JPH086263A - 面位置検出装置 - Google Patents

面位置検出装置

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Publication number
JPH086263A
JPH086263A JP6136946A JP13694694A JPH086263A JP H086263 A JPH086263 A JP H086263A JP 6136946 A JP6136946 A JP 6136946A JP 13694694 A JP13694694 A JP 13694694A JP H086263 A JPH086263 A JP H086263A
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JP
Japan
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optical system
image
slit
axis
plate
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Withdrawn
Application number
JP6136946A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinya Kato
欣也 加藤
Hiroshi Shirasu
廣 白数
Masami Seki
昌美 関
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH086263A publication Critical patent/JPH086263A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7003Alignment type or strategy, e.g. leveling, global alignment
    • G03F9/7023Aligning or positioning in direction perpendicular to substrate surface
    • G03F9/7026Focusing

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 投影光学系の周囲に配置用の空間の制約があ
る場合でも、正確に焦点位置検出を行う。 【構成】 マスク21上の照明領域23内のパターンを
投影光学系24を介してプレート25上の露光領域26
に投影する。光源1からの検出光がスリット板3を照明
し、スリット板3からの検出光がミラー5及び対物レン
ズ6等を経て露光領域26の中央部に斜めに入射し、そ
こにスリット像12が結像される。スリット像12から
の反射光が、対物レンズ7及びシリンドリカルレンズ1
0等を介してイメージセンサ11の受光面にスリット像
を再結像する。対物レンズ6の光軸AX2 をプレート2
5上へ投影して得られる軸13に直交する軸に対してス
リット像12を傾斜させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検面の高さ方向の位
置を検出するための面位置検出装置に関し、特に例えば
半導体素子又は液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工
程で製造する際に使用される投影露光装置のオートフォ
ーカス機構の焦点位置検出系に適用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体素子又は液晶表示素子等を
製造する際に、マスク(レチクル、フォトマスク等)の
パターンを投影光学系を介してフォトレジストが塗布さ
れたプレート(ガラスプレート又は半導体ウエハ等)上
に投影する投影露光装置が使用されている。従来はステ
ップ・アンド・リピート方式でプレート上の各ショット
領域にそれぞれレチクルのパターンを一括露光する投影
露光装置(ステッパー)が多用されていたが、最近は、
マスクとプレートとを投影光学系に対して同期して走査
することによりプレート上にマスクのパターンを逐次露
光する走査露光方式の投影露光装置も注目されつつあ
る。
【0003】これらの投影露光装置では、従来よりプレ
ートの表面の投影光学系の光軸方向の位置(フォーカス
位置又は焦点位置)を投影光学系の結像面に合わせ込む
ためのオートフォーカス機構が備えられている。このオ
ートフォーカス機構は、プレートの表面のフォーカス位
置を検出する焦点位置検出系と、検出されたフォーカス
位置を結像面に位置に合わせ込むサーボ系とより構成さ
れている。最近は、プレートが大型化して全体として凹
凸量が大きくなる傾向にあると共に、プレート上に多数
層の回路パターンが重ねて段差状に形成されることがあ
るため、より正確にプレート上の各位置でのフォーカス
位置を検出する焦点位置検出系が求められている。
【0004】図8は、従来の焦点位置検出系を備えた走
査露光方式の投影露光装置を示し、この図8において、
マスク21の回路パターン領域22(実際にはマスク2
1の下面に形成されている)上のスリット状の照明領域
23が不図示の照明光学系からの露光光により照明さ
れ、照明領域23内のパターンが投影光学系24を介し
