JPH0864340A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

Info

Publication number
JPH0864340A
JPH0864340A JP22566994A JP22566994A JPH0864340A JP H0864340 A JPH0864340 A JP H0864340A JP 22566994 A JP22566994 A JP 22566994A JP 22566994 A JP22566994 A JP 22566994A JP H0864340 A JPH0864340 A JP H0864340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
sliding contact
heat
contact terminal
heating device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22566994A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Takemoto
武 竹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP22566994A priority Critical patent/JPH0864340A/ja
Publication of JPH0864340A publication Critical patent/JPH0864340A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱ローラ端部の導電部に摺接する端子部材
を互いに点対称な位置に複数設けて電極部との間の通電
状態を安定に保ち、放電などによる端子部材の劣化を抑
える。 【構成】 発熱ローラ1の周面部に発熱抵抗体層4につ
ながる電極層6を形成する。該電極層に弾発的に接触す
る通電用のブラシ20を発熱ローラの中心線を挟んで略
対称な位置に一対設けるか、あるいは、隣合う摺接端子
部同士が発熱ローラのラジアル平面内において該中心線
に張る中心角の全てが、それぞれ180度未満になるよ
うに3つ以上設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは電子
写真方式の画像形成装置における定着装置やインクジェ
ットなどのインク直接印字方式の画像形成装置における
印字媒体乾燥装置として用いられる加熱装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置における定着方法
は、熱定着や圧力定着、あるいは溶媒定着の3方式に分
類されており、例えば電子写真方式の画像形成装置では
加熱加圧定着が主流である。このような少なくとも熱定
着を行う定着装置は、例えば、用紙搬送路を挟んで対向
させた発熱ロ−ラと加圧ロ−ラとを回転自在に支持し、
スプリング等でロ−ラ同士を圧接させる構造になってい
る。このローラ同士の間で印刷用紙を搬送する際に、同
用紙に転写されているトナ−を発熱ロ−ラの発熱で溶融
するとともに加圧してトナーを印刷用紙に定着させる。
このように発熱ロ−ラが印刷用紙の加熱と搬送とを同時
に行うことになるので、装置の小型軽量化を実現してい
る。
【0003】一般的に発熱ロ−ラは、円管形の金属ロ−
ラ内に軸状の発熱抵抗体を配置した構造になっているも
のが多いが、熱効率が低く省電力や応答性などの向上が
困難であることから、発熱ロ−ラの表面を発熱抵抗体で
形成した表面発熱型の定着装置が提案されている(特開
昭55−164860号公報参照)。この提案に係る定
着装置では、表面発熱ロ−ラが本体フレ−ムの間に回転
自在に支持されて用紙搬送路上に配置されている。この
表面発熱ローラの両端部の外周面上に発熱抵抗体の受電
部の一対の電極部材が導電体を介して設けられている。
この一対の電極部材に、電源に接続された本体側の送電
部の一対の通電ブラシが各々接触している。この通電ブ
ラシは、本体フレ−ムの内側面に設けられたスプリング
で同フレ−ムに弾発的に装着されている。そして、この
様な構成の定着装置においては、回転する発熱ロ−ラの
外周面の電極部材に通電ブラシがスプリングの弾性力で
接触して本体電源からの電力が発熱ローラの発熱抵抗体
に供給され、発熱ロ−ラが発熱する。この発熱ロ−ラの
回転によって順次搬送される印刷用紙上のトナーが加熱
