JPH0860618A - 吊橋用サドルの設置工法及び吊橋用サドル装置 - Google Patents
吊橋用サドルの設置工法及び吊橋用サドル装置Info
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- JPH0860618A JPH0860618A JP22570794A JP22570794A JPH0860618A JP H0860618 A JPH0860618 A JP H0860618A JP 22570794 A JP22570794 A JP 22570794A JP 22570794 A JP22570794 A JP 22570794A JP H0860618 A JPH0860618 A JP H0860618A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吊橋用のサドルはケーブルの架設時には可動
とし、架設後は塔に強固に固着できメンテナンスが不要
になる。また、サドルの設置に用いる可動支持体は使用
後塔から撤去でき、再使用もできる。 【構成】 塔の上部にはガイド溝２を有する固定ガイド
体１を固設する。固定ガイド体１の上にはサドル９を支
持するための一対の可動支持体４、４がケーブル架設方
向に摺動可能かつ撤去可能に載置する。各可動支持体４
にはサドル支持台７が設けてある。塔上部に載置するサ
ドル９にはサドル支持台７に係脱自在な押動用リブ１３
と固定ガイド体１から離間させるための昇降用リブ１４
が固着してある。塔上部の所定位置に位置決めしたサド
ル９は締付ボルトにより固定ガイド体１に固着する。
とし、架設後は塔に強固に固着できメンテナンスが不要
になる。また、サドルの設置に用いる可動支持体は使用
後塔から撤去でき、再使用もできる。 【構成】 塔の上部にはガイド溝２を有する固定ガイド
体１を固設する。固定ガイド体１の上にはサドル９を支
持するための一対の可動支持体４、４がケーブル架設方
向に摺動可能かつ撤去可能に載置する。各可動支持体４
にはサドル支持台７が設けてある。塔上部に載置するサ
ドル９にはサドル支持台７に係脱自在な押動用リブ１３
と固定ガイド体１から離間させるための昇降用リブ１４
が固着してある。塔上部の所定位置に位置決めしたサド
ル９は締付ボルトにより固定ガイド体１に固着する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、吊橋を構成する塔の上
端に設けられ、架設するケーブルの途中部分を支持する
ための吊橋用サドルを設置するための工法及び吊橋用サ
ドル装置に関する。
端に設けられ、架設するケーブルの途中部分を支持する
ための吊橋用サドルを設置するための工法及び吊橋用サ
ドル装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、吊橋用サドル装置としては、図８
及び図９に示す構成の可動型のものが知られている。図
において、１０１は頂部１０１Ａが平坦面に形成してあ
る鋼製の塔を示し、該塔１０１の頂部１０１Ａ側の側面
には複数の補強格子１０１Ｂ、１０１Ｂ、・・・が固着
してある。１０２はケーブルＡを支持するためのサドル
を示し、該サドル１０２は下面１０２Ａが平坦に形成し
てあり、上部はケーブルＡを支持するために略Ｕ字状の
凹陥部１０２Ｂになっている。１０３、１０３、・・・
は前記サドル１０２の下面１０２Ａと塔１０１の頂部１
０１Ａとの間に転動可能に配置された複数の円柱状ロー
ラを示し、該ローラ１０３、１０３、・・・によってサ
ドル１０２はケーブルＡの架設方向に進退可能になって
いる。
及び図９に示す構成の可動型のものが知られている。図
において、１０１は頂部１０１Ａが平坦面に形成してあ
る鋼製の塔を示し、該塔１０１の頂部１０１Ａ側の側面
には複数の補強格子１０１Ｂ、１０１Ｂ、・・・が固着
してある。１０２はケーブルＡを支持するためのサドル
を示し、該サドル１０２は下面１０２Ａが平坦に形成し
てあり、上部はケーブルＡを支持するために略Ｕ字状の
凹陥部１０２Ｂになっている。１０３、１０３、・・・
は前記サドル１０２の下面１０２Ａと塔１０１の頂部１
０１Ａとの間に転動可能に配置された複数の円柱状ロー
