JPH0863445A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH0863445A
JPH0863445A JP6199993A JP19999394A JPH0863445A JP H0863445 A JPH0863445 A JP H0863445A JP 6199993 A JP6199993 A JP 6199993A JP 19999394 A JP19999394 A JP 19999394A JP H0863445 A JPH0863445 A JP H0863445A
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JP
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data processing
operation mode
processing device
mode
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JP6199993A
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English (en)
Inventor
Naomiki Mitsuishi
直幹 三ッ石
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モード端子を増加し、有効な端子を減少する
ことなく、またレジスタ手段を設定することを省き、レ
ジスタ手段を誤って書き換えてしまうことを防ぎつつ、
多数の動作モードを有するデータ処理装置を提供する。 【構成】 1つの半導体基板上に半導体集積回路として
形成されるシングルチップマイクロコンピュータであっ
て、中央処理装置CPU、システムコントローラSYS
C、割込コントローラINT、リードオンリメモリRO
M、ランダムアクセスメモリRAM、タイマ、シリアル
コミュニケーションインタフェースSCI、第1から第
8の入出力ポートIOP1〜8、クロック発振器CPG
の機能ブロックから構成されている。このマイクロコン
ピュータの動作開始後のハードウェア的な初期化動作に
おいて、動作モードを自動的に読み込み、この動作モー
ドがレジスタに自動的に設定されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ処理装置(マイ
クロコンピュータまたは半導体集積回路装置)に関し、
特に複数の動作モードを有するデータ処理装置などに適
用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、平成5年3月(株)日立製作
所発行『H8/3003 ハードウェアマニュアル』ま
たは特願平4−76151号に記載されるように、半導
体集積回路でなるマイクロコンピュータは各種の動作モ
ードを持つ。かかる動作モードは、CPUのアドレス空
間、内蔵ROMの有効/無効、外部バス幅の初期値など
をモード端子で設定し、割込動作などを制御レジスタで
設定する。これらはユーザ毎に固定の値であり、動作中
に変更することはない。
【0003】マイクロコンピュータの機能向上に伴い、
動作モードは増える。特に、特願平4−226447号
や特願平4−137955号に記載されるように、従来
のマイクロコンピュータのソフトウェア資産を有効に利
用するために互換性を保持しようとすると、動作モード
はさらに増えることになる。従来、動作モードはモード
端子または制御レジスタで設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
なマイクロコンピュータにおいては、動作モードを前記
のようにモード端子で設定しようとすると、動作モード
の増加に伴いモード端子も増やさざるを得ない。ユーザ
はこのモード端子を、一方に固定して使用するものであ
って信号の入出力には使用できず、有効な端子、すなわ
ちユーザが任意に使用できる端子が減少してしまう。
【0005】また、制御レジスタで設定しようとする
と、この制御レジスタを設定するためのプログラムが必
要になりソフトウェアの負担になる。制御レジスタを設
定し、実際の動作を開始するまでの時間が長くなってし
まう。また、誤って制御レジスタを書き換えてしまい、
誤動作に至る可能性がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、このような問題
点を解決し、モード端子を増加し、有効な端子を減少す
ることなく、また制御レジスタを設定することを省き、
制御レジスタを誤って書き換えてしまうことを防ぎつ
つ、多数の動作モードを有することができるデータ処理
装置などを提供することにある。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0009】すなわち、本発明のデータ処理装置は、動
作モード制御端子と中央処理装置を有する場合に適用さ
れるものであり、このデータ処理装置の動作開始後のハ
ードウェア的な初期化動作において、動作モード情報を
自動的に読み込み、かかる動作モード情報を内部のレジ
スタ手段に自動的に設定するものである。
【0010】この場合に、動作モード情報の読み込みに
関する情報は動作モード制御端子で設定し、またレジス
タ手段は中央処理装置の命令によるソフトウェアで書き
換えられないようにし、さらにテストモード設定手段に
よるテストモードの時にはレジスタ手段を読み込めるよ
うにするものである。
【0011】また、動作モード制御端子と電気的に書込
み消去可能な不揮発性記憶装置を有する場合には、この
不揮発性記憶装置から動作モード情報を、専用の制御信
号による制御、中央処理装置が動作開始直後、または動
作モード設定手段が動作開始直後に読み込むようにする
ものである。
【0012】この場合に、動作モード情報によって、不
揮発性記憶装置の容量、一部アドレスのアクセス禁止、
または一部または全部のアドレスの変更を選択的に切り
替えたり、不揮発性記憶装置の動作モード情報を格納す
る部分を制御回路によって消去用の電圧を阻止するよう
にしたものである。
【0013】
【作用】前記したデータ処理装置によれば、データ処理
装置の初期化動作において、自動的に読み込まれる動作
モード情報がレジスタ手段に自動的に設定されることに
より、動作モード制御端子で設定する情報を最低限にし
てモード端子の本数を最低限にすることができる。
【0014】また、動作モード情報の読み込み、設定を
ハードウェアで自動的に行うことにより、ソフトウェア
