JP4888427B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮された冷媒から分離した潤滑油を摺動部に供給する圧縮機に関し、特にCO2(二酸化炭素)を冷媒とする空調装置において、CO2冷媒を圧縮するために使用されるCO2用圧縮機に好適なものである。
一般にスクロール圧縮機では、スクロール型の圧縮機構部に電動機部が一体的に設けられ、これら圧縮機構部及び電動機部とが密閉容器であるハウジング内に収容されている。このようなスクロール圧縮機においては、冷媒の中に潤滑油を混入しておいて、潤滑油が冷媒サイクル系に送られないようにするため、圧縮された冷媒が圧縮機の吐出室に一時滞留する際に冷媒から潤滑油を分離させ、この分離した潤滑油を、スクロール等の摺動部や旋回スクロール(可動部)のスラスト力を受けるための背圧室等に供給している。スクロール等の摺動部や背圧室等は上記吐出室よりも低圧であるため、圧縮された冷媒や、圧縮された冷媒とほぼ同じ圧力の潤滑油は何らかの流量制御手段を介してスクロール等の摺動部や背圧室等に供給する必要がある。そこで従来より、この種の流量制御手段には径の小さな絞り孔が用いられていた。
しかしながら、小径の絞り孔を用いた流量制御手段は、吐出ガス冷媒や潤滑油中に混入した摺動部の磨耗粉、或いは製造過程で生ずる切削粉等により流れが阻害され易く、流量制御機能が損われて圧縮機が潤滑不良となり、信頼性が低下するという問題があった。
このような小径の絞り孔を用いることなく所望の流量制御特性を得るための従来技術として、特許文献1が知られている。この特許文献1では、固定スクロール(固定部)と旋回スクロール(可動部)とによって圧縮された冷媒から分離された潤滑油を、圧縮された冷媒の吐出圧よりも低位である部位にある供給経路と、供給経路を流れる潤滑油の量を制御する間欠供給機構とを有するスクロール圧縮機において、該間欠供給機構は、供給経路と吐出圧よりも低圧である部位とを旋回スクロールの公転によって間欠的に連通させるようにしている。
特開2005−201173号公報
即ち、間欠供給機構7は、図1,2に示されるように、固定スクロール(固定部)23に設けた固定部側導入路71と旋回スクロール(可動部)22に設けた可動部側導入路72とを間欠的に連通させるようになっている。高圧側の固定部側導入路71には、給油穴73aを有する給油通路部材73が変位可能に収納されており、圧力差等の手段によって、他方の部材側である旋回スクロール22側に押圧されている。したがって、固定部側導入路71と可動部側導入路72とが連通しているときは、高圧側である固定部側導入路71内の潤滑油が給油通路部材73の給油穴73aを通って可動部側導入路72へと供給され、固定部側導入路71と可動部側導入路72とが非連通であるときは、固定部側導入路71内の給油通路部材73が、旋回スクロール(可動部)22によりシールされている。このようにして、摺動部等への潤滑油の減圧、供給を行っている。
上記構成よりなる従来の間欠供給機構7においては、図2に示すように給油通路部材73は他方の部材側である旋回スクロール(可動部)22に押圧され、摺動する。そのため、この摺動部(給油通路部材と旋回スクロールとの摺動部分)の摺動状態が同部位の摩耗に影響する。すなわち、同部位が流体潤滑であることが望ましい。
ところで、他方の部材側の摺動面は、例えばスクロール圧縮機においては、旋回スクロール(可動部)22の渦巻きが立設した基板部面22aにて構成される。この基板部面22aは渦巻き形状の仕上げカッターにより加工され、そのカッター径は渦巻きのピッチ等により決定される。この場合、広範囲を加工するため、図3に示すようにカッターの軌跡を境目が避けられなく、そこに微少な段差dが発生する。また、量産時には、何個も加工していくうちに徐々に刃具が劣化し、特に刃具交換前には面粗度が悪くなる。
