JPH0860529A - 長尺な織物や編物等の除塵装置 - Google Patents

長尺な織物や編物等の除塵装置

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JPH0860529A
JPH0860529A JP22582394A JP22582394A JPH0860529A JP H0860529 A JPH0860529 A JP H0860529A JP 22582394 A JP22582394 A JP 22582394A JP 22582394 A JP22582394 A JP 22582394A JP H0860529 A JPH0860529 A JP H0860529A
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    • D06GMECHANICAL OR PRESSURE CLEANING OF CARPETS, RUGS, SACKS, HIDES, OR OTHER SKIN OR TEXTILE ARTICLES OR FABRICS; TURNING INSIDE-OUT FLEXIBLE TUBULAR OR OTHER HOLLOW ARTICLES
    • D06G1/00Beating, brushing, or otherwise mechanically cleaning or pressure cleaning carpets, rugs, sacks, hides, or other skin or textile articles or fabrics

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続して供給される織物や編物等の表面に附
着している附着物を、小型で割安な装置により長時間連
続してきわめて効率良く、かつ確実に除去することがで
き、しかも、一旦除去された附着物が再び織物や編物等
の表面に附着しないようにした長尺な織物や編物等の除
塵装置の提供。 【構成】 テンションローラ2,3の間に位置する除塵
ローラ1は、織物や編物5などの供給方向と反対方向に
傾斜する伏倒パイル6が設けられ、クリヤラーブラシ8
は除塵ローラ1の回転軸4に対して揺動可能に保持され
るとともに、除塵ローラ1側の表面に除塵ローラ1の伏
倒パイル6と同方向に傾斜する伏倒パイル9が設けら
れ、クリヤラーブラシ8の一方の揺動端に、除塵ローラ
1の長さ方向に往復移動する吸引フード14が設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は長尺な織物や編物等の除
塵装置に関し、主としてタオル、毛布、綿毛布、カーペ
ット、各種織物や編物等の表面に附着した風綿、糸屑、
塵埃等を自動的に除去するのに用いられる。
【0002】
【従来の技術】長尺ものの織物や編物等の表面に附着し
た附着物(風綿、糸屑、塵埃等)は、捺染機その他の後
処理機に供給されて後処理を施される前に、(1) 人手に
よって除去されるか、(2) 圧空エアによって吹き飛ばす
か、または、(3) バキュームによって吸引除去すること
などが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人手に
よって附着物を除去する前記第1の方法では、作業者は
連続して長時間にわたり附着物を手で払いのけるか1つ
1つ手でつまんで取り除かねばならないため、作業時の
疲労が大きく、健康を損ね易くなるだけでなく、作業能
率が悪くなって除去できる処理量が著しく少なくなる。
しかも、長さ方向全体にわたって附着物を均等に除去す
ることができないため、捺染機で印捺された製品には、
プリントむらなどが発生する不都合があった。
【0004】また、圧空エアで吹き飛ばして附着物を除
去する前記第2の方法では、吹き飛ばされた附着物が再
び織物や編物等の表面に附着することがあるため、附着
物の除去効率が悪くなる。そして、バキュームで附着物
を吸引除去する前記第3の方法では、除去装置が大型に
なり費用が割高になる割には、附着物を効率良く除去す
ることができなかった。
【0005】本発明はこれらの事情に鑑みてなされたも
ので、長尺ものの織物や編物が連続的に後処理機に供給
されている運転状態において、それらの表面に附着して
いる附着物を、小型で割安な装置により長時間連続して
きわめて効率良く、かつ確実に除去することができ、し
かも、一旦除去された附着物が再び織物や編物等の表面
に附着しないようにした長尺な織物や編物等の除塵装置
の提供を目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成すべくなされたもので、除塵ローラは一対のテンショ
ンローラの間に回転可能に保持されるとともに、そのロ
ーラ表面に織物や編物等の送り出し方向と逆方向に傾斜
する伏倒パイルが設けられ、クリヤラーブラシは、一端
が除塵ローラの回転軸に枢支された揺動アームの先端部
に固定されるとともに、除塵ローラ側のブラシの表面に