の負担をなくしレジスタ手段の設定に要する時間を短縮
して、実際の動作を開始するまでの時間を短縮すること
ができる。
【0015】さらに、動作モード情報を保持するレジス
タ手段を書き換え不可能にすることにより、誤って書き
換えてしまうことを防ぐことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例であるデータ処理
装置の一例であるマイクロコンピュータを示すブロック
図、図2はCPUの概略ブロック図、図3はマイクロコ
ンピュータのリセット動作を示すフローチャート、図4
は動作モードの一覧を示す説明図、図5〜図7はベクタ
のアドレスマップを示す説明図、図8は動作モード制御
回路の一例を示すブロック図、図9はモード制御レジス
タの変形例を示すブロック図、図10はマイクロコンピ
ュータのリセット動作の変形例を示すフローチャート、
図11は本実施例に用いられるPROMのブロック図、
図12はマイクロコンピュータのリセット動作の変形例
を示すフローチャート、図13はモード情報リード制御
回路の一例を示すブロック図である。
【0018】まず、図1により本実施例のマイクロコン
ピュータの構成を説明する。
【0019】本実施例のマイクロコンピュータは、たと
えば公知の半導体製造技術により1つの半導体基板上に
半導体集積回路として形成されるシングルチップマイク
ロコンピュータとされ、中央処理装置CPU、システム
コントローラSYSC(動作モード設定手段)、割込コ
ントローラINT、リードオンリメモリROM、ランダ
ムアクセスメモリRAM、タイマ、シリアルコミュニケ
ーションインタフェースSCI、第1から第8の入出力
ポートIOP1〜8、クロック発振器CPGの機能ブロ
ックまたはモジュールから構成されている。
【0020】かかるシングルチップマイクロコンピュー
タは、電源端子として、グランドレベル端子Vss、電
源電圧レベル端子Vcc、その他専用制御端子として、
リセット端子RES、スタンバイ端子STBY、モード
端子(動作モード制御端子)MD0〜2、クロック入力
端子EXTAL,XTALの各端子を有する。
【0021】クロック入力EXTAL,XTALの端子
に接続される、図示はされない水晶振動子に基づいて、
クロック発振器が生成するシステムクロックφ1,φ2
に同期して、シングルチップマイクロコンピュータは動
作する。あるいは外部クロックをEXTAL端子に入力
してもよい。システムクロックの1周期を1ステートと
呼ぶ。
【0022】これらの機能ブロックは、内部バスによっ
て相互に接続される。内部バスはアドレスバスPAB・
データバスPDBの他、リード信号・ライト信号を含
み、さらにバスサイズ信号あるいはシステムクロックφ
1,φ2などを含む。
【0023】入出力ポートは、外部バス信号、入出力回
路の入出力信号と兼用とされている。これらは、動作モ
ードあるいはソフトウエアの設定により、機能を選択さ
れて使用される。IOP1〜3はアドレスバス出力、I
OP4,5はデータバス入出力、IOP6はバス制御信
号入出力信号と兼用されている。外部アドレスは、それ
ぞれ、これらの入出力ポートに含まれるバッファ回路を
介してIABと接続されている。PABは入出力ポート
のレジスタをリード/ライトするために使用し、外部バ
スとは直接の関係はない。
【0024】内部バスおよび外部バスは共に16ビット
バス幅とし、バイトサイズ(8ビット)およびワードサ
イズ(16ビット)のリード/ライトを可能にする。な
お、内部バスおよび外部バスのいずれも8ビット幅とす
ることもできる。
【0025】バス制御信号入出力信号には、アドレスス
トローブ信号AS、リード信号RD、ライト信号HWR
・LWR、ウェイト信号WAIT、エリア0選択信号C
S0などがある。
【0026】割込信号は、タイマ、SCI、IOP8か
ら要求され、割込コントローラが調停して、CPUに割
込を要求する。このとき、CPUに対し、割込要求信号
とベクタ番号を与える。割込マスクレベルは、特願平4
−137955号に記載されるように、Iビットのみに
よる制御、IビットとUIビットによる制御を選択でき
る。
【0027】RES端子にリセット信号が加えられる
と、モード端子MD0〜2で与えられる動作モードを取
り込み、マイクロコンピュータはリセット状態になる。
モード端子で設定する動作モードは、シングルチップ/
拡張、アドレス空間、内蔵ROMの有効/無効、データ
バス幅の初期値を8ビットまたは16ビットから選択す
る。
【0028】モード1はROM無効拡張モード、アドレ
ス空間64kバイト、データバス幅初期値8ビット、モ
ード2はROM無効拡張モード、アドレス空間1Mバイ
ト、データバス幅初期値8ビット、モード3はROM無
効拡張モード、アドレス空間1Mバイト、データバス幅
初期値16ビット、モード4はROM無効拡張モード、
アドレス空間16Mバイト、データバス幅初期値8ビッ
ト、モード5はROM無効拡張モード、アドレス空間1
6Mバイト、データバス幅初期値16ビット、モード6
はROM有効拡張モード、モード7はシングルチップモ
ード、とされる。
【0029】なお、モード0はテストモードとする。
【0030】モードの番号は任意に変更可能である。
【0031】その他の動作モードはリセット例外処理で
読み込むモード情報によって設定する。
【0032】たとえば、ROM無効拡張モードは、エリ
アの大きさの選択をモード情報で設定する。
【0033】ROM有効拡張モードは、アドレス空間の
64k/1M/16Mバイトの選択、データバス幅、エ
リアの大きさの選択をモード情報で設定する。
【0034】シングルチップモードは、アドレス空間の
64k/1M/16Mバイトの選択をモード情報で設定
する。
【0035】また、各モードともに、割込優先レベルの
選択をモード情報で設定する。
【0036】内蔵ROMを無効にすると外部アドレスが
有効とされ、ROMに相当するアドレスは外部アドレス
とする。ベクタ領域も外部アドレスになる。
【0037】内蔵ROMを有効にするとベクタ領域は内
蔵ROMアドレスになる。
【0038】リセット状態を解除すると、CPUはベク
タ(モード情報、スタートアドレス)をリードして、こ
のモード情報に基づいて動作モードを設定し、スタート
アドレスから命令のリードを開始するリセット例外処理
を行う。前記ベクタは、特に制限はされないものの0番
地から始まる領域に格納されているものとする。その
後、CPUは前記スタートアドレスから順次命令を実行
する。
【0039】次に、図2により、CPUの概略について
説明する。
【0040】命令レジスタIR、命令デコーダ・制御回
路CONT、レジスタセレクタ、ライトデータバッファ
