なるように露光する。次いで,第一実施例と
同様に薄膜パターンを形成する。
【0055】次いで,図5(a)を参照して,薄膜パタ
ーンのパッド部1間の電気抵抗を測定し,測定された電
気抵抗の値から,線状パターン部1の中で短絡した線分
状パターンを決定する。本実施例では,線状パターン部
1が階段状に形成されているため,電気抵抗はデジタル
に変動する。このため測定の誤りの防止が容易である。
【0056】図5(b)は第二実施例の変形例の単位パ
ターンを表している。この変形例では,直線パターン5
に沿うように2本の階段状の線状パターン部1が,直線
パターンの左右に配置される。なお,パッド部1相互の
距離を大きくしてパッド部1からの近接効果を減少する
ために,一方の線状パターン部1が他方の線状パターン
部1と直線パターン部5を挟み反対側に配することもで
きる。本構成では,階段状の線状パターン部1と直線パ
ターン部1とが短絡することで変化する,パッド部1間
の電気抵抗を測定し,これからその露光量で生ずるパタ
ーン幅の増加を求める。
【0057】本第二実施例の変形例では,さらに,電気
抵抗の変化を大きくするために,階段状の直線状パター
ン1を,階段状の直線状パターン1と直線パターンとの
距離が直線パターン5の中央付近で広く,直線パターン
5の端部付近で狭く配置することができる。このとき,
短絡は直線パターン5の両端から始まるため,電気抵抗
の変化は短絡した直線パターン5の長さに略比例する。
接続部2の位置は必ずしも問わないが,直線パターン5
の中央付近に接続することが,電気抵抗の変化が大きく
且つパッド部1からの近接効果の影響がすくない点で好
ましい。なお,一方の線状パターン1を直線パターン5
の反対側に設けることもできる。
【0058】本発明の第三実施例及第四実施例は,単位
パターンの中で露光量を変化する方法に関する。本発明
の第三実施例では,単位パターンは,図6を参照して,
平行な2本の直線状パターン部1Aと,それぞれの直線
状パターンにその一端で接続部2を通して接続するパッ
ド部3とから構成される。さらに,直線パターン5は,
接続部2が接続する側から順に複数の線分パターン1A
a〜1Anに区分される。
【0059】荷電ビーム露光は,この線分パターン1A
a〜1Anの一つを同一露光量でおこなう。さらに,区
分された直線状パターン部1Aを接続部2の近くから順
に,即ち線分パターン1Aaから線分パターン1Anに
向けて,露光量が増加するように露光する。
【0060】この単位パターンでは,直線状パターン部
1Aaの接続部2から離れた側の先端,即ち線分パター
ン1Anから短絡が始まる。従って,パッド部3間の電
気抵抗を測定することで,短絡を生じた線分パターンの
うち接続部2に最近接の線分パターンを知ることができ
る。この線分パターンの露光量は,近接効果によるパタ
ーン幅の増加量が,直線状パターン部1A間の距離の半
分となったときの露光量に相当する。
【0061】本実施例では,直線状パターン部1A間の
距離が異なる単位パターンを配置して,露光強度分布関
数を実測する。本実施例では,単位パターンの測定に係
わる主要部分が,平行な2直線のパターンで構成される
から,パターン形状に伴う誤差が小さい。なお,線状パ
ターン部1Aを区分することなく,連続的に露光量を変
化してもよい。このとき,パッド部3間の電気抵抗は連
続的に変化するから分解能の高い測定をすることができ
る。
【0062】本発明の第四実施例は,図7(a)を参照
して,単位パターンは,直線パターン5と,直線パター
ン5の左右に,直線パターン5に平行に配置された2本
の直線状パターン部1Aを有する。接続部2は,例えば
直線パターン5の両端側に位置する直線状パターン部1
A端部に接続する。なお,逆に,直線パターン5の中央
に近い直線状パターン部1A端部に接続することもでき
る。また,図7(b)を参照して,パッド部3の影響を
小さくするために,一方の直線状パターン部1Aを,直
線パターン5の反対側に設けることもできる。本構成で
は,直線パターン5の両側から中央迄の区間を複数の線
分パターン5a〜5nに区分する。さらに,直線パター
ン5を区分する線分パターン5a〜5nに対向する区分
を直線状パターン部1Aに設け,線分パターン5a〜5
nに対応するそれぞれの区分を線分パターン1Aa〜1
Anとする。
【0063】これら直線パターン5上及び直線状パター
ン部1A上の互いに対応する線分パターン,例えば線分
パターン5a及び線分パターン1Aaは,同一露光量で
露光される。露光は,中央の線分パターン5n,1An
で露光量を少なく,両側に向けて露光量を多くする。
【0064】本実施例の単位パターンでは,短絡は直線
パターン5の両端から始まる。従って,パッド部3間の
電気抵抗は,直線パターンの短絡部分の伸長と共に減少
するから,その後,電気抵抗を測定し,第三実施例と同