しかしながら、給油通路部材73の摺動部が上記のような状態であると、境界潤滑、或いは金属接触状態となり、前記した同部位の摩耗が増大する原因となる。また、金属接触すると、給油通路部材73が自転もしくは傾き、或いはみそすり運動をし、摩耗を加速する原因となる。
更に、摩耗に伴ない、給油量の変化、給油経路外への潤滑油の洩れ、また摩耗粉の発生により、他の摺動部位の摩耗を増大させるという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、間欠給油機構の給油通路部材と他方の部材側との摺動面の面粗度を良好にすること、及び摺動面の加工段差を実質的にない状態にして、流体潤滑で摩耗を防止することができる圧縮機を提供することである。
本発明は、前記課題を解決する手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載の圧縮機を提供する。
請求項1に記載の圧縮機は、固定部23と可動部22とを有する圧縮機構2により圧縮された冷媒から分離された潤滑油を冷媒の圧力差に基づいてハウジング1内の摺動部に導く導入路を備えていて、可動部22が変位することによって、導入路のうち固定部側導入路71と可動部側導入路72とが間欠的に連通するように構成されている圧縮機100であって、可動部22および固定部23のうち一方の部材の導入路内にて他方の部材側に変位可能に収納され、かつ給油穴73aを有する給油通路部材73を備え、固定部側導入路71と可動部側導入路72の両者が連通状態であるときは、一方の導入路内の潤滑油が給油通路部材73の給油穴73aを通して他方の導入路に供給され、両者が非連通であるときは、給油通路部材73は他方の部材側に押圧されて給油穴73aが他方の部材により閉じられるように構成された間欠給油機構7を有しており、他方の部材側の給油通路部材73と当接する摺動面の少なくとも摺動範囲Aにおいて、その他の部位とは別加工Bとすることにある。これにより、給油通路部材73と当接する他方の部材の摺動面の摺動範囲Aの加工精度を上げることができ、面粗度を向上もしくは加工段差を低減することができ、可動部の摺動を流体潤滑にすることができ、摩耗を防止できる。
請求項2に記載の圧縮機は、請求項1では他方の部材側の給油通路部材73と当接する摺動面の少なくとも摺動範囲Aにおいて、その他の部位とは別加工Bとしているが、別加工に代えて別部品22eを固定するようにしたものであり、その他の構成は請求項1と同じである。このように別部品22eとすることにより、渦巻き側基板面全体の加工とは関係なく、研磨等の手段により別部品22eを高精度に仕上げることができるため、面粗度Rzの改善、加工段差dの防止が容易に可能となる。また、製造コストを低減でき、かつ圧縮機の信頼性を向上できる。
請求項3の圧縮機は、給油通路部材73が高圧冷媒と低圧冷媒の圧力差により、他方の部材側に押圧されることを明確にしたものであり、これにより、スプリング等の給油通路部材73を押圧する押圧手段を設ける必要がなく、構造を簡素化できる。
請求項4の圧縮機は、可動部22が旋回運動をすることを規定したものであり、これにより、給油通路部材73と相手側部材との摺動が、相対的に一定速の円運動となり、潤滑油の油膜形成が容易となる。
請求項5の圧縮機は、圧縮機がスクロール圧縮機100であることを規定したものであり、これにより、可動部22である旋回スクロール22が半径の小さい旋回運動を行うため、請求項6の構成が容易に採用可能となる。
請求項6の圧縮機は、給油通路部材73が摺動する他方の部材側の摺動面が、渦巻き羽根の立設する基板面であることを規定したものであり、これにより、一定の隙間で安定した旋回運動が行われるため、給油通路部材73の配置が容易である。
請求項7の圧縮機は、冷媒として二酸化炭素(CO2)を採用したものであり、これにより、冷媒ガスの吐出圧が高圧となり、摺動が厳しくなるため、本発明の圧縮機にとって好適である。
以下、図面に従って本発明の実施の形態の圧縮機について説明する。