てプレート25上のスリット状の露光領域26に所定の
投影倍率βで投影されている。投影光学系24の光軸に
平行にZ軸を取り、照明領域23の長手方向にZ軸を、
照明領域23の短手方向にY軸を取る。この場合、投影
光学系24が正立像を投影するものとすると、照明領域
23に対してマスク21を例えば+Y方向に速度VR
走査するのと同期して、露光領域26に対してプレート
25を+Y方向に速度VW(=β・VR)で走査することに
より、プレート25上のショット領域27上にマスク2
1の回路パターン領域22内のパターンが逐次露光され
る。ショット領域27上にはそれまでの工程により、Y
方向に平行な回路パターン29、及びX方向に平行な回
路パターン28が形成されている。
【0005】また、焦点位置検出系において、発光ダイ
オード等の光源101からの検出光(プレート25上の
フォトレジストに対する感光性の弱い光)が、集光レン
ズ102によりスリット板103上に集光される。そし
て、スリット板103内のスリットを通過した検出光
が、落射ミラー104で下方に反射された後、開口絞り
105、対物レンズ106A、及び光路偏向用のミラー
107Aを経て、投影光学系24の光軸に対して斜めに
露光領域26内にスリット像112を投影する。スリッ
ト像112の長手方向は、対物レンズ106Aの光軸を
ミラー107Aで反射して得られる光軸AX1 をプレー
ト25上に投影して得られる軸113(光軸AX1 のプ
レート25上への正射影)に対して直交している。
【0006】また、スリット像112からの反射光が、
光路偏向用のミラー107B、対物レンズ106B、開
口絞り108、ミラー109を経て、1次元又は2次元
CCD等からなるイメージセンサ111上にスリット像
を再結像する。この場合、スリット像112が回路パタ
ーン28及び29により検出されにくくなるのを防止す
るため、スリット像112の長手方向はX軸及びY軸に
対してほぼ45°で交差するように設定されていた。即
ち、焦点位置検出系の送光系、及び受光系は全体として
X軸及びY軸に45°で交差するように配置されてい
た。
【0007】図9は、図8における焦点位置検出の原理
説明図であり、この図9において、プレート25の表面
のフォーカス位置が投影光学系24の結像面の位置Z1
に合致しているときには、実線で示すようにイメージセ
ンサ111上の中央の位置P1にスリット像が再結像さ
れているものとする。例えばテストプリント、又は別途
設けたキャリブレーション装置により、プレート25の
表面が結像面に合致しているときのイメージセンサ11
1上でのスリット像の結像位置P1を記憶しておくよう
にする。
【0008】次に、点線で示すように、プレート25の
表面のフォーカス位置が位置Z2 に変化すると、イメー
ジセンサ111上のスリット像の結像位置は横ずれして
位置P2に移動する。従って、イメージセンサ111上
のスリット像の横ずれ量からプレート25の表面のフォ
ーカス位置の結像面からのずれ量を知ることができる。
別途設けたサーボ系により、そのずれ量が0に維持され
るようにプレート25のZ方向の位置を制御することに
より、オートフォーカスが行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の焦
点位置検出系では一般に、プレート上に既に形成されて
いる回路パターン28,29の影響を少なくする為に、
その回路パターン28,29に対してほぼ45°で交差
する方向が長手方向になるようにスリット像112を投
影していた。また、スリット像112の長手方向は、焦
点位置検出系の送光系の光軸AX1 のプレート25上へ
の投影像に対して直交していたため、焦点位置検出系の
送光系及び受光系も一般に回路パターン28,29に対
してほぼ45°で交差する方向に配置されていた。
【0010】しかしながら、投影露光装置においては焦
点位置検出系の他にもアライメント系や、ウエハローダ
系等の種々の機構を設ける必要があるため、投影光学系
24の周辺には常に斜め方向に十分に広い空間が焦点位
置検出系用に確保されているとは限らない。そこで、投
影光学系周辺の空間的な制約から焦点位置検出系をプレ
ート上の回路パターンに対してほぼ45°で交差する方
向に取り付けられない場合、従来は、焦点位置検出系を
例えばプレート上の回路パターンに対してほぼ平行にな
るように取り付けることもあった。この場合には、スリ
ット像の長手方向が回路パターンにほぼ平行になるた
め、正確な焦点位置検出が困難になるという不都合があ
った。
【0011】本発明は斯かる点に鑑み、投影光学系の周
囲に配置用の空間の制約がある場合でも、正確に焦点位
置検出を行うことができる面位置検出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による面位置検出
装置は、例えば図1〜図4に示すように、第1面(3)
上に形成されたスリット状パターン(3a)の像(1
2)を被検面(25)に対して斜めの方向から投射する
投射光学系(4,6)と、その被検面で反射された光束
を集光してそのスリット状パターンの像(12P)を第
2面(11a)上に再形成する集光光学系(7,9)
と、その第2面上のスリット状パターンの像(12P)
の位置を光電的に検出する光電検出手段(11)とを有
し、この光電検出手段の検出結果に基づいて被検面(2
