JPH0861267A - スクロール型流体機械 - Google Patents
スクロール型流体機械Info
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- JPH0861267A JPH0861267A JP20071294A JP20071294A JPH0861267A JP H0861267 A JPH0861267 A JP H0861267A JP 20071294 A JP20071294 A JP 20071294A JP 20071294 A JP20071294 A JP 20071294A JP H0861267 A JPH0861267 A JP H0861267A
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- Japan
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- oil
- passage
- receiving surface
- groove
- centrifugal force
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Abstract
(57)【要約】
【目的】簡単な構造で、かつ、簡単な加工で、特に軌道
時における軸受ハウジングのスラスト受面の径方向内側
での潤滑不良を防止して、該スラスト受面の摩耗、焼き
付けを防止する。 【構成】軸受ハウジング5に、駆動軸4の偏心軸部41
を受入れる旋回部53と、可動スクロール2の背面を支
持するスラスト受面52を設ける。スラスト受面52の
径方向ほぼ中央部に環状油溝54を設ける。駆動軸4の
主給油通路42と環状油溝54とを連通する第1給油通
路55を形成する。軸受ハウジング5に、駆動軸4の軸
方向と直交方向に延び、旋回部53に開口する遠心力作
用通路57と、遠心力作用通路57の径方向外方側とス
ラスト受面52における環状油溝54より径方向内方側
とを連通する案内通路58とからなる第2給油通路56
を設ける。
時における軸受ハウジングのスラスト受面の径方向内側
での潤滑不良を防止して、該スラスト受面の摩耗、焼き
付けを防止する。 【構成】軸受ハウジング5に、駆動軸4の偏心軸部41
を受入れる旋回部53と、可動スクロール2の背面を支
持するスラスト受面52を設ける。スラスト受面52の
径方向ほぼ中央部に環状油溝54を設ける。駆動軸4の
主給油通路42と環状油溝54とを連通する第1給油通
路55を形成する。軸受ハウジング5に、駆動軸4の軸
方向と直交方向に延び、旋回部53に開口する遠心力作
用通路57と、遠心力作用通路57の径方向外方側とス
ラスト受面52における環状油溝54より径方向内方側
とを連通する案内通路58とからなる第2給油通路56
を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に、冷凍機や空調機
の冷媒圧縮機等に用いられるスクロール型流体機械に関
する。
の冷媒圧縮機等に用いられるスクロール型流体機械に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のスクロール型流体機械は、例えば
特開平4−241785号公報にも記載されているよう
に、駆動軸を軸受支持する軸受と、前記駆動軸の偏心軸
部を受入れて、可動スクロールの旋回運動を可能にする
旋回部とをもった軸受ハウジングに、前記可動スクロー
ルの鏡板背面を支持するスラスト受面を設け、このスラ
スト受面の径方向ほぼ中央部に環状油溝を設け、前記軸
受ハウジングに、一端が前記駆動軸の内部に設ける主給
油通路に連通し、他端が前記環状油溝に開口する給油通
路を形成して、該給油通路から前記環状油溝に給油し
て、前記スラスト受面を潤滑するようにしたものが知ら
れている。
特開平4−241785号公報にも記載されているよう
に、駆動軸を軸受支持する軸受と、前記駆動軸の偏心軸
部を受入れて、可動スクロールの旋回運動を可能にする
旋回部とをもった軸受ハウジングに、前記可動スクロー
ルの鏡板背面を支持するスラスト受面を設け、このスラ
スト受面の径方向ほぼ中央部に環状油溝を設け、前記軸
受ハウジングに、一端が前記駆動軸の内部に設ける主給
油通路に連通し、他端が前記環状油溝に開口する給油通
路を形成して、該給油通路から前記環状油溝に給油し
て、前記スラスト受面を潤滑するようにしたものが知ら
れている。
【0003】このスクロール型流体機械は、図9示すよ
うに、鏡板A1に渦巻体A2を突設した可動スクロール
Aを、同じく鏡板に渦巻体を突設した固定スクロール
(図示せず)に、各渦巻体A2が対向するように組み合
わせる一方、前記可動スクロールAの鏡板A1に、モー
タに連結される駆動軸Bの偏心軸部B1を嵌合させるボ
ス部A3を形成し、前記可動スクロールAを前記駆動軸
Bの回転駆動に伴い連動させるようにしている。
うに、鏡板A1に渦巻体A2を突設した可動スクロール
Aを、同じく鏡板に渦巻体を突設した固定スクロール
(図示せず)に、各渦巻体A2が対向するように組み合
わせる一方、前記可動スクロールAの鏡板A1に、モー
タに連結される駆動軸Bの偏心軸部B1を嵌合させるボ
ス部A3を形成し、前記可動スクロールAを前記駆動軸
Bの回転駆動に伴い連動させるようにしている。
【0004】さらに、前記駆動軸Bを軸受支持する軸受
C1を有する軸受ハウジングCを設けて、前記可動スク
ロールAの鏡板A1を、前記軸受ハウジングCの頂面部
に形成するスラスト受面C2で支持するようにしてい
る。
C1を有する軸受ハウジングCを設けて、前記可動スク
ロールAの鏡板A1を、前記軸受ハウジングCの頂面部
に形成するスラスト受面C2で支持するようにしてい
る。
【0005】また、前記軸受ハウジングCには、前記偏
心軸部B1及び前記可動スクロールAのボス部A3を、
該可動スクロールAが旋回運動できるように受け入れる
旋回部C3を形成して、前記駆動軸Bの回転駆動によ
り、前記偏心軸部B1を前記旋回部C3内で偏心回転さ
せて、前記可動スクロールAを旋回運動させるようにし
ている。
心軸部B1及び前記可動スクロールAのボス部A3を、
該可動スクロールAが旋回運動できるように受け入れる
旋回部C3を形成して、前記駆動軸Bの回転駆動によ
り、前記偏心軸部B1を前記旋回部C3内で偏心回転さ
せて、前記可動スクロールAを旋回運動させるようにし
ている。
【0006】さらに、前記軸受ハウジングCのスラスト
受面C2における径方向ほぼ中央部部には、図9乃至図
10に示すように、環状油溝C4を設けると共に、前記
軸受ハウジングCに、一端が該環状油溝C4に開口し、
他端が前記軸受C1内周面に開口して、前記駆動軸B内
に形成する主給油通路B2に連通する給油通路C5を形
成することにより、該給油通路C5を介して前記主給油
通路B2の油を前記環状油溝C4に給油し、該環状油溝
の油を前記スラスト受面C2に対して摺動する前記可動
スクロールAの鏡板A1の旋回運動により、該鏡板A1
と前記スラスト受面C2との間に給油して、潤滑するよ
うにしている。
受面C2における径方向ほぼ中央部部には、図9乃至図
10に示すように、環状油溝C4を設けると共に、前記
軸受ハウジングCに、一端が該環状油溝C4に開口し、
他端が前記軸受C1内周面に開口して、前記駆動軸B内
に形成する主給油通路B2に連通する給油通路C5を形
成することにより、該給油通路C5を介して前記主給油
通路B2の油を前記環状油溝C4に給油し、該環状油溝