定着されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような発熱ロ−ラ
が使用される定着装置などでは、耐久性、信頼性の条件
が厳しく、その中で最も大きなもののひとつに、通電ブ
ラシの耐久性がある。ところが、発熱ロ−ラを回転駆動
するときや被定着物を搬送あるいは排出するときなどに
発生する振動、衝撃などで、通電ブラシと発熱ローラの
電極部材との接触状態が変化すると、通電ブラシと電極
部材との間で放電が生じることがある。この放電は、電
気的なノイズを発生させて装置制御に悪影響を与えた
り、通電ブラシの耐久性を損ない早期に通電不良を起こ
したりする。
【0005】本発明は、以上の背景に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、通電ブラシなどの摺
接端子部材と発熱ローラの電極部との間の通電状態を安
定に保ち、放電などによる摺接端子部材の劣化を抑える
ことができる加熱装置を提供することできる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の加熱装置は、発熱部材が固設され、該発
熱部材の電極部が周面部に形成された発熱ローラと、該
発熱ローラを回転可能に支持する支持装置と、該電極部
に弾発的に接触する摺接端子部を備えた給電装置とを有
する加熱装置において、該摺接端子部を該発熱ローラの
中心線を挟んで略対称な位置に一対設けるか、あるい
は、隣合う摺接端子部同士が発熱ローラのラジアル平面
内において該中心線に張る中心角の全てが、それぞれ1
80度未満になるように3つ以上設けるかしたことを特
徴とするものである。
【0007】請求項2の加熱装置は、請求項1の加熱装
置において、上記一対設けるかあるいは3つ以上設ける
かした摺接端子部それぞれを構成する摺接端子部材を単
一の保持部材に保持させ、かつ、該保持部材を、各摺接
端子部が弾発的に上記電極部に接触することにより該保
持部材が該摺接端子部材を介して該電極部から受ける抗
力より、請求項1のラジアル平面内で上記発熱ローラに
対する位置あるいは姿勢が変化し得るように設けたこと
を特徴とするものである。
【0008】請求項3の加熱装置は、請求項2の加熱装
置において、上記3つ以上の摺接端子部を、隣合う摺接
端子部同士が発熱ローラのラジアル平面内において中心
線に張る中心角の全てが、互いに等しくなるように設け
たことを特徴とするものである。
【0009】請求項4の加熱装置は、請求項2又は3の
加熱装置において、上記保持部材を、上記装置本体に弾
性的に支持させたことを特徴とするものである。
【0010】請求項5の加熱装置は、請求項2又は3の
加熱装置において、上記保持部材を、上記ラジアル平面
内でスライド自在に上記装置本体に支持させたことを特
徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1乃至6の加熱装置においては、発熱ロ
ーラの中心線を挟んで略対称な位置に一対設けるか、あ
るいは、隣合う摺接端子部同士が発熱ローラのラジアル
平面内において該中心線に張る中心角の全てが、それぞ
れ180度未満になるように3つ以上設けるかしている
複数の摺接端子部のうち、任意の摺擦端子部から、電極
部が離れるような発熱ローラの電極部の振動や衝撃が生
じた場合、該摺擦端子部とは別の少なくとも1つの摺擦
端子部に対して該電極部が接近する。よって、少なくと
も1つの摺擦端子部は該電極部との接触を保つことがで
きる。この接触を保つ摺擦端子部が存在することによ
り、電極部の電位が摺擦端子部側の電位に接近し、電極
部から離れた他の摺擦端子部と該電極部との電位差が放
電を生じる程度の電位差になることがない。
【0012】特に、請求項2乃至5の加熱装置において
は、単一の保持部材及び該保持部材に保持された複数の
摺接端子部材は、各摺接端子部が弾発的に接触すること
により該摺接端子部材を介して該電極部から受ける抗力
で、該抗力に基づく回転モーメントが釣り合う請求項1
のラジアル平面内での上記発熱ローラに対する位置ある
いは姿勢を取ろうとする。この機能を利用して、複数の
摺擦端子部材間でバラツキを生じることなく、それぞれ
の摺擦端子部材が、発熱ローラの電極部に所望の接触圧
で接触するように取り付けることができる。また、組み
付け後においても、摺接端子部の保持部材の、上記発熱
ローラに対する位置あるいは姿勢がラジアル平面内で変