5)の面位置を検出する装置において、投射光学系
(4,6)の光軸を被検面(25)上に投影して得られ
る軸(13)に直交するその被検面上での軸に対してそ
のスリット状パターンの像(12)の長手方向を傾斜さ
せると共に、集光光学系(7,9)内に、この集光光学
系により形成されるそのスリット状パターンの像の長手
方向とこの集光光学系の光軸とを含む面内で正屈折力を
有する一方向性集光系(10)を配置したものである。
【0013】この場合、集光光学系(7,9)は両側テ
レセントリックであることが望ましい。
【0014】
【作用】斯かる本発明によれば、例えば図1に示すよう
に、投射光学系(4,6)の光軸を被検面(25)上に
投影して得られる軸(13)に対して、そのスリット状
パターンの像(12)の長手方向は直交していない。即
ち、その軸(13)に対してスリット状パターンの像
(12)の長手方向は90°以外の任意の角度で交差す
ることができる。この場合、被検面(25)上にスリッ
ト状パターンの像(12)の全部を鮮明に投影するため
には、図3又は図4に示すように、第1面のスリット状
パターン(3a)とスリット状パターンの像(12)と
は投射光学系(4,6)に関して所謂アオリの結像関係
を満たす必要がある。
【0015】アオリの結像関係を満たすためには、例え
ば図3又は図4に示すように、シャインプルーフの条
件、即ち第1面上のスリット状パターン(3a)の延長
線と投射光学系(4,6)の物側主平面との交点と投射
光学系の光軸AX2 との間隔と、スリット状パターンの
像(12)と投射光学系の像側主平面との交点と光軸A
2 との間隔とが等しいという条件を満たす必要があ
る。言い換えると、光軸AX2 の被検面(25)に対す
る傾斜角に応じて、光軸AX2 に対してスリット状パタ
ーン(3a)を所定角度だけ傾斜させる必要がある。同
様に、スリット状パターンの像(12)とその更なる像
(12P)とが集光光学系(7,9)に関してアオリの
結像関係を満たすように、集光光学系の光軸AX3 に対
して光電検出手段の受光面(11a)を所定角度だけ傾
斜させる必要がある。これにより、第1面(3)のスリ
ット状パターン(3a)と第2面(11a)のスリット
状パターンの像(12P)との共役関係は維持される。
【0016】次に、例えば本発明を投影露光装置の焦点
位置検出系に適用したものとして、図1に示すように、
被検面(25)上に既に回路パターン(28,29)が
形成されているものとする。この場合、投影光学系(2
4)の周囲に回路パターン(28,29)に対して45
°で交差するようにその焦点位置検出系を配置する空間
がないとしても、投射光学系の光軸AX2 を被検面(2
5)に投影して得られる軸(13)が例えば回路パター
ン(28)にほぼ平行になるように配置すればよい。こ
の場合、その軸(13)に対してスリット状パターンの
像(12)の長手方向をほぼ45°で交差させることに
より、回路パターン(28)の影響を低減できる。
【0017】更に、本発明では図4に示すように、集光
光学系(7,9)中に配置されたシリンドリカルレンズ
等の方向性集光系により、スリット状パターンの像(1
2P)が長手方向に圧縮される。従って、光学的にスリ
ット状パターンの像の位置が平均化されるため、複雑な
電気処理を行うことなく被検面(25)の平均的な位置
を正確に検出できる。
【0018】次に、集光光学系(7,9)が両側テレセ
ントリックである場合には、図4(a)に示すように集
光光学系(7,9)は、例えば所謂ケプラー型のアフォ
ーカル系である。この場合、アオリの結像関係により、
被検面(25)及び受光面(11a)が傾斜しても、主
光線が常に光軸AX3 に平行であるため、受光面(11
a)上のスリット状パターンの像の位置から、被検面の
高さ方向の位置を正確に計測できる。
【0019】また、同様の理由により、投射光学系
(4,6)も両側テレセントリックであること、即ち例
えばケプラー型のアフォーカル系であることが望まし
い。
【0020】
【実施例】以下、本発明による面位置検出装置の第1実
施例につき図1〜図4を参照して説明する。本実施例
は、走査露光方式の投影露光装置の焦点位置検出系に本
発明を適用したものである。図1は本実施例の投影露光
装置の概略構成を示し、この図1において、マスク21
の下面の回路パターン領域22上のスリット状の照明領
域23が不図示の照明光学系からの露光光により照明さ
れ、照明領域23内のパターンが投影光学系24を介し
てプレート25上のスリット状の露光領域26に投影倍
率β(βは例えば1倍、1/4倍、1/5倍等)で投影
されている。露光光としては、水銀ランプのi線(波長
365nm)又はKrFエキシマレーザ光(波長248
nm)等が使用できる。プレート25はガラス基板より
なり、表面にフォトレジストが塗布されている。投影光
学系24の光軸に平行にZ軸を取り、照明領域23の長
手方向に平行にX軸を、照明領域23の短手方向(走査
方向)に平行にY軸を取る。
【0021】プレート25上のショット領域27に走査
露光方式で回路パターン領域22内のパターンが逐次露
光されるが、本例の投影光学系24は正立像を投影する
ため、マスク21及びプレート25は同期して+Y方向
(又は−Y方向)に倍率βの速度比で走査される。但
し、投影光学系24が倒立像を投影する場合には、マス