様にして露光強度分布関数を実測する。なお,直線パタ
ーン5と直線状パターン1A間の距離が異なる一連の単
位パターンを用意することは第三実施例と同様である。
本実施例では,接続部2及びパッド部3を,直線状パタ
ーン部1Aの最も露光量の大きい位置の近くに配置する
ことができるので,パッド部3の近接効果の影響をより
小さくすることができる。
【0065】
【発明の効果】上述したように,本発明によれば,レジ
ストパターンの近接効果を導電パターン間の電気抵抗の
変化から測定できるから,露光強度分布関数を容易に実
測することができるので,荷電ビームの露光補正を簡便
にすることができる。また,パッド部の影響が小さく,
且つ近接効果によるパターン幅の増加に鋭敏に依存する
単位パターンを提供することができるから,精密に露光
強度分布関数を実測することができ,露光補正を精密に
することができる。
【0066】従って,本発明は,荷電ビーム露光を用い
た精密加工の向上に寄与するから,微細加工を要する装
置,特に半導体装置の性能向上に寄与するところが大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例単位パターン平面図
【図2】 本発明の第一実施例レジストパターン平面図
【図3】 本発明の第一実施例導電パターン形成工程図
【図4】 本発明の第一実施例露光強度関数を表す図
【図5】 本発明の第二実施例単位パターン平面図
【図6】 本発明の第三実施例単位パターン平面図
【図7】 本発明の第四実施例単位パターン平面図
【図8】 近接効果説明図
【図9】 近接効果の補正の説明図
【符号の説明】
1 線状パターン部 1A 直線状パターン部 2 接続部 3 パッド部 4,4aa〜4ed 単位パターン 5 直線パターン 6,6a〜6d パターン群 21 基板 22 絶縁膜 23 導電膜 24 レジスト膜 25 レジストパターン 26 導電パターン 31 基板 32 レジスト 33 前方散乱 34 後方散乱 35 荷電ビーム 36 露光領域 37 近接効果領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に堆積されたレジスト膜を,荷電
    ビーム露光を用いたリソグラフィによりパターニングし
    てレジストパターンを形成する工程と,該レジストパタ
    ーン幅の広がりを測定する工程と,該荷電ビームの露光
    量と該レジストパターン幅の広がりとの関係を近接効果
    補正式により近似する工程とを有し,近似された該近接
    効果補正式を用いて露光量を補正する荷電ビーム露光方
    法において,該レジストパターンは,接続部を通してそ
    れぞれ各別に設けられたパッド部に接続する2本の線状
    パターン部を有する単位パターンを構成単位とし,該2
    本の線状パターン部間の最小間隔が相互に異なる一群の
    該単位パターンからなるパターン群を複数群有して構成
    され,該荷電ビームの露光は,各該パターン群毎に異な
    る露光量でなされ,該レジストパターン幅の広がりを測
    定する工程は,該レジストパターンをマスクとするエッ
    チング又はリフトオフにより該単位パターンが転写され
    た導電性の導電パターンを形成した後,該導電パターン
    の該パット部間の電気的接続の有無を測定して,該電気
    的接続の有無と該2本の線状パターン部の間隔との関係
    から該レジストパターン幅の広がりを測定することを特
    徴とする荷電ビーム露光方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子ビーム露光方法にお
    いて,該2本の線状パターン部は,互いに平行な2本の
    直線状パターン部を備えて構成され,該2本の線状パタ
    ーン部相互の最小間隔が,該2本の直線状パターン部相
    互の間隔であることを特徴とする荷電ビーム露光方法。
  3. 【請求項3】 基板上に堆積されたレジスト膜を,荷電
    ビーム露光を用いたリソグラフィによりパターニングし
    てレジストパターンを形成する工程と,該レジストパタ
    ーン幅の広がりを測定する工程と,該荷電ビームの露光
    量と該レジストパターン幅の広がりとの関係を近接効果
    補正式により近似する工程とを有し,近似された該近接
    効果補正式を用いて露光量を補正する荷電ビーム露光方
    法において,該レジストパターンは,接続部を通してそ
    れぞれ各別に設けられたパッド部に接続する2本の線状
    パターン部を備えた単位パターンを複数個有して構成さ
    れ,該2本の線状パターン部相互の間隔は,該線状パタ
    ーン部の一端に向けて広く他端に向けて狭く形成され,