なお、本発明においては、圧縮機構がスクロール型であるスクロール圧縮機を例として説明するが、圧縮機構が他の形式である圧縮機に対しても適宜、適用できるものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のスクロール圧縮機の全体構造を示す断面図である。
スクロール圧縮機100は、外部の冷凍サイクル系からの冷媒を容器内の圧縮機構2で圧縮すると共に、圧縮された冷媒から潤滑油を分離して、冷媒を外部の冷凍サイクル系に戻すようにしたもので、運転に伴い、分離した潤滑油を圧縮機構等の摺動部に対し、常時供給し、回収する構成としている。
この圧縮機100では、作動媒体である冷媒として二酸化炭素(CO2)を用いて、超臨界冷凍サイクル系を達成できるようにしている。CO2冷媒を用いる場合、従来のフロン系冷媒と比較して効率上、より高圧化が必要であり、圧縮機構2である可動部(旋回スクロール)と固定部(固定スクロール)とが摺動する箇所に対する押圧力は過大なものとなるが、後述のように、運転時に常時、潤滑油を供給・回収する構成としていることから、CO2を冷媒とすることを可能としている。
スクロール圧縮機100は、容器、好ましくは密閉型容器、としてのハウジング1と、このハウジング1内に収容された圧縮機構2及び電動機3等とから構成されている。図1に示される密閉型スクロール圧縮機100は、横置き形の圧縮機であり、図において下面が設置面とされ、右側に圧縮機構2が左側に電動機3が配置され、両者は、主軸としてのシャフト4によって接続されている。この電動機3により圧縮機構2が駆動されるようになっている。
ハウジング1は、円筒状の本体ハウジング11、前部ハウジング12及び後部ハウジング13とから構成されている。これら3つのハウジング11,12,13が固着されて、ハウジング1内には密閉された空間が形成されるようになっている。本体ハウジング11には、圧縮機構2の吸入室25に接続する吸入管14と、同じく圧縮機構2の吐出室26に接続する吐出管15とが設けられている。吸入管14は、図示しない冷凍サイクルの蒸発器につながる低圧冷媒配管に接続され、吐出管15は、図示しない冷凍サイクルの凝縮器につながる高圧冷媒配管に接続されている。
電動機3は、主軸としてのシャフト4に固定される回転子31と、この回転子31の外周側に配置され、本体ハウジング11の内周面に対して固定される固定子32とから構成されていて、固定子32内で回転子31が回転するようになっている。電動機3の固定子32には、図示しない外部電源から電力が供給されるようになっており、これにより回転子31が回転駆動され、それと共にシャフト4も回転駆動するようになっている。
圧縮機構2は、センタケーシング21、可動部としての旋回スクロール22、固定部としての固定スクロール23及びカバーブロック24等を備えている。センタケーシング21は、本体ハウジング11の内周面に焼嵌め又は圧入により固着されている。センタケーシング21の中心部には、シャフト4を貫挿する孔21aが設けられており、この孔21aに図示しない軸受が嵌入されて、シャフト4を回転可能に軸支する主軸受部5となっている。一方、本体ハウジング11の電動機側には、シャフト4を支持するための支持部材16が本体ハウジング11の内周面に固定されており、この支持部材16の中央部には、芯出し部材17が固着されている。芯出し部材17の中央部にもシャフト4を貫挿する孔17aが設けられ、この孔17aに図示しない軸受が嵌入されて、シャフト4を回転可能に軸支する副軸受部6となっている。したがって、回転子31が固定されたシャフト4は、主軸受部5と副軸受部6とによって回転可能に支持されている。
シャフト4内には、内部を軸方向に貫通している潤滑油通路42が設けられている。シャフト4の先端には、シャフト4の中心軸から偏心したクランク部41が設けられていて、このクランク部41が旋回スクロール22に連結されることで、シャフト4の回転に伴って、旋回スクロール22が偏心回転運動(公転運動)をするようになっている。
