JPH0860457A - 2重撚糸方式による統合型精紡・加撚工程で撚糸を製造する方法とこの方法を実施するための装置 - Google Patents

2重撚糸方式による統合型精紡・加撚工程で撚糸を製造する方法とこの方法を実施するための装置

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JPH0860457A
JPH0860457A JP7201215A JP20121595A JPH0860457A JP H0860457 A JPH0860457 A JP H0860457A JP 7201215 A JP7201215 A JP 7201215A JP 20121595 A JP20121595 A JP 20121595A JP H0860457 A JPH0860457 A JP H0860457A
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annular space
yarn
fiber material
spindle
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JP7201215A
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Ulrich Ballhausen
バルハウゼン ウルリッヒ
Guido Spix
スピックス グイド
Wilfried Ruetten
リッテン ビルフリート
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Palitex Project Co GmbH
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Palitex Project Co GmbH
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H1/00Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H4/00Open-end spinning machines or arrangements for imparting twist to independently moving fibres separated from slivers; Piecing arrangements therefor; Covering endless core threads with fibres by open-end spinning techniques
    • D01H4/38Channels for feeding fibres to the yarn forming region
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H7/00Spinning or twisting arrangements
    • D01H7/02Spinning or twisting arrangements for imparting permanent twist
    • D01H7/86Multiple-twist arrangements, e.g. two-for-one twisting devices ; Threading of yarn; Devices in hollow spindles for imparting false twist

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は精紡と統合した2重加撚方法及び装
置に関し、繊維材料をバルーンの包絡面を貫通してその
内部に均一に案内することを目的とする。 【解決手段】 隣接する2つ以上の精紡ユニットR1, R2
を用いて個々の紡績糸F1, F2を生産し、これらの糸を中
空軸11内で集束して直接加撚スピンドルのスピンドル中
空軸29に送り入れる。次に、糸は2重撚糸方式により最
初の回転方向とは反対に案内され、糸案内管3内を送ら
れて、精紡ユニットR1, R2回りを回転するバルーンを通
過し、中空軸の延長上にあるセンタリング部37に送ら
れ、そこから引き出される。開繊された繊維材料はバル
ーンによって限定された包絡面を貫通して各々の精紡ユ
ニットR1, R2に、しかも包絡面によって貫通された環状
空間を通って送られる。環状空間内では糸案内管3が回
転している。繊維材料は負圧作用で環状空間から排出さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2重撚糸方式による
統合型精紡・加撚工程で撚糸を製造する方法とこの方法
を実施するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】撚糸を