ラを示し、該ローラ１０３、１０３、・・・によってサ
ドル１０２はケーブルＡの架設方向に進退可能になって
いる。
【０００３】従来の吊橋用サドル装置は上述の構成から
なり、ケーブルＡの架設時において温度変化によるケー
ブルＡの伸縮の影響、風荷重による影響、地震荷重によ
る影響に対してサドル１０２が塔１０１上で矢示方向に
移動することにより、ケーブルＡのケーブルスリップ力
を小さくするようになっている。
なり、ケーブルＡの架設時において温度変化によるケー
ブルＡの伸縮の影響、風荷重による影響、地震荷重によ
る影響に対してサドル１０２が塔１０１上で矢示方向に
移動することにより、ケーブルＡのケーブルスリップ力
を小さくするようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術にあっては、ケーブルＡの架設後サドル１０２を
塔１０１の頂部１０１Ａに固定するために、ローラ１０
３、１０３、・・・部分にモルタル等の硬化物１０４を
注入してローラ１０３全体を埋め殺しにしているため、
次のような問題点がある。
来技術にあっては、ケーブルＡの架設後サドル１０２を
塔１０１の頂部１０１Ａに固定するために、ローラ１０
３、１０３、・・・部分にモルタル等の硬化物１０４を
注入してローラ１０３全体を埋め殺しにしているため、
次のような問題点がある。
【０００５】第１点は、塔１０１とサドル１０２との間
に摩擦抵抗の小さい可動構造が残るため、強度性に欠け
ることである。第２点は、硬化物１０４が経年劣化する
ため、耐久性に欠けるし、長期間メンテナンスが必要な
ことである。第３点は、ローラ１０３は吊橋の構成物と
して残るため、塔１０１及びケーブルＡの反力に対する
耐強度性を有するものにする必要からコストが高くなる
ことである。第４点は、ケーブルＡに加わる荷重はサド
ル１０２からローラ１０３、頂部１０１Ａへと順次伝達
するが、鋼製の塔１０１の場合頂部１０１Ａは補強格子
１０１Ｂによってサドル１０２からの反力を受承し、外
板に伝える構造になっている。このため、ケーブルＡの
架設完了後サドル１０２を固定する際、各ローラ１０３
の位置と各補強格子１０１Ｂとの位置を一致させる必要
があるが、この位置合わせは困難であるし、位置にズレ
が生じている場合には補強格子１０１Ｂへの力の伝達効
率が悪くなることである。
に摩擦抵抗の小さい可動構造が残るため、強度性に欠け
ることである。第２点は、硬化物１０４が経年劣化する
ため、耐久性に欠けるし、長期間メンテナンスが必要な
ことである。第３点は、ローラ１０３は吊橋の構成物と
して残るため、塔１０１及びケーブルＡの反力に対する
耐強度性を有するものにする必要からコストが高くなる
ことである。第４点は、ケーブルＡに加わる荷重はサド
ル１０２からローラ１０３、頂部１０１Ａへと順次伝達
するが、鋼製の塔１０１の場合頂部１０１Ａは補強格子
１０１Ｂによってサドル１０２からの反力を受承し、外
板に伝える構造になっている。このため、ケーブルＡの
架設完了後サドル１０２を固定する際、各ローラ１０３
の位置と各補強格子１０１Ｂとの位置を一致させる必要
があるが、この位置合わせは困難であるし、位置にズレ
が生じている場合には補強格子１０１Ｂへの力の伝達効
率が悪くなることである。
【０００６】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
なされたもので、サドルはケーブルの架設時には可動と
し、架設後は塔に強固に固定できると共に、サドルの設
置に用いる可動支持体は撤去できる吊橋用サドルの設置
工法及び吊橋用サドル装置を提供することを目的とす
る。
なされたもので、サドルはケーブルの架設時には可動と
し、架設後は塔に強固に固定できると共に、サドルの設
置に用いる可動支持体は撤去できる吊橋用サドルの設置
工法及び吊橋用サドル装置を提供することを目的とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された本発明による吊橋用サドル装置の設置
工法は、塔の上端に設けた固定ガイド体上に可動支持体
をケーブル架設方向に進退可能に載置する工程と、サド
ルを前記固定ガイド体から離間した状態で該可動支持体
