JPH0863782A - 情報記録媒体 - Google Patents
情報記録媒体Info
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- JPH0863782A JPH0863782A JP6201806A JP20180694A JPH0863782A JP H0863782 A JPH0863782 A JP H0863782A JP 6201806 A JP6201806 A JP 6201806A JP 20180694 A JP20180694 A JP 20180694A JP H0863782 A JPH0863782 A JP H0863782A
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- Japan
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- recording medium
- information recording
- film
- mask layer
- optical mask
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レンズの収差の問題や光学的位相差,ピット
のダレやボケによるクロストークの問題等を生じること
無く、高密度記録が可能な情報記録媒体を提供するこ
と。 【構成】 レーザ光の照射により情報面上の記録膜の形
状変化,光学特性変化を利用しての記録,消去又は一回
記録が可能な情報記録媒体11〜22において、情報面
の焦点深度内における当該情報面の記録部周囲の一部又
は全部に、光学的マスクとしての濃淡マスク層11B,
12B,14B,15B等を設置したこと。
のダレやボケによるクロストークの問題等を生じること
無く、高密度記録が可能な情報記録媒体を提供するこ
と。 【構成】 レーザ光の照射により情報面上の記録膜の形
状変化,光学特性変化を利用しての記録,消去又は一回
記録が可能な情報記録媒体11〜22において、情報面
の焦点深度内における当該情報面の記録部周囲の一部又
は全部に、光学的マスクとしての濃淡マスク層11B,
12B,14B,15B等を設置したこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体に係り、
とくに、光,熱を用いて光学的に情報を記録,再生,消
去することが可能な情報記録媒体、一回書き込み多数回
再生が可能な情報記録媒体、および再生のみが可能な情
報記録媒体に関する。
とくに、光,熱を用いて光学的に情報を記録,再生,消
去することが可能な情報記録媒体、一回書き込み多数回
再生が可能な情報記録媒体、および再生のみが可能な情
報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスク原盤の作製法において
は、露光ビームの強度分布はガウス分布をしているた
め、フォトレジスト膜上に露光により形成された潜像
も、ほぼガウス分布となる。
は、露光ビームの強度分布はガウス分布をしているた
め、フォトレジスト膜上に露光により形成された潜像
も、ほぼガウス分布となる。
【0003】露光ビーム径は、絞り込みレンズの開口数
をNA,波長をλとすると、ほぼ「λ/NA」である。
現像によって形成されるピット断面は、潜像が中間調部
を含むガウス分布状であるため、台形をひっくり返した
形状となる。従って、上記の光ディスク原盤を用いて製
作した光ディスクのピット形状は、トラックスタジアム
型となり、この斜線部の「ダレ」或いは「ボケ」が光デ
ィスクの高密度化の妨げとなっている。
をNA,波長をλとすると、ほぼ「λ/NA」である。
現像によって形成されるピット断面は、潜像が中間調部
を含むガウス分布状であるため、台形をひっくり返した
形状となる。従って、上記の光ディスク原盤を用いて製
作した光ディスクのピット形状は、トラックスタジアム
型となり、この斜線部の「ダレ」或いは「ボケ」が光デ
ィスクの高密度化の妨げとなっている。
【0004】図20は、この光ディスクのピット部に対
する「ダレ」或いは「ボケ」を模式的に表示したもの
で、符号100は光ディスクのピット部を示し、符号1
01はダレの例を示し、符号102はボケの例を示す。
また、記号Sはビームスポットを示す。
する「ダレ」或いは「ボケ」を模式的に表示したもの
で、符号100は光ディスクのピット部を示し、符号1
01はダレの例を示し、符号102はボケの例を示す。
また、記号Sはビームスポットを示す。
【0005】また、この従来例における光ディスク媒体
の例を図21に示す。この図21に示す従来例は、光デ
ィスク媒体の従来例を示す断面図であり、光学的マスク
層が含まれていない。この従来例は、光ビームが進入す
る下部から、凹凸の記録面を有するポリカーボネイト基
板111に、Al反射膜112および紫外線硬化樹脂1
13が順次積層された構成となっている。符号111a
は記録部(ピット部)を、符号111bは未記録部(ミ
ラー部)をそれぞれ示す。
の例を図21に示す。この図21に示す従来例は、光デ
ィスク媒体の従来例を示す断面図であり、光学的マスク
層が含まれていない。この従来例は、光ビームが進入す
る下部から、凹凸の記録面を有するポリカーボネイト基
板111に、Al反射膜112および紫外線硬化樹脂1
13が順次積層された構成となっている。符号111a
は記録部(ピット部)を、符号111bは未記録部(ミ
ラー部)をそれぞれ示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光ディスクの記録密度
を高密度化にするためには、記録トラックの間隔,或い
はトラック方向のデータの間隔を狭くする必要があり、
このためには、溝の幅,或いはピットの幅や径を小さく
しなければならない。一方、露光ビームの「λ/NA」
を小さくすることも考えられるが、通常の装置におい
て、NA(NA<1)は既に「0.9」を越えるものを
使用しているため、改善できる幅は小さく、従って、光
の波長λを小さくしなければならない。
を高密度化にするためには、記録トラックの間隔,或い
はトラック方向のデータの間隔を狭くする必要があり、
このためには、溝の幅,或いはピットの幅や径を小さく
しなければならない。一方、露光ビームの「λ/NA」
を小さくすることも考えられるが、通常の装置におい
て、NA(NA<1)は既に「0.9」を越えるものを
使用しているため、改善できる幅は小さく、従って、光
の波長λを小さくしなければならない。
【0007】しかしながら、光ディスクの原盤作製用光
源としては、連続発振可能で、充分に絞り込みが可能な
横単一モードレーザが必要であり、波長λは近紫外域よ
り小さいものはない。この近紫外域の波長の光に対して
も、空気中で使用できるNA(開口数)の大きなレンズ
は今後の開発を待たねばならず、露光用マスタリングマ
シンの保守,調整も、可視光でないため困難な問題があ
る。従って、露光ビームの径を小さくする以外の方法も
必要となってくる。
源としては、連続発振可能で、充分に絞り込みが可能な
横単一モードレーザが必要であり、波長λは近紫外域よ
り小さいものはない。この近紫外域の波長の光に対して
も、空気中で使用できるNA(開口数)の大きなレンズ
は今後の開発を待たねばならず、露光用マスタリングマ
シンの保守,調整も、可視光でないため困難な問題があ
る。従って、露光ビームの径を小さくする以外の方法も
必要となってくる。
【0008】上記問題を解決するために、例えば特開昭
56−58114号、特開昭58−155522号、特
開昭63−244340号の各公報では、従来の約2倍
の再生時間を有する光ディスクが提案されている。これ
らの公報に記載された技術は、透過基板に楔型に溝を設
け、その傾斜面を記録再生面とすることにより基板の面
積を有効利用しようとするものである。
56−58114号、特開昭58−155522号、特
開昭63−244340号の各公報では、従来の約2倍
の再生時間を有する光ディスクが提案されている。これ
らの公報に記載された技術は、透過基板に楔型に溝を設
け、その傾斜面を記録再生面とすることにより基板の面
積を有効利用しようとするものである。
【0009】しかしながら、特開昭56−58144号
公報記載の光ディスクでは、レーザ光ビームをレンズに
斜めに入射させ、溝の斜面に対してなるべく垂直に照射
し再生を行うため、収差が大きく実用性がない。
公報記載の光ディスクでは、レーザ光ビームをレンズに
斜めに入射させ、溝の斜面に対してなるべく垂直に照射
し再生を行うため、収差が大きく実用性がない。
【0010】また、特開昭58−155522号公報記
載の光ディスクでは、レーザ光ビームを溝の斜面に対し
て斜めに入射させるため、入射光ビームと反射光ビーム
との間に角度が生じ、ピットからの反射光以外でも光学
位相差が生じるため、実行性がない。
載の光ディスクでは、レーザ光ビームを溝の斜面に対し
て斜めに入射させるため、入射光ビームと反射光ビーム
との間に角度が生じ、ピットからの反射光以外でも光学
位相差が生じるため、実行性がない。
【0011】また、特開昭63−244340号公報記
載の光ディスクでは上記問題を解決する手段として、楔
型のなす溝の二つの斜面のうち一方に記録再生面を設
け、隣接する二つの平行な記録面の距離を光ビームの波
長の1/8〜1/4としているが、ディスク面に対して
斜めに記録ピットを形成することは製造工程上極めて困
難であり、実用性がない。
載の光ディスクでは上記問題を解決する手段として、楔
型のなす溝の二つの斜面のうち一方に記録再生面を設
け、隣接する二つの平行な記録面の距離を光ビームの波
長の1/8〜1/4としているが、ディスク面に対して
斜めに記録ピットを形成することは製造工程上極めて困
難であり、実用性がない。
【0012】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、レンズの収差の問題や光学的位相差,
ピットのダレやボケによるクロストークの問題等を生じ
ること無く、高密度記録が可能な情報記録媒体を提供す
ることを、その目的とする。
を改善し、特に、レンズの収差の問題や光学的位相差,
ピットのダレやボケによるクロストークの問題等を生じ
ること無く、高密度記録が可能な情報記録媒体を提供す
ることを、その目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、その請求項1
では、レーザ光の照射により、情報面上の記録膜の形状
変化および光学特性変化を利用した書き換え型,追記型
または再生専用の情報記録媒体であって、透明基板上に
凹凸の記録部と未記録部を有するフォトレジスト膜,反
射膜および紫外線硬化樹脂膜を備えた情報記録媒体にお
いて、少なくとも一層以上の光学的なマスク層を情報面
の焦点深度内に位置させる、という構成を採っている。
では、レーザ光の照射により、情報面上の記録膜の形状
変化および光学特性変化を利用した書き換え型,追記型
または再生専用の情報記録媒体であって、透明基板上に
凹凸の記録部と未記録部を有するフォトレジスト膜,反
射膜および紫外線硬化樹脂膜を備えた情報記録媒体にお
いて、少なくとも一層以上の光学的なマスク層を情報面
の焦点深度内に位置させる、という構成を採っている。
【0014】本発明は、その請求項2では、情報面上に
記録膜が凹凸の形状変化を有する再生専用の情報記録媒
体であって、再生時に記録膜が凹凸の形状変化によって
生じた光路差により発生した位相差の違いによって再生
信号を得る情報記録媒体にであって、透明基板上に凹凸
の記録部と未記録部を有するフォトレジスト膜,反射膜
および紫外線硬化樹脂膜を備えた情報記録媒体におい
て、情報面の焦点深度内における当該情報面の記録部周
囲の一部又は全部に、光学的マスクを配置する、という
構成を採っている。
記録膜が凹凸の形状変化を有する再生専用の情報記録媒