の油を前記スラスト受面C2に対して摺動する前記可動
スクロールAの鏡板A1の旋回運動により、該鏡板A1
と前記スラスト受面C2との間に給油して、潤滑するよ
うにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スクロール
型流体機械を冷凍機に使用する場合、冷媒として従来
は、フロン(例えばR−22)を使用していたが、環境
問題からフロン使用が規制され、この従来のフロンに代
る代替フロン(例えばHFC134a)の使用が要求さ
れている。この場合、この代替フロンに対して使用する
潤滑油は、従来のフロン(例えばR−22)に使用して
いた潤滑油(スニソ油)がその適合性から使用できず、
潤滑油としてエステル油を使用することから、従来の潤
滑油に比べて潤滑性能が低下する問題がある。
型流体機械を冷凍機に使用する場合、冷媒として従来
は、フロン(例えばR−22)を使用していたが、環境
問題からフロン使用が規制され、この従来のフロンに代
る代替フロン(例えばHFC134a)の使用が要求さ
れている。この場合、この代替フロンに対して使用する
潤滑油は、従来のフロン(例えばR−22)に使用して
いた潤滑油(スニソ油)がその適合性から使用できず、
潤滑油としてエステル油を使用することから、従来の潤
滑油に比べて潤滑性能が低下する問題がある。
【0008】即ち、従来の潤滑油では、前記環状油溝C
4から可動スクロールAの旋回直径までの長さは、該可
動スクロールAの摺動により旋回直径の範囲内では十分
潤滑することができたのであるが、代替フロン用の前記
エステル油は、粘度が高く、また、圧力がかかると弾か
れる性質を有していることから、潤滑不足が生じ、この
潤滑不足により種々の問題が生ずるのである。
4から可動スクロールAの旋回直径までの長さは、該可
動スクロールAの摺動により旋回直径の範囲内では十分
潤滑することができたのであるが、代替フロン用の前記
エステル油は、粘度が高く、また、圧力がかかると弾か
れる性質を有していることから、潤滑不足が生じ、この
潤滑不足により種々の問題が生ずるのである。
【0009】つまり、前記流体機械を運転する場合、各
渦巻体の内圧により、前記可動スクロールAの鏡板A1
が、その中心部において前記駆動軸Bに向かって撓み、
この結果、前記スラスト受面C2における径方向内側の
面圧が大きくなる。
渦巻体の内圧により、前記可動スクロールAの鏡板A1
が、その中心部において前記駆動軸Bに向かって撓み、
この結果、前記スラスト受面C2における径方向内側の
面圧が大きくなる。
【0010】従って、前記環状油溝C4から旋回直径の
範囲内であっても、前記エステル油は、粘度が高いこと
から、特に起動時において、前記環状油溝C4から前記
スラスト受面C2における径方向内側への給油が円滑に
行えない問題があるし、前記スラスト受面C2における
径方向内側において前記エステル油により形成される油
膜が破断されて潤滑不良が生じるのである。
範囲内であっても、前記エステル油は、粘度が高いこと
から、特に起動時において、前記環状油溝C4から前記
スラスト受面C2における径方向内側への給油が円滑に
行えない問題があるし、前記スラスト受面C2における
径方向内側において前記エステル油により形成される油
膜が破断されて潤滑不良が生じるのである。
【0011】また、この潤滑不良で、前記スラスト受面
C2の径方向内側部分が摩耗するし、場合によっては焼
き付けが発生する問題が生じ、さらに、この摩耗により
前記鏡板A1を支持する前記スラスト受面C2での支持
点間の距離が大きくなり、この支持点の距離が大きくな
ることで前記鏡板A1の撓みがさらに大きくなって、前
記各渦巻体A2間に隙間が生じ、このためシール性を悪
くし、性能低下を招くことになる不具合があった。
C2の径方向内側部分が摩耗するし、場合によっては焼
き付けが発生する問題が生じ、さらに、この摩耗により
前記鏡板A1を支持する前記スラスト受面C2での支持
点間の距離が大きくなり、この支持点の距離が大きくな
ることで前記鏡板A1の撓みがさらに大きくなって、前
記各渦巻体A2間に隙間が生じ、このためシール性を悪
くし、性能低下を招くことになる不具合があった。
【0012】しかも、代替フロンを用いる冷凍機におい
ては、従来のフロンを用いる場合に比べてシステム側の
高圧と低圧との差圧が小さいことから、従来に比べて、
前記鏡板A1の撓み量は少ないのであるが、この撓みが
少なくなる分、前記スラスト受面C2と前記鏡板A1背
面との間の隙間が狭くなるので、前記環状油溝C4から
前記スラスト受面C2へ流出される際の給油通路が狭く
なって、給油量が減少することになり、さらに、代替フ
ロン用のエステル油は、従来のスニソ油に比べて粘度が
高く、前記した通路抵抗が大きくなることと相俟って、
前記スラスト受面C2への給油性能が悪くなり、このこ
とによっても潤滑不良の問題は増長されるのである。
ては、従来のフロンを用いる場合に比べてシステム側の
高圧と低圧との差圧が小さいことから、従来に比べて、
前記鏡板A1の撓み量は少ないのであるが、この撓みが
少なくなる分、前記スラスト受面C2と前記鏡板A1背
面との間の隙間が狭くなるので、前記環状油溝C4から
前記スラスト受面C2へ流出される際の給油通路が狭く
なって、給油量が減少することになり、さらに、代替フ
ロン用のエステル油は、従来のスニソ油に比べて粘度が
高く、前記した通路抵抗が大きくなることと相俟って、
前記スラスト受面C2への給油性能が悪くなり、このこ
とによっても潤滑不良の問題は増長されるのである。
【0013】また、前記公報の従来例では、前記鏡板A
1の撓みによる該鏡板A1の前記スラスト受面C2にお
ける径方向内側での面圧を小さくするため、図9に示す
ように、前記鏡板A1の背面側に該背面の径方向外側か
ら中心に向かって反スラスト受面側に傾斜するテーパー
面A4を形成して、前記鏡板A1がスラスト受面側に撓
んだときに、該鏡板A1の背面が前記スラスト受面C2
に対してほぼ水平になるように構成している。この構成
によると、前記スラスト受面C2の径方向内側における
面圧は、小さくできるのであるが、このように厚みの薄
い前記鏡板A1の背面にテーパー面A4をわざわざ形成
することは、加工精度を要するし、加工も困難と成る問
題が生ずるし、また、前記した代替フロン使用による問
題は基本的に解決できないのである。
1の撓みによる該鏡板A1の前記スラスト受面C2にお
ける径方向内側での面圧を小さくするため、図9に示す
ように、前記鏡板A1の背面側に該背面の径方向外側か
ら中心に向かって反スラスト受面側に傾斜するテーパー
面A4を形成して、前記鏡板A1がスラスト受面側に撓
んだときに、該鏡板A1の背面が前記スラスト受面C2
に対してほぼ水平になるように構成している。この構成
によると、前記スラスト受面C2の径方向内側における
面圧は、小さくできるのであるが、このように厚みの薄
い前記鏡板A1の背面にテーパー面A4をわざわざ形成
することは、加工精度を要するし、加工も困難と成る問
題が生ずるし、また、前記した代替フロン使用による問
題は基本的に解決できないのである。
【0014】本発明は、以上の問題に鑑みて成したもの
で、その目的は、環状油溝から給油する構造でありなが
ら、軸受ハウジングに形成するスラスト受面の径方向内
側での潤滑不良、特に起動時での潤滑不良を防止して、
該スラスト受面の摩耗、焼き付けを防止することができ
るスクロール型流体機械を提供することにある。
で、その目的は、環状油溝から給油する構造でありなが