旋回スクロール22は、略円形をした旋回スクロール基板部22aと、この基板部22aの片側(羽根部と反対側)に突出して形成され、円筒形状をしたボス部22cと、このボス部22cが形成されている基板部22aの他面側に立設している渦巻き形状をした旋回スクロール羽根部22bとを有している。ボス部22cには、図示しない軸受が圧入固定されていて、ボス部22cに嵌入されたシャフト4のクランク部41を回転自在に支持している。なお、センタケーシング21の旋回スクロール側の端面には、図示しないオルダムカップリングが配置されており、旋回スクロール22の自転を防止している。これにより、旋回スクロール22は公転のみが許容されている。
旋回スクロール22に対して偏心した位置で対向して、回転方向に180度ずらして噛み合う固定スクロール23が設けられ、この固定スクロール23はボルト等によりセンタケーシング21に固定されている。固定スクロール23は、略円形をした固定スクロール基板部23aと、旋回スクロール羽根部22bと略同形状をした渦巻状の固定スクロール羽根部23bとを有しており、両者の羽根部22b,23bとが相対するように組み付けられる。
このようにして、旋回スクロール羽根部22bと固定スクロール羽根部23bとが噛み合うことによって、それらの渦巻状の羽根部22b,23b間に冷媒を取り込んで圧縮する三日月状の作動室(圧縮室)27が複数個形成されるが、2つのスクロール22,23の共通の中心部領域には、圧縮された冷媒の圧力が最も高くなる高圧作動室が1つだけ形成される。固定スクロール基板部23aの略中央には、高圧作動室から圧縮された冷媒を吐出する吐出孔23cが形成されている。
固定スクロール23の外周(2つの渦巻状の羽根部23b、22bとが噛み合わされた外周側)には吸入室25が設けられている。シャフト4が回転し、旋回スクロール22が公転運動をすると、旋回スクロール22の外周において作動室27が吸入室25に向かって開き、冷凍サイクルの低圧側から吸入管14を経て吸入室25に流入した低圧冷媒(CO2冷媒)が作動室27内に取り込まれる。次に作動室27は、旋回スクロール22が公転する間に旋回スクロール22及び固定スクロール22の中心部に向かって縮小しながら移動し、冷媒を圧縮する。そして、作動室27が旋回スクロール22及び固定スクロール23の中心部(高圧作動室)に至ると、圧縮された冷媒は、固定スクロール23の吐出孔23cを通って、固定スクロール基板23aの背面とカバーブロック24との間に設けられた吐出室26に吐出される。
カバーブロック24には、吐出室26、分離室(分離部)28及び高圧貯油室29の3つの室が設けられており、これらの室は、吐出室26、分離室28、高圧貯油室29の順に直列に連通している。吐出室26には吐出孔23cを開閉するリード弁26aが設けられている。このリード弁26aは吐出室26側に開く構成とされており、吐出室26内の高圧冷媒が作動室27に逆流することを防止する弁である。
分離室28内には、上部側に気液分離機構28aが配置されていて、吐出室26から高圧冷媒が導かれ、高圧冷媒が巻き起こす旋回流の遠心力によって冷媒中の潤滑油を分離する。気液分離機構28aによって潤滑油が分離された高圧冷媒は、分離室28の上部に連結した吐出管15によって、外部の冷凍サイクルの高圧側へと吐出される。一方、気液分離機構28aによって分離された高圧の潤滑油は、分離室28の下部へ落下し、この下部で連通している高圧貯油室29へ流入し、ここに一時的に貯留される。
一方、ハウジング1内をセンタケーシング21によって仕切られた電動機3が収容された密閉空間S内の下部には、低圧側油溜り18が形成されている。なお、低圧冷媒ガスの吸入室25は、センタケーシング21に設けた連通孔21bによって低圧側油溜り18が形成されている低圧側の密閉空間Sと連通しており、潤滑油がミスト状に混入している吸入冷媒ガスの一部は密閉空間S内に流入している。また、支持部材16には、複数の開口16aが設けられていて、支持部材16の電動機3と反対側で、支持部材16とハウジング1とで囲まれる空間S′もまた低圧側溜り18に連通するようになっている。