製造する最も知られている方法は、第1の工程で開繊さ
れた繊維材料から適当な精紡ユニットを用いて紡績糸を
製造し、これらの紡績糸を後続の工程で加撚装置、たと
えばダブルツイスタを用いて撚糸に2次加工するという
ものである。これらの2つの工程の間で、さらにボビン
巻取工程と、場合によりアセンブリ巻取工程が挿入され
る。したがって、撚糸製造には、それぞれ独立していて
互いに切り離されて作用する精紡機と撚糸機とが必要で
ある。これは機構上の点でも、作業手順の点でも高価で
ある。
【0003】東ドイツ特許第78710号明細書および
フランス特許出願公開第A−2354403号により、
隣接する2つの、すなわち前後または上下に配置された
精紡ユニットを用いて個々の紡績糸を製造し、これらの
紡績糸を精紡した後、直接集束して加撚する方法および
装置も知られている。さらに、1994年8月25日の公開の
ドイツ特許出願第P4331801.0号には、2重撚
糸方式で繊維材料から撚糸を製造する方法と装置が記載
されている。この場合、精紡ユニットを用いて繊維材料
から作られた紡績糸を、2重撚糸方式により、最初の回
転方向とは反対に案内して、精紡ユニット回りを回転す
るバルーンを形成し、これを通過して精紡ユニットの上
方にあるセンタリング部を通って巻取装置に供給するよ
うにしてある。開繊された繊維材料がバルーンによって
限定された包絡面を概ね半径方向に貫通して各々の精紡
ユニットに供給され、少なくともバルーンを通過して繊
維材料を供給する区域で、バルーンを形成する糸はバル
ーンと一緒に回転する糸案内部材を通る。
【0004】繊維材料は最初に半径方向でバルーンの軸
心に対して同軸に配置されて包絡面によって貫通された
環状空間に供給され、この環状空間内では前記糸案内部
材が回転しており、次に繊維材料は負圧の作用で環状空
間から概ね半径方向に排出されて精紡ユニットに供給さ
れる 本発明の目的は、繊維材料をできるだけ均整でロスのな
い繊維流としてバルーンの包絡面を貫通してバルーンに
よって限定された内部に案内し、精紡ユニットに供給す
る方法および装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の特徴は、2つの精紡ユニットによる収束・
加撚に次いで、2重撚糸方式により、紡績糸を最初の回
転方向とは反対に案内して、精紡ユニット回りを回転す
るバルーンを形成し、これを通過して精紡ユニットの上
方にあるセンタリング部を通って巻取装置に供給するよ
うにしてあり、開繊された繊維材料がバルーンによって
限定された包絡面を概ね半径方向に貫通して各々の精紡
ユニットに供給され、少なくともバルーンを通過して繊
維材料を供給する区域で、バルーンを形成する糸はバル
ーンと一緒に回転する糸案内部材を通り、繊維材料は最
初に半径方向でバルーンの軸心に対して同軸に配置され
包絡面によって貫通された環状空間に供給され、この環
状空間内では前記糸案内部材が回転しており、次に繊維
材料は負圧の作用で環状空間から概ね半径方向に排出さ
れて精紡ユニットに供給されることにある。
【0006】好適な方法としては環状空間からの繊維材
料の排出が、それぞれ供給箇所と半径方向で向き合う箇
所で行われるようにする。本発明の方法を実施するため
の装置の特徴は、バルーンによって限定された空間の内
部では、閉じた定置内側ケーシング内に少なくとも2つ
の精紡ユニットが配置されていて、これらに付属した繊
維材料供給管が内側ケーシングの外側に配置された入口
を有しており、バルーンによって限定された空間の外部
では、これらの入口に、定置外側ケーシングの内壁に配
置された繊維材料供給路の出口が付属しており、精紡ユ
ニットによって作られた紡績糸が一緒にかつ中央で内側
ケーシング内に延びているスピンドル中空軸内に導入可
能なように、精紡ユニットに糸排出管が付属しており、
バルーン内の糸が少なくとも一部の区域は回転する糸案
内部材内を案内されており、糸案内部材はスピンドル中
空軸に対して同軸に配置されスピンドル中空軸回りをバ
ルーンと一緒に回転する部材に組み込まれており、ポッ
ト部材は内側ケーシングの外壁と外側ケーシングの内壁
との間の隙間内に配置されていて、少なくとも繊維材料
に対する出口と入口の区域で、軸方向および/または半
径方向に互いに向き合う2つのリング部材を有してお
り、リング部材はそれらの間で入口と出口に向かって開
いた環状空間を限定しており、環状空間はスポーク状連
結部材に貫通されていて、糸案内部材が結合部材の1つ
に配置されていることにある。
【0007】したがって、本発明は旧出願に記載された
基本思想を取り上げ、本質的に2重撚糸方式によって構
成された加撚装置に精紡ユニットを統合したもので、連
続工程で精紡ユニットを用いて作られた紡績糸を製造直
後に集束し、2重撚糸方式に従って2回加撚して、撚糸
に加工する。バルーンによって包囲された空間に繊維材
料を供給する可能性は、たとえば公開されない旧ドイツ