により支持する工程と、前記サドルにケーブル架設後該
サドルを固定ガイド体上に載置し、前記可動支持体を前
記固定ガイド体上から撤去する工程と、前記サドルを前
記固定ガイド体に固着する工程とからなる。
ために構成された本発明による吊橋用サドル装置の設置
工法は、塔の上端に設けた固定ガイド体上に可動支持体
をケーブル架設方向に進退可能に載置する工程と、サド
ルを前記固定ガイド体から離間した状態で該可動支持体
により支持する工程と、前記サドルにケーブル架設後該
サドルを固定ガイド体上に載置し、前記可動支持体を前
記固定ガイド体上から撤去する工程と、前記サドルを前
記固定ガイド体に固着する工程とからなる。
【０００８】また、本発明による吊橋用サドル装置は、
塔上端に固着され、上面側にケーブル架設方向に沿って
一対の支持体案内部が設けられた固定ガイド体と、該固
定ガイド体上に載置され、固着手段により固着可能なサ
ドルと、該サドルを前記固定ガイド体から離間した状態
に支持すべく該サドルに係脱自在に係合するサドル支持
部及び該サドルを前記固定ガイド体から離間させるため
の昇降用係止部を有し、前記支持体案内部に案内されて
前記固定ガイド体上を移動可能に、かつ該固定ガイド体
から撤去可能に載置された一対の可動支持体とからな
る。
塔上端に固着され、上面側にケーブル架設方向に沿って
一対の支持体案内部が設けられた固定ガイド体と、該固
定ガイド体上に載置され、固着手段により固着可能なサ
ドルと、該サドルを前記固定ガイド体から離間した状態
に支持すべく該サドルに係脱自在に係合するサドル支持
部及び該サドルを前記固定ガイド体から離間させるため
の昇降用係止部を有し、前記支持体案内部に案内されて
前記固定ガイド体上を移動可能に、かつ該固定ガイド体
から撤去可能に載置された一対の可動支持体とからな
る。
【０００９】そして、前記固定ガイド体の支持体案内部
には摺接部材を設け、前記可動支持体には該摺接部材と
接する摺動部材を設けるとよい。
には摺接部材を設け、前記可動支持体には該摺接部材と
接する摺動部材を設けるとよい。
【００１０】
【作用】塔の上端に設けた固定ガイド体上に可動支持体
をケーブル架設方向に進退可能に載置し、可動支持体の
サドル支持部によりサドルを固定ガイド体から離間した
状態で支持する。この状態でサドルにケーブルを架設し
た後サドルを固定ガイド体上に載置し、可動支持体を固
定ガイド体上から撤去する。最後に、サドルを固定ガイ
ド体に固着する。
をケーブル架設方向に進退可能に載置し、可動支持体の
サドル支持部によりサドルを固定ガイド体から離間した
状態で支持する。この状態でサドルにケーブルを架設し
た後サドルを固定ガイド体上に載置し、可動支持体を固
定ガイド体上から撤去する。最後に、サドルを固定ガイ
ド体に固着する。
【００１１】そして、前記固定ガイド体の支持体案内部
には摺接部材を設け、前記可動支持体には該摺接部材と
接する摺動部材を設けることにより、可動支持体は円滑
に摺動することができる。
には摺接部材を設け、前記可動支持体には該摺接部材と
接する摺動部材を設けることにより、可動支持体は円滑
に摺動することができる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述す
る。図１乃至図５は本実施例に係る吊橋用サドル装置を
示す。図において、１は固定ガイド体を示し、該固定ガ
イド体１は幅方向両側寄りに位置してケーブルＡの架設
方向と平行な左、右一対のガイド溝２Ａ、２Ａが形成さ
れた平板状の基板２と、該各ガイド溝２Ａの底面２Ｂに
敷設した長方形のテフロン板３とから構成してあり、固
定ガイド体１は塔１０１の頂部１０１Ａ上面にボルト、
溶接等の固着手段によって固着してある。
る。図１乃至図５は本実施例に係る吊橋用サドル装置を
示す。図において、１は固定ガイド体を示し、該固定ガ
イド体１は幅方向両側寄りに位置してケーブルＡの架設
方向と平行な左、右一対のガイド溝２Ａ、２Ａが形成さ
れた平板状の基板２と、該各ガイド溝２Ａの底面２Ｂに
敷設した長方形のテフロン板３とから構成してあり、固
定ガイド体１は塔１０１の頂部１０１Ａ上面にボルト、
溶接等の固着手段によって固着してある。
【００１３】４、４は前記ガイド溝２Ａ、２Ａ内に摺動