スクロール圧縮機100には、高圧貯油室29の潤滑油を高圧側の冷媒と低圧側の冷媒との圧力差によって、摺動部、例えば主軸受部5、副軸受部6及びクランク部41の軸受部等、に導く導入路が形成されている。
シャフト4のクランク部41を旋回スクロール22のボス部22cに嵌入することによってボス部22c内に背圧空間である背圧室22dが形成されており、高圧貯油室29内の潤滑油をこの背圧室22dへ導くために、固定スクロール23と旋回スクロール22には一部の導入路が形成されている。即ち、固定スクロール基板部23aには、固定部側導入路71が形成され、旋回スクロール基板部22aには、可動部側導入路72が形成されており、旋回スクロールが公転することによって、固定部側導入路71と可動部側導入路72とが間欠的に連通するようになっている。この間欠給油機構7については、後に更に説明する。
旋回スクロール22のボス部22c内の背圧室22dに達した潤滑油は、シャフト4内の潤滑油通路42に流入する。シャフト4の主軸受部5に対応する部位には径方向の孔43が形成されている。したがって、潤滑油通路42内を流れる潤滑油の一部は、孔43を通って主軸受部5に供給され、主軸受部5の軸受を潤滑した後、センタケーシング21の中央の孔内面とシャフト4の外周面との微小な隙間を通ってハウジング1内の低圧側油溜り18へと流下する。
また、シャフト4の副軸受部6に対応する部位にも、シャフト4内の潤滑油通路42に連通する径方向の孔44が形成されている。したがって、潤滑油通路42内を流れる潤滑油の一部は、孔44を通って副軸受部6に供給され、副軸受部6の軸受を潤滑した後、芯出し部材17の中央の孔内面とシャフト4の外周面との微小な隙間を通ってハウジング1内の低圧側油溜り18へと流下する。
次に、間欠給油機構7について説明する。固定スクロール23の固定スクロール基板部23aに設けられる固定部側導入路71の一方は、高圧貯油室29に向けて開口されており、他方は、旋回スクロール22に向けて開口されている。固定部側導入路71の旋回スクロール22側の導入路内には、この導入路内を変位可能に摺動できるように給油通路部材73が挿入されている。給油通路部材73は、その略中央部を貫通した給油穴73aが設けられていると共に、高圧冷媒と低圧冷媒との圧力差によって、旋回スクロール23側に押圧されている。
また、旋回スクロール22の旋回スクロール基板部22aに設けられる可動部側導入路72の一方は、固定スクロール23側に向けて開口されており、他方は、旋回スクロール22のボス部22内に設けられた背圧室22dに向けて開口している。固定部側導入路71の旋回スクロール22に向けて開けられた開口と、可動部側導入路72の固定スクロール23に向けて開けられた開口とは、径方向にずれた位置に開口されており、旋回スクロール22の旋回によって、両者が連通したり、非連通となったりして、間欠的に連通されるようになっている。即ち、固定部側導入路71と可動部側導入路72とが連通したときは、給油通路部材73の給油穴73aを通って高圧貯油室29の潤滑油が背圧室22dへと供給される。固定部側導入路71と可動部側導入路72とが非連通のときは、給油通路部材73が旋回スクロール22の基板部22a側に押圧されることで、給油穴73aが閉じられる。このようにして、間欠給油機構7が構成されている。
また、高圧貯油室29内の潤滑油を、圧縮機100の摺動部に導く導入路は、固定部側導入路71、給油穴73a、可動部側導入路72、背圧室22d、潤滑油通路42及び孔43,44等より構成される。
次に、上記のように構成されたスクロール圧縮機100の動作、作用について説明する。電動機3の固定子32に外部から電力が供給されると、回転子31が回転駆動し、それに伴いシャフト4が回転する。このシャフト4が回転することに伴いシャフト4の先端のクランク部41が所定の偏心量をもってシャフト4のまわりを回転し、クランク部41に連結された旋回スクロール22は旋回する。これにより、圧縮機構2の作動が行われる。