体であって、再生時に記録膜が凹凸の形状変化によって
生じた光路差により発生した位相差の違いによって再生
信号を得る情報記録媒体にであって、透明基板上に凹凸
の記録部と未記録部を有するフォトレジスト膜,反射膜
および紫外線硬化樹脂膜を備えた情報記録媒体におい
て、情報面の焦点深度内における当該情報面の記録部周
囲の一部又は全部に、光学的マスクを配置する、という
構成を採っている。
【0015】本発明は、その請求項3乃至8では、上記
請求項1又は2の光学的なマスク層の積層位置の例をそ
れぞれ特定している。
請求項1又は2の光学的なマスク層の積層位置の例をそ
れぞれ特定している。
【0016】本発明は、その請求項9では、上記請求項
1,2,3又は6における反射膜が所定の高融点元素よ
り構成される場合を特定している。
1,2,3又は6における反射膜が所定の高融点元素よ
り構成される場合を特定している。
【0017】本発明は、その請求項10乃至21では、
上記請求項1乃至8における光学的なマスク層の素材を
所定のものに特定している。
上記請求項1乃至8における光学的なマスク層の素材を
所定のものに特定している。
【0018】本発明は、その請求項22では、レーザ光
の照射により情報面上の記録膜の形状変化,光学特性変
化を利用しての記録,消去又は一回記録が可能な情報記
録媒体において、記録部に隣接する2つの平行な溝ある
いは壁等の仕切り領域を基板上に形成する。そして、こ
の仕切り領域を形成する溝の低部或いは壁の上部の反射
光と前記記録部の反射光との位相差φを、90〔deg 〕
≦φ≦270〔deg 〕に設定する、という構成を採って
いる。
の照射により情報面上の記録膜の形状変化,光学特性変
化を利用しての記録,消去又は一回記録が可能な情報記
録媒体において、記録部に隣接する2つの平行な溝ある
いは壁等の仕切り領域を基板上に形成する。そして、こ
の仕切り領域を形成する溝の低部或いは壁の上部の反射
光と前記記録部の反射光との位相差φを、90〔deg 〕
≦φ≦270〔deg 〕に設定する、という構成を採って
いる。
【0019】本発明は、その請求項23では、情報面上
に凹凸の形状変化を有する再生専用の情報記録媒体であ
って、再生時に前期記録膜の凹凸の形状変化によって生
じた光路差により発生した位相差の違いによって再生信
号を得る情報記録媒体において、記録部に隣接する2つ
の平行な溝あるいは壁等の仕切り領域を基板上に形成す
る。そして、この仕切り領域を形成する溝の低部或いは
壁の上部の反射光と前記記録部の反射光との位相差φ
を、90〔deg 〕≦φ≦270〔deg 〕に設定する、と
いう構成を採っている。
に凹凸の形状変化を有する再生専用の情報記録媒体であ
って、再生時に前期記録膜の凹凸の形状変化によって生
じた光路差により発生した位相差の違いによって再生信
号を得る情報記録媒体において、記録部に隣接する2つ
の平行な溝あるいは壁等の仕切り領域を基板上に形成す
る。そして、この仕切り領域を形成する溝の低部或いは
壁の上部の反射光と前記記録部の反射光との位相差φ
を、90〔deg 〕≦φ≦270〔deg 〕に設定する、と
いう構成を採っている。
【0020】これによって前述した目的を達成しようと
するものである。
するものである。
【0021】
【作 用】本発明における情報記録媒体は、透明基板上
に、凹凸の形状変化を有する記録膜に対して、光学的な
マスク層或いは位相差を利用した凹凸の溝又は壁が前述
した情報記録面の焦点深度内に位置するように形成する
ことにより、記録部と未記録部の反射率,吸収率,透過
率および位相の調整が可能となり、再生ビームをスポッ
トを見かけ上小さくすることで、記録密度の向上を図っ
たもので、上述した各請求項に共通するマスクの具体的
な作用を、以下説明する。
に、凹凸の形状変化を有する記録膜に対して、光学的な
マスク層或いは位相差を利用した凹凸の溝又は壁が前述
した情報記録面の焦点深度内に位置するように形成する
ことにより、記録部と未記録部の反射率,吸収率,透過
率および位相の調整が可能となり、再生ビームをスポッ
トを見かけ上小さくすることで、記録密度の向上を図っ
たもので、上述した各請求項に共通するマスクの具体的
な作用を、以下説明する。
【0022】.位相マスクの作用
【0023】位相マスクは、記録トラック面に隣接する
二つの平行な溝あるいは壁を調整することで、記録面と
の光路差を利用して、記録トラック面の反射光とマスク
トラック面の反射光の位相差φをずらす。これによっ
て、記録面の反射光とマスク面の反射光が再生光学系で
干渉をおこし、マスク面に掛かっているビームスポット
の反射光を低下させ、見かけ上、ビームスポットを絞る
作用を有する。トラックピッチ方向にビームスポット径
が削られることで、記録部周辺のダレやボケの影響が無
くなり、高密度化が可能となる。
二つの平行な溝あるいは壁を調整することで、記録面と
の光路差を利用して、記録トラック面の反射光とマスク
トラック面の反射光の位相差φをずらす。これによっ
て、記録面の反射光とマスク面の反射光が再生光学系で
干渉をおこし、マスク面に掛かっているビームスポット
の反射光を低下させ、見かけ上、ビームスポットを絞る
作用を有する。トラックピッチ方向にビームスポット径
が削られることで、記録部周辺のダレやボケの影響が無
くなり、高密度化が可能となる。
【0024】.濃淡マスクの作用(その1)
【0025】濃淡マスク層が凹凸の情報記録面と平面基
板の間に位置すると、レーザビームの進入光は情報記録
面と濃淡マスク層との間で光学干渉を起こし、反射光は
再生光学系に戻る前に反射率の変化を生じ、光路差の異
なる記録部(ピット部)と未記録部(ミラー部)は反射
率に違いが生じる。記録部の反射率Rpと未記録部の反
射率Rmの関係がRp≧Rmとなるように濃淡マスク層
の膜厚を調整すれば、記録面の反射光とマスク面の反射
光が再生光学系で干渉をおこし、未記録部に照射されて
いるビームスポットの反射光が低下し、記録部の反射光
は再生光学系に帰ってくる。このため、見かけ上、ビー
ムスポットが絞られたことになり、トラックピッチ方向
および綿密度方向にビームスポット径が絞られたこと
で、記録部周辺のダレやボケの影響が無くなり、高密度
化が可能となる。
板の間に位置すると、レーザビームの進入光は情報記録
面と濃淡マスク層との間で光学干渉を起こし、反射光は
再生光学系に戻る前に反射率の変化を生じ、光路差の異
なる記録部(ピット部)と未記録部(ミラー部)は反射
率に違いが生じる。記録部の反射率Rpと未記録部の反
射率Rmの関係がRp≧Rmとなるように濃淡マスク層
の膜厚を調整すれば、記録面の反射光とマスク面の反射
光が再生光学系で干渉をおこし、未記録部に照射されて
いるビームスポットの反射光が低下し、記録部の反射光
は再生光学系に帰ってくる。このため、見かけ上、ビー
ムスポットが絞られたことになり、トラックピッチ方向
および綿密度方向にビームスポット径が絞られたこと
で、記録部周辺のダレやボケの影響が無くなり、高密度
化が可能となる。
【0026】濃淡マスク層を有する情報記録媒体は、光
学的に平行平面の多層膜となり、凹凸形状変化を有する
記録膜と記録部と未記録部は、各々媒体構成の異なる多
層膜と見なせる。多層膜の構成内容の異なる記録部と未
記録部は、濃淡マスク層の膜厚、種類、構成を変化させ
ることで、記録部では反射率が小で未記録部では大、或
いは対照的に記録部では反射率が大で未記録部では小と
することができる。
学的に平行平面の多層膜となり、凹凸形状変化を有する
記録膜と記録部と未記録部は、各々媒体構成の異なる多
層膜と見なせる。多層膜の構成内容の異なる記録部と未
記録部は、濃淡マスク層の膜厚、種類、構成を変化させ
ることで、記録部では反射率が小で未記録部では大、或
いは対照的に記録部では反射率が大で未記録部では小と
することができる。
【0027】また、オーバーライトが可能な情報記録媒
体では、反射率差を小さくして吸収率を等しくし或いは
逆転させてオーバーライトを行い易くすることもでき
る。
体では、反射率差を小さくして吸収率を等しくし或いは
逆転させてオーバーライトを行い易くすることもでき
る。
【0028】これらは、記録部の膜構成と未記録部の膜
構成が各々反射防止膜あるいは反射増加膜として作用し
ているために可能となっている。
構成が各々反射防止膜あるいは反射増加膜として作用し
ているために可能となっている。
【0029】このため、濃淡マスク層の存在は、光学的
な膜厚(nd:屈折率nと膜厚dの積)が新たに加わる
ことを意味し、記録部と未記録部の位相差を減少させる
ことが可能となる。
な膜厚(nd:屈折率nと膜厚dの積)が新たに加わる
ことを意味し、記録部と未記録部の位相差を減少させる
ことが可能となる。
【0030】更に、本発明の濃淡マスク層を用いると、
記録膜の形状変化が浅くとも、つまり凹凸の割合が小さ
くとも、光干渉膜の調整により十分な反射率差を得るこ
とが可能となる。また逆に、ピット(記録部)の形状を
良くするため、凹凸の深いピットを形成しても、濃淡マ
スク層の調整により十分な反射率差を得ることが可能で
ある。
記録膜の形状変化が浅くとも、つまり凹凸の割合が小さ
くとも、光干渉膜の調整により十分な反射率差を得るこ
とが可能となる。また逆に、ピット(記録部)の形状を
良くするため、凹凸の深いピットを形成しても、濃淡マ
スク層の調整により十分な反射率差を得ることが可能で
ある。
【0031】.濃淡マスクの作用(その2)
【0032】濃淡マスク層が凹凸の情報記録面と反射膜
の間に位置する場合、記録部と未記録部に光路差が無い
ので、上述したで示したような情報記録面と濃淡マス
ク層との間での光学干渉による記録部と未記録部の反射
率差は生じない。
の間に位置する場合、記録部と未記録部に光路差が無い
ので、上述したで示したような情報記録面と濃淡マス
ク層との間での光学干渉による記録部と未記録部の反射
率差は生じない。
【0033】本発明の媒体構成では、トラック方向に沿
って情報記録部面上あるいは情報記録部面の両サイドを
光ビームにより初期化(非晶質を光ビームにより加熱し
て結晶質とする)することにより、未記録トラック面の
反射率を下げ、記録トラック面の反射率を上げることが
可能となり、任意波長の光ビームを用いた再生において
は、マスクトラック面(未記録トラック面)に掛かって
いるビームスポットの反射光が低下し、見かけ上、ビー
ムスポットと絞ることできる。そして、トラックピッチ
方向にビームスポット径が削られることで、記録部周辺
のダレヤボケの影響が無くなり、高密度化を可能とす
る。
って情報記録部面上あるいは情報記録部面の両サイドを
光ビームにより初期化(非晶質を光ビームにより加熱し
て結晶質とする)することにより、未記録トラック面の
反射率を下げ、記録トラック面の反射率を上げることが
可能となり、任意波長の光ビームを用いた再生において
は、マスクトラック面(未記録トラック面)に掛かって
いるビームスポットの反射光が低下し、見かけ上、ビー
ムスポットと絞ることできる。そして、トラックピッチ
方向にビームスポット径が削られることで、記録部周辺
のダレヤボケの影響が無くなり、高密度化を可能とす
る。
【0034】本発明の媒体構成の情報記録媒体はピット
部とミラー部の反射率が同等となるので、位相差の違い
による信号検出ができ、且つマスクトラック面と記録ト
ラック面の反射率がことなることで、トラックサーボの
安定性が向上する。
部とミラー部の反射率が同等となるので、位相差の違い
による信号検出ができ、且つマスクトラック面と記録ト
ラック面の反射率がことなることで、トラックサーボの
安定性が向上する。
【0035】また、上記の媒体構成においても、初期
化を行うことで当該の媒体構成の作用と同様な結果を
得ることができる。
化を行うことで当該の媒体構成の作用と同様な結果を
得ることができる。
【0036】濃淡マスク層の媒体としてのカルコゲナイ
ド化合物は、既に相変化記録媒体として知られている。
相変化記録媒体は、成膜直後は通常非晶質状態にあるの