ら、軸受ハウジングに形成するスラスト受面の径方向内
側での潤滑不良、特に起動時での潤滑不良を防止して、
該スラスト受面の摩耗、焼き付けを防止することができ
るスクロール型流体機械を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、駆動軸4の軸受51と、前
記駆動軸4の偏心軸部41を受入れて、可動スクロール
2の旋回運動を可能にする旋回部53とをもった軸受ハ
ウジング5に、前記可動スクロール2の背面を支持する
スラスト受面52を設け、このスラスト受面52の径方
向ほぼ中央部に環状油溝54を設け、前記軸受ハウジン
グ5に、一端が前記駆動軸4の内部に設ける主給油通路
42に連通し、他端が前記環状油溝54に開口する第1
給油通路55を形成したスクロール型流体機械におい
て、前記軸受ハウジング5に、前記駆動軸4の軸方向と
直交方向に延び、その径方向内方側端部が前記旋回部5
3に開口する遠心力作用通路57と、軸方向に延び、一
端が前記遠心力作用通路57の径方向外方側に連通し、
他端が前記スラスト受面52における前記環状油溝54
より径方向内方側に開口する案内通路58とからなる第
2給油通路56を設けたのである。
め、請求項1記載の発明は、駆動軸4の軸受51と、前
記駆動軸4の偏心軸部41を受入れて、可動スクロール
2の旋回運動を可能にする旋回部53とをもった軸受ハ
ウジング5に、前記可動スクロール2の背面を支持する
スラスト受面52を設け、このスラスト受面52の径方
向ほぼ中央部に環状油溝54を設け、前記軸受ハウジン
グ5に、一端が前記駆動軸4の内部に設ける主給油通路
42に連通し、他端が前記環状油溝54に開口する第1
給油通路55を形成したスクロール型流体機械におい
て、前記軸受ハウジング5に、前記駆動軸4の軸方向と
直交方向に延び、その径方向内方側端部が前記旋回部5
3に開口する遠心力作用通路57と、軸方向に延び、一
端が前記遠心力作用通路57の径方向外方側に連通し、
他端が前記スラスト受面52における前記環状油溝54
より径方向内方側に開口する案内通路58とからなる第
2給油通路56を設けたのである。
【0016】請求項2記載の発明は、前記軸受ハウジン
グ5における旋回部53内周面に開口する遠心力作用通
路57の旋回部底部側に、可動スクロール側に向かって
広がる上向きのテーパー面57bをもつ油溜59を形成
し、この油溜59を、前記遠心力作用通路57に連続さ
せたのである。
グ5における旋回部53内周面に開口する遠心力作用通
路57の旋回部底部側に、可動スクロール側に向かって
広がる上向きのテーパー面57bをもつ油溜59を形成
し、この油溜59を、前記遠心力作用通路57に連続さ
せたのである。
【0017】請求項3記載の発明は、前記スラスト受面
52における前記環状油溝54より径方向内方側に環状
油溜溝60を形成し、前記第2給油通路56のスラスト
受面52への開口部を前記環状油溜溝60に連通させた
のである。
52における前記環状油溝54より径方向内方側に環状
油溜溝60を形成し、前記第2給油通路56のスラスト
受面52への開口部を前記環状油溜溝60に連通させた
のである。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明では、前記軸受ハウジング
5に、前記旋回部53に開口する遠心力作用通路57
と、前記遠心力作用通路57と前記環状油溝54より径
方向内方側のスラスト受面52に開口する案内通路58
とからなる第2給油通路56を設けたから、前記偏心軸
部41の偏心回転により生ずる遠心力で、前記旋回部5
3に返油された油を前記遠心力作用通路57内に流入さ
せた後、さらに、その遠心力で、この遠心力作用通路5
7の径方向外方側に送り、該遠心力作用通路57から前
記案内通路58を介して前記スラスト受面52における
径方向内側に積極的に給油することができるので、特
に、起動時の給油をより早く行うことができることか
ら、前記スラスト受面52における潤滑不足を解消で
き、摩耗・焼き付けを良好に防止することができる。
5に、前記旋回部53に開口する遠心力作用通路57
と、前記遠心力作用通路57と前記環状油溝54より径
方向内方側のスラスト受面52に開口する案内通路58
とからなる第2給油通路56を設けたから、前記偏心軸
部41の偏心回転により生ずる遠心力で、前記旋回部5
3に返油された油を前記遠心力作用通路57内に流入さ
せた後、さらに、その遠心力で、この遠心力作用通路5
7の径方向外方側に送り、該遠心力作用通路57から前
記案内通路58を介して前記スラスト受面52における
径方向内側に積極的に給油することができるので、特
に、起動時の給油をより早く行うことができることか
ら、前記スラスト受面52における潤滑不足を解消で
き、摩耗・焼き付けを良好に防止することができる。
【0019】請求項2記載の発明では、前記遠心力作用
通路57の旋回部底部側に、前記テーパー面57bを有
する前記油溜59を設けたから、前記旋回部53で遠心
力を受けて、該旋回部53の内周面に沿って上昇する油
を、軸方向と直交方向に延びる前記遠心力作用通路57
に流入させるとき、前記テーパー面57bにより、前記
遠心力作用通路57に円滑に導くことができるのであ
り、前記第2給油通路56から前記スラスト受面52の
径方向内側への給油をより良好に行うことができる。
通路57の旋回部底部側に、前記テーパー面57bを有
する前記油溜59を設けたから、前記旋回部53で遠心
力を受けて、該旋回部53の内周面に沿って上昇する油
を、軸方向と直交方向に延びる前記遠心力作用通路57
に流入させるとき、前記テーパー面57bにより、前記
遠心力作用通路57に円滑に導くことができるのであ
り、前記第2給油通路56から前記スラスト受面52の
径方向内側への給油をより良好に行うことができる。
【0020】請求項3記載の発明では、前記スラスト受
面52における前記環状油溝54より径方向内方側に前
記環状油溜溝60を形成し、前記第2給油通路56のス
ラスト受面52への開口部を前記環状油溜溝60に連通
させたから、前記第2給油通路56から前記環状油溜溝
60に油を積極的に供給して、この環状油溜溝60全周
から前記スラスト受面52における径方向内側全周を潤
滑できるので、潤滑をさらに良好に行えるし、そのう
え、前記環状油溜溝60を前記環状油溝54及び前記旋
回部53に対し閉鎖状に形成しているので、運転停止時
に、前記環状油溜溝60内に油を溜めておけるから、起
動時に該環状油溜溝60の油で前記スラスト受面52を
すぐに潤滑できるので、起動時における潤滑不足をさら
に良好に防止することができるのである。
面52における前記環状油溝54より径方向内方側に前
記環状油溜溝60を形成し、前記第2給油通路56のス
ラスト受面52への開口部を前記環状油溜溝60に連通
させたから、前記第2給油通路56から前記環状油溜溝
60に油を積極的に供給して、この環状油溜溝60全周
から前記スラスト受面52における径方向内側全周を潤
滑できるので、潤滑をさらに良好に行えるし、そのう
え、前記環状油溜溝60を前記環状油溝54及び前記旋
回部53に対し閉鎖状に形成しているので、運転停止時
に、前記環状油溜溝60内に油を溜めておけるから、起
動時に該環状油溜溝60の油で前記スラスト受面52を
すぐに潤滑できるので、起動時における潤滑不足をさら
に良好に防止することができるのである。
【0021】
【実施例】まず、第1実施例について説明する。図1に
示したスクロール型流体機械は、冷凍機として使用する
低圧ドーム型のスクロール形圧縮機で、密閉ケーシング
