JPH086113A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH086113A
JPH086113A JP6141731A JP14173194A JPH086113A JP H086113 A JPH086113 A JP H086113A JP 6141731 A JP6141731 A JP 6141731A JP 14173194 A JP14173194 A JP 14173194A JP H086113 A JPH086113 A JP H086113A
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JP
Japan
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exposure period
camera
photosensitive member
light
shutter
Prior art date
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JP6141731A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Aoto
和明 青砥
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ストロボ撮影を行うカメラに関
し、ストロボ撮影におけるシャッタースピードを早めつ
つ、カメラ振れを軽減したカメラを提供することを目的
とする。 【構成】 被写体の光学像を結像する撮影レンズ21
と、撮影レンズ21の光軸上に配置され、撮影レンズ2
1からの入射光束を反射し、かつ反射光束の方向が第1
の方向とその他の方向とに変更可能な空間光変調素子
と、第1の方向に配置された感光部材23と、反射光束
の方向を、予め定められる露光期間のみ第1の方向に
し、かつ露光期間以外にはその他の方向に前記空間光変
調素子を駆動する駆動手段24と、閃光を発して前記被
写体を照明するストロボ手段26と、露光期間とストロ
ボ手段26の発光量が最大になる時刻とを同期させる同
調手段25とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射光束の向きを変更
する空間光変調素子をシャッター機構に用いて、ストロ
ボ撮影を行うカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、夜間や室内での撮影には、被写
体輝度を補うために、ストロボ撮影が行われる。
【0003】また、日中においても、逆光や日陰の被写
体を明るく撮影するために、ストロボを発光させる撮影
手法(以下、「日中シンクロ」という)がある。図6
は、従来のストロボ撮影を行うカメラを示す図である。
【0004】図において、撮影レンズ1の結像面に感光
部材2が配置され、撮影レンズ1と感光部材2との間に
ミラー3が傾斜して配置される。感光部材2の直前に
は、前幕4aと後幕4bとからなるフォーカルプレンシ
ャッター4が配置される。
【0005】このフォーカルプレンシャッター4にはシ
ャッター制御回路6が接続され、シャッター制御回路6
にはミラー3、シャッター釦6aおよびストロボ回路7
が接続される。
【0006】また、撮影レンズ1からの光束がミラー3
に反射されて結像する位置に、ペンタプリズム8が配置
される。このような構成のカメラでは、被写体からの入
射光は、撮影レンズ1によって集光され、ミラー3に反
射されてペンタプリズム8に光学像を結像する。この光
学像はペンタプリズム8の内部で反射され、正立像とし
て撮影者に目視される。
【0007】ここで、シャッター釦6aが押されると、
ミラー3が跳ね上がり、撮影レンズ1からの入射光束は
フォーカルプレンシャッター4に到達する。一般に、高
速シャッター撮影を行う場合には、前幕4aおよび後幕
4bの間に狭いスリットを設け、このスリットを横断さ
せることにより、感光部材2を露光する。
【0008】しかし、ストロボ撮影を行う場合に、狭い
スリットを設けると、ストロボの発光した瞬間にスリッ
トの開いた箇所のみが露光され、感光部材2にはスリッ
ト状の露光むらが生じる。
【0009】そこで、ストロボ撮影を行う場合には、シ
ャッター制御回路6は前幕4aを全開させ、感光部材2
の全面を露出させる。この状態で、ストロボ回路7によ
るストロボ発光を行い、感光部材2を一時に露光する。
その後にシャッター制御回路6は後幕4bを閉じて、ス
トロボ撮影を終了する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ストロボ撮影を行うカメラでは、感光部材2の露光面を
一時に露光させるために、スリットの間隔を感光部材2