化し得る方向において、上記機能を発揮できる。よっ
て、各摺接端子部の電極部に対する接触圧を所望の接触
圧に維持して、上記偏摩耗を防ぐことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機(以下、複写機という)の定着装置に適用した一
実施例について説明する。図1(a)は本実施例に係る
定着装置の概略構成図である。この定着装置は、発熱ロ
ーラ1と、この発熱ローラに下方から圧接してトナー像
が転写された記録紙を発熱ローラ1に圧接させるバック
アップローラ2とを備えている。この発熱ロ−ラ1は、
ガラスなどのセラミックス材料からなる円筒状の基体3
の外周に、順次発熱抵抗体層4及び保護層5を形成して
なる。そしてこの発熱抵抗体層4の両端部には、該発熱
抵抗体層4に接触し、かつ保護層5が存在しない発熱ロ
ーラ両端部まで延在する電極層6も形成されている。こ
の電極層6の保護層5で覆われていない露出部が発熱抵
抗体層4の電極部になっている。この発熱ローラ両端部
それぞれにおいて、電極層6の露出部に弾発的に接触す
るように摺接端子部材としての給電用のブラシ20が設
けられている。このブラシ20の配置などについては後
に詳述する。
【0014】ここで、発熱抵抗体層4は、例えば、転写
紙を用いて発熱抵抗体層材料の厚膜ペ−ストを上記基体
3の外周に転写した後に焼成して固着することにより形
成できる。また、上記電極層6も同様にして発熱抵抗体
層4の両端に少なくとも部分的に重なるように焼成固着
すねことにより形成できる。また上記保護層5は、発熱
抵抗体層4と電極層6の一部を覆うようにフッソ樹脂な
どの離型性の良好な材料をコ−ティングしたり、このよ
うな材料から成る成形済みのチューブを被覆したりして
形成できる。
【0015】以上の発熱ローラ1が装置側板対7,7に
軸受8,8を介して回転可能に支持されている。そし
て、発熱ローラ基体2の一方の端部(図中左側の端部)
に切欠き3aが形成され、この部分に駆動ギア9が嵌合
により固設されている。この駆動ギヤ9に図示されない
モ−タからの回転駆動が与えられる。
【0016】バックアップローラ2は、芯金10上にシ
リコンゴムからなる弾性層が形成されてなり、図示され
ない加圧機構等により上記発熱ローラ1に向けて押圧さ
れている。このバックアップローラ2と発熱ローラ1と
の圧接部にトナー像を有する記録紙が送り込まれ、更に
発熱ローラ1の回転駆動によりこれに従動するバックア
ップ2との間で搬送されるときに、発熱ローラ1による
加熱及び両ローラ間での加圧により、トナーが記録紙に
定着される。
【0017】〔構成例1〕図1(b)は上記発熱ローラ
1における電極層6の露出部(以下、電極層6という)
に上記ブラシ20を弾発的に接触させる構造の一例を示
すものである。この例では、電極層6に摺接するブラシ
20の基端部がコイルスプリング21の先端部に固定さ
れ、このコイルスプリング21は保持器22に収容さ
れ、かつ該保持器内の底部に形成された凸部22aで位
置決めされている。保持器22は前述の側板7などの構
造体から延出しているブラケット23により固定されて
いる。これらの構成により、ブラシ20をコイルスプリ
ング21の弾発力で電極層6に接触させ、回転する発熱
ローラ1の電極層6に摺接しながら図示しない電源装置
からの電力をブラシ20及び電極層6を介して発熱抵抗
体層4に通電できるようになっている。
【0018】そして、この例では、発熱ローラ1の両端
部それぞれにおいて、発熱ロ−ラ1の中心線を挟んで略
対称な位置にブラシ20を一対設けている。これは次の
理由による。すなわち、板バネ部材などにより弾性的に
支持されたブラシ20を1つのみ電極層6に接触させて
通電を行う場合、発熱ロ−ラ1の例えば回転駆動による
振動、記録紙を搬送するときの衝撃等による該ブラシと
電極層6との接触不良を無くすためは、ブラシ20と電
極層6との接触圧を大きくする必要がでてくる。しか
し、この接触圧を大きくするほど、ブラシ20又は電極
層6の摩耗が激しく耐久性が損なわれる。そこで、この
構成例では、発熱ローラ1の両端部それぞれにおいて、
発熱ロ−ラ1の中心線を挟んで略対称な位置にコイルス
プリング21で弾発的に付勢されたブラシ20を一対設
け、軽い接触圧でもブラシ20と電極層6の安定した通
電状態を保つことができるようにしたのである。
【0019】この構成例1によれば、発熱ロ−ラ1の例
えば回転駆動による振動、記録紙を搬送するときの衝撃