1の内部上方に圧縮要素CFを、ケーシング1の内部下
方にモータMを内装しており、前記圧縮要素CFは、鏡
板21に渦巻体22を突設した可動スクロール2と、同
じく鏡板31に渦巻体32を突設した固定スクロール3
とから成り、各スクロール2,3を各渦巻体22,32
が対向するように組み合わせる一方、前記可動スクロー
ル2の鏡板21に、モータMに連結される駆動軸4の偏
心軸部41を嵌合させるボス部23を形成し、前記可動
スクロール2を前記駆動軸4の回転駆動に伴い連動させ
るようにしている。
示したスクロール型流体機械は、冷凍機として使用する
低圧ドーム型のスクロール形圧縮機で、密閉ケーシング
1の内部上方に圧縮要素CFを、ケーシング1の内部下
方にモータMを内装しており、前記圧縮要素CFは、鏡
板21に渦巻体22を突設した可動スクロール2と、同
じく鏡板31に渦巻体32を突設した固定スクロール3
とから成り、各スクロール2,3を各渦巻体22,32
が対向するように組み合わせる一方、前記可動スクロー
ル2の鏡板21に、モータMに連結される駆動軸4の偏
心軸部41を嵌合させるボス部23を形成し、前記可動
スクロール2を前記駆動軸4の回転駆動に伴い連動させ
るようにしている。
【0022】さらに、前記ケーシング1内に、前記駆動
軸4を軸受支持する軸受51を有する軸受ハウジング5
を設けて、前記固定スクロール3を前記軸受ハウジング
5に固定すると共に、前記可動スクロール2の鏡板21
を、前記軸受ハウジング5の頂面部に形成するスラスト
受面52で支持するようにしている。
軸4を軸受支持する軸受51を有する軸受ハウジング5
を設けて、前記固定スクロール3を前記軸受ハウジング
5に固定すると共に、前記可動スクロール2の鏡板21
を、前記軸受ハウジング5の頂面部に形成するスラスト
受面52で支持するようにしている。
【0023】また、前記ケーシング1の内部で前記固定
スクロール3の上部側に、仕切体6を配設して、該仕切
体6により、この仕切体6の上部側に前記固定スクロー
ル3に形成する吐出口33が開口し、かつ、吐出冷媒を
ケーシング外部に吐出する外部吐出管11を開口させる
高圧室12を形成すると共に、前記仕切体6の下部側
に、吸入管13が開口し、前記圧縮要素CF及びモータ
Mを配設する低圧室14を区画形成している。
スクロール3の上部側に、仕切体6を配設して、該仕切
体6により、この仕切体6の上部側に前記固定スクロー
ル3に形成する吐出口33が開口し、かつ、吐出冷媒を
ケーシング外部に吐出する外部吐出管11を開口させる
高圧室12を形成すると共に、前記仕切体6の下部側
に、吸入管13が開口し、前記圧縮要素CF及びモータ
Mを配設する低圧室14を区画形成している。
【0024】また、オルダムリング15を、前記可動ス
クロール2の下面側外周部に配設して、前記オルダムリ
ング15により前記可動スクロール2の自転を阻止し、
該可動スクロール2を前記固定スクロール3に対し公転
駆動させるようにしている。
クロール2の下面側外周部に配設して、前記オルダムリ
ング15により前記可動スクロール2の自転を阻止し、
該可動スクロール2を前記固定スクロール3に対し公転
駆動させるようにしている。
【0025】従って、前記モータMの駆動に伴う前記駆
動軸4の回転により前記可動スクロール2が前記固定ス
クロール3に対して公転駆動し、この公転駆動で前記吸
入管13から前記低圧室14内に吸入された低圧ガスが
前記各スクロール2,3の渦巻体22,32で形成され
る圧縮室内に吸入され、この吸入されたガスが圧縮され
て、この圧縮ガスが前記吐出口33から前記高圧室12
に吐出され、前記外部吐出管11からケーシング1外部
に吐出されるのである。
動軸4の回転により前記可動スクロール2が前記固定ス
クロール3に対して公転駆動し、この公転駆動で前記吸
入管13から前記低圧室14内に吸入された低圧ガスが
前記各スクロール2,3の渦巻体22,32で形成され
る圧縮室内に吸入され、この吸入されたガスが圧縮され
て、この圧縮ガスが前記吐出口33から前記高圧室12
に吐出され、前記外部吐出管11からケーシング1外部
に吐出されるのである。
【0026】また、前記駆動軸4の下端部には、前記ケ
ーシング1の底部に溜る油と連通する容積型油ポンプ等
から成る給油ポンプ7を設けており、該給油ポンプ7に
よりケーシング1底部に溜る油を前記駆動軸4に軸方向
に貫通形成する主給油通路42内に汲み上げて、前記軸
受ハウジング5における前記駆動軸4の軸受51や前記
スラスト受面52等の各摺動部に給油するようにしてい
る。
ーシング1の底部に溜る油と連通する容積型油ポンプ等
から成る給油ポンプ7を設けており、該給油ポンプ7に
よりケーシング1底部に溜る油を前記駆動軸4に軸方向
に貫通形成する主給油通路42内に汲み上げて、前記軸
受ハウジング5における前記駆動軸4の軸受51や前記
スラスト受面52等の各摺動部に給油するようにしてい
る。
【0027】また、前記軸受ハウジング5には、前記偏
心軸部41及び前記可動スクロール2のボス部23を、
該可動スクロール2が旋回運動できるように受け入れる
旋回部53を形成しており、前記駆動軸4の回転駆動に
より、前記偏心軸部41を前記旋回部53内で偏心回転
させて、前記可動スクロール2を旋回運動させるように
している。
心軸部41及び前記可動スクロール2のボス部23を、
該可動スクロール2が旋回運動できるように受け入れる
旋回部53を形成しており、前記駆動軸4の回転駆動に
より、前記偏心軸部41を前記旋回部53内で偏心回転
させて、前記可動スクロール2を旋回運動させるように
している。
【0028】さらに、前記軸受ハウジング5のスラスト
受面52は、環状をしており、該スラスト受面52にお
ける径方向中間部に、環状油溝54を設けている。
受面52は、環状をしており、該スラスト受面52にお
ける径方向中間部に、環状油溝54を設けている。
【0029】なお、前記スラスト受面52に形成される
前記環状油溝54は、該環状油溝54の内径が、前記旋
回部53の内径より前記可動スクロール2の旋回直径の
長さだけ大きい径となる位置に形成するのが好ましい。
前記環状油溝54は、該環状油溝54の内径が、前記旋
回部53の内径より前記可動スクロール2の旋回直径の
長さだけ大きい径となる位置に形成するのが好ましい。
【0030】また、前記駆動軸4には、前記主給油通路
42から分岐して、前記軸受ハウジング5の軸受51内
周面に開口する分岐通路43を形成しており、前記軸受
ハウジング5に、一端が該環状油溝54に開口し、他端
が前記軸受51内周面における前記分岐通路43開口部
との対向部で開口し、該分岐通路43を介して前記主給
油通路42に連通する第1給油通路55を形成してい
る。
42から分岐して、前記軸受ハウジング5の軸受51内
周面に開口する分岐通路43を形成しており、前記軸受
ハウジング5に、一端が該環状油溝54に開口し、他端
が前記軸受51内周面における前記分岐通路43開口部
との対向部で開口し、該分岐通路43を介して前記主給
油通路42に連通する第1給油通路55を形成してい
る。
【0031】そして、該第1給油通路55を介して前記
主給油通路42の油を前記環状油溝54に給油して、前
記スラスト受面52に対して摺動する前記可動スクロー
ル2の鏡板21の旋回運動により、前記環状油溝54の
油を前記スラスト受面52と前記鏡板21との間に給油
するようにしている。
主給油通路42の油を前記環状油溝54に給油して、前
記スラスト受面52に対して摺動する前記可動スクロー