除塵ローラの伏倒パイルと同じ方向に傾斜する伏倒パイ
ルが設けられ、揺動アームの中間位置に、一端が偏心カ
ムによって偏心運動される作動アームの他端が枢支さ
れ、クリヤラーブラシとそれに近付く側の除塵ローラの
両方に接近した位置に、除塵ローラの長さ方向に往復移
動する吸引フードが設けられたことを特徴とする長尺な
織物や編物等の除塵装置を発明したものである。
【0007】除塵ローラに供給される織物や編物等の重
なりを防止して幅方向全体がより確実に広げられるよう
にするためには、供給側のテンションローラより手前側
に、V字形に形成された案内ガイドが、V字形の先端側
を除塵ローラと反対方向に向けて織物や編物等の裏面側
に当接するよう設けられた構成とすればよい。
【0008】
【作用】運転状態においては、除塵ローラは回転され、
揺動アームの先端部に設けられたクリヤラーブラシは、
揺動アームの中間に連結された作動アームにより、除塵
ローラの回転軸のまわりに揺動される。それ故、除塵ロ
ーラの所に供給された織物や編物等は、除塵ローラに設
けられた伏倒パイルによってその表面に附着している附
着物を掻き取られる。
【0009】この掻き取られた附着物は、クリヤラーブ
ラシの所に移動されたときに、除塵ローラの表面に沿っ
て揺動されるクリヤラーブラシの伏倒パイルにより除塵
ローラの表面から剥離される。剥離後の附着物は、除塵
ローラとクリヤラーブラシとの間に位置して除塵ローラ
の長さ方向に往復移動する吸引フードにより吸引除去さ
れる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例を図面に基づい
て説明する。1は一対のテンションローラ2,3の間に
設けられた除塵ローラで、この除塵ローラ1は回転軸4
によって回転可能に保持されるとともに、そのローラ表
面に織物や編物5などと接触する個所において、それら
の送り出し方向Pと逆方向に傾斜する伏倒パイル6が設
けられている。
【0011】伏倒パイル6の取り付けは、例えば、伏倒
パイル6が植設された基布などを接着剤によって除塵ロ
ーラ1の表面に貼着して行われる。除塵ローラ1は、回
転軸4を中心として織物や編物5などの送り出し速度よ
り遅い表面速度で、送り出し方向Pと同方向に回転され
ている。
【0012】7は一端が除塵ローラ1の回転軸4のまわ
りに回動可能に枢支された揺動アームで、この揺動アー
ム7は、回転軸4から上方に延びる先端部に、円弧状ま
たは直線状のクリヤラーブラシ8が固定されている。ク
リヤラーブラシ8は、除塵ローラ1と対向する側の面
に、除塵ローラ1の伏倒パイル6と同じ方向に傾斜する
伏倒パイル9が、除塵ローラ1の伏倒パイル6とごく接
近するか、先端側の一部が軽く当接するように設けられ
ている。
【0013】揺動アーム7の中間位置には、一端に偏心
カム10が装着された作動アーム12の他端がピン13
に枢支されており、偏心カム10の偏心軸11が回転さ
れたときに、揺動アーム7の先端部に設けられたクリヤ
ラーブラシ8を回転軸4を中心として揺動させる。
【0014】クリヤラーブラシ8に近付く側の除塵ロー
ラ1の上部には、下端の吸込み口14aを、偏心カム1
0から一番離れた右端に揺動されたクリヤラーブラシ8
と除塵ローラ1の両方に接近させた吸引フード14が、
運転中除塵ローラ1の長さ方向へ自動的に往復移動する
ように設けられている。
【0015】長尺の織物や編物5などは、折り返しによ
り一定幅に折りたたまれた状態(図1,図3参照)か
ら、一対のテンションローラ2,3と除塵ローラ1の部
分に供給される。この場合、織物や編物5などが折りた
たまれたままの重なり状態で供給されるのを防止し、幅
方向全体に確実に広げられるようにするため、供給側に
近い下側のテンションローラ2より送り出し方向の手前
側に、折り曲げやその他の手段によってV字形に形成さ
れた案内ガイド15が、V字形の先端側を除塵ローラ1
と反対の方向に向けて、織物や編物5などの裏面側の幅
全体と当接するように設けられている(図3参照)。
【0016】次に、装置の動作について説明する。除塵
ローラ1の回転軸4と偏心カム10の偏心軸11とを回
転させると、作動アーム12の一端は、偏心軸11を中
心として回転される偏心カム10により、上下、左右方
向に移動される。この移動は作動アーム12の他端をも
上下、左右方向に移動するため、中間位置をピン13に
よって作動アーム12に連結された揺動アーム7は、一
端を枢支された回転軸4のまわりに矢印Qで示すように
揺動される。
【0017】除塵ローラ1は、織物や編物5などと接触
する部分の表面速度がその送り速度より遅いため、織物
や編物5などの表面に附着している風綿や糸屑や塵埃等
の附着物は、伏倒ブラシ6の先端により掻き取られてク
リヤラーブラシ8の方に移動される。
【0018】揺動アーム7によって揺動されるクリヤラ
ーブラシ8は、除塵ローラ1の表面速度より速く移動さ
れるため、除塵ローラ1の伏倒パイル6に保持されてク
リヤラーブラシ8側に移動された附着物は、除塵ローラ