    該接続部は,該一端の近くで該線状パターン部に接続さ
    れ,該荷電ビームの露光は,各該単位パターン毎に異な
    る露光量でなされ,該レジストパターン幅の広がりを測
    定する工程は,該レジストパターンをマスクとするエッ
    チング又はリフトオフにより該単位パターンが転写され
    た導電性の導電パターンを形成した後,該導電パターン
    の該パット部間の電気抵抗を測定して,該電気抵抗から
    該レジストパターン幅の広がりを求めることを特徴とす
    る荷電ビーム露光方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電子ビーム露光方法にお
    いて,該2本の線状パターン部は,1本の直線パターン
    に沿って,該直線パターンの中央近傍からそれぞれ両端
    方向に向けて配置され,かつ該直線パターンと該線状パ
    ターン部との間隔が該直線パターンの中央から両端に向
    かう方向に広く又は狭くなるように配置され,該接続部
    は,該直線パターンからの距離が大きい側の該線状パタ
    ーン部の端部に接続されていることを特徴とする荷電ビ
    ーム露光方法。
  5. 【請求項5】 基板上に堆積されたレジスト膜を,荷電
    ビーム露光を用いたリソグラフィによりパターニングし
    てレジストパターンを形成する工程と,該レジストパタ
    ーン幅の広がりを測定する工程と,該荷電ビームの露光
    量と該レジストパターン幅の広がりとの関係を近接効果
    補正式により近似する工程とを有し,近似された該近接
    効果補正式を用いて露光量を補正する荷電ビーム露光方
    法において,該レジストパターンは,接続部を通してそ
    れぞれ各別に設けられたパッド部に接続する2本の直線
    状パターン部を有する単位パターンを構成単位とし,平
    行に配置された該2本の直線状パターン部間の間隔が相
    互に異なる複数の単位パターンを備えて構成され,二つ
    の該接続部は,該直線状パターン部の同じ側の一端にそ
    れぞれ接続され,該荷電ビームの露光は,該接続部が接
    続する一端から,該直線状パターン部の他端に向けて露
    光量を単調に増加してなされ,該荷電ビームの露光は,
    該直線状パターン部が延在する方向に露光量を単調に増
    加又は単調に減少してなされ,該レジストパターン幅の
    広がりを測定する工程に代えて,該レジストパターンを
    マスクとするエッチング又はリフトオフにより該単位パ
    ターンが転写された導電性の導電パターンを形成した
    後,該導電パターンの該パット部間の電気抵抗を測定し
    て,該電気抵抗から該レジストパターン幅の広がりが該
    直線状パターン部相互の間隔の1/2を超える露光量を
    求める工程を有することを特徴とする荷電ビーム露光方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の荷電ビーム露光方法にお
    いて,該単位パターンを構成する該2本の直線状パター
    ン部は,直線パターンに沿って平行に,該直線パターン
    の中央付近からそれぞれ両端に向けて延在し,該荷電ビ
    ームの露光は,該直線パターンの中央付近で露光量を少
    なく,該直線パターンの両端に向けて露光量を単調に増
    加して行われることを特徴とする電子ビーム露光方法。
  7. 【請求項7】 請求項1,請求項2,請求項3,請求項
    4,請求項5又は請求項6記載の荷電ビーム露光方法を
    用いてするパターニング工程を有することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
JP19929694A 1994-08-24 1994-08-24 荷電ビーム露光方法及び半導体装置の製造方法 Withdrawn JPH0864499A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6281513B1 (en) 1998-06-12 2001-08-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Pattern forming method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6281513B1 (en) 1998-06-12 2001-08-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Pattern forming method

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