ル2の鏡板21の旋回運動により、前記環状油溝54の
油を前記スラスト受面52と前記鏡板21との間に給油
するようにしている。
【0032】しかして、以上のスクロール形圧縮機にお
いて、図1乃至図3に示すように、前記軸受ハウジング
5に、前記駆動軸4の軸方向と直交方向に延び、その径
方向内方側端部が前記旋回部53に開口する遠心力作用
通路57と、軸方向に延び、一端が前記遠心力作用通路
57の径方向外方側に連通し、他端が前記スラスト受面
52における前記環状油溝54より径方向内方側に開口
する案内通路58とからなる第2給油通路56を設けた
のである。
いて、図1乃至図3に示すように、前記軸受ハウジング
5に、前記駆動軸4の軸方向と直交方向に延び、その径
方向内方側端部が前記旋回部53に開口する遠心力作用
通路57と、軸方向に延び、一端が前記遠心力作用通路
57の径方向外方側に連通し、他端が前記スラスト受面
52における前記環状油溝54より径方向内方側に開口
する案内通路58とからなる第2給油通路56を設けた
のである。
【0033】具体的には、図2に示すように、前記旋回
部53内周面における軸方向中間部に、前記駆動軸4の
軸方向と直交方向に延びる所定深さの環状凹部57aを
形成して、該環状凹部57aにより、その径方向内方側
端部が前記旋回部53に開口する遠心力作用通路57を
構成するのである。
部53内周面における軸方向中間部に、前記駆動軸4の
軸方向と直交方向に延びる所定深さの環状凹部57aを
形成して、該環状凹部57aにより、その径方向内方側
端部が前記旋回部53に開口する遠心力作用通路57を
構成するのである。
【0034】また、一端が前記遠心力作用通路57にお
ける径方向外方側、即ち、前記環状凹部57aの径方向
外方側に開口し、他端が、前記スラスト受面52におけ
る前記環状油溝54よりも径方向内方側で、かつ、該環
状油溝54に開口する前記第1給油通路55の開口部と
周方向に180度反対側で開口する前記案内通路58を
軸方向に形成するのである。
ける径方向外方側、即ち、前記環状凹部57aの径方向
外方側に開口し、他端が、前記スラスト受面52におけ
る前記環状油溝54よりも径方向内方側で、かつ、該環
状油溝54に開口する前記第1給油通路55の開口部と
周方向に180度反対側で開口する前記案内通路58を
軸方向に形成するのである。
【0035】そして、前記遠心力作用通路57と前記案
内通路58とにより、第2給油通路56を形成するので
ある。
内通路58とにより、第2給油通路56を形成するので
ある。
【0036】従って、前記駆動軸4の主給油通路42か
ら各摺動部に給油された後、前記旋回部53に返油され
た油が、前記駆動軸4の偏心軸部41の偏心回転による
遠心力で、前記旋回部53の内周面に沿って上昇する
際、前記旋回部53の軸方向中間部に形成した前記環状
凹部57aから成る前記遠心力作用通路57に、遠心力
を受けた油が取り込まれることとなり、さらに、この遠
心力作用通路57内の油は、遠心力を受けてさらに径方
向外方に向かって移動しようとするので、前記遠心力作
用通路57内に、次々と油が流入するのである。
ら各摺動部に給油された後、前記旋回部53に返油され
た油が、前記駆動軸4の偏心軸部41の偏心回転による
遠心力で、前記旋回部53の内周面に沿って上昇する
際、前記旋回部53の軸方向中間部に形成した前記環状
凹部57aから成る前記遠心力作用通路57に、遠心力
を受けた油が取り込まれることとなり、さらに、この遠
心力作用通路57内の油は、遠心力を受けてさらに径方
向外方に向かって移動しようとするので、前記遠心力作
用通路57内に、次々と油が流入するのである。
【0037】そして、前記遠心力作用通路57の径方向
外方側に開口する前記案内通路58を介して、前記遠心
力作用通路57内に遠心力を受けて次々と流入する油を
前記スラスト受面52における前記環状油溝54より径
方向内方側に強制的に給油することができるのである。
外方側に開口する前記案内通路58を介して、前記遠心
力作用通路57内に遠心力を受けて次々と流入する油を
前記スラスト受面52における前記環状油溝54より径
方向内方側に強制的に給油することができるのである。
【0038】以上のように、前記スラスト受面52のう
ち、最も潤滑不足の起こりやすい径方向内方側に前記環
状油溝54からだけでなく、前記第2給油通路56から
も給油でき、しかも、この第2給油通路56は、前記駆
動軸4の軸方向と直交方向に延び、その径方向内方側端
部が前記旋回部53に開口する遠心力作用通路57によ
り遠心ポンプ作用を起こして、前記スラスト受面52に
おける径方向内側に積極的に給油することができるの
で、全体として潤滑不足を解消でき、摩耗・焼き付けを
良好に防止することができるのである。
ち、最も潤滑不足の起こりやすい径方向内方側に前記環
状油溝54からだけでなく、前記第2給油通路56から
も給油でき、しかも、この第2給油通路56は、前記駆
動軸4の軸方向と直交方向に延び、その径方向内方側端
部が前記旋回部53に開口する遠心力作用通路57によ
り遠心ポンプ作用を起こして、前記スラスト受面52に
おける径方向内側に積極的に給油することができるの
で、全体として潤滑不足を解消でき、摩耗・焼き付けを
良好に防止することができるのである。
【0039】つまり、前記偏心軸部41の偏心回転によ
り生ずる遠心力で、前記旋回部53に返油された油を前
記遠心力作用通路57内に流入させた後、さらに、その
遠心力で、この遠心力作用通路57の径方向外方側に送
り、該遠心力作用通路57から前記案内通路58を介し
て前記スラスト受面52における径方向内側に積極的に
給油することができるので、特に、起動時の給油を前記
第2給油通路56からの給油によって、より早く行うこ
とができることから、前記スラスト受面52における潤
滑不足を解消でき、摩耗・焼き付けを良好に防止するこ
とができるのである。
り生ずる遠心力で、前記旋回部53に返油された油を前
記遠心力作用通路57内に流入させた後、さらに、その
遠心力で、この遠心力作用通路57の径方向外方側に送
り、該遠心力作用通路57から前記案内通路58を介し
て前記スラスト受面52における径方向内側に積極的に
給油することができるので、特に、起動時の給油を前記
第2給油通路56からの給油によって、より早く行うこ
とができることから、前記スラスト受面52における潤
滑不足を解消でき、摩耗・焼き付けを良好に防止するこ
とができるのである。
【0040】この結果、代替フロンを使用する場合で
も、この代替フロンに用いる潤滑油の油膜破断を防止す
ることができ、油切れによる摩耗や焼き付けを確実に防
止することができるのである。また、摩耗を防止できる
ことから、従来例のように、前記可動スクロール2の支
持点がずれるのも防止でき、従って、各スクロールの渦
巻体間のシール性が悪くなり、性能低下が生ずるのも防
止できるのである。
も、この代替フロンに用いる潤滑油の油膜破断を防止す
ることができ、油切れによる摩耗や焼き付けを確実に防
止することができるのである。また、摩耗を防止できる
ことから、従来例のように、前記可動スクロール2の支
持点がずれるのも防止でき、従って、各スクロールの渦
巻体間のシール性が悪くなり、性能低下が生ずるのも防
止できるのである。
【0041】また、前記第1実施例では、図3に示すよ
うに、前記スラスト受面52への前記第2給油通路56
における前記案内通路58の開口部を前記環状油溝54
に開口させた前記第1給油通路55の開口部に対し周方
向に180度離れた位置に形成しているが、これは、前