特許出願第P4307296.8号には記載されていな
い。
【0008】本発明の基本思想は、開繊された繊維材料
を最初に、繊維送入区域にありスピンドル軸と同軸に配
置された環状空間に送るものである。バルーンを形成す
る糸はこの環状空間を通る。しかも、糸は回転部材の一
部である一種のコラムまたはスポークを貫通するので、
バルーンを通過する糸は供給される繊維材料と直接接触
することがない。繊維材料は環状空間に半径方向に外側
から供給され、内側から環状空間より排出されて精紡ユ
ニットに供給される。繊維が貫通するスポークまたはコ
ラムは、繊維が当たらないように形成できる。繊維材料
を環状空間内に、また環状空間から搬送することは、真
空を用いて行うことができる。環状空間から繊維材料を
搬出するのは、スポークまたはコラムの運動方向におい
て所定の距離だけずらして環状空間の外周に配置された
箇所で行われることが好都合である。ずらす距離の大き
さは、繊維材料が環状空間に進入するときに受ける外周
方向の運動成分に応じている。
【0009】繊維流が環状空間を通過するときにどの程
度妨害されるかは、外周方向におけるスポークまたはコ
ラムと環状空間全周に対する比に依存している。繊維材
料の供給および排出が概ね環状空間の同じ箇所で行われ
るにもかかわらず、環状空間は貯蔵室の機能を果たすこ
とが分かった。スポークまたはコラムが供給箇所もしく
は排出箇所の近傍を通ることにより、場合によっては依
然として繊維流の妨害を生み出し、その結果として1本
以上の繊維が繊維流から押し出されることはある。しか
しながら、驚くべきことに、残りの繊維流から分離した
単独繊維は環状空間内で1回以上のスピンドル回転に強
制的に引き込まれて、負圧の結果として精紡ユニットを
めざす繊維流に再び送られることが明らかとなった。こ
の場合において、環状空間は繊維流から飛び出した単独
繊維にとって貯蔵室機能を引き受ける。
【0010】原理的に、環状空間はバルーンの輪郭のほ
ぼすべての点に配置できる。しかし、回転部材、したが
って環状空間は、できるだけ大きい半径方向延長が達成
されるように配置されている。以下に詳述するように、
外周方向におけるスポークまたはコラムの幅は、供給す
べき繊維の最大長さによって概ね規定されていて、環状
空間の半径にはかかわりないので、供給口および排出口
に対する回転するスポークまたはコラムの隠蔽度は環状
空間の半径が大きくなるに従い減少する。つまり、環状
空間の半径が増大すると、材料流をバルーンの内部に妨
害されずに取り入れる時間が増すのである。
【0011】バルーンを通過する糸を案内する回転部材
は、以下に実施例に基づいて示すように、全スピンドル
に属する部材の構成部分、たとえば、スピンドルロータ
ディスクと結合して一緒に回転するポットの一部または
バルーン上端部のセンタリング部に案内するバルーンガ
イドの一部であることができる。しかし、この回転部材
は他の機械部分と切り離されて、糸それ自体と自由に一
緒に動く要素であることもできる。
【0012】環状空間への、および環状空間からの繊維
材料の搬送が負圧によって行われる場合、以下に実施例
に基づいて説明するように、高圧下にある空間に対して
環状空間が成形パッキンまたはラビリンスパッキンによ
って密封されていることが好都合である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面に基づいて、
本発明の方法および装置の2つの実施例を詳細に説明す
る。図1にダブルツイストスピンドルを示す。スピンド
ル支持板21で代表される機枠内に、軸受台22により
中空軸23が回転可能に支持されている。中空軸23の
外側、すなわち下側端部は図示されない真空源と接続可
能である。図示されない接線駆動ベルトによりワープ2
4を介して駆動可能な、スピンドルロータの一部をなす
中空軸23は、半径方向外側に向けられたスピンドルロ
ータディスク26と、概ね半径方向に案内された糸案内
路27を支持している。スピンドルロータディスク26
の外周にポット7が固定されていて、その壁内では糸案
内管3が上方に案内されている。糸案内管3は下端部が
糸案内路27に接続していて、上端部からは糸F3がセ
ンタリング部37に向かって出る。糸案内管27の内側
端部には、スピンドル中空軸の一部として、下端部で折
れ曲がった糸搬送管29が通じている。中空軸と糸搬送
管29との間に空気管30が空いているように、糸搬送
管29は中空軸23内に挿入されている。そうすること
によって、スピンドルロータは全体として本質的に次の
部材、即ち、中空軸23、スピンドルロータディスク2
6、ポット7、糸案内管3および糸搬送管29によって
構成されている。
【0014】中空軸23の上端部には、永久磁石対5
1、52の上で回転しないようにした、概ね閉じた内側
ケーシング12が適当な軸受を介して支持されている。
内側ケーシング12は概ね円筒形をして、底部12.
