JPH0863549A - 車両ナンバー認識装置、二値化装置及び画像処理装置 - Google Patents

車両ナンバー認識装置、二値化装置及び画像処理装置

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JPH0863549A
JPH0863549A JP6196413A JP19641394A JPH0863549A JP H0863549 A JPH0863549 A JP H0863549A JP 6196413 A JP6196413 A JP 6196413A JP 19641394 A JP19641394 A JP 19641394A JP H0863549 A JPH0863549 A JP H0863549A
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Shinya Yuasa
慎也 湯淺
Tomoharu Kagaya
知治 加賀谷
Yutaka Kato
裕 加藤
Yuji Yoshimitsu
裕司 吉光
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ナンバープレートの一部に影が生じても、安
定に文字切り出しができる車両ナンバー認識装置を提供
する。 【構成】 カメラによって撮像されたナンバープレート
の文字エリアSEの外側近傍に、各画素ライン毎に基準
画素A、B、C、…を設定し、各画素a1 、a2
3 、…と基準画素Aの差を算出し、その絶対値を各画
素a1 、a2 、a3 、…の変換濃度とし、この変換濃度
に対し、所定のしきい値で各画素の二値化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のナンバープレ
ートを読取り、ナンバーを認識する車両ナンバー認識装
置、特に文字切り出しに特徴を有する車両ナンバー認識
装置、及び二値化装置、画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両ナンバー認識装置は車線上
方から車両前部のナンバープレートをカメラ等で撮像
し、得られたナンバープレートの画像から文字部分を切
り出し、文字認識を行っている。この種の車両ナンバー
認識装置では、ナンバープレート文字切り出しを行うの
に、従来、図12に示すように、画像を水平及び垂直方
向に投影することで行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車両のナンバープレー
トの取付け位置によって、文字にバンパーの影がかかる
場合や、プレート枠と上段文字との間隔が狭くなる場合
が生じることがある。影の生じた例を図13、図14に
示す。このような影の生じた画像に対し、水平方向及び
垂直方向に投影すると、図13のように文字間がつなが
ってしまい、文字の検出ができない、という問題があ
る。
【0004】この発明は、上記問題点に着目してなされ
たものであって、プレート内のベース面(文字以外の部
分)の濃度を安定化することで影の影響を受けず、文字
切り出しの容易な車両ナンバー認識装置を提供すること
を目的としている。また、安定な二値化が可能な二値化
装置、画像処理装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】この出願の特許
請求の範囲の請求項1に係る車両ナンバー認識装置は、
車両のナンバープレートを撮像する撮像手段と、撮像さ
れた画像の1あるいは複数のライン毎に基準画素を決定
する手段と、この基準画素の濃度を基準にして画素濃度
を変換する手段と、この変換された画素濃度により、濃
度ヒストグラムを作成する手段と、作成されたヒストグ
ラムから二値化しきい値を決定する手段と、決定された
しきい値により画像データを二値化する手段と、この二
値化データから文字部を切り出す手段とを備えている。
【0006】また、請求項2に係る車両ナンバー認識装
置は、請求項1に記載のものにおいて、画素濃度を変換
する手段が、各画素濃度と基準画素濃度の差の絶対値を
変換後の画像データとするものである。また、請求項3
に係る車両ナンバー認識装置は、請求項1又は請求項2
に記載のものにおいて、基準画素が、所定の文字エリア
外の近傍に決定されるものである。
【0007】また、請求項4に係る車両ナンバー認識装
置は、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、基
準画素は、1あるいは複数ライン内の最も濃度の低い、