1の回転方向と逆向きに移動されるときのクリヤラーブ
ラシ8の伏倒パイル9により、除塵ローラ1の伏倒パイ
ル6から剥離される。
【0019】クリヤラーブラシ8によって反回転方向の
揺動端に移動された附着物は、クリヤラーブラシ8が除
塵ローラ1の回転方向と同じ方向に揺動されるときに、
除塵ローラ1の伏倒パイル6によってクリヤラーブラシ
8の伏倒パイル9から分離される。この繰り返しによ
り、除塵ローラ1によって除去された附着物は、クリヤ
ラーブラシ8の一方の揺動端に集められる。
【0020】この揺動端は吸引フード14が設けられて
いるため、一方の揺動端に集められた附着物は、除塵ロ
ーラ1の長さ方向に沿って往復移動する吸引フード14
の吸込み口14aによって吸引フード14内に吸い込ま
れ、装置外に排出される。このため、除塵ローラ1によ
って除去された附着物は、再び織物や編物5などの上に
附着することがないため、例えば、捺染機で印捺される
前の長尺ものの織物5の除塵に用いれば、印捺後の捺染
布にプリントむらが発生するのを防止することができ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、次に記載するすぐれた
効果が得られる。
【0022】請求項1に記載の長尺な織物や編物等の除
塵装置においては、除塵ローラの表面に織物や編物等の
送り出し方向と逆方向に傾斜する伏倒パイルが設けられ
ているため、連続して送り出される織物や編物等の表面
に附着している附着物は、伏倒パイルによって掻き取ら
れ、クリヤラーブラシ側に移動される。また、除塵ロー
ラの回転軸に対し揺動可能に保持されたクリヤラーブラ
シは、除塵ローラの伏倒パイルと同じ方向に傾斜する伏
倒パイルを設けられているため、除塵ローラに掻き取ら
れた附着物は、クリヤラーブラシの伏倒パイルによって
除塵ローラから分離され、除塵ローラの回転方向と反対
側の揺動端に集められる。
【0023】また、除塵ローラとクリヤラーブラシの両
方に接近した位置には、除塵ローラの長さ方向に往復移
動される吸引フードが設けられているため、クリヤラー
ブラシによって一方の揺動端に集められた附着物は、吸
引フードによって装置外に排出される。したがって、連
続して供給される長尺ものの織物や編物等は、その表面
に附着している風綿や糸屑や塵埃などの附着物を、小型
で割安な装置を用いてきわめて効率良く、安定した状態
で長時間にわたって自動的に除去される。しかも、一旦
除去された附着物が再び織物や編物等の表面に附着しな
いようにすることができる。
【0024】請求項2に記載の長尺な織物や編物等の除
塵装置においては、一方のテンションローラの手前側
に、V字形に形成された案内ガイドがその先端部を除塵
ローラと反対方向に向けて設けられているため、織物や
編物等が重なった状態で供給されることがあっても、案
内ガイドの先端部が折り返し部分に侵入して重なりを解
消する。また、案内ガイドを通過する織物や編物等は、
V字形に形成された案内ガイドの2つの斜辺によって中
央部から両端の方に平面状にひろげられるため、案内ガ
イドは除塵ローラにおける除塵作用を良くするのに役立
つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】除塵ローラとクリヤラーブラシとの接合部の状
態を示す要部拡大図である。
【図3】織物や編物等の供給部の状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 除塵ローラ 2,3 テンションローラ 4 回転軸 5 織物や編物 6 伏倒パイル 7 揺動アーム 8 クリヤラーブラシ 9 伏倒パイル 10 偏心カム 12 作動アーム 14 吸引フード 15 案内ガイド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除塵ローラは一対のテンションローラの
    間に回転可能に保持されるとともに、そのローラ表面に
    織物や編物等の送り出し方向と逆方向に傾斜する伏倒パ
    イルが設けられ、 クリヤラーブラシは、一端が除塵ローラの回転軸に枢支
    された揺動アームの先端部に固定されるとともに、除塵
    ローラ側のブラシの表面に除塵ローラの伏倒パイルと同
    じ方向に傾斜する伏倒パイルが設けられ、 揺動アームの中間位置に、一端が偏心カムによって偏心
    運動される作動アームの他端が枢支され、 クリヤラーブラシとそれに近付く側の除塵ローラの両方
    に接近した位置に、除塵ローラの長さ方向に往復移動す
    る吸引フードが設けられたことを特徴とする長尺な織物
    や編物等の除塵装置。
  2. 【請求項2】 供給側のテンションローラより手前側
    に、V字形に形成された案内ガイドが、V字形の先端側
    を除塵ローラと反対方向に向けて織物や編物等の裏面側
    に当接するよう設けられた請求項1に記載の長尺な織物
    や編物等の除塵装置。
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