JPH086401Y2 - 管理機におけるロータリーカバー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本案は管理機におけるロータリーカバーに関するもの
である。

（従来の技術） 管理機のロータリー逆転前進での溝上げ作業時、土の
飛散防止のためにロータリーカバーの前側にゴム垂れを
設けている。

（考案が解決しようとする課題） 従来の以上のような管理機におけるロータリーカバー
であると、通常の場合第４図（イ）に示すように、ゴム
垂れ（１）がロータリーカバー（２）に２本のボルト
（３）で固定されていて、ロータリーカバー（２）を上
向傾斜にして使用するので、ゴム垂れ（１）がカバー
（２）と共に上向傾斜となって車輪に巻込まれることが
ないが、中耕作業時のようにロータリーカバーを第４図
（ロ）のように水平にして用いると、ゴム垂れ（１）が
車輪に巻込まれるためゴム垂れ（１）を一々外さなけれ
ばならない。

そこで、本案では中耕作業時においてもゴム垂れを外
ずさないで済む管理機におけるロータリーカバーをうる
ことを目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 本案は以上のような目的を達成するため、次のような
管理機におけるロータリーカバーを提供するものであ
る。

すなわち、本案の管理機におけるロータリーカバー
は、ロータリーカバーの前側に取付けたゴム垂れを、ロ
ータリーカバー面にそって上下回動調節固定自在に設け
た構成のものである。

（作用） 本案のものによれば、ロータリーカバーの前側に、こ
のロータリーカバーと略直交する軸心を有する取付部材
をもって取付けたゴム垂れを、取付部材を構成するピン
を取外ずし蝶ナットを緩めることによりゴム垂れをボル
トを中心として上方に向って回動せしめるか、又は蝶ナ
ットを緩め、ピンを中心としてゴム垂れを、それに設け
たガイド孔により、ボルトをガイドして上方に向って回
動せしめ、その回動した状態において、蝶ナットで固定
する。

（実施例） 以下、図面に示す実施例について説明する。

先ず、管理機の全体から説明すると、第５図におい
て、エンジンフレーム（４）にエンジン（５）が搭載さ
れ、その動力はミッションケース（６）を介して走行ケ
ース（７）の車輪（９）とロータリーケース（８）のロ
ータリー（10）を駆動するようになっている。

以上のような管理機には、ロータリーカバー（２）が
設けられており、第１図に示すように取付部（11）を中
心として上下回動自在に構成してある。

本案は以上のようなロータリーカバー（２）の前側に
取付けたゴム垂れ（１）の改良に関するものである。

第１図に示すようにロータリーカバー（２）には、そ
の取付部（11）の反対側、すなわち、ロータリーカバー
（２）の外側に、ゴム垂れ（１）を蝶ナット（12）で固
定調節自在に取付けるとともに、取付部（11）側にピン
（13）をもって位置決め固定するようにする。

以上のようにゴム垂れ（１）をロータリーカバー
（２）に取付けると、通常の場合第１図に示すようにロ
ータリーカバー（２）を上向傾斜にすると、ゴム垂れ
（１）も共に上向傾斜になる。中耕作業時には、蝶ナッ
ト（12）を緩め、ピン（13）を取外ずして、ゴム垂れ
（１）を第２図のように時計方向に回動することにより
ゴム垂れ（１）は上方に回動した位置に蝶ナット（12）
で締め付け固定することができる。

したがって、中耕作業時ゴム垂れ（１）が邪魔になる
ことがなく、ゴム垂れ（１）を一々取外ずす必要がな
い。

第３図のものによれば、ゴム垂れ（１）に、蝶ナット
（12）のボルトが通過できる円弧状のガイド孔（14）を
設け、蝶ナット（12）を緩めれば、ピン（13）を中心と
してゴム垂れ（１）を反時計方向に回動せしめることが
でき、回動せしめた位置で蝶ナット（12）を締め付けれ
ば、ゴム垂れ（１）を回動した位置に固定することがで
きる。

この実施例のものによれば、ゴム垂れ（１）に対し、
ガイド孔（14）を任意の位置に設定することにより、ロ
ータリーカバー（２）の角度に合わせてゴム垂れ（１）
の位置を変えることができる。

以上何れにしても、本案のものは、ロータリーカバー
のゴム垂れを車輪に巻込まれるのを防止するために、ゴ
ム垂れをロータリーカバーの上方に向って回動せしめる
ようにし、ゴム垂れを一々取外ずす必要がないようにし
たもので、ゴム垂れはゴム以外の塩化ビニル製のものも
用いられる。

（考案の効果） 本案は、ロータリーカバーの前側に、このロータリー
カバーと略直交する軸心を有する取付部材を介してゴム
垂れを取付けるとともに、この取付部材を中心として、
ゴム垂れをロータリーカバー面にそうように上下回動調
節固定自在に設けた構成としたものであるから、中耕時
においてもゴム垂れを取外ずすことなく、ロータリーカ
バーの角度に合わせ、ゴム垂れの位置を選択して上下方
向に回動して固定することができ、ゴム垂れを車輪に巻
込まれるのを回避することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案のゴム垂れの通常時における装着状態を示
す正面図、 第２図は同上の中耕時のゴム垂れの使用状態を示す正面
図、 第３図（イ）（ロ）は第２図とは異なる実施例にかかる
通常時と中耕時の装着状態を示す正面図、 第４図（イ）（ロ）は従来の通常時と中耕時におけるゴ
ム垂れの使用状態を示す正面図、 第５図は管理機全体の正面図、 第６図は本案ロータリーカバー部分図、 第７図はゴム垂れを省略した同上平面図、 第８図はゴム垂れを装着した同上断面図である。 （１）……ゴム垂れ （２）……ロータリーカバー （12）……蝶ナット （13）……ピン （14）……ガイド孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ロータリーカバーの前側に、このロータリ
   ーカバーと略直交する軸心を有する取付部材を介してゴ
   ム垂れを取付けるとともに、この取付部材を中心とし
   て、ゴム垂れをロータリーカバー面にそうように、上下
   に回動調節固定自在に設けてなる管理機におけるロータ
   リーカバー。