可能に嵌装された一対の可動支持体を示す。５は該各可
動支持体４を構成する可動台で、該可動台５は長方形状
のブロック体からなっており、下面５Ａには前記テフロ
ン板３上を摺動するステンレススチール製の摺動板６が
固着してある。７、７、・・・は可動台５上に所定間隔
離間してボルト８により固着したサドル支持台を示し、
該各サドル支持台７は下板部７Ａと縦板部７Ｂとから逆
Ｔ字状に形成してあり、縦板部７Ｂにはガイド溝２Ａと
直交する方向にリブ嵌合溝７Ｃが形成してある。
可能に嵌装された一対の可動支持体を示す。５は該各可
動支持体４を構成する可動台で、該可動台５は長方形状
のブロック体からなっており、下面５Ａには前記テフロ
ン板３上を摺動するステンレススチール製の摺動板６が
固着してある。７、７、・・・は可動台５上に所定間隔
離間してボルト８により固着したサドル支持台を示し、
該各サドル支持台７は下板部７Ａと縦板部７Ｂとから逆
Ｔ字状に形成してあり、縦板部７Ｂにはガイド溝２Ａと
直交する方向にリブ嵌合溝７Ｃが形成してある。
【００１４】次に、９は前記一対の可動支持体４、４に
支持され、ケーブルＡの張設方向に可動なサドルを示
す。１０は該サドル９を構成する平面略矩形状の基台
で、該基台１０には縦方向に複数のボルト挿通穴１０
Ａ、１０Ａ、・・・が穿設してある。１１は前記基台１
０上に固設したサドル本体を示し、該サドル本体１１は
平坦な端面１１Ａ、１１Ａと、下側が湾曲した左、右の
側面１１Ｂ、１１Ｂと、段付き面により凹陥状に形成さ
れたケーブル嵌合部１１Ｃとからなっている。そして、
サドル本体１１の両側面１１Ｂ、１１Ｂから基台１０の
左（右）側端にかけて４枚の本体リブ１２、１２、・・
・が所定間隔離間して溶接手段により固着してある。
支持され、ケーブルＡの張設方向に可動なサドルを示
す。１０は該サドル９を構成する平面略矩形状の基台
で、該基台１０には縦方向に複数のボルト挿通穴１０
Ａ、１０Ａ、・・・が穿設してある。１１は前記基台１
０上に固設したサドル本体を示し、該サドル本体１１は
平坦な端面１１Ａ、１１Ａと、下側が湾曲した左、右の
側面１１Ｂ、１１Ｂと、段付き面により凹陥状に形成さ
れたケーブル嵌合部１１Ｃとからなっている。そして、
サドル本体１１の両側面１１Ｂ、１１Ｂから基台１０の
左（右）側端にかけて４枚の本体リブ１２、１２、・・
・が所定間隔離間して溶接手段により固着してある。
【００１５】１３、１３、・・・は前記各本体リブ１２
の側端面１２Ａに溶接手段により固着され、可動支持体
４の上方にケーブルＡの架設方向と直交する方向に突出
した平板状の押動用リブを示し、該各押動用リブ１３は
可動支持体４のリブ嵌合溝７Ｃ内に係脱可能に嵌合する
ようになっている。
の側端面１２Ａに溶接手段により固着され、可動支持体
４の上方にケーブルＡの架設方向と直交する方向に突出
した平板状の押動用リブを示し、該各押動用リブ１３は
可動支持体４のリブ嵌合溝７Ｃ内に係脱可能に嵌合する
ようになっている。
【００１６】更に、１４、１４は昇降用係止部としての
一対の昇降用リブを示し、該昇降用リブ１４、１４は前
記サドル本体１１の両側端面１１Ａ、１１Ａに固設され
て固定ガイド体１の上方に突出した状態になっている。
一対の昇降用リブを示し、該昇降用リブ１４、１４は前
記サドル本体１１の両側端面１１Ａ、１１Ａに固設され
て固定ガイド体１の上方に突出した状態になっている。
【００１７】図中１５はサドル９の上端にボルトより締
着され、サドル９との間にケーブルＡを挟持する上蓋で
ある。
着され、サドル９との間にケーブルＡを挟持する上蓋で
ある。
【００１８】なお、１６、１６は固定ガイド体１の長手
方向両側に位置して塔１０１の頂部１０１Ａに固着した
ジャッキ受台である。
方向両側に位置して塔１０１の頂部１０１Ａに固着した
ジャッキ受台である。
【００１９】本実施例による装置は上述の構成からなる
が、次に該装置を用いてサドル９を設置する工法につい
て説明する。先ず、固定ガイド体１を塔１０１の頂部１
０１Ａ上面にボルト、溶接等の固着手段により固着し、
固定ガイド体１の各ガイド溝２Ａ内のテフロン板３上に
各可動支持体４を嵌合して配置する。次に、クレーンで
吊り上げたサドル９を降下させ、各押動用リブ１３をリ