等により、発熱ローラ1の端部が一方のブラシ20に対
して離れる向きに変位した際には他方のブラシ20に対
してはより近づき、いずれかのブラシ20とは確実に接
触状態を保てる。よってブラシ20と電極層6との摺接
抵抗が安定する。なお、同様に保持器に保持されたブラ
シ20を、発熱ローラ1の電極層6が形成されている端
部の周囲に3個以上設けてもよい。この場合、隣合うブ
ラシ20同士が発熱ローラ1のラジアル平面内において
発熱ローラ中心線に張る中心角の全てが、それぞれ18
0度未満になるように、3個以上のブラシを設ける。こ
のように設けるブラシ20の数が多いほど通電安定性が
向上する。
【0020】〔構成例2〕図1(c)は、上記発熱ロー
ラ1における電極層6に上記ブラシ20を弾発的に接触
させる構造の他の例を示すものである。この例は、ブラ
シ20と電極層6との摺接圧を板バネで与える構成にし
たものである。すなわち、略コの字状の板バネ30の両
端部における対向部にカシメ、溶接、又は導電性接着剤
などによる接着でブラシ20,20が固設されている。
そして、板バネ30の両端部の開きは、発熱ロ−ラ1の
電極層6にブラシ20,20により適宜な弾発力を持っ
て接触できるように設定されている。この板バネ30は
止め孔31を有しており、ネジなどで図示を省略した絶
縁板を挟んで側板7などに固定する。具体的には組立て
時、図示のように両ブラシ20,20が発熱ローラ1の
ラジアル平面内において中心線に対しほぼ対称な方向か
ら電極層6部を挟み、両ブラシ20,20の該電極層6
に対する押圧力が釣合う位置を取るように板バネ30を
位置させ、この状態でネジ止め固定する。
【0021】この構成例2によれば、前述の構成例1に
比べてブラシ20と電極層6との摺接圧のバラツキをか
なり小さくできる。すなわち、構成例1では、電極層6
に対するブラシ20の接触圧がコイルスプリング21の
長さやブラケット23の位置などによって、ブラシ2
0,20それぞれ互いに独立に設定される。この結果、
コイルスプリング21などの部品精度によりブラシ2
0,20間での接触圧の相違が生じる可能性がある。こ
れに対して本構成例2では、両ブラシ20,20を単一
の板バネ30により電極層6に押圧し、両ブラシの電極
層6に対する押圧力が釣合う状態で、該板バネ30をネ
ジ止め固定するので、後述するように最終的なネジ止め
固定の際に不具合が生じない限り、両ブラシ20,20
間での接触圧は互いに等しくなる。従って、構成例1に
比してより安定した通電安定性を得ることができる。
【0022】〔構成例3〕図1(c)は、上記発熱ロー
ラ1における電極層6に上記ブラシ20を弾発的に接触
させる構造の更に他の例を示すものである。前述の構成
例2(図1(c))では、板バネ30組み付けのための
ネジ締め時に、ネジの回転により板バネ30が動いてし
まう恐れがある。このように板バネ30が動いてしまう
と、一旦釣り合わせた上下のブラシ20の押圧力が変化
し、組立て時のブラシ20と電極層6との押圧力のバラ
ツキを生じてしまう。そこで、この構成例3は、このよ
うな組み付け時の押圧力のバラツキを防止し、しかもブ
ラシ20の偏摩耗などによる経時的や摺接圧の変化など
も自動的に吸収し、常に安定した通電状態を維持できる
ようにするものである。
【0023】このため、この構成例3では板バネ30
を、該電極層6部にブラシ20,20が弾発的に接触す
ることにより、該板バネ30自体が各ブラシ20,20
を介して発熱ローラ1から受ける抗力に基づく回転モー
メントがバランスするように、両ブラシ20,20間に
発熱ローラ1の電極層6部を挟んだ状態で、板バネ30
が該発熱ローラ1のラジアル平面内で揺動できるように
取り付けられている。具体的には、略コの字状の板バネ
30の中央部に発熱ローラ1のラジアル平面に平行な曲
げ部32が設けられている。この曲げ部32に、板バネ
30が該ラジアル平面内で揺動するための揺動中心とな
る孔32aが形成され、該孔32aを貫通する段付きネ
ジ33により、板バネ30が絶縁板7a挟んで側板7に
揺動自在に取り付けてある。
【0024】この構成例3によれば、板バネ30が、上
記孔32aを中心に揺動可能になり、ブラシ20と電極
層6との摺接圧は上下がほぼ等しくなる。また、経時的
にどちらかのブラシ20が偏った摩耗を発生しても、孔
32aを中心に摺接圧のバラツキを自動修正するように
揺動し、常に均等な摺接圧を保つことができる。
【0025】〔構成例4〕図3(a)は、上記発熱ロー