あるいは最も濃度の高い画素に決定するものである。こ
れら請求項1ないし請求項4に係る車両ナンバー認識装
置では、車両の例えば前部のナンバープレートが撮像手
段で撮像され、撮像された画像の1あるいは複数の画素
ライン毎に、基準画素が設定され、この基準画素の濃度
(ベース面の濃度)を基準に、各画素の濃度を変換して
濃度ヒストグラムを作成し、二値化しきい値を決定する
ものであるから、プレートの一部に影ができても、その
影のできた部分は、その部分のベース面の濃度を基準と
して、他の各画素の濃度変換がなされるので、影の影響
を受けることなく、二値化、文字切り出しができる。
【0008】請求項5に係る車両ナンバー認識装置は、
車両のナンバープレートを撮像する撮像手段と、撮像さ
れた画像を水平方向に複数個のブロックに分割する手段
と、分割されたブロック内でそれぞれ1あるいは複数の
ライン毎に基準画素を決定する手段と、この基準画素の
濃度を基準にして画素濃度を変換する手段と、この変換
された画素濃度により、濃度ヒストグラムを作成する手
段と、作成されたヒストグラムから二値化しきい値を決
定する手段と、決定されたしきい値により画像データを
二値化する手段と、この二値化データから文字部を切り
出す手段とを、備えている。
【0009】また、請求項6に係る車両ナンバー認識装
置は、請求項5に記載のものにおいて、画素濃度を変換
する手段は、各画素濃度と基準画素濃度の差の絶対値を
変換後の画像データとするものである。また、請求項7
に係る車両ナンバー認識装置は、請求項5又は請求項6
に記載のものにおいて、基準画素は、1あるいは複数ラ
イン内の最も濃度の低い、あるいは最も濃度の高い画素
に決定するものである。
【0010】請求項5ないし請求項7の車両ナンバー認
識装置では、撮像手段で撮像された画像を、横方向に複
数のブロックに分割し、各ブロック毎に1ラインあるい
は複数ラインの基準画素を決定して、基準画素の濃度で
各画素の濃度変換を行うので、プレートに影が部分的に
生じるような場合でも、その影響を受けることなく,二
値化、文字切り出しができる。
【0011】請求項8に係る二値化装置は、連続して入
力される多値データを複数ブロックに分割する手段と、
各ブロック毎の多値データを基にラプラシアンヒストグ
ラムを作成する手段と、作成されたラプラシアンヒスト
グラムから二値化しきい値を決定する手段と、決定され
たしきい値により、前記多値データを二値化する手段と
を備えている。
【0012】また、請求項10に係る画像処理装置は、
入力される多値画像データを複数ブロックに分割する手
段と、各ブロック毎の多値画像データを基にラプラシア
ンヒストグラムを作成する手段と、作成されたラプラシ
アンヒストグラムから二値化しきい値を決定する手段
と、決定されたしきい値により、前記多値画像データを
二値化する手段と、二値化された画像データを記憶する
手段とを備えている。
【0013】また、請求項11に係る車両ナンバー認識
装置は、車両のナンバープレートを撮像する撮像手段
と、撮像されたナンバープレートの画像を複数のブロッ
クに分割する手段と、各ブロック毎の画像データを基に
ラプラシアンヒストグラムを作成する手段と、作成され
たラプラシアンヒストグラムから二値化しきい値を決定
する手段と、決定されたしきい値により画像データを二
値化する手段と、この二値化データから文字部を切り出
す手段とを備えている。
【0014】これら請求項8の二値化装置、請求項10
の画像処理装置、請求項11の車両ナンバー認識装置で
は、画像等の多値データを複数のブロックに分割し、分
割したブロック毎にラプラシアンヒストグラムを作成
し、作成されたラプラシアンヒストグラムから二値化し
きい値を決定するので、ブロック毎に適性な二値化しき
い値を使用でき、ベース面の濃度が影等により変動する
場合でも、その影響を受けることなく二値化を行える。
【0015】また、請求項9に係る二値化装置では、請
求項8に記載のものにおいて、ラプラシアンヒストグラ
ムを作成する手段は、ラプラシアンの値がプラスとプラ
スである画素に挟まれた画素、及びラプラシアンの値が
マイナスとマイナスである画素に挟まれた画素も、ヒス
トグラムの対象であるとしている。この二値化装置で
は、ヒストグラムの対象データが増加するので、より適
性な二値化しきい値を決定できる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により、この発明をさらに詳細
に説明する。図1は、この発明の一実施例を示す車両ナ
ンバープレート読取り装置のハード構成を示すブロック