で、予め熱処理を施して初期結晶化してからメモリ動作
に供する。記録時は、高パワーの光ビームを照射して記
録層を融点以上に昇温して原子配列を無秩序化し、この
無秩序状態を急冷によって常温まで下げ非晶質のマーク
を形成する。消去時は、中パワーの光ビームを照射して
記録層を結晶化温度以上融点未満に昇温し、原子配列を
秩序化して結晶質の消去状態に戻す。結晶相と非晶質相
では光学定数が異なるので、再生時には低パワーの光ビ
ームを照射して、反射率の違いを検出する。濃淡マスク
層の媒体は上記のカルコゲナイド化合物の特性を光学的
なマスクとして用いた。
ド化合物は、既に相変化記録媒体として知られている。
相変化記録媒体は、成膜直後は通常非晶質状態にあるの
で、予め熱処理を施して初期結晶化してからメモリ動作
に供する。記録時は、高パワーの光ビームを照射して記
録層を融点以上に昇温して原子配列を無秩序化し、この
無秩序状態を急冷によって常温まで下げ非晶質のマーク
を形成する。消去時は、中パワーの光ビームを照射して
記録層を結晶化温度以上融点未満に昇温し、原子配列を
秩序化して結晶質の消去状態に戻す。結晶相と非晶質相
では光学定数が異なるので、再生時には低パワーの光ビ
ームを照射して、反射率の違いを検出する。濃淡マスク
層の媒体は上記のカルコゲナイド化合物の特性を光学的
なマスクとして用いた。
【0037】.反射膜に高融点元素を用いたときの作
用
用
【0038】Si,Ti,V,Cr,Fe等の元素は、
特定波長の光ビームに対して膜厚を最適化することで、
反射率が50%以上となる。また、濃淡マスク層の初期
化を行うと温度上昇が300℃以上となる。このため、
反射膜は高融点の元素であることが望ましい。上記に示
した元素は融点が1000℃以上であり、濃淡マスク層
に使用するカルコゲナイド化合物中への拡散が起こりに
くい状態となる。
特定波長の光ビームに対して膜厚を最適化することで、
反射率が50%以上となる。また、濃淡マスク層の初期
化を行うと温度上昇が300℃以上となる。このため、
反射膜は高融点の元素であることが望ましい。上記に示
した元素は融点が1000℃以上であり、濃淡マスク層
に使用するカルコゲナイド化合物中への拡散が起こりに
くい状態となる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って説明
する。
する。
【0040】最初に、本実施例における光学的なマスク
を情報記録媒体に装備する場合の、情報記録媒体上の記
録面と光学的なマスクとの関係を図1乃至図2に基づい
て説明する。
を情報記録媒体に装備する場合の、情報記録媒体上の記
録面と光学的なマスクとの関係を図1乃至図2に基づい
て説明する。
【0041】図1は、光学的なマスクを、情報記録媒体
上の記録トラック面1に一つおきに隣接する平行なマス
クトラック面2として示した模式図である。そして、こ
の図1からも明らかにように、マスクトラック面2によ
りビームスポットSがトラックピッチ方向に削られ、こ
れにより、隣接する記録トラック面1の記憶部(ピット
部)1aのダレやボケ(以下、「ダレ・ボケ」という)
4の領域の多くが覆われることとなり、その影響が著し
く低減される。
上の記録トラック面1に一つおきに隣接する平行なマス
クトラック面2として示した模式図である。そして、こ
の図1からも明らかにように、マスクトラック面2によ
りビームスポットSがトラックピッチ方向に削られ、こ
れにより、隣接する記録トラック面1の記憶部(ピット
部)1aのダレやボケ(以下、「ダレ・ボケ」という)
4の領域の多くが覆われることとなり、その影響が著し
く低減される。
【0042】図2は、光学的マスクを情報記録媒体の全
面にかけた場合の模式図を示す。この図2に示す例で
は、ビームスポットSが記録部(ピット)1aの反射光
のみ呼出可能であるため、ピット周辺部のダレやボケ4
の影響を受けていないことが概念的にしめされている。
面にかけた場合の模式図を示す。この図2に示す例で
は、ビームスポットSが記録部(ピット)1aの反射光
のみ呼出可能であるため、ピット周辺部のダレやボケ4
の影響を受けていないことが概念的にしめされている。
【0043】
【第1実施例】図3に本発明の第1実施例を示す。この
図3に示す第1実施例は、情報記録媒体11の記録部
(ピット部)11aに、濃淡マスク層11Bを積層した
ものである。この図1では、光ビームが下面側から進入
するようになっている。
図3に示す第1実施例は、情報記録媒体11の記録部
(ピット部)11aに、濃淡マスク層11Bを積層した
ものである。この図1では、光ビームが下面側から進入
するようになっている。
【0044】即ち、この図1に示す実施例は、SiO2
製のガラス基板11A上に、Si濃淡マスク層11B、
凹凸の形状変化を有するレジスト記録膜11C、Al反
射膜11D、紫外線硬化樹脂膜11Eが、順次積層され
た構成となっている。符号11bは未記録部(ミラー
部)を示す。本実施例において、ミラー部11bからの
反射光とピット部11aからの反射光との位相差φは、
90〔deg 〕≦φ≦270〔deg 〕に設定されている。
製のガラス基板11A上に、Si濃淡マスク層11B、
凹凸の形状変化を有するレジスト記録膜11C、Al反
射膜11D、紫外線硬化樹脂膜11Eが、順次積層され
た構成となっている。符号11bは未記録部(ミラー
部)を示す。本実施例において、ミラー部11bからの
反射光とピット部11aからの反射光との位相差φは、
90〔deg 〕≦φ≦270〔deg 〕に設定されている。
【0045】この第1実施例の反射率或いは位相差等の
演算結果を図4に示す。
演算結果を図4に示す。
【0046】この図4は、図3に示す情報記録媒体11
の媒体構成において、Si濃淡マスク層11Bの膜厚変
化に対する、ミラー部11bとピット部11aの反射率
と位相差の変化を、680〔nm〕の光ビームの波長に
おける光学計算結果を示したものである。図中、破線は
ミラー部11bの反射率、実線はピット部11aの反射
率、+はミラー部11bとピット部11aの位相差を示
す。
の媒体構成において、Si濃淡マスク層11Bの膜厚変
化に対する、ミラー部11bとピット部11aの反射率
と位相差の変化を、680〔nm〕の光ビームの波長に
おける光学計算結果を示したものである。図中、破線は
ミラー部11bの反射率、実線はピット部11aの反射
率、+はミラー部11bとピット部11aの位相差を示
す。
【0047】この光学計算結果により、Siの膜厚d
(Si)が、「65〔nm〕≦d(Si)≦75〔n
m〕」,「130〔nm〕≦d(Si)≦140〔n
m〕」の膜厚範囲において、ミラー部11bの反射光量
が最小となり、且つピット部11aの反射率を高くする
ことが可能となり、この結果、図2に示した記録面全面
に光学的なマスクを掛けることが可能となった。
(Si)が、「65〔nm〕≦d(Si)≦75〔n
m〕」,「130〔nm〕≦d(Si)≦140〔n
m〕」の膜厚範囲において、ミラー部11bの反射光量
が最小となり、且つピット部11aの反射率を高くする
ことが可能となり、この結果、図2に示した記録面全面
に光学的なマスクを掛けることが可能となった。
【0048】更に、図5は、上記図3に示す情報記録媒
体11の媒体構成において、濃淡マスク層をカルコゲナ
イド化合物のInSe濃淡マスク層11Bとした場合の
膜厚変化に対する、ミラー部11bとピット部11aの
反射率と位相差の変化を、830〔nm〕の光ビームの
波長における光学計算結果を示したものである。図中、
破線はミラー部11bの反射率、実線はピット部11a
の反射率、+はミラー部11bとピット部11aの位相
差を示す。
体11の媒体構成において、濃淡マスク層をカルコゲナ
イド化合物のInSe濃淡マスク層11Bとした場合の
膜厚変化に対する、ミラー部11bとピット部11aの
反射率と位相差の変化を、830〔nm〕の光ビームの
波長における光学計算結果を示したものである。図中、
破線はミラー部11bの反射率、実線はピット部11a
の反射率、+はミラー部11bとピット部11aの位相
差を示す。
【0049】この光学計算結果より、InSeの膜厚d
(InSe)が、「105〔nm〕≦d(InSe)≦
120〔nm〕」の膜厚範囲において、ミラー部の反射
光量が最小となり、且つピット部の反射率を高くするこ
とが可能となり、この結果、図2に示した情報面全面に
光学的なマスクをかけることが可能となった。
(InSe)が、「105〔nm〕≦d(InSe)≦
120〔nm〕」の膜厚範囲において、ミラー部の反射
光量が最小となり、且つピット部の反射率を高くするこ
とが可能となり、この結果、図2に示した情報面全面に
光学的なマスクをかけることが可能となった。
【0050】
【第2実施例】図6に、本発明の第2実施例を示す。こ
の図6に示す第2実施例は、濃淡マスク層を用いた場合
を示す。
の図6に示す第2実施例は、濃淡マスク層を用いた場合
を示す。
【0051】即ち、この図6に示す情報記録媒体12
は、凹凸の情報面を有するSiO2 製のガラス基板12
A、InSe濃淡マスク層12B、Al反射膜12C、
紫外線硬化樹脂膜12Dが、順次積層された構成となっ
ている。符号12aは記録部(ピット部)を示し、符号
12bは未記録部(ミラー部)を示す。
は、凹凸の情報面を有するSiO2 製のガラス基板12
A、InSe濃淡マスク層12B、Al反射膜12C、
紫外線硬化樹脂膜12Dが、順次積層された構成となっ
ている。符号12aは記録部(ピット部)を示し、符号
12bは未記録部(ミラー部)を示す。
【0052】この第2実施例の反射率或いは位相差等の
演算結果を図7に示す。
演算結果を図7に示す。
【0053】この図7は、図6に示す情報記録媒体12
の媒体構成において、カルコゲナイド化合物のInSe
濃淡マスク層12Bの膜厚変化に対する、初期化して結
晶化させたトラック領域と、非晶質状態のトラック領域
の反射率の変化を、830〔nm〕の光ビームの波長に
おける光学計算結果である。図中、破線は結晶トラック
領域の反射率、実線は非晶質トラック領域の反射率、を
示す。
の媒体構成において、カルコゲナイド化合物のInSe
濃淡マスク層12Bの膜厚変化に対する、初期化して結
晶化させたトラック領域と、非晶質状態のトラック領域
の反射率の変化を、830〔nm〕の光ビームの波長に
おける光学計算結果である。図中、破線は結晶トラック
領域の反射率、実線は非晶質トラック領域の反射率、を
示す。
【0054】この光学計算結果より、InSeの膜厚d
(InSe)が、「60〔nm〕≦d(InSe)≦7
5〔nm〕」の膜厚範囲において、図1に示したマスク
トラック面に相当する結晶領域の反射率を70%以上に
高く設定することが可能となり、また、InSeの膜厚
d(InSe)が、「100〔nm〕≦d(InSe)
≦120〔nm〕」の膜厚範囲において、図1に示した
マスクトラック面2に相当する結晶領域の反射率を60
%以上の高く設定することが可能となることが示されて
いる。信号は記録トラック面のピット部12aとミラー
部12bの位相差により検出される。
(InSe)が、「60〔nm〕≦d(InSe)≦7
5〔nm〕」の膜厚範囲において、図1に示したマスク
トラック面に相当する結晶領域の反射率を70%以上に
高く設定することが可能となり、また、InSeの膜厚
d(InSe)が、「100〔nm〕≦d(InSe)
≦120〔nm〕」の膜厚範囲において、図1に示した
マスクトラック面2に相当する結晶領域の反射率を60
%以上の高く設定することが可能となることが示されて
いる。信号は記録トラック面のピット部12aとミラー
部12bの位相差により検出される。
【0055】
【第3実施例】図8に、本発明の第3実施例を示す。こ
の図8に示す第3実施例は、位相マスク面13Pを用い
た場合を示すものである。
の図8に示す第3実施例は、位相マスク面13Pを用い
た場合を示すものである。