1、外壁12.2および取り外し可能な蓋12.3から
なる。この内側ケーシング12の内部には、2つの精紡
ユニットR1およびR2が収容されている。それらのロ
ータ1およびロータ2は駆動ベルト9によって、図1に
は示されないモータで駆動される。ロータ1および2内
に通じている繊維材料供給管5および6は蓋12.3を
貫通している。さらに、これらのロータの上方では、蓋
12.3を貫通して糸排出管31および32がロータ軸
心と同軸に案内されている。ロータ1および2内で製造
された紡績糸F1もしくはF2は、これらの糸排出管3
1および32を通って排出される。その後、紡績糸は、
下方に向いたスピンドル中空軸11の上部入口11aに
進入する。スピンドル中空軸11は、たとえば成形パッ
キン33を介して糸搬送管29の上端部に通じている。
【0015】中空軸23の内側端部には、空気路39、
40が接続していている。空気路39、40は、ロータ
1および2の区域で内側ケーシング12の内部に通じて
いる。中空軸23の外側端部は図示されない仕方で真空
源と接続されているので、中空軸23および空気路3
9、40を通して内側ケーシング12の内部に負圧が生
み出される。この負圧は、繊維材料供給管5および6に
作用して、繊維をロータ1および2に送らせる。
【0016】内側ケーシング12は、取り外し可能な蓋
35を付けた外側ケーシング34に囲まれている。蓋3
5には、内側ケーシングの蓋12.3内の対応する相手
磁石と協働する永久磁石対51、52が配置されてい
る。そうすることによって、内側ケーシング12および
その中に固定された部材と、外側ケーシング34との間
で無接触式保持装置が形成される。外側ケーシング34
の蓋35の上側には、スピンドル中空軸と同軸に位置す
るセンタリング部として糸排出口37がある。糸排出口
には、撚糸F3に対する引き出し装置が接続している。
【0017】精紡ユニットR1およびR2に対する図示
されない駆動モータの給電は、スピンドルロータディス
ク26を貫通し、図式的に示したシステムにより、スリ
ップリング接点41、42から、これに接続する図示さ
れない導線によって行われる。必要な電力の生産および
供給には、発電機によるエネルギー変換も利用できる。
【0018】繊維材料を供給するために、外側ケーシン
グ34内に繊維材料供給路4が配置されている。図1に
は、このうち1つだけ示されている。繊維材料供給路4
は、環状空間10に通じている出口4.1を有する。出
口4.1とずれて向き合い、繊維材料供給管6の入口
6.1が、内側ケーシング12の蓋12.3内に配置さ
れている。環状空間10は、上側と下側がリング部材
8.1および8.2によって限定されている。これらの
部材は、ポット7の上縁部に配置されて、これと一緒に
回転する回転部材の一部をなしている。このポットの比
較的正確な構成が、図3に示されている。それによる
と、2つのリング部材8.1および8.2は、スポーク
状またはコラム状の連結部材13.1、13.2および
13.3によって互いに連結されている。糸F3に対す
る糸案内管3は、連結部材13.1を貫通している。容
易に分かるように、供給された繊維流FMは、連結部材
13.1〜13.3のいずれかに阻害されないときは、
出口4.1から環状空間10を通って入口6.1に入
る。連結部材13.1〜13.3の外周方向における幅
は、供給された繊維流に含まれる繊維の最大長さによっ
て概ね決定される。即ち、この幅は、供給された繊維流
中の最長繊維の半分の長さよりも大きくする必要があ
る。この条件のもとでは、個々の繊維が連結部材に巻き
付いて、繊維流を比較的強く妨害することがない。空力
学的損失を減らすために、連結部材13.1〜13.3
の断面は回転方向に翼の形状をしていることが好都合で
ある。このようにして、連結部材13.1〜13.3の
幅は概ね決められているので、隠蔽度は環状空間10の
半径と連結部材13.1〜13.3の数によって決ま
る。3つの連結部材を設ければ十分であり、また環状空
間10の半径ができるだけ大きいと、つまり回転部材が
上側ケーシング12の最大半径方向延長に対応する箇所
に配置されていると非常に好都合である。このことは、
図1〜3に従う実施例にあてはまる。2つのリング部材
8.1および8.2の回転方向における出口4.1に対
する入口6.1のずれが、次の関係、 S=B/VF・VS を満たすことが好ましい。ここに、S=ずれの大きさ、
B=環状空間10の半径方向幅、VF=供給された繊維
の速度およびVS=連結部材13.1〜13.3の周速
である。
【0019】供給すべき繊維材料を繊維材料供給路4な
らびに繊維材料供給管5および6を通して搬送すること
は、負圧によって行われる。内側ケーシング12の内部