図である。この車両ナンバープレート読取り装置は、カ
メラ1と、A/D変換器2と、画像メモリ3と、イメー
ジプロセッサ4と、ローカルメモリ5と、ホストCPU
6と、ローカルメモリ7と、OUTPUTブロック8
と、画像データバス9と、CPUバス10とを備えてい
る。
【0017】カメラ1は、走行車両前面を撮像し、画像
情報をビデオ信号として出力する。A/D変換器2は、
カメラ1より出力されたビデオ信号をデジタル信号に変
換する。画像メモリ3は、A/D変換器2によって変換
されたデジタル信号を、画像データバス9を介して記憶
する。イメージプロセッサ4は画像メモリ3上のデータ
を高速演算処理する。ローカルメモリ5は、イメージプ
ロセッサ4の処理過程及び処理結果を記憶保持する。ホ
ストCPU6は、カメラ1、A/D変換器2、画像メモ
リ3及びイメージプロセッサ4の動作を制御する。ロー
カルメモリ7は、ホストCPU6の処理過程及び処理結
果を記憶保持する。OUTPUTブロック8は、最終結
果を出力する。画像データバス9は、画像データの経
路、CPUバス10は制御信号及び処理データの経路で
ある。
【0018】ナンバープレート認識装置のカメラ1は、
図2に示すように、車線16の上方に、架柱12に設置
され、走行して来る車両13の前面ナンバープレート1
4を読取る。11はカメラ1以外の各ブロックが収納さ
れるナンバープレート認識装置の本体部である。なお、
15a、15bは照明灯である。図3は、実施例車両ナ
ンバープレート認識装置を機能構成で示したブロック図
であり、カメラ21とA/D変換器22と、画像メモリ
23と、プレート位置検出部24と、文字切り出し認識
部25と、出力部26とから構成されている。
【0019】この実施例車両ナンバープレート認識装置
において、カメラ21で車両13の前面部のナンバープ
レート14が撮像され、その画像がA/D変換器22で
デジタル信号に変換され、このデジタル信号が画像メモ
リ23に記憶されるとともに、プレート位置検出部24
で画像中のプレート位置を検出し、文字切り出し認識部
25で二値化変換が行われるとともに、ナンバープレー
トの文字切り出しが行われる。
【0020】二値化前の文字エリアでは、例えば小文字
エリアの場合、ナンバープレートに影が生じていない場
合に、ベース部分と文字部の輝度は垂直方向と水平方向
の各投影を取ると図12に示すものとなり、この場合に
は濃度(輝度)差より小文字エリアSEが切り出しでき
る。しかし、図13に示すように、ナンバープレートの
一部に影が生じていると、垂直方向投影、水平方向投影
ともベース部分と文字部分の区分けが明確でなく、小文
字エリアSEの切り出しが出来ない。この場合は、図6
に示すように、影内では文字部、ベース面とも全体的に
暗い方に分布が移動し、影外ではそれが全体的に明るい
方に分布しており、影内と影外を比較した場合、影外の
文字部分イが影内の文字部とベース面に重複し、同じし
きい値では二値化が困難である。
【0021】そのため、この実施例では、切り出しエリ
アSE外の近傍に、各水平ライン毎に基準画素を設け、
二値化する前の各画素の濃度から基準画素の濃度の差を
求め、その絶対値を各画素の画像データとする変換を行
うようにしている。図4、図5において、P1 、P2
切り出し対象エリアSEを特定するための画素であり、
この切り出し対象エリアSE外の近傍に、水平方向の各
画素ライン毎に基準画素A、B、C、…を設定してい
る。この基準画素A、B、C、…は、文字エリアではな
く、ベース面の画素である。データ変換は、第1列の画
素ラインについては、第1番目の画素a1 の濃度から基
準画素Aの濃度の差a1 −Aを求め、その絶対値を画素
1 の新たな濃度とし、第2番目の画素a2 の濃度から
基準画素Aの濃度の差a2 −Aを求め、その絶対値を画
素a2 の新たな濃度と、以下、第1列の各画素a3 、a
4 、…についても同様に差の絶対値を求める。そして、
各差の絶対値を図5に示すように、各画素a1 、a2
3 …の新たな画像データ、つまり変換画素濃度として
いる。
【0022】第2列目の画素ラインについては、各画素
の濃度から基準画素Bの濃度の差を求め、その絶対値を
各画素の新たな画像データとする。第3列目、第4列
目、…についても同様である。以上のような、各画素の
濃度から基準画素の濃度の差の絶対値のヒストグラム
は、図7に示す通りとなり、影内と影外で文字部とベー
ス面が重なり合うところがなく、ロの範囲のいずれかに
しきい値を設定すれば、文字とベース面の二値化が可能
である。