ブ嵌合溝７Ｃ内に嵌合させる。これにより、サドル９は
固定ガイド体１から微少距離離間した状態で一対の可動
支持体４、４により支持され、ケーブルＡの架設方向に
移動可能になる。
が、次に該装置を用いてサドル９を設置する工法につい
て説明する。先ず、固定ガイド体１を塔１０１の頂部１
０１Ａ上面にボルト、溶接等の固着手段により固着し、
固定ガイド体１の各ガイド溝２Ａ内のテフロン板３上に
各可動支持体４を嵌合して配置する。次に、クレーンで
吊り上げたサドル９を降下させ、各押動用リブ１３をリ
ブ嵌合溝７Ｃ内に嵌合させる。これにより、サドル９は
固定ガイド体１から微少距離離間した状態で一対の可動
支持体４、４により支持され、ケーブルＡの架設方向に
移動可能になる。
【００２０】かくして、サドル９はケーブルＡの架設時
には可動型のサドルとして機能するから、塔１０１のジ
ャッキ受台１６と可動支持体４との間に配置した押動用
油圧ジャッキ１７により可動支持体４を押動し、サドル
９を塔１０１の頂部１０１Ａに対して所定の位置に調整
する。位置調整作業が終了したら、サドル９を昇降用油
圧ジャッキ１８でジャッキアップして可動支持体４から
離間させ、サドル支持台７を可動台５から取り外し、可
動台５を固定ガイド体１上から撤去する。
には可動型のサドルとして機能するから、塔１０１のジ
ャッキ受台１６と可動支持体４との間に配置した押動用
油圧ジャッキ１７により可動支持体４を押動し、サドル
９を塔１０１の頂部１０１Ａに対して所定の位置に調整
する。位置調整作業が終了したら、サドル９を昇降用油
圧ジャッキ１８でジャッキアップして可動支持体４から
離間させ、サドル支持台７を可動台５から取り外し、可
動台５を固定ガイド体１上から撤去する。
【００２１】左、右の可動支持体４、４を撤去したらサ
ドル９をジャッキダウンし、図示しない締付ボルトを各
ボルト挿通穴１０Ａに挿入して基台１０を固定ガイド体
１に締着することにより、塔１０１に対するサドル９の
固定作業が完了する。
ドル９をジャッキダウンし、図示しない締付ボルトを各
ボルト挿通穴１０Ａに挿入して基台１０を固定ガイド体
１に締着することにより、塔１０１に対するサドル９の
固定作業が完了する。
【００２２】本実施例は以上詳述した如くであって、サ
ドル９に複数の押動用リブ１３、１３、・・・を固着
し、該各押動用リブ１３を可動支持体４のリブ嵌合溝７
Ｃに嵌入するように構成したから、サドル９と可動支持
体４の接続を容易に行なうことができる。
ドル９に複数の押動用リブ１３、１３、・・・を固着
し、該各押動用リブ１３を可動支持体４のリブ嵌合溝７
Ｃに嵌入するように構成したから、サドル９と可動支持
体４の接続を容易に行なうことができる。
【００２３】次に、図６は上記実施例の変形例を示す。
図において、２１は可動支持体を示し、該可動支持体２
１はガイド溝２Ａ内を摺動する長尺の可動台２２と、該
可動台２２に突設され、サドル９の基台１０上に伸長す
る各一対の組からなる複数のサドル支持腕２３、２３
（図では１組のみ図示）とから構成してある。そして、
可動支持体２１は該各サドル支持腕２３に穿設したボル
ト挿通穴２３Ａから基台１０にかけて固定ボルト２４、
２４、・・・ 挿入螺合することによってサドル支持腕
２３をサドル９に着脱可能に接続するようになってい
る。
図において、２１は可動支持体を示し、該可動支持体２
１はガイド溝２Ａ内を摺動する長尺の可動台２２と、該
可動台２２に突設され、サドル９の基台１０上に伸長す
る各一対の組からなる複数のサドル支持腕２３、２３
（図では１組のみ図示）とから構成してある。そして、
可動支持体２１は該各サドル支持腕２３に穿設したボル
ト挿通穴２３Ａから基台１０にかけて固定ボルト２４、
２４、・・・ 挿入螺合することによってサドル支持腕
２３をサドル９に着脱可能に接続するようになってい
る。
【００２４】このように構成することにより、本体リブ
１２の傾斜が大きいために押動用リブ１３を鉛直に固設
することができない場合でも、可動支持体４とサドル９
を接続することができる。
１２の傾斜が大きいために押動用リブ１３を鉛直に固設
することができない場合でも、可動支持体４とサドル９
を接続することができる。