記第1給油通路55から最も離れた位置に前記第2給油
通路56を開口させることにより、最も潤滑不足を生じ
やすい箇所での潤滑を良好に行えるからである。
うに、前記スラスト受面52への前記第2給油通路56
における前記案内通路58の開口部を前記環状油溝54
に開口させた前記第1給油通路55の開口部に対し周方
向に180度離れた位置に形成しているが、これは、前
記第1給油通路55から最も離れた位置に前記第2給油
通路56を開口させることにより、最も潤滑不足を生じ
やすい箇所での潤滑を良好に行えるからである。
【0042】次に、第2実施例について図4に基づいて
説明する。第2実施例は、前記軸受ハウジング5におけ
る旋回部53内周面に開口する前記遠心力作用通路57
の旋回部底部側に、可動スクロール側に向かって広がる
上向きのテーパー面57bをもつ油溜59を形成し、こ
の油溜59を、前記遠心力作用通路57に連続させたの
である。
説明する。第2実施例は、前記軸受ハウジング5におけ
る旋回部53内周面に開口する前記遠心力作用通路57
の旋回部底部側に、可動スクロール側に向かって広がる
上向きのテーパー面57bをもつ油溜59を形成し、こ
の油溜59を、前記遠心力作用通路57に連続させたの
である。
【0043】つまり、前記旋回部53における軸方向中
間部に、前記した第1実施例と同様に、連続した前記環
状凹部57aを形成して、該環状凹部57aにより前記
遠心力作用通路57を形成すると共に、該環状凹部57
aの旋回部53底部側を、同じく環状で前記環状凹部5
7aに連続し、可動スクロール側に向かって広がる上向
きのテーパー面57bを有するように切り欠いて、該テ
ーパー面57bを有する環状切欠部57cを形成し、該
環状切欠部57cにより、前記遠心力作用通路57の旋
回部底部側に、該遠心力作用通路57に連続する前記油
溜59を構成するのである。
間部に、前記した第1実施例と同様に、連続した前記環
状凹部57aを形成して、該環状凹部57aにより前記
遠心力作用通路57を形成すると共に、該環状凹部57
aの旋回部53底部側を、同じく環状で前記環状凹部5
7aに連続し、可動スクロール側に向かって広がる上向
きのテーパー面57bを有するように切り欠いて、該テ
ーパー面57bを有する環状切欠部57cを形成し、該
環状切欠部57cにより、前記遠心力作用通路57の旋
回部底部側に、該遠心力作用通路57に連続する前記油
溜59を構成するのである。
【0044】以上のように、第2実施例では、前記遠心
力作用通路57の旋回部底部側に、前記テーパー面57
bを有する前記油溜59を設けたから、前記旋回部53
で遠心力を受けた油が、該旋回部53の内周面に沿って
上昇する際、この油を軸方向と直交方向に延びる前記遠
心力作用通路57に流入させるとき、前記テーパー面5
7bにより、前記遠心力作用通路57に円滑に導くこと
ができるのであり、前記第2給油通路56から前記スラ
スト受面52の径方向内側への給油をより良好に行うこ
とができるのである。
力作用通路57の旋回部底部側に、前記テーパー面57
bを有する前記油溜59を設けたから、前記旋回部53
で遠心力を受けた油が、該旋回部53の内周面に沿って
上昇する際、この油を軸方向と直交方向に延びる前記遠
心力作用通路57に流入させるとき、前記テーパー面5
7bにより、前記遠心力作用通路57に円滑に導くこと
ができるのであり、前記第2給油通路56から前記スラ
スト受面52の径方向内側への給油をより良好に行うこ
とができるのである。
【0045】次に、第3実施例について説明する。図5
及び図6に示す第3実施例は、基本的には、前記第1実
施例と同様の構成であり、異なる点は、前記スラスト受
面52における前記環状油溝54より径方向内方側に環
状油溜溝60を形成し、前記第2給油通路56のスラス
ト受面52への開口部を前記環状油溜溝60に連通させ
たことにある。
及び図6に示す第3実施例は、基本的には、前記第1実
施例と同様の構成であり、異なる点は、前記スラスト受
面52における前記環状油溝54より径方向内方側に環
状油溜溝60を形成し、前記第2給油通路56のスラス
ト受面52への開口部を前記環状油溜溝60に連通させ
たことにある。
【0046】具体的には、前記スラスト受面52におい
て環状油溝54より径方向内方側に、該環状油溝54と
隔てて前記環状油溜溝60を形成し、この前記環状油溜
溝60を、その外径が、前記第2給油通路56における
遠心力作用通路57であって、前記旋回部53内周面に
形成する前記環状凹部57aの外径より小さくなるよう
に形成して、該環状凹部57aの上方に前記環状油溜溝
60が位置するごとく成すのである。そして、この環状
油溜溝60と前記遠心力作用通路57とを前記第2給油
通路56における案内通路58で連通するのである。
て環状油溝54より径方向内方側に、該環状油溝54と
隔てて前記環状油溜溝60を形成し、この前記環状油溜
溝60を、その外径が、前記第2給油通路56における
遠心力作用通路57であって、前記旋回部53内周面に
形成する前記環状凹部57aの外径より小さくなるよう
に形成して、該環状凹部57aの上方に前記環状油溜溝
60が位置するごとく成すのである。そして、この環状
油溜溝60と前記遠心力作用通路57とを前記第2給油
通路56における案内通路58で連通するのである。
【0047】さらに、前記第2給油通路56の案内通路
58は、図6に示すように、複数形成するのであって、
前記環状油溝54に開口する前記第1給油通路55の形
成位置から、周方向に90度の間隔で、前記各案内通路
58が前記環状油溜溝60内で開口するように形成し
て、前記環状油溜溝60内にできるだけまんべんなく油
が行き渡るようにしている。
58は、図6に示すように、複数形成するのであって、
前記環状油溝54に開口する前記第1給油通路55の形
成位置から、周方向に90度の間隔で、前記各案内通路
58が前記環状油溜溝60内で開口するように形成し
て、前記環状油溜溝60内にできるだけまんべんなく油
が行き渡るようにしている。
【0048】また、前記スラスト受面52における前記
環状油溜溝60より径方向内方側は、図7に示すよう
に、該環状油溜溝60より径方向外方側の前記スラスト
受面52の高さより低く、かつ、前記環状油溜溝60に
所定の油を溜められる高さに形成することが好ましい。
環状油溜溝60より径方向内方側は、図7に示すよう
に、該環状油溜溝60より径方向外方側の前記スラスト
受面52の高さより低く、かつ、前記環状油溜溝60に
所定の油を溜められる高さに形成することが好ましい。
【0049】従って、第3実施例では、前記スラスト受
面52における前記環状油溝54より径方向内方側に前
記環状油溜溝60を形成し、前記第2給油通路56のス
ラスト受面52への開口部を前記環状油溜溝60に連通
させたから、前記第2給油通路56から前記環状油溜溝
60に油を積極的に供給して、この環状油溜溝60全周
から前記スラスト受面52における径方向内側全周を潤
滑できるので、潤滑をさらに良好に行えるし、そのう
え、前記環状油溜溝60を前記環状油溝54及び前記旋
回部53に対し閉鎖状に形成しているので、運転停止時
に、前記環状油溜溝60内に油を溜めておけるから起動
時に該環状油溜溝60の油で前記スラスト受面52をす
ぐに潤滑できるので、起動時における潤滑不足もさらに
良好に防止することができるのである。
面52における前記環状油溝54より径方向内方側に前
記環状油溜溝60を形成し、前記第2給油通路56のス
ラスト受面52への開口部を前記環状油溜溝60に連通