ク21とプレート25とは互いに逆方向に走査される。
また、ショット領域27上にはそれまでの工程により、
Y軸に平行な回路パターン29、及びX軸に平行な回路
パターン28が形成されている。
【0022】本例の焦点位置検出系において、発光ダイ
オード、ハロゲンランプ等の光源1からの検出光(プレ
ート25上のフォトレジストに対する感光性の弱い光)
が、集光レンズ2によりスリット板3上に集光される。
そして、スリット板3内のスリット3aを通過した検出
光が、集光レンズ4を経た後、光路偏向用のミラー5及
び対物レンズ6を経て投影光学系24の光軸に対して斜
めに、プレート25上の露光領域26内にスリット像1
2を結像する。スリット像12の長手方向は、対物レン
ズ6の光軸AX2 をプレート25上に投影して得られる
軸13(光軸AX2 のプレート25上への正射影)に直
交する軸に対して斜めになっている。具体的に、軸13
はX軸に平行な回路パターン28にほぼ平行となってお
り、スリット像12は軸13に対してほぼ45°で交差
している。従って、スリット像12は、回路パターン2
8及び29に対してもほぼ45°で交差している。従っ
て、焦点検出の際に回路パターン28及び29の影響は
低減されている。
【0023】また、スリット像12からの反射光が、対
物レンズ7、光路偏向用のミラー8、集光レンズ9、及
びシリンドリカルレンズ10を経て、1次元CCD又は
2次元CCD等からなるイメージセンサ11上にスリッ
ト像12の像を再結像する。この場合、シリンドリカル
レンズ10は、イメージセンサ11上のスリット像を長
手方向に圧縮するものである。また、予めプレート25
の表面が投影光学系24の結像面に合致しているときの
イメージセンサ11上でのスリット像の結像位置が求め
られている。従って、イメージセンサ11上でのスリッ
ト像12の横ずれ量を検出することにより、プレート2
5上のスリット像12の投影領域におけるフォーカス位
置の結像面からのずれ量の平均値を検出できる。
【0024】次に、本実施例ではスリット像12が軸1
3に対して直交していない。この関係を示したのが図2
である。図2において、図1の対物レンズ6の光軸AX
2 に平行にプレート25に入射する光線の方向ベクトル
をSとして、プレート25上のスリット像12の方向ベ
クトルをeとすると、次のようになる。
【0025】
【数1】S=(sinθcos φ,sinθsin φ,-cosθ)、 e=(cosα,sinα,0) この場合、入射光の光軸AX2 とスリット像12とのな
す角度δは、方向ベクトルSと方向ベクトルeとの内積
を用いると(但し、図2ではα>0、φ<0、θ>0で
ある。)、次のようになる。
【0026】
【数2】cos δ=sinθcos(α−φ) 従来の焦点位置検出系では、スリット像12と入射光の
光軸AX2 (又は光軸AX2 をプレート25上へ投影し
た軸13)とを直交させる必要があるため、δ=90
゜、即ち(数2)より、α−φ=90゜でなければなら
なかった。従って、φ=α−90゜でなければならなか
った。しかしながら、本実施例では、入射光の光軸AX
2 、及びスリット像12の方向に応じて、(数2)より
入射光の光軸とスリット像とのなす角度δが決まる。
【0027】上述のように本実施例では、スリット像1
2の長手方向は、入射光の光軸AX 2 を投影して得られ
る軸13に対して直交していないため、スリット3aと
スリット像12とはほぼアオリの結像関係を満たす必要
があり、更にスリット像12とイメージセンサ11上に
再結像されるスリット像とはほぼアオリの結像関係を満
たす必要がある。
【0028】図3は、所謂アオリの結像関係を示す原理
図であり、図3において、図1の集光レンズ4及び対物
レンズ6よりなる光学系を投射光学系14とする。この
場合、スリット3aと投射光学系14の光軸AX2 とが
なす角度をε、スリット像12と光軸AX2 とがなす角
度をδ、スリット3aの中心から投射光学系14の物側
主点までの距離をa、投射光学系14の像側主点からス
リット像12の中心までの距離をbとすると、次の関係
が成立している。
【0029】
【数3】a・tan ε=b・tan δ この場合、投射光学系14の投影倍率(b/a)をβ1
とすると、次式が成立している。
【0030】
【数4】tan ε=(b/a)tan δ=β1 tan δ 同様に、図1において対物レンズ7及び集光レンズ9よ
りなる集光光学系に関しても、スリット像12とイメー
ジセンサ11上のスリット像とはほぼアオリの結像関係
を満たしている。これにより、スリット板3上のスリッ
ト3aの像(実際には長手方向に圧縮された像)がイメ
ージセンサ11上に鮮明に結像される。
【0031】次に、本実施例では図4に示すように、投
射光学系及び集光光学系はそれぞれ両側テレセントリッ
クになっている。先ず、図4(a)は投射光学系を示
し、集光レンズ4及び対物レンズ6の焦点距離をそれぞ
れf1 及びf2 とすると、集光レンズ4と対物レンズ6
との間隔が(f1 +f2)に設定され、所謂ケプラー型の
アフォーカル系が構成されている。そして、集光レンズ
4から対物レンズ6側に間隔f1 の位置に開口絞り15
が設置されている。従って、図4(a)に示すように、
スリット3aからの主光線は常に光軸AX2 に平行であ
り、アオリの結像関係に伴う倍率変化や、被検面として
