JPH0863594A - ディジタル画像処理用のメモリ制御装置 - Google Patents

ディジタル画像処理用のメモリ制御装置

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JPH0863594A
JPH0863594A JP6202399A JP20239994A JPH0863594A JP H0863594 A JPH0863594 A JP H0863594A JP 6202399 A JP6202399 A JP 6202399A JP 20239994 A JP20239994 A JP 20239994A JP H0863594 A JPH0863594 A JP H0863594A
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JP
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image
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JP6202399A
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English (en)
Inventor
Koichi Tanaka
孝一 田中
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】原稿1ページ分の画像メモリを備えたディジタ
ル画像処理装置において、画像データを画像メモリに書
込む入力処理と、画像メモリに書込まれた画像データを
90度回転させて読出す読出処理とを並列に行なえるよ
うにすること。 【構成】入力画像データが奇数ページのときと偶数ペー
ジのときとで、画像メモリの書込アドレスおよび読出ア
ドレスを変える。具体的には、奇数ページのときは、普
通のアドレス順序で画像データを書込み、読出は90度
回転させたアドレス順序で行なう。一方、偶数ページの
ときは、画像メモリを論理的に2つのエリアに分割す
る。画像データ書込時には、第1エリアに画像データ書
込を終了した後、第2エリアに画像データを書込む。読
出時には、ライン単位で、第1エリアの画像データおよ
び第2エリアの画像データを読出し、それらのデータを
合わせて1ラインデータとし、その読出を順次繰り返
す。 【効果】1ページ分の画像メモリを用いて書込と読出と
を並列処理できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタル複写機、
ディジタルファクシミリ装置等の画像データをディジタ
ル処理する画像処理装置のためのメモリ制御に関し、特
に、入力画像を90度回転して出力する機能を有するメ
モリ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より画像データをディジタル処理す
る画像処理装置において、入力画像を90度回転して出
力する技術が採用された装置が知られている。また、画
像データを90度回転する際に、その処理時間を短縮す
るためのいくつかの提案がある。
【0003】たとえば、特開平5−20450号公報に
は、画像メモリへの画像入力時の指定アドレスと、画像
メモリから画像出力時の指定アドレスとを演算する2つ
の回路を有し、2つの回路によるアドレス変換により、
画像の回転処理を行う技術が記載されている。また他の
技術として、特開平1−251286号公報には、回転
処理された画像データのアドレスを計算するのに、先頭
ラインの先頭アドレスを計算し、これを元に次のライン
の先頭アドレスを計算し、各先頭アドレスからそれぞれ
のラインの各画素のアドレスを求める方法が示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来知られ
ている画像データの回転処理は、いずれも、画像メモリ
に画像データを書込んだ後、アドレス変換を利用して画
像メモリからデータを読出すという処理が一単位として
行われている。このため、たとえば複数の入力画像デー
タを順次処理する場合を考えると、先行する画像データ
に対して画像メモリへのデータ書込および画像メモリか
らのデータ読出が終了しなければ、後続する画像データ
を画像メモリに書込むことができない。つまり、たとえ
ばディジタル複写機においては、画像メモリに書込まれ
たデータのプリントアウトをしている間は、次の原稿画