【0023】この変換画像データにより、小文字エリア
SEの水平方向投影及び垂直方向投影を取ると、図12
と同様、ベース部分と文字部分が明確に区別できるもの
となる。上記実施例において、基準画素は、各画素ライ
ン毎に設けているが、複数の画素ラインに1個の基準画
素を設けてもよい。
【0024】次に、基準画素の決定の他の例について説
明する。図8に示すように、小文字エリアSEを垂直方
向の分割ラインにより、横方向に3つの領域SE1 、S
2 、SE3 に分割する。各領域毎に、各画素ライン毎
に基準画素A、B、C…を設定する。この基準画素A、
B、C…は、ナンバープレートのベース面が文字部より
濃度が低い場合は、各画素ライン毎に最も濃度の低い画
素を抽出し、その画素を基準画素とする。ベース面の濃
度が文字部の濃度より高い場合には、逆に最も濃度の高
い画素を抽出し、その画素を基準画素とする。したがっ
て、この場合の設定画素A、B、C…の位置は図9に示
すように各画素ライン毎に区々となる。
【0025】各画素の影の有無による影響を受けないた
めの変換画像データは、第1列目の第1番目の画素a1
については、画素a1 の濃度と基準画素Aの濃度の差を
算出し、その絶対値を画素a1 の新たな画素データとす
る。以下、画素a2 、a3 、…についても同様であり、
第2列目、第3列目、…についても同様である(図10
参照)。すなわち、各画素の濃度と、その列における基
準画素の濃度との差を算出し、その絶対値をその画素の
変換データとする。
【0026】この場合の変換後の画像データの濃度ヒス
トグラムは、図7と同様となり、影内ではベース面と文
字部の分布が接近し、影外の場合は離れるが、差の絶対
値としているので、ベース面の分布位置が影内と影外で
は変わらず、影内あるいは影外の一方の文字部分分布が
他方のベース面に重さなることがなく、やはりしきい値
をロの幅内に設定すれば二値化、及び文字エリアの切り
出しが可能である。
【0027】なお、分割領域の個数は3に限らず、他の
適宜な数に分割できるし、基準画素も各画素ラインに1
個ではなく、複数ラインに1個であってもよい。このよ
うに複数の領域に横方向に分割して基準画素を設定する
と、影部と非影部の境界が水平な直線でなく、曲線を描
いている場合や、ナンバープレートの上部の左あるいは
右の一部に影ができている場合に有効である。
【0028】上記実施例車両ナンバープレート認識装置
では、上記の手法により文字部の切り出しを行う。つま
り、図11のフロー図に示すように図4、図5あるいは
図8、…、図10で説明したようにして、基準画素を決
定し(ステップST1)、元画素と基準画素の濃度差を
求め、元画素の濃度と置き換えて新たな画素とし(ステ
ップST2)、二値化を行い(ステップST3)、文字
部分領域を切り出す(ステップST4)。
【0029】次に、二値化、文字エリアの切り出しのた
めの他のしきい値決定例について説明する。先ず、図1
6に示すようにナンバープレート画像を水平方向に分割
して、縦方向にn画素分ずつmブロックとし、各ブロッ
ク毎のしきい値を決定する。ここでは、二値化しきい値
を求める方法としてラプラシアンヒストグラム法を用い
ている。このラプラシアンヒストグラム法は、ラプラシ
アンの値がプラスとなる画素とマイナスとなる画素に分
類し、プラスとマイナスに分類されたそれぞれについ
て、あるしきい値(a、b)を越えた画素についてヒス
トグラムを作成し、例えば、それらの重心の中央値を二
値化しきい値とする方法である。
【0030】図17の波形を用いて具体的に説明する
と、図17の(A)の背景(ベース面)と文字の画像デ
ータにラプラシアン変換を行うと、図17の(B)に示
すように、元画素データを2次微分した波形となり、こ
のラプラシア値がしきい値a、bを越えている場合、つ
まり元の画像データの濃度が変化する点で、この画素の
濃度を図19の(B)に示すように、ヒストグラムに取
り背景部と文字部の重心の中心値をしきい値と決定す
る。
【0031】しかし、従来のラプラシアンヒストグラム
法では、対象エリア内の文字でエッジ部分が少ない場
合、ヒストグラムに採用される画素が少なくなり、重心
の値がノイズの輝度の影響を受けやすくなるため二値化
しきい値が非常に不安定になってしまう。そのため、こ
こでは、図18に示すように、ラプラシアンの値がプラ
スとプラス(共にしきい値aを越えたもの)、例えばP
7 とP9 に挟まれた画素P8 もプラスのヒストグラムの
対象とし、同様にラプラシアンの値がマイナスとマイナ
ス(共にしきい値bを越えたもの)、例えばP2 とP6