のプレート25の表面のデフォーカスによるスリット像
12の焦点ずれに対しても、スリット像12の倍率が変
化しない。
【0032】同様に、図4(b)に示すように、対物レ
ンズ7及び集光レンズ9よりなる集光光学系もケプラー
型のアフォーカル系を構成し、対物レンズ7の後側焦点
位置に開口絞り16が設置され、両側テレセントリック
となっている。従って、プレート25の表面がデフォー
カスしても、スリット像12からイメージセンサ11の
受光面11a上のスリット像12Pに対する倍率が変化
しないため、イメージセンサ11の受光面11aでのス
リット像の横ずれ量から、正確に焦点検出を行うことが
できる。(数4)の倍率β1 を焦点距離f1 及びf2
用いて表すと、(数4)は次のようになる。
【0033】
【数5】tan ε=(f2/f1)tan δ そして、(数2)、及び(数5)より角度δを消去する
と、次のようになる。
【0034】
【数6】
【0035】従って、(数6)より、図3におけるスリ
ット3aの光軸AX2 に対する傾きが決定されることに
なる。また、図4(b)において、集光光学系中のシリ
ンドリカルレンズ10は、イメージセンサ11の受光面
11a上のスリット像を長手方向に圧縮してスリット像
12Pにする役割を果たしている。シリンドリカルレン
ズ10は、対物レンズ7の像側焦点面である瞳面(フー
リエ変換面)FTPとイメージセンサ11の受光面11
aとを共役にすることが望ましい。また、イメージセン
サ11が例えば1次元CCDからなる場合、プレート2
5上のスリット像12と光軸AX3 とを含む面が図4
(b)の紙面に平行であるとすると、イメージセンサ1
1の長手方向(検出方向)は図4(b)の紙面に垂直と
なる。
【0036】次に、本発明の第2実施例につき図5〜図
7を参照して説明する。本実施例は、それぞれ等倍の正
立像を投影する複数の部分投影光学系よりなる投影光学
系を有する走査露光方式の投影露光装置の焦点位置検出
系に本発明を適用したものである。また、本実施例では
図1の焦点位置検出系が複数組使用されるため、各焦点
位置検出系の構成の説明は省略し、それらの配置のみを
説明する。
【0037】図5は、本実施例の投影露光装置を示し、
この図5において、マスク21と、プレート25とが搬
送される方向(走査方向)をX軸、マスク21に平行な
平面内でX軸と直交する方向をY軸、マスク21の法線
方向をZ軸とした座標系を採用する。図5において、照
明光学系31からの露光光(例えばg線(波長435n
m)、あるいはi線(波長365nm)等)は、マスク
21上に走査方向に2列に配置された後述の7個の台形
状の視野領域32A〜32Gをそれぞれ囲む矩形状の領
域を均一に照明する。照明光学系31としては、例えば
水銀ランプのような光源からの露光光を複数に分岐する
光ガイドと、各分岐された露光光をそれぞれ矩形状の照
明領域に均一な照度分布で照射する複数の部分照明光学
系とから構成されている。台形状の視野領域32A〜3
2Gは、後述の部分投影光学系の最大視野領域の形状に
可能な限り相似な形状として選ばれたものである。ま
た、各視野領域32A〜32Gは、それぞれ部分投影光
学系中の視野絞りにより規定される領域である。そのた
め、照明光学系31は、例えば視野領域32A〜32G
の全てを含む1つの大きな矩形状の照明領域を露光光で
照明するものでもよい。
【0038】さて、図5において、マスク21の下方に
は、7個の部分投影光学系33A〜33Gが2列に配置
され、マスク21上の視野領域32A〜32Gのパター
ンがそれぞれ部分投影光学系33A〜33Gを介してプ
レート25上の台形状の露光領域36A〜36G上に投
影される。以下、図6を参照して部分投影光学系33A
〜33Gについて説明する。なお、部分投影光学系33
A〜33Gは、互いに同じ構成を有するため、部分投影
光学系33Aのみについて述べる。
【0039】図6は、部分投影光学系33Aのレンズ構
成図であり、この部分投影光学系33Aは、それぞれダ
イソン型光学系を変形した2組の光学系を組み合わせた
ものである。図6において、部分投影光学系33Aは、
第1部分光学系34Aa,45,46,34Abと、視
野絞り49と、第2部分光学系35Aa,47,48,
35Abとから構成されており、これら第1及び第2部
分光学系は、それぞれダイソン型光学系を変形したもの
である。
【0040】そして、第1部分光学系は、マスク21の
下面(パターン形成面)に対して45°の傾斜角で配置
された反射面を持つ直角プリズム34Aaと、マスク2
1の下面に平行な光軸を有し、平面部が直角プリズム3
4Aaに接合された平凸レンズ成分45と、全体として
メニスカス形状であって一面が平凸レンズ成分45の凸
面(接合面45a)に接合され他面(平凸レンズ成分4
5に対して凹面)が反射面46aとなったレンズ成分4
6と、直角プリズム34Aaの反射面と直交し且つマス
ク21の下面に対して45°の傾斜角で配置された反射
面を持つ直角プリズム34Abとを有する。直角プリズ
ム34Abも平凸レンズ成分45の平面部に接合され、
平凸レンズ成分45の硝材とレンズ成分46の硝材とは
異なっている。
【0041】そして、マスク21上の視野領域32Aを
含む照明領域からの光は、直角プリズム34Aaによっ
て光路が90°偏向され、平凸レンズ成分45に入射す