圧縮機構2の作動に伴う冷媒及び潤滑油の流れは以下のように行われる。なお、本実施形態では、冷媒として好適には二酸化炭素(CO2)が使用される。
まず、圧縮機構2の作動により、外部の冷凍サイクル系から吸入管14を通って圧縮機構2の吸入室25内に低圧の冷媒ガスと低温の潤滑油の混合ガスが流入する。この混合ガスは、圧縮機構2の作動室27内に入り圧縮された後に吐出口23cから吐出室26内に吐出される。なお、吸入室25内の混合ガスの一部は、低圧側密閉空間Sからセンタケーシング21の連通孔21bを通って流出入する。
吐出室26内の圧縮された混合ガスは、分離室28に運ばれ、気液分離機構28aによって高温の冷媒ガスと高温の潤滑油とに分離され、高温の冷媒ガスは吐出管15を通って外部の冷凍サイクル系に送られる。一方、分離された高温の潤滑油は高圧貯油室29に運ばれ、ここに一時的に貯溜され、その後、固定部側導入路71、給油通路部材73の給油穴73a、可動部側導入路72よりなる間欠給油機構7を通って背圧室22dに供給される。旋回スクロール22の回転によって、間欠給油機構7が固定部側導入路71と可動部側導入路72とを間欠的に連通することで、高圧貯油室9から背圧室22dに送られる潤滑油が流量制御又は背圧流量制御される。
背圧室22dに送給された潤滑油は、シャフト4の潤滑油通路42を通って、主軸受部5及び副軸受部6に供給され、それらの軸受を潤滑する。潤滑油通路42から孔43を通って主軸受部5に供給される高温の潤滑油は、その後主軸受部5の微小な隙間を通って低圧側油溜り18へと流下し、同様に潤滑油通路42から孔44を通って副軸受部6に供給される高温の潤滑油は、副軸受部6の微小な隙間を通って低圧側油溜り18へと流下する。
このようなスクロール圧縮機100においては、図2に示すように給油通路部材73は、高圧側(Pd)と低圧側(Ps)の冷媒の圧力差により、旋回スクロール22の羽根部22bが立設されている側の基板部22aの表面に押し付けられた状態で、旋回スクロール22が旋回している。この旋回スクロール基板部22aの表面への給油通路部材73の摺動範囲A(摺動面)は、図2の平面図にハッチングによって示される領域である。
ところで、先に説明したように、旋回スクロール22及び固定スクロール23の羽根部22b,23bが立設する側の基板部22a,23aの面は、渦巻き形状の仕上げカッターにより加工され、カッター径は渦巻きのピッチ等により決定される。この場合、広範囲を加工するため、カッターの軌跡の境目が避けられなく、そこに微少な段差dが発生したり、面粗度が悪くなったりする。これは、図3に示すように、これは給油通路部材73の旋回スクロール基板部22の面の摺動範囲A(摺動面)内にも例外なく段差dが発生する。この段差dの発生や面粗度の悪化は、摺動部位の摩耗を増大させる。
そこで、本実施形態では、図4に示すように旋回スクロール22の羽根部22bが立設する側の基板部22aの面のうち、少なくとも給油通路部材73が摺動する摺動範囲A(摺動面)を含む領域に、旋回スクロール22の基板部22a全体の加工とは、別の加工(別加工範囲B)を施し、摺動範囲A内における加工段差dを除去したり、面粗度を向上させる。
このように、給油通路部材73の摺動範囲Aを別加工とすることにより、加工精度を向上でき、給油通路部材73の旋回スクロール基板部22aへの摺動を流体潤滑にすることができ、摺動部位の摩耗を防止できる。
図5は、本発明の別の実施形態を示す要部拡大断面図及び平面図である。先の実施形態では、旋回スクロール22の羽根部22b側における基板部22aの面のうち、少なくとも給油通路部材73が摺動する摺動範囲Aを含む領域Bを、別加工としたが、この別の実施形態では、この別加工とした部位の範囲Bを、別部品22eとしたものである。したがって、当然別部品22eには、可動部側導入路72の一部が形成されており、また、旋回スクロール基板部22aには、別部品23eを嵌め込んで固着するための、別部品22eの厚さに相当する凹部22fが形成されている。このように、少なくとも摺動範囲Aを含む領域Bを別部品22eとすることで、旋回スクロール基板22aの加工とは関係なく、個別に研磨等の手段により別部品22eを高精度に仕上げることができ、面粗度の改善及び加工段差の防止が容易に行える。