に挟まれた画素P3 からP 5 もマイナスのヒストグラム
の対象とし、図19の(A)に示すように、ヒストグラ
ムの対象となる画素を増やしている。このヒストグラム
の対象となる画素の増加により、ノイズの影響を緩和
し、安定化した二値化しきい値を得ることができる。こ
れをフロー図で示すと、図20となる。
【0032】なお、このラプラシアンヒストグラム法を
用いて二値化しきい値を決定する方法は、ナンバープレ
ートの画像データの二値化に適用する場合を想定してい
るが、この方法は図21に示すように、ラインセンサ2
1で検出された検出データをA/D変換器32でデジタ
ル信号に変換し、さらにこのデジタル信号をモジュール
33で二値化する二値化装置にも適用できる。また、画
像処理装置において、メモリに記憶されている画像デー
タ等の多値データを二値化する場合にも適用できる。
【0033】
【発明の効果】請求項1ないし請求項4に係る発明によ
れば、画像の背景(ベース面)に相当する位置の画素を
基準画素と決定し、この基準画素に基づいて各画素の濃
度変換を行い、濃度変換されたデータで二値化変換を行
うものであるから、プレートの一部に影が生じ、場合に
よりベース面の濃度が相違しても、その影の影響を受け
ることなく、安定な二値化、文字切り出しを行うことが
できる。
【0034】請求項5ないし請求項7に係る発明によれ
ば、撮像された画像を横方向に複数個のブロックに分割
し、各ブロック毎に基準画素を決定し、それぞれブロッ
ク毎に1あるいは複数の画素ラインで、各画素の濃度変
換を行い、二値化を行うものであるから、プレートの左
側や右側の一部に影が生じても、その影響を受けること
なく、二値化、文字切り出しを行うことができる。
【0035】請求項8ないし請求項11の発明によれ
ば、画像等の多値データを複数のブロックに分割し、ブ
ロック毎にラプラシアンヒストグラムを作成して、二値
化しきい値を決定するものであるから、影等、部分的に
ベース面の濃度が相違しても、その影響を受けることな
く、二値化を行うことができる。また請求項9の発明に
よれば、ラプラシアン値のプラスとプラス間の画素、ラ
プラシアン値のマイナスとマイナス間の画素も、ヒスト
グラム作成の対象とするので、対象画素数が増え、ノイ
ズの影響を軽減した二値化しきい値が決定でき、安定な
二値化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が実施される車両ナンバー認識装置の
ハード構成を示すブロック図である。
【図2】同車両ナンバー認識装置の設置状態を説明する
斜視図である。
【図3】同車両ナンバー認識装置の機能構成を示すブロ
ック図である。
【図4】同車両ナンバー認識装置における基準画素の決
定を説明する図である。
【図5】同車両ナンバー認識装置における各画素の濃度
変換を説明するための図である。
【図6】カメラによって撮像された画像の各画素の濃度
ヒストグラムを影の内と影の外に分けて示したものであ
る。
【図7】各画素の濃度と基準画素の濃度との差の絶対値
を求め、新たな濃度としてヒストグラムを影内と影外に
分けて示したものである。
【図8】文字エリアの横方向への分割を説明する図であ
る。
【図9】図8において分割された各ブロックにおける基
準画素の決定を説明する図である。
【図10】決定された基準画素に基づいて各画素の濃度
変換を説明する図である。
【図11】実施例車両ナンバー認識装置における文字切
り出しの全体動作を説明するためのフロー図である。
【図12】ナンバープレートの垂直方向及び水平方向の
濃度投影による文字切り出しを説明する図である。
【図13】ナンバープレートの一部に影が生じた場合の
垂直方向及び水平方向の濃度投影を示す図である。
【図14】ナンバープレートの上部に影が生じた場合を
示す図である。
【図15】図14の如き、影が生じた場合に、影内、影
外で同じしきい値で二値化した場合の画像例である。
【図16】得られたプレート画像を複数ブロックに分割
して、ラプラシアンヒストグラムを作成する場合の分割
の説明図である。
【図17】背景と文字の両部分を有する画像データに、
一般的なラプラシアンを適用した場合の説明図である。
【図18】背景と文字の両部分を有する画像データに、
ラプラシアン適用のこの発明の実施例を説明する図であ
る。
【図19】図17と図18のラプラシアン適用によるヒ
ストグラム例を示す図である。
【図20】ラプラシアン値による二値化しきい値決定の
概略動作を説明するフロー図である。
【図21】この発明の他の実施例である二値化装置の構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