像の読取ができない。また、原稿画像を読取り画像メモ
リに書込み中は、プリントアウトはできない。
【0005】それゆえ、ディジタル複写機における複写
速度を速くしようとすれば、高速で原稿を読取って画像
メモリに書込み、画像メモリのデータをアドレス変換に
より高速で読出してプリントアウトしなければならな
い。つまり、1枚の原稿画像に対する画像読取およびプ
リントアウト処理に要する時間を短くしなければ、複写
速度を向上させることができない。
【0006】かかる装置の高速化は容易でなく、装置の
コストアップの原因になる。一方、入力画像データを画
像メモリに書込む処理と、画像メモリに書込まれたデー
タを90度回転して読出す処理とを並列的に行うための
構成は、たとえば画像メモリを原稿2ページ分備えるこ
とにより実現できる。ところが、画像メモリは容量の大
きなメモリであって価格が高価であるから、画像メモリ
を2ページ分備える構成は、結局、装置全体のコストア
ップの原因となる。
【0007】このように、従来技術では、1ページ分の
画像メモリによって、画像データの入力処理と画像デー
タの出力処理とを並列的に行わせて、画像の90度回転
を高速で行うという技術や装置は存在していなかった
と、本願発明者は認識している。本願発明は、このよう
な従来技術を背景になされたもので、1つの目的は、原
稿1ページ分の画像メモリを備えたディジタル画像処理
装置において、画像データを画像メモリに書込む入力処
理と、画像メモリに書込まれた画像データを90度回転
させて読出す読出処理とを並列に行えるようにすること
である。
【0008】この発明の他の目的は、原稿1ページ分の
画像メモリに対し、画像入力と画像出力が並列に行える
アルゴリズムを実現した装置を提供することである。こ
の発明のさらに他の目的は、原稿1ページ分の画像メモ
リを備え、高速で入力画像を90度回転出力することの
できる安価なディジタル画像処理装置を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、主走査方向
にm個の画素列を有し、主走査方向と直交方向に延びる
副走査方向にn個(n>m:m,nは共に正の整数)の
画素列を有する入力画像データに対し、m×nの画素を
記憶できる1ページ分の画像メモリを用いて、入出力を
ライン単位に同期して90度回転処理するためのディジ
タル画像処理用のメモリ制御装置であって、画像メモリ
へ入力される画像データが奇数ページか偶数ページかを
特定する手段、特定手段が奇数ページを特定したとき、
主走査方向にm個の画素を1ラインとして、ライン単位
で画像メモリの書込アドレスを順次生成する奇数ページ
書込アドレス生成手段、前記生成された奇数ページ書込
アドレスに従って画像メモリに書込まれた奇数ページの
画像データを90度回転させて読出すために、副走査方
向にn個の画素を1ラインとして、ライン単位で画像メ
モリの読出アドレスを順次生成する奇数ページ読出アド
レス生成手段、前記特定手段が偶数ページを特定したと
き、画像メモリをm×mの画素を記憶できる第1エリア
と、m×(n−m)の画素を記憶できる第2エリアとに
論理的に2分割し、前記生成された奇数ページ読出アド
レスに従って行なわれる画像データの読出に並行して、
第1エリアの画像データが読出された後の副走査方向の
アドレスエリアに、m個の画素を1ラインとしてライン
単位で画像データが順次書込まれるように書込アドレス
を生成し、第1エリアへの画像データ書込が終了した後
続いて第2エリアに、主走査方向にライン単位で画像デ
ータが順に書込まれるように書込アドレスを生成する、
偶数ページ書込アドレス生成手段、および 前記生成さ
れた偶数ページ書込アドレスに従って画像メモリに書込
まれた偶数ページの画像データを90度回転させて読出
すために、画像メモリの第1エリアから主走査方向にm
個の画素を読出しそれに続いて第2エリアから副走査方
向にn−m個の画素を読出して合わせてn個の画素を1
ラインとしたライン単位で画像メモリの読出アドレスを
順次生成する偶数ページ読出アドレス生成手段、を含む
ことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】この発明によれば、主走査方向にm個の画素列
を有し、副走査方向にn個の画素列を有する長方形状の
入力画像データを90度回転して出力することができ
る。具体的には、長方形状の画像データが複数ページ連
続して入力される際に、奇数ページ目の画像データは普