【0056】即ち、図8において、情報記録媒体13
は、凹凸の情報面および溝型の位相マスク面13Pを有
する透明基板であるポリカーボネイド基板13A上に、
Al反射膜13B,紫外線硬化樹脂膜13Cが順次積層
された構成となっている。符号13aは記録部(ピット
部)を示し、符号13bは未記録部(ミラー部)を示
す。本実施例において、ミラー部11bからの反射光と
ピット部11aからの反射光との位相差φは、90〔de
g 〕≦φ≦270〔deg 〕に設定されている。
は、凹凸の情報面および溝型の位相マスク面13Pを有
する透明基板であるポリカーボネイド基板13A上に、
Al反射膜13B,紫外線硬化樹脂膜13Cが順次積層
された構成となっている。符号13aは記録部(ピット
部)を示し、符号13bは未記録部(ミラー部)を示
す。本実施例において、ミラー部11bからの反射光と
ピット部11aからの反射光との位相差φは、90〔de
g 〕≦φ≦270〔deg 〕に設定されている。
【0057】このようにしても、前述した図3に示す第
1実施例とほぼ同様の作用効果を得ることが可能となっ
ている。
1実施例とほぼ同様の作用効果を得ることが可能となっ
ている。
【0058】
【第4実施例】図9に、本発明の第4実施例を示す。こ
の図9に示す第4実施例は、濃淡マスク層を用い、同時
に特定の光ビームの波長に対して高い反射率を有する屈
折率の異なる透明誘電体膜を二層以上の多層膜構造とし
た反射膜を有する点に特色を備えている。
の図9に示す第4実施例は、濃淡マスク層を用い、同時
に特定の光ビームの波長に対して高い反射率を有する屈
折率の異なる透明誘電体膜を二層以上の多層膜構造とし
た反射膜を有する点に特色を備えている。
【0059】即ち、図9において、情報記録媒体14
は、SiO2 製のガラス基板14A上に、Si濃淡マス
ク層14B,凹凸の形状変化を有するレジスト記録膜1
4C,多層反射膜14D,および紫外線硬化樹脂膜14
Eが、順次積層された構成となっている。符号14aは
記録部(ピット部)を示し、符号14bは未記録部(ミ
ラー部)を示す。
は、SiO2 製のガラス基板14A上に、Si濃淡マス
ク層14B,凹凸の形状変化を有するレジスト記録膜1
4C,多層反射膜14D,および紫外線硬化樹脂膜14
Eが、順次積層された構成となっている。符号14aは
記録部(ピット部)を示し、符号14bは未記録部(ミ
ラー部)を示す。
【0060】このようにしても、前述した図3に示す第
1実施例とほぼ同様の作用効果を得ることが可能となっ
ている。
1実施例とほぼ同様の作用効果を得ることが可能となっ
ている。
【0061】
【第5実施例】図10に、本発明の第5実施例を示す。
この図10に示す第5実施例は、濃淡マスク層を用い、
同時に濃淡マスク層とピット部との間に保護膜を備えて
いる点に特色を備えている。
この図10に示す第5実施例は、濃淡マスク層を用い、
同時に濃淡マスク層とピット部との間に保護膜を備えて
いる点に特色を備えている。
【0062】即ち、この図10において、情報記録媒体
15は、SiO2 製のガラス基板15A上に、InSe
濃淡マスク層15B,ZnS−SiO2 保護膜15C,
凹凸の形状変化を有するレジスト記録膜15D,Al反
射膜15E、および紫外線硬化樹脂膜15Fが、順次積
層された構造となっている。符号15aは記録部(ピッ
ト部)を示し、符号15bは未記録部(ミラー部)を示
す。
15は、SiO2 製のガラス基板15A上に、InSe
濃淡マスク層15B,ZnS−SiO2 保護膜15C,
凹凸の形状変化を有するレジスト記録膜15D,Al反
射膜15E、および紫外線硬化樹脂膜15Fが、順次積
層された構造となっている。符号15aは記録部(ピッ
ト部)を示し、符号15bは未記録部(ミラー部)を示
す。
【0063】このようにしても、前述した図3に示す第
1実施例とほぼ同様の作用効果を得ることが可能となっ
ているほか、とくに、保護膜15Cを加えたことで、初
期化時の熱的ダメージを緩和することができ、従って、
Al,Cu,Au,Ag,Inなどの融点の低い金属を
反射膜として使用できるという利点がある。
1実施例とほぼ同様の作用効果を得ることが可能となっ
ているほか、とくに、保護膜15Cを加えたことで、初
期化時の熱的ダメージを緩和することができ、従って、
Al,Cu,Au,Ag,Inなどの融点の低い金属を
反射膜として使用できるという利点がある。
【0064】ここで、図11に、上記図10に示した情
報記録媒体15の媒体構成において、カルコゲナイド化
合物のInSe濃淡マスク層15Bの膜厚変化に対す
る、ミラー部15bとピット部15aの反射率と位相差
の変化を、830〔nm〕の光ビームの波長におおいて
計算した結果を示す。図中、破線はミラー部15bの反
射率、実線はピット部15aの反射率、+はミラー部1
5bとピット部15aの位相差を示す。
報記録媒体15の媒体構成において、カルコゲナイド化
合物のInSe濃淡マスク層15Bの膜厚変化に対す
る、ミラー部15bとピット部15aの反射率と位相差
の変化を、830〔nm〕の光ビームの波長におおいて
計算した結果を示す。図中、破線はミラー部15bの反
射率、実線はピット部15aの反射率、+はミラー部1
5bとピット部15aの位相差を示す。
【0065】この光学計算結果より、InSeの膜厚d
(InSe)が、「55〔nm〕≦d(InSe)≦7
5〔nm〕」の膜厚範囲において、ミラー部15bの反
射光量が最小となり、且つピット部15aの反射率を高
くする媒体設計が可能となるので、図2に示した記録面
全図に光学的なマスクをかけることが可能となってい
る。
(InSe)が、「55〔nm〕≦d(InSe)≦7
5〔nm〕」の膜厚範囲において、ミラー部15bの反
射光量が最小となり、且つピット部15aの反射率を高
くする媒体設計が可能となるので、図2に示した記録面
全図に光学的なマスクをかけることが可能となってい
る。
【0066】即ち、図10に示した媒体構成にすること
により、図3に示した媒体構成より、濃淡マスク層15
Bの膜厚を薄くすることが可能となり、且つ濃淡マスク
層15Bの成膜マージンを広く取ることが可能となるこ
とを明らかとなった。
により、図3に示した媒体構成より、濃淡マスク層15
Bの膜厚を薄くすることが可能となり、且つ濃淡マスク
層15Bの成膜マージンを広く取ることが可能となるこ
とを明らかとなった。
【0067】また、図12は、図10に示した情報記録
媒体15の媒体構成において、カルコゲナイド化合物の
InSe濃淡マスク層15Bの膜厚変化に対する、初期
化して結晶化させたミラー部15bとピット部15aお
よび非晶質状態のミラー部15bの反射率の変化を、8
30〔nm〕の光ビームの波長にて光学計算した結果を
示す。図中、短破線は結晶状態のミラー部15bの反射
率、長破線は非晶質状態のミラー部15bの反射率、実
線は結晶状態のピット部15aの反射率、を示す。
媒体15の媒体構成において、カルコゲナイド化合物の
InSe濃淡マスク層15Bの膜厚変化に対する、初期
化して結晶化させたミラー部15bとピット部15aお
よび非晶質状態のミラー部15bの反射率の変化を、8
30〔nm〕の光ビームの波長にて光学計算した結果を
示す。図中、短破線は結晶状態のミラー部15bの反射
率、長破線は非晶質状態のミラー部15bの反射率、実
線は結晶状態のピット部15aの反射率、を示す。
【0068】この光学計算結果より、InSeの膜厚d
(InSe)が、「45〔nm〕≦d(InSe)≦7
0〔nm〕」の膜厚範囲において、図1に示したマスク
トラック面に相当する結晶トラック領域の反射光量が最
小となり、且つ図1に示した記録トラック面に相当する
非晶質トラック領域の反射をミラー部(未記録部)の反
射率よりも高くすることが可能であることがわかった。
(InSe)が、「45〔nm〕≦d(InSe)≦7
0〔nm〕」の膜厚範囲において、図1に示したマスク
トラック面に相当する結晶トラック領域の反射光量が最
小となり、且つ図1に示した記録トラック面に相当する
非晶質トラック領域の反射をミラー部(未記録部)の反
射率よりも高くすることが可能であることがわかった。
【0069】
【第6実施例】図13に、本発明の第6実施例を示す。
この図13に示す第6実施例は、濃淡マスク層を用い、
同時にこの濃淡マスク層の全面に保護膜を積層した点に
特色を備えている。
この図13に示す第6実施例は、濃淡マスク層を用い、
同時にこの濃淡マスク層の全面に保護膜を積層した点に
特色を備えている。
【0070】即ち、この図13において、情報記録媒体
16は、ポリカーボネイド基板16A上に、ZnS−S
iO2 保護膜16B,InSe濃淡マスク層16C,凹
凸の形状変化を有するレジスト記録膜16D,Rh記録
膜16E,および紫外線硬化樹脂膜16Fが順次積層さ
れている。符号16aは記録部(ピット部)を示し、符
号16bは未記録部(ミラー部)を示す。
16は、ポリカーボネイド基板16A上に、ZnS−S
iO2 保護膜16B,InSe濃淡マスク層16C,凹
凸の形状変化を有するレジスト記録膜16D,Rh記録
膜16E,および紫外線硬化樹脂膜16Fが順次積層さ
れている。符号16aは記録部(ピット部)を示し、符
号16bは未記録部(ミラー部)を示す。
【0071】このようにしても、前述した図10に示す
第5実施例とほぼ同様の作用効果を得ることが可能とな
っているほか、とくに、図10の第5実施例の場合と異
なり、保護膜16Eを基板16Aと濃淡マスク層16C
の間に入れることで、耐熱性の弱い、ポリメチルメタク
リレート(PMMA),ポリカーボネイト(PC)、非
結晶質ポリオレフィン(APO)、エポキシ等の熱可逆
性樹脂を基板16Aとして用いることが可能となるとい
う利点を得ることができる。
第5実施例とほぼ同様の作用効果を得ることが可能とな
っているほか、とくに、図10の第5実施例の場合と異
なり、保護膜16Eを基板16Aと濃淡マスク層16C
の間に入れることで、耐熱性の弱い、ポリメチルメタク
リレート(PMMA),ポリカーボネイト(PC)、非
結晶質ポリオレフィン(APO)、エポキシ等の熱可逆
性樹脂を基板16Aとして用いることが可能となるとい
う利点を得ることができる。
【0072】
【第7実施例】図14に、本発明の第7実施例を示す。
この図14に示す第7実施例は、濃淡マスク層を用い、
同時にこの濃淡マスク層の両面に保護膜を積層した点に
特色を備えている。
この図14に示す第7実施例は、濃淡マスク層を用い、
同時にこの濃淡マスク層の両面に保護膜を積層した点に
特色を備えている。
【0073】即ち、この図14において、情報記録媒体
17は、ポリカーボネイド基板17A上に、ZnS−S
iO2 保護膜17B,InSe濃淡マスク層17C,Z
nS−SiO2 保護膜17D,凹凸の形状変化を有する
レジスト記録膜17E,Al反射膜17F,及び線硬化
樹脂膜17Gが順次積層された構成となっている。
17は、ポリカーボネイド基板17A上に、ZnS−S
iO2 保護膜17B,InSe濃淡マスク層17C,Z
nS−SiO2 保護膜17D,凹凸の形状変化を有する
レジスト記録膜17E,Al反射膜17F,及び線硬化
樹脂膜17Gが順次積層された構成となっている。
【0074】符号17aは記録部(ピット部)を示し、
符号17bは未記録部(ミラー部)を示す。
符号17bは未記録部(ミラー部)を示す。
【0075】このようにしても前述した図13の第6実
施例と同一の作用効果を有するほか、特に、濃淡マスク
層17Cを保護膜17B,17Dで挟むことにより、耐
熱性の弱い、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、
ポリカーボネイト(PC),非結晶質ポリオレフィン
(APO)、エポキシ等の熱可逆性樹脂などを基板16
Aとして用い、Al,Cu,Au,Ag,Inなどの融
点の低い金属を反射膜17Fとして用いることが可能と
なる。
施例と同一の作用効果を有するほか、特に、濃淡マスク