DBW、リードデータバッファDBR、演算器ALU、
汎用レジスタR0〜7、プログラムカウンタPC、コン
ディションコードレジスタCCR、モード制御レジスタ
MCR(レジスタ手段)、ベクタアドレス生成器VA
G、メモリアドレスバッファMABからなる。
【0041】Aバス、Bバス、Cバスによって相互に接
続されている。
【0042】また、ライトデータバッファは内部データ
バスへの出力、リードデータバッファは内部データバス
からの入力、アドレスバッファは内部アドレスバスへの
出力、命令レジスタは内部データバスからの入力が可能
であり、それぞれ内部バスに接続されている。
【0043】モード制御レジスタは、Bバスから入力が
可能とされ、かかる内容を命令デコーダ・制御回路CO
NTおよびCPU外部のシステムコントローラに出力す
る。
【0044】モード制御レジスタ以外の各ブロックの機
能は、前記特願平4−76151号に記載のCPUと概
略同様である。命令デコーダ・制御回路CONTが、I
Rからの入力、モード制御レジスタからの入力、そのほ
かの入力信号に基づいて動作制御を行う。アドレスバッ
ファはインクリメント機能を有する。
【0045】CPUは16ビット長の汎用レジスタが8
本、16ビット長のプログラムカウンタ、8ビット長の
コンデションコードレジスタが各1本を有し、これらは
命令によって操作される。汎用レジスタは上位8ビット
と下位8ビットを独立させて8ビット長のレジスタとす
ることも、上位・下位を連結して16ビット長のレジス
タとすることもできる。プログラムカウンタは16ビッ
トのカウンタであり、CPUが次に実行する命令のアド
レスを示している。コンデションコードレジスタは割込
マスクビットI、ユーザ/割込マスクビットUI、キャ
リフラグC、ゼロフラグZ、ネガテブフラグN、オーバ
フローフラグVを含んでいる。
【0046】ベクタとして、リセット例外処理によって
リードされたモード情報は、モード制御レジスタに格納
される。モード制御レジスタは、ROM無効拡張モード
のエリアの大きさの選択、ROM有効拡張モードのアド
レス空間・データバス幅・エリアの大きさの選択、シン
グルチップモードのアドレス空間の選択、および各モー
ド共通に、割込優先レベルの選択を選択する。
【0047】すなわち、ビット15,14でアドレス空
間64k/1M/16Mの選択、ビット13でデータバ
ス幅、ビット12でエリアの大きさの選択、ビット11
で内蔵ROM容量の選択、ビット10で割込優先レベル
の選択を行うものとする。
【0048】ビット11の内蔵ROM容量によって、内
蔵ROMは32kバイト/16kバイトの容量が選択さ
れる。かかる動作は、特願平4−207353号に記載
されるφinh信号を、ビット11の内容によって指定
するようにする。あるいは、特願平4−296488号
に記載されるROM制御ビットを、ビット11の内容に
よって指定するようにしてもよい。
【0049】ビット10の割込優先レベルの選択によっ
て、CPU内部ではUIビットの動作が指定される。か
かる動作は、前記特願平4−137955号、図11に
記載のようにされる(UIビットがU2ビットに対応、
MCRビット10がU2Cビットに対応する)。
【0050】さらに、モード制御レジスタのビット長を
大きくして、エリア毎のバス情報を指定してもよい。た
とえば、アドレス空間16Mバイトの場合、8エリアに
分割し、これらに対応する制御ビットでデータバス幅・
アクセスステート数を制御するものである。バス情報の
設定自体は、前記平成5年3月(株)日立製作所発行
『H8/3003 ハードウェアマニュアル』または特
願平4−76151号に記載されている。
【0051】かかるアドレス空間上のエリアの分割の大
きさを、モード制御レジスタのビット12で選択する。
アドレス空間が16Mバイトのとき有効であり、ビット
12が“0”のときエリアの大きさは2Mバイト、ビッ
ト12が“1”のときエリアの大きさは512kバイト
とされる。
【0052】次に、図3により、リセット例外処理のフ
ローについて説明する。
【0053】RES入力が非活性状態になると、CPU
はリセット例外処理を開始する。
【0054】ステップS1で、モード情報のリードを要
求する。割込コントローラから与えられるベクタ番号に
基づき、ベクタアドレス生成器が生成したベクタアドレ
スをAバス経由でアドレスバッファに転送する。ベクタ
アドレスは4とする。特に制限はされないものの、ベク
タ番号を1ビットシフトし、ビット2を“1”にセット
するようにする。
【0055】ステップS2でリードをワードサイズで開
始する。
【0056】ウェイトが要求されれば待機状態になる。
【0057】ステップS3で、リードした内容をリード
データバッファに格納する。
【0058】ステップS4で、リードデータバッファの
内容をBバスを経由して、モード制御レジスタに格納す
る。リードを要求し、ベクタ番号に基づき、ベクタアド
レス生成器が生成したベクタアドレスをAバス経由でア
ドレスバッファに転送する。ベクタアドレスは0とし、
ベクタ番号を1ビットまたは2ビットシフトする。シフ
トするビット数はモード制御レジスタのビット15に依
存する。
【0059】モード制御レジスタのビット15が“0”
にクリアされていればミニマムモード(アドレス空間6
4kバイト)であり、1ワードのベクタをリードする。
また、ビット15が“1”にセットされていればマキシ
マムモード(アドレス空間1M/16Mバイト)であ
り、2ワードのベクタをリードする。
【0060】ミニマムモードでは、ステップS5Aでリ
ードをワードサイズで開始する。
【0061】ウェイトが要求されれば待機状態になる。
【0062】ステップS8Aで、リードした内容をリー
ドデータバッファに格納する。
【0063】マキシマムモードでは、ステップS5Bで
リードをワードサイズで開始する。
【0064】ウェイトが要求されれば待機状態になる。
【0065】ステップS6Bで、リードした内容をリー
ドデータバッファに格納する。アドレスバッファの内容
をインクリメント(+2)する。
【0066】ステップS7Bでリードをワードサイズで
開始する。
【0067】ウェイトが要求されれば待機状態になる。
【0068】ステップS8Bで、リードした内容をリー
ドデータバッファに格納する。
【0069】ステップS9で、リードデータバッファの
内容(スタートアドレス)をAバスを経由してアドレス
バッファに転送すると共に、ALUに入力してインクリ
メント(+2)を行う。インクリメント結果はCバスを
経由してPCに格納される。ミニマムモードのときは、