図6は、給油通路部材が摺動する摺動面の面粗度、加工段差と摺動状態、即ち金属接触の有無の関係を比較したグラフである。グラフの横軸は、圧縮機の回転数(rpm)を、縦軸は、給油通路部材73の自転速度(deg/sec)を表わしている。黒○印は、旋回スクロール基板部22aの摺動面の粗度Rzが、Rz=3.2であり、段差dが、d=0.003mmの場合を示しており、黒△印は、旋回スクロール基板部の摺動面の粗度Rzが、Rz=2.9であり、段差がない場合を示しており、黒□印は、旋回スクロール基板部の摺動面の粗度Rzが、Rz=0.23であり、段差がない場合をそれぞれ示している。なお、金属接触の度合いは、給油通路部材73の自転速度により判断した。
図6のグラフの結果から、摺動面の面粗度が大、又は加工段差があると、圧縮機の低速域で給油通路部材の自転挙動があり、即ち給油通路部材が旋回スクロール基板部に金属接触していることが解る。これに対し、加工段差がない場合は、低速域においても給油通路部材の自転挙動がなくなっている。
上記実施形態の説明においては、給油通路部材73を固定スクロール23側に設けるものとして説明しているが、給油通路部材73を旋回スクロール22側に設けることも可能である。但し、その場合は、給油通路部材73を固定スクロール23側に押圧するための給油通路部材の付勢手段を設ける必要がある。
以上説明したように、本実施形態では、給油通路部材が旋回スクロール基板部と流体潤滑で摺動しており、摺動部位の摩耗を防止でき、圧縮機の信頼性を向上でき、その品質を改善できる。
本発明の実施の形態のスクロール圧縮機の全体構成を示す断面図である。 給油通路部材の旋回スクロール基板部への当接を示す要部拡大断面図と、給油通路部材の摺動範囲を説明する平面図である。 従来技術の問題点を説明する図である。 本発明の実施の形態のスクロール圧縮機の別加工範囲を示す要部拡大断面図と平面図である。 本発明の別の実施形態のスクロール圧縮機の別部品の固着個所を示す要部拡大断面図と平面図である。 給油通路部材の自転挙動の確認結果を示すグラフである。
符号の説明
100 スクロール圧縮機
1 ハウジング(容器)
11 本体ハウジング
12 前部ハウジング
13 後部ハウジング
14 吸入管
15 吐出管
16 支持部材
17 芯出し部材
18 低圧側油溜り
2 圧縮機構
21 センタケーシング
22 旋回スクロール(可動部)
22a 旋回スクロール基板部
22b 旋回スクロール羽根部
22c ボス部
22d 背圧室
22e 別部品
23 固定スクロール(固定部)
23a 固定スクロール基板部
23b 固定スクロール羽根部
23c 吐出孔
24 カバーブロック
25 吸入室
26 吐出室
26a リード弁
27 作動室(圧縮室)
28 分離室(分離部)
28a 気液分離機構
29 高圧貯油室
3 電動機
31 回転子
32 固定子
4 シャフト
41 クランク部
42 潤滑油通路
5 主軸受部
6 副軸受部
7 間欠給油機構
71 固定部側導入路
72 可動部側導入路
73 給油通路部材
73a 給油穴
S,S′ 密閉空間
A 摺動範囲
B 別加工範囲
d 加工段差

Claims (7)

  1. 冷媒吸入口および冷媒吐出口を備えるハウジング(1)と、
    前記ハウジング(1)内に収納され、固定部(23)と変位可能に支持される可動部(22)を有する圧縮機構(2)と、
    を備え、前記可動部(22)の変位により、前記冷媒吸入口から低圧冷媒を吸入、圧縮し、高圧冷媒を前記冷媒吐出口から吐出する圧縮機(100)であって、
    前記圧縮機構(2)により圧縮された冷媒から潤滑油を分離する分離部(28)と、