通の順序(主走査方向にm個の画素を1画素としてライ
ン単位)で画像メモリに書込まれる。この書込は、後述
するように偶数ページの画像データの読出と並行して行
なわれる。
【0011】画像メモリに書込まれた奇数ページの画像
データの読出は、画像データを90度回転させて読出す
ために、副走査方向にn個の画素を1ラインとして、ラ
イン単位で順次読出される。また、上記奇数ページの画
像データの読出と並行して、偶数ページの画像データの
書込が行なわれる。偶数ページの書込に際しては、画像
メモリを正方形状のm×mの画素を記憶できる第1エリ
アと、残りのm×(n−m)の画素を記憶できる第2エ
リアとに論理的に2分割し、まず第1エリアへの画像デ
ータの書込が行なわれ、その後第2エリアへの画像デー
タの書込が行なわれる。
【0012】また、偶数ページの画像データの読出は、
1ラインのデータが第1エリアから読出されたm個の画
素と第2エリアから読出されたn−m個の画素とが合わ
せられてn個の画素を1ラインとしたライン単位で読出
される。以上の書込および読出のアドレスを特定するこ
とによって、1ページ分の画像メモリを用いて、画像デ
ータの書込と画像データの読出とを並行して行なうこと
ができる。
【0013】なお、画像メモリから読出された画像デー
タは必要に応じ出力段で鏡像処理が行なわれ、左右に反
転した画像が元に戻される。
【0014】
【実施例】以下には、図面を参照して、この発明の実施
例について詳細に説明をする。まず、図1および図2を
参照して、この発明の一実施例における、画像メモリへ
画像データを書込む順序、および画像メモリから画像デ
ータを読出す順序の概要について説明をする。
【0015】この実施例は、長方形の原稿がその短辺X
方向を主走査方向、その長辺Y方向を副走査方向として
読取られた画像データの回転処理にのみ有効である。 (1)まず、図2に示すように、ラインセンサ1によっ
て1枚目の原稿OSが読取られる。このとき、原稿OS
はその短辺Xがラインセンサ1に平行になるように読取
位置に配置されている。初期状態で、ラインセンサ1は
原稿OSのたとえば左端に位置している。
【0016】ラインセンサ1は、1ライン単位で、各画
素を図1において上から下に主走査方向へ読取り、次い
で、原稿OSの長辺Y方向である副走査方向に1画素分
動かされて2ライン目の主走査方向への読取りを行う。
そして順次この動作が繰返されて、原稿OSの画像デー
タが読取られる。図1のA,B,Cは、ラインセンサ1
により読取られた画像データの画像メモリへの書込順序
を図解的に示している。また、図1のa,b,cは、画
像メモリからの画像データの読出順序を図解的に示して
いる。そして、aとB、bとCとは同時に行われる。
【0017】ラインセンサ1で読取られた1枚目の原稿
の画像データは、図1のAに示す順序で画像メモリに書
込まれる。すなわち、画像メモリの短辺に沿って、左か
ら右に順次ラインデータが書込まれる。より具体的に
は、画像メモリの左端に上から下へ1ライン目の画像デ
ータが書込まれ、次いでその右隣に上から下へ2ライ
ン目の画像データが書込まれ、次いで3ライン目の画
像データが書込まれ、というように、1ラインずつ、
画像データは左から右へと順に書込まれる。
【0018】(2)次に、画像メモリに書込まれた画像
データは、画像が90度回転するように、所定の順序で
読出される。このときの読出順序を図1のaに示す。1
枚目の原稿の画像データは画像メモリに原稿に表示され
たとおりの位置関係で記憶されている。それゆえ、画像
データの読出は、画像メモリの長辺に沿って、上から下
へと90°回転したラインデータが順次読出される。よ
り具体的には、画像メモリの左上から右へ1ライン目の
画像データが読出され、次に2ライン目の画像データ
が読出され、同様に上から下へと向かってライン画像
データ…の読出が繰返される。
【0019】(3)上記図1のaに示す1枚目の画像デ
ータの読出と並行して、2枚目の画像データが画像メモ
リに書込まれる。この書込順序は、図1のBに示す順序
で行われる。すなわち、画像メモリが正方形の第1エリ
アと長方形の第2エリアとに区分され、まず第1エリア
に上から下へと向かって1ラインずつ順にデータが書込
まれ、次いで、第2エリアに左から右へ順に1ラインず
つデータが書込まれる。
【0020】より具体的には、1枚目の原稿の第1ライ
ンの画像データが読出された後のアドレスエリアに、2
枚目の原稿の1ライン目の画像データが書込まれる。