層17Cを保護膜17B,17Dで挟むことにより、耐
熱性の弱い、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、
ポリカーボネイト(PC),非結晶質ポリオレフィン
(APO)、エポキシ等の熱可逆性樹脂などを基板16
Aとして用い、Al,Cu,Au,Ag,Inなどの融
点の低い金属を反射膜17Fとして用いることが可能と
なる。
【0076】
【第8実施例】図15に、本発明の第8実施例を示す。
この図15に示す第8実施例は、濃淡マスク層を用い、
同時にこの濃淡マスク層を保護膜と反射膜とで挟んだ状
態で積層した点に特色を備えている。
この図15に示す第8実施例は、濃淡マスク層を用い、
同時にこの濃淡マスク層を保護膜と反射膜とで挟んだ状
態で積層した点に特色を備えている。
【0077】即ち、この図15において、情報記録媒体
18は、凹凸の情報面を有するポリカーボネイト基板1
8A上に、ZnS−SiO2 保護膜18B,InSe濃
淡マスク層18C,Rh反射膜18D,紫外線硬化樹脂
膜18Eが順次積層された構成となっている。符号18
aは記録部(ピット部)を示し、符号18bは未記録部
(ミラー部)を示す。
18は、凹凸の情報面を有するポリカーボネイト基板1
8A上に、ZnS−SiO2 保護膜18B,InSe濃
淡マスク層18C,Rh反射膜18D,紫外線硬化樹脂
膜18Eが順次積層された構成となっている。符号18
aは記録部(ピット部)を示し、符号18bは未記録部
(ミラー部)を示す。
【0078】このようにしても前述した図9の第4実施
例とほぼ同一の作用効果を有するほか、保護膜18Bを
基板18Aと濃淡マスク層18Cの間に入れることで、
耐熱性の弱い、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)、ポリカーボネイト(PC),非結晶質ポリオレフ
ィン(APO)、エポキシ等の熱可逆性樹脂などを基板
18Aとして用いることが可能となる。
例とほぼ同一の作用効果を有するほか、保護膜18Bを
基板18Aと濃淡マスク層18Cの間に入れることで、
耐熱性の弱い、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)、ポリカーボネイト(PC),非結晶質ポリオレフ
ィン(APO)、エポキシ等の熱可逆性樹脂などを基板
18Aとして用いることが可能となる。
【0079】
【第9実施例】図16に、本発明の第9実施例を示す。
この図16に示す第9実施例は、前述した図15の第8
実施例において、濃淡マスク層の背面側に保護膜を積層
した点に特色を備えている。
この図16に示す第9実施例は、前述した図15の第8
実施例において、濃淡マスク層の背面側に保護膜を積層
した点に特色を備えている。
【0080】即ち、この図16において、情報記録媒体
19は、凹凸の情報面を有するポリカーボネイト基板1
9A上に、ZnS−SiO2 保護膜19B,InSe濃
淡マスク層19C,ZnS−SiO2 保護膜19D,A
l反射膜19E,紫外線硬化樹脂膜19Fが、順次積層
された構成となっている。符号19aは記録部(ピット
部)を示し、符号19bは未記録部(ミラー部)を示
す。
19は、凹凸の情報面を有するポリカーボネイト基板1
9A上に、ZnS−SiO2 保護膜19B,InSe濃
淡マスク層19C,ZnS−SiO2 保護膜19D,A
l反射膜19E,紫外線硬化樹脂膜19Fが、順次積層
された構成となっている。符号19aは記録部(ピット
部)を示し、符号19bは未記録部(ミラー部)を示
す。
【0081】このようにしても、前述した図15の第8
実施例と同一の作用効果を有するほか、とくに濃淡マス
ク層19Cを保護膜19B,19Dで挟むことにより、
耐熱性の弱い、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)、ポリカーボネイト(PC),非結晶質ポリオレフ
ィン(APO)、エポキシ等の熱可逆性樹脂などを基板
19Aとして用い、Al,Cu,Au,Ag,Inなど
の融点の低い金属を反射膜19Eとして用いることが可
能となるという利点がある。
実施例と同一の作用効果を有するほか、とくに濃淡マス
ク層19Cを保護膜19B,19Dで挟むことにより、
耐熱性の弱い、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)、ポリカーボネイト(PC),非結晶質ポリオレフ
ィン(APO)、エポキシ等の熱可逆性樹脂などを基板
19Aとして用い、Al,Cu,Au,Ag,Inなど
の融点の低い金属を反射膜19Eとして用いることが可
能となるという利点がある。
【0082】
【第10実施例】図17に、本発明の第10実施例を示
す。この図17に示す第10実施例は、位相マスク面を
用いた点に特色を有している。
す。この図17に示す第10実施例は、位相マスク面を
用いた点に特色を有している。
【0083】即ち、この図17に示す情報記録媒体20
は、凹凸の情報面および壁型の位相マスク面を有するポ
リカーボネイト基板20A上に、Al反射膜20B,紫
外線硬化樹脂膜20Cが順次積層された構成となってい
る。符号20aは記録部(ピット部)を示し、符号20
bは未記録部(ミラー部)を示す。
は、凹凸の情報面および壁型の位相マスク面を有するポ
リカーボネイト基板20A上に、Al反射膜20B,紫
外線硬化樹脂膜20Cが順次積層された構成となってい
る。符号20aは記録部(ピット部)を示し、符号20
bは未記録部(ミラー部)を示す。
【0084】このようにしても、前述した図8の第3実
施例とほぼ同様の作用効果を得ることが可能となってい
る。
施例とほぼ同様の作用効果を得ることが可能となってい
る。
【0085】
【第11実施例】図18に、本発明の第11実施例を示
す。この図18に示す第11実施例は、位相マスク面を
用いた点に特色を有している。
す。この図18に示す第11実施例は、位相マスク面を
用いた点に特色を有している。
【0086】即ち、この図18に示す情報記録媒体21
は、凹凸の情報面および壁型の位相マスク面を有するポ
リカーボネイト基板21A上に、Al反射膜21B,紫
外線硬化樹脂膜21Cが順次積層された構成となってい
る。符号21aは記録部(ピット部)を示し、符号21
bは未記録部(ミラー部)を示す。
は、凹凸の情報面および壁型の位相マスク面を有するポ
リカーボネイト基板21A上に、Al反射膜21B,紫
外線硬化樹脂膜21Cが順次積層された構成となってい
る。符号21aは記録部(ピット部)を示し、符号21
bは未記録部(ミラー部)を示す。
【0087】このようにしても、前述した図17の第1
0実施例とほぼ同様の作用効果を得ることが可能となっ
ている。
0実施例とほぼ同様の作用効果を得ることが可能となっ
ている。
【0088】
【第12実施例】図19に、本発明の第12実施例を示
す。この図19に示す第12実施例は、位相マスク面を
用いた点に特色を有している。
す。この図19に示す第12実施例は、位相マスク面を
用いた点に特色を有している。
【0089】即ち、この図19に示す情報記録媒体22
は、凹凸の情報面および溝型の位相マスク面を有するポ
リカーボネイト基板22A上に、Al反射膜22B,紫
外線硬化樹脂膜22Cが順次積層された構成となってい
る。符号22aは記録部(ピット部)を示し、符号22
bは未記録部(ミラー部)を示す。
は、凹凸の情報面および溝型の位相マスク面を有するポ
リカーボネイト基板22A上に、Al反射膜22B,紫
外線硬化樹脂膜22Cが順次積層された構成となってい
る。符号22aは記録部(ピット部)を示し、符号22
bは未記録部(ミラー部)を示す。
【0090】このようにしても、前述した図18の第1
1実施例とほぼ同様の作用効果を得ることが可能となっ
ている。
1実施例とほぼ同様の作用効果を得ることが可能となっ
ている。
【0091】このように上記各実施例における情報記録
媒体については、透明基板上に凹凸の形状変化を有する
記録膜あるいは情報面と少なくとも一層以上の光学的な
マスク層あるいは位相差を利用した凹凸の溝あるいは壁
が情報面の焦点深度内に位置するように形成することに
より、記録部と未記録部の反射率、吸収率、透過率およ
び位相の調整が可能となり、再生ビームをスポットを見
かけ上小さくすることで、記録密度を向上できるように
なっている。
媒体については、透明基板上に凹凸の形状変化を有する
記録膜あるいは情報面と少なくとも一層以上の光学的な
マスク層あるいは位相差を利用した凹凸の溝あるいは壁
が情報面の焦点深度内に位置するように形成することに
より、記録部と未記録部の反射率、吸収率、透過率およ
び位相の調整が可能となり、再生ビームをスポットを見
かけ上小さくすることで、記録密度を向上できるように
なっている。
【0092】ここで、上各記実施例に組み込まれている
各種マスクの作用について説明する。
各種マスクの作用について説明する。
【0093】〈位相マスクの作用〉
【0094】位相マスクは、記録トラック面に隣接する
二つの平行な溝あるは壁を調整することで、記録面と溝
の低部あるいは壁の上部の反射面(マスクトラック面)
の深さあるいは高さの違いによる光路差を利用して、記
録トラック面の反射光とマスクトラック面の反射光の位
相差φを約(2n+1)π(n=0,1,2,3・・・
・・)ずらすことで、任意波長の光ビームを用いた再生
において、記録面の反射光とマスク面の反射光が再生光
学系で干渉をおこし、マスク面に掛かっているビームス
ポットの反射光が低下し、見かけ上、ビームスポットを
絞る作用を有する。トラックピッチ方向にビームスポッ
ト径が削られることで、記録部周辺のダレやボケの影響
が無くなり、高密度化が可能となる。
二つの平行な溝あるは壁を調整することで、記録面と溝
の低部あるいは壁の上部の反射面(マスクトラック面)
の深さあるいは高さの違いによる光路差を利用して、記
録トラック面の反射光とマスクトラック面の反射光の位
相差φを約(2n+1)π(n=0,1,2,3・・・
・・)ずらすことで、任意波長の光ビームを用いた再生
において、記録面の反射光とマスク面の反射光が再生光
学系で干渉をおこし、マスク面に掛かっているビームス
ポットの反射光が低下し、見かけ上、ビームスポットを
絞る作用を有する。トラックピッチ方向にビームスポッ
ト径が削られることで、記録部周辺のダレやボケの影響
が無くなり、高密度化が可能となる。
【0095】〈濃淡マスクの作用(その1)〉
【0096】濃淡マスク層が凹凸の情報記録面と平面基
板の間に位置すると、レーザビームの進入光は情報記録
面と濃淡マスク層との間で光学干渉を起こし、反射光は
再生光学系に戻る前に反射率の変化を生じ、光路差の異
なる記録部(ピット部)と未記録部(ミラー部)は反射
率に違いが生じる。記録部の反射率Rpと未記録部の反
射率Rmの関係がRp≧Rmとなるように濃淡マスク層
の膜厚を調整すれば、任意波長の光ビームを用いた再生
において、情報面の反射光とマスク面の反射光が調整す
れば、任意波長の光ビームを用いた再生において、情報
面の反射光とマスク面の反射光が再生光学系で干渉をお
こし、未記録部に照射されているビームスポットの反射
光が低下し、記録部の反射光は再生光学系に帰ってくる
ので、見かけ上、ビームスポットが絞られたことにな
り、トラックピッチ方向および綿密度方向にビームスポ
ット径が絞られたことで、記録部周辺のダレやボケの影
響が無くなり、高密度化を可能とする。
板の間に位置すると、レーザビームの進入光は情報記録
面と濃淡マスク層との間で光学干渉を起こし、反射光は
再生光学系に戻る前に反射率の変化を生じ、光路差の異
なる記録部(ピット部)と未記録部(ミラー部)は反射
率に違いが生じる。記録部の反射率Rpと未記録部の反
射率Rmの関係がRp≧Rmとなるように濃淡マスク層
の膜厚を調整すれば、任意波長の光ビームを用いた再生
において、情報面の反射光とマスク面の反射光が調整す