にある負圧は、繊維材料供給管5および6を通って環状
空間10内に進む。この環状空間内に十分な負圧が形成
されるように、環状空間10を高圧下にある幾つかの空
間と連結している、内側ケーシング12の外壁と外側ケ
ーシング34の内壁との間の隙間には、ギャップシール
14、15が設けられており、これらの比較的正確な構
成および作用が図2および4に示されている。これらの
ギャップシール14および15が、隙間の外周方向に、
環状空間10を基準として逆方向のリードを有するねじ
山を付けており、そのリードの結果として環状空間10
の外から流入する空気が滞留するようにすることが好都
合である。これらの関係を図4により詳細に示す。図4
は、下部リング部材8.1もしくは上部リング部材8.
2と外側ケーシング34との間の隙間の区域の部分断面
図を示す。外から流入する空気は、流れ曲線Lによって
示されている。公知の仕方で、密封下において圧力エネ
ルギーは速度エネルギーに転換され、それによって絞り
効果が生じる。図4の右側には、図示座標系における、
外周方向Xにおける負圧Pの推移をグラフに表す。ここ
から、圧力はP1からP2を経て環状空間10の中央に
対応するP3まで下降し、それからP4およびP5を経
て再び外に向かって上昇することを読み取ることができ
る。
【0020】以下に、図5に基づいて、環状空間を限定
する回転部材の少し異なる種類の構成を説明する。図5
に部材のみを比較的正確に示し、図1〜4に従う実施態
様とは異なる独自の参照符号を付す。その他の構成で
は、図5に示すダブルツイストスピンドルは図1〜4に
従うダブルツイストスピンドルに対応している。
【0021】図5において回転部材はスピンドルの上方
に配置されたキャップ状ホイール28として形成されて
いる。ホイール28は内側ケーシング16の蓋17の上
方にあり、ホイール軸25はピボット軸受20を介して
固定した保持具19に支持されている。ホイール28の
外周には、2つのリング部材36.1および36.2が
配置されており、それらの間で環状空間50を限定して
いる。環状空間50は両側において、やはりキャップ状
に形成された外側ケーシング18と、内側ケーシング1
6の蓋17の外壁によって限定される。2つのリング部
材36.1および36.2はスポーク状連結部材38.
1および38.2によって互いに連結されている。連結
部材38.1を貫通してバルーン糸案内管43が案内さ
れており、その下端部にはバルーンを通過する糸F3が
進入して、センタリング部47まで案内され、そこで引
き出される。
【0022】外側ケーシング18を通って繊維材料供給
路44(図1には1つのみ示す)が案内されており、そ
の出口44.1は環状空間50に通じている。出口4
4.1とずれて向き合い、繊維材料供給管46もしくは
45の入口がある。繊維材料供給管46もしくは45
は、精紡ユニットR2もしくはR1のロータ2もしくは
1に通じている。
【0023】空気が環状空間50に流入するための外側
ケーシング18の内壁と蓋17の外壁との間の隙間を密
封するために、やはりすでに述べた構造のギャップシー
ル48および49を用いる。図5に従う実施態様におい
ても、環状空間が比較的大きい半径を有し、したがって
出口と入口の隠蔽度が減少することが達成されている。
キャップ状ホイール28に対する駆動装置は特に図示さ
れていない。これは、当業者にとって慣用の手段で構成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はロータとしての精紡ユニットと統合した
ダブルツイストスピンドルの断面図である。
【図2】図2は、図1に示すスピンドルの繊維材料供給
区域の斜視図(一部断面図)である。
【図3】図3は図1および2に示す回転部材の斜視図で
ある。
【図4】図4は図1〜3に示す実施態様における環状空
間へ繊維を案内する区域を著しく拡大した部分断面図
と、環状空間と外側空間の間の隙間における圧力推移の
グラフである。
【図5】図5は繊維材料供給の別の実施態様における図
1に準じるロータ付きダブルツイストスピンドルの部分
断面図である。
【符号の説明】
3、43…糸案内部材 4、44…繊維材料供給路 4.1、44.1…出口 5、6、45、46…繊維材料供給管 6.1、46.1…入口 7、28…回転部材 8.1、8.2、36.1、36.2…リング部材 10、50…環状空間 12、16、17…内側ケーシング 13.1、13.2、13.3、38.1、38.2…
連結部材 14、15、48、49…ギャップシールまたはラビリ