の露光面の幅より狭くすることができず、また、前幕4
aや後幕4bその他の可動部分の質量が大きいために、
幕速を高速化することも困難であった。そして、このよ
うな制約のために、ストロボ撮影におけるシャッタース
ピードの限界値は1/250秒〜1/300秒程度であ
り、ストロボを使用しない時の最高シャッタースピード
に比べて極端に低かった。
【0011】したがって、明るい場所での日中シンクロ
撮影では、低速シャッターのために入射光量を充分に絞
り込まなければならず、開放絞りで背景を意図的にぼか
す撮影手法は使用できず、撮影者の自由な撮影表現が制
約されるという問題点があった。
【0012】また、動きの激しい被写体のストロボ撮影
では、低速のシャッタースピードのために、被写体ぶれ
が大きく発生するという問題点があった。このような背
景から、ストロボ撮影におけるシャッタースピードの高
速化が強く要望されていた。
【0013】さらに、従来のカメラでは、ミラー3、前
幕4a、後幕4bその他の可動部分の質量が大きいため
に、これらの起動時および制動時に生じる振動が大き
く、特にストロボ撮影時には、低速シャッターのために
カメラ振れが大きく生じるという問題点があった。
【0014】したがって、本発明では、ストロボ撮影に
おけるシャッタースピードを高速化しつつ、カメラ振れ
を軽減できるカメラを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、被写体の光学像を結像する撮影レンズと、撮影レン
ズの光軸上に配置され、撮影レンズからの入射光束を反
射し、かつ反射光束の方向が第1の方向とその他の方向
とに変更可能な空間光変調素子と、第1の方向に配置さ
れた感光部材と、前記反射光束の方向を、予め定められ
る露光期間のみ前記第1の方向にし、かつ露光期間以外
にはその他の方向に前記空間光変調素子を駆動する駆動
手段と、閃光を発して被写体を照明するストロボ手段
と、前記露光期間と前記ストロボ手段が最大発光する時
刻とを同期させる同調手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0016】請求項2に記載した発明は、上述の空間光
変調素子が、基板の上に複数の反射ミラーを傾斜可変に
配置したディジタルマイクロミラー素子であることを特
徴とする。
【0017】
【作用】請求項1のカメラでは、露光期間が開始される
と、駆動手段は空間光変調素子の反射方向を第1の方向
に変更する。このように反射された光束は、第1の方向
の感光部材に一時に照射される。
【0018】ストロボ手段の発光量がこの露光期間内に
最大となるように、同調手段はストロボ手段を発光させ
る。このようなストロボ発光により、被写体が明るく照
明され、感光部材の露光面が一時に露光される。
【0019】露光期間が終了すると、駆動手段は空間光
変調素子の反射方向をその他の方向に変更して、感光部
材から光束を逸らす。このように、空間光変調素子によ
り感光部材の露光面が一時に露光される。そのため、従
来のようなスリット状の露光むらが生じない。したがっ
て、露光期間が短くてもストロボ撮影が可能であり、ス
トロボ撮影におけるシャッタースピードを高速化するこ
とができる。
【0020】また、空間光変調素子は、光束の反射方向
を変更するので、従来のシャッター機構のような可動部
が不要となり、カメラ振れが軽減される。請求項2のカ
メラでは、空間光変調素子として、基板上に複数の反射
ミラーを傾斜可変に配置したディジタルマイクロミラー
素子を使用する。反射面が複数の反射ミラーに区分され
ることによって、反射ミラー単体の質量が小さく、かつ
変位が小さくなる。したがって、起動時および制動時に
生じる振動は、さらに小さくなる。
【0021】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。まず、実施例に用いられるディジタルマイ
クロミラー素子10の一例を先に説明する。
【0022】ディジタルマイクロミラー素子は、「日経
エレクトロニクス1993.6─21号」(第65頁、
日経BP社発行。)に記載された公知の素子である。図
2は、ディジタルマイクロミラー素子の一例を示す図で
ある。
【0023】図2(a)は、素子の上面図である。基板
10aの表面に、一辺が約17μmの微小なアルミ鏡1
1が、例えば、640×480画素程度に敷設されてい
る。
【0024】図2(b)〜(d)は、アルミ鏡11の対
角線方向(A−A′)の断面図である。基板10aには
支柱12a、12bが突設され、アルミ鏡11の対角は
支柱12a、12bによって個別に支持される。アルミ
鏡11の他方の対角と対向して、基板10aの上に電極
13、14が配設される。
【0025】このような構成のディジタルマイクロミラ