れば、任意波長の光ビームを用いた再生において、情報
面の反射光とマスク面の反射光が再生光学系で干渉をお
こし、未記録部に照射されているビームスポットの反射
光が低下し、記録部の反射光は再生光学系に帰ってくる
ので、見かけ上、ビームスポットが絞られたことにな
り、トラックピッチ方向および綿密度方向にビームスポ
ット径が絞られたことで、記録部周辺のダレやボケの影
響が無くなり、高密度化を可能とする。
【0097】上記実施例における媒体構成の濃淡マスク
層の作用は、薄膜光学の理論つまりマスクウェルの電磁
波理論を層状媒質を通過する光に適用した理論に基づい
ている。
層の作用は、薄膜光学の理論つまりマスクウェルの電磁
波理論を層状媒質を通過する光に適用した理論に基づい
ている。
【0098】即ち、電磁場の境界条件を用いる方法によ
り、多層膜の系全体のエネルギー反射率R、エネルギー
透過率T、j層でのエネルギー吸収率Aj、および位相
φは、基板面上にある単層膜の振幅反射係数r1-1 振幅
透過係数t1-1 から出発して、順次r1-2,r1-3 ・・
・、t1-2 t1-3 ・・・を計算すれば全てのrj,tj を
求めることにより必然的に求まる(添え字jは、j=
1,2・・・単層の番号を示す)。
り、多層膜の系全体のエネルギー反射率R、エネルギー
透過率T、j層でのエネルギー吸収率Aj、および位相
φは、基板面上にある単層膜の振幅反射係数r1-1 振幅
透過係数t1-1 から出発して、順次r1-2,r1-3 ・・
・、t1-2 t1-3 ・・・を計算すれば全てのrj,tj を
求めることにより必然的に求まる(添え字jは、j=
1,2・・・単層の番号を示す)。
【0099】濃淡マスク層を有する情報記録媒体は、光
学的に平行平面の多層膜となり、凹凸形状変化を有する
記録膜と記録部と未記録部は、各々媒体構成の異なる多
層膜と見なせる。
学的に平行平面の多層膜となり、凹凸形状変化を有する
記録膜と記録部と未記録部は、各々媒体構成の異なる多
層膜と見なせる。
【0100】多層膜の構成内容の異なる記録部と未記録
部は、濃淡マスク層の膜厚、種類、構成を変化させるこ
とで、記録部では反射率が小、未記録部では大あるいは
対照的に記録部では反射率が大、未記録部では小とする
ことが可能となる。
部は、濃淡マスク層の膜厚、種類、構成を変化させるこ
とで、記録部では反射率が小、未記録部では大あるいは
対照的に記録部では反射率が大、未記録部では小とする
ことが可能となる。
【0101】また、オーバーライトが可能な情報記録媒
体では、反射率差を小さくして吸収率を等しくあるいは
逆転させてオーバーライトを行い易くすることも可能と
なる。記録部の膜構成と未記録部の膜構成が各々反射防
止膜あるいは反射増加膜として作用しているためであ
る。濃淡マスク層の存在は、光学的な膜厚(nd:屈折
率nと膜厚dの積)が新たに加わることを意味し、記録
部と未記録部の位相差を減少させることが可能となる。
体では、反射率差を小さくして吸収率を等しくあるいは
逆転させてオーバーライトを行い易くすることも可能と
なる。記録部の膜構成と未記録部の膜構成が各々反射防
止膜あるいは反射増加膜として作用しているためであ
る。濃淡マスク層の存在は、光学的な膜厚(nd:屈折
率nと膜厚dの積)が新たに加わることを意味し、記録
部と未記録部の位相差を減少させることが可能となる。
【0102】更に、上記実施例では、濃淡マスク層を用
いると、記録膜の形状変化が浅くとも(つまり凹凸の割
合が小さくとも)、光干渉膜の調整により十分な反射率
差を得ることが可能となる。また逆に、ピット(記録
部)の形状を良くするため、凹凸の深いピットを形成し
ても、濃淡マスク層の調整により十分な反射率差を得る
ことが可能である。
いると、記録膜の形状変化が浅くとも(つまり凹凸の割
合が小さくとも)、光干渉膜の調整により十分な反射率
差を得ることが可能となる。また逆に、ピット(記録
部)の形状を良くするため、凹凸の深いピットを形成し
ても、濃淡マスク層の調整により十分な反射率差を得る
ことが可能である。
【0103】〈濃淡マスクの作用(その2)〉
【0104】濃淡マスク層が凹凸の情報面と反射膜の間
に位置する場合、記録部と未記録部に光路差が無いの
で、〈濃淡マスクの作用(その1)〉で示したような情
報面と濃淡マスク層との間で光学干渉による記録部と未
記録部の反射率差は生じない。上記実施例の媒体構成で
はトラック方向に沿って、情報面上あるいは情報面の両
サイドを光ビームにより初期化(非晶質を光ビームによ
り加熱して結晶質とする)することにより、未記録トラ
ック面の反射率を下げ、記録トラック面の反射率を上げ
ることが可能となり、任意波長の光ビームを用いた再生
において、マスクトラック面(未記録トラック面)に掛
かっているビームスポットの反射光が低下し、見かけ
上、ビームスポットと絞ることできる。このトラックピ
ッチ方向にビームスポット径が削られることで、記録部
周辺のダレヤボケの影響が無くなり、高密度化を可能と
する。本発明の媒体構成の情報記録媒体はピット部とミ
ラー部の反射率が同等となるので、位相差の違いによる
信号検出ができ、且つマスクトラック面と記録トラック
面の反射率がことなることで、トラックサーボの安定性
が向上する。
に位置する場合、記録部と未記録部に光路差が無いの
で、〈濃淡マスクの作用(その1)〉で示したような情
報面と濃淡マスク層との間で光学干渉による記録部と未
記録部の反射率差は生じない。上記実施例の媒体構成で
はトラック方向に沿って、情報面上あるいは情報面の両
サイドを光ビームにより初期化(非晶質を光ビームによ
り加熱して結晶質とする)することにより、未記録トラ
ック面の反射率を下げ、記録トラック面の反射率を上げ
ることが可能となり、任意波長の光ビームを用いた再生
において、マスクトラック面(未記録トラック面)に掛
かっているビームスポットの反射光が低下し、見かけ
上、ビームスポットと絞ることできる。このトラックピ
ッチ方向にビームスポット径が削られることで、記録部
周辺のダレヤボケの影響が無くなり、高密度化を可能と
する。本発明の媒体構成の情報記録媒体はピット部とミ
ラー部の反射率が同等となるので、位相差の違いによる
信号検出ができ、且つマスクトラック面と記録トラック
面の反射率がことなることで、トラックサーボの安定性
が向上する。
【0105】ここで、前述した〈濃淡マスクの作用(そ
の1)〉の媒体構成においても、初期化を行うことで
〈濃淡マスクの作用(その2)〉の媒体構成の作用と同
様な結果を得ることができる。
の1)〉の媒体構成においても、初期化を行うことで
〈濃淡マスクの作用(その2)〉の媒体構成の作用と同
様な結果を得ることができる。
【0106】濃淡マスク層の媒体としてのカルコゲナイ
ド化合物は、既に相変化記録媒体として知られている。
相変化記録媒体は成膜直後、通常非晶質状態にあるの
で、あらかじめ熱処理を施して初期結晶化してからメモ
リ動作に供する。記録時は、高パワーの光ビームを照射
して記録層を融点以上に昇温して原子配列を無秩序化
し、この無秩序状態を急冷によって常温まで下げ非晶質
のマークを形成する。
ド化合物は、既に相変化記録媒体として知られている。
相変化記録媒体は成膜直後、通常非晶質状態にあるの
で、あらかじめ熱処理を施して初期結晶化してからメモ
リ動作に供する。記録時は、高パワーの光ビームを照射
して記録層を融点以上に昇温して原子配列を無秩序化
し、この無秩序状態を急冷によって常温まで下げ非晶質
のマークを形成する。
【0107】また、消去時は、中パワーの光ビームを照
射して記録層を結晶化温度以上融点未満に昇温し、原子
配列を秩序化して結晶質の消去状態に戻す。結晶相と非
晶質相では光学定数が異なるので、再生時には低パワー
の光ビームを照射して、反射率の違いを検出する。濃淡
マスク層の媒体は上記のカルコゲナイド化合物の特性を
光学的なマスクとして用いた。
射して記録層を結晶化温度以上融点未満に昇温し、原子
配列を秩序化して結晶質の消去状態に戻す。結晶相と非
晶質相では光学定数が異なるので、再生時には低パワー
の光ビームを照射して、反射率の違いを検出する。濃淡
マスク層の媒体は上記のカルコゲナイド化合物の特性を
光学的なマスクとして用いた。
【0108】〈反射膜に高融点元素を用いたときの作
用〉
用〉
【0109】Si,Ti,V,Cr,Fe,Co,N
i,Y,Zr,Nb,Mo,Tc,Ru,Rh,Pd,
Hf,Ta,W,Re,Os,Pt,Dy,Ho,E
r,Tm,Luの元素は、特定波長の光ビームにたいし
て膜厚を最適化する事で、反射率が50%以上となる。
また、濃淡マスク層の初期化を行うと温度上昇が300
℃以上となるため、反射膜は高融点の元素であることが
望ましい。上記に示した元素は融点が1000℃以上で
あり、濃淡マスク層に使用するカルコゲナイド化合物中
への拡散が起こりにくい。
i,Y,Zr,Nb,Mo,Tc,Ru,Rh,Pd,
Hf,Ta,W,Re,Os,Pt,Dy,Ho,E
r,Tm,Luの元素は、特定波長の光ビームにたいし
て膜厚を最適化する事で、反射率が50%以上となる。
また、濃淡マスク層の初期化を行うと温度上昇が300
℃以上となるため、反射膜は高融点の元素であることが
望ましい。上記に示した元素は融点が1000℃以上で
あり、濃淡マスク層に使用するカルコゲナイド化合物中
への拡散が起こりにくい。
【0110】ここで、上記各実施例において、光学的な
マスク層を、Ge,Si,Se,Te,ZnTe,Pb
Te,InSe,TlGaSe2 ,AgSbSe3 ,T
l3AsSe3 ,CuGATe2 ,CuInTe2 ,Z
nSiAs2 ,ZnGeP2,ZnGeAs2 ,ZnS
nP2 ,ZnSnAs2 ,CdSiAs2 ,CdGeP
2 ,CdGeAS2 ,CdSnP2 ,CdSnAs2 ,
GaP,GaAs,GaSb,GaP,InP,InA
s,InSb,Sb2 S3 ,(Ga,Al)As,Ga
(As,P),(Ga,Al)Sb,(InGa)(A
sP),CdGeAs2 ,Ge27Se18Te55,In22
Sb33Te45,In22,Sb37Te41,In20Sb37T
e43,In32Sb40Te28, Sb56Se40Zn4 ,Sb
44Se29Zn27,Sb34Se58Sn8 ,Se52Ge27S
n21,Te64Sb6 Sn30,Se66Sb24Ge10,Te
80Se10Sb10,GeSb2 Te4 ,TeOx,GeT
e,Sb2 Te3 の内の少なくとも一組成以上で構成し
ても良い。この場合、その屈折率をn≧3.0に設定す
ると都合がよい。
マスク層を、Ge,Si,Se,Te,ZnTe,Pb
Te,InSe,TlGaSe2 ,AgSbSe3 ,T
l3AsSe3 ,CuGATe2 ,CuInTe2 ,Z
nSiAs2 ,ZnGeP2,ZnGeAs2 ,ZnS
nP2 ,ZnSnAs2 ,CdSiAs2 ,CdGeP
2 ,CdGeAS2 ,CdSnP2 ,CdSnAs2 ,
GaP,GaAs,GaSb,GaP,InP,InA
s,InSb,Sb2 S3 ,(Ga,Al)As,Ga
(As,P),(Ga,Al)Sb,(InGa)(A
sP),CdGeAs2 ,Ge27Se18Te55,In22
Sb33Te45,In22,Sb37Te41,In20Sb37T
e43,In32Sb40Te28, Sb56Se40Zn4 ,Sb
44Se29Zn27,Sb34Se58Sn8 ,Se52Ge27S
n21,Te64Sb6 Sn30,Se66Sb24Ge10,Te
80Se10Sb10,GeSb2 Te4 ,TeOx,GeT
e,Sb2 Te3 の内の少なくとも一組成以上で構成し
ても良い。この場合、その屈折率をn≧3.0に設定す
ると都合がよい。
【0111】上記各実施例において、光学的なマスク層
を、アモルファスSiの水素含有合金により構成すると
共に、このアモルファスSiの水素含有合金における膜
厚方向の平均組成を「Si1-X HX 」で表した場合は、