させたから、前記第2給油通路56から前記環状油溜溝
60に油を積極的に供給して、この環状油溜溝60全周
から前記スラスト受面52における径方向内側全周を潤
滑できるので、潤滑をさらに良好に行えるし、そのう
え、前記環状油溜溝60を前記環状油溝54及び前記旋
回部53に対し閉鎖状に形成しているので、運転停止時
に、前記環状油溜溝60内に油を溜めておけるから起動
時に該環状油溜溝60の油で前記スラスト受面52をす
ぐに潤滑できるので、起動時における潤滑不足もさらに
良好に防止することができるのである。
【0050】さらに、前記環状油溜溝60より径方向外
方側を、前記スラスト受面52の高さより低く、かつ、
前記環状油溜溝60に所定の油を溜められる高さに形成
しているので、運転停止時に、前記環状油溜溝60に油
を溜めて起動時の潤滑を良好に行えるし、運転中は、前
記可動スクロール2の鏡板21との間に隙間を形成する
ことができるので、この隙間から前記旋回部53内の油
を供給することができるので、全体として前記スラスト
受面52の潤滑を良好に行えるのである。
方側を、前記スラスト受面52の高さより低く、かつ、
前記環状油溜溝60に所定の油を溜められる高さに形成
しているので、運転停止時に、前記環状油溜溝60に油
を溜めて起動時の潤滑を良好に行えるし、運転中は、前
記可動スクロール2の鏡板21との間に隙間を形成する
ことができるので、この隙間から前記旋回部53内の油
を供給することができるので、全体として前記スラスト
受面52の潤滑を良好に行えるのである。
【0051】なお、前記環状油溜溝60より径方向内包
側を図7の示すように前記スラスト受面52より低く形
成することなく、径方向外方側のスラスト受面52と同
一高さに形成するようにしてもよいし、さらに、同一高
さにして、この面に、径方向に延び、前記旋回部53と
前記環状油溜溝60とを連通する複数の溝を形成するよ
うにしてもよい。
側を図7の示すように前記スラスト受面52より低く形
成することなく、径方向外方側のスラスト受面52と同
一高さに形成するようにしてもよいし、さらに、同一高
さにして、この面に、径方向に延び、前記旋回部53と
前記環状油溜溝60とを連通する複数の溝を形成するよ
うにしてもよい。
【0052】斯くする場合でも、運転停止中に前記環状
油溜溝60内に油を溜めておけるので、起動時の潤滑を
良好に行えるし、径方向の溝を形成すれば、運転中の給
油も可能となるのである。
油溜溝60内に油を溜めておけるので、起動時の潤滑を
良好に行えるし、径方向の溝を形成すれば、運転中の給
油も可能となるのである。
【0053】また、前記第3実施例では、前記スラスト
受面52における前記環状油溝54より径方向内方側に
環状油溜溝60を形成したが、図8に示す第4実施例の
ように、環状の溝ではなく、前記スラスト受面52の径
方向内側を切り欠いて環状段部57eを形成して、この
環状段部57eに前記案内通路58を開口させるように
しても差し支えない。
受面52における前記環状油溝54より径方向内方側に
環状油溜溝60を形成したが、図8に示す第4実施例の
ように、環状の溝ではなく、前記スラスト受面52の径
方向内側を切り欠いて環状段部57eを形成して、この
環状段部57eに前記案内通路58を開口させるように
しても差し支えない。
【0054】斯くするときは、運転起動時には、前記第
2給油通路56から積極的に前記スラスト受面52に給
油することができながら、運転中は、前記環状段部57
eを前記旋回部53内に連通させているので、この環状
段部57eの径方向内側から前記スラスト受面52に前
記旋回部53の油を供給することができるのである。
2給油通路56から積極的に前記スラスト受面52に給
油することができながら、運転中は、前記環状段部57
eを前記旋回部53内に連通させているので、この環状
段部57eの径方向内側から前記スラスト受面52に前
記旋回部53の油を供給することができるのである。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記軸受
ハウジング5に、前記遠心力作用通路57と前記案内通
路58とからなる前記第2給油通路56を形成したか
ら、前記偏心軸部41の偏心回転により生ずる遠心力
で、前記旋回部53に返油された油を前記遠心力作用通
路57内に流入させた後、さらに、その遠心力で、この
遠心力作用通路57の径方向外方側に送り、該遠心力作
用通路57から前記案内通路58を介して前記スラスト
受面52における径方向内側に積極的に給油することが
できるので、特に、起動時の給油を前記第2給油通路5
6からの給油によって、より早く行うことができること
から、前記スラスト受面52における潤滑不足を解消で
き、摩耗・焼き付けを良好に防止することができるので
ある。
ハウジング5に、前記遠心力作用通路57と前記案内通
路58とからなる前記第2給油通路56を形成したか
ら、前記偏心軸部41の偏心回転により生ずる遠心力
で、前記旋回部53に返油された油を前記遠心力作用通
路57内に流入させた後、さらに、その遠心力で、この
遠心力作用通路57の径方向外方側に送り、該遠心力作
用通路57から前記案内通路58を介して前記スラスト
受面52における径方向内側に積極的に給油することが
できるので、特に、起動時の給油を前記第2給油通路5
6からの給油によって、より早く行うことができること
から、前記スラスト受面52における潤滑不足を解消で
き、摩耗・焼き付けを良好に防止することができるので
ある。
【0056】この結果、代替フロンを使用する場合で
も、この代替フロンに用いる潤滑油の油膜破断を防止す
ることができ、油切れによる摩耗や焼き付けを確実に防
止することができるのである。また、摩耗を防止できる
ことから、従来例のように、前記可動スクロール2の支
持点がずれるのも防止でき、従って、各スクロールの渦
巻体間のシール性が悪くなり、性能低下が生ずるのも防
止できるのである。
も、この代替フロンに用いる潤滑油の油膜破断を防止す
ることができ、油切れによる摩耗や焼き付けを確実に防
止することができるのである。また、摩耗を防止できる
ことから、従来例のように、前記可動スクロール2の支
持点がずれるのも防止でき、従って、各スクロールの渦
巻体間のシール性が悪くなり、性能低下が生ずるのも防
止できるのである。
【0057】請求項2記載の発明によれば、前記遠心力
作用通路57の旋回部底部側に、前記テーパー面57b
を有する前記油溜59を設けたから、前記旋回部53で
遠心力を受けて、該旋回部53の内周面に沿って上昇す
る油を、軸方向と直交方向に延びる前記遠心力作用通路
57に流入させるとき、前記テーパー面57bにより、
前記遠心力作用通路57に円滑に導くことができるので
あり、前記第2給油通路56から前記スラスト受面52
の径方向内側への給油をより良好に行うことができる。
作用通路57の旋回部底部側に、前記テーパー面57b
を有する前記油溜59を設けたから、前記旋回部53で
遠心力を受けて、該旋回部53の内周面に沿って上昇す
る油を、軸方向と直交方向に延びる前記遠心力作用通路
57に流入させるとき、前記テーパー面57bにより、
前記遠心力作用通路57に円滑に導くことができるので
あり、前記第2給油通路56から前記スラスト受面52
の径方向内側への給油をより良好に行うことができる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、前記スラス
ト受面52における前記環状油溝54より径方向内方側
に前記環状油溜溝60を形成し、前記第2給油通路56