スタートアドレスの下位16ビットが有効で、上位ビッ
トは全て“0”とみなされる。
【0070】ステップS10でリードをワードサイズで
開始する。
【0071】ウェイトが要求されれば待機状態になる。
【0072】ステップS11で、リードした内容をリー
ドデータバッファと命令レジスタに格納する。PCの内
容をAバスを経由してアドレスバッファに転送すると共
に、ALUに入力してインクリメント(+2)を行う。
インクリメント結果はCバスを経由してPCに格納され
る。
【0073】ステップS12でリードをワードサイズで
開始する。命令レジスタの内容を命令デコーダ・制御回
路CONTに入力する。リセット例外処理は終了する。
【0074】次に、図4により、動作モードについて説
明する。
【0075】特に、動作モードによって動作が異なる端
子の機能について示している。
【0076】ROM無効拡張モードでは、リセットによ
って指定したアドレス空間に対応するアドレスが出力に
なる。たとえば、アドレス空間64kバイトではポート
2,3がアドレス出力になり、ポート1は入出力ポート
になる。指定した初期バス幅に相当するポートがデータ
バスになる。初期データバス幅を8ビットとすると、ポ
ート4がデータバスになり、ポート5は入出力ポートに
なる。但し、入出力ポートは初期状態は入力状態である
ので、その後、16ビットバスモードの設定を行えばポ
ート5もデータバスになる。また、バス制御信号AS,
RD,HWR,LWR,CS0が出力状態になる。
【0077】ROM無効拡張モードでは、リセットによ
って、バス制御信号AS,RD,HWR,LWR,CS
0が出力状態になる。ポート2,3、およびポート1の
アドレス空間に対応したビットがアドレス出力と入力ポ
ートの兼用になる。ポートのデータディレクションレジ
スタで出力を設定するとアドレス出力になり、入力を設
定すると入力ポートになる。初期状態は入力ポートであ
り、外部アドレスバスは不定になるが、バス制御信号が
非活性状態を出力するので問題はない。ポート4がデー
タバスになり、ポート5は入出力ポートになる。但し、
入出力ポートは初期状態は入力状態であるので、その
後、16ビットバスモードの設定を行えばポート5もデ
ータバスになる。
【0078】シングルチップモードでは、全てのポート
が入出力ポートとなる。リセットによって全て入力ポー
トになる。
【0079】表中で、/で示される兼用の機能は、ポー
トのデータディレクションレジスタによって選択され
る。
【0080】但し、モード2、4のポート5の機能が、
入出力ポートとするか、入出力ポートにするかはモード
制御レジスタに格納されたモード情報で指定される。ビ
ット13が、“0”にクリアされているときデータバス
入出力、“1”にセットされているとき入出力ポートと
なる。
【0081】また、モード6のポート1は、ポート入出
力とするか、入力ポートとアドレス出力の兼用にするか
はモード制御レジスタに格納されたモード情報で指定さ
れる。ビット15,ビット14がいずれも“0”にクリ
アされているとき入出力ポート、ビット15が“0”に
クリア、ビット14が“1”にセットされているとき、
上位4ビットが入出力ポート、下位4ビットが入力ポー
トとアドレス出力の兼用となる。ビット15が“1”に
セットされていると、入力ポートとアドレス出力の兼用
となる。
【0082】リセット状態での端子状態・ベクタリード
時の端子機能をモード端子で設定することにより、端子
状態を動作モードに適合した状態にすることができ、外
部にプルアップ抵抗などの回路を付加する必要がない。
【0083】次に、図5により、ベクタの第1の例のア
ドレスマップについて説明する。
【0084】ミニマムモードのとき、アドレス空間は6
4kバイトであり、これに対応してスタートアドレスは
16ビットであり、ベクタはワード単位とされる。リセ
ットベクタは0,1番地、モード情報は4,5番地、そ
の他の割込などのベクタは6番地以降とされる。
【0085】マキシマムモードのとき、アドレス空間は
1Mまたは16Mバイトであり、これに対応してスター
トアドレスは20または24ビットであり、ベクタはロ
ングワード単位とされる。上位1バイトは予約とされ
る。リセットベクタは0〜3番地、モード情報は4,5
番地、その他のベクタは12番地以降とされる。
【0086】モード情報は、ミニマム/マキシマムモー
ドで共通であり、その他のベクタは、ミニマムモード時
はマキシマムモード時の1/2とされる。特に制限はさ
れないものの、CPUに与えられるベクタ番号はミニマ
ムモード時のベクタアドレスの1/2とする。
【0087】次に、図6により、ベクタの第2の例のア
ドレスマップについて説明する。
【0088】アドレス空間が16Mバイトのみのマイク
ロコンピュータに適用して好適である。
【0089】スタートアドレスは24ビット(3バイ
ト)であるが、ベクタはロングワード(4バイト)単位
とする。これによって、ベクタアドレス生成回路を簡単
にすることができる。ベクタ番号を2ビットシフトする
だけでよい。
【0090】ロングワードの内、下位3バイトにスター
トアドレスを格納し、上位1バイトは予約とされる。リ
セットベクタについては、上位1バイトにモード情報を
格納する。
【0091】フローチャートにおいては0,1番地を2
回リードするようにする。1回目はモード情報のリード
であり、下位バイトは無視する。2回目はスタートアド
レスのリードであり、上位バイトは無視され、下位バイ
トが、2,3番地の内容と併せてスタートアドレスとさ
れる。その他はマキシマムモードの動作と概略同様にす
る。
【0092】モード情報は、ビット15が無視される
(常に“1”と看做される)他は、図5と同様である。
【0093】ベクタ長の選択がないので、モード情報と
スタートアドレスを同時にリードして、上位8ビットを
モード制御レジスタに格納し、下位24ビットをスター
トアドレスとして使用するようにしてもよい。
【0094】図5のマキシマムモードの6〜11番地の
予約領域を有効に利用し、また、リセットベクタとその
他のベクタとの間の予約領域を無くして、メモリの利用
効率を向上することができる。
【0095】次に、図7により、ベクタの第3の例のア
ドレスマップについて説明する。
【0096】アドレス空間が64kバイト未満、あるい
はスタートアドレスが16ビット未満のマイクロコンピ
ュータに適用して好適である。アドレス空間が64kバ
イト未満のマイクロコンピュータには、昭和63年12
月(株)日立製作所発行『日立8ビットシングルチップ
マイクロコンピュータ』第3版pp369−648など
がある。
【0097】アドレス空間は16kバイト、スタートア