1枚目の原稿の第1ラインの読出データは、画像メモ
リの左端から右端までの1列で構成されている。これに
対し、2枚目の原稿の1ライン目の画像データは原稿
の短辺X方向のデータであり、画像メモリの左端から1
列目の途中まででデータ書込が終了する。よって画像メ
モリの1列目の右端部分はデータが書込まれない。つま
り、正方形の第1エリアを用いてデータが書込まれ、第
2エリアへはデータは書込まれない。
【0021】このようにして、画像メモリに記憶された
1枚目の画像データが、第1ライン目から順に読出さ
れ、その読出された後に、図1のaに示すように、2枚
目の原稿の画像データが書込まれていく。それゆえ、1
枚目の原稿の画像データの読出が終了した時点では、2
枚目の原稿の画像データは、図1のBに示すように、画
像メモリの左側の正方形の第1エリアにのみ書込まれて
いることになる。そしてこの状態では2枚目の原稿の画
像データはすべて書込まれているわけではない。それゆ
えこれに続いて、画像メモリの残りの右側の長方形の第
2エリアを用いて、2枚目の残りの画像データの書込が
続けられる。
【0022】この結果、2枚目の原稿の画像データは、
図1のBに示すように、画像メモリの左側の正方形の第
1エリアに上から下へ順にラインデータが…mと
書込まれ、かつ、画像メモリの右側の長方形の第2エリ
アには、左側から右側に向かって順にラインデータがm
+1,m+2,…と書込まれる。(4)次に、2枚目の
原稿の画像データの読出順序を、図1のbを参照して説
明する。
【0023】2枚目の原稿の第1ラインは、画像メモリ
の左側の正方形の第1エリアの最も左ラインを上から
下へ読出し、それに続いて画像メモリの右側の長方形の
第2エリアの最も上側のライン′を左から右へ読出
し、これらを合わせた+′として出力される。同様
に、出力される画像データの第2ライン目以降は、+
′,+′,…となる。
【0024】(5)2枚目の原稿の画像データの読出と
同時に、3枚目の原稿の画像データが画像メモリに書込
まれる。3枚目の原稿の画像データの書込順序は、1枚
目の原稿の画像データの書込順序と同じであり、また、
その読出順序も同じである(図1Cおよびc参照)。1
ページ分の画像メモリを利用し、以上の書込手順および
読出手順を繰り返すことによって、入力される画像デー
タを90度反転させてプリントアウトすることができ
る。なお、この場合、画像メモリから読出された画像デ
ータは、出力段で、各ラインを主走査方向に反転する
(いわゆる鏡像処理をする)必要がある。
【0025】以上の画像メモリの書込処理および読出処
理によれば、従来の処理に比べ、処理の高速化が図れ
る。すなちわ、図3に示すように、従来は(A)のよう
に、1枚目の原稿読取(スキャン)が行われて後、その
プリントアウトが行われ、その後に2枚目の原稿読取
(スキャン)およびプリントアウトが行われ、さらにそ
の後に、3枚目の原稿の読取(スキャン)とプリントア
ウトが行われていた。このように、各原稿につき、処理
はシリアルに順次行われていた。
【0026】これに対し、この実施例によれば、(B)
に示すように、1枚目の原稿の読取(スキャン)が行わ
れた後1枚目の原稿のプリントアウトが行われる。この
1枚目の原稿のプリントアウトと並行して、2枚目の原
稿の読取(スキャン)がされる。また、2枚目の原稿の
プリントアウトと並行して3枚目の原稿の読取(スキャ
ン)が行えることになる。それゆえ全体としてみると、
従来の処理に比べて動作時間が短縮される。
【0027】図4は、この発明の一実施例にかかる画像
データ90度回転処理を行う回路の全体構成の概要を示
すブロック図である。図4に示すように、スキャナ部1
1で読取られた画像データは、ディジタル信号に変換さ
れ、複数の画素データからなるラインデータが順次画像
メモリ12へ与えられる。スキャナ11と画像メモリ1
2との間には、図示しないが、ラインバッファが介在さ
れていてもよい。画像メモリ12における画像データの
書込アドレスは、書込アドレス演算回路13により演算
される。一方、画像メモリ12に記憶された画像データ
を読出す際には、その読出順序が読出アドレス演算回路
14によって指定される。そして読出アドレス演算回路
14で指定されたアドレス順次に画像データが読出さ
れ、プリンタ部15へ与えられる。画像メモリ12とプ
リンタ部15との間にも、必要があればラインバッファ
が介在されてもよい。プリンタ部15では、与えられる
画像データを必要に応じて鏡像処理等し、画像データを