xを、原子パーセントで「28/47≦x≦28/2
9」の範囲にすると都合が良い。
を、アモルファスSiの水素含有合金により構成すると
共に、このアモルファスSiの水素含有合金における膜
厚方向の平均組成を「Si1-X HX 」で表した場合は、
xを、原子パーセントで「28/47≦x≦28/2
9」の範囲にすると都合が良い。
【0112】上記各実施例において、光学的なマスク層
を、微結晶化Siの水素含有合金により構成すると共
に、この微結晶化Siの水素含有合金における膜厚方向
の平均組成を「Si1-X HX 」で表した場合は、xを、
原子パーセントで「28/47≦x≦28/37」の範
囲にすると都合がよい。
を、微結晶化Siの水素含有合金により構成すると共
に、この微結晶化Siの水素含有合金における膜厚方向
の平均組成を「Si1-X HX 」で表した場合は、xを、
原子パーセントで「28/47≦x≦28/37」の範
囲にすると都合がよい。
【0113】上記各実施例において、光学的なマスク層
を、アモルファスSiCの水素含有合金により構成する
と共に、このアモルファスSiCの水素含有合金におけ
る膜厚方向の平均組成を「(SiC)1-X HX 」で表し
た場合は、xを、原子パーセントで「40/49≦x≦
40/41」の範囲にすると都合がよい。
を、アモルファスSiCの水素含有合金により構成する
と共に、このアモルファスSiCの水素含有合金におけ
る膜厚方向の平均組成を「(SiC)1-X HX 」で表し
た場合は、xを、原子パーセントで「40/49≦x≦
40/41」の範囲にすると都合がよい。
【0114】上記各実施例において、光学的なマスク層
を、アモルファスSiGeの水素含有合金により構成す
ると共に、このアモルファスSiGeの水素含有合金に
おける膜厚方向の平均組成を「(SiGe)1-X HX 」
で表した場合に、xを、原子パーセントで「503/5
98≦x≦503/518」の範囲にすると都合がよ
い。
を、アモルファスSiGeの水素含有合金により構成す
ると共に、このアモルファスSiGeの水素含有合金に
おける膜厚方向の平均組成を「(SiGe)1-X HX 」
で表した場合に、xを、原子パーセントで「503/5
98≦x≦503/518」の範囲にすると都合がよ
い。
【0115】上記各実施例において、光学的なマスク層
を、アモルファスSiの窒化物により構成すると共に、
このアモルファスSiの窒化物における膜厚方向の平均
組成を「Si1-X NX 」で表した場合に、xを、原子パ
ーセントで「0≦x≦4/7」の範囲にすると都合がよ
い。
を、アモルファスSiの窒化物により構成すると共に、
このアモルファスSiの窒化物における膜厚方向の平均
組成を「Si1-X NX 」で表した場合に、xを、原子パ
ーセントで「0≦x≦4/7」の範囲にすると都合がよ
い。
【0116】上記各実施例において、光学的なマスク層
を、アモルファスSiの酸化物により構成すると共に、
このアモルファスSiの酸化物における膜厚方向の平均
組成を「Si1-X OX 」で表した場合に、xを、原子パ
ーセントで「0≦x≦2/3」の範囲にすると都合がよ
い。
を、アモルファスSiの酸化物により構成すると共に、
このアモルファスSiの酸化物における膜厚方向の平均
組成を「Si1-X OX 」で表した場合に、xを、原子パ
ーセントで「0≦x≦2/3」の範囲にすると都合がよ
い。
【0117】上記各実施例において、光学的なマスク層
を、少なくとも1種類以上の元素単体と1種類以上のカ
ルコゲナイド化合物とから構成しても良い。
を、少なくとも1種類以上の元素単体と1種類以上のカ
ルコゲナイド化合物とから構成しても良い。
【0118】上記各実施例において、光学的なマスク層
を、少なくともアンチモン,亜鉛,錫,鉛,銅,銀,
金,インジウム又はゲルマニウムのいずれか1種類の元
素と1種以上のカルコゲナイド化合物から構成しても良
い。
を、少なくともアンチモン,亜鉛,錫,鉛,銅,銀,
金,インジウム又はゲルマニウムのいずれか1種類の元
素と1種以上のカルコゲナイド化合物から構成しても良
い。
【0119】上記各実施例において、光学的なマスク層
を、少なくともアンチモン,亜鉛,錫,鉛,銅,銀,
金,インジウム又はゲルマニウムのいずれか1種類の元
素と1種以上のカルコゲナイド元素との二元化合物から
構成しても良い。
を、少なくともアンチモン,亜鉛,錫,鉛,銅,銀,
金,インジウム又はゲルマニウムのいずれか1種類の元
素と1種以上のカルコゲナイド元素との二元化合物から
構成しても良い。
【0120】上記各実施例において、光学的なマスク層
を、インジウムとテルル間に生成する化合物と,および
アンチモンとテルル間に生成する化合物とから構成して
も良い。
を、インジウムとテルル間に生成する化合物と,および
アンチモンとテルル間に生成する化合物とから構成して
も良い。
【0121】上記各実施例において、光学的なマスク層
を、少なくとも酸素,窒素又はフッ素のいずれか1種類
の元素と1種以上のカルコゲナイド化合物から構成して
も良い。
を、少なくとも酸素,窒素又はフッ素のいずれか1種類
の元素と1種以上のカルコゲナイド化合物から構成して
も良い。
【0122】以上の実施例において、基板はSiO2 を
用いたが、本発明ではSiO2 に限らず、ポリメチルメ
タクリレート(PMMA)、ポリカーボネイト(P
C)、非結晶質ポリオレフィン(APO)、エポキシ等
の熱可逆樹脂を用いても同様な結果を得ることができ
る。
用いたが、本発明ではSiO2 に限らず、ポリメチルメ
タクリレート(PMMA)、ポリカーボネイト(P
C)、非結晶質ポリオレフィン(APO)、エポキシ等
の熱可逆樹脂を用いても同様な結果を得ることができ
る。
【0123】また、本実施例においては、反射膜をAl
としたが、これは680〔nm〕のレーザ光にたいし、
反射率が高いことによる。Alのほかに、Ag,Au,
Cu,In,Ti,V,Nb,Cr,Mo,W,Mn,
Fe,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,P
tを少なくとも一種類以上用いるか、あるいはSi,G
e等の半導体や透明誘電体と組み合わせることで、多層
膜による干渉によって、特定の波長の光について反射率
を大きくする方法を用いてもよい。
としたが、これは680〔nm〕のレーザ光にたいし、
反射率が高いことによる。Alのほかに、Ag,Au,
Cu,In,Ti,V,Nb,Cr,Mo,W,Mn,
Fe,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Ni,Pd,P
tを少なくとも一種類以上用いるか、あるいはSi,G
e等の半導体や透明誘電体と組み合わせることで、多層
膜による干渉によって、特定の波長の光について反射率
を大きくする方法を用いてもよい。
【0124】更に、上記実施例において、凹凸の情報面
を有する光ディスクを用いたが、記録膜の形状変化およ
び光学特性変化を利用して記録,消去または一回書き込
み可能な情報記録膜を用いても同様な結果を得ることが
できる。
を有する光ディスクを用いたが、記録膜の形状変化およ
び光学特性変化を利用して記録,消去または一回書き込
み可能な情報記録膜を用いても同様な結果を得ることが
できる。
【0125】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、レンズの収差の問題や光学的位相
差の問題を生じることなく、また、ピット周辺部のダレ
やボケによるクロストークの問題等を生じることなく、
トラックサーボの安定性の良く、且つ高密度記録が可能
な情報記録媒体を提供することができる。
ので、これによると、レンズの収差の問題や光学的位相
差の問題を生じることなく、また、ピット周辺部のダレ
やボケによるクロストークの問題等を生じることなく、
トラックサーボの安定性の良く、且つ高密度記録が可能
な情報記録媒体を提供することができる。
【図1】本発明にかかる実施例にて採用されている光学
的マスクの一例を示す説明図である。
的マスクの一例を示す説明図である。
【図2】本発明にかかる実施例にて採用されている光学
的マスクの他の例を示す説明図である。
的マスクの他の例を示す説明図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す部分断面図である。
【図4】図3に示す実施例の数値計算の例を示す線図で
ある。
ある。
【図5】図3に示す実施例の他の数値計算の例を示す線
図である。
図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す部分断面図である。
【図7】図6に示す実施例の数値計算の例を示す線図で
ある。
ある。
【図8】本発明の第3実施例を示す部分断面図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す部分断面図である。
【図10】本発明の第5実施例を示す部分断面図であ
る。
る。
【図11】図10に示す実施例の数値計算の例を示す線
図である。
図である。
【図12】図10に示す実施例の他の数値計算の例を示
す線図である。
す線図である。
【図13】本発明の第6実施例を示す部分断面図であ
る。
る。
【図14】本発明の第7実施例を示す部分断面図であ
る。
る。
【図15】本発明の第8実施例を示す部分断面図であ
る。
る。
【図16】本発明の第9実施例を示す部分断面図であ
る。
る。
【図17】本発明の第10実施例を示す部分断面図であ
る。
る。
【図18】本発明の第11実施例を示す部分断面図であ
る。
る。
【図19】本発明の第12実施例を示す部分断面図であ
る。
る。
【図20】従来例におけるピット周辺のダレ・ボケの例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図21】従来例を示す部分断面図である。
1 記録トラック面 1a 記録部(ピット部) 2 光学的なマスク面(マスクトラック面) 4 ダレ・ボケ部 11,12,13,14,15,16,17,18,1
9,20,21,22情報記録媒体 11A,12A,13A,14A,15A,16A,1
7A,18A,19A,20A,21A,22A 透明
基板 11B,12B,14B,15B,16C,17C,1
8C,19C 濃淡マスク層 11C,14C,15D,16D,17E フォトレジ
スト 11D,12C,13B,14D,15E,16E,1
7F,18D,19E,20B,21B,22B 反射
膜 15C,16B,17B,17D,18B,19B,1
9D 保護膜 11E,12D,13C,14E,15F,16F,1
7G,18E,19F,20C,21C,22C 紫外
線硬化樹脂 13P,20P,21P,22P 位相マスク
9,20,21,22情報記録媒体 11A,12A,13A,14A,15A,16A,1
7A,18A,19A,20A,21A,22A 透明
基板 11B,12B,14B,15B,16C,17C,1
8C,19C 濃淡マスク層 11C,14C,15D,16D,17E フォトレジ
スト 11D,12C,13B,14D,15E,16E,1
7F,18D,19E,20B,21B,22B 反射
膜 15C,16B,17B,17D,18B,19B,1
9D 保護膜 11E,12D,13C,14E,15F,16F,1
7G,18E,19F,20C,21C,22C 紫外
線硬化樹脂 13P,20P,21P,22P 位相マスク
Claims (23)
- 【請求項1】 レーザ光の照射により情報面上の記録膜
の形状変化,光学特性変化を利用しての記録,消去又は
一回記録が可能な情報記録媒体であって、透明基板上に
凹凸の記録部と未記録部を有するフォトレジスト膜,反
射膜および紫外線硬化樹脂膜を備えた情報記録媒体にお
いて、 前記情報面の焦点深度内における当該情報面の記録部及
び記録部周囲の全面に、光学的マスクを設置したことを