SE 文字エリア A、B、C、… 基準画素 a1 、a2 、a3 、… 二値化する各画素
フロントページの続き (72)発明者 吉光 裕司 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のナンバープレートを撮像する撮像手
    段と、撮像された画像の1あるいは複数のライン毎に基
    準画素を決定する手段と、この基準画素の濃度を基準に
    して画素濃度を変換する手段と、この変換された画素濃
    度により、濃度ヒストグラムを作成する手段と、作成さ
    れたヒストグラムから二値化しきい値を決定する手段
    と、決定されたしきい値により画像データを二値化する
    手段と、この二値化データから文字部を切り出す手段と
    を、備えてなる車両ナンバー認識装置。
  2. 【請求項2】前記画素濃度を変換する手段は、各画素濃
    度と基準画素濃度の差の絶対値を変換後の画像データと
    するものである請求項1記載の車両ナンバー認識装置。
  3. 【請求項3】前記基準画素は、所定の文字エリア外の近
    傍に決定するものである請求項1又は請求項2記載の車
    両ナンバー認識装置。
  4. 【請求項4】前記基準画素は、1あるいは複数ライン内
    の最も濃度の低い、あるいは最も濃度の高い画素に決定
    するものである請求項1又は請求項2記載の車両ナンバ
    ー認識装置。
  5. 【請求項5】車両のナンバープレートを撮像する撮像手
    段と、撮像された画像を水平方向に複数個のブロックに
    分割する手段と、分割されたブロック内でそれぞれ1あ
    るいは複数のライン毎に基準画素を決定する手段と、こ
    の基準画素の濃度を基準にして画素濃度を変換する手段
    と、この変換された画素濃度により、濃度ヒストグラム
    を作成する手段と、作成されたヒストグラムから二値化
    しきい値を決定する手段と、決定されたしきい値により
    画像データを二値化する手段と、この二値化データから
    文字部を切り出す手段とを、備えてなる車両ナンバー認
    識装置。
  6. 【請求項6】前記画素濃度を変換する手段は、各画素濃
    度と基準画素濃度の差の絶対値を変換後の画像データと
    するものである請求項5記載の車両ナンバー認識装置。
  7. 【請求項7】前記基準画素は、1あるいは複数ライン内
    の最も濃度の低い、あるいは最も濃度の高い画素に決定
    するものである請求項5又は請求項6記載の車両ナンバ
    ー認識装置。
  8. 【請求項8】連続して入力される多値データを複数ブロ
    ックに分割する手段と、各ブロック毎の多値データを基
    にラプラシアンヒストグラムを作成する手段と、作成さ
    れたラプラシアンヒストグラムから二値化しきい値を決
    定する手段と、決定されたしきい値により、前記多値デ
    ータを二値化する手段と、を備えてなる二値化装置。
  9. 【請求項9】前記ラプラシアンヒストグラムを作成する
    手段は、ラプラシアンの値がプラスとプラスである画素
    に挟まれた画素、及びラプラシアンの値がマイナスとマ
    イナスである画素に挟まれた画素も、ヒストグラムの対
    象であるとする請求項8記載の二値化装置。
  10. 【請求項10】入力される多値画像データを複数ブロッ
    クに分割する手段と、各ブロック毎の多値画像データを
    基にラプラシアンヒストグラムを作成する手段と、作成
    されたラプラシアンヒストグラムから二値化しきい値を
    決定する手段と、決定されたしきい値により、前記多値
    画像データを二値化する手段と、二値化された画像デー
    タを記憶する手段とを、備えてなる画像処理装置。
  11. 【請求項11】車両のナンバープレートを撮像する撮像
    手段と、撮像されたナンバープレートの画像を複数のブ
    ロックに分割する手段と、各ブロック毎の画像データを
    基にラプラシアンヒストグラムを作成する手段と、作成
    されたラプラシアンヒストグラムから二値化しきい値を
    決定する手段と、決定されたしきい値により画像データ
    を二値化する手段と、この二値化データから文字部を切
    り出す手段と、を備えてなる車両ナンバー認識装置。
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