プリントアウトする。このプリントアウトされるデータ
はスキャナ部11で読取られた画像データが90度回転
されたデータとなる。
【0028】書込アドレス演算回路13および読出アド
レス演算回路14は、前述の図1に示す順序で画像デー
タの書込み、読出しアドレスを指定する。以下、この書
込アドレス演算回路13および読出アドレス演算回路1
4の具体的な構成例について説明する。今、主走査方向
Xの画素データ座標をDOT、副走査方向Yの画素デー
タ座標をLINE、主走査幅(固定値)をWIDTH、
処理中の原稿番号をPAGE、副走査幅(固定値)をH
EIGHT、とすると、指定アドレスaddは以下の関
係式で表わすことができる。
【0029】(1)読出時: 奇数ページ add=DOT×WIDTH+LINE 偶数ページ DOT≦WIDTHの時: add=LINE×WIDTH+DOT DOT>WIDTHの時: add=(DOT−WIDTH)×WIDTH+WID
TH×WIDTH+LINE (2)書込時: 奇数ページ add=LINE×WIDTH+DOT 偶数ページ LINE≦WIDTHの時: add=DOT×WIDTH+LINE LINE>WIDTHの時: add=(LINE−WIDTH)×WIDTH+WI
DTH×WIDTH+DOT 上記のアドレス計算回路をハードウェアで構成した例
を、以下に示す。
【0030】まず、上記関係式に示すように、場合分け
が必要であり、そのために選択回路で選択信号を生成す
る必要がある。図5は、書込時の選択信号生成回路を示
すブロック図である。DOTカウンタ21にはスキャナ
部11(図4参照)からスキャナの読取に同期した画素
単位のDOTクロックが与えられる。LINEカウンタ
22には、スキャナ部11からスキャナの副走査に同期
した水平同期信号等のLINEクロックが与えられる。
WIDTHレジスタ23には、読取る原稿サイズに基づ
いた主走査幅が設定されている。PAGEカウンタ24
にはコピーされた枚数を表わす信号が与えられる。HE
IGHTレジスタ25には原稿サイズに基づいた副走査
幅が設定されている。
【0031】比較器26はLINEカウンタ22のカウ
ント値とWIDTHレジスタ23の設定値とを比較し、
LINE≦WIDTHであれば「1」、LINE>WI
DTHであれば「0」という2値信号を選択的に出力す
る。比較器26の出力は2入力NANDゲート27のA
入力とされる。このNANDゲート27のB入力にはペ
ージカウンタ24のカウント値が奇数ページのときは
「0」、偶数ページのときは「1」が与えられる。そし
てNANDゲート27の出力はORゲート28を介して
選択信号w1のビット1として出力される。
【0032】比較器26の出力は、またNOTゲート2
9で反転され、2入力NANDゲート30のA入力とさ
れる。このNANDゲート30のB入力にも、ページカ
ウンタ24のカウント値に基づく信号が与えられる。つ
まり奇数ページの場合は0、偶数ページの場合は1の信
号が与えられる。NANDゲート30の出力はORゲー
ト31を介して選択信号w1のビット2として出力され
る。
【0033】なお、ORゲート28,31には複写開始
時または複写サイズ変更時にリセット信号が与えられ
る。また、DOTカウンタ21のカウント値とWIDT
Hレジスタ23の値とが比較器32で比較される。比較
の結果、DOT≦WIDTHならば「1」、DOT>W
IDTHならば「0」の出力が導出される。
【0034】さらに、LINEカウンタ22のカウント
値とWIDTHレジスタ25の値とが比較器33で比較
される。比較の結果、LINE≦HEIGHTならば
「1」、逆にLINE>HEIGHTならば「0」が比
較器33から出力される。比較器32の出力と比較器3
3の出力は、ANDゲート34で論理積が取られ、AN
Dゲート34の出力は選択信号w2として出力される。
【0035】図6に、読出時の選択信号生成回路の構成
例を示す。図6の選択信号生成回路では、比較器26は
DOTカウンタのカウント値とWIDTHレジスタ23
の値とを比較する。また、比較器32はDOTカウンタ
21とHEIGHTレジスタ25の値とを比較する。比
較器33はLINEカウンタ22の値とWIDTH23
の値とを比較する。その他の構成は図5で説明した回路
と同様であり、同一部分には同一番号を付す。
【0036】図5および図6の各選択信号生成回路から
出力される選択信号w1,w2,r1,r2の出力と場
合分け(入力画像データの内容)との関係を、次の表