ラ1における電極層6に上記ブラシ20を弾発的に接触
させる構造の更に他の例を示すものである。この例で
は、発熱ローラ1の電極層6部の周囲に3つのブラシ2
0,20,20が、リング状の板バネ40から、例えば
切り起こしなどによりそれぞれ延出した小板バネ部4
1,41,41の先端に固設され、適宜な弾発力で電極
層6に接触している。ここで、各ブラシ20,20,2
0は、発熱ローラ1のラジアル平面内において隣合うブ
ラシ20同士が発熱ローラ中心線に張る中心角の全て
が、それぞれ180度未満になるように設けてある。そ
して、リング状の板バネ40は、その一端部で、側板な
どから延出したブラケット42に例えばネジ43などに
より固定されて、該ブラケット42に保持されている。
【0026】この構成例4によれば、それぞれ小板バネ
部41,41,41により弾発的に電極層6部に接触す
るブラシ20,20,20が、隣合うブラシ20同士が
発熱ローラ中心線に張る中心角の全てが、それぞれ18
0度未満になるように設けてあるので、発熱ロ−ラ1の
例えば回転駆動による振動、記録紙を搬送するときの衝
撃等により、発熱ローラ1の端部がいずれの方向に変位
した場合にも、この変位により少なくとも1つのブラシ
20に対してはより近づき、これとの接触状態はより確
実なものになる。よって、発熱ロ−ラ1の振動、衝撃の
方向がどのような方向でも、安定した摺接状態を保つこ
とができる。
【0027】また、図1(b),(c)それぞれや図2
に図示のように2つのブラシ20,20により上下方向
のみから電極層6部に接触するのではなく、3つのブラ
シ20,20,20により3方から電極層6部に接触す
ることからも発熱ロ−ラ1の振動、衝撃に対してより安
定した摺接状態を保つことができる。
【0028】更に、リング状の板バネ40のブラケット
42固定部近傍40aが撓むことにより、リング状板バ
ネ40における上記小板バネ部41,41,41を保持
する先端部が変位可能であるため、上述のような発熱ロ
ーラ1の端部の変位に対して該先端部全体として追従で
きる。例えば、該端部が図3(a)中で上方に変位し、
リング状板バネ40内の上部に位置するブラシ20及び
該ブラシが固設されている小板バネ部41を介して、リ
ング状板バネ40の先端部全体を上方に付勢した場合、
この付勢力がある程度大きいときには、上記固定部近傍
40aから撓んで、リング状板バネ40の先端部全体が
上方に変位できる。この先端部全体の変位により、リン
グ状板バネ40内の下部に位置するブラシ20,20も
上方に変位し、発熱ローラ1の電極層6部との接触を維
持できる。 (以下、余白)
【0029】また、この構成例4にれば、前述の図1
(c)や図2の構成例に比して組み付け作業性が優れて
いる。すなわち、この構成例4では、発熱ローラ1の電
極層6部に弾発的に接触する3つのブラシ20,20,
20全てが、隣合うブラシ20同士の発熱ローラ中心線
に張る中心角が180度未満になるように、単一の保持
部材としての板バネ40に保持されている。このため、
組立時に、ブラケット42にリング状板バネ40の端部
をなんら係合させない状態でも、固定各ブラシ20,2
0,20を発熱ローラ1の電極層6部に当接させてリン
グ状板バネ40ごと発熱ローラ1の端部に保持させるこ
とができる。この保持状態では、リング状板バネ40自
体が各ブラシ20,20,20及び小板バネ部41,4
1,41を介して発熱ローラ1から受ける抗力に基づく
回転モーメントがバランスする位置あるいは姿勢を取
る。以下、このように、一体的なリング状板バネ40、
小板バネ部41,41,41及びブラシ20,20,2
0が自ら、ブラシ20を介して発熱ローラ1周面を付勢
する力を発揮して上記回転モーメントがバランスする位
置あるいは姿勢を取った状態で発熱ローラ1に保持され
るようになる機能を姿勢自動調整機能という。よって、
組立時には、まずこのように発熱ローラ1の端部に保持
させ、その後にリンク状板バネ40全体をスラスト方向
あるいは周方向で必要に応じて微調整してリンク状板バ
ネ40の端部をブラケット42の取付け位置に一致さ
せ、ネジ43などでブラケット42に固定するだけで、
各ブラシ20,20,20が適切に電極層6部に接触す
る状態に組み付けることができる。
【0030】特に、隣合うブラシ20同士の発熱ローラ
中心線に張る中心角が全て互いほぼ等しくなるように
(ブラシ3つの場合、各中心角がほぼ120度になるよ
うに)各ブラシ20,20,20のリング状板バネ40