【００２５】図７はサドル９の本体リブ１２が固定ガイ
ド体１に対して鉛直である場合の変形例を示す。図にお
いて３１は可動支持体で、該可動支持体３１は長尺の可
動台３２と、サドル９の本体リブ１２に対応して該可動
台３２上に所定間隔離間して立設され、４個のボルト挿
通穴３３Ａ、３３Ａ、・・・が縦方向に列設してある複
数のサドル支持板３３、３３、・・・（図では１枚のみ
図示）と、平板からなる一対の連結板３４、３４とから
構成してある。そして、サドル支持板３３には縦方向に
４個のボルト挿通穴３３Ａが、連結板３４には４個のボ
ルト挿通穴３４Ａが左右方向に離間して縦方向に２列穿
設してあり、サドル９の本体リブ１２にも一側のボルト
挿通穴３４Ａに対応するボルト挿通穴（図示せず）が縦
方向に列設してある。
ド体１に対して鉛直である場合の変形例を示す。図にお
いて３１は可動支持体で、該可動支持体３１は長尺の可
動台３２と、サドル９の本体リブ１２に対応して該可動
台３２上に所定間隔離間して立設され、４個のボルト挿
通穴３３Ａ、３３Ａ、・・・が縦方向に列設してある複
数のサドル支持板３３、３３、・・・（図では１枚のみ
図示）と、平板からなる一対の連結板３４、３４とから
構成してある。そして、サドル支持板３３には縦方向に
４個のボルト挿通穴３３Ａが、連結板３４には４個のボ
ルト挿通穴３４Ａが左右方向に離間して縦方向に２列穿
設してあり、サドル９の本体リブ１２にも一側のボルト
挿通穴３４Ａに対応するボルト挿通穴（図示せず）が縦
方向に列設してある。
【００２６】このように構成することにより、サドル支
持板３３と本体リブ１２を対面させて両側から一対の連
結板３４、３４で挟持し、対応するボルト挿通穴３４
Ａ、３３Ａ、３４Ａに締付ボルト３５を挿通してナット
（図示せず）で締付けることにより、サドル９と可動支
持体３１を着脱可能に接続できる。
持板３３と本体リブ１２を対面させて両側から一対の連
結板３４、３４で挟持し、対応するボルト挿通穴３４
Ａ、３３Ａ、３４Ａに締付ボルト３５を挿通してナット
（図示せず）で締付けることにより、サドル９と可動支
持体３１を着脱可能に接続できる。
【００２７】なお、上記実施例では固定ガイド体１を塔
１０１と別部材に構成して塔１０１に固着するものとし
て述べたが、固定ガイド体１を塔１０１の上端を構成す
る部材としてもよい。
１０１と別部材に構成して塔１０１に固着するものとし
て述べたが、固定ガイド体１を塔１０１の上端を構成す
る部材としてもよい。
【００２８】また、テフロン板３と摺動板６に代えて、
固定ガイド体１に設けるガイド溝２Ａの底面２Ｂ及び可
動支持体４の可動台５下面５Ａを平滑に形成し、グリー
ス等の潤滑油を充填することにより、可動支持体４を摺
動可能にしてもよい。
固定ガイド体１に設けるガイド溝２Ａの底面２Ｂ及び可
動支持体４の可動台５下面５Ａを平滑に形成し、グリー
ス等の潤滑油を充填することにより、可動支持体４を摺
動可能にしてもよい。
【００２９】更に、実施例のテフロン板３とステンレス
スチール板６に代えてガイド溝２Ａ内に複数の転動ロー
ラを配設することにより、固定ガイド体１に対して可動
支持体を移動可能にしてもよい。
スチール板６に代えてガイド溝２Ａ内に複数の転動ロー
ラを配設することにより、固定ガイド体１に対して可動
支持体を移動可能にしてもよい。
【００３０】更にまた、実施例ではサドル本体１１に昇
降用リブ１４、１４を設けたが、昇降用油圧ジャッキ１
８を係合できる突起体であればリブ形状のものである必
要はない。
降用リブ１４、１４を設けたが、昇降用油圧ジャッキ１
８を係合できる突起体であればリブ形状のものである必
要はない。
【００３１】更に、サドル９は締付ボルトにより固定ガ
イド体１に固着するものとして述べたが、溶接手段によ
り固着してもよいものである。
イド体１に固着するものとして述べたが、溶接手段によ
り固着してもよいものである。
【００３２】
【発明の効果】本発明は以上詳述した如く構成したか
ら、下記の諸効果を奏する。 （１）サドルはケーブル架設時には可動であるが、ケー
ブル架設後は塔に固定するように構成したから、従来技
術に比べて強度性が極めて高い。
ら、下記の諸効果を奏する。 （１）サドルはケーブル架設時には可動であるが、ケー