1,表2,表3および表4に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】上記表1〜表4において、DはDOT、L
はLINE、WはWIDTH、HはHEIGHTを表わ
している。図7は、書込アドレス生成回路の回路ブロッ
ク図である。この回路ブロック図から明らかなとおり、
書込時のアドレス生成回路は、パイプライン処理方式と
なっており、基本的に処理クロックに同期して1アドレ
スが出力される。たとえばFASTタイプのICを利用
すれば100MHz程度の処理速度に同期可能である。
しかしながら回路の中には乗算器が含まれており、この
乗算器の処理速度は他の回路に比べて遅いので、全体と
しての処理速度があまり速くならない場合がある。
【0042】そこで処理速度の高速化のためには、アド
レス計算の多重化を行う必要がある。この方法として
は、隣接画素のアドレス計算を並列処理することによる
高速化と、隣接ラインのアドレス計算を並列処理するこ
とによる高速化とが考えられる。この回路では、隣接ラ
インのアドレスを並列計算する手法が採用されている。
すなわち、回路ブロックの上半分の部分で第1ラインア
ドレスが計算され、下半分の部分で第2ラインアドレス
が第1ラインアドレスと並列に計算されるように、回路
が構成されている。
【0043】より具体的に説明すると、図7において、
レジスタ71にはWIDTHの値Wが設定されている。
カウンタ72はDOTの値Dを計数し、カウンタ73は
LINEの値Lを計数する。レジスタ71の設定値Wは
レジスタ74にストアされる。カウンタ72の計数値D
はレジスタ75にストアされる。またカウンタ73の計
数値Lはレジスタ76にストアされる。さらに、カウン
タ73の計数値Lからレジスタ71の設定値Wが減算さ
れた値L−Wはレジスタ77にストアされる。
【0044】上記4つのレジスタ74〜77は選択信号
w1により選択される。たとえば奇数ページでw1が
「11」の場合には、レジスタ76が選択される。その
結果、乗算器78においてL×Wの掛け算がされ、その
積はマルチプレクサ79を介してレジスタ80へ与えら
れる。マルチプレクサ79は選択信号w1で切換えら
れ、w1が「00」のときには出力をレジスタ81へ導
き、それ以外のときには出力をレジスタ80へ与える。
【0045】つまり、選択信号w1がリセット時以外に
は、レジスタ80の出力が加算器82に与えられる。一
方、カウンタ72および73の各出力D,Lはそれぞれ
レジスタ83,84および85,86へ与えられてい
る。また、レジスタ81の値「W×W」とレジスタ83
の値「D」とは加算器88で加えられ、レジスタ89に
ストアされる。そして、レジスタ89,85または86
の値は、選択信号w1により択一的に加算器82へ与え
られる。そして加算器82の出力はレジスタ87へ与え
られ、選択信号w2が「1」のとき第1ラインアドレス
出力として導出される。
【0046】さらに、下半分の回路100は、前述した
ように第2ラインアドレスを第1ラインアドレスの演算
と並列して演算するための回路であり、上半分の回路と
ほぼ同様な構成になっている。ただ第2ラインのアドレ
スであるから、第1ラインのアドレスに対して1ライン
分のデータが加えられて(L+1)として計算されるよ
うに構成されている。
【0047】図8に読出時のアドレス生成回路の構成例
を示す回路ブロック図を示す。読出時のアドレス生成回
路の構成も書込時のアドレス生成回路の構成と同様で、
パイプライン処理方式の回路である。ただ、ラインカウ
ンタとドットカウンタとを入れ換えた構成になる。この
結果、画像の90度回転が達成できる。図7の書込時の
アドレス生成回路および図8の読出時のアドレス生成回
路を用いることにより、既に図1で説明した画像メモリ
の書込および読出が実現できる。
【0048】
【発明の効果】この発明によれば、1ページ分の画像メ
モリを用いて、入力画像データを画像メモリへ書込む処
理と、画像メモリに書込まれた画像データを90度回転
させて読出す処理とを並列に行なわせることができる。
したがって複数の入力画像データに対して連続的に90
度回転処理を施して出力する場合に、全体の処理時間を
短縮することができる。
【0049】このことは、たとえばこの発明にかかるメ
モリ制御装置がディジタル複写機に組み込まれた場合に
は、全体の複写速度がメモリ制御装置の処理速度により
制限を受けにくいということを意味している。したがっ