る。直角プリズム34Aaからの光は、平凸レンズ成分
45とレンズ成分46との間の接合面45aにて屈折し
てレンズ成分46に入射して、反射膜が蒸着された反射
面46aに達する。反射面46aで反射された光は、接
合面45aで再び屈折され、平凸レンズ成分45を経て
直角プリズム34Abに達する。平凸レンズ成分45か
らの光は、直角プリズム34Abの反射面により光路が
90°偏向されて、直角プリズム34Abの射出面側
に、マスク21の1次像を形成する。ここで、第1部分
光学系34Aa〜34Abが形成するマスク21の1次
像は、X方向(各部分光学系の光軸方向)の横倍率が正
であり、且つY方向の横倍率が負となる等倍像である。
【0042】1次像からの光は、第2部分光学系35A
a,47,48,35Abを介して、マスク21の2次
像をプレート25上の露光領域36Aに形成する。第2
部分光学系35Aa〜35Abの構成は、第1部分光学
系34Aa〜34Abと同一であるため説明を省略す
る。即ち、第2部分光学系35Aa〜35Abは、第1
部分光学系34Aa〜34Abと同じく、X方向に正で
且つY方向に負となる横倍率の等倍像を形成する。従っ
て、プレート25上に形成される2次像は、マスク21
の等倍の正立像(上下左右方向の横倍率が正となる像)
となる。また、それら第1及び第2部分光学系よりなる
部分投影光学系33Aは、両側テレセントリック光学系
である。
【0043】上述の第1及び第2部分光学系は、それぞ
れの反射面46a及び48aが共に同じ向きとなるよう
に構成されている。これにより、投影光学系全体の小型
化を図ることができる。また、第1及び第2部分光学系
は、平凸レンズ成分45と反射面46aとの間の光路、
及び平凸レンズ成分47と反射面48aとの間の光路中
をそれぞれ硝材で埋める構成となっている。これによ
り、平凸レンズ成分45,47と反射面46a,48a
との偏心が生じない利点がある。
【0044】なお、第1及び第2部分光学系としては、
平凸レンズ成分45,47と対応する反射面46a,4
8aとの間を空気とする、所謂ダイソン型光学系そのも
のを使用してもよい。このダイソン型光学系に関して
は、J.Opt.Soc.Am.vol.49,713-716(1959) に詳述されて
いる。図6において、本実施例においては、第1部分光
学系により形成される1次像の位置に、視野絞り49が
配置されている。視野絞り49は台形状の開口部を有
し、視野絞り49の開口部と共役なマスク21上の領域
が視野領域32Aである。また、視野絞り49の開口部
と共役なプレート25上の領域が台形状の露光領域36
Aであり、露光領域36Aに視野領域32A内のパター
ンが露光される。
【0045】ここで、本実施例の変形されたダイソン型
光学系において、平凸レンズ成分45,47及びレンズ
成分46,48のYZ平面内での断面形状が円形である
ため、部分投影光学系33Aが取り得る最大の視野の領
域は、図7に示すように半円状領域52Aとなる。な
お、説明の便宜上、部分投影光学系33Aのマスク21
上での最大視野を示す代わりに、その最大視野と共役な
プレート25上での最大露光領域を使用する。このと
き、図6の視野絞り49にて規定される台形状の露光領
域36Aは、一対の平行辺のうちの短辺が半円状領域5
2Aの円弧側を向くことが好ましい。これにより、ダイ
ソン型光学系の取り得る最大露光領域(半円状領域52
A)に対して、露光領域36Aの走査方向(X方向)の
幅を最大とすることができ、走査速度を向上させること
が可能となる。
【0046】なお、視野絞り49の開口部の形状は六角
形状でもよい。この六角形状の開口部の投影像の大きさ
は、図7に破線で示される最大露光領域(半円状領域5
2A)の範囲内となる。また、図7の最大露光領域(半
円状領域52A)は、図6において第1及び第2部分光
学系をケラれなく通過する軸外光束の内、最も外側を通
過する光束がプレート25上で通過する点が囲む領域で
ある。
【0047】図5に戻り、部分投影光学系33A〜33
Gは、各部分投影光学系内の視野絞りによって規定され
るマスク21上の視野領域32A〜32Gを有してい
る。これら視野領域32A〜32G内のパターンの像
は、それぞれプレート25上の露光領域36A〜36G
内に等倍の正立像として形成される。ここで、部分投影
光学系33A〜33Dは、視野領域32A〜32Dが図
5のY方向に沿って配列されるように設けられている。
また、投影光学系33E〜33Gは、図5のX方向で視
野領域32A〜32Dとは異なる位置に、視野領域32
E〜32GがY方向に沿って配列されるように設けられ
ている。このとき、部分投影光学系33A〜33Dと、
部分投影光学系33E〜33Gとは、それぞれが有する
直角プリズム(34Aa等)同士が極近傍に位置するよ
うに設けられる。なお、X方向において、視野領域32
A〜32Dと視野領域32E〜32Gとの間隔を広げる
ように部分投影光学系33A〜33Gを配置しても構わ
ないが、このときには、走査露光を行うための走査量
(マスク21及びプレート25の移動量)が増し、スル
ープットの低下を招くため好ましくない。
【0048】プレート25上には、部分投影光学系33
A〜33Dによって、図5のY方向に沿って配列された
露光領域36A〜36Dが形成され、部分投影光学系3
3E〜33Gによって、露光領域36A〜36Dとは異