による保持を設定しておけば、上記姿勢自動調整機能に
より上記回転モーメントがバランスする位置あるいは姿
勢を取ることから、各ブラシ20,20,20の電極層
6部に対する接触圧が互いに等しくなる。よって、上記
組み付け作業により、各ブラシ20,20,20が互い
に等しい接触圧で電極層6部に接触する状態に組み付け
ることができる。
【0031】更に、前述のようにリング状板バネ40が
固定部近傍40aから撓んでリング状板バネ40の先端
部全体がラジアル平面内で揺動可能であるため、この揺
動が可能な方向においては、組み付け後にもこの姿勢自
動調整機能が発揮され得る。従って、ブラシ20の偏摩
耗などによる経時的や摺接圧の変化なども、自動的にあ
る程度吸収して通電安定性を維持することができる。
【0032】〔構成例5〕図3(b)は、上記発熱ロー
ラ1における電極層6に上記ブラシ20を弾発的に接触
させる構造の更に他の例を示すものである。この例は、
前述の構成例4における組立て上の問題点などを改良し
たものである。すなわち、構成例4では、組立て時、ブ
ラケット42にリング状板バネ40をネジ43で締めて
固定する際に、該板バネ40がネジ43とともに多少回
転して発熱ローラ1の軸線とリング状板バネ40の中心
線とが平行でない状態で締め付けが完了する恐れがあ
る。このような状態で固定されると、前述の姿勢自動調
整機能によって一旦バランスしたブラシ22と電極層6
の摺接圧が狂ってしまうときがある。
【0033】また、構成例4では、組み付け後にも、リ
ング状板バネ40の先端部全体の揺動が可能な方向にお
いて、姿勢自動調整機能が発揮され得るが、弾性的な撓
みによる揺動であるため、姿勢自動調整機能による変位
に反発する向きの弾性力が働き、この反発する力は変位
が大きくなるほど大きくなる。よって、この姿勢自動調
整機能により経時的なブラシの偏摩耗に対応できる範囲
は比較的狭い。そして、この対応できる範囲を越えてブ
ラシの偏摩耗が進行した場合、徐々に各ブラシ間の摺接
圧の相違が拡大する。さらに厳しい耐久性、信頼性が要
求される装置には不向きできる。
【0034】以上の問題点を解決するため、本構成例で
は、上記リング状板バネ40の一端にブラケット42に
植設されているピン44が貫通する長孔45が形成され
ている。この長孔45は、発熱ローラ1の中心線に直交
する方向の長孔で、ピン44の直径より若干大きな幅を
有する。リング状板バネ40は、この長孔45部におい
てピン44によりガイドされながら、長孔方向、すなわ
ち、図中左右方向に長孔の長手方向の範囲内でスライド
移動できるようになっている。また、板バネ40の中央
付近にも、発熱ローラ1の中心線に直交する方向の長孔
46が形成されており、この長孔46を貫通するピン4
7が、側板7(図1(a)参照)などに固定されている
ブラケット47に固着されている。その他の点は上記構
成例4と同一であり、対応する部分に構成例4における
と同一の符号を付してある。
【0035】この構成例5によれば、リング状板バネ4
0の2か所に形成したガイド用の孔45,46及びそれ
ぞれを貫通するピン44,47により、リング状板バネ
40の中心線が、発熱ローラ1の中心線と平行になるよ
うに姿勢を規制し、この姿勢規制状態を維持したまま、
組み付けが完了できる。よって、両中心線が交わるよう
にリング状板バネ40が取り付けられることによる各ブ
ラシ20,20,20の接触圧のバラツキを防止でき
る。また、組み付け完了後においても、リング状板バネ
40がスライド移動可能な方向において、姿勢自動調整
機能が発揮され得る。しかも、上記構成例4と異なり、
このスライド移動方向において姿勢自動調整機能による
変位に反発する力は、何ら働かないので、この方向にお
ける姿勢自動調整機能を良好に発揮させることができ
る。
【0036】
【発明の効果】請求項1乃至6の加熱装置によれば、発
熱ローラの電極部の振動や衝撃に対し、少なくとも1つ
の摺擦端子部が該電極部との接触を保つことにより、電
極部から離れた他の摺擦端子部と該電極部との電位差が
放電を生じる程度の電位差になることがないので、該電
極部差摺擦端子部との間の放電を防止でき、このような
放電による耐久性の劣化などの不具合を防止できる。
【0037】特に、請求項2の加熱装置によれば、摺接
端子部材の取付け時に、ラジアル平面内における姿勢自
動調整機能を利用して、複数の摺擦端子部それぞれが、
発熱ローラの電極部に所望の接触圧で接触するように取