ドレスは12ビットとする。
【0098】スタートアドレスは14ビットであるが、
ベクタはワード(2バイト)単位とする。これによっ
て、ベクタアドレス生成回路を簡単にすることができ
る。ベクタ番号を1ビットシフトするだけでよい。
【0099】ワードの内、下位側にスタートアドレスを
格納し、上位2ビットは予約とされる。リセットベクタ
については、上位2ビットにモード情報を格納する。
【0100】CPUのアーキテクチャ上アドレス空間が
16kバイトであるので、アドレス空間の選択は必要な
い。また、大規模なメモリを接続できないので、外部デ
ータバスも8ビット固定でよい。内蔵RAM・内部I/
Oレジスタの配置の変更も必要ない。従って、割込優先
レベルの選択を最上位ビットで行うのみである。
【0101】フローチャートにおいては0,1番地を2
回リードするようにする。1回目はモード情報のリード
であり、下位バイトは無視する。2回目はスタートアド
レスのリードであり、上位バイトは無視され、下位バイ
トが、2,3番地の内容と併せてスタートアドレスとさ
れる。その他はミニマムモードの動作と概略同様にす
る。
【0102】ベクタ長の選択がないので、モード情報と
スタートアドレスを同時にリードして、上位2ビットを
モード制御レジスタに格納し、下位12ビットをスター
トアドレスとして使用するようにしてもよい。
【0103】その他のベクタの上位2ビットは無視され
る。
【0104】なお、リセットベクタのみ14ビット、そ
のほかのベクタは16ビットなどとしてもよい。
【0105】アドレスの配置は、0番地を先頭にしなく
てもよい。アドレス空間の最後のアドレスを最後にする
ように配置してもよい。
【0106】次に、図8により、モード制御回路の概略
について説明する。
【0107】システムコントローラの主要部であるモー
ド制御回路の概略ブロック図を示す。およびアドレス判
定回路の一部が示されている。
【0108】モード端子MD2〜0の入力とCPUのモ
ード制御レジスタの出力MCR15〜9とによって、動
作モードは制御される。
【0109】たとえば、アドレス空間64kバイト信号
は、モード1のとき、または、モード6もしくはモード
7でモード制御ビット15,ビット14、すなわちMC
R15,MCR14がいずれも“0”のとき活性状態に
なり、たとえば、IOP1の動作が相違される。
【0110】また、ROM16kバイト信号は、モード
制御ビット10、すなわちMCR10である。ROM1
6kバイト信号が活性状態のとき、アドレスをアドレス
デコードした結果、H’0〜H’3FFFであるとき
に、ROM選択信号が活性状態になり、ROMのアクセ
スが行われる。このとき、H’4000〜H’7FFF
のROMは無効になる。ROM16kバイト信号が非活
性状態のとき、アドレスをアドレスデコードした結果、
H’0〜H’7FFFであるときに、ROM選択信号が
活性状態になり、ROMのアクセスが行われる。
【0111】次に、図9により、モード制御レジスタの
変形例について説明する。
【0112】モード制御レジスタは、CPU内部ではな
く、特に制限はされないものの、システムコントローラ
に配置される。
【0113】モード制御レジスタはフリップフロップ回
路で構成され、図9には、代表的に1ビット分が示され
ている。それぞれのビットが所定のデータバスのビット
に接続されている。フリップフロップの入力は内部デー
タバスであり、クロックはCPUから与えられる専用の
MCRラッチ信号である。出力はモード制御回路または
CPUに与えられる。また、クロックドバッファCBF
を介してデータバスに出力される。
【0114】フリップフロップはリセット状態で、制御
信号に従ってクリアまたはセットされる。この制御信号
はモード端子MD0〜2、すなわち動作モードによって
指定される。制御信号はビット毎に異なった信号とされ
る。たとえば、モード1では、ビット15,ビット14
がいずれも“0”にクリアされ、アドレス空間64kバ
イトが指定される。モード2,3ではビット15が
“0”にクリア、ビット14が“1”にセットされ、ア
ドレス空間1Mバイトが指定される。モード4,5では
ビット15が“1”にセットされ、アドレス空間16M
バイトが指定される。ビット15,ビット14のそのほ
かの場合は、特に制限はされないものの、“0”にクリ
アされる。
【0115】かかるレジスタは、通常のライト信号は与
えられず、ソフトウェアではライトできない。一方、リ
ードはソフトウェアで行うことができる。クロックドバ
ッファCBFのクロックはアンドゲートANDの出力と
され、アンドゲートANDの入力は、テストモード信
号、MCR選択信号および内部リード信号である。MC
R選択信号は、アドレスをデコードして生成され、MC
Rが存在するアドレスが選択されたときに活性状態にな
る。すなわち、テストモードでMCRのアドレスをリー
ドしたときのみ、モード制御ビットの内容が読み出され
る。
【0116】テストモード信号は、動作モード制御端子
に従ってSYSC内で生成される。前記の通り、モード
φを選択するとテストモードとなり、テストモード信号
が活性状態になる。
【0117】特に、テストの容易化に有効である。モー
ド制御レジスタの機能、少なくともリセット機能やラッ
チ機能を動作モードの内容で判定することなく、レジス
タをリードすることによって判定できるためである。テ
ストモード以外でもリード可能にしてもよい。
【0118】次に、図10により、リセット例外処理の
変形例のフローについて説明する。
【0119】これは、図9のモード制御レジスタの変形
例に対応する。
【0120】CPUがリセット例外処理を開始すると、
ステップS1で、前記同様に、モード情報のリードを要
求する。割込コントローラから与えられるベクタ番号に
基づき、ベクタアドレス生成器が生成したベクタアドレ
スをAバス経由でアドレスバッファに転送する。
【0121】ステップS2でリードをワードサイズで開
始する。
【0122】ウェイトが要求されれば待機状態になる。
【0123】ステップS3で前記と相違して、モード制
御レジスタにラッチ信号を与えて、リードした内容をモ
ード制御レジスタに格納させる。
【0124】リードを要求し、ベクタ番号に基づき、ベ
クタアドレス生成器が生成したベクタアドレスをAバス
経由でアドレスバッファに転送する。以下は前記同様で
ある。
【0125】ミニマムモードではステップS5A,ステ
ップS8Aで、マキシマムモードではステップS5B〜
ステップS8Bで、スタートアドレスをリードする。
【0126】ステップS9以降で、スタートアドレスか