なる位置にY方向に沿って配列された露光領域36E〜
36Gが形成される。ここで、マスク21は図示なきマ
スクステージ上に載置され、プレート25は、プレート
ステージ37上に載置されている。ここで、マスクステ
ージとプレートステージ37とは、図5のX方向に同期
して移動する。これにより、プレート25上には、照明
光学系31により照明されたマスク21の像が逐次転写
され、いわゆる走査露光方式の露光が行われる。マスク
21の移動により、視野領域32A〜32Gによるマス
ク21の全面の走査が完了すると、プレート25上の全
面に亘ってマスク21の像が転写される。
【0049】プレートステージ37上には、Y軸に沿っ
た反射面を有する反射部材38と、X軸に沿った反射面
を有する反射部材39とが設けられている。また、露光
装置本体側には、干渉計として、例えばHe−Ne(6
33nm)等のレーザ光を供給するレーザ光源40、レ
ーザ光源40からのレーザ光をX方向測定用のレーザ光
とY方向測定用のレーザ光とに分割するビームスプリッ
タ41、ビームスプリッタ41からのレーザ光を反射部
材38へ投射するためのプリズム42、及びビームスプ
リッタ41からのレーザ光を反射部材39上の2点へ投
射するためのプリズム43,44が設けられている。こ
れにより、プレートステージ37のX方向の位置、Y方
向の位置及びXY平面内での回転角を検出できる。な
お、図5においては、反射部材38,39にて反射され
たレーザ光と参照用レーザ光とを干渉させた後に検出す
る検出系については図示省略してある。
【0050】次に、図7を参照して本実施例による露光
領域36A〜36G、及び対応する部分投影光学系33
A〜33Gの配置について説明する。図7は、図5にお
けるプレート25の平面図であり、図7において、図5
の部分投影光学系33A〜33Gをプレート25上へ射
影した像を部分投影光学系の像51A〜51Gとしてい
る。また、本実施例では各露光領域36A〜35G毎
に、図1の焦点位置検出系が使用されるため、図1のミ
ラー5に相当する部分をミラー5A〜5Gとして表し、
図1のミラー8に対応する部分をミラー8A〜8Gとし
て表し、それ以外の部分は省略する。
【0051】図7において、露光領域36A〜36Dの
左辺(一対の平行な辺のうちの短辺)と、露光領域36
E〜36Gの右辺(一対の平行な辺のうちの短辺)とが
段違いに対向するように配列されている。本実施例にお
いては、部分投影光学系33A〜33Gが両側テレセン
トリック光学系であるため、XY平面内において、部分
投影光学系の像51A〜51Gが占める領域が、それぞ
れ露光領域36A〜36Gの占める領域よりも大きくな
る。従って、露光領域36A〜36Dは、それぞれの間
で所定の間隔を持つように配置される。この場合、露光
領域36A〜36Dのみを用いて走査露光を行うなら
ば、露光領域36A〜36Dの間のプレート25上にマ
スク21上のパターンが露光されない。そこで、本実施
例においては、露光領域33A〜33Dの間の領域につ
いて走査露光を行うために、X方向に離れた位置に露光
領域36E〜36Gが設けられている。
【0052】このとき、プレート25上での露光量を位
置に依らずに均一化するためには、走査方向(X方向)
に沿った露光領域36A〜36Gの幅の総和が、Y方向
のどの位置においても常に一定となることが望ましい。
そのため、1列目の台形状の露光領域36A〜36Dの
斜辺部と、2列目の台形状の露光領域36E〜36Gの
斜辺部とが重なるように設定されている。
【0053】図7において、本実施例では、各露光領域
36A〜36Gの中心に対して対応する焦点位置検出系
からスリット像50A〜50Gを投影している。これら
スリット像50A〜50Gは、それぞれ長手方向がX軸
及びY軸に対してほぼ45°で交差している。しかしな
がら、像51A〜51Gから分かるように、部分投影光
学系33A〜33Gが密集して配置されているため、各
焦点位置検出系をX軸及びY軸にほぼ45°で交差させ
て配置することが困難である。
【0054】そこで、本実施例では、露光領域36Dを
例に取って説明するように、焦点位置検出系の投射光学
系(ミラー5Dを有する光学系)、及び集光光学系(ミ
ラー8Dを有する光学系)の光軸をプレート25に投影
した軸がY軸に対して角度φで交差するようにしてい
る。この場合の角度φは45°よりかなり小さい角度で
ある。更に、その投射光学系、及び集光光学系の光軸を
プレート25に投影した軸に対してスリット像50Dの
長手方向を角度(φ+α)で交差させると共に、角度α
を45°としている。この場合、角度φは45°よりか
なり小さいため、角度(φ+α)は90°よりかなり小
さく、45°より僅かに大きい程度である。これによ
り、スリット像50Dの長手方向は、X軸及びY軸に対
して45°で交差している。
【0055】他の焦点位置検出系についても同様に配置
されている。従って、仮にプレート25上にそれまでの
工程によりX軸及びY軸に平行な回路パターンが形成さ
れていても、スリット像50A〜50Gはそれぞれその
回路パターンと明確に区別できるため、各露光領域36
A〜36Gのフォーカス位置が正確に検出できる。この
検出結果に基づいて、プレート25のフォーカス位置、
及び傾斜角を調整することにより、オートフォーカス及
びオートレベリングが行われる。
【0056】なお、上述の第2実施例では、図6に示す