り付けることができるので、特定の摺擦端子部材のみが
比較的強い接触圧になってしまって、これのみが極端に
摩耗する偏摩耗を防止できる。また、組み付け後におい
ても、所定方向において上記姿勢自動調整機能を発揮で
きるので、各摺接端子部の電極部に対する接触圧を所望
の接触圧に維持して上記偏摩耗を防ぎ、長期にわたって
安定な通電状態を保つことができる。
【0038】また特に、請求項3の加熱装置によれば、
摺接端子部材の取付け時に、姿勢自動調整機能を利用し
て、複数の摺擦端子部材のそれぞれが、互いに等しい接
触圧で電極部に接触するように取り付けることができ
る。また、組み付け後においても、各摺接端子部の電極
部に対する接触圧を互いに等しい接触圧に自動調整でき
る。
【0039】請求項4の加熱装置によれば、弾性的な支
持という簡易な支持構造により、上記保持部材を、ラジ
アル平面内で移動あるいは姿勢変位可能にできる。
【0040】請求項5の加熱装置によれば、請求項4の
加熱装置と異なり、上記保持部材の移動あるいは姿勢変
位可能な方向における、姿勢自動調整機能に基づく移動
あるいは姿勢変位に抵抗する力が生じないので、該姿勢
自動調整機能を有効に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例に係る加熱装置の概略構成図。
(b)は同加熱装置におけるブラシ取付け機構の構成例
の説明図。(c)は同ブラシ取付け機構の他の構成例の
説明図。
【図2】(a)は同ブラシ取付け機構の更に他の構成例
の説明図。(b)は同構成例の他の説明図。
【図3】(a)及び(b)はそれぞれ同ブラシ取付け機
構の更に他の構成例の説明図。
【符号の説明】
1 発熱ローラ 2 バックアップローラ 3 基体 4 発熱抵抗体層 5 保護層 6 電極層 7 側板 20 ブラシ 21 コイルスプリング 30 板バネ 33 段付きネジ 40 リング状板バネ 41 小板バネ 45 長孔 46 長孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱部材が固設され、該発熱部材の電極部
    が周面部に形成された発熱ローラと、該発熱ローラを回
    転可能に支持する支持装置と、該電極部に弾発的に接触
    する摺接端子部を備えた給電装置とを有する加熱装置に
    おいて、 該摺接端子部を該発熱ローラの中心線を挟んで略対称な
    位置に一対設けるか、あるいは、隣合う摺接端子部同士
    が発熱ローラのラジアル平面内において該中心線に張る
    中心角の全てが、それぞれ180度未満になるように3
    つ以上設けるかしたことを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】上記一対設けるかあるいは3つ以上設ける
    かした摺接端子部それぞれを構成する摺接端子部材を単
    一の保持部材に保持させ、かつ、該保持部材を、各摺接
    端子部が弾発的に上記電極部に接触することにより該保
    持部材が該摺接端子部材を介して該電極部から受ける抗
    力より、請求項1のラジアル平面内で上記発熱ローラに
    対する位置あるいは姿勢が変化し得るように設けたこと
    を特徴とする請求項1の加熱装置。
  3. 【請求項3】上記3つ以上の摺接端子部を、隣合う摺接
    端子部同士が発熱ローラのラジアル平面内において中心
    線に張る中心角の全てが、互いに等しくなるように設け
    たことを特徴とする請求項2の加熱装置。
  4. 【請求項4】上記保持部材を、上記装置本体に弾性的に
    支持させたことを特徴とする請求項2又は3の加熱装
    置。
  5. 【請求項5】上記保持部材を、上記ラジアル平面内でス
    ライド自在に上記装置本体に支持させたことを特徴とす
    る請求項2又は3の加熱装置。
JP22566994A 1994-08-26 1994-08-26 加熱装置 Withdrawn JPH0864340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22566994A JPH0864340A (ja) 1994-08-26 1994-08-26 加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22566994A JPH0864340A (ja) 1994-08-26 1994-08-26 加熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0864340A true JPH0864340A (ja) 1996-03-08