ンスシール 18、34…外側ケーシング 28…ホイール 29…スピンドル中空軸 31、32…糸排出管 43…バルーン案内管 47…センタリング部 F1、F2、F3…糸 R1、R2…精紡ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グイド スピックス ドイツ連邦共和国,41564 カールスト, ツァイシグベク 3 (72)発明者 ビルフリート リッテン ドイツ連邦共和国,41844 ベクベルク, アルテ ランドシュトラーセ 111

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する2つ以上の精紡ユニットを用い
    て個々の紡績糸を生産し、最初にこれらの紡績糸を集束
    して最初の共通加撚を行う2重撚糸方式による統合型精
    紡・加撚工程で撚糸を製造する方法において、 収束・加撚に次いで、2重撚糸方式により、紡績糸を最
    初の回転方向とは反対に案内して、精紡ユニット回りを
    回転するバルーンを形成し、これを通過して精紡ユニッ
    トの上方にあるセンタリング部を通って巻取装置に供給
    するようにしてあり、 開繊された繊維材料がバルーンによって限定された包絡
    面を概ね半径方向に貫通して各々の精紡ユニットに供給
    され、少なくともバルーンを通過して繊維材料を供給す
    る区域で、バルーンを形成する糸はバルーンと一緒に回
    転する糸案内部材を通り、 繊維材料は最初に半径方向でバルーンの軸心に対して同
    軸に配置され包絡面によって貫通された環状空間に供給
    され、この環状空間内では前記糸案内部材が回転してお
    り、次に繊維材料は負圧の作用で環状空間から概ね半径
    方向に排出されて精紡ユニットに供給されることを特徴
    とする方法。
  2. 【請求項2】 環状空間からの繊維材料の排出が、それ
    ぞれ供給箇所と半径方向で対向する箇所で行われるよう
    にした、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 環状空間からの繊維材料の排出が、それ
    ぞれ供給箇所に対してバルーンの回転方向に所定の距離
    だけずらした箇所で行われるようにした、請求項1に記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 機枠に回転可能に支持された駆動可能な
    少なくとも1つのスピンドルロータと、スピンドル中空
    軸と、バルーンによって限定された空間に開繊された繊
    維材料を供給する装置とを有し、前記スピンドル中空軸
    に概ね半径方向外側に延びている1本の糸に対する糸案
    内路が接続していて、糸は糸案内路から出た後にバルー
    ンを形成しながらスピンドル中空軸の延長上にあるセン
    タリング部に送られ、そこで抜き取られるようにした、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の方法で繊維材料
    から撚糸を製造する装置において、 バルーンによって限定された空間の内部では、閉じた定
    置内側ケーシング(12、16)内に少なくとも2つの
    精紡ユニット(R1、R2)が配置されていて、これら
    に付属した繊維材料供給管(5、6;45、46)が内
    側ケーシング(12、16)の外側に配置された入口
    (6.1、46.1)を有しており、 バルーンによって限定された空間の外部では、これらの
    入口(6.1、46.1)に、定置外側ケーシング(3
    4、18)の内壁に配置された繊維材料供給路(4、4
    4)の出口(4.1、44.1)が付属しており、 精紡ユニットによって作られた紡績糸(F1、F2)が
    一緒にかつ中央で内側ケーシング(12)内に延びてい
    るスピンドル中空軸(29)内に導入可能なように、精
    紡ユニット(R1、R2)に糸排出管(31、32)が
    付属しており、 バルーン内の糸(F3)が少なくとも一部の区域は回転
    する糸案内部材(3、43)内を案内されており、糸案
    内部材(3、43)はスピンドル中空軸に対して同軸に
    配置されスピンドル中空軸回りをバルーンと一緒に回転
    する部材(7、28)に組み込まれており、 部材(7、28)は内側ケーシング(12、16)の外
    壁と外側ケーシング(34、18)の内壁との間の隙間
    内に配置されていて、少なくとも繊維材料に対する出口
    (4.1、44.1)と入口(6.1、46.1)の区
    域で、軸方向および/または半径方向に互いに向き合う
    2つのリング部材(8.1、8.2;36.1、36.