    前記固定部(23)および前記可動部(22)にそれぞれ設けられ、前記分離部(28)からの潤滑油を前記低圧冷媒および前記高圧冷媒の圧力差に基づいて前記ハウジング内の摺動部に導く導入路と、
    を備え、前記可動部(22)が変位することにより、前記導入路のうち固定部側導入路(71)と可動部側導入路(72)とが間欠的に連通するように構成される圧縮機(100)において、
    前記可動部(22)および前記固定部(23)のうち一方の部材の導入路内にて他方の部材側に変位可能に収納され、かつ給油穴(73a)を有する給油通路部材(73)を備え、前記固定側導入路(71)と前記可動部側導入路(72)とが連通状態であるときは、前記一方の導入路内の潤滑油が前記給油通路部材(73)の給油穴(73a)を通して前記他方の導入路に供給され、前記固定部側導入路(71)と前記可動部側導入路(72)とが非連通であるときには、前記給油通路部材(73)は、前記他方の部材側に押圧されて前記給油穴(73a)が前記他方の部材により閉じられる間欠給油機構(7)を有しており、
    前記他方の部材側の前記給油通路部材(73)と当接する摺動面の少なくとも摺動範囲(A)において、その他の部位とは別加工(B)することを特徴とする圧縮機。
  2. 冷媒吸入口および冷媒吐出口を備えるハウジング(1)と、
    前記ハウジング(1)内に収納され、固定部(23)と変位可能に支持される可動部(22)を有する圧縮機構(2)と、
    を備え、前記可動部(22)の変位により、前記冷媒吸入口から低圧冷媒を吸入、圧縮し、高圧冷媒を前記冷媒吐出口から吐出する圧縮機(100)であって、
    前記圧縮機構(2)により圧縮された冷媒から潤滑油を分離する分離部(28)と、
    前記固定部(23)および前記可動部(22)にそれぞれ設けられ、前記分離部(28)からの潤滑油を前記低圧冷媒および前記高圧冷媒の圧力差に基づいて前記ハウジング内の摺動部に導く導入路と、
    を備え、前記可動部(22)が変位することにより、前記導入路のうち固定部側導入路(71)と可動部側導入路(72)とが間欠的に連通するように構成される圧縮機(100)において、
    前記可動部(22)および前記固定部(23)のうち一方の部材の導入路内にて他方の部材側に変位可能に収納され、かつ給油穴(73a)を有する給油通路部材(73)を備え、前記固定側導入路(71)と前記可動部側導入路(72)とが連通状態であるときは、前記一方の導入路内の潤滑油が前記給油通路部材(73)の給油穴(73a)を通して前記他方の導入路に供給され、前記固定部側導入路(71)と前記可動部側導入路(72)とが非連通であるときには、前記給油通路部材(73)は、前記他方の部材側に押圧されて前記給油穴(73a)が前記他方の部材により閉じられる間欠給油機構(7)を有しており、
    前記他方の部材側の前記給油通路部材と当接する摺動面の少なくとも摺動範囲(A)において、別部品(22e)を固定することを特徴とする圧縮機。
  3. 前記給油通路部材(73)は、前記圧縮機構(2)からの前記高圧冷媒と、前記低圧冷媒との圧力差により前記他方の部材側に押圧されることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮機。
  4. 前記可動部(22)が旋回運動することを特徴とする請求項1,2又は3に記載の圧縮機。
  5. 前記圧縮機がスクロール圧縮機(100)であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧縮機。
  6. 前記給油通路部材(73)が摺動する前記他方の部材側の摺動面が、渦巻き羽根の立設する基板面であることを特徴とする請求項5に記載の圧縮機。
  7. 前記冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の圧縮機。
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