Family

ID=16832933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22566994A Withdrawn JPH0864340A (ja) 1994-08-26 1994-08-26 加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0864340A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012252067A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置及び画像形成装置
CN108717253A (zh) * 2014-08-29 2018-10-30 佳能株式会社 定影装置
CN110901204A (zh) * 2019-11-30 2020-03-24 江苏远华轻化装备有限公司 一种用于加热辊内分段式加热机构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012252067A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置及び画像形成装置
CN108717253A (zh) * 2014-08-29 2018-10-30 佳能株式会社 定影装置
CN108717253B (zh) * 2014-08-29 2021-01-15 佳能株式会社 定影装置
CN110901204A (zh) * 2019-11-30 2020-03-24 江苏远华轻化装备有限公司 一种用于加热辊内分段式加热机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8489008B2 (en) Fixing device and image forming apparatus incorporating same
US8682218B2 (en) Fixing device and image forming apparatus incorporating same
US9497802B2 (en) Heater and image heating apparatus including the same
KR101740090B1 (ko) 화상 가열 장치
US9423736B2 (en) Heater and image heating apparatus including the same
US20030147680A1 (en) Fixing apparatus
US20210157259A1 (en) Heater, heating device, and image forming apparatus
US11500315B2 (en) Heating device, image forming apparatus, and thermocompression bonding apparatus having a displacement restrictor
JPH0864340A (ja) 加熱装置
JPH09218601A (ja) ベルト定着装置
JPH06202509A (ja) 加熱装置
JP5007399B2 (ja) 定着装置
JP3944965B2 (ja) 加熱装置及び加熱回転体
JPH09114295A (ja) 定着装置
JP2001356628A (ja) ローラ及びその製造方法
JP2000044084A (ja) プロッタの紙送り機構
JPH0968879A (ja) 熱定着装置および画像形成装置
JP2888180B2 (ja) 定着ユニット
JPH11202663A (ja) 定着装置
JPS5853556Y2 (ja) 定着器の温度制御用熱電対装置
JPH0651665A (ja) 定着装置
JP3924086B2 (ja) 定着装置
JPH11282299A (ja) 定着装置
JPH1115318A (ja) 加熱ローラ及びそれを用いた加熱定着装置
JPS6211670A (ja) サ−マルヘツドの支持機構

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011106