ら順次命令をリードする。ステップS12で命令レジス
タの内容を命令デコーダに入力し、リセット例外処理は
終了する。
【0127】モードは、ユーザが設定するほか、製造者
が設定するものであってもよい。利用可能な内蔵ROM
の容量などを設定することができる。
【0128】たとえば、内蔵ROM容量の異なる2つの
マイクロコンピュータが存在する場合であって、ROM
をマスクROMとしたマイクロコンピュータを2種類
と、ROMをPROMとしたマイクロコンピュータを1
種類用意することが効率的であることが、たとえば、特
願平4−207353号または特願平4−296488
号に記載されている。このような1種類のPROM内蔵
マイクロコンピュータで種類のROM容量に対応させる
場合、いずれのROM容量とするかを製造者がPROM
に書込み、リセット例外処理でかかる情報を読み出し
て、これに基づき指定されたROM容量として動作させ
ることができる。
【0129】かかるROM容量情報の場合、リセット例
外処理時のみリードできるようにすれば都合がよい。あ
るいは、アドレス空間上に配置しないようにすればよ
い。ユーザにかかる情報を知らしめずに済むためであ
る。
【0130】さらに、製造者が設定する場合、PROM
であることが望ましい。かかるモード情報は、マイクロ
コンピュータ内部に不揮発的に記憶しなければならない
が、マスクROMは製造工程で書込むために任意の場合
に設定することができない。また、設定してから当該の
マイクロコンピュータを入手するまでの時間が長い。こ
れに対して、PROMは完成後(半導体基板上に形成さ
れた状態またはこれをパッケージに封止した状態)に設
定できるので、設定してから当該マイクロコンピュータ
を入手するまでの時間が短く、種々の状況に対応し易
い。
【0131】次に、図11により、本実施例のマイクロ
コンピュータに内蔵されるPROM(不揮発性記憶装
置)について説明する。
【0132】なお、PROMは、電気的に書込み可能な
EPROM(Electrically Progra
mable Read Only Memory)、ま
たは、電気的に書込み消去が可能なEEPROM(El
ectrically Erasable and P
rogramable Read Only Memo
ry)またはフラッシュメモリとされる。
【0133】PROMは、メモリアレイ、アドレスデコ
ーダ(独立の制御回路)、出力回路からなる。メモリア
レイは記憶情報を格納し、アドレスデコーダの指示に基
づいて記憶情報を読み出し、出力回路を介して内部デー
タバスに出力する。アドレスデコーダはCPUの出力す
るアドレス、アドレスをデコードしたROM選択信号、
モード情報選択信号(専用の制御信号)に基づいてメモ
リアレイを選択する。出力回路は内部リード信号、モー
ド情報リード信号(専用の制御信号)に基づいてPRO
Mの記憶情報を内部データバスに出力する。
【0134】PROMは、CPUのアドレス空間上に存
在する部分と、アドレス空間上に存在しないモード情報
部分が存在する。アドレス空間上に存在する部分は、R
OM選択信号・内部リード信号がいずれも活性状態のと
き、アドレスに基づくアドレスデコーダの指定に従って
リードされる。モード情報部分は、モード情報選択信号
・モード情報リード信号が活性状態のとき、アドレスデ
コーダの指定に従ってリードされる。
【0135】かかるPROMが、電気的に書込み消去が
可能な場合、モード情報は消去を禁止するようにすると
よい。モード情報を格納するPROM素子の、アドレス
デコーダによって制御されるワード線あるいはソース線
またはウェルを分離し、他のPROM素子と同時に消去
されないようにする。たとえば、モード情報を格納する
PROM素子を制御するアドレスデコーダは、消去用の
高電圧を出力しないようにする。PROMの特定領域の
消去を禁止する方法は、たとえば、特開昭63−303
447号公報などに記載されている。
【0136】次に、図12により、リセット例外処理の
変形例のフローについて説明する。
【0137】これは、図11のPROMに対応する。
【0138】CPUがリセット例外処理を開始すると、
前記図3,図10と相違して、ステップS2でモード情
報選択信号・モード情報リード信号を活性状態にして、
モード情報のリードを開始する。
【0139】ステップS3でモード制御レジスタにラッ
チ信号を与えて、リードした内容をモード制御レジスタ
に格納させる。
【0140】リードを要求し、ベクタ番号に基づき、ベ
クタアドレス生成器が生成したベクタアドレスをAバス
経由でアドレスバッファに転送する。以下は前記同様で
ある。
【0141】ミニマムモードではステップS5A,ステ
ップS8Aで、マキシマムモードではステップS5B〜
ステップS8Bで、スタートアドレスをリードする。
【0142】ステップS9以降でスタートアドレスから
順次命令をリードする。ステップS12で命令レジスタ
の内容を命令デコーダに入力し、リセット例外処理は終
了する。
【0143】かかるモード情報のリードは、CPUによ
るものの他、モード制御回路がリードしてもよい。
【0144】次に、図13により、モード制御回路に含
まれるモード情報リード制御回路について説明する。
【0145】内部リセット信号が直列に接続された4段
のフリップフロップFF1,FF2,FF3,FF4で
構成される。なお、内部リセット信号は、RES端子入
力をφ1で同期化した信号とされる。
【0146】モード情報選択信号は、FF4の出力と、
内部リセット信号の反転との論理積信号とされる。従っ
て、内部リセット信号が非活性状態になってから2ステ
ートの期間、モード情報選択信号は活性状態になる。
【0147】モード情報リード信号は、FF3の出力
と、FF1の出力の反転との論理積信号とされる。従っ
て、モード情報選択信号は、モード情報選択に対し、1
/2ステート遅れて活性状態になり、1/2ステート早
く非活性状態になる。
【0148】MCRラッチ信号は、モード情報リード信
号とφ1との論理積信号とされる。
【0149】前記の通り、モード情報リード信号および
モード情報選択信号が活性状態になると、PROMから
モード情報が読み出されモード制御レジスタにラッチさ
れる。
【0150】このとき、CPUのリセット例外処理動作
は、図12のフローチャートに対し、ステップS2・ス
テップS3を待機状態にするようにすればよい。
【0151】上記実施例によれば、以下の作用効果を得
ることができる。
【0152】(1).モード端子による設定を、動作開始後
の状態あるいはベクタのリード方法のみに限定すること
により、モード端子の本数を最低限にし有効な端子を減