    2)を有しており、リング部材(8.1、8.2;3
    6.1、36.2)はそれらの間で入口(6.1、4
    6.1)と出口(4.1、44.1)に向かって開いた
    環状空間(10、50)を限定しており、 環状空間(10、50)はスポーク状連結部材(13.
    1−13.3;38.1、38.2)に貫通されてい
    て、糸案内部材(3、43)が結合部材(13.1、3
    8.1)の1つに配置されていることを特徴とする装
    置。
  5. 【請求項5】 繊維材料供給管(5、6、45、46)
    の入口(6.1、46.1)が、繊維材料供給路(4、
    44)の出口(4.1、44.1)に対して、回転部材
    (7、28)の回転方向に所定の距離だけずれて配置さ
    れている、請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 回転部材(7)のリング部材(8.1、
    8.2)が、1つ以上、好ましくは3つのスポーク状連
    結部材(13.1、13.2、13.3)を介して互い
    に連結している、請求項4または5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 環状空間(10)が負圧を送り込むこと
    ができて、環状空間を高圧下にある空間と連通してい
    る、内側ケーシング(12、17)の外壁と外側ケーシ
    ング(34、18)の内壁との間の隙間内に、成形パッ
    キンまたはラビリンスパッキン(14、15;48、4
    9)が配置されている、請求項4から6のいずれか1項
    に記載の装置。
  8. 【請求項8】 成形パッキンまたはラビリンスパッキン
    (14、15;48、49)が、隙間の外周方向に、環
    状空間を基準として逆方向のリードを有するねじ山を付
    けている、請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 スポーク状連結部材(13.1;38.
    1)の外周が、供給された繊維材料内の最長の繊維の半
    分の長さより大きい、請求項4から8のいずれか1項に
    記載の装置。
  10. 【請求項10】 環状空間(10)が内側ケーシング
    (12)の最大半径長の区域に配置されるように、回転
    部材(7)を構成および配置した、請求項4から9のい
    ずれか1項に記載の装置。
  11. 【請求項11】 回転部材がスピンドルロータと固着し
    たポット(7)として構成されていて、ポット(7)の
    上端部にはリング部材(8.1,8.2)が配置されて
    おり、糸案内部材が糸案内管(3)としてポット(7)
    の壁を上方に、かつスポーク状連結部材(13.1)の
    1つを貫通している、請求項4から10のいずれか1項
    に記載の装置。
  12. 【請求項12】 回転部材は、スピンドルの上方でセン
    タリング部(47)の区域に回転可能に支持されて、内
    側ケーシング(16、17)に向かって開き内側ケーシ
    ング(16、17)をその上側で包囲しているキャップ
    状ホイール(28)として形成されていて、ホイール
    (28)の外側縁にはリング部材(36.1、36.
    2)が配置されており、 糸案内部材がバルーン糸案内管(43)としてホイール
    (28)の縁からセンタリング部(47)にスポーク状
    連結部材(38.1)を貫通しており、外側ケーシング
    がホイール(28)の上方で固着したキャップ(18)
    を有する、請求項4から10のいずれか1項に記載の装
    置。
JP7201215A 1994-08-06 1995-08-07 2重撚糸方式による統合型精紡・加撚工程で撚糸を製造する方法とこの方法を実施するための装置 Pending JPH0860457A (ja)

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