ー素子では、支柱12a、12bと電極13、14とを
同電位にした状態において、アルミ鏡11は基板10a
と平行する(図2(b))。
【0026】また、支柱12a、12bと電極13との
間に電位差(例えば5ボルト)を印加すると、クーロン
引力により、アルミ鏡11は電極13側に傾斜する(図
2(c))。
【0027】一方、支柱12a、12bと電極14との
間に電位差を印加すると、アルミ鏡11は電極14側に
傾斜する(図2(d))。このように電極13、14に
印加する電圧により、アルミ鏡11を傾斜させ、入射光
の反射方向を変更できる。
【0028】なお、アルミ鏡11の質量は小さく、かつ
変位も小さいので、傾斜に要する時間は10μ秒程度と
短い。また、このようなアルミ鏡11の反射効率は高い
ので、液晶に比べて、光の利用効率は高くなる。
【0029】図1は、本発明の第1の実施例を示す図で
ある。図において、撮影レンズ21の光軸上に、ディジ
タルマイクロミラー素子10が傾斜して配置される。
【0030】ディジタルマイクロミラー素子10の基板
10aに対して、撮影レンズ21の光軸を幾何学的に正
反射させた光軸上に感光部材23が配置される。ディジ
タルマイクロミラー素子10にはアルミ鏡11(図2)
の傾斜を変更する駆動回路24が接続され、駆動回路2
4にはストロボ同調を行う同調回路25が接続される。
【0031】同調回路25にはシャッター釦25a、お
よびストロボ発光を行うストロボ回路26が接続され
る。さらに、感光部材23から逸れた光束が照射される
位置には光吸収板28が配置される。
【0032】図3は、第1の実施例におけるストロボ撮
影の動作を示す流れ図である。シャッター釦25aが押
されない状態では、駆動回路24は、ディジタルマイク
ロミラー素子10の一方の電極13に電圧を印加して、
基板10aの上の微小なアルミ鏡11を電極13側に傾
斜させる。
【0033】そのため、撮影レンズ21から入射した光
束は、感光部材23から逸れて、光吸収板28に吸収さ
れる。ここでシャッター釦25aが押されると(ステッ
プS1)、ストロボ回路26に発光を指示する信号が与
えられてから発光量が最大に達するまでの時間(以下、
「最大発光期間」という)と、予め設定された露光期間
との長さを比較する(ステップS2)。
【0034】露光期間の方が長ければ、同調回路25
は、駆動回路24に露光期間を開始させる信号を与える
(ステップS3)。駆動回路24は、ディジタルマイク
ロミラー素子10の電極13、14を同電位にして、微
小なアルミ鏡11をそれぞれ基板10aと平行にする。
【0035】撮影レンズ11から入射した光束は、基板
10aと平行したアルミ鏡11に反射されて、感光部材
23を露光する(ステップS4)。このような露光期間
の開始に後続して、同調回路25は、ストロボ回路26
に発光を開始させる信号を与える(ステップS5)。
【0036】この信号によりストロボ光が放射され、感
光部材23の露光面が一時に露光される。駆動回路24
は、露光期間が終了すると(ステップS6)、ディジタ
ルマイクロミラー素子10の電極13に電圧を再び印加
して、アルミ鏡11を電極13側に傾斜させる。したが
って、光束は、感光部材23を逸れる(ステップS
7)。
【0037】また、上記の比較(ステップS2)の結果
により露光期間の方が短い場合には、同調回路25は、
ストロボ回路26に発光を開始させる信号を与える(ス
テップS8)。
【0038】同調回路25は、(最大発光期間)─(露
光期間)×B (但し、Bは0<B<1の任意数)によ
り示される期間の経過後に、駆動回路24に露光期間を
開始させる信号を与える(ステップS9)。このような
タイミングにより、ストロボ発光量は露光期間内に最大
となり、感光部材23の露光面を一時に露光する(ステ
ップS10)。したがって、短い露光期間に対しても、
ストロボ発光を確実に同期させることができる。
【0039】上述のように、本実施例のカメラでは、感
光部材2の露光面が一時に露光されるので、従来のフォ
ーカルプレンシャッターとは異なり、露光期間を短くし
てもスリット状の露光むらが生じない。
【0040】したがって、ストロボ撮影におけるシャッ
タースピードの設定が任意に行え、高速のシャッタース
ピードが実現可能となる。たとえば、露光期間を1/4
000秒に設定すれば、ストロボ撮影におけるシャッタ
ースピードは1/4000秒となる。
【0041】さらに、アルミ鏡11からなる可動部の質
量は小さく、かつ変位が小さいので、シャッターの起動
時および制動時に生じる振動は格別に微小であり、スト
ロボ撮影時にカメラ振れは殆ど生じない。
【0042】なお、感光部材23は、光束の方向が変更
される間も露光されるので、その期間には、流れた像が
露光される。しかし、この期間は10μ秒程度と短く、
高感度の感光部材23に対しても、感光反応は充分に無