ブル架設後は塔に固定するように構成したから、従来技
術に比べて強度性が極めて高い。
【００３３】（２）サドルはケーブル架設後には塔に固
着手段により固着するように構成したから、メンテナン
スが不要であるし、経年劣化することもないから耐久性
に優れている。
着手段により固着するように構成したから、メンテナン
スが不要であるし、経年劣化することもないから耐久性
に優れている。
【００３４】（３）サドルは塔上面の固定ガイド体に直
接載置して固定するから、塔の中心に対してサドルを所
定位置に正確に位置合わせすることができ、塔にの上面
に反力を均等に伝えることができる。
接載置して固定するから、塔の中心に対してサドルを所
定位置に正確に位置合わせすることができ、塔にの上面
に反力を均等に伝えることができる。
【００３５】（４）サドルは固定ガイド体を介して塔に
面接触状態で固定するから、反力の伝達効率がよい。
面接触状態で固定するから、反力の伝達効率がよい。
【００３６】（５）可動支持体はサドルを固定ガイド体
上に載置した後は撤去するように構成したから、繰り返
し使用することができ、装置全体のコストを低減するこ
とができる。
上に載置した後は撤去するように構成したから、繰り返
し使用することができ、装置全体のコストを低減するこ
とができる。
【図１】図１乃至図５は本発明に係る実施例を示し、図
１は吊橋用サドル装置の正面図である。
１は吊橋用サドル装置の正面図である。
【図２】吊橋用サドル装置の側面図である。
【図３】吊橋用サドル装置の部分外観斜視図である。
【図４】吊橋用サドル装置をケーブル架設方向に調整す
る場合の作動説明図である。
る場合の作動説明図である。
【図５】吊橋用サドル装置を昇降させる場合の作動説明
図である。
図である。
【図６】実施例の変形例に係る吊橋用サドル装置の部分
外観斜視図である。
外観斜視図である。
【図７】実施例の他の変形例に係る吊橋用サドル装置の
部分外観斜視図である。
部分外観斜視図である。
【図８】図８及び図９は従来技術に係り、図８は可動型
の吊橋用サドル装置の概略説明図である。
の吊橋用サドル装置の概略説明図である。
【図９】可動型の吊橋用サドル装置の固定方法を示す説
明図である。
明図である。
１ 固定ガイド体 ２Ａ ガイド溝 ４、２１、３１ 可動支持体 ７ サドル支持台 ９ サドル １３ 押動用リブ １４ 昇降用リブ ２３ サドル支持腕 ３３ サドル支持板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 一也 北海道登別市鷲別町４−31−１ (72)発明者 篠田 孝志 北海道札幌市豊平区平岡６条２丁目105− 39 (72)発明者 東 泰宏 北海道札幌市厚別区厚別東２条４丁目４− 35
Claims (3)
- 【請求項１】 塔の上端に設けた固定ガイド体上に可動
支持体をケーブル架設方向に進退可能に載置する工程
と、サドルを前記固定ガイド体から離間した状態で該可
動支持体により支持する工程と、前記サドルにケーブル
架設後該サドルを固定ガイド体上に載置し、前記可動支
持体を前記固定ガイド体上から撤去する工程と、前記サ
ドルを前記固定ガイド体に固着する工程とからなる吊橋
用サドルの設置工法。 - 【請求項２】 塔の上端に固着され、上面側にケーブル
架設方向に沿って一対の支持体案内部が設けられた固定
ガイド体と、該固定ガイド体上に載置され、固着手段に
より固着可能なサドルと、該サドルを前記固定ガイド体
から離間した状態に支持すべく該サドルに係脱自在に係
合するサドル支持部及び該サドルを前記固定ガイド体か
ら離間させるための昇降用係止部を有し、前記支持体案
内部に案内されて前記固定ガイド体上を移動可能に、か
つ該固定ガイド体から撤去可能に載置された一対の可動
支持体とから構成してなる吊橋用サドル装置。 - 【請求項３】 前記固定ガイド体の支持体案内部には摺
接部材を設け、前記可動支持体には該摺接部材と接する