て、高速で90度回転処理を行なうことのできるメモリ
制御装置をディジタル複写機に組み込むことによって、
全体として高速で複写処理のできる複写機にすることが
できる。あるいは、全体として安価な複写機を製造する
ことができる。
【0050】また、ディジタルファクシミリ装置等の画
像処理装置にも同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における画像メモリへの画
像データの書込順序および画像メモリからの画像データ
の読出順序の概要を示す図解図である。
【図2】原稿とその原稿を読取るラインセンサとの位置
関係を示す図解図である。
【図3】この実施例における処理速度の高速化の概念
を、従来の処理速度との比較で示す図である。
【図4】この発明の一実施例にかかる画像データ90度
回転処理を行なう回路の全体構成の概要を示すブロック
図である。
【図5】書込時の選択信号生成回路のブロック図であ
る。
【図6】読出時の選択信号生成回路のブロック図であ
る。
【図7】書込アドレス生成回路の回路ブロック図であ
る。
【図8】読出アドレス生成回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 スキャナ 11 スキャナ部 12 画像メモリ 13 書込アドレス演算回路 14 読出アドレス演算回路 15 プリンタ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主走査方向にm個の画素列を有し、主走査
    方向と直交方向に延びる副走査方向にn個(n>m:
    m,nは共に正の整数)の画素列を有する入力画像デー
    タに対し、m×nの画素を記憶できる1ページ分の画像
    メモリを用いて、入出力をライン単位に同期して90度
    回転処理するためのディジタル画像処理用のメモリ制御
    装置であって、 画像メモリへ入力される画像データが奇数ページか偶数
    ページかを特定する手段、 特定手段が奇数ページを特定したとき、主走査方向にm
    個の画素を1ラインとして、ライン単位で画像メモリの
    書込アドレスを順次生成する奇数ページ書込アドレス生
    成手段、 前記生成された奇数ページ書込アドレスに従って画像メ
    モリに書込まれた奇数ページの画像データを90度回転
    させて読出すために、副走査方向にn個の画素を1ライ
    ンとして、ライン単位で画像メモリの読出アドレスを順
    次生成する奇数ページ読出アドレス生成手段、 前記特定手段が偶数ページを特定したとき、画像メモリ
    をm×mの画素を記憶できる第1エリアと、m×(n−
    m)の画素を記憶できる第2エリアとに論理的に2分割
    し、前記生成された奇数ページ読出アドレスに従って行
    なわれる画像データの読出に並行して、第1エリアの画
    像データが読出された後の副走査方向のアドレスエリア
    に、m個の画素を1ラインとしてライン単位で画像デー
    タが順次書込まれるように書込アドレスを生成し、第1
    エリアへの画像データ書込が終了した後続いて第2エリ
    アに、主走査方向にライン単位で画像データが順に書込
    まれるように書込アドレスを生成する、偶数ページ書込
    アドレス生成手段、および前記生成された偶数ページ書
    込アドレスに従って画像メモリに書込まれた偶数ページ
    の画像データを90度回転させて読出すために、画像メ
    モリの第1エリアから主走査方向にm個の画素を読出し
    それに続いて第2エリアから副走査方向にn−m個の画
    素を読出して合わせてn個の画素を1ラインとしたライ
    ン単位で画像メモリの読出アドレスを順次生成する偶数
    ページ読出アドレス生成手段、を含むことを特徴とする
    ディジタル画像処理用のメモリ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113539159A (zh) * 2021-06-15 2021-10-22 北京欧铼德微电子技术有限公司 显示控制方法、显示装置、显示驱动芯片和存储介质
CN113539159B (zh) * 2021-06-15 2024-01-16 北京欧铼德微电子技术有限公司 显示控制方法、显示装置、显示驱动芯片和存储介质

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