視できる。
【0043】また、駆動回路24は、例えば、ディジタ
ルマイクロミラー素子10に印加する電圧を切り換える
スイッチ回路と、露光期間の経過を検出する遅延回路と
から構成されるので、従来に比べて制御機構を単純化す
ることができる。
【0044】さらに、従来のシャッターは機械制御の応
答特性により露光期間が決定されるため、シャッタース
ピードの精度は低く、露光期間のばらつきが大きかっ
た。しかし、本実施例においては、水晶発振子その他を
用いた高精度の遅延回路を用いることにより、露光期間
が正確になり、高精度のシャッタースピードが実現でき
る。
【0045】図4は、本発明の第2の実施例を示す図で
ある。図において、撮影レンズ21の結像面上にディジ
タルマイクロミラー素子10のアルミ鏡11の面が配置
される。
【0046】ディジタルマイクロミラー素子10にはア
ルミ鏡11(図2)の傾斜を変更する駆動回路24が接
続され、駆動回路24にはシャッター釦25aおよびス
トロボ発光を行うストロボ回路26が接続される。
【0047】ディジタルマイクロミラー素子10による
第1の反射方向には感光部材側レンズ31が基板10a
に平行して配置され、さらに延長上の結像位置に感光部
材23が配置される。
【0048】また、ディジタルマイクロミラー素子10
によるその他の反射方向にはファインダ側レンズ32が
基板10aに平行して配置され、その延長上の結像位置
にはファインダスクリーン33が配置される。
【0049】図5は、第2の実施例におけるストロボ撮
影の動作を示す図である。シャッター釦25aが押され
ない状態では、駆動回路24は、ディジタルマイクロミ
ラー素子10の一方の電極13に電圧を印加して、撮影
レンズ21から入射した光束をその他の反射方向に反射
させる。
【0050】このような反射光束は、ファインダ側レン
ズ32を介して、ファインダスクリーン33に投影され
る。撮影者は、この投影像を目視する。ここでシャッタ
ー釦25aが押されると(ステップS1)、最大発光期
間と露光期間との長さを比較する(ステップS2)。
【0051】露光期間の方が長ければ、同調回路25
は、駆動回路24に露光期間を開始させる信号を与える
(ステップS3)。駆動回路24は、ディジタルマイク
ロミラー素子10の電極13と支柱12a、12bとを
同電位にし、かつ他方の電極14に電圧を印加して、撮
影レンズ21から入射した光束を第1の反射方向に反射
させる。
【0052】このような反射光束は、感光部材側レンズ
31を介して感光部材23に光学像を結像する(ステッ
プS4)。このような露光期間の開始に後続して、同調
回路25は、ストロボ回路26に発光を開始させる信号
を与える(ステップS5)。
【0053】この信号によりストロボ光が放射され、感
光部材23の露光面は一時に露光される。駆動回路24
は、露光期間が終了すると(ステップS6)、ディジタ
ルマイクロミラー素子10の一方の電極13に電圧を印
加し、他方の電極14と支柱12a、12bとを同電位
にして、撮影レンズ21から入射した光束をその他の反
射方向に反射させる。したがって、光束は、感光部材2
3を逸れる(ステップS7)。
【0054】また、上記の比較(ステップS2)の結果
により露光期間の方が短い場合には、同調回路25は、
ストロボ回路26に発光を開始させる信号を与える(ス
テップS8)。
【0055】同調回路25は、 (最大発光期間)─(露光期間)×B (但し、Bは0
<B<1の任意数) により示される期間の経過後に、駆動回路24に露光期
間を開始させる信号を与える(ステップS9)。このよ
うにタイミングを取ることにより、ストロボ発光量は露
光期間内に最大になり、感光部材23の露光面が一時に
露光される(ステップS10)。したがって、短い露光
期間に対しても、ストロボ発光を確実に同期させること
ができる。
【0056】本実施例のカメラは、第1の実施例に述べ
た効果と同一の効果を有する。また、その他に本実施例
では、ファインダ視野にパララックスを生じない一眼レ
フカメラが構成されるが、従来の一眼レフカメラとは異
なり、クイックリターンミラーが不要となる。
【0057】なお、上述した実施例において、撮影レン
ズ21、感光部材側レンズ31およびファインダ側レン
ズ32は、複合レンズでも良いし、光学系の途中に反射
鏡やプリズムその他の光学素子を配置することにより、
光路を曲げたり、像の上下左右を逆にしても良い。
【0058】さらに、感光部材23を開閉可能な遮光部
材で覆って、露光期間を開始する前に遮光部材における
入射光束の経路を開き、露光期間の終了後に入射光束の
経路を閉じる遮光部材駆動手段を設けても良い。このよ
うな構成により、感光部材23が迷光により長時間露光
される現象を防止することができる。また、遮光部材駆