ように等倍の正立像を得る部分投影光学系として、平凸
レンズ成分と凹面鏡とを持つダイソン型光学系の変形光
学系が使用されているが、等倍で正立像を得る部分投影
光学系としては、例えば凹面鏡、凸面鏡及び凹面鏡が順
に配列されたオフナー型光学系を使用することもでき
る。
【0057】また、例えば図1ではスリット像の横ずれ
量を検出するためにイメージセンサ11が使用されてい
るが、その代わりに振動スリット及び単一の光電変換素
子を用いて光電顕微鏡方式でそのスリット像の横ずれを
検出してもよい。また、上述実施例では何れもプレート
25のZ方向の位置検出を行っているが、マスク21の
Z方向の位置検出を行うために、例えば図1の焦点位置
検出系と同様の焦点位置検出系を使用してもよい。
【0058】このように、本発明は上述実施例に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得る。
【0059】
【発明の効果】本発明の面位置検出装置によれば、投射
光学系及び集光光学系の配置に依らず、被検面上でスリ
ット状パターンの像の長手方向を任意の方向(光軸に直
交する方向を除く)に設定できる。従って、本発明を例
えば投影露光装置の焦点位置検出系に適用した場合、被
検面上に互いに直交する2種類の回路パターンが形成さ
れ、且つこれら回路パターンに対して45°で交差する
方向に投射光学系及び集光光学系を配置する余地が無い
ようなときには、それら投射光学系及び集光光学系を例
えば一方の回路パターンに対してほぼ平行に配置した状
態で、スリット状パターンの像の長手方向をそれら回路
パターンに対してほぼ45°で交差させることができ
る。従って、それら回路パターンに影響されずに正確に
被検面の高さ方向の位置を検出できる。
【0060】しかも、投射光学系及び集光光学系の配置
に依らず、スリット状パターンの長手方向を任意の方向
に設定できるため、装置の設計上の自由度が増大する。
また、方向性集光系により光電検出手段の受光面上でス
リット状パターンの像を長手方向に圧縮しているため、
被検面上のスリット状パターンの投影領域での平均的な
位置を検出できる。即ち、光学的に平均化が行われるた
め、電気的に平均化を行う場合に比べてほぼリアルタイ
ムで位置検出を行うことができる。
【0061】また、集光光学系が両側テレセントリック
である場合には、被検面の高さ方向の位置が変化して
も、被検面から光電検出手段の受光面への倍率が変化し
ないため、常に高精度に位置検出が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による面位置検出装置の第1実施例が適
用された投影露光装置を示す斜視図である。
【図2】図1の焦点位置検出系の投射光学系の光軸とス
リット像との関係を示す斜視図である。
【図3】アオリの結像関係の原理説明図である。
【図4】(a)は焦点位置検出系の投射光学系を示す光
路図、(b)は焦点位置検出系の集光光学系を示す光路
図である。
【図5】本発明の第2実施例の走査露光方式の投影露光
装置の概略構成を示す斜視図である。
【図6】図5の部分投影光学系33Aの構成を示す側面
図である。
【図7】図5のプレート25上の露光領域36A〜36
G、及び対応する焦点位置検出系の配置の説明に供する
拡大平面図である。
【図8】従来の焦点位置検出系を備えた投影露光装置を
示す斜視図である。
【図9】図8の焦点位置検出系のフォーカス位置の検出
原理の説明に供する光路図である。
【符号の説明】
1 光源 3a スリット 4 集光光学系 6 対物レンズ 7 対物レンズ 9 集光光学系 10 シリンドリカルレンズ 11 イメージセンサ 12 スリット像 21 マスク 24 投影光学系 25 プレート 26 スリット状の露光領域 28,29 回路パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1面上に形成されたスリット状パター
    ンの像を被検面に対して斜めの方向から投射する投射光
    学系と、前記被検面で反射された光束を集光して前記ス
    リット状パターンの像を第2面上に再形成する集光光学
    系と、前記第2面上の前記スリット状パターンの像の位
    置を光電的に検出する光電検出手段とを有し、該光電検
    出手段の検出結果に基づいて前記被検面の面位置を検出
    する装置において、 前記投射光学系の光軸を前記被検面上に投影して得られ
    る軸に直交する前記被検面上での軸に対して前記スリッ
    ト状パターンの像の長手方向を傾斜させると共に、 前記集光光学系内に、該集光光学系により形成される前
    記スリット状パターンの像の長手方向と該集光光学系の
    光軸とを含む面内で正屈折力を有する一方向性集光系を
    配置したことを特徴とする面位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記集光光学系は両側テレセントリック
    であることを特徴とする請求項1記載の面位置検出装
    置。
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Cited By (4)

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