のスラスト受面52への開口部を前記環状油溜溝60に
連通させたから、前記第2給油通路56から前記環状油
溜溝60に油を積極的に供給して、この環状油溜溝60
全周から前記スラスト受面52における径方向内側全周
を潤滑できるので、潤滑をさらに良好に行えるし、その
うえ、前記環状油溜溝60を前記環状油溝54及び前記
旋回部53に対し閉鎖状に形成しているので、運転停止
時に、前記環状油溜溝60内に油を溜めておけるから起
動時に該環状油溜溝60の油で前記スラスト受面52を
すぐに潤滑できるので、起動時における潤滑不足をさら
に良好に防止することができるのである。
ト受面52における前記環状油溝54より径方向内方側
に前記環状油溜溝60を形成し、前記第2給油通路56
のスラスト受面52への開口部を前記環状油溜溝60に
連通させたから、前記第2給油通路56から前記環状油
溜溝60に油を積極的に供給して、この環状油溜溝60
全周から前記スラスト受面52における径方向内側全周
を潤滑できるので、潤滑をさらに良好に行えるし、その
うえ、前記環状油溜溝60を前記環状油溝54及び前記
旋回部53に対し閉鎖状に形成しているので、運転停止
時に、前記環状油溜溝60内に油を溜めておけるから起
動時に該環状油溜溝60の油で前記スラスト受面52を
すぐに潤滑できるので、起動時における潤滑不足をさら
に良好に防止することができるのである。
【図1】 本発明の第1実施例を示すスクロール型流体
機械の全体構造を示す縦断面図。
機械の全体構造を示す縦断面図。
【図2】 第1実施例における要部拡大断面図。
【図3】 第1実施例における軸受ハウジングの上面
図。
図。
【図4】 第2実施例における要部拡大断面図。
【図5】 第3実施例における要部拡大断面図。
【図6】 第3実施例における軸受ハウジングの上面
図。
図。
【図7】 第3実施例における軸受ハウジングの案内通
路が開口する環状油溜溝形成部を示す要部拡大断面図。
路が開口する環状油溜溝形成部を示す要部拡大断面図。
【図8】 第4実施例における要部拡大断面図。
【図9】 従来のスクロール型流体機械の説明図。
【図10】 従来の軸受ハウジングを示す説明図。
2 可動スクロール 4 駆動軸 41 偏心軸部 42 主給油通路 5 軸受ハウジング 51 軸受 52 スラスト受面 53 旋回部 54 環状油溝 55 第1給油通路 56 第2給油通路 57 遠心力作用通路 57b テーパー面 58 案内通路 59 油溜 60 環状油溜溝
Claims (3)
- 【請求項1】駆動軸(4)の軸受(51)と、前記駆動
軸(4)の偏心軸部(41)を受入れて、可動スクロー
ル(2)の旋回運動を可能にする旋回部(53)とをも
った軸受ハウジング(5)に、前記可動スクロール
(2)の背面を支持するスラスト受面(52)を設け、
このスラスト受面(52)の径方向ほぼ中央部に環状油
溝(54)を設け、前記軸受ハウジング(5)に、一端
が前記駆動軸(4)の内部に設ける主給油通路(42)
に連通し、他端が前記環状油溝(54)に開口する第1
給油通路(55)を形成したスクロール型流体機械にお
いて、前記軸受ハウジング(5)に、前記駆動軸(4)
の軸方向と直交方向に延び、その径方向内方側端部が前
記旋回部(53)に開口する遠心力作用通路(57)
と、軸方向に延び、一端が前記遠心力作用通路(57)
の径方向外方側に連通し、他端が前記スラスト受面(5
2)における前記環状油溝(54)より径方向内方側に
開口する案内通路(58)とからなる第2給油通路(5
6)を設けていることを特徴とするスクロール型流体機
械。 - 【請求項2】軸受ハウジング(5)における旋回部(5
3)内周面に開口する遠心力作用通路(57)の旋回部
底部側に、可動スクロール側に向かって広がる上向きの
テーパー面(57b)をもつ油溜(59)を形成し、こ
の油溜(59)を、前記遠心力作用通路(57)に連続
させている請求項1記載のスクロール型流体機械。 - 【請求項3】スラスト受面(52)における前記環状油
溝(54)より径方向内方側に環状油溜溝(60)を形
成し、第2給油通路(56)のスラスト受面(52)へ
の開口部を前記環状油溜溝(60)に連通させている請
求項1または請求項2記載のスクロール型流体機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20071294A JPH0861267A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | スクロール型流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20071294A JPH0861267A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | スクロール型流体機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0861267A true JPH0861267A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16428969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20071294A Withdrawn JPH0861267A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | スクロール型流体機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0861267A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1113660A (ja) * | 1997-06-19 | 1999-01-19 | Daikin Ind Ltd | スクロール圧縮機 |
WO2012028098A1 (en) * | 2010-08-31 | 2012-03-08 | Emerson Climate Technologies (Suzhou) Research & Development Co., Ltd. | Scroll compressor |
US10395855B2 (en) | 2016-04-28 | 2019-08-27 | Mitsubishi Electric Corporation | Switch |
-
1994
- 1994-08-25 JP JP20071294A patent/JPH0861267A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1113660A (ja) * | 1997-06-19 | 1999-01-19 | Daikin Ind Ltd | スクロール圧縮機 |
WO2012028098A1 (en) * | 2010-08-31 | 2012-03-08 | Emerson Climate Technologies (Suzhou) Research & Development Co., Ltd. | Scroll compressor |
US10395855B2 (en) | 2016-04-28 | 2019-08-27 | Mitsubishi Electric Corporation | Switch |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011106 |