動手段は、低速度かつ低精度の駆動機構で良く、簡略か
つ安価な機構で実現できる。
【0059】また、同調回路25が信号を与えるタイミ
ングを調整することにより、露光期間の前半にストロボ
を発光させて、前幕シンクロ撮影を行っても良いし、露
光期間の後半にストロボを発光させて、後幕シンクロ撮
影を行っても良い。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のカメラ
では、感光部材の露光面を一時に露光するので、従来の
スリット状の露光むらを無くし、ストロボ撮影における
シャッタースピードを高速化することができる。
【0061】したがって、日中シンクロ撮影において、
高速シャッターで光量を制限することにより、開放絞り
の状態で背景をぼかす撮影手法が使用できる。さらに、
このような高速シャッターにより、被写体ぶれや手ぶれ
を防止してストロボ撮影を行うことができる。
【0062】また、空間光変調素子は、光束の反射方向
を変更してシャッターを実現するので、従来のように前
幕や後幕やレンズシャッターなどの駆動機構を不要と
し、カメラ振れを軽減することができる。
【0063】請求項2のカメラでは、空間光変調素子に
ディジタルマイクロミラー素子を使用したことにより、
可動部の質量が小さく、かつ変位が小さいので、シャッ
タスピードをさらに高速化することができ、かつ、シャ
ッターの起動時および制動時の振動が小さいので、カメ
ラ振れを防止し、非常に鮮鋭感の高い写真を撮影でき
る。
【0064】以上のように、本発明を適用したカメラ
は、ストロボ撮影における高速シャッターが実現される
ことにより撮影表現の自由度が高められ、かつ、カメラ
振れのない鮮鋭感の高い写真を撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】ディジタルマイクロミラー素子の一例を示す図
である。
【図3】第1の実施例におけるストロボ撮影の動作を示
す流れ図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図5】第2の実施例におけるストロボ撮影の動作を示
す流れ図である。
【図6】従来のストロボ撮影を行うカメラを示す図であ
る。
【符号の説明】
10 ディジタルマイクロミラー素子 10a 基板 11 アルミ鏡 12a、12b 支柱 13、14 電極 21 撮影レンズ 23 感光部材 24 駆動回路 25 同調回路 25a シャッター釦 26 ストロボ回路 28 光吸収板 31 感光部材側レンズ 32 ファインダ側レンズ 33 ファインダ側スクリーン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の光学像を結像する撮影レンズ
    (21)と、 前記撮影レンズ(21)の光軸上に配置され、撮影レン
    ズ(21)からの入射光束を反射し、かつ反射光束の方
    向が第1の方向とその他の方向とに変更可能な空間光変
    調素子と、 前記第1の方向に配置された感光部材(23)と、 前記反射光束の方向を、予め定められる露光期間のみ前
    記第1の方向にし、かつ露光期間以外には前記その他の
    方向に前記空間光変調素子を駆動する駆動手段(24)
    と、 閃光を発して前記被写体を照明するストロボ手段(2
    6)と、 前記露光期間と前記ストロボ手段(26)の発光量が最
    大になる時刻とを同期させる同調手段(25)と、 を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記空間光変調素子は、基板(10a)
    の上に複数の反射ミラーを傾斜可変に配置したディジタ
    ルマイクロミラー素子(10)であることを特徴とする
    請求項1に記載のカメラ。
JP6141731A 1994-06-23 1994-06-23 カメラ Pending JPH086113A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001117010A (ja) * 1999-10-21 2001-04-27 Olympus Optical Co Ltd 光学装置
JP2003043550A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Nikon Corp カメラシステム及び電子閃光装置

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JP2001117010A (ja) * 1999-10-21 2001-04-27 Olympus Optical Co Ltd 光学装置
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