特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項2】 情報面上に記録膜が凹凸の形状変化を有
する再生専用の情報記録媒体であって、再生時に前記記
録膜が凹凸の形状変化によって生じた光路差により発生
した位相差の違いによって再生信号を得る情報記録媒体
であって、透明基板上に凹凸の記録部と未記録部を有す
るフォトレジスト膜,反射膜および紫外線硬化樹脂膜を
備えた情報記録媒体において、 前記情報面の焦点深度内における当該情報面の記録部及
び記録部周囲の全面に、光学的マスクを配置したことを
特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項3】 前記透明基板とフォトレジスト膜との間
に光学的なマスク層を備えたことを特徴とする請求項1
又は2記載の情報記録媒体。 - 【請求項4】 前記透明基板とフォトレジスト膜との間
に、光学的なマスク層と保護膜とを順次設けたことを特
徴とする請求項1又は2記載の情報記録媒体。 - 【請求項5】 前記透明基板とフォトレジスト膜との間
に、第1の保護膜と光学的なマスク層と第2の保護膜と
を順次設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の情
報記録媒体。 - 【請求項6】 凹凸の記録部と未記録部を有する透明基
板上に、光学的なマスク層と反射膜とを、順次積層した
ことを特徴とする請求項2記載の情報記録媒体。 - 【請求項7】 凹凸の記録部と未記録部を有する透明基
板上に、保護膜と光学的なマスク層と反射膜とを、順次
積層したことを特徴とする請求項2記載の情報記録媒
体。 - 【請求項8】 凹凸の記録部と未記録部を有する透明基
板上に、第1の保護膜と光学的なマスク層と第2の保護
膜と反射膜とを、順次積層したことを特徴とする請求項
2記載の情報記録媒体。 - 【請求項9】 前記反射膜を、Si,Ti,V,Cr,
Fe,Co,Ni,Y,Zr,Nb,Mo,Tc,R
u,Rh,Pd,Hf,Ta,W,Re,Os,Pt,
Dy,Ho,Er,Tm,Luのうちの少なくとも1種
類以上の高融点元素により構成したことを特徴とした請
求項1,2,3又は6記載の情報記録媒体。 - 【請求項10】 前記光学的なマスク層を、Ge,S
i,Se,Te,ZnTe,PbTe,InSe,Tl
GaSe2 ,AgSbSe3 ,Tl3 AsSe3 ,Cu
GATe2 ,CuInTe2 ,ZnSiAs2 ,ZnG
eP2 ,ZnGeAs2 ,ZnSnP2 ,ZnSnAs
2 ,CdSiAs2 ,CdGeP2 ,CdGeAS2 ,
CdSnP2 ,CdSnAs2 ,GaP,GaAs,G
aSb,GaP,InP,InAs,InSb,Sb2
S3 ,(Ga,Al)As,Ga(As,P),(G
a,Al)Sb,(InGa)(AsP),CdGeA
s2,Ge27Se18Te55,In22Sb33Te45,In
22,Sb37Te41,In20Sb37Te43,In32Sb40
Te28, Sb56Se40Zn4 ,Sb44Se29Zn27,S
b34Se58Sn8 ,Se52Ge27Sn21,Te64Sb6
Sn30,Se66Sb24Ge10,Te80Se10Sb10,G
eSb2 Te4 ,TeOx,GeTe,Sb2Te3 の
内の少なくとも一組成以上で構成すると共に、その屈折
率をn≧3.0に設定したことを特徴とする請求項1,
2,3,4,5,6,7又は8記載の情報記録媒体。 - 【請求項11】 前記光学的なマスク層を、アモルファ
スSiの水素含有合金により構成すると共に、このアモ
ルファスSiの水素含有合金における膜厚方向の平均組
成を「Si1-X HX 」で表した場合に、前記xが、原子
パーセントで「28/47≦x≦28/29」の範囲に
あることを特徴とした請求項1,2,3,4,5,6,
7又は8記載の情報記録媒体。 - 【請求項12】 前記光学的なマスク層を、微結晶化S
iの水素含有合金により構成すると共に、この微結晶化
Siの水素含有合金における膜厚方向の平均組成を「S
i1-X HX 」で表した場合に、前記xが、原子パーセン
トで「28/47≦x≦28/37」の範囲にあること
を特徴とした請求項1,2,3,4,5,6,7又は8
記載の情報記録媒体。 - 【請求項13】 前記光学的なマスク層を、アモルファ
スSiCの水素含有合金により構成すると共に、このア
モルファスSiCの水素含有合金における膜厚方向の平
均組成を「(SiC)1-X HX 」で表した場合に、前記
xが、原子パーセントで「40/49≦x≦40/4
1」の範囲にあることを特徴とした1,2,3,4,
5,6,7又は8記載の情報記録媒体。 - 【請求項14】 前記光学的なマスク層を、アモルファ
スSiGeの水素含有合金により構成すると共に、この
アモルファスSiGeの水素含有合金における膜厚方向
の平均組成を「(SiGe)1-X HX 」で表した場合
に、前記xが、原子パーセントで「503/598≦x
≦503/518」の範囲にあることを特徴とした1,
2,3,4,5,6,7又は8記載の情報記録媒体。 - 【請求項15】 前記光学的なマスク層を、アモルファ
スSiの窒化物により構成すると共に、このアモルファ
スSiの窒化物における膜厚方向の平均組成を「Si
1-X NX 」で表した場合に、前記xが、原子パーセント
で「0≦x≦4/7」の範囲にあることを特徴とした請
求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の情報記録
媒体。 - 【請求項16】 前記光学的なマスク層を、アモルファ
スSiの酸化物により構成すると共に、このアモルファ
スSiの酸化物における膜厚方向の平均組成を「Si
1-X OX 」で表した場合に、前記xが、原子パーセント
で「0≦x≦2/3」の範囲にあることを特徴とした請
求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の情報記録
媒体。 - 【請求項17】 前記光学的なマスク層が、少なくとも
1種類以上の元素単体と1種類以上のカルコゲナイド化
合物とから成ることを特徴とした請求項1,2,3,
4,5,6,7又は8記載の情報記録媒体。 - 【請求項18】 前記光学的なマスク層が、少なくとも
アンチモン,亜鉛,錫,鉛,銅,銀,金,インジウム又
はゲルマニウムのいずれか1種類の元素と1種以上のカ
ルコゲナイド化合物から成ることを特徴とした請求項
1,2,3,4,5,6,7又は8記載の情報記録媒
体。 - 【請求項19】 前記光学的なマスク層が、少なくとも
アンチモン,亜鉛,錫,鉛,銅,銀,金,インジウム又
はゲルマニウムのいずれか1種類の元素と1種以上のカ
ルコゲナイド元素との二元化合物から成ることを特徴と
した請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の情
報記録媒体。 - 【請求項20】 前記光学的なマスク層が、インジウム
とテルルにより生成する化合物と,およびアンチモンと
テルルにより生成する化合物とから成ることを特徴とし
た請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の情報
記録媒体。 - 【請求項21】 前記光学的なマスク層が、少なくとも
酸素,窒素又はフッ素のいずれか1種類の元素と1種以
上のカルコゲナイド化合物から成ることを特徴とした請
求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の情報記録
媒体。 - 【請求項22】 レーザ光の照射により情報面上の記録
膜の形状変化,光学特性変化を利用しての記録,消去又
は一回記録が可能な情報記録媒体において、 記録部に隣接する2つの平行な溝あるいは壁等の仕切り
領域を基板上に形成すると共に、この仕切り領域を形成
する溝の低部或いは壁の上部の反射光と前記記録部の反
射光との位相差φが90〔deg 〕≦φ≦270〔deg 〕
に設定されていることを特徴とした情報記録媒体。 - 【請求項23】 情報面上に凹凸の形状変化を有する再
生専用の情報記録媒体であって、再生時に前期記録膜の
凹凸の形状変化によって生じた光路差により発生した位
相差の違いによって再生信号を得る情報記録媒体におい
て、 記録部に隣接する2つの平行な溝あるいは壁等の仕切り
領域を基板上に形成すると共に、この仕切り領域を形成
する溝の低部或いは壁の上部の反射光と前記記録部の反
射光との位相差φが90〔deg 〕≦φ≦270〔deg 〕
に設定されていることを特徴とする情報記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6201806A JPH0863782A (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6201806A JPH0863782A (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 情報記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0863782A true JPH0863782A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16447235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6201806A Pending JPH0863782A (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 情報記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0863782A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7636289B2 (en) | 2004-08-27 | 2009-12-22 | Ricoh Company, Ltd. | Optical-recording medium, method for producing the same, and method for recording and reproducing optical-recording |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0589521A (ja) * | 1991-09-27 | 1993-04-09 | Brother Ind Ltd | 光記録媒体 |
JPH05266478A (ja) * | 1992-03-18 | 1993-10-15 | Sharp Corp | 光メモリ素子及びそれを用いた再生方法 |
JPH06111369A (ja) * | 1992-08-11 | 1994-04-22 | Hitachi Ltd | 情報の記録用部材および記録再生方法 |
-
1994
- 1994-08-26 JP JP6201806A patent/JPH0863782A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0589521A (ja) * | 1991-09-27 | 1993-04-09 | Brother Ind Ltd | 光記録媒体 |
JPH05266478A (ja) * | 1992-03-18 | 1993-10-15 | Sharp Corp | 光メモリ素子及びそれを用いた再生方法 |
JPH06111369A (ja) * | 1992-08-11 | 1994-04-22 | Hitachi Ltd | 情報の記録用部材および記録再生方法 |
Cited By (1)
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