少させることがない。
【0153】(2).リセット例外処理によって、ハードウ
ェアによって読み込んだモード情報を自動的に設定する
ことにより、ソフトウェアの負担を無くすことができ
る。ソフトウェアによる初期設定の時間を無くし、実際
の動作を開始するまでの時間を短縮できる。
【0154】(3).モード情報を、ソフトウェアで書き換
え不可能なレジスタに設定することにより、誤って書き
換えてしまうことを防止できる。リードのみを可能にす
ることによりテストの容易化を実現できる。
【0155】(4).リセット状態での端子状態・ベクタリ
ード時の端子機能をモード端子で設定することにより、
外部にプルアップ抵抗などの回路を付加する必要がな
い。システムの小型化を実現できる。
【0156】(5).モード情報を、スタートアドレスのリ
ードに先だってリードすることにより、スタートアドレ
スのビット数を2種類以上(ミニマムモード/マキシマ
ムモード)有するものであっても、かかる選択を、モー
ド端子によることなく、モード情報に含めて指定するこ
とができる。
【0157】(6).スタートアドレスのビット長が、単位
データ長(バイトまたはワード)の整数倍ではない場
合、整数倍に不足するビット数にモード情報を配置する
ことによってメモリの利用効率を向上することができ
る。また、リセット例外処理動作のステップ数を増加さ
せることがない。
【0158】(7).モード情報で、たとえば内蔵ROM容
量などを指定し、これを製造者が指定することによって
多種多様(ROM容量が異なるなど)のマイクロコンピ
ュータを即座に提供することができる。専用のリード信
号を用いたりして、かかるモード情報をアドレス空間に
存在しないようにすることによって、ユーザにかかる内
部的な情報を知らしめることがない。
【0159】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0160】たとえば、モード制御の対象は変更可能で
ある。RAMや内部I/Oレジスタのアドレスを変更し
たりする信号を生成することができる。一部の機能ブロ
ックの動作を禁止したり、変更したりする信号を生成す
ることもできる。システムクロックを分周する機能を有
するものにあっては、かかる分周比を指定する信号を生
成することもできる。
【0161】モード制御レジスタあるいはベクタの構成
の詳細は種々変更が可能である。たとえば、モード制御
レジスタはCPU内部に設けたり、システムコントロー
ラ内部に設けリードサイクルのみで設定するほか、一
旦、ベクタとしてCPUがリードした後、ライト動作を
行って設定してもよい。この場合、リセット例外処理で
のみライト可能にすれば都合がよい。ベクタは例外処理
のベクタとは無関係のアドレスに設定してもよい。アド
レス空間上の任意のアドレスでよい。但し、ROMのア
ドレスとすることができるようにすると都合がよい。プ
ログラムの作成と同時に、モード情報を設定することが
できるためである。
【0162】モード情報のビット数、ベクタのビット数
が種々変更可能であることは言うまでもない。
【0163】モード制御レジスタ・モード制御回路の具
体的な回路構成も種々変更が可能である。シングルチッ
プマイクロコンピュータのその他の機能ブロックについ
ても何等制約されない。
【0164】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるシング
ルチップマイクロコンピュータに適用した場合について
説明したが、それに限定されるものではなく、その他の
データ処理装置にも適用可能であり、本発明は少なくと
も、複数の動作モードを選択して動作するデータ処理装
置に適用することができる。
【0165】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0166】(1).複数の動作モードを持ち、動作モード
制御端子と中央処理装置とを有することにより、データ
処理装置の動作開始後のハードウェア的な初期化動作に
おいて、動作モード情報を自動的に読み込み、かかる動
作モード情報を内部のレジスタ手段に自動的に設定し、
動作モード情報の読み込みに関する情報は動作モード制
御端子で設定し、また前記レジスタ手段はソフトウェア
で書き換えられないようにすることができるので、モー
ド端子を増加することなく他種類の動作モードを実現す
ることが可能となる。
【0167】(2).前記(1) により、レジスタ手段の設定
に要する時間を短縮することができるので、実際の動作
を開始するまでの時間を短縮することが可能となる。
【0168】(3).前記(1) により、動作モード情報を保
持するレジスタ手段を書き換え不可能にすることができ
るので、誤って書き換えてしまうことを防止することが
可能となる。
【0169】(4).複数の動作モードを持ち、動作モード
制御端子と電気的に書込み消去可能な不揮発性記憶装置
とを有することにより、データ処理装置の動作開始直後
に不揮発性記憶装置から動作モード情報を読み込むこと
ができるので、前記(1) 〜(3)と同様に、モード端子を
増加することなく他種類の動作モードを実現し、実際の
動作を開始するまでの時間を短縮し、さらに誤って書き
換えてしまうことを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるデータ処理装置の一例
であるマイクロコンピュータを示すブロック図である。
【図2】本実施例におけるCPUの概略ブロック図であ
る。
【図3】本実施例におけるマイクロコンピュータのリセ
ット動作を示すフローチャートである。
【図4】本実施例における動作モードの一覧を示す説明
図である。
【図5】本実施例におけるベクタの第1の例のアドレス
マップを示す説明図である。
【図6】本実施例におけるベクタの第2の例のアドレス
マップを示す説明図である。
【図7】本実施例におけるベクタの第3の例のアドレス
マップを示す説明図である。
【図8】本実施例における動作モード制御回路の一例を
示すブロック図である。
【図9】本実施例におけるモード制御レジスタの変形例
を示すブロック図である。
【図10】本実施例におけるマイクロコンピュータのリ
セット動作の第1の変形例を示すフローチャートであ
る。
【図11】本実施例に用いられるPROMのブロック図
である。
【図12】本実施例におけるマイクロコンピュータのリ
セット動作の第2の変形例を示すフローチャートであ
る。
【図13】本実施例におけるモード情報リード制御回路
の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】 CPU 中央処理装置 SYSC システムコントローラ(動作モード設定手