摺動部材を設けてある請求項２記載の吊橋用サドル装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6225707A JP2562794B2 (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 吊橋用サドルの設置工法及び吊橋用サドル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6225707A JP2562794B2 (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 吊橋用サドルの設置工法及び吊橋用サドル装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0860618A true JPH0860618A (ja) | 1996-03-05 |
| JP2562794B2 JP2562794B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=16833548
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6225707A Expired - Fee Related JP2562794B2 (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 吊橋用サドルの設置工法及び吊橋用サドル装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2562794B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100373784B1 (ko) * | 2000-07-06 | 2003-02-26 | 삼성물산 주식회사 | 3차원 현수교에서의 와이어정렬장치 및 이를 이용한와이어정렬방법 |
| CN102758403A (zh) * | 2012-07-18 | 2012-10-31 | 成都市新筑路桥机械股份有限公司 | 一种用于桥梁的主索鞍座 |
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| CN108221667A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-06-29 | 中铁大桥局集团第八工程有限公司 | 可滑移自平衡索鞍系统 |
| CN108360378A (zh) * | 2018-02-08 | 2018-08-03 | 江苏法尔胜缆索有限公司 | 一种悬索桥索股深隔板入鞍装置及入鞍方法 |
| CN109267483A (zh) * | 2018-11-22 | 2019-01-25 | 四川农业大学 | 一种悬索桥新型主索鞍装置 |
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| CN110029578A (zh) * | 2019-05-29 | 2019-07-19 | 德阳天元重工股份有限公司 | 一种空间缆悬索桥用主索鞍 |
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| CN113235390A (zh) * | 2021-05-19 | 2021-08-10 | 长安大学 | 一种便于悬索桥体系转换的主索鞍调节系统及其施工方法 |
| CN114032766A (zh) * | 2021-11-16 | 2022-02-11 | 中铁广州工程局集团有限公司 | 一种上下分体摆轴式散索鞍及其安装方法 |
| CN114808697A (zh) * | 2022-05-31 | 2022-07-29 | 中铁大桥勘测设计院集团有限公司 | 一种大预偏量主索鞍的施工结构体系及施工方法 |
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-
1994
- 1994-08-25 JP JP6225707A patent/JP2562794B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2562794B2 (ja) | 1996-12-11 |
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