段) INT 割込コントローラ ROM リードオンリメモリ RAM ランダムアクセスメモリ SCI シリアルコミュニケーションインタフェース IOP1〜8 入出力ポート CPG クロック発振器 Vss グランドレベル端子 Vcc 電源電圧レベル端子 RES リセット端子 STBY スタンバイ端子 MD0〜2 モード端子(動作モード制御端子) EXTAL,XTAL クロック入力端子 φ1,φ2 システムクロック IR 命令レジスタ CONT 命令デコーダ・制御回路 DBW ライトデータバッファ DBR リードデータバッファ ALU 演算器 R0〜7 汎用レジスタ PC プログラムカウンタ CCR コンディションコードレジスタ MCR モード制御レジスタ(レジスタ手段) VAG ベクタアドレス生成器 MAB メモリアドレスバッファ CBF クロックドバッファ AND アンドゲート PROM プログラマブルリードオンリメモリ(不揮発
性記憶装置) FF1〜4 フリップフロップ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の動作モードを持ち、動作モード制
    御端子と中央処理装置とを有するデータ処理装置であっ
    て、前記中央処理装置は動作開始直後に動作モード情報
    を読み込み、前記動作モード情報と、前記動作モード制
    御端子との状態によって、前記動作モードが制御される
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ処理装置であっ
    て、前記動作モードは、前記データ処理装置のアドレス
    空間、データバス幅、内蔵する記憶装置の容量、割込優
    先レベルの少なくとも1つの条件を選択的に切り替える
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のデータ処理装置
    であって、前記動作モード制御端子は、前記動作モード
    情報を読み込むための情報を指定することを特徴とする
    データ処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載のデータ処理
    装置であって、レジスタ手段を有し、前記動作モード情
    報を前記レジスタ手段に格納するものであって、前記レ
    ジスタ手段は、前記中央処理装置の命令による書き換え
    が禁止されていることを特徴とするデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のデータ処理装置であっ
    て、テストモード設定手段を有し、前記テストモード設
    定手段がテストモードを指示したときに、前記レジスタ
    手段を読み込むことができることを特徴とするデータ処
    理装置。
  6. 【請求項6】 複数の動作モードを持ち、動作モード制
    御端子と電気的に書込み消去可能な不揮発性記憶装置と
    を有するデータ処理装置であって、前記データ処理装置
    は動作開始直後に前記不揮発性記憶装置から動作モード
    情報を読み込み、前記動作モード情報と、前記動作モー
    ド制御端子との状態によって、前記動作モードが制御さ
    れることを特徴とするデータ処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のデータ処理装置であっ
    て、前記不揮発性記憶装置に格納される動作モード情報
    は、データ処理装置のアドレス空間に存在しないことを
    特徴とするデータ処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のデータ処理装置であっ
    て、前記不揮発性記憶装置に格納される動作モード情報
    は、専用の制御信号の制御によって読み込まれることを
    特徴とするデータ処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項6、7または8記載のデータ処理
    装置であって、中央処理装置を有し、前記中央処理装置
    が動作開始直後に、前記不揮発性記憶装置動作から前記
    動作モード情報を読み込むことを特徴とするデータ処理
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項6、7または8記載のデータ処
    理装置であって、動作モード設定手段を有し、前記動作
    モード設定手段が動作開始直後に、前記不揮発性記憶装
    置動作から前記動作モード情報を読み込むことを特徴と
    するデータ処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項6、7、8、9または10記載
    のデータ処理装置であって、前記動作モード情報は、前
    記電気的に書込み消去可能な不揮発性記憶装置の容量、
    一部アドレスのアクセスの禁止、一部または全部のアド
    レスの変更の少なくとも1つの条件を選択的に切り替え
    ることを特徴とするデータ処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項6、7、8、9、10または1
    1記載のデータ処理装置であって、前記電気的に書込み
    消去可能な不揮発性記憶装置は、電気的に消去可能であ
    って、前記電気的に書込み消去可能な不揮発性記憶装置
    の、前記動作モード情報を格納する部分とその他の部分
    とが、独立の制御回路によって制御され、前記制御回路
    は、前記動作モード情報を格納する部分に、消去用の電
    圧を阻止するものであることを特徴とするデータ処理装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7500021B2 (en) 2003-07-31 2009-03-03 Fujitsu Microelectronics Operation mode control circuit, microcomputer including the same, and control system using the microcomputer
CN101832661A (zh) * 2010-04-29 2010-09-15 江苏桑夏太阳能产业有限公司 无固定终端的太阳能集热装置远程监控系统

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